JP6079069B2 - 文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラム - Google Patents

文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラムに関する。
タブレットコンピューター等の文書表示端末は、表示パネルと一体化されたタッチパネルを入力装置として有しており、タッチパネル操作はユーザーの指で行うことが主流であり(例えば、特許文献1〜6参照。)、表示パネルに表示されている文書から文字列を選択する場合、選択範囲の始点および終点をタップする操作あるいは始点から終点の間をスライドする操作を実施する必要がある。
特開2010−128539号公報 特開2010−122800号公報 特開2010−067178号公報 特開2007−200002号公報 特開2005−189993号公報 特開2010−122800号公報
しかし、表示パネルは、解像度が向上し、従来より高密度に情報を表示することが可能になっており、指による操作では、正確なタップ位置あるいはスライド始点および終点を視認し辛く、ユーザーにとって必要とする範囲を正確に選択することが困難である問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、表示パネルに高密度に情報が表示されている場合であっても、指によるタッチパネル操作によって文字列を容易かつ正確に選択し得る文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)文字データがレイアウトされた文書データを表示する表示パネルと、
前記表示パネルと一体化され、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出するタッチパネルと、
前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する文字列選択補助部と、を有しており、
前記文字列選択補助部は、
前記軌跡によって特定される閉領域を決定し、
前記閉領域に属する文字データを抽出し、
抽出された前記文字データの修飾属性を取得し、
取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性を選択属性として決定し、
前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データを順次連結して、文字列データを取得し、
取得された文字列データを、前記軌跡によって指定された文字列として選択し、
前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっている
ことを特徴とする文書表示装置。
(2)前記文字データの修飾属性は、下線、傍線、傍点、文字色、背景色、文字スタイル、あるいは、これらの組合せであることを特徴とする上記(1)に記載の文書表示装置。
(3)前記文字列選択補助部は、前記軌跡が閉じていない場合、前記軌跡の始点と終点との間を補完し、前記閉領域を決定することを特徴とする上記(1)又は上記(2)に記載の文書表示装置。
(4)前記文字列選択補助部は、前記軌跡によって特定される前記閉領域に抽出すべき文字データが存在しない場合、前記閉領域の形状に基づき、所定の方向に前記閉領域を拡張し、拡張後の閉領域から、文字データを抽出することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の文書表示装置。
)前記文字列選択補助部は、次に連結する文字データが所定の連結終端文字である場合、あるいは、次に連結する文字データが文頭もしくは文末に位置している場合、文字データの連結を終了する
ことを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載の文書表示装置。
)前記文字列選択補助部によって取得された文字列データを調整する選択範囲調整部をさらに有し、
前記選択範囲調整部は、前記文字列データの範囲を特定する矩形を、前記表示パネルに表示される前記文書データにオーバーラップして表示し、前記ユーザーの手書き操作の軌跡による指示の基づき、前記矩形のサイズを変更することにより、前記文字列データの範囲を調整する
ことを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載の文書表示装置。
)前記文書データは、ビットマップ画像であり、
前記文書表示装置は、文字領域の判別および修飾属性の判別のための領域判別処理を前記文書データに対して実行する領域判別部をさらに有し、
前記文字列選択補助部は、前記領域判別部によって判別された前記文字領域および前記文字領域の前記修飾属性を利用する
ことを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載の文書表示装置。
(8)文字データがレイアウトされた文書データを表示する表示パネルと、
前記表示パネルと一体化され、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出するタッチパネルと、
前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する文字列選択補助部と、
取得された文字列データに係る選択情報を、前記文書データと関連付けて記憶する選択情報記憶部と、を有しており、
前記文字列選択補助部は、
前記軌跡によって特定される閉領域を決定し、
前記閉領域に属する文字データを抽出し、
抽出された前記文字データの修飾属性を取得し、
取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性を選択属性として決定し、
前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データを順次連結して、文字列データを取得し、
取得された文字列データを、前記軌跡によって指定された文字列として選択しており、
前記選択情報は、
選択された前記文字列データの前記文書データにおける相対位置に加えて、
前記選択属性、前記軌跡の属性、および、前記軌跡が描く形状の内の少なくとも1つを含んでおり、
前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっていることを特徴とする文書表示端末。
)前記選択情報は、前記選択属性、前記軌跡の属性および前記軌跡が描く形状の内の少なくとも2つを含んでいることを特徴とする上記()に記載の文書表示端末。
10)前記選択情報は、前記選択属性を含んでいることを特徴とする上記()に記載の文書表示端末。
11)前記選択情報は、前記軌跡の属性情報を含んでおり、
前記軌跡の属性情報は、前記軌跡の太さおよび/又は色を含んでおり、
前記文書表示端末は、前記軌跡の太さおよび/又は色を指定するペン属性指定部を、さらに有していることを特徴とする上記(10)に記載の文書表示端末。
12)前記選択情報は、前記軌跡が描く形状の情報を含んでいることを特徴とする上記(11)に記載の文書表示端末。
13)前記文書データの全体から、あるいは前記表示パネルに表示されている前記文書データの部分から、前記選択属性と同一の修飾属性を有する文字列データを、自動的に選択する一括選択部をさらに有することを特徴とする上記(10)〜(12)のいずれか1項に記載の文書表示端末。
14)前記文字列選択補助部によって選択された前記文字列データは、複数存在し、
前記複数の文字列データを、単一のデータとして一括して保存する選択情報保存部を、さらに有することを特徴とする上記(10)〜(13)のいずれか1項に記載の文書表示端末。
15)前記文字列選択補助部によって選択された前記文字列データは、前記選択情報に基づいてレベルが付与されていることを特徴とする上記(10)〜(14)のいずれか1項に記載の文書表示端末。
16)前記文書データは、暗記学習の対象であり、
前記選択情報は、前記文字列データの学習レベルをさらに含んでおり、
前記文書表示端末は、
前記選択情報記憶部に記憶されている、前記文書データと関連付けられた前記選択情報を読み出す選択情報読出部と、
読出された前記選択情報に含まれる前記学習レベルに基づき、選択された前記文字列データを、前記表示パネルに表示されている前記文書データに重ね合わせて表示する重合せ表示部と、
をさらに有することを特徴とする上記()に記載の文書表示端末。
