JP6069243B2 - オイル流路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、原動機からの動力を変換しながら被駆動部に伝達する変速機のケース内にオイル流路形成部材を配してオイルが一方向に流れるオイル流路が形成されたオイル流路構造に関するものである。
従来から自動車エンジンなどの原動機からの動力を変速しながら車輪などの被駆動部側に伝達する動力伝達経路においては各部位にオイルが利用されていて、オイルを圧力伝達の媒体として使用したり、ミッションにおける変速ギヤの噛み合いを保護するための潤滑油として使用している。そしてこれらのオイルが循環して流れる経路ではオイルに混じる不純物を取り除いたり、巻き込んだ空気を分離するようにした工夫が数々提案されている。
動力伝達経路中での使用例として、例えば特許文献1に示されているように、自動変速機(オートマチックトランスミッション)の動力伝達関連部の動作制御を行なうためにオイルを利用しながらその油量や油圧、油路などを変化させる油圧制御機構(バルブボディ)があり、この機構においてオイルが流れる油路に複数個の開口を設けてドレン室で巻き込んだ空気を逃がすようにした工夫がある。
また、特許文献2に示されているように、変速機での変速ギヤの噛み合いを保護などする潤滑油と変速ギヤのシフトを切り替えるアクチュエータの作動油とを兼用するオイル回路に、潤滑に供される過程で巻き込まれた空気を分離する気泡分離装置を配置する工夫がある。
また、自動車における上記駆動伝達経路で原動機からの動力を被駆動部側に伝達及び遮断する役割を担うクラッチにもオイルを供給して、クラッチの潤滑を図ることが行なわれている。
その一例を挙げれば、変速機のミッションケース内に、複数本の回転軸に取り付けられた変速ギヤが噛み合って動力を変速する変速室と回転軸上であって動力を被駆動部側に伝達したり遮断したりするクラッチを配したクラッチ室とがあり、仕切り壁で変速機のケース内を変速室とクラッチ室とに分けている構成の変速機がある。そして、クラッチ室におけるクラッチをオイルで潤滑するために、オイルを受け溜めるようにしたクラッチバッフルプレートをクラッチの下部に対応位置するようにして設け、クラッチの回転時にオイルがクラッチ全体に広がる構成とされている。
実願昭60−153174号(実開昭62−062051号)のマイクロフィルム 特開2009−248002号公報
上述したクラッチ室のクラッチにオイルを供給して潤滑することに関し、そのクラッチ室にバッフルプレートを配してクラッチの下部がオイルに浸るような形で溜め受けるのが有効ではある。しかしながら、バッフルプレートの上で溜まっているオイルを高速で回転するクラッチで攪拌する状態となるため、抵抗が増加したり攪拌によってオイルに空気が混ざり込む度合いが高くなる。さらには回転するクラッチがオイルを掻き揚げるため、ミッションケースでのブリーザ吹きが問題となり易くなる。
そこで本発明は上記事情に鑑み、気泡分離装置などのような機器を用いずにミッションケース内の空間を有効に利用して、空気混合状態のオイルがオイル経路を流れる過程で空気を分離できるようにすることを課題とし、空気が分離された良好なオイルをミッションケース内の所定部分に送ることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかるオイル流路構造は、原動機(A)からの動力を変換しながら被駆動部(B)に伝達する変速機(C)のケース(E)内にオイル流路形成部材(1)を配してオイルが一方向に流れるオイル流路(L)が形成されたオイル流路構造であって、前記オイル流路形成部材(1)は、一端にオイルが送り込まれる入口(6)を有するとともに他端にオイルが排出される出口(11)を有した空気抜き通路(3)を一つのオイル流路として備え、前記空気抜き通路(3)の途中に、該空気抜き通路(3)に交差する方向の内空間面積を小さくした絞り部(13)が設けられているとともに、前記入口(6)側から前記絞り部(13)に向けて前記空気抜き通路(13)に交差する方向の内空間面積が漸次減少するように先細りした形状にして上部側に空気を分離する形状変化部(14)が設けられていて、前記形状変化部(14)の上部上面には、前記ケース(E)内に連通する空気抜き孔(15)が開口され、前記空気抜き通路(3)でのオイルが排出される前記出口(11)は、前記空気抜き通路(3)を流れたオイルを前記ケース(E)内の所要位置に送り出すオイルポンプ(P)への流路が連結可能な連結口とされていることを特徴とする。
本発明にかかるオイル流路構造によれば、オイル流路形成部材よりなる空気抜き通路の途中に、空気抜き通路に交差する方向での内空間面積を小さくした絞り部と、空気抜き通路の入口側から前記絞り部に向けて前記内空間面積を漸次減少するように先細りした形状で上部側に空気を分離する形状変化部とを設けているので、空気抜き通路の入口から入った空気混合状態のオイルが形状変化部を流れるに従い、オイルより比重の小さい空気が形状変化部の上部側に集まり、またオイル自体は形状変化部の下部側に直ぐに下りて流れるようになるため、気泡分離装置などの別機器を用いなくとも簡単に空気の分離が行なえ、空気混じりのない良好なオイルが絞り部を経て出口側に送り出されるようになる。
