JP6079760B2 - 車両用電源制御装置 - Google Patents

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ここに開示された技術は、車両用電源制御装置に関するものである。
近年、車両の燃費性能を改善する観点から、車両の減速時に集中的に発電を行うことによってエンジンの負担を軽減する、いわゆる減速回生システムを採用した車両が増えつつある。
減速回生システムを採用した車両では、減速時に発電される大容量の電力を短時間で充電するために、従来から広く使われてきた鉛蓄電池(第1蓄電部)とは別に、鉛蓄電池よりも急速な充放電が可能なニッケル水素蓄電池、リチウムイオン二次電池又は電気二重層キャパシタ(第2蓄電部)が搭載されることが多い(特許文献1参照)。このように、特性が異なる2種類の蓄電部を搭載することにより、減速時に発生する電力を無駄なく回収しつつ、十分に大きな充電容量を確保することが可能となる。
特許文献1に記載の装置では、第2蓄電部として、電気二重層キャパシタが採用されており、鉛蓄電池に低電圧電気負荷が接続され、電気二重層キャパシタに発電機が接続されている。電気二重層キャパシタは、減速時に発生する電力を多く回収するために、鉛蓄電池より高い電圧まで充電可能に構成されている。そこで、鉛蓄電池と電気二重層キャパシタとの間には、電圧変換器及びバイパススイッチ素子が並列に接続された回路が設けられている。
通常時には、バイパススイッチ素子はオフにされ、電気二重層キャパシタ又は発電機の電圧は、電圧変換器により降圧されて、鉛蓄電池又は低電圧電気負荷に印加される。一方、電圧変換器の出力電流が予め定められた電流閾値を超えた状態が所定時間継続すると、発電機の発電が停止される。そして、電気二重層キャパシタの電圧が低下して、鉛蓄電池との電位差が所定値以下になると、バイパススイッチ素子がオンにされ、発電機の発電が再開されて、発電機の発電電力が、直接、鉛蓄電池又は低電圧電気負荷に供給される。
特開2013−119331号公報
上述のように、上記従来の特許文献1に記載の装置では、電気二重層キャパシタの電圧が低下して、鉛蓄電池との電位差が所定値以下になるまでに時間を要するため、発電機の発電停止からバイパススイッチ素子のオンまでの移行時間が必要となる。この移行時間において、低電圧電気負荷に供給される電流のうち、電流閾値を超えた分は、鉛蓄電池から供給されることになる。この場合、低電圧電気負荷への電流供給により、鉛蓄電池の電圧が移行時間中に過度に低下すると、動作中の低電圧電気負荷が停止する虞がある。このため、移行時間が過度に長くならないようにすることが求められる。
ここに開示された技術は、2種類の蓄電部を備える車両用電源制御装置において、電圧変換器の出力電流が電流閾値を超えた状態になったときに、バイパススイッチ素子がオンにされるまでの移行時間が過度に長くならないようにすることを目的とする。
上述の課題を解決するために、ここに開示された技術は、エンジンにより駆動されて発電する発電機と、予め定められた第1電圧値以下の電圧で動作する低電圧電気負荷と、前記低電圧電気負荷に電気的に接続され、上限電圧が前記第1電圧値に設定された第1蓄電部と、前記発電機に電気的に接続され、上限電圧が前記第1電圧値より高い第2電圧値に設定され、前記第1蓄電部より急速な充放電が可能な第2蓄電部と、前記発電機及び前記第2蓄電部と、前記低電圧電気負荷及び前記第1蓄電部との間に設けられ、前記発電機又は前記第2蓄電部から出力される電圧を低下させて前記低電圧電気負荷又は前記第1蓄電部に出力する電圧変換器と、前記電圧変換器に並列に接続され、オンにされると前記電圧変換器の入力端及び出力端の間を短絡し、オフにされると前記電圧変換器の入力端及び出力端の間を開放するバイパススイッチ素子と、前記バイパススイッチ素子がオフの状態で、前記電圧変換器の出力電流が予め定められた電流閾値を超えると前記発電機の発電を停止させ、前記第2蓄電部の電圧が予め定められた前記第1電圧値に近い移行電圧値に低下すると前記バイパススイッチ素子をオンにして前記発電部の発電を再開させる制御部と、前記第1蓄電部の温度を検出する温度検出部と、を備え、前記制御部は、前記温度検出部により検出された前記第1蓄電部の温度が、常温より低い値に予め定められた第1温度閾値以下の場合には、前記第2蓄電部の上限電圧を、前記第1電圧値より高く、かつ前記第2電圧値より低い第3電圧値に設定するものである。
この構成によれば、第1蓄電部の温度が第1温度閾値以下の場合には、第2蓄電部の上限電圧は、第1電圧値より高く、かつ第2電圧値より低い第3電圧値に設定される。したがって、電圧変換器の出力電流が電流閾値を超えることにより、発電機の発電が停止されたときに、第1蓄電部の温度が第1温度閾値以下の場合には、第2蓄電部の電圧が第1電圧値に近い移行電圧値に低下してバイパススイッチ素子がオンにされるまでの移行時間が短縮される。このため、電圧変換器の出力電流が電流閾値を超えた状態になったときに、移行時間が過度に長くならないようにすることができる。その結果、第1蓄電部の電圧が移行時間中に過度に低下することにより動作中の低電圧電気負荷が停止するような事態を避けることができる。
上記構成において、前記第2蓄電部は、電気二重層キャパシタを含み、前記制御部は、前記電気二重層キャパシタの静電容量を算出し、前記算出した静電容量を用いて、第1エネルギーから第2エネルギーを減算した値が第3エネルギーに等しくなるように前記第3電圧値を算出し、前記第1エネルギーは、前記電気二重層キャパシタの電圧が前記第3電圧値のときに前記電気二重層キャパシタに貯められるエネルギーであり、前記第2エネルギーは、前記電気二重層キャパシタの電圧が前記移行電圧値のときに前記電気二重層キャパシタに貯められるエネルギーであり、前記第3エネルギーは、前記電流閾値より大きい値に予め定められた最大電流値の電流が前記電圧変換部から出力されたときに、予め定められた移行時間で前記電気二重層キャパシタから放出されるエネルギーであるとしてもよい。
この構成によれば、電気二重層キャパシタの電圧は、予め定められた移行時間で、第3電圧値から移行電圧値に低下する。したがって、電圧変換器の出力電流が電流閾値を超えた状態になったときに、バイパススイッチ素子がオンにされるまでの移行時間が過度に長くならないようにすることができる。
上記構成において、前記第2蓄電部に電気的に接続され、前記第1電圧値を超える電圧で動作する高電圧電気負荷をさらに備え、前記制御部は、前記高電圧電気負荷を駆動する電流を前記電気二重層キャパシタから出力したときに、前記移行時間で前記電気二重層キャパシタから放出される第4エネルギーを予め算出し、前記制御部は、前記高電圧電気負荷が動作しているときは、前記第1エネルギーから前記第2エネルギーを減算した値が、前記第3エネルギーと前記第4エネルギーとの和に等しくなるように、前記第3電圧値を算出してもよい。
