JP2006080357A - 基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 感光基板を所定温度に温調する場合に、感光基板に付着したゴミの影響を回避して、高い露光精度を確保することができる基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】 複数の支持ピンにより基板Wを保持する基板保持板に基板Wを載置するに先立って、基板Wを支持しつつ所定温度に調温する基板温調装置20において、支持ピンが基板保持板上で基板Wを支持する位置に対応して凹部22が形成された基板支持面23を有するとともに、所定温度に温調される基板温調板21を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、基板を保持する基板保持装置、処理基板を露光する露光装置、及びデバイス製造方法に関するものである
半導体素子等を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)などの逐次移動型の投影露光装置が主流となっている。
このような露光装置においては、半導体メモリの大容量化やCPUプロセッサの高速化・大集積化の進展とともに感光基板上に形成されるパターンの微細化の要求が高まっており、高い露光精度が要求されている。そして、感光基板の温度変化に伴う変形が露光精度に大きく影響することが判明しており、このため、感光基板を所定温度に温調した後に基板ホルダ上に載置して露光を行うことによって露光不良を抑える技術が提案されている。
特開平10−55945号公報
上述した技術では、基板を温調プレートに載置して温調する際に基板と温調プレートとの速やかな熱交換を実現するため、基板と温調プレートとの接触面積が大きい凸凹のない平坦な部材を温調プレートとして用いている。一方、温調プレートと接触した基板裏面には微少なゴミが付着する可能性が高い。そして、ゴミが付着した状態で基板を基板ホルダに載置すると、基板と基板ホルダとの間にゴミが挟まって、基板表面の平坦度を悪化させる。つまり、基板と温調プレートとの接触面積が大きいと、それだけ基板裏面にゴミが付着する可能性が高くなり、基板表面の平坦度が悪化する可能性も高くなる。そして、基板表面の平坦度が悪化すると、パターン露光時にデフォーカスが生じてパターンの線幅精度が悪化したり、或いは基板表面に歪みが生じるためパターンの重ね合わせ精度が悪化したりするため、高い露光精度を得ることができないという問題が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、感光基板を所定温度に温調する場合に、感光基板に付着したゴミの影響を回避して、高い露光精度を確保することができる基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明は、複数の支持ピン(5)により基板(W)を保持する基板保持板(1)に基板を載置するに先立って、基板を支持しつつ所定温度に調温する基板温調装置(20)において、支持ピンが基板保持板上で基板を支持する位置に対応して凹部(22)が形成された基板支持面(23)を有するとともに、所定温度に温調される基板温調板(21)を備えるようにした。
この発明によれば、基板を基板温調板に載置しても、凹部に対する基板裏面にはゴミの付着が防止される。そして、基板温調板に載せて調温した基板を基板保持板に載せ替えた際には、ゴミの付着が防止された基板裏面の所定領域がピン部に接触するので、ゴミによる基板露光面の平坦度の悪化を防止できる。
また、所定温度が、基板保持板(1)の温度と略同一であるものでは、基板と基板保持板との温度差が殆どないので、基板保持板上に載置された基板を吸着保持したとしても、温度差による変形が発生しないので、基板の露光面の平坦度を良好に維持することができる。
また、凹部(22)の大きさは、支持ピン(5)が基板(W)と接する接触面の大きさと、基板を基板保持板(1)に載置する際の基板載置位置精度とに基づいて規定されるものでは、基板を基板保持板に載置する位置が基板載置位置精度内にあれば、凹部が支持ピンの接触面の大きさと基板載置位置精度を考慮して規定されているので、凹部によりゴミの付着が回避された基板裏面の所定領域にピン部を確実に接触させることができる。
また、凹部(22)を介して基板(W)を吸着する吸着装置(26)を有するものでは、基板を基板温調板上に確実に保持することができ、基板の位置ずれによる汚染拡大を防止することができる。
例えば、基板温調板(21)としては、炭化珪素又はセラミックスから形成することができる。高硬度の炭化珪素又はセラミックスを用いることにより、平坦度の高い基板温調板を得ることができる。
また、例えば、基板温調装置(20)が、液体又は熱電素子により温調する温調部(25)を有するものでは、ウエハを正確に所定温度に温調することができる。
