JP6080031B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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本発明は、二段圧縮機と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とを冷媒回路に含む冷凍装置に関する。
二段圧縮機と、二段圧縮機の一段目から吐出される冷媒を冷やすインタークーラと、二段圧縮機の二段目から吐出された冷媒を冷やすガスクーラと、ガスクーラの出口に接続された中間熱交換器と、中間熱交換器により冷却された冷媒が流れ込む蒸発器とを冷媒回路に有する冷凍装置において、冷媒回路の高圧側に接続された冷媒量調整タンクを設け、当該タンクに、冷媒回路から冷媒を回収したり、当該タンクから冷媒を放出したりを制御可能に構成された冷凍装置が、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の冷凍装置においては、冷媒量調整タンクからの冷媒を、冷媒回路に放出するための流路として、冷媒量調整タンクの下部と冷媒回路の中間圧領域とを連通する連通路を設けるものが知られている。中間圧領域は、例えば、インタークーラの出口から二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に至る冷媒流路である。連通路には、絞り機能を有する弁装置を設けておき、連通路が解放された状態では、冷媒量調整タンク内の液冷媒は、絞り機構により膨張されて、中間圧領域に放出されるようになっている。
また、ガスクーラから吐出された冷媒は、2つに分流され、一方の冷媒は、中間熱交換器に流入され、他方の冷媒は、膨張弁で減圧されたのち、中間熱交換器に流入される。中間熱交換器に流入された2つの冷媒は、互いの間で熱交換を行い、一方の冷媒が、蒸発器側に流れ、他方の冷媒が、中間圧領域の冷媒に合流するようになっている。蒸発器側に流れる冷媒は、十分に冷却されるため、冷凍装置の冷却効率の改善が図られていた。
特開2011−133205号公報
上記のような冷凍装置では、冷媒量調整タンクからの冷媒の放出時、冷媒量調整タンクから連通路に放出される冷媒は、弁装置の絞り機能により膨張して、温度が低下した状態で、中間圧領域の冷媒に合流される。冷媒量調整タンクからの冷媒は、湿った状態で、中間圧領域の冷媒に合流されるため、合流した冷媒が、液バック状態となる恐れがある。このような冷媒が、二段目圧縮機の二段目の冷媒吸込口に流入されると、二段圧縮機の二段目からは、著しく温度の下がった冷媒が吐出されることになる。二段圧縮機の二段目から吐出される冷媒の温度が低い状況下、中間熱交換器を経由する2つの冷媒のうち、膨張弁により減圧された冷媒を中間圧領域に戻すサイクルを継続すると、中間圧領域での液バックが進行する。このため、中間熱交換器に流入される2つの冷媒のうち、他方の冷媒を減圧させる膨張弁の開度を縮小する必要がある。しかしながら、この場合、中間熱交換器から蒸発器に送られる一方の冷媒を、十分に冷却できなくなり、冷凍装置の冷却効率が低下してしまうという問題がある。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、中間熱交換器において、冷却対象機器の蒸発器に送る冷媒の冷却を適切に行うことができる冷凍装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、冷媒として二酸化炭素を冷媒として使用し、二段圧縮機と、前記二段圧縮機の一段目の冷媒吐出部に入口が接続され、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に出口が接続されたインタークーラと、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部に入口が接続されるガスクーラと、前記ガスクーラに接続される中間熱交換器と、冷却対象機器の蒸発器と、冷却機器側膨張弁とを備え、前記中間熱交換器は、前記ガスクーラからの冷媒と、高圧側冷媒流路から分流して膨張弁により減圧させた冷媒との熱交換を行うものであり、冷媒が前記高圧側冷媒流路から分流して前記膨張弁を経て前記中間熱交換器で熱交換され、前記二段圧縮機の二段目に流入される第1の冷媒回路を備え、一端が前記第1の冷媒回路の中間圧領域に接続され他端が冷媒量調整タンクの下部に接続された第1連通路と、一端が前記高圧側冷媒流路と接続され他端が前記冷媒量調整タンクの上部と接続された第2連通路と、一端が前記冷媒量調整タンクの上部に接続され他端が前記第1の冷媒回路の前記中間熱交換器の出口側に接続された第3連通路と、前記第1連通路に設けられ絞り機能を有する第1弁装置と、前記第2連通路に設けられ絞り機能を有する第2弁装置と、前記第3連通路に設けられる第3弁装置とを備え、前記第1弁装置、前記第2弁装置、及び前記第3弁装置を制御して、前記冷媒量調整タンクの冷媒の回収と放出を調整する制御装置とを備えていることを特徴とする。
また、本発明は、前記冷凍装置において、前記中間熱交換器は、前記高圧側冷媒流路を構成する第1流路と、一端が、前記膨張弁から前記中間熱交換器に至る冷媒流路と前記第1連通路との合流部に接続されると共に、他端が前記二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に接続される第2流路とを備えていることを特徴とする。
本発明の冷凍装置によれば、冷媒量調整タンクから放出されて第1連通路を介して中間熱交換器に流入した冷媒は、高圧側冷媒流路から分流されて減圧された冷媒と合流し、合流した冷媒は、ガスクーラからの冷媒との熱交換によって暖められた後に、二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に戻される。このため、二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に流入される冷媒の温度が、著しく低下することが回避される。つまり、二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部から吐出される冷媒の温度低下に起因して、膨張弁の開度を縮小する必要がなくなり、中間熱交換器では、冷却対象機器の蒸発器に送る冷媒の冷却を適切に行うことができる。
本発明の実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 制御装置の構成を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図、図2は制御装置の構成を説明するブロック図である。
図1において、本実施形態における冷凍装置Rは、冷凍機ユニット3と、冷却対象機器としての2つのショーケースユニット5A,5Bと、制御装置Cとを備え、冷凍機ユニット3と各ショーケースユニット5A,5Bとが、冷媒配管7及び9により連結されて所定の冷媒回路1が構成される。
この冷媒回路1によりなされる冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力(高圧圧力)がその臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素を冷媒として用いる。この二酸化炭素冷媒は、地球環境に優しく、可燃性及び毒性等を考慮した自然冷媒である。
