JP2023019480A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機を含む内燃機関の出力や燃費の悪化と、インタークーラにおける凝縮水の凍結との双方を良好に抑制する。【解決手段】本開示の車両の制御装置は、内燃機関と、当該内燃機関の吸入空気を圧縮する過給機と、当該過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラと、当該インタークーラまたはインタークーラの冷媒を冷却する熱交換器に対する空気の供給量を変化させるグリルシャッタとを含む車両の制御装置であって、車両のアクセル開度が所定開度未満であり、かつ車両がインタークーラまたは上記熱交換器で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときに、グリルシャッタの開度を最小にする。【選択図】図1

Description

本開示は、内燃機関と、内燃機関の吸入空気を圧縮する過給機と、過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラとを含む車両の制御装置に関する。
従来、過給機のコンプレッサにより圧縮された圧縮空気を冷却する冷却装置として、圧縮空気が通過する空冷式のインタークーラと、インタークーラへの送風を遮断するグリルシャッタと、インタークーラの周囲温度を検出する温度センサと、圧縮空気の圧力値を検出する圧力センサと、グリルシャッタを開閉制御する制御部とを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この冷却装置の制御部は、温度センサの検出値が零下であり、かつ、圧力センサの検出値が予め定められた閾値未満である場合に、グリルシャッタを閉とする制御を行い、それ以外の場合には、グリルシャッタを開とする制御を行う。また、圧力センサの検出値と比較される閾値は、周囲温度が零下の状況であってもインタークーラ内で生じた凝縮水が凍結しない状態に保たれるときの圧力として定められる。これにより、インタークーラ内で生じた凝縮水が凍結するおそれがあるときには、インタークーラへの送風をグリルシャッタにより遮断して凝縮水の凍結を抑制することが可能となる。また、インタークーラ内で生じた凝縮水が凍結するおそれがないときには、グリルシャッタを開いて圧縮空気の冷却を担保することができる。
特開2020-069916号公報
しかしながら、インタークーラ内で生じた凝縮水が凍結するおそれがあるときに、グリルシャッタを一律に閉じてしまうと、過給機により圧縮された空気を冷却すべきであるにも拘わらず当該空気が冷却されなくなり、酸素量の減少に起因して内燃機関の出力や燃費が悪化してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、過給機を含む内燃機関の出力や燃費の悪化と、インタークーラにおける凝縮水の凍結との双方を良好に抑制することを主目的とする。
本開示の車両の制御装置は、内燃機関と、前記内燃機関の吸入空気を圧縮する過給機と、前記過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラまたは前記インタークーラの冷媒を冷却する熱交換器に対する空気の供給量を変化させるグリルシャッタとを含む車両の制御装置において、前記車両のアクセル開度が所定開度未満であり、かつ前記車両が前記インタークーラまたは前記熱交換器で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときに、前記グリルシャッタの開度を最小にするものである。
本開示の車両の制御装置は、過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラまたは当該インタークーラの冷媒を冷却する熱交換器に対する空気の供給量を変化させるグリルシャッタを制御するものである。そして、当該制御装置は、アクセル開度が所定開度未満であって、かつ車両がインタークーラまたは熱交換器で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときに、グリルシャッタの開度を最小にする。これにより、アクセル開度が所定開度以上であるときには、車両の周囲環境の状態に拘わらず、グリルシャッタを開いてインタークーラまたは熱交換器に空気を供給することができる。従って、アクセル開度が大きく、過給機により圧縮された空気を冷却すべきであるにも拘わらず、当該空気が冷却されなくなって内燃機関の出力や燃費が悪化するのを抑制することが可能となる。更に、アクセル開度が大きくなく、かつ車両がインタークーラ等で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときには、グリルシャッタの開度を最小にしてインタークーラまたは熱交換器への空気(冷気)の供給を断つか、あるいは空気の供給量を減らすことができる。この結果、本開示の車両の制御装置によれば、過給機を含む内燃機関の出力や燃費の悪化と、インタークーラ等における凝縮水の凍結との双方を良好に抑制することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記アクセル開度が前記所定開度以上であるときに、前記グリルシャッタの開度を最大にするものであってもよい。これにより、車両の運転者によりアクセルペダルが大きく踏み込まれたときに、運転者により要求される出力を良好に確保することが可能となる。
