JP6086718B2 - 光音響顕微鏡 - Google Patents

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本発明は、光音響顕微鏡に関するものである。
光音響波とは、物質に吸収波長域の光を照射した際に生じる熱弾性過程にて発生する弾性波の一種である。そのため、光音響波は、吸収特性をイメージングする手法として注目されている。また、光音響波は、超音波の一種で、光に比べて散乱の影響を受けにくい特徴を有していることから、生体内部のイメージング手段として適用されている。
光音響波を検出信号としてイメージングに適用する光音響顕微鏡では、観察対象物の吸収波長域に合わせたパルス光を励起光として用い、該励起光を対物レンズにより集光して標本内を集光スポットにより走査し、これにより各集光スポット位置で発生する光音響波をトランスデューサ等で検出する手法が用いられている。かかる光音響顕微鏡によると、標本を集光スポットで走査した際に、集光スポット位置に吸収物質が存在すると光音響波が発生するので、その光音響波を検出することにより、標本内の吸収特性をイメージングすることができる。
このような光音響顕微鏡として、例えば特許文献1に開示のものが知られている。図13は、特許文献1に開示された光音響顕微鏡を示すものである。図13において、図示しないレーザパルス光源からの励起光Lは、集光レンズ101、ピンホール102、振動ミラー103、対物レンズ104、補正レンズ105、二等辺プリズム106、シリコンオイル層107、菱形プリズム108及び音響レンズ109を経て標本Sの内部に集光される。また、励起光Lの照射により標本S内の集光位置から発生する光音響波Uは、音響レンズ109により集波されて波面変換され、菱形プリズム108内で反射されて超音波トランスデューサ110で検出される。
図13において、二等辺プリズム106及び菱形プリズム108は、シリコンオイル層107を介して結合されている。音響レンズ109は、光学レンズの光軸に相当する音軸が対物レンズ104の光軸と一致し、かつ音響レンズ109の焦点位置と対物レンズ104の焦点位置とが一致するように菱形プリズム108に接合されている。超音波トランスデューサ110は、音響レンズ109の焦点からの光音響波Uの波面が、音響レンズ109により平面波に変換されて、超音波トランスデューサ110の検出面に垂直に入射するように菱形プリズム108に接合されている。また、標本Sは、液体に浸漬される。
特表2011−519281号公報
図13に示した構成の光音響顕微鏡では、振動ミラー103を振動させることにより、標本Sに照射される励起光Lを偏向して、標本Sを励起光Lの集光スポットで走査する。しかしながら、振動ミラー103により励起光Lを偏向すると、音響レンズ109の焦点位置からずれて照射される集光スポットにより発生する光音響波Uは、音響レンズ109で波面変換された後、超音波トランスデューサ110の検出面に対して傾いて入射することになる。
ここで、超音波トランスデューサ110は、平面波が垂直に入射する場合に検出感度がもっとも高くなるように設定される。そのため、振動ミラー103による標本Sの走査範囲を広くしようとすると、超音波トランスデューサ110に入射する光音響波Uの最大傾きが大きくなって検出精度が低下することになる。なお、標本Sからの光音響波Uが超音波トランスデューサ110に常に垂直に入射するように、振動ミラー103による走査に代えて、対物レンズ104を含む励起光Lの入射系及び音響レンズ109を含む光音響波Uの検出系と、標本Sを載置する標本ステージとを相対的に移動させることが想定される。しかし、この場合は、走査に時間がかかることになる。
本発明は、かかる観点に鑑みてなされたもので、高速走査が可能で、かつ広い走査範囲に亘って検出精度を向上できる光音響顕微鏡を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明に係る光音響顕微鏡は、
励起光を標本に照射させる対物レンズと、
前記励起光を偏向して、少なくとも第1の走査方向に沿って前記標本を走査させる光走査部と、
前記励起光の照射により前記標本から発生される光音響波を検出する複数の検出器を有し、前記複数の検出器は前記第1の走査方向に対応する第1の配列方向に沿って並べられる光音響波検出部と、
各前記検出器が検出する光音響波の位相を合わせて合成する合成部と
前記励起光の照射により前記標本から発生される光音響波の波面を変換する音響レンズと、
前記音響レンズ及び前記光音響波検出部の少なくとも一方を変位させる駆動部と、
前記第1の走査方向と異なる第2の走査方向にも前記励起光を偏向する前記光走査部による前記励起光の前記第2の走査方向に沿った走査に同期して、前記光音響波検出部に前記光音響波が垂直に入射するように前記駆動部を制御する制御部とを備え、
