JP6083077B2 - 金属イオンの吸着材 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒドロキシキノリン又はその誘導体と多孔質キトサン微粒子とアルデヒドとを反応させてなる金属イオンの吸着材、該吸着材の製造方法及び該吸着材を用いた金属の回収方法に関する。
金や白金、パラジウム等の貴金属あるいはその合金は、触媒作用、磁性及び水素吸蔵を初めとした多彩な性質を持つため、電子・磁性材料や新規機能性材料に欠かせない資源となっている。また、インジウムやガリウムは、液晶パネルや太陽光発電パネルに使用されており、我々の生活にも非常に密着したものになっている。
通常これらの貴金属を得るためには鉱山等からの採掘が主となるが、例えば1トンの金鉱石から回収される金はおよそ10g程度と、その含有量は非常に少量である。一方、携帯電話の廃棄物からは、1トンの携帯電話当たり250〜300gの金が回収され、パラジウムにいたっては1kgが回収される。従って、使用済み携帯電話等の電子機器が都市鉱山として近年見直されている(非特許文献1)。
近年、このような貴金属を回収する手段として、キトサンを用いる回収方法が開発されている(特許文献1)。キトサンは、カニやエビ等の甲殻類の殻を構成している多糖類のキチンを、脱アセチル化することによって得られる。特許文献1には、フェニルホスフィン酸を導入したキトサン誘導体を用いてインジウム及びガリウムを回収する方法が開示されている。
また、特許文献2には、架橋キトサン(CLAC)を含む、金属イオンの吸着材を用いることによって、モリブデン、タングステン及びバナジウムを回収できる方法が開示されている。
特開2010−179205号公報 特開2010−260028号公報
芝田隼次、奥田晃彦「貴金属のリサイクル技術」資源と素材、2012年、118巻、1〜8頁
本発明は、パラジウム、金、白金、インジウム及び/又はガリウム等の金属イオンを分離・回収することができる吸着材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ヒドロキシキノリンを導入した多孔質キトサン微粒子(「QNOC」ともいう)を金属イオンの吸着材として用いることにより、パラジウム、金、白金、インジウム及びガリウムを含む種々の金属を選択的に分離・回収できることを見い出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下の発明を包含する。
[1]多孔質キトサン微粒子とヒドロキシキノリン又はその誘導体とアルデヒドとを反応させてなる、金属イオンの吸着材。
[2]多孔質キトサン微粒子とヒドロキシキノリン又はその誘導体とアルデヒドとを反応させる工程を含む、金属イオンの吸着材の製造方法。
[3][1]に記載の吸着材に、パラジウム、金、白金、インジウム及びガリウムからなる群より選択される少なくとも一種の金属イオンを接触させる工程;及び
該吸着材を脱離剤で処理して、該金属イオンを吸着材から脱離させる工程;
を含む、パラジウム、金、白金、インジウム及びガリウムからなる群より選択される少なくとも一種の金属の回収方法。
本発明の吸着材を用いることによって、パラジウム、金、白金、インジウム及びガリウム等の金属イオンを選択的に分離・回収することができる。また、本発明の吸着材は、金属イオンの吸脱着が速いため、高速なクロマト分離に応用することができ、さらに、繰り返しの吸脱着操作に対する耐久性を有している。
QNOCのSEM像である。 QNOCの粒度分布図である。 QNOCの各種金属イオンの吸着率とpHとの関係を示した図である。 QNOCによる硝酸アンモニウム水溶液からのIn(III)及びGa(III)の吸着・脱着試験の手順を示した図である。 QNOCへのIn(III)及びGa(III)の吸着率とpHとの関係を示した図である。 Pd(II)の吸着率と振盪時間との関係を示した図である。 QNOCへの各種金属イオンの吸着率と塩酸濃度との関係を示した図である。 Pd(II)の吸脱着率と繰り返し回数との関係を示した図である。 QNOCに対するPd(II)の吸着等温線を示した図である。 QNOCに吸着するPd(II)の各空間速度における破過曲線を示した図である。 QNOCカラムからのPd(II)の脱離曲線を示した図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
〈金属イオンの吸着材〉
