JP6068819B2 - 非水電解質二次電池用正極の製造方法 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解質二次電池用正極およびそれを用いた非水電解質二次電池に関する。
非水電解質二次電池として、リチウム二次電池が実用化されており、広く普及している。さらに近年、リチウム二次電池は、ポータブル電子機器用の小型のものだけでなく、車載用、あるいは太陽光発電システム用や夜間電力貯蔵用等の電力貯蔵用の大容量のデバイスとしても注目されている。そのため、安全性やコスト、寿命等の要求がより高くなっている。
従来、非水電解質二次電池に用いる正極は、正極活物質を導電剤などと共にN−メチル−2−ピロリドン等の有機溶媒でスラリーを調製し、金属箔等の集電体に塗布し、乾燥して製造することが一般である。しかし、有機溶媒を使用した場合は、環境を配慮して有機溶媒を回収しなければならず、手間を要すると共に製造コストが高くなる。さらに、可燃性であるため、防爆の配慮も必要となる。それに対し、スラリーの溶媒に水を用いることができれば、安全性を確保しながら、コストの低減も可能となる。しかしながら、スラリーの溶媒に水を用いることについては、負極の製造に適用した例は知られているが(例えば特許文献1および2)、正極の製造に適用した例はあまり知られていない。
特開2003−157849号公報 特開2002−279995号公報
本発明者らの知見によれば、正極製造において、スラリーの溶媒に水を用いたところ、スラリーを集電体に塗布して乾燥させると、正極の表面にヒビ割れが発生するという問題があった。そしてヒビ割れが発生した正極は組み立て時に破断し易く電池の組み立てが困難であり、また仮に電池を組み立てたとしても低い容量しか得られないという問題があった。
そこで、本発明者らは、ヒビ割れの発生が抑制され、高い容量を与える非水電解質二次電池用正極およびそれを用いた非水電解質二次電池を提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意努力した結果、正極製造において、スラリーの溶媒に水を用いる場合、正極活物質および導電材の合計比表面積と増粘材が正極表面のヒビ割れ発生に大きな影響を与えることを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の非水電解質二次電池用正極は、正極活物質と、導電材と、バインダーと、増粘材を含む塗膜からなる非水電解質二次電池用正極であって、該正極に含まれる上記正極活物質と上記導電材の合計比表面積が10m/g〜25m/gであり、上記増粘材1重量%水溶液の粘度が20から1000mPa・sのカルボキシメチルセルロースであり、上記集電体の単位面積当りに存在する上記正極活物質の塗布量が30mg/cm 〜60mg/cm である、ことを特徴とするものである。
また、本発明の非水電解質二次電池は、上記の本発明の非水電解質二次電池用正極を用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、ヒビ割れの発生が抑制され、高い容量を与える非水電解質二次電池用正極およびそれを用いた非水電解質二次電池を提供することができる。また、正極を負極同様に水スラリーとすることで、電極製造ラインを防爆構造にする必要が全くなくなるという効果も有している。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(正極)
本発明の非水電解質二次電池用正極は、正極活物質と、導電材と、バインダーと、増粘材を含む水スラリーを集電体上に塗布して形成してなる非水電解質二次電池用正極であって、該正極に含まれる上記正極活物質および上記導電材の合計比表面積が10m/g〜25m/gであり、上記増粘材が1重量%水溶液の粘度が20から1500mPa・sのカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする。なお、カルボキシメチルセルロースをCMCと略すこともある。