そして、形状変化部の上部上面には空気抜き孔が開口されているので、分離されて順次集まってくる空気をスムーズに空気抜き通路の外部に排出でき、分離された空気が誤って絞り部を介して出口側に送り込まれるという不具合を防止できる。さらに空気抜き通路の出口がオイルポンプへの流路を連結できる連結口とされているので、この出口にオイルポンプへの流路を連結することで、例えばオイルの空気混じりの状態を生じさせる機械動作部分へ良好なオイルを送れるようになる。
また、本発明において、前記形状変化部(14)は、前記入口(6)側から前記絞り部(13)に向けて前記空気抜き通路(3)の上面が下り傾斜していて、前記オイル流路形成部材(1)の高さ方向において前記絞り部(13)は前記入口(6)と上記出口(11)との高さ位置より下位に配されていることが望ましい。
この構成によれば、形状変化部は入口側から絞り部に向けて空気抜き通路の上面が下り傾斜するという簡易な形状であり、この簡易な形状で上部側に空気が集まる空間が形成できる。そして、絞り部を空気抜き通路の入口の高さ位置と出口の高さ位置より下位にしているので、形状変化部から出口側への空気の回り込みを簡単に防止できるようになる。
また、本発明において、前記形状変化部(14)から前記絞り部(13)にかけての前記空気抜き通路(3)の上面の内、少なくとも前記絞り部(13)での前記空気抜き通路(3)の上面に、該上面を下方に向けて突出させてなる下向き凸部(16)が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、空気抜き通路の入口から形状変化部に入った空気混合状態のオイルが下向き凸部に当たることでオイルの流れが大きく乱れて、混ざり込んでいた空気に対する包み込みの状態が解かれ易くなり、これによってオイルからの空気の分離が一層促進されるようになる。
また、本発明において、前記入口(6)と前記出口(11)との間の前記空気抜き通路(3)は、前記入口(6)から前記出口(11)に向かって横方向に湾曲する湾曲線状に延伸していることが望ましい。
回転体の回転で入口に送り込まれるオイルには、回転体の回転に伴う遠心油が発生している。この遠心油圧によってオイルの密度に違いが生じてオイルと該オイルに含まれる空気(気泡)とが分離する。これに対して、上記構成によれば、入口と出口との間の空気抜き通路は、入口から出口に向かって横方向に湾曲する湾曲線状に延伸しているので、該空気抜き通路を通るオイルから空気を分離することができる。すなわち、空気を含んだ密度の低いオイルには、相対的に弱い遠心力が働き、空気を含まない密度の高いオイルには相対的に強い遠心力が働く。これにより、湾曲線状の空気抜き通路の外側と内側にそれぞれオイルと内側が分離される。特に、流速が速く空気の混入が起こり易い回転体の高回転領域では、湾曲線状の空気抜き通路でオイルと空気をより効果的に分離することができる。
また、本発明において、前記変速機(C)は、仕切り壁(F)によって仕切られたクラッチ室(G)と変速室(H)とを有する前記ケース(E)と、前記ケース(E)の中で回転自在に支持される回転軸(I)と、前記回転軸(I)上でかつ、前記クラッチ室(G)に位置して一方向に回転するクラッチ(D)と、前記変速室(H)の内での前記回転軸(I)に取り付けられた変速ギヤとを有する変速機であり、前記変速機(C)の前記ケース(E)内に配される前記オイル流路形成部材は、前記クラッチ室(G)内で、前記クラッチ(D)の下部外周を覆うように該クラッチ(D)の下部に対応位置して配置されたクラッチバッフルプレート(1)であって、前記クラッチバッフルプレート(1)は、前記クラッチ(D)の下部外周に近接する湾曲部(4)と該湾曲部(4)に連続して前記クラッチ(D)に面するように立つ立面部(5)とからなるプレート本体(2)と、前記空気抜き通路(3)とが一体となったものであり、前記空気抜き通路(3)は、前記プレート本体(2)と前記クラッチ(D)との間の該クラッチ(D)の回転によるオイル流れ方向の下流側の端部側方に形成されたオイル受け空間部(7)から前記プレート本体(2)の前記立面部(5)に沿って形成されたオイル通過空間部(8)を経て前記プレート本体(2)と前記クラッチ(D)との間の前記オイル流れ方向の上流側の端部側方に形成されたオイル排出空間部(9)に亘っていて、前記プレート本体(2)の前記湾曲部(4)には、前記オイル受け空間部(7)に連続するように開口されたオイル受け口が前記入口(6)として設けられているとともに、前記空気抜き通路(3)の前記オイル排出空間部(9)には、該オイル排出空間部(9)に接続されるストレーナ(S)のある流路に向けてオイルが流れ出るように開口されたオイル排出口が前記出口(11)として設けられていることが望ましい。