17)前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを隠蔽あるいは隠蔽解除する文字列隠蔽部を、さらに有することを特徴とする上記(16)に記載の文書表示端末。
18)前記選択情報は、前記文字列データの識別番号をさらに含んでおり、
前記文字列隠蔽部は、前記識別番号に基づき、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを個別に隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする上記(17)に記載の文書表示端末。
19)前記文字列隠蔽部は、前記学習レベルに基づき、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを個別に隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする上記(17)に記載の文書表示端末。
20)前記文字列隠蔽部は、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを一括して隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする上記(17)に記載の文書表示端末。
21)前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データの隠蔽あるいは隠蔽解除の情報は、前記選択情報に関連付けて保存されていることを特徴とする上記(17)〜(20)のいずれか1項に記載の文書表示端末。
(22)表示パネルと、前記表示パネルと一体化されたタッチパネルと、文字列選択補助部と、選択情報記憶部と、を有する文書表示端末を制御する文書表示プログラムであって、
前記表示パネルによって、文字データがレイアウトされた文書データを表示する手順、
前記タッチパネルによって、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出する手順、
前記文字列選択補助部によって、前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する手順、および、
前記選択情報記憶部によって、取得された文字列データに係る選択情報を、前記文書データと関連付けて記憶する手順を有する処理を、前記文書表示端末に実行させ、
前記文字列を選択する手順において、
前記軌跡によって特定される閉領域が決定され、
前記閉領域に属する文字データが抽出され、
抽出された前記文字データの修飾属性が取得され、
取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性が選択属性として決定され、
前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データが、順次連結されて、文字列データが取得され、
取得された文字列データが、前記軌跡によって指定された文字列として選択され、
前記選択情報は、
選択された前記文字列データの前記文書データにおける相対位置に加えて、
前記選択属性、前記軌跡の属性、および、前記軌跡が描く形状の内の少なくとも1つを含んでおり、
前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっていることを特徴とする文書表示プログラム。
本発明に係る文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラムにおいては、文字列を指定するユーザーの手書き操作が不正確であっても、文字データの修飾属性の出現頻度に基づき決定される選択属性を利用するため、文字列データを正確に取得(選択)することができる。また、閉領域の中心から抽出した文字までの距離に応じて、出現頻度の重み付けを変えているため(閉領域の中心に近い文字の重み付けを大きくしているため)、閉領域内に異なる修飾属性の文字が混在していても、一意に文字列選択属性を決定することが可能である。つまり、表示パネルに高密度に情報が表示されている場合であっても、指によるタッチパネル操作によって、表示されている情報から文字列を容易に選択し得る文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラムを提供することが可能である。
特に、本発明に係る文書表示端末および文書表示プログラムにおいては、選択情報を利用した、文書表示のさまざまな応用が可能となる。例えば、選択された文字列データの文書データにおける相対位置が、選択情報に含まれているため、表示パネルに表示された文書データを拡大あるいは縮小して表示しても、選択された文字列データの文書データにおける相対位置を維持することが可能である。
本発明の実施の形態に係る文書表示端末を説明するための平面図である。 図1に示される文書表示端末のブロック図である。 図2に示されるROMに記憶されている文書表示プログラムに組み込まれている文字列選択補助部を説明するためのブロック図である。 図1に示されるメニュー表示ボタンの押圧により表示されるメインメニューを説明するための平面図である。 図4に示されるツールメニューのオプションの下位メニューを説明するための平面図である。 図5に示される[補助]レベルのタップにより表示されるに選択情報関連付けダイアログを説明するための図表である。 図4に示される編集メニューのペン色の下位メニューを説明するための平面図である。 図4に示される編集メニューのペン太さの下位メニューを説明するための平面図である。 図4に示される選択補助に係る選択操作1を説明するための概念図である。 図9Aに続く概念図である。 選択操作1によって描かれた図形が非閉領域からなる場合における補完例を説明するための概念図である。 選択操作1によって描かれた図形が非閉領域からなる場合における別の補完例を説明するための概念図である。 図4に示される選択補助に係る選択操作2を説明するための概念図である。 図4に示される選択補助に係る選択操作3を説明するための概念図である。 図4に示される選択補助に係る選択操作4を説明するための概念図である。 図4に示される選択補助に係る選択操作5を説明するための概念図である。 選択操作確定後に自動起動する選択範囲調整部を説明するための概念図である。 選択操作確定後に自動起動する選択範囲調整部の別の態様を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態に係る文書表示端末の応用例に係る暗記学習支援プログラムを説明するためのブロック図である。 暗記学習支援プログラムに係る文書を説明するための概念図である。 図19に示される文書から作成されるデータを説明するための図表である。 メニュー表示ボタンの押圧により表示されるメインメニューを説明するための平面図である。 図21に示される表示メニューの下位メニューを説明するための平面図である。 図21に示されるツールメニューの下位メニューを説明するための平面図である。 図22に示される表示メニューの学習を説明するための概念図である。 図22に示される表示メニューの全表示を説明するための概念図である。 図22に示される表示メニューの全隠蔽に係るマスク領域を説明するための概念図である。 図26に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図である。 図22に示される表示メニューのレベルに係るマスク領域を説明するための概念図である。 図28に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図である。 マスク領域構成の変更を説明するための概念図である。 図30に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図である。 図21に示されるファイルメニューの保存に係る表示状態データを説明するための図表である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る文書表示端末を説明するための平面図、図2は、図1に示される文書表示端末のブロック図である。
文書表示端末100は、CPU110、ROM112、RAM114、メニュー表示ボタン120、メニュー表示ボタンインターフェース122、タッチパネル132、タッチパネルインターフェース134、表示パネル142、表示パネルインターフェース144、画像メモリー150およびメモリカードインターフェース160を有する。
