JP6080712B2 - 炉心溶融物保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電プラントなどにおける万一の炉心溶融事故の場合に流出する炉心溶融物を保持して冷却する炉心溶融物保持装置に関する。
炉心溶融物保持装置であるコアキャッチャについては、その構造の例が特許文献1や特許文献2などに開示されている。特許文献1によれば、そのコアキャッチャは、溶融物保持部が耐熱材で構成され、耐熱材の上側のデブリ(溶融物)が接触する部分には、デブリと共融する低融点酸化材(コンクリートなど)が設けられ、耐熱材の下側には、高熱伝導材が設けられている。従って、原子炉圧力容器から流出したデブリは、低融点酸化材と接触し、共融する間に高熱伝導材を介して放熱され、温度が降下するので、溶融物保持部の耐熱材の溶融が防止されるという。
また、特許文献2によれば、そのコアキャッチャは、デブリの落下を一時的に受け止める耐熱床と、耐熱床の中央部に設けられた開口部から下方に流出するデブリを保持し冷却する溶融物保持部とにより構成される。このとき、溶融物保持部は、耐熱材からなり、その下面側には、水冷層が設けられ、その上面側の中央部の上部から耐熱床の開口部に至る部分には、円柱塊状の浸食抑制材が設けられている。従って、原子炉圧力容器から流出したデブリは、耐熱床に一旦受け止められた後、浸食抑制材に接触し、その浸食抑制材を浸食する間に除熱されるため、デブリの温度が降下する。よって、溶融物保持部の耐熱材の溶融が防止されるという。
特開平9−211166号公報 特開2011−163829号公報
以上、特許文献1や特許文献2などに示されているように、従来のコアキャッチャにおける溶融物保持部は、デブリが直接接触する耐熱材の層と、その耐熱材の層の下側に形成された高熱伝導材などからなる放熱層とにより構成されていることが多い。通常、コアキャッチャには、原子炉圧力容器から流出した高温のデブリが長時間に亘って保持される。デブリの熱は、ある程度は浸食抑制材などにより除熱されるが、実質的には、耐熱材の層に接する放熱層を介して放熱される。
従って、デブリの熱が耐熱材の層および放熱層を介して外部に十分に放熱できない場合には、デブリが耐熱材と接する境界近傍の温度は、デブリの融点+α程度になることがある。デブリには、核燃料の二酸化ウラン(UO)が含まれ、その融点は3000Kを超える。そのため、一般的な耐熱材では、高温のデブリを長時間に亘り保持することはできない。
とくに、核燃料が収容された圧力容器の構造を考慮した場合、デブリの落下位置は、コアキャッチャの特定の部位(例えば、溶融物保持部の中央)に集中する可能性がある。その場合、デブリから放熱層へ向かって耐熱材の層を突き抜ける熱流束が、例えば、デブリの直下部に集中するため、その部分の耐熱材が溶融する懸念がある。
以上のような従来技術の課題に鑑み、本発明の目的は、保持した炉心溶融物(デブリ)の熱を効率的に外周方向に拡散させることにより、自身の溶融を防止することが可能な炉心溶融物保持装置を提供することにある。
本発明に係る炉心溶融物保持装置は、炉心溶融事故時に原子炉格納容器から流出する炉心溶融物(デブリ)を保持する炉心溶融物保持部と、前記炉心溶融物保持部に保持された炉心溶融物(デブリ)から伝導される熱を放熱する放熱部と、を備え、前記炉心溶融物保持部は、複数の層によって構成され、前記原子炉格納容器に対向する面側の第1層目が高熱伝導層で、第2層目が前記高熱伝導層よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制層であり、前記熱伝導抑制層は、窒化硼素(BN)、窒化タンタル(TaN)、炭化珪素(SiC)、ハフニア(HfO )、ジルコン(ZrSiO )、アルミナ(Al )、ムライト(Al ,SiO )およびジルコニア(ZrO )のうちのいずれか一の物質で形成されていることを特徴とする。
本発明に係る炉心溶融物保持装置では、炉心溶融事故時に原子炉格納容器から流出した炉心溶融物(デブリ)が炉心溶融物保持部に保持されると、その炉心溶融物(デブリ)の熱は、炉心溶融物保持部の第1層目が高熱伝導層で、第2層目が低熱伝導度の熱伝導抑制層であることから、その多くが高熱伝導層に沿って横方向に拡散される。そのため、炉心溶融物の直下部から熱伝導抑制層を突き抜けて下方へ向かう熱流束が小さくなり、保持した炉心溶融物(デブリ)直下の溶融物保持部の溶融が防止される。