この構成によれば、高電圧電気負荷が動作しているときは、第1エネルギーから第2エネルギーを減算した値が、第3エネルギーと第4エネルギーとの和に等しくなるように、第3電圧値が算出される。高電圧電気負荷の動作により、電気二重層キャパシタに貯められているエネルギーが消費される。このため、高電圧電気負荷が動作しているときは、第4エネルギーの分だけ、第3電圧値(つまり第2蓄電部の上限電圧)を、より高い電圧値にすることができる。その結果、より多くの回生エネルギーを電気二重層キャパシタに貯めることが可能になる。
上記構成において、前記制御部は、前記電気二重層キャパシタの静電容量を繰り返し算出し、前記算出した最新の静電容量を保存し、前記保存した最新の静電容量を用いて、前記第3電圧値を算出してもよい。
一般に、電気二重層キャパシタの静電容量は、経時劣化により低下する。この構成によれば、電気二重層キャパシタの静電容量が繰り返し算出され、算出された最新の静電容量が保存され、保存された最新の静電容量を用いて、第3電圧値が算出される。このため、経時劣化により電気二重層キャパシタの静電容量が低下した場合でも、その低下した静電容量を用いて、第3電圧値が算出される。その結果、電気二重層キャパシタの経時劣化を反映した第3電圧値を算出することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記第1蓄電部の温度が前記第1温度閾値より高い値に予め定められた第2温度閾値以上では、前記第2蓄電部の上限電圧を前記第2電圧値に設定し、前記第1蓄電部の温度が前記第1温度閾値と前記第2温度閾値との間では、前記第2蓄電部の上限電圧を、前記第3電圧値と前記第2電圧値とを直線で補間した値に設定してもよい。
第2蓄電部の上限電圧を、第1蓄電部の温度が第1温度閾値以下で第3電圧値とし、第1温度閾値より高い温度で第2電圧値とすることにより、第1温度閾値を境界として階段状に設定することも考えられる。しかし、この場合には、例えば車両の走行中に、第2蓄電部の上限電圧が、第3電圧値と第2電圧値との間で階段状に切り替わると、運転者に違和感が生じる虞がある。一方、この構成によれば、第1蓄電部の温度が第1温度閾値と第2温度閾値との間では、第2蓄電部の上限電圧が、第3電圧値と第2電圧値とを直線で補間した値に設定されている。このため、第2蓄電部の上限電圧が、第3電圧値と第2電圧値との間で滑らかに切り替わる。したがって、運転者に違和感が生じるのを避けることができる。
この車両用電源制御装置によれば、第1蓄電部の温度が第1温度閾値以下の場合には、第2蓄電部の上限電圧は、第1電圧値より高く、かつ第2電圧値より低い第3電圧値に設定される。したがって、発電機の発電が停止されたときに、第1蓄電部の温度が第1温度閾値以下の場合には、第2蓄電部の電圧が第1電圧値に近い移行電圧値に低下するまでの移行時間を短縮することができる。その結果、第1蓄電部の電圧が移行時間中に過度に低下することにより動作中の低電圧電気負荷が停止するような事態を避けることができる。
車両用電源制御装置が搭載された車両の構成を概略的に示す図である。 車両の制御系統の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 制御部により行われる処理の一例を示すフローチャートである。 制御部に保存されている移行時間設定テーブルを示す図である。 制御部に保存されている上限電圧設定データを示す図である。 車両の車速、キャパシタ電圧、低電圧電気負荷に供給される負荷電流の推移の一例を示すタイミングチャートである。 車両用電源制御装置が搭載された車両の図1と異なる構成を概略的に示す図である。 図7に示される車両の制御系統の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 新品のキャパシタと経時劣化後のキャパシタとにおける上限電圧の違いを概略的に表す図である。 制御部により行われる処理の図3と異なる例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態が説明される。なお、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
(車両の全体構成)
図1は、車両用電源制御装置が搭載された車両の構成を概略的に示す図である。車両1は、図1に示されるように、エンジン11、ギヤ駆動式スタータ12、Integrated Starter Generator(ISG)13、正温度係数(PTC)ヒータ14、触媒ヒータ15、キャパシタ16、DC−DCコンバータ17、バイパススイッチ素子18、鉛蓄電池(以下、単に「バッテリ」と称される)19、低電圧電気負荷20を備える。
ギヤ駆動式スタータ12は、ギヤを介してエンジン11の出力軸9に連結されている。ギヤ駆動式スタータ12は、ユーザによりイグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、バッテリ19から供給される電力を用いて、エンジン11を始動する。エンジン11の駆動力は、出力軸9から、トランスミッション2、終減速機3、駆動軸4を介して、車輪5に伝達される。
ISG13、PTCヒータ14、触媒ヒータ15は、高電圧ラインL1及び遮断スイッチ素子6を介して、キャパシタ16に電気的に接続されている。遮断スイッチ素子6は、オンにされると、キャパシタ16を高電圧ラインL1に接続し、オフにされると、キャパシタ16を高電圧ラインL1から遮断する。遮断スイッチ素子6は、イグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされるとオンにされ、イグニッションスイッチがオフにされるとオフにされる。遮断スイッチ素子6は、本実施形態では、機械式リレーで構成されている。代替的に、遮断スイッチ素子6は、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOS−FET)又は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体スイッチで構成されてもよい。
ISG13は、発電機能と電動機能とを兼ね備える。ISG13は、ベルト8を介してエンジン11の出力軸9に連結されている。ISG13は、発電機能により動作する際は、エンジン11の出力軸9と連動して回転するロータを磁界中で回転させることにより発電を行う。ISG13は、磁界を発生するフィールドコイルへの供給電流の増減に応じて、最大数十Vまでの範囲で発電電圧を調節することが可能になっている。また、ISG13には、発電された交流電力を直流電力に変換する整流器(図示省略)が内蔵されている。ISG13で発電された電力は、この整流器で直流に変換された後に、高電圧ラインL1に出力される。
車両1が停止すると、アイドルストップ制御によってエンジン11が自動停止する。車両1の発進時には、ISG13の電動機能により、ベルト8を介してエンジン11の出力軸9を駆動することにより、エンジン11が再始動される。
