JP6083337B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本願明細書に開示される技術は、圧力センサに関する。
例えば、内燃機関の燃焼圧を測定するための圧力センサの開発が進められている。特許文献1〜3に開示される圧力センサは、中空状のハウジング、ハウジング内に配置されている受圧ロッド、ハウジングに固定されている固定部材及び受圧ロッドと固定部材の間に配置されている力検知素子を備えている。出力値の線形性を向上させるために、力検知素子には受圧ロッドと固定部材の間に作用する荷重によって所定の予荷重が加えられている。
特開平3−185326号公報 特開平6−265430号公報 特開2009−8694号公報
この種の圧力センサでは、小型化を実現するために、小型化に適した簡単な構造が望まれている。特許文献3では、受圧ロッドと力検知素子と固定部材がハウジング内にこの順で収納され、受圧ロッドと固定部材の間に配置されている力検知素子を押圧することによって所定の予荷重が加えられる簡単な構造の圧力センサが提案されている。
このような構造では、受圧ロッドと固定部材に予荷重と異なる荷重を加えることができない。しかしながら、この種の圧力センサでは、予荷重から独立した荷重を必要とする場面が多く存在する。本願明細書では、予荷重から独立した荷重を得ることができる技術を提供することを目的としている。
本明細書で開示される圧力センサは、中空状のハウジング、ハウジング内に配置されている受圧ロッド、ハウジングに固定されている固定部材、受圧ロッドと固定部材の間に配置されている力検知素子及び力検知素子の周囲に設けられているとともに受圧ロッドと固定部材の間に配置されている弾性部材を備えている。弾性部材は、受圧ロッドと固定部材の間に作用する荷重によって圧縮されている。弾性部材に加えられる圧縮荷重は、力検知素子に加えられる予荷重よりも大きい。
上記態様の圧力センサでは、力検知素子の周囲に弾性部材が設けられていることによって、力検知素子を押圧するのに先立って、その弾性部材に圧縮荷重が加えられるので、予荷重から独立しているとともに圧縮荷重に応じた荷重を得ることができる。
第1実施例の圧力センサの概略断面図を模式的に示す。 受圧ロッドの顎部周辺の要部拡大図を示す。 第1実施例の圧力センサの他の一例の概略断面図を模式的に示す。 第1実施例の圧力センサの組み立て工程の概略を示す。 第1実施例の圧力センサの他の一例の概略断面図を模式的に示す。 第2実施例の圧力センサの概略断面図を模式的に示す。 第2実施例の圧力センサの組み立て工程の概略を示す。 第2実施例の圧力センサの他の一例の概略断面図を模式的に示す。
本願明細書で開示される技術的特徴の幾つかを以下に整理して記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)圧力センサは、中空状のハウジング、ハウジング内に配置されている受圧ロッド、ハウジングに固定されている固定部材、受圧ロッドと固定部材の間に配置されている力検知素子、及び力検知素子の周囲に設けられているとともに受圧ロッドと固定部材の間に配置されている弾性部材を備えていてもよい。圧力センサの測定対象の圧力には、一例では、内燃機関の燃焼圧、チャンバーや配管等の気体圧力、液体圧力が含まれる。受圧ロッドは、ハウジングに対して相対変位可能にハウジング内に配置されていてもよい。固定部材は、ハウジングに対して相対変位が禁止されるようにハウジングに固定されていてもよい。弾性部材は、受圧ロッドと固定部材の間に作用する荷重によって圧縮されていてもよい。弾性部材に加えられる圧縮荷重が、力検知素子に加えられる予荷重よりも大きくてもよい。弾性部材のばね定数は、受圧ロッドのばね定数及び力検知素子のばね定数よりも小さくてもよい。
(特徴2)力検知素子は、圧縮力に応じて出力値を変動させる素子である。一例では、力検知素子には、圧電効果、ピエゾ抵抗効果、磁歪効果、容量変化、光ファイバ等の光学変化、又はメタルワイヤを利用する素子を用いることができる。
