JP6079133B2 - 電界発光素子およびこれを備えた照明装置 - Google Patents

電界発光素子およびこれを備えた照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、有機電界発光素子および無機電界発光素子に代表される電界発光素子(エレクトロルミネッセンス素子、以下「EL素子」とも称する)およびこれを備えた照明装置に関する。
有機EL素子および無機EL素子に代表されるEL素子は、一般に、透明基板上に電界発光層や透明電極層、反射層等が積層された構成を有しており、電界発光層にて発光した光が透明電極層を介して取り出されることで当該光が外部に向けて照射されるものである。このうち、特に有機EL素子は、低消費電力で高い輝度を得ることができるものであり、応答性、寿命等においても優れた性能を発揮する。
しかしながら、EL素子において外部に取り出しが可能な光は、電界発光層にて発光した光のうちの20%程度に留まり、残る大部分は、EL素子の内部に閉じ込められることで損失となってしまう。この損失には、導波損失やプラズモン損失が含まれる。
導波損失は、電界発光層にて発光した光が、電界発光層や透明電極層等において閉じ込められてしまう導波モードに結合することで生じる熱損失である。プラズモン損失は、電界発光層にて発光した光が、反射層等の金属膜の表面プラズモンを励起してしまうプラズモンモードに結合することで生じる熱損失である。なお、プラズモン損失は、反射層等の金属膜の表面近傍において光が閉じ込められてしまうことで発生する損失であるため、導波損失に含めて解釈される場合もある。
導波損失を低減させるためには、各層の屈折率差に起因する界面における光の全反射を低減することが有効であり、光路のいずれかの位置に光散乱層を設けることが効果的である。また、プラズモン損失を低減させるためには、電界発光層と上記反射層とを遠ざけて配置することが有効である。
たとえば、特開2010−170969号公報(特許文献1)および特開2011−233288号公報(特許文献2)には、有機電界発光層を挟み込むように配置される一対の電極層を透明導電膜にて構成し、このうちの一方の電極層と反射層との間に光散乱層が配置されてなる有機EL素子が開示されている。
また、特開2011−60549号公報(特許文献3)には、電界発光層を挟み込むように配置される一対の電極層を透明導電膜にて構成し、このうちの反射層側に位置する電極層を透明金属薄膜を含む透明導電膜の積層膜にて構成し、当該反射層側に位置する電極層と反射層との間に光散乱層および透明光学調整層がこの順で電極層側から配置されてなる有機EL素子が開示されている。
特開2010−170969号公報 特開2011−233288号公報 特開2011−60549号公報
しかしながら、上述した特許文献1ないし3に開示の有機EL素子においては、導波損失やプラズモン損失の低減がある程度は見込まれるものの、その低減量は未だ十分なものとは言えず、さらなる低減が求められている状況にある。
したがって、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、主として導波損失のさらなる低減が可能であり、これにより電界発光層にて発光した光をより高効率に外部に取り出すことができる電界発光素子およびこれを備えた照明装置を提供することを目的とする。
本発明者は、電界発光素子において、反射層側に設けられる電極層を透明金属薄膜にて構成することにより、当該反射層側に設けられる電極層とは反対側の電極層と電界発光層とにおいてに導波モードが主として分布するように構成するとともに、当該反射層側に設けられる電極層から当該反射層側に相当程度遠ざけた位置に光散乱層を配置することにより、当該光散乱層にて幾何光学的な光散乱作用が得られるにように構成することにより、従来の波動光学的な光散乱作用を利用した電界発光素子よりも、より高い散乱効果が得られるとの知見を得るに至り、以下に示す本発明を完成させるに至った。
本発明に基づく電界発光素子は、一対の主表面を有する電界発光層と、上記電界発光層の一方の主表面上に設けられた第1透明電極層と、上記電界発光層の他方の主表面上に設けられた第2透明電極層と、上記第2透明電極層から見て上記電界発光層が位置する側とは反対側に設けられた金属膜からなる反射層とを備えている。上記第2透明電極層が、透明金属薄膜を含んでおり、上記第2透明電極層と上記反射層との間に、非導電性透明膜からなる透明光学調整層と、光散乱層とが、この順で上記第2透明電極層側から配置されている。上記本発明に基づく電界発光素子においては、上記透明光学調整層によって上記第2透明電極層と上記光散乱層との間の幾何光学的な距離が調整されることにより、上記光散乱層にて幾何光学的な光散乱作用が得られるように構成されている。