更に、前記制御装置は、前記車両のアクセル開度が所定開度未満であり、かつ前記車両が前記インタークーラまたは前記熱交換器で生じた凝縮水を凍結させる環境下にないときに、前記過給機により圧縮された空気の温度に応じて前記グリルシャッタの開度を変化させるものであってもよい。これにより、過給機により圧縮された空気の温度を適正に維持して、内燃機関の出力や燃費を良好に維持することが可能となる。
本開示の制御装置を含む車両を示す概略構成図である。 本開示の制御装置により実行されるグリルシャッタ制御ルーチンを示すフローチャートである。 グリルシャッタの開度と、グリルシャッタを通過する空気の量、走行負荷抵抗の低減効果、および空力特性の改善効果との関係を示す図表である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の車両の制御装置としてのエンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という。)100により制御されるエンジン10を搭載した車両1を例示する概略構成図である。本実施形態において、車両1は、走行用の動力を発生する駆動源としてエンジン10のみを含むものである。ただし、車両1は、エンジン10に加えて、モータジェネレータ(電動機)を含むハイブリッド車両であってもよい。また、当該ハイブリッド車両は、主に発電機として作動する第1モータジェネレータと、走行用の駆動トルクや回生制動トルクを出力可能な第2モータジェネレータと、動力分配機構とを含むものであってもよく、1つのモータジェネレータと、少なくとも1つのクラッチと、変速機構とを含むハイブリッド車両であってもよく、シリーズ方式のハイブリッド車両であってもよい。
車両1のエンジン10は、複数の燃焼室11における炭化水素系燃料等と空気との混合気の燃焼に伴う図示しないピストンの往復運動をクランクシャフト(出力軸)の回転運動へと変換する内燃機関である。図1に示すように、エンジン10は、複数の燃焼室11に加えて、エアクリーナ12と、吸気管13と、吸気管13に組み込まれた電子制御式のスロットルバルブ14と、吸気管13および複数の燃焼室11に接続された吸気マニホールド15と、複数の燃料噴射弁16と、複数の点火プラグ17と、複数の燃焼室11に接続された排気マニホールド18と、当該排気マニホールド18と共に排気通路を形成する排気管19と、それぞれ対応する吸気ポートを開閉する図示しない複数の吸気バルブと、それぞれ対応する排気ポートを開閉する図示しない複数の排気バルブとを含む。燃料噴射弁16は、図示するように燃焼室11内に燃料を直接噴射するものであってもよく、吸気ポートに燃料を噴射するものであってもよい。また、エンジン10にポート噴射弁と筒内噴射弁との双方が設けられてもよい。更に、排気管19には、排ガス浄化触媒(三元触媒)を含む排ガス浄化装置と、排ガス中の粒子状物質(微粒子)を捕集するパティキュレートフィルタとが接続される(何れも図示省略)。
加えて、エンジン10は、排ガスのエネルギを利用して吸入空気を圧縮する過給機20と、当該過給機20により圧縮された空気を冷却するインタークーラ25とを含む。過給機20は、図1に示すように、タービンホイール21と、コンプレッサホイール22と、タービンホイール21およびコンプレッサホイール22を一体に連結するタービンシャフト23と、ウェイストゲートバルブ24と、図示しないブローオフバルブとを含むターボチャージャである。タービンホイール21は、上記排ガス浄化装置の上流側に位置するように排気管19に形成されたタービンハウジング内に回転自在に配置される。また、コンプレッサホイール22は、エアクリーナ12とインタークーラ25との間に位置するように吸気管13に形成されたコンプレッサハウジング内に回転自在に配置される。ウェイストゲートバルブ24は、流量制御弁であり、図1に示すように、タービンホイール21(タービンハウジング)を迂回するように排気管19に接続されたバイパス管19bに設置されている。図示しないブローオフバルブは、コンプレッサホイール22(コンプレッサハウジング)を迂回するように吸気管13に接続される図示しないバイパス管に設置されている。インタークーラ25は、コンプレッサハウジングとスロットバルブ14との間に位置するように吸気管13に組み込まれた空冷式熱交換器であり、過給機20のコンプレッサホイール22により圧縮された圧縮空気を通過させる空気通路や、それぞれ複数のインナーフィンおよびアウターフィン(放熱フィン)等を含む。
