JP6080076B2 - 薬剤攪拌装置及び薬剤攪拌方法 - Google Patents

薬剤攪拌装置及び薬剤攪拌方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の薬剤を攪拌する薬剤攪拌装置及び薬剤攪拌方法に関する。
病院などでは、粉末の薬剤を液体の薬剤に溶かした後、これらを混合して、入院患者に処方する場合がある。このような薬剤の混合では、薬剤師又は看護師が、粉末の薬剤と液体の薬剤とが入った瓶を攪拌することにより、薬剤の溶解を行う。このような薬剤の攪拌方法としては、例えば、瓶を上下に転倒させる方法(転倒混和)、瓶の中心軸に沿って振動させる方法(強震)、及び、瓶の蓋を回転中心として円を描くように動かす方法(調製)がある。ここで、薬剤師又は看護師などの作業を行う人を、作業者とする。
しかしながら、このような作業は時間が長くなる場合が多く、作業者にとって大きな負担となっている。また、薬剤の種類によっては、薬剤の攪拌が均一にできない場合、又は、薬剤の攪拌時に発泡が生じる場合がある。
ここで、粉体の薬剤と液体の薬剤とを攪拌するときに、作業者の作業負担を軽減し、脱泡しつつ均一に攪拌する攪拌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。図11は、従来の攪拌装置の全体を示す斜視図である。
図11に示す攪拌装置では、上部ベース1の四隅下面に、それぞれバイブレーター2が配置されている。上部ベース1は、バイブレーター2の振動により、図11の矢印に沿って上下方向に振動する。また、上部ベース1の中央部に配置されたフープ3は、所定の速度で回転する。このフープ3は、上部ベース1とタンク5とにより密閉された空間に配置されている。
粉体と液体とを入れた容器7をフープ3にセットした後、パドル7aを容器7にセットする。フープ3を回転させることで、静止するパドル7aに対して、フープ3上の容器7が回転し、容器7内の粉体と液体とが攪拌される。また、同時にバイブレーター2により容器7を上下方向に振動させることで、より均一に攪拌される。
このように、図11に示す従来の攪拌装置は、粉体と液体とをより均一に攪拌することが可能であるとしている。
特開昭62−286527号公報
しかしながら、特許文献1に開示された攪拌装置では、攪拌のための専用容器が必要である。薬剤容器から専用容器に入れ替えを行うことは、作業者にとって負担であるため、薬剤容器のまま攪拌することが望まれている。しかしながら、薬剤容器の種類は多く、その大きさ及び形状も異なる。そのため、薬剤容器をそのまま攪拌装置に設置して攪拌すると、薬剤容器が振動して、発泡が生じる可能性がある。
本発明は、この課題を解決するものであり、薬剤の発泡を抑制して攪拌を行うことが可能な薬剤攪拌装置及び薬剤攪拌方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる薬剤攪拌装置は、
薬剤容器を支持する容器支持部と、
前記容器支持部に支持された前記薬剤容器を、その中心軸の周りに前記容器支持部を介して回転させる回転駆動部と、
前記容器支持部に支持された前記薬剤容器を、その中心軸に沿って前記容器支持部を介して往復振動させる振動駆動部と、
前記容器支持部に対向して配置され、前記容器支持部との間に前記薬剤容器を挟んで前記薬剤容器に押圧する押えローラーと、
前記回転駆動部及び前記振動駆動部の駆動をそれぞれ独立して制御する制御部と、を備え、
前記押えローラーは、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の中心軸に対して斜向配置されたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる薬剤攪拌方法は、
容器支持部と斜向配置された押えローラーとの間に挟まれた前記薬剤容器を、制御部での制御の下に、その中心軸の周りに回転駆動部により前記容器支持部を介して回転させると共に、その中心軸に沿って振動駆動部により前記容器支持部を介して往復振動させて、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器内の薬剤の攪拌を行うことを特徴とする。
本発明の態様によれば、薬剤の発泡を抑制して攪拌を行うことができる。
本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の概略構成図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の機構部の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の機構部を図2Aの矢印Aから見た図、 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置のC機構部を図2Aの矢印Bから見た図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の照明ユニットの照射タイミングを示す図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の機構部に薬剤容器が配置された状態の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の機構部を薬剤容器の底部の方から見た模式図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置を2セット並べて配置した攪拌システムの部分斜視図