本発明の金属イオンの吸着材は、多孔質キトサン微粒子とヒドロキシキノリン又はその誘導体とアルデヒドとを反応させて得られる吸着材である。該吸着材は、マンニッヒ反応により、多孔質キトサン微粒子を構成するキトサン中のアミノ基と、ヒドロキシキノリン又はその誘導体と、アルデヒドとが酸触媒下で反応して、ヒドロキシキノリン又はその誘導体が多孔質キトサン微粒子にメチレン架橋された構造を有する。
多孔質キトサン微粒子へのヒドロキシキノリン又はその誘導体の導入量は、多孔質キトサン微粒子中に含まれる全アミノ基当たり少なくとも40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%である。
本明細書において「多孔質キトサン微粒子」とは、貫通孔を有する多孔性の球状キトサン微粒子をいう(図1を参照)。該多孔性キトサン微粒子は、文献(Kanai Y., Oshima T., Baba Y.;“Synthesis of highly porous chitosan g microspheres anchored with 1,2-ethylenedisulfide moiety for the recovery of precious metal ions” Ind. Eng.Chem Res.47, 3114-3120. (2008))に記載されるような公知の方法に基づいて製造することができる。具体的には、キトサン(例えば、加ト吉社製キトサン100L,100%脱アセチル化,分子量80,000〜100,000)を、Tween60乳化剤を含有するアピジン酸水溶液に溶解させ、ヘキサンにより乳化させて、水相中にキトサンを含むキトサンO/Wエマルションを作製する。続いて、得られたキトサンO/Wエマルションを、テトラグリセリン縮合リシノール酸エステル乳化剤を含有するヘキサンに添加して、キトサンO/W/Oエマルションを作製する。一方、テトラグリセリン縮合リシノール酸エステル乳化剤を含有するヘキサンを、塩化ナトリウム水溶液で乳化させ、NaClのW/Oエマルションを作製し、キトサンO/W/Oエマルションに添加する。NaClのW/OエマルションによりキトサンO/W/Oエマルションから脱水され、固体のキトサンが沈殿する。それをろ過後、エタノールで洗浄して、該多孔質キトサン微粒子が製造される。
本発明で使用されるヒドロキシキノリンは、2−、3−、5−、6−、7−又は8−ヒドロキシキノリンを表す。そのうち、8−ヒドロキシキノリンは下記式(I)
Figure 0006083077
で表される化合物であり、種々の金属イオンとキレート化合物を形成することが知られている(長倉三郎等編「理化学辞典 第5版」岩波書店、128頁)。
本明細書において「ヒドロキシキノリンの誘導体」とは、ヒドロキシキノリンのキレート能を損なわない範囲で、キノリンの側鎖に置換基を有する化合物である。例えば、下記式(II)
Figure 0006083077
(式中、R、R、R、R、R、R及びRの少なくとも1つは、ヒドロキシル基であり、残余の基は、互いに独立して、水素、C1−6アルキル基、ハロゲン基、ニトロ基、ニトロソ基又はC1−6アルコキシ基である)で表される化合物をいう。
1−6−アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基等が挙げられる。前記C1−6−アルキル基は、アシル基、ハロゲン基、C1−6−アルコキシ基から選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。C1−6−アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。
本発明の金属イオンの吸着材の製造方法は、多孔質キトサン微粒子とヒドロキシキノリン又はその誘導体とアルデヒドとを反応させる工程を含む。具体的には、調製した多孔質キトサン微粒子に、ヒドロキシキノリン又はその誘導体を溶解させたエタノール等のアルコールの溶液とアルデヒド溶液とを加えて撹拌し、続いて酸性溶液を加えて再度撹拌して反応を行った。その後、ろ過、洗浄を行い乾燥させることによって本発明の金属イオンの吸着材を製造することができる。この方法により、一工程で、ヒドロキシキノリン又はその誘導体を多孔質キトサン微粒子に導入することができる。
前記製造方法で用いられる酸性溶液としては、プロトン酸であれば限定されないが、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸が挙げられる。
