JP6072752B2 - 内燃機関の冷却制御装置 - Google Patents

内燃機関の冷却制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6072752B2
JP6072752B2 JP2014229481A JP2014229481A JP6072752B2 JP 6072752 B2 JP6072752 B2 JP 6072752B2 JP 2014229481 A JP2014229481 A JP 2014229481A JP 2014229481 A JP2014229481 A JP 2014229481A JP 6072752 B2 JP6072752 B2 JP 6072752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
internal combustion
combustion engine
cooling
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014229481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016094831A (ja
Inventor
肇 宇土
肇 宇土
洋右 山田
洋右 山田
光祐 伊原
光祐 伊原
住和 田中
住和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014229481A priority Critical patent/JP6072752B2/ja
Priority to CN201510754088.0A priority patent/CN105587401B/zh
Priority to US14/938,090 priority patent/US9828902B2/en
Priority to DE102015222232.2A priority patent/DE102015222232B4/de
Publication of JP2016094831A publication Critical patent/JP2016094831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6072752B2 publication Critical patent/JP6072752B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P5/00Pumping cooling-air or liquid coolants
    • F01P5/10Pumping liquid coolant; Arrangements of coolant pumps
    • F01P5/12Pump-driving arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B29/00Engines characterised by provision for charging or scavenging not provided for in groups F02B25/00, F02B27/00 or F02B33/00 - F02B39/00; Details thereof
    • F02B29/04Cooling of air intake supply
    • F02B29/0406Layout of the intake air cooling or coolant circuit
    • F02B29/0437Liquid cooled heat exchangers
    • F02B29/0443Layout of the coolant or refrigerant circuit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/12Arrangements for cooling other engine or machine parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • F01P7/167Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control by adjusting the pre-set temperature according to engine parameters, e.g. engine load, engine speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B29/00Engines characterised by provision for charging or scavenging not provided for in groups F02B25/00, F02B27/00 or F02B33/00 - F02B39/00; Details thereof
    • F02B29/04Cooling of air intake supply
    • F02B29/0493Controlling the air charge temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/02Intercooler
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、過給機を備えた内燃機関において、過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するための内燃機関の冷却制御装置に関する。
一般に、過給機を備えた内燃機関では、出力の向上を確保しながら、ノッキングの発生回避などのために、過給機で加圧されることによって昇温した吸入空気を、インタークーラを有する冷却制御装置によって冷却する。このような冷却制御装置として、従来、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この冷却制御装置は、水冷式のインタークーラと、ラジエータと、これらの間を連結する冷却水通路と、冷却水を送り出しながら循環させる電動ポンプとを備えている。インタークーラは、内燃機関の吸気通路において、過給機のコンプレッサよりも下流側に配置されており、電動ポンプが作動することによって、インタークーラとラジエータの間で冷却水が循環する。これにより、過給機で加圧されかつ吸気通路のインタークーラを通過する吸入空気は、冷却水との間で熱交換されることによって冷却され、温度が低下する。
また、上記の内燃機関には、排気通路に排出された排ガスの一部(以下「EGRガス」という)を、吸気通路のインタークーラよりも上流側に還流するEGR装置が設けられている。このため、EGRが実行されているときには、吸入空気及びEGRガス(以下、これらを併せて「吸入ガス」という)は、インタークーラを介して冷却され、温度が低下した状態で内燃機関の気筒に導入される。
EGRガスには通常、比較的多くの水蒸気が含まれており、そのため、吸入ガスをインタークーラによって冷やし過ぎると、その吸入ガス中の水蒸気が、インタークーラを通過する際に凝縮し、吸気通路内で凝縮水が発生することがある。このような凝縮水が、インタークーラを含む吸気系の構成部品に付着すると、その構成部品が腐食するおそれがある。そのため、上記の冷却制御装置では、インタークーラの出口側の温度(以下「出口温度」という)、すなわちインタークーラで冷却された吸入ガスの温度と、その時の露点温度とを比較し、出口温度が露点温度よりも高くなるように制御している。
