JP6070385B2 - パレット搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークが載置されるパレットを搬送するパレット搬送装置に関するものである。
従来、ワークが載置されるパレットやトレイ等の搬送用部材(以下、単にパレットともいう)を搬送する際、省力化を図るためにパレットの自重を利用して搬送することで搬送用の駆動源を必要としないコロコンベア等を採用することができる。このような省力化を図るパレット搬送装置に関連する技術として、下記特許文献1に開示されるリフター機構が知られている。
このリフター機構は、一対のクロス状に枢着したリフター板と、各リフター板の可動端が枢着される昇降ベースと、昇降ベースの基端部を昇降させる昇降手段とを備えている。そして、昇降手段が下降状態であり各リフター板の可動端が下方に位置した状態では、昇降ベースが所定の傾斜角度に維持される。また、昇降手段が上昇方向に作動して昇降ベースの基端部が持ち上げられると、各リフター板の可動端が上昇して昇降ベースが水平状態に維持される。そして、昇降ベースにコンベアを設けることで、昇降ベースとともにコンベアを水平状態および傾斜状態のいずれかの状態に傾動させる機構を1つの昇降手段により実現している。
特開2005−320149号公報
ところで、コロコンベア等を利用して、ワークを載置したパレットが供給されてくる供給側にワーク取り出し後の空のパレットを排出するパレット搬送形態では、パレット供給(搬入)時におけるパレットの傾斜角度とパレット排出(搬出)時におけるパレットの傾斜角度とを変える必要がある。このパレット搬送形態では、ワーク取り出し時におけるパレットを、上記2つの傾斜角度と異なる傾斜角度、例えば、水平状態に相当する傾斜角度に維持する必要がある場合には、自重でパレットが搬送される搬送経路中に3つの傾斜角度を設ける必要がある。
そうすると、上述した特許文献1に開示されるような従来構成では、昇降ベースの姿勢が2つの傾斜角度にしか対応できないため、上述のように搬送経路中に3つの傾斜角度が設けられるパレット搬送形態にはそのまま採用できないという問題がある。また、3つの傾斜角度のうち2つの傾斜角度が設けられる搬送経路に上記従来構成を適用し残りの傾斜角度が設けられる搬送経路との間に別途搬送用の駆動手段を設けることもできる。しかしながら、このようなパレット搬送装置では、別の駆動手段を設けることによりコストが増大するだけでなく、上記昇降手段のような駆動手段と別の駆動手段との2つを連携して制御する必要があり、搬送時の制御が複雑になるという問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、パレットを往復動用の駆動手段を用いて3つの傾斜角度が設けられた搬送経路に沿って搬送し得るパレット搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、第1の傾斜角度の供給用経路(21)を有しワークが載置されたパレット(80)が自重により前記供給用経路を搬送されるパレット供給手段(20)と、前記パレット供給手段から供給された前記パレットを前記第1の傾斜角度と異なる第2の傾斜角度に傾斜させるパレット傾斜手段(40)と、前記第1の傾斜角度および前記第2の傾斜角度と異なる第3の傾斜角度の排出用経路(31)を有し前記パレット傾斜手段から排出された前記パレットが自重により前記排出用経路を搬送されるパレット排出手段(30)と、を備え、前記パレット傾斜手段は、前記パレットを保持する保持台(41)と、前記保持台が揺動自在に支持される揺動軸(42)と、前記保持台が前記揺動軸を中心として前記第1の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持されるように当該保持台を付勢するための付勢手段(43)と、前記保持台を所定方向に往復動させる往復動用の駆動手段(44)と、前記駆動手段により所定方向一端に移動した前記保持台に当接することで前記保持台を前記付勢手段による付勢に抗して揺動させて前記第2の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持させる一端側当接部(61a,61b)と、前記駆動手段により所定方向他端に移動した前記保持台に当接することで前記保持台を前記付勢手段による付勢に抗して揺動させて前記第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持させる他端側当接部(62a,62b)と、を備え、前記パレット供給手段に対して、前記駆動手段により前記所定方向一端と前記所定方向他端との間のパレット受入位置に移動した前記保持台が、前記供給用経路から自重により搬送されてきた前記パレットを受け入れ可能となるように位置し、前記パレット排出手段に対して、前記他端側当接部に当接することで前記第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持される前記保持台が、保持する前記パレットを自重により前記排出用経路に排出可能となるように位置し、前記駆動手段による前記保持台の往復動時に当該保持台の一部(56a)が案内される案内部(63,81,83,85,87,88)を備え、前記パレット供給手段は、前記パレットの自重による搬送を阻止可能なストッパ部材(22)を備え、前記保持台には、前記駆動手段による往復動時に前記ストッパ部材を前記所定方向一端側から押圧することで当該ストッパ部材による前記パレットの搬送阻止状態を解除する押圧部(52)が設けられ、前記案内部には、前記保持台の一部を案内するための溝カム(63,81,83,85)が形成され、前記溝カムのうち、前記パレットの受け入れのために前記保持台が前記所定方向一端側から前記パレット受入位置に移動する際に前記保持台の一部が案内される溝部を第1溝部(63a,81a,83a,85a)とし、前記パレットの排出のために前記保持台が前記所定方向一端側から前記所定方向他端側に移動する際に前記保持台の一部が案内される溝部を第2溝部(63b,81b,83b,85b)とするとき、前記第2溝部は、前記第1溝部よりも前記ストッパ部材から離れた位置に設けられることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲および上記手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、付勢手段により、保持台が揺動軸を中心として第1の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持されるように付勢されている。