各化合物の使用量は、多孔質キトサン微粒子中に含まれる全アミノ基当たり、ヒドロキシキノリン又はその誘導体は通常1.2〜5当量、好ましくは1.5〜3当量であり、アルデヒドは通常5〜40当量、好ましくは15〜30当量であり、酸性溶液は通常0.2〜2当量、好ましくは0.8〜1.2当量である。
反応時間は、通常1〜5時間であり、好ましくは1〜3時間である。反応は、常温で行われることが好ましい。
〈金属の回収方法〉
本発明の金属の回収方法は、前記吸着材に金属イオンを接触させる工程、及び該吸着材を脱離剤で処理して、金属イオンを吸着材から脱離させる工程を含む。
[接触工程]
本発明の回収方法において、吸着材に接触させて吸着することができる金属イオンは、ベリリウム、ホウ素、アルミニウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ヒ素、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、パラジウム、銀、カドミウム、インジウム、スズ、アンチモン、テルル、セシウム、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、白金、金、水銀、タリウム、鉛、ビスマス、ランタン、セリウム、プラセオジム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ウラン等のイオンが挙げられる。好ましくは、インジウム、ガリウム、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、カドミウム、パラジウム、金、白金、モリブデン、タングステン又はバナジウムのイオンである。より好ましくは、3価のインジウムイオン、3価のガリウムイオン、2価のパラジウムイオン、4価の白金イオン又は3価の金イオンである。
本発明の吸着材を用いると、インジウム及びガリウムを含む溶液については、pH約0.5以下でガリウムイオンが吸着する一方、インジウムイオンは吸着しないため、ガリウムとインジウムとを分離・濃縮するのに適している。また、1mol dm−3以上の塩酸濃度領域では、ベースメタルである銅、鉄、ニッケルのイオンは吸着しないが、パラジウム、金、白金のイオンは吸着するため、パラジウム、金、白金を分離・濃縮するのにも適している。
また、pHが0.5〜4の場合、ヒドロキシキノリンのヒドロキシル基が金属イオンのキレート形成に必要となるが、8−ヒドロキシキノリンの場合は該分子内で金属イオンがキレート錯体を形成する。log[HCl]が0.5以下の場合はヒドロキシキノリンの窒素原子のみが金属イオンのキレート形成に用いられる。例えば、PdCl は1個のヒドロキシキノリンのN+と結合し、PdCl 2−は2個のヒドロキシキノリンのN+と結合すると考えられる。
使用される吸着材の重量は、吸着する金属イオンの種類や濃度に依存して適宜設定される。例えば、金属イオン1mmolに対して0.2〜1g使用することができる。
本発明の回収方法において、金属イオンを吸着材に接触させる方法としては、例えば(1)金属イオンを含む溶液に、金属イオンの吸着材を加えて浸漬し、混合する方法(バッチ法);(2)カラムに金属イオンの吸着材を充填し、金属イオンを含む溶液をカラム端部の一方から通液する方法(カラム法);のいずれか1つ又は両方を組み合わせて行うことができる。金属イオンを含む溶液が少量の場合には、高い吸着率を達成できることからカラム法を用いることが好ましい。しかしながら、処理すべき金属イオンの溶液が大量の場合には、溶液の体積に比例してカラム作製に要するコスト及び労力が上昇する。よって、大量の溶液を処理する場合には、バッチ法を用いることがより好ましい。
バッチ法を用いて金属イオンを吸着材に接触させる場合、混合は容器内に設置した撹拌装置により行ってもよく、外部に設置した振盪装置によって容器全体を振盪することにより行ってもよい。撹拌速度及び振盪速度は、使用する容器の形状や溶液の体積に依存して変動し得るが、撹拌速度は通常100〜200rpm程度であり、振盪速度は通常100〜200rpm程度である。吸着材に対する金属イオンの吸着が平衡状態に達するまでに必要となる時間は、対象となる金属イオンの種類に依存して変動しうるが、通常2〜12時間である。また、平衡状態に達するまでの温度は、通常20〜30℃である。