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置を2セット並べて配置した攪拌システムの部分平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置を2セット並べて配置した攪拌システムの部分正面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置を2セット並べて配置した攪拌システムの部分右側面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の容器支持部に支持された薬剤容器を上方から模式的に見た平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の容器支持部に支持された薬剤容器を上方から模式的に見た平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の容器支持部に支持された薬剤容器を上方から模式的に見た平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の容器支持部に支持された薬剤容器を上方から模式的に見た平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌方法のフローチャート 本発明の第2実施形態にかかる攪拌装置の機構部の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の押えローラーの変形例の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の押えローラーの変形例の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の押えローラーの変形例の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の押えローラーの変形例の平面図 本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置の押えローラーの変形例の平面図 特許文献1の攪拌装置を示す概略斜視図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。また、各図面には、それぞれの対応関係を分かり易くするために、必要に応じてXYZ軸を図示している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置10の概略構成図である。第1実施形態に係る攪拌装置10は、薬剤攪拌装置の一例であり、この装置を用いた攪拌方法は、薬剤攪拌方法の一例である。図2A〜図2Cは、本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置10の一部である回転機構11を示す図であり、薬剤容器15を取り外した状態で示した図である。図2Aは回転機構11の平面図を示し、図2Bは回転機構11を図2Aの矢印Aから見た図を示し、図2Cは回転機構11を図2Aの矢印Bから見た図を示す。図3は、本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置10の照明ユニット12a,12bからの光の照射タイミングを示す図である。図4は、攪拌装置10の一部である回転機構11に、円柱形状の薬剤容器15が2本配置された状態の平面図である。図5は、回転機構11を薬剤容器15の底15dの方から模式的に見た側面図である。ここで、薬剤容器15は、図に示すように、蓋15c及び首部15eを有し、ほぼ円柱形状の一般的な容器である。そのため、第1実施形態では、薬剤容器15を、円柱形状の容器として説明している。薬剤容器15は、例えば、バイアル又は薬剤瓶である。なお、第1実施形態においては、薬剤の攪拌は、薬剤の混合の一例である。
第1実施形態の攪拌装置10は、図1に示すように、容器支持部40と、斜向配置された押えローラー19a,19bと、回転駆動部41と、振動駆動部42と、制御部18とを備えている。さらに、攪拌装置10は、照明ユニット12a,12bを備えている。
第1実施形態の容器支持部40は、1つの駆動ローラー21と、2つの従動ローラー22a,22bとで構成される。容器支持部40は、薬剤容器15に下から接触して、薬剤容器15を中心軸27a,27bの方向沿いに互いに平行になるように支持する部材である。
押えローラー19a,19bは、それぞれ一対の回転自在なローラーで構成される。押えローラー19a,19bは、図5に示すように、バネなどの一対の付勢部材43により薬剤容器15に向けて付勢されて、薬剤容器15に上から接触して支持する部材である。付勢部材43しては、例えば、押えローラー19a,19bの回転軸の両端に取り付けられた一対のねじりコイルばねである。
駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bとは、容器支持部40として機能する以外に、回転機構11としても機能する。そのため、駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bとの構造は、回転機構11で後述する。