第2の発明は、マスク(R)に形成されたパターン(PA)を基板(W)に露光する露光装置(EX)において、記基板を複数の支持ピン(5)により保持する基板保持板(1)を有し、基板保持板により基板を保持して移動可能な基板ステージ(WST)と、第1の発明の基板温調装置(20)とを備えるようにした。
この発明によれば、基板を温調する際に基板裏面に付着するゴミの影響により、基板を保持した際に基板の平坦度が悪化して露光精度が悪化することが防止されるので、微細なパターンを正確に露光することができる。
第3の発明は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、リソグラフィ工程において第3の発明の露光装置(EX)を用いるようにした。
この発明によれば、微細なパターンを有する高性能なデバイスを確実に得ることができる。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
基板温調装置に基板を載置した際に、凹部にはゴミが付着せず、したがって、基板を基板保持装置に載せ替えた際に、ピン部と基板との間にゴミが存在することによる基板表面の平坦度の悪化を防止できる。
したがって、基板に微細なパターンを正確に露光することができ、高精度なデバイスを確実に得ることができる。
以下、本発明の基板温調装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の露光装置EXを示す概略構成図である。
露光装置EXは、レチクル(マスク)Rとウエハ(基板)Wとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系PLを介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
そして、露光装置EXは、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系IL、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージRST、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウエハWをウエハホルダWHを介して支持する保持しつつ、移動可能なウエハステージWSTと、ウエハWを保持するウエハステージWST、露光装置EXを統括的に制御する制御装置CONT等を備える。
なお、以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
照明光学系ILは、レチクルステージRSTに支持されているレチクルRを露光光ELで照明するものであり、露光光ELを射出する露光用光源、露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるレチクルR上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等(いずれも不図示)を有している。そして、レチクルR上の所定の照明領域は、照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。
照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、F2レーザ光(波長157nm)等の紫外光が用いられる。
レチクルステージRSTは、レチクルRを保持して移動可能であって、例えばレチクルRを真空吸着(又は静電吸着)により固定している。レチクルステージRSTは、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。レチクルステージRSTはリニアモータ等のレチクルステージ駆動装置RSTDにより駆動される。レチクルステージ駆動装置RSTDは制御装置CONTにより制御される。
また、レチクルステージRST上には、移動鏡51が設けられている。また、移動鏡51に対向する位置にはレーザ干渉計52が設けられている。移動鏡51は、レチクルステージRSTの位置を計測するためのレーザ干渉計52用のミラーである。レチクルステージRST上のレチクルRの2次元方向(XY方向)の位置、及びθZ方向の回転角(場合によってはθX、θY方向の回転角も含む)はレーザ干渉計52によりリアルタイムで計測される。レーザ干渉計52の計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTはレーザ干渉計52の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動装置RSTDを駆動することでレチクルステージRSTに支持されているレチクルRの位置を制御する。
投影光学系PLは、レチクルRのパターンを所定の投影倍率βでウエハWに投影露光するものである。投影光学系PLは、ウエハW側の先端部に設けられた光学素子を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒PKで支持されている。
投影光学系PLは、投影倍率βが、例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLの先端部の光学素子は鏡筒PKに対して着脱(交換)可能に設けられる。
ウエハステージ(基板ステージ)WSTは、ウエハWを支持するものであって、ウエハWをウエハホルダWHを介して保持しつつ、Z軸方向、θX方向、及びθY方向の3自由度方向に微小駆動するZテーブル61と、Zテーブル61を支持しつつ、Y軸方向に連続移動及びX軸方向にステップ移動するXYテーブル62と、XYテーブル62をXY平面内で移動可能に支持するウエハ定盤63とを備えている。そして、ウエハステージWSTはリニアモータ等のウエハステージ駆動装置WSTDにより駆動される。なお、ウエハホルダWHの詳細については、後述する。
ウエハステージ駆動装置WSTDは、制御装置CONTにより制御される。Zテーブル61を駆動することにより、Zテーブル61上のウエハホルダWHに保持されているウエハWのZ軸方向における位置(フォーカス位置)等が制御される。また、XYテーブル62を駆動することにより、ウエハWのXY方向における位置(投影光学系PLの像面と実質的に平行な方向の位置)が制御される。
ウエハステージWST(Zテーブル61)上には、移動鏡53が設けられている。また、移動鏡53に対向する位置にはレーザ干渉計54が設けられている。ウエハステージWST上のウエハWの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計54によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTはレーザ干渉計54の計測結果に基づいてウエハステージ駆動装置WSTDを介してウエハステージWSTを駆動することでウエハステージWSTに支持されているウエハWのX軸、Y軸方向、及びθZ方向の位置決めを行う。
更に、ウエハステージWSTの近傍には、ウエハ温調装置20が配置される。ウエハ温調装置20は、ウエハWをウエハホルダWH上に載置するに先立って、ウエハWの温度を所定温度に調整するための装置である。すなわち、ウエハ温調装置20は、ウエハWの搬入経路上に配置され、ウエハWと接触して直接、熱交換することにより、ウエハWを温調するものである。
なお、ウエハ温調装置20の詳細については、後述する。
また、露光装置EXは、投影光学系PLの像面に対するウエハW表面の位置(フォーカス位置)を検出するフォーカス検出系56を備えている。フォーカス検出系56は、ウエハW表面に対して斜め方向より検出光を投射する投光部56Aと、ウエハW表面で反射した前記検出光の反射光を受光する受光部56Bとを備えている。受光部56Bの受光結果は制御装置CONTに出力される。そして、制御装置CONTはフォーカス検出系56の検出結果に基づいてウエハステージ駆動装置WSTDを介してウエハステージWST(Zテーブル61)を駆動することで、ウエハW表面の位置を投影光学系PLの焦点深度内に収める。すなわち、Zテーブル61は、ウエハWのフォーカス位置及び傾斜角を制御してウエハWの表面をオートフォーカス方式、及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に合わせ込む。
図2は、ウエハホルダWHの側断面図、図3は、ウエハホルダWHを上方から見た平面図である。
ウエハホルダWHは、所定形状を有するホルダ板(基板保持板)1と給排気装置7等とを備えている。ホルダ板1はウエハWに応じた形状を有しており、例えば、平面視略円形状に形成されている。
ホルダ板1の上面2には、外周部近傍に所定幅を有する環状(無端状)に形成された凸状のシール部4と、シール部4の内側領域に所定間隔で複数に設けられた突起状の支持ピン5とが設けられる。そして、シール部4と複数の支持ピン5により、ウエハWの下面を複数箇所で支持するようになっている。
ホルダ板1の下面3は、平坦に形成されており、給排気装置7により、Zテーブル61上に装着される領域である。
ホルダ板1の上面2に設けられた複数の支持ピン5の上端面5A及びシール部4の上端面4Aは、それぞれ平坦に形成される。また、複数の支持ピン5は、それぞれ略同一高さに設けられているとともに、シール部4と支持ピン5とも互いに略同一高さに設けられている。言い換えれば、複数の上端面5A及び上端面4Aは略同一平面上に位置している。
ウエハWは、これら複数の支持ピン5の上端面5A及びシール部4の上端面4Aに支持される。つまり、支持ピン5の上端面5A及びシール部4の上端面4Aが、ウエハWを保持する保持面を構成している。このようにして、ウエハWは、支持ピン5及びシール部4の上端に、平坦に保持可能となっている。なお、シール部4は、この上に載置されるウエハWの外径より僅かに小さい外径を有するように形成される。