CPU110は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマイクロプロセッサ等から構成される制御回路であり、文書表示端末100の各機能は、それに対応するプログラムをCPU110が実行することにより発揮される。
ROM112は、各種プログラムおよび各種データを記憶する読取り専用の記憶装置である。プログラムは、例えば、文書表示プログラムである。データは、例えば、文書表示プログラムの実行に必要なデータである。RAM114は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速のランダムアクセス記憶装置であり、ROM112に記憶されているプログラムおよびデータは、CPU110により必要に応じて読み出され、RAM114上で実行処理される。
メニュー表示ボタン120は、文書表示プログラムに係るメインメニューを起動するために使用される。メニュー表示ボタンインターフェース122は、メニュー表示ボタン120が接続されており、メニュー表示ボタン120の押下を検出し、CPU110に通知する。
タッチパネル132は、例えば、静電容量方式であり、文書表示端末100に対し、各種の操作(指示)をユーザーが行うために使用される入力装置である。ユーザーの操作は、例えば、タッチパネル132に指(またはタッチペン)を接触させる「タッチ」、タッチパネル132から指を離す「リリース」、タッチ状態で指を動かす「スライド」、および、タッチ後、スライドすることなくリリースする「タップ」である。
タッチパネルインターフェース134は、タッチパネル132が接続されており、タッチパネル上の各種操作を検出し、CPU110に通知する。
表示パネル142は、A4サイズ相当で解像度150dpi(dots per inch)のカラー電子ペーパーであり、A4サイズ文書を原寸で表示可能に構成されている。表示パネル142は、モノクロ多階調の電子ペーパー、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等によって構成することも可能である。なお、表示パネル142上には、タッチパネルインターフェース134から通知される操作の軌跡に対応し、かつ、予め設定されたペン属性を有する線が描かれる(表示される)。
表示パネル142に表示される画像データは、本実施の形態において、背景レイヤー、レイヤー1、レイヤー2からなる3レイヤー構成となっている。背景レイヤーには、表示文書画像データ、レイヤー1には、手書き操作の軌跡画像データ、レイヤー3には、メニュー等の文書表示プログラムが表示する画像データを、配置する。
表示パネルインターフェース144は、表示パネル142が接続されており、CPU110からの指令により、画像表示を制御する。タッチパネル132および表示パネル142は、積層(一体化)されており、表示操作部130を構成する。
画像メモリー150は、CPU110からの指令により、表示パネル142に表示される画像データ(背景レイヤーデータ、レイヤー1データおよびレイヤー2データ)を、一時的に記憶するための専用メモリーである。
メモリカードインターフェース160は、メモリーカード165が装着されるスロットを有する。メモリーカード165は、表示パネル142に表示される文書データおよび文書表示端末100において生成されるデータを記憶するために使用される。メモリーカード165は、例えば、SDメモリーカード、microSDカード、USBメモリー(USBフラッシュメモリー)、メモリースティック(登録商標)、コンパクトフラッシュである。
表示パネル142に表示される文書データおよび文書表示端末100において生成されるデータは、装着されるメモリーカード165を利用して記憶する形態に限定されず、外部情報機器を利用することも可能である。この場合、文書表示端末100は、不揮発性の一時記憶素子および外部情報機器と接続するための外部インターフェースを有することが必要である。外部インターフェースは、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、有線LAN(Local Area Network)インターフェース、無線LANインターフェースである。外部情報機器は、例えば、外付けの磁気ディスク記憶装置、NAS(Network−Attached Storage)、コンピューター端末、ファイルサーバーである。
次に、文書表示プログラムを説明する。
図3は、図2に示されるROMに記憶されている文書表示プログラムに組み込まれている文字列選択補助部を説明するためのブロック図である。
文書表示プログラム170は、文字列選択補助部171、選択範囲調整部173、領域判別部174、選択情報記憶部176、ペン属性指定部177、一括選択部178および選択情報保存部179を有する。
文字列選択補助部171は、表示パネル142に高密度に情報が表示されている場合であっても、指によるタッチパネル操作によって文字列を容易かつ正確に選択し得る機能を、文書表示端末100に付加するモジュールであり、閉領域決定手順、文字抽出手順、修飾属性取得手順、選択属性決定手順、文字連結手順および文字列取得手順を有する。
閉領域決定手順においては、タッチパネル上における所望の文字列を特定するための手書き操作の軌跡で指定される閉領域が決定される。手書き操作の軌跡が閉領域を形成しない場合は、手書き操作の始点と終点の間の軌跡を補完し、閉領域が決定される。これにより、閉領域を形成しない簡便な手書き操作に対応することが可能となる。なお、文字列選択補助部171は、手書き操作の軌跡が描く形状を判別する機能を有し、閉領域決定手順においては、手書き操作の軌跡が描く形状が判別される。
文字抽出手順においては、閉領域に属する(含まれる)文字データが抽出される。閉領域に含まれる文字データが存在しない場合は、閉領域の形状の判定結果に基づき、所定の方向に閉領域を拡張し、拡張後の閉領域に含まれる文字データが抽出される。これにより、手書き操作の軌跡が、下線様あるいは傍線様であっても、文字データの抽出が可能となる。
修飾属性取得手順においては、抽出した文字データの修飾属性が取得される。文字の修飾属性は、下線、傍線、傍点、文字色、背景色、文字スタイル(太字など)、および、これらの組合せ(複数属性の組合せ)である。これにより、多様な態様に対応することが可能である。
選択属性決定手順においては、取得した修飾属性のうち最も出現頻度の高い属性が「選択属性」として決定される。この際、閉領域の中心から抽出した文字までの距離に応じて、出現頻度の重み付けを変える(閉領域の中心に近い文字の重み付けを大きくする)ことが好ましい。これにより、閉領域内に異なる修飾属性の文字が混在していても、一意に文字列選択属性を決定することが可能である。
文字連結手順においては、選択属性と一致する修飾属性を有しかつ閉領域に含まれる文字データと、当該文字に隣接しかつ選択属性と一致する修飾属性を有する文字データとが、順次連結される。連結の完了は、連結の方向に関し、所定の終端文字に到達した場合あるいは文頭もしくは文末に到達した場合に実行される。これにより、選択文字列長に制限を加えることが可能である。終端文字は、例えば、句読点や記号である。
文字列取得手順においては、連結された文字列データが「選択文字列」として取得される。
文字列選択補助部171においては、上記のように、文字列を指定するユーザーの手書き操作が不正確であっても、文字データの修飾属性の出現頻度に基づき決定される選択属性を利用するため、文字列データを正確に取得(選択)することができる。つまり、表示パネルに高密度に情報が表示されている場合であっても、指によるタッチパネル操作によって、表示されている情報から文字列を容易に選択することが可能である。
選択範囲調整部173は、文字列選択補助部で自動選択された文字列データの範囲を調整(編集)するモジュールである。選択範囲調整部173は、例えば、文字列データの範囲を特定する矩形を、表示パネル142に表示される文書データにオーバーラップして表示し、ユーザーの手書き操作の軌跡による指示の基づき、矩形のサイズを変更することにより、文字列データの範囲を調整する。
領域判別部174は、文書データがビットマップ画像であった場合、文字列選択補助部171の実行に先立ち、領域判別処理を実行することによって、文字領域および修飾属性を判別するモジュールである。これにより、表示パネル142に表示されている文書のページが、テキストデータを有しない手書き文書等のスキャン画像であっても、文字列選択補助部171を適用することが可能となる。つまり、文字列選択補助部171は、領域判別部174によって判別された文字領域と文字領域の前記修飾属性とを利用して、軌跡によって指定された文字列データを選択する。
