JP6074999B2 - 不審通信先警告システム、不審通信先警告方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本明細書で議論される実施態様は不審者を検知して警告する技術に関するものである。
金銭を騙し取ることを目的とした電話や強引な勧誘電話等の、電話を受けた側が不利益を被る恐れのある有害電話を検出する技術が幾つか知られている。
まず、第一の技術として、電話での通話音声における通話相手の発声を分析することによって、有害電話を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、第二の技術として、アドレス帳における電話番号の記録の書き替えを検出した場合に、その電話番号が無効になっているか、あるいは、その電話番号の書き替えの依頼が知人からなされていたかを確認する技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。この第二の技術では、この確認を、アドレス帳において書き替えられた電話番号に対応付けられているメールアドレスに確認のための電子メールを送信することによって、あるいは、書き替え前の番号に発呼すること等によって行われる。
また、第三の技術として、アドレス帳の書き替えの操作履歴や、書き替え後の電話番号からの着信時の会話状況に基づき行動の正常・異常を判断し、異常と判断した場合に警告や所定の通知先へ連絡を行うという技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2007−139864号公報 特開2008−210085号公報 特開2010−232729号公報 特開2011−023903号公報
前述した第一の技術では、通話相手の発声音から、例えば、「借金」、「連帯保証人」、「取り立て」などといった、有害電話で頻出するキーワードを音声認識により検出することで、有害電話を検出している。しかし、この技術では、有害電話の予兆として着信することがある、いわゆる「アポ電」を検出することができない。
なお、アポ電とは、有害電話の発信元が有害電話の発信前にユーザの近親者等に成りすましてユーザへ電話を掛けて、電話番号を変更した旨を通知する電話のことである。このアポ電では、有害電話で頻出する金銭等に関するキーワードが発声されることが殆どない。また、アポ電によって通話相手がアポ電において名乗られた本人であるという強い思い込みが植え付けられてしまうため、アポ電の次の電話ではユーザは過信状態(通話相手が話す内容を全て事実を信じ込んでしまう状態)に陥り、金銭の振り込みを行ってしまう。ユーザがこのような過信状態に陥ってしまったユーザを正気に戻すことは難しく、前述した第一の技術のように、有害電話特有のキーワードを使って検出し警告しても、過信状態に陥った後では高い効果は期待できない。
例えば、有害電話の被害者は、アポ電において語られた電話番号に変更された時点で通話相手が本人であると信じきってしまう。(加害者は、成りすましに成功したと判断した場合にしか電話番号を被害者に伝えないともいえる。)このため、アポ電後の有害電話において自分の身内がお金に困っており早く振り込まないとひどい状況になると信じ込んでしまうと、これが振り込め詐欺であると警告してもなかなか信じないことが多い。つまり、アポ電後の有害電話の通話内容に基づいた警告では、過信状態の払拭は容易ではない。
また、前述した第二の技術では、電話番号の記録の書き替えを検出する度に自動的に相手先に何らかの連絡が届くため、利便性が良好とはいえない。
更に、前述した第三の技術では、アドレス帳の書き換えがアポ電で指示されたのか、友人からの連絡に従って行われたのかが分からないため、正常・異常の判断に誤りが生じることがある。
上述した問題に鑑み、本明細書で後述する不審通信先警告システムは、不審な通信先を適切に検知して警告を行えるようにする。
本明細書で後述する不審通信先警告システムのひとつに、発声通信先情報登録部と、取得部と、警告部とを備えるというものがある。ここで、発声通信先情報登録部には、通信先を特定する通信先情報であって電話での通話音声において発声されたものを該通話音声から抽出して登録しておく。また、取得部は、通信先を特定する通信先情報を取得する。そして、警告部は、取得部が取得した通信先情報が発声通信先情報登録部に登録されているときに所定の警告を出力する。
本明細書で後述する不審通信先警告システムによれば、不審な通信先を適切に検知して警告を行えるという効果を奏する。
不審通信先警告装置の第一の例の機能ブロック図である。 不審通信先警告装置を備えている通信端末装置の構成図である。 不審通信先警告装置のハードウェア構成例である。 各登録部のデータ構造例を図解した図である。 不審電話番号登録処理の処理内容を図解したフローチャートである。 警告処理の第一の例の処理内容を図解したフローチャートである。 警告処理の第二の例の処理内容を図解したフローチャートである。 ブラックリスト管理処理の処理内容を図解したフローチャートである。 第二の実施形態に係る不審通信先警告システムの構成例である。 不審通信先警告装置の第二の例の機能ブロック図である。 コンピュータのハードウェア構成例である。 警告通信先情報送付処理の処理内容を図解したフローチャートである。 マスターブラックリスト取得処理の処理内容を図解したフローチャートである。 マスターブラックリスト管理処理の第一の例の処理内容を図解したフローチャートである。 第三の実施形態に係る不審通信先警告システムの構成例である。 不審通信先警告装置の第三の例の機能ブロック図である。 不審電話番号登録処理の変形例の処理内容を図解したフローチャートである。 ブラックリスト格納処理の処理内容を図解したフローチャートである。 ブラックリスト管理処理の変形例の処理内容を図解したフローチャートである。 ブラックリスト要求処理の処理内容を図解したフローチャートである。 マスターブラックリスト管理処理の第二の例の処理内容を図解したフローチャートである。
[第一の実施形態]
まず、不審通信先警告システムの第一の実施形態について説明する。
図1について説明する。図1は不審通信先警告装置の第一の例の機能ブロック図である。この不審通信先警告装置1は、電話機能を有している後述の通信端末装置に備えられる。
図1の不審通信先警告装置1は、発声通信先情報登録部10と、取得部20と、警告部30とを備えている。
発声通信先情報登録部10は、通信先を特定する通信先情報であって電話での通話音声において発声されたものを当該通話音声から抽出して登録しておく。なお、本実施例では、通信先情報は、着信した電話の発信元を特定することが可能な情報である、電話回線における通信先の電話番号であるとする。
本実施例では、発声通信先情報登録部10は、音声認識部11、電話番号抽出部12、及び不審電話番号登録部13を備えている。
音声認識部11は、通信先との電話での通話音声に対して音声認識処理を実施して、通話音声での会話の内容を文字データに変換する。なお、この認識処理の手法としては、例えば、通話音声の全てに対して音声認識処理を行う大語彙連続音声認識を用いてもよいし、また、通話音声における数字の発声のみを検出するワードスポッティング型の音声認識を用いてもよい。
電話番号抽出部12は、音声認識部11から出力される、通話音声での会話の内容を表している文字データから、電話番号を抽出する処理を行う。
不審電話番号登録部13は、電話番号抽出部12によって抽出された電話番号を、不審な通話相手の電話番号として登録しておく。以降の説明では、この不審電話番号登録部13の登録内容を「ブラックリスト」とも称することとする。
取得部20は通信先情報の取得を行う。本実施例では、取得部20は、着信番号取得部21と登録指示番号取得部22とを備えている。
着信番号取得部21は、この不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置が電話の着信を検出したときの発信元を特定する電話番号を、通信先情報として取得する。
登録指示番号取得部22は、指示通信先情報登録部への登録が指示された通信先情報を取得する。なお、本実施例においては、この不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置において使用される電話帳23を指示通信先情報登録部とする。つまり、登録指示番号取得部22は、通信端末装置の使用者により電話帳23への登録指示が行われたときの登録対象の電話番号を、通信先情報として取得する。
警告部30は、取得部20が取得した通信先情報が発声通信先情報登録部10に登録されているときに、取得部20により取得された通信先情報によって特定される通信先は不審であることを表している所定の警告を出力する。
前述したアポ電には、通話相手が電話番号を発声するという特徴を有している。そこで、上述した構成を備えている不審通信先警告装置1は、取得部20が取得した通信先情報が、発声通信先情報登録部10に登録されている、電話での通話音声において発声された通信先情報と一致した場合に、警告部30による所定の警告の出力を行う。
本実施例では、より具体的には、不審通信先警告装置1は、まず、音声認識処理によって通話音声の内容から抽出された電話番号を発信元とする着信が検出された場合には、所定の警告を行う。これは、当該着信は、ユーザの近親者等に成りすまして電話番号の変更を伝える電話をした通話相手からの発信によるものである可能性が高いので、電話番号の変更を伝える電話はアポ電であったと判断して所定の警告を行い、ユーザに警戒を促すものである。
なお、不審通信先警告装置1は、音声認識処理によって通話音声の内容から抽出された電話番号を、電話帳23へ登録する指示が検出された場合には、所定の警告を行う。これは、ユーザの近親者等に成りすまして電話番号の変更を伝える電話を受けた場合には、当該電話番号を電話帳23へ追加若しくは変更のために登録する可能性が高いので、電話番号の変更を伝える電話はアポ電であったと判断して所定の警告を行うものである。
