JP6080416B2 - 面状照明装置 - Google Patents
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Description
そして、遮光シート130の接着面部131に液晶表示パネル(LCD)を固定し、遮光シート130の開口部132の内縁1321で確定される、光出射エリアからの出射光により、LCDを照らすものである。
この衝突音の発生は、光学シート112とハウジングフレーム120との隙間(ガタツキ)を低減することで解消することが可能であるが、面状照明装置100を構成する各部材の寸法精度および部材間の熱膨張係数の違いを考慮しつつ、隙間の低減を図るには自ずと限界がある。
しかし、カーナビゲーションシステムなどの車載用の液晶表示装置の場合には、発光領域の面積が比較的大きく、また、許容すべき温度変化の幅(上限値−下限値)が大きいものである。このため、光学シートを両面テープで固定すると、温度変化に伴って光学シートに皺が発生し易く、光学シートに皺が発生することで、面状照明装置としての輝度の均一性が、損なわれてしまうことになる。
実際に、車載用の液晶表示装置に用いられる面状照明装置では、かかる手法が多く採用されているが、この場合、上側のフレームにも下側のフレームと同様の剛性が要求されることから、両面テープのように、光学シートの変形に追従して柔軟に変形させることができなくなる。したがって、光学シートの熱による変形を許容しつつ、外部から振動が加わった際の変位を抑えるには、各部材の厚み等の寸法を厳しく管理する必要があり、コストアップに直結するものである。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の面状照明装置は、外部から振動が加わることによって、光学シートとハウジングフレームとが衝突する事態となったときに、光学シートの外周辺(光学シートの周縁部の、厚みが現れる帯状の端面)及びハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部が、他方側に対して接触する。ここで、ハウジングフレームの内壁は、光学シートの周縁部を囲うことによって、平面視で矩形状の光学シートの外周辺に対し、光学シートの各辺の全長に渡って対面する位置関係となっている。そして、光学シートとハウジングフレームとが衝突する際には、光学シートの外周辺及びハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に、他方側に対して、一部を残して後退することにより形成される凸部が、他方側に対して衝突することから、実際に両者が衝突する辺の長さは、凸部に限定された長さとなり、光学シートの各辺の延長方向にわたって広範囲に衝突する場合よりも、衝突音の発生し得る範囲が減少して、衝突音が軽減されるものとなる。そして、光学シートの各辺の全長に渡って形成される隙間を一定にする形状の凸部を形成することを想定した場合に、加工精度上の要請から、凸部の寸法(突出量)をより十分に取る必要が生じることによる、両者の間に形成される隙間(光学的なデッドエリア)の増大を、この構成により、回避するものとなる。又、両者の間に形成される隙間の増大は、光学シートがハウジングフレームの内壁に囲まれた範囲内で回転(自転)等の位置ずれを誘発し、発光領域を侵食するデッドエリアの拡大を招く原因となるが、かかる不具合を防止する上でも、本項の構成は有用なものとなる。又、凸部を形成するにあたり、高い加工精度が要求されることもない。
なお、凸部は、他方側に対して、光学シートの各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触するものとして構成されていることから、光学シートとハウジングフレームとの位置決め機能を企図するものではない。より具体的には、「他方側に対して、光学シートの各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触する」とは、位置決め機能を企図して、所定の方向に対する、相互の相対変位を規制する機能を発揮するべく、例えば、位置決めキーとキー溝のような、相補的な凹凸形状が互いに噛合う態様での接触を排除する主旨である。従って、凸部と平面とが点接触や線接触する態様、又は、所定の方向に対する位置決め機能を発揮しない形状を有する凸部と凹部とが、点接触や線接触する態様等が該当するものである。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部が、光学シートの対面する外周辺、又は、ハウジングフレームの対面する内壁に対して平面視で傾斜する傾斜辺を有することで、光学シートの対面する外周辺と、ハウジングフレームの対面する内壁とが、平面視で、意図的に非平行に対面するものである。このように、光学シートの外周辺と、ハウジングフレームの内壁とが、平面視で非平行に対面することで、両者の間に形成される隙間が、光学シートの各辺の延長方向に増減する態様で形成されることとなる。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの外周辺及びハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部が、他方側に対して点状接触するように構成されていることで、凸部が他方側に対して衝突する際の、両者の接触状態は点状接触となり、衝突音が最小限に抑えられるものとなる。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの外周辺及びハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部が、平面視で対向する一対の外周辺又は内壁に設けられていることで、平面視で矩形状の光学シートの、凸部に係る一対の外周辺と交差する平面方向の振動に対して、上記(1)から(3)項の作用を奏するものとなる。