ホルダ板1は、機械的および熱的安定性に関して厳しい要求が課されるので、セラミックまたはガラス材料により形成される。例えば、主としてSiO及びAlからなるゼロデュア(登録商標:ショットガラス社)が用いられる。ホルダ板1をゼロデュアで形成した場合には、温度変化が発生しても、ホルダ板1上に保持したウエハWを殆ど変形させることはない。
また、ホルダ板1には、ウエハWを保持して昇降可能なリフトピン16及びこのリフトピン16が配置されるリフトピン用穴17が形成されている。リフトピン16及びこれに対応するリフトピン用穴17は上面2の中央部近傍において、正三角形の頂点に対応する位置にそれぞれ設けられている。なお、リフトピン用穴17の周囲にも、環状(無端状)に形成され、支持ピン5とほぼ同じ高さを有するシール部が設けられている。3本のリフトピン16は上下方向(Z軸方向)に同時に同一量だけ昇降自在となっている。ウエハホルダWHに対するウエハWのロード及びアンロード時において、リフトピン16が不図示の駆動機構により昇降することで、ウエハWを下方から支持したり、ウエハWを支持した状態で上下動したりすることができるようになっている。
更に、ホルダ板1の上面2の複数の所定位置には、ウエハWを真空吸着保持するための吸引孔6がそれぞれ形成されている。例えば、図2(a)に示すように、吸引孔6は上面2の中心部から放射方向に、全部で10箇所に形成されている。吸引孔6は、ホルダ板1を上下方向に貫く孔であり、ホルダ板1が載置されるZテーブル61に形成された第2流路12(図4参照)に一対一に対応する。
したがって、吸引孔6から第2流路12を介して接続された給排気装置7が吸引動作(排気動作)を実行することにより、吸引孔6より気体が吸引されるようになっている。つまり、支持ピン5及びシール部4にウエハWを載置した状態で、給排気装置7の吸引動作を実行させることにより、ウエハW及びシール部4で囲まれた空間が負圧になり、これによりウエハWはホルダ板1の上面2(上端面4A,5A)に対して吸着されるようになっている。
図4は、ウエハステージWST(Zテーブル61)上にウエハホルダWHを保持した際の断面図である。
Zテーブル61の上面には、ホルダ板1の下面3を真空吸着保持する保持部10が設けられている。保持部10には、Zテーブル61内部に形成された第1流路11が連通している。
また、保持部10には突起部である複数のピン部14が設けられており、保持部10の周縁部には環状のシール部15が設けられている。ピン部14の上端面及びシール部15の上端面は平坦面であって略同一平面上に位置しており、これら上端面でウエハホルダWHの下面を支持する。
そして、ホルダ板1の下面3とシール部15とで形成される空間の気体を給排気装置7が第1流路11を介して吸引することでこの空間が負圧にされ、ホルダ板1がZテーブル61の保持部10に吸着保持されるようになっている。また、給排気装置7が第1流路11を介して気体を供給(吹き出し)することでZテーブル61とウエハWとの吸着保持が解除され、ホルダ板1をZテーブル61から取り外すことができる。このように、ホルダ1はZテーブル61に対して脱着可能に構成されているので、ホルダ板1をZテーブル61から取り外してウエハWの載置面である上面2の清掃を行うことができ、必要に応じてホルダ板1を交換することが可能である。
また、Zテーブル61の内部には、保持部10に保持されたホルダ板1の吸引孔6に対向する第2流路12が設けられており、給排気装置7が第2流路12を介して吸引孔6よりホルダ板1の上面2側の気体を吸引することで、ホルダ板1上にウエハWが吸着保持される。一方、給排気装置7が第2流路12を介して気体を供給(吹き出し)することで、Zテーブル61とホルダ板1との吸着保持が解除され、また、ホルダ板1とウエハWとの吸着保持が解除されるようになっている。
なお、ホルダ板1は、Zテーブル61に対して脱着可能であり、ウエハWへの汚染を防止のために、複数のホルダ板1を交換して用いられる。
図5は、ウエハ温調装置20を示す図であって、図5(a)は平面図、図5(b)は断面図である。
ウエハステージWSTの近傍に配置されるウエハ温調装置20は、ウエハWを載置する温調板(基板温調板)21と、温調板21を加熱又は冷却して所定の温度にする温調部25、ウエハWを吸着保持するための給排気装置(吸引装置)26を備える。
そして、ウエハ温調装置20は、温調部25により温調板21を所定の温度(ホルダ板1の温度と略同一温度)に温調し、この温調板21上に載置されたウエハWを加熱又は冷却して所定温度に温調する。
なお、温調部25は、温調板21の内部に設けられる。温調部25としては、液体等の媒体を用いたもの、ペルチェ素子等の熱電素子を用いたものが好適である。
ところで、ウエハWをホルダ板1と略同一温度に温調するのは、ウエハWとホルダ板1とに温度差がある状態で、ウエハWをホルダ板1に載置して吸着保持すると、ウエハWの温度がホルダ板1の温度に近づく(変化する)際に、ウエハWが僅かに歪んでしまうからである。すなわち、ウエハWは、ホルダ板1に吸着保持されつつ熱変形するので、歪みが発生し、例えば、ウエハW上の四角形のショット領域が平行四辺形に変形してしまう。
