JP6078754B2 - パーンパッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、産業布帛用に好適に利用し得るモノフィラメントをパーンボビンに巻いたパーンパッケージおよびその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、布帛とした場合に、いわゆるパーン引けと言われる引け斑が生じることなく布帛の表面が均一に仕上がることを可能とするパーンパッケージおよびその製造方法に関するものである。
従来から産業布帛用モノフィラメントは、フランジボビンパッケージやパーンボビンパッケージの形態で提供されているが、フランジボビンパッケージはボビン巻層において外気へ晒されるのが最表層の部分のみであり、また、フランジボビンの両側にあるフランジ部と中央部での巻き締りにも差が無く、パッケージ各層におけるフランジ部と中央部の糸質に差が生じ難い利点があるものの、モノフィラメントをボビンから解舒する場合に、糸がフランジに引っ掛かるなど解舒性に劣ることから、解舒時の外乱によって解舒張力の変動を来たしやすい直径の細い産業布帛用モノフィラメントにおいては、その優れた解舒性からパーンボビンに巻いたパーンパッケージが好適に用いられている。
しかしながら、パーンパッケージは、表層部を除くいずれの層においても端部は外気に晒され、中層部や内層部は外気に触れることがないため、表層部を除く各層の端部と中央部とで外気湿度の影響の有無により水分差が生じ易く、布帛用原糸として使用した場合には、周期的な引け斑となり易く、布帛の品位を損なう傾向を招くという問題があった。
また、パーンパッケージの端部は、いずれの層においても重ね巻きされないため、巻き締まりは生じないものの、中央部は最表層部を除き重ね巻きによる巻き締まりが生じるため、パーンパッケージの端部と中央部の巻き締まりの相違によって、延伸時に生じた内部歪みの応力緩和速度および量に影響し、エージング後に端部と中央部の残留内部歪みに大きな差が生じ、布帛の周期的な引け斑となり易いという問題を抱えており、さらにこの不具合は、延伸後のフリー収縮が大きい高弾性モノフィラメントや収縮特性の大きいモノフィラメントの場合に発現し易く、またパッケージの内層部になればなるほど強い引け斑となる傾向があった。
以上のような状況から、パーンパッケージから成る布帛用モノフィラメント原糸を用いた布帛への周期的な引け斑を発生し難くするための糸条パッケージや巻取り方法などの技術が提案されている。
例えば、スピンドルで回転されるボビンに、ボビンの軸線に沿って糸をトラバースさせて上下にテーパー部を有するパッケージを形成するワインダの巻取制御方法において、スピンドル回転数に応じてトラバース速度を変化させるワインダの巻取制御方法(例えば、特許文献1参照)が提案されているが、本技術では、パーンボビンを縦方向に設置する必要が有り、口金紡出ポリマーを水冷方式にて冷却することが一般的であるモノフィラメントの場合では、モノフィラメントを水平方向に走行させることが多く、水平方向に走行するモノフィラメントを縦型に設置したパーンに巻き取る必要があることから製造工程が煩雑になる、また、新たに本技術を導入しようとした場合には、大幅な製造工程ラインの改造が必要となるなどの問題があった。
また、ボビンに糸条をパーン状に巻き取る糸条パッケージの巻取り方法において、トラバース速度を各巻層におけるパッケージ端部から一定の位置よりパッケージ端部に向かって漸増させ、それ以外のパッケージ中央部では実質的に一定とすることを特徴とする糸条巻取り方法(例えば、特許文献2参照)が提案されているが、この技術によれば、パーンパッケージ端部で生じやすい巻き密度の増大による、いわゆる耳立ちの改善には大きな効果を示すものの、耳立ち改善による引け斑改善のみでは、布帛全体の引け斑を改善するには依然として不十分であった。