本発明の回収方法において吸着材に金属イオンを接触させる場合、例えば、廃液等の金属イオンを含む溶液をそのまま使用しても、適宜前処理を行って、不溶性残渣や対象となる金属イオン以外の様々な夾雑物を除いた後に使用してもよい。
本発明の回収方法において、前記溶液中の対象となる金属イオンの濃度は、通常0.1〜2mmol dm−3である。この濃度で溶液中に含まれる金属イオンを吸着材に接触させることにより、高い吸着率で対象となる金属イオンを吸着することができる。
[脱離工程]
本発明の回収方法の脱離工程で用いられる「脱離剤」としては、例えば、酸性溶液、塩基性溶液、塩溶液、チオ尿素水溶液、チオ尿素水溶液と酸性溶液との混合溶液等を本発明の目的に応じて選択することができる。
本工程で用いられる「酸性溶液」としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、又は酢酸、クエン酸、シュウ酸等の有機酸が挙げられる。
本工程で用いられる「塩基性溶液」としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニアの水溶液が挙げられる。
本工程で用いられる「塩溶液」は、無機又は有機の金属塩の水溶液であり、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の硝酸塩、塩化物、硫酸塩、炭酸塩等の無機酸塩、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酢酸塩、クエン酸等の有機酸塩の水溶液が挙げられる。具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の水溶液である。
また、チオ尿素水溶液と酸性溶液との混合溶液において用いられる酸性溶液は、例えば、塩酸が挙げられる。
前記酸性溶液又は塩基性溶液に含まれる酸又は塩基の当量は、それらの種類に依存して異なるが、吸着材より脱離させる金属イオンに対して通常1〜10mol当量である。また、前記脱離剤の濃度は、例えば酸性溶液の場合では、通常1〜5mol dm−3であり、好ましくは1〜3mol dm−3である。また、塩基性溶液の場合では、通常0.1〜3mol dm−3であり、好ましくは0.1〜1mol dm−3である。塩溶液の場合では、通常1〜5mol dm−3であり、好ましくは1〜3mol dm−3である。チオ尿素水溶液の場合では、通常1〜5mol dm−3であり、好ましくは1〜3mol dm−3である。チオ尿素水溶液と酸性溶液との混合溶液の場合では、通常0.1〜3mol dm−3であり、好ましくは0.5〜2mol dm−3である。
本発明の回収方法の脱離工程では、特に、インジウムイオン及びガリウムイオンを含む溶液において、前記吸着材に吸着したインジウムイオンは、酸性溶液により脱離され、ガリウムイオンは酸性溶液又は塩基性溶液により脱離されるので、各々を分離・濃縮して回収することができる。また、パラジウム、金、白金のイオンを含む溶液において、パラジウムイオンは酸性溶液、チオ尿素水溶液、チオ尿素水溶液と酸性溶液の混合溶液により脱離され、金イオンは塩溶液、酸性溶液、チオ尿素水溶液、チオ尿素水溶液と酸性溶液の混合溶液、特にチオ尿素水溶液と酸性溶液の混合溶液により脱離され、また、白金イオンは塩基性溶液、塩溶液、酸性溶液、チオ尿素水溶液、チオ尿素水溶液と酸性溶液の混合溶液、特にチオ尿素水溶液、チオ尿素水溶液と酸性溶液の混合溶液により脱離されることから、各溶液を処理する順番を適宜調整することにより各種金属を分離・濃縮して回収することができる。
また、本発明により回収された各金属イオンは、適宜公知の方法と組み合わせて、さらに分離・濃縮して回収してもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]8−ヒドロキシキノリンを有する多孔質キトサン微粒子(QNOC)の製造及びその物性評価