前記検出器は、前記音響レンズにより波面を変換された光音響波を検出する
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、高速走査が可能で、かつ広い走査範囲に亘って検出精度を向上できる光音響顕微鏡を提供することができる。
第1の実施形態に係る光音響顕微鏡の要部の概略構成を示す模式図である。 図1の光音響波検出部の検出面における検出器の配置図である。 図1の合成部の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。 合成部における位相合わせを説明するための第1の図である。 合成部における位相合わせを説明するための第2の図である。 第2の実施形態に係る光音響顕微鏡の要部の概略構成を示す模式図である。 図1の光音響波検出部の検出面における検出器の配置図である。 図6の駆動部の動作を説明するための図である。 光音響波を平面波として検出するときの合成部における位相合わせを説明するための図である。 第2の実施形態に係る光音響顕微鏡の第1の変形例の要部の概略構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る光音響顕微鏡の第2の変形例の要部の概略構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る光音響顕微鏡の第3の変形例における光音響波検出部の検出面の形状を示す斜視図である。 従来の光音響顕微鏡の概略構成図である。
以下、本発明のある態様に係る実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光音響顕微鏡の要部の構成を示す模式図である。光音響顕微鏡10は、パルス光源11から射出される励起光Lを、光走査部12により偏向して、対物レンズ13により光音響波反射部14を経て標本S内に集光スポットとして照射させる。また、標本Sから発生する光音響波Uは、光音響波反射部14により励起光Lの光路とは異なる方向に反射されて光音響波検出部15により検出される。
パルス光源11は、例えば、標本Sが生体で、生体内の血管をイメージングする場合、ヘモグロビンの吸収波長の励起光Lを射出する。なお、観察対象は血管に限定するものではなく、メラニン等の内因性物質のイメージングに適用することが可能である。この際、励起光Lは対象となる物質の吸収波長域の光を用いればよい。また、蛍光体や金属ナノ粒子等の外因性物質のイメージングに適用することも可能である。この際、励起光Lは、蛍光体の場合には対象となる蛍光体の吸収波長域の光を、金属ナノ粒子の場合には対象となる金属ナノ粒子の共鳴波長域の光をそれぞれ用いればよい。また、標本S内に複数の吸収体が存在する場合には、観察対象物の特徴的な吸収スペクトルのピークの波長の光を用いるのが望ましい。パルス光源11は、制御部21によりパルス光の発光タイミングが制御される。
光走査部12は、例えば、2個のガルバノミラーを有し、標本S内を励起光Lの集光スポットにより第1の走査方向および第2の走査方向に沿って二次元走査するように、制御部21によりパルス光源11の発光タイミングに同期して駆動制御される。
対物レンズ13は、焦点距離の異なるものが適宜選択されて装着される。
光音響波反射部14は、2個の直角三角プリズム14a、14bを有し、それらの斜面同士が光音響波反射部材14cにより結合されて構成される。光音響波反射部材14cは、励起光Lに対しては透明で、標本S側の直角三角プリズム14bに対しては、音響インピーダンスが異なる部材、例えばシリコンオイル、あるいは空気からなる。直角三角プリズム14bの音響インピーダンスと、光音響波反射部材14cの音響インピーダンスと、の差が所定の関係を満たすので、光音響波Uは、光音響波反射部材14cによって反射される。
対物レンズ13および光音響波反射部14を透過した励起光Lは、対物レンズ13の焦点位置に集光する。標本Sは励起光Lの集光スポットと重なるように配置される。標本Sの励起光Lの集光スポット位置から発生する光音響波Uは、直角三角プリズム14bに入射される。そして、光音響波Uは、直角三角プリズム14bと光音響波反射部材14cとの境界面で、励起光Lの光路と異なる方向に反射されて直角三角プリズム14bから光音響波検出部15に射出される。なお、少なくとも対物レンズ13と標本Sとの間、及び直角三角プリズム14bと光音響波検出部15との間には、光音響波Uが伝播し易い水等の光音響波伝達媒質が充填されるのが好ましい。
