JP6080363B2 - 真空断熱材の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空断熱材を被取り付け体に取り付ける真空断熱材の施工方法に関する。
建物などの断熱材として用いられるパネル状の真空断熱材は、コア材(芯材)を外皮シートで気密に被包し、内部を真空に減圧したものである(特許文献1〜3)。
特許文献2の図13には、この真空断熱材のヒレ状の周縁部を釘、タッカー等の刺通固定具によって柱に打ち付けた構造が示されている。この真空断熱材は、壁の面材に重ね合わされて配置され、釘、タッカー等は面材を通して柱に打ち込まれる。
特許文献3には、真空断熱材に、側方に張り出す張出片(特許文献3では「取り付け部材」と称している。)を設けることが記載されている。この張出片(取り付け部材)をねじやリベット等の固定具によって被取り付け体に留め付けることにより、真空断熱材が被取り付け体に固定設置される。
図22は、特許文献3の真空断熱材の被取り付け体への取付構造を示す断面図である。なお、図22の内容は、特許文献3の図5(a)の内容と実質的に同様となっている。
特許文献3の真空断熱材100は、コア材(特許文献3では「芯材部」と称している。)101を外皮(特許文献3では「外包材」と称している。)102で被包した真空断熱材本体103(特許文献3では呼称なし。)と、該真空断熱材本体103の辺縁部103aから側方に張り出した張出片104とを有している。
特許文献3では、外皮102は、2枚のシート状外皮材102a,102bを重ね合わせ、それらの周縁部同士を全周にわたって気密に溶接してなる。図22の符号105は、このシート状外皮材102a,102bの周縁部同士を溶接した溶接ラインを示している。この互いに溶接されたシート状外皮材102a,102bの周縁部同士がパネル状の真空断熱材本体103の外周の辺縁部103aを形成している。特許文献3では、このシート状外皮材102a,102bは、鋼薄板等の金属薄板よりなる。このシート状外皮材102a,102b同士の間の溶接ライン105によって囲まれた空間が気密室となっている。この気密室内にコア材101が封入されている。この気密室内は高真空度となるように減圧されている。
特許文献3では、張出片104は金属よりなる。この張出片104は、真空断熱材本体103とは別体に構成されており、その一端側が真空断熱材本体103の辺縁部103aに重なり、他端側が辺縁部103aから真空断熱材本体103の側方へ張り出すように配置され、該一端側が溶接等により辺縁部103aに接合されている。図22の符号106は、この張出片104の該一端側を真空断熱材本体103の辺縁部103aに接合した接合部を示している。張出片104の該他端側(張出片104のうち、辺縁部103aから真空断熱材本体103の側方へ張り出した領域)には、この張出片104を被取り付け体110に留め付けるためのねじ等の固定具120が挿入される貫通孔107が設けられている。
真空断熱材100を被取り付け体110に取り付ける場合には、真空断熱材本体103を被取り付け体110の外面に沿って配置し、貫通孔107を介して固定具120により張出片104を被取り付け体110に留め付ける。これにより、真空断熱材本体103が張出片104を介して固定具120により被取り付け体110に固定される。
このように真空断熱材本体103と別体の張出片104が該真空断熱材本体103に取り付けられた特許文献3の真空断熱材100にあっては、この張出片104のうち真空断熱材本体103の辺縁部103aから該真空断熱材本体103の側方へ張り出した部分に、釘やタッカーなどの刺通固定具を打っても、真空断熱材本体103の気密室内に空気が漏れ込むことが防止される。
特許3455252 特開2009−215868 特開2009−19673
上記特許文献2では、真空断熱材のヒレ状部分に釘、タッカー等を打つため、真空断熱材の真空部に誤って刺通固定具を打ってしまい、該真空部の気密が破れるおそれがある。
また、特許文献2,3では、被取り付け体の外面に重ねるように真空断熱材を配置するため、壁面構造が被取り付け体の面外方向に真空断熱材の厚み分だけ厚くなる。
本発明は、このような問題点を解決し、真空断熱材を納まりよく配置することができる断熱構造体と、真空断熱材の施工方法とを提供することを目的とする。
上記特許文献3では、外皮(外包材)102は鋼薄板などの金属薄板よりなる。また、張出片(取り付け部材)104は、アルミニウム等の金属よりなり、外皮102に対し溶接、ハンダ付け又はロウ付けによって取り付けられている(特許文献3の0036、0062、0065段落)。また、この張出片104を被取り付け体110に留め付けるためのねじ等の固定具120も、一般的には金属製である。