この構成によれば、クラッチバッフルプレートのプレート本体の湾曲部に開口されたオイル受け口に入ったオイルが空気抜き通路に流れ込むようになり、クラッチの下部外周辺りでオイルが溜まるということがなくなる。これによってクラッチの下部側でのオイルの攪拌が低減され、オイルの空気が混ざり込むエアレーションを低減できるようになる。
さらに本発明において、前記空気抜き通路(3)の前記オイル排出空間部(9)は、前記クラッチ(D)の回転軸方向に沿った方向であって前記バッフルプレート(1)の前記プレート本体(2)の前記立面部(5)とは反対にして前記クラッチ(D)の前記仕切り壁(F)側まで延設されて、前記空気抜き通路(3)の前記出口(11)である前記オイル排出口(11)が前記クラッチ(D)と前記仕切り壁(F)との間の空間に位置しており、前記オイル排出口(11)に接続されて前記クラッチ(D)の前記仕切り壁(F)側に配されるストレーナ(S)と前記空気抜き通路(3)とが、前記バッフルプレート(1)の前記プレート本体(2)を間にして前記クラッチ(D)の回転軸方向に離間配置可能な構成とすることが望ましい。
この構成によれば、空気抜き通路でのオイルが送り込まれる部分からオイル排出口までのオイル流れの行程を長くすることができ、オイル流れを効率的に整流できるようになる。
本発明にかかるオイル流路構造によれば、気泡分離装置などのような機器を用いずにケース内の空間を有効に利用して、空気混合状態のオイルがオイル経路を流れる過程で空気を分離できるようにすることを課題とし、空気が分離された良好なオイルをケース内の所定部分に送ることができる。
電動機から被駆動部への動力伝達経路を概略的に示す説明図である。 本発明のオイル流路構造での一例におけるクラッチバッフルプレートとクラッチとを示す説明図である。 クラッチバッフルプレートを湾曲部側から見た状態で示す説明図である。 クラッチバッフルプレートを空気抜き通路側から見た状態で示す説明図である。 クラッチによるオイルの送り込みを湾曲部側から見た状態で示す説明図である。 空気抜き通路のオイル通過空間部における形状変化部と絞り部とを断面で概略的に示す説明図である。 クラッチバッフルプレートから送り出されるオイルが循環する経路を模式的に示す回路図である。 空気抜き通路とオイルのクラッチへの戻り経路におけるストレーナとの配置をクラッチ回転軸方向と交差する方向から見た状態で示す説明図である。 空気抜き通路を上方から見た図(平面図)である。
以下、本発明のオイル流路構造を自動車のクラッチにオイルを供給する部分について適用した場合を挙げて、その実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は、自動車のエンジンを原動機Aとしてその原動機Aの動力を車輪などの被駆動部B側に伝える動力伝達経路を示していて、原動機Aの動力が、変速機構Kを有する変速機Cでの入力軸(回転軸)に伝えられ、変速機Cにて変速された動力がこの変速機Cの出力軸(回転軸)から被駆動部B側へと伝わる点を概略的に示している。この例での動力伝達経路では、原動機Aから被駆動部B側への動力の伝達と遮断とが行なえるようにするために、クラッチDが変速機Cでの動力入力側に設けられている。
上記クラッチDには潤滑油としてオイルが供給されていて、回転動作するクラッチDから押し出されるようにして送り出されるオイルを飛散させることなしに一方向を流すためのオイル流路形成部材としてクラッチバッフルプレート1があり、このクラッチバッフルプレート1がクラッチDに対応するようにして設けられている。
上記クラッチバッフルプレート1が設けられる変速機Cをより具体的に説明すれば、図1、図2に示すようにこの変速機CのミッションケースEの内部が仕切り壁Fによってクラッチ室Gと変速室Hとに仕切られている。変速室Hにおいて変速機構Kのメインシャフト(入力側)やセカンダリシャフト(出力側)、カウンターシャフトなどの上記回転軸Iが回転自在に支持されていて、回転軸Iそれぞれに取り付けられた変速ギヤを噛み合わせて変速の機構が構成されている。クラッチ室Gに配されたクラッチDには、クラッチ室Gの内部に入るように延設された原動機A側の駆動軸が連結されているとともに、変速室Hの入力側の回転軸が仕切り壁Fを通してクラッチ室Gの内部に入るように延設されてクラッチDの他面側に連結されており、クラッチDの働きによって駆動軸の動力を入力側の回転軸に伝達及び遮断する。
クラッチバッフルプレート1はクラッチ室Gの内部であって、クラッチDの下部を覆うようにしてミッションケースEに取り付けられていて、図3〜5に示されているようにクラッチDの下部に対応位置し、図示しないクラッチ外ケースとの組み合わせでクラッチDを囲む空間を得るプレート本体2と、クラッチDの回転軸方向に沿った方向であってプレート本体2の変速室Hとは反対側(原動機側)に位置するようにした空気抜き通路3とが一体となっているものである。