選択情報記憶部176は、選択された前記文字列データに係る選択情報を、文書データと関連付けて記憶するモジュールである。選択情報は、選択された文字列データの文書データにおける相対位置に加えて、選択属性、軌跡の属性、および、軌跡が描く形状の内の少なくとも1つを含んでいる。軌跡の属性は、軌跡の太さおよび色である。
これにより、文書表示端末100は、選択情報を利用した、文書表示のさまざまな応用が可能となる。例えば、選択された文字列データの文書データにおける相対位置が、選択情報に含まれているため、表示パネル142に表示された文書データを拡大あるいは縮小して表示しても、選択された文字列データの文書データにおける相対位置を維持することが可能である。
ペン属性指定部177は、軌跡の太さおよび/又は色を指定するモジュールである。一括選択部178は、記憶されている任意の選択属性を選択し、文書データの全体あるいは表示パネル142に表示されている文書データの部分から、選択された選択属性と同一の修飾属性を有する文字列データを、自動的に選択するモジュールである。
選択情報保存部179は、文字列選択補助部171によって選択された文字列データが複数存在する場合、文字列データの文書データにおける相対位置と、選択情報とを、文書データと関連付け、一括して単一のデータとして保存するモジュールである。
次に、メニュー構成を参照し、文書表示プログラム170の機能を具体的に説明する。
図4は、図1に示されるメニュー表示ボタンの押圧により表示されるメインメニューを説明するための平面図、図5は、図4に示されるツールメニューのオプションの下位メニューを説明するための平面図、図6は、図5に示される[補助]レベルのタップにより表示されるに選択情報関連付けダイアログを説明するための図表、図7および図8は、図4に示される編集メニューのペン色およびペン太さの下位メニューを説明するための平面図である。
表示パネル142は、メニュー表示ボタン120が押圧されると、図4に示されるメインメニュー10を表示する。メインメニュー10のメニュー項目は、本実施の形態において、「ファイル」、「編集」、「ツール」および「ヘルプ」である。下位のメニューの選択は、所望のメニュー項目の表示領域をタップすることにより実行され、タッチパネル132によって検出されたメニュー項目の下位メニューが、表示パネル142に表示される。また、表示されたメニュー項目をタップすると、メニュー項目に「レ点」が付加表示され、メニュー項目に対応する機能が有効になり、「レ点」が付加表示されたメニュー項目をタップすると、レ点表示が消失し、メニュー項目に対応する機能が無効となる。
例えば、「ツール」をタップすると、図4に示されるに、「選択補助」および「オプション」項目を有するメニュー30が表示される。そして、「選択補助」をタップすると、「選択補助」の左側方に「レ点」が付加表示され、文字列選択補助部が有効になり、「レ点」が付加表示された「選択補助」をタップすると、レ点表示が消え、文字列選択補助部が無効となる。また、文字列選択補助部による文字列選択の確定後に、選択範囲調整部が自動起動する。
文字列選択補助部が有効になっている(「選択補助」の左側方に「レ点」が付加表示されている)状態で、「オプション」をタップすると、図5に示されるように、「[補助]レベル」項目を有するメニュー32が表示され、「[補助]レベル」をタップすると、図6に示されるように、選択情報関連付けダイアログ40が表示される。
一方、例えば、「編集」をタップすると、図7に示されるように、「ペン色」、「ペン太さ」および「[補助]再実行」項目を有するメニュー20が表示される。そして、「ペン色」をタップすると、「黒」、「赤」、「緑」および「青」項目を有するメニュー22が表示され、「ペン太さ」をタップすると、図8に示されるように、「太」、「中」および「細」項目を有するメニュー24が表示される。
なお、「ペン色」および「ペン太さ」は、手書き操作の軌跡の属性情報である。また、「[補助]再実行」は、最後に実施した文字列選択条件で、文書全体から、文字列を自動的に順次選択、記録する機能であり、文字列選択補助部が有効になっていない場合、表示されない。
次に、図6を参照し、「ツール」の「オプション」の「[補助]レベル」に係る選択情報関連付けダイアログ40を説明する。
選択情報関連付けダイアログ40は、関連付けテーブル42、ドロップダウンボックス48、追加ボタン50、消去ボタン52、削除ボタン54および上下ボタン56および確定ボタン58を有しており、既に3つの関連付けが設定された状態を示している。
関連付けテーブル42は、多様な応用を可能とするため、選択情報を構成する複数の属性を関連付けるために使用され、例えば、選択属性(文字修飾)を反映する文書表示プログラムが可能となる。具体的な関連付け定義項目は、「優先順位」、「文字色」、「背景色」、「ペン色」、「選択図形」および「レベル」を含んでいる。
「優先順位」は、関連付け定義の設定が重複適用可能な場合(複数の定義に合致する場合)において優先順位を指定するために使用される。「文字色」および「背景色」は、選択された文字列データの修飾情報である。「ペン色」は、上述のように、手書き操作の軌跡の属性情報である。
「選択図形」は、文字列選択補助部において、文字列を選択する際に手書き操作によって形成される図形(軌跡)の形状である。例えば、「○」は、円状の閉曲線によって文字列を取り囲こむことで、文字列が選択されたことを意味し、「▽」は、三角状の閉曲線によって文字列を取り囲こむことで、文字列が選択されたことを意味する。
「レベル」は、「文字色」、「背景色」、「ペン色」および「選択図形」の関連付けの設定が、所定の条件を満たす場合に付与される値である。つまり、「レベル」は、「文字色」、「背景色」、「ペン色」および「選択図形」の関連付けの設定を集約するために使用される。これにより、レベル付けを利用する文書表示プログラムが可能となり、かつ、文書表示プログラム側での複雑なレベル設定が不要となる。
レベル付けは、上記形態に限定されず、例えば、ペン属性(軌跡の太さおよび/又は色)によるレベル付けや、選択図形によるレベル付けや、ペン属性(軌跡の太さおよび/又は色)、選択図形および選択属性うち、2以上の組合せによるレベル付けを、適用することも可能である。
ドロップダウンボックス48は、関連付けテーブル42の最下行に新規に追加される関連付け定義において、項目選択するために使用される。ドロップダウンボックス48からの選択項目のうち、「――」は、関連付け条件に含まないことを表している。
追加ボタン50は、新規の関連付け定義を順次追加するために使用される。消去ボタン52は、関連付けテーブル42の最下行の選択項目を初期状態にリセットするために使用される。削除ボタン54は、削除ボタン54の左側方に位置する既定定義を削除するために使用される。上下ボタン(△▽)56は、優先順位を変更するために使用される。確定ボタン58は、選択情報関連付けを確定して終了するために使用される。
したがって、関連付けテーブル42に新規に定義追加をする場合は、関連付けテーブル42の最下行に係る各項目の枠をタップし、ドロップダウンボックス48を表示させる。そして、ドロップダウンボックス48から項目選択し、追加ボタン50をタップすると関連付け定義が順次追加される。
また、定義追加の途中において、新規定義追加行(最下行)の選択項目を初期状態にリセットしたい場合は、消去ボタン52をタップし、既定定義を削除したい場合は、削除ボタン54をタップし、優先順位を変更したい場合は、既定定義の「優先順位」列をタップして選択し、さらに、上下ボタン56をタップすることで、優先順位を上下させる。そして、選択情報関連付けを確定し、終了更したい場合は、確定ボタン58をタップする。
次に、文字列選択補助部171における選択操作1〜5を順次詳述する。
図9Aおよび図9Bは、図4に示される選択補助に係る選択操作1を説明するための概念図、図10および図11は、選択操作1によって描かれた図形が非閉領域からなる場合における補完例を説明するための概念図である。
選択操作1は、閉曲線を描く手書き操作によって文字列選択を選択する態様であり、表示パネル142に表示される文書60は、横書きのテキストデータであり、文字修飾された色文字を有する文字列を含んでおり、文字列の周囲を楕円状にスライドさせる手書き操作によって、選択する文字列を取り囲むような閉曲線からなる図形62が描かれる。文字修飾された色文字は、図9Aおよび図9Bにおいては、白抜き文字で表されている。
