JP6079638B2 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、コンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、コンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、推論処理により得られた推論結果を提示する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、コンピュータ・プログラムに関する。
入力されたコンテキスト情報に対して推論ルールを適用することにより推論結果を求め、求めた推論結果を提示する情報処理装置が知られている。ここで、コンテキスト情報とは、推論ルールの適用対象となる情報であり、例えば、文書データに含まれる文字情報や画像情報、センサ機器から出力される測定データ、または、装置やアプリケーションソフトウェアに対する操作ログデータ等である。
このような情報処理装置が用いる推論手法として、例えば、演繹推論がある。演繹推論を用いる場合、情報処理装置は、例えば、次式(1)に示すようなIF−THEN形式で表される推論ルールを保持する。
IF 温度>100 & 液体==水
THEN 液体→(変化)→気体・・・(1)
式(1)の1行目は、「温度が摂氏100度以上であり、かつ、液体が水である場合」という条件(IF情報)を表している。また、式(1)の2行目は、IF情報が満たされる場合に「液体が気体に変化する」という事象(THEN情報)を表している。このような推論ルールを用いる情報処理装置は、入力されたコンテキスト情報がIF情報を満たす場合に、該IF情報に対して設定されたTHEN情報が発生すると推論する。
このような情報処理装置は、例えば、ある装置の設計において、重要な過去の事例や不具合事例等の事例情報と、そのような事例が起こりうる条件とを、推論ルールとしてあらかじめ保持しておく。そして、このような情報処理装置は、その装置の設計文書データからコンテキスト情報を抽出し、抽出したコンテキスト情報に推論ルールを適用する。この場合、このような情報処理装置は、そのような設計文書データに基づく設計により起こりうる不具合事例や、該設計に関連する重要な過去の事例等を、推論結果として提示することができる。その結果、このような情報処理装置は、設計文書データの内容をチェックするユーザの作業を支援することができる。
ところで、このような情報処理装置において、推論ルールが大量に蓄積されている場合、大量の推論結果が得られることになる。そして、提示される推論結果が大量になると、ユーザにとって、推論結果を把握しづらいという問題が生じる。このような問題を解決する関連技術として、大量の情報を、ユーザにとって把握しやすい件数に絞りこんでから提示する技術がある。
例えば、特許文献1には、生産工程における過去の不具合発生履歴を蓄積し、蓄積した不具合発生履歴に基づいて、故障の種別毎の発生頻度、影響度および検出度を算出し、算出したこれらの情報を統合して危険優先度を算出する情報処理装置が記載されている。そして、この情報処理装置は、危険優先度でソートした故障情報をユーザに提示する。これにより、この情報処理装置は、ユーザにとって全て把握できない程多数の故障情報がある場合でも、危険優先度の高い故障情報を優先してユーザに提示することができる。
また、非特許文献1には、複数の情報に対する複数のユーザのアクセス履歴を用いた協調フィルタリングにより、各ユーザにとって未知かつ有用な情報を提示する情報処理装置が記載されている。この情報処理装置は、ユーザにとって全て把握できない程多数の情報がある場合でも、そのうちユーザにとって未知かつ有用な情報を提示することができる。
特開2007−280301号公報
大杉直樹他,"協調フィルタリングに基づくソフトウェア機能推薦システム",2004年情報処理学会論文誌Vol.45No.1
しかしながら、特許文献1に記載された情報処理装置は、危険優先度の高い故障情報をユーザに提示することができるが、以下の問題がある。
危険優先度の高い故障情報であっても、ユーザによっては、その故障情報に関する詳しい知識を有している場合がある。一方、危険優先度の低い故障情報であっても、ユーザによっては、その故障情報に関する詳しい知識を有していないために、そのような故障情報に関連するミスを生じやすい場合がある。しかしながら、特許文献1に記載された情報処理装置は、各ユーザにとって詳細な知識を持たない故障情報を上位に提示するとは限らない。
また、非特許文献1に記載された情報処理装置は、各ユーザがアクセスしていない情報を未知の情報とみなし、そのうち各ユーザにとって有用であると判定した情報を提示することができるが、以下の問題がある。
例えば、非特許文献1に記載された情報処理装置が、設計における不具合事例情報を対象とする場合を想定する。あるユーザは、ある種類のコンテキスト情報に関連する不具合事例情報に既にアクセスしていても、コンテキスト情報の種類が異なると、そのような不具合事例情報を見落としてしまう場合がある。このような場合、そのユーザは、その不具合事例情報に対して真に詳しい知識を有していないといえる。しかしながら、非特許文献1に記載された情報処理装置は、ユーザが既にアクセスした情報を提示しないので、そのユーザにとって詳しい知識を持たない不具合事例情報を提示できない場合がある。
また、あるユーザが未だアクセスしていない情報が、既にアクセスした情報に類似している場合がある。この場合であっても、非特許文献1に記載された情報処理装置は、既にアクセスした情報に類似した情報を有用であると判定して提示してしまうことがある。このような類似情報に対して、そのユーザは、既に詳しい知識を持っている場合もある。したがって、非特許文献1に記載された情報処理装置は、そのユーザが既に詳しい知識を持つ情報を提示してしまう場合がある。
このように、特許文献1および非特許文献1に記載された技術を、推論結果を提示する情報処理装置に適用しても、各ユーザにとって詳細な知識を持たない推論結果を優先的に提示できない場合があるという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、コンテキストから推論される推論結果のうち、各ユーザにとって詳細な知識を持たない情報を優先的に提示する情報処理装置等を提供することを主たる目的とする。
本発明の情報処理装置は、コンテキスト情報に対して推論ルールを適用することにより推論結果を得る推論部と、推論結果を閲覧する閲覧ユーザを表す情報を用いて、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを取得し、取得した各知識レベルに基づいて、推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出部と、推論結果指標値算出部によって算出された指標値に基づいて推論結果を提示する推論結果提示部と、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを、推論結果提示部によって提示された推論結果に対して閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報に基づいて更新する知識レベル更新部と、を備える。
また、本発明の情報処理システムは、上述の情報処理装置と、コンテキスト情報を収集して情報処理装置に送信し、情報処理装置から提示される推論結果を出力装置に出力し、入力装置から入力される評価情報を情報処理装置に送信する端末と、を備える。
また、本発明の情報処理方法は、入力されたコンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶した推論ルールを適用することにより推論結果を求め、推論結果を得るまでに適用した各推論ルールに対して、推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとしてあらかじめ記憶した値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出し、指標値に基づいて推論結果を提示し、提示した推論結果に対して、閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得し、推論結果を得るまでに適用した各推論ルールについて、該推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルとして記憶した値を、評価情報に基づいて更新する。
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、コンテキスト情報を取得するコンテキスト情報取得処理と、コンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶装置に記憶された推論ルールを適用することにより推論結果を求める推論処理と、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対して、推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとして記憶装置にあらかじめ記憶された値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出処理と、指標値に基づいて推論結果を提示する推論結果提示処理と、推論結果提示処理で提示された推論結果に対して、閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得する評価情報取得処理と、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルとして記憶装置に記憶された値を、評価情報に基づいて更新する知識レベル更新処理と、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、コンテキストから推論される推論結果のうち、各ユーザにとって詳細な知識を持たない情報を優先的に提示することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の推論結果提示動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における事例情報記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における推論ルール記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における知識レベル記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における知識レベル変更ルール記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作の具体例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態における推論結果提示画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における評価情報入力画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作の具体例を説明するための模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における知識レベル記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における推論ルール記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における事例情報記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における行動履歴変換ルール記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における知識レベル変更ルール記憶部に格納される情報の一例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成図である。 