本発明によれば、保持した炉心溶融物(デブリ)の熱を効率的に外周方向に拡散させることにより、自身の溶融を防止することが可能な炉心溶融物保持装置が提供される。
本発明の実施形態に係る炉心溶融物保持装置が敷設された原子炉の要部構成の例を断面構造により模式的に示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置の断面構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第1の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置の断面構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第1の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置の断面構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。 本発明の第2の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の高熱伝導層の表面に形成される凹部および凸部の形状の変形例を示した図であり、(a)は、4角形の凹部がアレイ状に配列されて形成された例、(b)は、4角形の凸部がアレイ状に配列されて形成された例である。 本発明の第3の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 図8は、本発明の第3の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 図9は、本発明の第3の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第4の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第4の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第4の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部の構造の例を模式的に示した図である。 本発明の第5の実施形態に係る炉心溶融物保持装置の断面構造の例を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1が敷設された原子炉の要部構成の例を断面構造により模式的に示した図である。図1に示すように、炉心21が収納された原子炉圧力容器2は、ペデスタル床3上に敷設された円筒状のペデスタル4の内側の上部に横架され、炉心溶融物保持装置1は、その下方のペデスタル床3上に敷設される。
原子力発電プラントなどにおけるシビアアクシデント時には、炉心溶融などのために炉心溶融物22が原子炉圧力容器2から漏れ出すことが考えられる。このようなシビアアクシデントに備え、炉心溶融物保持装置1は、原子炉圧力容器2から漏れ出てくる炉心溶融物22、言い換えれば、原子炉圧力容器2から落下してくる炉心溶融物22を受け止めて保持し、冷却する。従って、炉心溶融物保持装置1は、ペデスタル4の内側の原子炉圧力容器2の直下部に敷設される。
なお、図1において、炉心溶融物保持装置1上の中央部に描かれているデブリ5は、原子炉圧力容器2から落下し、炉心溶融物保持装置1によって受け止められ、保持されている炉心溶融物22を表している。従って、デブリ5は、実質的には炉心溶融物22と同じものであるが、本明細書では、原子炉圧力容器2から漏れ出た炉心溶融物22をデブリ5という。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1の断面構造の例を模式的に示した図である。図2に示すように、炉心溶融物保持装置1は、デブリ5を保持するデブリ保持部10とデブリ5の熱を放熱する放熱部15とにより構成される。
デブリ保持部10は、炉心溶融物保持装置1の本体部であり、ペデスタル4の内側の原子炉圧力容器2の直下部に敷設される。デブリ保持部10は、原子炉圧力容器2に対向する面側から順に高熱伝導層11、熱伝導抑制層12および第2高熱伝導層13という3つの層によって構成される。このとき、第2高熱伝導層13は、ペデスタル床3に接する。なお、デブリ保持部10は、ペデスタル4の内側のペデスタル床3上全面に亘って敷設されるため、デブリ保持部10の平面形状は、略円形となる。