バッテリ19は、直列接続された6セルの鉛蓄電池を含む。この構成により、バッテリ19の公称電圧は、DC12Vになっている。鉛蓄電池は、化学反応によって電気エネルギーを蓄えるものであるため、急速な充放電には不向きである。しかし、鉛蓄電池は、充電容量を確保し易いため、比較的多量の電力を蓄えることができるという特性を有する。バッテリ19は、低電圧ラインL2を介して、ギヤ駆動式スタータ12及び低電圧電気負荷20に電気的に接続されている。
キャパシタ16は、複数個の電気二重層キャパシタ(EDLC)が連結されて構成され、大容量化されている。キャパシタ16は、最大でDC数十Vまで充電されることが可能に構成されている。電気二重層キャパシタは、鉛蓄電池とは異なり、電解質イオンの物理的な吸着によって電気を蓄えるものである。このため、電気二重層キャパシタは、比較的急速な充放電が可能で、内部抵抗も小さいという特性を有する。
DC−DCコンバータ17は、高電圧ラインL1と低電圧ラインL2との間に設けられている。DC−DCコンバータ17は、例えば、内蔵するスイッチング素子のオンオフスイッチングによって入力電圧を変化させて出力する。本実施形態では、DC−DCコンバータ17は、高電圧ラインL1から低電圧ラインL2に(つまり図1中、左側から右側に)供給される電力の電圧を降圧する機能を有している。なお、本実施形態では、DC−DCコンバータ17は、これ以外の機能、例えば上記とは反対方向(つまり図1中、右側から左側へ)の電力の供給を許容したり、電圧を昇圧したりする機能は有していない。
バイパススイッチ素子18は、DC−DCコンバータ17に並列に接続されている。バイパススイッチ素子18は、オンにされると、DC−DCコンバータ17の入力端(つまり高電圧ラインL1)及び出力端(つまり低電圧ラインL2)の間を短絡し、オフにされると、DC−DCコンバータ17の入力端及び出力端の間を開放する。バイパススイッチ素子18は、本実施形態では、機械式リレーで構成されている。代替的に、バイパススイッチ素子18は、MOS−FET又はIGBT等の半導体スイッチで構成されてもよい。
PTCヒータ14は、車室内を暖房するためのヒータである。触媒ヒータ15は、排ガスを浄化する触媒を加熱するためのヒータである。PTCヒータ14及び触媒ヒータ15は、DC数十Vでも安定して動作するため、高電圧ラインL1の側に配置されている。
低電圧電気負荷20は、本実施形態では、DC12V(第1電圧値の一例)以下の電圧で動作する電気負荷である。低電圧電気負荷20は、例えば、電動式パワーステアリング機構(EAPS)、エアコン、オーディオ機器などを含む。本実施形態において、バッテリ19は、第1蓄電部の一例に相当し、キャパシタ16は、第2蓄電部の一例に相当し、DC−DCコンバータ17は、電圧変換器の一例に相当する。本実施形態において、発電機能により動作するISG13は、発電機の一例に相当し、電動機能により動作するISG13、PTCヒータ14及び触媒ヒータ15は、高電圧電気負荷の一例に相当する。
(制御系統)
図2は、図1に示される車両1の制御系統の電気的構成を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように、上述のISG13、DC−DCコンバータ17、ギヤ駆動式スタータ12、遮断スイッチ素子6、バイパススイッチ素子18、低電圧電気負荷20等の部品は、配線を介して制御部10と接続されており、制御部10からの指令に基づき制御される。制御部10は、例えば、従来周知のCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータで構成される。
制御部10は、車両1に設けられた各種センサ類と配線を介して接続されている。具体的には、車両1は、コンバータ出力電流センサ30、キャパシタ電圧センサ32、バッテリ電流センサ33、バッテリ電圧センサ34、バッテリ温度センサ35、動作状態検出部36、運転状態検出部37を備える。これらのセンサ類により検出された情報は、制御部10に逐次入力されるように構成されている。
コンバータ出力電流センサ30は、DC−DCコンバータ17の出力電流Ioutを検出する。キャパシタ電圧センサ32は、キャパシタ16の電圧Vcapを検出する。バッテリ電流センサ33は、バッテリ19に流れる電流Ibatを検出する。バッテリ電圧センサ34は、バッテリ19の端子電圧Vbatを検出する。バッテリ温度センサ35は、バッテリ19の端子温度Tbatを検出する。
動作状態検出部36は、例えば、イグニッションスイッチ、エアコン又はオーディオ機器等の操作スイッチの操作状態を検出するセンサを含む。また、動作状態検出部36は、例えば、エアコン又はオーディオ機器等の動作状態を検出するセンサを含む。
運転状態検出部37は、車両1の各部又はエンジン11の状態に関する物理量を検出するセンサ類を総称する。運転状態検出部37は、例えば、車両1の走行速度を検出する車速センサ、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ、アクセルペダル(図示省略)の操作量または操作力を検出するアクセルセンサ、ブレーキペダル7の操作量または操作力を検出するブレーキセンサ等を含む。この運転状態検出部37からの検出情報を用いて、制御部10は、例えば、車両1が減速しているか加速しているか、減速又は加速の度合いはどの程度かを判定する。
制御部10は、上記各センサ30,32〜35及び各検出部36,37からの検出情報を用いて、ISG13による電力発電量、DC−DCコンバータ17による降圧動作、低電圧電気負荷20およびギヤ駆動式スタータ12の駆動及び停止、遮断スイッチ素子6及びバイパススイッチ素子18のオンオフ等を制御する。以下、この制御部10による制御動作の具体例が、詳しく説明される。
(制御動作)
本実施形態の制御部10は、車両1の減速時に集中的に発電を行ういわゆる減速回生制御を実行可能である。このため、車両1の走行中、制御部10は、車両1の各部を、次のように制御する。
車両1の減速時には、ISG13の発電機能による発電が積極的に行われて、最大でDC数十Vの電力が生成される。このISG13で発電された電力は、DC−DCコンバータ17によってDC12Vまで降圧された後に、低電圧電気負荷20に供給される。また、低電圧電気負荷20での消費電力を超える余剰の電力は、キャパシタ16に供給され、キャパシタ16が充電される。キャパシタ16は、既に説明したように急速な充電が可能である。このため、余剰電力は、キャパシタ16によって効率よく回収されることになる。ただし、キャパシタ16が既に満充電状態(DC数十V)にある場合には、キャパシタ16をそれ以上充電することができない。このため、余剰電力は、バッテリ19の充電に回される。
