JP2013164251A - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013164251A JP2013164251A JP2012028893A JP2012028893A JP2013164251A JP 2013164251 A JP2013164251 A JP 2013164251A JP 2012028893 A JP2012028893 A JP 2012028893A JP 2012028893 A JP2012028893 A JP 2012028893A JP 2013164251 A JP2013164251 A JP 2013164251A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- pressure
- stage compressor
- heat exchanger
- stage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
【解決手段】ガスクーラ30を経て流入する冷媒を、ガスクーラ30を経た後に、膨張弁35を介して減圧させた冷媒により過冷却させる中間熱交換器40とを備えた冷凍装置Rにおいて、二段圧縮機11の電動機19の回転数を制御する回転数制御手段Cと、二段圧縮機11の低段側吸入口15に吸入される冷媒の圧力を検知する低圧検知センサ48と、中間熱交換器40の過冷却度を調節するために、膨張弁35の弁開度を制御する制御手段Cとを備え、制御手段Cは、低圧検知センサ48の検知値が、制御目標値の下限値より小さい所定の閾値以下であり、かつ電動機19の回転数が、所定の低回転数域にある場合に、中間熱交換器の過冷却度の目標値にかかわらず、膨張弁35の弁開度を縮小させる。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図、図2は冷凍装置のシステム構成図である。
図1において、本実施形態における冷凍装置Rは、冷凍機ユニット2と、蒸発器82を有する冷却ユニットとしてのショーケースユニット80と、制御手段Cとを備え、冷凍機ユニット2とショーケースユニット80とが、冷媒管7及び9により連結されて所定の冷媒回路1が構成される。
この冷媒回路1によりなされる冷凍サイクルでは、高圧側の冷媒圧力(高圧圧力)がその臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素を冷媒として用いる。この二酸化炭素冷媒は、地球環境に優しく、可燃性及び毒性等を考慮した自然冷媒である。
制御手段Cは、後述する目標値設定データを記憶する記憶部C1を有している。
冷凍機ユニット2は、二段圧縮機11、インタークーラ20、ガスクーラ30、及び中間熱交換器40を備えている。
また、冷凍機ユニット2は、必要に応じて、冷媒回路1から回収した冷媒を溜めたり、冷媒回路1に冷媒を戻したりするための冷媒量調整タンク60を備えている。
二段圧縮機11は、内部中間圧型多段圧縮式ロータリ圧縮機であり、鋼板から成る円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間に配置収納された電動機19と、電動機19によりそれぞれ回転駆動される第1回転圧縮要素13及び第2回転圧縮要素14とを有している。本実施形態では、電動機19の回転数(回転速度)は、回転数制御手段を兼ねる制御手段Cの制御のもと、インバータ制御により制御される。インバータ制御に用いられる交流電力の運転周波数は、35Hz〜70Hzの間で変更可能となっている。
電動機19の回転数の変更制御により、第1回転圧縮要素13及び第2回転圧縮要素14の回転数を制御することが可能になっている。
なお、第1回転圧縮要素13は、第2回転圧縮要素14より低圧側で用いられる。第1回転圧縮要素13が、二段圧縮機11における一段目の圧縮機を構成し、第2回転圧縮要素14が、二段圧縮機11における二段目の圧縮機を構成する。
また、二段圧縮機11の低段側吐出口16とインタークーラ20の入口とが、中間圧吐出管61を介して接続されている。また、インタークーラ20の出口と高段側吸入口17とが、中間圧吸入管62を介して接続されている。また、高段側吐出口18とガスクーラ30の入口とが、高圧冷媒管63を介して接続されている。また、中間熱交換器40は、第1流路40A及び第2流路40Bを有している。そして、ガスクーラ30の出口と中間熱交換器40の第1流路40Aの一端とが、高圧冷媒管64を介して接続されている。第1流路40Aの他端(出口)は、冷媒管7を介してショーケースユニット80に接続されている。
また、インタークーラ20から高段側吸入口17に戻る冷媒流路と、第2流路40Bの他端とが、第2スプリット冷媒管66により接続されている。第1スプリット冷媒管65及び第2スプリット冷媒管66により、冷媒管7から分岐され、中間熱交換器40の第2流路40Bを介してインタークーラ20の出口側の冷媒流路に至る補助冷媒回路が形成される。