(特徴3)特徴1又は特徴2の圧力センサはさらに、弾性シール部材を備えていてもよい。この場合、ハウジングは、段差面を含む内周面を有していてもよい。ハウジングの少なくとも一方の端部が開口していてもよい。受圧ロッドは、ハウジングの一方の端部に露出しており、ハウジングの段差面に軸方向において対向する顎部が外周面に設けられていてもよい。弾性シール部材は、受圧ロッドの顎部とハウジングの段差面の間に設けられていてもよい。弾性シール部材は、弾性変形可能の材料であるのが望ましく、一例では、メタルシール部材、樹脂性シール部材、又はメタルと樹脂性の複合シール部材を用いることができる。弾性部材に作用する圧縮荷重に応じたシール荷重が弾性シール部材に加えられている。弾性シール部材のばね定数は、受圧ロッドのばね定数及び力検知素子のばね定数よりも小さくてもよい。
(特徴4)特徴3において、ハウジングの段差面は、軸方向とは異なる方向に延びる面であり、軸方向に対して直交する方向に延びていてもよく、軸方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。段差面は、内径が小さい部分と内径が大きい部分の間に形成されてもよい。
(特徴5)特徴3において、受圧ロッドの顎部は、段差面に対向するとともに段差面に平行な面を有していてもよい。
(特徴6)特徴1又は特徴2の圧力センサはさらに、ハウジングの一方の端部を被覆してハウジングに固定されているダイアフラムを備えていてもよい。この場合、受圧ロッドの先端は、ダイアフラムに接触していてもよい。また、ダイアフラムは、受圧ロッドの先端面の形状に応じて変形していてもよい。
図1に示される圧力センサ1Aは、内燃機関の燃焼圧を測定するためのものであり、図示上側が内燃機関のシリンダ内に露出するように内燃機関に取り付けられる。圧力センサ1Aは、ハウジング2、受圧ロッド3、弾性シール部材4、力検知素子5、弾性部材6及び固定部材7を備えている。以下、説明の便宜の上で、図示上側を先端側といい、図示下側を後端側という。
図1に示されるように、ハウジング2は、先端側と後端側の端部のそれぞれが開口しており、中空状の形態を有している。ハウジング2は、内径が小さい第1円筒部分2aと内径が大きい第2円筒部分2bを有しており、第1円筒部分2aが先端側に位置しており、第2円筒部分2bが後端側に位置している。図2に示されるように、ハウジング2の内周面は、第1円筒部分2aに対応した第1内周面21と、第2円筒部分2bに対応した第2内周面23と、第1内周面21と第2内周面23の間に位置する段差面22を有している。第1内周面21と第2内周面23は軸方向(紙面上下方向である)に対して平行に延びており、段差面22は軸方向に対して直交する方向(紙面左右方向である)に延びている。後述するように、ハウジング2は電流経路の一部としても利用されるので、ハウジング2の材料には金属が用いられるのが望ましい。ハウジング2の材料には、一例では、ステンレス(SUS)、鉄又は鉄を主成分とした合金が用いられている。
図1に示されるように、受圧ロッド3は、ハウジング2内に配置されており、概ね円柱状の形態を有している。受圧ロッド3は、軸部3aとその軸部3aの外周面に設けられた顎部3bを有している。受圧ロッド3の軸部3aの先端側の端面が、ハウジング2の先端側の開口から露出している。図2に示されるように、受圧ロッド3の顎部3bは、先端側を向く先端面31と、後端側を向く後端面33と、先端面31と後端面33の間に位置する側面32を有している。先端面31と後端面33は軸方向に対して直交する方向に延びており、側面32は軸方向に対して平行に延びている。後述するように、受圧ロッド3の顎部3bは電流経路の一部としても利用されるので、受圧ロッド3の材料には金属が用いられるのが望ましい。受圧ロッド3の材料には、一例では、ステンレス、鉄又は導電性の金属が用いられている。また、電流経路として利用されない軸部3aの一部は断熱性の高い材料で形成されるのが望ましく、図3に示される圧力センサ1Bのように、軸部3aの一部の材料にジルコニア、窒化珪素等が用いられてもよい。
