JP6086292B2 - 基板保持装置及び露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板保持装置及び露光装置に係り、特に、搬送系との間で基板の搬出入が行われる基板保持装置及び該基板保持装置を備える露光装置に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置では、基板ステージ上に露光対象の基板を保持する基板保持部材(ホルダ)が設けられており、このホルダに対し、基板搬送系を用いて基板の交換が行われる。基板交換は、概略次の手順で行われるのが一般的である。すなわち、ホルダに保持された露光済みの基板が、基板ステージ上に設けられた上下動部材によりホルダを介して下方から持ち上げられ、その基板がアンロードアーム(基板搬送系の一部)に受け渡される。次いで、アンロードアームがホルダ上方から退避することによって、露光済みの基板が基板ステージ(ホルダ)から搬送される。次いで、ロードアーム(基板搬送系の一部)が露光前の基板を基板ステージ(ホルダ)の上方に搬送し、上下動部材が上昇してその基板をロードアームから受け取って更に上昇する。次いで、ロードアームの退避後、上下動部材が下降することで、基板がホルダ上に載置され、ホルダによって吸着保持される(例えば、特許文献1参照)。
しかるに、基板、例えば半導体素子の製造に用いられるウエハは、次第に大型化しており、直径450mmの450ミリウエハ時代の到来がすぐそこに迫っている。このようにウエハが大型化すると、例えばロードアームの退避後、ウエハを支持する上下動部材が下降する際に、ウエハの外周縁部が垂れ下がり、上下動部材の下降とともにホルダによりウエハを真空吸引すると、ウエハの周縁部から吸着が開始されてしまい、ウエハがずれてホルダ上にロードされ、ウエハの投入再現性を悪化させるおそれがある。反対に、露光後、上下動部材により露光済みのウエハをホルダ上から持ち上げる際に、ウエハとホルダとの間に空気が入り難いために、ウエハとホルダとの間の真空状態が維持され、これにより上下動部材の上昇に対する抗力が働き、ウエハをホルダから引き剥がせず、上下動部材を駆動するモータがエラーを起こしたり、急にはがれることでウエハが上下動部材上で暴れて最悪の場合落下したり、ずれが大きくアンロードアームに渡すことができなかったりするおそれがある。
米国特許出願公開第2009/0213347号明細書
本発明の第1の態様によれば、基板を保持する基板保持装置であって、前記基板が載置される載置と、前記載置から突出する第1位置と前記載置から突出しない第2位置との間で移動する複数の突出部材と、前記載置に対する裏面と、前記載置側と前記裏面側との間で気体を流通させる流通部と、を有する基板保持部材と、前記基板保持部材の裏面側に配置され、前記複数の突出部材の移動に連動して前記流通部を介して気体を出入りさせるとともにその容積を変化させる気体室を有する可変気体室装置と、を備え、前記突出部材の少なくとも一部が前記気体室内に配置されている基板保持装置が、提供される。
ここで、流通部は、通気孔及び多孔質部材の目などを含む概念である。
これによれば、突出部材を移動させるだけで、基板に抗力が働くのを抑制して、基板を基板保持部材の載置面上にロード及び載置面上からアンロードすることが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、エネルギビームにより基板を露光する露光装置であって、前記基板が前記基板保持部材の前記載置に載置される上記基板保持装置と、前記基板上に前記エネルギビームを照射して前記基板上にパターンを形成するパターン生成装置と、を備える露光装置が、提供される。
これによれば、基板の露光精度、及びスループットを向上させることが可能となる。
一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。 図2(A)及び図2(B)は、それぞれ、ウエハステージの構成を示す平面図及び断面図である。 一実施形態に係る露光装置の制御系を中心的に構成する主制御装置の入出力関係を示すブロック図である。 図4(A)〜図4(C)は、ウエハのウエハステージ(ウエハホルダ)上へのロードを説明するための図である。 図5(A)〜図5(C)は、ウエハのウエハステージ(ウエハホルダ)からのアンロードを説明するための図である。 変形例に係るウエハステージの構成を示す断面図である。
以下、一実施形態について、図1〜図5(C)に基づいて説明する。
