JP6074988B2 - 回転磁気検出回路および回転磁気センサ - Google Patents

回転磁気検出回路および回転磁気センサ Download PDF

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本発明は、回転磁界の変化に基づいて特定方向の磁力成分を検出する回転磁気センサに関する。特には、ホイートストンブリッジ回路と、当該ブリッジ回路の出力端子の電位差に対応する信号を出力する差分検出器とを備えた回転磁気検出回路、および、当該ブリッジ回路および差分検出器に加えて、差分検出器からの信号に基づいて回転磁界の方向を算出する演算回路を備えた回転磁気センサに関する。
従来、この種の回転磁気センサとしては、例えば、以下に示すものがある。例えば、特許文献1には、第1の位置における外部磁界の方向が第1の方向に対してなす第1の角度の検出値である第1の検出角度を算出する第1の検出部と、第2の位置における外部磁界の方向が第2の方向に対してなす第2の角度の検出値である第2の検出角度を算出する第2の検出部を備えている。第1の検出角度は第1の角度誤差を含み、第2の検出角度は第2の角度誤差を含んでいる。第1の位置と第2の位置は互いに異なる位置であり、第1の位置と第2の位置のずれは、誤差周期の1/2の奇数倍に相当する。
さらに、特許文献2には、センサからの出力信号に誤差信号が含まれている場合でも精度の高い角度出力を得ることが可能な角度検出センサの補償値算出方法及び及びこれを用いた角度検出センサが示されている。ここでの演算部は、センサ及び信号変換部から出力されるSIN信号とCOS信号とから総誤差信号を含む被測定物の補正前の回転角度を算出する。制御部はメモリ部に記憶されている第1候補信号の中から残差エネルギーを最小とする信号を位相補償値として抽出する。また同様の方法で第2候補信号の中から歪み補償値を、第3候補信号の中からゲイン補償値を抽出する。総誤差信号から前記位相補償値・歪み補償値・ゲイン補償値を除去することにより、精度の高い角度出力を検出することが可能と記載されている。
特開2011−158488 特開2006−194861
しかしながら、このようなブリッジ回路を備えた回転磁気センサにあっては、外部磁界が十分に大きい場合や、環境温度が高い場合などに、回転磁気センサからの出力信号に誤差信号が含まれることがある。当該誤差信号は、主にセンサからの出力正弦波信号の奇数次高調波である。この誤差信号が含まれる割合が大きくなると演算結果として角度誤差が増大する。よって、あらゆる環境で高精度を維持可能な角度検出センサを得るためには誤差信号の低減が必要不可欠である。
また、円板型の2極磁石などからなる回転体の径方向外方に回転磁気センサを配置した場合、磁場の回転に伴って、回転体の周方向及び径方向に生じる磁力成分の変化は周期的に変化する。しかし、これらの磁力成分は、回転体の回転角度と磁力成分との関係をみた場合、正弦波を大きく歪ました波形となる。これは計測する2方向の磁場の変化そのものが正弦波状ではなく歪んでいるためである。このため、歪んだ二つの正弦波信号に基づいて得た角度計算の結果にも誤差が含まれることとなる。
上記特許文献1の技術では、ある特定の条件下では磁力の歪み成分を分離や低減することができる。しかし、二つの回転磁気センサの取付け状態が正確でないと、誤差を低減することはできない。
また、特許文献2のセンサでは、メモリ部に保存された補償値を利用しているため、メモリ部に補償値を保存したときの誤差を低減することは可能であるが、使用環境の変化などによって外部磁界が大きく変化した場合や、環境温度が高まった場合などには、誤差を低減することはできない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、検出角度の誤差を大幅に低減した回転磁気センサおよび回転磁気検出回路を提供することにある。
(特徴構成)