一方、本出願人も、繊度が980dtex以下で、JIS L1013:2008に定める試料の標準状態における水分率が1%以上および/または初期引張抵抗度が30cN/dtex以上のモノフィラメントであって、パーンに巻かれてパッケージを形成しており、このパッケージの巻き糸ピッチが巻き糸直径の15倍以下であり、且つ前記のパッケージから連続して給糸したモノフィラメントについて、ストレッチ率4.5%の条件で測定したストレッチテンションの変化が、糸長10mあたり0.15cN/dtex以下であることを特徴とする産業布帛用モノフィラメント、およびこのモノフィラメントをパーンに巻き取るに際し、トラバース速度Tr(mm/sec)が、式100VY/6πD≦Tr≦250VY/πD(但し、V:巻き取り速度(m/min)、Y:モノフィラメントの直径(mm)、D:パーンの直径(mm)、π:円周率)の範囲を満たす条件で、モノフィラメントをトラバースさせながら巻き取ることを特徴とする産業布帛用モノフィラメントの巻き取り方法(例えば、特許文献3参照)を提案している。本技術は、布帛の引け斑を改善する技術としては相応の効果を示すものの、パーンパッケージを形成するモノフィラメントの糸質やパーンボビンにモノフィラメントを巻き取る際の巻き取り張力などの諸条件によっては、必ずしも引け斑を解消し得るものではなかった。
特開平7−133054号公報 特開2005−126186号公報 特開2003−328227号公報
以上のような状況を鑑み、本発明は、従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものであり、モノフィラメントの産業布帛用途に利用した場合に布帛の引け斑の解消を実現するパーンパッケージ、およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明によれば、直径0.05mm以上0.20mm以下の産業布帛用モノフィラメントをパーンボビンに巻いたパーンパッケージおいて、このパッケージ最内層部の巻き糸ピッチがモノフィラメントの直径の8倍以上35倍以下、且つパーンパッケージの内層部から表層部にかけて巻き糸ピッチを漸増させたパーンパッケージが提供される。前記パッケージ最内層部の巻き糸ピッチはモノフィラメントの直径の18.1倍以上であることが好ましい。
また、本発明のパーンパッケージの製造方法は、産業布帛用モノフィラメントをパーンボビンに巻き取るに際し、パーンボビン最内層部のトラバース片道移動時間Wt(分)を、WL・PD・π/8000YD・YS≦Wt≦WL・PD・π/350000・YD・YS(但し、WL:パーンボビン最内層部におけるモノフィラメントの最大巻き幅(mm)、PD:パーンボビンの直径(mm)、π:円周率、YD:モノフィラメントの直径(mm)、YS:巻取り速度(m/分))の範囲を満たし、且つ、トラバース速度を一定としたままトラバースさせながら、巻取り応力を0.05cN/dtex以上0.15cN/dtex以下の範囲としてパーンボビンに巻き取ることを特徴とする。
本発明によれば、以下に説明する通り、直径0.05mmから0.20mmの直径が細いモノフィラメントを産業布帛用途の構成素材として利用した場合であっても、これを用い布帛を製作した際に、引け斑の発生が抑制でき、高品位の布帛を得ることが可能となる。
図1は本発明のパーンパッケージの全体側面図を示す。 図2は本発明のパーンパッケージ最内層部の側面図を示す。
以下、本発明を添付図面に基づいてさらに詳細に説明する。
本発明のパーンパッケージは、図1および図2に示したように、直径0.05mm以上0.20mm以下のモノフィラメントgをパーンボビンaに巻いたものであって、パッケージの最内層部の巻き糸ピッチeが、モノフィラメントの直径の8倍以上35倍以下であることを特徴とする。なお、図面における符号bはパーンパッケージ中央部を、cはパーンパッケージ端部を、dはモノフィラメント最大巻き幅を、fはパーンボビン直径を、それぞれ示す。
ここで、本発明のパーンパッケージを構成するモノフィラメントの素材としては特に制限は無く、溶融紡糸が可能な熱可塑性樹脂であればいかなる素材であってもよく、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリオキシメチレン、ポリエーテルニトリルおよび液晶ポリマーなどを挙げることができる。また、モノフィラメントを構成するポリマーには、少量の酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、クレー、タルク、カオリン、ジルコニウム酸などの各種無機粒子や架橋高分子粒子、各種金属粒子などの粒子類のほか、従来公知の抗酸化剤、金属イオン封鎖剤、イオン交換剤、着色防止剤、耐光剤、難燃剤、各種着色剤、帯電防止剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種界面活性剤、各種強化繊維類および各種可塑剤などが添加されてもよい。
