JP5614046B2 - ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール - Google Patents

ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール Download PDF

Info

Publication number
JP5614046B2
JP5614046B2 JP2010015577A JP2010015577A JP5614046B2 JP 5614046 B2 JP5614046 B2 JP 5614046B2 JP 2010015577 A JP2010015577 A JP 2010015577A JP 2010015577 A JP2010015577 A JP 2010015577A JP 5614046 B2 JP5614046 B2 JP 5614046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
input value
lookup table
output
output value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010015577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011153916A (ja
Inventor
貴博 今井
貴博 今井
海田 佳生
佳生 海田
浩也 北川
浩也 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2010015577A priority Critical patent/JP5614046B2/ja
Publication of JP2011153916A publication Critical patent/JP2011153916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5614046B2 publication Critical patent/JP5614046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明はルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケールに関する。
外部磁界を検出するための磁気センサとして、巨大磁気抵抗効果素子や磁気トンネル効果素子等の磁気抵抗効果素子が利用されている。磁気抵抗効果素子は、磁化方向が特定の方向に設定されていて、外部磁界の変位に対して磁化状態(例えば、磁化方向や磁化の強さ)が影響を受けないように構成された磁化固定層(ピン磁性層)と、外部磁界の変化によって磁化状態が変位する磁化自由層(フリー磁性層)とを備えている。磁気抵抗効果素子に外部磁界が作用すると、磁化自由層の磁化状態が変動し、磁化状態が固定されている磁化固定層の磁化状態と、磁化状態が変動する磁化自由層との間に磁化状態の変位差が発生する。この磁化状態の変位差は、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗の変化として現れる。磁気抵抗効果素子の応用例として、例えば、回転動作する回転体の回転角を検出する角度センサが知られている。
この種の角度センサにおいては、二つの磁気センサのそれぞれから出力される正弦波信号sinθと余弦波信号cosθとから逆正接Arctanθを算出し、回転体の回転角θを求めることができる。より詳細には、逆正接Arctanθに対応する回転角θを格納する配列要素を一次元に配列して得られるルックアップテーブルを参照することにより、逆正接Arctanθから回転角θを求めることができる。ルックアップテーブルのデータ容量を削減するための方法として、例えば、特開平8−145719号公報には、角度センサから出力される周期信号の対称性を利用し、角度範囲を複数の領域に分割する方法が提案されている。
特開平8−145719号公報