図1及び図2に示されるように、弾性シール部材4は、ハウジング2の内周面の段差面22と受圧ロッド3の顎部3bの先端面31の間に配置されており、ハウジング2と受圧ロッド3の双方に接触している。弾性シール部材4は、弾性変形可能な材料で形成されており、ハウジング2と受圧ロッド3の間の隙間を塞ぐように設けられている。この例では、弾性シール部材4にメタルCリングが用いられており、その材料にはステンレスが用いられている。また、弾性シール部材4のシール開口部が内側を向いている。この例に代えて、弾性シール部材4には、メタルEリング、メタルOリング、又は樹脂性のシール部材が用いられてもよい。
図1に示されるように、力検知素子5は、受圧ロッド3の軸部3aの後端側の端面と固定部材7の間に配置されており、受圧ロッド3と固定部材7の双方に接触している。力検知素子5は、印加される荷重の変化に依存した出力値を提供するものである。この例では、力検知素子5に、ピエゾ抵抗効果を利用する半導体圧力センサが用いられている。
図1に示されるように、弾性部材6は、力検知素子5の周囲に配置されており、受圧ロッド3の顎部3bの後端面と固定部材7の間に配置されており、受圧ロッド3と固定部材7の双方に接触している。弾性部材6は、弾性変形可能な材料で形成されており、受圧ロッド3と固定部材7の間に作用する荷重によって圧縮されている。この例では、弾性部材6にコイルばねが用いられており、力検知素子5はコイルばねの筒内部に配置されている。
図1に示されるように、固定部材7は、ハウジング2内に配置されており、円盤状の形態を有している。固定部材7は、ハウジング2の第2円筒部分2bに溶接部分7Wによって固定されている。溶接部分7Wは、ハウジング2の外周面側からのレーザ溶接によって形成することができる。固定部材7は、金属の本体部7aとその本体部7aに埋設されている絶縁部7bを有している。固定部材7の絶縁部7bは、軸方向から観測したときに、力検知素子5の周囲を一巡しており、円筒状の形態を有している。固定部材7の絶縁部7bは、その内側と外側の本体部7aを電気的に絶縁している。また、固定部材7の絶縁部7bは、軸方向から観測したときに、弾性部材6に重複した位置関係に配置されている。固定部材7の本体部7aの材料には、一例では、ステンレス、鉄又は鉄を主成分とした合金が用いられている。固定部材7の絶縁部7bの材料には、一例では、ガラス、セラミック又は樹脂が用いられている。
圧力センサ1Aでは、固定部材7の絶縁部7bよりも内側の本体部7a、力検知素子5、受圧ロッド3、弾性シール部材4及びハウジング2を介して電流が通電され、力検知素子5に対する電流経路が確保されている。このため、圧力センサ1Aは、力検知素子5に対して通電するための配線を別途確保する必要がないので、小型化に有利な形態と評価できる。
次に、圧力センサ1Aの動作を説明する。受圧ロッド3の先端側の端面に燃焼圧が加わると、受圧ロッド3がハウジング2内を後端側に向けて数μm程度変位する。受圧ロッド3が後端側に変位すると、その変位に基づいて力検知素子5に圧縮力が加わる。力検知素子5に圧縮力が伝達されると、ピエゾ抵抗効果によって力検知素子5の電気抵抗値が変化する。上記した電流経路に一定電流が通電されているので、上記した電流経路の電圧値が変化する。この電圧値の変化が外部回路に提供され、必要な処理に用いられる。
次に、図4を参照して、圧力センサ1Aの組み立て工程を説明する。なお、図面の明瞭化のために符号を省略しているので、符号については図1等を参照されたい。まず、(A)に示されるように、ハウジング2の後端側から弾性シール部材4、受圧ロッド3、力検知素子5、弾性部材6及び固定部材7を挿入する。この段階では弾性部材6に圧縮荷重が加わっていないので、弾性部材6は大きく伸びている。弾性部材6は、圧縮荷重が加わっていないときの軸方向の厚みが力検知素子5の軸方向の厚みよりも大きく構成されている。このため、初期状態では、力検知素子5と受圧ロッド3の間に所定の距離(ΔX1)が存在している。
次に、(B)に示されるように、力検知素子5が受圧ロッド3に接触するまで、固定部材7を先端側に向けて押圧する。このとき、弾性部材6が圧縮され、弾性部材6に圧縮荷重が加わる。同時に、弾性シール部材4も圧縮され、弾性シール部材4にシール荷重が加わる。弾性部材6のバネ定数をk1とすると、弾性部材6に加わる圧縮荷重はk1×ΔX1となる。弾性シール部材4のバネ定数をk2とすると、弾性シール部材4に加わるシール荷重はk2×ΔX2となる。また、圧縮荷重とシール荷重の大きさは等しく、k1×ΔX1=k2×ΔX2となる。
