JP6066898B2 - 電力変換装置、および電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置、および電力変換方法 Download PDF

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Description

この発明は、ヒステリシス制御方式に基づいて三相の電力変換を行う電力変換装置および電力変換方法に関するものである。
三相の電力変換を行う場合の制御方式として、搬送波比較方式とヒステリシス制御方式がある。搬送波比較方式は、出力電圧指令値に基づく例えば正弦波等の信号波と、スイッチング周波数を定める例えば三角波等の搬送波とを比較して、信号波と搬送波との大小により所定のパルス幅を有するゲート信号を生成してスイッチング素子に出力する方式である。また、ヒステリシス制御方式は、各相の出力電流の検出値と各相の正弦波の出力電流指令値とをヒステリシス特性をもたせて比較し、出力電流が所定のヒステリシス幅以内に収まるようにスイッチング素子のゲート信号を生成してスイッチング素子に出力する方式である。
ヒステリシス制御方式は、搬送波比較方式に比べて電源電圧の変動の影響を受けにくく安定した電力変換を行える。また、搬送波比較方式に比較して、リアクトルのインダクタンス値の電流高調波への依存度が小さく、リアクトルの小型化が可能であるという利点がある。
ところで、ヒステリシス制御方式に基づく電力変換装置において、スイッチング素子のスイッチング回数が多い程、スイッチング損失も増大することから、スイッチング損失を削減するために、例えば、特許文献1において次のような提案がなされている。すなわち、各相の電流指令値の正側のピーク値を含む所定期間だけ、ヒステリシス制御回路からのゲート信号に依らずに、三相のインバータ回路の電流指令値に対応する各相の直流電圧高圧側に接続されている上側スイッチング素子を強制的にオンさせると共に、直流電圧低圧側に接続されている下側スイッチング素子を強制的にオフさせる。さらに、各相の電流指令値の負側のピーク値を含む所定期間だけ、ヒステリシス制御回路からのゲート信号に依らずに、三相のインバータ回路の上記電流指令値に対応する各相の直流電圧高圧側に接続されている上側スイッチング素子を強制的にオフさせると共に、直流電圧低圧側に接続されている下側スイッチング素子を強制的にオンさせる。特許文献1では、以上のような二相変調方式が提案されている。
このように、特許文献1記載の従来技術では、ヒステリシス制御方式を採用する場合において、各相の電流指令値の正負のピーク値を含む所定期間だけ各相のスイッチング素子をスイッチング動作させずに強制的にオンするので、ピーク値を含む所定期間においてスイッチング回数を低減して余分なスイッチング損失が発生するのを抑制することが可能である。
一方、搬送波比較方式では、スイッチング回数は三角波等の搬送波の周波数に依存する。そのため、スイッチング損失を低減することを目的とした二相変調方式がある。搬送波比較方式における二相変調方式は、ある一相のスイッチング素子を固定し、常時、二相のスイッチング素子でPWM制御する方式である。
搬送波比較方式における二相変調方式は、具体的には、三相の変調波絶対値が最大となっている相については変調せず、直流電圧をそのまま出力、すなわち、スイッチングを固定し、残りの二相は線間電圧が正弦波となるように変調しスイッチングする方式である。
二相変調方式を採用する搬送波比較方式において、例えば、特許文献2では、次のような二相変調方式と三相変調方式の切替え方法について提案されている。各二相基準電圧信号の信号レベルが三角波搬送波信号の振幅値の近傍に予め定められた不感帯領域に入ると、比較部には、二相基準電圧信号に代えて、正弦波形を有した三相基準電圧信号が入力される。
このように、特許文献2記載の従来技術では、二相変調方式を採用する搬送波比較方式において、二相基準電圧信号の信号レベルによって不感帯を設定し三相変調方式に切替えることによって、スイッチング損失の低減化と各スイッチング素子の長寿命化を図るという、インバータに対する二相変調方式の長所を十分生かした状態で、インバータに対する制御精度を向上できるインバータ装置を実現することができる。
特開2011−120349号公報 特開2006−42481号公報
特許文献1記載のヒステリシス制御方式においては、スイッチングを強制的に固定する期間はピーク値を含む所定の期間であり、ピーク値付近では電流の変化量が小さく一周期の中でスイッチング回数が少ない期間である。特許文献1によれば、ヒステリシス制御方式においてスイッチング回数の低減が可能となり、フィルタリアクトルの小型化が可能となる。また、電流歪率に制限がある場合には、スイッチングを固定する期間を短くすることで対応が可能となる。しかしながら、二相変調が困難な期間においても二相変調方式を継続し、結果的に一相変調となる場合があり、電流波形が歪む恐れがある。
特許文献2では、搬送波比較方式において、二相変調方式を採用し、かつ、三角波搬送波の振幅値近傍で三相変調方式に切替えることにより、スイッチング損失の低減と電流歪率の向上を両立している。ヒステリシス制御方式は、搬送波を用いていないため、特許文献2に記載された技術をそのまま適用できず、また、搬送波の振幅値近傍と同等の位相期間について変調方式を切替えても電流波形の改善には至らない上、スイッチング回数が増加してしまう。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、スイッチング回数の低減を目的とした二相変調方式を適用したヒステリシス制御方式において、スイッチング損失の低減と電流歪率の改善の両立を可能とする電力変換装置および電力変換方法を提供することを目的とする。