しかし、現実には、磁気センサの感度の相違、センサ位置の設計値からの偏差、及び周期信号のオフセット等の影響を受けるため、周期信号が完全に対称になることは稀であり、周期信号の非対称性は角度検出精度の低下を招く要因になる。また、逆正接Arctanθの値から配列要素のアドレスを求めることができない場合には、分割された領域内の全ての配列要素を順次参照しなければならず、テーブル参照時間が長くなるため、ステアリングシャフトの操舵角に基づいて車両の横滑り制御を行うようなリアルタイム処理には不向きである。エアコンの温度制御のように時間的制約の緩いアプリケーションにおいては、テーブル参照時間の増大は大きな問題にならないが、車両制御のように時間的制約の厳しいアプリケーションにおいては、テーブル参照時間の短縮が求められる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ルックアップテーブルの参照時間を短縮することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係わるルックアップテーブル生成方法は、入力値と出力値との対応関係を保持する配列要素から成るルックアップテーブルを生成するための方法であって、配列要素のアドレスと入力値との対応関係を定義するステップと、入力値に対応付けられるアドレスを有する配列要素に出力値を格納するステップと、入力値と出力値とが一対一に対応するように、所定範囲の値を有する入力値に対応する出力値に所定の定数を加算するステップと、を備える。アドレスと入力値との対応関係を予め定義しておくことにより、入力値からアドレスを求めることができるので、ルックアップテーブル参照時に全ての配列要素を参照する必要がなく、テーブル参照時間を短縮できる。
本発明の他の観点に係わるルックアップテーブル生成方法は、第一の入力値と第一の出力値との対応関係を保持する第一の配列要素を参照するステップと、第一の出力値を第二の入力値に対応付けるステップと、第一の入力値を第二の出力値に対応付けるステップと、第二の入力値と第二の出力値との対応関係を保持する第二の配列要素のアドレスと第二の入力値との対応関係を定義するステップと、第二の入力値に対応付けられるアドレスを有する第二の配列要素に第二の出力値を格納するステップとを備える。アドレスと第二の入力値との対応関係を予め定義しておくことにより、第二の入力値からアドレスを求めることができるので、ルックアップテーブル参照時に全ての配列要素を参照する必要がなく、テーブル参照時間を短縮できる。
第二の入力値と第二の出力値とが一対一に対応するように第二の入力値と第二の出力値との対応関係を定義するステップを更に備えてもよい。これにより、複数のルックアップテーブルを参照する必要がなく、テーブル参照時間を短縮できる。
第一の出力値の分解能が第一の入力値の分解能よりも高い場合に、第二の入力値の分解能及び第二の出力値の分解能がそれぞれ第一の入力値の分解能及び第一の出力値の分解能に等しくなるように、第二の入力値及び第二の出力値を補間処理によって演算するステップを更に備えてもよい。これにより、ルックアップテーブルのメモリ消費量を低減できる。
本発明によれば、ルックアップテーブルの参照時間を短縮できる。
本発明の実施形態に係わるルックアップテーブル生成方法を示すフローチャートである。 本実施例に係わる角度センサの構成図である。 本実施例に係わる磁気抵抗効果素子の断面構造を示す模式図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブル生成方法を説明するための図である。 本実施例に係わるルックアップテーブルの参照方法を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係わるルックアップテーブル作成方法の手順を示すフローチャートである。ルックアップテーブルは、例えば、配列要素a[i]を一次元に配列して得られるデータ構造を有している。説明の便宜上、一次元配列から成るルックアップテーブルを例示するが、本実施形態は、多次元配列から成るルックアップテーブルにも適用できる。配列要素a[i]は、入力値X(i)と出力値Y(i)との対応関係を保持するための変数であり、アドレスADR(i)を有する。但し、要素数をkとすると、0≦i≦k−1の関係を満たすものとする。本実施形態に係わるルックアップテーブル作成方法では、配列要素a[i]のアドレスADR(i)と入力値X(i)との対応関係を定義する(ステップ101)。言い換えると、ステップ101では、入力値X(i)を引数としてアドレスADR(i)を返す関数を定義する。テーブル参照時の演算負荷を低減するために、X(i)=ADR(i)とし、入力値X(i)そのものをアドレスADR(i)に対応付けてもよい。次に、入力値X(i)に対応付けられるアドレスADR(i)を有する配列要素a[i]に出力値Y(i)を格納する(ステップ102)。このように、アドレスADR(i)と入力値X(i)との対応関係を予め定義しておくことにより、入力値X(i)からアドレスADR(i)を求めることができるので、ルックアップテーブル参照時に全ての配列要素a[i]を参照する必要がなく、テーブル参照時間を短縮できる。