第1実施形態では、容器支持部40と押えローラー19aとで、1つの薬剤容器15を、3方向から支持し、容器支持部40と押えローラー19bとで、1つの薬剤容器15を、3方向から支持する。ここでの3方向は、例えば、120°間隔ごとの方向である。なお、第1実施形態では、2つの薬剤容器15を対象にする場合を想定しているため、2つの従動ローラー22a,22b及び4つの押えローラー19a,19bを用いているが、対象とする薬剤容器の数によって、これらローラーの数は、適宜変更される。例えば、1つの薬剤容器15を対象にする場合には、1つの従動ローラー22a及び2つの押えローラー19aでよい。
なお、押えローラー19a,19bのそれぞれの表面に凹凸を設けて、摩擦力を適宜調整してもよい。また、押えローラー19a,19bは、充分な摩擦を与えることが可能であれば、それぞれ1つのローラーで構成しても良い。
回転駆動部41は、容器支持部40に連結されて、回転機構11と、回転駆動用のアクチュエータ13aと、アクチュエータ13aの回転角度を検出するエンコーダ13bとを備えて構成されている。アクチュエータ13aは、例えば、モーターである。エンコーダ13bは、例えば、このモーターの回転軸に配置されて、回転軸の回転角度を検出する。なお、回転駆動部41と振動駆動部42とは、容器支持部40を支持する連結板23a,23bで連結されている。
回転機構11は、図2Aに示すように、円柱形状の駆動ローラー21と、従動ローラー22a,22bと、連結板23a,23bと、駆動ローラー21の回転軸24と、従動ローラー22a,22bの回転軸25a,25bとで構成されている。駆動ローラー21の回転軸24と従動ローラー22a,22bの回転軸25a,25bとは、互いに平行に配置されている。また、これら回転軸24、25a、25bは、薬剤容器15の中心軸27a,27bの方向と平行になる。駆動ローラー21は、回転軸24を介して、薬剤容器15の蓋側の連結板23aと薬剤容器15の底側の連結板23bとの間で回転可能に支持されている。
底側の連結板23bには、回転ローラー45(図2C及び図6A〜図6D参照)が回転自在に支持されている。回転ローラー45の回転軸は、従動ローラー22a,22bの回転軸25a,25bに直交する方向に配置されている。この構成により、回転ローラー45が薬剤容器15の底面と接触して回転することで薬剤容器15の回転が円滑になり、薬剤容器15の底面が底側の連結板23bに接触して、摩擦により薬剤容器15が損傷するのを防止することができる。
駆動ローラー21の回転軸24は、アクチュエータ13aの回転軸に連結されて、アクチュエータ13aの駆動により、駆動ローラー21を所定の回転方向に回転させる。従動ローラー22a,22bは、回転軸25a,25bを介して、薬剤容器15の蓋側の連結板23aと薬剤容器15の底側の連結板23bとの間で回転自在に支持されている。従動ローラー22a,22bは、それぞれ、円柱形状のローラーで構成されている。薬剤容器15を駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bとに載置したとき、駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bとで、薬剤容器15を下から支持する。
第1実施形態では、薬剤容器15の位置規制及び振動防止を目的として、押えローラー19a,19bを、斜向配置している。より具体的には、図1に示すように、4つの押えローラー19a,19bは、薬剤容器15の中心軸27a,27b(又は駆動ローラー21の回転軸24)に対して斜めに配置されている。さらに具体的には、押えローラー19a,19bは、図1に示すように、容器支持部40に支持される薬剤容器15の回転方向において薬剤容器15の底部に近くなるように(連結板23bに近くなるように)、斜向配置されている。このような方向に斜向配置することで、薬剤容器15が回転するにしたがって、押えローラー19a,19bと薬剤容器15との摩擦によって、薬剤容器15には、その底15dに向かって押し付ける力が加わる。その結果、薬剤容器15を位置規制することができる。
このように斜向配置された押えローラー19a,19bを用いることで、各薬剤容器15の回転に伴い、底側の連結板23bに向けて各薬剤容器15が押し付けられて、各薬剤容器15の位置が連結板23bで規制される。その結果、各薬剤容器15は、回転軸25a,25bの軸方向にブレて不必要に振動することが無くなる。押えローラー19a,19bは、1つの薬剤容器15に対して少なくとも2つ配置されていることが望ましい。これは、1つの薬剤容器15に対して少なくとも2つ押えローラーを配置することで、薬剤容器15の底部への付勢力が高くなるとともに、薬剤容器15の直径が中心軸27a、27bに沿って誤差がある場合でも、自動調芯機構などを用いることにより2つの押えローラー19a、19bを確実に薬剤容器15の外周面に当接させることができるためである。
第1実施形態では、薬剤容器15の外周面にその底15dに向かう方向の摩擦力(押圧力)を発生させるために、押えローラー19a,19bを斜向配置させている。発明者らが実験した結果、押えローラー19a,19bの斜向角度は、3°以上かつ10°以下とすることで、望ましい摩擦を発生させることができることが分かった。
蓋側の連結板23aには、図2Bに示すように、容器支持部40に支持された2つの薬剤容器15の蓋15cに相当する位置に、2つの凹部23cが設けられている。この凹部23cは、薬剤容器15の蓋15cが蓋側の連結板23aに接触して干渉するのを防ぐために、薬剤容器15の蓋15cと蓋側の連結板23aとの間に隙間44を形成するために設けられている。第1実施形態では、上述したように、斜向配置された押えローラー19a,19bを用いて、薬剤容器15の底15dに向けて押圧力を発生させ、薬剤容器15の位置規制を行っている。そのため、従動ローラー22a,22b及び押えローラー19a,19bに対して、薬剤容器15の配置が重要である。しかしながら、薬剤容器15は、様々な形状及び大きさがあり、薬剤容器15の形状に完全に対応した形状の容器支持部40を設けることは難しい。そこで、第1実施形態では、このような凹部23cを設け、作業者に、この凹部23c側に薬剤容器15の蓋15cを載置してもらうようにすることで、薬剤容器15の配置を一意に定めていることを可能としている。