エンジン10を制御するエンジンECU100は、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力インターフェース等を有するマイクロコンピュータや、各種駆動回路、各種ロジックIC等を含む。また、エンジンECU100は、図1に示すアクセルペダルポジションセンサ90や、クランク角センサ、エアフローメータ、吸気圧センサ、過給圧センサ、図1に示す吸気温度センサ91、空燃比センサ、排ガス温度センサ、水温センサ、大気圧センサ等の検出値を図示しない入力ポートを介して取得する。アクセルペダルポジションセンサ90は、車両1の運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下、「アクセル開度Acc」という。)を検出する。また、吸気温度センサ91は、吸気マニホールド15に流入する空気(吸入空気)の温度である吸気温度Tiを検出する。エンジンECU100は、クランク角センサからのクランクポジションに基づいてエンジン10(クランクシャフト)の回転数Neを算出すると共に、エアフローメータからの吸入空気量とエンジン10の回転数Neとに基づいて負荷率を算出する。そして、エンジンECU100は、回転数Neや負荷率等に基づいて、スロットルバルブ14や、複数の燃料噴射弁16、複数の点火プラグ17等を制御する。更に、エンジンECU100は、過給機20のウェイストゲートバルブ24およびブローオフバルブ等を制御する。
また、車両1は、車体の前部に形成されたフロントグリルFGを開閉するグリルシャッタ30を含む。グリルシャッタ30は、図1に示すように、それぞれ複数(本実施形態では、例えば2つ)の上側遮蔽板(上側フィン)31および下側遮蔽板(下側フィン)32と、上述のエンジンECU100により制御される駆動装置33とを含む。複数の上側遮蔽板31は、フロントグリルFGの上部を開閉するように車幅方向に並べて配置され、複数の下側遮蔽板32は、フロントグリルFGの下部を開閉するように複数の上側遮蔽板31の下方に車幅方向に並べて配置される。上側遮蔽板31および下側遮蔽板32は、それぞれ例えば樹脂により矩形板状に形成されており、車幅方向における両端部から当該車幅方向に突出する軸部を有する。各軸部は、車体に固定されたフレームにより回転自在に支持され、それにより、上側遮蔽板31および下側遮蔽板32の各々は、車幅方向に延びる回動軸(図1における一点鎖線参照)の周りに回動可能となる。
グリルシャッタ30の駆動装置33は、電動モータやリンク機構等を含み、複数の上側遮蔽板31を回動軸の周りに同期して回動させると共に、複数の下側遮蔽板32を回動軸の周りに同期して回動させる。上側遮蔽板31および下側遮蔽板32のすべてが略水平になるように(車両前後方向に延在するように)駆動装置33が制御されると、グリルシャッタ30は、フロントグリルFGを開放する全開状態(最大開度)となり、フロントグリルFGを介して車体の内部への空気の流入を許容する。一方、上側遮蔽板31および下側遮蔽板32のすべてが上下方向に延在するように駆動装置33が制御されると、グリルシャッタ30は、フロントグリルFGを閉鎖する全閉状態(最小開度)となり、フロントグリルFGを介した車体の内部への空気の流入が遮断される。また、駆動装置33は、上側遮蔽板31および下側遮蔽板32の開度を全開状態と全閉状態との間の中間開度にも設定することができる。更に、駆動装置33は、グリルシャッタ30(上側遮蔽板31および下側遮蔽板32)の開度を検出する開度センサ34を含む。本実施形態において、開度センサ34は、上側遮蔽板31および下側遮蔽板32を回動させるリンク機構の所定リンクの移動量(回動量)に応じたグリルシャッタ30の開度を検出し、検出値を示す信号をエンジンECU100に送信する。
また、車体内部のグリルシャッタ30の後方(背後)には、エンジン10の冷却水を冷却するための図示しないラジエータや、過給機20により圧縮された空気を冷却する上記インタークーラ25が配置されている。これにより、グリルシャッタ30を全開状態にすることで、ラジエータやインタークーラ25に多く空気を送り込んで、冷却水や過給機20により圧縮された空気の冷却を促進させることが可能となる。また、上側遮蔽板31および下側遮蔽板32の開度を全開状態と全閉状態との間の中間開度に設定することで、冷却水や吸入空気の冷却性能を確保しつつ、車両1の空力特性等の悪化を良好に抑制することができる。更に、グリルシャッタ30を全閉状態にすることで、冷却水や吸入空気の過冷却を抑制すると共に、空力特性等をより良好に確保して車両1の燃費を向上させることが可能となる。また、車体内部のグリルシャッタ30とインタークーラ25等との間には、周囲温度センサ92が設置されている。周囲温度センサ92は、開状態にあるグリルシャッタ30を介して車体内部に流入した空気の温度である周囲温度Taを検出し、検出値を示す信号をエンジンECU100に送信する。