なお、ステップ101,102の順序は特に限定されるものではなく、例えば、ステップ102をステップ101よりも先に実行してもよい。また、ステップ101,102の前後又は間に他の処理を追加してもよい。
次に、図2乃至図3を参照しながら本実施例に係わる角度センサ10の構成について説明する。角度センサ10は、回転軸31の所定の基準位置からの回転角(0deg〜360deg)を検出するための角度検出装置である。但し、本実施形態は、回転軸31に噛合するギア等を設けることにより、360deg以上の角度(多回転絶対角)を検出可能な角度センサにも適用可能である。回転軸31として、例えば、ステアリングシャフトを挙げることができるが、これに限定されるものではない。角度センサ10は、回転軸31の軸芯回りの回転に連動して回転するロータ32と、回転軸31の回転角の情報を担う検出信号を出力する磁気センサ20と、磁気センサ20から出力される検出信号を増幅する増幅器(AMP)41と、増幅器41によって増幅されたアナログ信号としての検出信号をデジタル信号に変換するA/D変換器42と、ルックアップテーブル(LUT)44を参照して検出信号から回転軸31の回転角を求める演算回路(MPU)43とを備える。演算回路43は、例えば、汎用のマクロコンピュータでもよく或いは専用の信号処理LSIでもよい。ロータ32は、強磁性材質(例えば、鉄、コバルト、ニッケル等)から成る回転部材であり、その平面形状(ロータ32の厚み方向に垂直な平面で切断した断面形状)は、例えば、楕円等が好適であるが、特定の形状に限定されるものではなく、角度検出に適した形状であればよい。ロータ32は、回転軸31に固定されてもよく、或いはセレーション結合されてもよい。回転軸31の軸芯方向をZ方向とすると、回転軸31の回転に伴い、ロータ32はXY平面内で回転する。
磁気センサ20は、外部磁界50を発生させるための磁石23と、ロータ32の回転に伴い周期的に変化する外部磁界50の変化を電圧変化として検出する磁気抵抗効果素子21と、磁気抵抗効果素子21にセンス電流を供給するプリント配線基板22とを備える。磁気抵抗効果素子21として、例えば、巨大磁気抵抗(GMR)型、トンネル磁気抵抗(TMR)型、弾道磁気抵抗(BMR)型、異方性磁気抵抗(AMR)型等の公知の磁気抵抗効果素子を用いることができる。
図3は磁気抵抗効果素子21の断面構造を示す。磁気抵抗効果素子21は、下地層61、反強磁性層62、磁化固定層63、非磁性導電層64、磁化自由層65、及び保護層66を積層してなる素子構造を有している。磁化固定層63の磁化方向63Aは、反強磁性層62の磁化方向62Aと強固に磁気カップリングしているため、外部磁界50の影響を殆ど受けない。一方、磁化自由層65の磁化方向65Aは、外部磁界50の磁界方向に追随するように変化する。磁気抵抗効果素子21の磁気抵抗は、磁気抵抗効果素子21が検出する外部磁界50の磁界強度とその磁界方向に依存して変化することが知られている。仮に外部磁界50の磁界強度が一定である場合には、磁気抵抗効果素子21の磁気抵抗は、磁化固定層63の磁化方向63Aと磁化自由層65の磁化方向65Aとの角度差(ξ)に依存して変化する。より詳細には、磁気抵抗効果素子21の磁気抵抗は、(1−cosξ)に比例して変化する特性を有しており、磁化固定層63の磁化方向63Aと磁化自由層65の磁化方向65Aとが同一方向かつ平行であるときに磁気抵抗は最小となり、磁化固定層63の磁化方向63Aと磁化自由層65の磁化方向65Aとが逆方向かつ平行であるときに磁気抵抗は最大になる。上述の如く、磁気抵抗効果素子21には、プリント配線基板22からセンス電流が供給されており、磁気抵抗効果素子21の磁気抵抗の変化は、出力電圧の変化として検出される。磁気抵抗効果素子21の出力電圧は、回転軸31の回転角の情報を担う検出信号として信号処理される。
