JP6073364B2 - 60℃超200℃未満の沸点(標準圧力で)を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)の存在下における糖溶液からの5−ヒドロキシメチルフルフラール(hmf)の調製 - Google Patents
60℃超200℃未満の沸点(標準圧力で)を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)の存在下における糖溶液からの5−ヒドロキシメチルフルフラール(hmf)の調製 Download PDFInfo
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- C07D307/46—Doubly bound oxygen atoms, or two oxygen atoms singly bound to the same carbon atom
Description
a)1種以上のヘキソース又はヘキソースから生ずるオリゴマー若しくはポリマー(以後、糖と総称する)、及び
200℃を超える沸点(標準圧力で)を有する有機溶媒(略して高沸点溶媒と称する)、及び
水
を含む溶液(以後、出発溶液と称する)、並びに
60℃超200℃未満(標準圧力で)の沸点を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)
を反応容器に給送するステップ、
b)反応容器中で低沸点溶媒の存在下にヘキソースのHMFへの変換を行い、同時にHMFを蒸留して取り出すステップ、並びに
c)HMF、水及び低沸点溶媒を含む希薄な溶液(以後、留出物と称する)を留出物として得るステップ
を含む。
方法ステップa)において、
1種以上のヘキソース又はヘキソースから生じたオリゴマー又はポリマー(以後、糖と総称する)、及び
200℃を超える沸点(標準圧力で)を有する有機溶媒(略して高沸点溶媒と称する)及び
水
を含む溶液(以後、出発溶液と称する)、並びに
60℃超200℃未満の沸点(標準圧力で)を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)を反応容器に給送する。
ポリエーテルは、好ましくは、60℃未満、特に30℃未満(標準圧力、1バールで)の融点を有する。特に好ましいポリエーテルは20℃(標準圧力)で液体である。
イオン性液体とは、本出願の関係においては180℃未満の温度でも液体である有機塩を指す。イオン性液体は、好ましくは、150℃未満、より好ましくは120℃未満、特に100℃未満の融点を有する。
1)式:F-、Cl-、Br -、I-、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、(CF3SO3)2N-、CF3CO2 -、CCl3CO2 -、CN-、SCN-、OCN-のアニオン、
2)式:SO4 2-、HSO4 -、SO3 2-、HSO3 -、RcOSO3 -、RcSO3 -のアニオン、
3)式:PO4 3-、HPO4 2-、H2PO4 -、RcPO4 2-、HRcPO4 -、RcRdPO4 -のアニオン、
4)式:RcHPO3 -,RcRdPO2 -、RcRdPO3 -のアニオン、
5)式:PO3 3-、HPO3 2-、H2PO3 -、RcPO3 2-、RcHPO3 -、RcRdPO3 -のアニオン、
6)式:RcRdPO2 -、RcHPO2 -、RcRdPO-、RcHPO-のアニオン、
7)式RcCOO-のアニオン、
8)式:BO3 3-、HBO3 2-、H2BO3 -、RcRdBO3 -、RcHBO3 -、RcBO3 2-、B(ORc)(ORd)(ORe)(ORf)-、B(HSO4)4 -、B(RcSO4)4 -のアニオン、
9)式:RcBO2 2-、RcRdBO-のアニオン、
10)式:HCO3 -、CO3 2-、RcCO3 -のアニオン、
11)式:SiO4 4-、HSiO4 3-、H2SiO4 2-、H3SiO4 -、RcSiO4 3-、RcRdSiO4 2-、RcRdReSiO4 -、HRcSiO4 2-、H2RcSiO4 -、HRcRdSiO4 -のアニオン、
12)式:RcSiO3 3-、RcRdSiO2 2-、RcRdReSiO-、RcRdReSiO3 -、RcRdReSiO2 -、RcRdSiO3 2-のアニオン、
13)式:
15)式RcO-のアニオン、
16)式HS-、[Sv]2-、[HSv]-、[RcS]-のアニオン(vは2から10の正の整数である)
から選択される。
水素;
少なくとも1個のヘテロ原子又はヘテロ原子含有基が割り込んでいてもよい、無置換の又は置換されたアルキル、好ましくは無置換の又は置換されたC1〜C30-アルキル、より好ましくは無置換の又は置換されたC1〜C18-アルキル;
無置換の又は置換されたアリール、好ましくは無置換の又は置換されたC6〜C14-アリール、より好ましくは無置換の又は置換されたC6〜C10-アリール;
無置換の又は置換されたシクロアルキル、好ましくは無置換の又は置換されたC5〜C12-シクロアルキル;
無置換の又は置換されたヘテロシクロアルキル、好ましくは無置換の又は置換された5又は6個の環原子を有するヘテロシクロアルキル(ここで、環は、炭素環原子のほかに、1、2又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子含有基を有する);
無置換の又は置換されたヘテロアリール、好ましくは無置換の又は置換された5から10個の環原子を有するヘテロアリール(ここで、環は、炭素環原子のほかに、酸素、窒素、硫黄及びNRaから選択される1、2又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子含有基を有する)であり;
ここで、複数のRcからRfのラジカルを有するアニオン中のこれらのラジカルの任意の2つは、それらが結合したアニオンの一部と一緒に、1から12個の炭素原子を有する少なくとも1つの飽和した、不飽和の又は芳香環若しくは環系であってもよく、該環又は環系は、1から5個の隣接していない、好ましくは酸素、窒素、硫黄及びNRaから選択されたヘテロ原子又はヘテロ原子含有基を有していてもよく、該環又は環系は、無置換でも又は置換されていてもよい。
1から40重量%の糖
5から90重量%の高沸点溶媒、好ましくはポリエーテル又はイオン性液体
1から50重量%の水
0.1から10 mol%(糖に基づいて)の酸
0から10重量%の他の構成成分、例えば糖の合成からの副生物
を含む。
5から30重量%の糖
30から80重量%の高沸点溶媒、好ましくはポリエーテル又はイオン性液体
10から50重量%の水
0.1から5 mol%(糖に基づいて)の酸
0から5重量%の他の構成成分、例えば糖の合成からの副生物
を含む。
方法ステップb)において、出発溶液は、蒸留と同時にHMFに変換されるが(それ自体知られている)、それが60℃を超え200℃未満の沸点を有する溶媒(標準圧力で;略して低沸点溶媒と称する)の存在下で行われる。この目的のために、出発溶液を反応容器中で低沸点溶媒と接触させる。
得られた留出物は、希薄なHMFを含む溶液である。留出物は、変換で生じたHMF及び水、並びに蒸留からの低沸点溶媒を含む。留出物は、好ましくは変換で生じたHMF並びに反応及び蒸留からの水を含む。
含水率を変えたIL中におけるHMF調製のためのバッチ実験
実験は、ガラスの丸底フラスコ中で、還流凝縮器、機械的攪拌機及び油浴加熱を用いてバッチ方式により実施した。
PEG-600:600の分子量を有するポリエチレングリコール
BMIM Cl:1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(BMIM Cl、Basionic ST 70)
であった。
全ての物質を、最初に丸底フラスコに入れ、100℃に急速に加熱して、目標温度に達した後、計時を開始し、反応をモニターするために試料を反応容器から一定間隔で取った。
In situでのフルクトースの脱水及びスチーム蒸留によるHMFの単離
出発溶液
出発溶液は、純物質を混合することにより得た。
DMSO:ジメチルスルホキシド
PEG-600:600の分子量を有するポリエチレングリコール
テトラグリム:テトラエチレングリコールジメチルエーテル
であった。
H2SO4:硫酸
p-TSA:パラ-トルエンスルホン酸
MSA:メタンスルホン酸
シュウ酸
であった。
スチーム蒸留は図1の装置で実施した。装置は、向流様式で操作するガラスのSambayからなるものであった。
種々の低沸点溶媒を用いる、HMF/高沸点溶媒溶液からのHMFの単離
出発溶液
出発溶液は純物質を混合することにより得た。
蒸留は図1の装置で実施した。装置は向流様式で操作されるガラスのSambayからなる。
ストリッピングカラム中におけるIn situでのフルクトースの脱水及びHMFの単離
出発溶液
純物質を混合することにより出発溶液を得た。
PEG-600:600の分子量を有するポリエチレングリコール
EMIm Cl:1-エチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(EMIM Cl、Basionic ST 80)
であった。
反応蒸留を図2の装置で実施した。装置は、サーモスタットで調温するガラスのVigreuxカラムを付けた反応区域(下)及びデミスター(出発溶液の給送口の上)の2つの部分からなる。装置は、向流様式で操作して、出発溶液は単一の給送により供給し、調圧器により真空中にフラッシュする。
項目1〜5: EMIM Clを用いた140℃〜220℃の温度変更であり、他は同一の条件下である。蒸留分離性能は、180℃まで約50%で一定にとどまり、それから220℃で急速に92%まで上昇する。したがって、方法の最適条件は、EMIM ClなどのILの場合に220℃であることを明確に示すことが可能である。
分離した給送口を有するストリッピングカラムにおけるIn situでのフルクトースの脱水及びHMFの単離
出発溶液
純物質を混合することにより出発溶液を得た。
反応蒸留は、図3の装置で実施した。装置は、サーモスタットで調温するガラスのVigreuxカラムを付けた反応区域(下)及びデミスター(出発溶液の給送の上)の2つの部分からなる。装置は、向流様式で操作して、出発溶液は、できる限り予熱した給送1と給送2を混合することにより得られ、調圧器により真空中にフラッシュする。
項目1及び2:反応/蒸留温度を高くすると、よりよい蒸留分離性能が達成され、反応の通算選択性は保たれる。
給送を分離したストリッピングカラム中におけるIn situでのグルコース又はグルコース/フルクトース混合物の脱水及びHMFの単離
出発溶液
純物質を混合することにより出発溶液を得た。
反応蒸留は図3の装置で実施した。装置は、サーモスタットで調温するガラスのVigreuxカラムを付けた反応区域(下)及びデミスター(出発溶液の給送口の上)の2つの部分からなる。装置は向流様式で操作して、出発溶液は、できる限り予熱した給送1と給送2を混合することにより得られ、調圧器により真空中にフラッシュする。
項目1及び2:反応は、グルコースを用いて実施することもでき、留出物中におけるHMFの良好な収率を与える。フルクトースと比較して(表4)、グルコースを用いる反応は若干選択性が劣り、生じたHMFを反応溶液から十分速やかに取り出すことができなければ、望ましくない副反応の程度が増大する結果になる。
更なる実施形態:
[1]
5-ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を調製する方法であって、
a)1種以上の糖及び
200℃を超える沸点(標準圧力で)を有する有機溶媒(略して高沸点溶媒と称する)及び
水
を含む溶液(以後、出発溶液と称する)、並びに
60℃超200℃未満の沸点(標準圧力で)を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)
を反応容器に給送するステップ、
b) 反応容器中で水蒸気の存在下にヘキソースのHMFへの変換を行い、同時にHMFを蒸留して取り出すステップ、並びに
c) HMFを含む水溶液(以後、留出物と称する)を留出物として得るステップ
を含む方法。
[2]
糖が、フルクトース、グルコース、又はフルクトースとグルコースの混合物である、実施形態1に記載の方法。
[3]
高沸点溶媒がポリエーテル又はイオン性液体である、実施形態1又は2に記載の方法。
[4]
イオン性液体が、イミダゾリウム塩化物又はイミダゾリウムメタンスルホン酸塩、より好ましくは、1-エチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(EMIM Cl)、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(BMIM Cl)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムメタンスルホン酸塩(EMIM CH 3 SO 3 )若しくは1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムメタンスルホン酸塩(BEMIM CH 3 SO 3 )又はそれらの混合物を含む、実施形態1から3のいずれかに記載の方法。
[5]
出発溶液が以下のステップ、即ち
A1)糖及び水を反応容器に存在させるステップ、
A2)もう1つの反応容器に、最初に高沸点溶媒及び好ましくは触媒を仕込むステップ、
A3)方法ステップb)の直前に、成分を、好ましくは混合室で混合するステップ、
により調製され、
ステップA1及びA2の溶液は、互いに分離された2つの反応容器中で、混合に先だって好ましくは150と200℃の間の温度に予熱される、実施形態1から4のいずれかに記載の方法。
[6]
低沸点溶媒が、水蒸気、メタノール又は2-ブタノールである、実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
[7]
出発溶液が、高沸点溶媒を5から90重量%の量で含む、実施形態1から7のいずれかに記載の方法。
[8]
出発溶液が、一般式MXnの金属塩化物又は金属硝酸塩を含み、式中、Mは金属であり、Xは塩化物又は硝酸塩であり、nは1から4の整数である、実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
[9]
HMFへの変換が、出発溶液中に可溶な酸の存在下で行われる、実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
[10]
HMFへの変換が100℃から250℃で行われる、実施形態1から9のいずれかに記載の方法。
[11]
HMFへの変換が10から200 mbarの圧力で行われる、実施形態1から10のいずれかに記載の方法。
[12]
連続的に実施され、出発溶液及び低沸点溶媒が蒸発器に連続的に供給され、生成物溶液が連続的に取り出される、実施形態1から11のいずれかに記載の方法。
[13]
反応容器が、薄膜蒸発器又はストリッピングカラムである、実施形態1から12のいずれかに記載の方法。
[14]
低沸点溶媒が、出発溶液に対して向流で供給される、実施形態1から13のいずれかに記載の方法。
[15]
得られたHMFの60%超が留出物中に存在する、実施形態1から14のいずれかに記載の方法。
[16]
留出物が、2,5-フランジカルボン酸又は2,5-ビス(ヒドロキシメチル)フランを調製するために使用される、実施形態1から15のいずれかに記載の方法。
Claims (19)
- 5-ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を調製する方法であって、
a)1種以上の糖及び
200℃を超える沸点(標準圧力で)を有する有機溶媒(略して高沸点溶媒と称する)及び
水
を含む溶液(以後、出発溶液と称する)、並びに
60℃超200℃未満の沸点(標準圧力で)を有する溶媒(略して低沸点溶媒と称する)
を反応容器に給送するステップ、
b) 反応容器中で低沸点溶媒の存在下にヘキソースのHMFへの変換を行い、同時にHMFを蒸留して取り出すステップ、並びに
c) HMF、水、及び低沸点溶媒を含む希薄な溶液(以後、留出物と称する)を留出物として得るステップ
を含み、
ここで、出発溶液を反応容器中で低沸点溶媒と接触させ、高沸点溶媒がイオン性液体である、方法。 - 供給出発溶液量に対する供給低沸点溶媒量の比が、出発溶液の1重量単位に対して低沸点溶媒の0.2から4重量単位の範囲内である、請求項1に記載の方法。
- 糖が、フルクトース、グルコース、又はフルクトースとグルコースの混合物である、請求項1又は2に記載の方法。
- イオン性液体が、イミダゾリウム塩化物又はイミダゾリウムメタンスルホン酸塩を含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
- イミダゾリウム塩化物又はイミダゾリウムメタンスルホン酸塩が、1-エチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(EMIM Cl)、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム塩化物(BMIM Cl)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムメタンスルホン酸塩(EMIM CH 3 SO 3 )若しくは1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムメタンスルホン酸塩(BEMIM CH 3 SO 3 )又はそれらの混合物である、請求項4に記載の方法。
- 出発溶液が以下のステップ、即ち
A1)糖及び水を反応容器に存在させるステップ、
A2)もう1つの反応容器に、最初に高沸点溶媒を仕込むステップ、
A3)方法ステップb)の直前に、成分を混合するステップ、
により調製され、
ステップA1及びA2の溶液は、互いに分離された2つの反応容器中で、混合に先だって150と200℃の間の温度に予熱される、請求項1から5のいずれかに記載の方法。 - 出発溶液が以下のステップ、即ち
A1)糖及び水を反応容器に存在させるステップ、
A2)もう1つの反応容器に、最初に高沸点溶媒及び触媒を仕込むステップ、
A3)方法ステップb)の直前に、成分を、混合室で混合するステップ、
により調製され、
ステップA1及びA2の溶液は、互いに分離された2つの反応容器中で、混合に先だって150と200℃の間の温度に予熱される、請求項1から5のいずれかに記載の方法。 - 低沸点溶媒が、水蒸気、メタノール又は2-ブタノールである、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
- 出発溶液が、高沸点溶媒を5から90重量%の量で含む、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
- 出発溶液が、一般式MXnの金属塩化物又は金属硝酸塩を含み、式中、Mは金属であり、Xは塩素又は硝酸イオンであり、nは1から4の整数である、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
- HMFへの変換が、出発溶液中に可溶な酸の存在下で行われる、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
- HMFへの変換が100℃から250℃で行われる、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
- HMFへの変換が10から200 mbarの圧力で行われる、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
- 連続的に実施され、出発溶液及び低沸点溶媒が蒸発器に連続的に供給され、生成物溶液が連続的に取り出される、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
- 反応容器が、薄膜蒸発器又はストリッピングカラムである、請求項1から14のいずれかに記載の方法。
- 低沸点溶媒が、出発溶液に対して向流で供給される、請求項1から15のいずれかに記載の方法。
- 得られたHMFの60%超が留出物中に存在する、請求項1から16のいずれかに記載の方法。
- 留出物が、2,5-フランジカルボン酸又は2,5-ビス(ヒドロキシメチル)フランを調製するために使用される、請求項1から17のいずれかに記載の方法。
- 工業的規模で実施される、請求項1から18のいずれかに記載の方法。
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