図1には、一実施形態に係る露光装置100の概略的な構成が示されている。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では投影光学系PLが設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される走査方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置100は、照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRに形成されたパターンの像を感応剤(レジスト)が塗布されたウエハW上に投影する投影ユニットPU、ウエハWを保持してXY平面内を移動するウエハステージWST、及びこれらの制御系等を備えている。
照明系IOPは、光源、及び光源に送光光学系を介して接続された照明光学系を含み、レチクルブラインド(マスキングシステム)で設定(制限)されたレチクルR上でX軸方向(図1における紙面直交方向)に細長く伸びるスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明系IOPの構成は、例えば米国特許出願公開第2003/025890号明細書などに開示されている。ここで、照明光ILとして、一例として、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージRSTは、照明系IOPの図1における下方に配置されている。レチクルステージRST上には、そのパターン面(図1における下面)に回路パターンなどが形成されたレチクルRが載置されている。レチクルRは、例えば真空吸着によりレチクルステージRST上に固定されている。
レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系11(図1では不図示、図3参照)によって、水平面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(図1における紙面内左右方向であるY軸方向)に所定ストローク範囲で駆動可能となっている。レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)14によって、移動鏡12(又はレチクルステージRSTの端面に形成された反射面)を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計14の計測情報は、主制御装置20(図1では不図示、図3参照)に供給される。
投影ユニットPUは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置されている。投影ユニットPUは、鏡筒40と、鏡筒40内に保持された投影光学系PLとを含む。投影光学系PLとしては、例えば、Z軸方向と平行な光軸AXpに沿って配列される複数の光学素子(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられている。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。このため、照明系IOPからの照明光ILによってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PL(投影ユニットPU)を介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系PLの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。そして、レチクルRを保持するレチクルステージRSTとウエハWを保持するウエハステージWSTとの同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRを走査方向(Y軸方向)に相対移動させるとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動させることで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では照明系IOP、及び投影光学系PLによってウエハW上にレチクルRのパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むステージ駆動系24によって、ステージベース22上をX軸方向及びY軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、Z軸方向、θx方向、θy方向、及びθz方向に微小駆動される。なお、ウエハステージWSTに代えて、X軸方向、Y軸方向及びθz方向に移動する第1ステージと、該第1ステージ上でZ軸方向、θx方向及びθy方向に微動する第2ステージとを備える、ステージ装置を用いることもできる。
図2(A)には、ウエハWが無い状態におけるウエハステージWSTの平面図が示され、図2(B)には、図2(A)のB−B線断面図が一部省略して示されている。
ウエハステージWSTは、図2(B)に示されるように、ウエハホルダWH、ウエハホルダWHを介して上下動し、ウエハWをウエハ搬送系との間で受け渡すためのセンターアップCT(センターテーブルとも呼ばれる)、及びウエハホルダWHの下方に設けられた可変空気室装置90、並びに、これらが設けられたウエハステージ本体52とを備えている。ウエハステージ本体52は、上面が開口した直方体状の中空部材から成る。