そして、図形62によって定義される閉領域64に含まれる文字が、抽出される。この際、一部が閉領域64に含まれる文字も抽出される。次に、閉領域64を囲む矩形66およびその中心位置67が算出される。そして、閉領域64で抽出した各文字について、その修飾属性毎に、中心位置67に近い文字の重み付けを大きくとり、出現頻度として積算する。この際、文字修飾された色文字の出現頻度が最大となるため、中心位置67に最も近い色文字と、それに隣接する同じ属性の文字(色文字)を連結して、選択文字列とされる。
選択文字列は、ユーザーの注意を喚起するため、破線で構成された矩形68によって強調される。選択文字列の強調方法は特に限定されず、例えば、実線で構成された矩形、下線、傍線、網掛け、フォントの変更(太字、斜体)、フォント色や背景色の変更を適用することも可能である。
文字列の周囲を楕円状にスライドさせる手書き操作によって描かれた図形62が、非閉領域である場合、テータが補完されて閉領域とされる。例えば、一部が欠けた円環状の図形62が、手書き操作によって描かれ、描画の始点Sと、終点Eとが離間していることが検出された場合(図10参照)、始点Sと終点Eとの間を線で結ぶことで、楕円状の閉領域が形成される。また、折れ線状の図形62が、手書き操作によって描かれ、描画の始点Sと、終点Eとが離間していることが検出された場合(図11参照)、始点Sと終点Eとの間を線で結ぶことで、略三角状の閉領域が形成される。
図12は、図4に示される選択補助に係る選択操作2を説明するための概念図である。
選択操作2は、線を描く手書き操作によって文字列選択を選択する態様であり、テキストデータの横書き文書の文字列を選択する場合、文字列上を直線状にスライドさせる手書き操作によって、選択する文字列と交差するように延長する線状の図形62Aが描かれる。
そして、図形62Aによって定義される閉領域64Aに含まれる文字が、抽出される。この際、一部が閉領域64Aに含まれる文字も抽出される。図形62Aは、閉領域を直接定義することができないため、閉領域64Aは、図形62Aの始点と終点の間を補完することにより作成される。なお、図形62Aは、直線状であるため、閉領域64Aも、幅の無い直線状の領域となる。そして、閉領域64Aを囲む矩形66Aおよびその中心位置67Aが算出され、選択操作1の場合と同様に、選択文字列が特定される。
図13は、図4に示される選択補助に係る選択操作3を説明するための概念図である。
選択操作は、文字列と交差するように描く線に限定されない。例えば、テキストデータの横書き文書の文字列を選択する場合、文字列の下方を横方向にスライドさせる手書き操作によって、選択する文字列の近傍を延長する線状の図形62Bが描かれる。この場合、図形62Bは、直線状であるため、図形62Bの始点と終点の間を補完することにより閉領域64Bが作成される。
閉領域64Bは、文字が含まれないため、閉領域64Bの形状が判定される。閉領域64Bは、文書表示方向Dに対し略平行であるため、下線が引かれたとみなして、閉領域64Bの上方に拡張された閉領域64B’が作成される。そして、選択操作1の場合と同様に、閉領域64B’を囲む矩形およびその中心位置が算出され、選択文字列が特定される。
図14は、図4に示される選択補助に係る選択操作4を説明するための概念図である。
テキストデータの縦書き文書の文字列を選択する場合、文字列の右側を縦方向にスライドさせる手書き操作によって、選択する文字列の近傍を延長する線状の図形62Cが描かれる。この場合、図形62Cは、直線状であるため、図形62Cの始点と終点の間を補完することにより閉領域64Cが作成される。
閉領域64Cは、文字が含まれないため、閉領域64Cの形状が判定される。閉領域64Cは、文書表示方向Dに対し略平行であるため、傍線が引かれたとみなして、閉領域64Bの左側方に拡張された閉領域64C’が作成される。そして、選択操作1の場合と同様に、閉領域64C’を囲む矩形およびその中心位置が算出され、選択文字列が特定される。
図15は、図4に示される選択補助に係る選択操作5を説明するための概念図である。
例えば、手書き文書等のテキストデータを有しない横書き文書60Aのスキャン画像からなるビットマップ画像に含まれる文字列を選択する場合、表示対象がビットマップ画像であるので、文字列選択補助部の実行に先立ち、領域判別処理が自動に実行される。領域判別処理においては、ビットマップ画像が走査され、分離された文字領域の修飾属性が判別され、修飾属性毎に隣接する領域が、それぞれひとつの領域として抽出される。
この際、文字領域は、前景色(文字色)と背景色の情報を付加された、2値ビットッマップ画像として抽出される。例えば、文字領域61A,61Bは、前景色が黒であり、背景色が白である2値ビットッマップ画像として抽出され、文字領域61Cは、前景色が色文字(例えば、赤)であり、背景色が白である2値ビットッマップ画像として抽出される。
そして、文字列の周囲を楕円状にスライドさせる手書き操作によって、選択する文字列を取り囲むような閉曲線からなる図形62Dが描かれる。そして、図形62Dによって定義される閉領域64Dに含まれる文字が、抽出される。この際、一部が閉領域64Dに含まれる文字も抽出される。これにより、閉領域64Dに含まれる文字領域として、文字領域61A,61B,61Cが抽出される。そして、閉領域64Dを囲む矩形66Dおよびその中心位置67Dが算出され、中心位置67Dに最も近い文字領域61Cが、選択領域となる。
文字領域の分離および文字領域の修飾属性の判別するための領域判別処理の方法は、特に限定されない。また、領域判別処理は、必要に応じて、図形62Dの内部およびの図形62Dの近傍のみを対象としたり、全てのデータを対象として実施することも可能である。さらに、ビットマップ画像は、OCR(Optical Character Reader)によって文字認識処理を実施してテキスト化し(文字領域に位置する文字およびその修飾属性を特定し)、その後、テキストデータの横書き文書(非ビットマップ文書)として、選択操作1と同様の処理を実施し、選択文字列を特定することも可能である。
次に、選択範囲調整部を詳述する。
図16および図17は、選択操作確定後に自動起動する選択範囲調整部を説明するための概念図である。
選択範囲調整部は、文字列選択補助部による文字列選択後(選択文字列が矩形68によって特定されて表示されると)、自動起動し、選択文字列の変更(編集)をするか否かを決定するために使用される手動調整手段である。つまり、ユーザーが、選択文字列が含まれる矩形68のサイズを調整(拡張あるいは縮小)し、選択文字列が適正(所望のもの)になったと判断し、確定ボタン80をタップすると、選択文字列が確定し、一方、取消ボタン82をタップすることで、文字列選択状態が取り消される。
例えば、図16に示されるように、上側の領域88Aに関して、矩形68のサイズを拡張あるいは縮小したい場合、上側の領域88Aにおいてスライド操作84を実施し、下側の領域88Bに関して、矩形68のサイズを拡張したい場合、下側の領域88Bにおいてスライド操作85を実施する。矩形68のサイズを拡張あるいは縮小して表示したい場合、下側の領域88Bにおいてスライド操作85を実施する。
一方、図17に示されるように、左側の領域89Aに関して、矩形68のサイズを拡張あるいは縮小したい場合、左側の領域89Aにおいてスライド操作86を実施し、右側の領域89Bに関して、矩形68のサイズを拡張あるいは縮小したい場合、右側の領域89Bにおいてスライド操作87を実施する。
なお、サイズを拡張したい場合は、矩形68から離間する方向にスライド操作を実施し、サイズを縮小したい場合は、矩形68に向かって近接する方向にスライド操作を実施する。
次に、本発明の実施の形態に係る文書表示端末の応用例を説明する。
図18は、本発明の実施の形態に係る文書表示端末の応用例に係る暗記学習支援プログラムを説明するためのブロック図である。
文書表示端末100は、図18に示される暗記学習支援プログラム180がインストールされている。暗記学習支援プログラム180は、文字列選択補助部により保存された選択情報データを利用し、既存の学習教材を暗記学習支援文書として表示するソフトウェアであり、選択情報読出部181、文字列隠蔽部183、選択情報保存部184および重合せ表示部186を有する。暗記学習支援プログラム180は、必要に応じ、文書表示プログラム170の各モジュール(文字列選択補助部171、選択範囲調整部173、領域判別部174、選択情報記憶部176、ペン属性指定部177、一括選択部178および選択情報保存部179)を適宜組み込むことも可能である。