本発明に係る回転磁気検出回路の特徴構成は、2以上のn種類の方向に磁化した少なくともn個の磁気抵抗効果素子を夫々有する第1素子列乃至第4素子列を備え、前記第1素子列と前記第2素子列とが直列に接続され、前記第3素子列と前記第4素子列とが直列に接続され、前記第1素子列と前記第3素子列とが電源端子に接続され、前記第2素子列と前記第4素子列とが接地端子に接続され、前記第1素子列と前記第2素子列とが一方の出力端子に接続され、前記第3素子列と前記第4素子列とが他方の出力端子に接続され、回転磁界の特定方向の成分強度に応じて双方の出力端子間に電位差を生じさせるホイートストンブリッジ回路と、前記一方の出力端子および前記他方の出力端子の電位差に対応する信号を出力する差分検出器とを備え、前記第1素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第2素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と90度異なり、前記第1素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第3素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と180度異なり、前記第2素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第4素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と180度異なり、前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々において、前記n種類の方向毎に磁化方向を有する前記磁気抵抗効果素子の磁化総量が、前記回転磁界の特定方向に近い方向の磁化総量ほど多くなるように設定した点にある。
(作用効果)
本構成のごとく、磁気抵抗効果素子の磁化方向を各素子列毎に関係付けて振り分けることで、回転体がどのような角度にあっても、磁気素子のうち何れかの素子が磁力に対して良好に反応し、電位を生じる。このため、ホイートストンブリッジ回路からは常に適切な出力を得ることができ、回転体の角度判定を正確に行うことができる。
また、ノイズとして存在する各種高調波を互いの磁気素子が打消し合うから、磁力方向の検出精度がさらに向上して、回転体の方向をより正確に知ることができる。
尚、本構成における特定方向とは、当該回転磁気検出回路によって特に検出したい磁力の方向であり、その方向としては、何れかの特定方向と、この特定方向に対して位相がπだけ異なる方向を含むものである。
(特徴構成)
本発明に係る回転磁気検出回路にあっては、前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々に於いて、磁化方向が前記n種類の方向の何れかであって同じ強さに磁化された磁気抵抗効果素子を、前記特定方向に近い磁化方向を有する磁気抵抗効果素子ほど多く配置するとよい。
(作用効果)
本構成であれば、配置する磁気抵抗効果素子の数を決めるだけでよく、磁化総量の設定が極めて容易である。また、用いる磁気抵抗効果素子としては必要な磁化方向のものを必要な数だけ揃えればよく、回転磁気検出回路を合理的に製作することができる。
(特徴構成)
本発明に係る回転磁気検出回路にあっては、前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々に於いて、前記n種類の方向の何れかの方向に磁化されると共に出力する磁気抵抗の信号を増幅する増幅器を伴なった磁気抵抗効果素子を備え、前記特定方向に近い磁化方向を有する前記磁気抵抗効果素子の磁化総量ほど多く設定することができる。
(作用効果)
本構成であれば、各素子列において磁気抵抗効果素子をn個だけ設置すればよいから、磁気抵抗効果素子の設置スペースを少なくすることができる。よって、コンパクトな回転磁気センサを得ることができる。また、磁気抵抗効果素子の磁化強度が一定で済むため、必要構成部品の種類・総数を低減することができ、効率的に回転磁気センサを構成することができる。
(特徴構成)
本発明に係る回転磁気検出回路にあっては、前記第1素子列乃至前記第4素子列において、前記n種類の方向を(2π/4n)の角度間隔に設定することができる。
(作用効果)
本構成のごとく、回転体の回転に伴って磁界が一周する2πの角度を、各素子列に設けた磁気抵抗効果素子の全ての磁化方向の数で除することで、各磁化方向を均等に振り分けることができる。その結果、回転体がいずれの角度にある場合であっても、磁気抵抗効果素子のうち何れかの素子が磁力に対して良好に反応し、電位を生じさせることができる。このため、ホイートストンブリッジ回路からは常に適切な出力を得ることができ、回転体の角度変化を正確に測定することができる。