冷凍機ユニット3は、並列に配置された2台の二段圧縮機11,11を備える。本実施形態において、二段圧縮機11は、内部中間圧型多段圧縮式ロータリ圧縮機であり、鋼板から成る円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間に配置収納された駆動機としての電動要素(図示せず)と、電動要素により回転駆動される第1回転圧縮要素(二段圧縮機11における一段目)18及び第2回転圧縮要素20(二段圧縮機11における二段目)から成る回転圧縮機構部にて構成されている。なお、第1回転圧縮要素18は、第2回転圧縮要素20より低圧側で用いられる。
第1回転圧縮要素18は、冷媒配管9を介して冷媒回路1の低圧側から二段圧縮機11に吸い込まれる低圧冷媒を圧縮して中間圧まで昇圧して吐出する。第2回転圧縮要素20は、第1回転圧縮要素18から吐出されて、後述のインタークーラ38で冷やされた中間圧の冷媒を吸い込んで圧縮して高圧まで昇圧させ、冷媒回路1の高圧側に吐出する。二段圧縮機11は、周波数可変型の圧縮機であり、電動要素の運転周波数を変更することで、第1回転圧縮要素18及び第2回転圧縮要素20の回転数を制御することが可能になっている。
密閉容器12には、第1回転圧縮要素18の冷媒吸込部となる低段側吸込口22と、第1回転圧縮要素18の冷媒吐出部となる低段側吐出口24とが形成されている。さらに、密閉容器12には、第2回転圧縮要素20の冷媒吸込部となる高段側吸込口26と、第2回転圧縮要素20の冷媒吐出部となる高段側吐出口28とが形成されている。
各二段圧縮機11,11の低段側吸込口22,22には、それぞれ冷媒導入管30が接続され、それぞれの上流側で合流して冷媒配管9に接続される。
そして、各二段圧縮機11,11において、中間圧に圧縮された冷媒ガスが吐出される低段側吐出口24,24には、中間圧吐出配管36,36が接続され、それぞれの下流側で合流し、インタークーラ38の入口に接続される。このインタークーラ38は、第1回転圧縮要素18から吐出された中間圧の冷媒を空冷するものであり、当該インタークーラ38の出口には、中間圧吸入管40が接続され、この中間圧吸入管40は2つに分岐した後に各二段圧縮機11,11の高段側吸込口26,26に接続される。
高段側吸込口26から第2回転圧縮要素20に吸い込まれた中圧(MP)の冷媒ガスは、当該第2回転圧縮要素20により2段目の圧縮が行われて高温高圧(HP:通常運転状態で12MPa程の超臨界圧力)の冷媒ガスとなる。
そして、各二段圧縮機11,11の第2回転圧縮要素20の高段側吐出口28,28には、それぞれ高圧側配管42,42が接続されて、下流側で合流し、合流した高圧側配管42は、オイルセパレータ44を介してガスクーラ46の入口に接続されている。さらに、ガスクーラ46の出口と中間熱交換器80とが、高圧側配管43を介して接続されている。
ここで、中間熱交換器80は、第1流路80A及び第2流路80Bを有し、詳細は後述のスプリットサイクルを構成している。第1流路80Aの一端(入口)は、高圧側配管43を介してガスクーラ46の出口に接続される。さらに、第1流路80Aの他端(出口)が、冷媒配管7を介してショーケースユニット5A,5Bに接続される。第2流路80Bは、後述するように、一端(入口)が、一端をガスクーラ46の出口に接続された第1スプリット配管88の他端に接続されると共に、他端(出口)が、二段圧縮機11の二段目の冷媒吸込部となる高段側吸込口26に接続される。
ガスクーラ46は、二段圧縮機11から吐出された高圧の冷媒を冷却するものであり、ガスクーラ46の近傍には当該ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47が配設されている。本実施形態では、ガスクーラ46は、インタークーラ38及び詳細は後述のオイルクーラ74と並設されており、これらは同一の風路45に配設されている。当該風路45には、当該冷凍機ユニット3の配設箇所の外気温度を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)56が設けられている。
また、高段側吐出口28,28には、第2回転圧縮要素20,20から吐出された冷媒の圧力を検出する高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48と、吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50とが設けられている。さらに、高段側吐出口28からガスクーラ46(オイルセパレータ44)に向かう方向を順方向とする逆止弁90が設けられている。
一方、ショーケースユニット5A,5Bは、例えば、店舗内に設置され、冷媒配管7及び9に対して並列に接続されている。ショーケースユニット5A,5Bは、同様の構成を有し、ケース側冷媒配管60を介して冷媒配管7に接続される蒸発器63と、ケース側冷媒配管60による冷媒流路に設けられる絞り手段としての冷却機器側膨張弁62とを備えている。また、蒸発器63は、ケース側冷媒配管61を介して冷媒配管9に接続される。また、各ショーケースユニット5A,5Bには、蒸発器63に送風する図示しない冷気循環用送風機が設けられている。そして、当該冷媒配管9は、上述したように冷媒導入管30を介して各二段圧縮機11,11の第1回転圧縮要素18の冷媒吸込部となる低段側吸込口22に接続されている。これにより、冷媒回路1においては、蒸発器63、第1回転圧縮要素18、インタークーラ38、第2回転圧縮要素20、ガスクーラ46、及び中間熱交換器80を経由しつつ循環する冷媒主回路が形成される。
また、制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成される。当該制御装置Cには、図2に示すように各種センサが接続されて、各種センサの出力が入力される。また、制御装置Cには、各種弁装置、二段圧縮機11,11、ガスクーラ用送風機47のファンモータ47M等が接続され、制御装置Cは、これらの機器の駆動制御を行う。尚、当該制御装置Cの詳細については各制御に応じて後述する。
(A)スプリットサイクル
次に、本実施形態における冷凍装置Rのスプリットサイクルについて説明する。
スプリットサイクルは、高圧側冷媒流路から分流して膨張弁83により減圧させた冷媒に、後述の冷媒量調整タンク100からの冷媒を合流させた冷媒と、ガスクーラ46からの冷媒とを熱交換させるサイクルである。高圧側冷媒流路は、ガスクーラ46から中間熱交換器80を介してショーケースユニット5A,5Bの蒸発器63に至る冷媒流路である。
ガスクーラ46の出口と中間熱交換器80とを接続する高圧側配管43には、分流器82が設けられている。分流器82には、高圧側配管43から中間熱交換器80の第2流路80Bの一端に至る第1スプリット流路を構成する第1スプリット配管88が接続されている。第1スプリット流路には、ストレーナ87及び膨張弁83が順に設けられている。分流器82によって、ガスクーラ46の出口からの冷媒流は、中間熱交換器80の第1流路80Aに向かうものと、第1スプリット配管88を介して第2流路80Bに向かうものとに分流される。
また、インタークーラ38の出口と二段圧縮機11の高段側吸込口26とを接続する中間圧吸入管40の所定部位には、合流器81が設けられ、第2流路80Bの他端と合流器81とが、第2スプリット流路を構成する第2スプリット配管89を介して接続されている。第1スプリット流路、第2流路80B、及び第2スプリット流路により補助冷媒回路が形成される。
また、冷媒回路1の超臨界圧力となる高圧側冷媒流路には、高圧冷媒を回収可能に設けられた冷媒量調整タンク100が接続されている。本実施形態では、冷媒量調整タンク100は、第1流路80Aの下流側で、高圧側冷媒流路を構成する冷媒配管7に接続されている。冷媒回路1の高圧側から冷媒量調整タンク100に回収された冷媒は、冷媒量調整タンク100の下部にたまる。冷媒の回収動作についての詳細は後述する。