図4に示すように、駆動ローラー21の回転軸24の一端には、駆動ギア28が固定されている。回転軸24と駆動ギア28とは、一体的に回転する。駆動ギア28は、アクチュエータ13aの回転軸13cに固定されたギア13dと噛み合って回転する。駆動ギア28には、直径方向に治具29が固定され、治具29が位置検出部31を通過する毎に位置検出が行われる。回転軸13cの位置検出は、先に説明したエンコーダ13b、又は、これらの治具29と位置検出部31とのいずれかを使用する。
振動駆動部42は、容器支持部40に連結されて、振動機構部26と、アクチュエータ14aと、エンコーダ14bとで構成される。振動駆動部42は、薬剤容器15を、それぞれの中心軸27a,27bに沿って往復振動させる。アクチュエータ14aは、例えば、モーターと、このモーターの回転運動を往復直線運動に変換する変換機構である。エンコーダ13bは、このモーターの回転軸に配置されて、回転軸の回転角度を検出する。連結板23bには、治具30が固定され、治具30が位置検出部32を通過する毎に位置検出が行われる。
ここで、治具29,30は、例えば、位置検出ドグである。また、位置検出部31,32は、例えば、透過型のフォトセンサである。
照明ユニット12a,12bは、薬剤容器15の下方及び側方のうちの少なくともいずれかの方向から、薬剤容器15に向けて光を照射する。このような方向から薬剤容器15に向けて光を照射するのは、攪拌装置10の上方から、作業者(薬剤師又は看護師など)が、薬剤容器15やその内部を目視し易くするためである。なお、第1実施形態では、作業者が薬剤容器15又はその内部を上方から目視する場合について記載したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、側方から目視するような様態では、照明ユニット12a,12bを、薬剤容器15の対向面及び上下方向のうちの少なくともいずれかの方向から照射することで、同様の効果が得られる。照明ユニット12a,12bは、例えばLED照明である。照明ユニット12a,12bとしてLED照明を用いる場合、光により変質しやすい薬剤に対しても、特定の波長(薬剤を変質させにくい波長)の光を照射することができる。また、LED照明は、他の光源に比べ、発熱も少なく、熱による薬剤の変質も発生しにくい。
図3に示す回転信号及び振動信号は、以下の信号取得方法のいずれかから取得する。1つ目の信号取得方法は、図1に示す回転駆動用のアクチュエータ13aのエンコーダ13bと、振動駆動用のアクチュエータ14aのエンコーダ14bとを用いて、回転信号及び振動信号を取得する方法である。2つ目の信号取得方法は、図4に示す回転機構11の駆動ギア28に配置された治具29と、振動機構部26の連結板23bに配置された治具30と、位置検出部31,32とを用いて、回転信号及び振動信号を取得する方法である。回転周期T1及び振動周期T2は、回転駆動用のエンコーダ13bと、振動駆動用のエンコーダ14bとから、それぞれ取得することが可能であり、回転機構11と振動機構部26との近傍に夫々設けられた位置検出部31,32から取得することも可能である。このようにして、薬剤容器15の外径から換算されたそれぞれの周期T1、T2を、制御部18の演算部で算出できる。具体的には、薬剤容器15の回転周期T1は、回転軸24が回転する機構回転周期Tmを基に、回転機構11の駆動ローラー21の外径Dと薬剤容器15の外径dとから、T1=Tm×(D/d)の計算式で、制御部18の演算部において算出できる。
また、第1実施形態では、回転機構11により薬剤容器15を回転させる回転周期T1と振動機構部26により薬剤容器15を往復振動させる振動周期T2との最小公倍周期T3を、制御部18で予め求めておいてもよい。照明ユニット12a,12bからの照明光を薬剤容器15に照射するタイミングを、この最小公倍周期T3の整数倍の周期で制御部18により制御することで、回転及び振動している薬剤容器15が、見かけ上、同じ位置及び同じ状態で静止しているような状態で観察することができる。その結果、第1実施形態の攪拌装置10においては、薬剤容器15内の薬剤(図示せず)の攪拌状態を、薬剤容器15の動作を停止することなく、作業者がリアルタイムに確認することが可能である。したがって、薬剤容器15内の薬剤の攪拌状態(溶解状態)を作業者が観察するために、その都度、攪拌装置10の動作を停止させる必要がない。すなわち、攪拌混合が完全に終了するまで攪拌装置10の動作を継続させながら、作業者が薬剤容器15の内部を観察することができる。これにより、第1実施形態にかかる攪拌装置10は、作業者に負担をかけずに、効率良く短時間に薬剤の攪拌を行うことを可能とする。
次に、第1実施形態の攪拌装置10の全体構成及び基本動作について説明する。
