JP2014165470A - 搬送システム及び搬送方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエハをステージ上にロードする。
【解決手段】 ローディングディスク121を用いてウエハを上方から保持するとともに、該ウエハの裏面をウエハステージWST内に設けられたCTピン140を用いて支持してウエハのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きを拘束し、該状態を維持してローディングディスク121を降下させるとともにその動きに合わせてCTピン140を降下して、ウエハをウエハステージWST上にロードする。これにより、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなくウエハをウエハステージWST上にロードすることが可能となる。
【選択図】図7
【解決手段】 ローディングディスク121を用いてウエハを上方から保持するとともに、該ウエハの裏面をウエハステージWST内に設けられたCTピン140を用いて支持してウエハのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きを拘束し、該状態を維持してローディングディスク121を降下させるとともにその動きに合わせてCTピン140を降下して、ウエハをウエハステージWST上にロードする。これにより、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなくウエハをウエハステージWST上にロードすることが可能となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、搬送システム及び搬送方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、板状の物体を物体載置部材に搬送する搬送システム及び搬送方法、物体上にパターンを形成する露光装置及び露光方法、並びに該露光装置又は露光方法を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
これらの露光装置により露光されるウエハは、年々、大型化している。現在、直径300mmのウエハ(300mmウエハ)から直径450mmのウエハ(450mmウエハ)が主流となりつつある。450mmウエハの場合、1枚のウエハから採れるダイ(チップ)の数は現行の300mmウエハの場合の数の2倍以上である。従って、デバイス製造において、1チップ当たりに費やす製造コストを大幅に削減することができる。
ウエハが大型化するのに伴い、450mmウエハの搬送等において、300mmウエハと比較してより慎重な取扱を要することが予想される。そこで、発明者は、ベルヌーイチャックを用いて上方からウエハの表面に向けてエアを噴出することでウエハを非接触で吸引して保持することにより、ウエハステージ上に載置することを提案した(例えば、特許文献1参照)。しかし、ベルヌーイチャックを用いる場合、ウエハをウエハステージ上に載置する際に位置ずれが生じたり、ベルヌーイチャックから噴出されるエアによってウエハが熱変形したりすることが考えられ、これらに起因して、例えば、アライメント計測(ウエハ上のマークの検出)が困難になることが予想されている。
本発明は、上述の事情の下でなされたものであり、第1の観点からすると、第1面と該第1面と異なる第2面とを有する板状の物体を、物体載置部が設けられた物体載置部材に搬送する搬送システムであって、前記第1面と対向する対向部を有し、該対向部と前記物体との間に気体流を形成して前記物体を吸引する力を発生させる吸引部材と、前記吸引部材を前記物体載置部に対して上下方向に相対移動させる駆動装置と、前記物体を支持して前記対向部と対向する位置に搬送する搬送部材と、前記吸引部材と前記物体載置部材との一方に設けられ、前記搬送部材に支持されている前記物体の前記第2面の少なくとも一部を吸引することで前記物体の前記第2面に沿った方向への移動を拘束するとともに、前記物体載置部に対して上下方向に移動可能な拘束部材と、を備える第1の搬送システムである。
これによれば、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、第1面と該第1面と異なる第2面とを有する板状の物体を、物体載置部が設けられた物体載置部材に搬送する搬送システムであって、前記第1面と対向する対向部を有し、該対向部と前記物体との間に気体流を形成して前記物体を吸引する力を発生させる吸引部材と、前記吸引部材を前記物体載置部に対して上下方向に相対移動させる駆動装置と、前記物体を支持して前記対向部と対向する位置に搬送するとともに、前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記物体載置部に対して上下方向に相対移動可能な搬送部材と、前記物体載置部に設けられて、前記物体を支持した前記搬送部材の少なくとも一部が入る収容部と、を備える第2の搬送システムである。
これによれば、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、物体上にパターンを形成する露光装置であって、本発明の第1又は第2の搬送システムと、前記搬送システムにより前記物体載置部上に搬入された前記物体をエネルギビームで露光して、前記パターンを形成するパターン生成装置と、を備える露光装置である。
これによれば、本発明の第1又は第2の搬送システムを用いて位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することで、高い露光精度を維持することが可能となる。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の露光装置を用いて物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第5の観点からすると、板状の物体を、物体載置部材に搬送する搬送方法であって、搬送部材で前記物体を支持して吸引部材と対向させることと、前記搬送部材に支持されている前記物体を、拘束部材によって下方から吸着して支持することと、前記物体載置部材の上方にて、前記吸引部材により前記物体を上方から非接触で吸引することと、駆動装置によって、前記吸引部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記拘束部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、を含む第1の搬送方法である。
これによれば、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、板状の物体を、物体載置部材に搬送する搬送方法であって、搬送部材で前記物体を支持して吸引部材と対向させることと、前記物体載置部材の上方にて、前記吸引部材により前記物体を上方から非接触で吸引することと、駆動装置によって、前記吸引部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記搬送部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、前記物体を支持した前記搬送部材を、前記物体載置部材に設けられた収容部に収容することと、を含む第2の搬送方法である。
これによれば、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することが可能となる。