上述したようにクラッチDの下部に対応位置するプレート本体2は、クラッチDの下部外周の形状に応じて湾曲してこの下部外周に近接する湾曲部4と、この湾曲部4に連続してクラッチDの変速室Hとは反対側の面に対応するように立ち上げられた立面部5とからなるものである。
また、空気抜き通路3は、湾曲した上記湾曲部4の一方の端部の側方部分(ミッションケースE側)から上記立面部5に沿い、そして湾曲部4の他方の端部の側方までに亘ってオイルが流れる一つのオイル流路Lとなる通路空間であり、空気混じりで入るオイルをこの通路の途中で空気が自然と分離した状態とし、空気混じりのないオイルが通路下流側へと送られるようにした空間である。
図示された例において、この空気抜き通路3は、一方向に回転するクラッチDと湾曲部4との間でクラッチDの回転によるオイル流れ方向の下流側の端部側方に、回転するクラッチから離れて順次押されるようにして後述のオイル受け口6から入ってくるオイルを最初に受けるオイル受け空間部7と、このオイル受け空間部7に連続していて立面部5に沿うオイル通過空間部8と、クラッチDと湾曲部4との間のオイル流れ方向の上流側での湾曲部4の他方の端部側方にして位置するオイル排出空間部9とからなるものである。
上記オイル受け口6は、上述したように空気抜き通路3でのオイル流路の入口である。そして、このオイル受け口6は、図5に示されているようにクラッチDと湾曲部4との間でのオイル流れ方向の下流側となる位置にして湾曲部4に開口してオイル受け空間部7に連続しており、オイル流れ方向に流れるオイルがこのオイル受け口6からオイル受け空間部7に導かれ易いようにするために、オイル流れ方向においてオイル受け空間部7に対しては上流側にこのオイル受け口6が位置しており、クラッチバッフルプレート1の高さ方向にあってはオイル受け空間部7の下位にオイル受け口6が開口位置している。
また、プレート本体2の湾曲部4には、オイル受け口6に向けてオイルが導きされ易いようにした工夫が施されている。図5に示されているように湾曲部4におけるオイル受け口6の近傍にしてオイル流れ方向の上流側からオイル受け口6に達する斜面であって、クラッチDと湾曲部4との間隔がオイル受け口に向けて漸次拡大する傾斜部10が設けられている。そして、傾斜部10よりオイル流れ方向の上流側でのクラッチDと湾曲部4との間隔と、傾斜部10よりオイル流れ方向の下流側でのクラッチDと湾曲部4との間隔とが、傾斜部10の部分でのクラッチDと湾曲部4との間隔より小さく設けられている。
このようにオイル流れ方向で、クラッチDと湾曲部4との間隔が狭い部分、その次に傾斜部10によりクラッチDと湾曲部4との間隔が徐々に広がってオイル受け口6に繋がる部分、そしてその次にクラッチDと湾曲部4との間隔が狭い部分とが順に並んでいるため、回転するクラッチDから遠心力を受けた状態のオイルが傾斜部10の位置に差し掛かることでクラッチDから離れて傾斜部10に沿って移動してスムーズにして確実に、さらには、回転するクラッチDから受けるオイルの送り込みの圧や勢いが減ずることなしにオイル受け口6に入るようになり、このオイル受け口6を通った後にも、送り込みの圧を受けた状態のままオイル受け空間部7を経てオイル通過空間部8へ流れるようになる。
空気抜き通路3のオイル排出空間部9にはオイル流路Lの出口としてオイル排出口11が設けられている。このオイル排出口11はオイル排出空間部9に接続される後述のストレーナS側に向けてオイルが流れ出るように開口された部分であって、ストレーナS及びこれに続くオイルポンプPを含む流路が連結可能な連結口である。なお、図2及び図5の図中の符号Rは、ストレーナSとオイルポンプPとを繋ぐ配管を示している。
このようにオイル受け空間部7とオイル通過空間部8とオイル排出空間部9とが繋がり、オイル受け空間部7にオイルの入り口としてオイル受け口6が開口され、オイル排出空間部9にオイルの出口としてのオイル排出口11が開口されて本発明のオイル流路構造による一つのオイル流路Lが形成されているので、回転するクラッチDから送り込みの圧を受けて順次オイル受け口6を通るオイルは前記送り込みの圧よりなる勢いを持ってオイル排出口11に向いて流れるようになり、オイル排出口11からストレーナS側へもある程度の圧を有した状態のオイルの流れとなる。
回転するクラッチDから順次送り込まれるオイルは空気が混じった空気混合状態で上記オイル受け口6に入るため、上述したように空気が混じった空気混合状態で送り込まれたオイルから空気が自然と分離されるようにする空気抜き通路3が設けられている。この空気抜き通路3によって、上記ストレーナSへは空気混じりのないオイルが正圧の状態で流れ込み、さらにこのストレーナSに対しその下流に、クラッチD側へオイルを還流させるオイルポンプPを設ける場合には、そのオイルポンプPにおいて空気を噛むことなしに適正にオイルをクラッチDに向けて送り出す効果が生まれるようにしている。