回転機構11は、アクチュエータ13aにより回転軸24を所定方向に回転駆動させ、回転軸24と回転方向に結合されている駆動ローラー21を回転させる。ここで、回転軸24は、例えば、ボールスプラインである。駆動ローラー21は、回転軸24の回転又は停止に関わらず、軸方向には自由に移動することができる。図1に示すように、薬剤容器15が容器支持部40に支持された状態で駆動ローラー21が回転すると、薬剤容器15が駆動ローラー21の回転に合わせて回転すると共に、下方から薬剤容器15を支持している従動ローラー22a,22b及び上方から薬剤容器15を支持している押えローラー19a,19bも薬剤容器15の回転に合わせて回転する。ここで、駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bと押えローラー19a,19bとのそれぞれの表面は、シリコーンなどの静止摩擦力の大きなゴム材料により構成されている。駆動ローラー21と従動ローラー22a,22bと押えローラー19a,19bとを、静止摩擦力の大きなゴム材料により構成することで、薬剤容器15と各ローラーとの間の滑りを防止している。また、攪拌装置10の清掃時に使用される無水エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどの薬剤への耐性があるゴム材料を用いることで、ローラーの劣化を防止している。
振動機構部26は、図1及び図2A及び図6A〜図6Dに示すように、駆動ローラー21の溝21aを利用して、容器支持部40を振動方向33bに往復振動させるベルト機構部50で構成されている。ベルト機構部50は、振動駆動用のアクチュエータ14aの回転運動がベルト53を介して変換されて往復直線運動を行う部材51と、駆動ローラー21とを連結する機構52とで構成されている。ベルト機構部50は、駆動ローラー21を往復振動させる部材である。なお、第1実施形態では、振動駆動用のアクチュエータ14aの回転運動を往復直線運動に変換する機構の一例として、平面カム機構を用いている。また、図6A〜図6Dは、図1の薬剤撹拌装置を2セット並べて配置した撹拌システムの一部を図示している。第1実施形態の攪拌システムは、薬剤攪拌システムの一例である。
このように、第1実施形態では、振動機構部26の一例としてベルト機構部50で構成されるが、これは一例であり、本発明はこれらの限られるものではなく、空圧シリンダなど、往復直線運動を薬剤容器15に付与できるものならば、任意の機構又は装置でもよい。
容器支持部40は、駆動ローラー21及び従動ローラー22a,22bを、連結板23a,23bにより、回転自在に一体化した構成である。このように容器支持部40を構成することにより、振動機構部26を用いて、駆動ローラー21及び従動ローラー22a,22bを、一体的に振動方向33bに往復振動させることができる。
また、第1実施形態の攪拌装置10では、図1及び図4に示すように、薬剤容器15の中心軸27a,27bが水平方向に沿うように、薬剤容器15を容器支持部40に支持させている。薬剤容器15の中心軸27a,27bを水平にすることで、薬剤容器15を安定して支持すると共に、重力の影響を小さくして安定した回転駆動と往復振動駆動を行うことができる。
制御部18は、エンコーダ13b,14bのそれぞれの出力信号を基に、アクチュエータ13a,14aの駆動を電気的に制御する。ここで、制御部18は、攪拌する薬剤に応じてアクチュエータ13a,14aの駆動を正確に制御するために、データベース34から薬剤容器15の内部の薬剤15bの情報を必要に応じて取得する。薬剤15bの情報は、例えば、薬剤の溶解性又は発泡性に関する情報である。また、制御部18は、薬剤容器15に光を照射する照明ユニット12a,12bを制御することで、回転機構11と同期させたストロボ照明を可能としている。データベース34は、例えば、医療情報が保存された医療情報データベースである。
第1実施形態の攪拌装置10は、まず、回転機構11により薬剤容器15を回転させる回転周期T1と、振動機構部26により薬剤容器15を往復振動させる振動周期T2との最小公倍周期T3を制御部18で求める。次に、この最小公倍周期T3の整数倍の時間に同期させて、薬剤容器15に光を照射するように、制御部18で照明ユニット12a,12bを制御する。
例えば、薬剤容器15の一例として、直径が30mm以上かつ45mm以下で、長さが80mm以下の2本のバイアルを用いる場合を考える。この2本の薬剤容器15を容器支持部40で支持して、回転機構11により中心軸27a,27b周りに1200rpmで回転させ、同時に、振動機構部26により中心軸27a,27b方向に沿って振動ストローク50mm及び振動周波数2Hzで往復振動させる。この場合、第1実施形態では、最小公倍周期T3=0.5sec(回転周期T1=60/1200=0.05secと振動周期T2=1/2=0.5secとの最小公倍数)の整数倍の周期で、薬剤容器15に光を照射するように、制御部18で照明ユニット12a,12bを制御する。最小公倍周期T3で光を照射するように照明ユニット12a,12bを制御することで、見かけ上、薬剤容器15は同じ位置及び同じ状態で静止しているように、目視又は撮像カメラにより確認することができる。なお、照明ユニット12a,12bからの光の照射は、瞬間的に(ストロボで)行うことが望ましい。
なお、第1実施形態の攪拌装置10は、例えば、薬剤容器15内の抗がん剤(例えば、シクロホスファミドの粉末)に溶解液を加えて攪拌する場合を考えると、作業者が人手により薬剤容器15を200回/分で振り続けて5分以上かかる動作を、薬剤容器15内の気層と液層とを分離した状態で攪拌して、泡立ちを起こすことなく5分以内で行うことができる。この200回/分で5分間攪拌しつづけるという条件は、作業者が作業を行うには非常に厳しい条件であると共に、人手による攪拌では薬剤に泡立ちが発生しやすいため、第1実施形態の攪拌装置10は、抗がん剤などの攪拌に特に有用である。