上記本発明に基づく電界発光素子にあっては、上記第2透明電極層が、上記透明金属薄膜と、当該透明金属薄膜から見て上記反射層側に設けられた導電性透明膜との積層膜にて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく電界発光素子にあっては、上記光散乱層が、バインダーとしての透明材料中に当該透明材料とは異なる屈折率を有するフィラーとしての微粒子を分散配置させた膜にて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく電界発光素子にあっては、上記電界発光層が、有機電界発光層であることが好ましい。
本発明に基づく照明装置は、上述した本発明に基づく電界発光素子を光源として備えている。
本発明によれば、主として導波損失のさらなる低減が可能であり、これにより電界発光層にて発光した光をより高効率に外部に取り出すことができる電界発光素子およびこれを備えた照明装置とすることができる。
本発明の実施の形態1における有機EL素子の模式平面図である。 図1に示す有機EL素子の模式断面図である。 図1に示す有機EL素子にて得られる光散乱効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における有機EL素子の模式断面図である。 本発明の実施の形態3における照明装置の概略図である。 本発明の実施の形態4における照明装置の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下においては、本発明が適用された面発光素子である有機EL素子を実施の形態1および2として例示し、本発明が適用された照明装置を実施の形態3および4として例示する。なお、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さないこととする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における有機EL素子の模式平面図であり、図2は、図1に示す有機EL素子の図1中に示すII―II線に沿った模式断面図である。これら図1および図2を参照して、本実施の形態における有機EL素子1Aについて説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態における有機EL素子1Aは、透明基板10を経由して光が外部に取り出されるボトムエミッション型の有機EL素子であり、その外形は、たとえば図示するような所定の厚みをもった平面視略矩形の平板状またはシート状の形状に形成されている。有機EL素子1Aは、透明基板10と、第1透明電極層11と、有機電界発光層12と、第2透明電極層13と、反射層14と、透明光学調整層15と、光散乱層16とを備えている。ここで、第1透明電極層11が陽極に該当し、第2透明電極層13が陰極に該当する。
透明基板10は、その主表面上に上述した各種の層が形成される基材となるものであり、可視光領域の光を良好に透過する絶縁性の部材にて構成されている。透明基板10は、リジッド基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。透明基板10としては、上述した光透過性の観点から、たとえばガラス板、プラスチック板、高分子フィルム、シリコン板またはこれらの積層板等にて構成される。
第1透明電極層11は、透明基板10の一方の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に透過しかつ良好な電気導電性を呈する膜にて構成されている。より具体的には、第1透明電極層11としては、たとえばITO(インジウム酸化物と錫酸化物との混合体)膜やIZO(インジウム酸化物と亜鉛酸化膜との混合体)膜、ZnO膜、CuI、SnO2膜等の無機導電膜や、PEDOT/PSS(ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルフォン酸の混合体)膜等の有機導電膜、高分子材料に銀ナノワイヤーやカーボンナノチューブ等を分散させた複合導電膜等にて構成される。第1透明電極層11をITO膜(屈折率1.8〜2.2程度)にて構成する場合には、その厚みはたとえば100nm程度とされる。
第1透明電極層11は、たとえば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、印刷法等のいずれかが採用されることで透明基板10上に設けられる。特に、スピンコート法、インクジェット法、印刷法は、均質な膜が得られ易くかつピンホールの発生が抑制できるため、特に好適に利用できる。
有機電界発光層12は、第1透明電極層11の透明基板10が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、少なくとも蛍光発光性化合物または燐光発光性化合物からなる発光層を含み、可視光領域の光を良好に透過する膜にて構成されている。有機電界発光層12は、発光層よりも陽極側である第1透明電極層11側に位置する正孔輸送層や、発光層よりも陰極側である第2透明電極層13側に位置する電子輸送層を有していてもよい。また、フッ化リチウム膜や無機金属塩膜等が、有機電界発光層12中の厚み方向における任意の位置に形成されていてもよい。