これらの金属製の張出片104及び固定具120は、比較的熱伝導率が高い。そのため、真空断熱材100を建物などの被取り付け体110に取り付ける際に、図23のように、固定具120が被取り付け体110を屋外側から屋内側まで貫通するように施工した場合には、張出片104及び固定具120が熱橋を構成し、これらを通じて屋内外で著しく熱が伝わり易くなってしまい、真空断熱材100施工後の被取り付け体110の断熱性能を低下させたり、真空断熱材100施工後の被取り付け体110の屋内側又は屋外側に結露を生じさせるおそれがある。即ち、金属製で比較的熱伝導率が高い張出片104が固定具120と接することにより、この張出片104も熱橋を構成するため、固定具120だけが熱橋を構成する場合に比べて、熱を伝える面積が大きくなる。この熱を伝える面積が大きくなるほど、屋外の熱を屋内へより多く伝えてしまう。
本発明は、その一態様において、断熱性能に優れ、結露も抑制される真空断熱材の施工方法を提供することを目的とする。
本発明の真空断熱材の施工方法は、真空断熱材を被取り付け体に取り付ける真空断熱材の施工方法であって、 平行に延在する複数本の棒状部材を該被取り付け体に取り付けた後、該棒状部材間に該真空断熱材を配置し、該真空断熱材と該棒状部材の前面とに跨がる取り付け部材によって該真空断熱材と該棒状部材とを連結すること、 前記取り付け部材によって前記真空断熱材の外面全体を覆わず、該真空断熱材の外面に、該取り付け部材によって覆われていない非被覆領域を存在させること、 該真空断熱材の一対の平行な辺縁部のうちの一方の辺縁部に設けられた前記取り付け部材と他方の辺縁部に設けられた前記取り付け部材とは、該取り付け部材同士が重なり合わないように、該辺縁部の延在方向における位置がずれていること、及び 該棒状部材同士の間に複数枚の真空断熱材を配置し、隣接する真空断熱材同士に跨がる前記取り付け部材は隣接真空断熱材同士を連結することを特徴とするものである。
施工現場において真空断熱材を施工する場合、様々な位置に施工を行うため、取り付け部材を介して真空断熱材を被取り付け体に取り付ける際に、真空断熱材がずれないように位置決めされていないと、施工が容易でない。
本発明(請求項1)の真空断熱材の施工方法にあっては、平行に延在する複数本の棒状部材を被取り付け体に取り付けた後、該棒状部材間に真空断熱材を配置する。これにより、該棒状部材が真空断熱材の位置決めのためのガイド部材としての役割を果たすため、現場における真空断熱材の施工が容易化される。また、棒状部材間に真空断熱材を配置する(即ち棒状部材間に形成された凹所に真空断熱材を配置する)ことにより、被取り付け体の面外方向に真空断熱材の分だけ断熱構造体が厚くなることを抑えることができる。
なお、本発明の真空断熱材の施工方法にあっては、基本的に、取り付け部材は、施工現場にて、被取り付け体に取り付けられた棒状部材間に真空断熱材を配置した後に、該真空断熱材及び棒状部材の前面を跨ぐように配置され、該真空断熱材及び棒状部材の前面にそれぞれ連結されるが、真空断熱材製造工場等にて予め真空断熱材に取り付け部材を取り付けておいてもよい。この場合、棒状部材間に真空断熱材を配置した際に、この真空断熱材に連なる取り付け部材を棒状部材の前面に重ね、該取り付け部材を棒状部材に留め付ける。
本発明の真空断熱材の施工方法にあっては、被取り付け体を構成する棒状部材間に真空断熱材を配置しているので、真空断熱材の納まりがよく、取り付け部材を介して真空断熱材を棒状部材に固定する際に、真空断熱材が動きにくく、固定し易い。また、棒状部材間に真空断熱材を配置する(即ち棒状部材間に形成された凹所に真空断熱材を配置する)ことによって、断熱構造体が該被取り付け体の面外方向へ厚くなることを抑えることができる。
本発明の真空断熱材の施工方法は、建物の壁部、天井部、床部に対する真空断熱材の施工に適用するのに特に好適である。
本発明では、棒状部材の前面と真空断熱材とに跨がる取り付け部材によって棒状部材に真空断熱材を取り付けることにより、釘、タッカー等の刺通固定具を誤って真空断熱材の真空部に打ってしまうことが防止される。なお、本発明において、棒状部材の前面とは、該棒状部材のうち、被取り付け体の外面の面外方向において最も外側に位置した面をいう。この棒状部材の前面に取り付け部材を配置することにより、この棒状部材への取り付け部材の留め付け作業を容易に行うことができる。
本発明では、取り付け部材を、真空断熱材の外面全体を覆うものとせず、該真空断熱材の外面に、該取り付け部材によっ
て覆われていない非被覆領域を存在させることにより、仮に真空断熱材の外皮に穴が開くなどして真空断熱材の内部の真空状態が解除されてしまった場合でも、この非被覆領域を介して、目視により、真空状態が解除されたことが分かる。
本発明では、取り付け部材は、予め真空断熱材に取り付けられたものであってもよい。このように構成した場合、断熱構造体の構成部材を現場に搬入して施工する際に、真空断熱材と取り付け部材とを一体に取り扱うことができるので、施工作業を効率よく行うことができる。