ここで、最上層の高熱伝導層11は、熱導伝率が高い物質によって形成され、デブリ5と直接に接し、デブリ5の熱を主として横方向に導伝する。また、熱伝導抑制層12は、高熱伝導層11の熱導伝率よりも低い熱導伝率の物質によって形成され、本実施形態では、デブリ5からの熱の縦方向の導伝を抑制する役割を果たす。また、第2高熱伝導層13は、高熱伝導層11と同様の物質によって形成され、デブリ5からの熱を主として横方向に導伝する。
放熱部15は、ヒートパイプ16および放熱器17により構成され、ヒートパイプ16は、その一端が放熱器17につながれ、他端がデブリ保持部10の高熱伝導層11および第2高熱伝導層13のそれぞれの外周部の端面に接続される。放熱器17は、放熱しやすいようにフィン構造になっていることが好ましく、また、熱容量が大きくなるような構造も好ましい。放熱器17は、ペデスタル4の外側に配設されるが、単純な空冷タイプに限定されず、放熱器17に流体を流すことで放熱器17から熱エネルギーを吸収する熱交換機タイプであってもよい。
なお、図2では、放熱部15は、高熱伝導層11、第2高熱伝導層13のそれぞれに対して1つずつしか描かれていないが、実際には、高熱伝導層11、第2高熱伝導層13のそれぞれに対して複数個の放熱部15がデブリ保持部10の周囲に配設される。
ここで、原子炉圧力容器2(図1参照)の底部形状がお椀形であることを考慮すれば、炉心溶融が進行した場合には、まず、原子炉圧力容器2の最下部近傍に穴があき、その穴から炉心溶融物22が漏れ出ることが考えられる。従って、炉心溶融物22は、その穴から漏れ出て、落下し、デブリ保持部10の中央部に堆積し、デブリ5を形成する。このデブリ5は、その主構成物が高温の二酸化ウラン(UO)であるため、その温度は、摂氏2500度以上に達する場合もある。
デブリ保持部10に保持された高温のデブリ5の熱は、図2において矢印付き破線で示されているように、高熱伝導層11に沿って放熱部15へ向かって放熱されるとともに、熱伝導抑制層12および第2高熱伝導層13を突き抜けてペデスタル床3へ向かっても放熱される。
本実施形態において、デブリ保持部10の最上層を熱伝導度が高い高熱伝導層11とし、その直下の層として熱伝導度が低い熱伝導抑制層12を設けたのは、デブリ5から熱伝導抑制層12および第2高熱伝導層13を突き抜けてペデスタル床3へ向かう熱流束を分散させることを意図したものである。
すなわち、図2の模式図では分かりにくいが、実際のデブリ保持部10は、縦方向のサイズ(厚み)が横方向のサイズに比べ1桁以上小さいので、もし、デブリ保持部10全体が同質の材料で形成されていた場合には、デブリ5の熱のほとんどは、ペデスタル床3へ向かって流れる。その場合、デブリ5からペデスタル床3へ向かう縦方向の熱流束が過大となり、デブリ5の直下部のデブリ保持部10が溶融する恐れが生じる。
そこで、本実施形態では、デブリ保持部10の最上層を熱伝導度が高い高熱伝導層11とし、さらに、その端部に放熱部15を設けることで、デブリ5の熱を速やかに横方向へ拡散させる。また、高熱伝導層11に接する次の層を、熱伝導度が高熱伝導層11よりも低い熱伝導抑制層12とすることで、縦方向の熱の流れを抑制する。
なお、縦方向の熱の流れを抑制する効果は、高熱伝導層11と熱伝導抑制層12との間で両者の熱伝導度の差が大きいほど大きくなる。また、熱伝導抑制層12の厚みを大きくすることによっても縦方向の熱の流れを抑制する効果を大きくすることができる。
さらに、本実施形態では、デブリ保持部10の上部から3番目の層として、第2高熱伝導層13が設けられている。第2高熱伝導層13は、ペデスタル床3に接するが、ペデスタル床3は、熱伝導度が低いコンクリート製である。従って、第2高熱伝導層13もデブリ5からの熱を横方向に拡散させることになる。
よって、本実施形態に係る炉心溶融物保持装置1のデブリ保持部10においては、デブリ5からペデスタル床3へ向かう縦方向の熱流束が効率よく横方向に分散され、小さくなる。従って、デブリ5からの熱流束がデブリ5の直下部に集中しなくなるので、デブリ5からの熱流束によってデブリ保持部10自身の一部が溶融するような事態に至るのを防止することができる。