このように、不審通信先警告装置1は、前述した構成を備えていることにより、不審な通信先を適切に検知して警告を行うこと可能にしている。
なお、図1の不審通信先警告装置1は、不警告通信先情報取得部40を更に備えている。不警告通信先情報取得部40は、通信先情報のうちで所定の警告を行わない不警告通信先情報を取得する。この場合において、発声通信先情報登録部10は、通話音声から抽出された通信先情報が、不警告通信先情報取得部40が取得した不警告通信先情報と一致する場合には、通話音声から抽出された通信先情報の登録を中止する。この構成において、不警告通信先情報取得部40は、ユーザへのアポ電の発信元にはならないと断定するに足りる十分な理由を有している通信先についての通信先情報を、不警告通信先情報として取得する。従って、上述の構成によれば、十分に信用できる通信先の電話番号は発声通信先情報登録部10で登録されないので、当該通信先からの電話をアポ電と誤認することによる警告の誤報が防止される。
なお、ここで、不警告通信先情報取得部40は、例えば、不警告通信先情報が予め格納されているデータベース41から不警告通信先情報を取得する。なお、図1においては、不審通信先警告装置1が、不警告通信先情報が格納されている専用のデータベース41を備えている。この代わりに、前述の電話帳23に格納されている電話番号を不警告通信先情報として不警告通信先情報取得部40が取得するようにしてもよい。これは、不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置において使用される電話帳23に格納されている電話番号で特定される相手先は、ユーザにとって身元が明らかな通信先であるとみなしてよいとの判断によるものである。
また、ここで、不警告通信先情報取得部40は、例えば、インターネット42で公開されている電話番号などといった、通信回線を通じて公開されている通信先情報を、不警告通信先情報として取得するようにしてもよい。このような、通信先自らが公衆に開放しているような通信先情報が有害電話の発信元になることは考え難いとの判断によるものである。
ところで、図1の不審通信先警告装置1の発声通信先情報登録部10における不審電話番号登録部13は、通信先情報である電話番号に、当該電話番号が通話音声で発声された電話の通話日時の情報を対応付けてブラックリストに登録しておく。そして、当該通話日時から所定期間が経過した電話での通話音声において発声されていた電話番号の登録をブラックリストから削除する。
これは、アポ電の後には余り日数をおかず、例えば2〜3日以内に有害電話の着信があるので、電話番号が発声された通話から一定期間過ぎても、その電話番号からの着信がない場合には、電話番号が発声された通話はアポ電ではなかったと断定することとする。そして、その電話番号をブラックリストから削除して、その後の警告の誤報を防止するものである。
次に図2について説明する。図2は通信端末装置の構成を表している。
図2の通信端末装置50は、電話機能を有している無線通信端末装置である。この通信端末装置50は不審通信先警告装置1を備えており、この通信端末装置50が本実施形態における不審通信先警告システムである。通信端末装置50は、更に、マイクロホン51、スピーカ52、音声信号処理部53、表示部54、表示制御部55、操作部56、制御処理部57、伝送データ処理部58、変復調処理部59、送受信処理部60、及びアンテナ61を備えている。また、通信端末装置50は、前述した電話帳23を更に備えている。
マイクロホン51は、通信端末装置50のユーザの発声音を収音して、当該発声音を表している音声信号を出力する。
スピーカ52は、音声信号処理部53から出力される音声信号を、電話での通話における通話相手の発声音に変換して放音する。
音声信号処理部53は、マイクロホン51から送られてくる音声信号をデジタル音声信号に変換して伝送データ処理部58に出力する。また、音声信号処理部53は、伝送データ処理部58から送られてくるデジタル音声信号を変換して、電話での通話における通話相手の発声音を表している音声信号をスピーカ52に出力する。
表示部54は、例えば液晶ディスプレイ装置である。
表示制御部55は、表示部54を制御して、伝送データ処理部58から出力される表示データに基づいた表示を表示部54に行わせる。
操作部56は例えばキーボードスイッチであり、操作内容に対応付けられている、通信端末装置50のユーザによる各種の指示を取得する。
制御処理部57は、通信端末装置50を構成している各部の動作制御を行う。例えば、制御処理部57は、操作部56から送られてくる電話番号登録指示信号に基づき、当該指示に係る電話番号を電話帳23に登録する電話番号登録制御処理を行う。
伝送データ処理部58は、音声信号処理部53から送られてくるデジタル音声信号と制御処理部57から送られてくる制御信号とを含む伝送データを生成して変復調処理部59に出力する処理を行う。また、伝送データ処理部58は、変復調処理部59から送られてくる伝送データから、デジタル音声信号、表示データ、及び着信データ等の各種データを抽出して、それぞれ音声信号処理部53、表示制御部55、及び制御処理部57に出力する。なお、伝送データ処理部58は、変復調処理部59から送られてくる伝送データから、この通信端末装置50が電話の着信を検出したときの発信元を特定する電話番号を表しているデータの抽出も行う。
変復調処理部59は、伝送データ処理部58から送られてくる伝送データで搬送波信号を変調して、高周波信号である送信信号を生成して送受信処理部60に出力する。また、送受信処理部60は、送受信処理部60から送られてくる、高周波信号である受信信号を復調することによって、伝送データを当該受信信号から抽出して伝送データ処理部58に出力する。
送受信処理部60は、変復調処理部59から送られてくる送信信号を増幅してアンテナ61に出力する。また、送受信処理部60は、アンテナ61から送られてきた受信信号を増幅して変復調処理部59に出力する。
アンテナ61は、送受信処理部60から送られてくる送信信号を電磁波として空間に放射して基地局へ届ける。また、アンテナ61は、基地局から放射された電磁波を励起させて受信信号を獲得して送受信処理部60に出力する。
図1の不審通信先警告装置1は、操作部56から送られてくる電話番号登録指示信号を制御処理部57から得ると共に、この通信端末装置50が電話の着信を検出したときの発信元を特定する電話番号を表しているデータを伝送データ処理部58から得る。また、不審通信先警告装置1は、制御処理部57を介して、電話帳23の登録内容や、通信端末装置50における電話の着信の履歴を参照可能であるとする。
通信端末装置50は以上の構成を備えており、基地局を介して行う無線通信によって、電話機能、インターネット42で公開されている情報の閲覧機能、電子メールの送受信機能等を提供する。
次に図3について説明する。図3は、不審通信先警告装置1のハードウェア構成例を表している。
この不審通信先警告装置1は、MPU71、RAM72、フラッシュメモリ73、及びインタフェース装置74を備えている。なお、これらの構成要素はバスライン75を介して接続されており、MPU71の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
MPU(Micro Processing Unit)71は、この不審通信先警告装置1全体の動作を制御する演算処理装置である。
RAM(Random Access Memory)72は、MPU71が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する、随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。
フラッシュメモリ73は、所定の制御プログラムや各種の定数値が予め記録されている書き換え可能不揮発性半導体メモリである。MPU71は、この制御プログラムを不審通信先警告装置1の起動時に読み出して実行することにより、この不審通信先警告装置1の各構成要素の動作制御が可能となり、更に、後述する制御処理も行えるようになる。また、フラッシュメモリ73は、不審電話番号登録部13やデータベース41としての機能も提供する。
インタフェース装置74は、不審通信先警告装置1に接続される、通信端末装置50制御処理部57及び伝送データ処理部58等の各構成要素との間での各種データの授受の管理を行うものである。
このような構成を有する不審通信先警告装置1におけるMPU71を、図1に図解した各構成要素として機能させることができる。このためには、まず、後述する制御処理の処理内容をMPU71に行わせるための制御プログラムを作成する。作成した制御プログラムは、フラッシュメモリ73に予め格納しておく。そして、MPU71に所定の指示を与えてこの制御プログラムを読み出させて実行させる。こうすることで、MPU71が、前述の各構成要素として機能するようになる。
このように、不審通信先警告装置1は、ごく標準的な構成を備えたコンピュータと同様の構成を備えている。従って、図1に図解した不審通信先警告装置1の各構成要素が備えている機能を、標準的な構成を備えたコンピュータに提供させるようにして、このコンピュータで不審通信先警告装置1を構成することも可能である。この場合には、後述する制御処理の処理内容をコンピュータに行わせるための制御プログラムを、例えばコンピュータが備えているハードディスク装置等の記憶装置に予め格納しておく。そして、コンピュータに所定の指示を与えてこの制御プログラムを読み出させて実行させる。こうすることで、コンピュータが、前述の各構成要素として機能するようになる。