本発明に用いる正極活物質は、リチウム二次電池に代表される非水電解質二次電池に使用されているものであれば特に限定することなく用いることができる。そのような正極活物質としてはリチウム含有複合金属酸化物を挙げることができ、具体例としては、LiCoO、LiNiO、LiFeO、LiMnO、LiMn、LiMnO、LiCoPO、LiNiPO、LiMnPO、LiFePOを挙げることができる。好ましくは、LiFePO(リン酸鉄リチウム)である。安全性が高く、低コストであるからである。なお、リン酸鉄リチウムには、鉄サイトとリンサイトを異種元素で置換した化合物も含まれる。鉄サイトの置換元素としては、Zr、Sn、YおよびAlからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素を挙げることができ、またリンサイトの置換元素としてはSiを挙げることができる。
導電材としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、ニードルコークス等を1種または2種以上混合して用いることができる。
本発明では、正極に含まれる正極活物質および導電材の合計比表面積が10m/g〜25m/g、好ましくは11m/g〜23m/g、である。10m/gより小さいと電池の容量が低下するからであり、25m/gより大きいとヒビ割れが発生するからである。
ここで、正極に含まれる正極活物質および導電材の合計比表面積は、以下の式を用いて求めることができる。

合計比表面積(m/g)={(正極活物質の比表面積)(m/g)×(正極活物質量)(g)+(導電材の比表面積)(m/g)×(導電材量)(g)}/(正極活物質量+導電材量)(g)

なお、正極活物質量と導電材量は、スラリー中に含まれる正極活物質と導電材の量である。また、比表面積は、BET法を用いて測定した値を用いることができる。
また、集電体の単位面積当りに存在する正極活物質の量は30mg/cm以上、好ましくは30mg/cm〜60mg/cmである。30mg/cmより少ないとヒビ割れが発生し易くなり好ましくない。
バインダーには、水系バインダーエマルジョンを用いる。具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素変性スチレンーブタジエンゴム、オレフィン系共重合体、酸変性オレフィン系共重合体等を挙げることができる。好ましくはフッ素変性スチレンーブタジエンゴムである。
増粘材は、スラリーに適度な粘性を付与して集電体への塗膜の形成を容易にする効果を有する。本発明では、水溶性高分子であるカルボキシメチルセルロースを用い、さらにその1重量%水溶液での粘度が20から1500mPa・s、好ましくは50から1000mPa・sである。1重量%水溶液での粘度が1500mPa・sより大きいと正極の表面にヒビ割れが発生するので好ましくない。また、1重量%水溶液での粘度が20mPa・sより小さいとスラリーの粘度が低くなりすぎて塗膜の形成が困難になるので好ましくない。なお、粘度は、室温(20〜25℃)でB型粘度計を用いて測定した値である。また、カルボキシメチルセルロースのエーテル化度は、水への溶解性を確保するため、0.4〜1.6、好ましくは0.55〜1.5である。
(正極の製造方法)
正極は、少なくとも、正極活物質と導電材とバインダーと増粘材を水を用いて混練分散してスラリーを得、該スラリーを集電体の片面あるいは両面に塗布し、乾燥することによって作製する。
集電体としては、連続孔を持つ発泡(多孔質)金属、ハニカム状に形成された金属、焼結金属、エキスパンドメタル、不織布、板、孔開きの板、箔等を用いることができる。
正極の厚さは、0.01〜1mm程度が好ましい。厚すぎると導電性が低下し、薄すぎると単位面積当たりの容量が低下するので好ましくない。なお、塗布並びに乾燥によって得られた正極は、活物質の充填密度を高めるためローラープレス等により圧密してもよい。
以下、電池の他の構成材料について説明する。
(負極)
負極は公知の方法により作製できる。例えば、負極活物質とバインダーと導電材とを混合し、得られた混合粉末をシート状に成形し、得られた成形体を集電体、例えばステンレスまたは銅製のメッシュ状集電体に圧着して作製できる。また、正極の場合と同様に水スラリーを用いて作製することができ、その場合、少なくとも、負極活物質と導電材とバインダーを水を用いて混練分散してスラリーを得、該スラリーを集電体に塗布することによって作製できる。必要に応じて、導電材を添加してもよい。