本発明の第2〜第4の実施の形態に係るサーバのハードウェア構成図である。 本発明の第2〜第4の実施の形態に係る端末のハードウェア構成図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置1の機能ブロック構成を図1に示す。図1において、情報処理装置1は、推論ルール記憶部101と、知識レベル記憶部102と、コンテキスト情報取得部103と、推論部104と、推論結果指標値算出部105と、推論結果提示部106と、評価情報取得部107と、知識レベル更新部109とを備える。次に、情報処理装置1のハードウェア構成を図25に示す。図25において、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)2501と、RAM(Random Access Memory)2502と、ROM(Read Only Memory)2503と、ハードディスク等の記憶装置2504と、入力装置2505と、表示装置2506とを備えたコンピュータ装置2500によって構成されている。また、推論ルール記憶部101および知識レベル記憶部102は、記憶装置2504によって構成される。また、コンテキスト情報取得部103および評価情報取得部107は、入力装置2505と、ROM2503または記憶装置2504に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2502に読み込んで実行するCPU2501とによって構成される。また、推論部104と、推論結果指標値算出部105と、知識レベル更新部109とは、ROM2503または記憶装置2504に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2502に読み込んで実行するCPU2501によって構成される。また、推論結果提示部106は、表示装置2506と、ROM2503または記憶装置2504に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2502に読み込んで実行するCPU2501とによって構成される。なお、各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
推論ルール記憶部101は、1つ以上の推論ルールを記憶している。このような推論ルールは、後述のコンテキスト情報の内容に応じて発生する事象を表す。推論ルールは、例えば、条件(IF情報)および該条件が満たされたときに発生する事象(THEN情報)からなるIF−THEN形式のルールであってもよい。推論ルール記憶部101は、このような推論ルールを、該推論ルールを識別する推論ルールIDとともに記憶しておく。
知識レベル記憶部102は、各推論ルールに対するユーザ毎の知識の深さを表す知識レベルを記憶している。具体的には、知識レベル記憶部102は、推論ルールIDと、ユーザの識別情報(ユーザID)と、該ユーザの該推論ルールに対する知識の深さを表す知識レベルとを対応付けし、対応付けされた複数のレコードを記憶している。以降、本発明の各実施の形態では、知識レベルの値が小さいほど、そのユーザがその推論ルールに対してより詳しくないことを表すものとして説明を続ける。また、知識レベル記憶部102に記憶される各知識レベルは、後述の知識レベル更新部109によって更新されうる。また、知識レベル記憶部102に記憶される各知識レベルは、あらかじめ登録されるか、初期値として0などの所定値が設定されていてもよい。
コンテキスト情報取得部103は、コンテキスト情報を取得する。コンテキスト情報とは、推論の対象となる情報であり、例えば、文書データに含まれる文字情報や画像情報、センサ機器から出力される測定データ、または、装置やアプリケーションソフトウェアに対する操作ログデータ等であってもよい。
推論部104は、取得されたコンテキスト情報に対して、推論ルール記憶部101に記憶された推論ルールを適用することにより、推論結果を得る。例えば、推論部104は、コンテキスト情報に適合するIF情報を有する推論ルールを検索する。そして、推論部104は、検索した推論ルールが有するTHEN情報が起こると推定する。また、推論部104は、適用した推論ルールのTHEN情報が他の推論ルールのIF情報を満たす場合、他の推論ルールをさらに適用する連鎖的な推論処理を繰り返してもよい。また、推論部104は、取得したコンテキスト情報または適用した推論ルールのTHEN情報に対して適用可能な複数の推論ルールがあれば、それぞれの推論ルールに基づき複数の推論処理を実行してもよい。
推論結果指標値算出部105は、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを用いて、その推論結果の指標値を算出する。ここで、閲覧ユーザとは、推論結果を閲覧するユーザである。また、推論結果の指標値とは、その推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す値である。
具体的には、推論結果指標値算出部105は、後述の推論結果提示部106から、閲覧ユーザのユーザIDを取得してもよい。そして、推論結果指標値算出部105は、知識レベル記憶部102から、各推論ルールIDおよび閲覧ユーザIDに対応付けられた知識レベルを取得すればよい。そして、推論結果指標値算出部105は、取得した各知識レベルに基づいて、閲覧ユーザにとっての推論結果の指標値を算出すればよい。例えば、推論結果指標値算出部105は、取得した各知識レベルの積算値を指標値として算出してもよい。前述のように、知識レベルの値が小さいほど、その閲覧ユーザがその推論ルールに対してより詳しくないことを表していれば、閲覧ユーザが詳しい知識を持たない推論ルールを用いて導かれた推論結果ほど、その積算値としての指標値の値は小さくなる。ここで、閲覧ユーザが詳しい知識を持たない推論過程によって導かれた推論結果ほど、その閲覧ユーザにとってより有用であると考えられる。したがって、この場合、推論結果に対する指標値は、値が小さいほどそのユーザにとって有用である度合いが高いことを示すことになる。
また、推論結果指標値算出部105は、複数の推論結果が得られていれば、各推論結果について、閲覧ユーザにとっての指標値を算出する。
推論結果提示部106は、推論結果指標値算出部105によって算出された指標値に基づいて推論結果を提示する。例えば、推論結果提示部106は、推論結果を提示する順番を指標値に基づいて決定してもよい。もし、指標値の値が小さいほど閲覧ユーザにとって有用である度合いが高いことを表していれば、推論結果提示部106は、指標値の昇順に推論結果を提示してもよい。
また、推論結果提示部106は、推論結果を閲覧する閲覧ユーザのユーザIDを取得し、推論結果指標値算出部105に通知する。例えば、推論結果提示部106は、閲覧ユーザIDの入力画面を表示し、登録済みの閲覧ユーザIDが入力された場合に、推論結果を提示するようにしてもよい。
評価情報取得部107は、推論結果提示部106によって提示された推論結果に対して、閲覧ユーザが有する知識の程度を評価した評価情報を取得する。例えば、評価情報取得部107は、推論結果が閲覧ユーザにとって既知であったか否かを表す評価情報を、入力装置を介して取得してもよい。
知識レベル更新部109は、推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルとして知識レベル記憶部102に記憶された値を、評価情報取得部107によって取得された評価情報に基づいて更新する。例えば、評価情報取得部107によって既知であったか否かを表す評価情報が取得される場合、知識レベル更新部109は、評価情報が「既知であった」ことを表していれば、知識レベルを所定値加算してもよい。また、評価情報が「既知でなかった」ことを表していれば、知識レベル更新部109は、知識レベルを所定値減算してもよい。
以上のように構成された情報処理装置1の動作について、図面を参照して説明する。
まず、情報処理装置1の推論結果提示動作を、図2に示す。図2は本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の推論結果提示動作を説明するフローチャートである。図2および以降参照するフローチャートにおいて、2つの六角形の組は、その間に挟まれた一連の処理を繰り返す(ループ)ことを表わす。ここで、上方の角が切り落とされた四角形形状である六角形は、繰り返される処理の始まりを表わす。そして、下方の角が切り落とされた四角形形状である六角形は、繰り返される処理の終わりを表わす。なお、繰り返しの始まりを表わす六角形の中に、繰り返し処理の対象について記載されていることもある。
図2では、まず、コンテキスト情報取得部103は、コンテキスト情報を取得する(ステップS1)。例えば、コンテキスト情報取得部103は、与えられた文書データからコンテキスト情報を抽出してもよい。
次に、推論部104は、ステップS1で取得されたコンテキスト情報に対して、推論ルール記憶部101に記憶された推論ルールを適用することにより、推論結果を得る(ステップS2)。このとき、前述のように、推論部104は、連鎖的に推論処理を実行することにより、推論結果を取得してもよい。
次に、推論結果指標値算出部105は、推論結果を閲覧する閲覧ユーザIDを取得する(ステップS3)。前述のように、推論結果指標値算出部105は、推論結果提示部106から閲覧ユーザIDを取得してもよい。
次に、推論結果指標値算出部105は、ステップS2において得られた各推論結果について、ステップS4〜S5の処理を実行する。
ここでは、まず、推論結果指標値算出部105は、この推論結果が得られるまでに推論部104によって用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを、知識レベル記憶部102から検索する(ステップS4)。
次に、推論結果指標値算出部105は、ステップS4で検索した知識レベルに基づいて、この推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する(ステップS5)。例えば、前述のように、推論結果指標値算出部105は、この推論結果が得られるまでに用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルの積算値を、指標値として算出してもよい。
次に、推論結果提示部106は、推論結果指標値算出部105によって算出された指標値に基づいて推論結果を提示する(ステップS6)。例えば、推論結果提示部106は、指標値の昇順に推論結果を提示してもよい。
以上で、情報処理装置1は、推論結果提示動作を終了する。
次に、情報処理装置1の知識レベル更新動作を、図3に示す。図3は本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。
図3では、まず、評価情報取得部107が、図2のステップS6で提示された推論結果のうちの1つに対する閲覧ユーザの評価情報を取得する(ステップS11)。例えば、前述のように、評価情報取得部107は、その推論結果が閲覧ユーザにとって既知であったか否かを選択可能に表示装置に表示することにより、既知であったか否かを表す評価情報を、入力装置を介して取得するようにしてもよい。
次に、知識レベル更新部109は、この推論結果が得られるまでに図2のステップS2において用いられた各推論ルールについて、以下のステップS12〜S13の処理を実行する。
ここでは、まず、知識レベル更新部109は、この推論ルールIDおよび閲覧ユーザIDに対応付けられた知識レベルを、知識レベル記憶部102から検索する(ステップS12)。
そして、知識レベル更新部109は、検索したレコードの知識レベルを、ステップS11で取得された種類の評価情報に基づいて更新する(ステップS13)。例えば、知識レベル更新部109は、ステップS11で取得された評価情報に応じて、該当レコードの知識レベルを所定値加算または減算してもよい。