この発明は、それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、3つのアームにおける2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となり、三相交流側にインダクタンス特性を有する平滑フィルタを備えた、直流電力と交流電力の間の電力変換を行う電力変換装置であって、三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するための、3つのアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号を発生するヒステリシスコンパレータと、三相交流側の各相の位相を検出して位相信号を出力する位相検出部と、3つのアームのそれぞれのスイッチング素子のゲートを制御するゲート信号を出力するゲート制御部と、位相検出部からの位相信号を用いて、各相について、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相のアームの正側に接続されたスイッチング素子をオンするとともに負側に接続されたスイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力し、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相のアームの負側に接続されたスイッチング素子をオンするとともに正側に接続されたスイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力する二相変調制御部と、ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号と、二相変調制御部からのゲート制御信号とを入力し、位相検出部からの位相信号を用いて、いずれかの相の位相がπ/2radを含む所定期間および3π/2radを含む所定期間の位相である三相変調期間は、ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号を前記ゲート制御部に出力し、三相変調期間以外の期間は二相変調制御部からのゲート制御信号をゲート制御部に出力する変調方式切替部と、を備えたものである。
また、ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号と、二相変調制御部からのゲート制御信号と、ゲート制御部から出力されるゲート信号とを入力し、ゲート制御部から出力されるゲート信号が、一相変調最長時間として設定した設定時間連続して一相変調のゲート信号が継続したと判定した場合、判定した後所定期間、ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号をゲート制御部に出力し、ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号をゲート制御部に出力する期間以外の期間は前記二相変調制御部からのゲート制御信号を出力する変調方式切替部を備えたものである。
また、それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、3つのアームにおける2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となって、直流電力と交流電力の間の電力変換を、三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するヒステリシス制御により行う電力変換方法であって、三相交流側の各相の位相を検出し、いずれかの相の位相がπ/2radを含む所定期間および3π/2radを含む所定期間の位相である三相変調期間において、ヒステリシス制御を三相各相で行う三相変調を行い、各相について、三相変調期間以外の期間で、かつ、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相のアームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続された前記スイッチング素子をオフし、当該相以外の相はヒステリシス制御とし、三相変調期間以外の期間で、かつ、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相のアームの負側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに正側に接続されたスイッチング素子をオフし、当該相以外の相はヒステリシス制御とする二相変調を行うものである。