本発明では、棒状部材間に2以上の真空断熱材を配置した場合には、隣接する真空断熱
材同士に跨がる連結部材によって隣接真空断熱材同士を連結することにより、各真空断熱
材の密閉を破ることなく、真空断熱材同士を連結することができる。
実施の形態で用いられる真空断熱材の斜視図である。 図1の真空断熱材における真空断熱材本体の構成図である。 図1のIII−III線断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の斜視図である。 図4のV−V線断面図である。 図4の真空断熱材を用いた実施の形態に係る断熱構造体を示す斜視図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の斜視図である。 図7の真空断熱材を用いた実施の形態に係る断熱構造体を示す斜視図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 図11の真空断熱材の使用例を示す断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の正面図である。 実施の形態を示す断面図である。 実施の形態を示す断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態を示す断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材の一部の断面図である。 実施の形態で用いられる真空断熱材における真空断熱材本体の構成図である。 従来例に係る真空断熱材の被取り付け体への取付構造を示す断面図である。 従来例に係る真空断熱材の被取り付け体への取付構造を示す断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。本発明の断熱構造体は、建物の壁部、天井部、床部の構造として特に好適である。
図1は、実施の形態で用いられる真空断熱材1の斜視図である。図2(a)は、この真空断熱材1における真空断熱材本体5の分解斜視図であり、図2(b)は、この真空断熱材本体5の非分解斜視図である。なお、図2(b)においては、張出片6は図示略となっている。図2(c)は、図2(b)のC−C線断面図である。図3は、図1のIII−III線断面図である。
この真空断熱材1は、コア材2を外皮3で被包した真空断熱材本体5と、該真空断熱材本体5の外面に取り付けられており、該真空断熱材本体5の外面から該真空断熱材本体5の外方に張り出す張出片6とを有している。この実施の形態ではこの張出片6が取り付け部材を構成している。この張出片6は、施工現場にて真空断熱材本体5に取り付けられてもよく、真空断熱材1の製造工場等にて予め真空断熱材本体5に取り付けられたものであってもよい。
本発明においては、この真空断熱材1が取り付けられる建物の壁部、天井部、床部等の被取り付け体は、平行に延在する複数本の棒状部材を有したものとされ、これらの棒状部材間に真空断熱材1が配置される。その際、真空断熱材1から外方に張り出した張出片6を、この真空断熱材1に隣接した棒状部材の前面に重ね、釘、タッカー等の刺通固定具や粘着剤などの留め付け用部材により、張出片6を棒状部材に留め付ける。これにより、真空断熱材1が張出片6を介して被取り付け体に取り付けられる。なお、張出片6と棒状部材とは、施工現場において連結固定されてもよく、予め連結固定された状態で(即ち真空断熱材1と棒状部材とが予め一体化された状態で)施工現場に搬入されてもよい。予め張出片6と真空断熱材1とが一体化され、施工現場で張出片6を棒状部材と連結してもよい。
コア材2としては、セラミック粒子などの粉粒体の他、繊維集合体、発泡樹脂など各種のものを用いることができる。
この実施の形態では、外皮3は、図2(a)の通り、2枚のシート状の外皮材4a,4bを接合してなる。この外皮材4a,4bとしては、アルミなどの金属シートや、樹脂シート、金属ラミネート樹脂シートなど各種のものを用いることができる。外皮材4a,4bは、互いの周縁部が重ね合わされ、この周縁部同士が全周にわたって溶接、融着、圧着、接着などの固着方法により気密に固着されている。図2(b),(c)の符号4cは、外皮材4a,4bの周縁部同士が重なり合った(この実施の形態ではさらに固着された)重合部を示している。外皮材4a,4bをこのように接合することにより、外皮3の内側(重合部4cによって囲まれた、外皮材4a,4bの非周縁領域同士の間)に気密室が形成されている。
この重合部4cは、図3の通り、気密室の外側に配置されており、外皮材4a,4bのうち該気密室を形成した部分の外面(以下、単に気密室の外面という。)から該気密室の外方へ鍔状に延出している。