以上で、情報処理装置1は、知識レベル更新動作を終了する。なお、情報処理装置1は、複数の推論結果を提示している場合、各推論結果に対してこのような知識レベル更新動作を実行すればよい。
なお、情報処理装置1は、推論ルール記憶部101、知識レベル記憶部102、コンテキスト情報取得部103および評価情報取得部107の一部あるいはその全てを備えていなくともよい。また、これらの構成要素は、情報処理装置1の外部にあってもよい。さらに、推論ルール、知識レベル、コンテキスト情報および評価情報の一部あるいは全ては、外部から情報処理装置1へ与えられてもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置は、コンテキストから推論される情報のうち、ユーザが詳細な知識を持たない情報を優先的に提示することができる。
その理由は、知識レベル記憶部が、推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを格納しておき、推論結果指標値算出部が、推論過程で用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルに基づいて、推論結果に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出し、推論結果提示部が、算出された指標値に基づいて推論結果を提示するからである。これにより、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、推論過程に対する閲覧ユーザの知識の深さに基づいて、推論結果の閲覧ユーザにとっての有用度を判断して提示することになる。その結果、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、閲覧ユーザにとって既知の推論結果であっても、推論過程に対する知識レベルが低い推論結果であれば優先的に提示することができるからである。
また、さらなる理由は、評価情報取得部が、提示した推論結果に対する閲覧ユーザの評価情報を取得し、知識レベル更新部が、推論過程で用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを、閲覧ユーザの評価情報に基づいて更新するからである。これにより、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、推論過程で用いた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを、推論結果に対する閲覧ユーザの知識の程度の評価に基づいて更新することができる。例えば、提示された推論結果は既知であったという評価情報が得られれば、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、その推論結果が得られるまでの各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルをそれまでより高く更新することができる。また、提示された推論結果は未知であったという評価情報が得られれば、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、それらの各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルをそれまでより低く更新することができる。その結果、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、そのような推論ルールを推論過程で用いた他の推論結果に対する指標値を、より精度よく算出することができることになるからである。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、本発明の情報処理装置としてのサーバと、端末とを含む情報処理システムについて説明する。なお、第2の実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付し、そして、第2の実施の形態における詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム20は、本発明の情報処理装置としてのサーバ2と、端末8とを含む。各装置の機能ブロック構成を図4に示す。
図4において、サーバ2は、推論ルール記憶部201と、知識レベル記憶部202と、コンテキスト情報取得部203と、推論部204と、推論結果指標値算出部205と、推論結果提示部206と、評価情報取得部207と、知識レベル変更ルール記憶部208と、知識レベル更新部209と、事例情報記憶部210とを備える。次に、サーバ2のハードウェア構成を図26に示す。図26において、サーバ2は、CPU2601と、RAM2602と、ROM2603と、記憶装置2604と、ネットワークインタフェース2605とを備えたコンピュータ装置2600によって構成されている。また、推論ルール記憶部201と、知識レベル記憶部202と、知識レベル変更ルール記憶部208と、事例情報記憶部210とは、記憶装置2604によって構成される。また、コンテキスト情報取得部203と、評価情報取得部207と、推論結果提示部206とは、ネットワークインタフェース2605と、ROM2603または記憶装置2604に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2602に読み込んで実行するCPU2601とによって構成される。また、推論部204と、推論結果指標値算出部205と、知識レベル更新部209とは、ROM2603または記憶装置2604に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2602に読み込んで実行するCPU2601によって構成される。
また、端末8は、コンテキスト情報収集部801と、情報入出力部802とを備えている。次に、端末8のハードウェア構成を図27に示す。図27において、端末8は、CPU2701と、RAM2702と、ROM2703と、記憶装置2704と、入力装置2705と、表示装置2706と、ネットワークインタフェース2707とを備えたコンピュータ装置2700によって構成されている。コンテキスト情報収集部801は、ネットワークインタフェース2707と、ROM2703または記憶装置2704に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2702に読み込んで実行するCPU2701とによって構成される。情報入出力部802は、入力装置2705と、表示装置2706と、ネットワークインタフェース2707と、ROM2703または記憶装置2704に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2702に読み込んで実行するCPU2701とによって構成される。
なお、各装置の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。また、サーバ2および端末8は、インターネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して通信可能に接続されている。また、図4には、1つの端末8を示しているが、本発明の情報処理装置が接続される端末の数を限定するものではない。
まず、サーバ2の各機能ブロックについて説明する。
事例情報記憶部210は、推論ルールに関連する事例を表す事例情報を記憶している。事例情報記憶部210に記憶される情報の一例を図5に示す。図5において、各行が表す事例情報は、事例を識別する情報(事例ID)と、事例の名称と、関連URL(Uniform Resource Locator)とを含む。また、事例情報は、登録日時や登録者のユーザIDを含んでいてもよい。
推論ルール記憶部201は、本発明の第1の実施の形態において説明した各推論ルールに、さらに、事例IDを含めて記憶している。推論ルール記憶部201に記憶される情報の一例を図6に示す。図6において、各行が示す推論ルールは、推論ルールIDと、IF情報と、THEN情報と、事例IDとを含む。その他、推論ルールは、登録日時や登録者のユーザIDを含んでいてもよい。また、推論ルールは、複数のIF情報を含んでもよい。図6において、複数のIF情報が含まれる推論ルールは、全てのIF情報が満たされた際にTHEN情報が推論されることを意味している。
なお、複数のIF情報が含まれる推論ルールは、複数のIF情報のいずれかが満たされた際にTHEN情報が推論されることを意味してもよい。あるいは、複数のIF情報が含まれる推論ルールは、自ルールの適用条件として「and条件」または「or条件」のいずれかを表す情報をさらに含んでいてもよい。ここで、「and」条件は、全てのIF情報が満たされる場合に適用されることを意味する。また、「or条件」は、いずれかのIF情報が満たされる場合に適用されることを意味する。さらに、推論ルールは、複数のTHEN情報を含んでいてもよい。
推論ルールに含まれる事例IDは、その推論ルールに関連する事例情報を示している。推論ルール記憶部201は、ある推論ルールに関連する事例情報がなければ、その推論ルールに事例IDを含めなくてもよい。
知識レベル記憶部202は、各推論ルールに対するユーザ毎の知識レベルとして、所定範囲に含まれる値を記憶している。知識レベル記憶部202に記憶される情報の一例を図7に示す。図7の例では、知識レベルのとりうる範囲は、0以上1以下の範囲が想定されている。また、値が小さいほど、そのユーザがその推論ルールに対してより詳しくないこと表している。例えば、ユーザU−0001の、推論ルールP−0001に対する知識レベルは0.6であり、推論ルールP−0004に対する知識レベルは0.1である。この場合、ユーザU−0001の推論ルールP−0004に対する知識は、推論P−0001に対する知識に比べてより詳しくないことを表している。なお、知識レベルのとりうる範囲はこれに限らず、自由に設定可能である。
コンテキスト情報取得部203は、コンテキスト情報を、ネットワークを介して端末8から受信する。
推論部204は、コンテキスト情報取得部203によって取得されたコンテキスト情報について、推論ルール記憶部201に記憶された推論ルールを連鎖的に適用することにより、推論結果として事例情報を得る。ここで、連鎖的に適用するとは、適用した推論ルールのTHEN情報が満たすIF情報を有する他の推論ルールをさらに適用していくことをいう。そして、推論部204は、これ以上適用可能な推論ルールがなくなると、推論を終了する。推論部204は、もし、推論過程において複数の推論ルールが適用可能である場合、複数の推論ルールのそれぞれについて、連鎖的に推論処理を続ける。そして、推論部204は、推論を終了したときに、その推論過程で適用した各推論ルールに対応付けられた事例IDが示す事例情報を推論結果として得る。すなわち、推論部204は、推論過程で適用した各推論ルールに関連する事例情報を推論結果として得る。また、推論部204は、もし、推論を終了するまでに適用した各推論ルールに対応付けられた事例IDが1つもなければ、推論結果は得られなかったものとする。ここで、推論結果として得られた各事例情報について、その事例情報に関連する推論ルールが適用されるまでの推論ルールのリストを、その事例情報の推論ステップリストと呼ぶ。
推論結果指標値算出部205は、推論結果として導出された各事例情報について、閲覧ユーザとっての指標値を、その事例情報の推論ステップリストに基づいて算出する。例えば、推論結果指標値算出部205は、推論結果として得られた事例情報の、閲覧ユーザにとっての指標値を、次式(2)を用いて算出してもよい。
Figure 0006079638