この歪みの発生は、露光精度に悪影響を与えるので、ウエハWとホルダ板1とに温度差が殆どない状態、具体的には、ウエハWとホルダ板1との温度差を±0.05℃程度以内に温調することが望ましい。
ウエハWを温調板21上に載置して、その温度を所定温度に温調するには、温調板21とウエハWとの接触面積が広い方が短時間に温調できるので好ましい。
しかしながら、ウエハWの裏面を温調板21と接触させると、接触した部分にゴミが付着してしまう可能性が高い。そして、ウエハWの裏面にゴミが付着すると、ホルダ板1上に載せ替えた際に、支持ピン5との間にゴミが挟まり、ウエハWを平坦に保持することが困難になる。すなわち、ウエハWの露光面(表面)の平坦度が悪化する。これにより、露光精度が悪化する可能性がある。
一方、温調板21とウエハWとの接触面が小さいと、ウエハWの裏面にゴミが付着する危険性は低くなるが、ウエハWの温調に時間がかかってしまうので、スループットを低下させる。
このため、温調板21とウエハWとの接触面をできるだけ大きくしながらも、ウエハWの裏面のうちのホルダ板1の支持ピン5と接触する領域には、ゴミが付着しないようにする必要がある。
そのため、図5(b)に示すように、温調板21の上面である接触面(基板支持面)23には、複数の凹部22が形成されている。そして、接触面23の凹部22以外の領域がウエハWと接触して、ウエハWと熱交換を行うようになっている。したがって、凹部22以外の領域に接触したウエハWの裏面の領域には、ゴミが付着する可能性がある。
一方、凹部22は、ホルダ板1の支持ピン5の位置に対応して形成されている。すなわち、ウエハWを温調板21からホルダ板1に載せ替えると、温調板21の凹部22に面していたウエハWの裏面の領域が、ホルダ板1の支持ピン5に接触するようになっている。つまり、温調板21の凹部22に面していたウエハWの裏面の領域は、温調板21の接触面23と接触しないのでゴミの付着がなく、したがって、ウエハWを温調板21からホルダ板1に載せ替えても、支持ピン5とウエハWとの間にゴミが挟まってしまうことが回避される。
このように、温調板21の接触面23に、ホルダ板1の支持ピン5の位置に対応する複数の凹部22を形成することにより、ウエハWを温調板21に載せることによってウエハWの裏面にゴミが付着しても、そのゴミに影響されることなく、ウエハWをホルダ板1上に平坦に保持することが可能となる。
なお、凹部22のそれぞれの大きさは、支持ピン5がウエハWと接する接触面の大きさに、ウエハWをホルダ板1に載置する際のウエハ載置位置精度を考慮した大きさに形成される。これは、ウエハWをホルダ板1上に載置する際、ウエハ載置位置精度内でウエハWの位置がずれたとしても、支持ピン5とウエハWとの間にゴミが挟まってしまわないようにするためである。
支持ピン5の接触面の大きさと凹部22の大きさとの関係について、図6を用いて説明する。
図6は、1つの支持ピン5の接触面の大きさと、1つの凹部22の大きさとの関係を表した図である。
ここで、一点鎖線で囲まれた半径r1の円形の領域Pが支持ピン5の上端面5Aであり、ウエハWを温調板21に載置した場合に温調板21と接触しない領域である。つまり、本実施形態においては、支持ピン5のウエハWとの接触面は半径r1の円形に形成されており、凹部22は半径r2の円形に形成されている。この場合において、本実施形態の露光装置EXにおけるウエハ載置位置精度(ウエハWをホルダ板1上に載置する際のウエハWの位置再現性)を、ウエハ載置位置のばらつきの3σ(σは標準偏差)で表すこととし、その値をaとすると、支持ピン5の接触面の半径r1と凹部22の半径r2とは次の関係を有している。
r2>(r1+a)
上式から明らかな通り、温調板21に載置されたウエハWをホルダ板1に載せ替える場合に、ウエハ載置位置精度分(a)だけずれてホルダ板1に載置された場合であっても、領域Pは図6中の二点鎖線の円内に留まり、領域Qの外へ食み出すことはない。したがって、支持ピン5とウエハWとの間にゴミを挟み込むことはない。
なお、ウエハ載置位置精度は、ウエハWを温調板21に載置する場合の載置位置精度と、ウエハWを温調板21からホルダ板1に移載する場合の載置位置精度との双方を含めた載置精度である。
一方、凹部22の深さは、ゴミの直径よりも深ければ良いが、深すぎると温調効果が低下してしまう。そこで、本例では付着するゴミの大きさと温調効率とを鑑みて、凹部22の深さは20μm程度に形成している。
また、温調板21の凹部22の底面には、給排気装置26に連結する吸引孔24が形成される。ウエハWを温調板21上に載置した際に、ウエハWを吸着保持するためである。
また、温調板21の内部には、吸引孔24に通設する流路28が設けられており、給排気装置26が流路28を介して凹部22の気体を吸引することで、温調板21上にウエハWが吸着保持される。一方、給排気装置26が気体を供給(吹き出し)することで、温調板21とウエハWとの吸着保持が解除される。