有機電界発光層12としては、たとえばAlq3(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム)に代表される有機材料を含む積層膜(各膜の屈折率1.7〜1.9(代表値としての屈折率1.8)、厚み100nm程度)が好適に利用できる。
有機電界発光層12の材料としては、有機EL素子1Aの外部量子効率の向上や発光寿命の長寿命化等の観点から、有機金属錯体を用いてもよい。ここで、錯体の形成に係る金属元素としては、元素周期表のVIII族、IX族およびX族に属するいずれか1種の金属またはAl、Znであることが好ましく、特にIrまたはPt、Al、Znであることが好ましい。
有機電界発光層12は、たとえば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、印刷法等のいずれかが採用されることで第1透明電極層11上に設けられる。特に、スピンコート法、インクジェット法、印刷法は、均質な膜が得られ易くかつピンホールの発生が抑制できるため、特に好適に利用できる。
第2透明電極層13は、有機電界発光層12の第1透明電極層11が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に透過する透明金属薄膜13aにて構成されている。より具体的には、第2透明電極層13としては、たとえばAg、Al、Au、Cu等の金属薄膜にて構成される。第2透明電極層13は、たとえば蒸着法やスパッタリング法等が採用されることで有機電界発光層12上に設けられる。
ここで、金属薄膜がどの程度の薄さであれば光を透過するかは、屈折率の虚部を用いて表わすことができる。屈折率nと消衰係数κとを用いた場合、厚みdの媒質を通過する際に生じる位相変化φと透過率Tとは、下記の式(1)および式(2)により表わされる。
Figure 0006079133
Figure 0006079133
ここで、λは、真空中における光の波長である。式(1)より、光の強度e2分の1に減衰する距離Ldは、下記の式(3)により表わされる。
Figure 0006079133
よって、金属薄膜からなる第2透明電極層13が十分な透過率を有するためには、上記の式(2)で示されるLdよりも薄いことが望ましい。たとえば、透明金属薄膜13aとしてAg膜を用いる場合には、その厚みは8nm程度とされることが好ましい。
透明光学調整層15は、第2透明電極層13の有機電界発光層12が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に透過する絶縁性の膜(すなわち非導電性透明膜)にて構成されている。ここで、透明光学調整層15としては、その屈折率が有機電界発光層12の屈折率と近いもの(たとえば屈折率1.8程度)にて構成されていることが好ましく、また幾何光学的に十分に厚い膜(たとえばその厚みが2500nm程度)にて構成されていることが好ましい。
透明光学調整層15としては、光の吸収が少ない材料にて構成されることが好ましく、たとえばPMMA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8程度)等が利用できる。
透明光学調整層15は、たとえば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、印刷法等のいずれかが採用されることで第2透明電極層13上に設けられる。特に、スピンコート法、インクジェット法、印刷法は、均質な膜が得られ易くかつピンホールの発生が抑制できるため、特に好適に利用できる。
光散乱層16は、透明光学調整層15の第2透明電極層13が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に透過するとともに、その一部を散乱させる機能を有する絶縁性の膜にて構成されている。より具体的には、光散乱層16としては、たとえばPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8程度)をバインダー16aとして、これにさらにフィラー16bとしての粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子(屈折率1.5)を混ぜたものが利用できる。また、上述した粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子に代えて、粒径500nm程度の中空シリカ(中空部分の屈折率1.0)をフィラー16bとして用いてもよい。