光音響波検出部15は、例えば、超音波トランスデューサからなる複数の検出器16を有する。図2に示すように、検出器16は、第1の走査方向に対応する第1の配列方向、および第2の走査方向に対応する第2の配列方向に沿って2次元状に並ぶように配置される。各検出器16は直角三角プリズム14bから射出される光音響波Uを検出する。
合成部20は、図3に示すように、遅延器20a、積算器20b、およびピーク検出器20cを含んで構成される。遅延器20aは、第1の配列方向および第2の配列方向に沿って並ぶ各検出器16が検出した光音響波Uの位相が合うように、各位相を遅延させる。なお、光音響波Uの位相合わせは、遅延器20aを用いて各位相を遅延させる構成でなく、相対的に遅い位相を早める構成によっても実行可能である。積算器20bは、全遅延器20aから出力される光音響波Uを積算、すなわち合成する。ピーク検出器20cは、積算器20bが合成した光音響波Uのピーク値を出力信号として検出して、出力する。
制御部21は、光音響顕微鏡10の全体の動作を制御する。制御部21には、記憶部22が接続される。記憶部22には、各検出器16が検出する光音響波Uの位相を合わせるように、励起光Lの集光スポットの位置に対応付けた各遅延器20aにおける遅延量がデータベース化されて記憶される。集光スポットの位置に対応付けた遅延量の関係は、当該光音響顕微鏡に装着可能な対物レンズの焦点距離別に、予め算出され、記憶される。制御部21は、装着された対物レンズ13の焦点距離に対応する、集光スポットの位置に対応付けた遅延量の関係を記憶部22から読み出して、合成部20を光走査部12による励起光Lの走査に同期して制御する。また、記憶部22には、必要に応じて制御部21による動作プログラム等が記憶される。なお、記憶部22は、制御部21の内蔵メモリであってもよい。
また、制御部21には、信号処理部23が接続される。信号処理部23は、制御部21による光走査部12の駆動に同期して、すなわち標本Sを対物レンズ13の光軸Oと直交する平面内で二次元走査する際の励起光Lの照射タイミングに同期して、合成部20から得られる出力信号に基づいて、励起光Lの照射位置と出力信号の対応関係をデータ化する。例えば、励起光Lの照射位置および取得した信号強度を対応付けてもよいし、励起光Lの照射位置および取得した出力波形を対応付けてもよい。また、標本Sの走査面のデータを画像化する場合には、信号処理部23にて画像化され、図示しないが、例えば画像記憶部に記憶されてモニタに表示される。なお、信号処理部23は、制御部21に内蔵されてもよい。
第1の実施形態に係る光音響顕微鏡によれば、標本Sからの光音響波Uを各検出器16が検出し、検出器16毎に異なる位相が合わせられ、合成される。
例えば、励起光Lの集光スポットが光軸O上に形成される光走査部12の駆動位置では、図4に示すように、曲線状の波面を有する光音響波Uが検出面15aに垂直な方向から検出器16に入射する。このような波面の光音響波Uの場合、検出器16が検出する光音響波Uの位相は中央付近を頂点として端部にいくほど、遅延している(符号“A1”参照)。それゆえ、中央によるほど大きな遅延量で位相を遅延させることにより、全遅延器20aから出力される光音響波Uの位相が合わせられる(符号“B1”参照)。位相を合わせた光音響波Uを積算させることにより、ピークの大きな出力信号が生成される(符号“C1”参照)。
また、励起光Lの集光スポットが対物レンズ13の光軸Oから離間して形成される、光走査部12の駆動位置では、図5に示すように、曲線状の波面を有する光音響波Uが検出面15aに垂直な方向に対して傾斜した方向から検出器16に入射する。このような波面の光音響波の場合、検出器16が検出する光音響波Uの位相は中央から一方の端部にずれた位置(図5において下側)を頂点として端部にいくほど、遅延している(符号“A2”参照)。それゆえ、頂点位置によるほど大きな遅延量で位相を遅延させることにより、全遅延器20aから出力される光音響波Uの位相が合わせられる(符号“B2”参照)。位相を合わせた光音響波Uを積算させることにより、ピークの大きな出力信号が生成される(符号“C2”参照)。
したがって、第1の実施形態に係る光音響顕微鏡によれば、標本Sの広い走査範囲に亘って、標本Sからの光音響波Uの検出精度を向上することができる。また、光走査部12により励起光Lを偏向して標本Sを走査するので、高速走査が可能となる。また、装着可能な対物レンズの焦点距離に対応する集光スポットおよび遅延量の関係を記憶部22に記憶するようにしたので、種々の焦点距離の対物レンズの使用に容易に対処することが可能となる。また、音響レンズを用いることなく信号強度の大きな出力信号を生成させることが可能である。
(第2実施の形態)