なお、ウエハWを温調板21に載置した際には、ウエハWと温調板21とに温度差があるため、ウエハWを吸着保持するとウエハWに歪みが発生するが、温調板21上に載置されたウエハWに対しては、高い精度が要求される処理は行われないので、ウエハWに発生した歪みが問題となることはない。また、ウエハWを温調後に、吸着保持を解放することにより、ウエハWに発生した歪みが略即時に解消するので、次工程への影響もない。
以上の構成を有する温調板21は、加工が容易であると同時に熱伝導率が高く、ウエハWを金属汚染することがない材料で形成することが望ましい。例えば、炭化珪素を用いることができる。或いは、単一材料に限らず、アルミニウム製ベースの表面にセラミックスを容射した部材を用いることもできる。
温調板21の温度は、ウエハ温調装置20の温調部25に設けた温度センサ29により計測される。なお、ウエハWの温度は、放射温度計等の非接触式温度センサにより直接測定してもよい。
一方、ホルダ板1(支持ピン5)の温度は、ホルダ板1の周囲の温度と略同一である。すなわち、ホルダ板1の周囲の温度は、露光装置EXが収容される不図示のチャンバにより所定の設定温度(例えば、23℃等)に高精度に設定、維持されているので、ホルダ板1の温度もチャンバ内の温度と略同一の温度に安定しているとみなすことができる。したがって、温調板21の温度は、チャンバの設定温度を目標として制御すればよい。これによれば、ホルダ板1の温度を計測するための温度センサを設けていないので、ホルダ板1、Zテーブル61、XYテーブル62を軽量化でき、温度センサ用配線を削減することができる。なお、ホルダ板1に温度センサを設けることができる場合には、その温度センサによりホルダ板1の温度を直接計測し、その計測結果を温調板21の目標温度とすればよい。
次に、露光装置EXにおけるウエハホルダWHに対するウエハWのロード及びアンロードの動作について説明する。前提として、Zテーブル61には、ホルダ板1が載置され、周辺の温度と略同一に維持されているものとする。また、ウエハ温調装置20の温調板21もホルダ板1の周辺の温度と略同一に維持されているものとする。。
まず、レジストが塗布されたウエハWが不図示のウエハローダによって、ウエハ温調装置20の温調板21上の所定位置にプリアライメントを経て載置され、給排気装置26により温調板21上に吸着保持される。そして、ウエハWは、温調板21上に載置された状態で所定時間が経過することにより、ホルダ板1と略同一温度に温調される。
上述したように、ウエハWの温度は、ホルダ板1の温度に対し±0.05℃程度の範囲内に温調されることが望ましい。しかしながら、ウエハWをウエハ温調装置20の温調板21上からウエハホルダWHのホルダ板1上に載せ替える間に、ウエハWの温度は微小ながら変化してしまう。このため、この載せ替える間の温度変化を考慮して、温調板21ではホルダ板1の温度に対し±0.02〜0.03℃程度の範囲内にウエハWを温調するのが望ましい。
ウエハWの温調処理が完了したら、ウエハローダにより、ウエハWをウエハホルダWHのホルダ板1上に移動させる。ウエハローダがウエハWをホルダ板1上に位置決めした後、不図示のプリアライメント装置がウエハWのホルダ板1に対する位置を計測する。制御装置CONTは、この計測結果に基づいて、ウエハWがホルダ板1の所定位置に載置されるようにXYステージ62n停止位置を微調整する。その後、制御装置CONTの指令によって、Zステージ61に設けられているリフトピン16が上昇し、ウエハWがウエハローダからリフトピン16に引き渡される。引き渡しが終了したら、ウエハローダがウエハホルダWHの上方から退避し、その後、リフトピン16が下降することにより、ホルダ板1上にウエハWが載置される。
ウエハホルダWH上にウエハWが載置されると、給排気装置7により、ホルダ板1のシール部4及び上面2とウエハWとで囲まれた空間の気体が吸引(排気)される。こうして、ウエハWがウエハホルダWHに対して吸着保持されて、ウエハWのロード作業が終了する。
なお、上述した実施形態では、ウエハWのプリアライメントを、ウエハWをウエハ温調装置20に載置する前とウエハホルダWHに載置する前の2回行う例について説明したが、ウエハWのプリアライメントは、ウエハ温調装置20に載置する前だけで行うようにしても構わない。この場合には、ウエハ温調装置20の温調板21と、ウエハホルダWHのホルダ板1との相対的な位置関係を予め求めておき、ウエハローダは該相対位置関係に基づいてウエハWを搬送し、温調板21からホルダ板1へ移載すればよい。
ここで、温調板21の接触面23に接することにより、ゴミが付着している可能性のあるウエハWの裏面の領域は、ホルダ板1の支持ピン5に接触することはない。言い換えれば、凹部22に面することにより、ゴミの付着が回避されたウエハWの裏面の領域が、支持ピン5に接触する。更に、凹部22の半径は、支持ピン5の半径にウエハローダの位置決め精度を加えた寸法よりも十分に大きい半径に形成されているので、支持ピン5とウエハWとの間にゴミが挟まることない。