以上のように作用するデブリ保持部10の高熱伝導層11は、溶融したデブリ5の落下を受けるため、熱伝導度が高いという特性の他に、耐熱衝撃性が大きい、融点が高いなどの特性が求められる。そこで、本実施形態では、高熱伝導層11は、100W/mK以上の高熱伝導度を有し、かつ、高融点、高ヤング率の特性を有する金属やセラミックスによって構成されるものとする。ちなみに、これらの特性を有する物質としては、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、酸化珪素(SiO)、窒化アルミ(AlN)、ベリリア(BeO)などがある。従って、本実施形態では、高熱伝導層11は、これらの物質から選ばれた一の物質によって形成されるものとする。
また、熱伝導抑制層12は、熱伝導度が高熱伝導層11よりも低いという条件の他に、高熱伝導層11とペデスタル床3との間に挟まれる層であることから、熱膨張率が低いという特性が求められる。そこで、本実施形態では、熱伝導抑制層12は、100W/mKよりも低い熱伝導度を有し、かつ、低熱膨張率の金属またはセラミックスによって形成されるものとする。ちなみに、これらの特性を有する物質としては、例えば、窒化硼素(BN)、窒化タンタル(TaN)、炭化珪素(SiC)、ハフニア(HfO)、ジルコン(ZrSiO)、アルミナ(Al)、ムライト(Al,SiO)およびジルコニア(ZrO)などがある。従って、本実施形態では、熱伝導抑制層12は、これらの物質から選ばれた一の物質によって形成されるものとする。
前記したように、第2高熱伝導層13は、高熱伝導層11と同様に作用するものであるので、高熱伝導層11と同じ物質または同様の特性を有する物質によって形成されるものとする。
また、放熱部15のヒートパイプ16や放熱器17も、耐熱性や熱伝導性に優れたモリブデン(Mo)などの金属や窒化アルミ(AlN)、ベリリア(BeO)などのセラミックスを用いて形成されるものとする。
以上のように本実施形態に係る炉心溶融物保持装置1のデブリ保持部10は、セラミックスで構成される。セラミックスは、焼結工程を経て製造されるため、一般に、そのサイズをあまり大きくすることができない。従って、本実施形態でのデブリ保持部10のように、その直径が10mオーダーのサイズのものは、1枚のセラミックスで製作することができない。従って、デブリ保持部10の各層、すなわち、高熱伝導層11、熱伝導抑制層12、第2高熱伝導層13は、それぞれの材料で製造された小さなセラミックスのタイル材(板材)またはブロック材が敷き詰められ、積み上げられることにより製作される。
ここで、タイル材またはブロック材を複数階層に敷き詰めるとき、それぞれの階層におけるタイル材またはブロック材同士の境界が互い隣接する階層間で一致しないようにするのが望ましい。タイル材またはブロック材同士の境界は、熱の流れにとって抵抗となるので、そうしたほうが縦方向の熱流束の分散には、効果があると考えられる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1では、デブリ5の熱が効率的に横方向に放熱されるので、デブリ5の熱でその直下のデブリ保持部10が溶融するような事態に至るのを防止することが可能になる。
また、本発明の第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1の構造は、従来の原子炉格納容器の構造をほとんど変更することがなく敷設することができるので、新設はもちろんのこと、既設の原子炉に対しても容易に適用することができる。その場合には、新設または既設の原子力プラントの安全性を高めることができる。
(第1の実施形態の変形例1)
図3は、本発明の第1の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置1aの断面構造の例を模式的に示した図である。図3に示すように、変形例1に係る炉心溶融物保持装置1aと第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1とは、ほとんど同じ構造を有しているが、変形例1のデブリ保持部10aでは、第1の実施形態のデブリ保持部10に第2熱伝導抑制層14が追加されている点で相違している。
第2熱伝導抑制層14は、熱伝導抑制層12と同じ物質または同様の特性を有する物質によって形成され、第2高熱伝導層13とペデスタル床3との間に追加される。そのため、第2熱伝導抑制層14を追加したことにより、デブリ5からペデスタル床3へ向かう縦方向の熱の流れが抑制される。
従って、デブリ5からペデスタル床3へ向かう熱流束は抑制されて小さくなり、一方、デブリ5の熱は、高熱伝導層11および第2高熱伝導層13により効率よく横方向に拡散されるので、この変形例1でも、第1の実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