ウエハホルダWHは、ウエハステージ本体52の上部開口を上方から閉塞する状態でウエハステージ本体52に固定されている。ウエハステージ本体52の内部には、複数箇所にウエハホルダWHをウエハステージ本体52の底面52a上で下方から支持する不図示の支持部材が設けられている。ウエハホルダWHは、多数のピン状の突起部54を有するいわゆるピンチャックホルダの一種である。ウエハホルダWHの上面には、図2(A)に示されるように、中央部に円形の凹部56が形成され、その凹部56の内部底面56aに多数の突起部54が所定間隔で2次元配置されている。多数のピン状の突起部54それぞれの上端面とウエハホルダWHの凹部56の外側の部分の上面とは同一面上に位置している。ウエハホルダWHは、例えばセラミックの表面にエッチング等の加工を施すことで形成することができる。この他、多数の突起部54が設けられる上側の部分とその下側部分とを2枚板で構成し、それらを貼り合わせても良いし、あるいは外形が円形でその外周部の一部を残して中央に円形の凹部が形成され、その凹部の内部底面に多数の突起部54が設けられた板状の部材を、中央に円形開口が設けられた板状部材(テーブル)の円形開口内に挿入することで両者を組み合わせても良い。図1では、ウエハWが、ウエハホルダWHの多数の突起部54(図1では不図示)上に保持されている。
ウエハホルダWHには、凹部56の内部底面56aとウエハホルダWHの下面(裏面)とを貫通する例えば直径0.8mm〜2.0mm程度の貫通孔から成る通気孔58が複数形成されている。複数の通気孔58は、図2(A)に示されるように、ここでは、X軸方向、Y軸方向に沿って2次元配列されている。なお、通気孔の数、形状、及び配置は、これに限られるものではない。例えば所定の中心角(例えば60度)で凹部56の中心を中心として放射状に配置されていても良い。
また、ウエハホルダWHには、図2(A)に示されるように、ウエハホルダWHの凹部56の中心にその重心がほぼ一致する正三角形の3つの頂点の位置に通気孔とは異なる3つの貫通孔60がそれぞれ形成されている。
センターアップCTは、後述する可変空気室装置90の一部を構成する円形の板状部材92の上面に固定されZ軸方向に延びる複数、ここでは3本のピン状の支持部材62から成る(図2(B)参照)。3本の支持部材62は、図2(A)に示されるように、前述の3つの貫通孔60のそれぞれの内部に下方から挿入されている。各支持部材62は、図2(B)に示されるように、ウエハホルダWHの厚みよりも十分に長いピン状部材であり、ウエハホルダWHに設けられた貫通孔60(図2(B)において点線で示されている)を介して上下動する。センターアップCT、すなわち3本の支持部材62は、貫通孔60をそれぞれ介して、上端部が多数のピン状の突起部54の上端面を結ぶ面(ウエハホルダWHの凹部56の外側の部分の上面と同一の面)の上方へ露出する、図4(B)に示される位置(上限移動位置)と、上端部が多数のピン状の突起部54の上端面を結ぶ面の上方へは露出しない、具体的には、凹部56の内部底面56aと同一位置又は幾分下方に位置する下限移動位置(図5(A)に示される位置より幾分下方に移動した位置)との間で上下動可能である。センターアップCTは、上限移動位置又はその近傍にあるとき、載置されたウエハWの裏面(−Z面)を下方から3点支持する。なお、各支持部材62として、管状部材を用いることも可能である。この場合、各支持部材62の下端をバキュームポンプ等の真空装置(不図示)に接続し、ウエハWを支持する際に真空装置を作動させることによりウエハWを吸着保持することができる。また、支持部材62に代えて、例えば米国特許出願公開第2007/0159615号明細書に開示されるテーブル形状の支持部材を採用することもできる。
可変空気室装置90は、図2(B)に示されるように、ウエハホルダWHの裏面側に位置し、センターアップCTの上下動に連動してその容積が変化するとともに、複数の通気孔58を介して空気が出入りする空気室80を有している。これを更に詳述すると、可変空気室装置90は、3本の支持部材62がその上面に固定された平面視円形の板状部材92と、該板状部材92がその内部に挿入された円筒状部材91と、板状部材92を、円筒状部材91に沿って上下方向に駆動する駆動装置94とを備えている。