したがって、ウエハWの露光面(上面)は、所望の平坦度を維持した状態でウエハホルダWHに保持される。
そして、制御装置CONTは、レチクルステージRSTに支持されるレチクルRを、照明光学系ILにより露光光ELで照明し、ウエハホルダWHに保持されたウエハWに対して、レチクルRのパターンの像を投影光学系PLを介して投影する。ウエハWは、所望の平坦度を維持されているので、その表面(被露光処理面)は投影光学系PLの焦点深度内に円滑に収められ、デフォーカスを生じることはない。
また、ウエハWの温度は、ホルダ板1と略同一に温調されているので、基板表面に歪みが生じることはなく、パターンの重ね合わせが悪化することもない。
露光処理が終了した後には、ウエハWをウエハホルダWHからアンロードするために、制御装置CONTの指令により、給排気装置7の吸引動作を停止する。
次いで、給排気装置7の給気動作を開始して、ウエハWの下面に対して気体を供給する。これにより、ウエハWとウエハホルダWHとの間の負圧状態が解除される。そして、リフトピン16を所定位置まで上昇させると、支持ピン5及びシール部4で支持されているウエハWがリフトピン16に引き渡される。
更に、不図示のウエハアンローダがウエハWの下側に入り込むとともに、リフトピン16を下降させることで、リフトピン16からウエハアンローダにウエハWが引き渡される。そして、ウエハアンローダがウエハホルダWHから退避し、チャンバ外に搬出することにより、ウエハWのアンロード作業が終了する。
以上、説明したように、ウエハWを複数の支持ピン5に載置するに先立って、支持ピン5に対応する位置に凹部22が形成された温調板21でウエハWを保持するようにしたので、ウエハWの裏面に付着したゴミの影響を回避して、ウエハWを平坦に保持することができる。したがって、微細なパターンを高精度にウエハWに転写露光することができる。
また、温調板21がホルダ板1の温度と略同一温度に温調されるので、ウエハWがホルダ板1に載置された際に、ウエハWに温度差による変形が発生せず、ウエハWの露光面の平坦度等を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
例えば、温調板1に形成される凹部22の形状として、円形のものについて説明したが、これに限らない。例えば、四角形等でもよい。
また、凹部22の大きさ(半径)を大きくすることにより、隣接する凹部22と接触して一体的な凹部となってもよい。この場合には、ウエハWの接触する接触面23がピン状に残ることとなる。
また、本実施形態では、1つの支持ピン5に対応して1つの凹部22が形成された温調板21について説明したが、複数の支持ピン5に対応して1つの凹部22が形成されるようにしても構わない。この場合には、形成する凹部22の数を減らすことができ、温調板21の加工コストを低く抑えることができる。
また、本発明は、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報等に開示されているように、ウエハ等の被処理基板を別々に載置してXY方向に独立に移動可能な2つのステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、上述の実施形態においては、投影光学系とウエハとの間が気体(空気や窒素)で満たされている露光装置について説明しているが、液浸式の露光装置に本発明を適用することができる。
また、前述した実施形態ではステップ・アンド・リピート方式の露光装置を例に挙げて説明したが、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置にも本発明を適用することができる。更に、本発明は半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウエハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも適用することができる。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハなどが用いられる。
レチクルステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−330224号公報(対応USP5,874,820)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
また、ウエハステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−166475号公報(対応USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