負極活物質としては公知の材料を用いることができる。高エネルギー密度電池を構成するためには、リチウムの挿入/脱離する電位が金属リチウムの析出/溶解電位に近いものが好ましい。その典型例は、粒子状(鱗片状、塊状、繊維状、ウィスカー状、球状、粉砕粒子状等)の天然もしくは人造黒鉛のような炭素材料である。
人造黒鉛としては、メソカーボンマイクロビーズ、メソフェーズピッチ粉末、等方性ピッチ粉末等を黒鉛化して得られる黒鉛を挙げることができる。また、非晶質炭素を表面に付着させた黒鉛粒子も使用できる。これらの中で、天然黒鉛は、安価でかつリチウムの酸化還元電位に近く、高エネルギー密度電池が構成できるため好ましい。
また、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属窒化物、遷移金属酸化物、酸化シリコン等も負極活物質として使用可能である。これらの中では、LiTi12は電位の平坦性が高く、かつ充放電による体積変化が小さいため好ましい。
(非水電解質)
非水電解質としては、例えば、有機電解液、ゲル状電解質、高分子固体電解質、無機固体電解質、溶融塩等を用いることができる。
有機電解液を構成する有機溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等の鎖状カーボネート類、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン等のラクトン類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等のフラン類、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、酢酸メチル等を挙げることができ、これらの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、PC、EC及びブチレンカーボネート等の環状カーボネート類は高沸点溶媒であるため、GBLと混合する溶媒として好適である。
有機電解液を構成する電解質塩としては、ホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCFSO)、トリフルオロ酢酸リチウム(LiCFCOO)、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド(LiN(CFSO)等のリチウム塩を挙げることができ、これらの1種以上を混合して用いることができる。電解液の塩濃度は、0.5〜3mol/Lが好適である。
(セパレータ)
セパレータとしては、多孔質材料や不織布等の公知の材料を用いることができる。セパレータの材質としては、電解液中の有機溶媒に対して溶解したり膨潤したりしないものが好ましい。具体的には、ポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、エーテル系ポリマー、ガラス繊維等を挙げることができる。
(他の部材)
電池容器のような他の部材についても公知の各種材料を使用でき、特に制限はない。
(二次電池の製造方法)
二次電池は、例えば、正極と負極と、それらの間に挟まれたセパレータとからなる積層体を備えている。積層体は、例えば短冊状の平面形状を有していてもよい。また、円筒型や扁平型の電池を作製する場合は、積層体を巻き取って巻回体としてもよい。
積層体は、その1つ又は複数が電池容器の内部に挿入される。通常、正極及び負極は電池の外部導電端子に接続される。その後に、正極、負極及びセパレータを外気より遮断するために電池容器を密閉する。
密封の方法は、円筒電池の場合、電池容器の開口部に樹脂製のパッキンを有する蓋をはめ込み、電池容器と蓋とをかしめる方法が一般的である。また、角型電池の場合、金属性の封口板と呼ばれる蓋を開口部に取りつけ、溶接を行う方法を使用できる。これらの方法以外に、結着剤で密封する方法、ガスケットを介してボルトで固定する方法も使用できる。更に、金属箔に熱可塑性樹脂を貼り付けたラミネート膜で密封する方法も使用できる。なお、密封時に電解質注入用の開口部を設けてもよい。有機電解液を用いる場合、その開口部から有機電解液を注入し、その後でその開口部を封止する。封止の前に通電し発生したガスを取り除いてもよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1.