また、駆動手段により所定方向一端に移動して一端側当接部に当接した保持台が、第2の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持され、駆動手段により所定方向他端に移動して他端側当接部に当接した保持台が、第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持される。そして、駆動手段により所定方向一端と所定方向他端との間のパレット受入位置に移動した保持台が、供給用経路から自重により搬送されてきたパレットを受け入れ可能となるように位置し、他端側当接部に当接することで第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持される保持台が、保持するパレットを自重により排出用経路に排出可能となるように位置する。また、駆動手段による保持台の往復動時に当該保持台の一部が案内される案内部を備えている。また、パレット供給手段は、パレットの自重による搬送を阻止可能なストッパ部材を備え、保持台には、駆動手段による往復動時にストッパ部材を所定方向一端側から押圧することで当該ストッパ部材によるパレットの搬送阻止状態を解除する押圧部が設けられている。また、案内部には、保持台の一部を案内するための溝カムが形成され、溝カムのうち、パレットの受け入れのために保持台が所定方向一端側からパレット受入位置に移動する際に保持台の一部が案内される溝部を第1溝部とし、パレットの排出のために保持台が所定方向一端側から所定方向他端側に移動する際に保持台の一部が案内される溝部を第2溝部とするとき、第2溝部は、第1溝部よりもストッパ部材から離れた位置に設けられる構成である。
これにより、往復動用の駆動手段を用いて保持台を所定方向に往復動させることで、保持台を、供給用経路から自重により搬送されてきたパレットを受け入れる傾斜角度と、第2の傾斜角度に対応する傾斜角度と、保持するパレットを自重により排出用経路に排出する傾斜角度との3つの傾斜角度のいずれかに揺動(傾動)させることができる。したがって、パレットを往復動用の駆動手段を用いて3つの傾斜角度が設けられた搬送経路に沿って搬送することができる。
パレット搬送装置の概略構成を示す正面図である。 パレット搬送装置の概略構成を示す側面図である。 パレット搬送装置の概略構成を示す上面図である。 パレット搬送装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 パレットの概略形状を示す上面図である。 溝カムの詳細形状を示す側面図である。 制御装置にて実施される搬送処理の流れを例示するフローチャートである。 アクチュエータによる往復動に応じた保持台の傾動角度の変化を示す説明図である。 本実施形態の第1変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図である。 本実施形態の第2変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図である。 本実施形態の第3変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図である。 本実施形態の第4変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図である。 本実施形態の第5変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図である。
以下、本発明のパレット搬送装置を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るパレット搬送装置10は、所定の製造ラインにてワーク供給用として採用されて、所定のワーク加工装置等にワークを供給するため、ワーク取出位置にワークを載置したパレットを搬送する搬送装置として構成されている。
図1〜図4に示すように、パレット搬送装置10は、パレット供給部20とパレット排出部30とパレット姿勢変換部40と、制御装置11とを備えている。パレット供給部20およびパレット排出部30が架台12に固定されたステー13に固定されるとともに、パレット姿勢変換部40が架台12に固定されることで、各部材の位置決めがなされている。なお、パレット供給部20は、「パレット供給手段」の一例に相当し、パレット排出部30は、「パレット排出手段」の一例に相当し、パレット姿勢変換部40は、「パレット傾斜手段」の一例に相当し得る。
このパレット搬送装置10は、図5に例示するパレット70を搬送対象とし、各パレット70には、搬送方向の縁の両側に切り欠き部71がそれぞれ形成されており、搬送方向と異なる一方の縁に保持用溝72が形成されている。
パレット供給部20は、床面に対して第1の傾斜角度で傾斜するように設置される供給用経路21を備えている。この供給用経路21は、コロコンベア等のコロ搬送式の搬送経路であって、各搬送コロの上部からなる搬送面上のパレット70が自重により搬入側から搬出側へ搬送されるように構成されている。この供給用経路21のパレット姿勢変換部40近傍の端部には、連続して搬送されるパレット70を1つずつパレット姿勢変換部40に供給するため、パレット70の自重による搬送を阻止可能なストッパ部材22が設けられている。
ストッパ部材22は、本体部23と、本体部23の搬出側に設けられるブロック24およびストッパ25と、本体部23の搬入側に設けられるエスケープ26とを備えている。ストッパ25およびエスケープ26は、いずれか一方がパレット70の切り欠き部71に当接するように、ストッパ25とエスケープ26との離間距離がパレット70の搬送方向の長さに応じて設定されている。また、ブロック24は、ストッパ25よりもパレット姿勢変換部40に近づくように突出して形成されている。
本体部23は、供給用経路21に支持される軸27に軸支されて、搬出側が上方に移動する方向にばね部材28により付勢されている。この本体部23は、ばね部材28による付勢時にストッパ25が搬送面から突出し、ばね部材28による付勢力に抗して本体部23が軸27を中心に傾動するとエスケープ26が搬送面から突出するように配置されている。
これにより、後述するようにブロック24に押圧力が作用せずストッパ25が搬送面から突出した状態では、この突出したストッパ25がパレット70の搬出側の切り欠き部71に当接することで、このパレット70および上流側(搬入側)各パレット70の自重による供給用経路21上の搬送が阻止される(図1参照)。