式(2)において、aは、ユーザIDを表し、L(a,k)は、推論ステップkの推論ルールに対するユーザaの知識レベルを表す。また、Caseは、推論結果としての事例情報を表し、Lootは、その事例情報Caseの推論ステップリストを表す。kは、推論ステップリストLoot内に含まれる各推論ルール(推論ステップ)の適用順序を表し、S(a,Case)は、ユーザaにとっての事例Caseの指標値を表す。ここで、1つの事例情報Caseが、複数の推論ステップリストLootにより得られることもある。そこで、式(2)は、その事例情報Caseが得られるまでの1つ以上の推論ステップリストLootの中から、含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルの積算値が最小のものを選択して、事例情報Caseのユーザaにとっての指標値とすることを表している。
あるいは、推論結果指標値算出部205は、複数の推論ステップリストにおいて算出した知識レベル積算値の平均値や累乗平均等を、事例情報の閲覧ユーザにとっての指標値としてもよい。この他、推論結果指標値算出部205は、推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルの積算値に限らず、総和、最小値、累乗和などを算出するようにしてもよい。
推論結果提示部206は、推論部204によって得られた推論結果としての事例情報を、指標値に基づきソートまたはフィルタリングし、そして端末8に送信する。例えば、値が低い指標値ほど有用度が高いことを表す場合、推論結果提示部206は、指標値の昇順にソートした事例情報を、端末8に送信してもよい。また、推論結果提示部206は、例えば、指標値の値が閾値以下である事例情報を、端末8に送信してもよい。
評価情報取得部207は、推論結果としての事例情報に対する閲覧ユーザの知識の程度が評価された評価情報として、あらかじめ定められた複数の種別のいずれかを、端末8から受信する。例えば、評価情報取得部207は、推論結果としての各事例情報について、あらかじめ定められた複数の種別の評価情報を、ドロップダウンリスト等の選択可能な表示形式で表示するよう、端末8に通知してもよい。この場合、評価情報取得部207は、端末8に対するユーザ操作によって選択された評価情報の種別を、端末8から受信する。
知識レベル変更ルール記憶部208は、評価情報の種別と、知識レベルの増減値とを対応付けた知識レベル変更ルールを記憶している。知識レベル変更ルール記憶部208に記憶される情報の一例を図8に示す。図8において、各行が表す知識レベル変更ルールは、評価情報の種別を表す情報と、知識レベルの増減値とからなる。例えば、「専門領域」という種別の評価情報には、それまでの知識レベルに0.5加算した値を新たな知識レベルとすることを意味する「+0.5」という情報が対応付けられている。
また、この例では、評価情報の種別として、あらかじめ以下のものが定められていることを想定している。
・「閲覧」:推論結果である事例情報に対応付けられたURLに閲覧ユーザがアクセスしたことを表す。つまり、この推論結果としての事例情報に対して、閲覧ユーザは、閲覧により知識を深めたという評価を表す。したがって、この評価情報に対する知識レベル変更ルールは、「閲覧」と評価された事例情報が導出されるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルがある程度深まったとして、それぞれの知識レベルに0.1加算することを表している。
・「検証実施」:そのような推論根拠によってそのような事例情報が導かれることを閲覧ユーザが実際に検証したことを表す。つまり、この推論結果としての事例情報に対して、閲覧ユーザは、検証実施により知識を深めたという評価を表す。したがって、この評価情報に対する知識レベル変更ルールは、「検証実施」と評価された事例情報が導出されるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識がある程度深まったとして、それぞれの知識レベルに0.2加算することを表している。
・「専門領域」:推論結果やその推論根拠について、閲覧ユーザは既に専門的知識を有していることを表す。つまり、この推論結果としての事例情報に対して、閲覧ユーザは、既に詳細な知識を有しているという評価を表す。したがって、この評価情報に対する知識レベル変更ルールは、「専門領域」と評価された事例情報が導出されるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識が元々かなり深かったものとして、それぞれの知識レベルに0.5加算することを表している。
・「見落とし発生」:閲覧ユーザは、そのような推論根拠による推論結果を見落としており、この推論結果を提示されて始めて気がついたことを表す。つまり、この推論結果としての事例情報を見落としてしまう程、閲覧ユーザは、該事例に対して詳しい知識を有していないという評価を表す。したがって、この評価情報に対する知識レベル変更ルールは、「見落とし発生」と評価された事例情報が導出されるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識が浅いとして、それぞれの知識レベルから0.5減算することを表している。
・「不具合埋め込み」:閲覧ユーザがその不具合事例の実施者である、または、その不具合事例と同一の不具合を実際に引き起こしたことを表す。つまり、この推論結果としての不具合を実際に実施してしまう程、閲覧ユーザは、該事例に対して詳しい知識を有していないという評価を表す。したがって、この評価情報に対する知識レベル変更ルールは、「不具合埋め込み」と評価された事例情報が導出されるまでに適用された各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識が非常に浅いとして、それぞれの知識レベルから1.0減算することを表している。
知識レベル更新部209は、評価情報取得部207によって取得された評価情報の種別に対応付けられた増減値を、知識レベル変更ルール記憶部208から取得する。また、知識レベル更新部209は、評価情報の対象である事例情報について、その推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを格納したレコードを、知識レベル記憶部202から検索する。そして、知識レベル更新部209は、検索した各レコードの知識レベルを、取得した知識レベル変更ルールにしたがって更新する。
また、知識レベル更新部209は、知識レベル更新部209に記憶された対象レコードの知識レベルを、0以上1以下の範囲内で更新する。例えば、知識レベル更新部209は、知識レベル変更ルールにしたがって加算することにより1を超える知識レベルを、上限値の1に更新する。また、知識レベル更新部209は、知識レベル変更ルールにしたがって減算することにより負となる知識レベルを、下限値の0に更新する。なお、知識レベル更新部209は、0以上1以下の範囲に限らず、あらかじめ定められた所定範囲内で知識レベルを更新すればよい。
次に、端末8の各機能ブロックについて説明する。
コンテキスト情報収集部801は、対象となるデータから、コンテキスト情報を収集する。例えば、コンテキスト情報収集部801は、記憶装置に記憶された設計文書データから、各部品を表す情報と、その属性情報とをコンテキスト情報として収集してもよい。そして、コンテキスト情報収集部801は、収集したコンテキスト情報を、サーバ2に対して送信する。
情報入出力部802は、サーバ2から受信される推論結果を表示装置に表示する。受信される推論結果は、前述のように、指標値に基づいてソートまたはフィルタリングされた事例情報である。
また、情報入出力部802は、表示した推論結果に対する評価情報を、入力装置を介して取得する。このとき、情報入出力部802は、サーバ2から通知される複数の種別の評価情報を、ドロップダウンリスト等の形式で選択可能に表示装置に表示することにより、いずれかの種別の評価情報を取得してもよい。そして、情報入出力部802は、取得した評価情報の種別をサーバ2に送信する。
以上のように構成された情報処理システム20の動作について、図面を参照して説明する。まず、情報処理システム20が、推論を開始してから推論結果を提示するまでの動作を、図9を参照して説明する。図9は本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作を説明するフローチャートである。なお、図9において、左図は端末8の動作を表し、右図はサーバ2の動作を表し、左右を結ぶ破線の矢印はデータの流れを表すものとする。
図9では、まず、端末8のコンテキスト情報収集部801は、コンテキスト情報を収集し、サーバ2に送信する(ステップS20)。
次に、サーバ2のコンテキスト情報取得部203は、コンテキスト情報を受信する(ステップS21)。
次に、推論部204は、受信されたコンテキスト情報に対して、推論ルール記憶部201に記憶された推論ルールを連鎖的に適用する。そして、推論部204は、これ以上適用可能な推論ルールがなくなると、適用した各推論ルールに対応付けられた事例IDを、推論結果として取得する(ステップS22)。
次に、推論結果指標値算出部205は、閲覧ユーザIDを取得する(ステップS23)。
次に、推論結果指標値算出部205は、ステップS22で得られた各事例IDについてステップS24〜S25の処理を実行する。
ここでは、まず、推論結果指標値算出部205は、この事例情報の推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを、知識レベル記憶部202から検索する(ステップS24)。
次に、推論結果指標値算出部205は、ステップS24で検索した知識レベルを式(2)に適用することにより、この事例情報の指標値を算出する(ステップS25)。
次に、推論結果提示部206は、ステップS22で得られた各事例IDが示す事例情報を、ステップS25で算出された指標値に基づいて提示するよう、端末8に通知する(ステップS26)。例えば、推論結果提示部206は、指標値の昇順に事例情報をソートして提示するよう、端末8に通知してもよい。さらに、推論結果提示部206は、指標値の値が閾値以下であるかどうかを条件としてフィルタリングを行い、その結果に基づいて事例情報を提示するよう、端末8に通知してもよい。
次に、端末8の情報入出力部802は、サーバ2からの通知にしたがって、推論結果としての事例情報を提示する(ステップS27)。
以上で、情報処理システム20は、推論結果提示動作を終了する。
次に、情報処理システム20の知識レベル更新動作を、図10を参照して説明する。図10は本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。なお、図10において、左図は端末8の動作を表し、右図はサーバ2の動作を表し、左右を結ぶ破線の矢印はデータの流れを表すものとする。
図10では、まず、端末8の情報入出力部802は、推論結果としての事例情報に対する閲覧ユーザの知識の程度として、複数の種別の評価情報を選択可能に表示する(ステップS30)。この複数の種別の評価情報は、あらかじめサーバ2から通知されている。例えば、複数の種別の評価情報は、前述のように、「閲覧」、「検証実施」、「専門領域」、「見落とし発生」、「不具合埋め込み」をそれぞれ表す情報であってもよい。
次に、情報入出力部802は、提示された事例情報のうちの1つについて、入力装置の操作により選択された評価情報の種別を、サーバ2に対して送信する(ステップS31)。
次に、サーバ2の評価情報取得部207は、端末8から評価情報の種別を受信する(ステップS32)。
次に、知識レベル更新部209は、ステップS32で取得された種類の評価情報に関する知識レベル変更ルールを、知識レベル変更ルール記憶部208から検索する(ステップS33)。
次に、知識レベル更新部209は、対象の事例情報の推論ステップリストに含まれる各推論ルールについて、ステップS34〜S35の処理を実行する。
ここでは、まず、知識レベル更新部209は、この推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを含むレコードを、知識レベル記憶部202から検索する(ステップS34)。
そして、知識レベル更新部209は、検索したレコードの知識レベルを、ステップS33で取得した知識レベル変更ルールにしたがって所定範囲内で更新する(ステップS35)。