(特徴構成)
本発明に係る回転磁気センサの特徴構成は、前記ホイートストンブリッジ回路および前記差分検出器を備えた検出回路として、前記回転磁界の特定方向の成分強度を検出する第1ホイートストンブリッジ回路と第1差分検出器とを備えて第1検出回路を構成すると共に、前記回転磁界の回転方向に沿って前記特定方向とは90度異なる方向の成分強度を検出する第2ホイートストンブリッジ回路と第2差分検出器とを備えて第2検出回路を構成し、前記第1差分検出器および前記第2差分検出器からの信号に基づいて、前記回転磁界の方向を算出する演算回路を備えた点にある。
(作用効果)
本構成であれば、回転体の向きに拘らず回転磁界を正確に測定することができ、しかも、ノイズとして発生する高調波を打ち消すことができるため、回転体の回転方向を正確に測定する回転磁気センサを得ることができる。
回転体及び回転磁気センサの構成を示す斜視図である。 回転磁気センサの構成を示す説明図である。 回転磁気検出回路の一例を示す説明図である。 磁気抵抗効果素子の設置個数を説明するグラフである。 回転磁気検出回路の一例を示す説明図である。 磁気抵抗効果素子の設置例を説明するグラフである。 回転磁気センサの角度誤差を示すグラフである。 別実施形態に係る回転磁気検出回路の一例を示す説明図である。 別実施形態に係る回転磁気検出回路の一例を示す説明図である。 磁気素子の磁化方向と抵抗変化率との関係を示すグラフである。 別実施形態に係る回転磁気センサの角度誤差を示すグラフである。
〔第1実施形態〕
本発明の回転磁気センサおよびその回転磁気センサに用いる回転磁気検出回路(以下、「検出回路」と略称する)の実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態の回転磁気センサ1は、例えば、図1に示すように、磁界を有する回転体2の近傍に配置される。回転体2の回転に伴って磁界が回転し、その変化を検出する。回転磁気センサ1の配置位置は任意である。回転体2に対して回転軸芯Cの方向に離間し、回転体2と平行な状態に配置してもよく、また、回転体2の回転面と同一平面上であって、回転体2の径方向外側に配置しても良い。本実施形態では、径方向外方に配置した例を示す。
回転体2は、説明を簡単にするために、例えば、N極・S極を一対有する円盤状のものとする。この回転体2であれば、一回転で磁場が1サイクル変化する。
一方、回転磁気センサ1は、図2に示す構成を有する。
本実施形態においては、検出回路3として第1検出回路31および第2検出回路32の二つを備えている。第1検出回路31は、図1に示す±X方向の磁力成分を検出する回路である。第2検出回路32は、図1に示す±Y方向の磁力成分を検出する回路である。仮に、回転体2の初期位置が、N極が+Y方向を向き、S極が−Y方向を向く初期状態から反時計方向に回転するとき、第1検出回路31で検出される+X方向の磁力はSINカーブ状に変化する。一方、第2検出回路32で検出される+Y方向の磁力はCOSカーブ状に変化する。回転体2の回転に伴い、それぞれの検出回路3で得られた信号は差分検出器4を介して演算回路5に送られる。演算回路5では、双方の検出回路3から得た信号に基づき、回転体2の回転位相を算出する。
なお、第1検出回路31と第2検出回路32とは、回転体2に対する配置方向が異なるだけであって内部の構成は同じである。よって、以下においては、特に第1検出回路31について説明する。
検出回路3は、回転磁界の特定方向の成分強度に応じて出力端子間に電位差を生じさせるホイートストンブリッジ回路6(以下、「ブリッジ回路6」と略称する)と、このブリッジ回路6の電位差に対応する信号を出力する差分検出器4とを備えている。
ブリッジ回路6は、図2に示すように、四つの抵抗部7と、それらが接続される電源端子および出力端子とを備えている。四つの抵抗部7は、ここでは特に、第1素子列71乃至第4素子列74と称する。第1素子列71及び第2素子列72は直列に接続される。第1素子列71の一方は電源端子8に接続され、第2素子列72の一方が接地端子9に接続される。第1素子列71と第2素子列72との接続部は出力端子の一方10に接続される。これと同様に、第3素子列73及び第4素子列74は直列に接続され、第3素子列73の一方が電源端子8に接続され、第4素子列74の一方が接地端子9に接続される。第3素子列73と第4素子列74との接続部は出力端子の他方11に接続される。