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、音響レンズおよび駆動部が設けられる点、光音響波検出部の構成および機能、ならびに制御部の機能が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
図6に示すように、本実施形態の光音響顕微鏡100は、第1の実施形態における光音響顕微鏡10において、さらに音響レンズ170および駆動部180を含んで構成される。
音響レンズ170は光学レンズの光軸に相当する音軸Aが、対物レンズ13の光軸Oと同軸となるように、直角三角プリズム14bの励起光Lの射出面に接合して配置される。音響レンズ170の焦点位置は、対物レンズ13の焦点位置と略一致している。これにより、標本Sの励起光Lの集光スポット位置から発生する光音響波Uは、音響レンズ170により平面波に変換されて直角三角プリズム14bに入射される。
光音響波検出部150は、音響レンズ170の音軸Aと検出面150aが直交するように、直角三角プリズム14bの光音響波Uの射出面に接合して配置される。光音響波検出部150において、第1の実施形態と異なり、図7に示すように、第1の配列方向に沿ってのみ並ぶように検出器160が配置される。
駆動部180は、例えば、ピエゾアクチュエータ又はステッピングモータを備える。駆動部180は、光音響波反射部14、光音響波検出部150、および音響レンズ170を一体に、制御部210からの取得する制御量に基づいて、第2の走査方向に沿って変位させる。
制御部210は、光音響顕微鏡100の全体の動作を制御する。制御部210には、記憶部22が接続される。記憶部22には、光音響顕微鏡100に装着可能な対物レンズの焦点距離に対応して、光走査部12による励起光Lの走査に同期した駆動部180の制御量、つまり光音響波反射部14、光音響波検出部150、および音響レンズ170の変位量がデータベース化されて記憶される。そして、制御部210は、装着された対物レンズ13の焦点距離に対応する制御量(変位量)を記憶部22から読み出して、駆動部180を光走査部12による励起光Lの走査に同期して制御する。
第2の実施形態に係る光音響顕微鏡によれば、第1の実施形態と同様に、標本Sからの光音響波Uを各検出器160が検出し、第1の配列方向に沿って並ぶ検出器160毎に異なる位相が合わせられ、合成される。なお、第2の実施形態においては、音響レンズ170が設けられるので、光音響波Uは平面波として光音響波検出部150に入射するが、平面波に対しても、第1の実施形態と同様に、光音響波の位相合わせが行なわれる。
また、第2の実施形態に係る光音響顕微鏡によれば、光走査部12による励起光Lの走査に同期して、標本Sからの光音響波Uの第1の走査方向から見た平面波が、光音響波検出部150の検出面150aに垂直に入射するように、光音響波反射部14、光音響波検出部150、および音響レンズ170が、駆動部180により第2の走査方向に沿って一体に移動される。すなわち、励起光Lの集光スポットが対物レンズ13の光軸O上に形成される光走査部12の駆動位置では、音響レンズ170の焦点位置が、図8(a)に示すように、励起光Lの集光スポット位置に一致するように制御される。また、励起光Lの集光スポットが対物レンズ13の光軸Oから離間して形成される光走査部12の駆動位置では、音響レンズ170の焦点位置が、図8(b)に示すように、光軸Oから離間した励起光Lの集光スポット位置に一致するように制御される。つまり、第2の実施形態においては、光走査部12による励起光Lの走査に同期して、音響レンズ170の焦点位置が、励起光Lの集光スポット位置に一致するように、音響レンズ170が光音響波反射部14および光音響波検出部150と一体に駆動部180により第2の走査方向に移動される。
したがって、本実施の形態に係る光音響顕微鏡においても、第1の実施形態に係る光音響顕微鏡と同様の効果が得られる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、第1の実施形態において、第2の実施形態と同様に、音響レンズ170を設けてもよい。音響レンズ170を設けることにより、曲面状の光音響波Uを平面波に変換させて検出器16に検出させることが可能である。平面波に変換することにより、図9に示すように、遅延量が線形化し、低減化するので、光音響波検出部15の検出精度を向上させることが可能である。
また、第2の実施形態において、標本Sからの光音響波Uの第1の走査方向から見た平面波を光音響波検出部150の検出面150aに垂直に入射させる構成は、駆動部180による、光音響波反射部14、光音響波検出部150、および音響レンズ170の変位に限定されない。