光散乱層16は、たとえば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、印刷法等のいずれかが採用されることで透明光学調整層15上に設けられる。特に、スピンコート法、インクジェット法、印刷法は、均質な膜が得られ易くかつピンホールの発生が抑制できるため、特に好適に利用できる。
反射層14は、光散乱層16の透明光学調整層15が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に反射する膜にて構成されている。より具体的には、反射層14としては、たとえばAl、Ag、Ni、Ti、Na、Caまたはこれらのいずれかを含む合金等からなる金属膜(たとえば厚み100nm程度)にて構成される。反射層14は、たとえば蒸着法やスパッタリング法等が採用されることで第2透明電極層13上に設けられる。
図3は、図1に示す有機EL素子にて得られる光散乱効果を説明するための図である。次に、図3を参照して、本実施の形態における有機EL素子1Aにて得られる光散乱効果について具体的に説明する。
図3に示すように、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、反射層14側に設けられる第2透明電極層13を透明金属薄膜13aにて構成することにより、第1透明電極層11と有機電界発光層12とにおいてに導波モードが主として分布するように構成している。また、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、当該導波モードが主として分布する有機電界発光層12の反射層14側に、その屈折率が有機電界発光層12の屈折率と近くかつ幾何光学的に十分に厚い膜からなる透明光学調整層15(ミクロンオーダーの厚みを有する高屈折率部)を介して、光散乱層16が設けられるように構成することにより、当該光散乱層16において幾何光学的な光散乱作用が得られるように構成している。
ここで、上記特許文献1ないし3に開示の如く、第2透明電極層を透明導電膜にて構成し、当該第2透明電極層と反射層との間に厚みがサブミクロンオーダーの光散乱層を設けた従来の有機EL素子にあっては、電界発光層や第2透明電極層にて構成される高屈折率部の厚みは概ね100nm〜300nm程度に留まり、当該光散乱層にて生じる光散乱作用は、波動光学的な光散乱作用となる。その場合、当該高屈折率部を水平方向に伝播する光の伝搬長(光の強度がe分の1になる距離)は、おおよそ1μm〜5μm程度となり、その間に光散乱層にて当該光を散乱させる必要が生じる。
この場合、Mie散乱理論により、ある程度の粒径を有する微粒子を用いない限り光の散乱は生じないことになり、たとえば粒径0.5μm程度の微粒子を用いることが必要になり、その場合には、上記伝搬長を光が進行する間に経由する微粒子の数は、高々2個〜10個程度に制限されてしまうことになる。
その結果、従来の有機EL素子にあっては、十分に散乱が生じないうちに光の強度が落ちてしまい、光散乱効果が必ずしも十分に得られないこととなってしまう。なお、上述した従来の有機EL素子においては、上述した光散乱層を設けることで、これを設けなかった場合の導波モードの光のうちの最大で30%程度の光を散乱させることができることが、本発明者によって実験的に確認されているが、それ以上の光散乱効果が得られないことも同時に確認されている。
これに対し、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、上述したように、光散乱層16において幾何光学的な光散乱作用が得られるように構成しているため、当該光散乱層16において散乱されることで、これを設けなかった場合に導波モードに結合する光の多くが基板モード(透明基板10の内部において閉じ込められてしまうモード)に結合されることになり、Mie散乱による光の散乱および反射は、散乱の強さと反射による吸収で決定されることになる。
そのため、図3を参照して、1回の散乱により、高屈折率の基板モード(その屈折率をn2とする)から通常の基板モード(その屈折率をn1とする)への変換効率は、(n1/n2)2となり、たとえばn2=1.8かつn1=1.5の条件下においては、当該変換効率は約70%となる。ここで、反射層14における光の平均反射率を80%とした場合には、透明基板10に対して約56%の光が伝搬されることになる。一方で、高屈折率の基板モードから通常の基板モードに反射層14にて全反射で変換できなかった残る24%の光は、再び光散乱層16に到達し、そのうちの70%が通常の基板モードに変換される。
したがって、高屈折率の基板モードから通常の基板モードへの変換効率を級数として表わすと、80%×70%+(100%―70%)×80%×80%+(100%―70%)2×80%2×80%×70%+・・・=(80%×70%)/(100%―(100%―70%)×80%)=73%となり、より多くの高屈折率の基板モードの光を通常の基板モードの光へと変換できることになる。