また、三相交流側の各相の位相を検出し、各相において、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相の前記アームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続されたスイッチング素子をオフし、当該相以外の相はヒステリシス制御とし、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相のアームの負側に接続されたスイッチング素子をオンするとともに正側に接続されたスイッチング素子をオフし、当該相以外の相はヒステリシス制御とする二相変調を行い、3つのアームにおけるそれぞれのスイッチング素子のゲート信号を監視して、一相変調が一相変調最長時間として設定した時間連続して継続したと判定したとき、当該判定後所定期間、二相変調を行わず、ヒステリシス制御を三相各相で行う三相変調を行うものである。
本発明によれば、二相変調方式を適用したヒステリシス制御方式において、電流歪率を抑制しつつスイッチング損失が低減されるという効果がある。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の全体の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置におけるヒステリシス制御部の構成を示すブロック図である。 ヒステリシス制御方式の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置における変調方式切替部の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の動作を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態2による電力変換装置におけるヒステリシス制御部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置における変調方式切替部の動作を示すフロー図である。
図1はこの発明の実施の形態1における電力変換装置の全体の構成を示す回路図である。実施の形態1の電力変換装置1は、三相フルブリッジコンバータで構成された三相電力変換回路2を備えている。この三相電力変換回路2には、直流側に直流コンデンサ3と負荷4とが接続され、交流側にはインダクタンス特性を有する平滑フィルタ5を介して三相交流電源6が接続されている。そして、電力変換装置1は、三相交流電源6と負荷4との間で電力を双方向に変換するシステムとなっている。なお、接地点は三相交流電源6としている。
三相電力変換回路2は、U相、V相、W相の各相に対応した三相分のアームを備え、各アームは、上下一対のスイッチング素子7Uと8U、7Vと8V、7Wと8Wがそれぞれ直列に接続され、その各接続点に各相の交流端子を持つように構成されている。また、各相の上側のスイッチング素子7U、7V、7Wのコレクタ端子が直流コンデンサ3の高圧側、すなわち直流の正側に、各相の下側のスイッチング素子8U、8V、8Wのエミッタ端子が直流コンデンサ3の低圧側、すなわち直流の負側に接続されている。
この場合、各スイッチング素子7U、8U、7V、8V、7W、8Wは、IGBTからなる自己消弧型の半導体素子と、これに逆並列に接続された還流用のダイオードを備える。なお、ここでは半導体素子としてIGBTを使用しているが、これに限らず、MOSFETなどの他の自己消弧型の半導体素子を適用することも可能である。
また、直流コンデンサ3に対してはその直流電圧を検出する直流電圧検出器9が設けられ、また、平滑フィルタ5と三相交流電源6との間には、各相の電圧と電流をそれぞれ検出する電圧検出器10U、10V、10Wと電流検出器11U、11V、11Wが設けられている。なお、ここでは、各相の検出電流は三相交流電源6側から直流側の向きを正とする。
さらに、この実施の形態1の電力変換装置1は、直流電圧検出器9で検出された直流電圧、各電圧検出器10U、10V、10Wと各電流検出器11U、11V、11Wで検出された検出電圧と検出電流をそれぞれ入力して、三相電力変換回路2を構成する6つのスイッチング素子7U、8U、7V、8V、7W、8Wをオン/オフ制御するヒステリシス制御部12を備えている。
図2は、電力変換装置1におけるヒステリシス制御部12の構成を示すブロック図である。実施の形態1のヒステリシス制御部12は、差分器21、直流電圧制御部22、dq逆変換器23、ヒステリシスコンパレータ24、二相変調制御部25、変調方式切替部26、ゲート制御部27、および位相検出部28を有する。
ここで、差分器21は、直流電圧検出器9で検出された直流コンデンサ3の直流電圧Vmdcと直流コンデンサ3の目標電圧Vsdcとの差分を求めるものである。また、直流電圧制御部22は、直流コンデンサ3の直流電圧が目標電圧に近づくように、すなわち、差分器21の出力が零に近付くように、有効電流指令値を与える。なお、この場合の有効電流指令値は、負荷4の電力と三相電力変換回路2の電力がバランスすれば、直流電圧制御部22によるものに限らず、外部からの電流指令値や固定値としてもよい。
位相検出部28は、各電圧検出器10U〜10Wで検出される各相の検出電圧Vuac、Vvac、Vwacに基づいて位相θの情報を算出する。そして、この位相検出部28で検出された位相θの情報は、dq逆変換器23、二相変調制御部25、変調方式切替部26、およびゲート制御部27にそれぞれ与えられる。
dq逆変換器23は、位相検出部28で検出された位相θの情報を用いて、直流電圧制御部22で得られた有効電流指令値を、U相、V相、W相の各電圧位相とほぼ同位相で正弦波状の各相の電流指令値に逆変換して出力する。