本発明のパーンパッケージに巻き取るモノフィラメントの直径は0.05mm以上0.20mm以下であることを特徴とするが、布帛の引け斑の改善において、その効果が特に顕著に現れるのは、直径が0.15mm以下のモノフィラメントである。
ここで、直径が0.20mmより大きいモノフィラメントに本発明のパーンパッケージを採用しても、実用上、何ら支障はないが、直径の太いモノフィラメントにおいては、その解舒性の良好さから、パッケージの巻き位置によって糸質の差が生じ難いフランジボビンの採用が可能であり、特にパーンパッケージ巻きを採用する必要が少ない。
一般的に布帛を構成するモノフィラメントにおいて、引け斑が生じやすくなる特性としては、水分の影響を受け吸湿し糸質に変化が生じやすい素材からなるモノフィラメント、高弾性率モノフィラメント、さらには収縮率が高く巻き締まりが強く生じるモノフィラメントなどが挙げられる。
すなわち、これら特性を有するモノフィラメントをパーンパッケージとした場合、例えば外気中の水分の影響を考えると、パーンパッケージの中層部や内層部は幾層にもモノフィラメントが重ねて巻かれるため外気との接触が遮断され水分の影響を受け難くなる。一方、表層部や図1に示すパーンパッケージ端部c(以降、単に端部cと言うこともある)などは、重ね巻きされない上に直接外気に晒されるため水分の影響で糸質に変化が生じ、その結果、中層部から内層部に巻かれた各層のモノフィラメントとの特性差が大きくなり、これを布帛とした際に引け斑として顕在化する。また、高弾性率モノフィラメントや収縮率の大きいモノフィラメントは、モノフィラメント製造時の延伸によって大きな内部歪みを有するため、これらモノフィラメントをパーンパッケージとすると、パッケージの中層部や内層部のモノフィラメントは、重ね巻きされることで強い巻き締まりを受ける一方、表層部や端部cのモノフィラメントは重ね巻きされないため巻き締まりの影響を受け難いため、延伸によって生じたモノフィラメントの内部歪みの応力緩和の状態がパーンパッケージの表層部と中・内層部との間で大きな差が生じてしまい、布帛とした場合に同様な引け斑を招くこととなる。
しかるに、これら引け斑を生じやすい特性を有するモノフィラメントであっても、本発明のパーンパッケージの特徴である、図2に示すパーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチeをモノフィラメントの直径の8倍以上35倍以下、さらに好ましくは12倍以上25倍以下にすることによって、布帛の引け斑が顕在化せず、均一な表面状態を有する布帛となすことが可能となる。
本発明のパーンパッケージは、パッケージ最内層部のモノフィラメントの巻き糸ピッチをモノフィラメントの直径の8倍以上35倍以下と、巻き糸ピッチを極端に大きくし、さらにパッケージの内層部から表層部にかけて巻き糸ピッチを漸増させることを特徴とする。
従来技術によれば、パーンパッケージから解除するモノフィラメントに一定のストレッチを掛けた状態で測定するストレッチテンションの変化が、巻き糸ピッチを狭くするほど、パッケージの各層やパッケージ端部cとの特性差を小さくすることに繋がり、布帛の周期的な引け斑の改善を可能とするとしているが、実際のパーンパッケージでは、パッケージ各層や端部cの特性差の発現はパーンパッケージとする限りにおいては、その程度に大小の差異はあっても必ず生じる現象であり避けられないことである。
巻き糸ピッチeを狭くした場合、ストレッチテンションの変化を小さくできるのではなく、重ね巻きされた図1に示すパーンパッケージ中央部b(以降、単に中央部bと言うこともある)のモノフィラメントの長さが、巻き糸ピッチを狭くすることで長くでき、その結果、外気からの影響や巻き締まりによる応力緩和が同一な状態のモノフィラメントをパーンパッケージの中央部bに長く巻き取りができることとなる。しかしながら、外気に直接晒される端部cとの特性差は改善できないため、逆に中央部bに重ね巻きされたモノフィラメントと端部cのモノフィラメントとの特性差が顕著となり、布帛としたときに僅かな引け斑がかえって目立つ結果となり好ましくない。よって、パーンパッケージを用いて布帛を製作する際は、パーンパッケージで生じるモノフィラメントの特性差について周期性を崩す、また、差異の程度をできる限り小さくすることが重要といえる。