板状部材92は、図2(B)に示されるように、凹部56の直径より幾分大きな直径の平面視円形の外形を有し、その外周面には、円筒状部材91との間の隙間(クリアランス/ギャップ)をシールするシーリング部材(不図示)が取り付けられており、これによって、板状部材92とウエハホルダWHと円筒状部材91とで区画されるほぼ気密状態の空気室80が、ウエハホルダWHの裏面側に形成されている。空気室80には、板状部材92、すなわちセンターアップCTの上下動に応じて、その容積が減少又は増加するとともに内圧が変化し、複数の通気孔58を介して空気が流出入する。空気室80は、ウエハWが多数の突起部54及び凹部56周囲のウエハホルダWHの上面部分に密着した状態(図5(A)参照)では、ほぼ完全な気密空間となる。このとき、空気室80内に通気孔58を介して空気が十分に流入しており、空気室80の内圧(気圧)は、大気圧と同程度の圧力となっている。従って、この状態からさらに板状部材92が下降した下限移動位置では、空気室80の内部は、外部に対して更なる負圧状態となり、ウエハWをウエハホルダWHが真空吸着可能になる。
駆動装置94は、板状部材92の下面に一端(上端)が固定された駆動軸93と、該駆動軸93を上下方向に駆動する駆動機構95とを有している。駆動機構95は、駆動源として例えばモータ(回転モータ又はリニアモータ)を含み、該モータの駆動力により動力伝達機構を介して駆動軸93を上下方向に駆動する。駆動機構95は、ウエハステージ本体52の底壁52a上に固定されている。
また、図2(B)に示されるように、空気室80を形成する円筒状部材91には、貫通孔から成る取り付け穴91aが形成されており、該取り付け穴91aに給排気管70の一端が取り付けられている。給排気管70の他端は、2つの分岐枝管に分岐され、一方の分岐枝管に図3に示される真空ポンプ110が接続されるとともに、他方の分岐枝管に空気供給装置120が接続されている。真空ポンプ110及び空気供給装置120は、いずれも主制御装置20によって制御される。ウエハホルダWHの裏面、又は板状部材92の上面には、空気室80内部の気体の圧力を計測する圧力センサ98(図2(B)では図示せず、図3参照)が埋め込まれている。なお、真空ポンプ110及び空気供給装置120は、円筒状部材91に限らず、板状部材92に配管を介して接続されていても良いし、別々の配管を介してそれぞれ空気室80に接続されていても良い。
図1に戻り、ウエハステージWSTのXY平面内の位置情報(回転情報(ヨーイング量(θz方向の回転量θz)、ピッチング量(θx方向の回転量θx)、ローリング量(θy方向の回転量θy))を含む)は、レーザ干渉計システム(以下、「干渉計システム」と略述する)18によって、移動鏡16を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出されている。ここで、ウエハステージWSTには、実際には、図2(A)に示されるように、Y軸に直交する反射面を有するY移動鏡16YとX軸に直交する反射面を有するX移動鏡16Xとが、固定されている。そして、これに対応して、Y移動鏡16Y及びX移動鏡16Xのそれぞれに測長ビームを照射するY干渉計及びX干渉計を含んで干渉計システム18が構成されるが、図1では、これらが代表的に移動鏡16、干渉計システム18として図示されている。
干渉計システム18の計測情報は、主制御装置20に供給される(図3参照)。主制御装置20は、干渉計システム18の計測情報に基づいて、ステージ駆動系24を介してウエハステージWSTのXY平面内の位置(θz方向の回転を含む)を制御する。
また、図1では図示が省略されているが、ウエハホルダWHに吸着されたウエハWの表面のZ軸方向の位置及び傾斜量は、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示される斜入射方式の多点焦点位置検出系から成るフォーカスセンサAF(図3参照)によって計測される。このフォーカスセンサAFの計測情報も主制御装置20に供給される(図3参照)。
また、ウエハステージWST上には、その表面がウエハWの表面と同じ高さである基準板FP(図2(A)参照)が固定されている。この基準板FPの表面には、後述するレチクルアライメント検出系で検出される一対の第1マーク、及びアライメント検出系ASのベースライン計測等に用いられる第2マークを含む複数の基準マークが形成されている。
さらに、投影ユニットPUの鏡筒40の側面には、ウエハWに形成されたアライメントマーク及び基準マークを検出するアライメント検出系ASが設けられている。アライメント検出系ASとして、一例としてハロゲンランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明し、このマーク画像を画像処理することによってマーク位置を計測する画像処理方式の結像式アライメントセンサの一種であるFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。
露光装置100では、さらに、レチクルステージRSTの上方に、例えば米国特許第5,646,413号明細書等に開示される、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る一対のレチクルアライメント検出系13(図1では不図示、図3参照)が設けられている。レチクルアライメント検出系13の検出信号は、主制御装置20に供給される(図3参照)。