また、図9に示すように、入口6と出口11との間の空気抜き通路3は、平面視において入口6から出口11に向かって横方向に湾曲する湾曲線状に延伸している。これにより、入口6から出口11までの間の空気抜き通路3がクラッチDの外周を囲むような横向きの半円弧形状の通路になっている。
クラッチDの回転で入口6に送り込まれるオイルには、クラッチDの回転に伴う遠心油が発生している。この遠心油圧によってオイルの密度に違いが生じて、オイルと該オイルに含まれる空気(気泡)とが分離する。これに対して、本実施形態のクラッチバッフルプレート1では、上記のように入口6と出口11との間の空気抜き通路3が入口6から出口11に向かって横方向に湾曲する湾曲線状に延伸しているので、空気抜き通路3を通るオイルから空気を分離することができる。すなわち、空気を含んだ密度の低いオイルには、相対的に弱い遠心力が働き、空気を含まない密度の高いオイルには相対的に強い遠心力が働く。これにより、湾曲線状の空気抜き通路3の外側の経路R1と内側の経路R2とにそれぞれオイルと空気が分離されて流れるようになる。そして、内側の経路L2に分離された空気が空気抜き孔15から空気抜き通路3の外部に排出される。特に、オイルの流速が速く空気の混入が起こり易いクラッチDの高回転領域では、湾曲線状の空気抜き通路3でオイルと空気をより効果的に分離することができる。
なお、この実施の形態でクラッチバッフルプレート1に対しては、このクラッチバッフルプレート1から送り出されるオイルが入るストレーナSとストレーナSからのオイルが入ってクラッチDに向けてオイルを戻す経路が接続されているもので、オイル自体は所要部分を巡りながら潤滑の役割を果たすものとして用いられる。
図7は、クラッチバッフルプレート1から送り出されるオイルが循環する経路を模式的に示す回路図である。同図に示すように、オイルポンプPから吐出されたオイルは、変速機の各部を制御するための油圧回路(油圧制御装置)Tに導かれる。油圧回路を出たオイルは、オイルクーラーUで熱交換を行って冷却された後、クラッチDに導かれ、クラッチDに対応して設けられたクラッチバッフルプレート1のプレート本体2で受け止められる。このプレート本体2で受け止められたオイルは、クラッチバッフルプレート1の空気抜き通路3に導かれてここでオイルに混入している空気(エア)が分離される。その後、ストレーナSを通ってオイルポンプPに吸入される。同図に示す回路を循環するオイルは、クラッチD及び油圧回路などの潤滑用のオイルであり、この回路は、潤滑油専用の循環回路である。そして、本実施形態の変速機には、図示は省略するが、図7に示す回路とは別に、変速機構などの作動油としてのオイルが循環するオイル循環経路が設けられている。
そして、図6に示すように、送り込みの圧力を受けた空気混合状態のオイルに対して、オイル通過空間部8でのオイル受け空間部7側からオイル排出空間部9側に向けて移動するオイル送り込み経路12(オイル流路L)の途中で空気の分離が行なわれるようにしていて、この空気の分離が行なわれるようにするために、オイル送り込み経路12でのオイル排出空間部9側に寄った位置にして、かつオイル通過空間部9での最下位であってオイル流路Lでの最下位となる部分に絞り部13が設けられているとともに、オイル受け空間部7側から絞り部13に向けて形状変化部14が設けられている。
絞り部13は、オイル送り込み経路12に交差する方向においてオイル通過空間部9の内空間面積を最も小さくして形成されている。また、形状変化部14は、絞り部13に向けて先細りした形状とされており、オイル受け空間部7側から絞り部13に向けてオイル通過空間部8の上面が下り傾斜し、オイル送り込み経路12に交差する方向の内空間面積が絞り部13側に近付くに従い漸次減少するようにしている。
上記形状変化部14はオイル送り込み経路12の上流側では下方に向けて大きな空間が広がる形状とされているが、形状変化部14の上部部分のみで上記オイル受け空間部7と連続しており、オイル受け空間部7から形状変化部14に入った直後のオイル(空気混合状態のオイル)がこの形状変化部14の内部で拡散されるごとくの動きが生じるようにしている。
図6においてオイル送り込み経路12を示す点線の矢印は、オイル通過空間部8でのオイルの移動する方向を概略的に表現しているにすぎないものであり、上記形状変化部14にオイル受け空間部7から送り込まれてくるオイルには拡散する動きが生じる。そして、空気混合状態で内空間の広い形状変化部14に送り込まれたオイルが拡散する動きをすれば、その動きの過程で比重の小さい空気が形状変化部14の上空間側に移り、空気に比べて比重の大きいオイルが形状変化部14の下部空間側に移ることとなる。
上記絞り部13における上部の高さ位置は、形状変化部14での空気が多く集まる空間の下部位置より下位になるように設定されている。そのため、多く集合した状態の空気は絞り部13に遮られてオイル送り込み経路12の下流には移動せず、オイルのみがオイル送り込み経路12に沿ってオイル排出空間部9側へと向かうようになる。このように絞り部13の存在と形状変化部14がその絞り部13に向けて上面を下り傾斜させながら先細りした形状とされていることから、オイル送り込み経路12を移動する過程で空気とオイルとが分離される。