次に、図4乃至図12を参照しながらルックアップテーブル44の生成方法について説明する。ルックアップテーブル44は、図1に示すステップ101,102の手順に基づいて生成することができる。例えば、磁気センサ20の出力電圧を入力値X(i)とし、回転軸31の回転角を出力値Y(i)とすればよい。但し、図4に示すように、回転軸31の回転角を入力値とし、磁気センサ20の出力電圧を出力値として、入力値と出力値との対応関係を保持する配列要素を一次元に配列して得られるルックアップテーブル45が予め用意されている場合には、このルックアップテーブル45を構成する配列要素の入力値及び出力値に後述する演算処理を施すことで、図7に示すルックアップテーブル44を生成することができる。以下、図4に示すルックアップテーブル45から図7に示すルックアップテーブル44を生成する手順について説明する。
図4に示すルックアップテーブル45の横軸は、0deg〜360degの範囲内における回転軸31の回転角を示しており、その縦軸は磁気センサ20の規格化された出力電圧を示している。但し、縦軸に示す数値は、電圧値そのものではなく、電圧値に一意に対応付けられた数値である点に留意されたい。図4の縦軸に示された数値とルックアップテーブル45を構成する配列要素のアドレスとの対応関係は予め定義されているものとする。回転角の分解能を12ビットとすると、回転角360degは入力値4096(=212)に規格化される。また、A/D変換器42の分解能を16ビットとし、磁気センサ20の出力電圧の範囲を0〜5Vとすると、出力電圧2.5V(振幅中心)は出力値8000hに規格化され、出力電圧5V(最大振幅)は出力値FFFFhに規格化される。図4から理解できるように、一つの出力電圧に対応する回転角が最大二つ存在し、出力電圧と回転角とが一対一に対応していない。このため、磁気センサ20の出力電圧から回転軸31の回転角を求めるには、位相差が90degに調整された二つの磁気センサ20と回転角の位相差が90degに調整された二つのルックアップテーブル45を用意し、それぞれのルックアップテーブル45を参照する必要がある。
出力電圧と回転角とを一対一に対応付けるため、図5に示すように、所定範囲(例えば、90deg〜270degの角度範囲)の回転角に対応する出力電圧に定数(例えば、10000h)を加算する処理を行い、ルックアップテーブル46を生成する。なお、0deg〜360degの角度範囲から上述の所定範囲を除く角度範囲(0deg〜90deg及び270deg〜360deg)の回転角に対応する出力電圧に上述の定数を加算処理してルックアップテーブル46を生成してもよい。これにより、出力電圧と回転角とが一対一に対応するため、位相差が90degに調整された二つの磁気センサ20と回転角の位相差が90degに調整された二つのルックアップテーブル45を参照する必要がない。但し、出力電圧と回転角とを一対一に対応付けるための演算処理は、上述の定数加算処理に限定されるものではなく、例えば、出力電圧と回転角とを一対一に対応付けるための関数を定義し、この関数に基づいて出力電圧と回転角とを一対一に対応付ければよい。
ところで、上述の定数加算処理を行うと、出力電圧を表現する数値のビット数は、1ビット増加する。ところが、バイト単位で管理されているメモリでは、1ビットの増加に対してメモリ使用量が1バイト増加するため、メモリ消費量が膨大になる。メモリ消費量を抑制するため、図6に示すように、定数加算処理によって増加した出力電圧の分解能を1ビット低下させたルックアップテーブル47を生成するのが好ましい。出力電圧の分解能を1ビット低下させるには、例えば、最大振幅の出力電圧を表現する数値01FFFFhの最下位ビットを切り捨てて、1ビット右にシフトさせ、1FFFFhをFFFFhに変換すればよい。
なお、上述の処理は、一つのルックアップテーブル内で回転角と出力電圧を一対一に対応させるものであるが、回転角と出力電圧とを一対一に対応させるには、図8乃至図10に示すように、二つのルックアップテーブルを用いてもよい。例えば、図8に示すように、二つの信号S1,S2がある場合を考察する。信号S1,S2は、それぞれ位相差が90degに調整された二つの磁気センサ20からの出力信号を示しており、一方の信号S1は90deg位相をシフトさせたsin信号であり、他方の信号S2は90deg位相をシフトさせたcos信号である。図9は、信号S2≧8000(振幅中心)であるときの信号S1のルックアップテーブルを示しており、図10は、信号S2<8000(振幅中心)であるときの信号S1のルックアップテーブルを示している。信号S2≧8000のときと信号S2<8000であるときで信号S1のルックアップテーブルを分割することにより、メモリ消費量を増大させることなく、且つ分解能を低下させないで、回転角と出力電圧とを一対一に対応付けることができる。なお、信号S2に関しては、振幅中心から上下のいずれかに存在するのかが解れば良いので、信号S2を振幅中心の電圧と比較器を使用し、上下の判定を行っても良い。なお、図9及び図10に示すルックアップテーブルは、単調増加又は単調減少の信号波形となるので、後述する補間処理の適用が容易になる利点を有する。