ヒステリシスコンパレータ24は、dq逆変換器23で得られた正弦波状の各相の電流指令値を中心として上下に所定のヒステリシス幅±ΔIをもつ電流指令上限値と電流指令下限値をそれぞれ設定し、それらの電流指令上限値と電流指令下限値と各電流検出器11U、11V、11Wで検出された各相の検出電流Iuac、Ivac、Iwacとを比較して、上記検出電流が電流指令上限値と電流指令下限値の範囲内、すなわちヒステリシス幅±ΔI内に収まるように三相電力変換回路2を構成する各スイッチング素子7U、8U、7V、8V、7W、8Wのオン/オフ制御用のゲート制御信号を生成する。
したがって、例えばU相の検出電流が電流指令上限値に到達した場合は、負荷4側から三相交流電源6側へ電流が流れて検出電流がヒステリシス幅±ΔI内に収まるように、このU相に対応する高圧側のスイッチング素子7Uをオン、かつ、低圧側のスイッチング素子8Uをオフとするゲート制御信号を生成する。また、U相の検出電流が電流指令下限値に到達した場合には、三相交流電源6側から負荷4側へ電流が流れて検出電流がヒステリシス幅±ΔI内に収まるように、このU相に対応する低圧側のスイッチング素子8Uをオン、かつ、高圧側のスイッチング素子7Uをオフとするゲート制御信号を生成する。他の相に対応するスイッチング素子7Vと8V、7Wと8Wに関しても同様である。このようにして、三相電力変換回路2の各相の出力電流がヒステリシス幅±ΔIをもった電流指令値の範囲内に収まるようにヒステリシス制御される。図3に、このヒステリシス制御の動作を模式的に示す。
ここで、上述のヒステリシス幅ΔIは、電流リプル(電流歪)の制限、スイッチング周波数の制限により決定する。電流リプルの制限は、直接的にΔIの決定要因となり、電流が電流指令の±ΔIの範囲に制御されることから、ΔIが電流リプルの最大値として決定される。また、三相交流電源6の電圧と三相電力変換回路2の各相の出力電圧との電圧差をΔV、平滑フィルタ5のインダクタンス値をL、電流指令値から+ΔIまたは−ΔIまで変化する時間をΔtとすると、式(1)の関係であらわすことができる。
ΔI=(ΔV/L)×Δt ・・・(1)
Δtはスイッチング周期の約1/4に相当し(電流は±ΔIの範囲で変動するので、一往復するのに、Δtの4倍の時間が必要となる)、最大スイッチング周期を設定すると、Δtが決定され、式(1)に応じてΔIが決定される。このとき、ΔVは基本波一周期間の最大値を適用するのが望ましい。
二相変調制御部25は、位相検出部28において生成された位相θをU相の電流指令値の基準位相とし、V相およびW相については、U相の位相θからそれぞれ2π/3、4π/3(rad)位相を遅らせた位相を電流指令値の基準位相とする。そして、各相の電流指令値の正負の所定の基準位相期間にわたって、電流指令値の各相に対応したアームを構成する高圧側と低圧側の一対のスイッチング素子の内、一方のスイッチング素子を強制的にオンに固定し、他方のスイッチング素子を強制的にオフに固定する。それ以外の期間ではヒステリシスコンパレータ24の出力に基づいて、各相のアームを構成する一対のスイッチング素子7Uと8U、7Vと8V、7Wと8Wがオン/オフ制御されるようなゲート制御信号を生成する。
具体的かつ理想的には、U相、V相、W相の各基準位相についてπ/6〜2π/6(rad)の範囲と、4π/6〜5π/6(rad)の範囲について、高圧側のスイッチング素子をオンするとともに低圧側のスイッチング素子をオフする。また、U相、V相、W相の各基準位相について7π/6〜8π/6(rad)の範囲と、10π/6〜11π/6(rad)の範囲について高圧側のスイッチング素子をオフするとともに低圧側のスイッチング素子をオンする。
このように、各スイッチング素子の内、一相分に対応する一対のスイッチング素子をオンまたはオフの状態に固定し、残り二相分に対応する4つのスイッチング素子のみを、ヒステリシスコンパレータ24からのゲート制御信号に従ってオン/オフ制御する制御動作を、ここでは二相変調と称する。また、三相各相のスイッチング素子全てをヒステリシスコンパレータ24からのゲート制御信号に従ってオン/オフ制御する制御動作を三相変調と称する。
変調方式切替部26は、位相検出部28において生成された位相θの情報を用いて、この位相θをU相の電流指令値の基準位相とし、V相およびW相については、U相の位相θからそれぞれ2π/3、4π/3(rad)遅らせた位相を電流指令値の基準位相とする。そして、各相の電流指令値の正および負のピーク値付近、すなわち各相の電流指令値の基準位相のπ/2を含む所定期間および3π/2(rad)を含む所定期間、三相変調期間として、ヒステリシスコンパレータ24の出力値をゲート制御部27へ入力して三相変調を行う。この所定期間は、短絡防止時間(デッドタイム)以上、位相がπ/6(rad)未満の範囲の期間であり、一相変調が発生しても電流歪が少なく、スイッチング損失ができるだけ少なくなる期間として、すなわち、電流歪およびスイッチング損失に基づいて、実験等で極力小さい期間に決定するのが好ましい。三相変調期間以外の期間は、二相変調制御部25からのゲート制御信号を出力することにより、いずれかの相のスイッチング素子がオンまたはオフに固定された二相変調を行う。
