JP6071633B2 - 接触子、検査治具、及び接触子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線基板や電子部品等に備えられた電極端子に接触される接触子及び検査治具に関するものである。
近年、プリント配線基板の微細、高密度に対応したビルドアップ工法による多層製品が定在化している。この製造工法による基板には、層間の配線である微細なビアホールなどが多数存在することになる。その信頼性試験の1つとして、検査端子間の内部配線抵抗を正確に測定して良否を判定する4端子測定(ケルビン法)が増加している。
4端子測定は1つの検査端子に2本の接触子を導電接触させるために、接触子の個数が2倍になる。微細な検査端子には2本の接触点の間隔が小さいことが必要になる。
上記に対応した先行技術として、特許文献1に4端子測定用の細径の導電性接触子がある。特許文献1の図15には、両端においてコイル径と中心軸が異なるコイルばね(ばね部材、特許文献1の符号33)に、先端が斜めに成形された第2プランジャ(特許文献1の符号142)と、円錐端の第1プランジャ(特許文献1の符号31)とを装着してなっている。基端部(特許文献1の符号31d)がコイルばねを内側から伸縮を案内して、測定電流の高容量を確保している。そして、斜め断面の2本の第2プランジャを対向して配置させて先端の接触点の間隔を小さくしている。しかし、異なる2つのコイル径の大きい径が導電性接触子の外径となるので、導電性接触子の配置密度を下げることになる問題がある。
文献1の図16には、略針状の先端部182aとフランジ部182bを有する第2プランジャ182を採用して、両端の接触点(中心軸)を移動している。文献1の図15と比較してコイルばねの径が小さくできる。これで導電性接触子の配置密度が改善される。しかし、第2プランジャ182の製作は径が小さくなると容易ではない。又、先端部182aとフランジ部182bを分離した構成の先行技術として、特許文献2のプローブユニットがある。しかし、部品点数が増えることになりコスト高となる。
特許文献3には、ケルビンコンタクトプローブおよびケルビン検査治具がある。特許文献3の図2には、コンタクトプローブ(特許文献3の符号10,20)の接触点が半円柱の傾斜面の先端となっている。2つのコンタクトプローブを左右対称に対向して配置させて、接触点の間隔を最少にしている。両端コンタクトプローブに連結した円柱棒、円筒棒と、その外側にコイルばねを同軸に配置して伸縮を案内している。しかし、コンタクトプローブの形状が複雑であり、製作は容易ではない。
上記のように、2本の接触子の接触点の間隔を小さくする各種の工夫がなされているが、それぞれに問題点を有している。
再公WO2008/133209号公報 再公WO2009/096318号公報 特開2012−112709号公報
プリント配線基板の4端子測定を行う場合、接触子の数が2倍となり、これに検査点の増加が相乗することにより、検査治具の全体価格が騰貴する。このように検査治具の製造コストが問題となっている。本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、製造が容易であり、安価に製造でき、加えて保守も容易であって、高密度のプリント配線板への通電に好適であり、かつ4端子測定に好適な検査治具及び接触子を提供することを目的とする。
本発明はさらに、当該接触子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、電子部品の検査に用いられる検査治具に組み込まれて使用される接触子であって、導電性の接触部材と中継部材からなり、接触部材は円形線材であって、螺旋をなすことにより、ばね特性を有する本体部と、本体部の一端に続いて、螺旋の円周上にあって、螺旋の中心軸に平行となるまで方向を変える立ち上げ部と、立ち上げ部に続く軸状部分であり、螺旋の円周上にあって、螺旋の中心軸に平行な突出部と、突出部に続く先端であって、検査対象電子部品の検査部位に接触する先端と、本体部の他端のである他端部とを含んでおり、中継部材は、軸状部材であって、本体部の内側に配置されて本体部の伸縮を案内する案内軸と、案内軸に続く案内軸よりも径の大きい大径部と、大径部に続く中継部材の中心軸に中継端のある中継部とを含んでいる。
本発明の第2の手段は、第1の手段において、上述の先端の形状が、検査部位と接触する接触点が接触子の外周となる斜め断面である。
本発明の第3の手段は、第1又2の手段において、上述の接触部材がコイル巻線機において押出し加工により形成されている。