本発明は、第7の観点からすると、物体上にパターンを形成する露光方法であって、本発明の第1又は第2の搬送方法によって前記物体載置部材上に前記物体を搬送することと、搬送後に前記物体載置部材上に保持されている前記物体をエネルギビームで露光し、前記物体上にパターンを形成することと、を含む露光方法である。
これによれば、本発明の第1又は第2搬送方法によって位置ずれ、回転誤差等を生ずることなく物体を物体載置部材上に積載することで、高い露光精度を維持することが可能となる。
本発明は、第8の観点からすると、本発明の露光方法を用いて、物体上にパターンを形成することと、前記パターンが形成された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図8(B)を用いて説明する。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図8(B)を用いて説明する。
図1には、第1の実施形態に係る露光装置100の概略的な構成が示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では投影光学系PLが設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される走査方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置100は、照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRに形成されたパターンの像を感応剤(レジスト)が塗布されたウエハW上に投影する投影ユニットPU、ウエハWを保持してXY平面内を移動するウエハステージWST、ウエハWをウエハステージWST上にロード及びアンロードするローディングユニット120、及びこれらの制御系等を備えている。
照明系IOPは、光源、及び光源に送光光学系を介して接続された照明光学系を含み、レチクルブラインド(マスキングシステム)で規定されたレチクルR上でX軸方向に細長く伸びるスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明系IOPの構成は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されている。ここで、照明光ILとして、一例として、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられる。
レチクルステージRSTは、照明系IOPの下方に配置されている。レチクルステージRST上には、そのパターン面に回路パターンなどが形成されたレチクルRが載置されている。レチクルRは、例えば真空吸着によりレチクルステージRST上に固定されている。
レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系11(図1では不図示、図4参照)によって、水平面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(Y軸方向)に所定ストローク範囲で駆動可能となっている。レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)14によって、移動鏡12(又はレチクルステージRSTの端面に形成された反射面)を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時計測される。レチクル干渉計14の計測結果は、主制御装置20(図1では不図示、図4参照)に供給される。
投影ユニットPUは、レチクルステージRSTの下方に配置されている。投影ユニットPUは、鏡筒40と、鏡筒40内に保持された投影光学系PLとを含む。投影光学系PLとしては、例えば、Z軸方向と平行な光軸AXpに沿って配列される複数の光学素子(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられている。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。このため、照明系IOPからの照明光ILによってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PL(投影ユニットPU)を介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系PLの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。そして、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRを走査方向(Y軸方向)に相対移動させるとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動させることで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルのパターンが転写される。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むステージ駆動系24によって、ステージベース22上をX軸方向、Y軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、Z軸方向、θx方向、θy方向、及びθz方向に微小駆動される。なお、ウエハステージWSTに代えて、X軸方向、Y軸方向及びθz方向に移動する第1ステージと、該第1ステージ上でZ軸方向、θx方向及びθy方向に微動する第2ステージと、を備えるステージ装置を用いることもできる。
ウエハステージWST上には、ウエハホルダ(不図示)が設けられている。ウエハホルダ(不図示)により、ウエハWが、真空吸着等により保持される。また、ウエハWの裏面を支持するCTピン140(図2(A)参照)が、ウエハホルダ(不図示)から出し入れ可能にウエハステージWST内に設けられている。
また、ウエハステージWST上には、その表面がウエハWの表面と同じ高さである基準板FPが固定されている。この基準板FPの表面には、アライメント検出系ASのベースライン計測等に用いられる基準マーク、及び後述するレチクルアライメント検出系で検出される一対の基準マークなどが形成されている。
ウエハステージWSTのXY平面内の位置情報(回転情報(ヨーイング量(θz方向の回転量θz)、ピッチング量(θx方向の回転量θx)、ローリング量(θy方向の回転量θy))を含む)は、レーザ干渉計システム(以下、「干渉計システム」と呼ぶ)18によって、移動鏡16(ウエハステージWSTの端面に形成された反射面)を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時計測される。その計測結果は、主制御装置20に供給される(図4参照)。主制御装置20は、干渉計システム18の計測結果に従って、ステージ駆動系24を介してウエハステージWSTのXY平面内の位置(θz方向の回転を含む)を制御する。
また、図1では図示が省略されているが、ウエハWの表面のZ軸方向の位置及び傾斜量は、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示される斜入射方式の多点焦点位置検出系から成るフォーカスセンサAF(図4参照)によって計測される。このフォーカスセンサAFの計測結果も主制御装置20に供給される(図4参照)。
投影ユニットPUの鏡筒40の側面には、ウエハWに形成されたアライメントマーク及び基準マークを検出するアライメント検出系ASが設けられている。アライメント検出系ASとして、一例としてハロゲンランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明し、このマーク画像を画像処理することによってマーク位置を計測する画像処理方式の結像式アライメントセンサの一種であるFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。