そして、ブロック24への押圧力により上記付勢力に抗して本体部23が傾動してストッパ25が搬送面から下方に下降すると、ストッパ25による搬送阻止状態が解除されて、パレット70がパレット姿勢変換部40に供給される。一方、ストッパ25の下降に応じて搬送面から突出したエスケープ26が、次にパレット姿勢変換部40に供給されるパレット70の搬出側の切り欠き部71に当接することで、このパレット70および上流側(搬入側)各パレット70の自重による供給用経路21上の搬送が阻止される。
そして、ブロック24への押圧力が解除されてエスケープ26が搬送面から下方に下降してストッパ25が搬送面から突出すると、エスケープ26による搬送阻止状態が解除された各パレット70が自重により突出したストッパ25に当接するまで供給用経路21を搬送される。
供給用経路21の搬出側端近傍には、ストッパ25により搬送阻止されたパレット70を検知するためのセンサ29が配置されている。このセンサ29は、検知結果に応じた検知信号を制御装置11に出力するように構成されている。
パレット排出部30は、床面に対して第3の傾斜角度で傾斜するように設置される排出用経路31を備えている。この排出用経路31は、上記供給用経路21と同様に、コロコンベア等のコロ搬送式の搬送経路であって、各搬送コロの上部からなる搬送面上のパレット70が自重により搬入側から搬出側へ搬送されるように構成されている。
排出用経路31の搬入側端近傍には、パレット姿勢変換部40から搬入されたパレット70を検知するためのセンサ32が配置されている。このセンサ32は、検知結果に応じた検知信号を制御装置11に出力するように構成されている。
なお、供給用経路21の床面に対する傾斜角度(第1の傾斜角度)は、傾斜角度調整機構14による調整に応じて制御される。また、排出用経路31の床面に対する傾斜角度(第3の傾斜角度)は、傾斜角度調整機構15による調整に応じて制御される。
パレット姿勢変換部40は、パレット70を保持する保持台41と、保持台41が揺動自在に支持される揺動軸42と、保持台41を付勢する付勢手段として機能するばね部材43と、保持台41を所定方向に往復動させる駆動手段として機能する往復動用のアクチュエータ44と、一対のプレート60a,60bを備えている。
アクチュエータ44は、ブラケット44aを介して架台12に固定されており、制御装置11による制御に応じて、ブラケット45を鉛直方向(Z方向)に往復動させるように構成されている。
ブラケット45の上端面には直線ガイド46が水平方向(X方向)にスライド自在に設けられており、この直線ガイド46は、ばね部材47により水平方向一側に向けて付勢されている。この直線ガイド46には、保持台41が軸支される揺動軸42とばね部材43およびストッパ48とが組み付けられている。そして、ばね部材43による付勢に応じて揺動軸42を中心に傾動する保持台41がストッパ48に当接することで、保持台41の床面に対する傾斜角度が所定の角度に維持される。特に、ストッパ48を調整することで、保持台41の床面に対する傾斜角度を制御することができる。
アクチュエータ44によるブラケット45の鉛直方向の往復動により、保持台41が、パレット供給部20から供給されるパレット70を受け入れるパレット受入位置と、パレット70からワークが取り出されるワーク取出位置と、パレット70をパレット排出部30に排出するパレット排出位置とを行き交うように往復動する。保持台41がストッパ48に当接している状態では、パレット受入位置の保持台41がパレット供給部20から供給されるパレット70を受け入れ容易な傾斜角度、すなわち、保持台41の床面に対する傾斜角度が上記第1の傾斜角度に対応する傾斜角度(以下、受入傾斜角度ともいう)に維持される。
このため、保持台41がパレット受入位置に位置する場合には、保持台41の各ローラ51の上部からなる搬送面と供給用経路21の各搬送コロの上部からなる搬送面とがほぼ一致し、パレット供給部20からパレット姿勢変換部40へパレット70をその自重によりスムーズに供給できる状態となる。
保持台41は、本体部50と、パレット70の下面に接触する複数のローラ51とを備えている。本体部50には、パレット供給部20から供給されたパレット70を受け入れるための段部50aがパレット70が出入りする側(図1および図3にて右側:以下、出入側ともいう)を除くように形成されており、段部50aの底面に各ローラ51が配置されている。また、段部50aの反出入側には、パレット70の受け入れ時の衝撃を緩和するためのクッション50bが設けられている。
また、保持台41は、本体部50の出入側の中央近傍に設けられる押圧機構52と、本体部50の出入側の両サイドにそれぞれ設けられるカムフォロア(シャフト付きベアリング)53a,53bと、本体部50の反出入側の両サイドにそれぞれ設けられるカムフォロア54a,54bとを備えている。
押圧機構52は、傾動体52aと、この傾動体52aの突出端に設けられるカムフォロア52bと、傾動体52aを突出端側の上方に配置される規制片(図示略)に押圧するように付勢するばね部材52cとを備えている。傾動体52aは、上記規制片に当接することで当接方向の傾動が規制される。このように構成される押圧機構52は、後述するカムフォロア56aが第1溝部63aを鉛直方向下向きに案内される際に、上記規制状態でのカムフォロア52bが、パレット供給部20のブロック24を上側から押圧するように配置されている。
また、保持台41は、段部50a内に入り込んだパレット70を保持するための保持機構55を備えている。保持機構55は、本体部50の一側縁に設けられており、本体部50に固定される軸55bに軸支される傾動体55aを備えている。傾動体55aは、上端に設けられるカムフォロア55cが段部50a内に入り込んだパレット70の保持用溝72に係合可能であって、下端に設けられるカムフォロア55dが外方に移動するように、ばね部材55eにより付勢されている。
また、本体部50の一側縁には、外方に突出する突出部56が設けられており、この突出部56の突出端にはカムフォロア56aが設けられている。
一対のプレート60a,60bは、アクチュエータ44による駆動に応じて往復動する保持台41を両側から覆うように架台12に固定されている。両プレート60a,60bの上端部には、ワーク取出位置に位置する保持台41のカムフォロア53a,53bに当接する一端側当接部61a,61bがそれぞれ設けられている。両一端側当接部61a,61bは、保持台41がワーク取出位置まで上昇したとき、保持台41が床面に対して水平となる傾斜角度(以下、ワーク取出傾斜角度ともいう)に維持されるように配置されている。なお、ワーク取出位置の保持台41に保持されるパレット70の傾斜角度は、「第2の傾斜角度」の一例に相当し、ワーク取出傾斜角度は、「第2の傾斜角度に対応する傾斜角度」の一例に相当し得る。