なお、制御部18は、薬剤容器15の外径dに関する情報を、薬剤容器15の外周面に貼付けられたラベルに印字されているバーコード等をバーコードリーダー(図示せず)で読み取り、制御部18に接続されたデータベース34から取得してもよい。このような構成により、情報の一元管理と間違いの無い情報の取得とが、容易に行える。
また、本発明の第1実施形態の制御部18は、回転機構11の回転周期を作業者が手動で微調整するための調整部18kを有している。作業者が調整部18kに回転周期の調整指令を入力することにより、調整部18kで回転機構11の回転周期を調整して薬剤容器15の回転周期を変化させ、薬剤容器15の表面の薬剤ラベル15aが観察されるタイミングを変えることが可能である。このように回転周期を変化させることで、作業者は、薬剤ラベル15aが添付されていない領域と観察のタイミングとを同期させ、薬剤容器15の攪拌の様子を容易に観察することができる。
図7A〜図7Dは、本発明の第1実施形態にかかる攪拌装置10の容器支持部40に支持された薬剤容器15を、上方から模式的に見た平面図である。図7A〜図7Dは、図1に示す制御部18の調整部18kにより回転機構11の回転周期を調整することで、薬剤容器15の薬剤ラベル15aの見え方が変化する様子を示している。
攪拌装置10により回転と振動を同時に行って薬剤容器15の攪拌を始めたときに、図7Aの第1状態に示すように、上面からは薬剤ラベル15aのみが見えていたとする。このとき、最小公倍周期T3の整数倍の周期で薬剤容器15に光を照射するように、制御部18で照明ユニット12a,12bを制御している。この第1状態では、作業者には、薬剤ラベル15aが見えているため、薬剤ラベル15aの部分における薬剤容器15内の薬剤の攪拌状況の様子は見えない。そこで、例えば、作業者から回転周期の調整指令を調整部18kに入力することにより回転機構11の回転周期を調整して、図7Bに示す第2状態から図7Cに示す第3状態を経て、図7Dに示す第4状態が観察されるように、回転周期を調整する。図7Dに示す第4状態では、作業者は、薬剤ラベル15aの隙間から薬剤15bの攪拌状況の様子を観察することができ、薬剤ラベル15aの間の薬剤容器15の表面を介して薬剤容器15内の薬剤15bの攪拌状況をリアルタイムに目視で観察することができる。このように、調整部18kで回転周期を調整して、薬剤容器15の回転周期T1を手動で変化させることで、薬剤容器15の回転方向の位置を調整することができる。その結果、作業者は、薬剤ラベル15aが添付されていない領域(薬剤ラベル15aの隙間)が観察されるように回転周期を変化させて、薬剤容器15で攪拌される薬剤15bの攪拌の様子を観察することができる。回転周期T1は、手動ではなく自動で変化させてもよい。自動で回転周期T1を変化させる場合、薬剤容器15の回転周期T1が初期条件から変更されることになるが、その差は僅かであり、攪拌状況への影響は殆ど発生しない。また、本発明の第1実施形態では、薬剤容器15の回転周期T1を調整して、薬剤容器15の表面の薬剤ラベル15aの観察される状態を変化させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、照明ユニット12a,12bからの光の照射の周期を維持しながら、照射タイミングを変化させることで、同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第1実施形態にかかる攪拌方法のフローチャートについて、説明する。図8は、本発明の第1実施形態にかかる攪拌方法及び認識方法のフローチャートである。
図8に示すように、第1実施形態の攪拌方法は、まず、薬剤容器15を容器支持部40に配置する(ステップS10)。
次に、制御部18の制御の下に、回転駆動部41により、薬剤容器15をその中心軸27a,27bの周りに回転を開始させる(ステップS21)。
次に、制御部18の制御の下に、回転駆動部41により薬剤容器15を回転させた状態で、さらに、振動駆動部42により、薬剤容器15を往復振動(中心軸27a,27bに沿った往復直線運動)を開始させる(ステップS22)。
次に、薬剤容器15の回転周期T1と振動周期T2とを位置検出部31,32などで検出し、最小公倍周期T3を制御部18の演算部で算出する(ステップS23)。この算出した最小公倍周期T3の整数倍の周期で、薬剤容器15に光を照射するように、制御部18で照明ユニット12a,12bを動作制御する(ステップS24)。
次に、作業者が、薬剤容器15の表面の薬剤ラベル15aの位置を見ながら、調整部18kを手動で操作して(言い換えれば、調整部18kに回転周期の調整指令を入力して)、回転周期T1を調整する(ステップS25)。
ここで、図7Dに示すように薬剤容器15が薬剤ラベル15aの間から薬剤容器15内の薬剤15bが見える状態になると(ステップS26のOK)、回転周期を固定する(言い換えれば、調整部18kに入力した回転周期の調整指令を維持する)(ステップS27)。
一方、ステップS26で、図7A〜図7Cに示す以外の状態の場合(ステップS26のNG)、ステップS25に戻って、手動でさらに回転周期T1を調整する。回転周期T1の調整が終了すると、回転周期T1を固定する(言い換えれば、調整部18kに入力した回転周期の調整指令を維持する)(ステップS27)。
次に、最小公倍周期T3を制御部18の演算部で再度算出する(ステップS32)。
次に、再度算出した最小公倍周期T3の整数倍の周期で、薬剤容器15に光を照射するように、制御部18で照明ユニット12a,12bを制御する(ステップS33)。