そして、膨張弁83から中間熱交換器80に向かう冷媒流路と、冷媒量調整タンク内下部とを連通する第1連通路95が設けられている。膨張弁83から中間熱交換器80に至る冷媒流路と第1連通路95とは、第1スプリット配管88の所定部に設けられた合流器93によって接続される。第1連通路95には、開閉手段としての電磁弁97、及び絞り機能を有するキャピラリーチューブ98を有する第1弁装置96が設けられている。なお、第1弁装置96は、電動膨張弁により構成してもよい。
ガスクーラ46の出口から高圧側配管43に流出し、分流器82を介して第1スプリット配管88に流れ込んだ冷媒は、制御装置Cの制御のもと、膨張弁83により適宜膨張された後に、第2流路80Bに向かう。また、第1連通路95の電磁弁97が開いている場合には、冷媒量調整タンク100からの冷媒が、キャピラリーチューブ98にて膨張した後、第1スプリット配管88内の冷媒と合流され、第2流路80Bに流入される。
このため、中間熱交換器80では、第1流路80Aを流れる冷媒と、第2流路80Bを流れる冷媒との間で熱交換が行われる際、第1流路80Aの冷媒が第2流路80Bの冷媒により十分に冷やされる。逆に、第2流路80Bの冷媒は、暖められて蒸発作用を受ける。
また、第2流路80Bの他端は、第2スプリット配管89を介して中間圧吸入管40に接続される。即ち、第2流路80Bは、インタークーラ38から高段側吸込口26(二段圧縮機11の二段目の冷媒吸込部)に戻る冷媒流路に合流する。このため、インタークーラ38における圧力損失を防止しつつ、円滑に中間熱交換器80から出た冷媒流を冷媒主回路の中間圧側に合流させることが可能となる。そして、前述の第1スプリット配管88、第2流路80Bおよび第2スプリット配管89により第1の冷媒回路が構成される。
上記制御装置Cには、図2に示すように、吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50、ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58、中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)49、低圧圧力センサ(吸込圧力検出手段)32、ガスクーラ出口温度センサ(ガスクーラ出口温度検出手段)52、ユニット出口温度センサ(ユニット出口温度検出手段)54、スプリット出口温度センサ55、及びユニット入口温度センサ(入口温度検出手段)34が接続されている。
吐出温度センサ50は、前述のように、二段圧縮機11,11の高段側吐出口28に設けられ、第2回転圧縮要素20から吐出された冷媒の吐出温度を検出する。ユニット出口側圧力センサ58は、ショーケースユニット5A,5Bに向かって冷媒配管7を流れる冷媒の圧力を検出するものである。ユニット出口側圧力センサ58は、後述の冷媒量調整タンク100が接続された冷媒配管7の部位と同じかそれより下流に位置する冷媒圧力を検出するように設けられる。
低圧圧力センサ32は、冷媒回路1の低圧側、本実施形態では、各蒸発器63,63の下流側であって、二段圧縮機11,11の低段側吸込口22,22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の圧力を検出する。中間圧圧力センサ49は、冷媒回路1の中間圧領域の冷媒圧力を検出する。中間圧領域は、第1回転圧縮要素18から吐出されて、第2回転圧縮要素20に吸い込まれるまでの領域と、及び当該領域の冷媒の圧力と同等とみなせる圧力の冷媒流路を指す。本実施形態では、スプリットサイクルにおいて、中間熱交換器80の第2流路80Bを経た後の冷媒圧力を中間圧圧力センサ49により検出する。
ガスクーラ出口温度センサ52は、ガスクーラ46の出口側に設けられ、当該ガスクーラ46を出た冷媒の温度(GCT)を検出する。ユニット出口温度センサ54は、冷媒配管7に接続される中間熱交換器80の出口側に設けられ、ユニット出口温度(LT)を検出する。ユニット入口温度センサ34は、二段圧縮機11の低段側吸込口22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の吸込温度を検出する。スプリット出口温度センサ55は、第2流路80Bから吐出される冷媒の温度を検出する。
また、上記制御装置Cには、当該スプリットサイクルを構成する膨張弁83が接続されている。膨張弁83は、制御装置Cによる制御の下、ステップモータによって開度を調整される。
以下、膨張弁83の開度制御について詳述する。膨張弁83の開度は、二段圧縮機11の運転開始時点では、所定の初期弁開度となるように制御される。その後、制御装置Cは、以下の第1の制御量、第2の制御量、第3の制御量に基づき膨張弁83の弁開度を増大させる操作量を決定する。
(A−1)膨張弁83の弁開度増大制御
第1の制御量(DTcont)は、二段圧縮機11の吐出冷媒温度DTに基づいて得られる。制御装置Cは、吐出温度センサ50にて検出される温度DTが所定値DT0より高いか否かを判断し、当該吐出冷媒温度DTが所定値DT0より高い場合には、膨張弁83の開度を増大させる。当該所定値DT0は、二段圧縮機11の適正な運転を実現可能とする限界温度(一例として+100℃)より少し低い温度(一例として+95℃)とし、温度が上昇した場合、膨張弁83の開度を増大させることで、当該二段圧縮機11の温度上昇を抑制し、二段圧縮機11が限界温度に達しないような制御を行う。
第2の制御量(MPcont)は、スプリットサイクルの補助冷媒回路に流す冷媒量を調整して中間圧力(MP)の適正化を図る制御量である。本実施形態では、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58により検出される冷媒回路1の高圧側圧力HPと、低圧圧力センサ32により検出される冷媒回路1の低圧側圧力LPとから、適正中間圧力値をまず求める。さらに、制御装置Cは、中間圧圧力センサ49により検出される冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPが、適正中間圧力値より高いか否かを判断し、圧力MPが適正中間圧力値よりも低い場合には、膨張弁83の開度を増大させる方向に制御を行う。
尚、適正中間圧力値は、検出された高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとの相乗平均から算出してもよく、これ以外に、予め高圧側圧力HPと低圧側圧力LPとから適正な中間圧力値を実験的に取得し、これに基づいて構築されるデータテーブルから決定しても良い。
また、本実施形態では、高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとから求められる適正中間圧力値と、中間圧領域の圧力MPとを比較して第2の制御量(MPcont)を決定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、下記のものを採用しても良い。即ち、中間圧圧力センサ49により検出される冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと、低圧圧力センサ32により検出される冷媒回路1の低圧側圧力LPから過圧縮判定値MPOを求める。そして、当該過圧縮判定値MPOがユニット出口側圧力センサ58により検出される冷媒回路1の高圧側圧力HPよりも低いか否かを判断し、過圧縮判定値MPOが高圧側圧力HPよりも低い場合には、膨張弁83の開度を増大させる方向の制御を行う。当該第2の制御量を膨張弁83の開度制御に反映させることで、高圧側圧力HP、中間圧領域の圧力MP、低圧側圧力LPの圧力差を適正に保つことができ、冷凍サイクルの運転の安定化を図ることができる。
