JP6072490B2 - 過熱蒸気乾燥装置及び乾燥方法 - Google Patents
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Description
箱状に形成され、開口部を閉塞する開閉可能な蓋体を有する乾燥ボックスと、側部及び底部を有し、前記乾燥ボックス内に配置される収容枠体と、前記被乾燥物を収納し、前記収容枠体内に収容される網目状の収納籠とを備えるとともに、前記収容枠体の側部及び底部は過熱蒸気が流れる複数の過熱蒸気パイプにより構成され、かつ該過熱蒸気パイプの収納籠に対向する面には過熱蒸気を収納籠に向けて噴出する複数の噴出孔が開口され、さらに前記乾燥ボックス内が0.15〜0.5MPaの圧力下で150〜350℃の温度に設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明の被乾燥物の乾燥方法は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の過熱蒸気乾燥装置を用いた被乾燥物の乾燥方法であって、前記収納籠内に水系洗浄剤で洗浄された被乾燥物を収納し、その収納籠を収容枠体内に収容して蓋体を閉じ、密閉状態で過熱蒸気パイプの噴出孔から過熱蒸気を収納籠に向けて噴出し、さらに前記乾燥ボックス内を0.15〜0.5MPaの圧力下で150〜350℃の温度に設定して収納籠内の被乾燥物を乾燥した後、蓋体を開けて収容枠体内から収納籠を取り出すことを特徴とする。
本発明の過熱蒸気乾燥装置は、開閉可能な蓋体を有する乾燥ボックスと、側部及び底部を有し、前記乾燥ボックス内に配置される収容枠体と、前記被乾燥物を収納し、収容枠体内に収容される網目状の収納籠とを備えている。前記収容枠体の側部及び底部は過熱蒸気が流れる複数の過熱蒸気パイプにより構成され、かつ該過熱蒸気パイプの収納籠に対向する面には過熱蒸気を収納籠に向けて噴出する複数の噴出孔が開口されている。
さらに、乾燥ボックス内が0.15〜0.5MPaの圧力下で150〜350℃の温度に設定されている。このため、乾燥ボックス内の過熱水蒸気は結露が抑えられ、過熱水蒸気の状態を維持することができる。
図8に示すように、被乾燥物としてのボルト、ナット等の機械部品11は、アルミニウム、真鍮、鉄等の金属材料により形成され、切削加工、研磨加工、穴あけ加工等の機械加工が施されて製造される。この機械加工により、機械部品の表面には油分、切り屑、研磨屑等が付着する。付着した油分、切り屑、研磨屑等を除去するために、機械部品11は洗浄装置内に収容された水系の洗浄剤(水中に界面活性剤、ビルダー、消泡剤等を含む洗浄剤)中に浸漬して洗浄される。洗浄後、機械部品11は図示しない濯ぎ装置内の水中に投入され、水洗される。
さて、機械部品11に切削加工を施した後に水系洗浄剤で洗浄し、水で濯ぎを繰り返し、得られた機械部品11を収納籠26内に収納する。一方、図1に示す状態の過熱蒸気乾燥装置10において、開閉エアシリンダ33のロッドを上方へ駆動して乾燥ボックス13の蓋体16を開いた後、スライドエアシリンダ17を退避駆動して蓋体16を乾燥ボックス13の上方位置から退避させる。その状態で、機械部品11が収納された収納籠26を収容枠体20内に収容する。次いで、スライドエアシリンダ17を突出駆動し、蓋体16を乾燥ボックス13の上方に位置させ、その状態で開閉エアシリンダ33のロッドを下方へ駆動して、乾燥ボックス13の上部開口を蓋体16で密閉する。その後、過熱蒸気パイプ19の開閉弁を開いて蒸気加熱装置23で生成された過熱蒸気を過熱蒸気パイプ19に送り、多数の噴出孔25から乾燥ボックス13内に供給する。同時に、電気ヒータ32に通電して乾燥ボックス13内を底部から加熱する。
(1)この実施形態の過熱蒸気乾燥装置10は、蓋体16を有する乾燥ボックス13と、該乾燥ボックス13内に配置される収容枠体20と、機械部品11を収納し、収容枠体20内に収容される網目状の収納籠26とを有している。収容枠体20の側部20a及び底部20bは複数の過熱蒸気パイプ19により構成され、かつ該過熱蒸気パイプ19の収納籠26に対向する面には過熱蒸気を収納籠26に向けて噴出する複数の噴出孔25が開口されている。
(2)前記過熱蒸気パイプ19は、収容枠体20の底部20bでは格子状に配置され、過熱蒸気パイプ19の噴出孔25から収納籠26に向けて過熱蒸気を噴出するように構成されている。このため、収納籠26内の機械部品11に対して過熱蒸気を全体として均一に噴出することができ、機械部品11の乾燥を有効かつ迅速に行うことができる。