具体的には、出口温度が露点温度よりも高いときには、電動ポンプを作動し、冷却水を循環させることによって、吸入ガスの温度を低下させる。一方、出口温度が露点温度以下のときには、電動ポンプを停止させたり、これに加えて、内燃機関本体を冷却する比較的高い温度の冷却水を、インタークーラ側に流入させたりすることによって、インタークーラ内の温度を上昇させる。それにより、出口温度を露点温度よりも高くし、吸入ガスがインタークーラで冷却される際の凝縮水の発生を抑制している。
特開2014−156804号公報
上述したように、この冷却制御装置では、上記の出口温度及び露点温度に応じ、電動ポンプの動作を制御することによって、出口温度を調整している。しかし、露点温度を基準として出口温度を調整するため、出口温度が露点温度付近に低下していても、必要以上に電動ポンプが作動し、それにより、多くの電力を消費することで、燃費に悪影響を与えるおそれがある。また、電動ポンプが停止している状態において、比較的高い温度の吸入ガスが吸気通路に導入されると、その吸入ガスを適切に冷却できず、その結果、内燃機関の出力が低下してしまうこともある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、冷却水ポンプの消費電力をできる限り抑制しながら冷却水を循環させることにより、吸入ガスの冷却及び凝縮水の発生抑制を両立できるとともに、冷却水ポンプを駆動することによる燃費への悪影響を抑制することができる内燃機関の冷却制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、過給機(実施形態における(以下、本項において同じ)ターボチャージャ11)を備えた内燃機関3において、過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するための内燃機関の冷却制御装置1であって、内燃機関の吸気通路4において過給機のコンプレッサ21の下流側に設けられ、吸入ガスを冷却水と熱交換することによって冷却するためのインタークーラ35と、冷却水を放熱させるための熱交換器(サブラジエータ51)と、インタークーラと熱交換器の間を連結し、これらの間で冷却水を循環させるための冷却水通路(第1冷却水通路52a及び第2冷却水通路52b)と、この冷却水通路に設けられ、冷却水を送り出すことによって循環させる電動式の冷却水ポンプ53と、この冷却水ポンプによる冷却水の送出し量(ポンプ流量QEWP)を制御するポンプ制御手段(ECU2)と、インタークーラに流入する冷却水の温度(冷却水温TWCAC)を検出する冷却水温度検出手段(水温センサ54)と、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段(ECU2、クランク角センサ61、アクセル開度センサ62)と、検出された運転状態に応じて、インタークーラ内の冷却水の目標温度(第1目標温度TWCMD1)を設定する目標温度設定手段(ECU2)と、を有し、ポンプ制御手段は、検出された冷却水の温度と設定された目標温度との偏差(冷却水温偏差ΔTWCAC)が所定値(第1所定値ΔT1)以下のときには、送出し量を0よりも大きい所定の最低流量Qminに制御し(図5のステップ32)、偏差が所定値よりも大きいときには、送出し量を偏差が大きいほど大きくなるように制御(ステップ35)、内燃機関は、内燃機関の排気通路5に排出された排ガスの一部をEGRガスとして吸気通路4のコンプレッサ21の上流側に還流させるEGR装置12を、さらに備えており、冷却制御装置1は、検出された運転状態に応じて、内燃機関が、EGR装置によるEGRガスの還流を実行しない、かつ、過給機による過給を実行する所定の運転領域にあるか否かを判定する運転領域判定手段(ECU2、図3のステップ1、11)を、さらに有し、ポンプ制御手段は、内燃機関が所定の運転領域にあると判定されたときに(ステップ11:YES)、偏差(冷却水温偏差ΔTWCAC)に関わらず、送出し量(指令値EWPCMD)を所定の最大流量Qmaxに制御する(ステップ13)ことを特徴とする。
この構成によれば、インタークーラ、熱交換器、これらの間を連結する冷却水通路、及び冷却水ポンプにより、冷却水が循環する回路が構成され、過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスが、吸気通路のインタークーラを通過する際に冷却される。また、インタークーラに流入する冷却水の温度を検出するとともに、内燃機関の運転状態に応じて、インタークーラ内の冷却水の目標温度、具体的には、インタークーラを通過する吸入ガスにおいて凝縮水が発生しないようにするための温度を設定する。そして、検出された冷却水の温度と目標温度との偏差が所定値以下のときには、冷却水ポンプによる冷却水の送出し量が0よりも大きい所定の最低流量に制御される。なお、最低流量とは、冷却水ポンプが制御可能な最低の送出し量であり、そのポンプ自体の特性によって決定される。
一般に、水冷式のインタークーラによる吸入ガスの冷却性能は、冷却水の流量に対する感度が低いのに対し、冷却水の温度に大きな影響を受ける。このため、冷却水ポンプによる冷却水の送出し量を低減しても、冷却水の温度を適切に制御することにより、吸入ガスの冷却を適切に行うことが可能である。また、仮に、冷却水ポンプを停止させ、冷却水の送出し量が0になると、冷却水の循環が止まり、その結果、冷却水の温度を適正に検出できず、その検出した温度を用いては、冷却制御を適切に行うことができない。加えて、例えば内燃機関の負荷が急上昇することで、吸入ガスの温度が急激に高くなる場合、冷却水の循環が止まっていると、吸入ガスの急激な温度変化に対応できず、吸入ガスを適切に冷却できないおそれもある。したがって、上記偏差が所定値以下のときに、冷却水を最低流量で送り出すよう、冷却水ポンプを制御することにより、吸入ガスの冷却を適切に行うことができ、これにより、冷却水ポンプの消費電力をできる限り抑制しながら、冷却水を循環させることができる。また、上記偏差が上記所定値よりも大きいときには、冷却水の送出し量が、偏差が大きいほど大きくなるように制御される。これにより、偏差が大きくても、冷却水の温度が目標温度に一致するよう、迅速に制御されることによって、吸入ガスを適切に冷却することができる。以上により、本発明によれば、吸入ガスの冷却及び凝縮水の発生抑制を両立できるとともに、冷却水ポンプを駆動することによる燃費への悪影響を抑制することができる。
また、上記の構成によれば、運転領域判定手段により、運転状態に応じて、内燃機関が、EGR装置によるEGRガスの還流を実行しない、かつ、過給機による過給を実行する所定の運転領域にあるか否かが判定される。そして、内燃機関が所定の運転領域にあると判定されたときには、上記偏差に関わらず、冷却ポンプによる冷却水の送出し量が所定の最大流量に制御される。なお、最大流量とは、内燃機関の最大出力時に、吸入ガスの十分な冷却を確保するために必要な流量である。
内燃機関が上記の所定の運転領域にあるときには、EGRガスが吸気通路に還流されず、したがって、吸入ガスに含まれる水分は、吸入空気中のもののみであり、吸入ガスにEGRガスが含まれる場合に比べて、非常に少ない。このため、過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを最大限に冷却しても、凝縮水の発生が問題になることがほとんどない。