また、このコンピュータで不審通信先警告装置1を構成するために、上述した制御プログラムを、図3に図解されている可搬型記録媒体76に予め記録させておくようにしてもよい。この場合には、上述のコンピュータに、図3に破線で図解したような、可搬型記録媒体76に記録されているプログラムやデータを読み出すデータ読出装置77を備えるようにする。この場合には、まず、コンピュータに所定の指示を与えて、データ読出装置77を動作させて可搬型記録媒体76から制御プログラムを読み出して記憶装置に一旦格納させ、その後にこの制御プログラムを読み出させて実行させるようにする。こうすることで、コンピュータが、前述の各構成要素として機能するようになる。なお、可搬型記録媒体76としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリが利用可能である。また、可搬型記録媒体76として、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)なども利用可能である。
次に図4について説明する。図4は、図1の不審通信先警告装置1が備えている、各種の登録部のデータ構造の例を図解したものである。図4では、不審電話番号登録部13、電話帳23、及びデータベース41の各々について、データ構造が図解されている。
不審電話番号登録部13では、前述したように、通信先情報である「電話番号」のデータと、当該電話番号が通話音声で発声された電話の「通話日時」のデータとがレコード毎に対応付けられて、ブラックリストとして登録される。
電話帳23には、複数の「通話先」の各々について、当該通話先の「電話番号」が対応付けられて各レコードが構成されている。なお、電話帳23では、この「通話先」及び「電話番号」のデータの他に、更に他のデータ、例えば当該通話先の住所のデータや当該通話先の電子メールアドレスのデータ等がレコード毎に対応付けられていてもよい。
データベース41には、所定の警告を行わない通信先の電話番号のデータが「不警告電話番号」として格納されている。なお、前述したように、このデータベース41の「不警告電話番号」の代わりに、電話帳23に登録されている「電話番号」のデータを、不警告電話番号として、不警告通信先情報取得部40が取得するようにしてもよい。
次に、図1の不審通信先警告装置1の各部において行われる処理について説明する。
まず図5について説明する。図5は、不審電話番号登録処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、電話での通話音声において発声された電話番号を当該通話音声から抽出し、通信先情報としてブラックリストに登録する処理である。
この処理は、通信端末装置50による電話での通話の開始が制御処理部57から不審通信先警告装置1に伝えられると開始される。
図5において、まず、S101では、電話での通話音声に対する音声認識処理をMPU71が行う。この処理では、マイクロホン51で収音した通信端末装置50のユーザの発声音を表しているデジタル音声信号と、基地局からの受信信号から抽出した、通話相手の発声音を表しているデジタル音声信号との両者に対して音声認識処理が実行される。なお、不審通信先警告装置1は、これらのデジタル音声信号を、伝送データ処理部58から取得する。この処理を行っているMPU71は、音声認識部11として機能している。
次に、S102では、音声認識部11から出力される、通話音声での会話の内容を表している文字データから、電話番号を抽出する処理をMPU71が行う。この処理を行っているMPU71は、電話番号抽出部12として機能している。
次に、S103では、S102の処理によって抽出された電話番号を、メモリ(例えば図3のRAM72)に一時的に蓄積する処理をMPU71が行う。
次に、S104では、通信端末装置50による電話での通話が終了したか否かを判定する処理をMPU71が行う。この判定は、制御処理部57から受け取る、通話終了の通知情報に基づいて行われる。ここで、MPU71は、通話が終了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS105に処理を進める。一方、MPU71は、通話が終了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS101へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
以降のS105からS109にかけて行われる判定処理は、S103の処理によって一時的にメモリに蓄積されている電話番号の1つずつを処理対象として行われる。
次に、S105において、S102の処理によって抽出された電話番号をデータベース41から取得する処理をMPU71が行い、続くS106において、その電話番号をデータベース41から取得できたか否かを判定する処理をMPU71が行う。なお、不警告通信先情報が格納されているデータベース41の代わりに、身元が明らかな通信先の電話番号が登録されている電話帳23を使用する場合には、このS105及びS106では、電話帳23を対象として処理が行われる。
S106の判定処理において、MPU71は、抽出された電話番号が取得できたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS110に処理を進める。従って、この場合には後述のS109の処理は行われない。一方、MPU71は、抽出された電話番号が取得できなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS107に処理を進める。
次に、S107において、S102の処理によって抽出された電話番号を検索キーとして、インターネット42を通じて公開されている情報を検索する処理をMPU71が行う。本実施例では、MPU71が、インターネット42で提供されている検索サービスに対し、抽出された電話番号を検索キーとして与えることによってこの検索処理を行うようにする。この代わりに、MPU71自身が検索エンジンを備えてインターネット42での公開情報の検索を行うようにしてもよい。
次に、S108において、S102の処理によって抽出された電話番号がインターネット42を通じて公開されていたか否かを、S107の検索処理による検索結果に基づいて判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、抽出された電話番号が公開されていると判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS110に処理を進める。従って、この場合には後述のS109の処理は行われない。一方、MPU71は、ここで、抽出された電話番号が公開されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS109に処理を進める。
次に、S109では、S102の処理によって抽出された電話番号と、当該電話番号を抽出した通話の通話日時のデータとを対応付けて不審電話番号登録部13のブラックリストに登録する処理をMPU71が行う。従って、このS109の処理が行われない場合である、S106及びS108の判定処理のどちらかで判定結果がNoとなった場合には、S102の処理によって抽出された電話番号のブラックリストへの登録が中止される。
次に、S110では、S102の処理によって抽出されてS103の処理によってメモリに蓄積されていた全ての電話番号について、S105からS108にかけての判定処理が行われたか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、これらの全ての電話番号についての判定処理が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、この不審電話番号登録処理を終了する。一方、MPU71は、判定処理が行われていない電話番号が残っていると判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S105へ処理を戻して、判定処理が行われていない電話番号を処理対象として、S105以降の判定処理を行う。
なお、上述した処理のうちのS105及びS107の処理を行っているMPU71は不警告通信先情報取得部40として機能している。
以上までの処理が不審電話番号登録処理である。
次に図6について説明する。図6は、警告処理の第一の例の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、電話帳23への電話番号の登録の指示が取得された場合において、当該指示に係る電話番号がブラックリストに登録されていた場合には、所定の警告を出力する処理である。
この処理は、通信端末装置50が動作を開始すると直ちに開始される。
図6において、まず、S111では、電話番号の電話帳23への登録指示を取得したか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、当該登録指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS112に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、当該登録指示を取得していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、この判定結果がYesとなるまで、このS111の判定処理を繰り返す。このS111の処理を行っているMPU71は登録指示番号取得部22として機能している。
次に、S112では、不審電話番号登録部13のブラックリストと取得した登録指示に係る電話番号とを照合する処理をMPU71が行い、続くS113において、当該電話番号がブラックリストに存在するか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、登録指示に係る電話番号がブラックリストに存在すると判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS114に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、登録指示に係る電話番号がブラックリストに存在しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS111へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。従って、この場合には後述のS114からS117にかけての処理は行われない。