第3の制御量(SPcont)は、中間熱交換器80の第1流路80Aから出た冷媒温度LTの適正化を図る制御量である。本実施形態では、制御装置Cは、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTと、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80の第1流路80Aを経た冷媒流の温度LTとの差(GCT−LT)が所定値SPより小さいか否かを判断し、小さい場合には、膨張弁83の開度を増大させる方向に作用させる。
ここで、所定値SPは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なるものとする。本実施形態では、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度センサ56により検出された外気温度に基づき、当該外気温度が高い場合、例えば、+31℃以上では、超臨界領域であると判断し、外気温度が低い場合、例えば、+31℃未満では飽和領域であるものと判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値SPを上げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値SPを下げた設定とする。本実施形態では、超臨界領域では所定値SPは、35℃、飽和領域では20℃とする。
制御装置Cは、上述した如く得られた3つの制御量、即ち、第1の制御量(DTcont)と、第2の制御量(MPcont)と、第3の制御量(SPcont)とを合算して、膨張弁83の弁開度の操作量を決定し、これに基づき弁開度を増大させる。
(A−2)膨張弁83の弁開度縮小制御
また、制御装置Cは、中間熱交換器80の第1流路80Aを経た冷媒流の温度LT、又は、二段圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差から膨張弁83の弁開度を縮小させる操作量を決定する。
即ち、制御装置Cは、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80の第1流路80Aを経た冷媒流の温度LTが所定値より低いか否かを判断する。当該所定値は一例として0℃とする。これにより、ユニット出口温度が0℃以下である場合には、膨張弁83の開度を縮小させる方向に操作することで、第1流路80Aを流れる冷媒が、過剰に冷却されてしまう不都合を解消できる。
また、制御装置Cは、吐出温度センサ50にて検出される温度DTと、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差(DTGCT)が所定値TDTより低いか否かを判断し、低い場合には、膨張弁83の開度を縮小させる方向に制御する。
ここで、所定値TDTは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なる。本実施形態では、上記第3の制御量を求めた場合と同様に、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度に基づき判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値TDTを下げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値TDTを上げる設定とする。本実施形態では、超臨界領域では所定値TDTは10℃、飽和領域では35℃とする。
制御装置Cは、中間熱交換器80の第1流路80Aを経た冷媒流の温度LTが所定値(0℃)以下である場合、又は、二段圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差が所定値TDTより低い場合、膨張弁83の弁開度の操作量を決定し、上記弁開度増大制御にかかわらず、これに基づき弁開度を縮小させる。これにより、中間圧領域での液バックが進行することが防止される。
上述したようなスプリットサイクルを備えた冷凍装置Rでは、冷媒量調整タンク100から放出される冷媒は、キャピラリーチューブ98により膨張された後、膨張弁83から中間熱交換器80の第2流路80Bに向かう冷媒と合流する。そして、第2流路80Bに流入した冷媒は、ガスクーラ46から第1流路80Aに流入された冷媒との間で、熱交換を行う。
冷媒量調整タンク100から放出される冷媒は、確実に中間熱交換器80により暖められて、冷媒回路1の中間圧領域に戻される。即ち、暖められた冷媒は、インタークーラ38から二段圧縮機11の高段側吸込口26に至る冷媒流路に合流して、高段側吸込口26から第2回転圧縮要素20内に流入される。
冷媒量調整タンク100から放出される冷媒は、中間熱交換器80で暖められてから中間圧領域に流されるので、中間圧領域を流れる冷媒は、異常な低温となることがなくなり、また、液バック状態となることが回避される。また、第1流路80Aから流出される冷媒は、十分に過冷却をとられた状態で、冷却機器側膨張弁62を介して蒸発器63に供給されることになる。各蒸発器63,63の入口では、比エンタルピを小さくすることができるようになり、冷凍効果が一層大きくなる。
また、第2流路80Bから流出される冷媒は、第2回転圧縮要素20に戻す構成であるので、二段圧縮機11の低段側吸込口22から第1回転圧縮要素18(低圧部)に吸い込まれる冷媒の量が減少し、低圧から中間圧まで圧縮するための第1回転圧縮要素18における圧縮仕事量が減少する。その結果、二段圧縮機11における圧縮動力が低下して成績係数が向上する。
ここで、上記所謂スプリットサイクルの効果は、中間熱交換器80の第1流路80A及び第2流路80Bを流れる量に依存する。即ち、第2流路80Bを流れる冷媒の量が多すぎれば蒸発器63,63において最終的に蒸発する第1流路80Aからの冷媒の量が不足する。逆に第2流路80Bを流れる冷媒の量が少なすぎれば、スプリットサイクルの効果が薄れてくる。一方、膨張弁83で減圧された冷媒の圧力は、冷媒回路1の中間圧力であり、当該中間圧力を制御することは第2流路80Bの冷媒の量を制御することになる。
ここで、本実施形態では、上述した第1の制御量と、第2の制御量と、第3の制御量を演算し、これら第1乃至第3の制御量を合算することにより、膨張弁83の弁開度を増大させる操作量を決定する。また、温度LTが所定値よりも低い場合、又は、温度DT−GCTが所定値TDTより低い場合に膨張弁83の弁開度を縮小する方向で操作量を決定する。
冷媒量調整タンク100から放出される冷媒は、中間熱交換器80を介して二段圧縮機11の第2回転圧縮要素20に戻すようにしたので、二段圧縮機11の第2回転圧縮要素20から吐出される冷媒の温度が、低くなりすぎることが回避される。即ち、冷媒量調整タンク100の冷媒の放出に起因して、温度DT−GCTが所定値TDTより低くなることが回避される。
また、第1の制御量によって吐出冷媒の温度DTを所定値DT0以下に保つことができ、第2の制御量によって、冷媒回路1の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。また、第3の制御量によって中間熱交換器80の第1流路80Aを経た冷媒の温度LTを低くし、冷凍効果を保つことができる。これらにより、総じて冷凍装置Rの高効率化と安定化を達成することが可能となる。