既存の学習教材は、教科書、参考書、講義ノート等である。学習教材は、学習対象の重要語やフレーズが、文字修飾により強調されているものが多いため、修飾属性に基づき、学習対象の重要語やフレーズを効率よく抽出することが可能であり、例えば、学習対象の重要語やフレーズが、見出し(選択された文字列)として生成される。
選択情報読出部181は、表示する学習教材に関連付けられている選択情報データを読み出すモジュールである。
文字列隠蔽部183は、重合せ機能および第1〜3切替え機能を有する。重合せ機能は、選択情報データに含まれる表示中ページ内の選択範囲を、マスク領域と重ね合わせて表示する機能である。第1切替え機能は、選択されたマスク領域の隠蔽表示/隠蔽解除表示を個別に切り替える機能である。第2切替え機能は、選択情報を学習レベルと関連付け、指定された学習レベルに相当する学習対象領域の隠蔽表示/隠蔽解除表示を切り替える機能である。第3切替え機能は、表示中ページのマスク領域の隠蔽表示/隠蔽解除表示を一括して切り替える機能と、を有する。
選択情報保存部184は、表示文書中の選択情報(選択範囲)の隠蔽表示/隠蔽解除表示状態を、選択情報データに関連付けて保存するモジュールである。
重合せ表示部186は、選択情報読出部181によって読出された選択情報に含まれる学習レベルに基づき、選択された文字列データを、表示パネル142に表示されている文書データに重ね合わせて表示するモジュールである。
次に、暗記学習支援プログラムによって利用される選択情報データを説明する。
図19は、暗記学習支援プログラムに係る文書を説明するための概念図、図20は、図19に示される文書から作成されるデータを説明するための図表である。
暗記学習支援プログラムに係る文書72は、文書表示端末100のユーザーが用意する資料であり、例えば、図19に示されるように、市販の学習教材70に対し、マーカーを使用して背景色を付加することにより作成される。背景色は、本実施の形態においては、赤、緑および黄であり、図面では、便宜上、網かけのパターンによって区別している。
文書72は、例えば、別体の画像読み取り装置(イメージスキャナ)によって電子データ化され、生成された文書画像データ(学習原稿)が、「原稿画像00」としてメモリーカード165に記憶され、文書表示端末100のメモリカードインターフェース160のスロットに装着される。
文書表示端末100は、メモリーカード165から読み出された「原稿画像00」に対し、例えば、背景色が赤の場合はレベル(学習レベル)1であり、背景色が緑の場合はレベル2であり、背景色が黄である場合は、レベル3の関連付けを行い、「文字列選択補助部」による選択操作を実施し、選択操作結果データ90が、テーブル形式でメモリーカード165に書き込まれる。
選択操作結果データ90は、図20に示されるように、ヘッダー部92とテーブル部94からなる。ヘッダー部92は、「情報名」を特定するデータ(例えば、「原稿画像00_選択情報」)および文書を特定するデータ(例えば、「原稿画像00」)を有する。テーブル部94は、選択情報項目として、「ID」、「文字色」、「背景色」、「ペン色」、「ペン太さ」、「座標」、「サイズ」、「レベル」および「選択内容」を有する。
なお、「ID」は、選択情報を特定するための識別番号である。「座標」は、選択された文字列である選択内容のデータが存する矩形領域(選択領域)の位置データである。したがって、表示パネル142上において拡大/縮小表示を行っても、表示画面内での選択領域を特定することが可能である。「サイズ」は、選択領域を規定する幅および高さである。
次に、メニュー構成を参照し、暗記学習支援プログラムの機能を具体的に説明する。
図21は、メニュー表示ボタンの押圧により表示されるメインメニューを説明するための平面図、図22および図23は、図21に示される表示メニューおよびツールメニューの下位メニューを説明するための平面図である。
表示パネル142は、メニュー表示ボタン120が押圧されると、図21に示されるメインメニュー12を表示する。メインメニュー12のメニュー項目は、本実施の形態において、「ファイル」、「表示」、「ツール」および「ヘルプ」である。下位のメニューの選択は、所望のメニュー項目の表示領域をタップすることにより実行され、タッチパネル132によって検出されたメニュー項目の下位メニューが、表示パネル142に表示される。例えば、ファイルメニューがタップされると、図21に示されるように、下位メニューとして「新規」、「開く」、「保存」および「終了」を有するメニュー26が表示される。
表示メニューがタップされると、図22に示されるように、下位メニューとして「学習」、「全表示」、「全隠蔽」および「レベル」を有するメニュー34が表示され、選択されている表示設定(表示モード)の左側に、レ点が表示される。「レベル」は、本実施の形態においては、メニュー34において1〜3が表示され、選択されたレベルの左側にレ点が表示される。
ツールメニューがタップされると、図23に示されるように、下位メニューとして「見出語表示」を有するメニュー38が表示される。「見出語表示」は、選択操作結果データ90(図20参照)を表示し、文書画像データに設定されている選択領域の情報を提示するためのものである。この表示により、選択領域の文字列を、見出し語として参照することが可能である。
次に、表示メニューの下位メニューを詳述する。
図24および図25は、図22に示される表示メニューの学習および全表示を説明するための概念図、図26は、図22に示される表示メニューの全隠蔽に係るマスク領域を説明するための概念図、図27は、図26に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図、図28は、図22に示される表示メニューのレベルに係るマスク領域を説明するための概念図、図29は、図28に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図、図30は、マスク領域構成の変更を説明するための概念図、図31は、図30に示されるマスク領域によって隠蔽された選択領域を説明するための概念図である。
表示メニューの下位メニューは、図22に示されるように、「学習」、「全表示」、「全隠蔽」および「レベル」である。
「学習」は、学習対象領域を明示せずに、文書画像データを表示するモードであり、「レイヤー1」に配置する選択領域は総て、図24に示されるように、文字色を黒,背景色を白に置換される。その結果、図19に示される学習教材70のように、マーカーによる背景色が付加される前のイメージが表示される。「全表示」は、学習対象領域を明示して、文書画像データを表示するモードであり、「レイヤー1」に配置する選択領域は、図25に示されるように、それぞれの文字色および背景色で配置される。その結果、図19に示される文書72のように、マーカーによる背景色がつけられたイメージが表示される。
「全隠蔽」は、学習対象領域に属する(含まれる)選択領域の文字を隠蔽して、文書画像データを表示するモードであり、「レイヤー1」に配置する選択領域は、それぞれの文字色が背景色に置換されることで、図26に示されるマスク領域69が生成される。その結果、図27に示されるように、学習対象領(全ての選択領域)の文字が隠蔽されたイメージが表示される。
「レベル」は、設定されたレベル値に該当する学習対象領域に属する選択領域の文字を隠蔽して、文書画像データを表示するモードである。「レベル」は複数選択可能であり、選択されているレベルの左側に、レ点が表示される。例えば、「レベル」として「2」が選択された場合、レベル2に該当する選択領域においては、文字色が背景色に置換され、他のレベルに該当する選択領域においては、文字色が黒に置換され、背景色が白に置換されることで、図28に示されるマスク領域69Aが生成されて、「レイヤー1」に配置される。その結果、図29に示されるように、レベル2の学習対象領域に属する選択領域の文字は隠蔽され、他レベルの学習対象領域に属する選択領域は、学習対象領域とは明示されていない原稿イメージが表示される。
そして、図29において文字が隠蔽されているマスク領域69Bをタップすると、領域69Aにおける置換前の文字色および背景色に復帰させて、「レイヤー1」に再配置することで、図30に示されるように、マスク領域構成が変更される。その結果、図31に示される原稿イメージが表示される。
次に、ファイルメニューの下位メニューを詳述する。
図32は、図21に示されるファイルメニューの保存に係る表示状態データを説明するための図表である。
ファイルメニューの下位メニューの26は、図21に示されるように、「新規」、「開く」、「保存」および「終了」である。