なお、図3に示した変形例1のデブリ保持部10aの断面構造は、高熱伝導層11と同様の層と熱伝導抑制層12と同様の層とが交互に配置された4層構造になっているが、同様の層がさらに交互に配置される6層以上の構造であってもよい。その場合にも、第1の実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
(第1の実施形態の変形例2)
図4は、本発明の第1の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置1bの断面構造の例を模式的に示した図である。図4に示すように、変形例2に係る炉心溶融物保持装置1bと第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1とは、ほとんど同じ構造を有しているが、変形例2のデブリ保持部10bでは、熱伝導抑制層12が熱伝導抑制A層12aおよび熱伝導抑制B層12bに分けられている点で相違している。
熱伝導抑制A層12aおよび熱伝導抑制B層12bは、当然ながら第1の実施形態における熱伝導抑制層12と同様の特性を有する物質により形成される。しかしながら、この変形例2では、例えば、高温のデブリ5に近い熱伝導抑制A層12aを特性の良い高価な物質で形成し、デブリ5から遠い熱伝導抑制B層12bを特性では劣るが安価な物質で形成することができる。従って、この変形例2では、第1の実施形態度と同様の効果が得られるとともに、加えて、炉心溶融物保持装置1bの材料費が低減されるという効果も得られる。
(その他の変形例)
さらに、炉心溶融物保持装置1の変形例としては、図2に示したデブリ保持部10の構造から第2高熱伝導層13およびその第2高熱伝導層13に接続された放熱部15を除去したものであってもよい。この場合、第2高熱伝導層13がないので、横方向への熱の分散が弱くなるが、その分を、例えば、高熱伝導層11の厚みを大きくすることで補うことができる。従って、この場合も、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10cの構造の例を模式的に示した図であり、(a)は断面図、(b)は上面図である。本実施形態におけるデブリ保持部10cは、高熱伝導層11cの表面に凹部111および凸部112が形成されている点で、第1の実施形態におけるデブリ保持部10と相違している。この相違点を除けば、第2の実施形態に係る炉心溶融物保持装置は、第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1と同じ構造を有している。この場合、高熱伝導層11cは、その表面に凹部111および凸部112が形成されてはいるが、第1の実施形態の場合と同様の熱伝導度が高く、耐熱衝撃性が大きく、融点が高い物質で形成される。
また、図5(a)、(b)から分かるように、高熱伝導層11cの表面に形成されている凸部112を上部から俯瞰すると、その形状はフィン形状をしている。そのため、原子炉圧力容器2の底部から落下したデブリ5がデブリ保持部10cに受け止められたとき、そのデブリ5が高熱伝導層11cと接触する面積は、凹部111および凸部112がない場合に比べ増加する。従って、デブリ5の熱は、より速やかに高熱伝導層11cに吸収され、拡散される。その場合、高熱伝導層11cに接する直下の層が低熱伝導率の熱伝導抑制層12であるため、デブリ5の熱は、高熱伝導層11cに沿って横方向に拡散する。その結果、デブリ5からの縦方向の熱流束は、抑制され過大にはならない。
つまり、第2の実施形態に係る炉心溶融物保持装置でも、第1の実施形態の場合と同様に、デブリ5の熱が効率よく横方向に放熱されるので、デブリ5の熱でその直下部のデブリ保持部10cが溶融されるような事態に至るのを防止することができるという効果が得られる。
なお、図5に示した高熱伝導層11cのフィン構造は、縦方向のサイズが異なる2種のタイル材またはブロック材が交互に敷き詰められて構成されている例を表している。
図6は、デブリ保持部10cの高熱伝導層11cの表面に形成される凹部111および凸部112の形状の変形例を示した図であり、(a)は、4角形の凹部111がアレイ状に配列されて形成された例、(b)は、4角形の凸部112がアレイ状に配列されて形成された例である。
