JP6074286B2 - 機能性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、ヒアルロン酸産生促進等に有効な機能性組成物に関する。また、本発明は、当該機能性組成物を利用した飲食品、食品添加剤、化粧料、医薬品、飼料、及びペットフードに関する。
老化はホルモンバランス変化を引き起こすことが知られている。例えば、デヒドロエピアンドロステロンは、テストステロンやコルチコステロンなどのホルモンの合成に関与している性ホルモンであるが、60歳代では20歳代の10〜20%程度しかデヒドロエピアンドロステロン分泌能をもたないことが知られている。また、同じく性ホルモンであるエストラジオールは、最後の月経から3〜4年で急激に減少することが知られている(非特許文献1)。これらの加齢に伴うホルモンバランスの変化は、生体機能の低下をもたらすことが知れている。例えば、前述のテストステロンは筋肉でのエネルギー消費量を増大させることが知られており、テストステロンの量と肥満は逆相関することが知られている(非特許文献2)。また皮膚においては、性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少は皮膚細胞の分裂やヒアルロン酸合成に影響を与え、エストロゲンの補充はこれらの症状を緩和すること等が知られている(非特許文献3)。このように、老化は様々な要因を介して、骨代謝異常、肥満、乾燥肌、シミ、そばかす、シワ等の諸症状の一因となっている。
日本では少子高齢化が進み、労働人口が減少しており、一方で不景気とも重なって労働者一人一人にかかる負担は増加の一途をたどっている。いつまでたっても若々しくありたいと思うのは普遍的な願望であるが、現在のストレス社会においては、この願望を満たすのは容易ではない。また少子高齢化は医療費の高騰や税収の減少などを通じて国の財政を圧迫しており、社会問題化している。以上の点を改善するためにも老化を端緒とする諸症状を改善することが望ましい。
また、前述する諸症状は、加齢以外にも、ストレスや紫外線等を浴びることによる光老化、栄養の取りすぎや運動不足等による生活習慣の乱れによって生じることが知られており、大きな問題となっている。
従来、前述する諸症状を予防又は改善する成分や組成物についても種々検討されている。例えば、特許文献1には、24−メチレンコレステロールを含む特定の動植物ステロールが、優れたエストロゲン様作用を発揮でき、骨粗鬆症の予防に有効であることが報告されている。また、特許文献2には、魚骨を加圧加熱処理した後にコラーゲンを分解して微細化処理を施した魚骨ペーストが、骨粗鬆症の予防又は治療に有効であることが報告されている。また、特許文献3には、所定の処理を経て得られる杜仲葉水抽出物には、抗肥満作用があることが報告されている。また、特許文献4には、コラーゲン加水分解物及び/又はムコ多糖体、及び天然の抗酸化物を含むキャンディーは、抗酸化性が高く、メラニン過剰蓄積を抑制できることが報告されている。また、特許文献5には、発酵月桃の抽出物、発酵ヨモギの抽出物、発酵グアバの抽出物、発酵ニガナの抽出物、及び発酵ウコンの抽出物から選択される少なくとも1種には、抗肥満作用やヒアルロニダーゼ活性阻害作用があることが報告されている。しかしながら、特許文献1〜5の技術では、いずれも単独では、効果が不十分であり、また配合設計の問題や副作用の発生の観点から配合量を増やすことが出来ないという問題点がある。
このような従来技術を背景として、少量の摂取又は投与で安全に、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、ヒアルロン酸産生促進等に有効な機能性組成物の開発が望まれている。
特開2005−139150号公報 国際公開第2007/066654号 特開2007−238449号公報 特開平9−9872号公報 特開2009−242261号公報
Hormonal Changes in the Menopause Transition, Henry Gら Recent Prog Horm Res. 2002; 57: 257-75 アンドロゲン受容体欠損マウスと肥満、柳瀬敏彦ら 肥満研究、2006、Vol.12、172−5頁 Skin aging and sex hormones in women-clinical perspectives for intervention by hormone replacement therapy. Sator P-Gら Experimental Dermatology 2004 suppl.4 36-40.
本発明は、安全性が高く、少量の摂取又は投与で、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、ヒアルロン酸産生促進等に有効な機能性組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、当該機能性組成物を利用した飲食品、食品添加剤、化粧料、医薬品、ペットフード及び飼料を提供することを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類とを併用することによって、骨代謝異常予防又は改善、抗肥満、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、シワ改善、ヒアルロン酸産生促進等の作用が相乗的に増強して発揮されることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. β−クリプトキサンチン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種のβ−クリプトキサンチン類と、レスベラトロール、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のレスベラトロール類を含むことを特徴とする、機能性組成物。
項2. 前記β−クリプトキサンチン類が柑橘類由来である、項1に記載の機能性組成物。
項3. 前記レスベラトロール類が葡萄由来である、項1又は2に記載の機能性組成物。
項4. 骨代謝異常の予防又は改善剤、脂肪蓄積抑制剤、皮膚保水性改善剤、皮膚色素の沈着抑制剤、及び/或いはヒアルロン酸産生促進剤として使用される、項1に記載の機能性組成物。
項5. 骨粗鬆症の予防又は改善剤、抗肥満剤、メタボリックシンドロームの予防又は改善剤、保湿剤、美白剤、美肌剤、及び/或いはシワの予防又は改善剤として使用される、項1〜4のいずれかに記載の機能性組成物。
項6. 経口摂取又は経皮投与にて適用される、項1〜5のいずれかに記載の機能性組成物。
項7. 項1〜6のいずれかに記載の機能性組成物を有する飲食品。
項8.骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項7に記載の飲食品。
項9. 骨粗鬆症の予防又は改善、抗肥満、メタボリックシンドロームの予防又は改善、保湿、美白、美肌、及びシワの予防又は改善よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項7又は8に記載の飲食品。
項10. 老化防止の用途に使用される、項7〜9のいずれかに記載の飲食品。
項11. 項1〜6のいずれかに記載の機能性組成物を有する食品添加剤。
項12.骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項11に記載の食品添加剤。
項13. 骨粗鬆症の予防又は改善、抗肥満、メタボリックシンドロームの予防又は改善、保湿、美白、美肌、及びシワの予防又は改善よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項11又は12に記載の食品添加剤。
項14. 老化防止の用途に使用される、項11〜13のいずれかに記載の食品添加剤。
項15. 項1〜6のいずれかに記載の機能性組成物を有する化粧料。
項16.皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項15に記載の化粧料。
項17. 保湿、美白、美肌、及びシワの予防又は改善よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項15又は16に記載の化粧料。
項18. 皮膚の老化防止の用途に使用される、項15〜17のいずれかに記載の化粧料。
項19. 項1〜6のいずれかに記載の機能性組成物を有する医薬品。
項20. 骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項19に記載の医薬品。
項21. 骨粗鬆症の予防又は改善、抗肥満、メタボリックシンドロームの予防又は改善、保湿、美白、美肌、及びシワの予防又は改善よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項19又は20に記載の医薬品。
項22. 老化防止の用途に使用される、項19〜21のいずれかに記載の医薬品。
項23. 項1〜6のいずれかに記載の機能性組成物を有する飼料又はペットフード。
項24. 骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項23に記載の飼料又はペットフード。
項25. 骨粗鬆症の予防又は改善、抗肥満、メタボリックシンドロームの予防又は改善、保湿、美白、美肌、及びシワの予防又は改善よりなる群から選択される少なくとも1種の用途に使用される、項23又は24に記載の飼料又はペットフード。
項26. 老化防止の用途に使用される、項23〜25のいずれかに記載の飼料又はペットフード。
本発明の機能性組成物は、骨代謝異常を予防又は改善できるので、骨粗鬆症等の予防又は改善に有用である。また、本発明の機能性組成物は、脂肪の蓄積を抑制できるので、内臓脂肪の低減やダイエット等の抗肥満に有効であり、更にはメタボリックシンドロームの予防又は改善にも有効である。更に、本発明の機能性組成物は、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、及びヒアルロン酸産生促進等の作用も示すので、保湿、美白(シミやソバカスの軽減等)、美肌、シワの予防又は改善等にも有効である。このように、本発明の機能性組成物は、加齢に伴って生じる生体機能の低下に起因する症状を予防又は改善できるので、老化防止剤としても有効である。
また、本発明の機能性組成物は、特定の含有成分の相乗的作用によって、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、皮膚色素の沈着抑制、ヒアルロン酸産生促進等の効果が増強して発揮されるので、少量の摂取又は投与でも、前記所望の効果を有効に享受することができる。更に、本発明の機能性組成物は、食経験がある天然素材に含まれる成分を使用しているので、高い安全性を備えている。
試験例1において、本発明の機能性組成物が骨代謝に及ぼす作用を評価した結果を示す図である。 試験例2において、本発明の機能性組成物が脂肪蓄積に及ぼす作用を評価した結果を示す図である。 試験例3において、本発明の機能性組成物がメラニン産生に及ぼす作用を評価した結果を示す図である。 試験例4において、本発明の機能性組成物が皮膚の経皮水分蒸散量に及ぼす作用を評価した結果を示す図である。 試験例4において、本発明の機能性組成物がシワに及ぼす作用を評価した結果を示す図である。 試験例5において、本発明の機能性組成物がヒアルロン酸産生に及ぼす作用を評価した結果を示す図である。
本発明の機能性組成物は、β−クリプトキサンチン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種のβ−クリプトキサンチン類と、レスベラトロール、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のレスベラトロール類を含むことを特徴とする。以下、本発明の機能性組成物について説明する。
β−クリプトキサンチン類
本発明の機能性組成物では、β−クリプトキサンチン類として、β−クリプトキサンチン及びその誘導体よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。
β−クリプトキサンチンについては、その異性体のタイプについては、特に制限されず、オールトランス型又はシス型のいずれであってもよい。
β−クリプトキサンチンの誘導体としては、特に制限されないが、例えば、脂肪酸エステル体、硫酸エステル体、水酸基付加体、脱水酸基体、配糖体等が挙げられる。β−クリプトキサンチンの脂肪酸エステル体の種類については、特に制限されず、β−クリプトキサンチンに脂肪酸がエステル結合したものであればよい。β−クリプトキサンチンの脂肪酸エステル体を構成する脂肪酸については、特に制限されないが、例えば、炭素数8〜32好ましくは10〜24の飽和又は不飽和脂肪酸が挙げられる。当該脂肪酸としては、具体的には、ラウリン酸(C12)、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、ステアリン酸(C18)が挙げられる。これらのクリプトキサンチンの脂肪酸エステルは、温州みかんに含まれており、β−クリプトキサンチンの脂肪酸エステルとして、温州みかん由来のものが好適に使用される。また、β−クリプトキサンチンの配糖体における糖成分の種類については特に制限されず、グルコース、マンノース、ガラクトース等の単糖類;スクロース、ラクトースやトレハロース等の二糖類;三糖類以上のオリゴ糖等が挙げられる。また、これらのβ−クリプトキサンチンの誘導体の異性体のタイプについては、特に制限されず、シス型、トランス型のいずれであってもよい。これらのβ−クリプトキサンチンの誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の機能性組成物は、β−クリプトキサンチン類として、β−クリプトキサンチン及びその誘導体の中から1種を選択して使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。β−クリプトキサンチン類の中でも、好ましくはβ−クリプトキサンチンが挙げられる。
本発明で使用されるβ−クリプトキサンチン類の由来については、特に制限されず、天然素材(植物由来や動物由来)又は微生物から抽出されたものであってもよく、また化学合成や酵素合成等によって得られたものであってもよい。安全性、製造コストの低減等の観点から、天然素材由来のβ−クリプトキサンチン類を使用することが好ましい。
本発明において、天然素材又は微生物由来のβ−クリプトキサンチン類を使用する場合、当該β−クリプトキサンチン類は、他の天然素材又は微生物由来成分が除去されて精製されたものであってもよいが、β−クリプトキサンチン類以外の天然素材又は微生物由来成分が含まれていてもよく、β−クリプトキサンチン類を含むことを限度として天然素材又は微生物の抽出物を使用することもできる。
β−クリプトキサンチン類の原料として使用される動植物については、β−クリプトキサンチン類が含まれていることを限度として特に制限されない。β−クリプトキサンチン類が含まれる動植物としては、例えば、玄米、とうもろこし等の穀類;さつまいも、さといも、やまいも等のいも類とその加工物;あずき、いんげんまめ、えんどうまめ、ささげ、そらまめ、だいず、ひよこまめ、べにばないんげん、らいまめ、りょくとう、レンズまめ等の豆類;アーモンド、あさ、えごま、カシューナッツ、かや、銀杏、栗、くるみ、ココナッツ、ゴマ、しい、すいか、とち、はす、ひし、ピスタチオ、ひまわり、ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、まつ、落花生等の種実類;アーティチョーク、あさつき、明日葉、アスパラガス、うど、おおさかしろな、丘ひじき、おくら、カブ、かぼちゃ、からしな、カリフラワー、かんぴょう、菊、キャベツ、きゅうり、ぎょうじゃにんにく、京菜、キノコ類、キンサイ、クレソン、くわい、ケール、コールラビ、こごみ、ごぼう、小松菜、ザーサイ、さんとうさい、ししとうがらし、しそ、じゅうろくささげ、春菊、じゅんさい、しょうが、しろうり、ずいき、すぐきな、ズッキーニ、せり、セロリー、ぜんまい、タアサイ、だいこん類、たいさい、高菜、タケノコ、たまねぎ類、たらのめ、チコリー、チンゲンサイ、つうし、つるな、つるむらさき、つわぶき、唐辛子、冬瓜、トマト類、トレビス、とんぶり、ながさきはくさい、なす類、なずな、にがうり、にら、ニンジン、にんにく、ねぎ、野沢菜、のびる、白菜類、パクチョイ、バジル、パセリ、はつかだいこん、はやとうり、ビート、ピーマン類、ひのな、ひろしまな、ふき類、ふだんそう、ブロッコリー、ほうれん草、ホースラディッシュ、まこも、みずかけな、三つ葉、みょうが、むかご、めたで、もやし類、モロヘイヤ、やまごぼう、ゆりね、ようさい、よめな、よもぎ、らっきょう、リーキ、ルバーブ、レタス類、れんこん、わけぎ、わさび、わらび等の野菜類;アセロラ、アボカド、杏、イチゴ、イチジク、いよかん、梅、温州みかん、オリーブ、オレンジ、オロブランコ、柿、かぼす、かりん、キウイフルーツ、キワノ、キンカン、グァバ、グズベリー、ぐみ、グレープフルーツ、ごれんし、サクランボ、さんぼうかん、シイクワシャ―、すいか、すだち、すもも、だいだい、タンゴール、ダンゼロ、チェリモヤ、ドリアン、夏みかん、なつめ、なつめやし、パインアップル、ハスカップ、はっさく、パッションフルーツ、バナナ、パパイア、ひゅうがなつ、びわ、ブルーベリー、ぶんたん、ホワイトサポテ、ポンカン、まくわうり、マルメロ、マンゴー、メロン、もも、やまもも、ゆず、ラズベリー、りんご、レモン等の果実類;あおさ、あおのり、あまのり、あらめ、いわのり、えごのり、おごのり、かわのり、くびれつた、昆布類、すいぜんじのり、天草、とさかのり、ひじき、ひとえぐさ、ふのり、まつも、むかでのり、もずく類、わかめ類等の海藻類;いかなご、いわな、うなぎ、キャビア、こち、さけ・ます類、ししゃも、たら類、どじょう、はぜ、ぼら、まぐろ、わかさぎ等の魚類;あげまき、あさり、あわび、いあたやがい、牡蠣、さざえ、しじみ、たにし、つぶ、とこぶし、トップシェル、ばいがい、ばかがい、ハマグリ類、帆立貝、ほっきがい、もがい等の貝類;えび類、かに類等の甲殻類;いか類、たこ類等の頭足類;うに、おきあみ、くらげ、しゃこ、なまこ、ほや等のその他海産物;いのしし、いのぶた、うさぎ、牛、馬、鯨、鹿、豚、めんよう、ヤギ、あいがも、鳥肉類等の肉類;うこっけい卵、うずら卵、鶏卵、ピータン等の卵類;牛乳等の乳類や加工品等が挙げられる。これらの動植物の中でも、β−クリプトキサンチン類の原料として、好ましくはかんきつ類が挙げられる。かんきつ類としては、ミカン科などに属する植物を挙げられ、より具体的には、温州みかん、イヨカン、夏みかん、オレンジ、カボス、カワバタ、キシュウミカン、清見、キンカン、グレープフルーツ、ゲッキツ、三宝柑、シイクワサー、ジャバラ、スウィーティー、スダチ、ダイダイ、タチバナ、デコポン、ナツダイダイ、ハッサク、ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジ、晩白柚、ヒュウガナツ、ブンタン、ポンカン、マンダリンオレンジ、ヤツシロ、ユズ、ライム、レモン、カラタチ(これらと同等又は類似の品種のものも含む)等が挙げられる。これらのかんきつ類の中でも、とりわけ温州みかんは、生産量が多く、β−クリプトキサンチン類の含有量も高いことから、β−クリプトキサンチン類の原料として好適である。
β−クリプトキサンチン類の原料として使用される微生物についてはβ−クリプトキサンチン類の産生能を有していることを限度として特に制限されない。β−クリプトキサンチン類の産生能を有する微生物としては、例えば、デュナリエラ、ヘマトコッカス等の藻類;ファフィア(Phaffia)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属等に属する酵母;パラコッカス(Paracoccus)属、スフィンゴモナス(Sphingomonas)属、ブレバンディモナス(Brevundimonas)属、エリスロバクター(Erythrobacter)属等に属する細菌等が挙げられる。これらの中でも、β−クリプトキサンチン類の産生能力の観点から、好ましくは、パラコッカス属、スフィンゴモナス属、ブレバンディモナス属、エリスロバクター属に属する細菌が挙げられる。パラコッカス属に属する細菌としては、具体的には、パラコッカス・カロティニファシエンス(Paracoccus carotinifaciens)、パラコッカス・マークシイ(Paracoccus marcusii)、パラコッカス・ヘウンデンシス(Paracoccus haeundaensis)、パラコッカス・ゼアキサンチニファシエンス(Paracoccus zeaxanthinifaciens)、好ましくはパラコッカス・カロティニファシエンスが挙げられる。また、パラコッカス属に属する細菌の具体的な菌株の例として、パラコッカス・カロティニファシエンスE−396株(FERM BP−4283)、パラコッカス属細菌A−581−1株(FERM BP−4671)、これらの変異株が挙げられる。
天然素材及び/又は微生物からβ−クリプトキサンチン類を抽出するには、β−クリプトキサンチン類を含む天然素材及び/又は微生物を必要に応じて、破砕、粉砕、加熱、脱水、乾燥等の前処理を行った後に、抽出溶媒に静置又は撹拌しながら浸漬することにより行われる。抽出溶媒としては、β−クリプトキサンチン類を抽出可能であることを限度として、特に制限されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ピリジン類等の有機溶媒が挙げられる。これらの抽出溶媒は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの抽出溶媒の中でも、エタノール及びヘキサンは、高い安全性を確保できるので、特に本発明の機能性組成物を食品分野で使用する場合には好適である。また、β−クリプトキサンチン類の抽出効率を高めるために、必要に応じて、水、酵素、界面活性剤等の添加物を抽出溶媒中に添加してもよい。また、溶媒抽出は複数回繰り返して行ってもよい。
また、天然素材及び/又は微生物からβ−クリプトキサンチン類の抽出は、超臨界抽出によって行うこともできる。臨界抽出は、天然素材及び/又は微生物を、必要に応じて、破砕、粉砕、加熱、脱水、乾燥等の前処理を行った後に、超臨界二酸化炭素等の超臨界流体と接触させることにより行うことができる。
斯して得られた抽出物は、濃縮処理に供してβ−クリプトキサンチン類の濃度を高めた濃縮物とすることが好ましい。濃縮処理としては、例えば、減圧、加熱等によって溶媒を除去する方法が挙げられる。更に、濃縮物は、必要に応じて、精製処理に供して不純物類を取り除いてもよい。精製処理としては、例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のカラムクロマトグラフィー、アルカリ処理、脱塩、活性炭処理、再結晶法、分配精製等が挙げられる。これらの精製処理は、同一処理を複数回繰り返して実施してもよく、2以上の異なる処理を組み合わせて実施してもよい。また、得られた濃縮物又は生成物は、更に粉末化や乳化等の処理に供して、所望の形状に調整してもよい。
レスベラトロール類
本発明の機能性組成物は、前記β−クリプトキサンチン類に加えて、レスベラトロール類として、レスベラトロール、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。このようにβ−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類とを併用することによって、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制、皮膚保水性改善、メラニン生成抑制、ヒアルロン酸産生促進等の効果を格段に向上させて奏させることが可能になる。
レスベラトロールについては、単量体でもよく、ε-ビニフェリン、α-ビニフェリン等の2個以上が重合した重合体でもよい。また、レスベラトロール内に存在する2重結合に関しては、トランス型又はシス型のいずれであってもよい。これらのレスベラトロールは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
レスベラトロールの誘導体としては、特に制限されないが、例えば、脂肪酸とのエステル体、配糖体等が挙げられる。これらのレスベラトロールの誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
レスベラトロール及びその誘導体の塩としては、可食可能、薬学的に許容、又は香粧的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アルミニウムヒドロキシド塩等の金属ヒドロキシド塩;アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、トリアルキルアミン塩、アルキレンジアミン塩、シクロアルキルアミン塩、アリールアミン塩、アラルキルアミン塩、複素環式アミン塩等のアミン塩;α−アミノ酸塩、ω−アミノ酸塩等のアミノ酸塩;ペプチド塩又はそれらから誘導される第1級、第2級、第3級若しくは第4級アミン塩等が挙げられる。これらの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の機能性組成物は、レスベラトロール類として、レスベラトロール、その誘導体、及びそれらの塩の中から1種を選択して使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。レスベラトロール類の中でも、好ましくはレスベラトロールが挙げられる。
本発明で使用されるレスベラトロール類の由来については、特に制限されず、天然素材から抽出されたものであってもよく、また化学合成や酵素合成等によって得られたものであってもよい。安全性、製造コストの低減等の観点から、天然素材由来のレスベラトロール類を使用することが好ましい。
本発明において、天然素材由来のレスベラトロール類を使用する場合、当該レスベラトロール類は、他の天然素材又は微生物由来成分が除去されて精製されたものであってもよいが、レスベラトロール類以外の天然素材又は微生物由来成分が含まれていてもよく、レスベラトロール類を含むことを限度として天然素材又は微生物の抽出物を使用することもできる。
レスベラトロール類の原料として使用される天然素材については、レスベラトロール類が含まれていることを限度として特に制限されないが、例えば、葡萄科植物、タデ科植物(例えば、イタドリ)等が挙げられる。葡萄科植物としては、具体的には、バルべーラ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニオン、ドルチェット、ドルヘルンダー、ガメ、グルナッシュ、レンベルガー、メルロー、ムルヴェードル、ピノ・ノワール、シラー、マルベック、ネッビオーロ、ピノタージュ、プリミティーヴォ、レフォスコ、サンジョヴェーゼ 、テンプラニーリョ、ジンファンデル、アリゴテ、シャルドネ、シャスラ、シュナン・ブラン、フュメ・ブラン、フルミント、ゲヴュルツトラミナー、グリューナー・フェルトリナー、ケルナー、モリオ・マスカット、ミュスカ、ミュラー・トゥルガウ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、ショイレーベ、セミョーン、シルヴァーナ、トレッビアーノ、ヴェルディッキオ、ヴェルナッチャ、甲州、デラウェア、マスカット・オヴ・アレキサンドリア、巨峰、ピオーネ、ネオ・マスカット、マスカットベリーA等が挙げられる。これらの中でも、ヨーロッパ系ブドウ属(Vitis Vinifera)及び/又はアメリカ系ブドウ(Vitis Labrusca)に属する、カベルネ・ソービニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨーン、及びリースニングは、レスベラトロール類の含有率が高く、レスベラトロール類の原料天然素材として好ましい。これらの葡萄科植物からレスベラトロール類を得る場合、その原料部位については、レスベラトロール類を含んでいる限り特に制限されず、果実、葉、芽、及び蔦のいずれであってもよい。
天然素材からレスベラトロール類を抽出するには、レスベラトロール類を含む天然素材を必要に応じて、破砕、粉砕、加熱、脱水、乾燥等の前処理を行った後に、抽出溶媒に静置又は撹拌しながら浸漬することにより行われる。抽出溶媒としては、レスベラトロール類を抽出可能であることを限度として、特に制限されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ピリジン類等の有機溶媒が挙げられる。これらの抽出溶媒は1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの抽出溶媒の中でも、エタノール及びヘキサンは、高い安全性を確保できるので、特に本発明の機能性組成物を食品分野で使用する場合には好適である。また、レスベラトロール類の抽出効率を高めるために、必要に応じて、水、酵素、界面活性剤等の添加物を抽出溶媒中に添加してもよい。また、溶媒抽出は複数回繰り返して行ってもよい。
また、天然素材及からレスベラトロール類の抽出は、超臨界抽出によって行うこともできる。臨界抽出は、天然素材を、必要に応じて、破砕、粉砕、加熱、脱水、乾燥等の前処理を行った後に、超臨界二酸化炭素等の超臨界流体と接触させることにより行うことができる。
斯して得られた抽出物は、濃縮処理に供して、レスベラトロール類の濃度を高めた濃縮物とすることが好ましい。濃縮処理としては、例えば、減圧、加熱等によって溶媒を除去する方法が挙げられる。更に、濃縮物は、必要に応じて、精製処理に供して不純物類を取り除いてもよい。精製処理としては、例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等のカラムクロマトグラフィー、アルカリ処理、脱塩、活性炭処理、再結晶法、分配精製等が挙げられる。これらの精製処理は、同一処理を複数回繰り返して実施してもよく、2以上の異なる処理を組み合わせて実施してもよい。また、得られた濃縮物又は生成物は、更に粉末化や乳化等の処理に供して、所望の形状に調整してもよい。
β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類の含有量、適用量
本発明の機能性組成物において、β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類の比率については、特に制限されないが、例えば、β−クリプトキサンチン類の総量100質量部当たり、レスベラトロール類が総量で0.1〜300質量部、好ましくは1〜300質量部、更に好ましくは10〜250質量部が挙げられる。
本発明の機能性組成物において、β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類の含有量については、使用される製品の種類、用途、期待される効果、適用形態等に応じて、後述する適用量を充足できる範囲で適宜設定される。
本発明の機能性組成物の適用量については、使用される製品の種類、用途、期待される効果、適用形態等に応じて適宜設定すればよい。例えば、経口適用される場合であれば、β−クリプトキサンチン類の成人1日当たりの摂取又は投与量が0.0001〜100g、好ましくは0.001〜10g、更に好ましくは0.01g〜1gとなるように設定し、レスベラトロール類の成人1日当たりの摂取又は投与量が0.0001〜100g、好ましくは0.001〜10g、更に好ましくは0.01〜1gにとなるように設定すればよい。また、経皮適用される場合であれば、β−クリプトキサンチン類の1日当たりの皮膚への適用量が0.00001〜1000μg/cm2、好ましくは0.001〜500μg/cm2、更に好ましくは0.01〜100μg/cm2となるように設定し、レスベラトロール類の1日当たりの皮膚への適用量が0.0001〜1000μg/cm2、好ましくは0.001〜500μg/cm2、更に好ましくは0.01〜100μg/cm2となるように設定すればよい。
機能性組成物の用途
本発明の機能性組成物は、β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類をそのまま、又は必要に応じて適当な担体を加えて所望の形態に調製して、各種用途に使用される。
例えば、本発明の機能性組成物は、骨代謝異常の予防又は改善剤として、骨粗鬆症等の骨代謝異常によってもたらされる症状の予防又は改善の目的で使用することができる。
また、本発明の機能性組成物は、脂肪蓄積抑制剤として、内臓脂肪の低減、ダイエット等の抗肥満や、メタボリックシンドロームの予防又は改善等の目的で使用することもできる。
更に、本発明の機能性組成物は、皮膚保水性改善剤として、保湿の目的で使用でき、乾燥肌、肌荒れ、シワ等、皮膚保水性の低下によってもたらされる皮膚症状を予防又は改善することができる。また、本発明の機能性組成物は、皮膚色素の沈着抑制剤として、美白の目的で使用でき、シミ、そばかす等を予防又は改善することができる。また、本発明の機能性組成物は、ヒアルロン酸産生促進剤として、美肌やシワの予防又は改善等の目的で使用することもできる。
また、骨代謝異常、脂肪蓄積、皮膚保水性の低下、皮膚色素の沈着、ヒアルロン酸産生能の低下等の症状は、加齢に伴って生じることが知られているので、本発明の機能性組成物は、老化防止剤としても使用することができる。
機能性組成物の使用態様
本発明の機能性組成物の適用形態については、特に制限されないが、例えば、経口、経皮、経腸、経粘膜、経静脈、経動脈、皮下、筋肉内等の任意の適用形態で使用できるが、前述する効果をより一層有効に奏させるという観点から、好ましくは、経口適用又は経皮適用が挙げられる。
本発明の機能性組成物は、任意の適用形態で使用して前記所望の効果を奏し得るので、飲食品、化粧品、医薬品、飼料、ペットフード等の各種製品に使用することができる。
また、本発明の機能性組成物が配合される製品の剤型は、固形状、半固形状、液状等のいずれであってもよく、当該製品の種類や用途に応じて適宜設定される。本発明の機能性組成物が配合される製品には、その形態等に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、植物抽出エキス類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、アルコール、多価アルコール、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等の添加剤を含有してもよい。また、本発明の機能性組成物が配合される製品には、その形態や用途等に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、他の機能性成分を含有してもよい。このような機能性成分としては、例えば、ビタミンC、コラーゲン、スクワラン、ナイアシン、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、プラセンタエキス、ソルビトール、キチン、キトサン、各種植物抽出物等が挙げられる。これらの配合量については、本発明の効果を損なわない限り限定されない。
本発明の機能性組成物を飲食品に使用する場合、β−クリプトキサンチン類とレスベラトロール類を、そのまま又は他の食品素材や添加成分と組み合わせて所望の形態に調製して、前記所望の効果を奏する飲食品として提供される。このような飲食品としては、一般の飲食品の他、特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品、病者用食品等が挙げられる。これらの飲食品の形態として、特に制限されないが、具体的には、パン類、麺類等の主菜;チーズ、ハム、ウィンナー、魚介加工品等の副菜;果汁飲料、炭酸飲料、乳飲料等の飲料;クッキー、ケーキ、ゼリー、プリン、キャンディー、ヨーグルト等の嗜好品;錠剤、顆粒、粉剤、カプセル、ソフトカプセル、栄養ドリンク等のサプリメント等が例示される。これらの飲食品は、前述する用途に供することができる。また、病者用食品は、骨代謝異常、脂肪蓄積、皮膚保水性低下、皮膚色素の沈着、ヒアルロン酸産生能低下等に起因する疾患又は症状の患者用として提供される。
本発明の機能性組成物を飲食品に使用する場合、飲食品に対する該機能性組成物の配合量については、飲食品の形態等に応じて異なるが、例えば、β−クリプトキサンチン類が0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜50質量%、更に好ましくは0.01〜50)質量%であり、レスベラトロール類が0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜50質量%、更に好ましくは0.01〜50質量%となる範囲が挙げられる。
更に、本発明の機能性組成物を飲食品分野で使用する場合、本発明の機能性組成物を単独で又は他の成分と組み合わせて、食品添加剤、好ましくは前述する用途で使用される食品添加剤として提供することもできる。本発明の機能性組成物を食品添加剤として使用する場合、該食品添加剤中のβ−クリプトキサンチン類及びレスベラトロール類の含有量、飲食品に対する該食品添加剤の添加量等は、添加対象となる飲食品中でβ−クリプトキサンチン類及びレスベラトロール類が前述する含有量を充足できるように適宜設定される。
また、本発明の機能性組成物を化粧料に使用する場合、本発明の機能性組成物を香粧学的に許容される基材や添加成分と組み合わせて所望の形態に調製して、前記所望の効果を奏する化粧料として提供される。このような化粧料の形態としては、特に制限されないが、具体的には、乳液、クリーム、化粧水(ローション)、パック、美容液、洗浄剤、メーキャップ化粧料等が挙げられる。これらの化粧料は、前述する用途で使用されるが、とりわけ、保湿、美白、美肌、抗シワ等の用途で好適に使用される。また、本発明の機能性組成物を含む化粧料は、皮膚の老化防止用化粧料としても使用できる。
本発明の機能性組成物を化粧料に使用する場合、化粧料に対する該機能性組成物の配合割合については、化粧料の形態等に応じて異なるが、例えば、β−クリプトキサンチン類が0.000001〜10質量%、好ましくは0.00001〜10質量%、更に好ましくは0.0001〜10質量%であり、レスベラトロール類が0.000001〜10質量%、好ましくは0.00001〜10質量%、更に好ましくは0.0001〜10質量%となる範囲が挙げられる。
また、本発明の機能性組成物を医薬品に使用する場合、本発明の機能性組成物を単独で、又は他の薬理活性成分、薬学的に許容される基材や添加成分等と組み合わせて所望の形態に調製して、前記所望の効果を奏する医薬品として提供される。このような医薬品の形態としては、特に制限されないが、具体的には、錠剤、顆粒剤、粉剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、シロップ剤等の経口投与製剤;外用剤、吸入剤、坐剤等の経皮又は経粘膜投与製剤;注射剤等が挙げられる。これらの医薬品は、前述する用途で使用されるが、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制の用途で好適に使用され、とりわけ、骨粗鬆症の予防又は改善、或いはメタボリックシンドロームの予防又は改善の用途で特に好適に使用される。
本発明の機能性組成物を医薬品として使用する場合、医薬品に対する該機能性組成物の配合割合については、医薬品の形態等に応じて異なるが、例えば、β−クリプトキサンチン類が0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜50質量%、更に好ましくは0.01〜50質量%であり、レスベラトロール類が0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜50質量%、更に好ましくは0.01〜50質量%となる範囲が挙げられる。
また、本発明の機能性組成物を飼料又はペットフードに使用する場合、本発明の機能性組成物を単独で又は他の飼料成分と組み合わせて所望の形態に調製して、前記所望の効果を奏する飼料又はペットフードとして提供される。該飼料又はペットフードに使用される飼料成分としては、例えば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦等の穀類;ふすま、米ぬか等のぬか類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の粕類;脱脂粉乳、ホエー、魚粉、骨粉等の動物性飼料類;ビール酵母等の酵母類;リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等のカルシウム類;ビタミン類;油脂類;アミノ酸類;糖類等が挙げられる。本発明の機能性組成物を含む飼料又はペットフードは、前述する用途で使用されるが、とりわけ、骨代謝異常予防又は改善、脂肪蓄積抑制の用途に好適に使用される。また、本発明の機能性組成物を含む飼料又はペットフードは、家畜、家禽、又はペットの老化防止用としても使用できる。
本発明の機能性組成物を飼料又はペットフードとして使用する場合、飼料又はペットフードに対する該機能性組成物の配合割合については、飼料又はペットフードの形態等に応じて異なるが、例えば、β−クリプトキサンチン類が0.00001〜10質量%、好ましくは0.0001〜10質量%、更に好ましくは0.001〜10質量%であり、レスベラトロール類が0.00001〜10質量%、好ましくは0.0001〜10質量%、更に好ましくは0.01〜10質量%となる範囲が挙げられる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例1:β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールが骨代謝に及ぼす作用
β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールの骨代謝への影響を調べるために、骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1(理研バイオリソースセンター製)に対してβ−クリプトキサンチン(四国八洲薬品株式会社製 商品名:β−クリプトキサンチン)とレスベラトロール(東京化成株式会社製 商品名:Resveratrol)の投与を行った。具体的な試験方法は、以下の通りである。
MC3T3-E1細胞を6.0×104細胞となるように24ウェルプレート(旭テクノグラス株式会社製)に播種し、2日に一度、10%FBS(ウシ胎児血清;大日本住製薬学製)及びα-MEM(和光純薬工業株式会社製)を含む培地で交換を行った。播種後3日間培養を行った後、サブコンフルエントに達した細胞を、PBS(Phosphate buffered saline)で洗浄し、α-MEM、及び表1に示す所定濃度の各種成分を含む培地(FBS不含有)に交換し、48時間の培養を行った。培養終了後、ウェルから培地を除き、細胞をPBSにて洗浄を行った後に、RNA抽出試薬Isogen(株式会社日本ジーン製)にて定法に従ってRNAの抽出を実施した。その後、RNAを逆転写酵素(タカラバイオ株式会社製)にて反応させ、Runx2 typeI、α1(I)collagen、及びAlkaline phosphataseの各マーカー遺伝子を検出するプライマー(Sigma-Aldrich社製)を用いて、これらの各マーカー遺伝子の発現量を測定した。また、各マーカー遺伝子の発現量は、GAPDH(グリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素)遺伝子の発現量に対する比率を求め、コントロールにおけるGAPDH遺伝子に対する各マーカー遺伝子の発現量の比率を1とする相対値として算出した。
得られた結果を図1に示す。β−クリプトキサンチンとレスベラトロールの併用した場合(実施例1)は、骨芽細胞分化や骨形成のマーカーであるRunx2 typeI、α1(I)collagen、及びAlkaline phosphataseの遺伝子発現量が、β−クリプトキサンチン単体(比較例1)及びレスベラトロール単体(比較例2)に比して、格段に高い値を示しており、骨代謝能の向上に有効であることが明らかとなった。特に、実施例1の効果は、比較例1と比較例2の相加効果を遥かに凌いでおり、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールを併用することにより、骨代謝能が相乗的に高まることが確認された。
試験例2:β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールが脂肪蓄積に及ぼす作用
β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールの抗肥満作用を調べるために、脂肪細胞様の性質を示す3T3-L1細胞に対する脂肪細胞誘導時にβ−クリプトキサンチン(四国八洲薬品株式会社製 商品名:β−クリプトキサンチン)とレスベラトロール(東京化成株式会社製 商品名:Resveratrol)の投与を行い、脂肪蓄積に対する作用を検証した。具体的な試験方法は、以下の通りである。
3T3-L1細胞(ATCC入手)を24ウェルプレートにて、DMEM/high glucose(和光純薬工業株式会社製)及び10%FBSを含む培地(増殖培地)にて培養を行い、コンフルエントに達するまで培養を行った。コンフルエント達して更に48時間培養を行った。次いで、イソブチルメチルキサンチン(IBMX、和光純薬工業株式会社製)0.5mM、デキサメタゾン1μM、インスリン10μg/ml(Sigma Aldrich社製)、及び表2に示す所定濃度の各種成分を前記増殖培地に添加して作成した分化誘導培地にて、3T3-L1細胞の脂肪細胞様細胞への誘導を開始した。誘導開始から48時間後に培地を、インスリン10μg/ml及び表2に示す所定濃度の各種成分を前記増殖培地に添加した培地で交換し、以降は2日に一度の頻度で同様に培地交換を行った。誘導開始から8日目にウェルから培地を除去し、細胞内に蓄積されている脂肪を染色する試薬であるOil Red O(Primary cell社製)にて細胞の染色を行い、染色後の細胞をPBSで洗浄し、イソプロパノールを用いて抽出処理を行った後、抽出液についてOil Red O染色比率の測定を行った。Oil Red O染色比率は、コントロールにおける細胞の染色度合を100とする相対値として算出した。
得られた結果を図2に示す。図2から明らかなように、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールの併用した場合(実施例2)は、脂肪蓄積量が、β−クリプトキサンチン単体(比較例3)及びレスベラトロール単体(比較例4)に比して、大幅に低減されていた。特に、実施例2の脂肪蓄積の低減効果は、比較例3と比較例4の相加効果を大幅に上回っており、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールを併用すると、これらの相乗作用により脂肪蓄積抑制効果が奏されることが確認された。
試験例3:β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールが皮膚色素沈着に及ぼす作用
β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールの皮膚色素に及ぼす作用を調べるために、マウスメラノーマ由来B16細胞(ATCC製)にβ−クリプトキサンチン(四国八洲薬品株式会社製 商品名:β−クリプトキサンチン)とレスベラトロール(東京化成株式会社製 商品名:Resveratrol)を投与し、メラニン生成に対する作用を検証した。具体的な試験方法は、以下の通りである。
B16細胞を12ウェルプレート(旭テクノグラス株式会社製)に3.0×104細胞となるように播種し、DMEM/low glucose及び10%FBSを含む培地にて翌日まで培養を行った。次いで、培地を除去し、DMEM/low glucose、10%FBS、及び表3に示す所定濃度の各種成分を含む培地に交換し、更に3日間培養を継続した。培養終了後、ウェルから培地を除去し、PBSで洗浄後、トリプシン(和光純薬製)処理を行って細胞を剥離し、回収した。回収後の細胞を、10000rpmで3分間遠心し、ペレットを作成後、PBSにて洗浄した。洗浄した細胞に対して3M水酸化ナトリウム水溶液300μLを添加し、85℃で15分間加温して細胞を溶解させ、その後混和し、更に85℃にて10分間加熱を行った。溶解した細胞について、メラニンの吸光スペクトルである405nmでの吸光度を測定し、メラニン量を求めた。また、タンパク質の吸光スペクトルである280nmを測定し、タンパク質量を求めた。タンパク質量に対するメラニン量の比率を算出し、コントロールにおける当該比率を100とする相対値を算出した。
得られた結果を図3に示す。この結果から、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールの併用した場合(実施例3)は、メラニンの生成が、β−クリプトキサンチン単体(比較例3)及びレスベラトロール単体(比較例4)に比して、顕著に抑制できていた。この実施例3のメラニン生成抑制効果は、比較例5と比較例6の相加効果を遥かに凌いでおり、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールを併用すると、これらの相乗作用によりメラニン生成抑制効果が奏されることが確認された。
試験例4:ミカン抽出物及び葡萄抽出物が、保水性及びシワに及ぼす作用
β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールが、皮膚の保水性やシワに及ぼす作用を調べるために、以下の試験を行った。
温州みかんの搾汁残渣(乾燥重量換算で100g)を、エタノール500mL中に浸漬し、室温で24時間撹拌することにより抽出処理を行った。次いで、抽出液を回収し、減圧乾燥することにより、固体状の温州みかん抽出物を得た。当該温州みかん抽出物には、β−クリプトキサンチン類が0.10質量%含まれていた。当該温州みかん抽出物に含まれるβ−クリプトキサンチン類の内、20質量%がフリー体(β−クリプトキサンチン)であり、80質量%がβ−クリプトキサンチンのエステル誘導体であった。
また、別途、巨峰の果皮(乾燥重量換算で100g)を、含水エタノール(エタノール含量60容量%)1000mL中に浸漬し、室温で48時間撹拌することにより抽出処理を行った。次いで、抽出液を回収し、減圧乾燥することにより、固体状のブドウ抽出物を得た。当該ブドウ抽出物には、レスベラトロール類が0.14質量%含まれていた。
上記で得られた温州みかん抽出物及びブドウ抽出物を用いて、表4に示す組成の美容液を常法に従って作成した。
本試験の目的を説明した被験者20名(年齢45.6歳±15.9歳)を、コントロールの美容液を使用するコントロール群、比較例7の美容液を使用するβ−クリプトキサンチン群、比較例8の美容液を使用するレスベラトロール群、及び実施例4の美容液を使用する併用群の4群に分けて、各被験者の前腕と顔に一日朝晩2回、所定の美容液を塗布した。各美容液の塗布を28日間継続し、試験の前後で皮膚の保水性とシワの評価を行った。保水性については、美容液を塗布した顔面部と前腕部の経皮水分蒸散量(TEWL:g/m2・h)を、TEWAメーター(CK社製)を用いて測定することにより評価した。また、シワについては、レプリカ剤SILFLO(株式会社アミックグループ社製)を用いて、目じりのレプリカを作成し、レプリカに対して45°の角度より一定の光を照射し、検出される影の数と面積をシワの数と深さを表す数値として測定し、単位面積当たりの検出された影の面積の積算値(1cm2のシワ面積)を算出した。なお、保水性とシワの評価は、測定の30分前に恒温恒湿環境の部屋に入室させ、一定環境にて順化を行った後に測定を実施した。また、試験期間中は、被験者に対しては、温州ミカンやパパイアなどβ−クリプトキサンチンを多く含む食品と、葡萄等のレスベラトロールを含む食品、サプリメント等の摂取は禁止した。
皮膚保水性の評価結果を図4に示し、シワの評価結果を図5に示す。なお、図5には、コントロール群における試験前の1cm2のシワ面積を100として算出した各群の1cm2のシワ面積比を示す。図4から明らかなように、β−クリプトキサンチン(温州みかん抽出物)とレスベラトロール(ブドウ抽出物)を含む美容液を使用した併用群では、他の群に比して、試験後の経皮水分蒸散量の減少幅が格段に大きく、皮膚の保湿性が大幅に向上していた。また、図5から明らかなように、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールを含む美容液を使用した併用群では、他の群に比して、シワの改善効果が格段に向上していた。
試験例5:β−クリプトキサンチン及びレスベラトロールがヒアルロン酸産生に及ぼす作用
正常ヒト表皮角化細胞と正常ヒト線維芽細胞に対してβ−クリプトキサンチン及びレスベラトロールのヒアルロン酸産生に及ぼす作用を検証した。具体的な試験方法は、以下の通りである。
正常ヒト表皮角化細胞(クラボウ社製)及び正常ヒト線維芽細胞(クラボウ社製)を、各々1×104細胞となるように24ウェルプレートに播種後、各々の細胞に適した培地(角化細胞:Humedia−KG2、繊維芽細胞:FibroLifeR Comp Kit、クラボウ社製)にて培養を行った。サブコンフルエントの状態になった時点で、PBSで各細胞を洗浄し、表5に示す所定濃度の各種成分を前記培地に添加して作成した試験培地に交換し、24時間培養を行った。次いで、培地をサンプリングし、培地に含まれるヒアルロン酸濃度をヒアルロン酸測定キット(生化学工業株式会社製)にて定量した。
得られた結果を図6に示す。ヒト表皮角化細胞と正常ヒト線維芽細胞の双方において、β−クリプトキサンチン単体(比較例9)及びレスベラトロール単体(比較例10)の場合では、コントロールに比して、ヒアルロン酸の産生量が同等又は僅かに向上するに止まっていたが、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールの併用した場合(実施例5)では、これらの相乗作用によってヒアルロン酸の産生量が顕著に高まっていた。本試験結果から、β−クリプトキサンチンとレスベラトロールの併用は、表皮及び真皮におけるコラーゲン量の増大に有効であることが明らかとなった。

Claims (9)

  1. β−クリプトキサンチン、及びβ−クリプトキサンチンの脂肪酸エステル体、硫酸エステル体、水酸基付加体、脱水酸基体及び配糖体よりなる群から選択される少なくとも1種のβ−クリプトキサンチン類と、レスベラトロール、レスベラトロールの脂肪酸とのエステル体、レスベラトロールの配糖体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のレスベラトロール類を含み、
    前記β−クリプトキサンチン類が柑橘類由来であり、
    骨代謝異常の予防又は改善剤、脂肪蓄積抑制剤、皮膚保水性改善剤、皮膚色素の沈着抑制剤、及び/或いはヒアルロン酸産生促進剤として使用される、
    ことを特徴とする、機能性組成物。
  2. 前記レスベラトロール類が葡萄由来である、請求項1に記載の機能性組成物。
  3. 骨粗鬆症の予防又は改善剤、抗肥満剤、メタボリックシンドロームの予防又は改善剤、保湿剤、美白剤、美肌剤、及び/或いはシワの予防又は改善剤として使用される、請求項1又は2に記載の機能性組成物。
  4. 経口摂取又は経皮投与にて適用される、請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物を有する飲食品。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物を有する食品添加剤。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物を有する化粧料。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物を有する医薬品。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の機能性組成物を有する飼料又はペットフード。
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