一方、車両1の減速時以外の走行シーンでは、ISG13からエンジン11に加わる抵抗を少なくするために、ISG13による発電が極力抑制される。例えば、ISG13による発電が行われないとき、低電圧電気負荷20における消費電力は、主に充電されたキャパシタ16の電力によって賄われる。つまり、充電されたキャパシタ16に貯蔵されている最大でDC数十Vの電力が、DC−DCコンバータ17によりDC12Vまで降圧された後に、低電圧電気負荷20に供給される。
ただし、キャパシタ16の電圧が十分に高くない場合、又は低電圧電気負荷20における消費電力が比較的多い場合には、キャパシタ16の貯蔵電力だけでは低電圧電気負荷20における消費電力を賄うことができない。そこで、このような場合には、ISG13において発電が必要最小限行われて、このISG13により発電された電力が利用されるとともに、必要に応じてバッテリ19から放電される電力も利用される。
このような制御により、車両1の走行中のキャパシタ16の貯蔵電力は、常に、ある一定のレベル以上に保たれる。本実施形態では、制御部10は、キャパシタ16の電圧がDC12V〜最大電圧の範囲に収まるように、キャパシタ16の充放電を制御する。
上記のように、本実施形態では、車両1の減速時には、主にISG13からDC−DCコンバータ17を通じて低電圧電気負荷20に電力が供給される。一方、車両1の減速時以外では、キャパシタ16からDC−DCコンバータ17を通じて低電圧電気負荷20に電力が供給される。このため、車両1が走行している間は、原則として、バイパススイッチ素子18は、オフに維持されている。なお、上述のように、遮断スイッチ素子6は、イグニッションスイッチがオンにされるとオンにされ、イグニッションスイッチがオフにされるとオフにされる。したがって、車両1が走行している間は、遮断スイッチ素子6は、常にオンに維持されている。
車両1の走行中に、低電圧電気負荷20の消費電力が増大することにより、DC−DCコンバータ17の出力電流Ioutは、電流閾値Ith1を超えて、電流閾値Ith2に達する場合がある。電流閾値Ith1は、DC−DCコンバータ17の仕様によって定められた値で、定常的に流すことができる電流値である。電流閾値Ith2は、DC−DCコンバータ17の仕様によって定められた値で、予め定められた移行時間Ttr内であれば過渡的に流すことができる電流値である。
したがって、出力電流Ioutが電流閾値Ith2に達した状態で、移行時間Ttrを経過すると、DC−DCコンバータ17が過度に発熱し、故障に至る虞がある。このため、移行時間Ttrが経過するまでに、DC−DCコンバータ17の使用を停止することが求められる。
この場合において、DC−DCコンバータ17の使用を停止し、バッテリ19が、電流閾値Ith2に達するような電流の放電を続けると、バッテリ19の電圧が低下し、十分な電圧を低電圧電気負荷20に印加できなくなり、動作中の低電圧電気負荷20が停止してしまう虞がある。このような事態を避けるために、バイパススイッチ素子18をオンにしてDC−DCコンバータ17の入力端と出力端とを短絡し、発電機能により動作するISG13から低電圧電気負荷20に電力を供給することが考えられる。
但し、キャパシタ16の電圧Vcapが、バッテリ19の電圧Vbatより過度に高い状態のままで、バイパススイッチ素子18がオンにされると、バッテリ19及び低電圧電気負荷20の故障につながる。そこで、本実施形態では、制御部10は、次のような制御を行う。
図3は、制御部10により行われる処理の一例を示すフローチャートである。制御部10は、イグニッションスイッチがオンにされている間、一定間隔(例えば100msec)ごとに、図3に示される処理を開始する。図3のステップS1において、制御部10は、キャパシタ電圧センサ32からキャパシタ電圧Vcapを取得し、バッテリ温度センサ35からバッテリ端子温度Tbatを取得し、コンバータ出力電流センサ30からDC−DCコンバータ17の出力電流Ioutを取得する。
ステップS2において、制御部10は、バッテリ端子温度Tbatから、公知の手法を用いて、バッテリ19の液温TPlqを推定する。制御部10は、推定したバッテリ19の液温TPlqから、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxと、移行時間Ttrとを設定する。
図4は、制御部10に保存されている移行時間設定テーブル40を示す図である。図4に示されるように、移行時間設定テーブル40では、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0以下の場合は、移行時間Ttrは時間Ttr1に設定され、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0を超える場合は、移行時間Ttrは時間Ttr2に設定されている。時間Ttr1は、例えば数十秒に設定されている。時間Ttr2は、例えばTtr2=3×Ttr1に設定されている。
図5は、制御部10に保存されている上限電圧設定データ50を示す図である。図5に示されるように、上限電圧設定データ50では、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の場合には、上限電圧Vcap_maxは、電圧値Vc1に設定され、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth2以上の場合には、上限電圧Vcap_maxは、最大電圧に設定されている。また、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1と温度閾値TPth2との間では、上限電圧Vcap_maxは、最大電圧と電圧値Vc1とを直線で補間した値に設定されている。
電圧値Vc1は、最大電圧より低い値に予め定められている。温度閾値TPth1,TPth2は、それぞれ常温より低い値に予め定められている。温度閾値TPth2は、例えば、温度閾値TPth1より0.5℃高い値である。
図3に戻って、ステップS3において、制御部10は、キャパシタ電圧Vcapが上限電圧Vcap_maxを超えているか否かを判断する。キャパシタ電圧Vcapが上限電圧Vcap_max以下であれば(ステップS3でNO)、処理はステップS5に進められる。キャパシタ電圧Vcapが上限電圧Vcap_maxを超えていれば(ステップS3でYES)、処理はステップS4に進められる。
ステップS4において、制御部10は、ISG13の発電を停止する。ステップS5において、制御部10は、DC−DCコンバータ17の出力電流Ioutが、電流閾値Ith1を超えているか否かを判断する。出力電流Ioutが、電流閾値Ith1以下であれば(ステップS5でNO)、処理はステップS1に戻り、ステップS1〜S5が繰り返される。一方、出力電流Ioutが、電流閾値Ith1を超えていれば(ステップS5でYES)、処理はステップS6に進められる。