これらの変形例は、いずれも、デブリ5と高熱伝導層11cとの接触面積を増加させることを意図したものであり、接触面積が増加することにより、デブリ5の熱がより速やかに高熱伝導層11cに吸収され、拡散されることは、前記したとおりである。
なお、図6(a)での凹部111の形状は、4角形であり、また、図6(b)での凸部112の形状も4角形である。しかしながら、その形状は、4角形に限定されず、6角形や円形などであってもよく、6角形の場合は、いわゆるハニカム構造になる。さらに追記すれば、凹部111および凸部112の形状は、デブリ5と高熱伝導層11cとの接触面積が増加するものであれば、どのような形状であってもよく、4角形、6角形、円形など幾何学的な形状に限定されない。
ただし、高熱伝導層11cが複数種の形状のタイル材またはブロック材が敷き詰められて製作された場合の製作コストを考慮すれば、単位となるタイル材またはブロック材の形状の種類は、少ないほうが好ましい。
<第3の実施形態>
図7は、本発明の第3の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10dの構造の例を模式的に示した図である。本実施形態におけるデブリ保持部10dは、表面の中央部が高くなった山型になっている点、すなわち、高熱伝導層11dが中央部で厚く、周辺部に行くほど薄くなっている点で、第1の実施形態におけるデブリ保持部10と相違している。この場合、高熱伝導層11cは、第1の実施形態の場合と同様の熱伝導度が高く、耐熱衝撃性が大きく、融点が高い物質で形成される。
図7では、薄いタイル材を複数段積み上げることにより中央部が厚く周辺部薄い高熱伝導層11dが形成されている例が示されている。このような高熱伝導層11dが形成されたデブリ保持部10dは、中央部が高くなっているので、その中央部に落下したデブリ5は、重力で周辺に向かって流れていき、分散する。従って、デブリ5の熱は、高熱伝導層11dの周辺にまで広がった広い面積で受け止められるので、高熱伝導層11dにより速やかに効率よく横方向に拡散されることになる。従って、縦方向の熱流束がデブリ保持部10dの中央部に集中することがなくなる。
以上、第3の実施形態によれば、デブリ5の熱が効率よく横方向に分散され放熱されるので、デブリ5の熱でその直下部のデブリ保持部10dが溶融するような事態に至るのを防止することができる。
(第3の実施形態の変形例1)
図8は、本発明の第3の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10eの構造の例を模式的に示した図である。本変形例のデブリ保持部10eの構造は、高熱伝導層11eの表面に凹部111および凸部112が形成されているという表面形状の相違を除けば、第3の実施形態のデブリ保持部10dと同じである。
従って、デブリ保持部10eは、中央部が高い山型形状なので、その中央部に落下したデブリ5が重力で周辺に向かって流れていき、分散することは、第3の実施形態の場合と同じである。ただし、凹部111および凸部112が存在するので、その分、デブリ5の広がりは小さくなるが、この変形例1でも前記した第3の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態の変形例2)
図9は、本発明の第3の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10fの構造の例を模式的に示した図である。本変形例のデブリ保持部10fの構造は、変形例1のデブリ保持部10eに保護ストッパ113を追加したことを除けば、デブリ保持部10eの構造と同じである。
保護ストッパ113は、デブリ保持部10fの最外周部でペデスタル4の内壁に接するように設けられた高熱伝導層11fの凸部である。保護ストッパ113は、中央部から流れ落ちてきたデブリ5がペデスタル4の内壁に直接に接触して、ペデスタル4の内壁を損傷するのを防止する。従って、本変形例では、ペデスタル4の内壁を保護する効果が得られるほか、変形例1と同様の効果が得られるのは、説明の要はない。
なお、当然ではあるが、保護ストッパ113は、図7に示したデブリ保持部10dに追加することもできる。
<第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10caの構造の例を模式的に示した図である。本実施形態におけるデブリ保持部10caは、第2の実施形態におけるデブリ保持部10cにおいて、その凹部111に蓄熱材114を充填したものである。