次に、(C)に示されるように、固定部材7を先端側に向けてさらに押圧し、力検知素子5に予荷重を与える。力検知素子5に所望の予荷重が与えられる位置において、レーザ溶接を用いて固定部材7をハウジング2に対して固定する。このときの予荷重の大きさは、k2×ΔX3となる。この予荷重(k2×ΔX3)の大きさは、上記のシール荷重(k2×ΔX2)の大きさよりも十分に小さい。
このように、圧力センサ1Aでは、固定部材7を押込むという1つの作業によって、弾性シール部材4に与えるシール荷重(k2×ΔX2)と力検知素子5に与える予荷重(k2×ΔX3)を独立して制御することができる。特に、シール荷重(k2×ΔX2)と圧縮荷重(k1×ΔX1)が等しい関係となることから、シール荷重(k2×ΔX2)は、弾性部材6のバネ定数k1と初期状態における力検知素子5と受圧ロッド3の間の距離(ΔX1)によって設定することができる。このように、弾性シール部材4に必要なシール荷重(k2×ΔX2)と力検知素子5に必要な予荷重(k2×ΔX3)を最適化することができるので、シール構造の信頼性と圧力の検出感度を両立させることができる。
以下、圧力センサ1Aの他の特徴を説明する。
(1)圧力センサ1Aでは、燃焼によって生成するデポジット(煤)が受圧ロッド3とハウジング2の間に侵入するのを弾性シール部材4によって防止されている。弾性シール部材4は、デポジット(煤)がハウジング2内の後端側にまで拡散するのを防止する。特に、圧力センサ1Aは、弾性シール部材4に与えられるシール荷重を弾性部材6のバネ定数によって調整可能であることを特徴とする。このため、弾性シール部材4に与えられるシール荷重は、各部材の設計寸法の製造ばらつきの影響を受けない。圧力センサ1Aでは、シール構造の信頼性が高い。
(2)圧力センサ1Aでは、弾性シール部材4にメタルCリングが用いられており、そのシール開口部が高圧側を向いていることを特徴とする。このため、弾性シール部材4のシール性が高い。
(3)図5に示される変形例の圧力センサ1Cは、受圧ロッド3の顎部3bとハウジング2の段差面がテーパ状に加工されていることを特徴とする。この場合、受圧ロッド3をハウジング2内の所定位置に容易に収容することができる。
(4)圧力センサ1A,1B,1Cではいずれも、固定部材7が溶接によって固定されているが、この例に代えて、ねじ止め、かしめ、圧入、接着等によって固定されてもよい。
図6に、第2実施例の圧力センサ2Aを示す。第1実施例と実質的に共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示されるように、圧力センサ2Aは、ダイアフラム8及び充填部材9を備えていることを特徴としている。ダイアフラム8は、ハウジング2の先端側の端部に固定されている。後述するように、ダイアフラム8は電流経路の一部としても利用されるので、ダイアフラム8の材料には金属が用いられるのが望ましい。ダイアフラム8の材料には、一例では、ステンレス、鉄又は鉄を主成分とした合金が用いられている。充填部材9は、ハウジング2と受圧ロッド3の間に挿入されており、受圧ロッド3がハウジング2に対して相対変位するのを許容する。充填部材9の材料には、シリコーン系やフッ素系の樹脂が用いられている。
ダイアフラム8はさらに、受圧ロッド3の先端の半球状の形状に沿って湾曲した形態を有していることを特徴としている。このように、受圧ロッド3の先端が半球状の形態であり、ダイアフラム8がその半球状の形態に沿って湾曲していると、ダイアフラム8と受圧ロッド3が広い面積で接することができるので、受圧ロッド3の先端の応力集中が緩和される。換言すると、受圧ロッド3の先端の応力集中が緩和されることによって、受圧ロッド3の径を小さくすることができるので、この結果、圧力センサ2Aを小型化することが可能となる。
圧力センサ2Aでは、固定部材7の絶縁部7bよりも内側の本体部7a、力検知素子5、受圧ロッド3、ダイアフラム8及びハウジング2を介して電流が通電され、電流経路が確保されている。このため、圧力センサ2Aは、力検知素子5に対して通電するための配線を別途確保する必要がないので、小型化に有利な形態と評価できる。