また、膨張弁35から第2流路40Bに至る第1スプリット冷媒管65の部位と冷媒量調整タンク60内の下部とが、第2連通路73(第2連通冷媒管)を介して接続されている。第2連通路73には、電磁弁75、及び絞り機能を有するキャピラリーチューブ76を有する第2弁装置74が設けられている。なお、第2弁装置74は、膨張弁により構成してもよい。
ここで、ガスクーラ30とインタークーラ20とは、同一の風路41に配置され、当該ガスクーラ30とインタークーラ20とを空冷する送風機42が配設されている。
また、吐出温度センサ(吐出温度検出手段)44が、二段圧縮機11の高段側吐出口18近傍に位置する高圧冷媒管63に設けられ、第2回転圧縮要素14から吐出された冷媒の吐出温度を検出する。
また、ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)45が、冷媒管7から分岐した第1連通路71に設けられ、冷媒管7を流れる高圧冷媒の圧力を検出する。
また、中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)46が、インタークーラ20の出口側に位置する中間圧吸入管62の部位に設けられ、冷媒回路1の中間圧領域を流れる冷媒の圧力を検出する。なお、第2流路40Bの出口とインタークーラ20の出口とで、冷媒の圧力は同等である。さらに、スプリット出口温度センサ47が、第2流路40Bの出口側に位置する第2スプリット冷媒管66の部位に設けられ、冷媒回路1の中間圧領域を流れる冷媒の温度を検出する。
また、ガスクーラ出口温度センサ(ガスクーラ出口温度検出手段)49が、ガスクーラ30の出口側に位置する高圧冷媒管64の部位に設けられ、当該ガスクーラ30を出た冷媒の温度(GCT)を検出する。
また、ユニット出口温度センサ(ユニット出口温度検出手段)50が、冷媒管7に設けられて、冷凍機ユニット2からショーケースユニット80に供給される冷媒の温度、言い換えれば、中間熱交換器40の第1流路40Aから放出される冷媒の温度(LT)を検出する。
また、ユニット入口温度センサ(入口温度検出手段)51が、冷媒管9に設けられ、ショーケースユニット80から冷凍機ユニット2に導入される冷媒の温度、言い換えれば、第1回転圧縮要素13に吸い込まれる冷媒の温度を検出する。
また、風路41には、外気温センサ(外気温度検出手段)52が設けられ、冷凍機ユニット2の配設箇所の外気温度を検出する。
また、中間圧吐出温度センサ53が、中間圧吐出管61に設けられ、第1回転圧縮要素13から吐出された冷媒の吐出温度を検出する。
制御手段Cには、図2に示すように二段圧縮機11の電動機19に接続され、制御手段Cは、電動機19の駆動制御を行うとともに、その運転周波数を検出(取得)可能になっている。
また、制御手段Cは、送風機42のファンモータ42Mと接続され、ファンモータ42Mの駆動を制御可能になっている。
また、制御手段Cには、高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)43、吐出温度センサ44、ユニット出口側圧力センサ45、中間圧圧力センサ46、スプリット出口温度センサ47、低圧検知センサ48、ガスクーラ出口温度センサ49、ユニット出口温度センサ50、及びユニット入口温度センサ51が接続され、制御手段Cは、これらのセンサの出力を認識する。
また、制御手段Cは、膨張弁35、電磁弁55、回収用膨張弁72、電磁弁75、及び電磁弁78に接続され、これらの弁の開閉を制御可能になっている。
第1回転圧縮要素13は、冷媒管9を介して冷媒回路1の低圧側から吸い込まれる低圧冷媒を圧縮して中間圧まで昇圧して吐出する。第1回転圧縮要素13から吐出された冷媒は、中間圧吐出管61を介してインタークーラ20に流入され、インタークーラ20で空冷される。インタークーラ20を経た冷媒は、中間圧吸入管62を介して高段側吸入口17から第2回転圧縮要素14に吸い込まれる。第2回転圧縮要素14は、吸い込んだ中間圧の冷媒を圧縮して高圧に昇圧して、高段側吐出口18から吐出する。
中間熱交換器40において、第1流路40Aを経た冷媒は、冷媒管7を介して冷却ユニット側膨張弁81に流入されて減圧される。減圧された冷媒は、蒸発器82で蒸発されたのち、冷媒管9を介して第1回転圧縮要素13に戻る。
スプリットサイクルは、高圧側冷媒流路から分流して膨張弁35により減圧させた冷媒に、適宜冷媒量調整タンク60から第3連通路77を介して合流させた冷媒と、ガスクーラ30からの冷媒とを熱交換させるサイクルである。膨張弁35の弁開度を制御することで、中間熱交換器40での過冷却度が調節することが可能になる。なお、高圧側冷媒流路は、ガスクーラ30から中間熱交換器40を介してショーケースユニット80の蒸発器82に至る冷媒流路である。高段側吸入口17から第2回転圧縮要素14に吸い込まれた中間圧(MP)の冷媒ガスは、当該第2回転圧縮要素14により2段目の圧縮が行われて高温高圧(HP:通常運転状態で12MPa程の超臨界圧力)の冷媒ガスとなっている。即ち、超臨界圧力となった高圧の冷媒が、高圧側冷媒流路を流れている。