以上で、情報処理システム20は、知識レベル更新動作を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム20の動作の具体例について、図11を参照して説明する。図11は本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作の具体例を説明するための模式図である。ここでは、端末8に回路設計図面データが格納されていることを想定する。
まず、端末8のコンテキスト情報収集部801は、回路設計図面データから、部品情報、および、各部品の属性情報を、コンテキスト情報として抽出する。ここでは、コンテキスト情報収集部801は、回路設計図面データから、部品情報として「ケースY」、その属性情報として「プラスチック」、「スライド式」および「高温」というコンテキスト情報を抽出したものとする(ステップS20)。
次に、サーバ2のコンテキスト情報取得部203は、このコンテキスト情報を、端末8から受信する(ステップS21)。
次に、推論部204は、このコンテキスト情報の属性情報「プラスチック」および「高温」が、図6に示した推論ルールP−0001のIF情報を満たすと判断する。
次に、推論部204は、推論ルールP−0001のTHEN情報“部品→溶ける”と、ケースYの属性情報“プラスチック”とが、推論ルールP−0004のIF情報を満たすと判断する。
そして、推論部204は、推論ルールP−0004のTHEN情報“部品→溶融変形”がIF情報を満たす推論ルールがないので、推論処理を終了する。
次に、推論部204は、ステップS22において用いた各推論ルールP−0001およびP−0004について、対応付けられた事例IDを取得する。ここで、P−0001には事例IDが対応付けられておらず、P−0004には、事例IDとしてC−0001が対応付けられている。そこで、推論部204は、推論結果として、事例C−0001を取得する(ステップS22)。
同様に、推論部204は、ステップS21で得られたコンテキスト情報の属性情報「スライド式」に対して、他の推論ルール(図示せず)を連鎖的に適用することにより、図11に示すような事例C−0007〜C−0009を推論結果として得たものとする。
なお、図11の例では、推論処理の途中で適用された推論ルールには、事例IDが対応付けられていなかったものとする。もし、途中で適用された推論ルールに対応付けられた事例IDがあれば、推論部204は、その事例IDも推論結果とする。
次に、推論結果指標値算出部205は、各事例IDの、閲覧ユーザにとっての指標値を算出する。ここで、閲覧ユーザIDは、U−0001であるものとする。
例えば、推論結果指標値算出部205は、推論結果としての事例C−0001について、その推論ステップリストとして{推論ルールP−0001,推論ルールP−0004}を得る。
そして、推論結果指標値算出部205は、推論ルールP−0001に対するユーザU−0001の知識レベルとして、図7に示した知識レベル記憶部202を参照することにより、0.6を得る(ステップS24)。
同様に、推論結果指標値算出部205は、推論ルールP−0004に対するユーザU−0001の知識レベルとして、図7に示した知識レベル記憶部202を参照することにより、0.1を得る(ステップS24)。
そして、推論結果指標値算出部205は、事例C−0001のユーザU−0001にとっての指標値として、式(2)を用いて、0.06を得る(ステップS25)。
同様にして、推論結果指標値算出部205は、事例C−0007〜C−0009についても、それぞれ知識レベルとして、0.5、0.3、0.08を算出したものとする。なお、図11における推論結果としての事例C−0009のように、複数の推論ステップリストによってその事例IDが導かれた場合、推論結果指標値算出部205は、式(2)に基づいて、各推論ステップリストのうち閲覧ユーザの知識レベル積算値の最小値を採用してもよい。
次に、推論結果提示部206は、推論結果である事例C−0001、C−0007〜C−0009の事例情報を、事例情報記憶部210から検索する。そして、推論結果提示部206は、各事例情報を、ステップS25で算出した指標値の昇順にソートして、端末8に対して送信する(ステップS26)。
これにより、端末8の情報入出力部802は、図12に示すような情報を、推論結果として表示装置に表示する。図12は本発明の第2の実施の形態における推論結果提示画面の一例を示す図である。この例では、端末8の情報入出力部802は、推論結果である事例情報を、指標値の低いものから順に表示している。なお、図12において、各行は、推論結果である事例情報を示している。また、各行の右端のセルに示された「未入力」の操作ボタンは、この事例情報に対する閲覧ユーザの知識の程度を評価する情報の入力画面を開くためのものである。また、「未入力」の操作ボタンの代わりに示されている「入力済み」の情報は、この事例情報に対する閲覧ユーザの知識の程度の評価情報が、既に入力済みであることを表している。
以上で、情報処理システム20の推論結果提示動作の具体例の説明を終了する。
引き続き、図12に示した具体的な推論結果を例として、情報処理システム20の知識レベル更新動作の具体例について、図13〜図14を参照して説明する。
図13は、端末8の情報入出力部802によって表示される評価情報の入力画面例である。この例は、事例C−0001に対する評価情報を入力する画面である。情報入出力部802は、例えば、図12に示した「未入力」操作ボタンの押下に応じて、図13に示す入力画面を表示する。この例では、情報入出力部802は、複数の種別の評価情報として、「閲覧」、「検証実施」、「専門領域」、「見落とし発生」、および、「不具合埋め込み」のいずれかを選択可能なプルダウンリストを表示している(ステップS30)。
そして、例えば、情報入出力部802が、「検証実施」という評価情報を取得した場合を想定する(ステップS31〜S32)。
この場合、図14に示すように、知識レベル更新部209は、知識レベル変更ルール記憶部208から、「検証実施」という評価情報に対応付けられた増減値「+0.2」を取得する(ステップS33)。なお、図14は本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作の具体例を説明するための模式図である。
次に、知識レベル更新部209は、事例C−0001が得られるまでの推論ステップリストに含まれる各推論ルールのIDとして、P−0001およびP−0004を取得する。そして、知識レベル更新部209は、P−0001および閲覧ユーザU−0001を含むレコード、ならびに、P−0004および閲覧ユーザU−0001を含むレコードを、知識レベル記憶部202から検索する(ステップS34)。
そして、知識レベル更新部209は、検索したレコードに含まれる知識レベルを、その値に0.2を加算した値に更新する。なお、このとき、知識レベル更新部209は、そのような該当レコードがまだない場合は、該当する推論ルールIDに対するユーザIDの知識レベルを0として増減値を適用した値を、新たなレコードとして知識レベル記憶部202に格納してもよい。また、この例では、前述のように、知識レベルの所定範囲を0以上1以下としている。そこで、知識レベル更新部209は、更新による新たな知識レベルが1を上回る際は、知識レベルを1として更新する。同様に、知識レベル更新部209は、更新による新たな知識レベルが0を下回る際は、知識レベルを0として更新する。
以上で、サーバ2の知識レベル更新動作の具体例の説明を終了する。
なお、サーバ2は、推論ルール記憶部201、知識レベル記憶部202、コンテキスト情報取得部203、評価情報取得部207、知識レベル変更ルール記憶部208および事例情報記憶部210の一部あるいはその全てを備えていなくともよい。また、これらの構成要素は、サーバ2の外部にあってもよい。さらに、推論ルール、知識レベル、コンテキスト情報、評価情報、知識レベル変更ルールおよび事例情報の一部あるいはその全ては、外部からサーバ2へ与えられてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムは、コンテキストから推論される事例情報のうち、ユーザが詳細な知識を持たない事例情報を優先的に提示することができる。
その理由は、推論部が、コンテキストに対して連鎖的に適用した各推論ルールに対応付けられた事例情報を推論結果とし、推論結果評価部が、その事例情報が得られるまでの推論ステップリストにおいて用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルに基づいて、その事例情報に対する閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出するからである。これにより、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、事例情報を知っていても、その事例に至るまでの過程に対する知識を詳しくもたないユーザに対しては、そのような事例情報を優先的に提示することができる。すなわち、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、推論結果としての事例情報について、その推論過程に対して閲覧ユーザが持つ知識の少ないものから優先的に提示することができる。その結果、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、ユーザにとって真に詳細な知識を持っているといえない事例情報であって、そのためにミスしやすい事例情報を精度よく提示することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムは、閲覧ユーザ毎に優先して提示する事例情報を、より精度よく判定することができる。
その理由は、評価情報取得部が、推論結果としての事例情報に対する知識の程度が閲覧ユーザによって評価された情報を取得し、知識レベル更新部が、取得した評価情報に対応付けられた知識レベル変更ルールを用いて、推論結果としての事例情報が得られるまでに用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを更新するからである。これにより、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、知識レベルを更新した推論ルールを用いて得られる他の推論結果の指標値の精度を向上させることになる。その結果、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、ユーザにとって閲覧したことがない事例情報であっても、そのユーザがその推論過程について既に詳細な知識を有してれば、そのような事例情報をそのユーザに優先して表示することがない。また、第2の実施の形態に係る情報処理システムは、ユーザにとって何度も閲覧した事例情報であっても、その推論過程に対して真に詳細な知識を持たないことによりミスを起こしやすい事例情報であれば、その事例情報を優先してそのユーザに表示することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第3の実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付し、そして、第3の実施の形態における詳細な説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システム30は、本発明の情報処理装置としてのサーバ3と、端末8とを含む。各装置の機能ブロック構成を図15に示す。図15において、サーバ3は、本発明の第2の実施の形態に係るサーバ2に対して、推論ルール記憶部201に替えて推論ルール記憶部301と、知識レベル記憶部202に替えて知識レベル記憶部302と、推論結果指標値算出部205に替えて推論結果指標値算出部305と、知識レベル更新部209に替えて知識レベル更新部309と、事例情報記憶部210に替えて事例情報記憶部310とを備える点が異なる。なお、サーバ3は、サーバ2と同様に、図26に記載のコンピュータ装置2600によって構成されている。また、推論ルール記憶部301と知識レベル記憶部302と推論結果指標値算出部305と知識レベル更新部309と事例情報記憶部310は、推論ルール記憶部201と知識レベル記憶部202と推論結果指標値算出部205と知識レベル更新部209と事例情報記憶部210と同様のコンピュータ装置2600の構成要素によって構成されている。