次に、ルックアップテーブル47を構成する配列要素の出力電圧と回転角との対応関係を保持したまま、出力電圧を横軸に再配列し、且つ回転角を縦軸に再配列すると、図7に示すルックアップテーブル44が得られる。図7の横軸に示す数値は、ルックアップテーブル44を構成する配列要素のアドレスに一意に対応付けられており、且つその両者の対応関係は予め定義されているので、磁気センサ20の出力電圧から配列要素のアドレスを算出し、そのアドレスに対応付けられる配列要素を参照することにより、回転軸31の回転角を求めることができる。これにより、ルックアップテーブル44を構成する全ての配列要素を参照しなくても、目的の配列要素のみを参照できるので、テーブル参照時間を大幅に短縮できる。
図4に示すルックアップテーブル45から図7に示すルックアップテーブル44を生成する手順を要約すると、以下のようになる。
(1)ルックアップテーブル45の第一の入力値(回転角)と第一の出力値(出力電圧)との対応関係を保持する第一の配列要素を参照する。
(2)ルックアップテーブル45の第一の出力値(出力電圧)をルックアップテーブル44の第二の入力値(出力電圧)に対応付ける。
(3)ルックアップテーブル45の第一の入力値(回転角)をルックアップテーブル44の第二の出力値(回転角)に対応付ける。
(4)ルックアップテーブル44の第二の入力値(出力電圧)と第二の出力値(回転角)との対応関係を保持する第二の配列要素のアドレスと第二の入力値(出力電圧)との対応関係を定義する。
(5)第二の入力値(出力電圧)に対応付けられるアドレスを有する第二の配列要素に第二の出力値(回転角)を格納する。
但し、第二の入力値(出力電圧)と第二の出力値(回転角)とが一対一に対応していない場合には、両者が一対一に対応するように第二の入力値(出力電圧)と第二の出力値(回転角)との対応関係を定義するステップを上述のステップ(1)〜(5)に追加するのが好ましい。
なお、第一の出力値(出力電圧)の分解能が第一の入力値(回転角)の分解能よりも高い場合に、上述のステップ(2)、(3)を実行すると、ルックアップテーブル44のメモリ容量が増加する。例えば、上述の例では、第一の入力値(回転角)の分解能は12ビットであり、第一の出力値(出力電圧)の分解能は16ビットであるから、メモリ容量は16×212ビットから12×216ビットに増大する。第二の入力値(出力電圧)の分解能及び第二の出力値(回転角)の分解能がそれぞれ第一の入力値(回転角)の分解能及び第一の出力値(出力電圧)の分解能に等しくなるように、図11乃至図14に示すように第二の入力値(出力電圧)及び第二の出力値(回転角)を補間処理によって演算し、メモリ容量の増大を抑制するのが好ましい。
説明を簡略化するため、第一の入力値(回転角)の分解能を12ビットとし、第一の出力値(出力電圧)の分解能を14ビットとして、図11乃至図14を参照しながら第二の入力値(出力電圧)及び第二の出力値(回転角)の補間処理について説明する。図11の横軸は12ビットスケールで規格化された回転角(第一の入力値)を示し、その縦軸は14ビットスケールで規格化された出力電圧(第一の出力値)を示す。符号P1,P2,P3は、それぞれ配列要素を示す。図11に示すルックアップテーブルの横軸と縦軸を入れ替えると、図12に示すルックアップテーブルが得られる。図12の横軸は14ビットスケールで規格化された出力電圧(第二の入力値)を示し、その縦軸は12ビットスケールで規格化された回転角(第二の出力値)を示す。図12に示す配列要素Q1,Q2,Q3は、それぞれ図11に示す配列要素P1,P2,P3に対応している。
次に、図13に示すように、第二の入力値(出力電圧)の分解能及び第二の出力値(回転角)の分解能がそれぞれ第一の入力値(回転角)の分解能及び第一の出力値(出力電圧)の分解能に等しくなるように第二の入力値(出力電圧)の分解能及び第二の出力値(回転角)の分解能をそれぞれ変換する。具体的には、14ビットスケールで規格化された第二の入力値(出力電圧)を12ビットスケールで規格化するために、第二の入力値(出力電圧)を1/4倍し、一方、12ビットスケールで規格化された第二の出力値(回転角)を14ビットスケールで規格化するために、第二の出力値(回転角)を4倍する。図13に示す配列要素R1,R2,R3は、それぞれ図12に示す配列要素Q1,Q2,Q3に対応している。