なお、外皮3の構成はこれに限定されない。例えば、外皮3は、3枚以上のシート状の外皮材を接合したものであってもよく、1枚のシート状外皮材を2つ折りにし、その重なり合った周縁部同士を接合したものであってもよい。
コア材2は、この外皮3の内側の気密室内に封入されている。この気密室内は高真空度となるように減圧されている。なお、この気密室内に、ガスや水分を吸着などによって捕捉するゲッター剤も併せて封入してもよい。この気密室内において、コア材2は、該気密室内の全体を占める大きさの1個の塊状とされていてもよく、複数個の塊状に分割されていてもよい。
この実施の形態では、真空断熱材本体5は方形(長方形又は正方形)パネル状である。外皮材4a,4bは、それぞれ、この真空断熱材本体5の前側(被取り付け体と反対側)及び裏側(被取り付け体側)の各パネル面(以下、真空断熱材本体5の前面及び裏面ということがある。)を構成しており、それらの周縁部同士の重合部4cは、この方形の真空断熱材本体5の外周の各辺縁部5a,5b,5c,5dに沿って形成されている。
この実施の形態では、図2(c)及び図3の通り、重合部4cは、この真空断熱材本体5の前面と面一状に側方へ延出するように形成されている。即ち、この実施の形態では、一方の外皮材4aの非周縁領域は、真空断熱材本体5の前面の重合部4cよりも中央側の領域を構成し、他方の外皮材4bの非周縁領域は、真空断熱材本体5の裏面と、各重合部4cよりも真空断熱材本体5の裏面側の、各辺縁部5a,5b,5c,5dに沿う真空断熱材本体5の側面(以下、単に真空断熱材本体5の側面という。)とを構成している。
なお、本発明において、真空断熱材本体5の辺縁部とは、該真空断熱材本体5の外周の末端部だけでなく、そこから該真空断熱材本体5のパネル面の中央側に向かって幅のある、帯状の領域を指す。具体的には、この実施の形態のように、真空断熱材本体5の外周に沿って外皮材4a,4b同士の重合部4cが形成されている場合には、この重合部4cを含んだ領域を真空断熱材本体5の辺縁部ということがある。また、後述の図7,8の真空断熱材1B等のように、重合部4cを真空断熱材本体5の側面に沿うように折曲する場合には、重合部4cを折曲した後に真空断熱材本体5の外周縁となる、この真空断熱材本体5の側面の近傍領域も、便宜上、真空断熱材本体5の辺縁部ということがある。
張出片6は、真空断熱材本体5と別体に構成されたものであり、その張り出し方向の基端側が、真空断熱材本体5の外面に重ね合わされて適宜の固着手段により該真空断熱材本体5に固着されており、それよりも先端側が、該真空断熱材本体5の外面から離反して該真空断熱材本体5の外方へ張り出すものとなっている。以下、張出片6のうち、真空断熱材本体5の外方へ張り出す先端側の部分を張出部6aといい、真空断熱材本体5の外面に固着された基端側の部分を固着部6bという。
この実施の形態では、真空断熱材本体5の1対の平行な辺縁部5a,5cにそれぞれ張出片6が設けられており、各張出片6の張出部6aは、これらの辺縁部5a,5cから該真空断熱材本体5の側方(互いに反対方向)にそれぞれ張り出している。詳しくは、この実施の形態では、図3の通り、各張出片6は、辺縁部5a,5cに沿って形成された外皮材4a,4bの周縁部同士の重合部4cにそれぞれ取り付けられている。各張出片6は、固着部6bが重合部4cの前面に重なり、張出部6aが重合部4cから真空断熱材本体5の側方にはみ出すように配置され、該固着部6bが重合部4cに固着されている。
なお、張出片6の配置はこれに限定されない。例えば、張出片6の固着部6bは、重合部4cよりも真空断熱材本体5のパネル面の中央側に固着されてもよい。張出片6は、真空断熱材本体5又は重合部4cの前面に取り付けられてもよく、裏面に取り付けられてもよい。
この張出片6は、熱伝導率が1W/m・K以下、好ましくは0.5W/m・K以下、例えば0.01〜0.2W/m・Kの材料にて構成されている。この材料としては、合成樹脂、紙、樹脂含浸紙、樹脂含浸布、木片、布などを用いることができるが、これに限定されない。この張出片6は、真空断熱材本体5に対し好ましくは接着剤によって固着される。なお、外皮材4a,4bと張出片6とが融着可能な合成樹脂よりなる場合は、超音波溶着によって固着してもよい。
真空断熱材1を建物の断熱材として用いる場合、真空断熱材本体5の寸法は300×600mm、300×300mm、450×450mmなどとすることができ、また、真空断熱材本体5の厚みは3〜30mm特に5〜15mm程度が好適であるが、これに限定されない。張出片6の真空断熱材本体5からの張り出し寸法Lは5〜150mm特に30〜50mm程度が好適であり、幅は5〜150mm特に30〜50mm程度が好適である。張出片6の厚みは20mm以下、例えば0.05〜10mm特に0.2〜2.0mm程度が好適である。図1では、各辺縁部5a,5cにそれぞれ張出片6を1個のみ設けているが、2個以上設けてもよい。他の辺縁部5b,5dにも張出片6を設けてもよく、4辺縁部5a〜5dのすべてに張出片6を設けてもよい。