続いて、図2および図3を参照しながら、車両1におけるグリルシャッタ30の制御手順について説明する。図2は、車両1においてエンジン10が運転されている間に上記エンジンECU100により所定時間(微少時間)おきに繰り返し実行されるグリルシャッタ制御ルーチンを例示するフローチャートである。
図2のルーチンの開始に際して、エンジンECU100は、アクセルペダルポジションセンサ90により検出されたアクセル開度Accや、吸気温度センサ91により検出された吸気温度Ti、周囲温度センサ92により検出された周囲温度Taといったグリルシャッタ30の制御に必要な情報を取得する(ステップS100)。次いで、エンジンECU100は、ステップS100にて取得したアクセル開度Accが予め定められた閾値(所定開度)Aref未満であるか否かを判定する(ステップS110)。本実施形態において、ステップS110にて用いられる閾値Arefは、100%あるいは例えば80-99%の範囲内の値である。アクセル開度Accが閾値Aref以上であると判定した場合(ステップS110:NO)、エンジンECU100は、すべての上側遮蔽板31および下側遮蔽板32が水平に延在してグリルシャッタ30の開度が最大開度(全開状態)になるように駆動装置33を制御し(ステップS115)、図2のルーチンを一旦終了させる。
また、アクセル開度Accが閾値Aref未満であると判定した場合(ステップS110:YES)、エンジンECU100は、ステップS100にて取得した周囲温度Taが凍結温度Tfを上回っているか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110にて用いられる閾値としての凍結温度Tfは、インタークーラ25の内部すなわち空気通路で生じた凝縮水が凍結するときの周囲温度の上限値であり、例えば0℃から-10℃の範囲内に定められる一定値である。ただし、凍結温度Tfは、周囲の気圧等に応じて設定される可変値であってもよい。周囲温度Taが凍結温度Tf以下であると判定した場合(ステップS120:NO)、エンジンECU100は、すべての上側遮蔽板31および下側遮断板32が上下方向に延在してグリルシャッタ30の開度が最小開度(全閉状態)になるように駆動装置33を制御し(ステップS125)、図2のルーチンを一旦終了させる。
更に、周囲温度Taが凍結温度Tfを上回っていると判定した場合(ステップS120:YES)、エンジンECU100は、ステップS100にて取得した吸気温度Tiが予め定められた基準温度Trefから所定温度ΔTを減じた温度(Tref-Δt)以上であるか否かを判定する(ステップS130)。ステップS130にて用いられる閾値を規定する基準温度Trefは、エンジン10の充填効率やノッキング特性、燃料の気化特性、排気特性等を良好に確保可能にする理想吸気温度(例えば、35℃から55℃までの範囲内の温度)であり、所定温度ΔTは、例えば5℃程度の温度である。吸気温度Tiが基準温度Trefから所定温度ΔTを減じた温度(Tref-Δt)未満であると判定した場合(ステップS130:NO)、エンジンECU100は、開度センサ34により検出されるグリルシャッタ30の開度が図3に示す予め定められた小開度O1になるように駆動装置33を制御し(ステップS135)、図2のルーチンを一旦終了させる。
また、吸気温度Tiが基準温度Trefから所定温度ΔTを減じた温度(Tref-Δt)以上であると判定した場合(ステップS130:YES)、エンジンECU100は、ステップS100にて取得した吸気温度Tiが上記基準温度Tref以下であるか否かを判定する(ステップS140)。吸気温度Tiが基準温度Trefを上回っていると判定した場合(ステップS140:NO)、エンジンECU100は、開度センサ34により検出されるグリルシャッタ30の開度が図3に示す予め定められた中開度O2(O1<O2<最大開度)になるように駆動装置33を制御し(ステップS145)、図2のルーチンを一旦終了させる。これに対して、吸気温度Tiが基準温度Tref以下であると判定した場合(ステップS140:YES)、エンジンECU100は、グリルシャッタ30の開度を図2のルーチンの前回実行時に設定された開度に保持し(ステップS150)、図2のルーチンを一旦終了させる。
以上説明したように、本開示の車両の制御装置としてのエンジンECU100は、過給機20のコンプレッサホイール22により圧縮された空気を冷却するインタークーラ25に対する空気の供給量を変化させるグリルシャッタ30を制御する。そして、エンジンECU100は、アクセル開度Accが閾値(所定開度)Aref以上であるときに(ステップS110:NO)、周囲温度Taに拘わらず、グリルシャッタ30の開度を最大にする(ステップS115)。また、アクセル開度Accが閾値Aref未満であり、かつ周囲温度Taが凍結温度Tf以下であって車両1がインタークーラ25の内部すなわち空気通路で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときに(ステップS110:YES,ステップS120:NO)、グリルシャッタ30の開度を最小にする(ステップS125)。