すなわち、保持台41は、カムフォロア53a,53bがそれぞれ一端側当接部61a,61bに当接する直前では上記受入傾斜角度に維持され、当接後も保持台41がワーク取出位置に近づくように上昇することで、保持台41が水平状態に近づくように揺動軸42を中心に傾動する。
また、両プレート60a,60bの下端部には、パレット排出位置に位置する保持台41のカムフォロア54a,54bに当接する他端側当接部62a,62bがそれぞれ設けられている。両他端側当接部62a,62bは、保持台41がパレット排出位置まで下降したとき、保持台41の床面に対する傾斜角度が上記第3の傾斜角度に対応する傾斜角度(以下、排出傾斜角度ともいう)に維持されるように配置されている。このため、保持台41がパレット排出位置に位置する場合には、保持台41の各ローラ51の上部からなる搬送面と排出用経路31の各搬送コロの上部からなる搬送面とがほぼ一致し、パレット姿勢変換部40からパレット排出部30へパレット70をその自重によりスムーズに排出できる状態となる。
すなわち、保持台41は、カムフォロア54a,54bがそれぞれ他端側当接部62a,62bに当接する直前では上記受入傾斜角度に維持され、当接後も保持台41がパレット排出位置に近づくように下降することで、保持台41が上記排出傾斜角度に近づくように揺動軸42を中心に傾動する。
また、両プレート60a,60bのうち本体部50の一側縁側に設けられるプレート60aには、往復動する保持台41のカムフォロア56aが転がりながら案内される溝カム63が設けられている。カムフォロア56aは、ばね部材47による直線ガイド46の付勢により、溝カム63に押し付けられており、これにより、カムフォロア56aと溝カム63とのがたつきをなくしている。
この溝カム63の詳細形状について、図6を用いて説明する。図6は、溝カム63の詳細形状を示す平面図である。なお、図6では、便宜上、ライナー66,67やセンサ68,69等の図示を省略している。
図6に示すように、溝カム63は、鉛直方向に伸びる第1溝部63aおよび第2溝部63bと両溝部63a,63bを連通する連通溝63c,63dとを備えている。第1溝部63aは、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、押圧機構52のカムフォロア52bが所定の隙間を介してパレット供給部20のブロック24の直上に位置するように形成されている。また、第1溝部63aは、案内されるカムフォロア56aが下端近傍に位置するときに、保持台41がパレット排出位置に位置するように形成されている。
第2溝部63bは、第1溝部63aよりもストッパ部材22から所定距離(図6の符号X1参照)だけ離れた位置に設けられて、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、保持台41がワーク取出位置に位置するように形成されている。
連通溝63cは、第1溝部63aの上端部と第2溝部63bの中間部とを連通するように形成されている。この連通溝63cには、第1溝部63aから第2溝部63bへのカムフォロア56aの案内を許容し第2溝部63bから第1溝部63aへのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム64が設けられている。このスイングカム64は、ばね部材64aにより第2溝部63b側から連通溝63cを閉塞するように付勢されている。
連通溝63dは、第2溝部63bの下端部と第1溝部63aの中間部とを連通するように形成されている。この連通溝63dには、第2溝部63bから第1溝部63aへのカムフォロア56aの案内を許容し第1溝部63aから第2溝部63bへのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム65が設けられている。このスイングカム65は、ばね部材65aにより第1溝部63a側から連通溝63dを閉塞するように付勢されている。
また、図2に示すように、プレート60aには、ライナー66およびライナー67が設けられている。ライナー66は、パレット受入時に保持機構55のカムフォロア55cを外方に傾動させるためのものであって、パレット受入位置でのカムフォロア55dが乗り上げる位置に配置されている。ライナー67は、パレット排出時に保持機構55のカムフォロア55cを外方に傾動させてパレット70の保持を解除するためのものであって、パレット排出位置でのカムフォロア55dが乗り上げる位置に配置されている。
また、両プレート60a,60bの上端部近傍には、ワーク取出位置に位置する保持台41上のパレット70を検知するためのセンサ68が配置されている。このセンサ68は、検知結果に応じた検知信号を制御装置11に出力するように構成されている。
また、両プレート60a,60bの鉛直方向中間部位には、パレット受入位置に位置する保持台41上のパレット70を検知するためのセンサ69が配置されている。このセンサ69は、検知結果に応じた検知信号を制御装置11に出力するように構成されている。
制御装置11は、パレット搬送装置10の全体制御を司る制御手段であって、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成されている。この制御装置11は、後述する搬送処理を実行することにより、各センサ29,32,68,69の検知結果等に応じて、アクチュエータ44を制御するように機能する。
次に、パレット搬送装置10により各パレット70を搬送する際に制御装置11にて実施される搬送処理について、図7および図8を用いて詳細に説明する。なお、図7は、制御装置11にて実施される搬送処理の流れを例示するフローチャートである。図8は、アクチュエータ44による往復動に応じた保持台41の傾動角度の変化を示す説明図であり、図8(A)は原位置での状態を示し、図8(B)はパレット受入位置での状態を示し、図8(C)はワーク取出位置での状態を示し、図8(D)はパレット排出位置での状態を示す。
搬送処理を開始する前のパレット供給部20では、ばね部材28により付勢されるストッパ25が搬送面から突出している。そして、作業者が供給用経路21上にパレット70を順次投入することで、各パレット70は、先頭のパレット70がストッパ25に当接するまで、自重により供給用経路21を搬送されて、供給用経路21上に複数のパレット70がストックされる。