露光装置100では、さらに、レチクルステージRSTの上方に、例えば米国特許第5,646,413号明細書等に開示される、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る一対のレチクルアライメント検出系13(図1では不図示、図4参照)が設けられている。レチクルアライメント検出系13の検出信号は、主制御装置20に供給される(図4参照)。
ローディングユニット120は、アライメント検出系ASの近傍に配置されている。ローディングユニット120が配置された場所およびその近傍を、ローディングポジションと呼ぶ。
図2(A)及び図2(B)には、それぞれ、ローディングユニット120の断面図及び底面図が示されている。ローディングユニット120は、駆動部122、ローディングディスク121、エア供給部130(図3(A)及び図3(B)参照)等から構成される。
駆動部122は、投影光学系PL(投影ユニットPU)を支持するフレーム(不図示)に防振部材(不図示)を介して固定された駆動装置1220と、一端が駆動装置1220に他端がローディングディスク121の上部に固定された可動軸1221と、を備える。駆動装置1220は、例えばボイスコイルモータ等を含む。駆動部122は、駆動装置1220を用いて、可動軸1221を白抜き矢印の方向(Z軸方向)に駆動することで、ローディングディスク121を上下動する。
ローディングディスク121は、円盤状のディスク本体123、複数のベルヌーイカップ124(1240,1241,1242)、ギャップセンサ(不図示)、温度センサ128、3つの撮像素子129等から構成される。
複数のベルヌーイカップ124のうち、1つのベルヌーイカップ1240がディスク本体123の底面の中心に、その周囲に4つのベルヌーイカップ1241が、さらにそれらの周囲に8つのベルヌーイカップ1242が配置されている(図2(B)参照)。複数のベルヌーイカップ124には、エアを供給するための配管125が接続されている。本実施形態では、ベルヌーイカップ1240,1241には共通の配管1251が、ベルヌーイカップ1242には別の共通の配管1252が接続され、それぞれ独立のエア供給系を構成している。なお、少なくとも独立のエア供給系ごとに、ベルヌーイカップ124のそれぞれから噴出されるエアが受けるコンダクタンスが互いに等しくなるように、ベルヌーイカップ124(1240,1241,1242)及び配管125(1251,1252)が構成されている。なお、ベルヌーイカップの配置はこれに限定されるものではなく、例えば、ベルヌーイカップ1240,1241を設けずに、ベルヌーイカップ1242のみを複数配置してもよい。
複数のベルヌーイカップ124(1240,1241,1242)は、ベルヌーイ効果(流速が大きくなるにつれて流体の圧力が減少する効果)を利用して、エアを噴出してウエハの周囲に気体の流れを発生させることで、ディスク本体123とこれと対向するウエハWとの間に負圧(吸引力)を発生させる。ローディングディスク121は、この負圧を利用して、ウエハWをその上方から非接触で吸引する。なお、複数のベルヌーイカップ124のそれぞれから噴出されるエアの流速(及びウエハWの重さ)により、ディスク本体123とこれが保持するウエハWとの離間距離が定まる。また、吸引の力の度合いは適宜調整可能で、ウエハWを、ベルヌーイチャック部材124によって吸引して保持(吸引保持)することで、Z軸方向,θx及びθy方向の移動を制限することができる。
ウエハWは、後述するように、ローディングディスク121に吸引されることによりZ軸方向、θx方向、及びθy方向への動きが制限され、ウエハステージWSTから出し入れされるCTピン140により裏面が支持されることによりX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きが制限されることとなる。
複数のギャップセンサ(不図示)は、ディスク本体123の底面に、複数のベルヌーイカップ124を避けて配置されている。ギャップセンサ(不図示)は、例えば静電容量センサを含み、ローディングディスク121(ディスク本体123)とこれが保持するウエハWとの離間距離を測定する。その結果は、主制御装置20に供給される。主制御装置20は、複数のギャップセンサからの測定結果とギャップセンサの配置とから、ウエハWの形状を求める。
温度センサ128は、例えば白金抵抗、サーミスタ等を含む。温度センサ128は、ディスク本体123の底部に設けられ、複数のベルヌーイカップ124のいずれか(本実施形態ではベルヌーイカップ1242)の近傍に配置されている。そのプローブ部は、ディスク本体123の底面とローディングディスク121により保持されるウエハWの表面との間の間隙(通常、200〜400μmのサイズ)内に突出している。温度センサ128は、ベルヌーイカップ1242から噴出されるエアの温度を、0.01度より良い分解能で測定する。
3つの撮像素子129は、例えばCCD等を含み、ディスク本体123の側面に固定されている(図2(A)では1つの撮像素子129のみが示されている)。3つの撮像素子129のうち1つは、ローディングディスク121(ディスク本体123)がウエハWを保持した際に、ウエハWのノッチ(V字の切り欠き(不図示))を撮像し、残り2つは、ウエハWの周縁を撮像する。3つの撮像素子129の撮像結果は、主制御装置20に供給される。主制御装置20は、それらの撮像結果から、例えば米国特許第6,624,433号明細書などに開示されている手法により、ウエハWのX軸方向及びY軸方向の位置ずれと回転(θz回転)誤差とを求める。
その他、ローディングポジション(ローディングユニット120)と露光装置100にインライン接続されたコータ・デベロッパ(C/D(不図示))との間でウエハを搬送するウエハ搬送アーム118が付設されている。
図3(A)及び図3(B)に、エア供給部130の概略構成が示されている。エア供給部130は、供給装置(不図示)から配管1350を介して接続された流量制御弁131、流量計132、温度制御器133、電磁弁134等を備える。
供給装置(不図示)は、塵埃等が除かれたクリーンエア(単にエアと呼ぶ)を供給し、配管1350内に流す。流量計132は、配管1350内を流れるエアの流量を測定する。流量制御弁131は、流量計132の測定結果に従って、配管1350内のエアの流量を制御する。なお、流量計132と流量制御弁131との配置は逆でもよい。
温度制御器133は、例えば、配管1350内を流れるエアを発熱体に接触させることで加熱するインラインヒータ等を含み、配管1350内を流れるエアの温度を制御する。後述するように、ローディングディスク121に設けられた温度センサ128により複数のベルヌーイカップ124から噴出されるエアの温度が測定され、その結果に従って温度制御器133により配管1350内のエアの温度が、例えば23度に制御される。
電磁弁134は、電気的駆動弁の一種であり、磁力を利用して本体部1340を黒塗り矢印の方向に駆動することで、配管1350をベルヌーイカップ124に通じる配管125又は露光装置100外に通じる配管1351に接続を切り換える。ここで、図3(A)に示されるように、配管1350を配管125に接続することで、エアがベルヌーイカップ124に供給される。また、図3(B)に示されるように、配管1350を配管1351に接続することで、エアは露光装置100外に排気され、ローディングディスク121への供給が停止される。