ステップS6において、制御部10は、ISG13の発電を停止し、経過時間Telのカウントを開始する。ステップS7において、制御部10は、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlw以下であるか否かを判断する。バイパス可能電圧Vlw(移行電圧値の一例)は、バイパススイッチ素子18をオンにしても、バッテリ19及び低電圧電気負荷20に支障を来さないキャパシタ16の電圧である。バイパス可能電圧Vlwは、本実施形態では例えば、DC12.5Vである。
ステップS7において、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlw以下でなければ(ステップS7でNO)、処理は再びステップS7に戻る。すなわち、制御部10は、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlw以下に低下するまで待機する。一方、ステップS7において、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlw以下であれば(ステップS7でYES)、処理はステップS8に進められる。
ステップS8において、制御部10は、カウントしている経過時間Telが移行時間Ttr以上になったか否かを判断する。経過時間Telが移行時間Ttr以上になっていなければ(ステップS8でNO)、処理は再びステップS8に戻る。すなわち、制御部10は、経過時間Telが移行時間Ttrに達するまで待機する。経過時間Telが移行時間Ttr以上になれば(ステップS8でYES)、処理はステップS9に進められる。
ステップS9において、制御部10は、バイパススイッチ素子18をオンにし、カウントしていた経過時間Telをリセットする。続くステップS10において、制御部10は、ISG13の発電を再開させる。その結果、ISG13により発電された電力が、バイパススイッチ素子18を介して、低電圧電気負荷20に供給される。
図6は、車両1の車速、キャパシタ電圧Vcap、低電圧電気負荷20に供給される負荷電流Iloadの推移の一例を示すタイミングチャートである。時刻t0に、ドアロックが解除される。時刻t1に、イグニッションスイッチがオンにされ、エンジン11が始動され、同時にオーディオ機器がオンにされる。その結果、低電圧電気負荷20(時刻t1ではオーディオ機器)には、電流値I1の負荷電流Iloadが供給される。
時刻t2に、車両1の走行が開始され、同時にエアコンがオンにされる。その結果、低電圧電気負荷20(時刻t2では、さらにエアコン)には、電流値I2の負荷電流Iloadが供給される。
時刻t3に、車両1は、定速走行に移る。時刻t4に、車両1は、減速を開始し、減速回生が行われる。その結果、キャパシタ16が充電され、キャパシタ電圧Vcapが増大する。キャパシタ電圧Vcapが最大電圧に達すると、キャパシタ電圧Vcapは最大電圧に維持される。時刻t1〜t4では、図3のステップS5でNOとなるため、ステップS1〜S5が繰り返される。
時刻t5に、例えば、窓ガラスの結露を防止するデフロストヒータ、座席を加熱するシートヒータなどがオンにされる。その結果、低電圧電気負荷20(時刻t5では、さらにデフロストヒータ及びシートヒータ)には、電流値I3の負荷電流Iloadが供給される。本実施形態では、電流値I3は、電流閾値Ith1に等しい。時刻t5では、図3のステップS5でYESとなるため、処理はステップS6に進められる。
時刻t5までの電流値I1〜I3の負荷電流Iloadは、制御部10によりDC−DCコンバータ17が制御されて、DC−DCコンバータ17から出力される。したがって、負荷電流Iloadは、DC−DCコンバータ17の出力電流Ioutに等しくなり、バッテリ19から放電されない。
時刻t6に、例えば、アンチロックブレーキシステムが作動し、さらにブロアファンの回転数が最大となる。その結果、低電圧電気負荷20(時刻t6では、さらにアンチロックブレーキシステム及びブロアファン)には、電流値I4を超えて電流値I5の負荷電流Iloadが供給される。
車両1では、例えば、アンチロックブレーキシステムの最大作動時間は、時間Tmaxに設定されている。このため、電流値I5の負荷電流Iloadの低電圧電気負荷20への供給は、時刻t6から時刻t7まで継続される。
本実施形態では、電流値I4は、電流閾値Ith2に等しい。したがって、DC−DCコンバータ17から、電流値I4の出力電流Ioutが出力される。すなわち、DC−DCコンバータ17は、時間Tmaxの間、電流値I4(つまり電流閾値Ith2)の出力電流Ioutを出力することが可能に構成されている。
このため、不足する電流値(I5−I4)の電流は、バッテリ19から出力される。すなわち、時刻t6から時刻t7までの時間Tmaxの間、バッテリ19から、電流値(I5−I4)のバッテリ電流Ibatが出力される。
バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の低温時には、常温時に比べてバッテリ19の内部抵抗が増大する。このため、常温時と同一の電流値で放電しても、低温時には、バッテリ19の電圧は早く低下する。一方、バッテリ19には、低電圧電気負荷20の動作を保障する最低保障電圧Vbat_limitが設定されている。制御部10は、バッテリ電圧Vbatが、この最低保障電圧Vbat_limitを下回らないように、制御する必要がある。
そこで、制御部10は、上述のように、移行時間Ttrを、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0以下の場合には、時間Ttr1に設定し、温度閾値TP0を超える場合には、時間Ttr2(>Ttr1)に設定している。
本実施形態では、Ttr2>Tmax>Ttr1になっている。したがって、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0を超える場合には、図6に示されるように、バッテリ19から、電流値(I5−I4)のバッテリ電流Ibatが時間Tmaxの間、出力されても、バッテリ電圧Vbatが、最低保障電圧Vbat_limitを下回ることはない。
一方、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0以下の場合には、電流値(I5−I4)のバッテリ電流Ibatが時間Tmaxの間、出力されると、バッテリ電圧Vbatが、最低保障電圧Vbat_limitを下回る虞がある。そこで、制御部10は、短い移行時間Ttr1内に、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlwに低下するように、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TP0以下の低温時には、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを、最大電圧より低い電圧値Vc1に設定している。