(正極の作製)
正極活物質粉末A(リン酸鉄リチウム:住友大阪セメント製)200gと、導電材粉末B(アセチレンブラック:デンカ製)8gと、バインダーC(フッ素変性バインダ:JSR製 29.9wt%水溶液)54gと、増粘材水溶液D(カルボキシメチルセルロース:ダイセル製 1.5wt%水溶液)80gとをフィルミクス80−50型(プライミクス製)を用いて室温下で攪拌混合して水スラリーを得た。用いた増粘材の1重量%水溶液の室温における粘度は75mPa・sである。
この水スラリーを、圧延アルミニウム箔(厚さ:20μm)上にダイコーターを用いて両面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥し、プレス加工して正極(塗工面サイズ:30cm(縦)×15cm(横))を得た。
(負極の作製)
負極活物質粉末(天然黒鉛:日立化成製)200gと、バインダー(スチレンブタジエンゴム:日本ゼオン製 40wt%水溶液)10gと、増粘材(カルボキシメチルセルロース:ダイセル製 1.5wt%水溶液)136gと、イオン交換水72gとを2軸遊星プラネタリミキサー(プライミクス製)を用いて室温下で攪拌混練して水スラリーを得た。
この水スラリーを、圧延銅箔(厚さ:10μm)上にダイコーターを用いて両面に塗布し、空気中100℃で30分間乾燥し、プレス加工して負極(塗工面サイズ:30.4cm(縦)×15.4cm(横))を得た。
(電極の表面性状の評価)
作製した正極は、最小ロール径75mmのダイコーターのサポート棒を経由して巻き取った後、電極表面を光学顕微鏡で観察した。評価は以下の基準で行った。結果を表1に示す。
○:表面性状良好(幅100μm以上のヒビ割れがない状態)
×:表面性状不良(幅100μmを越えるヒビ割れがある状態)
(電池の作製)
作製した正極及び負極を130℃で24hr減圧乾燥し、Ar雰囲気下のグローブボックス中に入れた。以下の電池組み立ては全てそのグローブボックス内、室温下で行った。
負極の上に、ポリエチレン(PE)微多孔膜(30.4cm(縦)×15・4cm(横)×25μm(厚)、空隙率:55%)を載置し、その上に正極を重ね、またPE微多孔膜を重ねる作業を繰り返して、負極6枚と正極5枚とそれぞれの極板間にPE微多孔膜を10枚挟んだ積層体を作製した。負極6枚にNiリードを超音波溶接し、正極5枚からAlリードを超音波溶接し、Alラミネート袋へ挿入し、3辺を熱融着した。エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)を、体積比1:2で混合した溶媒に1mol/LになるようにLiPFを溶解させた電解液63mLをセルへ注液し、それぞれのリードを取り出しつつ、Alラミネート袋の最後の1辺を熱融着して電池を得た。
(電池の容量測定)
電池の容量は、0.1C定電流で3.6Vまで充電を行い、0.1C定電流で2Vまで放電を行って求めた(以下、0.1C容量という)。また、レート特性は、(1.0C容量/0.1C容量)で定義した。1.0C容量は、0.1C定電流で3.6Vまで充電を行い、1.0C定電流で2Vまで放電を行って求めた。0.1C容量は上記の方法で求めた。結果を表1に示す。
実施例2〜6および比較例1から7
表1に示す材料を用いた以外は、実施例1と同様の方法で正極を作製した。正極活物質と導電材の合計比表面積、正極の表面性状および電池容量も表1に示した。なお、比較例1,2,4は、ヒビ割れが大きく電池を作製することができなかったため、測定できなかった。
(結果)
実施例1から6では、ヒビ割れのない正極が得られ、約9Ahの高い電池容量が得られた。一方、1重量%水溶液の粘度が2000mPa・sのCMCを用いた場合(比較例1、2および3)、ヒビ割れが発生し、電池を作製することができなかった。また、比較例4,6の場合のように、1重量%水溶液の粘度が75および750mPa・sのCMCを用いた場合であっても、合計比表面積が10m/gより小さいと、ヒビ割れは発生しなかったが、実施例1から6に比べ低い電池容量しか得られなかった。また、比較例5,7に示すように、合計比表面積が25m/gより大きいと、ヒビ割れが発生し、電池を作製することができなかった。
Figure 0006068819

Claims (2)

  1. リチウム含有複合金属酸化物からなる正極活物質と、導電材と、バインダーと、増粘材を含む水スラリーを集電体上に塗布して形成してなる非水電解質二次電池用正極の製造方法であって、
    上記正極活物質と上記導電材の合計比表面積が10m/g〜25m/gであり、上記増粘材が1重量%水溶液の粘度が20から1000mPa・sのカルボキシメチルセルロースである、上記水スラリーを用い、
    上記集電体の単位面積当りに存在する上記正極活物質の塗布量を、30mg/cm〜60mg/cmとする、該製造方法。
  2. 上記正極活物質がリン酸鉄リチウムである請求項記載の製造方法。
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