配管1351には、絞り弁136が設けられている。電磁弁134を用いて配管1350を配管125に接続する場合と配管1351に接続する場合とで、配管1350内のエアの流量が変わらないよう、すなわちエアの温度が変わらないよう、絞り弁136を用いてエアに対する配管1351のコンダクタンスを、配管125のコンダクタンスに一致するよう、調整する。
上述のエア供給部130は、エア供給系ごとに設けられている。すなわち配管125(1251,1252)のそれぞれに、独立のエア供給部130が接続されている。これにより、配管1251を介してベルヌーイカップ1240,1241にエアが供給されるのと独立に、配管1252を介してベルヌーイカップ1242にエアが供給される。後述するように、エア供給系ごとに異なる流速のエアを供給して(ベルヌーイカップ124から噴出して)ウエハWに対して非一様な分布の吸着力(吸引力)を及ぼすことで、ウエハWを平坦に保持することができる。なお、エア供給系の構成は本実施形態の構成に限らず、例えば実際のウエハWの変形に応じて、任意に構成することができる。
ローディングユニット120(駆動部122、エア供給部130、ウエハ搬送アーム118等)は、主制御装置20によって制御される(図4参照)。
図4には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。制御系は、装置全体を統括制御するマイクロコンピュータ(あるいはワークステーション)などを含む主制御装置20を中心として構成されている。
ローディングユニット120を用いたウエハのロードについて説明する。
ウエハをロードするに先立って、ベルヌーイカップ124から噴出されるエアの温度を制御する。ここで、エアは、配管125内を流れる際或いはベルヌーイカップ124から噴出される際に、ジュールトムソン効果により、配管1350内との圧力差を保ちながら膨張することで温度が下がる。例えば、0.1MPaの圧力変化に対して、エアの温度は約0.2度変化する。本実施形態では、エアの圧力は0.05MPaの範囲で変化するため、約0.1度の温度変化が予想される。約0.1度温度が変わるエアがウエハWに噴出されることにより、ウエハWが冷却され、熱収縮によるパターンの歪みを生ずるおそれがある。そこで、エアの温度変化を0.01度以下に抑える必要がある。
図5に、ローディングディスク121を用いてウエハWを保持する際のエアの温度制御の手順を示すフローチャートが与えられている。
前提として、ローディングディスク121は上方(+Z方向)に、ウエハステージWSTはローディングポジション以外に待避しているものとする。また、エアはベルヌーイカップ124には供給されずに、配管1350内を空流しされている状態にあるものとする。ローディングディスク121はウエハのローディング動作に伴って間歇的に使用されるのに対してエアの温度は常に一定に保つ必要があるため、ローディングディスク121の未使用時においてもエアを常時配管1350内に流しておくとよい。そこで、流量制御弁131により所定の流量(例えば、変形のないウエハに対する流量1リットル/分)でエアを配管1350内に流し、ベルヌーイカップ124による吸引動作が必要ない時には電磁弁134により配管1350を配管1351に接続してエアを排気させておく。
ステップ204において、主制御装置20は、ローディングディスク121を作動する。すなわち、電磁弁134を用いて、配管1350を配管125に接続してエアを複数のベルヌーイカップ124に供給する。ここで、絞り弁136を用いて配管1351のコンダクタンスを調整していることにより、配管1350を配管125に接続する前後で、配管1350内を流れるエアの流量が変化しないようにしてあるので、温調制御部133は前記接続の前後で制御状態(温調状態)を調整する必要がない。そのため、安定したエアの温調が行われるため、エアの温度の変動を抑えることができる。
次のステップ206において、主制御装置20は、エアの温度を制御する。主制御装置20は、温度センサ128を用いて複数のベルヌーイカップ124から噴出されるエアの温度を測定し、エアの温度が所定の温度(或いはウエハWの温度)に一致するように温度制御器133を用いて配管1350を流れるエアを加熱する。
次のステップ208において、ローディングユニット120(ローディングディスク121)を用いてウエハWを吸引して保持する。
その際、図6(A)に示されるように、ウエハ搬送アーム118により、C/D(不図示)により感応層(レジスト層)が設けられたウエハWがローディングポジションに向けて黒塗り矢印の方向(+Y方向)に搬送される。ウエハWがローディングディスク121の直下まで搬送されると、主制御装置20は、図6(B)に示されるように、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動し、ローディングディスク121の下面をウエハWの表面に近接する。なお、ローディングディスク121を駆動するに代えて、又はこれとともに、ウエハ搬送アーム118を白抜き矢印と逆の方向(+Z方向)に駆動してもよい。
ローディングディスク121の下面がウエハWの表面まで100μmのオーダーまで近接すると、ローディングディスク121の吸着力(吸引力)がウエハWに及び、ウエハWがローディングディスク121に非接触で吸引され保持される。これにより、ウエハWは、Z軸方向、θx方向、及びθy方向への移動が制限される。
次に、図6(C)に示されるように、主制御装置20は、ウエハステージWSTをローディングポジションに移動する。また、主制御装置20は、3つの撮像素子129を用いて、ローディングディスク121に保持されたウエハWの周縁(ノッチ等)を撮像する。主制御装置20は、これらの撮像結果から、ウエハWのX軸方向及びY軸方向の位置ずれと回転(θz回転)誤差とを求める。このとき、主制御装置20は、上記位置ずれ及び回転誤差を相殺する位置及び向きにウエハステージWSTを位置決めする。或いは、上で求められた位置ずれ及び回転誤差を記憶し、アライメント計測においてその結果を補正する等してもよい。
ウエハステージWSTがローディングディスク121の直下に位置決めされると、図7(A)に示されるように、主制御装置20は、ウエハステージWST内からウエハホルダ(不図示)を介して3つのCTピン140を黒塗り矢印の方向(+Z方向)に出し、それらの先端をローディングディスク121に保持されたウエハWの裏面に当接してウエハWを(吸着)支持する。
その後、主制御装置20は、図7(B)に示されるように、ウエハWを保持したローディングディスク121を白抜き矢印の方向(+Z方向)に微小駆動するとともに、3つのCTピン140を黒塗り矢印の方向(+Z方向)にさらに微小量出す、又はこれに代えて(或いはこれとともに)ウエハ搬送アーム118を白抜き矢印と逆の方向(−Z方向)に微小駆動し、ウエハWをリリースしたウエハ搬送アーム118を黒塗り矢印の方向(−Y方向)に待避する。この状態において、ウエハWは、ローディングディスク121によってZ軸方向、θx方向、及びθy方向への動きが制限され、CTピン140によってX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きが制限される。