図3には、露光装置100の制御系を中心的に構成し、構成各部を統括制御する主制御装置20の入出力関係を示すブロック図が示されている。主制御装置20は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)等を含み、露光装置100の構成各部を統括制御する。
次に、上述のようにして構成された露光装置100で行われる一連の動作を、ウエハ交換動作(ウエハのロード及びアンロード動作)を中心として説明する。
例えばロット先頭のウエハの処理に際しては、最初に、レチクルRがレチクルステージRST上にロードされ、主制御装置20によって一対のレチクルアライメント検出系13及び基準板FP上の一対の第1マーク、及び第2マークを用いて、例えば米国特許第5,646,413号明細書などに開示される手順に従ってレチクルアライメント及びアライメント検出系ASのベースライン計測が行われる。
次いで、ウエハ交換位置(不図示)において、露光装置100に例えばインライン接続されたコータ・デベロッパ(不図示)により感応材(レジスト)が塗布されたウエハWがウエハステージWSTのウエハホルダWH上にロードされる。このウエハWのロードは、以下の手順で行われる。なお、以下の説明では、ロードアーム、アンロードアーム、センターアップ等によるウエハの吸着及び吸着解除については、その説明を省略する。
まず、図4(A)中に白抜き矢印で示されるように、ウエハ搬送系の一部を構成するロードアーム96AによりウエハWの周辺部が保持され、ウエハWがウエハホルダWHの凹部56(多数の突起部54)の上方に搬送される。次いで、主制御装置20により、図4(B)中に黒塗り矢印で示されるように、駆動装置94を介して板状部材92及びセンターアップCTが前述の上限移動位置に向けて+Z方向に駆動される。この移動の途中でロードアーム96Aに支持されているウエハWがセンターアップCTによって下方から支持され、さらにセンターアップCTが上昇駆動されることで、ウエハWの中央部分がロードアーム96AからセンターアップCTに受け渡される。
次いで、図4(C)中に白抜き矢印で示されるように、ロードアーム96AがウエハホルダWHの凹部56(多数の突起部54)の上方から退避する。このロードアーム96Aの退避後、主制御装置20により、図4(C)中に黒塗り矢印で示されるように、駆動装置94を介して板状部材92及びセンターアップCTが前述の下限移動位置に向けて−Z方向に駆動される。このとき、板状部材92が下降する(−Z方向に移動する)に伴いウエハホルダWHの裏面側の前述の空気室80の容積が増加するとともにその内部が外部に対して負圧状態となる。これにより、図4(C)に示されるように、ウエハWとウエハホルダWH(ウエハステージWST)との間の空気が通気孔を介して空気室80内に流入する。すなわち、本実施形態では、このようにして、センターアップCTに支持されたウエハWの動き(下降動作)に伴ってウエハWとウエハホルダWHとの間の空気がその間から抜けるため、図5(A)に示されるように、ウエハWはその下面側の空気の圧力を抗力として受けてスライド等することなく、高い位置決め再現性でウエハホルダWH上にロードされる。ロード後、さらに主制御装置20により、板状部材92及びセンターアップCTが前述の下限移動位置まで下降駆動されることで、ウエハWがウエハホルダWHにより吸着される。
上記のウエハのロードの過程及びロード後において、主制御装置20は、圧力センサ98の計測値に基づいて、真空ポンプ110により給排気管70を介して空気室80内の空気を真空排気しても良い。これにより、空気室80の気密性があまり高くない場合であっても、空気室80内を適度な圧力(負圧)状態に設定することができる。勿論、通気孔58を介しての空気の流入を除き、空気室80への外部からの空気の流入がない場合には、真空ポンプ110は停止させたままでも良い。ウエハのロード後、後述の露光が終了するまでの間、空気室80の気密状態が維持されるのであれば、真空ポンプ110は不要である。ただし、実際にはウエハロード後の外部からの空気室80内への空気の流入量は零にはならないと思われるので、その漏れを補う程度の真空ポンプ110による空気室80内の空気の真空排気を、主制御装置20は、露光に影響を与えないタイミングで行うことが望ましい。
ウエハWのロード後、主制御装置20により、アライメント検出系ASを用いて、ウエハW上に設けられた複数のアライメントマークを検出するアライメント計測(例えばEGA)が実行される。これにより、ウエハW上の複数のショット領域の配列座標が求められる。なお、アライメント計測(EGA)の詳細は、例えば、米国特許第4,780,617号明細書等に開示されている。