前記文献(Kanai Y., et al.)に記載の方法に従い、キトサン粉末(株式会社キミカ)を原料に多孔質キトサン微粒子(「OWOC」ともいう)を調製した。得られたOWOC10gを三口フラスコに入れ、8−ヒドロキシキノリンを13.5g(2.5当量)溶解させたエタノール溶液100cmと、37%ホルムアルデヒド溶液120g(25当量)をフラスコ中に加え、120rpmで撹拌した。そこに1mol dm−3 HClを60cm(1当量)加え、24h、120rpmで撹拌した。その後、得られた分散液をろ過し、エタノール、NaOH、HCl、蒸留水で中性になるまで洗浄し、乾燥機で一晩乾燥した。調製した8−ヒドロキシキノリンを導入した多孔質キトサン微粒子(QNOC)中の8−ヒドロキシキノリンの量、即ち、イオン交換容量を水酸化ナトリウムの中和滴定によって定量したところ、5.01mol Kg−1であった。配位子導入量は、今回使用しているキトサン粉末の脱アセチル化度から、約95%であると推定された。
QNOCのSEM像を図1に示す。図1より真球状を保ったまま8−ヒドロキシキノリンの導入がされたことが確認された。また表面には多数の細孔が確認され、QNOCは多孔性の貫通孔を有する吸着材であることがわかった。デジタルマイクロスコープ(KEYENCE VHX)を用いて粒度分布の測定を行った。粒度分布を図2に示す。QNOCは多分散であり、その平均粒径は膨潤状態で430〜530μmであった。平均粒径は、粒径測定装置により測定することができる。
次に、QNOCの比表面積を求めるため、定容系の吸脱着測定装置(BELSORP−mini 日本ベル株式会社製)を用いて、液体窒素温度での窒素吸脱着等温線を測定したデータをBET法で解析した。QNOCの比表面積は1.7m−1であり、全細孔容積は4.6×10−3cm−1であった。
次に、8−ヒドロキシキノリンの多孔質キトサン微粒子への導入を確認するために、フーリエ変換型赤外分光法(FT−IR、日本分光(株)FT/IR−4200)を用いてQNOCの分析を行った。1500、820、780cm−1付近に置換基を有するベンゼン環由来の新たなピークが測定されたことから、8−ヒドロキシキノリンの導入が行われていることが確認された。
[実施例2]QNOCにおける硝酸アンモニウム溶液からの金属イオン吸着選択性及び脱着特性
実験操作は全てバッチ法により行った。以下の金属、インジウム(In(III))、ガリウム(Ga(III))、鉄(Fe(III))、アルミニウム(Al(III))、銅(Cu(II))、ニッケル(Ni(II))、コバルト(Co(II))、亜鉛(Zn(II))、カドミウム(Cd(II))、セレン(Se(VI))、パラジウム(Pd(II))について、各金属イオン濃度を1×10−3mol dm−3とし、pHが0.5〜8となるようにアンモニア及び硝酸を用いて調整した1mol dm−3の硝酸アンモニウム溶液を調製した。このようにして調製した金属イオン溶液15cmに、QNOCを0.050g加え、30℃恒温槽を用いて振盪速度120rpmで24時間振盪した後、ろ過した。ろ液の金属イオン濃度を、原子吸光光度計(HITACHI Analyst Z2000)及びICP発光分析装置(SHIMADZU ICPS=7000)を用いて測定し、金属イオンの吸着率を観察した。なお、吸着特性を評価するにあたり、吸着率(%)、吸着量q、脱離率(%)を次の式により定義した(式中、C(mol dm−3)は平衡時の金属イオン濃度を表し、Cinit(mol dm−3)は吸着前の金属イオン濃度を表し、Cdes(mol dm−3)は脱離溶液中の金属イオン濃度を表し、w(g)はQNOCの重量を表す)。
Figure 0006083077
吸着実験後、ろ過を行い、回収したキトサン誘導体に対して脱離溶液である1mol dm−3水酸化ナトリウム水溶液、1mol dm−3塩化ナトリウム水溶液又は1mol dm−3塩酸を15cm加え、再び30℃恒温槽中で24時間振盪した。脱離溶液中の金属イオン濃度を測定するに際し、アルカリ溶液中の金属測定においては中和した後に希釈した。また、塩化ナトリウムを含むサンプルは、干渉を防ぐためにマトリックスマッチングにより検量線を作成し、測定した。
図3にQNOCの各金属の吸着率と吸着後のpHとの関係を示す。吸着する全ての金属で架橋キトサン(CLAC)の吸着結果(特開2010−260028号公報中の図1)と比較して、吸着の立ち上がりが低pH側にシフトしていることが確認された。これは、導入した8−ヒドロキシキノリンの影響であると考えられる。さらにQNOCの特徴として、pH0.5付近でGa(III)の吸着率は約50%を示したが、In(III)はまったく吸着されなかった。In(III)とGa(III)の吸着の立ち上がりが異なっており、先行技術の架橋キトサン(CLAC)では不可能であったIn(III)とGa(III)の分離が可能であることが示唆された。