なお、ローディングディスク121によってウエハWのZ軸方向、θx方向、及びθy方向への動きが制限された状態において、ウエハWのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きも十分に制限される場合(動きが十分に小さい場合)、先にウエハWをリリースしたウエハ搬送アーム118を待避し、その後に3つのCTピン140を用いてウエハWを(吸着)支持することとしてもよい。すなわち、ローディングディスク121のみによりウエハWを保持した状態において、ローディングディスク121を+Z方向に微小駆動し、これによりウエハWをリリースしたウエハ搬送アーム118を−Y方向に待避する。その後に、ウエハステージWSTをローディングディスク121の直下に位置決めし、3つのCTピン140をウエハステージWST内からウエハホルダ(不図示)を介して+Z方向に出し、それらの先端をローディングディスク121に保持されたウエハWの裏面に当接してウエハWを(吸着)支持する。
なお、ステップ206におけるエアの温度制御がウエハWの温度変化よりも十分に速い場合、ステップ206とステップ208の順序を逆にして実行することとしてもよい。
次のステップ210において、主制御装置20は、先述の複数のギャップセンサ(不図示)を用いて、ローディングディスク121に保持されたウエハWの形状を測定する。
次のステップ212において、主制御装置20は、ウエハWの形状に基づいて複数のベルヌーイカップ124(1240,1241,1242)のそれぞれから噴出するエアの流量を決定し、流量制御弁131を用いてエアの流量を調整する。ステップ210における測定の結果、例えば、ウエハWが上向きに凸状に撓んでいることが分かったとする。係る場合、主制御装置20は、流量制御弁131を用いて、ベルヌーイカップ1240,1241に対してベルヌーイカップ1242から噴出されるエアの流量を大きくする。これにより、ウエハWの中央部に対して周縁部に強い吸引力が働く。一方、ステップ210における測定の結果、ウエハWが下向きに凸状に撓んでいることが分かったとする。係る場合、主制御装置20は、流量制御弁131を用いて、ベルヌーイカップ1240,1241に対してベルヌーイカップ1242から噴出されるエアの流量を小さくする。これにより、ウエハWの中央部に対して周縁部に弱い吸引力が働く。これにより、ローディングディスク121により、ウエハWが平坦に保持される。
次に、ローディングディスク121に吸引保持されたウエハWをウエハステージWST上にロードする。
ウエハWが、ローディングディスク121に保持されることでそのZ軸方向、θx方向、及びθy方向への動きが制限され、3つのCTピン140により裏面が支持されることでそのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きが制限されると、図7(C)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動し、これに併せて3つのCTピン140を黒塗り矢印の方向(−Z方向)に動かしてウエハステージWST内に入れる。これにより、図8(A)に示されるように、ウエハWは、その6自由度方向の動きが制限された状態を維持して、ウエハステージWST上にロードされる。
ウエハWがウエハステージWST上にロードされると、主制御装置20は、ウエハホルダ(不図示)を作動してウエハWをウエハステージWST上に吸着保持し、そしてローディングディスク121によるウエハWの保持を解除する。すなわち、電磁弁134により配管1350が配管1351に接続されてエアが排気される。
最後に、図8(B)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(+Z方向)に待避することで、ウエハWのウエハステージWST上へのロードが完了する。
本実施形態の露光装置100の露光動作を、簡単に説明する。
主制御装置20は、露光に先立って、先述の手順により、C/D(不図示)により感応層(レジスト層)が設けられたウエハWをウエハステージWST(ウエハホルダ(不図示))上にロードする。
主制御装置20は、アライメント検出系ASを用いて、ウエハWの表面に付与された(ウエハW上のサンプルショット領域に付設された)アライメントマークを検出し、アライメント計測(EGA)を実行する。それにより、XY平面内におけるウエハW上のショット領域の位置(さらに走査方向に関する倍率、光軸AX周りの回転、直交度)が定められる。なお、アライメント計測(EGA)の詳細は、例えば、特開平6−349705号公報に記載されている。
主制御装置20は、アライメント計測(EGA)の結果に従って、レチクルRのパターンの投影位置(投影光学系PLの投影中心)とウエハW上の各ショット領域の相対位置関係を算出する。その結果に従って、主制御装置20は、走査露光により、ウエハW上の全ショット領域内に、順次、レチクルRのパターンを露光する。
ウエハW上の各ショット領域に対する走査露光では、主制御装置20は、レチクル干渉計14と干渉計システム18の計測結果を監視して、レチクルステージRSTとウエハステージWSTをそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に移動させる。そして、主制御装置20は、両ステージRST,WSTをY軸方向に、ただし互いに逆向きに、相対駆動する。ここで、両ステージRST,WSTがそれぞれの目標速度に達すると、照明光ILによってレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査露光が開始される。
主制御装置20は、走査露光中、Y軸方向についてのレチクルステージRSTの速度VrとウエハステージWSTの速度Vwとを投影光学系PLの投影倍率に対応する速度比に維持するように、レチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期駆動する。
レチクルRがY軸方向に移動することにより、そのパターン領域の全域が照明光ILにより照明される。それと同時にウエハWがY軸方向に、ただしレチクルRと逆方向に、移動することにより、レチクルRのパターンがウエハW上に転写される。それにより、ウエハW上のショット領域の1つに対する走査露光が終了する。
ショット領域の1つに対する走査露光が終了すると、主制御装置20は、ウエハステージWSTを、次のショット領域に対する走査開始位置(加速開始位置)へ移動(ステップ移動)させる。そして、主制御装置20は、先と同様に、次のショット領域に対する走査露光を行う。その他のショット領域に対する走査露光も、同様に行われる。このように、ショット領域間のステップ移動と各ショット領域に対する走査露光とを繰り返して、ウエハW上の全てのショット領域にレチクルRのパターンを転写する。
露光が終了すると、主制御装置20は、ウエハステージWST(ウエハホルダ(不図示))から露光済みのウエハWをアンロードする。そして、先述の手順により、C/D(不図示)により感応層(レジスト層)が設けられた次のウエハWをウエハステージWST(ウエハホルダ(不図示))上にロードする。すなわち、ウエハステージWST上のウエハWを交換する。主制御装置20は、新しいウエハWに対して、同様に露光動作を繰り返す。
以上詳細に説明したように、第1の実施形態に係る露光装置100によると、ローディングディスク121(ベルヌーイカップ124)を用いてウエハを上方から吸引して保持するとともに、該ウエハの裏面をウエハステージWST内に設けられたCTピン140を用いて支持してウエハのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きを拘束する。そして、この拘束した状態を維持してローディングディスク121を降下させるとともにその動きに合わせてCTピン140を降下して、ウエハをウエハステージWST上にロードする。これにより、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなくウエハをウエハステージWST上にロードすることが可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図9(A)〜図11(B)を用いて説明する。第2の実施形態に係る露光装置100の主要構成は先述の第1の実施形態におけるそれとほぼ同様のため、以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を、図9(A)〜図11(B)を用いて説明する。第2の実施形態に係る露光装置100の主要構成は先述の第1の実施形態におけるそれとほぼ同様のため、以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