以上の観点から、内燃機関が上記の所定の運転領域にあるときに、冷却ポンプによる冷却水の送出し量を所定の最大流量に制御し、過給機による加圧によって昇温した吸入ガスを最大限に冷却することにより、吸入ガスの充填効率を大幅に高めることができ、それにより、内燃機関の最大出力を確保できるとともに、燃費の向上を図ることができる。
また、請求項2に係る発明は、過給機(ターボチャージャ11)を備えた内燃機関3において、過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するための内燃機関の冷却制御装置1であって、内燃機関の吸気通路4において過給機のコンプレッサ21の下流側に設けられ、吸入ガスを冷却水と熱交換することによって冷却するためのインタークーラ35と、冷却水を放熱させるための熱交換器(サブラジエータ51)と、インタークーラと熱交換器の間を連結し、これらの間で冷却水を循環させるための冷却水通路(第1冷却水通路52a及び第2冷却水通路52b)と、この冷却水通路に設けられ、冷却水を送り出すことによって循環させる電動式の冷却水ポンプ53と、この冷却水ポンプによる冷却水の送出し量(ポンプ流量QEWP)を制御するポンプ制御手段(ECU2)と、インタークーラに流入する冷却水の温度(冷却水温TWCAC)を検出する冷却水温度検出手段(水温センサ54)と、内燃機関の回転数NE及び負荷(正味平均有効圧力BMEP)を含む運転状態を検出する運転状態検出手段(ECU2、クランク角センサ61、アクセル開度センサ62)と、検出された運転状態に応じて、インタークーラ内の冷却水の目標温度(第1目標温度TWCMD1)を設定する目標温度設定手段(ECU2)と、を有し、ポンプ制御手段は、検出された冷却水の温度と設定された目標温度との偏差(冷却水温偏差ΔTWCAC)が所定値(第1所定値ΔT1)以下のときには、送出し量を0よりも大きい所定の最低流量Qminに制御し(図5のステップ32)、偏差が所定値よりも大きいときには、送出し量を偏差が大きいほど大きくなるように制御し(ステップ35)、内燃機関は、内燃機関の排気通路5に排出された排ガスの一部をEGRガスとして吸気通路4のコンプレッサ21の上流側に還流させるEGR装置12を、さらに備えており、冷却制御装置1は、検出された運転状態に応じて、内燃機関が、内燃機関の回転数NEが、第1の所定値NEth以下のときにEGR装置によるEGRガスの還流が実行されるEGR領域の閾値としての第1の所定値NEthよりも大きく、過給機による過給を実行する所定の運転領域、又は、内燃機関の負荷(正味平均有効圧力BMEP)が、第2の所定値BMEPth以上のときに過給機による過給が実行される過給領域の閾値としての第2の所定値BMEPth以上で、EGR装置によるEGRガスの還流を実行しない所定の運転領域にあるか否かを判定する運転領域判定手段(ECU2、図3のステップ1、11)を、さらに有し、ポンプ制御手段は、内燃機関が所定の運転領域にあると判定されたときに(ステップ11:YES)、偏差(冷却水温偏差ΔTWCAC)に関わらず、送出し量(指令値EWPCMD)を所定の最大流量Qmaxに制御する(ステップ13)ことを特徴とする。
この構成によれば、上記の請求項1と同様の作用、効果を得ることができる。
本発明の一実施形態による冷却制御装置を適用した内燃機関を概略的に示す図である。 冷却制御装置の概略構成を示すブロック図である。 冷却水ポンプの流量制御処理を示すメインルーチンである。 第1目標温度TCMD1の算出処理を示すサブルーチンである。 冷却水ポンプのポンプ流量QEWPの算出処理を示すサブルーチンである。 運転状態に応じて、内燃機関の運転領域(EGR領域、EGR領域外、過給領域及びNA領域)を判定するためのマップである。 水の蒸気圧曲線を示す図である。 吸入ガスにおける吸入空気及びEGRガス中の水分の割合を説明するための図である。 冷却水温偏差ΔTWCACとポンプ流量QEWPとの関係が設定されたテーブルである。 第2目標水温TWCMD2を算出するためのマップである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による冷却制御装置1を適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3を概略的に示しており、図2は、冷却制御装置1の概略構成を示している。図1に示すように、このエンジン3は、4つの気筒3aを有するガソリンエンジンであり、車両(図示せず)に動力源として搭載されている。また、このエンジン3は、ターボチャージャ11(過給機)、EGR装置12及び冷却装置13などを備えている。
ターボチャージャ11は、吸気通路4に設けられたコンプレッサ21と、排気通路5に設けられ、シャフト22を介してコンプレッサ21と一体に回転するタービン23と、複数の可変ベーン24と、可変ベーン24を駆動するベーンアクチュエータ24aなどを備えている。このターボチャージャ11では、排気通路5を流れる排ガスによってタービン23が回転駆動されると、これと一体のコンプレッサ21も同時に回転することによって、吸入ガスを加圧しながらエンジン本体3b側に送り出す過給動作が行われる。
可変ベーン24は、タービン23を収容するハウジング(図示せず)の壁部に回動自在に取り付けられており、ベーンアクチュエータ24aに機械的に連結されている。可変ベーン24の開度は、後述するECU2により、ベーンアクチュエータ24aを介して制御される。これにより、タービン23に吹き付けられる排ガスの量が変化するのに伴い、タービン23及びコンプレッサ21の回転速度が変化することによって、過給圧が制御される。
吸気通路4には、上流側から順に、湿度センサ31が取り付けられたエアクリーナ32、LP用吸気絞り弁30、吸気圧センサ33、前記コンプレッサ21、過給圧センサ34、冷却装置13のインタークーラ35、及びスロットル弁6が設けられている。湿度センサ31は、エアクリーナ32に取り入れられた外気の湿度RHを相対湿度として検出し、その検出信号をECU2に出力する。吸気圧センサ33は、吸気通路4内のコンプレッサ21よりも上流側の圧力を、吸気圧PBとして検出し、その検出信号をECU2に出力する。また、この吸気圧センサ33は、吸気通路4のエアクリーナ32の下流側に回動自在に設けられたLP用吸気絞り弁30が、ECU2からの制御入力に応じて、LPアクチュエータ30aを介して制御されることにより、EGR装置12によるEGRガスを安定して導入するために生成される弱負圧についても、吸気圧PBとして検出し、その検出信号をECU2に出力する。過給圧センサ34は、吸気通路4内のコンプレッサ21のすぐ下流側の圧力を、過給圧PBSTとして検出し、その検出信号をECU2に出力する。
インタークーラ35は、ターボチャージャ11のコンプレッサ21で加圧された吸入ガスを、冷却水との熱交換によって冷却する。なお、このインタークーラ35を含む冷却装置13については後述する。
スロットル弁6は、吸気通路4の吸気マニホルド4aよりも上流側に配置され、吸気通路4内に回動自在に設けられている。スロットル弁6の開度は、ECU2からの制御入力に応じて、THアクチュエータ6aを介して制御され、それにより、スロットル弁6を通過する吸入ガスの量が制御される。
排気通路5のタービン23よりも下流側には、触媒7が設けられている。この触媒7は、例えば三元触媒で構成されており、排気通路5を流れる排ガス中のHCやCOを酸化するとともに、NOxを還元させることによって、排ガスを浄化する。