これを定性的に説明すると、従来の有機EL素子においては、光散乱層における散乱が波動光学領域の導波モード近傍での光散乱であるため、吸収成分による損失が大きいのに対し、本実施の形態における有機EL素子1Aにおいては、光散乱層16における散乱が、幾何光学領域の高屈折率の基板モードから通常の基板モードへの変換における吸収が1回の散乱と反射層における反射にて決まるため、1回の散乱での散乱割合を十分に大きくとることが可能となり、より多くの高屈折率の基板モードの光を通常の基板モードの光へと変換できることになる。
ここで、基板モードに結合する光は、透明基板の内部に閉じ込められてしまう光であり、何らかの手当てを施さない限り、これがそのまま基板損失になってしまうことになる。しかしながら、基板モードについては、たとえば透明基板10の空気との界面に光取り出しシートと呼ばれる光学シートを貼り付けたり、当該界面に凹凸形状を付与したりすることにより、反射層14との間の多重反射によりその一部を外部に取り出すことが可能になるため、これら構成を採用することとすれば、高効率に光を外部に取り出すことが可能になる。
以上において説明したように、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、反射層14側に設けられる第2透明電極層13を透明金属薄膜13aにて構成するとともに、第2透明電極層13と光散乱層16との間に透明光学調整層15を設けることで第2透明電極層13から反射層14側に相当程度遠ざけた位置に光散乱層16を配置しているため、当該光散乱層16にて幾何光学的な光散乱作用が得られるにようになり、従来の波動光学的な光散乱作用を利用した電界発光素子よりも、より高い散乱効果が得られる。
したがって、本実施の形態における有機EL素子1Aにおいては、主として導波損失を低減することが可能になり、有機電界発光層12にて発光した光を高効率に外部に取り出すことが可能になる。
また、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、有機電界発光層12と反射層14との間に十分に分厚い透明光学調整層15および反射層14が位置することにより、これら有機電界発光層12と反射層14とが相当程度遠ざけられた位置に配置されることになるため、プラズモンモードに結合する光についてもこれを大幅に低減できるかまたは完全に無くすことができる。
ここで、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、有機電界発光層12に接触して透明金属薄膜13aが位置することになるため、プラズモン損失が発生することが懸念され得るが、当該透明金属薄膜13aの厚みを十分に薄く(たとえば10nm以下程度にまで薄く)構成すれば、金属薄膜起因のプラズモン損失は発生しないことになる。さらには、当該透明金属薄膜13aの厚みが十分に薄いことにより、透過率も向上することになるため、第2透明電極層13の透過性が損なわれることもない。
また、仮に透明金属薄膜に光散乱層を接触して設けた場合には、その製造方法如何によっては光散乱層の主表面の凹凸形状に追随して透明金属薄膜の主表面にも凹凸形状が付与されることで当該透明金属薄膜の光透過性がプラズモン吸収現象によって著しく劣化することも想定され得るが、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、透明金属薄膜13aと光散乱層16との間に分厚い透明光学調整層15が存在するため、このような問題も生じない。
さらには、透明金属薄膜と光散乱層とをできるだけ離す構成としては、反射散乱や凹凸面による反射も想定され得るが、反射散乱にてこれを実現する場合には、絶対反射率の点において本実施の形態の如くの光散乱層と反射層との積層構造に比べて不利となり、凹凸面による反射にてこれを実現する場合には、製造コストの面で不利となるばかりでなく、光の偏光状態が偏ったり色ずれが生じたりするおそれがある点において本実施の形態の如くの光散乱層と反射層との積層構造に比べて不利となる。したがって、本実施の形態における有機EL素子1Aにあっては、これらの点においても有利なものとなる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における有機EL素子の模式断面図である。図4を参照して、本実施の形態における有機EL素子1Bについて説明する。
図4に示すように、本実施の形態における有機EL素子1Bは、上述した実施の形態1における有機EL素子1Aと比較した場合に、第2透明電極層13の構成においてのみ相違している。具体的には、有機EL素子1Bにあっては、第2透明電極層13が、透明金属薄膜13aおよび導電性透明膜13bの積層膜にて構成されている。