本発明の第4の手段は、第1乃至3の何れかの手段において、上述の接触部材の立ち上げ部の曲げ半径が、実質的に本体部の曲げ半径より縮小することなく形成されている。
本発明の第5の手段は、第1乃至4の何れかの手段において、上述の本体部のコイル径が、最小巻線径以上、かつ最小巻線径の2倍の径以下の範囲にある。
本発明の第6の手段は、第1乃至5の何れかの手段において、上述の本体部が、立ち上げ部の側に巻部を有している。
本発明の第7の手段は、第1乃至6の何れかの手段において、上述の中継部材の大径部と中継部の径は案内軸と同径であって、大径部の位置において、他端部と連結されてなる。
本発明の第8の手段は、電子部品の検査に用いられる検査治具であって、第1乃至7の何れかの手段による接触子と、当該接触子を保持する接触子保持体と、当該接触子保持体に連結された電極部とを備えている。接触子保持体は、先端が露出するように突出部を軸方向に摺動可能に支持する案内部と、立ち上げ部又は本体部に係合することにより先端の所定以上の突出を係止する係止部と、接触子の本体部から大径部を収納する筒状空洞部とを含んでいる。電極部は、接触子保持体に連結された電気絶縁性の電極板と、電極板を貫通するように電極板に固定され一端面が中継部材中継部に当接することにより中継部に電気的に接続されるとともに、本体部を付勢する軸状の導電性の電極とを含んでいる。
本発明の第9の手段は、第8の手段において、電極板には、電極を支持する筒状空洞部と同軸の同径又は同径未満の貫通孔が形成されており、電極は接触子の最大径よりも径が小さい。
本発明の第1の手段に依れば、接触子は2個の製造が容易な部品からなるため、製造コストが低減される。本体部の伸縮を中継部材の案内軸が内側を摺動して案内するので、伸縮と荷重特性が良く、適切な突出量(すなわち、導電接触の可動範囲)を確保できる。これは、面積が大きい、検査端子に凹凸がある等のプリント配線板であっても、安定した導電接触がえられる。
接触子の中心軸に中継端があり、突出部の位置が本体部の円周上にあるので、検査の接触点が接触部材において外側に移動する。これは、4端子測定用の接触子として好都合な形状である。
本発明の第2の手段に依れば、先端の形成が容易であり、接触点が外周にあるので、2本の接触点の間隔が最小となる。
本発明の第3の手段に依れば、コイル巻線機おいて巻線にて、自動で製作できるので、製作が容易であって生産性が良い。
本発明の第4の手段に依れば、急激に曲げられることがなく、集中応力が分散するので、寿命短縮が回避される。
本発明の第5の手段に依れば、接触子の外径を小さくして、配置密度を上げることが出来る。
本発明の第6の手段に依れば、巻部が係止を容易にする。又、密巻部は、本体部の伸縮を案内軸と摺動して案内し、それにより接触子の内部抵抗を改善する。
本発明の第7の手段に依れば、軸状の円形線材を使用してコスト低減ができる。
本発明の第8の手段に依れば、常時、接触子は電極の中心近傍を付勢しているので、検査治具の内部接続が確実となり、検査の信頼性が確保される。案内部と中心軸が異なる筒状空洞部に保持された接触子は回転することがなく、接触点は外周であっても良く接触点の位置を確保する。
本発明の第9の手段に依れば、電極の径を小さくできるので、細径のエナメル線などを使用し製造容易にコストを低減することが出来る。また電極部が配置密度を下げることもない 。
各々の手段に依って上述した効果は、第1の手段が共通しているので、他の手段に係るものの効果になることがある。
図1は本発明の実施形態を示す検査治具の全体の構成を示す説明図。 図2は本発明の実施の形態1における検査治具の断面図。 図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)は本発明の部材を拡大した説明図。 図4(a)、図4(b)、図4(c)は本発明の接触部材を拡大した説明図。
プリント配線板の検査に適用可能な検査治具の例について、図1を参照しつつ説明する。検査治具1は、被検査プリント配線板と検査装置との間に配置されることにより、導電を確保し、抵抗値などの電気特性を検査する接続装置である。検査治具1は、被検査プリント配線板の検査端子に導電接触する複数の接触子10を保持する接触子保持体30と、この接触子保持体30を着脱可能に支持して接触子10と導電接触する電極41を有する電極部40とを有している。電極部40は、コネクタ45を介して検査装置と接続されている。この接触子保持体30と電極部40とを分離可能にする構成は、製作と保守に有効である。