しかるに本発明では、逆にパーンパッケージの巻き糸ピッチeを出来る限り広くすることによって、パーンパッケージの両端部cに巻かれるモノフィラメントとの間にある重ね巻きされる中央部bのモノフィラメントの長さを短くし、且つ、巻き糸ピッチeを広くすることによって、パーンボビンの最内層部から1層ずつ重ね巻きされるモノフィラメントが、この巻き糸ピッチeのピッチ間にランダムに重ね巻きされる状態が形成させることで、巻層間での特性差が極端に変化し難く、周期性を持たないようにパーンパッケージを形成させることに繋がり、その結果本発明のパーンパッケージを布帛製作に使用した場合に、引け斑を極めて目立ち難くし、均一な表面特性を有する布帛を得ることを実現可能とした。
なお、パーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチeがモノフィラメント直径の35倍より大きい場合には、本発明の特徴である、パーンパッケージ内層部から表層部にかけ巻糸ピッチを漸増させることにより、最終的にパーンパッケージを形成した状態において、パーンパッケージ表層部に巻かれたモノフィラメントの巻き糸ピッチが広くなりすぎ、製品輸送時の振動を受けた場合などにおいて、パッケージの巻崩れなどの状況を招くため好ましくない。
次いで、本発明のパーンパッケージの製造方法について説明する。
本発明のパーンパッケージの製造方法は、パーンパッケージ最内層部のトラバース片道移動時間Wt(分)をWL・PD・π/8000YD・YS≦Wt≦WL・PD・π/350000・YD・YSの範囲を満たす条件に制御し、且つ、トラバース速度を一定としたままトラバースさせつつ、パーンボビンにモノフィラメントを巻き取り、パーンパッケージを形成することを特徴とする。
なおここで前記式中に用いた記号は以下の通りである。
WL(mm):図2dに示すパーンボビン最内層部のモノフィラメント最大巻き幅(以降、単に最大巻き幅と言うこともある)
PD(mm):図2fに示すパーンボビンの直径
π:円周率
YD(mm):モノフィラメントの直径
YS(m/分):巻取り速度
本発明のパーンパッケージの製造方法において、パーンボビンにモノフィラメントの巻き取りを行う巻取り機には特に制限は無く、パーンボビンの使用が可能な巻取り機であれば如何なるものでも良く、中でも好適に利用可能なのはスピンドルドライブ型パーン巻取り機が挙げられる。
さらに、本発明のパーンパッケージを構成する直径0.05mm以上0.20mm以下のモノフィラメントの製造方法にも何ら制限は無く、従来公知の溶融紡糸方法に従い、溶融押出しして冷却、引き続いて延伸を行った後に熱セットし、必要に応じ仕上げ油剤を塗布後、パーンボビンに巻き取ることによって製造することが可能である。
本発明のパーンパッケージの製造方法は、パーンパッケージ最内層部に巻き取るモノフィラメントの巻き糸ピッチeを大きくするために、パーンパッケージ最内層部にモノフィラメントを巻き取るときのトラバース片道移動時間(Wt)の条件をWL・PD・π/8000YD・YS≦Wt≦WL・PD・π/350000・YD・YSを満たす範囲に制御することを特徴とする。
すなわち、本発明の製造方法では、パーンパッケージ最内層部のモノフィラメントの巻き糸ピッチeをモノフィラメントの直径に対し8倍以上35倍以下に制御することが特徴であり、そのためは、パーンパッケージ最内層部のトラバース片道移動時間(Wt)(以降、パーンパッケージ最内層部のトラバース片道移動時間(Wt)を単にトラバース移動時間と言うこともある)を短くすることが必要である。
ここで、トラバース移動時間が短いほど巻き糸ピッチeは広くなり、さらに中央部bに巻き取ることができるモノフィラメントの長さも短くできるため、布帛製作時の引け斑は目立ち難くなることに繋がるが、前述した通り、巻き糸ピッチがモノフィラメント直径の35倍より広い場合では、パーンパッケージとした場合の巻き崩れが生じやすくなる問題があるため、トラバース移動時間はWL・PD・π/350000・YD・YS以下に制御する必要がある。