推論ルール記憶部301は、本発明の第2の実施の形態において図6に例示したような各推論ルールに、さらにその発生確率を含めて記憶している。推論ルール記憶部301に記憶される情報の一例を図16に示す。図16において、例えば、推論ルールP−0002は、発生確率として「0.5」を含んでいる。これは、レギュレータ部品からの出力が高電圧であるという条件を満たしたときに、その部品が発熱する確率が0.5であることを表している。
知識レベル記憶部302は、本発明の第2の実施の形態において図7に例示したような各レコードに加えて、推論ルールIDの代わりに事例IDを含むレコードをさらに記憶している。知識レベル記憶部302に記憶される情報の一例を図17に示す。図17において、知識レベル記憶部302に記憶される各レコードは、推論ルールIDおよび事例IDのいずれか一方と、ユーザIDと、知識レベルとからなる。推論ルールIDを含むレコードは、本発明の第1および第2の実施の形態におけるレコードと同様のものであり、その推論ルールに対するそのユーザの知識レベルを表す。事例IDを含むレコードは、その事例情報に対するそのユーザの知識レベルを表す。このような事例情報に対するユーザの知識レベルは、あらかじめ登録されるか、初期値として0などの所定値が設定されていてもよい。
事例情報記憶部310は、推論結果に関連する事例を表す情報として、本発明の第2の実施の形態における事例情報の構成に加えて、さらに、その事例の重要度を表す情報を記憶している。事例情報記憶部310に記憶される情報の一例を図18に示す。
推論結果指標値算出部305は、推論結果として導出された各事例情報について、その推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルに加えて、さらに、その事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルに基づいて、その事例情報の指標値を算出する。例えば、推論結果指標値算出部305は、推論結果としての各事例情報の指標値を、次式(3)を用いて算出してもよい。
Figure 0006079638
式(3)においてLc(a,Case)はユーザaの事例Caseに対する知識レベルである。
また、推論結果指標値算出部305は、上述のようにして算出した各事例情報の指標値に対して、さらにその事例情報の重要度を考慮して指標値を算出してもよい。例えば、推論結果指標値算出部305は、式(3)を用いて算出した指標値に、その事例情報の重要度の逆数を積算した値を新たな指標値としてもよい。これにより、その事例情報の推論過程に対して閲覧ユーザの知識がより低い事例情報の中でも、事例情報自体の重要度がより高い事例情報の指標値が小さくなる。
また、推論結果指標値算出部305は、図16に示したような推論ルールごとの事象の発生確率をさらに考慮して、その事例情報の指標値を算出してもよい。例えば、推論結果指標値算出部305は、事例情報の推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルの積算値に、さらに各発生確率の累乗を積算した値を、その事例情報の指標値としてもよい。もし、正の指数を用いて発生確率の累乗を積算した場合、発生確率がより低い推論ルールを経て得られた事例情報に対して算出される指標値は、より小さくなる。つまり、この場合、推論結果指標値算出部305は、発生頻度がより稀な事象によって推論される推論結果としての事例情報について、その閲覧ユーザにとってより有用度が高い(知識が少ない)とみなした指標値を算出する。このような指標値は、例えば、閲覧ユーザが上級者である場合に有効である。あるいは、負の指数を用いて発生確率の累乗を積算した場合、発生確率がより高い推論ルールを経て得られた事例情報に対して算出される指標値は、より小さくなる。つまり、この場合、推論結果指標値算出部305は、発生頻度がより高い事象によって推論される推論結果としての事例情報について、その閲覧ユーザにとってより有用度が高い(知識が少ない)とみなした指標値を算出する。このような指標値は、例えば、閲覧ユーザが初級者である場合に有効である。このように、推論結果指標値算出部305は、閲覧ユーザの熟練度を表す情報を取得することにより、指標値の算出の際に用いる発生確率の累乗における指数の値を変更してもよい。
知識レベル更新部309は、本発明の第2の実施の形態における知識レベル更新部209と同様に構成される。加えて、知識レベル更新部309は、評価情報の対象である事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルを含むレコードを、知識レベル記憶部302から検索する。そして、知識レベル更新部309は、検索したレコードの知識レベルを、評価情報の種別に応じた知識レベル変更ルールにしたがって更新する。すなわち、知識レベル更新部309は、評価情報の対象である事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルを、この評価情報に基づいて更新する。
以上のように構成された情報処理システム30の動作について、図面を参照して説明する。
ここでは、情報処理システム30が、推論を開始してから推論結果を提示するまでの動作を、図19を参照して説明する。図19は本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの推論結果提示動作を説明するフローチャートである。
図19では、まず、情報処理システム30は、ステップS20〜S23まで、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム20と同様に動作することにより、コンテキスト情報に対して推論ルールを連鎖的に適用し、推論結果として事例IDを取得する。
次に、推論結果指標値算出部305は、ステップS22で得られた各事例IDについて、以下のステップS41〜S45の処理を実行する。
ここでは、まず、推論結果指標値算出部305は、その事例情報が得られるまでの推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを取得する(ステップS41)。
次に、推論結果指標値算出部305は、その事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルを取得する(ステップS42)。
次に、推論結果指標値算出部305は、その事例情報が得られるまでの推論ステップリストに含まれる各推論ルールの発生確率を取得する(ステップS43)。
次に、推論結果指標値算出部305は、その事例情報の重要度を取得する(ステップS44)。
次に、推論結果指標値算出部305は、ステップS41〜S42で取得した各知識レベル、ステップS43で取得した各発生確率、および、ステップS44で取得した重要度に基づいて、この事例情報の閲覧ユーザにとっての指標値を算出する(ステップS45)。
なお、本発明の第2の実施の形態と同様に、もし、この事例IDが得られた複数の推論ステップリストがあれば、推論結果指標値算出部305は、各推論ステップリストについてステップS41〜S45を実行する。そして、推論結果指標値算出部305は、得られた複数の指標値の候補に基づいて、この事例情報の指標値を決定する。例えば、推論結果指標値算出部305は、複数の指標値の最小値をこの事例IDの指標値としてもよい。
各事例IDについて指標値算出処理を終えると、情報処理システム30は、ステップS26〜S27まで、本発明の第2の実施の形態と同様に動作して、指標値に基づいて事例情報を提示する。
以上で、情報処理システム30は、推論結果提示動作を終了する。
次に、情報処理システム30の知識レベル更新動作について、図20を参照して説明する。図20は本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。
まず、情報処理システム30は、ステップS30〜S35まで、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム30と同様に動作することにより、推論結果としての事例情報が得られるまでの各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを更新する。
次に、知識レベル更新部309は、ステップS32で取得された評価情報の対象の事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルを含むレコードを、知識レベル記憶部302から検索する(ステップS51)。
次に、知識レベル更新部309は、ステップS33で求めた知識レベル変更ルールにしたがって、ステップS51で検索したレコードの知識レベルを更新する(ステップS52)。
以上で、情報処理システム30は、知識レベル更新動作を終了する。
なお、サーバ3は、推論ルール記憶部301、知識レベル記憶部302、コンテキスト情報取得部203、評価情報取得部207、知識レベル変更ルール記憶部208および事例情報記憶部310の一部あるいはその全てを備えていなくともよい。また、これらの構成要素は、サーバ3の外部にあってもよい。さらに、推論ルール、知識レベル、コンテキスト情報、評価情報、知識レベル変更ルールおよび事例情報の一部あるいは全ては、外部からサーバ3へ与えられてもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置は、コンテキストから推論される事例情報のうち、優先的に提示する事例情報として、ユーザが詳細な知識を持たない事例情報をより精度よく判定することができる。
その理由は、推論結果指標値算出部が、推論結果としての事例情報が導出された推論ステップリストに含まれる各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルに加えて、その事例情報に対する閲覧ユーザの知識レベルをさらに考慮して、その事例情報の指標値を算出するからである。さらに、推論結果指標値算出部が、推論結果としての事例情報が導出された推論ステップリストに含まれる各推論ルールの発生確率、および、その事例情報自体の重要度などを考慮して、指標値を算出するからである。これにより、第3の実施の形態に係る情報処理システムは、推論過程に対するユーザの知識レベルだけでなく、各推論過程の発生確率、その事例自体に対するユーザの知識レベル、その事例自体の重要度、または、これらの組み合わせを考慮することにより、より精度のよい指標値に基づいて、優先的に提示する事例情報を判定することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第4の実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第3の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付し、そして、第4の実施の形態における詳細な説明を省略する。
本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システム40は、本発明の情報処理装置としてのサーバ4と、端末9とを含む。各装置の機能ブロック構成を図21に示す。
図21において、サーバ4は、本発明の第2の実施の形態におけるサーバ2に対して、評価情報取得部207に替えて評価情報取得部407を備え、さらに、行動履歴情報取得部411と、行動履歴変換ルール記憶部412と、行動履歴情報変換部413とを備える点が異なる。なお、サーバ4は、サーバ2と同様に、図26に記載のコンピュータ装置2600によって構成されている。また、行動履歴情報取得部411は、ネットワークインタフェース2605と、ROM2603または記憶装置2604に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2602に読み込んで実行するCPU2601とによって構成される。また、行動履歴情報変換部413は、ROM2603または記憶装置2604に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2602に読み込んで実行するCPU2601によって構成される。また、行動履歴変換ルール記憶部412は、記憶装置2604によって構成される。