第1素子列71乃至第4素子列74には、複数個の磁気抵抗効果素子R(以下、「磁気素子R」と略称する)を備えている。この磁気素子Rは複数の層から構成され、磁化方向が固定されたピンド層と、磁化方向が外部磁界に応じて変化するフリー層と、ピンド層とフリー層との間に設けられている中間層とを備えている。
夫々の素子列7において磁気素子Rは、2以上のn種類の方向に磁化した少なくともn個が設けられている。つまり、回転体2の回転に伴って変化する磁界の向きを正確に検出できるよう、磁気素子Rの方向を多く設定するとよい。このように設定しておくことで、回転体2が特定の方向およびこの特定方向と位相がπ異なる方向を向いたとき、磁化方向が一致した全ての磁気素子Rが生じさせる電圧の合計が最大となり、第1検出回路31全体の検出精度が向上する。回転体2の検出精度は磁気素子Rの設置方向多いほど高まる。ただし、磁気素子R毎に磁化方向を変えた磁化作業が必要となるうえ、磁気素子Rそのものの種類が増える結果、設置スペースが増大する。よって、磁化方向nを増加させるにも一定の限界がある。図2には、nが2である場合、即ち、一つの素子列7に2種類の磁気素子Rを備えた例を示す。
磁気素子Rどうしの相対方向は、第1素子列71乃至第4素子列74に設置した各磁気素子Rが均等に方向を変えるのが好ましい。よって、例えば、nの値に応じて360度を4n種類の磁化方向で除した(2π/4n)の角度間隔に設定するとよい。例えばnが3であれば、この値は、π/6、すなわち30度となる。図3に、nが3である第1検出回路31の例を示す。つまり、磁気素子R1からR12まで総数12個の磁気素子Rが30度ずつ方向を変えて設置される。尚、このn種類の方向はあくまでも方向の数であって、そこに配置される磁気素子Rの数を意味するものではない。例えば、+X方向に向く磁気素子Rが2個であり、これに30度方向が異なる磁気素子Rが4個ある場合、磁化方向は2種類となる。
さらに、本実施形態の検出回路3では、第1素子列71乃至第4素子列74に夫々設けた磁気素子Rどうしは以下の関係を有する。第1素子列71を構成する夫々の磁気素子12が有する磁化方向は、第2素子列72を構成する磁気素子12の何れか一つが有する磁化方向と90度異なるものとする。第1素子列71を構成する夫々の磁気素子12が有する磁化方向は、第3素子列73を構成する磁気素子12の何れか一つが有する磁化方向と180度異なるものとする。さらに、第2素子列72を構成する夫々の磁気素子12が有する磁化方向についても、第4素子列74を構成する磁気素子12の何れか一つが有する磁化方向と180度異なるものとする。さらに、第1素子列71乃至第4素子列74の夫々においては、n種類の方向毎に磁化方向を有する磁気素子Rの磁化総量が、回転磁界の特定方向(位相がπ異なる方向を含む)に近い方向の磁化総量ほど多くなるように設定する。
即ち、図3に示す如く、例えば、第1素子列71において電源端子8から1番目に設けられた磁気素子R1と、第2素子列72において電源端子8から1番目に設けられた磁気素子R4とは、磁化方向の差が90度に設定してある。同様に、第1素子列71の1番目の磁気素子R1と第3素子列73の1番目の磁気素子R7とは、磁化方向の差を180度に設定してある。第2素子列72の1番目に設けた磁気素子R4は、第4素子列74の1番目に設けられた磁気素子R10と磁化方向の差が180度である。
このように、磁化方向を均等に振り分けることで、回転体2が何れの角度にあっても、磁気素子Rのうち何れかの素子12が磁力に対して良好に反応し、電位を生じる。このため、ブリッジ回路6からは常に適切な出力を得ることができる。
また、外部磁界が十分に大きい場合や、環境温度が高い場合などに、回転磁気センサからの出力信号に誤差信号として含まれる高調波を互いの磁気素子Rが打ち消し合うから、磁力の測定精度がさらに向上する。
さらに、第1素子列71乃至第4素子列74の夫々においては、3種類の方向毎に磁化方向を有する磁気素子Rを設けてあるが、図3において○で囲んだ数字が示すように、回転磁界の±X方向に磁化方向が近い、例えば磁気素子R3,R4,R9,R10の磁化総量を多く設定してある。これとは反対に、磁化方向が±X方向から離れる、例えば磁気素子R1,R6,R7,R12の磁化総量は少なく設定してある。尚、各素子列7において、夫々の磁気素子Rの配列順序は任意である。例えば、第1素子列71において、R1乃至R3の接続順序を入れ替えても構わない。