また、搬送処理を開始する前のパレット姿勢変換部40では、押圧機構52のカムフォロア52bが所定の隙間を介してパレット供給部20のブロック24の直上に位置している。このとき、保持台41は、図8(A)に示すように、床面に対する傾斜角度が受入傾斜角度であり、カムフォロア56aが第1溝部63aの上端近傍にて案内されるような位置(以下、原位置ともいう)に位置している。
そして、制御装置11による搬送処理が開始されると、図7のステップS101に示す判定処理にて、パレット70がストッパ25に当接する位置まで搬送されているか否かについて判定される。そして、センサ29の検知結果に応じて、パレット70がストッパ25に当接する位置まで搬送されていると判定されると(S101でYes)、ステップS103に示す第1下降処理がなされる。この処理では、アクチュエータ44により、保持台41が図8(A)に示す原位置から図8(B)に示すパレット受入位置まで鉛直方向下側に所定距離(図8の符号Z1参照)だけ移動する。
この移動の際に、パレット供給部20のブロック24が押圧機構52のカムフォロア52bにより押し下げられる。これにより、ストッパ25が供給用経路21の搬送面から下方に下降するとともに、エスケープ26が搬送面から突出するように上昇する。このストッパ25の下降に応じて供給用経路21にストックされた各パレット70のうちの先頭のパレット70が自重によりパレット姿勢変換部40に供給される。また、搬送面から突出したエスケープ26が次のパレット70の切り欠き部71に当接することで、残りのパレット70の搬送が阻止される。
そして、保持台41がさらに鉛直方向下側に移動することで、傾動するストッパ部材22のブロック24と下方に移動するカムフォロア52bとの接触が解除されると、エスケープ26が供給用経路21の搬送面から下方に下降するとともに、ストッパ25が搬送面から突出するように上昇する。このエスケープ26の下降に応じて当該エスケープ26により搬送が阻止されていたパレット70がストッパ25に当接するまで自重により供給用経路21上を搬送される。また、鉛直方向下側への移動により、ライナー66に保持機構55のカムフォロア55dが乗り上げることで、カムフォロア55cが外方に移動する。
パレット受入位置まで移動した後、ステップS105に示す判定処理にて、パレット受入位置に位置する保持台41へのパレット70の搬入が完了しているか否かについて判定される。そして、センサ69の検知結果に応じて、パレット70の搬入が完了していると判定されると(S105でYes)、ステップS107に示す第1上昇処理がなされる。この処理では、アクチュエータ44により、保持台41が図8(B)に示すパレット受入位置から図8(C)に示すワーク取出位置までカムフォロア56aが第1溝部63a、連通溝63c、第2溝部63bの順に案内されて鉛直方向上側に所定距離(図8の符号Z2参照)だけ移動する。
この鉛直方向上側への移動により、保持台41は、ストッパ部材22から距離X1だけ離れる方向に移動する。なお、上記移動時に、押圧機構52のカムフォロア52bがパレット供給部20のブロック24に下方から接触するが、傾動体52aがばね部材52cによる付勢に抗して下方向に傾動することで、カムフォロア52bがブロック24を押圧することもない。
また、鉛直方向上側への移動により、カムフォロア55dがライナー66から外れると、カムフォロア55cが内方に移動して保持台41上のパレット70を押圧するように保持用溝72に係合することで、パレット70が保持される。
保持台41はワーク取出位置近くまで上昇すると、カムフォロア53a,53bが一端側当接部61a,61bにそれぞれ接触する。そして、保持台41がさらに上昇すると、一端側当接部61a,61bによりカムフォロア53a,53bが押圧されることで、保持台41が水平状態に近づくように揺動軸42を中心に傾動する。そして、保持台41がワーク取出位置までさらに上昇すると、揺動軸42を中心に傾動した保持台41が水平状態に維持される(図8(C)参照)。
そして、ステップS109に示す判定処理にて、保持台41がワーク取出位置に位置しているか否かについて判定される。そして、センサ68の検知結果に応じて、保持台41がワーク取出位置に位置していると判定されると(S109でYes)、ステップS111に示す判定処理にて、ワークの取り出しが完了しているか否かについて判定される。この判定処理では、ワークを載置したパレット70が所定の位置に配置されたことを示す情報をワーク加工装置等に送信した後、保持台41からワークを取り出したワーク加工装置等から取出完了を示す情報が受信されることで、ワークの取り出しが完了していると判定される(S111でYes)。なお、ワーク取出位置に位置する保持台41上のワークがワーク加工装置等から取り出されたことを検知可能なセンサを別途設けてこのセンサの検知結果に応じてワークの取り出しが完了しているか否かについて判定してもよい。
次に、ステップS113に示す第2下降処理がなされる。この処理では、アクチュエータ44により、保持台41が図8(C)に示すワーク取出位置から図8(D)に示すパレット排出位置までカムフォロア56aが第2溝部63b、連通溝63d、第1溝部63aの順に案内されて鉛直方向下側に所定距離(図8の符号Z3参照)だけ移動する。
カムフォロア56aが第2溝部63bを案内される際に押圧機構52のカムフォロア52bがパレット供給部20のブロック24に近づくが、第1溝部63aを案内される場合と比較して距離X1だけストッパ部材22から離れているので、カムフォロア52bがブロック24に接触することもない。その後、カムフォロア56aが連通溝63dを案内されることで、保持台41は、ストッパ部材22に距離X1だけ近づく方向に移動する。
保持台41はパレット排出位置近くまで下降すると、カムフォロア54a,54bが他端側当接部62a,62bにそれぞれ接触する。そして、保持台41がさらに下降すると、他端側当接部62a,62bによりカムフォロア54a,54bが押圧されることで、保持台41が揺動軸42を中心に排出傾斜角度に近づくように傾動する。そして、保持台41がパレット排出位置までさらに下降すると、揺動軸42を中心に傾動した保持台41が排出傾斜角度に維持される(図8(D)参照)。
そして、保持台41がパレット排出位置まで下降したとき、保持機構55のカムフォロア55dがライナー67に乗り上げることで、カムフォロア55cが外方に移動する。これにより、保持機構55による保持台41上のパレット70の保持が解除されて、パレット70が自重により保持台41上をパレット排出部30に向けて排出される。