EGR装置12は、排気通路5に排出された排ガスの一部をEGRガスとして吸気通路4に還流させるEGR動作を実行するものであり、EGR通路41、EGR弁42及びEGRクーラ43などで構成されている。EGR通路41は、吸気通路4のコンプレッサ21よりも上流側と、排気通路5の触媒7よりも下流側に接続されている。
EGR弁42は、バタフライ式のものであり、DCモータなどで構成されたEGRアクチュエータ42aに連結されている。EGR弁42の回動角度は、EGRアクチュエータ42aに供給される電流をECU2で制御することによって制御され、それにより、排気通路5から吸気通路4に還流するEGRガスの量が制御される。
EGRクーラ43は、EGR通路41のEGR弁42よりも上流側(排気通路5側)に配置されており、エンジン本体3bを冷却する冷却水を利用して、EGR通路41を流れる高温のEGRガスを冷却する。
冷却装置13は、ターボチャージャ11の過給動作で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するものである。この冷却装置13は、前記インタークーラ35と、サブラジエータ51(熱交換器)と、両者35及び51の間を連結し、これらの間で冷却水を循環させるための第1冷却水通路52a及び第2冷却水通路52bと、第1冷却水通路52aに設けられ、冷却水を送り出す電動式の冷却水ポンプ53などを備えている。サブラジエータ51は、冷却水を放熱させることによって、冷却水の温度を下げるものである。
冷却水ポンプ53は、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)からの通電によって、冷却水を吐出するように駆動され、その冷却水を、サブラジエータ51側からインタークーラ35側に送り出すようになっている。したがって、この冷却装置13では、冷却水が図1の反時計方向に循環する。また、冷却水ポンプ53は、ECU2からの制御信号によって、冷却水の送出し量であるポンプ流量QEWPが制御される。
第1冷却水通路52aには、インタークーラ35と冷却水ポンプ53の間に、水温センサ54(冷却水温度検出手段)が設けられている。この水温センサ54は、インタークーラ35に流入する冷却水の温度である冷却水温TWCACを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
また、冷却装置13には、上記の第1及び第2冷却水通路52a及び52bと、エンジン本体3bの冷却回路(図示せず)とを接続する連絡通路として、冷却水を流通可能な第1連絡通路55a及び第2連絡通路55bが設けられている。具体的には、第1連絡通路55aは、第1冷却水通路52aのサブラジエータ51と冷却水ポンプ53の間に接続される一方、第2連絡通路55bは、第2冷却水通路52bに接続されている。
上記の第1連絡通路55aには、シャットバルブ56が設けられている。このシャットバルブ56は、ECU2からの制御信号により、SHUTアクチュエータ56aを介して制御され、第1連絡通路55aを開閉する。具体的には、第1連絡通路55aが開放されたときには、冷却装置13とエンジン本体3bの冷却回路が接続され、それにより、エンジン本体3b側の冷却水は、冷却装置13側への流入が許容される。エンジン本体3b側の冷却水は、冷却装置13側の冷却水よりも温度が高く、したがって、エンジン本体3b側の冷却水が冷却装置13に流入したときには、冷却装置13の冷却水の温度が高くなる。
一方、シャットバルブ56によって第1連絡通路55aが閉鎖されたときには、エンジン本体3b側の冷却水が、冷却装置13側に流れることはなく、したがって、冷却装置13では、インタークーラ35、サブラジエータ51、第1及び第2冷却水通路52a、52bによって閉回路が構成され、この閉回路において冷却水が循環する。
また、エンジン3には、クランク角センサ61が設けられている。このクランク角センサ61は、クランクシャフト(図示せず)の回転に伴い、所定のクランク角(例えば30°)ごとに、パルス信号であるCRK信号をECU2に出力する。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、ECU2には、アクセル開度センサ62から、車両のアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサの検出信号などに応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じて、冷却水ポンプ53の流量制御処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2がポンプ制御手段及び運転領域判定手段に相当する。
図3は、ECU2で実行される冷却水ポンプ53の流量制御処理を示している。本処理は、所定の周期で実行される。
本処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、エンジン3が、EGRを実行すべき運転領域であるEGR領域にあるか否かを判別する。
図6は、エンジン3の運転状態に応じて、そのエンジン3の運転領域、具体的には、上記EGR領域、EGRを実行すべきでないEGR領域外、過給を実行すべき過給領域、及び自然吸気を実行すべきNA領域を判別するためのマップを示している。このマップでは、エンジン回転数NEと、エンジン負荷を表す正味平均有効圧力BMEPとに応じて、エンジン3の運転領域が設定されている。具体的には、エンジン3の運転領域は、エンジン回転数NEが所定値NEth以下で比較的低いときに、EGR領域に設定される一方、エンジン回転数NEが所定値NEthよりも大きく、比較的高いときに、EGR領域外に設定されている。また、エンジン3の運転領域は、正味平均有効圧力BMEPが所定値BMEPth以上で、エンジン負荷が比較的大きいときに、過給領域に設定される一方、正味平均有効圧力BMEPが所定値BMEPthよりも小さく、エンジン負荷が比較的小さいときに、NA領域に設定されている。
上記ステップ1の判別結果がYESで、エンジン3がEGR領域にあるときには、EGRが実行されており、吸入ガス中のEGRガスの割合であるEGR率Regrを算出する(ステップ2)。このEGR率Regrは、エンジン回転数NE及びアクセル開度APに応じ、図示しないマップを検索することによって算出される。
次いで、EGRガス中の水蒸気分圧Pwegrを算出する(ステップ3)。この水蒸気分圧Pwegrは、ターボチャージャ11のコンプレッサ21よりも上流側の圧力(本実施形態では吸気圧PB)、上記ステップ2で算出したEGR率Regr、及び排ガス中の水蒸気割合(本実施形態では0.14)を用いて、下式(1)により算出する。
Pwegr=PB×Regr×0.14 ・・・(1)
続くステップ4において、吸気通路4のインタークーラ35を通過する吸入ガスにおいて凝縮水が発生しないようにするための冷却水温TWCACの目標温度である第1目標水温TWCMD1を算出する。ここで、第1目標水温TWCMD1の算出手法について詳細に説明する。
図7は、水の蒸気圧曲線を示している。この蒸気圧曲線において、例えばA点の温度及び圧力をそれぞれT1及びP1とし、B点の温度及び圧力をそれぞれT2及びP2とすると、これら2点の温度及び圧力を用い、蒸気圧曲線は、クラウジウス−クラペイロンの式から、下式(2)によって近似することができる。
Figure 0006072752
式(2)により、蒸気圧曲線上の任意の圧力Pと温度Tとの関係は、下式(3)によって表すことができる。
Figure 0006072752
式(3)の括弧内の3つの加算項のうち、右側2つの加算項は定数であるので、これらの加算項を定数Cとすると、式(3)は下式(4)に書き換えられる。
