JP2006304123A - 通信端末及び機能制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は携帯電話に関し、通話先からの通話内容からキーワードを検出し、通話内容を判断することにより、利用者の意思によらず携帯電話の機能を自動起動する。
【解決手段】 携帯電話1000は、通話先より送られてくる音声情報を受信する音声情報受信部10と、音声情報受信部10が受信した音声情報を蓄積する音声情報一時蓄積用バッファ11と、キーワード検出用データテーブル記憶部20が記憶するキーワード検出用データテーブルを参照して、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報からキーワードを検出し、検出したキーワードから通話内容を推定する比較部30と、比較部30の推定結果により携帯電話1000の機能を制御する制御信号を出力する制御信号出力部40とを備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】 携帯電話1000は、通話先より送られてくる音声情報を受信する音声情報受信部10と、音声情報受信部10が受信した音声情報を蓄積する音声情報一時蓄積用バッファ11と、キーワード検出用データテーブル記憶部20が記憶するキーワード検出用データテーブルを参照して、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報からキーワードを検出し、検出したキーワードから通話内容を推定する比較部30と、比較部30の推定結果により携帯電話1000の機能を制御する制御信号を出力する制御信号出力部40とを備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば携帯電話の機能の制御に際し、音声を使用する制御に関するものである。
携帯電話機の音声制御については、内容を表す文字列を扱うことで、聴覚が不都合な人にとっても通話を成立させることが可能なTV(Television)電話装置、TV電話装置のデータ送受信方法を提供する方法(特許文献1参照)や警報装置の利用者が発生する音声が受信された上、その利用者により予め登録されている利用者自身の音声パターンと比較照合されることによって、緊急事態発生が検知された場合に、警報装置を警報作動状態におく方法(特許文献2参照)などがある。
特開2004−304601号公報
特開平9−311992号公報
従来技術では、端末利用者の能動的な意思による警報装置の機能制御を実施している。しかし、例えば、端末利用者が通話先の犯罪的意図による通話により犯罪に巻き込まれていたとしても、端末利用者が犯罪に巻き込まれていることを認識していない場合、その犯罪からの自己防衛機能(通話録音機能や緊急通報機能など)が端末に存在していたとしても、これを起動させることができない。例えば、詐欺であるにも関わらず、端末利用者が通話内容を信じている場合は、端末利用者の携帯電話端末に「通話内容録音機能」が備わっていたとしても、これを機能させることはない。
また、例えば通話内容は利用者の意図によらず展開していくものである。聞き逃してはならない重要な情報に対して、利用者が必ずしも備えているわけではない。このため、通話内容の録音機能があったとしても、それを作動させることなく重要な情報を聞き逃す可能性がある。仮に、それが文字列情報であったとしても見落とす可能性はあり、万全ではない。
本発明は、通話先からの通話内容からキーワードを検出し、その内容を判断することにより、利用者の意志によらずして、端末内の機能を適切に自動起動し、より有効に端末機能を活用できるようにすることを目的とする。
本発明の通信端末は、
通話機能を含む複数の機能を有する通信端末において、
通話先から送られてくる音声情報を受信する音声情報受信部と、
予め情報を記憶する記憶部と、
前記音声情報受信部が受信した前記音声情報と前記記憶部に記憶された情報とが対応するか否かを判定する音声判定部とを備え、
この音声判定部の判定結果に応じて、前記機能を制御することを特徴とする。
通話機能を含む複数の機能を有する通信端末において、
通話先から送られてくる音声情報を受信する音声情報受信部と、
予め情報を記憶する記憶部と、
前記音声情報受信部が受信した前記音声情報と前記記憶部に記憶された情報とが対応するか否かを判定する音声判定部とを備え、
この音声判定部の判定結果に応じて、前記機能を制御することを特徴とする。
本発明によれば、携帯電話端末自身が通話先からの通話内容を推定し、端末利用者が意図することなく自動的に端末機能を起動するので、端末機能をより有効に活用することができる。
実施の形態1.