次に、QNOCによる各種脱離剤を用いたIn(III)とGa(III)の脱離率の関係を表1に示す。
Figure 0006083077
In(III)及びGa(III)は1mol dm−3HClで高い脱離率を示した。また、Ga(III)のみ1mol dm−3NaOHで高い脱離率を示した。
[実施例3]QNOCにおけるIn(III)及び Ga(III)混合硝酸アンモニウム溶液からの吸着・脱着
1mol dm−3のNHNO水溶液にIn(III)及びGa(III)の各金属イオン濃度が0.5×10−3mol dm−3となるように溶解し、アンモニア及び硝酸を用いて平衡pHが0.5〜4となるように調整した。吸着実験は[実施例2]と同様に行った。脱離実験は、In(III)及びGa(III)混合溶液を用いて2段階の脱離工程を経ることで、混合溶液中からIn(III)及びGa(III)を分離した。QNOCに金属を吸着させた後に脱離剤を用いて脱離実験を行った。吸着平衡後と、各脱離剤を用いたときのろ液の金属濃度を、それぞれCeq、Cdes(NaOH)、Cdes(HCl)として測定を行い評価した。図4に本試験の手順を示す。
図5にQNOCのIn(III)及びGa(III)混合溶液からの各金属の吸着率と吸着後のpHとの関係を示す。単一の金属溶液系と同様にGa(III)のみがpH0.5以下で吸着していることが確認された。これらの結果から、In(III)及びGa(III)混合系からGa(III)のみを選択的に吸着分離できることが明らかとなった。
次に各金属イオンの脱離率を表2に示す。
Figure 0006083077
1回目に脱離剤1mol dm−3NaOHを用いると、Ga(III)のみ100%脱離できることが明らかとなった。続いて2回目に3mol dm−3HClを脱離剤として用いることで、In(III)を脱離することができた。このような脱離工程を経ることでIn(III)とGa(III)の分離が可能であることが明らかとなった。
[実施例4]QNOCにおける塩酸溶液の金属イオンの吸着選択性及び脱着特性
吸着実験はバッチ法により行った。Au(III)、Pd(II)、Pt(IV)、Cu(II)、Fe(III)、Ni(II)の各金属イオン濃度を1×10−3mol dm−3とし、0.01〜5mol dm−3のHCl溶液を調製した。吸脱着実験は[実施例2]と同様に行い、脱離剤として1mol dm−3アンモニア、1mol dm−3水酸化ナトリウム水溶液、3mol dm−3塩化ナトリウム水溶液、3mol dm−3塩酸、1mol dm−3チオ尿素、1mol dm−3チオ尿素+塩酸溶液を用いた。
上記試験方法に従い、まず、塩酸溶液におけるQNOCによるPd(II)の吸着平衡到達時間の測定を行った。Pd(II)の吸着率と振盪時間の関係を図6に示す。約2時間後にはPd(II)の吸着は吸着平衡に達しており、これまでにない迅速な吸着が可能となった。これは、母体であるOWOCが、大きな貫通孔を含む細孔構造を有することから、吸着材内部へのPd(II)の拡散速度が増したため、吸着平衡到達時間も速くなったと考えられる。
次に、図7に、QNOCによる塩酸溶液からの金属イオンの吸着率と吸着後の塩酸濃度の関係を示す。QNOCは低塩酸濃度領域において、貴金属であるPd(II)、Au(III)、Pt(IV)をほぼ100%回収できることが確認された。しかしながら、高塩酸濃度になるにつれ、吸着率が低下した。これに対し、Cu(II)、Ni(II)、Fe(III)は、1mol dm−3以上の塩酸濃度領域においてほとんど吸着されなかった。このことから、QNOCは高塩酸溶液中からの貴金属イオンの選択的回収材としての利用が可能であることが示唆された。表3に貴金属イオンの脱離剤とその脱離率を示す。
Figure 0006083077
各金属イオンに対してチオ尿素が高い脱離率を示した。また、Pt(IV)に関しては、Pd(II)やAu(III)が脱離しないNHやNaOHの脱離剤を効果的に用いることにより、貴金属間での脱離による分離が可能であることが示唆された。また、Pd(II)及びAu(III)については、塩化ナトリウム水溶液によりAu(III)のみを脱離できることが示された。従って、脱離剤を効果的に用いることによって、吸着した貴金属イオンの回収が可能であることが明らかとなった。
[実施例5]吸着・脱着プロセスにおけるQNOCの耐久性