ゲート制御部27は、各相に対応する上下一対のスイッチング素子7Uと8U、7Vと8V、7Wと8Wの短絡防止のためのデッドタイムを保持しており、変調方式切替部26から出力されるゲート制御信号に対して、短絡防止用のデッドタイムを付加して各スイッチング素子に対してゲート信号を出力する。具体的なデッドタイムの付加方法は、例えばU相に対応した一対のスイッチング素子7U、8Uに着目したとき、一方のスイッチング素子7Uまたは8Uがオンからオフになった場合には、デッドタイムの期間中、他方のスイッチング素子8Uまたは7Uも強制的にオフとする。V相、W相の各スイッチング素子7Vと8V、7Wと8Wについても同様の動作とする。
特許文献1では、各相の電流指令値の正負のピーク値を含む所定期間(例えば60度期間)を二相変調期間として、ピーク値を含む相のスイッチング素子をオンまたはオフの状態に固定し、残りの二相のみオン/オフ制御している。ヒステリシス制御方式の動作を説明する図3に示したように、各相の電流指令値のピーク値を含む相は、三相電力変換回路2に加わる直流電圧と三相交流電源6の各相の出力電圧との電圧差ΔVが小さい相であることからスイッチング回数が少ない期間である。特許文献1に記載されているように、この期間にスイッチング素子をオンまたはオフの状態に固定しても大幅なスイッチング損失の削減は見込めない。
一方本発明では、一相分のスイッチング素子をオンまたはオフの状態に固定する期間は、位相がπ/6〜2π/6、4π/6〜5π/6、7π/6〜8π/6、および10π/6〜11π/6の期間である。これらの期間は、各相の電流指令値の正負のピーク値を含む期間よりも電流変化量が大きいので、スイッチング回数が多い期間となる。この実施の形態1では、この期間、スイッチング素子を強制的にオンまたはオフの状態に固定することにより、特許文献1のように、各相の電流指令値の正負のピーク値を含む60度(π/6rad)期間を強制的にオンまたはオフさせるよりも、大幅なスイッチング回数の低減を図ることができ、これに伴いスイッチング損失の低減が可能となる。
このように、二相変調制御部25では、三相変調の一般的なヒステリシス制御方式の場合と比較して大幅にスイッチング回数を低減するために、二相変調期間は、位相検出部28から生成された位相θの情報を用いて、位相がπ/6〜2π/6、4π/6〜5π/6、7π/6〜8π/6、および10π/6〜11π/6(rad)の範囲とする。
また、二相変調方式においては、三相出力電流の和がゼロになることから、ある二相の電流制御ができていれば、三相とも制御が可能となる。
しかし、上記期間において二相変調方式を適用する場合、ある相がピーク値付近で、他相がスイッチングを固定するよう切替えるタイミングにおいて、ピーク値付近以外でのスイッチングが固定されてしまい、最大電圧相のみでのスイッチング、すなわち一相変調に陥ることがある。これは、スイッチング固定相切替時のスイッチング状態および出力電流状態と、最大電圧相のスイッチングが、中間電圧が原因で残りの相に影響して所望とは逆方向の電流が流れることが原因である。これにより、一時的に一相変調となり電流歪が増加することがある。そこで、電流歪を抑制するため、一相変調になる恐れがある期間のみ、三相各相でヒステリシス制御を行う三相変調とする。
図4は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置1の変調方式切替部26内での変調方式切替方法を示すフローチャートである。なお、図4中の符号Sは各処理ステップを意味する。
U相、V相、W相、それぞれにおいて、位相検出部28より得られた位相がπ/2または3π/2を含む所定期間の位相であれば(S001 NO)、三相変調方式(S002)に切替、すなわちヒステリシスコンパレータ24からのゲート制御信号を出力する。それ以外の期間(S001 YES)は二相変調方式(S003)を継続、すなわち二相変調制御部25からのゲート制御信号を出力する。いずれかの相において位相検出部28より得られた位相がπ/2または3π/2を含む所定の期間三相変調とする。他相の判定も加味すると、π/6、3π/6、5π/6、7π/6、9π/6、11π/6を含む所定期間三相変調とする。
図5は、本発明の実施の形態1による電力変換装置における、U相、V相、W相の各位相の関係とその場合にスイッチング素子をオン/オフするタイミングと三相変調方式切替期間の関係を示す説明図である。この場合、各相の位相は、前述のように位相検出部28から生成された位相θの情報を用い、この位相θをU相の基準位相とし、V相およびW相の各基準位相は、U相の位相θからそれぞれ2π/3、4π/3位相を遅らせた位相としている。
以上のように、本発明の実施の形態1による電力変換装置は、いずれかの相がπ/2radまたは3π/2radを含む所定期間の位相である場合、二相変調方式が困難となる恐れがあるため、ヒステリシス制御を三相変調により行い、各相について、上記の所定期間以外の位相で、かつ、位相がπ/6radから2π/6ra、4π/6radから5π/6rad、7π/6〜8π/6rad、および10π/6〜11π/6radの期間、当該相のアームのスイッチング素子をオンまたはオフに固定して二相変調を行うものである。以上により、電流制御応答の高いヒステリシス制御において、大幅なスイッチング損失の低減と、電流歪低減との両立が実現可能となる。