次に、光の照射を行うように制御部18で照明ユニット12a,12bを制御しながら、目視又は撮像カメラによる撮像によって、薬剤15bの攪拌状態を作業者が確認しながら攪拌を続け、攪拌(溶解)が完了すると(ステップS28のOK)、照明ユニット12a,12bから薬剤容器15への光の照射を制御部18で停止させる(ステップS29)。
次に、制御部18で振動駆動部42の駆動を停止させて薬剤容器15の往復振動を停止し(ステップS30)、最後に、制御部18で回転駆動部41の駆動を停止させて薬剤容器15の回転を停止して(ステップS31)、攪拌の一連の作業を終了する。
なお、本発明の第1実施形態では、薬剤容器15で攪拌される薬剤15bの攪拌の様子を目視で確認する例について主に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部記載しているように撮像カメラでの撮像による確認にも対応可能である。なおこの場合は、薬剤容器15に光を照射するタイミングと、撮像カメラでの撮像のタイミングとを制御部18で一致させる必要がある。
さらに、第1実施形態の攪拌装置10の構成によれば、容器支持部40に支持された薬剤容器15の攪拌時に、薬剤容器15の不必要な振動を抑え、薬剤の発泡を抑制して攪拌を行うことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態としては、図9に示すように、従動ローラー22c,22dのそれぞれを、図1の円柱形状に代えて円錐形状としている。従動ローラー22c,22dの形状以外は、前述の第1実施形態と同じであるため、説明は省略する。このように構成する場合、これらの従動ローラー22c,22dは、容器支持部40に支持される薬剤容器15の底15dに向けて外径が小さくなるように構成するのが望ましい。すなわち、従動ローラー22c,22dは、それぞれの円錐形状のうちの外径の大きな部分が薬剤容器15の蓋側の連結板23a側に位置し、外径の小さな部分が薬剤容器15の底側の連結板23b側に位置するように、配置されている。なお、従動ローラー22c,22dの回転軸25a,25bは、駆動ローラー21の回転軸24と平行に配置されている。このような従動ローラー22c,22dを用いることで、薬剤容器15が底側の連結板23bに向けてさらに押し付けられて薬剤容器15の位置が規制され、回転軸25a,25b方向へ薬剤容器15がブレて不必要に振動することを防止できる。
第2実施形態は、上述の斜向配置された押えローラー19a,19bに加え、円錐形状の従動ローラー22c,22dを用いて、薬剤容器15の底15dに向いた更なる押圧力を発生させ、薬剤容器15の位置規制を行うものである。
薬剤容器15は、様々な大きさ及び形状の容器がある。そのため、それら各種の薬剤容器15により適切に対応させる観点からも、第2実施形態では、従動ローラー22c,22dを円錐形状としている。発明者らが実験した結果、位置規制及び振動防止の観点からは、長さ5.8cmの従動ローラー22c,22dの傾斜角度は、0.5°以上かつ5°以下が望ましいことが分かった。
ここで、円錐形状の従動ローラー22c,22dに代えて、円錐形状と同じ傾斜になるように配置した円筒形状の従動ローラーを用いる場合を考える。円筒形状の従動ローラーを用いた場合、この円筒形状の従動ローラーの回転軸25a,25bと駆動ローラー21の回転軸24とが平行にはならない。そのため、駆動ローラー21の回転駆動に伴って円筒形状の従動ローラーが回転する際に、回転軸のズレによる振動が発生する可能性がある。そのため、傾斜を設けて配置した円筒形状の従動ローラーでも第2実施形態と同様に薬剤容器15の位置規制を行うことができる可能性があるが、薬剤容器15の位置規制をより確実に行うためには、第2実施形態のように、円錐形状の従動ローラー22c,22dを用いることが望ましい。
なお、押えローラー19a,19bを斜向配置するか、又は、従動ローラー22a,22bを円錐形状とするか、いずれかが実施されていれば、薬剤容器15が連結板23bに向けて押し付けられて薬剤容器15の位置が規制され、回転軸25a,25b方向へ薬剤容器15がブレて不必要に振動することを防止できる。
なお、押えローラー19a,19bを斜向配置すると共に従動ローラー22a,22bを円錐形状とすることで、より確実に、回転軸25a,25bの方向へ薬剤容器15がブレて不必要に振動することを防止できる。
(変形例)
押えローラー19a,19bは、前記した構造に限られるものではなく、以下の変形例でもよい。例えば、図10Aに示すように、各押えローラー19a,19bは、一対のローラーに限らず、1個の斜向ローラーで構成してもよい。
また、図10Bに示すように、各押えローラー19a,19bは、直径の異なる2種類の斜向ローラーで構成してもよい。この場合、蓋側の連結板23a側に直径の大きな斜向ローラーが配置されることが望ましい。
また、図10Cに示すように、各押えローラー19a,19bは、薬剤容器15の蓋側の外径が大きく底側の外径が小さい1個の円錐形状のローラーで構成してもよい。この場合、円錐形状のローラーは特に斜向配置させる必要はない。
また、図10Dに示すように、各押えローラー19a,19bは、直径の異なる2種類のローラーで構成してもよい。この場合、蓋側の連結板23a側に直径の大きなローラーが配置される必要がある。また、この場合、各ローラーは特に斜向配置させる必要はない。
また、図10Eに示すように、各押えローラー19a,19bは、直径の異なる2種類の円錐台形状のローラーで構成してもよい。この場合、蓋側の連結板23a側に直径の大きな円錐第形状のローラーが配置されることが望ましい。また、この場合、各ローラーは特に斜向配置させる必要はない。