この真空断熱材1は、張出片6が熱伝導率の低い材料にて構成されているので、張出片6が熱橋を構成せず、断熱性能に優れ、建物に施工されたときの結露が抑制される。また、張出片6が真空断熱材本体5と別体であり、張出片6のうち真空断熱材本体5から張り出した張出部6aに刺通固定具を打っても真空断熱材本体5の気密室内の気密が破られることがない。
また、張出片6の厚みが20mm以下であるので、この真空断熱材1の外皮材4a側に対面させて面材(合板、石膏ボードなど)を設けたときに、真空断熱材1と該面材との間の隙間を20mm以下とすることができる。これにより、真空断熱材1と該面材との間の空気層の対流を抑制することができ、その結果、この空気層により断熱効果を高めることができる。
図1〜3の真空断熱材1では、真空断熱材本体5の各辺縁部5a〜5dに沿って、それぞれ、外皮材4a,4bの周縁部同士の重合部4cが形成されており、これらの重合部4cが真空断熱材本体5の側面から側方に張り出しているが、図4,5の真空断熱材1Aのように、張出片6が配置される辺縁部5a,5cに沿う重合部4cを、真空断熱材本体5の側面に沿うように折曲してもよい。
この真空断熱材1Aにおいては、各張出片6は、図5の通り、張出部6aが真空断熱材本体5の前面の中央側と反対方向を向いた姿勢にて、固着部6bが重合部4cよりも真空断熱材本体5の前面の中央側に固着されている。辺縁部5a,5cに沿う重合部4cをそれぞれ真空断熱材本体5の側面に沿うように折曲すると、各張出片6の張出部6aは、これらの重合部4cが折り重なった真空断熱材本体5の各側面よりも側方に張り出したものと
なる。なお、張出片6は、重合部4cが折曲される前には、張出部6aが該重合部4cから真空断熱材本体5の側方に張り出していなくてもよい。
このようにすると、張出片6のうち真空断熱材本体5の側面よりも側方に張り出した部分に刺通固定具を打つ限り、刺通固定具が真空断熱材本体5の辺縁部5a,5c(重合部4c)を刺通することがない。
なお、張出片6が配置されていない辺縁部5b,5dに沿う重合部4cも、真空断熱材本体5の側面に沿うように折曲してもよい。
図6,14,15は、それぞれ、この真空断熱材1Aを用いた断熱構造体を示す断面図であり、柱、根太、たる木、間柱、梁、胴縁、桟などの棒状部材8,8間、13,13間、又は16,16間に真空断熱材1Aを配材し、張出片6を棒状部材8,13又は16の前面に重ね、適宜の留め付け用部材により張出片6を棒状部材8,13又は16に留め付けることにより、真空断熱材1Aが棒状部材8,13又は16に取り付けられている。この留め付け用部材としては、例えば粘着剤(粘着テープを含む)又は接着剤を用いるのが好適である。なお、留め付け用部材はこれに限定されるものではなく、釘やタッカー等の刺通固定具を用いてもよい。なお、図6は、張出片6を棒状部材8に粘着剤や又は接着剤で留め付けた例を示し、図14,15は、張出片6を棒状部材13又は16に刺通固定具14で留め付けた例を示している。真空断熱材1Aは、辺縁部5aを折曲しているので、真空断熱材本体5の側面を棒状部材8,13又は16の側面に近接又は当接させることができ、断熱性能を高くすることができる。図6,14,15の通り、真空断熱材1Aが棒状部材8,8間、13,13間又は16,16間に入り込んでいるので、納まりがよく、張出片6を介して真空断熱材1Aを棒状部材8,13又は16に固定する際に、真空断熱材1Aが動きにくく、固定し易い。また、真空断熱材1Aを、建物の壁部、天井部、床部等の被取り付け体に配材された棒状部材8,8間、13,13間又は16,16間に取り付ける(即ち真空断熱材1Aを、棒状部材8,8間、13,13間又は16,16間に形成された凹所に配置する)ことによって、断熱構造体が該被取り付け体の面外方向へ厚くなることを抑えることができる。
なお、図6の棒状部材8が根太又は間柱(柱であってもよい)である場合、その上に床板又は壁面材(図示略)が設けられる。本発明の真空断熱材は既存壁や既存天井などにも施工できる。図14,15はその一例を示すものであり、図14では壁12上に胴縁13を取り付け、胴縁13,13間に真空断熱材1Aを配置し、張出片6を胴縁13の前面に重ね、釘、タッカー等の刺通固定具14で留め付けた構造を示している。図15は天井15に桟16を取り付け、桟16,16間に真空断熱材1Aを配置し、張出片6を桟16の下面に重ね、刺通固定具14で留め付けた構造を示している。