但し、配列要素R1,R2,R3に対応付けられる入力値及び出力値は整数でなければならないので、配列要素R2,R3は理論上存在し得ない。そこで、図14に示すように、二つの配列要素R2,R3に対応付けられる二つの第二の入力値(出力電圧)と二つの第二の出力値(回転角)とを線形補間することにより、第二の入力値(出力電圧)及び第二の出力値(回転角)のそれぞれが整数の値をとる配列要素R4を求める。
なお、14ビットスケールで規格化された第二の入力値(出力電圧)を12ビットスケールで規格化すると、磁気センサ20の出力電圧に一致する第二の入力値(出力電圧)が存在しない場合があり得る。例えば、14ビットスケールで規格化された出力電圧が10003である場合、これを12ビットスケールに規格化すると、10003/4=2500.75となる。この場合は、図15に示すように、磁気センサ20の出力電圧(12ビットスケールで規格された電圧値2500.75)に近似する複数の電圧値(例えば、12ビットスケールで規格された電圧値2500,2501)に対応する複数の回転角(例えば、14ビットスケールで規格された回転角4000,4003)を線形補間することによって、電圧(12ビットスケールで規格された電圧値2500.75)に対応する回転角を演算すればよい。具体的には、回転角を4000×(1/4)+4003×(3/4)として、小数点第1位を四捨五入すれば良い。或いは、別に用意された出力値と角度のテーブルから4000の角度1×(1/4)+4003の角度2×(3/4)として角度を求めても良い。このような演算処理を行うには、演算回数が一回分増えるだけで済むので、時間はかからない。つまり、図7に示されるように、単調増加又は単調減少を示す関数の補間演算を行うことになるので、回転角の精度を落とすことなく、補間演算時間を短縮できる。
第一の入力値(回転角)の分解能を12ビットとし、第一の出力値(出力電圧)の分解能を16ビットとし、第二の入力値(出力電圧)の分解能及び第二の出力値(回転角)の分解能がそれぞれ第一の入力値(回転角)の分解能に等しくする必要がない場合は、例えば、第二の出力値(回転角)の分解能を14ビットとして、メモリ消費量を減らしてもよい。
上述の説明では、ルックアップテーブル44の入力値及び出力値の分解能は、一定である場合を例示したが、検出精度が要求される箇所と検出精度が要求されない箇所とで異なる分解能を設定してもよい。例えば、180deg付近のみ高分解能が必要な角度センサを考える。180degをステアリングの中立位置とした操舵角センサ等がこれに該当する。12bit分解能で考えた場合、テーブルの要素数は4096個となるが、0−135degを384分割(360degで考えると10bit相当)、135−225degを1024分割(360degで考えると12bit相当)、225−360degを10bitとして、それぞれ第二の入力値(出力電圧)、第二の出力値(回転角)を求めると、テーブルの要素数は1792個となり、180deg付近の分解能を維持したまま使用メモリを減少させることが可能である。
なお、上述のルックアップテーブル44を生成するための各種処理(例えば、配列要素のアドレスと入力値との対応関係を定義する処理、入力値に対応付けられるアドレスを有する配列要素に出力値を格納する処理、入力値と出力値とが一対一に対応するように入力値と出力値との対応関係を定義する処理、出力値の分解能を低下させる処理、第二の入力値及び第二の出力値を補間処理によって演算する処理など)は、演算回路43によって実行される。
なお、上述の説明では、本実施形態の具体例として、角度センサ10を例示したが、例えば、スケールの長さに対応する電圧を出力するセンサ素子を備えるスケールにも適用可能である。このようなセンサ素子として、例えば、磁気センサ20を適用できる。スケールは、スケールの長さを入力値X(i)とし、スケールの長さに対応する電圧を出力値Y(i)として、図1のステップ101,102によって生成されたルックアップテーブルを備える。上述の各種処理(例えば、配列要素のアドレスと入力値との対応関係を定義する処理、入力値に対応付けられるアドレスを有する配列要素に出力値を格納する処理、入力値と出力値とが一対一に対応するように入力値と出力値との対応関係を定義する処理、出力値の分解能を低下させる処理、第二の入力値及び第二の出力値を補間処理によって演算する処理など)は、スケール用のルックアップテーブルにも適用できる。