「新規」は、表示パネル142に表示される文書画像データに係る選択情報を選択するモードであり、「新規」をタップすることにより、「選択情報データ」選択ダイアログが表示される。「選択情報データ」選択ダイアログにおいて、「原稿画像00_選択情報」を選択すると、文書画像データ「原稿画像00」および「原稿画像00_選択情報」がメモリーカード165から読み出され、表示パネル142に表示される。この際、「原稿画像00」は、「背景レイヤー」に配置され、「原稿画像00_選択情報」は、選択領域の選択情報および表示メニュー設定に従って、レイヤー1に配置される。
「開く」は、表示状態データを保存した時点の状態を復元するモードであり、「開く」をタップすることにより、「表示状態データ」選択ダイアログが表示される。「表示状態データ」選択ダイアログにおいて、「保存」で保存した表示状態データが選択されると、そのデータが読み込まれる。表示状態データは「選択情報データ」が関連付けられており、「選択情報データ」は「文書画像データ(例えば、原稿画像00)」が関連付けされている。したがって、表示状態データを読み込むことで、関連付けられているデータを一括して読み込むことが可能であり、表示状態データを保存した時点の状態を復元することができる。
「保存」は、その時点でのプログラム上の表示状態を保存するモードであり、「保存」をタップすることにより、「表示状態保存」ダイアログが表示される。「表示状態保存」ダイアログにおいて、その時点でのプログラム上の表示状態に名前が付けられ、「選択情報データ」に関連付けて、「表示状態データ」として保存される。
表示状態データ95は、例えば、図32に示されるように、ヘッダー部97およびテーブル部99を有する。ヘッダー部97は、状態を特定するデータ「状態名」、選択情報を特定するデータ「選択情報名」、「表示モード」および「表示レベル」を有する。なお、「表示モード」が「レベル」の場合、「表示レベル」には、表示メニューの下位メニューである「レベル」において選択されているレベルが列挙される。
テーブル部99は、選択領域の〔ID〕と、〔ID〕に関連づけられた〔表示状態〕とを有する。「〔表示状態〕」に関し、「−−」は、表示モード設定に従って表示されることを表しており、「表示」は、表示モード設定にかかわらず文字列を表示することを表している。なお、図32に示される「表示状態データ」は、図31に示される表示状態に対応している。
以上のように、本実施の形態においては、文字列を指定するユーザーの手書き操作が不正確であっても、文字データの修飾属性の出現頻度に基づき決定される選択属性を利用するため、文字列データを正確に取得(選択)することができる。つまり、表示パネルに高密度に情報が表示されている場合であっても、指によるタッチパネル操作によって、表示されている情報から文字列を容易に選択し得る文書表示装置、文書表示端末および文書表示プログラムを提供することが可能である。
特に、本発明に係る文書表示端末および文書表示プログラムにおいては、選択情報を利用した、文書表示のさまざまな応用が可能となる。例えば、選択された文字列データの文書データにおける相対位置が、選択情報に含まれているため、表示パネルに表示された文書データを拡大あるいは縮小して表示しても、選択された文字列データの文書データにおける相対位置を維持することが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、文書表示端末の応用例は、エンドユーザーによる暗記学習支援に利用する形態に限定されない。
なお、本発明に係る手段、方法およびプログラムは、専用のハードウェア回路によっても実現することも可能である。また、プログラムされた文書表示端末によって本発明を実現する場合、文書表示端末を動作させるプログラムは、USBメモリーやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供したり、記録媒体によらず、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供したりすることも可能である。この場合、プログラムは、通常、文書表示端末のハードディスク等の記憶装置に送信されて記憶される。また、プログラムは、単独のアプリケーションソフトウェアとして提供されてもよいし、文書表示端末の一機能として、文書表示端末のソフトウェアに組み込むことも可能である。
10,12 メインメニュー、
20,22,24,26,30,32,34,36,38 下位メニュー、
40 選択情報関連付けダイアログ、
42 関連付けテーブル、
48 ドロップダウンボックス、
50 追加ボタン、
52 消去ボタン、
54 削除ボタン、
56 上下ボタン、
58 確定ボタン、
60,60A 文書、
61A,61B,61C 文字領域、
62,62A,62B,62C,62D 図形、
64,64A,64B,64B’,64C,64C’,64D 閉領域、
66,66A,66D 矩形、
67,67A,67D 中心位置、
68 矩形、
69,69A,69B マスク領域、
70 学習教材、
72 文書、
80 確定ボタン、
82 取消ボタン、
84,85,86,87 スライド操作、
88A,88B,89A,89B 領域、
90 選択操作結果データ、
92 ヘッダー部、
94 テーブル部、
95 表示状態データ、
97 ヘッダー部、
99 テーブル部、
100 文書表示端末、
110 CPU、
112 ROM、
114 RAM、
120 メニュー表示ボタン、
122 メニュー表示ボタンインターフェース、
130 表示操作部、
132 タッチパネル、
134 タッチパネルインターフェース、
142 表示パネル、
144 表示パネルインターフェース、
150 画像メモリー、
160 メモリカードインターフェース、
165 メモリーカード、
170 文書表示プログラム、
171 文字列選択補助部、
173 選択範囲調整部、
174 領域判別部、
176 選択情報記憶部
177 ペン属性指定部
178 一括選択部
179 選択情報保存部
180 暗記学習支援プログラム、
181 選択情報読出部、
183 文字列隠蔽部、
184 選択情報保存部、
186 重合せ表示部、
D 文書表示方向、
E 終点、
S 始点。

Claims (22)

  1. 文字データがレイアウトされた文書データを表示する表示パネルと、
    前記表示パネルと一体化され、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出するタッチパネルと、
    前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する文字列選択補助部と、を有しており、
    前記文字列選択補助部は、
    前記軌跡によって特定される閉領域を決定し、
    前記閉領域に属する文字データを抽出し、
    抽出された前記文字データの修飾属性を取得し、
    取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性を選択属性として決定し、
    前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データを順次連結して、文字列データを取得し、
    取得された文字列データを、前記軌跡によって指定された文字列として選択し、
    前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっている
    ことを特徴とする文書表示装置。
  2. 前記文字データの修飾属性は、下線、傍線、傍点、文字色、背景色、文字スタイル、あるいは、これらの組合せであることを特徴とする請求項1に記載の文書表示装置。
  3. 前記文字列選択補助部は、前記軌跡が閉じていない場合、前記軌跡の始点と終点との間を補完し、前記閉領域を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の文書表示装置。
  4. 前記文字列選択補助部は、前記軌跡によって特定される前記閉領域に抽出すべき文字データが存在しない場合、前記閉領域の形状に基づき、所定の方向に前記閉領域を拡張し、拡張後の閉領域から、文字データを抽出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の文書表示装置。
  5. 前記文字列選択補助部は、次に連結する文字データが所定の連結終端文字である場合、あるいは、次に連結する文字データが文頭もしくは文末に位置している場合、文字データの連結を終了する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の文書表示装置。