本項に記載の面状照明装置は、光学シートの外周辺及びハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部と対向する他方側の位置に、凸部が接触する凹部が設けられていることで、実際に両者が衝突する辺の長さは、凸部及び凹部の接触部分に限定された長さとなる。そして、光学シートの各辺の延長方向にわたって広範囲に衝突する場合よりも、衝突音の発生し得る範囲が減少して、衝突音が軽減されるものとなる。
本項に記載の面状照明装置は、凸部が、ハウジングフレームの内壁に設けられていることで、光学シート側に凸部を形成すると仮定した場合の、ハウジングフレームの内壁と光学シートの外周辺との間に形成される隙間(光学的なデッドエリア)の増大要因を、この構成により排除するものとなり、いわゆる狭額縁化(光学的なデッドエリアの狭小化)に適したものとなる。なお、狭額縁化は、本面状照明装置の発光面積の減少を回避しつつ小型化を促進するためのものである。そして、本面状照明装置を採用する表示装置の、小型化といった機能性の観点のみならず、デザイン上の観点からもハウジングフレームの狭額縁化が要請されるものである。
本項に記載の面状照明装置は、カバーケースを用いる場合においても、各構成部材の厚み等の寸法を高精度に管理することなく、上記(1)から(6)項に記載の作用を奏するものとなる。
又、図1の例では、光学シート18の外周辺には、ハウジングフレーム16の壁部16bの内壁16b1、16b2に対して、後述のごとく、光学シート18の各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触する、凸部18aが設けられている。そして、凸部18aが、光学シート18の各外周辺の延長方向への相対変位を規制しないものであることから、光学シート18には、凸部18aとは別に、ハウジングフレーム16に対する位置決めを行なうための、位置決め用突起18bが設けられている。又、ハウジングフレーム16の壁部16bの、位置決め用突起18bと対向する位置には、位置決め用突起18bが係合するための、位置決め溝16dが設けられている。
又、光学シート18の外周辺の端部である四隅を凸部18aとして構成することにより、ハウジングフレーム16の壁部16bの内壁16b1、16b2の交差部が、凸部18aと接触する凹部16cとして機能するものである。そして、光学シート18の外周辺の四隅に位置する凸部18aが、ハウジングフレーム16の対向する内壁16b1に対して点状接触するものとなる。又、光学シート18の外周辺の端部である四隅に位置する凸部18aは、平面視で、対向する一対の外周辺に設けられたものともなっている。
まず、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10は、外部から振動が加わることによって、光学シート18とハウジングフレーム16とが衝突する事態となったときに、光学シート18の外周辺に、ハウジングフレーム16に対して一部を残して後退することにより形成されることで設けられた凸部18aが、ハウジングフレーム16に対して接触するものである。ここで、ハウジングフレーム16の内壁16b1は、光学シート18の周縁部を囲うことによって、平面視で矩形状の光学シート18の外周辺(18c)に対し、光学シート18の各辺の全長に渡って対面する位置関係となっている。そして、光学シート18とハウジングフレーム16とが衝突する際には、光学シート18の外周辺(18c)に設けられた凸部18aが、他方側に対して衝突することから、実際に両者が衝突する辺の長さは、凸部18aに限定された長さとなる。その結果として、図2(b)に比較例として示された従来例のごとく、光学シート112の各辺の延長方向にわたって広範囲(符号112hで示す)に衝突する場合よりも、衝突音の発生し得る範囲が減少して、衝突音が軽減されるものとなる。
すなわち、本発明は、光学シート18の外周辺及びハウジングフレーム16の内壁の少なくとも一方側に、他方側に対して、光学シートの各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触する、凸部が形成されていることで、衝突音の軽減効果が得られるものである。その他、図1、図2(b)の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
そして、この場合においても、図1、図2(b)の例と同様に、図2(b)に比較例として示された従来例のごとく、光学シート112の各辺の延長方向にわたって広範囲(符号112hで示す)に衝突する場合よりも、衝突音の発生し得る範囲が減少して、衝突音が軽減されるものとなる。その他、図1、図2(b)の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