次いで、主制御装置20により、アライメント計測の結果に基づいて、ウエハW上の複数のショット領域の露光のための加速開始位置にウエハWを移動するショット間ステッピング動作と、前述の走査露光動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われ、ウエハW上の全ショット領域に、順次、レチクルRのパターンが転写される。なお、ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作は、従来と異なる点はないので、詳細説明は省略する。
露光が終了すると、露光済みのウエハWが、以下の手順でウエハステージWSTのウエハホルダWHからアンロードされる。
すなわち、まず、主制御装置20により、駆動装置94を介して板状部材92及びセンターアップCTが、図5(B)中の黒塗り矢印で示されるように、前述の移動上限位置に向けて+Z方向に駆動される。このとき、板状部材92の移動下限位置から所定量の上昇に伴い空気室80の容積が減少し、負圧状態にあった空気室80内の圧力が大気圧近くまで上昇する。この場合において、主制御装置20は、圧力センサ98の計測値に基づいて、空気供給装置120から空気を空気室80内に供給しても良い。かかる場合には、空気室80内部から外部への空気の漏れなどにより、空気室80内の圧力が十分に上昇しない場合であっても、空気室80内の圧力を大気圧まで確実に上昇させることができる。そして、さらに板状部材92が上昇することで、図5(B)中に矢印で示されるように、空気室80内の空気が通気孔58を介してウエハホルダWHとウエハWとの間の空間に流出する(強制的に排気される(押し出される))。これにより、ウエハWのウエハホルダWHによる真空吸着が円滑に解除される。その後、板状部材92及びセンターアップCTが、更に上昇して上限移動位置に至り、ウエハWがセンターアップCTに支持されて図5(c)に示される上限移動位置まで持ち上げられる。このように、本実施形態では、センターアップCTに支持されたウエハWの上昇動作に伴って、ウエハWとウエハホルダWHとの間に空気が入ってウエハWのウエハホルダWHによる真空吸着が円滑に解除されるため、ウエハWに抗力が作用することがない。従って、ウエハWをアンロードに際して、センターアップCTを駆動するモータがエラーを起こしたり、ウエハWが急にはがれることでそのウエハWがセンターアップCT上で暴れたりすることがなくなる。
次いで、図5(C)中に白抜き矢印で示されるように、搬送系の一部を構成するアンロードアーム96Bが、センターアップCTに支持されたウエハWの下方に挿入される。次いで、主制御装置20により、板状部材92及びセンターアップCTが所定の待機位置まで下降駆動される(−Z方向に駆動される)。このセンターアップCTの下降の途中で、ウエハWがセンターアップCTからアンロードアーム96Bに受け渡される。その後、アンロードアーム96Bは、ウエハWを保持して退避する。その後、上述したウエハWのロード以降の動作が、繰り返し行われて、ロット内の複数のウエハが順次処理される。ロットの処理の終了後、同様の処理が次のロットのウエハに対して繰り返し行われる。
以上説明したように、本実施形態に係る露光装置100は、センターアップCTの上下動に連動して、複数の通気孔58を介して空気が出入りするとともにその容積が変化(減少又は増加)する空気室80を有する可変空気室装置90を備えている。また、空気室80の一部を構成するピストン部として機能する板状部材92は、センターアップCTと一体的に上下動する。このため、ウエハホルダWH上へのウエハWのロード時又はウエハホルダWH上からのウエハWのアンロード時に、主制御装置20によって、センターアップCTと一体的に板状部材92が上下動されることにより、空気室80の容積が減少又は増加され、複数の通気孔を介して、ウエハホルダWH(ウエハステージWST)上方と空気室80との間で空気が誘導され、ウエハWに抗力が加わることなく、高スループットでかつ円滑に、ウエハWをウエハホルダWH上にロード及びウエハホルダWH上からアンロードすることが可能となる。
また、上述した可変空気室装置90の機能により、ウエハステージWST上でのウエハWの位置決め精度が向上するため、ウエハ交換作業時のスループットの向上に加えて、露光精度の向上も期待される。
なお、上記実施形態では、ウエハホルダWHが設置される不図示のチャンバ内の気体が空気であることを前提として、気体室、可変気体室それぞれの一例として、空気室80、可変空気室装置90について説明したが、ウエハホルダ(基板保持装置)の設置環境が窒素、ヘリウムなどの不活性ガス(あるいはその他のガス)環境などになる装置では、気体室内には、それらの不活性ガス(その他のガス)が出入りすることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、ウエハホルダWHと円筒状部材91と板状部材92とによって、空気室80が区画される場合について説明したが、これに限らず、円筒以外の筒状部材と、該筒状部材の内周面にその外周面が数μm程度の隙間を介して対向し得る形状の板状部材と、ウエハホルダWHとによって、気体室を区画しても良い。この他、例えば図6の変形例のように、円筒状部材91及びウエハホルダWHと、その上面にセンターアップCTが固定された円形の板状部材92aと、板状部材92aの周囲をほぼ隙間なく取り囲むドーナツ状の板状部材92bとによって空気室80を区画することとしても良い。