端末9は、本発明の第2の実施の形態における端末8と同一の構成に加えて、行動履歴情報収集部903を備えている。なお、端末9は、端末8と同様に、図27に記載のコンピュータ装置2700によって構成されている。また、行動履歴情報収集部903は、ネットワークインタフェース2707と、ROM2703または記憶装置2704に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAM2702に読み込んで実行するCPU2701とによって構成される。
なお、各装置を構成する各機能ブロックのハードウェア構成は上述の構成に限定されない。
まず、サーバ4の各機能ブロックについて説明する。
行動履歴情報取得部411は、端末9において提示された推論結果としての各事例情報に対して、閲覧ユーザがとった行動の履歴を表す行動履歴情報を、端末9から受信する。例えば、行動履歴情報取得部411は、行動履歴情報として、端末9における推論結果の提示画面の閲覧時間、推論結果に示された事例情報のURLに対するアクセス記録、そのURLが示す画面の閲覧時間、そのURLが示す画面に設けられた入力欄への入力操作履歴などを取得してもよい。このような情報は、後述の端末9において収集される。
行動履歴変換ルール記憶部412は、各事例情報に関する行動履歴情報を、その事例情報に対するユーザの知識の程度を評価した評価情報に変換するための行動履歴変換ルールを記憶している。行動履歴変換ルール記憶部412に記憶される情報の一例を図22に示す。
図22において、各行が示す行動履歴変換ルールは、行動履歴情報に対する条件と、評価情報とからなる。例えば、1行目の行動履歴変換ルールは、推論結果としての事例情報の詳細ページに対する閲覧時間が10秒以上であれば、その行動履歴情報を評価情報「閲覧」に変換することを表している。また、2行目の行動履歴変換ルールは、推論結果としての事例情報の詳細ページに対する閲覧時間が100秒以上であり、かつ、そのページに設けられた検証結果入力用テキストエリアに対する入力操作があれば、その行動履歴情報を評価情報「検証実施」に変換することを表している。また、3行目の行動履歴変換ルールは、推論結果としての事例情報の詳細ページに設けられたコメント入力用テキストエリアに対する入力操作があれば、その行動履歴情報を評価情報「指摘入力」に変換することを表している。また、4行目の行動履歴変換ルールは、推論結果としての事例情報の詳細ページに対する閲覧時間が10秒以上であり、かつ、そのページにリンクが貼られた添付ファイルに対するアクセス操作があれば、その行動履歴情報を評価情報「詳細チェック」に変換することを表している。
なお、行動履歴変換ルール記憶部412が図22に示した情報を記憶している場合の、知識レベル変更ルール記憶部208に記憶される情報の一例を図23に示す。図23に示す知識レベル変更ルールは、それぞれ、評価情報「閲覧」、「検証実施」、「指摘入力」、および、「詳細チェック」に対応する知識レベル変更ルールを表している。
行動履歴情報変換部413は、行動履歴情報取得部411によって取得された行動履歴情報に、行動履歴変換ルール記憶部412に記憶された行動履歴変換ルールを適用することにより、行動履歴情報を評価情報に変換する。
評価情報取得部407は、閲覧ユーザの入力操作により選択された評価情報を取得する代わりに、行動履歴情報変換部413から評価情報を取得する。
次に、端末9の各機能ブロックについて説明する。
行動履歴情報収集部903は、情報入出力部802に対する操作履歴を表す情報を、行動履歴情報として取得する。もし、情報入出力部802がウェブブラウザアプリケーションによって構成されている場合、行動履歴情報収集部903は、ウェブブラウザにおけるページ遷移履歴や操作履歴を、行動履歴情報として取得すればよい。そして、行動履歴情報収集部903は、収集した行動履歴情報をサーバ4に対して送信する。
以上のように構成された情報処理システム40の知識レベル更新動作について、図24を参照して説明する。図24は本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの知識レベル更新動作を説明するフローチャートである。なお、情報処理システム40の推論結果提示動作については、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム20と同様であるため、第4の実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、端末9の行動履歴情報収集部903は、推論結果としての事例情報毎にユーザの行動履歴情報を収集し、サーバ4に送信する(ステップS60)。前述のように、例えば、行動履歴情報収集部903は、推論結果を提示しているアプリケーションソフトウェアに対するユーザの操作履歴情報を、行動履歴情報として取得してもよい。
次に、サーバ4の行動履歴情報取得部411は、行動履歴情報を端末9から受信する(ステップS61)。
次に、行動履歴情報変換部413は、ステップS61で取得された行動履歴情報に対して、適用可能な行動履歴変換ルールを行動履歴変換ルール記憶部412から検索する(ステップS62)。
そして、行動履歴情報変換部413は、検索した行動履歴変換ルールにしたがって、行動履歴情報を評価情報に変換する(ステップS63)。
以降、情報処理システム40は、ステップS33〜S35まで、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム20と同様に動作することにより、その事例情報が得られるまでに用いられた各推論ルールに対する閲覧ユーザの知識レベルを更新する。
以上で、情報処理システム40は、知識レベル更新動作を終了する。
なお、サーバ4は、推論ルール記憶部201、知識レベル記憶部202、コンテキスト情報取得部203、評価情報取得部407、知識レベル変更ルール記憶部208、事例情報記憶部210、行動履歴情報取得部411および行動履歴変換ルール記憶部412の一部あるいはその全てを備えていなくともよい。また、これらの構成要素は、サーバ4の外部にあってもよい。さらに、推論ルール、知識レベル、コンテキスト情報、評価情報、知識レベル変更ルール、事例情報、行動履歴情報および行動履歴変換ルールの一部あるいは全ては、外部からサーバ4へ与えられてもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置は、各推論ルールに対するユーザ毎の知識レベルを、ユーザの作業負担なく更新することができる。
その理由は、行動履歴情報取得部が、提示された推論結果に対するユーザの行動履歴を表す情報を取得し、行動履歴情報変換部が、あらかじめ記憶しておいた行動履歴変換ルールを用いて行動履歴情報を評価情報に変換するからである。これにより、第4の実施の形態に係る情報処理装置は、推論ルールに関するユーザ毎の知識レベルを精度よく更新していくためのユーザの評価情報を、ユーザの入力作業によらずに取得することが可能となるからである。
なお、第4の実施の形態では、行動履歴情報取得部は、行動履歴情報として、推論結果を提示するアプリケーションソフトウェアにおけるページ遷移情報や操作履歴情報を取得するものとして説明した。その他、本発明における行動履歴情報取得部は、提示された推論結果に対するユーザの行動を表す情報であって、コンピュータ装置によって取得可能な情報であればどのような情報を取得してもよい。
また、第4の実施の形態において、評価情報取得部は、さらに、本発明の第2または第3の実施の形態における評価情報取得部と同様に、端末の情報入出力部において入力された評価情報を受信してもよい。そして、第4の実施の形態における評価情報取得部は、端末の情報入出力部において入力された評価情報、および、行動履歴情報変換部によって変換された評価情報のうち、いずれか一方を採用するようにしてもよい。例えば、第4の実施の形態における評価情報取得部は、端末の情報入出力部において評価情報が入力されなかった場合に、行動履歴情報変換部によって変換された評価情報を取得するようにしてもよい。
また、本発明の第2〜第4の実施の形態として、サーバおよび端末を含む情報処理システムについて説明したが、各実施の形態におけるサーバおよび端末の各機能を1つのコンピュータ装置において実現することにより、本発明の情報処理装置を構成することも可能である。
また、本発明の第2〜第4の実施の形態において、コンテキスト情報が、回路設計文書データから抽出される文字情報である例を中心に説明した。この他、各実施の形態におけるコンテキスト情報は、文字情報、画像情報、センサ機器から出力される測定データ、装置やアプリケーションソフトウェアに対する操作ログデータ等、推論の対象となる情報であればどのような情報であってもよい。
また、本発明の各実施の形態において、推論ルールは、IF−THEN形式である例を中心に説明した。この他、各実施の形態における推論ルールは、コンテキスト情報から推論結果を導出するために用いられるその他の形式であってもよい。
また、本発明の各実施の形態において、図2、3、9、10、19、20および24に示した各フローチャートを参照して説明した情報処理装置(サーバ、端末)の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておき、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを表わすコードあるいは上述の記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
この出願は、2011年12月15日に出願された日本特許出願特願2011−274792を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てを盛り込む。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
コンテキスト情報に対して推論ルールを適用することにより推論結果を得る推論部と、
前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザを表す情報を用いて、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルを取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出部と、
前記推論結果指標値算出部によって算出された指標値に基づいて前記推論結果を提示する推論結果提示部と、
前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルを、前記推論結果提示部によって提示された推論結果に対して前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報に基づいて更新する知識レベル更新部と、
を備えた情報処理装置。
(付記2)
前記推論部は、前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールに関連する事例情報を前記推論結果とし、
前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果としての各事例情報について前記指標値を算出する付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、前記推論結果としての事例情報の重要度にさらに基づいて、前記指標値を算出する付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、前記推論結果としての事例情報に対する前記閲覧ユーザの知識レベルにさらに基づいて前記指標値を算出し、