また、制御装置Cは、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合、所定値SPを上げ、所定値TDTを下げると共に、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合、所定値SPを下げ、所定値TDTを上げることにより、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合と飽和領域にある場合とに分けて第3の制御量と第1の制御量の所定値SP及びTDTを変更して制御することが可能となる。
これにより、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合であっても中間熱交換器80における過熱度を確実に確保することができ、二段圧縮機11に液バックが生じる不都合を回避することができる。また、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合には、このような液バックが生じないため、効率を優先した設定とすることができる。
尚、上記実施形態における第2の制御量を、冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと低圧側圧力LPから求められる過圧縮判定値MPOが、冷媒回路1の高圧側圧力HPより低い場合に膨張弁83の開度を増大させる方向に作用する第2の制御量として、第1乃至第3の制御量を合算することにより、膨張弁83の弁開度の操作量を決定することとしても、上記と同様に、冷媒回路1の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。
(B)冷媒量調整制御
次に、本実施形態における冷凍装置Rの冷媒回路1の冷媒量調整制御について説明する。前述したように、冷媒量調整タンク100は、第2連通路101を介して冷媒配管7に接続されている。当該冷媒量調整タンク100は、所定の容積を有するものであり、当該タンク100上部に第2連通路101が接続されている。この第2連通路101には、絞り機能を有する第2弁装置としての電動式の回収膨張弁102が介設されている。尚、第2弁装置は、これに限定されるものではなく、例えばキャピラリーチューブと電磁弁(開閉手段)により構成しても良い。
そして、この冷媒量調整タンク100には、当該タンク100内上部と、冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第3連通路103が接続されている。中間圧領域の一例としては、冷媒回路1のインタークーラ38の出口側の中間圧吸入管40の部位であり、当該部位に、第3連通路103の他端が接続されている。この第3連通路103には、第3弁装置としての電磁弁104が介設されている。
制御装置Cは、図2に示すように入力側にユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58と、外気温度センサ56が接続されている。このユニット出口側圧力センサ58は、冷媒量調整タンク100の下流側であって、ショーケースユニット5A,5Bに向かう冷媒の圧力を検出する。制御装置Cには、第1弁装置96の電磁弁97、回収膨張弁102、及び電磁弁104と、上記ガスクーラ46用のガスクーラ用送風機47のファンモータ47Mとが接続されている。制御装置Cは、詳細は後述する如く外気温度センサ56の検出温度と、蒸発器63,63における冷媒の蒸発温度に基づきガスクーラ用送風機47のファンモータ47Mの回転数制御を行う。
(B−1)冷媒回収動作
以下、冷媒回路1の冷媒回収動作について説明する。制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が所定の回収閾値を超えたか否か、又は、当該ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が先の回収閾値よりも低い所定の回収保護値を超え、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値となっているか否かを判断する。
本実施形態では、冷媒回路1の中間圧(MP)は、一例として8MPa程を適正値としているため、当該値を回収保護値として設定し、回収閾値は、例えば、9MPa程度に設定する。また、ガスクーラ用送風機47の回転数の最大値は、一例として800rpmとする。また、ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が回収閾値である9MPaを超えた場合、若しくは、検出圧力が回収閾値以下であっても回収保護値である8MPaを超え、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値の800rpmとなっている場合には、冷媒回路1内に、過剰のガス冷媒が循環することによって、高圧側圧力が異常上昇したものと判断し、冷媒回収動作を実行する。
この冷媒回収動作では、制御装置Cは、電磁弁97を閉じた状態で、回収膨張弁102及び電磁弁104を開放する。これにより、中間熱交換器80にて冷却されて、冷媒配管7内を、ショーケースユニット5A,5Bに向かって流れる冷媒の一部は、第2連通路101を介して冷媒量調整タンク100内に流入する。
このとき、電磁弁104が開放されていることにより、第3連通路103を介して、冷媒量調整タンク100内の圧力を当該タンク外に逃がすことができる。そのため、外気温度が高くなった場合など、冷媒回路1内の冷媒が、液化しないガスサイクル運転している場合であっても、冷媒量調整タンク100内の圧力が低下するので、当該タンク内に流入した冷媒は液化して当該タンク100内に溜まる。即ち、冷媒量調整タンク100内の圧力は超臨界圧力以下に降下することによって、冷媒がガス領域から飽和領域となり、液面を確保することができる。
これにより、迅速に、且つ、効率的に、冷媒回路1内の冷媒を冷媒量調整タンク100に回収することができる。従って、冷媒回路1内の高圧側が余剰となった冷媒によって異常高圧となる不都合を解消することができ、高圧異常による二段圧縮機11,11の過負荷運転を防止することが可能となる。
特に、冷媒量調整タンク100の上部と冷媒回路1の中間圧領域とを第3連通路103を介して連通させることにより、冷媒回路1の低圧側領域と連通させる場合と異なり、低圧側圧力が上昇されることによる冷却効率の低下を回避することが可能となる。
また、本実施形態では、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収閾値以下であっても、所定の回収保護値を超えており、且つ、ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の回転数が最高値である場合には、当該冷媒回収動作を行うため、当該ガスクーラ用送風機47の運転状態をも考慮して、冷媒回路1の高圧側が異常に高くなった状態が続くことによる効率低下を防止することが可能となる。
(B−2)冷媒保持動作
一方、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施形態では、8MPa以下となったか否かを判断し、回収保護値を下回った場合、冷媒回収動作を終了して冷媒保持動作に移行する。この冷媒保持動作では、制御装置Cは、電磁弁97を閉じた状態を維持し、電磁弁104を閉じ、回収膨張弁102の開度を、先ほどの冷媒回収動作における開度に維持する。