板状部材92aは、駆動軸93を介して駆動機構95により上下方向に駆動される。板状部材92bは、駆動軸97をそれぞれ介して2つの駆動機構95a、95bにより上下方向に駆動される。2つの駆動機構95a、95bは、主制御装置20によって同期して制御される。なお、図6では2つの駆動機構95a、95bが設けられるものとしたが、駆動機構は、2つに限らず、1つ又は3つ以上設けても良い。
この図6の変形例に係るウエハステージWSTによると、例えば図6に示されるように、ウエハWをウエハホルダWH上にロードするために、主制御装置20により、センターアップCTが下降駆動される際に、板状部材92aと板状部材92bとのZ軸方向の位置が少なくとも一部重なる範囲内で、板状部材92bが、板状部材92aより下方に位置するように2つの駆動機構95a、95bを介して駆動されることで、空気室80内をより確実に負圧状態に設定することができ、空気を複数の通気孔58を介して空気室80内により確実に導くことができ、ウエハWに抗力が働くことを一層確実に防止して、投入再現性を向上させることができる。
一方、ウエハWをウエハホルダWHからアンロードするために、主制御装置20により、板状部材92aとともにセンターアップCTが上昇駆動される際、板状部材92aと板状部材92bとのZ軸方向の位置が少なくとも一部重なる範囲内で、板状部材92bが、板状部材92aより上方に位置するように2つの駆動機構95a、95bを介して駆動されることで、センターアップCTの上端がウエハWの裏面に到達する前の段階で、空気室80内を大気圧状態に確実に設定することが可能になり、一層確実にウエハホルダWHによるウエハWの真空吸引を解除することが可能になる。
なお、上記実施形態及び変形例(以下、上記実施形態と略記する)では、通気孔58の径の大きさを、直径0.8mm〜2.0mm程度としたが、これに限らず、例えばウエハホルダWH中央部の通気孔の径の大きさに比べて、ウエハホルダWH周辺部の通気孔の径の大きさを小さくしても良い。これによって、ウエハWは、ウエハホルダWHに対してその中央部から周辺部に向かって段階的に吸着されるので、ウエハホルダWHにウエハWが吸着したときの歪みを抑制することができる。
また、上記実施形態においてウエハホルダWHを多孔質部材で形成しても良い。この場合、通気孔58は、ウエハホルダWHに形成する必要がない。また、ウエハW裏面の全体を真空引きできる。多孔質部材で形成されたウエハホルダWHは、中央部分と周辺部分とで多孔質部材の目の粗さを異ならせても良い(すなわち、中央部分に比べ周辺部分の目の粗さを細かくしても良い)。これによって、上記と同様に、ウエハホルダWHに対してウエハWの中央部から周辺部に向かって段階的に吸着されるので、ウエハホルダWHにウエハWが吸着したときの歪みを抑制することができる。
なお、上記実施形態及び変形例(以下、上記実施形態と略記する)では、露光装置が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置である場合について説明したが、これに限らず、例えば、欧州特許出願公開第1,420,298号明細書、国際公開第2004/055803号、米国特許第6,952,253号明細書などに開示されているように、投影光学系とウエハとの間に照明光の光路を含む液浸空間を形成し、投影光学系及び液浸空間の液体を介して照明光でウエハを露光する露光装置にも上記実施形態を適用することができる。この種の露光装置では、中央に円形開口が形成された撥液板と、該撥液板の円形開口内に配置されたウエハホルダ(ピンチャックなど)とが用いられ、ウエハホルダに保持されたウエハの上面と撥液板の上面とに段差が無いように両者の高さが設定される。このため、ウエハホルダの外周側には、周囲全体に凸部が存在し、ウエハとウエハホルダとの間の空気がより逃げ難い構造となっているので、上記実施形態に係るウエハステージ装置(基板保持装置)を適用することは、特に効果的である。
また、上記実施形態では、露光装置が、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置である場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置であっても良い。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも上記実施形態は適用することができる。