次に、ステップS115に示す判定処理にて、パレット70の排出が完了したか否かについて判定される。センサ32の検知結果に応じて、排出用経路31上をパレット70が搬送されることからパレット70の排出が完了していると判定されると(S115でYes)、ステップS117に示す第2上昇処理がなされる。この処理では、アクチュエータ44により、保持台41が図8(D)に示すパレット排出位置から図8(A)に示す原位置までカムフォロア56aが第1溝部63aを案内されて鉛直方向上側に所定距離(図8の符号Z4参照)だけ移動する。そして、所定の終了処理がなされない場合には(S119でNo)、ステップS101からの処理が繰り返され、順次、ワークを載置したパレット70がワーク取出位置まで搬送されることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係るパレット搬送装置10では、ばね部材43により、保持台41が揺動軸42を中心として受入傾斜角度に維持されるように付勢されている。また、アクチュエータ44により鉛直方向上端に移動して一端側当接部61a,61bに当接した保持台41が、ワーク取出傾斜角度(水平状態)に維持され、アクチュエータ44により鉛直方向下端に移動して他端側当接部62a,62bに当接した保持台41が、排出傾斜角度に維持される。そして、アクチュエータ44により鉛直方向上端と鉛直方向下端との間のパレット受入位置に移動した保持台41が、供給用経路21から自重により搬送されてきたパレット70を受け入れ可能となるように位置し、他端側当接部62a,62bに当接することで排出傾斜角度に維持される保持台41が、保持するパレット70を自重により排出用経路31に排出可能となるように位置する。
これにより、往復動用のアクチュエータ44を用いて保持台41を鉛直方向に往復動させることで、保持台41を、供給用経路21から自重により搬送されてきたパレット70を受け入れる受入傾斜角度と、ワーク取出傾斜角度と、保持するパレット70を自重により排出用経路31に排出する排出傾斜角度との3つの傾斜角度のいずれかに揺動(傾動)させることができる。したがって、パレット70を往復動用のアクチュエータ44を用いて3つの傾斜角度が設けられた搬送経路に沿って搬送することができる。
また、プレート60aには、アクチュエータ44による保持台41の往復動時に当該保持台41の一部であるカムフォロア56aが案内される溝カム63が設けられている。このため、アクチュエータ44による保持台41の往復動を振れることなく安定して実施することができる。なお、カムフォロア56aは、「保持台の一部」の一例に相当し、溝カム63は、「案内部」の一例に相当し得る。
特に、保持台41には、アクチュエータ44による往復動時にストッパ部材22のブロック24を上側(鉛直方向上端側)から押圧することで当該ストッパ部材22によるパレット70の搬送阻止状態を解除する押圧機構52が設けられている。そして、溝カム63のうち、パレット70の排出のために保持台41が鉛直方向上端側から鉛直方向下端側に移動する際にカムフォロア56aが案内される第2溝部63bは、保持台41が鉛直方向上端側からパレット受入位置に移動する際にカムフォロア56aが案内される第1溝部63aよりもストッパ部材22から離れた位置に設けられている。
これにより、押圧機構52は、パレット70の供給時にブロック24を押圧しても、パレット70の排出時にブロック24を押圧しないため、アクチュエータ44による往復動に応じてパレット供給部20からのパレット70の供給を制御できる。その結果、パレット供給部20からのパレット70の供給を制御するための駆動手段が不要となり、パレット搬送装置10の制御構成をより簡素化することができる。なお、押圧機構52は、「押圧部」の一例に相当し得る。
図9は、本実施形態の第1変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図であり、図9(A)は原位置での状態を示し、図9(B)はパレット受入位置での状態を示し、図9(C)はワーク取出位置での状態を示し、図9(D)はパレット排出位置での状態を示す。図10は、本実施形態の第2変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図であり、図10(A)は原位置での状態を示し、図10(B)はパレット受入位置での状態を示し、図10(C)はワーク取出位置での状態を示し、図10(D)はパレット排出位置での状態を示す。図11は、本実施形態の第3変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図であり、図11(A)は原位置での状態を示し、図11(B)はパレット受入位置での状態を示し、図11(C)はワーク取出位置での状態を示し、図11(D)はパレット排出位置での状態を示す。
プレート60aに形成されるカムフォロア56aを案内するための案内部は、溝カム63のように形成されることに限らず、他の溝形状に形成されてもよい。具体的には、例えば、本実施形態の第1変形例として、図9に例示するように、プレート60aにおいて、上述した溝カム63と対称形状となる溝カム81を採用してもよい。この溝カム81は、鉛直方向に伸びる第1溝部81aおよび第2溝部81bと両溝部81a,81bを連通する連通溝81c,81dとを備えている。
第1溝部81aは、案内されるカムフォロア56aが下端近傍に位置するときに、押圧機構52のカムフォロア52bが所定の隙間を介してパレット供給部20のブロック24の直上に位置する原位置に位置するように形成されている(図9(A)参照)。また、第1溝部81aは、案内されるカムフォロア56aが図9(A)に示す状態からさらに下方に位置するときに、保持台41がパレット受入位置に位置するように形成されている(図9(B)参照)。また、第1溝部81aは、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、保持台41がワーク取出位置に位置するように形成されている(図9(C)参照)。
第2溝部81bは、第1溝部81aよりもストッパ部材22から所定距離(図9の符号X1参照)だけ離れた位置に設けられて、案内されるカムフォロア56aが下端近傍に位置するときに、保持台41がパレット排出位置に位置するように形成されている(図9(D)参照)。