次に、S114では、所定の警告を出力する処理をMPU71が行う。この処理では、MPU71は、例えば、制御処理部57に指示を与えて、「変更した電話番号は振り込め詐欺の危険性があります」という文を、所定の警告として、表示部54に表示させる処理を行う。また、MPU71は、制御処理部57に指示を与えて、この表示に合わせて、例えば、所定の警告音をスピーカ52から放音させるようにしてもよい。
次に、S115では、取得された登録指示が、電話帳23における既存の登録内容に対する変更の指示であったか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、取得された登録指示が変更の指示であったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS116に処理を進める。一方、MPU71は、取得された登録指示が変更の指示ではなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)、より具体的には、電話帳23への新規登録の指示であったと判定したときには、S111へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
S116では、取得された登録指示による変更対象の電話帳23のレコードに格納されている電子メールアドレスを取得する処理をMPU71が行う。そして、続くS117では、取得した電子メールアドレスを宛先とし、電話帳23における電話番号の記録内容が変更された旨を本文とする所定の電子メールを作成して送信する制御処理をMPU71が行い、その後はS111へ処理を戻して上述の処理を繰り返す。この処理を行うことにより、当該電子メールを受けた相手が、電話番号の記録の変更が正当なものであるかどうかの確認を可能にする。
以上のS112からS117の処理を行っているMPU71は警告部30として機能している。
以上までの処理が警告処理の第一の例である。
次に図7について説明する。図7は、警告処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、通信端末装置50への電話の着信が発生した場合において、当該着信の発信元の電話番号がブラックリストに登録されていた場合には、所定の警告を出力する処理である。
この処理は、通信端末装置50が動作を開始すると直ちに開始され、前述した警告処理の第一の例と並行して実行される。
図7において、まず、S121では、通信端末装置50への電話の着信のイベントが発生したか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、着信イベントが発生したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS122に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、着信イベントが発生していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、この判定結果がYesとなるまで、このS121の判定処理を繰り返す。
次に、S122では、発生した着信イベントの発信元の電話番号を取得する処理をMPU71が行う。
以上のS121及びS122の処理を行っているMPU71は着信番号取得部21として機能している。
次に、S123では、不審電話番号登録部13のブラックリストと取得した発信元の電話番号とを照合する処理をMPU71が行い、続くS124において、当該電話番号がブラックリストに存在するか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、発信元の電話番号がブラックリストに存在すると判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS125に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、発信元の電話番号がブラックリストに存在しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS121へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。従って、この場合には後述のS125の処理は行われない。
次に、S125では、所定の警告を出力する処理をMPU71が行い、その後はS121へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
このS125の処理では、MPU71は、例えば、制御処理部57に指示を与えて、「着信した電話は振り込め詐欺の危険性があります」という文を、所定の警告として、表示部54に表示させる処理を行う。また、MPU71は、制御処理部57に指示を与えて、この表示に合わせて、例えば、所定の警告音をスピーカ52から放音させるようにしてもよい。
以上のS123からS125の処理を行っているMPU71は警告部30として機能している。
以上までの処理が警告処理の第二の例である。
次に図8について説明する。図8は、ブラックリスト管理処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、不審電話番号登録部13のブラックリストに登録されている電話番号を、当該電話番号を抽出した通話の通話日時から所定期間が経過した後に当該ブラックリストから削除する処理である。
この処理は、所定の時間間隔毎、例えば1日毎に開始される。
図8において、まず、S131では、不審電話番号登録部13のブラックリストに格納されているデータを1レコード取得する処理をMPU71が行う。
次に、S132において、取得したレコードにおける「通話日時」のデータを取得し、この処理時点の日時が、取得したデータで表されている通話日時からM日経過したか否かを判定する処理を行う。ここで、定数Mの値は例えば「4」とする。これは、これは、実際の有害電話の場合には、成りすまそうとした本人から連絡が入る前、または本人に確認の連絡を取る前に詐欺の電話を掛ける必要が加害者側にあるため、アポ電を発信してから1〜3日以内に有害電話を掛ける手口が多いことによる。
S132の判定処理において、MPU71は、通話日時からM日経過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS133に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、通話日時からM日経過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS135に処理を進める。従って、この場合には後述のS134の処理は行われない。
次に、S133では、通信端末装置50における電話の着信のM日分の履歴を取得すると共に、S131の処理で取得したレコードにおける「電話番号」のデータを取得し、取得した電話番号から着信があったか否かを判定する処理をMPU71が行う。MPU71は、ここで、取得した電話番号から着信があったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS135に処理を進める。従って、この場合には後述のS134の処理は行われない。一方、MPU71は、ここで、取得した電話番号からの着信はなかったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS134に処理を進める。
次に、S134では、S131の処理で取得したレコードをブラックリストから削除する処理をMPU71が行う。
次に、S135では、不審電話番号登録部13のブラックリストに格納されている全てのレコードについて、S132からS134にかけての処理を行ったか否かを判定する処理をMPU71が行う。MPU71は、ここで、ブラックリストに格納されている全てのレコードについて上述の処理を行ったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはこのブラックリスト管理処理を終了する。一方、MPU71は、ここで、ブラックリストに格納されているレコードに上述の処理を行っていないものが残されていると判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS131へ処理を戻し、未処理のレコードに対して上述の各処理を行う。
以上までの処理がブラックリスト管理処理である。
以上の各処理が図1に図解した各構成要素において行われることにより、電話番号の変更を伝える電話はアポ電であった可能性が高い旨をユーザに通知して警戒を促すことを可能にしている。
なお、図1の不審通信先警告装置1において、例えば、ブラックリストに登録されている電話番号の不審度の高さに応じて、警告の度合いを変化させるようにしてもよい。すなわち、例えば、ブラックリストに登録した日から例えば2日目を有害電話の着信の可能性が最大である日として最高度の警戒を促す警告を出力し、その後の日時の経過に応じて有害電話の着信に対する警戒度を低下させた警告を出力するようにしてもよい。
[第二の実施形態]
次に、不審通信先警告システムの第二の実施形態について説明する。
図9及び図10について説明する。図9は、本実施形態に係る不審通信先警告システムの構成例を図解したものであり、図10は、不審通信先警告装置の第二の例の機能ブロック図である。
図9に図解されているように、本実施形態では、サーバ装置80と、サーバ装置80に通信回線90を介して接続される複数の通信端末装置50−1、50−2、50−3、…、50−nとを備えて不審通信先警告システムが構成される。ここで、通信端末装置50−1、50−2、50−3、…、50−nの各々は図2の構成を備えているが、本実施形態では、図2の構成のうちの不審通信先警告装置1が、図10に図解した機能ブロックを備えている。
なお、以下の説明では、通信端末装置50−1、50−2、50−3、…、50−nを総称して「複数の通信端末装置50」と称することとする。
図10の機能ブロック図は、図1に図解した不審通信先警告装置1の第一の例の機能ブロック図に、通信先情報送付部82と通信先情報取得部83とが追加されたものである。ここでは、これらの追加された機能ブロックについて説明し、他の機能ブロックが有している、第一の例と同様の機能については説明を省略する。
不審通信先警告装置1が備えている通信先情報送付部82は、前述の所定の警告を警告部30が出力したときに取得部20が取得していた通信先情報をサーバ装置80に送付する。
サーバ装置80はマスター発声通信先情報登録部81を備えており、マスター発声通信先情報登録部81は、通信先情報送付部82によって送付されてきた通信先情報を登録しておく。従って、マスター発声通信先情報登録部81には、複数の通信端末装置50の各々において有害電話である旨の警告が発せられた通信先の電話番号のデータが纏められる。なお、マスター発声通信先情報登録部81は、図4に図解されている不審電話番号登録部13と同様のデータ構造を有しているが、「通話日時」のデータはヌルデータとする。以降の説明では、このマスター発声通信先情報登録部81の登録内容を「マスターブラックリスト」とも称することとする。
不審通信先警告装置1が備えている通信先情報取得部83は、マスターブラックリストに登録されている通信先情報を所定時間毎にサーバ装置80から取得する。取得された通信先情報は、不審電話番号登録部13に登録される。
以上のように、本実施形態では、複数の通信端末装置50のいずれかにおいて所定の警告が行われた通信先の電話番号をサーバ装置80に集約してマスターブラックリストを作成する。そして、複数の通信端末装置50の各々では、このマスターブラックリストを定期的に取得して自身の有するブラックリストに追加する。このようにすることで、複数の通信端末装置50が個々に有しているブラックリストの情報が共有化されるので、他の通信端末装置50が有害電話の発信元と判断していた電話番号からのアポ電であれば、着信した時点で所定の警告を行うことが可能になる。
なお、図9の不審通信先警告システムの構成において、通信回線90としてインターネット42とは別の回線を使用する代わりに、サーバ装置80と複数の通信端末装置50とを、インターネット42を介して接続するようにしてもよい。
次に図11について説明する。図11は、サーバ装置80として動作させることの可能なコンピュータ100のハードウェア構成例を表している。
このコンピュータ100は、MPU101、ROM102、RAM103、ハードディスク装置104、入力装置105、表示装置106、インタフェース装置107、及び記録媒体駆動装置108を備えている。なお、これらの構成要素はバスライン109を介して接続されており、MPU101の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
MPU(Micro Processing Unit)101は、このコンピュータ100全体の動作を制御する演算処理装置である。
ROM(Read Only Memory)102は、所定の基本制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。MPU101は、この基本制御プログラムをコンピュータ100の起動時に読み出して実行することにより、このコンピュータ100の各構成要素の動作制御が可能になる。なお、ROM102として、フラッシュメモリ等の、電力供給の停止に対して記憶データが不揮発性であるメモリを使用してもよい。
RAM(Random Access Memory)103は、MPU101が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する、随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。
ハードディスク装置104は、MPU101によって実行される各種の制御プログラムや各種のデータを記憶しておく記憶装置である。MPU101は、ハードディスク装置104に記憶されている所定の制御プログラムを読み出して実行することにより、後述する制御処理を行えるようになる。また、ハードディスク装置104は、マスター発声通信先情報登録部81としても機能する。
入力装置105は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ100の使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をMPU101に送付する。
表示装置106は例えば液晶ディスプレイであり、MPU101から送付される表示データに応じて各種のテキストや画像を表示する。
インタフェース装置107は、通信回線90を介して接続される、複数の通信端末装置50との間での各種データの授受の管理を行う。
記録媒体駆動装置108は、可搬型記録媒体110に記録されている各種の制御プログラムやデータの読み出しを行う装置である。MPU101は、可搬型記録媒体110に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置108を介して読み出して実行することによって、後述する各種の制御処理を行うようにすることもできる。なお、可搬型記録媒体110としては、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリなどがある。
このようなコンピュータ100をサーバ装置80として動作させるには、まず、後述するマスターブラックリスト管理処理の各処理ステップをMPU101に行わせるための制御プログラムを作成する。作成された制御プログラムはハードディスク装置104若しくは可搬型記録媒体110に予め格納しておく。そして、MPU101に所定の指示を与えてこの制御プログラムを読み出させて実行させる。このコンピュータ100をサーバ装置80として機能させることが可能になる。
なお、図9の不審通信先警告装置の第二の例のハードウェア構成は、図3に図解したものと同一のものでよい。
本実施形態においても、図9の不審通信先警告装置の各部は、図5から図8の各図に図解した処理を行う。更に、本実施形態においては、図9の不審通信先警告装置の各部は、これより説明する図12及び図13の処理も行う。
まず図12について説明する。図12は警告通信先情報送付処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、所定の警告を警告部30が出力したときに取得部20が取得していた通信先情報をサーバ装置80に送付する処理である。
この処理は、通信端末装置50が動作を開始すると直ちに開始され、図6及び図7を用いて既に説明した警告処理の第一の例及び第二の例と並行して実行される。
図12において、まず、S201では、所定の警告を出力する処理を警告部30が行ったか否かを判定する処理をMPU71が行う。ここで、MPU71は、所定の警告を出力する処理を警告部30が行ったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS202に処理を進める。一方、MPU71は、ここで、所定の警告を出力する処理を警告部30が行っていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、この判定結果がYesとなるまで、このS201の判定処理を繰り返す。
次に、S202では、所定の警告を警告部30が出力したときに取得部20が取得していた通信先情報である電話番号を取得する処理をMPU71が行う。この処理により取得される通信先情報は、図6のS111において登録指示番号取得部22が取得したと判定した登録指示に係る電話番号、若しくは、図7のS122の処理において着信番号取得部21が取得していた電話番号である。
次に、S203では、サーバ装置80に宛てて、S202の処理により取得された電話番号のデータの通信回線90への送信処理をMPU71が行い、その後はS201へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
以上までの処理が警告通信先情報送付処理であり、この処理を行っているMPU71は通信先情報送付部82として機能している。
次に図13について説明する。図13は、マスターブラックリスト取得処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、マスター発声通信先情報登録部81のマスターブラックリストをサーバ装置80から取得して、不審電話番号登録部13のブラックリストに登録しておく処理である。
この処理は、所定の時間間隔毎、例えば1日毎に開始される。
図13において、まず、S211では、サーバ装置80に宛てて、マスターブラックリストの送信要求を通信回線90に送信する制御処理をMPU71が行う。続いて、S212では、S211の処理により送信した送信要求に応じてサーバ装置80から送られてくるマスターブラックリストの受信処理をMPU71が行う。このS211及びS212の処理を行っているMPU71は通信先情報取得部83として機能している。
次に、S213では、S212の処理により受信されたマスターブラックリストに登録されている電話番号データのうちで、不審電話番号登録部13のブラックリストに登録されていないものを当該ブラックリストに登録する処理をMPU71が行う。そして、その後はこの処理を終了する。なお、この処理により電話番号のデータをブラックリストに登録する場合において、「通話日時」のデータは、ヌルを格納するようにする。また図8のS132において、通話日時がヌルの場合にはNoとしてS135に進むようにする。
以上までの処理がマスターブラックリスト取得処理である。
次に、サーバ装置80において行われる処理について、図14を用いて説明する。図14は、マスターブラックリスト管理処理の第一の例の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、複数の通信端末装置50から送られてくる電話番号のデータをマスター発声通信先情報登録部81のマスターブラックリストに登録しておくと共に、複数の通信端末装置50からの要求に応じてマスターブラックリストを送付する処理である。
図14の処理は、コンピュータ100がサーバ装置80としての動作を開始すると直ちに開始される。
図14において、まず、S221では、電話番号のデータを複数の通信端末装置50のいずれかから受信したか否かを判定する処理をMPU101が行う。ここで、MPU101は、電話番号のデータを受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS222に処理を進める。一方、MPU101は、ここで、電話番号のデータを受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS223に処理を進める。
次に、S222では、受信した電話番号のデータをマスターブラックリストに登録する処理をMPU101が行う。
次に、S223では、マスターブラックリストの送信要求を複数の通信端末装置50のいずれかから受信したか否かを判定する処理をMPU101が行う。ここで、MPU101は、当該送信要求を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS224に処理を進める。一方、MPU101は、ここで、当該送信要求を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS221へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
次に、S224では、マスターブラックリストの送信要求の要求元へ宛てて、マスターブラックリストを通信回線90に送信する制御処理をMPU101が行い、その後はS221へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
以上までの処理がマスターブラックリスト管理処理の第一の例である。
以上の各処理が図9及び図10に図解した各構成要素において行われることにより、複数の通信端末装置50が個々に有しているブラックリストの情報の共有化が実現される。この結果、他の通信端末装置50が有害電話の発信元と判断していた電話番号からのアポ電について、着信した時点で所定の警告を行うことが可能になる。
なお、本実施形態において、着信した電話が有害電話であるとユーザ自身が判断した場合に、当該ユーザのボタン操作等による指示に応じて当該電話の電話番号がサーバ装置80上のマスターブラックリストに登録されるようにしてもよい。
[第三の実施形態]
次に、不審通信先警告システムの第三の実施形態について説明する。
今までに説明した第一及び第二の実施形態では、通信端末装置50が備えている不審通信先警告装置1が発声通信先情報登録部10を備えるようにして、通信先との電話での通話音声に対する音声認識処理を、通信端末装置50で行うようにしていた。これに対し、これより説明する第三の実施形態では、発声通信先情報登録部10をサーバ装置80が備えるようにして、通信端末装置50を用いて行われる通信先との電話での通話音声に対する音声認識処理を、サーバ装置80で行うようにする。このように、通信端末装置50よりも潤沢なリソースを用意したサーバ装置80で音声認識処理を実行するようにすることで認識性能が向上し、通話音声からの電話番号の抽出を高い精度で行えるようになる。
まず、図15及び図16について説明する。図15は、本実施形態に係る不審通信先警告システムの構成例を図解したものであり、図16は、不審通信先警告装置の第三の例の機能ブロック図である。
図15に図解されているように、本実施形態においても、図9及び図10に図解した第二の実施形態と同様に、サーバ装置80と、サーバ装置80に通信回線90を介して接続される複数の通信端末装置50とを備えて不審通信先警告システムが構成される。ここで、複数の通信端末装置50の各々は図2の構成を備えているが、本実施形態では、図2の構成のうちの不審通信先警告装置1が、図16に図解した機能ブロックを備えている。
なお、本実施形態の構成における各機能ブロックのうち、第二の実施形態と同一の符号が付されている機能ブロックのうち、以降の説明で特に説明しないものは、第二の実施形態におけるものと同様の機能を有している。
図15及び図16に図解されている本実施形態の構成を、図9及び図10に図解されている第二の実施形態の構成と比較する。
まず、第二の実施形態の構成では不審通信先警告装置1が備えていた発声通信先情報登録部10、不警告通信先情報取得部40、及びデータベース41が、本実施形態ではサーバ装置80に備えられている。但し、本実施形態では、発声通信先情報登録部10に、複数の不審電話番号登録部13−1、13−2、13−3、…、13−nが備えられている。これらの不審電話番号登録部13−1、13−2、13−3、…、13−nは、複数の通信端末装置50の各々と1対1に対応付けられている。
なお、以下の説明では、複数の不審電話番号登録部13−1、13−2、13−3、…、13−nを総称して「複数の不審電話番号登録部13」と称することとする。
また、本実施形態の構成では、図16に図解されているように、通話音声送付部121及び格納部122が不審通信先警告装置1に備えられており、また、図15に図解されているように、通話音声取得部123がサーバ装置80に備えられている。また、第二の実施形態では不審通信先警告装置1に備えられていた通信先情報取得部83は、本実施形態の構成からは削除されている。
通話音声送付部121は、この不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置50を使用した電話での通話音声の情報をサーバ装置80に送付する。
格納部122は、複数の不審電話番号登録部13のうちの、この不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置50に対応付けられているものに登録されている通信先情報をサーバ装置80から取得して格納しておく。警告部30は、取得部20が取得した通信先情報が格納部122に登録されているときに、取得部20により取得された通信先情報によって特定される通信先は不審であることを表している所定の警告を出力する。
通話音声取得部123は、複数の通信端末装置50のいずれかを使用した電話での通話音声の情報を取得して発声通信先情報登録部10に出力する。
なお、本実施形態では、通話音声取得部123は、不審通信先警告装置1が備えている通話音声送付部121から送られてくる通話音声の情報を取得している。この代わりに、例えば、複数の通信端末装置50のいずれかを使用した電話が通信回線90を介して行われている場合に、通話音声取得部123は、電話での通話のために通信端末装置50が接続している電話回線交換機から、通話音声の情報を取得してもよい。
発声通信先情報登録部10の音声認識部11は、通話音声取得部123から送られてくる、通信先との電話での通話音声に対して音声認識処理を実施して、通話音声での会話の内容を文字データに変換する。
電話番号抽出部12は、音声認識部11から出力される、通話音声での会話の内容を表している文字データから、電話番号を抽出する処理を行う。
複数の不審電話番号登録部13は、電話番号抽出部12によって抽出された電話番号を、不審な通話相手の電話番号として登録しておく。但し、複数の不審電話番号登録部13には、複数の通信端末装置50のうちのそれぞれ対応付けられているものを使用した電話での通話音声の情報から抽出された電話番号が、ブラックリストとして登録される。
なお、図15の不審通信先警告システムの構成において、通信回線90としてインターネット42とは別の回線を使用する代わりに、サーバ装置80と複数の通信端末装置50とを、インターネット42を介して接続するようにしてもよい。
本実施形態に係る不審通信先警告システムは以上のように構成されている。なお、図15の構成におけるサーバ装置80を、例えば、図11にハードウェア構成を図解したコンピュータ100を用いて実現してもよい。
次に、本実施形態において不審通信先警告装置1及びサーバ装置80の各部により行われる処理について説明する。
まず図17について説明する。図17は、サーバ装置80において行われる、不審電話番号登録処理の変形例の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、複数の通信端末装置50のいずれかを用いて行われた電話での通話音声において発声された電話番号を当該通話音声から抽出し、通信先情報として、通話が行われた通信端末装置50に対応付けられているブラックリストに登録する処理である。また、この処理では、通信先情報の登録によって更新されたブラックリストを、当該ブラックリストに対応付けられている通信端末装置50に送付する処理も行われる。
この処理は、通信端末装置50による電話での通話音声をサーバ装置80が受け取ると開始される。
図17において、まず、S301では、当該通信端末装置50の通話音声送付部121から送られてくる通話音声の情報を取得する処理をMPU101が行う。なお、この処理において、前述したように、電話での通話のために通信端末装置50が接続している電話回線交換機から通話音声の情報を取得するようにしてもよい。なお、この処理を行っているMPU101は、通話音声取得部123として機能している。
次に、S302では、図5に処理内容を図解した不審電話番号登録処理におけるS101からS108にかけての処理をMPU101が行う。これらの処理を行っているMPU101は、音声認識部11、電話番号抽出部12、不審電話番号登録部13、及び不警告通信先情報取得部40として機能している。なお、ここで、MPU101は、S108の判定処理の結果がNoである場合には、後述のS303の処理を行い、S106若しくはS108の判定処理の結果がNoである場合には、S303の処理を行わずに、後述のS304の処理を行う。
次に、S303では、S302の処理において実行された、図5のS105の処理によって抽出された電話番号と、当該電話番号を抽出した通話の通話日時のデータとを対応付けて不審電話番号登録部13のブラックリストに登録する処理をMPU101が行う。なお、この処理において電話番号と通話日時のデータとが登録されるブラックリストは、S301の処理で取得した通話で使用されていた通信端末装置50に対応付けられているものである。
次に、S304では、S110と同様の判定処理をMPU101が行う。すなわち、S102の処理によって抽出されてS103の処理によってメモリに蓄積されていた全ての電話番号について、S105からS108にかけての判定処理が行われたか否かを判定する処理をMPU101が行う。ここで、MPU101は、これらの全ての電話番号についての判定処理が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S305に処理を進める。一方、MPU101は、判定処理が行われていない電話番号が残っていると判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S105へ処理を戻して、判定処理が行われていない電話番号を処理対象として、S105以降の判定処理を行う。
次に、S305では、以上までの処理によって更新されたブラックリストを、当該ブラックリストに対応付けられている通信端末装置50に宛てて通信回線90に送出するための処理をMPU101が行い、その後はこの図17の処理を終了する。
以上までの処理が不審電話番号登録処理の変形例である。
次に図18について説明する。図18は、通信端末装置50が備えている不審通信先警告装置1において行われる、ブラックリスト格納処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、サーバ装置80から送られてくるブラックリストを受信して図16の格納部122に格納する処理である。
この処理は、サーバ装置80から送られてくる自身宛のブラックリストを通信端末装置50が受け取ったことが検出されると開始される。
図18において、まず、S311では、通信回線90を経てサーバ装置80から送られてきたブラックリストの受信処理をMPU71が行う。
次に、S312では、受信したブラックリストを格納部122に格納する処理をMPU71が行い、その後はこのブラックリスト格納処理を終了する。
以上までの処理がブラックリスト格納処理である。
なお、本実施形態においては、通信端末装置50が備えている不審通信先警告装置1は、上述したブラックリスト格納処理を行うと共に、図6及び図7に図解した警告処理も行い、更に、図12に図解した警告通信先情報送付処理も行う。但し、図6の警告処理の第一の例におけるS112の処理と図7の警告処理の第二の例におけるS123の処理とにおいて電話番号と照合されるブラックリストは、格納部122に格納されているものを用いるようにする。
次に図19について説明する。図19は、サーバ装置80において行われる、ブラックリスト管理処理の変形例の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、複数の不審電話番号登録部13の各々のブラックリストに登録されている電話番号を、当該電話番号を抽出した通話の通話日時から所定期間が経過した後に当該ブラックリストから削除する処理である。また、この処理では、電話番号の削除によって更新されたブラックリストを、当該ブラックリストに対応付けられている通信端末装置50に送付する処理も行われる。
この処理は、所定の時間間隔毎、例えば1日毎に開始される。
図19において、まず、S321では、複数の不審電話番号登録部13の各々のブラックリストに対して、図8に処理内容を図解したブラックリスト管理処理におけるS131からS135にかけての処理をMPU101が行う。
次に、S322では、S321の処理によって更新されたブラックリストを、当該ブラックリストに対応付けられている通信端末装置50に宛てて通信回線90に送出するための処理をMPU101が行い、その後はこの図19の処理を終了する。
以上までの処理がブラックリスト管理処理の変形例である。
次に図20について説明する。図20は、通信端末装置50が備えている不審通信先警告装置1において行われる、ブラックリスト要求処理の処理内容を図解したフローチャートである。この処理は、自身に対応付けられている不審電話番号登録部13のブラックリストの送信をサーバ装置80に要求する処理である。なお、この処理は、後述するマスターブラックリスト管理処理の第二の例によってサーバ装置80側で更新されるブラックリストを受け取るための処理である。
図20の処理は、所定の時間間隔毎、例えば1日毎に開始される。
図19において、S331では、サーバ装置80に宛てて、自身に対応付けられているブラックリストの送信要求を通信回線90に送信する制御処理をMPU71が行い、その後はこのブラックリスト要求処理を終了する。
次に図21について説明する。図21は、サーバ装置80において行われる、マスターブラックリスト管理処理の第二の例の処理内容を図解したフローチャートである。
この処理は、通信端末装置50から送られてくる電話番号のデータをマスター発声通信先情報登録部81のマスターブラックリストに登録し、複数の不審電話番号登録部13の各々のブラックリストにマスターブラックリストの登録内容を追加する処理である。また、この処理では、通信端末装置50からの要求に応じて、当該通信端末装置50に対応付けられているブラックリストを送付する処理も行う。
図21の処理は、コンピュータ100がサーバ装置80としての動作を開始すると直ちに開始される。
図21において、まず、S341では、電話番号のデータを複数の通信端末装置50のいずれかから受信したか否かを判定する処理をMPU101が行う。ここで、MPU101は、電話番号のデータを受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS342に処理を進める。一方、MPU101は、ここで、電話番号のデータを受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS345に処理を進める。なお、本実施形態においては、電話番号のデータは、通信端末装置50が備えている不審通信先警告装置1が図12に図解した警告通信先情報送付処理が行われることによって、通信端末装置50からサーバ装置80へと送られてくる。
次に、S342では、受信した電話番号のデータをマスター発声通信先情報登録部81のマスターブラックリストに登録する処理をMPU101が行う。
次に、S343では、複数の不審電話番号登録部13のブラックリストのうちの1つを参照する処理をMPU101が行う。そして、続くS344において、マスターブラックリストに登録されている電話番号データのうちで、参照中のブラックリストに登録されていないものを当該ブラックリストに登録する処理をMPU101が行う。この処理により電話番号のデータをブラックリストに登録する場合において、「通話日時」のデータは、ヌルの値を格納するようにする。
次に、S345では、ブラックリストの送信要求を複数の通信端末装置50のいずれかから受信したか否かを判定する処理をMPU101が行う。この送信要求は、前述した図20のS331の処理が通信端末装置50の不審通信先警告装置1で行われることによって送られてくる。ここで、MPU101は、当該送信要求を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS346に処理を進める。一方、MPU101は、ここで、当該送信要求を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS341へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
次に、S346では、ブラックリストの送信要求の要求元へ宛てて、当該要求元である通信端末装置50に対応付けられているブラックリストを通信回線90に送信する制御処理をMPU101が行い、その後はS341へ処理を戻して上述した処理を繰り返す。
以上までの処理がマスターブラックリスト管理処理の第二の例である。
以上の各処理が図15及び図16に図解した各構成要素において行われることにより、複数の通信端末装置50の各々で行われた通話から抽出された不審な通信先情報の共有化が実現される。この結果、他の通信端末装置50での通話から有害電話の発信元と判断された電話番号からのアポ電について、着信した時点で所定の警告を行うことが可能になる。また、通信端末装置50を用いて行われる通信先との電話での通話音声に対する音声認識処理が、通信端末装置50よりも潤沢なリソースを用意したサーバ装置80で行われるので、認識性能が向上し、通話音声からの電話番号の抽出を高い精度で行えるようになる。