次に、圧力センサ2Aの動作を説明する。ダイアフラム8に燃焼圧が加わると、ダイアフラム8及び受圧ロッド3がハウジング2内を後端側に向けて数μm程度変位する。受圧ロッド3が後端側に変位すると、その変位に基づいて力検知素子5に圧縮力が加わる。力検知素子5に圧縮力が伝達されると、ピエゾ抵抗効果によって力検知素子5の電気抵抗値が変化する。上記した電流経路に一定電流が通電されているので、上記した電流経路の電圧値が変化する。この電圧値の変化が外部回路に提供され、必要な処理に用いられる。
次に、図7を参照して、圧力センサ2Aの組み立て工程を説明する。まず、ダイアフラム8が固定されているハウジング2の後端側から受圧ロッド3、力検知素子5、弾性部材6及び固定部材7を挿入する。この段階では、ダイアフラム8は平坦な形態を有している。次に、力検知素子5が受圧ロッド3に接触するまで、固定部材7を先端側に向けて押圧する。このとき、弾性部材6が圧縮され、弾性部材6に圧縮荷重が加わる。その圧縮荷重に相当する荷重が受圧ロッド3を介してダイアフラム8に加わることによって、図6に示されるように、ダイアフラム8を受圧ロッド3の先端の半球状に沿って湾曲させることができる。次に、固定部材7を先端側に向けてさらに押圧し、力検知素子5に予荷重を与える。
このように、圧力センサ2Aでは、固定部材7を押込むという1つの作業によって、ダイアフラム8を変形させるための荷重と力検知素子5に与える予荷重を独立して制御することができる。この結果、ダイアフラム8を変形させるために必要な荷重と力検知素子5に必要な予荷重を最適化することができるので、組み立て工程の簡単化と圧力の検出感度を両立させることができる。
また、図8に示されるように、受圧ロッド3の軸部3aの一部が断熱性の高い材料で形成されていてもよい。受圧ロッド3の軸部3aの一部の材料にジルコニア、窒化珪素等が用いられてもよい。ただし、この例では、電流経路を確保するために、弾性部材6が、固定部材7の絶縁部7bよりも外側の本体部7aに接触している。これにより、固定部材7の絶縁部7bよりも内側の本体部7a、力検知素子5、受圧ロッド3、弾性部材6及び固定部材7の絶縁部7bよりも外側の本体部7aを介して電流が通電され、電流経路が確保されている。このため、圧力センサ2Bは、力検知素子5に対して通電するための配線を別途確保する必要がないので、小型化に有利な形態と評価できる。
以上、本願の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハウジング
3:受圧ロッド
4:弾性シール部材
5:力検知素子
6:弾性部材
7:固定部材
8:ダイアフラム

Claims (3)

  1. 中空状のハウジングと、
    前記ハウジング内に配置されている受圧ロッドと、
    前記ハウジングに固定されている固定部材と、
    前記受圧ロッドと前記固定部材の間に配置されている力検知素子と、
    前記力検知素子の周囲に設けられており、前記受圧ロッドと前記固定部材の間に配置されており、前記受圧ロッドと前記固定部材の間に作用する荷重によって圧縮されている弾性部材と、を備えており、
    前記弾性部材に加えられる圧縮荷重が、前記力検知素子に加えられる予荷重よりも大きい圧力センサ。
  2. 弾性シール部材をさらに備えており、
    前記ハウジングは、段差面を含む内周面を有しており、少なくとも一方の端部が開口しており、
    前記受圧ロッドは、前記ハウジングの前記一方の端部に露出しており、前記ハウジングの前記段差面に軸方向において対向する顎部が外周面に設けられており、
    前記弾性シール部材は、前記受圧ロッドの前記顎部と前記ハウジングの前記段差面の間に設けられており、
    前記弾性部材に作用する圧縮荷重に応じたシール荷重が前記弾性シール部材に加えられている請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記ハウジングの一方の端部を被覆して前記ハウジングに固定されているダイアフラムをさらに備えており、
    前記受圧ロッドの先端は、前記ダイアフラムに接触している請求項1に記載の圧力センサ。
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