透明金属薄膜13aは、有機電界発光層12の第1透明電極層11が位置する側とは反対側の主表面上に設けられている。透明金属薄膜13aの材質や厚み、成膜方法等は、上述した実施の形態1におけるそれと同様である。
導電性透明膜13bは、透明金属薄膜13aの有機電界発光層12が位置する側とは反対側の主表面上に設けられており、可視光領域の光を良好に透過しかつ良好な電気導電性を呈する膜にて構成されている。導電性透明膜13bとしては、たとえばITO膜やIZO膜、ZnO膜、CuI、SnO2膜等の無機導電膜や、PEDOT/PSS膜等の有機導電膜、高分子材料に銀ナノワイヤーやカーボンナノチューブ等を分散させた複合導電膜等にて構成され、好適には、屈折率が1.8程度であってその厚みが100nm程度の膜が用いられる。
導電性透明膜13bは、たとえば蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、印刷法等のいずれかが採用されることで透明金属薄膜13a上に設けられる。特に、スピンコート法、インクジェット法、印刷法は、均質な膜が得られ易くかつピンホールの発生が抑制できるため、特に好適に利用できる。
以上において説明した本実施の形態における有機EL素子1Bにあっても、反射層14側に設けられる第2透明電極層13を透明金属薄膜13aおよび導電性透明膜13bの積層膜にて構成するとともに、第2透明電極層13と光散乱層16との間に透明光学調整層15を設けることで第2透明電極層13から反射層14側に相当程度遠ざけた位置に光散乱層16を配置しているため、当該光散乱層16にて幾何光学的な光散乱作用が得られるにようになり、従来の波動光学的な光散乱作用を利用した電界発光素子よりも、より高い散乱効果が得られる。したがって、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態における有機EL素子1Bにあっては、透明金属薄膜13aを薄く形成することで生じ得る電気伝導性の不足を導電性透明膜13bにて補うことができるため、上述した実施の形態1における有機EL素子1Aに比べ、電気的な特性の面での向上が図られる効果が得られる。ここで、導電性透明膜13bは、一般的に光の吸収が無視できないものであるため、好ましくは、電気導電性が確保できる程度の厚みに抑え、幾何光学的な距離は、透明光学調整層15の厚みで確保することが好ましい。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における照明装置の概略図である。図5を参照して、本実施の形態における照明装置20Aについて説明する。
図5に示すように、本実施の形態における照明装置20Aは、部屋21の天井22に設置される室内灯であり、部屋21の室内を照明するものである。照明装置20Aは、その内部に、上述した実施の形態1における有機EL素子1Aを光源として備えている。照明装置20Aは、たとえば白色光を室内に向けて照射する。
本実施の形態における照明装置20Aは、有機EL素子1Aを光源として備えることによって薄型に構成が可能であり、また外部に向けて照射される光の取り出し効率が従来に比して良好であるため、低消費電力で高い輝度が実現できる。
なお、有機EL素子1Aに代えて、上述した実施の形態2における有機EL素子1Bを、光源として照明装置20Aに搭載させることも当然に可能である。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における照明装置の概略図である。図6を参照して、本実施の形態における照明装置20Bについて説明する。
図6に示すように、本実施の形態における照明装置20Bは、たとえば机等に載置されて使用される照明スタンドであり、主として手元を照明するものである。照明装置20Bは、スタンド部23とヘッド部24とを有しており、このうちのヘッド部24の内部に、上述した実施の形態1における有機EL素子1Aを光源として備えている。照明装置20Bは、たとえば白色光を手元に向けて照射する。
本実施の形態における照明装置20Bは、有機EL素子1Aを光源として備えることによって薄型に構成が可能であり、また外部に向けて照射される光の取り出し効率が従来に比して良好であるため、低消費電力で高い輝度が実現できる。
なお、有機EL素子1Aに代えて、上述した実施の形態2における有機EL素子1Bを、光源として照明装置20Bに搭載させることも当然に可能である。
以下においては、上述した実施の形態1および2における有機EL素子1A,1Bをそれぞれ実施例1および2としてモデル化し、それらの光学特性を解析することで、光取り出し効率をどの程度向上させることができるか検証した結果について説明する。なお、比較のために、従来における有機EL素子についてもこれを比較例1および2としてモデル化して同様の解析を行なった。
(比較例1,2および実施例1,2)