前記知識レベル更新部は、さらに、前記事例情報に対する前記閲覧ユーザの知識レベルを、前記評価情報に基づいて更新する付記2または付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、各推論ルールによって推論される事象の発生確率にさらに基づいて、前記指標値を算出する付記1から付記4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記6)
前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルの積算値に基づいて、前記指標値を算出する付記1から付記5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記7)
前記知識レベル更新部は、前記評価情報の種別に対応付けられた増減値を用いて前記更新を実行する付記1から付記6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記推論結果提示部によって提示された推論結果を閲覧した前記閲覧ユーザの行動履歴を表す行動履歴情報に、行動履歴変換ルールを適用することにより、該行動履歴情報を前記評価情報に変換する行動履歴情報変換部をさらに備える付記1から付記7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記9)
前記行動履歴情報は、前記推論結果を提示するアプリケーションソフトウェアに対する操作履歴である付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記知識レベルは所定範囲に含まれる値であり、
前記知識レベル更新部は、前記所定範囲内で前記知識レベルを更新する付記1から付記9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記11)
付記1から付記10のいずれか1つに記載の情報処理装置と、
コンテキスト情報を収集して前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から提示される推論結果を出力装置に出力し、入力装置から入力される前記評価情報を前記情報処理装置に送信する端末と、
を備えた情報処理システム。
(付記12)
前記情報処理装置が付記8または付記9に記載されたものであるとき、
前記端末は、さらに、前記推論結果の出力に対する前記行動履歴情報を収集して前記情報処理装置に送信する付記11に記載の情報処理システム。
(付記13)
入力されたコンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶した推論ルールを適用することにより推論結果を求め、
前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールに対して、前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとしてあらかじめ記憶した値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出し、
前記指標値に基づいて前記推論結果を提示し、
提示した推論結果に対して、前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得し、
前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルとして記憶した値を、前記評価情報に基づいて更新する、情報処理方法。
(付記14)
コンテキスト情報を取得するコンテキスト情報取得処理と、
前記コンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶装置に記憶された推論ルールを適用することにより推論結果を求める推論処理と、
前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対して、前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとして記憶装置にあらかじめ記憶された値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出処理と、
前記指標値に基づいて前記推論結果を提示する推論結果提示処理と、
前記推論結果提示処理で提示された推論結果に対して、前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得する評価情報取得処理と、
前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルとして記憶装置に記憶された値を、前記評価情報に基づいて更新する知識レベル更新処理と、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
1 情報処理装置
2、3、4 サーバ
20、30、40 情報処理システム
8、9 端末
101、201、301 推論ルール記憶部
102、202、302 知識レベル記憶部
103、203 コンテキスト情報取得部
104、204 推論部
105、205、305 推論結果指標値算出部
106、206 推論結果提示部
107、207、407 評価情報取得部
208 知識レベル変更ルール記憶部
109、209、309 知識レベル更新部
210、310 事例情報記憶部
411 行動履歴情報取得部
412 行動履歴変換ルール記憶部
413 行動履歴情報変換部
801 コンテキスト情報収集部
802 情報入出力部
903 行動履歴情報収集部
2500、2600、2700 コンピュータ装置
2501、2601、2701 CPU
2502、2602、2702 RAM
2503、2603、2703 ROM
2504、2604、2704 記憶装置
2505、2705 入力装置
2506、2706 表示装置
2605、2707 ネットワークインタフェース

Claims (10)

  1. コンテキスト情報に対して推論ルールを適用することにより推論結果を得る推論部と、
    前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザを表す情報を用いて、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルを取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出部と、
    前記推論結果指標値算出部によって算出された指標値に基づいて前記推論結果を提示する推論結果提示部と、
    前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルを、前記推論結果提示部によって提示された推論結果に対して前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報に基づいて更新する知識レベル更新部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記推論部は、前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールに関連する前記事例情報を前記推論結果とし、
    前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果としての各事例情報について前記指標値を算出する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、前記推論結果としての事例情報の重要度にさらに基づいて、前記指標値を算出する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、前記推論結果としての事例情報に対する前記閲覧ユーザの知識レベルにさらに基づいて前記指標値を算出し、
    前記知識レベル更新部は、さらに、前記事例情報に対する前記閲覧ユーザの知識レベルを、前記評価情報に基づいて更新する請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記推論結果指標値算出部は、前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルに加えて、各推論ルールによって推論される事象の発生確率にさらに基づいて、前記指標値を算出する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記知識レベル更新部は、前記評価情報の種別に対応付けられた増減値を用いて前記更新を実行する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記推論結果提示部によって提示された推論結果を閲覧した前記閲覧ユーザの行動履歴を表す行動履歴情報に、行動履歴変換ルールを適用することにより、該行動履歴情報を前記評価情報に変換する行動履歴情報変換部をさらに備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    コンテキスト情報を収集して前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から提示される推論結果を出力装置に出力し、入力装置から入力される前記評価情報を前記情報処理装置に送信する端末と、
    を備えた情報処理システム。
  9. 入力されたコンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶した推論ルールを適用することにより推論結果を求め、
    前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールに対して、前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとしてあらかじめ記憶した値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出し、
    前記指標値に基づいて前記推論結果を提示し、
    提示した推論結果に対して、前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得し、
    前記推論結果を得るまでに適用した各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルとして記憶した値を、前記評価情報に基づいて更新する、情報処理方法。
  10. コンテキスト情報を取得するコンテキスト情報取得処理と、
    前記コンテキスト情報に対して、あらかじめ記憶装置に記憶された推論ルールを適用することにより推論結果を求める推論処理と、
    前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールに対して、前記推論結果を閲覧する閲覧ユーザが有する知識の深さを表す知識レベルとして記憶装置にあらかじめ記憶された値を取得し、取得した各知識レベルに基づいて、前記推論結果に対する前記閲覧ユーザの知識の深さを統合的に表す指標値を算出する推論結果指標値算出処理と、
    前記指標値に基づいて前記推論結果を提示する推論結果提示処理と、
    前記推論結果提示処理で提示された推論結果に対して、前記閲覧ユーザが有する知識の程度が評価された評価情報を取得する評価情報取得処理と、
    前記推論結果が得られるまでに適用された各推論ルールについて、該推論ルールに対する前記閲覧ユーザの知識レベルとして記憶装置に記憶された値を、前記評価情報に基づいて更新する知識レベル更新処理と、
    をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
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