例えば図9(A)に示されるように、第2の実施形態におけるローディングユニット120を構成するローディングディスク121には、その±Y側部に一対のバキュームクランプ150が固定されている。
バキュームクランプ150は、ウエハWを固定する爪部151と、爪部151を回転可能に支持する回転部152と、回転部152をローディングディスク121に対してZ軸方向に可動に支持する支持部153と、から構成される。爪部151は、四半円状の部材で、一方の辺部の先端部151aにはウエハWの縁部の裏面と接触する接触面が設けられ、さらに接触面の一部にはウエハWの縁部を裏面から吸着保持するバキュームチャック(不図示)が設けられている。爪部151の他方の辺部が、回転部152に固定されている。回転部152は、エアベアリング等を介して回転モータ(DCモータ等(不図示))に接続され、回転モータを作動することで、端部を中心に爪部151とともに90度回転する。回転部152の端部は、支持部153により、Z軸方向に対する剛性が殆どない状態でZ軸方向に可動に支持されている。
第2の実施形態におけるローディングユニット120を用いたウエハのロードについて説明する。前提として、図5のフローチャートに示される手順に従ってエアの温度制御(ステップ206)は既に行われているものとする。また、複数のギャップセンサ(不図示)を用いたウエハWの形状の測定(ステップ210)、エアの流量制御によるウエハWの平坦保持(ステップ212)、3つの撮像素子129を用いたウエハWの周縁(ノッチ等)の撮像と位置ずれ及び回転誤差の補正等も、説明を省略するが、適宜行われるものとする。また、第2の実施形態では、図示の都合上、ウエハ搬送アーム118はウエハWをX軸方向に搬送するものとする。
図9(A)に示されるように、ウエハ搬送アーム118により、感応層(レジスト層)が設けられたウエハWが、C/D(不図示)からローディングポジション(ローディングディスク121)の下方(直下)まで搬送されると、主制御装置20は、図9(B)に示されるように、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動し、ローディングディスク121の下面をウエハWの表面に近接させる。なお、ローディングディスク121を駆動するのに代えて、又はこれとともに、ウエハ搬送アーム118を白抜き矢印と逆の方向(+Z方向)に駆動してもよい。ローディングディスク121の下面がウエハWの表面まで100μmのオーダーまで近接すると、ローディングディスク121の吸着力(吸引力)がウエハWに及び、ウエハWがローディングディスク121に吸引されて非接触で保持される。これにより、ウエハWは、Z軸方向、θx方向、及びθy方向への移動が制限される。
ここで、主制御装置20は、図9(B)に示されるように、一対のバキュームクランプ150を用いてウエハWを固定する。主制御装置20は、回転部152を駆動して爪部151を矢印方向に90度回転させることにより、その先端部151aをウエハWの縁部の裏面に対向させる。次に、主制御装置20は、先端部151aのバキュームチャック(不図示)を作動させて、ウエハWの縁部を吸着保持する。この時、支持部153により回転部152はZ軸方向に可動に支持されているため、回転部152はローディングディスク121に対して矢印方向(+Z方向)に移動可能である。これにより、ウエハWは、その表面がローディングディスク121とは非接触な状態を維持したまま平坦に保持されるとともに、さらにX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きが制限される。
その後、主制御装置20は、図9(C)に示されるように、ウエハWを保持したローディングディスク121を白抜き矢印の方向(+Z方向)に微小駆動し、又はこれに代えて(或いはこれとともに)ウエハ搬送アーム118を白抜き矢印と逆の方向(−Z方向)に微小駆動し、ウエハWをリリースしたウエハ搬送アーム118を待避する。
次に、図10(A)に示されるように、主制御装置20は、ウエハステージWSTをローディングポジションに移動させる。ウエハステージWSTがローディングディスク121の下方(直下)に位置決めされると、図10(B)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動する。これにより、図10(C)に示されるように、ウエハWは、その6自由度方向の動きが制限された状態のまま、ウエハステージWST上にロードされる。なお、ウエハステージWST上のウエハホルダ(不図示)には一対の凹部151bが形成されていて、ウエハWがウエハステージWST上にロードされた際に、その一対の凹部151b内に一対のバキュームクランプ150の先端部151aが入るようになっている。
ウエハWがウエハステージWST上にロードされると、主制御装置20は、ウエハホルダ(不図示)を作動してウエハWをウエハステージWST上に吸着保持し、バキュームクランプ150によるウエハWの保持を解除する。主制御装置20は、先端部151aのバキュームチャック(不図示)を解除した後、図11(A)に示されるように、回転部152を駆動して爪部151を矢印方向に90度回転する。この時、支持部153により回転部152はZ軸方向に可動に支持されているため、回転部152は矢印方向(−Z方向)に移動可能である。次に、主制御装置20は、ローディングディスク121によるウエハWの保持(吸引)を解除する。
最後に、図11(B)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(+Z方向)に待避する。これにより、ウエハWのウエハステージWST上へのロードが完了する。
以上詳細に説明したように、第2の実施形態に係る露光装置100によると、ローディングディスク121(ベルヌーイカップ124)を用いてウエハを上方から吸引保持するとともに、該ウエハの縁部の裏面を、バキュームクランプ150を用いて吸着保持する。そのため、ウエハのZ軸方向、θx方向、及びθy方向への動きの拘束に加えて、X軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きも拘束した状態でローディングディスク121を降下させて、ウエハをウエハステージWST上にロードすることができる。これにより、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなくウエハをウエハステージWST上にロードすることが可能となる。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を、図12(A)〜図13(B)を用いて説明する。第3の実施形態に係る露光装置100の主要構成は先述の第1の実施形態におけるそれとほぼ同様のため、以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を、図12(A)〜図13(B)を用いて説明する。第3の実施形態に係る露光装置100の主要構成は先述の第1の実施形態におけるそれとほぼ同様のため、以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