なお、特許文献2では、搬送波比較方式において、特許文献1と同様、スイッチング損失の低減を目的とし、二相変調方式を採用し、かつ、三角波搬送波の振幅値近傍で三相変調方式に切替えることにより、スイッチング損失の低減と電流歪率の向上を両立している。すなわち、相電圧指令値のゼロクロス付近の期間が三相変調期間となる。この領域におけるスイッチング固定相の切替は、ヒステリシス制御方式においては、電流指令値のピーク値付近ではなく、一相変調になる領域ではない。ヒステリシス制御方式には特許文献2記載の三角波搬送波が無いことから、特許文献2の切替方式はそのまま適用できない。さらに、特許文献1において電流ゼロクロス付近において三相変調に切替える方式に置き換えても、ヒステリシス制御方式においては一相変調となる領域ではないため、電流歪率は変わらず、スイッチング回数が増加するという結果になる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2による電力変換装置1のヒステリシス制御部12の構成を示すブロック図である。電力変換装置全体の構成は図1と同じである。実施の形態1では、変調方式を切替える場合、変調方式切替部26において、位相検出部28で検出された位相を用いて、二相変調方式が困難となる恐れがあるπ/2、3π/2を含む所定期間、三相変調方式に切替えることにしたが、これに限らず、次のようにしてもよい。
ゲート制御部27から出力される各相のゲート信号を検出し、一相変調となったことを検出して三相変調に切替える。一相変調検出方法は、例えば、各相のゲート信号を監視し、ある二相以上のゲート信号が所定の期間以上固定されていたことにより検出する。
変調方式切替部26において、ゲート制御部27から出力される各相のゲート信号を監視し、ある二相以上のゲート信号が所定の時間以上固定されていたら、一相変調になったと判定して三相変調方式に切替える。すなわち、ヒステリシスコンパレータ24から出力されるゲート制御信号をゲート制御部に出力する。上記所定の時間を、一相変調最長時間と称し、電流歪率に基づいて、一相変調がこの時間以上継続することを防止、逆に言えば、この時間までは一相変調が継続するのを許容できる最長時間として、実験などから決定する。
図7は、この発明の実施の形態2に係る電力変換装置の変調方式切替部26内での変調方式切替方法を示すフローチャートである。なお、図7中の符号Sは各処理ステップを意味する。以下において、二相変調方式とする場合は、二相変調制御部25から入力されたゲート制御信号を、変調方式切替部26からゲート制御部27に出力する。また三相変調方式とする場合は、ヒステリシスコンパレータ24から入力されたゲート制御信号を、変調方式切替部26からゲート制御部27に出力する。なお、二相変調制御部25の動作、およびヒステリシスコンパレータ24の動作は、それぞれ実施の形態1と同じである。
ゲート制御部27の出力値であるU相、V相、W相のゲート信号を監視し、それぞれのスイッチングが固定されている時間を得る。U相ゲート信号固定時間が所定の一相変調最長時間(Tm)以上(S101 YES)、かつ、V相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S102 YES)であれば、一相変調であると判定し、三相変調方式に切替える(S103)。V相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短ければ(S102 NO)、二相変調方式(S104)とする。
また、U相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S101 YES)、かつ、W相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S105 YES)であれば、一相変調であると判定し、三相変調方式に切替える(S106)。W相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短ければ(S105 NO)、二相変調方式(S107)とする。
U相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短く(S101 NO)、かつ、V相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S108 YES)、かつ、W相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S109 YES)のとき、一相変調であると判定し、三相変調方式に切替える(S110)。
U相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短く(S101 NO)、かつ、V相ゲート信号固定時間も一相変調最長時間より短い(S108 NO)とき、二相変調方式(S112)とする。
U相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短く(S101 NO)、かつ、V相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間以上(S108 YES)、かつ、W相ゲート信号固定時間が一相変調最長時間より短い(S109 NO)とき、二相変調方式(S111)とする。
このように、一相変調を検出することにより、三相変調方式に切替えてもよい。三相変調に切替えた後、二相変調へは、実施の形態1と同様、所定期間後、すなわち、電流歪およびスイッチング損失に基づいて実験等で決定した極力小さい期間後に切替える。上記のように、一相変調を検出することにより制御方式を切替えることにより、必要最低限の期間のみ三相変調に切替えることが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、あるいはその構成要件を省略したりすることが可能である。