吸着・脱着プロセスにおけるQNOCの耐久性を評価した。QNOCを用いて、Pd(II)について5回の吸着・脱離実験を繰り返した。脱離剤には、3mol dm−3の塩酸を用いた。Pd(II)の吸脱着率と繰り返し回数との関係を図8に示す。結果より、QNOCは5回の吸着全てにおいてPd(II)を100%吸着し、90%以上の高い脱離率を保持した。この結果より、QNOCは吸着・脱着の繰り返しに対して高い耐久性を有しており、吸着後のQNOCでも容易に再生できることが分かった。
[実施例6]QNOCのパラジウム(II)の吸着等温線
QNOCによるPd(II)の飽和吸着量を測定するために、吸着等温線を測定した。まず、Pd(II)の初濃度が3×10−3〜20×10−3mol dm−3となるように調整した0.1Nの塩酸溶液15cmに、QNOCを0.050g加え、30℃の恒温槽で振盪速度120rpmで24時間振盪した。平衡後、金属濃度を測定した。吸着等温線をLangmuir型に当てはめ考察した。Langmuir吸着等温式を下記式(4)に示す。これを変形した下記式(5)に基づいたLangmuirプロット(横軸にCeq、縦軸にCeq/qをプロットしたグラフ)の傾きと切片より吸着平衡定数K(mmol−1)と飽和吸着量qmax(mol Kg−1)を求めた(式中、qは金属イオンの吸着量を表す)。
Figure 0006083077
結果を図9に示す。図9より、303K、0.1mol dm−3塩酸溶液におけるQNOCのPd(II)の飽和吸着量及び吸着平衡定数は、それぞれqmax=2.58mol Kg−1、K=7.30m mol−1と求められた(表4)。これらの値は、先行技術である架橋キトサン(CLAC)と比較して高い値であった。
Figure 0006083077
[実施例7]カラム法によるパラジウム(II)の連続吸着及び脱離・濃縮
内径3mm、長さ100mmのカラムジャケット付ガラスカラム(東京理化器械株式会社製)に下から脱脂綿、QNOC(乾燥樹脂量;0.080g、カラム体積:0.25cm)、脱脂綿で充填したものをカラムとして利用した。供給液は、株式会社フロム製KP−12型デュアルポンプにより各流速で一定流量を供給した。流出液は東京理化器械株式会社製フラクションコレクター(DC−1500)により一定時間ごとに採取した。採取した液は、[実施例2]と同様にして金属濃度を測定した。
脱離実験は、カラムでのPd(II)吸着実験後、カラム内及び送液チューブ内に残っているPd(II)溶液を蒸留水で置換した後、脱離剤として1mol dm−3チオ尿素と1mol dm−3塩酸との混合溶液を一定速度で送液した。
図10にQNOCを充填したカラムによるPd(II)の各空間速度における破過曲線を示す(図中、V(m)は流量を表し、Vad(m)は吸着層の体積を表す)。空間速度が460h−1の場合、吸着体積の630倍のPd(II)溶液を処理することができ、V/Vadが7000付近で供給液濃度と流出濃度が等しくなりカラムは飽和に達した。さらに空間速度が114及び46h−1の場合、それぞれ吸着体積の1400、2060倍のPd(II)溶液を処理できることがわかった。
図10の結果から明らかなように、非常に空間速度が速いにもかかわらず、吸着層体積に対して大量のパラジウム(II)溶液を処理できることが分かった。これは、QNOCが大きな貫通孔を有しているため粒子内へのパラジウム(II)の拡散速度が非常に速く、吸着が迅速に行われているためであると考えられる。また、カラムから溶出してきたパラジウム(II)の濃度と溶出体積の値から、この場合の吸着量は1.67mol Kg−1と算出された。
図11に脱離剤として1mol dm−3チオ尿素と1mol dm−3塩酸との混合溶液を用いた脱離曲線を示す(図中、Q(h−1)は空間速度を表す)。パラジウム(II)の脱離量は0.0829molとなり吸着したPd(II)の99.2%が回収された。また非常に速い流速にもかかわらず、短時間で最大360倍にも脱離・濃縮されることが分かった。
本発明は、金属のリサイクル事業に利用することができる。

Claims (2)

  1. 多孔質キトサン微粒子とヒドロキシキノリン又はその誘導体とアルデヒドとをアルコール溶液及び酸性溶液下で反応させる工程を含む、金属イオンの吸着材の製造方法。
  2. アルデヒドがホルムアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
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