これによって、短い移行時間Ttr1が経過するまでに、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlwに低下する(図3のステップS7でYES)。そして、バイパススイッチ素子18がオンにされ(図3のステップS9)、ISG30の発電機能による発電が再開される(図3のステップS10)。このため、ISG30から、直接、電流値I5の負荷電流Iloadが低電圧電気負荷20に供給される。その結果、バッテリ電圧Vbatが、最低保障電圧Vbat_limitを下回るのを避けることができる。
(作用)
以上説明したとおり、本実施形態では、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の低温時には、制御部10は、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを最大電圧より低い電圧値Vc1に設定している。したがって、ISG13の発電機能の停止からの経過時間Telが移行時間Ttr1(<Ttr2)に達するまでに、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlwに低下する。このため、移行時間Ttr1の経過時には、バッテリ19及び低電圧電気負荷20に支障を来すことなく、バイパススイッチ素子18をオンにすることができ、ISG13の発電機能を再開させることができる。その結果、バッテリ19の電圧Vbatが最低保障電圧Vbat_limitを下回ることにより低電圧電気負荷20が停止するような事態を避けることができる。
また、本実施形態では、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlwに低下した場合でも、移行時間Ttrが経過するまでは、ISG13の発電を再開せずに、待機している(図3のステップS8)。このため、ISG13の非発電期間を可能な限り延ばすことができる。その結果、燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、図5に示されるように、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1と温度閾値TPth2との間では、上限電圧Vcap_maxは、最大電圧と電圧値Vc1とを直線で補間した値に設定されている。このため、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1と温度閾値TPth2との間で変化した場合でも、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxは、滑らかに変更される。すなわち、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxが、最大電圧から電圧値Vc1に、又は電圧値Vc1から最大電圧に、階段状に変更されることはない。その結果、車両1の走行中に、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1と温度閾値TPth2との間で変化した場合でも、運転者に違和感が生じるのを避けることができる。
(変形例1)
上記実施形態では、制御部10は、図5に示されるように、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを設定している。言い換えると、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxは、バッテリ19の液温TPlqのみで決まる固定値になっている。しかし、制御部10は、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを、キャパシタ16の静電容量Ccapを用いて、算出するようにしてもよい。
図7は、車両用電源制御装置が搭載された車両の図1と異なる構成を概略的に示す図である。図8は、図7に示される車両1Aの制御系統の電気的構成を概略的に示すブロック図である。車両1Aは、図7に示されるように、抵抗素子71及び抵抗接続スイッチ素子72を備える。抵抗素子71及び抵抗接続スイッチ素子72を備える点以外は、図7に示される車両1Aは、図1に示される車両1と同じである。
抵抗素子71は、抵抗値が既知の定抵抗である。抵抗素子71の一端は、接地され、他端は、抵抗接続スイッチ素子72及び高電圧ラインL1を介してキャパシタ16に接続されている。抵抗接続スイッチ素子72は、オンにされると、抵抗素子71と高電圧ラインL1との間を短絡し、オフにされると、抵抗素子71と高電圧ラインL1との間を開放する。抵抗接続スイッチ素子72は、本変形例1では、機械式リレーで構成されている。代替的に、抵抗接続スイッチ素子72は、MOS−FET又はIGBT等の半導体スイッチで構成されてもよい。
制御部10は、ISG13、PTCヒータ14、触媒ヒータ15が動作していないときに、DC−DCコンバータ17の動作を停止させる。この状態で、制御部10は、キャパシタ電圧センサ32からキャパシタ電圧Vcapを取得する。次に、制御部10は、抵抗接続スイッチ素子72をオンにし、抵抗素子71を通して、キャパシタ16に貯められている電荷を放電させる。所定の放電時間の経過後に、制御部10は、抵抗接続スイッチ素子72をオフにし、キャパシタ16の放電を終了する。キャパシタ16の放電終了後に、制御部10は、キャパシタ電圧センサ32からキャパシタ電圧Vcapを取得する。
制御部10は、公知の次式(1)によって、キャパシタ16の静電容量Ccapを算出する。
Ccap=−Td/R71×1/ln(Vcap2/Vcap1) (1)
ここで、Tdは放電時間であり、R71は抵抗素子71の抵抗値であり、Vcap1は放電開始前のキャパシタ電圧であり、Vcap2は放電終了後のキャパシタ電圧である。
制御部10は、定期的に又は不定期に、繰り返してキャパシタ16の静電容量Ccapを算出する。制御部10は、算出したキャパシタ16の静電容量Ccapを保存する。制御部10は、キャパシタ16の静電容量Ccapの算出毎に、保存している静電容量Ccapを更新することにより、最新の静電容量Ccapを保存する。
図7、図8の構成では、制御部10は、図3のステップS2において、設定された移行時間Ttrと、保存しているキャパシタ16の静電容量Ccapとを用いて、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを算出する。
キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxに関し、次式(2)が成立する。
J=1/2×Ccap×(Vcap_max−Vlw) (2)