まず、当該検証結果について説明するに先立ち、モデルとしての比較例1,2に係る有機EL素子の構造、これに含まれる各構成の具体的な材質、厚み等について説明するとともに、実施例1,2に係る有機EL素子に含まれる各構成の具体的な材質、厚み等について説明する。なお、いずれのモデルにおいても、基板モードの一部を外部に取り出し可能にするために、透明基板の空気との界面に上述した光取り出しシートを貼り付けている。
比較例1に係る有機EL素子は、透明基板上に、第1透明電極層/有機電界発光層/第2透明電極層/光散乱層/反射層の順で各層を積層構成したものである。ここで、比較例1に係る有機EL素子にあっては、透明基板を光学ガラスBK7(屈折率1.5、板厚0.7mm)にて構成し、第1透明電極層および第2透明電極層をいずれもITO膜(屈折率1.8〜2.2、膜厚100nm)にて構成し、有機電界発光層をAlq3(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム)に代表される有機材料を含む積層膜(各膜の屈折率1.7〜1.9(代表値としての屈折率1.8)、総膜厚100nm)にて構成し、光散乱層をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8)をバインダーとして、これにさらにフィラーとしての粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子(屈折率1.5)を混ぜたもの(膜厚1.2μm)にて構成し、反射層をAl膜(膜厚100nm)にて構成した。
比較例2に係る有機EL素子は、透明基板上に、第1透明電極層/有機電界発光層/第2透明電極層/光散乱層/透明光学調整/層反射層の順で各層を積層構成したものである。ここで、比較例2に係る有機EL素子にあっては、透明基板を光学ガラスBK7(屈折率1.5、板厚0.7mm)にて構成し、第1透明電極層および第2透明電極層をいずれもITO膜(屈折率1.8〜2.2、膜厚100nm)にて構成し、有機電界発光層をAlq3に代表される有機材料を含む積層膜(各膜の屈折率1.7〜1.9(代表値としての屈折率1.8)、総膜厚100nm)にて構成し、光散乱層をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8)をバインダーとして、これにさらにフィラーとしての粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子(屈折率1.5)を混ぜたもの(膜厚1.2μm)にて構成し、透明光学調整層をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8、膜厚100nm)にて構成し、反射層をAl膜(膜厚100nm)にて構成した。
実施例1に係る有機EL素子は、上述した実施の形態1における有機EL素子1Aと同様の構成を有するものである。ここで、実施例1に係る有機EL素子にあっては、透明基板10を光学ガラスBK7(屈折率1.5、板厚0.7mm)にて構成し、第1透明電極層11をITO膜(屈折率1.8〜2.2、膜厚100nm)にて構成し、有機電界発光層12をAlq3に代表される有機材料を含む積層膜(各膜の屈折率1.7〜1.9(代表値としての屈折率1.8)、総膜厚100nm)にて構成し、第2透明電極層13としての透明金属薄膜13aをAg膜(膜厚8nm)にて構成し、透明光学調整層15をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8、膜厚2500nm)にて構成し、光散乱層16をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8)をバインダーとして、これにさらにフィラーとしての粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子(屈折率1.5)を混ぜたもの(膜厚1.2μm)にて構成し、反射層14をAl膜(膜厚100nm)にて構成した。
実施例2に係る有機EL素子は、上述した実施の形態2における有機EL素子1Bと同様の構成を有するものである。ここで、実施例2に係る有機EL素子にあっては、透明基板10を光学ガラスBK7(屈折率1.5、板厚0.7mm)にて構成し、第1透明電極層11をITO膜(屈折率1.8〜2.2、膜厚100nm)にて構成し、有機電界発光層12をAlq3に代表される有機材料を含む積層膜(各膜の屈折率1.7〜1.9(代表値としての屈折率1.8)、総膜厚100nm)にて構成し、第2透明電極層13としての透明金属薄膜13aをAg膜(膜厚8nm)にて構成し、第2透明電極層13としての導電性透明膜13bをITO膜(屈折率1.8、膜厚100nm)にて構成し、透明光学調整層15をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8、膜厚2400nm)にて構成し、光散乱層16をPMMA樹脂(屈折率1.5)に粒径50nm程度のTiO2微粒子(屈折率2.2)を混ぜたもの(全体としての実効屈折率は1.8)をバインダーとして、これにさらにフィラーとしての粒径500nm程度のPMMA樹脂微粒子(屈折率1.5)を混ぜたもの(膜厚1.2μm)にて構成し、反射層14をAl膜(膜厚100nm)にて構成した。