次に、本発明の実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図7は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS13(ウエハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図8は、半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS21(酸化ステップ)おいては、ウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においては、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においては、ウエハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
また、半導体素子等のマイクロデバイスだけではなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハ等ヘ回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(深紫外)やVUV(真空紫外)光等を用いる露光装置では、一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶等が用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置や電子線露光装置等では、透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハ等が用いられる。なお、このような露光装置は、WO99/34255号、WO99/50712号、WO99/66370号、特開平11−194479号、特開2000−12453号、特開2000−29202号等に開示されている。
露光装置EXを示す概略構成図である。 ウエハホルダWHの側断面図である。 ウエハホルダWHを上方から見た平面図である。 ウエハステージWST上にウエハホルダWHを保持した際の断面図である。 ウエハ温調装置20を示す構成図である。 支持ピン5の接触面の大きさと凹部22の大きさの関係を表した図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。 半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
符号の説明
1 ホルダ板(基板保持板)
5 支持ピン
20 ウエハ温調装置
21 温調板(基板温調板)
22 凹部
23 接触面(基板支持面)
25 温調部
26 給排気装置(吸引装置)
WST ウエハステージ(基板ステージ)
W ウエハ(基板)
R レチクル(マスク)
PA パターン
EX 露光装置


Claims (8)

  1. 複数の支持ピンにより基板を保持する基板保持板に前記基板を載置するに先立って、前記基板を支持しつつ所定温度に調温する基板温調装置において、
    前記支持ピンが前記基板保持板上で前記基板を支持する位置に対応して凹部が形成された基板支持面を有するとともに、前記所定温度に温調される基板温調板を備えることを特徴とする基板温調装置。
  2. 前記所定温度は、前記基板保持板の温度と略同一であることを特徴とする請求項1に記載の基板温調装置。
  3. 前記凹部の大きさは、前記支持ピンが前記基板と接する接触面の大きさと、前記基板を前記基板保持板に載置する際の基板載置位置精度とに基づいて規定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板温調装置。
  4. 前記凹部を介して前記基板を吸着する吸着装置を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の基板温調装置。
  5. 前記基板温調板は、炭化珪素又はセラミックスからなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の基板温調装置。
  6. 前記基板温調板を液体又は熱電素子により温調する温調部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の基板温調装置。
  7. マスクに形成されたパターンを基板に露光する露光装置において、
    前記基板を複数の支持ピンにより保持する基板保持板を有し、該基板保持板により前記基板を保持して移動可能な基板ステージと、
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の基板温調装置と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  8. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において請求項7に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。


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