Figure 0006072752
この式(4)で表される蒸気の液体が水の場合、L/R及びCは、蒸気圧曲線上の2点の温度及び圧力が分かれば、式(4)のL/R及びCを算出することができる。例えば、前述したA点(100℃,101.3kPa)及びB点(10℃,1.33kPa)の温度及び圧力を式(4)に代入することにより、L/R及びCは、以下の値となる。
L/R=5087.06
C=18.25
これらの値を式(4)に代入すると、水蒸気圧における圧力P及び温度Tの関係を表す下式(5)が得られる。
Figure 0006072752
この式(5)において、温度Tの逆関数は、下式(6)で表される。
Figure 0006072752
図8は、EGRが実行されるときの吸入ガスにおける吸入空気(外気)及びEGRガスを模式的に示している。同図に示すように、吸入ガスには、吸入空気に含まれる水分と、EGRガスに含まれる水分が存在し、これらの水分量の和が、エンジン3に導入される吸入ガス中の水分量である。
上記の吸入ガスにおける吸入空気中の水蒸気分圧Pwambは、前記式(5)で算出される飽和水蒸気圧PV、及び湿度RHを用いて、下式(7)で求められる。
Pwamb=PV×RH×(1−Regr) ・・・(7)
また、EGRガス中の水蒸気分圧Pwegrは、前記式(1)で求められる。加えて、上記のエンジン3には、ターボチャージャ11が設けられているため、エンジン3が過給領域にある場合、吸入ガスは、コンプレッサ21で加圧される。このため、その吸入ガスの水蒸気分圧Pwtotalは、吸入空気及びEGRガス中の水蒸気分圧に、過給圧PBSTを乗じた下式(8)で求められる。
Pwtotal=PBST×(Pwamb+Pwegr)
=PBST×{PV×RH×(1−Regr)+PB×Regr×0.14}
・・・(8)
以上のようにして得られる吸入ガスの水蒸気分圧Pwtotalを用い、前記式(6)により、第1目標水温TCMD1は、下式(9)で表される。
Figure 0006072752
図4は、上述した第1目標水温TCMD1の算出処理を示すサブルーチンである。本処理ではまず、飽和水蒸気圧PV、湿度RH、及びステップ2で算出したEGR率Regrを用いて、前記式(7)により、吸入ガスにおける吸入空気中の水蒸気分圧Pwambを算出する(ステップ21)。
次いで、過給圧PBST、ステップ21で算出した吸入空気中の水蒸気分圧Pwamb、及びステップ3で算出したEGRガス中の水蒸気分圧Pwegrを用いて、前記式(8)により、吸入ガスの水蒸気分圧Pwtotalを算出する(ステップ22)。
そして、上記ステップ22で算出した吸入ガスの水蒸気分圧Pwtotalを用いて、前記式(9)により、第1目標水温TCMD1を算出し(ステップ23)、本処理を終了する。
図3に戻り、ステップ4に続くステップ5において、冷却水温TWCACがステップ4で算出した第1目標水温TWCMD1よりも低いか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、シャットバルブ開放フラグF_SHUTVALを「0」にセットする(ステップ6)。この場合には、シャットバルブ56が閉鎖され、又はすでに閉鎖されているときにはその状態が維持される。これにより、冷却装置13の冷却水は、冷却装置13の閉回路で循環する。
一方、上記ステップ5の判別結果がYESのときには、シャットバルブ開放フラグF_SHUTVALを「1」にセットする(ステップ7)。この場合には、シャットバルブ56が開放され、又はすでに開放されているときにはその状態が維持される。これにより、エンジン本体3b側の比較的高い温度の冷却水が、冷却装置13側に流入し、その結果、冷却装置13の冷却水の温度が上昇する。
次いで、冷却水温TWCACと、ステップ4で算出した第1目標水温TWCMD1との偏差の絶対値を、冷却水温偏差ΔTWCACとして算出し(ステップ8)、この冷却水温偏差ΔTWCACに応じて、図9に示すQEWPテーブルを検索することにより、冷却水ポンプ53のポンプ流量QEWPを算出する(ステップ9)。
図9に示すように、QEWPテーブルでは、冷却水温偏差ΔTWCACが第1所定値ΔT1以下のときには、ポンプ流量QEWPが0よりも大きい所定の最低流量Qminに設定されている。この最低流量Qminは、冷却水ポンプ53が制御可能な最低の流量であり、そのポンプ自体の特性によって決定される。また、QEWPテーブルでは、冷却水温偏差ΔTWCACが第1所定値ΔT1よりも大きく、第2所定値ΔT2未満のときには、冷却水温偏差ΔTWCACが大きいほど、ポンプ流量QEWPが大きくなるように設定されている。さらに、QEWPテーブルでは、冷却水温偏差ΔTWCACが第2所定値ΔT2以上のときには、ポンプ流量QEWPが所定の最大流量Qmaxに設定されている。この最大流量Qmaxは、エンジン3の最大出力時に、吸入ガスの十分な冷却を確保するために必要な流量である。
図5は、ポンプ流量QEWPの算出処理を示すサブルーチンである。本処理ではまず、前記ステップ8で算出した冷却水温偏差ΔTWCACが第1所定値ΔT1以下であるか否かを判別する(ステップ31)。この判別結果がYESのときには、ポンプ流量QEWPを最低流量Qminにセットし(ステップ32)、本処理を終了する。また、上記ステップ31の判別結果がNOのときには、ステップ33に進み、冷却水温偏差ΔTWCACが第2所定値ΔT2以上であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、ポンプ流量QEWPを最大流量Qmaxにセットし(ステップ34)、本処理を終了する。
一方、前記ステップ33の判別結果がNOのとき、すなわちΔT1<ΔTWCAC<ΔT2のときには、冷却水温偏差ΔTWCACに応じて、図9のQEWPテーブルを検索することにより、ポンプ流量QEWPを算出し(ステップ35)、本処理を終了する。このステップ35では、前述したように、ポンプ流量QEWPは、冷却水温偏差ΔTWCACが大きいほど、ポンプ流量QEWPが大きくなるように算出される。
図3に戻り、ステップ9に続くステップ10において、ステップ9で算出したポンプ流量QEWPを、冷却水ポンプ53による冷却水の送出し量の指令値EWPCMDとして設定し(ステップ10)、本処理を終了する。これにより、EGRの実行中において、吸入ガスが吸気通路4のインタークーラ35を通過する際に、冷却水ポンプ53の最低限の作動によって、凝縮水の発生抑制を確保でき、それにより、冷却水ポンプ53を駆動することによる燃費への悪影響を最小限にとどめることができる。
前記ステップ1の判別結果がNOのとき、すなわちエンジン3がEGR領域外であるときには、ステップ11に進み、エンジン3が過給領域にあるか否かを判別する。この判別結果がYESのとき、すなわちエンジン3がEGR領域外でかつ過給領域にあるときには、シャットバルブ開放フラグF_SHUTVALを「0」にセットし(ステップ12)、冷却水ポンプ53への指令値EWPCMDを最大流量Qmaxにセットして(ステップ13)、本処理を終了する。
この場合には、エンジン3にEGRガスが導入されず、吸入ガス(吸入空気)中の水分量が比較的少ないことで、その吸入ガスを冷却しても凝縮水の発生が非常に低い。このため、シャットバルブ56を閉鎖した状態で、冷却水ポンプ53の送出し量を最大流量Qmaxとして、冷却装置13の閉回路で冷却水を循環させる。これにより、ターボチャージャ11で加圧された吸入ガス(吸入空気)が、最大限冷却され、それにより、エンジン3の出力向上を確保することができる。