尚、上記回収膨張弁102の開度を冷媒回収動作における開度よりも小さくしても良い。これにより、電磁弁104が閉じられることで、開放された回収膨張弁102を介し、冷媒回路1の高圧側領域による圧力にて冷媒量調整タンク100内の液面を維持することが可能となる。そのため、冷媒量調整タンク100内における液封を回避でき、安全性を確保することができる。これにより、冷媒回路1内の循環冷媒量を適切に維持することが可能となる。
また、制御装置Cは、当該冷媒保持動作における回収膨張弁102の開度を、冷媒回収動作における開度よりも小さくすることにより、冷媒保持動作において、冷媒量調整タンク100内に冷媒回路1内の冷媒が過剰に回収されることにより、冷媒回路1内の冷媒不足が生じてしまう不都合を効果的に解消することが可能となる。
(B−3)冷媒放出動作
そして、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が上記回収保護値(この場合8MPa程)より低い所定の放出閾値(本実施形態では、7MPa程)を下回った場合、又は、当該ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が先の回収保護値以下となり、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値よりも低い所定の規定値以下となっているか否かを判断する。なお、当該所定の規定値とは、本実施形態では、一例として最大値の3/8程度、即ち、最高値800rpmとした場合、300rpm程度とする。また、ガスクーラ用送風機47の回転数が所定の規定値以下となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が放出閾値である7MPaを下回った場合、若しくは、検出圧力が回収保護値である8MPa以下となり、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が所定の規定値(ここでは300rpm)以下となっている場合には、冷媒回路1内の冷媒が不足してきたものと判断し、冷媒放出動作を実行する。
この冷媒放出動作では、制御装置Cは、回収膨張弁(第2弁装置)102及び電磁弁104(第3弁装置)を閉じ、第1弁装置96の電磁弁97を開放する。これにより、冷媒量調整タンク100内に溜まった液冷媒は、第1連通路95を介して冷媒回路1に放出される。そのため、冷媒量調整タンク100の上部からガス冷媒が混入した状態で冷媒回路1に放出する場合と異なり、迅速に冷媒量調整タンク100内の冷媒を冷媒回路1に放出できる。これにより、冷凍装置Rを高い効率にて運転することが可能となる。
(B−4)冷媒保持動作
その後、制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施形態では、8MPa以上となったか否かを判断し、回収保護値を超えた場合、冷媒放出動作を終了して上述した如き冷媒保持動作に移行する。以後、冷媒回路1の高圧側圧力に基づき、当該冷媒回収動作−冷媒保持動作―冷媒放出動作―冷媒保持動作を繰り返して実行することにより、高圧側圧力に基づいて冷媒回収・放出を制御でき、的確に高圧保護及び過負荷運転の防止することができる。これにより、冷凍装置の冷却能力を確保することができ、COPの適正化を図ることが可能となる。
特に本実施形態では、高圧側圧力のみならず、ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の回転数をも考慮して冷媒回収・放出動作を制御することが可能となり、冷媒回路1の高圧側が異常に高くなった状態が続くことによる効率低下を防止することが可能となる。
なお、二段圧縮機11,11が運転を停止した場合には、制御装置Cは、冷媒放出動作を実行するものとする。これにより、二段圧縮機11,11の起動時において冷媒回路1内の冷媒量が不足する不都合を解消することができ、運転する二段圧縮機11による高圧側の圧力に応じて適切な高圧側圧力を実現できる。
また、この場合において、二段圧縮機11(圧縮手段)は、密閉容器12内に第1回転圧縮要素18及び第2回転圧縮要素20と、電動要素とを組み込んだ二段圧縮式ロータリコンプレッサを採用しているが、このほかにも、2台の単段のロータリコンプレッサ、又は、その他の形式のコンプレッサで中間圧部から冷媒を取り出し、導入できる形式のものであってもよいものとする。
(D)ガスクーラ用送風機47の制御
次に、上述した如きガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の制御について説明する。制御装置Cは、図2に示すように、高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48,48と、低圧圧力センサ32と、外気温度センサ56が接続されている。ここで、低圧圧力センサ32にて検出される圧力と、蒸発器63,63における蒸発温度TEとは、一定の関係を有するため、制御装置Cは、当該低圧圧力センサ32に検出された圧力により、蒸発器63,63における冷媒の蒸発温度TEを換算して取得する。また、制御装置Cには、ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47が接続されている。
制御装置Cは、高圧圧力センサ48により検出される高圧側圧力HPが所定の目標値(目標高圧:THP)となるように、ガスクーラ用送風機47の回転数を制御する。ここで、目標高圧THPは、外気温度TA及び蒸発器63,63における冷媒の蒸発温度TEから決定する。
本実施形態の如く冷媒回路1の高圧側が超臨界圧力以上となる冷凍装置Rでは、外気温度TAがある温度、例えば、+30℃以下である場合、飽和サイクルが行われ、+30℃より高い温度では、ガスサイクルが行われる。ガスサイクルが行われるとき、冷媒は液化しないため、そのときの冷媒回路1内の冷媒量で温度と圧力とは一意に決定されない。そのため、外気温度TAによって、目標高圧THPが異なる。
本実施形態では、一例として、外気温度センサ56により検出される外気温度TAが下限温度(例えば0℃)以下である場合、目標高圧THPは、所定の下限値THPLで一定とする。また、外気温度TAが30℃より高い所定温度(上限温度)以上で目標高圧THPは、所定の上限値THPHで一定とする。そして、外気温度TAが下限温度より高く上限温度より低い場合には、以下の如く目標高圧THPを求める。
外気温度TAが所定の基準温度、例えば+30℃より低い程、高圧側圧力の目標値THPを低くする方向で決定し、高いほど目標値THPを高くする方向で決定する。また、上述した如く当該低圧圧力センサ32に検出された圧力により、換算して取得された蒸発器63,63における冷媒の蒸発温度TEが所定の基準温度より高い程、高圧側圧力の目標値THPを高くする方向で決定し、低いほど目標値THPを低くする方向で決定する。
尚、本実施形態では、制御装置Cは目標高圧THPを外気温度TAと、蒸発温度TEとから演算式を用いて算出しているが、これに限定されるものではなく、予め外気温度TA及び蒸発温度TEとから取得されたデータテーブルに基づき、目標高圧THPを取得しても良い。
そして、制御装置Cは、高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48により検出された高圧側圧力HPと、目標高圧THPと、これらHPとTHPの偏差e、当該偏差eに基づきP(比例。偏差eの大きさに比例して、当該偏差eを縮小させる方向の制御)と、D(微分。偏差eの変化を縮小させる方向の制御)とから、比例微分演算を実行し、操作量として導出されるガスクーラ用送風機47の回転数を決定する。当該回転数は、目標高圧THPが高いほど、ガスクーラ用送風機47の回転数は上げられ、目標高圧THPが低いほど、ガスクーラ用送風機47の回転数が下げられる。