1 電力変換装置、2 三相電力変換回路、3 直流コンデンサ、4 負荷、5 平滑フィルタ、6 三相交流電源、7U、7V、7W、8U、8V、8W スイッチング素子、9 直流電圧検出器、10U、10V、10W 電圧検出器、11U、11V、11W 電流検出器、12 ヒステリシス制御部、24 ヒステリシスコンパレータ、25 二相変調制御部、26 変調方式切替部、27 ゲート制御部、28 位相検出部。

Claims (10)

  1. それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、前記3つのアームにおける前記2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となり、前記三相交流側にインダクタンス特性を有する平滑フィルタを備えた、直流電力と交流電力の間の電力変換を行う電力変換装置であって、
    前記三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するための、前記3つのアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号を発生するヒステリシスコンパレータと、
    前記三相交流側の各相の位相を検出して位相信号を出力する位相検出部と、
    前記3つのアームのそれぞれのスイッチング素子のゲートを制御するゲート信号を出力するゲート制御部と、
    前記位相検出部からの位相信号を用いて、各相について、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相の前記アームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続された前記スイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、前記ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力し、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相の前記アームの負側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに正側に接続された前記スイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、前記ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力する二相変調制御部と、
    前記ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号と、前記二相変調制御部からのゲート制御信号とを入力し、前記位相検出部からの位相信号を用いて、いずれかの相の位相がπ/2radを含む所定期間および3π/2radを含む所定期間の位相である三相変調期間は、前記ヒステリシスコンパレータからの前記ゲート制御信号を前記ゲート制御部に出力し、前記三相変調期間以外の期間は前記二相変調制御部からのゲート制御信号を前記ゲート制御部に出力する変調方式切替部と、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、前記3つのアームにおける前記2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となり、直流電力と交流電力の間の電力変換を行う電力変換装置であって、
    前記三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するための、前記3つのアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号を発生するヒステリシスコンパレータと、
    前記三相交流側の各相の位相を検出して位相信号を出力する位相検出部と、
    前記3つのアームのそれぞれのスイッチング素子のゲートを制御するゲート信号を出力するゲート制御部と、
    前記位相検出部からの位相信号を用いて、各相について、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相の前記アームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続された前記スイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、前記ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力し、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相の前記アームの負側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに正側に接続された前記スイッチング素子をオフするためのゲート制御信号を出力し、当該相以外の相のアームのスイッチング素子に対するゲート制御信号として、前記ヒステリシスコンパレータから入力したゲート制御信号を出力する二相変調制御部と、