ガスクーラ30の出口から吐出されて、第1スプリット冷媒管65に流れ込んだ冷媒は、制御手段Cの制御のもと、膨張弁35により適宜膨張された後に、第2流路40Bに向かう。また、第2連通路73を開閉する電磁弁75が開いている場合には、冷媒量調整タンク60からの冷媒が、キャピラリーチューブ76にて膨張した後、第1スプリット冷媒管65を流れる冷媒と合流されたのち、第2流路40Bに流入される。
そして第1流路40Aを流れる冷媒と第2流路40Bを流れる冷媒との間で熱交換が行われ、第2流路40Bを流れた冷媒は、第2スプリット冷媒管66を流れて中間圧領域に戻される。
また、第2流路40Bの他端は、インタークーラ20から高段側吸入口17に戻る冷媒流路に合流する。このため、インタークーラ20における圧力損失を防止しつつ、円滑に中間熱交換器40から出た冷媒流を冷媒主回路の中間圧領域に合流させることが可能となる。
まず、二段圧縮機11の運転周波数制御について説明する。
制御手段Cの記憶部C1には、第1回転圧縮要素13へ吸い込まれる低圧冷媒の圧力の目標範囲が、ショーケースユニット80での目標設定温度に応じて、予め格納されている。本実施の形態では、例えば、ショーケースユニット80での目標設定温度が、Td℃±2℃の範囲に設定されており、低圧冷媒の圧力の目標範囲は、PaMPa〜PbMPaとなっている。低圧冷媒の目標範囲は、外気温が高い場合でも、設定した圧力の目標範囲内に、ショーケースユニット80の蒸発器82から放出された冷媒の圧力が入っていれば、ショーケースユニット80の仕様で要求される冷却性能が満足しているとみなせるものとして設定される。
以下、通常時の膨張弁35の弁開度の制御について説明する。
図3は通常時の膨張弁の弁開度の制御を説明するフロー図、図4は外気温度の値に対して、過冷却度の目標値を一義的に対応づけた目標値設定データの一例を説明する図である。
制御手段Cは、外気温センサ52の出力を参照して、外気温度Tを取得するとともに、記憶部C1の目標値設定データを参照し、中間熱交換器40の過冷却度の目標値ΔKaを、外気温度Tに応じて変更(設定)する(S101)。
なお、目標値設定データは、このものに限定されず、例えば、図4の破線で示されるように、外気温度Tの変動領域内のすべての値と過冷却度の目標値ΔKaとが比例関係で対応づけして構成されるものでもよい。このとき、比例係数は正の値として設定される。このように、目標値ΔKaは、高い外気温度に対しては、大きな値となり、低い外気温度に対しては小さな値となるように設定している。
次いで、制御手段Cは、ユニット出口温度センサ50が検出する冷媒温度(LT)及びガスクーラ出口温度センサ49が検出した冷媒温度(GCT)から、中間熱交換器40の実際の過冷却度ΔKb(GCT−LT)を演算する(S102)。
制御手段Cは、実際の過冷却度ΔKbが、弁縮小指標値より小さい場合(S105:YES)、中間熱交換器40での過冷却度が不十分であるとみなして膨張弁35の弁開度を所定量拡大させ(S106)、S101に戻る。
また、制御手段Cは、実際の過冷却度ΔKbが、弁縮小指標値より大きい場合(S105:NO)、膨張弁35の弁開度を現状に維持し(S107)、S101に戻る。
なお、上記膨張弁35の弁開度の制御サイクルは、所定間隔おきに繰り返される。
第1の条件を満足することは、以下のことを意味している。
低圧冷媒の圧力が、制御目標値の下限値より低い場合には、ショーケースユニット80での冷却性能が、過剰に発揮されていることになる。ショーケースユニット80での冷却が過剰に行われているにもかかわらず、二段圧縮機11の電動機19は、低回転数域内の回転数で駆動されているので、回転数を略落とすことができず、低圧冷媒の圧力を上げられない状況となっている。この状況は、外気温度Tが低い場合に起こりやすくなる。例えば、電動機19の運転周波数を35Hzであるときには、第1回転圧縮要素13と第2回転圧縮要素14の回転数が最も遅くなる。
第1の条件が満たされると、制御手段Cは、以下のように膨張弁35の弁開度を制御する。制御手段Cは、低圧検知センサ48の出力に基づいて低圧冷媒の圧力を認識し、目標制御値の下限値より所定以上小さいか否かを判断する。そして、制御手段Cは、低圧冷媒の圧力が、目標とする圧力範囲より所定以上小さいと判断すると、さらに、二段圧縮機11が、圧縮能力範囲の下限で駆動されているか否かを判断する。
制御手段Cは、この制御を所定時間おきに繰り返すことで、中間熱交換器40での過冷却度が、ショーケースユニット80で要求される冷却性能に見合ったものまで小さなものとなる。
このため、中間熱交換器40から中間圧領域に戻される冷媒量が、不必要に増大したり、ショーケースユニット80での冷却が過剰になされることに起因して、二段圧縮機11の駆動と停止が繰り返されたりすることが回避される。