第3の実施形態の露光装置100では、例えば図13(B)に示されるように、ウエハ搬送アーム118はその先端部118aが切り離し可能に構成されている。また、ウエハステージWST(ウエハホルダ(不図示))上には、先端部118aが入る凹部118bが形成されている。ウエハWをロード後、ウエハステージWSTは、ウエハ搬送アーム118から切り離された先端部118aを凹部118b内に入れた状態で駆動される。
第3の実施形態におけるローディングユニット120を用いたウエハのロードについて説明する。前提として、図5のフローチャートに示される手順に従ってエアの温度制御(ステップ206)は既に行われているものとする。また、複数のギャップセンサ(不図示)を用いたウエハWの形状の測定(ステップ210)、エアの流量制御によるウエハWの平坦保持(ステップ212)、3つの撮像素子129を用いたウエハWの周縁(ノッチ等)の撮像と位置ずれ及び回転誤差の補正等も、説明を省略するが、適宜行われるものとする。
図12(A)に示されるように、ウエハ搬送アーム118により、感応層(レジスト層)が設けられたウエハWが、C/D(不図示)からローディングポジションに向けて黒塗り矢印の方向(+Y方向)に搬送される。ウエハWがローディングディスク121の下方(直下)まで搬送されると、主制御装置20は、図12(B)に示されるように、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動し、ローディングディスク121の下面をウエハWの表面に近接させる。なお、ローディングディスク121を駆動するのに代えて、又はこれとともに、ウエハ搬送アーム118を白抜き矢印と逆の方向(+Z方向)に駆動してもよい。ローディングディスク121の下面がウエハWの表面まで100μmのオーダーまで近接すると、ローディングディスク121の吸着力(吸引力)がウエハWに及び、ウエハWがローディングディスク121に吸引されて非接触で保持される。これにより、ウエハWは、Z軸方向、θx方向、及びθy方向への移動が制限される。この時、ウエハWは、ウエハ搬送アーム118によりその裏面を保持されているため、X軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きも制限されている。
上のローディングディスク121によるウエハWの保持と同時に、或いはこれに前後して、主制御装置20は、ウエハステージWSTをローディングポジションに移動する。ウエハステージWSTがローディングディスク121の下方(直下)に位置決めされると、図12(C)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(−Z方向)に駆動するとともに、ローディングディスク121の動きに合わせてウエハ搬送アーム118を黒塗り矢印の方向(−Z方向)に駆動する。これにより、ウエハWは、その6自由度方向の動きが制限された状態を維持して、ウエハステージWST上にロードされる。なお、ウエハWがウエハステージWST上にロードされた際に、ウエハステージWST(ウエハホルダ(不図示))上の凹部118b内にウエハ搬送アーム118の先端部118aが入る。
ウエハWがウエハステージWST上にロードされると、主制御装置20は、ウエハホルダ(不図示)を作動してウエハWをウエハステージWST上に吸着保持する。そして、主制御装置20は、ローディングディスク121によるウエハWの保持(吸引)を解除するとともに、ウエハ搬送アーム118からその先端部118aを切り離す。
最後に、図13(B)に示されるように、主制御装置20は、ローディングディスク121を白抜き矢印の方向(+Z方向)に待避するとともに、先端部118aをウエハステージWST上の凹部118b内に残したまま、ウエハ搬送アーム118を黒塗り矢印の方向(−Y方向)に待避することで、ウエハWのウエハステージWST上へのロードが完了する。
なお、先端部118aは、ウエハ搬送アーム118から切り離されず、ウエハ搬送アーム118と一体のまま黒塗り矢印の方向(−Y方向)に待避させてもよい。その場合、ウエハがウエハステージWST上に吸着保持された状態で、ウエハ搬送アーム118によるウエハWの吸着を停止した後、ウエハ搬送アーム118をさらに下方(−Z方向)に移動させてウエハWとウエハ搬送アーム118とを非接触の状態にして、ウエハ搬送アーム118を黒塗り矢印の方向(−Y方向)に待避させればよい。
以上詳細に説明したように、第3の実施形態に係る露光装置100によると、ローディングディスク121を用いてウエハを上方から吸引するとともに、該ウエハの裏面をウエハ搬送アーム118を用いて保持してウエハのX軸方向、Y軸方向、及びθz方向への動きを拘束し、該状態を維持してローディングディスク121を降下して、ウエハをウエハステージWST上にロードする。これにより、位置ずれ、回転誤差等を生ずることなくウエハをウエハステージWST上にロードすることが可能となる。
なお、上述の記実施形態の露光装置100では、ウエハステージWST上にウエハWをロードするローディングポジションとウエハステージWST上からウエハWをアンロードするアンローディングポジションとを同じ位置に配置したが、これに限らず、異なる位置に配置し、それぞれにローディングユニット(アンローディングユニット)120を設けることとしてもよい。これにより、ウエハWの搬出入を他の動作と並行して行うことができること等により、スループットの向上が期待される。
なお、上述の実施形態では、本発明が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置に適用された場合について説明したが、これに限らず、例えば国際公開第99/49504号、欧州特許出願公開第1,420,298号明細書、国際公開第2004/055803号、特開2004−289126号公報(対応米国特許第6,952,253号明細書)などに開示されているように、投影光学系とウエハとの間に照明光の光路を含む液浸空間を形成し、投影光学系及び液浸空間の液体を介して照明光でウエハを露光する露光装置にも本発明を適用することができる。また、例えば国際公開第2007/097379号(対応米国特許出願公開第2008/0088843号明細書)に開示される、液浸露光装置などにも、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明は適用することができる。さらに、例えば米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されているように、複数のウエハステージを備えたマルチステージ型の露光装置にも本発明を適用できる。また、例えば国際公開第2005/074014号などに開示されているように、ウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置にも本発明は適用が可能である。
また、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。また、前述の照明領域及び露光領域はその形状が矩形であるものとしたが、これに限らず、例えば円弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い。