また、形状変化部14の上部上面には、クラッチ室G内に連通する空気抜き孔15が開口されていて、形状変化部14でオイルから分離した空気が集まる上記上空間がこの空気抜き孔15を介してクラッチ室G内に連通するように設けられている。このように形状変化部14の上部上面に空気抜き孔15が開口されているので、オイル受け空間部7から送り込まれてくる空気混合状態のオイルから分離される空気は、形状変化部14の上空間側に集まって空気抜き孔15から順次クラッチ室G内へと排出されることとなる。そのため、空気が抜けたオイルのみが絞り部13を通り、オイル排出空間部9のオイル排出口11からストレーナSなどがある流路側へと送り込まれるようになる。
図6に示されているように形状変化部14から絞り部13までの上面にあっては、絞り部部分の前縁位置にして下方に向けて凸となる下向き凸部16が設けられている。上述したようにオイル受け空間部7から形状変化部14に入ってきた空気混合状態のオイルが拡散した状態となりながらこの傾斜した上面に到達し、この部分を流れ降りるようになるが、このように下向き凸部16がオイル通過空間部8の下り傾斜した上面に設けられているので、下向き凸部16にぶつかるようになる。
そして、下向き凸部16に空気混合状態のオイルの流れが当たることで、その流れが大きく乱れ、混ざり込んでいた空気を包み込む状態が解かれ易くなり、これによってオイルからの空気の分離が一層促進される。なお、下向き凸部16を設ける位置は絞り部13の前縁位置に限定されるものではなく、形状変化部14から絞り部13までの上面の何れの部分であってもよい。また、下向き凸部16を設ける場所は一箇所に限定されるものでもなく、複数か所であってもよい。さらに、オイルのぶつかりによって空気を包み込む状態が解かれ易くなることから、オイルがぶつかる障害物として、形状変化部14の底面に図示のごとく上向き凸部17を設けるようにしてもよい。
上記空気抜き通路3のオイル通過空間部8と、上記オイル排出口11に続いてストレーナSなどがある流路、具体的にはオイル排出口11に接続されるストレーナSからクラッチDへオイルを戻す部分までの経路とを離す配置とすることで、空気が分かれるオイル通過空間部8の部分からオイル排出口11までのオイル流れの行程が長くなり、オイル流れを効率的に整流できるようになる。
そのようにするために、本実施の例では、図8に示すように、空気抜き通路3のオイル排出空間部9は、クラッチDの回転軸方向Qに沿った方向であってプレート本体2の立面部5とは反対にしてクラッチDの仕切り壁F側まで延設されている。そしてオイル排出空間部9のオイル排出口11がクラッチDと仕切り壁Fとの間の空間に臨むようにして位置している。
このようにオイル排出口11に接続されてクラッチDの仕切り壁F側に配されるストレーナと空気抜き通路部3のオイル通過空間8とが、プレート本体2を間にしてクラッチの回転軸Qの軸方向に離間配置されており、これによってオイル流れの行程が長くなってオイル流れが効率的に整流されるようにしている。
以上説明したように、本実施形態のオイル流路構造は、原動機Aからの動力を変換しながら被駆動部Bに伝達する変速機CのケースE内にオイル流路形成部材であるクラッチバッフルプレート1を配してオイルが一方向に流れるオイル流路Lが形成されたオイル流路構造である、そして、クラッチバッフルプレート1は、一端にオイルが送り込まれる入口としてのオイル受け口6を有するとともに他端にオイルが排出される出口としてのオイル排出口11を有した空気抜き通路3を一つのオイル流路として備えている。また、空気抜き通路3の途中に、該空気抜き通路3に交差する方向の内空間面積を小さくした絞り部13が設けられているとともに、オイル受け口6側から絞り部13に向けて空気抜き通路13に交差する方向の内空間面積が漸次減少するように先細りした形状にして上部側に空気を分離する形状変化部14が設けられている。形状変化部14の上部上面には、ミッションケースE内に連通する空気抜き孔15が開口している。さらに、空気抜き通路3でのオイルが排出されるオイル排出口11は、空気抜き通路3を流れたオイルをケースE内の所要位置に送り出すオイルポンプPへの流路が連結可能な連結口とされている。
これらの構成によれば、クラッチバッフルプレート1に設けた空気抜き通路3の途中に、該空気抜き通路3に交差する方向での内空間面積を小さくした絞り部13と、空気抜き通路3のオイル受け口6側から絞り部13に向けて内空間面積を漸次減少するように先細りした形状で上部側に空気を分離する形状変化部14とを設けているので、オイル受け口6から入った空気混合状態のオイルが形状変化部14を流れるに従い、オイルより比重の小さい空気が形状変化部14の上部側に集まり、またオイル自体は形状変化部14の下部側に直ぐに下りて流れるようになるため、気泡分離装置などの別機器を用いなくとも簡単に空気の分離が行なえ、空気混じりのない良好なオイルが絞り部13を経てオイル排出口11側に送り出されるようになる。
そして、形状変化部14の上部上面には空気抜き孔15が開口されているので、分離されて順次集まってくる空気をスムーズに空気抜き通路3の外部に排出でき、分離された空気が絞り部13を介してオイル排出口11側に送り込まれるという不具合を防止できる。さらに、オイル排出口11がオイルポンプPへの流路を連結できる連結口とされているので、このオイル排出口11にオイルポンプPへの流路を連結することで、オイルの空気混じりの状態を生じさせる機械動作部分へ良好なオイルを送れるようになる。
また、本実施形態のオイル流路構造では、空気抜き通路3の形状変化部14は、オイル受け口6側から絞り部13に向けて空気抜き通路3の上面が下り傾斜していて、クラッチバッフルプレート1の高さ方向において絞り部13はオイル受け口6とオイル排出口11との高さ位置より下位に配されている。
この構成によれば、形状変化部14はオイル受け口6側から絞り部13に向けて空気抜き通路3の上面が下り傾斜するという簡易な形状であり、この簡易な形状で上部側に空気が集まる空間が形成できる。そして、絞り部13を空気抜き通路3のオイル受け口6の高さ位置とオイル排出口11の高さ位置より下位にしているので、形状変化部14からオイル排出口11側への空気の回り込みを簡単に防止できるようになる。
また、本実施形態のオイル流路構造では、形状変化部14から絞り部13にかけての空気抜き通路3の上面の内、少なくとも絞り部13での空気抜き通路3の上面に、該上面を下方に向けて突出させてなる下向き凸部16が設けられている。
この構成によれば、オイル受け口6から空気抜き通路3の形状変化部14に入った空気混合状態のオイルが下向き凸部16に当たることでオイルの流れが大きく乱れて、混ざり込んでいた空気に対する包み込みの状態が解かれ易くなり、これによってオイルからの空気の分離が一層促進されるようになる。
また、本実施形態では、変速機Cは、仕切り壁Fによって仕切られたクラッチ室Gと変速室Hとを有するミッションケースEと、ミッションケースEの中で回転自在に支持される回転軸Iと、回転軸I上でかつ、クラッチ室Gに位置して一方向に回転するクラッチDと、変速室Hの内での回転軸I上に設けた変速機構Kとを有する変速機である。また、変速機CのミッションケースE内に配されるオイル流路形成部材は、クラッチ室G内で、クラッチDの下部外周を覆うように該クラッチDの下部に対応位置して配置されたクラッチバッフルプレート1である。そして、このクラッチバッフルプレート1は、クラッチDの下部外周に近接する湾曲部4と該湾曲部4に連続してクラッチDに面して立設された立面部5とからなるプレート本体2と、空気抜き通路3とが一体となったものであり、空気抜き通路3は、プレート本体2とクラッチDとの間の該クラッチDの回転によるオイル流れ方向の下流側の端部側方に形成されたオイル受け空間部7からプレート本体2の立面部5に沿って形成されたオイル通過空間部8を経てプレート本体2とクラッチDとの間のオイル流れ方向の上流側の端部側方に形成されたオイル排出空間部9に亘っている。また、プレート本体2の湾曲部4には、オイル受け空間部7に連続するように開口されたオイル受け口6が設けられているとともに、空気抜き通路3のオイル排出空間部9には、該オイル排出空間部9に接続されるストレーナSのある流路に向けてオイルが流れ出るように開口されたオイル排出口11が設けられている。
この構成によれば、クラッチバッフルプレート1のプレート本体2の湾曲部4に開口されたオイル受け口6に入ったオイルが空気抜き通路3に流れ込むようになり、クラッチDの下部外周辺りでオイルが溜まるということがなくなる。これによってクラッチDの下部側でのオイルの攪拌が低減され、オイルの空気が混ざり込むエアレーションを低減できるようになる。
さらに、本実施形態では、空気抜き通路3のオイル排出空間部9は、クラッチDの回転軸Qの軸方向に沿った方向であってバッフルプレート1のプレート本体2の立面部5とは反対にしてクラッチDの仕切り壁F側まで延設されて、空気抜き通路3のオイル排出口11がクラッチDと仕切り壁Fとの間の空間に位置しており、オイル排出口11に接続されてクラッチDの仕切り壁F側に配されるストレーナSと空気抜き通路3とが、バッフルプレート1のプレート本体2を間にしてクラッチDの回転軸方向に離間配置可能な構成としている。
この構成によれば、空気抜き通路3でのオイルが送り込まれる部分からオイル排出口11までのオイル流れの行程を長くすることができ、オイル流れを効率的に整流できるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
A…原動機
B…被駆動部
C…変速機
D…クラッチ
E…ミッションケース
F…仕切り壁
G…クラッチ室
H…変速室
I…回転軸
P…オイルポンプ
Q…クラッチの回転軸方向
R…配管
L…オイル流路
1…クラッチバッフルプレート(オイル流路形成部材)