この場合、蓄熱材114は、耐熱性を有し、熱容量が大きいものが好ましい。また、蓄熱材114は、必ずしもタイル材またはブロック材である必要はなく、凹部111に充填可能なものであればよい。ただし、その大きさは、凹部111の大きさに対して、デブリ5と接触して高温膨張時の体積を考慮した大きさまたは量にするのが望ましい。
本実施形態では、デブリ5が落下してきたとき、デブリ5の熱のすべてを、すぐさま、高熱伝導層11cを介して放熱部15(図示省略)へ放熱するのではなく、その一部を蓄熱材114に一時的に蓄熱しておき、徐々に高熱伝導層11cへ放熱する。そうすることにより、デブリ5から高熱伝導層11cに沿って流れる横方向の熱流束やペデスタル床3(図示省略)へ向かう縦方向の熱流束を時間的にも分散させ、小さくすることができる。
以上、第4の実施形態によれば、デブリ5の熱が効率よく横方向に分散されて放熱されるだけでなく、時間的にも分散されて放熱されるので、デブリ5の熱でその直下部のデブリ保持部10caが溶融するような事態に至るのを防止することができる。
(第4の実施形態の変形例1)
図11は、本発明の第4の実施形態の変形例1に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10eaの構造の例を模式的に示した図である。本変形例は、第3の実施形態の変形例1に係るデブリ保持部10eにおいて、その凹部111に蓄熱材114を充填したものである。
(第4の実施形態の変形例2)
図12は、本発明の第4の実施形態の変形例2に係る炉心溶融物保持装置のデブリ保持部10faの構造の例を模式的に示した図である。本変形例は、第3の実施形態の変形例2に係るデブリ保持部10fにおいて、その凹部111に蓄熱材114を充填したものである。
<第5の実施形態>
図13は、本発明の第5の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1gの断面構造の例を模式的に示した図である。図13に示すように、第5の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1gにおいて、デブリ保持部10は、高熱伝導層11、熱伝導抑制層12および第2高熱伝導層13を含んで構成され、また、放熱部15gは、ヒートパイプ16、放熱器17および流水路18により構成される。
すなわち、第5の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1gは、第2高熱伝導層13に流水路18が設けられている点で第1の実施形態に係る炉心溶融物保持装置1(図2参照)と相違している。
流水路18は、第2高熱伝導層13を水平方向に貫通するように第2高熱伝導層13内に埋め込まれたパイプなどによって構成される。そして、流水路18の一端から流し込まれた冷水は、流水路18を通過する間に第2高熱伝導層13の熱を吸熱して、流水路18の他端から排出される。従って、流水路18は、第2高熱伝導層13を効果的に冷却することができる。なお、流水路18は、第2高熱伝導層13の中に、通常、複数本設けられる。
また、流水路18は、パイプを埋め込むものではなく、第2高熱伝導層13の中に水平方向に形成された複数の貫通孔であってもよい。この場合、複数の貫通孔は、第2高熱伝導層13の中で、適宜、連通していてもよい。このような流水路18では、流水が第2高熱伝導層13に直接に接するので、冷却効果が向上する。
また、流水路18は、第2高熱伝導層13の下面に接し、ペデスタル床3との間に設けられたものであってもよい。例えば、ペデスタル床3の上に流水路18となる多数のパイプが敷き詰められ、その多数のパイプの上にデブリ保持部10が載せられているようなものであってもよい。
なお、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものでなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、前記の実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成の一部で置き換えることが可能であり、さらに、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成の一部または全部を加えることも可能である。
1,1a,1b 炉心溶融物保持装置
2 原子炉格納容器
3 ペデスタル床