  6. 前記文字列選択補助部によって取得された文字列データを調整する選択範囲調整部をさらに有し、
    前記選択範囲調整部は、前記文字列データの範囲を特定する矩形を、前記表示パネルに表示される前記文書データにオーバーラップして表示し、前記ユーザーの手書き操作の軌跡による指示の基づき、前記矩形のサイズを変更することにより、前記文字列データの範囲を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文書表示装置。
  7. 前記文書データは、ビットマップ画像であり、
    前記文書表示装置は、文字領域の判別および修飾属性の判別のための領域判別処理を前記文書データに対して実行する領域判別部をさらに有し、
    前記文字列選択補助部は、前記領域判別部によって判別された前記文字領域および前記文字領域の前記修飾属性を利用する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の文書表示装置。
  8. 文字データがレイアウトされた文書データを表示する表示パネルと、
    前記表示パネルと一体化され、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出するタッチパネルと、
    前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する文字列選択補助部と、
    取得された文字列データに係る選択情報を、前記文書データと関連付けて記憶する選択情報記憶部と、を有しており、
    前記文字列選択補助部は、
    前記軌跡によって特定される閉領域を決定し、
    前記閉領域に属する文字データを抽出し、
    抽出された前記文字データの修飾属性を取得し、
    取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性を選択属性として決定し、
    前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データを順次連結して、文字列データを取得し、
    取得された文字列データを、前記軌跡によって指定された文字列として選択しており、
    前記選択情報は、
    選択された前記文字列データの前記文書データにおける相対位置に加えて、
    前記選択属性、前記軌跡の属性、および、前記軌跡が描く形状の内の少なくとも1つを含んでおり、
    前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっていることを特徴とする文書表示端末。
  9. 前記選択情報は、前記選択属性、前記軌跡の属性および前記軌跡が描く形状の内の少なくとも2つを含んでいることを特徴とする請求項8に記載の文書表示端末。
  10. 前記選択情報は、前記選択属性を含んでいることを特徴とする請求項9に記載の文書表示端末。
  11. 前記選択情報は、前記軌跡の属性情報を含んでおり、
    前記軌跡の属性情報は、前記軌跡の太さおよび/又は色を含んでおり、
    前記文書表示端末は、前記軌跡の太さおよび/又は色を指定するペン属性指定部を、さらに有していることを特徴とする請求項10に記載の文書表示端末。
  12. 前記選択情報は、前記軌跡が描く形状の情報を含んでいることを特徴とする請求項11に記載の文書表示端末。
  13. 前記文書データの全体から、あるいは前記表示パネルに表示されている前記文書データの部分から、前記選択属性と同一の修飾属性を有する文字列データを、自動的に選択する一括選択部をさらに有することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の文書表示端末。
  14. 前記文字列選択補助部によって選択された前記文字列データは、複数存在し、
    前記複数の文字列データを、単一のデータとして一括して保存する選択情報保存部を、さらに有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の文書表示端末。
  15. 前記文字列選択補助部によって選択された前記文字列データは、前記選択情報に基づいてレベルが付与されていることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の文書表示端末。
  16. 前記文書データは、暗記学習の対象であり、
    前記選択情報は、前記文字列データの学習レベルをさらに含んでおり、
    前記文書表示端末は、
    前記選択情報記憶部に記憶されている、前記文書データと関連付けられた前記選択情報を読み出す選択情報読出部と、
    読出された前記選択情報に含まれる前記学習レベルに基づき、選択された前記文字列データを、前記表示パネルに表示されている前記文書データに重ね合わせて表示する重合せ表示部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の文書表示端末。
  17. 前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを隠蔽あるいは隠蔽解除する文字列隠蔽部を、さらに有することを特徴とする請求項16に記載の文書表示端末。
  18. 前記選択情報は、前記文字列データの識別番号をさらに含んでおり、
    前記文字列隠蔽部は、前記識別番号に基づき、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを個別に隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする請求項17に記載の文書表示端末。
  19. 前記文字列隠蔽部は、前記学習レベルに基づき、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを個別に隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする請求項17に記載の文書表示端末。
  20. 前記文字列隠蔽部は、前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データを一括して隠蔽あるいは隠蔽解除することを特徴とする請求項17に記載の文書表示端末。
  21. 前記文書データに重ね合わせて表示される前記文字列データの隠蔽あるいは隠蔽解除の情報は、前記選択情報に関連付けて保存されていることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の文書表示端末。
  22. 表示パネルと、前記表示パネルと一体化されたタッチパネルと、文字列選択補助部と、選択情報記憶部と、を有する文書表示端末を制御する文書表示プログラムであって、
    前記表示パネルによって、文字データがレイアウトされた文書データを表示する手順、
    前記タッチパネルによって、ユーザーの手書き操作の軌跡を検出する手順、
    前記文字列選択補助部によって、前記表示パネルに表示された前記文字データから、前記軌跡によって指定された文字列を選択する手順、および、
    前記選択情報記憶部によって、取得された文字列データに係る選択情報を、前記文書データと関連付けて記憶する手順を有する処理を、前記文書表示端末に実行させ、
    前記文字列を選択する手順において、
    前記軌跡によって特定される閉領域が決定され、
    前記閉領域に属する文字データが抽出され、
    抽出された前記文字データの修飾属性が取得され、
    取得された前記修飾属性の出現頻度に基づき、最も出現頻度の高い修飾属性が選択属性として決定され、
    前記選択属性と同一の修飾属性を有しかつ前記閉領域に含まれる文字データが、順次連結されて、文字列データが取得され、
    取得された文字列データが、前記軌跡によって指定された文字列として選択され、
    前記選択情報は、
    選択された前記文字列データの前記文書データにおける相対位置に加えて、
    前記選択属性、前記軌跡の属性、および、前記軌跡が描く形状の内の少なくとも1つを含んでおり、
    前記文字データの修飾属性の出現頻度は、前記文字データが属する閉領域の中心からの距離に応じて重みが与えられおり、前記重みは、前記閉領域の中心に近いほど、大きくなっていることを特徴とする文書表示プログラム。
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