連通溝81cは、第1溝部81aの中間部と第2溝部81bの上端部とを連通するように形成されている。特に、連通溝81cは、カムフォロア56aが案内される保持台41のカムフォロア52bが、パレット供給部20のブロック24に接触しないように形成されている。そして、第1溝部81aの中間部には、第1溝部81aの下端部から上端部へのカムフォロア56aの案内を許容し第1溝部81aの上端部から下端部へのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム82aが設けられている。このスイングカム82aは、ばね部材82bにより上端部側から第1溝部81aの中間部を閉塞するように付勢されている。
連通溝81dは、第2溝部81bの中間部と第1溝部81aの下端部とを連通するように形成されている。そして、第2溝部81bの中間部には、第2溝部81bの上端部から下端部へのカムフォロア56aの案内を許容し第2溝部81bの下端部から上端部へのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム82cが設けられている。このスイングカム82cは、ばね部材82dにより下端部側から第2溝部81bの中間部を閉塞するように付勢されている。
また、例えば、本実施形態の第2変形例として、図10に例示するように形成される溝カム83を採用してもよい。この溝カム83は、鉛直方向に伸びる第1溝部83aおよび第2溝部83bと両溝部83a,83bを連通する連通溝83c,83dとを備えている。
第1溝部83aは、案内されるカムフォロア56aが中間部に位置するときに、押圧機構52のカムフォロア52bが所定の隙間を介してパレット供給部20のブロック24の直上に位置する原位置に位置するように形成されている(図10(A)参照)。また、第1溝部83aは、案内されるカムフォロア56aが図10(A)に示す状態からさらに下方に位置するときに、保持台41がパレット受入位置に位置するように形成されている(図10(B)参照)。また、第1溝部83aは、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、保持台41がワーク取出位置に位置するように形成されている(図10(C)参照)。また、第1溝部83aは、案内されるカムフォロア56aが下端近傍に位置するときに、保持台41がパレット排出位置に位置するように形成されている(図10(D)参照)。
第2溝部83bは、第1溝部83aよりもストッパ部材22から所定距離(図10の符号X1参照)だけ離れた位置に設けられて、上端部が第1溝部83aの上端部よりも低く、下端部が第1溝部83aの下端部よりも高くなるように形成されている。
連通溝83cは、第1溝部83aの上端部に近い中間部と第2溝部83bの上端部とを連通するように形成されている。特に、連通溝83cは、カムフォロア56aが案内される保持台41のカムフォロア52bが、パレット供給部20のブロック24に接触しないように形成されている。そして、第1溝部83aの上端部に近い中間部には、第1溝部83aの下端部から上端部へのカムフォロア56aの案内を許容し第1溝部83aの上端部から下端部へのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム84aが設けられている。このスイングカム84aは、ばね部材84bにより上端部側から第1溝部83aの上端部に近い中間部を閉塞するように付勢されている。
連通溝83dは、第2溝部83bの下端部と第1溝部83aの下端部に近い中間部とを連通するように形成されている。そして、連通溝83dには、第2溝部83bから第1溝部83aへのカムフォロア56aの案内を許容し第1溝部83aから第2溝部83bへのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム84cが設けられている。このスイングカム84cは、ばね部材84dにより第1溝部83a側から連通溝83dを閉塞するように付勢されている。
また、例えば、本実施形態の第3変形例として、図11に例示するように形成される溝カム85を採用してもよい。この溝カム85は、鉛直方向に伸びる第1溝部85aおよび第2溝部85bと両溝部85a,85bを連通する連通溝85c,85dとを備えている。
第1溝部85aは、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、押圧機構52のカムフォロア52bが所定の隙間を介してパレット供給部20のブロック24の直上に位置する原位置に位置するように形成されている(図11(A)参照)。また、第1溝部85aは、案内されるカムフォロア56aが図11(A)に示す状態からさらに下方に位置するときに、保持台41がパレット受入位置に位置するように形成されている(図11(B)参照)。
第2溝部85bは、第1溝部85aよりもストッパ部材22から所定距離(図11の符号X1参照)だけ離れた位置に設けられて、上端部が第1溝部85aの上端部よりも高く、下端部が第1溝部85aの下端部よりも低くなるように形成されている。また、第2溝部85bは、案内されるカムフォロア56aが上端近傍に位置するときに、保持台41がワーク取出位置に位置するように形成されている(図11(C)参照)。また、第2溝部85bは、案内されるカムフォロア56aが下端近傍に位置するときに、保持台41がパレット排出位置に位置するように形成されている(図11(D)参照)。
連通溝85cは、第1溝部85aの上端部と第2溝部83bの上端部に近い中間部とを連通するように形成されている。特に、連通溝85cは、カムフォロア56aが案内される保持台41のカムフォロア52bが、パレット供給部20のブロック24に接触しないように形成されている。そして、連通溝85cには、第1溝部85aから第2溝部83bへのカムフォロア56aの案内を許容し第2溝部85bから第1溝部85aへのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム86aが設けられている。このスイングカム86aは、ばね部材86bにより第2溝部85b側から連通溝85cを閉塞するように付勢されている。
連通溝85dは、第2溝部85bの下端部に近い中間部と第1溝部85aの下端部とを連通するように形成されている。そして、第2溝部85bの下端部に近い中間部には、第2溝部85bの上端部から下端部へのカムフォロア56aの案内を許容し第2溝部85bの下端部から上端部へのカムフォロア56aの案内を規制するためのスイングカム86cが設けられている。このスイングカム86cは、ばね部材86dにより下端部側から第2溝部85bの下端部に近い中間部を閉塞するように付勢されている。