4 ペデスタル
5 デブリ(炉心溶融物)
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10ca,10ea,
10fa デブリ保持部(炉心溶融物保持部)
11,11c,11d,11e,11f 高熱伝導層
12 熱伝導抑制層
12a 熱伝導抑制A層
12b 熱伝導抑制B層
13 第2高熱伝導層
14 第2熱伝導抑制層
15 放熱部
16 ヒートパイプ
17 放熱器
18 流水路
21 炉心
22 炉心溶融物
111 凹部
112 凸部
113 保護ストッパ
114 蓄熱材

Claims (10)

  1. 炉心溶融事故時に原子炉格納容器から流出する炉心溶融物を保持する炉心溶融物保持部と、前記炉心溶融物保持部に保持された炉心溶融物から伝導される熱を放熱する放熱部と、を備え、
    前記炉心溶融物保持部は、複数の層によって構成され、前記原子炉格納容器に対向する面側の第1層目が高熱伝導層で、第2層目が前記高熱伝導層よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制層であり、
    前記熱伝導抑制層は、窒化硼素(BN)、窒化タンタル(TaN)、炭化珪素(SiC)、ハフニア(HfO )、ジルコン(ZrSiO )、アルミナ(Al )、ムライト(Al ,SiO )およびジルコニア(ZrO )のうちのいずれか一の物質で形成されていること
    を特徴とする炉心溶融物保持装置。
  2. 前記炉心溶融物保持部における前記原子炉格納容器に対向する面側から第3層目が、前記熱伝導抑制層よりも熱伝導度が高い第2高熱伝導層であること
    を特徴とする請求項1に記載の炉心溶融物保持装置。
  3. 前記熱伝導抑制層は、材質が異なる複数の層によって構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の炉心溶融物保持装置。
  4. 前記高熱伝導層および前記熱伝導抑制層は、いずれも、金属またはセラミックスからなる板材またはブロック材が敷き詰められて構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の炉心溶融物保持装置。
  5. 炉心溶融事故時に原子炉格納容器から流出する炉心溶融物を保持する炉心溶融物保持部と、前記炉心溶融物保持部に保持された炉心溶融物から伝導される熱を放熱する放熱部と、を備え、
    前記炉心溶融物保持部は、複数の層によって構成され、前記原子炉格納容器に対向する面側の第1層目が高熱伝導層で、第2層目が前記高熱伝導層よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制層であり、
    前記第1層目の高熱伝導層の表面には、複数の凹凸部が形成されており、
    前記複数の凹凸部の凹部には、蓄熱材が充填されていること
    を特徴とする炉心溶融物保持装置。
  6. 前記複数の凹凸部は、フィン状の凸部が複数個配列された形状であること
    を特徴とする請求項に記載の炉心溶融物保持装置。
  7. 前記複数の凹凸部は、所定の形状の凹部が複数個配列された形状であること
    を特徴とする請求項に記載の炉心溶融物保持装置。
  8. 前記複数の凹凸部は、所定の形状の凸部が複数個配列された形状であること
    を特徴とする請求項に記載の炉心溶融物保持装置。
  9. 炉心溶融事故時に原子炉格納容器から流出する炉心溶融物を保持する炉心溶融物保持部と、前記炉心溶融物保持部に保持された炉心溶融物から伝導される熱を放熱する放熱部と、を備え、
    前記炉心溶融物保持部は、複数の層によって構成され、前記原子炉格納容器に対向する面側の第1層目が高熱伝導層で、第2層目が前記高熱伝導層よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制層であり、
    前記第1層目の高熱伝導層は、前記原子炉格納容器に対向する面の中央部で厚く、周辺部へ行くほど薄くなっていること
    を特徴とする炉心溶融物保持装置。
  10. 前記第1層目の高熱伝導層の外周部には、前記原子炉格納容器を支持するペデスタルの内壁への前記炉心溶融物の接触を防ぐための凸部が形成されていること
    を特徴とする請求項に記載の炉心溶融物保持装置。
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