なお、以上までに説明した各実施形態において、音声認識部11による音声認識処理の対象とする通話音声は、通話相手の発声音のみならず、不審通信先警告装置1が備えられている通信端末装置50のユーザの通話音声も音声認識処理の対象としてもよい。つまり、発声通信先情報登録部10は、通信端末装置50を用いて行われた電話での通話音声における、当該通信端末装置50の使用者が通話の相手先に対して発声した通話音声からも通信先情報を抽出するようにしてもよい。これは、アポ電において、当該アポ電の発信元である加害者は、変更後の電話番号の伝達が確実に行われたことを確認するために、電話番号の復唱をさせるパターンが多いためである。
1 不審通信先警告装置
10 発声通信先情報登録部
11 音声認識部
12 電話番号抽出部
13 不審電話番号登録部
20 取得部
21 着信番号取得部
22 登録指示番号取得部
23 電話帳
30 警告部
40 不警告通信先情報取得部
41 データベース
42 インターネット
50、50−1、50−2、50−3、50−n 通信端末装置
51 マイクロホン
52 スピーカ
53 音声信号処理部
54 表示部
55 表示制御部
56 操作部
57 制御処理部
58 伝送データ処理部
59 変復調処理部
60 送受信処理部
61 アンテナ
71、101 MPU
72、103 RAM
73 フラッシュメモリ
74、107 インタフェース装置
75、109 バスライン
76、110 可搬型記録媒体
77 データ読出装置
80 サーバ装置
81 マスター発声通信先情報登録部
82 通信先情報送付部
83 通信先情報取得部
90 通信回線
100 コンピュータ
102 ROM
104 ハードディスク装置
105 入力装置
106 表示装置
108 記録媒体駆動装置
121 通話音声送付部
122 格納部
123 通話音声取得部

Claims (20)

  1. 通信先を特定する通信先情報であって電話での通話音声において発声されたものを該通話音声から抽出して登録しておく発声通信先情報登録部と、
    前記通信先情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した通信先情報が前記発声通信先情報登録部に登録されているときに所定の警告を出力する警告部と、
    を備えることを特徴とする不審通信先警告システム。
  2. 前記取得部は、前記通信先情報として、着信した電話の発信元を特定する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の不審通信先警告システム。
  3. 前記通信先情報を所定の指示に応じて登録しておく指示通信先情報登録部を更に備え、
    前記取得部は、前記指示通信先情報登録部への登録が指示された通信先情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不審通信先警告システム。
  4. 前記通信先情報のうちで前記所定の警告を行わない不警告通信先情報を取得する不警告通信先情報取得部を更に備え、
    前記発声通信先情報登録部は、前記通話音声から抽出された通信先情報が、前記不警告通信先情報取得部が取得した不警告通信先情報と一致する場合には、前記通話音声から抽出された通信先情報の登録を中止する、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  5. 前記不警告通信先情報取得部は、前記不警告通信先情報が予め格納されているデータベースから前記不警告通信先情報を取得することを特徴とする請求項4に記載の不審通信先警告システム。
  6. 前記不警告通信先情報取得部は、通信回線を通じて公開されている前記通信先情報を、前記不警告通信先情報として取得することを特徴とする請求項4又は5に記載の不審通信先警告システム。
  7. 前記発声通信先情報登録部は、前記通信先情報に、該通信先情報が通話音声で発声された電話の通話日時の情報を対応付けて登録しておき、該通話日時から所定期間が経過した後に、該通話音声で発声されていた通信先情報の登録を削除することを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  8. 前記不審通信先警告システムは、サーバ装置と該サーバ装置に通信回線を介して接続される複数の通信端末装置とを備えて構成されており、
    前記複数の通信端末装置は、
    前記発声通信先情報登録部、前記取得部、及び前記警告部と、
    前記所定の警告を前記警告部が出力したときに前記取得部が取得していた通信先情報を前記サーバ装置に送付する通信先情報送付部と、
    を各々備えており、
    前記サーバ装置は、前記複数の通信端末装置から送られてくる通信先情報を登録しておくマスター発声通信先情報登録部を備えており、
    前記複数の通信端末装置は、更に、前記マスター発声通信先情報登録部に登録されている通信先情報を前記サーバ装置から取得する通信先情報取得部を各々備えており、
    前記複数の通信端末装置が各々備えている発声通信先情報登録部は、前記通信先情報取得部が取得した通信先情報を更に登録しておく、
    ことを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  9. 前記不審通信先警告システムは、サーバ装置と該サーバ装置に通信回線を介して接続される通信端末装置とを備えて構成されており、
    前記サーバ装置は、
    前記発声通信先情報登録部と、
    前記通信端末装置を使用した電話での通話音声の情報を取得する通話音声取得部と、
    を備えており、
    前記通信端末装置は、
    前記取得部及び前記警告部と、
    前記発声通信先情報登録部に登録されている通信先情報を前記サーバ装置から取得して格納しておく格納部と、
    を備えており、
    前記発声通信先情報登録部は、前記通話音声取得部が取得した通話音声の情報から、該通話音声において発声された通信先情報を抽出して登録しておき、
    前記警告部は、前記取得部が取得した通信先情報が前記格納部に登録されているときに前記所定の警告を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  10. 前記不審通信先警告システムは、前記通信端末装置を複数備えて構成されており、
    前記複数の通信端末装置の各々は、前記所定の警告を前記警告部が出力したときに前記取得部が取得していた通信先情報を前記サーバ装置に送付する通信先情報送付部を更に備えており、
    前記サーバ装置は、前記複数の通信端末装置から送られてくる通信先情報を登録しておくマスター発声通信先情報登録部を備えており、
    前記発声通信先情報登録部は、前記マスター発声通信先情報登録部に登録されている通信先情報を更に登録しておく、
    ことを特徴とする請求項9に記載の不審通信先警告システム。
  11. 前記発声通信先情報登録部は、前記電話での通話音声において前記通信先である通話の相手先に対して発声した通話音声から前記通信先情報を抽出することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  12. 前記通信先情報が電話番号であることを特徴とする請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告システム。
  13. 演算処理装置が行う不審通信先警告方法であって、
    前記演算処理装置が、
    通信先を特定する通信先情報であって電話での通話音声において発声されたものを該通話音声から抽出して発声通信先情報登録部に登録しておき、
    前記通信先情報を取得し、
    前記取得した通信先情報が前記発声通信先情報登録部に登録されているときに所定の警告を出力する、
    ことを特徴とする不審通信先警告方法。
  14. 前記通信先情報の取得において、前記通信先情報として、着信した電話の発信元を特定する情報を取得することを特徴とする請求項13に記載の不審通信先警告方法。
  15. 前記通信先情報の取得では、前記通信先情報を所定の指示に応じて登録しておく指示通信先情報登録部への登録が指示された通信先情報を取得することを特徴とする請求項13又は14に記載の不審通信先警告方法。
  16. 前記演算処理装置は、更に、前記通信先情報のうちで前記所定の警告を行わない不警告通信先情報を取得し、
    前記発声通信先情報登録部への登録において、前記通話音声から抽出された通信先情報が前記取得した不警告通信先情報と一致する場合には、前記通話音声から抽出された通信先情報の登録を中止する、
    ことを特徴とする請求項13から15のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告方法。
  17. 前記不警告通信先情報は、前記不警告通信先情報が予め格納されているデータベースから取得することを特徴とする請求項16に記載の不審通信先警告方法。
  18. 前記不警告通信先情報として、通信回線を通じて公開されている前記通信先情報を取得することを特徴とする請求項16又は17に記載の不審通信先警告方法。
  19. 前記演算処理装置は、前記発声通信先情報登録部には、前記通信先情報に、該通信先情報が通話音声で発声された電話の通話日時の情報を対応付けて登録しておき、該通話日時から所定期間が経過した後に、該通話音声で発声されていた通信先情報の登録を前記発声通信先情報登録部から削除することを特徴とする請求項13から18のうちのいずれか一項に記載の不審通信先警告方法。
  20. 通信先を特定する通信先情報であって電話での通話音声において発声されたものを該通話音声から抽出して発声通信先情報登録部に登録しておき、
    前記通信先情報を取得し、
    前記取得した通信先情報が前記発声通信先情報登録部に登録されているときに所定の警告を出力する、
    処理を演算処理装置に実行させるプログラム。
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