また、トラバース移動時間を極端に短くした場合には、トラバースが最大巻き幅部分まで移動を終え反転するときに、中央部bと端部cとの境界部で、トラバース反転時のメカロス、加速度や巻き幅の乱れなどによって、耳立ち現象と言われる巻き姿不良を来たすなど好ましくない結果を招くことになる。
一方、トラバース移動時間がWL・PD・π/8000YD・YS未満の場合では、巻き糸ピッチeが狭くなりすぎ、その結果、布帛製作時の引け斑が目立ちやすくなるため好ましくない。
さらに、本発明のパーンパッケージの製造方法のもうひとつの特徴として、パーンパッケージ最内層部のトラバース片道移動時間で設定したトラバース移動速度は変化させること無く一定条件としたままトラバースさせつつ、パーンボビンに巻き取ることが重要である。すなわち、本発明のトラバース移動時間でパーンパッケージ最内層部にモノフィラメントを巻いた以降、パーンパッケージの形態を形成させるために最大巻き幅を徐々に漸減させつつパーン形状に巻いていくこととなる。
このとき、巻取り速度YSは一定であるが、パーンボビンに巻き取られるモノフィラメントの巻層は徐々に厚みを増すため、巻取り速度が一定であっても巻層の漸増に伴いパーン巻取り機のパーンボビンの回転数は徐々に減少していく。しかし、トラバースの移動速度は一定であるために、巻層の厚みの増加に伴いパーンパッケージの内層部から表層部にかけて巻き糸ピッチは徐々に広くなっていくこととなる。
この結果、本発明のパーンパッケージでは、パーンパッケージ最内層部から最表層部に向かうに従い、各巻層での巻き糸ピッチが異なり、重ね巻きされる状態もランダムになることから、パーンパッケージ全体として見た場合において、中央部bのモノフィラメントが受ける巻き締まりの影響がランダムに変化しながら巻き取られることに繋がり、またパーンパッケージ両端部の間に巻かれる中央部bのモノフィラメントの長さが巻層の増加によって漸減していくため、引け斑の原因となるモノフィラメントの収縮率や弾性率の特性変化が巻層間で顕著な差異となって現れ難くなるため、布帛製作時の周期的な引け斑が目立ち難くなると考えられる。
さらに、本発明のパーンパッケージの製造方法の特徴として、モノフィラメントをパーンボビンに巻取りを行う際の巻取り応力を0.05cN/dtex以上0.15cN/dtex以下とすることが重要である。
巻取り張力が0.05cN/dtex未満の場合は、パーンパッケージの巻き締まりは軽減され、布帛製作時の引け斑改善には好ましい効果をもたらすが、パーン巻取り機で巻き取りを行うとき、任意に設定したパーンパッケージへ巻き取るモノフィラメントの規定重量や規定長さの巻き取りを終え、満巻パッケージから空のパーンボビンへの巻き替えを行う際に、巻き替えミスが多発する好ましくない状況を招いてしまう。一方、巻取り応力が0.15cN/dtexより高い場合では、その高すぎる巻取り応力のために、巻き締まりによるモノフィラメントの特性変化が極めて大きくなってしまい、布帛製作時の引け斑が改善できないため好ましくない。
かくしてなる本発明のパーンパッケージは、0.05mm以上0.20mm以下のモノフィラメントへ適応した場合は、パーンパッケージが有する極めて優れた解舒性を維持でき、またパッケージが輸送や取り扱い時に外部からの衝撃を受けた場合においても巻き崩れることが無く取り扱い性に優れ、これを用いて、スクリーン紗、各種メッシュクロス、篩絹、各種フィルターや各種基布などの布帛を製作した場合に、パッケージの各巻層や中央部bと端部cなどのパーンパッケージの巻き位置に起因する、布帛上での周期的な引け斑の発生が顕在化することなく、布帛表面を均一に仕上げることを可能にするなど、極めて優れた効果を発揮する。
以下、本発明のパーンパッケージおよびパーンパッケージの製造方法の実施例に関しさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
また、上記および下記に記載の本発明のパーンパッケージの特性などは、上記および下記に記載の方法により測定した値である。
[モノフィラメント直径 YD]