また、本実施例では、検出信号の信号波形として正弦波形及び余弦波形を例に説明したが、これらの波形に限らず、単調増加又は単調減少とならない信号波形、例えば、上下で非対称となる信号波形を含む周期波形への適用が可能である。
本発明は、コンピュータ技術分野全般や自動車技術分野等の各種工業分野に利用できる。
10…角度センサ
20…磁気センサ
21…磁気抵抗効果素子
22…プリント配線基板
23…磁石
31…回転軸
32…ロータ
41…増幅器
42…A/D変換器
43…演算回路
44…ルックアップテーブル
50…外部磁界
61…下地層
62…反強磁性層
63…磁化固定層
64…非磁性導電層
65…磁化自由層
66…保護層

Claims (7)

  1. 入力値と出力値との対応関係を保持する配列要素から成るルックアップテーブルを生成するための方法であって、
    前記配列要素のアドレスと前記入力値との対応関係を定義するステップと、
    前記入力値に対応付けられる前記アドレスを有する前記配列要素に前記出力値を格納するステップと、
    前記入力値と前記出力値とが一対一に対応するように、所定範囲の値を有する前記入力値に対応する前記出力値に所定の定数を加算するステップと、
    を備えるルックアップテーブル生成方法。
  2. 請求項1に記載のルックアップテーブル生成方法であって、
    前記加算によって増加した前記出力値の分解能を低下させるステップを更に備える、ルックアップテーブル生成方法。
  3. 第一の入力値と第一の出力値との対応関係を保持する第一の配列要素を参照するステップと、
    前記第一の出力値を第二の入力値に対応付けるステップと、
    前記第一の入力値を第二の出力値に対応付けるステップと、
    前記第二の入力値と前記第二の出力値との対応関係を保持する第二の配列要素のアドレスと前記第二の入力値との対応関係を定義するステップと、
    前記第二の入力値に対応付けられる前記アドレスを有する前記第二の配列要素に前記第二の出力値を格納するステップと、
    を備えるルックアップテーブル生成方法。
  4. 請求項3に記載のルックアップテーブル生成方法であって、
    前記第二の入力値と前記第二の出力値とが一対一に対応するように前記第二の入力値と前記第二の出力値との対応関係を定義するステップを更に備えるルックアップテーブル生成方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のルックアップテーブル生成方法であって、
    前記第一の出力値の分解能が前記第一の入力値の分解能よりも高い場合に、前記第二の入力値の分解能及び前記第二の出力値の分解能がそれぞれ前記第一の入力値の分解能及び
    前記第一の出力値の分解能に等しくなるように前記第二の入力値及び前記第二の出力値を補間処理によって演算するステップを更に備えるルックアップテーブル生成方法。
  6. 請求項3乃至請求項5のうち何れか1項に記載のルックアップテーブル生成方法であって、
    前記第一の入力値は、回転体の回転角であり、
    前記第一の出力値は、前記回転角に対応する電圧である、ルックアップテーブル生成方法。
  7. 請求項3乃至請求項5のうち何れか1項に記載のルックアップテーブル生成方法であって、
    前記第一の入力値は、スケールの長さであり、
    前記第一の出力値は、前記長さに対応する電圧である、ルックアップテーブル生成方法。
JP2010015577A 2010-01-27 2010-01-27 ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール Active JP5614046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010015577A JP5614046B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010015577A JP5614046B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011153916A JP2011153916A (ja) 2011-08-11