2…プレート本体
3…空気抜き通路
4…(プレート本体の)湾曲部
5…(プレート本体の)立面部
6…オイル受け口(入口)
7…オイル受け空間部
8…オイル通過空間部
9…オイル排出空間部
10…傾斜部
11…オイル排出口(出口)
12…オイル送り込み経路
13…絞り部
14…形状変化部
15…空気抜き孔
16…下向き凸部

Claims (6)

  1. 原動機からの動力を変換しながら被駆動部に伝達する変速機のケース内にオイル流路形成部材を配してオイルが一方向に流れるオイル流路が形成されたオイル流路構造であって、
    前記オイル流路形成部材は、一端にオイルが送り込まれる入口を有するとともに他端にオイルが排出される出口を有した空気抜き通路を前記オイル流路として備え、
    前記空気抜き通路の途中に、該空気抜き通路に交差する方向の内空間面積を小さくした絞り部が設けられているとともに、前記入口側から前記絞り部に向けて前記空気抜き通路に交差する方向の内空間面積が漸次減少するように先細りした形状にして上部側に空気を分離する形状変化部が設けられていて、
    前記形状変化部の上部上面には、前記ケース内に連通する空気抜き孔が開口され、
    前記空気抜き通路でのオイルが排出される前記出口は、前記空気抜き通路を流れたオイルを前記ケース内の所要位置に送り出すオイルポンプへの流路が連結可能な連結口とされていることを特徴とするオイル流路構造。
  2. 前記形状変化部は、前記入口側から前記絞り部に向けて前記空気抜き通路の上面が下り傾斜していて、前記オイル流路形成部材の高さ方向において前記絞り部は前記入口と前記出口との高さ位置より下位に配されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のオイル流路構造。
  3. 前記形状変化部から前記絞り部にかけての前記空気抜き通路の上面の内、少なくとも前記絞り部での前記空気抜き通路の上面に、該上面を下方に向けて突出させてなる下向き凸部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のオイル流路構造。
  4. 前記入口と前記出口との間の前記空気抜き通路は、前記入口から前記出口に向かって横方向に湾曲する湾曲線状に延伸している
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のオイル流路構造。
  5. 前記変速機は、仕切り壁によって仕切られたクラッチ室と変速室とを有する前記ケースと、前記ケースの中で回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸上でかつ、前記クラッチ室に位置して一方向に回転するクラッチと、前記変速室の内での前記回転軸に設けた変速機構とを有する変速機であり、
    前記変速機の前記ケース内に配される前記オイル流路形成部材は、前記クラッチ室内で、前記クラッチの下部外周を覆うように該クラッチの下部に対応位置して配置されたクラッチバッフルプレートであって、
    前記クラッチバッフルプレートは、前記クラッチの下部外周に近接する湾曲部と該湾曲部に連続して前記クラッチに面して立設された立面部とからなるプレート本体と、前記空気抜き通路とが一体となったものであり、
    前記空気抜き通路は、前記プレート本体と前記クラッチとの間の該クラッチの回転によるオイル流れ方向の下流側の端部側方に形成されたオイル受け空間部から前記プレート本体の前記立面部に沿って形成されたオイル通過空間部を経て前記プレート本体と前記クラッチとの間の前記オイル流れ方向の上流側の端部側方に形成されたオイル排出空間部に亘っていて、
    前記プレート本体の前記湾曲部には、前記オイル受け空間部に連続するように開口されたオイル受け口が前記入口として設けられているとともに、
    前記空気抜き通路の前記オイル排出空間部には、該オイル排出空間部に接続されるストレーナのある流路に向けてオイルが流れ出るように開口されたオイル排出口が前記出口として設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のオイル流路構造。
  6. 前記空気抜き通路の前記オイル排出空間部は、前記クラッチの回転軸方向に沿った方向であって前記バッフルプレートの前記プレート本体の前記立面部とは反対にして前記クラッチの前記仕切り壁側まで延設されて、前記空気抜き通路の前記出口である前記オイル排出口が前記クラッチと前記仕切り壁との間の空間に位置しており、
    前記オイル排出口に接続されて前記クラッチの前記仕切り壁側に配されるストレーナと前記空気抜き通路とが、前記バッフルプレートの前記プレート本体を間にして前記クラッチの回転軸方向に離間配置可能な構成とした
    ことを特徴とする請求項5に記載のオイル流路構造。
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