    前記ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号と、前記二相変調制御部からのゲート制御信号と、前記ゲート制御部から出力されるゲート信号とを入力し、前記ゲート制御部から出力されるゲート信号が、一相変調最長時間として設定した設定時間連続して一相変調のゲート信号が継続したと判定した場合、判定した後所定期間、前記ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号を前記ゲート制御部に出力し、前記ヒステリシスコンパレータからのゲート制御信号を前記ゲート制御部に出力する期間以外の期間は前記二相変調制御部からのゲート制御信号を出力する変調方式切替部と、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記所定期間は、前記アームの短絡を防止するために設定されるデッドタイム以上で位相がπ/6rad未満の範囲の期間であることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記所定期間は、電流歪およびスイッチング損失に基づいて決定した期間であることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記一相変調最長時間は、電流歪に基づいて、一相変調が継続するのを許容できる最長時間として決定した時間であることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  6. それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、前記3つのアームにおける前記2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となって、直流電力と交流電力の間の電力変換を、前記三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するヒステリシス制御により行う電力変換方法であって、
    前記三相交流側の各相の位相を検出し、いずれかの相の位相がπ/2radを含む所定期間および3π/2radを含む所定期間の位相である三相変調期間において、前記ヒステリシス制御を三相各相で行う三相変調を行い、各相について、前記三相変調期間以外の期間で、かつ、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相の前記アームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続された前記スイッチング素子をオフし、当該相以外の相は前記ヒステリシス制御とし、前記三相変調期間以外の期間で、かつ、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相の前記アームの負側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに正側に接続された前記スイッチング素子をオフし、当該相以外の相は前記ヒステリシス制御とする二相変調を行うことを特徴とする電力変換方法。
  7. それぞれ2つのスイッチング素子が直列に接続された3つのアームが直流側の正負2端子間に接続され、前記3つのアームにおける前記2つのスイッチング素子の接続点それぞれが三相交流側の3端子となって、直流電力と交流電力の間の電力変換を、前記三相交流側の各相の出力電流を、各相の電流指令値に対してヒステリシス幅以内に制御するヒステリシス制御により行う電力変換方法であって、
    前記三相交流側の各相の位相を検出し、各相において、位相がπ/6radから2π/6radおよび4π/6radから5π/6radの期間、当該相の前記アームの正側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに負側に接続された前記スイッチング素子をオフし、当該相以外の相は前記ヒステリシス制御とし、位相が7π/6radから8π/6radおよび10π/6radから11π/6radの期間、当該相の前記アームの負側に接続された前記スイッチング素子をオンするとともに正側に接続された前記スイッチング素子をオフし、当該相以外の相は前記ヒステリシス制御とする二相変調を行い、
    前記3つのアームにおけるそれぞれのスイッチング素子のゲート信号を監視して、一相変調が一相変調最長時間として設定した時間連続して継続したと判定したとき、当該判定後所定期間、前記二相変調を行わず、前記ヒステリシス制御を三相各相で行う三相変調を行うことを特徴とする電力変換方法。
  8. 前記所定期間は、前記アームの短絡を防止するために設定されるデッドタイム以上で位相がπ/6rad未満の範囲の期間であることを特徴とする請求項6または7に記載の電力変換方法。
  9. 前記所定期間は、電流歪およびスイッチング損失に基づいて決定した期間であることを特徴とする請求項8に記載の電力変換方法。
  10. 前記一相変調最長時間は、電流歪に基づいて、一相変調が継続するのを許容できる最長時間として決定した時間であることを特徴とする請求項7に記載の電力変換方法。
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