第1素子列71乃至第4素子列74の夫々に於いて、n種類の方向の磁化総量を設定するには、例えば、一つの磁気素子Rの磁化強度を同じに設定しておき、特定方向に近い磁化方向を有する磁気素子Rほど多く配置するとよい。
このようにすれば、配置する磁気素子Rの数を決めるだけでよく、磁化総量の設定が極めて容易である。また、用いる磁気素子Rとしては必要な磁化方向のものを必要な数だけ揃えればよく、検出回路3を合理的に製作することができる。
用いる磁気素子Rの磁化方向および数は、例えば以下の要領で行うとよい。図4には、検出回路3が備えるべき磁気に対する抵抗の大きさと、各磁化方向に設置すべき磁気素子Rの数とを示している。この検出回路3は、図1における+X方向の磁力成分を検出するから、検出すべき磁力成分の大きさはSINカーブとなる。その際、検出回路3には磁力の変化に伴って電圧が発生する。よって、図4においても検出回路3が発生させる抵抗はSINカーブとなる。尚、図4は、SINカーブの絶対値を採用している。
図4におけるSINカーブの左ピークは、検出すべき磁力の特定方向、即ち、+X方向に磁界が向いた状態を示している。また、右ピークは、磁界が−X方向に向いた状態で得られるSINカーブを、絶対値を反転させて示している。よって、±X方向に近い向きを有する磁気素子Rの設置数を多く設定する。磁気素子Rの各方向における磁化強度は、図4に示す如く、その磁化方向に対応した抵抗の大きさに正確に対応するのが好ましい。ただし、上記のごとく、磁気素子Rの数で磁化総量を決定する場合、必ずしも抵抗の変化に一致するとは限らない。よって、抵抗の増減と同様の傾向となるように磁気素子Rの数を設定するとよい。
このように検出する特定方向(位相がπ異なる方向を含む)に近い磁化方向をもつ磁気素子Rを多く設置することで、測定される磁化成分が多くなるとき、大きな電圧を発生させ得る磁気素子Rを多く確保することができる。この結果、電圧の変化をより適切に検出することができ、回転体2の回転角度の検出精度を大幅に向上させることができる。
〔差分検出器〕
上記のごとく構成した検出回路3で生じた電圧は、二つの出力端子を介して差分検出器4(第1差分検出器41)に送られる。差分検出器4では、この一方の出力端子および他方の出力端子間の電位差に対応して信号を発生し、この信号がさらに演算回路5に送られる。
以上においては、図2における第1検出回路31について説明した。ただし、回転体2の正確な角度を得るためには、上記±X方向に直交する±Y方向についても磁気の強さを測定する必要がある。そのためには、上記で示した検出回路3と同じ構成の第2検出回路32を用意する。ただし、第2検出回路32の設置は、検出する特定方向を±Y方向に設定するだけでよい。
即ち、回転磁気センサ1を構成するには、まず、ブリッジ回路6および差分検出回路3として、回転磁界の特定方向として±X方向の成分強度を検出する第1ブリッジ回路61と第1差分検出器4とを備えて第1検出回路31を設置する。これに加えて、回転磁界の回転方向に沿って±X方向とは90度異なる±Y方向の成分強度を検出する第2ブリッジ回路62と第2差分検出器42とを有する第2検出回路32を設置する。さらに、第1差分検出器41および第2差分検出器42からの信号に基づいて、回転磁界の方向を算出する演算回路5を備えておけばよい。
これにより、回転体2の向きに拘らず回転磁界を正確に測定することができ、しかも、ノイズとして発生する高調波を打ち消すことができるため、回転体2の回転方向を正確に測定することができる。
以下には、上記回転磁気センサ1を用いた場合の磁界の検出精度について説明する。
磁気素子Rを用いた角度検出センサでは外部磁界が十分に大きい場合や、環境温度が十分に高い場合などに、センサからの出力信号に誤差信号が含まれることがある。この誤差信号の主成分はセンサ信号の奇数高調である。このときのセンサ出力は例えば以下の(1)式で表すことができる。
Figure 0006074988
このうち、下線部が誤差信号であり、θは外部磁束の回転角度であり、F(θ)はθに対する出力信号の関である。
このとき、F(kθ)は、第1素子列71の抵抗値R1(kθ)、第2素子列72の抵抗値R2(kθ)、第3素子列73の抵抗値R3(kθ)、第4素子列74の抵抗値R4(kθ)、電源Vddで表わすと(2)式となる。