ここで、Vlwは、上記バイパス可能電圧である。上述のように、例えばVlw=12.5Vである。Jは、キャパシタ電圧Vcapが、移行時間Ttr1で、上限電圧Vcap_maxからバイパス可能電圧Vlwに変化するときの、キャパシタ16のエネルギーである。エネルギーJは、例えば、DC−DCコンバータ17の出力電流Ioutの電流値が電流値I4のときにキャパシタ16から出力されるキャパシタ電流が、移行時間Ttr1の間、流れ続けたときのエネルギーとして、予め算出することができる。制御部10は、予め算出されたエネルギーJと、予め設定されたバイパス可能電圧Vlwとを保存する。
上記式(2)を変形すると、次式(3)が得られる。
Vcap_max=(2×J/Ccap+Vlw1/2 (3)
制御部10は、図3のステップS2において、上記式(3)により、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを算出する。なお、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1を超える場合には、制御部10は、図3のステップS2において、上記式(3)を使用せずに、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを最大電圧に設定する。
上記式(3)から分かるように、キャパシタ16の静電容量Ccapが経時劣化により低下すると、上限電圧Vcap_maxは増大する。
図9は、新品のキャパシタと経時劣化後のキャパシタとにおける上限電圧の違いを概略的に表す図である。図9において、横軸はキャパシタ電圧Vcap[V]を表し、縦軸はDC−DCコンバータ17から電流値I4(図6)の出力電流Ioutが出力されているときに、キャパシタ電圧Vcapがバイパス可能電圧Vlwまで低下するのに要する時間を表す。
図9の特性G1は、新品のキャパシタ16の特性を表す。図9の特性G2は、経時劣化後のキャパシタ16の特性を表す。バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の場合には、移行時間Ttrは、時間Ttr1に設定される。この場合、特性G1で表される新品のキャパシタ16では、キャパシタ電圧Vcapが電圧値Vcm1であれば、時間Ttr1内に、バイパス可能電圧Vlwまで低下する。一方、特性G2で表される経時劣化後のキャパシタ16では、キャパシタ電圧Vcapが電圧値Vcm2(>Vcm1)であれば、時間Ttr1内に、バイパス可能電圧Vlwまで低下する。これらの電圧値Vcm1,Vcm2は、上記式(3)により算出される。
バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1を超える場合には、移行時間Ttrは、時間Ttr2に設定される。この場合、キャパシタ16が新品でも経時劣化後でも、キャパシタ電圧Vcapが最大電圧であれば、時間Ttr2内に、バイパス可能電圧Vlwまで低下する。したがって、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1を超える場合には、キャパシタ上限電圧Vcap_maxは、最大電圧に設定される。
以上のように、図7、図8の構成では、制御部10は、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の場合に、キャパシタ16の最新の静電容量Ccapを用いて、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを算出している。したがって、経時劣化によりキャパシタ16の静電容量Ccapが変化した場合でも、最適な上限電圧Vcap_maxを算出することができる。
(変形例2)
上記実施形態では、制御部10は、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下の低温時には、一律に、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを最大電圧より低い電圧値Vc1に設定している。しかし、制御部10は、PTCヒータ14及び触媒ヒータ15(ここでは、両者は、合わせて「高電圧電気負荷」とも称される)が動作している場合には、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを電圧値Vc1より増大させてもよい。
図10は、制御部10により行われる処理の図3と異なる例を示すフローチャートである。図10では、図3と同じステップには同じ符号が付されている。図10の処理が行われる車両の構成は図1と同じであり、車両の制御系統の電気的構成は図2と同じである。
PTCヒータ14及び触媒ヒータ15には、予め定められた値の電流が供給される。例えば、PTCヒータ14には、電流値Iptcの定電流が供給される。例えば、触媒ヒータ15には、電流値Icatの定電流が供給される。
制御部10は、移行時間Ttr1の間、キャパシタ16からPTCヒータ14に電流値Iptcの定電流が供給されたときのキャパシタ電圧Vcapの電圧低下幅Vptc(例えば0.5V)を保存している。制御部10は、移行時間Ttr1の間、キャパシタ16から触媒ヒータ15に電流値Icatの定電流が供給されたときのキャパシタ電圧Vcapの電圧低下幅Vcat(例えば0.4V)を保存している。
制御部10は、イグニッションスイッチがオンにされている間、一定間隔(例えば100msec)ごとに、図10に示される処理を開始する。図10のステップS11において、制御部10は、キャパシタ電圧センサ32からキャパシタ電圧Vcapを取得し、バッテリ温度センサ35からバッテリ端子温度Tbatを取得し、コンバータ出力電流センサ30からDC−DCコンバータ17の出力電流Ioutを取得し、動作状態検出部36からPTCヒータ14及び触媒ヒータ15の動作状態を取得する。
ステップS12において、制御部10は、バッテリ端子温度Tbatから、公知の手法により、バッテリ19の液温TPlqを推定する。制御部10は、推定したバッテリ19の液温TPlqから、上記実施形態と同様に、移行時間Ttrを設定する。また、ステップS12において、制御部10は、バッテリ19の液温TPlqと、PTCヒータ14及び触媒ヒータ15の動作状態とから、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを設定する。
制御部10は、PTCヒータ14及び触媒ヒータ15が動作していない場合には、上記実施形態と同様に(つまり図5に示されるように)、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを設定する。
制御部10は、PTCヒータ14が動作しており、触媒ヒータ15が動作しておらず、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下である場合には、上限電圧Vcap_maxを、電圧値(Vc1+Vptc)に設定する。