このように形成される溝カム81,83,85を採用する場合でも、上記溝カム63と同様に、押圧機構52は、パレット70の供給時にブロック24を押圧しても、パレット70の排出時にブロック24を押圧しない。このため、アクチュエータ44による往復動に応じてパレット供給部20からのパレット70の供給を制御でき、パレット搬送装置10の制御構成をより簡素化することができる。
図12は、本実施形態の第4変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図であり、図12(A)は原位置での状態を示し、図12(B)はパレット受入位置での状態を示し、図12(C)はワーク取出位置での状態を示し、図12(D)はパレット排出位置での状態を示す。図13は、本実施形態の第5変形例に係るパレット搬送装置の要部を示す側面図であり、図13(A)は原位置での状態を示し、図13(B)はパレット受入位置での状態を示し、図13(C)はワーク取出位置での状態を示し、図13(D)はパレット排出位置での状態を示す。
パレット供給部20からのパレット70の供給を制御するための駆動手段を別途設ける場合には、スイングカム等を採用しない溝カム、例えば、図12に示す本実施形態の第4変形例のように、直線状の溝カム87を採用してもよいし、図13に示す本実施形態の第5変形例のように、屈曲した溝カム88を採用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)ワーク取出位置に位置するパレット70は、床面に対して水平となる傾斜角度に維持されることに限らず、ワーク加工装置等に応じて、床面に対して所定角度傾斜するように維持されてもよい。なお、上記所定角度は、「第2の傾斜角度」の一例に相当し得る。
(2)パレット搬送装置10は、ワークが取り出された空のパレット70をパレット姿勢変換部40からパレット排出部30に排出するように構成されることに限らず、ワーク加工装置等により加工等が施されたワークが載置されたパレット70をパレット姿勢変換部40からパレット排出部30に排出するように構成されてもよい。
(3)アクチュエータ44は、ブラケット45を、鉛直方向に往復動させることに限らず、鉛直方向と異なる所定方向に往復動させてもよい。この所定方向にあわせて溝カムや一端側当接部61a,61bおよび他端側当接部62a,62b等を形成することで、保持台41を、所定方向一端(上記実施形態では鉛直方向上端に相当)と所定方向他端(上記実施形態では鉛直方向下端に相当)にとの間にて、パレット受入位置とワーク取出位置とパレット排出位置とを行き交うように往復動させることができる。
10…パレット搬送装置
20…パレット供給部(パレット供給手段)
30…パレット排出部(パレット排出手段)
40…パレット姿勢変換部(パレット傾斜手段)
41…保持台
42…揺動軸
43…ばね部材(付勢手段)
44…アクチュエータ(駆動手段)
61a,61b…一端側当接部
62a,62b…他端側当接部
70…パレット

Claims (1)

  1. 第1の傾斜角度の供給用経路(21)を有しワークが載置されたパレット(80)が自重により前記供給用経路を搬送されるパレット供給手段(20)と、
    前記パレット供給手段から供給された前記パレットを前記第1の傾斜角度と異なる第2の傾斜角度に傾斜させるパレット傾斜手段(40)と、
    前記第1の傾斜角度および前記第2の傾斜角度と異なる第3の傾斜角度の排出用経路(31)を有し前記パレット傾斜手段から排出された前記パレットが自重により前記排出用経路を搬送されるパレット排出手段(30)と、を備え、
    前記パレット傾斜手段は、
    前記パレットを保持する保持台(41)と、
    前記保持台が揺動自在に支持される揺動軸(42)と、
    前記保持台が前記揺動軸を中心として前記第1の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持されるように当該保持台を付勢するための付勢手段(43)と、
    前記保持台を所定方向に往復動させる往復動用の駆動手段(44)と、
    前記駆動手段により所定方向一端に移動した前記保持台に当接することで前記保持台を前記付勢手段による付勢に抗して揺動させて前記第2の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持させる一端側当接部(61a,61b)と、
    前記駆動手段により所定方向他端に移動した前記保持台に当接することで前記保持台を前記付勢手段による付勢に抗して揺動させて前記第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持させる他端側当接部(62a,62b)と、を備え、
    前記パレット供給手段に対して、前記駆動手段により前記所定方向一端と前記所定方向他端との間のパレット受入位置に移動した前記保持台が、前記供給用経路から自重により搬送されてきた前記パレットを受け入れ可能となるように位置し、
    前記パレット排出手段に対して、前記他端側当接部に当接することで前記第3の傾斜角度に対応する傾斜角度に維持される前記保持台が、保持する前記パレットを自重により前記排出用経路に排出可能となるように位置し、
    前記駆動手段による前記保持台の往復動時に当該保持台の一部(56a)が案内される案内部(63,81,83,85,87,88)を備え、
    前記パレット供給手段は、前記パレットの自重による搬送を阻止可能なストッパ部材(22)を備え、
    前記保持台には、前記駆動手段による往復動時に前記ストッパ部材を前記所定方向一端側から押圧することで当該ストッパ部材による前記パレットの搬送阻止状態を解除する押圧部(52)が設けられ、
    前記案内部には、前記保持台の一部を案内するための溝カム(63,81,83,85)が形成され、
    前記溝カムのうち、前記パレットの受け入れのために前記保持台が前記所定方向一端側から前記パレット受入位置に移動する際に前記保持台の一部が案内される溝部を第1溝部(63a,81a,83a,85a)とし、前記パレットの排出のために前記保持台が前記所定方向一端側から前記所定方向他端側に移動する際に前記保持台の一部が案内される溝部を第2溝部(63b,81b,83b,85b)とするとき、
    前記第2溝部は、前記第1溝部よりも前記ストッパ部材から離れた位置に設けられることを特徴とするパレット搬送装置。
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