Figure 0006074988
次に第mの素子列7の第i方向の1つの磁気素子Rの抵抗値を一般式で表わすと(3)式となる。
Figure 0006074988
φ :基準方向との初期位相差
MR:磁気素子Rの構造できまるMR比
この素子12を順番にSIN関数の絶対値に相当する個数だけ直列接続する。
このとき、第mの素子列7mの第i方向の直列接続する磁気素子Rの数は式(4)で表わされる。
Figure 0006074988
ここでSは、ブリッジ回路6の全体での磁気素子Rの総数である。
次に第mの素子列7の総数Rm(kθ)は(5)式となる。
Figure 0006074988
これよりF(kθ)を計算すると
k=1ではなく、また4n±1でもない場合、以下のようになる。
Figure 0006074988
これを(1)式に代入すると(6)式となる。
Figure 0006074988
下線は誤差信号 κ、λは定数となる。
よって(1)式の誤差成分の一部が低減できることが確認できる。
次に、図3及び図5に示したように、一つの素子列7に三方向に磁化された固定層をもつ磁気素子Rを備えた場合について考える。尚、図3は特定方向を±X方向とする第1検出回路31の例であり、図5は特定方向を±Y方向とする第2検出回路32の例である。それぞれの方向の抵抗の大きさをグラフに示すと図6のようになる。
この場合、各磁気素子Rの抵抗の大きさを、グラフのようにSIN関数の絶対値に相当するものとした。
このとき、センサが出力する信号に含まれる誤差信号の成分が主に3次高調波であると仮定し、入力信号に含まれる誤差信号(波形歪み)と出力信号に含まれる誤差信号(波形歪み)の比較を表計算を用いて算出した。計算した結果を図7に示す。
このように、従来の回転磁気センサ1では、入力する誤差信号に比例して角度誤差も増加していたのに対して、本実施形態のセンサでは、入力する信号の誤差の大きさに拘らず角度誤差をほぼ解消出来ていることがわかる。
〔第2実施形態〕
上記実施形態では、各素子列7に設けられる磁気素子Rにつき、設置数を変更して検出特性を向上させた。これに対して、磁気素子Rの設置数は、何れの素子列7においても一定とし、その代わり、各磁気素子Rの磁化強度を変化させることとしても良い。例えば、夫々の磁気素子Rの磁化強度そのものを増減させておいても良い。また、以下に示す如く、夫々の磁気素子Rの磁化強度は一定としておき、夫々の磁気素子Rに増幅器12を付随させて出力される磁気抵抗の信号強度を変化させることができる。
例えば、図8に示す如く、第1素子列71乃至第4素子列74の夫々に、n種類の方向の何れかの方向に磁化された磁気素子Rを配置する。それと共に、出力される磁気抵抗の信号を増幅する増幅器12を各磁気素子Rに付随して設ける。磁化の強さは、例えば図8の例では特定方向を±X方向に設定するものとすれば、+X方向およびこれと位相がπ異なる−X方向に近い磁化方向を有する磁気素子Rほど増幅率を高く設定する。この増幅率は、例えば各磁気素子Rの抵抗の大きさが図6に示したような抵抗の大きさになるように適宜決定するとよい。
このような構成であれば、各素子列7において磁気素子Rの設置スペースを少なくすることができる。よって、コンパクトな回転磁気センサ1を得ることができる。また、磁気素子Rの磁化強度が一定で済むため、必要構成部品の種類・総数を低減することができ、効率的に回転磁気センサ1を構成することができる。
このような構成の検出回路3を用いた場合の、回転体2の角度検出精度は以下のごとくである。
図8の例であれば、磁化方向の数nの値は2であるから、各素子列7に設けられる磁気素子Rどうしの磁化方向の差は、(2π/4n)より45度となる。
より具体的には、例えば±X方向を特定方向とする第1検出回路31では、第1素子列71において、+X方向に平行な磁化方向を持つ磁気素子Rとそこから時計回りに45度傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとを接続する。第2素子列72では例えば−Y方向より時計回りに180度傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとそこから時計回りに45度傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとを接続する。第3素子列73では+X方向より時計回りに180°傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとそこから時計回りに45度傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとを接続する。第4素子列74では−Y方向と平行な方向に磁化方向を持つ磁気素子Rとそこから時計回りに45度傾いた磁化方向を持つ磁気素子Rとを接続する。これら磁気素子Rには、各々の抵抗に増幅器12を接続する。
一方、図9に示すように、±Y方向を特定方向とする第2検出回路32では、各素子列同士の磁気素子Rの相対位相は上記第1検出回路31と同じであり、第2検出回路32の全体を第1検出回路31に対して90度変更するだけである。
以下、第2実施形態に係る回転磁気センサ1を用いた場合の磁界の検出精度について説明する。
磁気素子Rを用いた角度検出センサでは外部磁界が十分に大きい場合や、環境温度が十分に高い場合などに、センサからの出力信号に誤差信号が含まれることがある。この誤差信号の主成分はセンサ信号の奇数高調である。このときのセンサ出力は例えば以下の(7)式で表すことができる。
Figure 0006074988
このうち、下線部が誤差信号であり、θは外部磁束の回転角度であり、F(θ)はθに対する出力信号の関である。
このとき、F(kθ)は、第1素子列71の抵抗値R1(kθ)、第2素子列72の抵抗値R2(kθ)、第3素子列73の抵抗値R3(kθ)、第4素子列74の抵抗値R4(kθ)、電源Vddで表わすと(8)式となる。
Figure 0006074988
このとき、k次高調波の出力信号関数F(kθ)は、第1素子列71の抵抗値のk次高調波分R1(kθ)、第2素子列72の抵抗値のk次高調波分R2(kθ)、第3素子列73の抵抗値のk次高調波分R3(kθ)、第4素子列74の抵抗値のk次高調波分R4(kθ)、電源Vddで表わすと(9)式となる。
Figure 0006074988
このとき、一つの素子列7に電位が高い方から数えて第1方向〜第n方向までのn個の異なった固定層の磁化方向が存在する場合、第m素子列7mの第i方向の固定層をもつ磁気素子Rmの抵抗値を一般式で表わすと(10)式となる。
Figure 0006074988
ここで、φ :基準方向との初期位相差
MR:磁気素子12の構造できまる抵抗変化率
idd :電源間を流れる電流値
これにより、固定層の磁化方向と抵抗変化率の関係は次のようになる。即ち、±Y方向の磁界の強さが強く、±X方向の磁界の強さが弱いため、±Y方向と平行な方向の固定層にかかる抵抗変化率が最も大きく、±X方向と平行な方向の固定層にかかる抵抗変化率が最も小さい。その間の方向の固定層では正弦波状に抵抗変化率が変化する。これを図に表わすと図10のようになる。
図10において、ARmax はY方向と平行な方向の固定層にかかる抵抗変化率であり、ARmin はX方向と平行な方向の固定層にかかる抵抗変化率であり、ζはARmaxとARminの比である。
このとき、第mの素子列7mの第i方向の固定層をもつ磁気素子Rmの抵抗変化率は次式(11)で表わされると推測される。
Figure 0006074988
次に第1検出回路31における第m素子列7mの第i方向の固定層をもつ磁気素子Rmの抵抗にかかる増幅率を(12)式のように定める。
Figure 0006074988
同様に第2検出回路32における第m素子列7mの第i方向の固定層をもつ磁気素子Rmの抵抗にかかる増幅率を(13)式のように定める。
Figure 0006074988
第mの素子列7mの抵抗Rm(kθ)は以下の(14)式となる。
Figure 0006074988
これよりF(kθ)を計算すると
k=1でもなく、4n±1でもない場合、以下の(15)式となる。
Figure 0006074988
これを(7)式に代入すると(16)式となる。
Figure 0006074988
尚、下線は誤差信号であり、κ、λは任意の定数である。
よって(7)式の誤差成分の一部が低減できることが確認できる。
本実施形態で磁気センサの出力する信号に含まれる誤差信号の成分が主に3次高調波であると仮定し、入力信号に含まれる誤差信号(波形歪み)と出力信号に含まれる誤差信号(波形歪み)の比較を表計算を用いて算出した。
その結果を図11に示す。
この図11から明らかなように、本実施形態の回転磁気センサ1の場合、入力する波形の歪の増大に伴って生じる角度誤差が、従来の回転磁気センサ1によるものと比べて格段に少なくなっていることがわかる。このように、本実施形態の回転磁気センサ1であれば、出力信号に歪みや誤差信号が含まれる場合でも、角度誤差を十分に低く維持できることがわかる。
本発明の回転磁気検出回路および当該検出回路を備えた回転磁気センサは、自動車や各種機械における回転部材の検出装置として用いることができる。
1 回転磁気センサ
3 回転磁気検出回路
4 差分検出器
5 演算回路
6 ホイートストンブリッジ回路
71 第1素子列
72 第2素子列
73 第3素子列
74 第4素子列
8 電源端子
9 接地端子
10 一方の出力端子
11 他方の出力端子
12 増幅器
R 磁気抵抗効果素子

Claims (5)

  1. 2以上のn種類の方向に磁化した少なくともn個の磁気抵抗効果素子を夫々有する第1素子列乃至第4素子列を備え、
    前記第1素子列と前記第2素子列とが直列に接続され、
    前記第3素子列と前記第4素子列とが直列に接続され、
    前記第1素子列と前記第3素子列とが電源端子に接続され、
    前記第2素子列と前記第4素子列とが接地端子に接続され、
    前記第1素子列と前記第2素子列とが一方の出力端子に接続され、
    前記第3素子列と前記第4素子列とが他方の出力端子に接続され、
    回転磁界の特定方向の成分強度に応じて双方の出力端子間に電位差を生じさせるホイートストンブリッジ回路と、
    前記一方の出力端子および前記他方の出力端子の電位差に対応する信号を出力する差分検出器とを備え、
    前記第1素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第2素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と90度異なり、
    前記第1素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第3素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と180度異なり、
    前記第2素子列を構成する夫々の磁気抵抗効果素子が有する磁化方向は、前記第4素子列を構成する磁気抵抗効果素子の何れか一つが有する磁化方向と180度異なり、
    前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々において、前記n種類の方向毎に磁化方向を有する前記磁気抵抗効果素子の磁化総量が、前記回転磁界の特定方向に近い方向の磁化総量ほど多くなるように設定してある回転磁気検出回路。
  2. 前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々に於いて、磁化方向が前記n種類の方向の何れかであって同じ強さに磁化された磁気抵抗効果素子を、前記特定方向に近い磁化方向を有する磁気抵抗効果素子ほど多く配置してある請求項1に記載の回転磁気検出回路。
  3. 前記第1素子列乃至前記第4素子列の夫々に於いて、前記n種類の方向の何れかの方向に磁化されると共に出力する磁気抵抗の信号を増幅する増幅器を伴なった磁気抵抗効果素子を備え、前記特定方向に近い磁化方向を有する前記磁気抵抗効果素子の磁化総量ほど多く設定してある請求項1に記載の回転磁気検出回路。
  4. 前記第1素子列乃至前記第4素子列において、前記n種類の方向が(2π/4n)の角度
    間隔に設定してある請求項1から3の何れか一項に記載の回転磁気検出回路。
  5. 前記ホイートストンブリッジ回路および前記差分検出器を備えた検出回路として、
    前記回転磁界の特定方向の成分強度を検出する第1ホイートストンブリッジ回路と第1差分検出器とを備えて第1検出回路を構成すると共に、
    前記回転磁界の回転方向に沿って前記特定方向とは90度異なる方向の成分強度を検出する第2ホイートストンブリッジ回路と第2差分検出器とを備えて第2検出回路を構成し、
    前記第1差分検出器および前記第2差分検出器からの信号に基づいて、前記回転磁界の方向を算出する演算回路を備えた請求項1から4の何れか一項に記載の回転磁気検出回路を備えた回転磁気センサ。
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