その結果として、図1、図2(b)の例と同様に、光学シート18の外周辺の端部の四隅が鋭角となり、凸部18aとして機能するものである。その他、図1、図2(b)の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
一方、図4(c)に示される本発明の参考例では、図4(b)に示される、光学シート18の内側へV字状に窪んだ傾斜辺18c”’が、光学シート18の外側へとV字状に突出する傾斜辺18c””となっている。この場合には、光学シート18の傾斜辺18c””の頂部が、図1、図2(b)の例における凸部18aに換わる、凸部18a”’として機能するものとなる。この場合、図4(a)の例と同様に、光学シート18の四隅は鈍角部18a”となり、凸部として機能することを企図しないものとなる。
具体的には、図3(c)、図4(a)の例は、ハウジングフレーム16の内壁16b1の、内側寄りの位置決め溝16dの開放側の角部が形成された四箇所の凸部16e(図3(c))、16e’(図4(a))が、光学シート18に対して、光学シート18の各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触するものである。又、図5(b)の例は、ハウジングフレーム16の内壁16b1の内側寄りの、位置決め溝16dの開放側の角部が形成された四箇所の凸部16e”が、光学シート18に対して、光学シート18の各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触すると共に、光学シート18の外周辺の端部の四隅が凸部16e’として機能する。
このように、凸部16e、16e’、16e”が、ハウジングフレーム16の内壁16b1にのみ設けられていることで、光学シート18側に凸部を形成すると仮定した場合の、ハウジングフレーム16の内壁16b1と光学シート18の外周辺18c’、18c”との間に形成される隙間(光学的なデッドエリア)の増大要因を、この構成により排除するものとなり、いわゆる狭額縁化(光学的なデッドエリアの狭小化)に適したものとなる。
又、上記各例には、いずれも、光学シート18側に、ハウジングフレーム16に対する位置決めを行なうための、位置決め用突起18bが設けられ、ハウジングフレーム16の壁部16bの、位置決め用突起18bと対向する位置には、位置決め溝16dが設けられているが、これらは必須のものではない。更に、図示は省略するが、光学シート18の外周辺、及び、ハウジングフレーム16の内壁一方又は双方に、他方側に対して、光学シート18の各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触する、凸部を構成する辺は、直線状に限らず、適宜曲線状であっても良い。例えば、図4(b)(c)の傾斜辺18c”’、18c””は、V字状の凸部であるが、これを円弧状の凸部として構成することとしても良い。
Claims (7)
- 対向する一対の主面の一方を光の出射面とする、平面視で矩形状の導光板と、
該導光板の出射面側に配置される、平面視で矩形状の光学シートと、
前記導光板及び前記光学シートの周縁部を囲う内壁を有するハウジングフレームとを含み、
前記光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に、他方側に対し一部を残して後退することにより形成され前記光学シートの各外周辺の延長方向への相対変位を規制しない態様で接触する凸部が、平面視で前記光学シートの外周辺又は前記ハウジングフレームの内壁を構成する内周辺の少なくとも四箇所の端部に、設けられていることを特徴とする面状照明装置。 - 前記光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた凸部が、前記光学シートの対面する外周辺、又は、前記ハウジングフレームの対面する内壁に対して、平面視で傾斜する傾斜辺を有していることを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。
- 前記光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた前記凸部が、他方側に対して点状接触するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の面状照明装置。
- 前記光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた前記凸部が、平面視で対向する一対の外周辺又は内壁に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の面状照明装置。
- 前記光学シートの外周辺及び前記ハウジングフレームの内壁の少なくとも一方側に設けられた前記凸部と対向する他方側の位置に、前記凸部が接触する凹部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の面状照明装置。
- 前記凸部が、前記ハウジングフレームの内壁に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の面状照明装置。
- 前記光学シートは、その外周辺が、中央部に開口を有するカバーケースで覆われていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の面状照明装置。
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