なお、上記様々な実施形態又は変型例のうちの任意の実施形態又は変型例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる薬剤攪拌装置及び薬剤攪拌方法は、薬剤容器内の薬剤を発泡させることなく攪拌することができるため、例えば病院などで有用である。
10 攪拌装置
11 回転機構
12a,12b 照明ユニット
13a,14a アクチュエータ
13b,14b エンコーダ
15 薬剤容器
15a 薬剤ラベル
15b 薬剤
15c 蓋
15d 底
15e 首部
18 制御部
18k 調整部
19a,19b 押えローラー
21 駆動ローラー
21a 溝
22a,22b,22c,22d 従動ローラー
23a,23b 連結板
23c 凹部
24,25a,25b 回転軸
26 振動機構部
27a,27b 中心軸
28 駆動ギア
29,30 治具
31,32 位置検出部
33a 回転方向
33b 振動方向
34 データベース
40 容器支持部
41 回転駆動部
42 振動駆動部
43 付勢部材
44 隙間
45 回転ローラー

Claims (12)

  1. 薬剤容器を支持する容器支持部と、
    前記容器支持部に支持された前記薬剤容器を、その中心軸の周りに前記容器支持部を介して回転させる回転駆動部と、
    前記容器支持部に支持された前記薬剤容器を、その中心軸に沿って前記容器支持部を介して往復振動させる振動駆動部と、
    前記容器支持部に対向して配置され、前記容器支持部との間に前記薬剤容器を挟んで前記薬剤容器に押圧する押えローラーと、
    前記回転駆動部及び前記振動駆動部の駆動をそれぞれ独立して制御する制御部と、を備え、
    前記押えローラーは、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の中心軸に対して斜向配置された、
    薬剤攪拌装置。
  2. 前記押えローラーの回転軸は、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の中心軸に対して斜向し、かつ、前記押えローラーは、前記薬剤容器の回転方向において前記薬剤容器の底部に近くなるように斜向配置された、
    請求項1に記載の薬剤攪拌装置。
  3. 前記押えローラーは、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器のそれぞれに対して、少なくとも2つ配置された、
    請求項1又は2に記載の薬剤攪拌装置。
  4. 前記押えローラーは、付勢部材により前記容器支持部に向けた方向に付勢された、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  5. 前記容器支持部は、円柱形状の駆動ローラーと円柱形状の従動ローラーとで構成され、
    前記駆動ローラーの中心軸と前記従動ローラーの中心軸とが、平行に配置された、
    請求項1から4いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  6. 前記容器支持部は、円柱形状の駆動ローラーと円錐形状の従動ローラーとで構成され、
    前記従動ローラーの形状は、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の底部に向かうに従い外径が小さくなる円錐形状である、
    請求項1から4いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  7. 前記回転機構部及び前記振動機構部は、一対の連結板で連結されており、
    前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の蓋側に配置された前記連結板には、前記薬剤容器の蓋との間に隙間を設けるための凹部が形成された、
    請求項1から6いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  8. 前記回転機構部及び前記振動機構部は、一対の連結板で連結されており、
    前記容器支持部に支持された前記薬剤容器の底側に配置された前記連結板には、回転ローラーが設けられた、
    請求項1から7いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  9. 前記回転ローラーの回転軸は、前記容器支持部を構成する従動ローラーの回転軸と直交する方向に配置された、
    請求項8に記載の薬剤攪拌装置。
  10. 前記容器支持部は、支持された前記薬剤容器の中心軸が水平方向に沿うように構成された、
    請求項1から9いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  11. 前記容器支持部に支持された前記薬剤容器に光を照射する照明ユニットをさらに備える、
    請求項1から10いずれか1項に記載の薬剤攪拌装置。
  12. 容器支持部と斜向配置された押えローラーとの間に挟まれた前記薬剤容器を、制御部での制御の下に、その中心軸の周りに回転駆動部により前記容器支持部を介して回転させると共に、その中心軸に沿って振動駆動部により前記容器支持部を介して往復振動させて、前記容器支持部に支持された前記薬剤容器内の薬剤の攪拌を行う、
    薬剤攪拌方法。
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