本発明は特に4端子測定用の接触子をコイルばね(接触部材)と中継ピン(中継部材)で構成することで、製造容易であって、保守も容易な検査治具を実現した。以下、本発明の実施形態に係る検査治具1及び接触子10について、関連する添付図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態による接触子10を使用する検査治具1は、図1に示すように、複数の接触子10が接触子保持体30に保持されて、電極板42に着脱可能に装着されている。電極板42には図2に示す電極41が、接触子10の本体部14と同軸に配設されて支持体43に固着されている。支持体43はコネクタ45と共に治具ベース板46に固着されている。電極41とコネクタ45はリード線44で配線されて電極部40を形成している。検査治具1が検査装置に搭載されて、コネクタ45を介して電気的に接続される。接触子10の先端111が被検査プリント配線板の検査端子に圧接することにより、電気特性を測定することが可能となる。4端子測定においては1つの検査端子に左右対称に対向して 、2つの接触子10が配置されることになる。
図2を参照しつつ、内部の構成を説明する。接触部材11は導電性金属のコイルばねからなる。断面円形の線材は連続して先端111、突出部112、立ち上げ部113、本体部114、他端部115からなっている。
先端111は、2つの接触子10の接触点の間隔を最少にするために45度の断面となっている。突出部112は接触子保持体30の案内板31の第1案内孔311から伸縮可能に突出することにより、被検査プリント配線板の検査端子との圧接を確保している。立ち上げ部113は、接触子保持体30に保持されるために、本体部(コイルばね)114の円周上114cへ垂直方向に方向を変えることにより、係止孔322に係止されている。この係止板32の立ち上げ部113の所定部分を含む係止孔322は、本発明の「係止部」の一具体例に相当する。係止板32には、第1案内孔311と同軸に第2案内孔321があり、突出部112と本体部114の垂直な運動と伸縮を案内している。この2層の案内孔は本発明の「案内部」の一具体例に相当する。2層の細径の案内孔の間に、径の大きい間隔孔312を設けることにより、垂直な運動の案内と位置精度を確実にしている。
本体部114は、コイル保持板33のコイル保持孔331に伸縮可能に保持されている。コイル保持孔331は、本発明の「筒状空洞部」の一具体例に相当する。他端部115は、座巻き1回のクローズドエンドである。
中継部材12は、図3(b)に示す。形状が軸状の導電性の金属部材であって、案内軸121、大径部123、中継部124からなる。案内軸121が本体部114の伸縮を内側から案内している。大径部123の径は本体部114の外径と略同径であって、他端部115と当接して本体部114の圧縮の反力を受けている。中継部124は中継板34の中継孔341に保持されて、中継端124aが電極41と接触子10の中心軸10bに位置合わせされる。中継板34の厚さは電極41に反力が架かる様に中継部124の長さより薄くなっている。
絶縁性の案内板31、係止板32、コイル保持板33及び、中継板34は一体に固定されることにより、接触子保持体30を構成している。図2は、多数の接触子10を接触子保持体30に実装し、接触子保持体30を電極板42に着脱可能に固定した状態を示している。立ち上げ部113は、係止孔322によって押圧され、それにより本体部114は圧縮する。その結果、初期荷重が電極41に架るので、導電接続が確実なものとなる。
図4(c)を参照しつつ、係止部322の詳細を説明する。接触部材11を上面から観た平面の拡大図である。2点鎖線は係止板32を重ねた場合の係止孔322の状態を示している。接触部材11の線材の円周114c(コイル中心径)と係止孔322とが交差して係止していることが解る。そして、円周上114cに突出部112と先端111が有って、接触部材11の外周に接触点111aが位置している。係止孔322の径は、例えばコイル保持孔331の約3/4から約1/2である。本体部114の円周114cの径(コイル径)は、ばね指数C(D/d)が約3の最小コイル径になっている。
電極部40について、図2を参照しつつ説明する。絶縁性の電極板42にコイル保持孔331と同軸の電極孔411が形成されている。この電極孔411にエナメル線などのリード線44が挿入され、かつ接着剤411aによりで固定された後に、平面加工されることによって、電極41が形成されている。中継端124aと電極41とが同軸の中心近傍で導電接触している。電極41の表面処理は、導電接触を確実にするために金めっきが望ましい。