モノフィラメントサンプルを50mの綛状に取り、試料長100cmにカット(50本)する。ここから任意に20本のサンプルを取りだし、アンリツ(株)レーザー外径測定機KL15Xシリーズ(検出部:KL151A、表示部:KL350A)を用いてモノフィラメントの直径を各々計測、その平均値を直径とした。
[巻き糸ピッチ e]
パーンボビンの最内層部に巻いたモノフィラメントの糸間のピッチをMitsutoyo製デジタルノギスで測定し、測定値10点の平均値を算出し巻き糸ピッチとした。
[モノフィラメント最大巻き幅 WL]
パーンボビン最内層部に巻いたモノフィラメントの最大巻き幅をMitsutoyo製デジタルノギスで測定し、パーンボビン5本の測定値の平均値を算出し最大巻き幅とした。
[トラバース片道移動時間 Wt]
ストップウォッチを用いトラバース片道移動時間を4回測定しその平均値をトラバース片道移動時間とした。
[巻取り応力]
パーン巻取り機に設置したパーンボビンに巻き付けたモノフィラメントの巻取り張力を横河電子機器(株)製テンションメーターT101−05−00を用いて測定し、モノフィラメントの素材および直径を基にして算出した理論繊度で割り返し、巻取り応力とした。
[輸送振動試験]
パーンパッケージをダンボール製梱包ケースに12本梱包し、JIS Z0232:2004に準じて輸送振動試験を実施。3回の輸送振動試験を実施し合計36本のパーンパッケージについて巻き崩れの有無を次の2水準で判定した。
○:巻き崩れの生じたパーンパッケージは皆無、
×:巻き崩れの生じたパーンパッケージが有った。
[布帛評価]
布帛表面の目視官能検査で引け斑の有無を次の3水準として判定した。
A反:引け斑が皆無の良反布帛、
B反:引け斑は認められるが、軽微な引け斑であり、布帛として実用上は問題の無い布帛、
C反:重度な引け斑が認められ、実用上問題のある布帛。
[実施例1]
ポリエチレンテレフタレート樹脂(以降、PETと言う)(東レ(株)製、T200TM)を常法に従い、エクストルダー型紡糸機で溶融紡糸し、次いで未延伸糸を2段階に延伸し、さらに熱風乾熱炉で定長熱固定し、油剤塗布後、八州熱学(株)製スピンドルドライブ型パーン巻取り機(21M−AWHT254P−HS)に設置した直径93mm、長さ420mmのパーンボビンに、巻取り速度600m/分、巻取り応力0.10cN/dtexで巻き付けた。次いで、最大巻き幅を365mm、さらにトラバース片道移動時間を0.10分に調整した後、自動ターレットを行い、直径0.100mmのPET製モノフィラメントを2kg巻き取ったパーンパッケージを得た。得られたパーンパッケージを1ヶ月間エージングした後、パーンパッケージより最内層部までモノフィラメント原糸を解舒し、パーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチおよび最大巻き幅を実測した結果および輸送振動試験を実施した結果を表1に示す。また、得られたパーンパッケージを用い、120メッシュのスクリーン紗を製織した。製織したスクリーン紗の布帛評価結果を表1に示す。
[実施例2、比較例1および比較例2]
実施例1と同一の条件で0.100mmのPETモノフィラメントを溶融紡糸後、同一のパーン巻取り機に設置したパーンボビンへ巻き付けを行った。その後、トラバース片道移動時間を表1に示すように変更して得た2kg巻きのパーンパッケージについて、1ヶ月エージング後のパーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチおよび最大巻き幅の測定結果、輸送振動試験および120メッシュスクリーン紗を製織した布帛評価結果を表1に示す。
[実施例3]
モノフィラメントの使用樹脂をナイロン6樹脂(東レ(株)製M1021T)へ変更した以外は、同様な製造工程およびパーン巻取り機を用い、直径0.100mmのナイロン6製モノフィラメントを2kg巻き取ったパーンパッケージを得た。得られたパーンパッケージを1ヶ月間エージングした後、パーンパッケージより最内層部までモノフィラメント原糸を解舒し、パーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチおよび最大巻き幅を実測した結果および輸送振動試験を実施した結果を表1に示す。また、得られたパーンパッケージを用い84メッシュのフィルターを製織した。製織したフィルターの布帛評価結果を表1に示す。