これにより、制御装置Cは、外気温度TAと蒸発器63における冷媒の蒸発温度(低圧圧力センサ32にて検出された低圧圧力から換算して取得)TEに基づいてガスクーラ用送風機47の回転数を制御することにより、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置Rであっても、適切な高圧圧力となるようにガスクーラ用送風機47の回転数を制御することができる。これにより、ガスクーラ用送風機47の運転による騒音を低減しつつ、高効率な運転を実現することができる。
本実施形態では、制御装置Cは、外気温度TAと蒸発温度TEに基づき、冷媒回路1の高圧側圧力の目標値THPを、例えば、外気温度TAが低い程、目標値THPを低くし、蒸発温度TEが高い程、目標値THPを高くする方向で当該目標値THPを決定し、高圧側圧力が目標値THPとなるよう、ガスクーラ用送風機47を制御することにより、外気温度TAにより飽和サイクルとガスサイクルに変化する冷媒の状態を考慮し、且つ、蒸発温度TEに基づいて好適な高圧側圧力を実現でき、これにより、高効率な運転を実現できる。本発明は、冷媒として二酸化炭素を使用した超臨界冷媒回路(超臨界冷凍サイクル)において、特に有効となる。
(E)オイルセパレータ44
二段圧縮機11には、潤滑油としてのオイルが、用いられている。オイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等、既存のものが使用される。
上述した如く、二段圧縮機11の高段側吐出口28とガスクーラ46とを接続する高圧側配管42には、オイルセパレータ44が介設されている。このオイルセパレータ44には、捕捉したオイルを二段圧縮機11に戻すオイル戻し回路73が接続されている。このオイル戻し回路73中には、捕捉したオイルを冷却するオイルクーラ74が設けられている。
各二段圧縮機11,11の高段側吐出口28から吐出されて、オイルセパレータ44内に流入した高温高圧冷媒中に含まれるオイルは、冷媒と分離して捕捉される。二段圧縮機11の密閉容器12内は、中間圧に保持されるため、捕捉されたオイルは、オイルセパレータ44内の高圧と密閉容器12内の中間圧との差圧によって、オイルクーラ74を介して二段圧縮機11に戻るように、オイル戻し回路73内を流れる。なお、オイル戻し回路73は、オイルクーラ74の下流側で、2系統に分岐され、それぞれ流量調整弁(電動弁)76を介して二段圧縮機11の密閉容器12に接続されている。オイルは、ガスクーラ46と同一の風路45に配設されるオイルクーラ74を通過するときに、ガスクーラ用送風機47の運転により空冷され、二段圧縮機11の温度上昇が抑制される。また、二段圧縮機11の密閉容器12には、この密閉容器12内に保有するオイルのレベルを検出するオイルレベルセンサ77が設けられている。
尚、本実施形態のように冷媒として二酸化炭素を使用した場合には、上述した如き制御を行うことで、オイルを円滑に二段圧縮機11に戻すことができると共に、冷凍能力を効果的に改善でき、性能の向上を図ることができる。
(F)二段圧縮機の始動性改善(バイパス回路)
次に、二段圧縮機11の始動性改善制御について説明する。図2に示すように、冷凍装置Rのインタークーラ38の出口側の冷媒回路1の中間圧領域、本実施形態では、当該インタークーラ38の出口側に接続される第3連通路103又は第1連通路95と、冷媒回路1の低圧側、本実施形態では、蒸発器63,63の冷媒出口側とを連通するバイパス回路84が設けられている。このバイパス回路84には、電磁弁(弁装置)85が介設されている。そして、制御装置Cは、図2に示すように二段圧縮機11,11及び電磁弁85が接続されている。制御装置Cには、二段圧縮機11の運転周波数を検出(取得)可能とする。
二段圧縮機11が運転されている状態では、低段側吸込口22から第1回転圧縮要素18の低圧部に吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、第1回転圧縮要素18により中間圧に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、二段圧縮機11の低段側吐出口24から中間圧吐出配管36に吐出されてインタークーラ38で冷却された後に、中間圧吸入管40を流れて、高段側吸込口26に吸い込まれる。
高段側吸込口26から第2回転圧縮要素20の中圧部に吸い込まれた中圧の冷媒ガスは、第2回転圧縮要素20により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高段側吐出口28から高圧側配管42に吐出される。高段側吐出口28からガスクーラ46、排熱回収熱交換器70、中間熱交換器80、冷媒配管7及びショーケースユニット5A,5Bの冷却機器側膨張弁62,62までの領域が、冷媒回路1の高圧側とされる。
そして、冷却機器側膨張弁62,62にて減圧膨張される。冷却機器側膨張弁62,62より下流の蒸発器63,63から第1回転圧縮要素18に連通する低段側吸込口22までが冷媒回路1の低圧側とされる。
上記二段圧縮機11の運転が停止した後、二段圧縮機11を再始動する際には、制御装置Cは、二段圧縮機11の起動から所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁85を開放してバイパス回路84の流路を開放する。当該所定の運転周波数とは、二段圧縮機11が実効的なトルク制御が可能となる運転周波数であり、本実施形態では、一例として35Hzとする。
これにより、二段圧縮機11が、停止状態から起動され、当該所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁85が開放されることにより、低段側吐出口24から中間圧吐出配管36に吐出され、インタークーラ38を経た後の中間圧領域の冷媒は、バイパス回路84を介して、冷媒回路1の低圧側領域に流入する。これにより、冷媒回路1の中間圧領域と低圧側領域との圧力が均圧される。
従って、二段圧縮機11の起動から所定の運転周波数に上昇するまでの始動時は、所定のトルクが確保できないが、この間、中間圧領域と低圧側領域とを均圧とすることで、外気温度が高いため中間圧が高くなりやすい状況であっても、中間圧が高圧に接近する不都合を解消できる。
そのため、二段圧縮機11の始動時におけるトルク不足が生じている間に、中間圧領域の圧力と高圧領域の圧力とが接近してしまうことによる始動不良を未然に回避することができ、安定した、且つ、高効率な運転を実現することができる。尚、制御装置Cは、検出される二段圧縮機11の運転周波数が所定の運転周波数に上昇した後は、電磁弁85を閉鎖し、バイパス回路84の流路を閉塞することで、上述したような通常の冷凍サイクルを行う。
(G)二段圧縮機の始動性改善(逆止弁)
また、本実施形態における各二段圧縮機11,11の高圧側配管42には、逆止弁90が設けられている。逆止弁90は、二段圧縮機11からガスクーラ46に向かう方向を順方向とする。
逆止弁90は、リードバルブにより構成されているため、騒音発生を解消することができる。
逆止弁90の設置により、二段圧縮機11,11が停止した場合であっても、ガスクーラ46側の高圧冷媒が二段圧縮機11側と連通しない。そのため、二段圧縮機11の運転が停止して、密閉容器12内にて高圧側と中間圧とが均圧しても、逆止弁90から蒸発器63,63の近傍に設けられた冷却機器側膨張弁62,62までの冷媒回路1の高圧側の圧力を維持することができる。
即ち、当該逆止弁90が設けられていない場合には、停止した二段圧縮機11内において高圧側と中圧側とが均圧してしまう。他方、密閉容器12内において低圧側と中圧側とは、低圧側のみがオイルに浸されていることから容易には均圧し難い。しかし、二段圧縮機11を始動する場合には、冷媒回路1内の圧力差が大きいことから、冷媒回路1内全体が均圧するまでの所定時間が必要となり始動性が悪いこととなる。
しかし、本実施形態では、二段圧縮機11を停止した後、逆止弁90によって冷媒回路1の高圧側の圧力が維持されることで、かかる二段圧縮機11の始動性の改善を図ることができる。また、冷媒回路1内全体が均圧とならないため、冷凍サイクル装置の効率化を図ることができる。
この発明の冷凍装置Rによれば、二段圧縮機11と、二段圧縮機11の低段側吐出口24に入口を接続され、及び二段圧縮機11の高段側吸込口26に出口を接続されるインタークーラ38と、二段圧縮機11の高段側吐出口28に入口を接続されるガスクーラ46と、ガスクーラ46の出口からショーケースユニット5A,5Bに至る高圧側冷媒流路から分流して膨張弁83により減圧された冷媒とガスクーラ46からの冷媒とを熱交換させ、高段側吸込口26に、前記ガスクーラからの冷媒との間で熱交換を行った冷媒を高段側吸込口26に放出する中間熱交換器80と、高圧側冷媒流路を流れる冷媒を回収可能に設けられた冷媒量調整タンク100と、膨張弁83から中間熱交換器80に向かう冷媒流路と冷媒量調整タンク100の下部とを接続する第1連通路95と、第1連通路95に設けられる絞り機能を有する第1弁装置96とを備えている。
より具体的には、中間熱交換器80は、高圧側冷媒流路を構成する第1流路80Aと、一端が、膨張弁83から中間熱交換器80に至る冷媒流路と第1連通路95との合流部に接続されると共に、他端が膨張弁83を経て流入された冷媒の吐出口を構成第2流路とを備えている。
冷媒量調整タンク100から吐出されて中間熱交換器80に流入した冷媒は、ガスクーラ46からの冷媒との熱交換によって暖められた後に、二段圧縮機11の高段側吸込口26に向かうので、中間圧領域を流れる冷媒の温度が、異常に低くなることがなくなる。つまり、高段側吸込口26に戻る冷媒が、液バック状態となることが回避される。これにより、二段圧縮機の二段目の高段側吐出口28から吐出される冷媒の温度が、異常に低くなることが回避される。このため、中間熱交換器80での熱交換を制限する必要が回避されるので、ガスクーラ46からの冷媒を確実に中間熱交換器80で冷やして、ショーケースユニット5A,5Bの蒸発器63側に供給することができる。これにより、冷凍装置Rの冷却効率を向上させることができる。
本願の実施形態のように、冷媒として用いられる二酸化炭素は、臨界点が低く、外気との温度差を取りにくい冷媒である。本願は、特に、このような冷媒に対して、中間熱交換器80での熱交換の制限を回避するための手立てとして有効となる。
また、冷凍装置Rは、冷媒量調整タンク100と高圧側冷媒流路とを接続する第2連通路101に設けられる回収膨張弁102(第2弁装置)と、冷媒量調整タンク100の上部からの冷媒をインタークーラ38の出口から吐出させる冷媒に合流させるための第3連通路103に設けられる電磁弁104(第3弁装置)と、第1弁装置96、回収膨張弁102、及び電磁弁104を制御して、冷媒量調整タンク100の冷媒の回収と放出を調整する制御装置Cとを備えている。
余剰となった冷媒によって高圧側の圧力が上がった場合、回収膨張弁102を開放することで、冷媒回路1内の冷媒を冷媒量調整タンク100に回収でき、冷媒回路1内の循環冷媒量を適切に維持することが可能となる。
その際、特に制御装置Cは、第1弁装置96を閉じた状態で回収膨張弁102及び電磁弁104を開放し、第3連通路103を介して冷媒量調整タンク100内の圧力を冷媒量調整タンク100外に逃がす。これにより、冷媒量調整タンク100内の圧力が低下して当該タンク内の冷媒が液化して溜まるため、迅速に、且つ、効率的に、冷媒回路1内の冷媒を冷媒量調整タンク100に回収することができる。
また、冷媒として、二酸化炭素が用いられている。二酸化炭素は、毒性や可燃性もなく冷媒管理が容易となる。
なお、冷媒として、二酸化炭素を用いた場合を例に挙げたが、その他の冷媒を用いるものでも、本願の効果を得ることができる。
また、補助冷媒回路を構成する第1スプリット流路は、高圧側配管43から分岐させて、中間熱交換器80の第2流路80Bに至るように構成するものとしたが、第1流路80Aを経た後の高圧側冷媒流路の所定部から分岐させて第2流路80Bに至るように構成してもよい。
C 制御装置
R 冷凍装置
5A,5B ショーケースユニット(冷却対象機器)
11 二段圧縮機
24 低段側吐出部(二段圧縮機の一段目の冷媒吐出部)
26 高段側吸込口(二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部)
28 高段側吐出部(二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部)
38 インタークーラ
46 ガスクーラ
63 蒸発器
80 中間熱交換器
80A 第1流路
80B 第2流路
83 膨張弁
95 第1連通路
96 第1弁装置
100 冷媒量調整タンク
101 第2連通路
102 回収膨張弁(第2弁装置)
103 第3連通路
104 電磁弁(第3弁装置)

Claims (2)

  1. 冷媒として二酸化炭素を冷媒として使用し、二段圧縮機と、前記二段圧縮機の一段目の冷媒吐出部に入口が接続され、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に出口が接続されたインタークーラと、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部に入口が接続されるガスクーラと、前記ガスクーラに接続される中間熱交換器と、冷却対象機器の蒸発器と、冷却機器側膨張弁とを備え、
    前記中間熱交換器は、前記ガスクーラからの冷媒と、高圧側冷媒流路から分流して膨張弁により減圧させた冷媒との熱交換を行うものであり、
    冷媒が前記高圧側冷媒流路から分流して前記膨張弁を経て前記中間熱交換器で熱交換され、前記二段圧縮機の二段目に流入される第1の冷媒回路を備え、
    一端が前記第1の冷媒回路の中間圧領域に接続され他端が冷媒量調整タンクの下部に接続された第1連通路と、
    一端が前記高圧側冷媒流路と接続され他端が前記冷媒量調整タンクの上部と接続された第2連通路と、
    一端が前記冷媒量調整タンクの上部に接続され他端が前記第1の冷媒回路の前記中間熱交換器の出口側に接続された第3連通路と、
    前記第1連通路に設けられ絞り機能を有する第1弁装置と、
    前記第2連通路に設けられ絞り機能を有する第2弁装置と、
    前記第3連通路に設けられる第3弁装置とを備え、
    前記第1弁装置、前記第2弁装置、及び前記第3弁装置を制御して、前記冷媒量調整タンクの冷媒の回収と放出を調整する制御装置とを備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記中間熱交換器は、前記高圧側冷媒流路を構成する第1流路と、一端が、前記膨張弁から前記中間熱交換器に至る冷媒流路と前記第1連通路との合流部に接続されると共に、他端が前記二段圧縮機の二段目の冷媒吸込部に接続される第2流路とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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