電極41の製作において、細径のリード線44と電極孔411との間のクリアランスを大きくすると、挿入と接着は容易になるが電極41の位置ずれは大きくなる。この製作法によれば、製作に適正なクリアランスに相当する位置ずれが発生するが、電極41として個別部品は要らずコストを低減することが出来る。
本実施の形態の接触子10について、図3、4を参照しつつ詳細を説明する。接触部材11の材料は、ピアノ線などの導電性の金属の断面円形の線材である。接触部材11は、コイル巻線機を用いて押出し加工することにより製作される。先端111から突出部112までは曲げることなく押出し軸(孔)から押し出される。立ち上げ部113から曲げが開始される。押出し長さに合わせて曲げ半径と曲げ方向を連動して変えることにより立ち上げ部113が形成される。これにより、押出し軸と突出部112とが約直角となるように、本体部114の円周114cの上に突出部112が形成される。続いて本体部114の密着巻114aが所定回行われる。続いてばね特性を有する疎巻きがを所定回の間行われる。終端の他端部115は、座(密着)巻き1回のクローズドエンドの無研磨としている。
図4の(a)は接触部材11の正面図であり、図4(b)は右側面図である。これらの図は、接触部材11の立体的な(3次元の)形状を示している。突出部112は、2層の案内孔に案内されることにより、垂直運動を確実にするために、所定の長さを有している。立ち上げ部113は、本体部114の円周上114cにおいて滑らかに方向を約90度変えて垂直になり、突出部112に続いている。突出部112は、本体部114の中心軸114bから軸が円周上114cに移動した軸状部分であり、中心軸114bとは平行になっている。
本体部114の立ち上げ部113の側に密着巻114aが設けられることに依り、係止孔322による接触部材11の係止が容易にしている。又、密着巻114aは、案内軸121に摺動して本体部114の伸縮を容易にする。又、本体部114に流れる測定電流は案内軸121にバイパスされて本体部114の抵抗が改善される。疎巻きによって所要のばね定数が得られる。他端部115は、座巻き1回のクローズドエンドとして嵌合部122と連結を確実にしている。
突出部112は円周上114cの何れの位置であっても良く、巻線の巻き始めと巻終わりとの間の円周角に特異性がないので、巻線が容易となる。接触部材11の表面処理は、導電接触を確実にするために金めっきが望ましい。
コイル巻線機の押出し軸(押し出し長)、曲げ半径、曲げ方向(ピッチ角も含む)を連動して制御することにより、突出部112、立ち上げ部113、密着巻114a、疎巻き、他端部115を連続して、押出し加工により形成することができる。それにより、生産効率を高め、製造コストを低減することができる。
接触部材11が押出し加工により形成されるので、コイル巻線機に依って最小曲げ半径(1.25から1.5*d)が制限される。このため、急激に曲げられることがなく、集中応力が分散する。また、本体部114のコイル径が最小巻線径であっても、密着巻114aから疎巻きに連続的に変わるのと同様に、曲げ方向が変わることにより、立ち上げ部113は、曲げ半径を同一に保ちつつ形成することも可能である。それにより、微細径の接触子10を高密度に配置することが可能になる。
中継部材12について、図3を参照しつつ説明する。中継部材12が図3(b)に示されている。案内軸121の径は本体部114の内径より少し小さい。端部は本体部114の案内を容易にする30度の面取りをしている。嵌合部122の径の径は本体部114の内径より少し大きく、他端部115に圧入されて嵌合して、一体の接触子10となる。大径部123の径は本体部114の外径に約同径である。中継部124の径は大径部123より小さい。接触子10の挿入された接触子保持体30を取り扱う場合、大径部123が径のコイル保持孔331より小さい中継孔341に係止されて、接触子10が接触子保持体30に保持される。中継部124の端部は90度の円錐である。中継部材12の長さは係止板32と干渉しない長さとする。
組立と保守の手順について、図1、2、3を参照しつつ説明する。前もって、接触部材11の他端部115に中継部材12の案内軸121を挿入して、嵌合部122を圧入して連結した接触子10を準備する。