図14(a)は、刺通固定具14が胴縁13及び壁12を貫通しないように施工した例を示し、図14(b)は、刺通固定具14が胴縁13及び壁12を貫通するように施工した例を示している。この真空断熱材1Aにあっては、張出片6の熱伝導率が1W/m・K以下であるため、図14(b)のように、刺通固定具14が胴縁13及び壁12を屋外側から屋内側まで貫通していても、実質的に、張出片6は熱橋を構成しない。これにより、前述の図23の構造に比べて、熱を伝える面積が小さいので、真空断熱材1A施工後の壁12の断熱性能が向上し、真空断熱材1A施工後の壁12の屋内側又は屋外側における結露が抑制される。当然ながら、この作用効果は、真空断熱材1Aを壁12以外の被取り付け体(例えば天井15等)に取り付ける場合に、刺通固定具14が該被取り付け体を屋外側から屋内側まで貫通するように施工した場合にも奏される。
図7の真空断熱材1Bは、1対の平行な辺縁部5a,5cのうちの一方の辺縁部5a側に1個の張出片6Aが設けられ、他方の辺縁部5c側に2個の張出片6Aが設けられており、辺縁部5a,5cの延在方向において、該一方の辺縁部5a側の張出片6Aの位置と他方の辺縁部5c側の張出片6Aの位置とがずれている。即ち、図7の左側の辺縁部5aにおいては、張出片6Aは該辺縁部5aの長手方向中央に位置し、右側の辺縁部5cにおいては、張出片6は該辺縁部5cの両端側に位置している。
この真空断熱材1Bは、図8のように、スパンの大きい棒状部材8,8間に複数枚並列設置し、隣接する真空断熱材1B同士を張出片6Aによって連結することができる。張出片6Aは接着剤によって隣接する真空断熱材1Bに連結されることが好ましい。この実施の形態では、各真空断熱材1Bは、図4,5の真空断熱材1Aと同様に、真空断熱材本体5の辺縁部5a,5cに沿う重合部4cが真空断熱材本体5の側面に沿って折曲されているので、真空断熱材本体5の側面同士を突き合わせるようにしてこれらの真空断熱材1Bを並列配置することができる。
この実施の形態では、棒状部材8,8間に並列設置された複数枚の真空断熱材1Bは、いずれも同一の構成を有している。また、各真空断熱材1Bにおいて、辺縁部5a側に配置された張出片6Aと、辺縁部5c側に配置された張出片6Aとは、いずれも、熱伝導率が1W/m・K以下の材料にて構成されている。即ち、この真空断熱材1Bにあっては、各張出片6Aは、請求項1における取り付け部材と、請求項5における連結部材との双方を兼ねるものとなっている。各張出片6Aが取り付け部材及び連結部材のいずれとして機能するかについては、この張出片6Aが設けられた真空断熱材1Bの配置による。
即ち、図8において、左側の棒状部材8に隣接配置された真空断熱材1Bにあっては、この棒状部材8に沿う辺縁部5a側に配置された張出片6Aが取り付け部材として機能し、これと対向する辺縁部5c側に配置された張出片6Aは連結部材として機能している。右側の棒状部材8に隣接配置された真空断熱材1Bにあっては、この棒状部材8に沿う辺縁部5c側に配置された張出片6Aが取り付け部材として機能し、これと対向する辺縁部5a側に配置された張出片6Aは連結部材として機能している。棒状部材8,8同士の間の中央に配置された真空断熱材1Bにあっては、辺縁部5a側に配置された張出片6Aも、辺縁部5c側に配置された張出片6Aも、全て連結部材として機能している。
以上の通り、この実施の形態では、棒状部材8,8間に複数枚の同一構成の真空断熱材1Bを並列設置することができるように構成されているので、資材の調達及び管理を効率よく行うことが可能である。また、この真空断熱材1Bにあっては、各張出片6Aが取り付け部材と連結部材との双方を兼ねるものとなっているので、合理的であり、施工時に取り付け部材と連結部材とを取り違えることも防止される。
連結部材としての張出片6Aを、隣接する真空断熱材1Bに固着する場合には、釘やタッカー等の刺通固定具14を用いず、粘着剤や接着剤等の非刺通式の留め付け用部材により張出片6Aを真空断熱材1Bに固着することが好ましい。
なお、図示は省略するが、真空断熱材1Bに張出片6Aを設けておかず、施工現場において、棒状部材8,8間に複数枚の真空断熱材1Bを並列設置した後、各棒状部材8とこれに隣接する真空断熱材1Bとに跨って取り付け部材を配置すると共に、隣接する真空断熱材同士に跨って連結部材を配置するようにしてもよい。この場合、取り付け部材と連結部材とは、それぞれ専用品であってもよく、張出片6Aのように双方を兼用する共通品であってもよい。
この実施の形態では、張出片6Aは、張り出し方向先端側に向って幅が小さくなる三角形状とされているが、同様の台形状であってもよい。かかる先細形状の張出片6Aとすることにより、真空断熱材1B同士を張出片6Aで連結するときに張出片6A同士が干渉する(重なり合う)ことが防止される。ただし、張出片6Aは方形などであってもよい。また、張出片6Aの数は図示よりも多くてもよい。
図4,5の真空断熱材1Aでは、辺縁部5a,5cに沿う重合部4cは、それぞれ、真空断熱材本体5の側面にのみ重なるように折曲されているが、図9の真空断熱材1Cのように、真空断熱材本体5の裏側にまで回り込むように折曲されてもよい。
本発明では、図10の真空断熱材1D及び図16の真空断熱材1Gのように、外皮材4a,4bが重なり合った重合部4cを、真空断熱材本体5の厚み方向の中間付近に位置させてもよい。この場合、張出片6は、真空断熱材1Dのように真空断熱材本体5のパネル面に取り付けてもよく、真空断熱材1Gのように重合部4cに取り付けてもよい。なお、図10及び図16では、張出片6は、真空断熱材本体5又は重合部4cの前面に取り付けられているが、裏面に取り付けられてもよい。
図17は、真空断熱材1Gを壁12に施工した構造の一例を示すものであり、前記図14の構造と同様に、胴縁13,13間に真空断熱材1Gを配置し、重合部4c及び張出片6(張出片6のみでもよい。)を胴縁13の前面に重ね、刺通固定具14を該張出片6を通して胴縁13に打ち込んで真空断熱材1Gを壁12に設置している。壁12と真空断熱材本体5の背面との隙間は20mm以下であることが好ましい。この実施の形態でも、真空断熱材1Gが棒状部材13,13間に入り込んでいるので、納まりがよく、張出片6を介して真空断熱材1Gを胴縁13に固定する際に、真空断熱材1Gが動きにくく、固定し易い。また、真空断熱材1Gを、壁12に配材された棒状部材13,13間に取り付ける(即ち、真空断熱材1Gを、棒状部材13,13間に形成された凹所に配置する)ことによって、該壁12がその面外方向へ厚くなることを抑えることができる。
本発明では、図11,12の真空断熱材1Eのように、張出片6の張出部6aの裏面に粘着剤層9を設け、この粘着剤層9を剥離シート10で覆ってもよい。図12のように、この剥離シート10を剥して張出片6を棒状部材8や隣接する真空断熱材1Eに付着させて仮り留め等を行うことができ、施工効率が向上する。なお、この粘着剤層9による貼り付けにより張出片6が本留めされてもよい。
本発明では、図13の真空断熱材1Fのように、張出片6のうち真空断熱材本体5から張り出す張出部6aを、該真空断熱材本体5の外面に重なった固着部6bと外観の異なるものとしてもよい。このようにすれば、張出部6aは釘、タッカーなどの刺通固定具を打ってもよい領域であり、固着部6bは刺通固定具打ち不可の領域であることを容易に認識することができる。張出部6aと固着部6bの外観を異ならせるには、色彩、明度、図形、文字や記号などの外観要素の1又は2以上を異ならせればよい。例えば、張出部6aと固着部6bとの色を異ならせ、かつ張出部6aに「釘打ち可」、固着部6bに「釘打ち禁止」と記載してもよい。また、固着部6bに釘の図形を記載し、その上から×マークを記載してもよい。
図13の真空断熱材1Fは、張出片6の外観が張出部6aと固着部6bとで異なること以外は、図1〜3の真空断熱材1と同様の構成となっている。即ち、図13の真空断熱材1Fでは、辺縁部5a,5c(図13では辺縁部5aは図示略)に沿う重合部4cが折曲されていないので、かかる刺通固定具許容エリア(張出部6a)が明示されていると、誤って固着部6bに刺通固定具を打ち辺縁部5c(重合部4c)を刺通することが防止される。図13では、張出部6aと固着部6bとの境界6cが辺縁部5a,5cの外縁(重合部4cの末端)と合致しているが、境界6cは該外縁よりも外方に位置してもよい。
図4,5の真空断熱材1Aにおいては、辺縁部5a,5cに沿う重合部4cは、真空断熱材本体5の側面に沿うように折曲され、図9の真空断熱材1Cでは、さらに真空断熱材本体5の裏側にまで回り込むように折曲されてい
るが、図18の真空断熱材1H及び図19の真空断熱材1Iのように、真空断熱材本体5の前面に沿うように折曲されてもよい。
図18の真空断熱材1Hにおいては、張出片6は、固着部6bが該真空断熱材本体5の裏面に重なり、張出部6aが該真空断熱材本体5の側面から側方に張り出すように配置され、固着部6bが該真空断熱材本体5の裏面に固着されている。
図19の真空断熱材1Iにおいては、張出片6は、重合部4cが折曲される前の状態において、張出部6aが固着部6bよりも真空断熱材本体5の前面の中央側に位置した姿勢にて、該固着部6bが重合部4cの裏面に固着されている。重合部4cが真空断熱材本体5の前面に沿うように折曲されることにより、張出片6が反転され、張出部6aが真空断熱材本体5の前面の中央側と反対方向を向くようになり、該張出部6aが真空断熱材本体5の側面から側方へ張り出すようになる。なお、重合部4cを真空断熱材本体5の前面に沿うように折曲させてから、この重合部4cに張出片6を取り付けてもよい。図示は省略するが、真空断熱材本体5の側面に張出片6が取り付けられてもよい。
図9の真空断熱材1Cでは、張出片6は、真空断熱材本体5の前面に取り付けられているが、図20の真空断熱材1Jのように、真空断熱材本体5の裏側に回り込んだ重合部4cの先端側に張出片6が取り付けられてもよい。この真空断熱材1Jにおいては、張出片6は、重合部4cが折曲される前の状態において、張出部6aが固着部6bよりも真空断熱材本体5の前面の中央側に位置した姿勢にて、該固着部6bが重合部4cの先端側の前面に固着されている。重合部4cが真空断熱材本体5の裏側にまで回り込むように折曲されることにより、張出片6が反転され、張出部6aが真空断熱材本体5の前面の中央側と反対方向を向くようになり、該張出部6aが真空断熱材本体5の側面から側方へ張り出すようになる。なお、重合部4cを真空断熱材本体5の裏側にまで回り込むように折曲させてから、この重合部4cに張出片6を取り付けてもよい。
上記の各実施の形態では、外皮3は、シート状の外皮材4a,4bの周縁部同士を接合してなるものであるが、図21の外皮3Aのように、シート状以外の形態の外皮材から構成されてもよい。
図21の外皮3Aは、筒状の外皮材4dから構成されている。真空断熱材本体5を作製する場合、この外皮材4dを真空断熱材本体5のパネル面方向に平たく展延させ、この外皮材4dの内側にコア材2を挿入する。次いで、この外皮材4dの内側を減圧させつつ、この外皮材4dの筒軸心線方向の一端側4e及び他端側4fにおいて、それぞれ、真空断熱材本体5のパネル厚さ方向に対向する該外皮材4dの縁部同士を重ね合わせる。そして、これらの縁部同士を、真空断熱材本体5のパネル面方向且つ外皮材4dの筒軸心線方向と直交方向の全幅にわたって、適宜の固着手段により気密に固着する。これにより、筒状の外皮材4dからコア材2を被包した外皮3Aが構成される。
この筒状の外皮材4dからなる外皮3Aを備えた真空断熱材本体5にあっては、該真空断熱材本体5の4辺縁部5a〜5dのうち、外皮材4dの筒軸心線方向に対向する1対の辺縁部5b,5dに沿って、それぞれ、該外皮材4dの筒軸心線方向の一端側4eの縁部同士及び他端側4fの縁部同士を接合してなる重合部4cが形成されている。また、図21(c)の通り、外皮材4dの筒軸心線方向と直交方向に対向する残りの1対の辺縁部5a,5cに沿って、それぞれ、外皮材4dの内側を減圧した際に該外皮材4dの周方向の余剰部分が折り重なってなる重合部4c’が形成されている。
なお、外皮材4dの周長やコア材2の体積を適宜調整して該外皮材4dの周方向に余剰部分が生じないようにすることにより、これらの辺縁部5a,5cには重合部4c’が形成されないようにすることも可能である。
前述の各実施の形態において、シート状の外皮材4a,4bからなる外皮3を備えた真空断熱材本体5の代わりに、この筒状の外皮材4dからなる外皮3Aを備えた真空断熱材本体5を用いることができる。
なお、この筒状の外皮材4dの好適な材質、並びに、その筒軸心線方向の一端側4eの縁部同士及び他端側4fの縁部同士の好適な固着手段は、前述の各実施の形態におけるシート状の外皮材4a,4bと同様である。この筒状の外皮材4dは、初めから筒状に成形されたものであってもよく、シート状の外皮材を筒状に巻き、その巻回方向の両端部同士を接合することにより形成されたものであってもよい。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。例えば、粘着剤層9付きの張出片と、粘着剤層9を有しない張出片とを併設してもよい。
外皮材4a,4bが重なり合った重合部4c,4c’は、真空断熱材本体5の辺縁部5a〜5d以外の領域(例えば真空断熱材本体5のパネル面など)に形成されてもよい。
真空断熱材本体5は、パネル状以外の種々の形態(例えばブロック状など)とすることもできる。
1,1A〜1J 真空断熱材 2 コア材 3,3A 外皮 4a,4b,4d 外皮材 4c,4c’ 外皮材重合部 5 真空断熱材本体 5a〜5d 辺縁部 6,6A 取り付け部材(張出片) 6a 張出部 6b 固着部 6c 張出部と固着部との境界 8 棒状部材 9 粘着剤層 10 剥離シート 12 壁 13 胴縁 14 刺通固定具 15 天井 16 桟

Claims (1)

  1. 真空断熱材を被取り付け体に取り付ける真空断熱材の施工方法であって、平行に延在する複数本の棒状部材を該被取り付け体に取り付けた後、該棒状部材間に該真空断熱材を配置し、該真空断熱材と該棒状部材の前面とに跨がる取り付け部材によって該真空断熱材と該棒状部材とを連結すること、前記取り付け部材によって前記真空断熱材の外面全体を覆わず、該真空断熱材の外面に、該取り付け部材によって覆われていない非被覆領域を存在させること、該真空断熱材の一対の平行な辺縁部のうちの一方の辺縁部に設けられた前記取り付け部材と他方の辺縁部に設けられた前記取り付け部材とは、該取り付け部材同士が重なり合わないように、該辺縁部の延在方向における位置がずれていること、及び該棒状部材同士の間に複数枚の真空断熱材を配置し、隣接する真空断熱材同士に跨がる前記取り付け部材は隣接真空断熱材同士を連結することを特徴とする真空断熱材の施工方法。
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