制御部10は、PTCヒータ14が動作しておらず、触媒ヒータ15が動作しており、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下である場合には、上限電圧Vcap_maxを、電圧値(Vc1+Vcat)に設定する。
制御部10は、PTCヒータ14及び触媒ヒータ15の両方が動作しており、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下である場合には、上限電圧Vcap_maxを、電圧値(Vc1+Vptc+Vcat)に設定する。
ステップS12に続いて、処理はステップS3に進められ、以降は、図3と同様の処理が行われる。
この図10の処理によれば、バッテリ19の液温TPlqが温度閾値TPth1以下である場合に、PTCヒータ14又は触媒ヒータ15が動作しているときは、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxが、電圧値Vc1より高い電圧値に設定される。したがって、上記実施形態に比べて、より多くの回生エネルギーを貯めることができる。
なお、制御部10は、PTCヒータ14又は触媒ヒータ15が動作していないときには、PTCヒータ14又は触媒ヒータ15を強制的に動作させるようにして、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxを電圧値Vc1より高い電圧値に設定しておいてもよい。但し、PTCヒータ14又は触媒ヒータ15が故障して、強制的に動作させることができないような事態も考えられる。その場合には、キャパシタ16の上限電圧Vcap_maxが、最大電圧より低い電圧値Vc1に設定される上記実施形態は、有効である。
(変形例3)
上記実施形態では、バッテリ19よりも急速な充放電が可能な、複数の電気二重層キャパシタ(EDLC)を含むキャパシタ16を用いたが、このようなキャパシタ16に限られない。例えば、リチウムイオンキャパシタを用いてもよい。リチウムイオンキャパシタは、電気二重層キャパシタとは異なり、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵可能な炭素系材料を負極として用いることによってエネルギー密度をさらに向上させたものである。リチウムイオンキャパシタは、正極と負極とで充放電の原理が異なる(化学反応を併用する)ことから、ハイブリッドキャパシタとも呼ばれる。
10 制御部
13 ISG
14 PTCヒータ
15 触媒ヒータ
16 キャパシタ
17 DC−DCコンバータ
18 バイパススイッチ素子
19 バッテリ
20 低電圧電気負荷

Claims (5)

  1. エンジンにより駆動されて発電する発電機と、
    予め定められた第1電圧値以下の電圧で動作する低電圧電気負荷と、
    前記低電圧電気負荷に電気的に接続され、上限電圧が前記第1電圧値に設定された第1蓄電部と、
    前記発電機に電気的に接続され、上限電圧が前記第1電圧値より高い第2電圧値に設定され、前記第1蓄電部より急速な充放電が可能な第2蓄電部と、
    前記発電機及び前記第2蓄電部と、前記低電圧電気負荷及び前記第1蓄電部との間に設けられ、前記発電機又は前記第2蓄電部から出力される電圧を低下させて前記低電圧電気負荷又は前記第1蓄電部に出力する電圧変換器と、
    前記電圧変換器に並列に接続され、オンにされると前記電圧変換器の入力端及び出力端の間を短絡し、オフにされると前記電圧変換器の入力端及び出力端の間を開放するバイパススイッチ素子と、
    前記バイパススイッチ素子がオフの状態で、前記電圧変換器の出力電流が予め定められた電流閾値を超えると前記発電機の発電を停止させ、前記第2蓄電部の電圧が予め定められた前記第1電圧値に近い移行電圧値に低下すると前記バイパススイッチ素子をオンにして前記発電部の発電を再開させる制御部と、
    前記第1蓄電部の温度を検出する温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部により検出された前記第1蓄電部の温度が、常温より低い値に予め定められた第1温度閾値以下の場合には、前記第2蓄電部の上限電圧を、前記第1電圧値より高く、かつ前記第2電圧値より低い第3電圧値に設定する、車両用電源制御装置。
  2. 前記第2蓄電部は、電気二重層キャパシタを含み、
    前記制御部は、
    前記電気二重層キャパシタの静電容量を算出し、
    前記算出した静電容量を用いて、第1エネルギーから第2エネルギーを減算した値が第3エネルギーに等しくなるように前記第3電圧値を算出し、
    前記第1エネルギーは、前記電気二重層キャパシタの電圧が前記第3電圧値のときに前記電気二重層キャパシタに貯められるエネルギーであり、
    前記第2エネルギーは、前記電気二重層キャパシタの電圧が前記移行電圧値のときに前記電気二重層キャパシタに貯められるエネルギーであり、
    前記第3エネルギーは、前記電流閾値より大きい値に予め定められた最大電流値の電流が前記電圧変換部から出力されたときに、予め定められた移行時間で前記電気二重層キャパシタから放出されるエネルギーである、請求項1に記載の車両用電源制御装置。
  3. 前記第2蓄電部に電気的に接続され、前記第1電圧値を超える電圧で動作する高電圧電気負荷をさらに備え、
    前記制御部は、前記高電圧電気負荷を駆動する電流を前記電気二重層キャパシタから出力したときに、前記移行時間で前記電気二重層キャパシタから放出される第4エネルギーを予め算出し、
    前記制御部は、前記高電圧電気負荷が動作しているときは、前記第1エネルギーから前記第2エネルギーを減算した値が、前記第3エネルギーと前記第4エネルギーとの和に等しくなるように、前記第3電圧値を算出する、請求項2に記載の車両用電源制御装置。
  4. 前記制御部は、前記電気二重層キャパシタの静電容量を繰り返し算出し、前記算出した最新の静電容量を保存し、前記保存した最新の静電容量を用いて、前記第3電圧値を算出する、請求項2又は3に記載の車両用電源制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1蓄電部の温度が前記第1温度閾値より高い値に予め定められた第2温度閾値以上では、前記第2蓄電部の上限電圧を前記第2電圧値に設定し、前記第1蓄電部の温度が前記第1温度閾値と前記第2温度閾値との間では、前記第2蓄電部の上限電圧を、前記第3電圧値と前記第2電圧値とを直線で補間した値に設定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用電源制御装置。
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