JP5614046B2 true JP5614046B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=44539998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010015577A Active JP5614046B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5614046B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6131601B2 (ja) * 2013-01-09 2017-05-24 株式会社デンソー 磁気センサー
EP3104129A1 (en) * 2015-06-11 2016-12-14 Vishay MCB Industrie Positional encoder

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05346322A (ja) * 1992-06-15 1993-12-27 Okuma Mach Works Ltd 位置検出方法
KR20070054735A (ko) * 2004-10-20 2007-05-29 가부시키가이샤 야스카와덴키 인코더 신호 처리 장치 및 그 신호 처리 방법
JP5072060B2 (ja) * 2005-11-15 2012-11-14 学校法人東京電機大学 シャフト型リニアモータの位置検出装置
JP5262126B2 (ja) * 2008-01-21 2013-08-14 セイコーエプソン株式会社 トランスデューサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011153916A (ja) 2011-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105201B2 (ja) 角度検出装置、及び角度検出方法
JP6331177B1 (ja) 角度センサシステム
US8909489B2 (en) Rotating field sensor
JP5062450B2 (ja) 回転磁界センサ
JP4807535B2 (ja) 磁気センサ
US8232795B2 (en) Magnetic sensor
JP5062449B2 (ja) 回転磁界センサ
JP5062454B2 (ja) 磁気センサ
JP6074988B2 (ja) 回転磁気検出回路および回転磁気センサ
TW201842299A (zh) 旋轉角度檢測裝置及旋轉角度檢測方法
JP5434850B2 (ja) 回転角・トルクセンサ
JP6969581B2 (ja) 回転角度検出装置
JP2009150795A (ja) 非接触式回転角度検出センサ装置およびその出力補正方法
JP5545121B2 (ja) 回転角・トルクセンサ
JP2008101954A (ja) 磁気センサ素子
US11313666B2 (en) Angle sensor and angle sensor system
JP5614046B2 (ja) ルックアップテーブル生成方法、角度センサ、及びスケール
JP4805784B2 (ja) 位置センサ
JPWO2016056136A1 (ja) 電流検出方法、電流検出装置、電流検出装置の信号補正方法、及び電流検出装置の信号補正装置
JP2012230021A (ja) 回転角度計測装置
JP5928234B2 (ja) 回転磁界センサ
US20220113164A1 (en) Sensor system, system and method for determining a position or a rotational angle
CN104422385A (zh) 角度检测装置
JP5062453B2 (ja) 磁気センサ
JP2013011456A (ja) 演算装置、相対移動量測定装置、および、演算方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130516

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20131004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140825

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5614046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150