また、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。また、前述の照明領域及び露光領域はその形状が矩形であるものとしたが、これに限らず、例えば円弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い。
なお、上記実施形態の露光装置の光源は、ArFエキシマレーザに限らず、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)、F2レーザ(出力波長157nm)、Ar2レーザ(出力波長126nm)、Kr2レーザ(出力波長146nm)などのパルスレーザ光源、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプなどを用いることも可能である。また、YAGレーザの高調波発生装置などを用いることもできる。この他、例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置に上記実施形態を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、上記実施形態は適用できる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも上記実施形態を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも上記実施形態を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
58…通気孔、62…支持部材、70…給排気管、80…空気室、90…可変空気室装置、91…円筒状部材、92…板状部材、94…駆動装置、92a…板状部材、92b…板状部材、95a,95b…駆動機構、97…駆動軸、100…露光装置、110…真空ポンプ、120…空気供給装置、W…ウエハ、WST…ウエハステージ、WH…ウエハホルダ、CT…センターアップ、PU…投影ユニット、R…レチクル、IOP…照明系。

Claims (10)

  1. 基板を保持する基板保持装置であって、
    前記基板が載置される載置と、前記載置から突出する第1位置と前記載置から突出しない第2位置との間で移動する複数の突出部材と、前記載置に対する裏面と、前記載置側と前記裏面側との間で気体を流通させる流通部と、を有する基板保持部材と、
    前記基板保持部材の裏面側に配置され、前記複数の突出部材の移動に連動して前記流通部を介して気体を出入りさせるとともにその容積を変化させる気体室を有する可変気体室装置と、を備え、
    前記突出部材の少なくとも一部が前記気体室内に配置されている基板保持装置。
  2. 前記可変気体室装置は、前記突出部材がその上面に設けられたピストン部と、
    該ピストン部がその内周面にほぼ密着状態で挿入され、前記基板保持部材及び前記ピストン部とともに前記気体室を、前記基板保持部材の前記裏面側に形成する円筒部と、
    前記ピストン部を前記円筒部に沿って上下方向に駆動する駆動系と、を有する請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記ピストン部は、前記突出部材と一体的に上下方向に駆動される板状部材から成る請求項2に記載の基板保持装置。
  4. 前記ピストン部は、前記突出部材がその上面に設けられた第1部分と、該第1部分とは独立に上下動可能な第2部分とを含む複数の部分から成る請求項2に記載の基板保持装置。
  5. 前記ピストン部は、前記第1部分と、該第1部分の周囲を取り囲む第2部分とから成る請求項2又は4に記載の基板保持装置。
  6. 前記駆動系は、前記第1部分と前記第2部分とを、前記気体室の気密状態が解除されない範囲内で位置をずらして上下方向に個別に駆動する請求項4又は5に記載の基板保持装置。
  7. 前記気体室には、配管を介して真空装置が接続されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  8. 前記気体室には、前記配管又は別の配管を介して空気供給装置がさらに接続されている請求項7に記載の基板保持装置。
  9. 前記気体室には、配管を介して空気供給装置が接続されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  10. エネルギビームにより基板を露光する露光装置であって、
    前記基板が前記基板保持部材の前記載置に載置される請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板保持装置と、
    前記基板上に前記エネルギビームを照射して前記基板上にパターンを形成するパターン生成装置と、を備える露光装置。

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