[実施例4](本例は参考例である。)
PET製モノフィラメントの直径を0.090mmとした以外は、実施例1と同一の製造条件にて、トラバース片道移動時間を表1に示すように変更して、2kg巻きのパーンパッケージを得た。1ヶ月エージング後のパーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチおよび最大巻き幅の測定結果、輸送振動試験結果および140メッシュフィルターを製織した布帛評価結果を表1に示す。
[比較例3]
実施例1とトラバース速度の制御条件のみを表1に示すよう変更した以外は、同一製造条件で2kg巻きのパーンパッケージを得た。1ヶ月エージング後のパーンパッケージ最内層部の巻き糸ピッチおよび最大巻き幅の測定結果、輸送振動試験結果および120メッシュスクリーン紗を製織した布帛評価結果を表1に示す。
Figure 0006078754
表1の結果からも明らかなように、本発明の規定を満たす実施例1〜実施例4のパーンパッケージは、いずれも輸送時のパーンパッケージの巻き崩れの心配も無く、また、これら本発明のパーンパッケージを用いて得た布帛は、いずれも良好な布帛品位を達成でき、極めて好適に産業布帛用モノフィラメントのパーンパッケージとして利用可能である。
一方、巻き糸ピッチeが狭すぎる比較例1では、巻き糸ピッチeが狭すぎパーンパッケージ中央部bと端部cさらにはパーンパッケージ各巻層での原糸特性に大きな差が生じたと見られ、布帛品位がC反となる極めて好ましくない結果を招いた。さらに、巻き糸ピッチeが広すぎる比較例2では、得られた布帛はA反と良好な結果が得られたものの、輸送振動試験で36本のパーンパッケージ中、3本のパッケージに、パッケージ表層部の巻き崩れや端部cでの巻き乱れが生じるなど、パーンパッケージとして利用するには、実用上問題があるパーンパッケージであった。
比較例3では、パーン最内層部で設定したトラバースの片道移動時間と移動距離より求められるトラバース移動速度をパーンパッケージの厚みが増すに従い漸減させながら、パーンパッケージの最内層部から最表層部まで常に一定な巻き糸ピッチとなるようにトラバース移動速度を変更させながらパーンパッケージを形成したが、品位がB〜C反判定の布帛となる好ましくない結果となった。
以上説明したように、本発明のパーンパッケージは、パッケージ最内層部の巻き糸ピッチを広く取ることによって、布帛製作時に問題となる布帛の引け斑を改善でき、また、輸送時の衝撃や振動によってもパッケージの巻き崩れが生じる懸念が無いことから、産業布帛用モノフィラメントのパーンパッケージとして極めて優れた効果の発現が期待できる。
a パーンボビン
b パーンパッケージ中央部
c パーンパッケージ端部
d モノフィラメント最大巻き幅
e 巻き糸ピッチ
f パーンボビン直径
g モノフィラメント

Claims (2)

  1. 直径0.05mm以上0.20mm以下の産業布帛用モノフィラメントをパーンボビンに巻いたパーンパッケージおいて、このパッケージ最内層部の巻き糸ピッチをモノフィラメントの直径の18.1倍以上35倍以下、且つパーンパッケージの内層部から表層部にかけて巻き糸ピッチが漸増していることを特徴とするパーンパッケージ。
  2. 産業布帛用モノフィラメントをパーンボビンに巻き取るに際し、パーンボビン最内層部のトラバース片道移動時間Wt(分)を、WL・PD・π/8000YD・YS≦Wt≦WL・PD・π/350000・YD・YS(但し、WL:パーンボビン最内層部におけるモノフィラメントの最大巻き幅(mm)、PD:パーンボビンの直径(mm)、π:円周率、YD:モノフィラメントの直径(mm)、YS:巻取り速度(m/分))の範囲を満たす条件に設定し、且つ、トラバース速度を一定としたままトラバースさせながら、巻取り応力を0.05cN/dtex以上0.15cN/dtex以下の範囲としてパーンボビンに巻き取ることを特徴とする請求項1に記載のパーンパッケージの製造方法。
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