これにより、車両1の運転者によりアクセルペダルが大きく踏み込まれ、アクセル開度Accが閾値Aref以上になったときには、車両1の周囲環境の状態に拘わらず、グリルシャッタ30を開いてインタークーラ25に十分な量の空気を供給することができる。従って、アクセル開度Accが大きく、過給機20により圧縮された空気を冷却して酸素量を増加すべきであるにも拘わらず、当該空気が冷却されなくなってエンジン10の出力や燃費が悪化するのを抑制することが可能となり、運転者により要求される出力を良好に確保することができる。また、アクセル開度Accがさほど大きくなく、かつ車両1がインタークーラ25の空気通路内で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときには、グリルシャッタ30の開度を最小にしてインタークーラ25への空気(冷気)の供給を断つことができる。この結果、車両1では、過給機20を含むエンジン10の出力や燃費の悪化と、インタークーラ25における凝縮水の凍結との双方を良好に抑制することが可能となる。更に、グリルシャッタ30の開度を最小にすることで、図3に示すように、車両1の走行負荷抵抗や空力特性を良好に低減または改善することができる。
また、エンジンECU100は、アクセル開度Accが閾値Aref未満であり、かつ周囲温度Taが凍結温度Tfを上回っており、車両1がインタークーラ25の空気通路で生じた凝縮水を凍結させる環境下にないときに(ステップS110:YES,ステップS120:YES)、過給機20により圧縮された空気の温度である吸気温度Tiに応じてグリルシャッタ30の開度を変化させる(ステップS130,S135,S140,S145)。これにより、過給機20により圧縮された空気の温度を適正に維持して、エンジン10の出力や燃費を良好に維持すると共に、グリルシャッタ30の開度調整により車両1の走行負荷抵抗や空力特性を低減または改善することが可能となる(図3参照)。
なお、エンジン10のインタークーラ25は、空冷式熱交換器に限られるものではなく、過給機20により圧縮された空気を液体冷媒を用いて冷却する液冷式熱交換器であってもよく、この場合、インタークーラ25の液体冷媒を空気との熱交換により冷却する空冷式熱交換器(ラジエータ)がグリルシャッタ30の後方(背後)に配置されてもよい。また、グリルシャッタ30の構成は、インタークーラ25または空冷式熱交換器に空気を導入・遮断可能なものであれば、上述のものには限られない。更に、グリルシャッタ30(駆動装置33)は、当該グリルシャッタ30の開度が最小となるときに上側遮蔽板31および下側遮蔽板32の少なくとも何れか一方に僅かに開いて若干量の空気の流通を許容するように構成されてもよい(図3における二点鎖線参照)。また、図2のステップS120は、周囲温度Taが凍結温度Tfを上回っており、かつ図示しない過給圧センサにより検出される圧縮空気の圧力(過給圧)がインタークーラ25等で凝縮水を凍結させずに維持し得る圧力以上である場合に肯定判定を行うものであってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、車両の製造産業等において利用可能である。
1 車両、10 エンジン、11 燃焼室、12 エアクリーナ、13 吸気管、14 スロットルバルブ、15 吸気マニホールド、16 燃料噴射弁、17 点火プラグ、18 排気マニホールド、19 排気管、19b バイパス管、20 過給機、21 タービンホイール、22 コンプレッサホイール、23 タービンシャフト、24 ウェイストゲートバルブ、25 インタークーラ、30 グリルシャッタ、31 上側遮蔽板、32 下側遮蔽板、33 駆動装置、34 開度センサ、90 アクセルペダルポジションセンサ、91 吸気温度センサ、92 周囲温度センサ、100 エンジン電子制御装置(エンジンECU)。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関の吸入空気を圧縮する過給機と、前記過給機により圧縮された空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラまたは前記インタークーラの冷媒を冷却する熱交換器に対する空気の供給量を変化させるグリルシャッタとを含む車両の制御装置において、
    前記車両のアクセル開度が所定開度未満であり、かつ前記車両が前記インタークーラまたは前記熱交換器で生じた凝縮水を凍結させる環境下にあるときに、前記グリルシャッタの開度を最小にする車両の制御装置。
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