ここで、所定値TDTは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なる。制御手段Cは、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度Tに基づき判断する。そして、制御手段Cは、超臨界領域と判断した場合には、所定値TDTを下げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値TDTを上げる設定とする。本実施形態では、超臨界領域では所定値TDTは10℃、飽和領域では35℃とする。
この場合、制御手段Cは、膨張弁35の弁開度を増大させように制御し、当該二段圧縮機11の温度上昇を抑制し、二段圧縮機11が限界温度に達しないようにしている。制御を行う。DT0は、一例として+95℃程度のものがあげられる。
これにより、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合であっても、中間熱交換器40において、二段圧縮機11に戻される冷媒の過熱度を確実に確保することができ、二段圧縮機11に液バックが生じる不都合を回避することができる。また、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合には、このような液バックが生じにくくなる。
冷媒回路1の冷媒を回収する回収制御を行う場合について説明する。制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が所定の回収閾値を超えたか否か、又は、当該ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が先の回収閾値よりも低い所定の回収保護値を超え、且つ、上記送風機42の回転数が最大値となっているか否かを判断する。
本実施形態では、冷媒回路1の中間圧(MP)は、一例として8MPa程を適正値としているため、当該値を回収保護値として設定し、回収閾値は、例えば、9MPa程度に設定する。また、送風機42の回転数の最大値は、一例として800rpmとする。また、送風機42の回転数が最大値となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が回収閾値である9MPaを超えた場合、若しくは、検出圧力が回収閾値以下であっても回収保護値である8MPaを超え、且つ、上記送風機42の回転数が最大値の800rpmとなっている場合には、冷媒回路1内に、過剰のガス冷媒が循環することによって、高圧側圧力が異常上昇したものと判断し、冷媒回収動作を実行する。
このとき、電磁弁78が開放されていることにより、第3連通路77を介して、冷媒量調整タンク60内の圧力を当該タンク外に逃がすことができる。そのため、外気温度が高くなった場合など、冷媒回路1内の冷媒が、液化しないガスサイクル運転している場合であっても、冷媒量調整タンク60内の圧力が低下するので、当該タンク内に流入した冷媒は液化して当該タンク60内に溜まる。即ち、冷媒量調整タンク60内の圧力は超臨界圧力以下に降下することによって、冷媒がガス領域から飽和領域となり、液面を確保することができる。
特に、冷媒量調整タンク60の上部と冷媒回路1の中間圧領域とを第3連通路77を介して連通させることにより、冷媒回路1の低圧側領域と連通させる場合と異なり、低圧側圧力が上昇されることによる冷却効率の低下を回避することが可能となる。
制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施形態では、8MPa以下となったか否かを判断し、回収保護値を下回った場合、冷媒回収動作を終了して冷媒保持動作に移行する。この冷媒保持動作では、制御手段Cは、電磁弁75を閉じた状態を維持し、電磁弁78を閉じ、回収用膨張弁72の弁開度を、先ほどの冷媒回収動作における弁開度に維持する。
そして、制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が上記回収保護値(この場合8MPa程)より低い所定の放出閾値(本実施形態では、7MPa程)を下回った場合、又は、当該ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が先の回収保護値以下となり、且つ、上記送風機42の回転数が最大値よりも低い所定の規定値以下となっているか否かを判断する。なお、当該所定の規定値とは、本実施形態では、一例として最大値の3/8程度、即ち、最高値800rpmとした場合、300rpm程度とする。また、送風機42の回転数が所定の規定値以下となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45の検出圧力が放出閾値である7MPaを下回った場合、若しくは、検出圧力が回収保護値である8MPa以下となり、且つ、上記送風機42の回転数が所定の規定値(ここでは300rpm)以下となっている場合には、冷媒回路1内の冷媒が不足してきたものと判断し、冷媒放出動作を実行する。
制御手段Cは、ユニット出口側圧力センサ45により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施形態では、8MPa以上となったか否かを判断し、回収保護値を超えた場合、冷媒放出動作を終了して上述した如き冷媒保持動作に移行する。以後、冷媒回路1の高圧側圧力に基づき、当該回収制御−第1保持制御―放出制御―第2保持制御を繰り返して実行することにより、高圧側圧力に基づいて冷媒回収・放出を制御でき、的確に高圧保護及び過負荷運転の防止することができる。これにより、冷凍装置の冷却能力を確保することができ、COPの適正化を図ることが可能となる。
冷媒量調整タンク60から放出される冷媒は、確実に中間熱交換器40により暖められて、中間圧領域に戻される。即ち、暖められた冷媒は、インタークーラ20から二段圧縮機11の高段側吸入口17に至る中間圧領域に合流されたのち、高段側吸入口17から第2回転圧縮要素14内に流入される。このように、冷媒量調整タンク60から吐出されて第2流路40Bに流入した冷媒が、暖められてから中間圧領域に戻されるので、中間圧領域の冷媒が、液バック状態となることが抑制される。
上記二段圧縮機11の運転が停止した後、二段圧縮機11を再始動する際には、制御手段Cは、二段圧縮機11の起動から所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁55を開放してバイパス回路84の流路を開放する。当該所定の運転周波数とは、二段圧縮機11が実効的なトルク制御が可能となる運転周波数であり、本実施形態では、一例として35Hzとする。
これにより、二段圧縮機11が、停止状態から起動され、当該所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁55が開放されることにより、低段側吐出口16から中間圧吐出管61に吐出され、インタークーラ20を経た後の中間圧領域の冷媒は、バイパス回路84を介して、冷媒回路1の低圧側領域に流入する。これにより、冷媒回路1の中間圧領域と低圧側領域との圧力が均圧される。
そのため、二段圧縮機11の始動時におけるトルク不足が生じている間に、中間圧領域の圧力と高圧領域の圧力とが接近してしまうことによる始動不良を未然に回避することができ、安定した、且つ、高効率な運転を実現することができる。尚、制御手段Cは、検出される二段圧縮機11の運転周波数が所定の運転周波数に上昇した後は、電磁弁55を閉鎖し、バイパス回路84の流路を閉塞することで、上述したような通常の冷凍サイクルを行う。
外気温度Tに応じて、過冷却度を適切に変更するように膨張弁35の開閉制御を制御手段Cに行わせることで、中間熱交換器40から中間圧領域に戻される冷媒量が不必要に増大することを一層回避できる。さらに、冷凍装置Rの冷却性能を二段圧縮機11の稼働と停止により行う必要がなくなるので、二段圧縮機11の駆動と停止に連動して動作する冷凍装置Rの膨張弁35などの各機器の負担も一層軽減できる。
これにより、非常に冷えた冷媒が、中間圧領域に戻ることが回避されるので、中間圧領域で液バックが進行することを抑制できる。
また、冷媒として、二酸化炭素が用いられている。二酸化炭素は、毒性や可燃性もなく冷媒管理が容易となる。
この場合、外気温度Tに応じて中間熱交換器40での過冷却度の制御の必要がなくなるので、冷凍装置Rのコスト削減につながる。
また、第1スプリット冷媒管65は、中間熱交換器40を経た冷媒が流れる冷媒管7と第2流路40Bの一端とを接続するものとして説明したが、ガスクーラ30の出口と中間熱交換器40との間の高圧冷媒管64と第2流路40Bとを接続するものとしてもよい。
図5は目標値設定データの他の例を示す図である。
図5において、目標値設定データは、外気温度Tの変動領域を複数に区分し、区分された外気温度の範囲毎に所定の過冷却度の目標値ΔKaを対応づけたもので構成されている。
例えば、過冷却度の目標値ΔKaは、外気温度が20℃未満のときに、5℃程度とし、外気温度が20℃以上40℃未満では、10℃程度とし、外気温度が40℃以上では、20℃に設定している。このように設定することで、過冷却度の目標値ΔKaが小刻みに変動することがないので、膨張弁35の弁開度を変動させる頻度を減らすことができる。
また、補助冷媒回路を構成する第1スプリット冷媒管65は、冷媒管7から分岐させて、中間熱交換器40の第2流路40Bに至るように構成するものとしたが、高圧冷媒管64から分岐させて、第2流路40Bに至るように構成してもよい。即ち、第1スプリット冷媒管65は、ガスクーラ30を経た高圧側冷媒流路の所定部から分岐させて第2流路40Bに至るように構成されていればよい。
また、制御手段Cが、回転数制御手段を兼ねるものとして説明したが、制御手段Cと回転数制御手段は、別々に設けてもよい。
C 制御手段,回転数制御手段
11 二段圧縮機
15 低段側吸入口(二段圧縮機の一段目の冷媒吸入部)
16 低段側吐出口(二段圧縮機の一段目の冷媒吐出部)
17 高段側吸入口(二段圧縮機の二段目の冷媒吸入部)
18 高段側吐出口(二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部)
20 インタークーラ
30 ガスクーラ
35 膨張弁
40 中間熱交換器
Claims (4)
- 二段圧縮機と、前記二段圧縮機の一段目の冷媒吐出部に入口が接続され、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吸入部に出口が接続されたインタークーラと、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部に入口が接続されるガスクーラと、前記ガスクーラの出口に接続され、前記ガスクーラを経て流入する冷媒を、前記ガスクーラを経た後に、膨張弁を介して減圧させた冷媒により過冷却させる中間熱交換器とを備えた冷凍装置において、
前記二段圧縮機を駆動する電動機の回転数を制御する回転数制御手段と、前記二段圧縮機の一段目の冷媒吸入部に吸入される冷媒の圧力を検知する低圧検知センサと、前記中間熱交換器の過冷却度を調節するために、前記膨張弁の弁開度を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記低圧検知センサの検知値が、制御目標値の下限値より小さい所定の閾値以下であり、かつ前記二段圧縮機の電動機の回転数が、所定の低回転数域にある場合に、前記中間熱交換器の過冷却度の目標値にかかわらず、前記膨張弁の弁開度を縮小させる機能を備えていることを特徴とする冷凍装置。 - 前記中間熱交換器の過冷却度の目標値が外気温度に応じて変更されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
- 前記中間熱交換器の過冷却度の目標値が一定であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
- 前記制御手段は、前記二段圧縮機の二段目の冷媒吐出部から吐出される冷媒の温度と、前記ガスクーラの出口での冷媒の温度との差が所定の閾値以下である場合に、前記中間熱交換器の過冷却度の目標値にかかわらず、前記膨張弁の弁開度を縮小させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012028893A JP2013164251A (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012028893A JP2013164251A (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | 冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013164251A true JP2013164251A (ja) | 2013-08-22 |
Family
ID=49175699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012028893A Pending JP2013164251A (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013164251A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020158888A1 (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0599540A (ja) * | 1991-10-03 | 1993-04-20 | Zexel Corp | 車両用空調装置の冷媒過充填防止装置 |
JP3063574B2 (ja) * | 1995-06-26 | 2000-07-12 | 株式会社デンソー | 空調装置 |
JP2001248919A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
JP2006170528A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2010002173A (ja) * | 2008-05-19 | 2010-01-07 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JP2010249452A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置 |
JP2011137557A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷凍装置 |
-
2012
- 2012-02-13 JP JP2012028893A patent/JP2013164251A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0599540A (ja) * | 1991-10-03 | 1993-04-20 | Zexel Corp | 車両用空調装置の冷媒過充填防止装置 |
JP3063574B2 (ja) * | 1995-06-26 | 2000-07-12 | 株式会社デンソー | 空調装置 |
JP2001248919A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
JP2006170528A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2010002173A (ja) * | 2008-05-19 | 2010-01-07 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JP2010249452A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置 |
JP2011137557A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷凍装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020158888A1 (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
JP2020122627A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6292480B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5502459B2 (ja) | 冷凍装置 | |
WO2013001688A1 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP6264688B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5484889B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5484890B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2015148406A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2015148407A (ja) | 冷凍装置 | |
JP6080031B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6179842B2 (ja) | 冷凍装置及び冷凍装置用増設冷媒量調整装置 | |
JP5496645B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2013164250A (ja) | 冷凍装置 | |
JP4767133B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP5523817B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2013155972A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2011133206A (ja) | 冷凍装置 | |
CN110494702B (zh) | 制冷循环装置 | |
JP5502460B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6653463B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5927553B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2013064573A (ja) | コンテナ用冷凍装置 | |
JP2014159950A (ja) | 冷凍装置 | |
JP6467682B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2011133208A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2013164251A (ja) | 冷凍装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141208 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150123 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160714 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161220 |