例えば、図10に示すように、駆動部181が光音響波検出部150を駆動して、光走査部12による励起光Lの走査に同期して、光音響波検出部150に光音響波Uが垂直に入射するように、制御部21からの制御量に基づいて音響レンズ170の音軸Aに対する光音響波検出部150の検出面150aの傾きを制御してもよい。
または、図11に示すように、音響レンズ170を、直角三角プリズム14bの光音響波Uの射出面に変位可能に接合し、該射出面内でつまり音軸Aと直交する平面内で、駆動部182により制御部21からの制御量に基づいて、移動させてもよい。
また、第2の実施形態において、光走査部が、例えば1個のガルバノミラーを有し、該ガルバノミラーにより第1の走査方向に沿った集光スポットの主走査を行い、副走査は標本Sが載置される標本ステージを移動させて行うように構成されてもよい。この場合、駆動部は、副走査方向に対応する変位制御を省略することができる。なお、このような構成においては、音響レンズ170を省いてもよい。ただし、音響レンズ170を省くときには、第2の配列方向において曲面状の光音響波Uを高精度で検出するべく、検出器160は第1の配列方向から見て曲線上に沿って配置され、検出器160が配置される面が曲面となることが好ましい(図12参照)。
また、第2の実施形態において、光音響波検出部150を同様に光音響波反射部14から離間して配置して、光音響波反射部14および音響レンズ170を駆動部180により一体に移動させる構成であってもよい。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態において、集光スポットの位置および遅延量の関係ならびに駆動部180の制御量は、必ずしも記憶部22にデータベース化して記憶する必要はなく、ハード的又はソフト的な関数発生回路等の出力に基づいて合成部20および駆動部180を制御することも可能である。したがって、本発明において、記憶部は必ずしも必須の構成ではない。
10、100 光音響顕微鏡
11 パルス光源
12 光走査部
13 対物レンズ
14 光音響波反射部
14a、14b 直角三角プリズム
14c 光音響波反射部材
15、150 光音響波検出部
15a、150a 検出面
16、160 検出器
170 音響レンズ
180、181,182 駆動部
20 合成部
20a 遅延器
20b 積算器
20c ピーク検出器
21、210 制御部
22 記憶部
23 信号処理部
A 音軸
L 励起光
O 光軸
U 光音響波
S 標本

Claims (4)

  1. 励起光を標本に照射させる対物レンズと、
    前記励起光を偏向して、少なくとも第1の走査方向に沿って前記標本を走査させる光走査部と、
    前記励起光の照射により前記標本から発生される光音響波を検出する複数の検出器を有し、前記複数の検出器は前記第1の走査方向に対応する第1の配列方向に沿って並べられる光音響波検出部と、
    各前記検出器が検出する光音響波の位相を合わせて合成する合成部と
    前記励起光の照射により前記標本から発生される光音響波の波面を変換する音響レンズと、
    前記音響レンズ及び前記光音響波検出部の少なくとも一方を変位させる駆動部と、
    前記第1の走査方向と異なる第2の走査方向にも前記励起光を偏向する前記光走査部による前記励起光の前記第2の走査方向に沿った走査に同期して、前記光音響波検出部に前記光音響波が垂直に入射するように前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記検出器は、前記音響レンズにより波面を変換された光音響波を検出する
    ことを特徴とする光音響顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の光音響顕微鏡であって、前記光音響波検出部における前記検出器が配置される面は、曲面を有することを特徴とする光音響顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光音響顕微鏡であって、
    前記対物レンズは、焦点距離の異なるものが装着可能であり、
    前記合成部は、前記焦点距離に基づいて前記光音響波の位相を合わせる
    ことを特徴とする光音響顕微鏡。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光音響顕微鏡であって、
    前記光走査部は、前記第1の走査方向と異なる第2の走査方向にも走査するように、前記励起光を偏向し、
    前記光音響波検出部には、複数の前記検出器が前記第2の走査方向に対応する第2の配列方向に沿って並べられる
    ことを特徴とする光音響顕微鏡。
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