案内板31、係止板32、コイル保持板33を重ねて螺子止めし、コイル保持板33を上側にして、かつ接触子10の先端111を前方にして(すなわち下方にして)、全てのコイル保持孔331から係止孔322の第2案内孔321と第1案内孔311に、接触子10を挿入する。そして、中継板34を整合して重ねて螺子止めする。次に、電極41の形成も含めて組立完了した電極部40に接触子10が装着された接触子保持体30を電極板42に整合させ、螺子により互いを固定する。これにより組立は完了する。
不良の接触子10の交換は、接触子保持体30を取り外して接触子10を取り出し、良品に交換する。各板を整合する場合、図には示していないが、複数の位置合わせピンと位置合わせ孔を整合することにより機械的な位置が決まる構成になっている。
(実施の形態2)
図3(d)の中継部材12dは、素材が円形の導電性の線材を実施の形態1と同様に両端加工したものである。線径は接触部材11の本体部114の内径より少し小さく、本体部114の伸縮を摺動して案内する径が望ましい。中継部材12dの案内軸121を接触部材11の本体部114に挿入する。そして、他端部115を所定の位置(大径部123)において、溶接などによって接合(連結)する。これで、一体の接触子10dとなる。大径部123の機能を他端部115が行っている。結果として、実施の形態1の接触子10と同等の接触子10dが得られることになる。接合の工程が増えるが、接触部材12dの加工が容易であり、コストを低減する。又、他端部115の座巻き数を増やすことで、接触子10と全長も同じにするこが出来る。図示しないが、図2において大径部123が他端部115の座巻きになった外観となる。
(その他の実施形態)
図3(c)の中継部材12aについて説明する。大径部123aが中継部材12dをカシメ加工して形成されている。嵌合部122がなく、接触部材11と連結は出来ないので、接触子10aは一体として取り扱いが出来ないが測定機能には特に問題はない。中継部材12のコストを低減できる。
中継板34を無くしても良い。ただし、接触子10の挿入された接触子保持体30を取り扱う場合、中継板34がないので、コイル保持板33を下側にすると全ての接触子10が落下するので注意を要する。この場合、中継部材12の中継部124の径は大径部123と同径であっても良い。
先端111の形状、を突出部12の軸と直角に交差する平面にしても良い。この形態は、例えば、検査端子が半球の半田バンプの接触に適応する。平面にする加工では、研磨が容易である。先端111の平面形状は、直角のほかに、45度、多角錐などのその他の形状であっても良い。
案内板31を無くして第2案内孔321のみとしても良い。ただし、接触子10に荷重のアンバランスがあるので、案内板31を設ける方が望ましい。
係止孔322は、立ち上げ部13又は本体部14を係止し、第2案内孔321を内側に含めば良いので、図に示さないが、対向する係止孔と重なっても良い。また、対向する2つの係止孔322を1つにしても良い。この場合は加工工数が減る。間隔孔312も同様である。案内孔以外は径が大きく孔加工は容易である。
上述した例では、接触部材11の形成は押出し加工を突出部112から開始し他端部115で終了しているが、反対の方向の他端部115から開始し突出部112で終了しても良い。コイル巻線機の機能に合わせることが好ましい。
図2乃至4の接触部材11を、コイル巻線加工に折り曲げ加工を追加することにより製造しても良い。但し、コイル巻線加工のみによって接触部材11を製造する方が、通常はコストを著しく低減することができ、より好ましい。
本接触子10は4端子測定に適応するが、通常の2端子測定に使用しても良い。接触子10を共用化すると、製造と保守が容易になる。また、接触子10は、他の種類の接触子の併用を妨げるものではない。必要に依り併用が可能である。
本発明の特定の実施形態についての上述の説明は、例示を目的として提示したものである。それらは、網羅的であったり、記載した形態そのままに本発明を制限したりすることを意図したものではない。数多くの変形や変更が、上述の記載内容に照らして可能であることは当業者に自明である。
本発明の接触子は、プリント配線基板、ICパッケージ、IC等の電子部品に備えられた検査端子に導電接触させる通電治具と通電装置全般に用いることができる。
1・・・・検査治具
10,10a,10d・接触子
11・・・接触部材(コイルばね)
111・・先端
112・・突出部
113・・立ち上げ部
114・・本体部(コイルばね)
114b,10b,12b・中心軸
114c・円周(円周上、コイル径)
12,12a,12d・中継部材(中継ピン)
121・・案内軸
123,123a・大径部
124・・中継部
30・・・接触子保持体
31・・・案内板
32・・・係止板
322・・係止孔、係止部
33・・・コイル保持板
40・・・電極部
41・・・電極

Claims (8)

  1. 電子部品の検査に用いられる検査治具に組み込まれて使用される接触子であって、導電性の接触部材と中継部材からなり、
    前記接触部材は断面円形の線材であって、螺旋をなすことにより、ばね特性を有する本体部と、当該本体部の一端に続いて、螺旋の円周上にあって、螺旋の中心軸に平行となるまで方向を変える立ち上げ部と、当該立ち上げ部に続く軸状部分であり、螺旋の円周上にあって、螺旋の中心軸に平行な突出部と、当該突出部に続く先端であって、検査対象電子部品の検査部位に接触する先端と、前記本体部の他端である他端部と、を含み、
    前記本体部のコイル径は、線径の3倍以上、かつ6倍以下の範囲にあり、
    前記本体部側から前記突出部側に至る前記立ち上げ部の全体にわたって、変わってゆく立体的な曲げの方向に応じた方向からみた曲げ半径は、前記本体部の曲げ半径より小さくはなく、
    前記中継部材は、軸状部材であって、前記本体部の内側に配置されて前記本体部の伸縮を案内する案内軸と、当該案内軸に続き、前記接触部材の前記他端部を止めかつ当該他端部と電気的に接続される連結部と、当該連結部に続き、前記中継部材の中心軸に中継端のある中継部と、を含む接触子。
  2. 記先端の形状が、検査部位と接触する接触点が接触子の外周となる斜め断面である、請求項1に記載の接触子
  3. 記本体部が、前記立ち上げ部の側に巻部を有している、請求項1又は2に記載の接触子
  4. 記中継部材の前記連結部は、前記案内軸よりも径方向外方に張り出した拡幅部を有し、当該拡幅部が前記接触部材の前記他端部と当接することにより、当該他端部を止めかつ当該他端部と電気的に接続される、請求項1乃至3の何れかに記載の接触子
  5. 電子部品の検査に用いられる検査治具であって、請求項1乃至の何れかに記載の接触子と、当該接触子を保持する接触子保持体と、当該接触子保持体に連結された電極部とを備え、
    前記接触子保持体は、前記先端が露出するように前記突出部を軸方向に摺動可能に支持する案内部と、前記立ち上げ部又は前記本体部に係合することにより前記先端の所定以上の突出を係止する係止部と、前記接触子の前記本体部から前記連結部を収納する筒状空洞部と、を含み、
    前記電極部は、前記接触子保持体に連結された電気絶縁性の電極板と、当該電極板を貫通するように当該電極板に固定され、一端面が前記中継部材の前記中継部に当接することにより、前記中継部に電気的に接続されるとともに、前記本体部を付勢する軸状の導電性の電極と、を含む検査治具。
  6. 記電極板には、前記電極を支持する前記筒状空洞部と同軸の同径又は同径未満の貫通孔が形成されており、前記電極は接触子の最大径よりも径が小さい、請求項5に記載の検査治具
  7. 電子部品の検査に用いられる検査治具であって、
    各々が請求項1乃至4の何れかに記載の接触子である複数の接触子と、当該複数の接触子を保持する接触子保持体と、当該接触子保持体に連結された電極部とを備え、
    前記接触子保持体は、前記先端が露出するように前記突出部を軸方向に摺動可能に支持する案内部と、前記立ち上げ部又は前記本体部に係合することにより前記先端の所定以上の突出を係止する係止部と、前記本体部と前記他端部とを収納する筒状空洞部と、を前記複数の接触子に個別に対応して含み、
    前記電極部は、前記接触子保持体に連結された電気絶縁性の電極板を含み、
    前記電極部は更に、当該電極板を貫通するように当該電極板に固定され、一端面が前記中継部材の中継部に当接することにより、前記中継部に電気的に接続されるとともに、前記本体部を付勢する軸状の導電性の電極を、前記複数の接触子に個別に対応して含み、
    前記複数の接触子は、互いに隣接する一対の接触子を含み、
    当該一対の接触子の各々は、請求項2に記載の接触子であり、
    前記一対の接触子は、各々の前記螺旋の中心軸まわりの位置が、各々の前記突出部同士が互いに対向して近接し合う位置となるように、保持されている、検査治具。
  8. 請求項1から4の何れかに記載の接触子の製造方法であって、
    前記接触子の接触部材は、コイル巻線機を用い、当該コイル巻線機の押し出し長さに合わせて、曲げ半径と曲げ方向を連動して変える押出し加工により形成される、接触子の製造方法
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