一方、前記ステップ11の判別結果がNOのとき、すなわちエンジン3がEGR領域外でかつNA領域にあるときには、ステップ14に進み、冷却水温TWCACの目標温度である第2目標水温TWCMD2を算出する。具体的には、エンジン回転数NEと、エンジン負荷を表す正味平均有効圧力BMEPとに応じ、図10に示すTWCMD2マップを検索することによって、第2目標水温TWCMD2を算出する。
このTWCMD2マップでは、第2目標水温TWCMD2として、3つの所定の温度TWCMD2_L、TWCMD2_M及びTWCMD2_Hが設定されている。これらの3つの温度の大小関係は、TWCMD2_L<TWCMD2_M<TWCMD2_Hであり、エンジン負荷が高いほど、温度が低くなるように設定されている。また、エンジン回転数NE及び正味平均有効圧力BMEPに基づく第2目標水温TWCMD2の値が、上記3つの温度のいずれにも一致しないときには、第2目標水温TWCMD2は、補間演算によって求められる。
前記ステップ14に続くステップ15において、冷却水温TWCACが第2目標水温TWCMD2よりも低いか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、シャットバルブ開放フラグF_SHUTVALを「0」にセットする(ステップ16)。この場合には、前記ステップ6と同様、シャットバルブ56が閉鎖され又はその状態に維持される。これにより、冷却装置13の冷却水は、冷却装置13の閉回路で循環する。
一方、ステップ15の判別結果がYESのときには、シャットバルブ開放フラグF_SHUTVALを「1」にセットする(ステップ17)。この場合には、前記ステップ7と同様、シャットバルブ56が開放され又はその状態に維持される。これにより、エンジン本体3b側の比較的高い温度の冷却水が、冷却装置13側に流入し、その結果、冷却装置13の冷却水の温度が上昇する。
次いで、冷却水温TWCACと、ステップ14で算出した第2目標水温TWCMD2との偏差の絶対値を、冷却水温偏差ΔTWCACとして算出する(ステップ18)。そして、前述したステップ9及び10を実行する。すなわち、ステップ18で算出した冷却水温偏差ΔTWCACに応じて、図9に示すQEWPテーブルを検索することにより、冷却水ポンプ53のポンプ流量QEWPを算出し(ステップ9)、そのポンプ流量QEWPを、冷却水ポンプ53による冷却水の送出し量の指令値EWPCMDとして設定し(ステップ10)、本処理を終了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、インタークーラ35、サブラジエータ51、第1及び第2冷却水通路52a、52b、並びに冷却水ポンプ53により、冷却水が循環する回路が構成され、ターボチャージャ11で加圧されることによって昇温した吸入ガスが、吸気通路4のインタークーラ35を通過する際に冷却される。また、冷却水温TWCACと第1目標温度TWCMD1との偏差の絶対値である冷却水温偏差ΔTWCACが、第1所定温度ΔT1以下のときには、冷却水ポンプ53のポンプ流量QEWPを0よりも大きい最低流量Qminに制御することにより、冷却水ポンプ53の消費電力をできる限り抑制しながら、冷却水を循環させることができ、それにより、吸入ガスの冷却及び凝縮水の発生抑制を両立できるとともに、冷却水ポンプを駆動することによる燃費への悪影響を抑制することができる。
また、エンジン3がEGR領域外でかつ過給領域にあるときには、冷却水温偏差ΔTWCACに関わらず、冷却ポンプ53のポンプ流量QEWPを最大流量Qmaxに制御するので、ターボチャージャ11による加圧によって昇温した吸入ガスを最大限に冷却することにより、吸入ガスの充填効率を大幅に高めることができ、それにより、エンジン3の最大出力を確保できるとともに、燃費の向上を図ることができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明をガソリンエンジンに適用した場合について説明したが、ディーゼルエンジンに適用することも可能である。また、過給機として、排ガスで駆動されるターボチャージャを例示したが、エンジンの出力軸を介して駆動されるスーパーチャージャを用いることも可能である。
また、実施形態で示した冷却制御装置1の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 冷却制御装置
2 ECU(ポンプ制御手段、運転領域判定手段)
3 内燃機関
3b エンジン本体
4 吸気通路
5 排気通路
11 ターボチャージャ(過給機)
12 EGR装置
13 冷却装置
21 コンプレッサ
35 インタークーラ
51 サブラジエータ(熱交換器)
52a 第1冷却水通路
52b 第2冷却水通路
53 冷却水ポンプ
54 水温センサ(冷却水温度検出手段)
61 クランク角センサ(運転状態検出手段)
62 アクセル開度センサ(運転状態検出手段)
RH 外気湿度
PB 吸気圧
PBST 過給圧
QEWP ポンプ流量
TWCAC 冷却水温
NE エンジン回転数
AP アクセル開度
Pwegr EGRガス中の水蒸気分圧
Pwegr EGRガス中の水蒸気分圧
Regr EGR率
TWCMD1 第1目標水温
TWCMD2 第2目標水温
ΔTWCAC 冷却水温偏差
Qmin 最低流量
Qmax 最大流量
EWPCMD 冷却水ポンプに対する指令値

Claims (2)

  1. 過給機を備えた内燃機関において、前記過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するための内燃機関の冷却制御装置であって、
    前記内燃機関の吸気通路において前記過給機のコンプレッサの下流側に設けられ、前記吸入ガスを冷却水と熱交換することによって冷却するためのインタークーラと、
    前記冷却水を放熱させるための熱交換器と、
    前記インタークーラと前記熱交換器の間を連結し、これらの間で前記冷却水を循環させるための冷却水通路と、
    この冷却水通路に設けられ、前記冷却水を送り出すことによって循環させる電動式の冷却水ポンプと、
    この冷却水ポンプによる前記冷却水の送出し量を制御するポンプ制御手段と、
    前記インタークーラに流入する前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記検出された運転状態に応じて、前記インタークーラ内の前記冷却水の目標温度を設定する目標温度設定手段と、
    を有し、
    前記ポンプ制御手段は、前記検出された冷却水の温度と前記設定された目標温度との偏差が所定値以下のときには、前記送出し量を0よりも大きい所定の最低流量に制御し、前記偏差が前記所定値よりも大きいときには、前記送出し量を前記偏差が大きいほど大きくなるように制御し、
    前記内燃機関は、当該内燃機関の排気通路に排出された排ガスの一部をEGRガスとして前記吸気通路の前記コンプレッサの上流側に還流させるEGR装置を、さらに備えており、
    前記冷却制御装置は、前記検出された運転状態に応じて、前記内燃機関が、前記EGR装置による前記EGRガスの還流を実行しない、かつ、前記過給機による過給を実行する所定の運転領域にあるか否かを判定する運転領域判定手段を、さらに有し、
    前記ポンプ制御手段は、前記内燃機関が前記所定の運転領域にあると判定されたときに、前記偏差に関わらず、前記送出し量を所定の最大流量に制御することを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。