以上の条件に基づいて比較例1,2および実施例1,2に係る有機EL素子の光取り出し効率を解析したところ、有機電界発光層にて発光される光を100%とした場合に、比較例1においては42%の光が、比較例2においては44%の光が、実施例1においては55%の光が、実施例2においては58%の光が、それぞれ取り出し可能であることが分かった。
なお、参考として、仮にこれら比較例1,2および実施例1,2に係る有機EL素子において、光散乱層に微粒子を分散配置させずに単なる透明光学調整層とした場合における光取り出し効率を解析したところ、その光取り出し効率は、比較例1に対応するもので10%、比較例2に対応するもので9%、実施例1に対応するもので9%、実施例2に対応するもので8%となった。
以上の解析結果より、光散乱層を設けることで光取り出し効率が向上すること、および、光散乱層を設ける場合に上述した本実施の形態における有機EL素子1A,1Bの如くとすることにより、上述した実施の形態1および2において説明した効果が得られ、従来の有機EL素子よりも光取り出し効率がさらに向上することが確認された。
上述した本発明の実施の形態1ないし4においては、ボトムエミッション型の有機EL素子およびこれを備えた照明装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、トップエミッション型の有機EL素子およびこれを備えた照明装置に本発明を適用することも可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4においては、有機電界発光層を備えた有機EL素子およびこれを備えた照明装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、無機電界発光層を備えた無機EL素子およびこれを備えた照明装置に本発明を適用することも当然に可能である。
また、上述した本発明の実施の形態3および4においては、照明装置として室内灯および照明スタンドを例示して説明を行なったが、本発明の適用範囲はこれに限られず、電界発光素子を光源として備えた各種の装置(たとえば、ディスプレイや表示デバイス、電光表示式の看板や広告、屋外灯等)に本発明を適用することも当然に可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で当然に相互にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1B 有機EL素子、10 透明基板、11 第1透明電極層、12 有機電界発光層、13 第2透明電極層、13a 透明金属薄膜、13b 導電性透明膜、14 反射層、15 透明光学調整層、16 光散乱層、16a バインダー、16b フィラー、20A,20B 照明装置、21 部屋、22 天井、23 スタンド部、24 ヘッド部。

Claims (5)

  1. 一対の主表面を有する電界発光層と、
    前記電界発光層の一方の主表面上に設けられた第1透明電極層と、
    前記電界発光層の他方の主表面上に設けられた第2透明電極層と、
    前記第2透明電極層から見て前記電界発光層が位置する側とは反対側に設けられた金属膜からなる反射層とを備え、
    前記第2透明電極層が、透明金属薄膜を含み、
    前記第2透明電極層と前記反射層との間に、非導電性透明膜からなる透明光学調整層と、光散乱層とが、この順で前記第2透明電極層側から配置され
    前記透明光学調整層によって前記第2透明電極層と前記光散乱層との間の幾何光学的な距離が調整されることにより、前記光散乱層にて幾何光学的な光散乱作用が得られるように構成されている、電界発光素子。
  2. 前記第2透明電極層が、前記透明金属薄膜と、当該透明金属薄膜から見て前記反射層側に設けられた導電性透明膜との積層膜にて構成されている、請求項1に記載の電界発光素子。
  3. 前記光散乱層が、バインダーとしての透明材料中に当該透明材料とは異なる屈折率を有するフィラーとしての微粒子を分散配置させた膜にて構成されている、請求項1または2に記載の電界発光素子。
  4. 前記電界発光層が、有機電界発光層である、請求項1から3のいずれかに記載の電界発光素子。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の電界発光素子を光源として備えている、照明装置。
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