なお、上記実施形態の露光装置の光源は、ArFエキシマレーザに限らず、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)、F2レーザ(出力波長157nm)、Ar2レーザ(出力波長126nm)、Kr2レーザ(出力波長146nm)などのパルスレーザ光源、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプなどを用いることも可能である。また、YAGレーザの高調波発生装置などを用いることもできる。この他、例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置に本発明を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
20…主制御装置、100…露光装置、118(118a,118b)…ウエハ搬送アーム(先端部、凹部)、120…ローディングユニット、121…ローディングディスク、124(1240,1241,1242)…ベルヌーイカップ、130…エア供給部、140…CTピン、150…バキュームクランプ、151(151a,151b)…爪部(先端部、凹部)、152…回転部、153…支持部、PL…投影光学系、PU…投影ユニット、W…ウエハ、WST…ウエハステージ。
Claims (19)
- 第1面と該第1面と異なる第2面とを有する板状の物体を、物体載置部が設けられた物体載置部材に搬送する搬送システムであって、
前記第1面と対向する対向部を有し、該対向部と前記物体との間に気体流を形成して前記物体を吸引する力を発生させる吸引部材と、
前記吸引部材を前記物体載置部に対して上下方向に相対移動させる駆動装置と、
前記物体を支持して該物体を前記対向部と対向する位置に搬送する搬送部材と、
前記吸引部材と前記物体載置部材との一方に設けられ、前記搬送部材に支持されている前記物体の前記第2面の少なくとも一部を吸引することで前記物体の前記第2面に沿った方向への移動を拘束するとともに、前記物体載置部に対して上下方向に移動可能な拘束部材と、
を備える搬送システム。 - 前記吸引部材を用いて前記搬送部材によって支持された前記物体を吸引するとともに、前記拘束部材を用いて前記物体の前記第2面に沿った方向への移動を拘束し、該拘束した状態を維持して前記物体を前記物体載置部材上の前記物体載置部に近接させ、該物体載置部が前記物体の前記第2面の少なくとも一部を吸着した際に前記吸引部材による前記物体の吸引を解除することで、前記物体を前記物体載置部材上に搭載する、請求項1に記載の搬送システム。
- 前記拘束部材は、前記吸引部材に設けられた、前記物体の縁部を固定する部材である、請求項1又は2に記載の搬送システム。
- 前記拘束部材は、前記物体の縁部と接触可能な接触面を有する爪部と、該爪部を回転駆動し且つ前記第2面と前記接触面とが離間する方向に可動な駆動部と、を有する、請求項3に記載の搬送システム。
- 前記拘束部材は、前記物体載置部材から出し入れ可能に該物体載置部材内に設けられて前記物体の前記第2面を支持する部材である、請求項1又は2に記載の搬送システム。
- 第1面と該第1面と異なる第2面とを有する板状の物体を、物体載置部が設けられた物体載置部材に搬送する搬送システムであって、
前記第1面と対向する対向部を有し、該対向部と前記物体との間に気体流を形成して前記物体を吸引する力を発生させる吸引部材と、
前記吸引部材を前記物体載置部に対して上下方向に相対移動させる駆動装置と、
前記物体を支持して前記対向部と対向する位置に搬送するとともに、前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記物体載置部に対して上下方向に相対移動可能な搬送部材と、
前記物体載置部に設けられて、前記物体を支持した前記搬送部材の少なくとも一部が入る収容部と、
を備える搬送システム。 - 前記吸引部材を用いて前記搬送部材によって支持された前記物体を吸引するとともに、前記搬送部材を用いて前記物体の前記第1面に沿った方向への移動を拘束し、該拘束した状態を維持して前記搬送部材を前記収容部に入れつつ前記物体を前記物体載置部材上の前記物体載置部に近接させ、該物体載置部が前記物体の前記第2面の少なくとも一部を吸着した際に前記吸引部材による前記物体の吸引を解除することで、前記物体を前記物体載置部材上に積載する、請求項6に記載の搬送システム。
- 前記吸引部材は、ベルヌーイ効果を利用して前記物体を非接触で吸引するベルヌーイチャックである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の搬送システム。
- 物体上にパターンを形成する露光装置であって、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の搬送システムと、
前記搬送システムにより前記物体載置部上に搬入された前記物体をエネルギビームで露光して、前記パターンを形成するパターン生成装置と、を備える露光装置。 - 請求項9に記載の露光装置を用いて物体を露光することと、
露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - 板状の物体を、物体載置部材に搬送する搬送方法であって、
搬送部材で前記物体を支持して該物体を吸引部材と対向させることと、
前記搬送部材に支持されている前記物体を、拘束部材によって下方から吸着して支持することと、
前記物体載置部材の上方にて、前記吸引部材により前記物体を上方から非接触で吸引することと、
駆動装置によって、前記吸引部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、
前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記拘束部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、を含む搬送方法。 - 前記拘束部材は、前記物体の縁部を固定する、請求項11に記載の搬送方法。
- 前記拘束部材は、前記物体の縁部を固定する爪部と、該爪部を回転駆動し且つ前記物体と前記爪部とを前記上下方向に関して離間させる駆動部と、を有する、請求項12に記載の搬送方法。
- 前記拘束部材は、前記物体載置部材に設けられている請求項11に記載の搬送方法。
- 板状の物体を、物体載置部材に搬送する搬送方法であって、
搬送部材で前記物体を支持して吸引部材と対向させることと、
前記物体載置部材の上方にて、前記吸引部材により前記物体を上方から非接触で吸引することと、
駆動装置によって、前記吸引部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、
前記吸引部材の前記相対移動に伴って、前記搬送部材を前記物体載置部材に対して上下方向に相対移動させることと、
前記物体を支持した前記搬送部材を、前記物体載置部材に設けられた収容部に収容することと、
を含む搬送方法。 - 前記物体載置部材によって前記物体を下方から吸着してから、前記吸引部材による前記物体の吸引停止すること、をさらに含む前記物体を下方から吸着して該物体を支持する請求項15に記載の搬送方法。
- 前記搬送部材は、前記物体を下方から吸着して該物体を支持する請求項11〜16のいずれか一項に記載の搬送方法。
- 物体上にパターンを形成する露光方法であって、
請求項11〜17のいずれか一項に記載の搬送方法によって前記物体載置部材上に前記物体を搬送することと、
搬送後に前記物体載置部材上に保持されている前記物体をエネルギビームで露光し、前記物体上にパターンを形成することと、を含む露光方法。 - 請求項18に記載の露光方法を用いて、物体上にパターンを形成することと、
前記パターンが形成された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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