  2. 過給機を備えた内燃機関において、前記過給機で加圧されることによって昇温した吸入ガスを冷却するための内燃機関の冷却制御装置であって、
    前記内燃機関の吸気通路において前記過給機のコンプレッサの下流側に設けられ、前記吸入ガスを冷却水と熱交換することによって冷却するためのインタークーラと、
    前記冷却水を放熱させるための熱交換器と、
    前記インタークーラと前記熱交換器の間を連結し、これらの間で前記冷却水を循環させるための冷却水通路と、
    この冷却水通路に設けられ、前記冷却水を送り出すことによって循環させる電動式の冷却水ポンプと、
    この冷却水ポンプによる前記冷却水の送出し量を制御するポンプ制御手段と、
    前記インタークーラに流入する前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記内燃機関の回転数及び負荷を含む運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記検出された運転状態に応じて、前記インタークーラ内の前記冷却水の目標温度を設定する目標温度設定手段と、
    を有し、
    前記ポンプ制御手段は、前記検出された冷却水の温度と前記設定された目標温度との偏差が所定値以下のときには、前記送出し量を0よりも大きい所定の最低流量に制御し、前記偏差が前記所定値よりも大きいときには、前記送出し量を前記偏差が大きいほど大きくなるように制御し、
    前記内燃機関は、当該内燃機関の排気通路に排出された排ガスの一部をEGRガスとして前記吸気通路の前記コンプレッサの上流側に還流させるEGR装置を、さらに備えており、
    前記冷却制御装置は、前記検出された運転状態に応じて、前記内燃機関が、前記内燃機関の回転数が、第1の所定値以下のときに前記EGR装置による前記EGRガスの還流が実行されるEGR領域の閾値としての当該第1の所定値よりも大きく、前記過給機による過給を実行する所定の運転領域、又は、前記内燃機関の負荷が、第2の所定値以上のときに前記過給機による過給が実行される過給領域の閾値としての当該第2の所定値以上で、前記EGR装置による前記EGRガスの還流を実行しない所定の運転領域にあるか否かを判定する運転領域判定手段を、さらに有し、
    前記ポンプ制御手段は、前記内燃機関が前記所定の運転領域にあると判定されたときに、前記偏差に関わらず、前記送出し量を所定の最大流量に制御することを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。
JP2014229481A 2014-11-12 2014-11-12 内燃機関の冷却制御装置 Expired - Fee Related JP6072752B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229481A JP6072752B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 内燃機関の冷却制御装置
CN201510754088.0A CN105587401B (zh) 2014-11-12 2015-11-09 内燃机的冷却控制装置
US14/938,090 US9828902B2 (en) 2014-11-12 2015-11-11 Cooling control system for internal combustion engine
DE102015222232.2A DE102015222232B4 (de) 2014-11-12 2015-11-11 Kühlungs-steuer-/regelsystem für einen verbrennungsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229481A JP6072752B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 内燃機関の冷却制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016094831A JP2016094831A (ja) 2016-05-26
JP6072752B2 true JP6072752B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=55803478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014229481A Expired - Fee Related JP6072752B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 内燃機関の冷却制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9828902B2 (ja)
JP (1) JP6072752B2 (ja)
CN (1) CN105587401B (ja)
DE (1) DE102015222232B4 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5943848B2 (ja) * 2013-01-29 2016-07-05 三菱重工業株式会社 多段式過給システム及びその制御装置並びにその制御方法
JP6364895B2 (ja) * 2014-04-02 2018-08-01 株式会社デンソー 内燃機関のegrシステム
US9551275B2 (en) * 2014-08-07 2017-01-24 Caterpillar Inc. Cooling system having pulsed fan control
WO2016125525A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却制御装置
JP6707038B2 (ja) * 2017-01-23 2020-06-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置
DE102017123468A1 (de) * 2017-10-10 2019-04-11 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine, Brennkraftmaschine und Kraftfahrzeug
KR102391010B1 (ko) * 2017-10-18 2022-04-27 현대자동차주식회사 차량용 냉각시스템의 페일세이프 제어방법
JP6943200B2 (ja) * 2018-02-13 2021-09-29 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
JP7239883B2 (ja) * 2019-06-18 2023-03-15 マツダ株式会社 エンジンの冷却装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2526586Y2 (ja) * 1991-12-12 1997-02-19 日野自動車工業株式会社 インタクーラ冷却装置
JPH0618629U (ja) * 1992-08-17 1994-03-11 日立造船株式会社 エンジン掃気温度調整設備
US6321697B1 (en) * 1999-06-07 2001-11-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cooling apparatus for vehicular engine