(3)前記過熱蒸気パイプ19は、収容枠体20の側部20aでは上部位置に配置され、過熱蒸気パイプ19の噴出孔25から収納籠26に向けて過熱蒸気を噴出するように構成されている。そのため、収納籠26に付着した水分を乾燥できるとともに、収納籠26を介して機械部品11を間接的に乾燥することができる。
(4)前記収容枠体20内の底部20b側には、乾燥ボックス13内を加熱して過熱蒸気をその状態に維持するための電気ヒータ32が設けられている。従って、乾燥ボックス13内を容易に高温に維持することができ、過熱蒸気の使用量を低減させることができる。
(5)前記乾燥ボックス13には排出孔28が開口され、乾燥ボックス13内の過熱蒸気の一部が排出されて乾燥ボックス13内の水分を過熱蒸気とともに除去するように構成されている。そのため、乾燥ボックス13内に蒸発した水分を減少させることができ、機械部品11の乾燥を安定した状態で継続することができる。
(6)前記被乾燥物は、金属製の機械部品11である。このため、機械部品11の孔、窪み、溝等に付着した水分を容易に除去することができ、機械部品11の乾燥を円滑に行うことができ、過熱蒸気乾燥装置10は機械部品11の乾燥に好適である。
(7)前記機械部品11の乾燥方法は、水系洗浄剤で洗浄された機械部品11を収納籠26内に収納し、その収納籠26を収容枠体20内に収容して蓋体16を閉じ、密閉状態で過熱蒸気パイプ19の噴出孔25から過熱蒸気を収納籠26に向けて噴出して機械部品11を乾燥した後、蓋体16を開けて収納籠26を取り出すものである。従って、この乾燥方法によれば、複雑形状を有する機械部品11であっても、迅速かつ十分に乾燥することができる。
・ 前記収容枠体20の側部20aにおける過熱蒸気パイプ19を上部だけではなく、下部まで全面に設けてもよい。また、収容枠体20の側部20aにおける過熱蒸気パイプ19を格子状に配置してもよい。
・ 前記過熱蒸気パイプ19を円筒状等の形状に変更してもよい。
・ 前記被乾燥物として、合成樹脂製の部品、例えばエンジニアリングプラスチック製の部品等を使用してもよい。
Claims (7)
- 被乾燥物を水系洗浄剤で洗浄した後、過熱蒸気で乾燥するための過熱蒸気乾燥装置であって、
有底箱状に形成され、開口部を閉塞する開閉可能な蓋体を有する乾燥ボックスと、側部及び底部を有し、前記乾燥ボックス内に配置される収容枠体と、前記被乾燥物を収納し、前記収容枠体内に収容される網目状の収納籠とを備えるとともに、前記収容枠体の側部及び底部は過熱蒸気が流れる複数の過熱蒸気パイプにより構成され、かつ該過熱蒸気パイプの収納籠に対向する面には過熱蒸気を収納籠に向けて噴出する複数の噴出孔が開口され、さらに前記乾燥ボックス内が0.15〜0.5MPaの圧力下で150〜350℃の温度に設定されていることを特徴とする過熱蒸気乾燥装置。 - 前記過熱蒸気パイプは、収容枠体の少なくとも底部では格子状に配置され、過熱蒸気パイプの噴出孔から収納籠に向けて過熱蒸気を噴出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の過熱蒸気乾燥装置。
- 前記過熱蒸気パイプは、収容枠体の側部では上部位置に配置され、過熱蒸気パイプの噴出孔から収納籠に向けて過熱蒸気を噴出するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過熱蒸気乾燥装置。
- 前記収容枠体内の底部側には、乾燥ボックス内を加熱して過熱蒸気をその状態に維持するための電気ヒータを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の過熱蒸気乾燥装置。
- 前記乾燥ボックスには排出孔が開口され、乾燥ボックス内の過熱蒸気の一部が排出されて乾燥ボックス内の水分を過熱蒸気とともに除去するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の過熱蒸気乾燥装置。
- 前記被乾燥物は、金属製の機械部品であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の過熱蒸気乾燥装置。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の過熱蒸気乾燥装置を用いた被乾燥物の乾燥方法であって、
前記収納籠内に水系洗浄剤で洗浄された被乾燥物を収納し、その収納籠を収容枠体内に収容して蓋体を閉じ、密閉状態で過熱蒸気パイプの噴出孔から過熱蒸気を収納籠に向けて噴出し、さらに前記乾燥ボックス内を0.15〜0.5MPaの圧力下で150〜350℃の温度に設定して収納籠内の被乾燥物を乾燥した後、蓋体を開けて収容枠体内から収納籠を取り出すことを特徴とする被乾燥物の乾燥方法。
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