図1〜図8を使用して実施の形態1を説明する。図1は、実施の形態1に係る携帯電話1000(通信端末の一例)が、後述のデータテーブル用音声情報を取得するうえで、接続可能な相手装置を示す図である。図に示すように、携帯電話1000は、ネットワーク4000を介してサーバ2000と接続することができる。また、携帯電話1000は、パーソナルコンピュータ3000と接続可能である。
図1〜図8を使用して実施の形態1を説明する。図1は、実施の形態1に係る携帯電話1000(通信端末の一例)が、後述のデータテーブル用音声情報を取得するうえで、接続可能な相手装置を示す図である。図に示すように、携帯電話1000は、ネットワーク4000を介してサーバ2000と接続することができる。また、携帯電話1000は、パーソナルコンピュータ3000と接続可能である。
携帯電話1000は、通信機能の他、複数の機能を有する。例えば、通話内容を記憶する機能、表示部に警告を表示する機能、バイブレータを備えておりこれを振動させる機能、スピーカから警告音を発生する機能等を有する。
図2は、本実施の形態1に係る携帯電話1000の主要な構成要素を示す図である。携帯電話1000は、音声情報受信部10と、キーワード検出用データテーブル記憶部20と、比較部30と、制御信号出力部40と、音声情報保存用バッファ50と、スピーカ60とを備える。また、音声情報受信部10は、音声情報一時蓄積用バッファ11を備える。比較部30は、判定条件格納部31を備える。
(1)音声情報受信部10は、通話先から送られてくる音声情報を受信する。この場合、「受信する」とは、図2のアンテナ5を介して音声情報を受信し、受信した音声情報をデコード処理するまでを含む。以下、「音声情報」という場合は、特に断らない限りデコード処理済みの音声情報を意味する。なお、音声情報は、後述(例えば図4)のように、時間に対する音声強度を示す音声波形及び周波数特性で特定しうるものである。
(2)音声情報一時蓄積用バッファ11(蓄積部の一例)は、音声情報を一時的に蓄積する。後述のように制御信号出力部40の出力する音声情報転送制御信号9を入力した場合に、蓄積している音声情報(蓄積情報)を音声情報保存用バッファ50に出力する。
(2)音声情報一時蓄積用バッファ11(蓄積部の一例)は、音声情報を一時的に蓄積する。後述のように制御信号出力部40の出力する音声情報転送制御信号9を入力した場合に、蓄積している音声情報(蓄積情報)を音声情報保存用バッファ50に出力する。
キーワード検出用データテーブル記憶部20(記憶部の一例)は、音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積された音声情報からキーワードを検出するために使用するキーワード検出用データテーブルを記憶する。キーワード検出用データテーブルには、複数の単語のそれぞれの音声情報(情報の一例)が単語データとして記憶されている。
(1)比較部30(音声判定部の一例)は、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報からキーワードを検出し、キーワードの検出結果に応じて、制御信号出力部40に所定の制御信号を出力させる。比較部30は、キーワード検出用データテーブル記憶部20が記憶する「単語データ」のうち、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報に含まれる単語データをキーワードとして検出する。比較部30は、キーワード検出用データテーブルと一致した回数や一致したタイミングから通話内容を推定する。その推定結果から、機能動作開始信号8を制御信号出力部40に出力する。
(2)比較部30の備える判定条件格納部31は、図6の説明で後述するように、通話内容を推定(判定)するための判定条件を格納する。
(2)比較部30の備える判定条件格納部31は、図6の説明で後述するように、通話内容を推定(判定)するための判定条件を格納する。
制御信号出力部40は、比較部30の出力する機能動作開始信号8に基づき、音声情報転送制御信号9(制御信号の一例)を出力する。
音声情報保存用バッファ50(保存部の一例)は、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報を入力して恒久的に保存する。
上記のように、音声情報一時蓄積用バッファ11は、音声情報を一時的に蓄積する。音声情報一時蓄積用バッファ11は、音声情報受信部10が受信した音声情報を入力し、一定期間分を蓄積する(以下、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した音声情報を「バッファ音声情報」という場合がある)。音声情報一時蓄積用バッファ11は、一定期間を超える音声情報については、古い音声情報から順次、新しい音声情報に置き換える。この音声情報一時蓄積用バッファ11の蓄積した「バッファ音声情報」は、比較部30による「テーブル音声情報」(「テーブル音声情報」については後述する)との比較に使用される。また、比較部30が「バッファ音声情報」を保存することが必要と判断した時点において、後述のように、「バッファ音声情報」の少なくとも一部が、音声情報保存用バッファ50に保存される。
上記のように、音声情報保存用バッファ50は、利用者が消去を意図しない限り恒久的に音声情報を保存するためのものである。制御信号出力部40は、音声情報一時蓄積用バッファ11から音声情報保存用バッファ50への音声情報の移動を制御する。
キーワード検出用データテーブル記憶部20が格納するキーワード検出用データテーブルには、通話内容を推定するための特定の単語に関する音声情報(以下、「テーブル音声情報」という場合がある)が格納されている。この単語の「テーブル音声情報」は音声波形又は周波数特性にて構成可能なものである。なお、キーワード検出用データテーブルでは、同音異義語の区別を容易にするため、音声情報そのものを取り扱う。格納されている「テーブル音声情報」は、端末利用者の意志により携帯電話1000の通信機能を用いて、より大きなデータベースへアクセスすることにより変更できる。例えば図1に示したように、携帯電話1000は、音声情報データベース2001を備えたサーバ2000にアクセスし、データテーブル用音声情報を取得することができる。あるいは、携帯電話1000は、音声情報を有するパーソナルコンピュータ3000にアクセスして、データテーブル用音声情報を取得することができる。
次に、図3〜図6を使用して比較部30の動作を説明する。図3は、比較部30による通話内容の推定動作を示すフローチャートである。
S100において、比較部30は、音声情報一時蓄積用バッファ11から「バッファ音声情報」を入力する。
S110において、比較部30は、キーワード検出用データテーブルに格納されている「テーブル音声情報」と、音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積されている「バッファ音声情報」とを、それぞれの時間波形や周波数成分から一定の誤差を考慮に入れた上で比較する。すなわち、キーワード検出用データテーブル記憶部20が記憶する「単語データ」のうち、音声情報一時蓄積用バッファ11が蓄積した「バッファ音声情報」に対応する音声情報が含まれるかどうか判定する。比較部30は、含まれると判定した場合、「バッファ音声情報」から単語データ対応する音声情報を、キーワードとして検出する。
図4は、比較部30が行う「バッファ音声情報」と「テーブル音声情報」との比較(判定)を説明する図である。図4を参照して、比較部30が「バッファ音声情報」と「テーブル音声情報」とを比較する場合を説明する。例えば、「口座」という単語が発音された場合を考える。この発音された「口座」という単語に対しては、何らかの音声波形(時間に対する音声強度)又は周波数特性(どのような周波数がどの程度含まれているか)が存在する。これらの情報を基準として、予め、キーワード検出用データテーブルに「テーブル音声情報」として記憶しておく。そして、比較部30は、音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積された「バッファ音声情報」の音声波形及び周波数特性と比較する。比較方法としては、例えば、「テーブル音声情報」と「バッファ音声情報」との差分をとる。差分が0(ゼロ)の場合は、一致すると判断できる。この場合、人間の発音は様々であり、必ずしも完全に一致する(差分がゼロ)とは限らない。そのため、ある程度の誤差を想定し、図4に示すように、比較部30は、基準(テーブル音声情報)からの誤差がある範囲内(許容誤差範囲)に入っている場合に、一致したとみなす。この基準(テーブル音声情報)からの誤差が大きいか小さいかにより「一致」判定に対する信頼性が数値として評価可能となる。
比較の結果、「バッファ音声情報」が、キーワード検出用データテーブルに格納されている単語データの「テーブル音声情報」のうちの少なくともいずれかと一致した場合は(S110のYES)、S120に進み、キーワード検出用データテーブルの格納する単語のうち、どの単語に対する音声情報と一致したのか(どの単語が検出できたのか)、及び、どの程度の誤差で一致したのかの情報を抽出する。これらについて図5を使用して説明する。例えば、前述の「口座」を例に取れば、「口座」には、「講座」、「高座」などの同音異義語が存在する。この同音異義語に対して基準(テーブル音声情報)からの誤差も利用する。発音は、いずれも「こうざ」であるので音声波形や周波数特性は全体としてはよく似たものになり、比較部30が「一致」と判定する場合がある。しかし、同音異義語の中にもイントネーションが異なるものがある。イントネーションが異なるものは、音声波形や周波数特性は全体としてはよく似ているものの、ある特定の箇所で基準(テーブル音声情報)からの誤差が大きいことで判定することができる。例えば、「こうざ」の「こ」の部分の音声強度が強いなどということで判定することができる。これにより「こうざ」が「口座」であることに対する信頼性を数値的に評価できる。このようにして、「どの程度の誤差で一致したか」という情報により、「あるキーワードが話されたことを認識した」ことに対する信頼性が評価される。
S130において、比較部30は、キーワード検出用データテーブルの格納する他の単語で、一致した単語があるかどうかを判定する。すなわち、他にもキーワードとして検出された単語があるかどうかを判定する。他にも一致した単語(検出されたキーワード)がある場合にはS140に進む。一致した単語がない場合は、S100に戻る。また、「こうざ」という発音の時間的近傍に「ぎんこう」という発音が存在していれば「口座」であるという信頼性があがると考えられる。
S140において、比較部30は、一致した単語(検出されたキーワード)どうしの互いの位置関係(例えば、後述の図6の一定の時間範囲)が判定基準の範囲かどうかを判定する。判定基準の範囲内の場合は、S150に進み、比較部30は機能動作開始信号8を出力する。判定基準の範囲外である場合は、S100に戻る。図6を用いて、この判定基準について説明する。図6に示すように、ある一定の時間的範囲内に、「銀行」、「口座」、「振込み」などのキーワードが、それぞれ高い信頼性で一致していた(検出された)とする。その場合は、例えば、「銀行振り込み」を求める詐欺である「振り込め詐欺」である可能性が高いと判断できる。一方、「銀行」、「口座」、「振込み」などのキーワードが時間的に十分はなれて発音されたとすれば(検出されたキーワードの位置関係が離れているとすれば)、それらのキーワードの相関が低い。よって、この場合は、前記「振り込め詐欺」である可能性は低いと考えられる。比較部30が、ある「時間範囲」と、特定の状況(例えば「振り込め詐欺」)と推定するためのキーワード群とに対して、一定の基準を有することにより、ある通話が、前記「振り込め詐欺」であるかどうかを判定することが可能となる。すなわち、
(a)図6に示すような一定の時間範囲内に、いくつのキーワードが入っているか、
(b)及び、それぞれのキーワードの判定に対する信頼性の総和、
とういう前記(a),(b)とから、ある会話が前記「振り込め詐欺」であると判定することに対する信頼性を数値的に評価する。比較部30は、このようにして数値的に算出された、判定に対する信頼性が一定の値を超えたときに、ある会話内容が特定の状況(この場合、「振り込め詐欺」)にあると推定(判定)する。図2に示す判定条件格納部31は、比較部30がこの推定(判定)をするための判定条件を記憶している。例えば、判定条件格納部31は、一定時間に「銀行」、「口座」、「振込み」という単語が検出された場合に通話内容を「振り込め詐欺」と推定するべき条件や、図4の説明で述べた「誤差許容範囲」などの条件を格納する。また、判定条件格納部31は、上記設例の「振り込め詐欺」以外の特定状況の推定に対応して、例えば次の(1)〜(3)ような条件を記憶している。
(1)一定時間に「単語A」、「単語B」、「単語C」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況1」であると推定する。
(2)一定時間に「単語D」、「単語E」、「単語F」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況2」であると推定する。
(3)一定時間に「単語G」、「単語H」、「単語I」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況n」であると推定する。このように、判定条件格納部31は、「検出が予想される単語の組」ごとの、数多くの判定条件をあらかじめ記憶している。そして、比較部30は、検出した単語の組がどの判定条件(基準)に合致するかを判定して、どの特定状況に合致するのかを判定(推定)する。
(a)図6に示すような一定の時間範囲内に、いくつのキーワードが入っているか、
(b)及び、それぞれのキーワードの判定に対する信頼性の総和、
とういう前記(a),(b)とから、ある会話が前記「振り込め詐欺」であると判定することに対する信頼性を数値的に評価する。比較部30は、このようにして数値的に算出された、判定に対する信頼性が一定の値を超えたときに、ある会話内容が特定の状況(この場合、「振り込め詐欺」)にあると推定(判定)する。図2に示す判定条件格納部31は、比較部30がこの推定(判定)をするための判定条件を記憶している。例えば、判定条件格納部31は、一定時間に「銀行」、「口座」、「振込み」という単語が検出された場合に通話内容を「振り込め詐欺」と推定するべき条件や、図4の説明で述べた「誤差許容範囲」などの条件を格納する。また、判定条件格納部31は、上記設例の「振り込め詐欺」以外の特定状況の推定に対応して、例えば次の(1)〜(3)ような条件を記憶している。
(1)一定時間に「単語A」、「単語B」、「単語C」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況1」であると推定する。
(2)一定時間に「単語D」、「単語E」、「単語F」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況2」であると推定する。
(3)一定時間に「単語G」、「単語H」、「単語I」が検出された場合は、比較部30は通話内容が「特定状況n」であると推定する。このように、判定条件格納部31は、「検出が予想される単語の組」ごとの、数多くの判定条件をあらかじめ記憶している。そして、比較部30は、検出した単語の組がどの判定条件(基準)に合致するかを判定して、どの特定状況に合致するのかを判定(推定)する。
次に、図7を用いて携帯電話1000の動作を説明する。図7は、携帯電話1000の動作を説明するフローチャートである。
S200において、図2に示したように音声情報受信部10は、音声情報を受信する。通話先から受信した音声情報は、デコード処理を経たデコード処理済み音声情報としてスピーカ60を介して出力されるとともに、音声情報一時蓄積用バッファ11に一定期間分が蓄積される(S210)。
比較部30は、音声情報一時蓄積用バッファ11に一時的に蓄積されている「バッファ音声情報」の一部分と、キーワード検出用データテーブルの単語の「テーブル音声情報」の内容とを比較し、一致する単語(キーワード)をキーワード検出用データテーブルから検出する。比較部30は、比較の結果、一致する単語が検出できない場合は、音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積された「バッファ音声情報」の別の一部分をキーワード検出用データテーブルの内容と比較する。比較部30は、一致するキーワードが検出できた場合、その一致の内容から、図3で説明した動作によって通話先の通話内容を推定する(S220)。
比較部30は、推定の結果、音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積された「バッファ音声情報」について保存が必要であると判定した場合(S230のYES)、機能動作開始信号8を制御信号出力部40に出力する。制御信号出力部40は、機能動作開始信号8を入力すると、音声情報転送制御信号9を音声情報一時蓄積用バッファ11に出力する。音声情報一時蓄積用バッファ11は、音声情報転送制御信号9を受信すると、自己の記憶する「バッファ音声情報」を音声情報保存用バッファ50へ出力する(S250)。音声情報保存用バッファ50は音声情報一時蓄積用バッファ11から音声情報を入力し保存する。これにより、音声情報の恒久的な保存が可能となる。
このとき、比較部30が、保存が必要であると判定するタイミングは、一致した単語(検出したキーワード)の時間的位置関係などから判定する関係上、本来保存すべき情報に関する通話が行われた後になる可能性がある。しかし、音声情報一時蓄積用バッファ11は、前述の通り、数フレーズの通話内容を保持できる容量を備えており、比較部30の判定前の通話内容をも音声情報保存用バッファ50へ保存することが可能である。
以上の構成により、利用者が意図しなくとも通話先の通話内容を比較部30の判断により保存することができる。よって、通話内容の聞き逃しの救済や、通話先が犯罪的意図を持って通話がなされた場合の通話内容を保全することができる。
なお、制御信号出力部40は、バイブレータを制御する制御信号を出力しても良い。この場合、音声情報一時蓄積用バッファ11の内容が比較部30にて判定された場合にバイブレータを動作させる。図8は、バイブレータ80(警告部の一例)を動作させる場合を示す図である。制御信号出力部40は、比較部30から機能動作開始信号8を入力すると、警告発生信号6(制御信号の一例)をバイブレータ80に出力する。バイブレータ80は、警告発生信号6を入力すると振動を開始する。
また、制御信号出力部40は、ディスプレイを制御する制御信号を出力しても良い。この場合、比較部30にて判定された場合にディスプレイに警告メッセージを表示する。図8に示すように、制御信号出力部40は、比較部30から機能動作開始信号8を入力すると、警告発生信号6(制御信号の一例)を表示部70に出力する。表示部70(警告部の一例)は、警告発生信号6を入力すると警告メッセージを表示する。
さらに制御信号出力部40は、アラームを制御する制御信号を出力しても良い。この場合、比較部30にて判定された場合にアラームより警告音を発生させる。図8に示すように、制御信号出力部40は、比較部30から機能動作開始信号8を入力すると、警告発生信号6(制御信号の一例)をスピーカ60(警告部の一例)に出力する。スピーカ60は、警告発生信号6を入力すると警告音を発生する。
これにより、比較部30の判断により利用者に対して通話内容の聞き逃しに対する注意の喚起や、通話内容の犯罪性についての警告を行うことができる。
図8に示したバイブレータ80による警告、表示部70による警告、スピーカ60による警告は、比較部30が音声情報一時蓄積用バッファ11の「バッファ音声情報」と、キーワード検出用データテーブル記憶部20の「テーブル音声情報」とを比較して判断した。しかし、音声情報受信部10が受信した音声情報を音声情報一時蓄積用バッファ11に蓄積することなく、受信した音声情報をそのまま「テーブル音声情報」と比較するようにしても構わない。すなわち、携帯電話1000は、音声情報受信部10が受信した音声情報を蓄積することなく、比較部30に受信した音声情報と「テーブル音声情報」とを比較させ通話内容を判断させて、警告発生信号を出力させるようにしても構わない。
実施の形態1の携帯電話1000は、比較部30を備えたので、通話内容からキーワードを検出することにより、自動的に携帯電話1000の諸機能を起動することができる。
実施の形態1の携帯電話1000は、音声情報受信部10が受信した音声情報を一時的に蓄積する音声情報一時蓄積用バッファ11を備えたので、比較部30の判定前の通話内容を一時的に蓄積し、蓄積後に比較部30により通話内容を判定することができる。
実施の形態1の携帯電話1000は、音声情報保存用バッファ50を備えたので、ユーザが意図することなく、通話内容に応じて、その通話内容を保存することができる。
実施の形態1の携帯電話1000は、制御信号出力部40が、通話内容に応じて警告発生信号を出力するので、ユーザは通話内容に注意をすることができる。
実施の形態1の携帯電話1000は、通話先から送られてくる音声情報を蓄積する音声情報蓄積手段、音声情報からキーワードを検出するキーワード検出手段、検出したキーワードから通話内容を推定する通話内容推定手段及び端末の機能を自動的に起動する機能制御手段を具備し、通話先からの音声情報から特定の状況を推定し端末内の機能を動作させることを特徴とする。
実施の形態1の携帯電話1000は、音声情報蓄積手段にて蓄積された音声情報自身を音声保存機能へ転送することを特徴とする。
実施の形態1の携帯電話1000は、音声情報を保存する音声情報用バッファメモリを持つことを特徴とする。
実施の形態2.
次に、図9、図10を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2は、前記の実施の形態1に係る携帯電話1000の動作をソフトウェア(プログラム)により実施する実施形態である。
次に、図9、図10を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2は、前記の実施の形態1に係る携帯電話1000の動作をソフトウェア(プログラム)により実施する実施形態である。
実施の形態1に係る携帯電話1000の各構成要素である音声情報受信部10、キーワード検出用データテーブル記憶部20、比較部30等の各動作は互いに関連しており、各構成要素の動作は、前記に示した動作の関連を考慮しながら、一連の処理として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、機能制御プログラムの発明として実施することができる。
図9は、機能制御プログラムの処理を示すフローチャートである。機能制御プログラムは携帯電話1000により実行される。携帯電話1000は、図10に示すように、CPU(Central Processing Unit)、操作キー207やディスプレイ208などの入出力装置、フラッシュメモリ220等を備えるコンピュータである。
携帯電話1000は、図10に示すように、予めキーワード検出用データテーブル(情報)を記憶するフラッシュメモリ220(記憶部の一例)を有するとともに通話機能を含む複数の機能を有する。機能制御プログラムは、この携帯電話1000に、通話先から送られてくる音声情報を受信する処理(S310)と、受信した音声情報とフラッシュメモリ220に記憶されたキーワード検出用データテーブルの「テーブル情報」とが対応するか否かを判定する処理(S320)と、判定する処理の判定結果に応じて、機能を制御する処理(S330)とを実行させる。
また、機能制御プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させることで、機能制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施形態とすることができる。
プログラムの実施の形態及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態は、すべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。
図10は、機能制御プログラムを実行する携帯電話1000の構成の一例を示す。図10において、プログラムを実行するCPU201は、バス202を介して、ROM(Read Only Memory)203、第1RAM(Random Access Memory)204、第2RAM205、通信部206、操作キー207、ディスプレイ(DSP)208、スピーカ209、バイブレータ210及びフラッシュメモリ220等と接続されている。
フラッシュメモリ220には、オペレーティングシステム(OS)221、プログラム群222、ファイル群223が記憶されている。プログラム群222は、CPU201、OS221により実行される。
プログラムの実施の形態及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態における各処理は、プログラムで実行されるが、このプログラムは、フラッシュメモリ220に記録され、フラッシュメモリ220からCPU201に読み込まれ、CPU201によって実行される。
図10において、例えば、第1RAMは図2の音声情報一時蓄積用バッファ11に対応し、第2RAMは図2の音声情報保存用バッファ50に対応する。また、ファイル群223には、図2のキーワード検出用データテーブル記憶部20が記憶するキーワード検出用データテーブル、判定条件格納部31が格納する判定条件が記憶されている。比較部30、制御信号出力部40等の動作は、プログラム群222に記憶されるプログラムがCPU201に読み込まれることにより実行される。
比較部30、制御信号出力部40等の各部が行なう動作は、ハードウェア(H/W)のみでも実行することができ、ソフトウェア(S/W)のみでも実行することができ、H/WとS/Wとの組み合わせでも実行することができる。
実施の形態2の機能制御プログラムは、通話先から送られてくる音声情報を受信する処理と、受信した音声情報と記憶部に記憶された音声情報とが対応するか否かを判定する処理と、判定する処理の判定結果に応じて、携帯電話1000の機能を制御する処理とを携帯電話1000に実行させる。このため、通話内容に応じて、自動的に携帯電話1000の諸機能を起動することができる。
5 アンテナ、6 警告発生信号、8 機能動作開始信号、9 音声情報転送制御信号、10 音声情報受信部、11 音声情報一時蓄積用バッファ、20 キーワード検出用データテーブル記憶部、30 比較部、31 判定条件格納部、40 制御信号出力部、50 音声情報保存用バッファ、60 スピーカ、70 表示部、80 バイブレータ、201 CPU、202 バス、203 ROM、204 第1RAM、205 第2RAM、206 通信部、207 操作キー、208 DSP、209 スピーカ、210 バイブレータ、220 フラッシュメモリ、221 OS、222 プログラム群、223 ファイル群、1000 携帯電話、2000 サーバ、2001 音声情報データベース、3000 パーソナルコンピュータ、4000 ネットワーク。
Claims (5)
- 通話機能を含む複数の機能を有する通信端末において、
通話先から送られてくる音声情報を受信する音声情報受信部と、
予め情報を記憶する記憶部と、
前記音声情報受信部が受信した前記音声情報と前記記憶部に記憶された情報とが対応するか否かを判定する音声判定部とを備え、
この音声判定部の判定結果に応じて、前記機能を制御することを特徴とする通信端末。 - 前記音声情報受信部は、
受信した前記音声情報を蓄積情報として一時的に蓄積する蓄積部を備え、
前記音声判定部は、
前記蓄積部が蓄積した前記蓄積情報と前記記憶部に記憶された情報とが対応するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の通信端末。 - 前記蓄積部は、
前記蓄積情報の出力を指示する制御信号を入力した場合に前記蓄積情報を出力し、
前記通信端末は、さらに、
前記音声判定部の判定結果に応じて、前記蓄積情報の出力を指示する制御信号を前記蓄積部に出力する制御信号出力部と
前記蓄積部の出力する前記蓄積情報を保存する保存部と、
を備えたことを特徴とする請求項2記載の通信端末。 - 前記通信端末は、さらに、
警告の発生を指示する制御信号を入力した場合に警告を発する警告部と、
前記判定部の判定結果に応じて、前記警告の発生を指示する制御信号を前記警告部に出力する制御信号出力部と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信端末。 - 予め情報を記憶する記憶部を有するとともに通話機能を含む複数の機能を有する通信端末に前記機能の制御を実行させる機能制御プログラムにおいて、
通話先から送られてくる音声情報を受信する処理と、
受信した前記音声情報と前記記憶部に記憶された情報とが対応するか否かを判定する処理と、
判定する処理の判定結果に応じて、前記機能を制御する処理と
を前記通信端末に実行させることを特徴とする機能制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125898A JP2006304123A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 通信端末及び機能制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125898A JP2006304123A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 通信端末及び機能制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006304123A true JP2006304123A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37471853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005125898A Pending JP2006304123A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 通信端末及び機能制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006304123A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012005010A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Nec Corp | 情報処理システム、電話機、情報処理方法及び情報処理プログラム |
JP2014045454A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Sharp Corp | 電話機、電話機制御方法、プログラム、および、記録媒体 |
JP2017212625A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | ソフトバンク株式会社 | 迷惑電話防止システム |
JP2020129732A (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-27 | 富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
-
2005
- 2005-04-25 JP JP2005125898A patent/JP2006304123A/ja active Pending
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