US6604515B2 (en) * 2001-06-20 2003-08-12 General Electric Company Temperature control for turbocharged engine
DE10224063A1 (de) 2002-05-31 2003-12-11 Daimler Chrysler Ag Verfahren zur Wärmeregulierung einer Brennkraftmaschine für Fahrzeuge
DE102004024289A1 (de) * 2004-05-15 2005-12-15 Deere & Company, Moline Kühlsystem für ein Fahrzeug
JP2006348793A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
JP2007024013A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置
SE529413C2 (sv) * 2005-12-21 2007-08-07 Scania Cv Ab Arrangemang och förfarande för återcirkulation av avgaser hos en förbränningsmotor
SE534412C2 (sv) 2009-10-22 2011-08-16 Scania Cv Ab Arrangemang för att kyla komprimerad luft som leds till en förbränningsmotor
US20110225955A1 (en) * 2010-02-17 2011-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust apparatus for internal combustion engine
JP5445284B2 (ja) * 2010-04-01 2014-03-19 株式会社デンソー 内燃機関の吸気温度制御装置
CN103097704B (zh) 2010-09-08 2015-02-11 丰田自动车株式会社 发动机的控制装置及控制方法
US20120067332A1 (en) * 2010-09-17 2012-03-22 Gm Global Technology Operations, Inc. Integrated exhaust gas recirculation and charge cooling system
WO2012176286A1 (ja) * 2011-06-22 2012-12-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US9212630B2 (en) * 2011-11-09 2015-12-15 General Electric Company Methods and systems for regenerating an exhaust gas recirculation cooler
GB2501304B (en) * 2012-04-19 2019-01-16 Ford Global Tech Llc Apparatus and method for engine warm up
JP2014015885A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Denso Corp 車両用冷却システム
DE102012223069A1 (de) 2012-12-13 2014-06-18 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kühlmittelkreislauf für eine Brennkraftmaschine
JP5962534B2 (ja) 2013-02-15 2016-08-03 トヨタ自動車株式会社 インタークーラの温度制御装置
US9394858B2 (en) 2013-03-11 2016-07-19 Ford Global Technologies, Llc Charge air cooling control for boosted engines to actively maintain targeted intake manifold air temperature
KR20160050924A (ko) 2014-10-31 2016-05-11 현대자동차주식회사 수랭식 인터쿨러를 구비한 차량의 워터 펌프 제어 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US9828902B2 (en) 2017-11-28
CN105587401B (zh) 2018-04-27
CN105587401A (zh) 2016-05-18
US20160131017A1 (en) 2016-05-12
DE102015222232A1 (de) 2016-05-12
JP2016094831A (ja) 2016-05-26
DE102015222232B4 (de) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6072752B2 (ja) 内燃機関の冷却制御装置
US10473063B2 (en) EGR system for internal-combustion engine
WO2016178302A1 (ja) 内燃機関の低水温冷却装置
JP6348654B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6339701B2 (ja) 内燃機関の冷却制御装置
JP6327199B2 (ja) 内燃機関の低水温冷却装置
JP2016006310A (ja) 内燃機関の制御システム
JP6589906B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6536708B2 (ja) 内燃機関のegrシステム
JP2016211430A (ja) 内燃機関の冷却制御装置
US20170152790A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP2014148957A (ja) Egrガス冷却装置
US9926936B2 (en) Variable discharge compressor control
JP2021080913A (ja) ガス流量算出方法
WO2020049406A1 (ja) 排気再循環装置の動作制御方法及び排気再循環装置
WO2019065308A1 (ja) 冷却システム
JP7135402B2 (ja) 冷却システム
JP2015124672A (ja) 内燃機関
JP2023019480A (ja) 車両の制御装置
JP2016176439A (ja) 内燃機関の冷却装置及び制御装置
JP2020037911A (ja) 過給システム及び過給システムの制御装置
JP2018021454A (ja) 内燃機関の排気還流システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6072752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees