JP6065781B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルと、その冷凍サイクルとは別の外部熱源とを有するヒートポンプ式空調装置に関するものである。
冷凍サイクルにおける冷媒回路中の高温高圧のガス冷媒であるホットガスを用いて熱交換器を除霜することができる空調装置が、従来から知られている。例えば、特許文献1に開示された空調装置がそれである。特許文献1の空調装置は、除霜される熱交換器である蒸発器が冷却運転時に着霜により閉塞した場合には、除霜を行うための除霜運転に切り換えられる。その除霜運転では、圧縮機から吐出されたホットガスである冷媒は蒸発器に流入しその蒸発器の霜を溶かし、ガス状態のままアキュムレータを経て圧縮機に戻る。
特公昭57−47829号公報
ところで、冷媒が循環する冷凍サイクルとは別の外部熱源を有する空調装置も一般的になっている。しかし、特許文献1の空調装置で行われる除霜運転では、圧縮機の圧縮動力がそのまま、除霜のための除霜熱源となっている。そのため、特許文献1の空調装置では、外部熱源がある場合に、その外部熱源の熱を除霜のために有効に利用することができないという課題があった。
本発明は上記点に鑑みて、熱交換器の除霜を行う際に、外部熱源の熱を利用することにより圧縮機の負荷を低減することができる空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(28)と、
空調対象空間へ送風される送風空気と冷媒とを熱交換させる第1熱交換器(22)と、
冷媒と外気とを熱交換させる第2熱交換器(32)と、
第1熱交換器と第2熱交換器とをつなぐ冷媒流路(44)に設けられ、第2熱交換器へ流入する冷媒を絞り開度に応じて減圧する絞り部(30、72、74)と、
冷媒が流れる経路を切り替える経路切替装置(34、52、78)と、
第1熱交換器よりも送風空気の空気流れ上流側に配置され、その送風空気を加熱する外部熱源(24、82)と、
外部熱源および第1熱交換器へ送風空気を送風する送風機(18)と、
制御部(14)とを備え、
制御部は、第2熱交換器の除霜を行う場合には、圧縮機から吐出された冷媒が、第1熱交換器、絞り部、第2熱交換器の順に流れて圧縮機に戻る冷媒循環経路を成立させるように経路切替装置を作動させ、送風機に送風させ、且つ、第1熱交換器に流入する冷媒の温度(TD)が外部熱源の温度(TW)よりも低くなるように絞り部の絞り開度を設定することを特徴とする。
上述の発明によれば、第2熱交換器の除霜が行われる場合には、送風機が送風空気を送風し、上記の冷媒循環経路を成立させるように経路切替装置が作動させられ、第1熱交換器に流入する冷媒の温度が外部熱源の温度よりも低くなるように絞り弁の絞り開度が設定されるので、第1熱交換器に流入する冷媒が外部熱源によって送風空気を介して加熱され、その加熱された冷媒が第2熱交換器に流入する。そのため、その外部熱源の熱を第2熱交換器の除霜に利用することができ、その分、圧縮機の負荷を低減することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載した各符号に対応したものである。
本発明を適用した第1実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。 図1の空調装置10が有する電子制御装置14による基本的な制御処理を示したフローチャートである。 第1実施形態において図1の空調装置10の各運転モードにおける各機器の制御状態を表した図である。 第1除霜モードにおいて冷凍サイクル26を循環する冷媒状態を表したモリエル線図である。 第2除霜モードにおいて冷凍サイクル26を循環する冷媒状態を表したモリエル線図である。 図1の空調装置10を第2除霜モードで運転した実験の実験結果において、凝縮器22が吸熱する凝縮器吸熱量とコンプレッサ28の圧縮動力と室外熱交換器32で放熱される除霜熱量と第1絞り弁30の絞り開度すなわち弁開度との関係を示した図である。 外部熱源温度判定値γよりも高いヒータコア入口水温TWが徐々に低下していく場合を例として、図1の空調装置10の除霜運転を説明するための第1実施形態のタイムチャートである。 第2実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。 第1実施形態の図3に相当する図であって、第2実施形態の空調装置10の各運転モードにおける各機器の制御状態を表した図である。 第2実施形態の空調装置10の除霜運転を説明するためのタイムチャートであって、第1実施形態の図7に相当するタイムチャートである。 第3実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した第1実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。図1に例示する本実施形態の空調装置10は、例えばハイブリッド車両または電気自動車等において車室内の空調を行う車両用空調装置である。具体的に、空調装置10は、空調対象空間である車室内を空調する車室内空調ユニット12と、制御部としての電子制御装置14とを備え、その車室内空調ユニット12におけるアクチュエータ等の各空調機器を電子制御装置14によって制御するように構成された自動車用オートエアコンである。
図1に示すように、車室内空調ユニット12は、内部に自動車の車室内に空調風を導く空気通路を形成する送風ダクト16と、この送風ダクト16内において車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機18と、送風ダクト16内を流れる空気を冷却する蒸発器すなわちエバポレータ20と、このエバポレータ20を通過した送風空気を再加熱する凝縮器22と、その凝縮器22と同様に送風空気を再加熱するヒータコア24とを備えている。エバポレータ20および凝縮器22は、後述するように、空調装置10が有する冷凍サイクル26の一部も構成している。
送風ダクト16は、自動車の車室内の前方側に配設されている。その送風ダクト16の空気の流れ方向の上流側には、車室内空気すなわち内気を取り入れる内気吸込口161と、車室外空気すなわち外気を取り入れる外気吸込口162が形成されている。そして、内気吸込口161および外気吸込口162の空気通路側には、内外気切替ドア163が回転自在に支持されている。この内外気切替ドア163は、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動されて、吸込口モードを、外気導入モードまたは内気循環モード等に切り替える。
また、送風ダクト16の空気流れ下流側には、図示しない複数の吹出口が形成されている。複数の吹出口は、少なくとも、自動車の窓ガラスの内面に向かって主に温風を吹き出すためのデフロスタ吹出口、乗員の頭胸部等の上半身に向かって主に冷風を吹き出すためのフェイス吹出口、および乗員の足元部等の下半身に向かって主に温風を吹き出すためのフット吹出口等を有している。複数の吹出口は、図示しない複数のモード切替ドアによって選択的に開閉される。複数のモード切替ドアは、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動されて、吹出口モードを、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、デフロスタモードに切り替える。
遠心式送風機18は、送風ダクト16の空気流れ上流側に一体的に形成されたスクロールケーシングに回転自在に収容された遠心式ファン、およびこの遠心式ファンを回転駆動するブロワモータ等を有する送風機である。遠心式送風機18は、送風ダクト16内において遠心式送風機18よりも空気流れ下流側に配置されたエバポレータ20、ヒータコア24、および凝縮器22へ送風空気を送風する。遠心式送風機18では、図示しないブロワ駆動回路を介して印加されるブロワモータ端子電圧に基づいてブロワモータの回転速度が変更されることで、車室内へ向かう空調風すなわち送風空気の送風量が制御される。この遠心式送風機18は、本発明における送風機に対応する。
冷凍サイクル26は、コンプレッサ28、凝縮器22、第1絞り部を構成する可変式の第1絞り弁30、室外熱交換器32、第2絞り部を構成する可変式の第2絞り弁34、エバポレータ20、アキュムレータ36、およびこれらを環状に接続する冷媒配管等から構成されている。コンプレッサ28は、内蔵する駆動モータ281によって回転駆動されて、エバポレータ20からアキュムレータ36を介して吸入した冷媒を圧縮して吐出する電動式の圧縮機である。このコンプレッサ28は、通電されると稼働する。すなわち、ONにされると稼働する。また、通電が停止されると停止する。すなわち、OFFにされると停止する。そして、コンプレッサ28は、電子制御装置14が算出する目標回転速度となるように、電子制御装置14によってインバータを介し回転速度を制御される。
凝縮器22は、送風ダクト16内においてエバポレータ20よりも空気流れ下流側に配置されて、コンプレッサ28から流入する冷媒ガスとの熱交換によって通過する空気を加熱する加熱用熱交換器である。すなわち、凝縮器22は、車室内へ送風される送風空気とコンプレッサ28から流入する冷媒とを熱交換させる熱交換器であるので、本発明の第1熱交換器に対応する。凝縮器22は、送風ダクト16内においてエバポレータ20よりも空気流れ下流側に形成された温風通路164内に、ヒータコア24と共に配設されている。
ヒータコア24は、車両のエンジン38により加熱されたエンジン冷却水と温風通路164を流れる送風空気との熱交換によって、その送風空気を加熱する。すなわち、ヒータコア24は、冷凍サイクル26とは別個に設けられた外部熱源である。ヒータコア24は、温風通路164内において凝縮器22よりも送風空気の空気流れ上流側に配置されている。
ヒータコア24には、エンジン冷却水を導入するための冷却水配管40が接続されている。ヒータコア24には、その冷却水配管40に設けられたウォータポンプ42によってエンジン冷却水が循環する。そのウォータポンプ42すなわち冷却水ポンプ42は、電子制御装置14からの制御信号によってオンとオフとが切り替えられる電動ポンプである。ウォータポンプ42はオンにされると、エンジン冷却水をヒータコア24とエンジン38との間で循環させ、それによりエンジン38の廃熱がヒータコア24へ供給される。逆に、ウォータポンプ42はオフにされると、そのエンジン冷却水の循環を停止する。
温風通路164の空気入口部には、温風通路164に流入しヒータコア24および凝縮器22を通過する空気量と、温風通路164を迂回する空気量とを調節するエアミックスドア165が設けられている。このエアミックスドア165は、送風ダクト16に対し回転自在に支持されており、サーボモータ等のアクチュエータにより回動させられる。
第1絞り弁30は、凝縮器22の冷媒出口と室外熱交換器32の冷媒入口とをつなぐ冷媒流路44に設けられている。第1絞り弁30は、その絞り開度すなわち弁開度を増減可能な構成になっており、その第1絞り弁30の弁開度は、電子制御装置14からの制御信号によって増減される。第1絞り弁30は、室外熱交換器32へ流入する冷媒を弁開度に応じて減圧し膨張させる膨張弁である。第1絞り弁30において、冷媒を減圧する減圧幅は、第1絞り弁30の弁開度が小さいほど大きくなる。第1絞り弁30は本発明における絞り部に対応する。第1絞り弁30は、電子制御装置14の制御によって弁開度を全開とする全開モードが設定可能となっている。
上記冷媒流路44において凝縮器22の冷媒出口と第1絞り弁30の冷媒入口との間には、冷媒圧力センサ46が配設されている。冷媒圧力センサ46は、凝縮器22内の冷媒圧力PREすなわち凝縮器冷媒圧力PREを検出し、その検出した圧力情報である検出信号を電子制御装置14に出力するようになっている。
室外熱交換器32は、送風ダクト16の外部、例えば自動車が走行する際に生じる走行風を受け易い場所に設置されている。具体的に例示すれば、エンジンルームの前方部分等に設置されている。そして、空調装置10は電動式の室外ファン321を備えており、室外熱交換器32は、その内部を流れる冷媒と室外ファン321により送風される外気とを熱交換させる。外熱交換器32は、本発明における第2熱交換器に対応する。
例えば、室外熱交換器32は、空調装置10の運転モードが暖房モードであるときには、外気から吸熱する吸熱器として運転される。その一方で、運転モードが冷房モードであるときには、外気へ放熱する放熱器として運転される。
室外ファン321は、電子制御装置14からの制御信号に従って回転速度が調節される送風装置である。すなわち、室外ファン321によって室外熱交換器32に流れる外気の流量はその制御信号に従って増減される。
第2絞り弁34は、室外熱交換器32の冷媒出口とエバポレータ20の冷媒入口とをつなぐ冷媒流路48に設けられている。第2絞り弁34は、その絞り開度すなわち弁開度を増減可能な構成になっており、その第2絞り弁34の弁開度は、電子制御装置14からの制御信号によって増減される。第2絞り弁34は、エバポレータ20へ流入する冷媒を弁開度に応じて減圧し膨張させる膨張弁である。第2絞り弁34において、冷媒を減圧する減圧幅は、第2絞り弁34の弁開度が小さいほど大きくなる。第2絞り弁34は、電子制御装置14の制御によって弁開度を全閉とする全閉モードが設定可能となっている。
また、冷凍サイクル26は、室外熱交換器32から流出する冷媒を第2絞り弁34およびエバポレータ20を迂回させてアキュムレータ36へ送るためのバイパス配管50を備えている。そのバイパス配管50の一端は、上記冷媒流路48における室外熱交換器32の冷媒出口と第2絞り弁34の冷媒入口との間に接続され、バイパス配管50の他端は、アキュムレータ36の冷媒入口に接続されている。
また、バイパス配管50には、そのバイパス配管50を開閉する電磁開閉弁52が設けられている。その電磁開閉弁52は、電子制御装置14からの制御信号に従って開閉作動させられる。例えば、電磁開閉弁52は、それが有する電磁石に通電されると開弁し、通電が停止されると閉弁する。
エバポレータ20は、第2絞り弁34で減圧された冷媒を、遠心式送風機18によって送風される送風空気との熱交換によって蒸発気化させ、アキュムレータ36を介してコンプレッサ28に冷媒ガスを供給する空気−冷媒熱交換器である。要するに、冷媒に吸熱させる吸熱器である。エバポレータ20には、そのエバポレータ20の外表面の温度TEすなわちエバポレータ温度TE(以下、エバ温度TEと略す場合がある)を検出するエバポレータ温度センサ54(以下、エバ温度センサ54と略す場合がある)が配設されている。そのエバ温度センサ54は、詳細には、エバポレータ20の冷媒管に熱的に接続するアウターフィンに設置されている。エバ温度センサ54は、検出した温度情報である検出信号を電子制御装置14に出力するようになっている。
アキュムレータ36は、エバポレータ20から流入した冷媒を一時的に貯留するための貯留室を有する気液分離器である。
空調装置10は、上述した冷媒圧力センサ46およびエバ温度センサ54の他に、水温センサ56と外気温度センサ58と第1冷媒温度センサ60と第2冷媒温度センサ62とを備えている。
水温センサ56は、冷却水配管40においてウォータポンプ42の吐出口とヒータコア24の冷却水入口との間に配設されており、ヒータコア24へ流入するエンジン冷却水の温度であるヒータコア入口水温TW、要するにヒータコア24の温度TWを検出する。外気温度センサ58は、車室外空気である外気の温度TAMすなわち外気温度TAMを検出する。外気温度センサ58は、例えば、室外熱交換器32の近傍に配置され、室外熱交換器32へ流入する外気の温度TAMを検出する。第1冷媒温度センサ60は凝縮器22の冷媒入口に配設されており、凝縮器22の冷媒入口における冷媒の温度TDすなわち凝縮器入口冷媒温度TDを検出する。第2冷媒温度センサ62は、室外熱交換器32の冷媒出口とエバポレータ20の冷媒入口とをつなぐ冷媒流路48においてバイパス配管50との接続点よりも冷媒流れ上流側に配置されており、室外熱交換器32の冷媒出口における冷媒の温度Tsすなわち室外器出口冷媒温度Tsを検出する。これらの水温センサ56、外気温度センサ58、第1冷媒温度センサ60、および第2冷媒温度センサ62はそれぞれ、検出した温度情報である検出信号を電子制御装置14に出力するようになっている。
電子制御装置14は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路とから構成されており、ROM等に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
そして、電子制御装置14は、車両の走行を可能な状態とするスタートスイッチであるイグニッションスイッチがオンされると、電力が供給される。そして、電力が供給されると、電子制御装置14は、不図示のエアコン操作パネル等からの操作信号、上述したセンサ46、54、56、58、60、62を含む各種センサからのセンサ信号、およびメモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、車室内空調ユニット12の各アクチュエータ(例えば、各ドア163、165のサーボモータ、遠心式送風機18のブロワモータ、各絞り弁30、34、電磁開閉弁52、コンプレッサ28の駆動モータ281等)を電気的に制御する。
次に、本実施形態において電子制御装置14が実行する制御処理を図2を用いて説明する。図2は電子制御装置14による基本的な制御処理を示したフローチャートである。スタートスイッチがオンされて電子制御装置14へ電力が供給されると、電子制御装置14は、図2のフローチャートに示す制御処理を周期的に繰り返し実行する。図2の各ステップでの処理は、それぞれの機能を実現する手段を構成している。
先ず、図2のステップS110(以下では、「ステップ」を省略して記載する)において、電子制御装置14は、上述の各センサからの検出信号と、操作パネルの操作信号とを読み込む。
続くS120では、S110にて読み込んだ検出信号および操作信号の値に基づいて、車室内へ吹き出す空気の吹出温度TAVに対する目標値である目標吹出温度TAOを決定する。例えば、予めROMに記憶された下記の式(1)に基づいて目標吹出温度TAOを算出する。
TAO=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM−KS×TSH+C
・・・(1)
なお、TSETは温度設定スイッチにて設定した設定温度、TRは内気温センサにて検出した内気温度、TAMは外気温センサにて検出した外気温度、TSHは日射センサにて検出した日射量である。また、KSET、KR、KAMおよびKSはゲインで、Cは補正用の定数である。
また、S120では、コンプレッサ28を駆動制御するための目標エバポレータ温度(以下、目標エバ温度、目標エバ表面温度と言う場合がある)TEOを算出する。S120では、予めROMに記憶された特性図(例えば、マップ)から、車室内の空調を行う際の、温度調節制御、快適湿度制御、防曇制御という各制御を実行する際に必要となるエバポレータ20の外表面温度TEの目標値である目標エバ温度TEOを算出する。
続くS130では、室外熱交換器32の除霜を行うか否かを決定する。そのために、車両が、空調装置10の除霜運転をすることが許容される除霜許可状態にあるか否かを判定する。除霜運転中は、冷房運転も暖房運転も行うことができないので、除霜許可状態とは、それらが必要ない車両状態である。従って、例えば、車室内に乗員が居ない状態が検出された場合には、車両が除霜許可状態にあると判定される。具体的に言えば、乗員の着座の有無を検出する着座センサが各座席に設けられており、その着座センサからの検出信号に基づいて乗員が全座席に着座していないと判定されれば、車両が除霜許可状態にあると判定される。
また、S130では、着霜フラグFLGfが1であるか否かを判定する。着霜フラグFLGfは、室外熱交換器32が着霜していると判断されたことを示すフラグであり、着霜していると判断された場合に1に設定される。
S130において、車両が除霜許可状態にあると判定され且つ着霜フラグFLGfが1であると判定された場合、要するに、室外熱交換器32の除霜を行うと決定された場合には、S220へ進む。その一方で、車両が除霜許可状態にはないと判定された場合または着霜フラグFLGfが1ではないと判定された場合、要するに、室外熱交換器32の除霜を行わないと決定された場合には、S140へ進む。
S140では、操作パネルのエアコンスイッチがオンにされているか否かを判定する。このエアコンスイッチは、乗員がエアコンのオンオフを切り替えるためのスイッチである。S140において、エアコンスイッチがオンであると判定された場合には、S150へ進む。その一方で、エアコンスイッチがオフであると判定された場合には、S170へ進む。
S150では、下記式(2)が成立するか否か、すなわち、目標吹出温度TAOと外気温度TAMとの差が予め実験的に設定された冷房判定温度αよりも小さいか否かを判定する。その冷房判定温度αは、例えば零に近い値に設定されている。外気温度TAMは、S110において外気温度センサ58からの検出信号により取得される。
TAO−TAM<α ・・・(2)
S150において、上記式(2)が成立する場合には、S160へ進む。その一方で、上記式(2)が成立しない場合には、S170へ進む。
S160では、電子制御装置14は空調装置10を冷房運転させる。すなわち、空調装置10の運転モードを冷房モードにする。例えば、この冷房モードでは、図3に示されたように、電子制御装置14は、空調装置10を構成する各機器を制御する。図3は、空調装置10の各運転モードにおける各機器の制御状態を表した図である。
具体的には、図3に示すように、冷房モードにおいて、エアミックスドア165は、MAXCOOL位置からMAXHOT位置の間で、車室内への吹出温度TAVが目標吹出温度TAOになるように制御される。そのエアミックスドア165のMAXCOOL位置とは、エバポレータ20からの冷風の全てを温風通路164から迂回させる位置であり、温風通路164を全閉状態とする位置である。エアミックスドア165のMAXHOT位置とは、エバポレータ20からの冷風の全てを温風通路164へ通す位置であり、温風通路164を全開状態とする位置である。
また、室内送風機である遠心式送風機18はオンとされ、送風空気を送風する。室外送風機である室外ファン321もオンとされ、外気を室外熱交換器32に流す。
また、第1絞り弁30は全開状態とされる。これにより、第1絞り弁30では冷媒は減圧されずに或いは殆ど減圧されずに流れることになる。
また、第2絞り弁34の弁開度が、全閉と全開との間の中間開度に制御される。例えば、第2絞り弁34の弁開度は、その第2絞り弁34へ流入する冷媒の過冷却度が、サイクルの成績係数(以下、COPという)を最大値に近づけるように予め定められた目標過冷却度に近づくように制御される。その第2絞り弁34へ流入する冷媒の過冷却度は、第2絞り弁34の冷媒入口における冷媒温度と冷媒圧力とを検出することで算出される。例えば、その冷媒温度は第2冷媒温度センサ62により検出され、その冷媒圧力は不図示のセンサにより検出される。
また、電磁開閉弁52は閉状態とされる。すなわち、バイパス配管50が電磁開閉弁52により遮断される。
また、ウォータポンプ42がオフにされる。すなわち、エンジン冷却水がヒータコア24へ送られなくなる。
また、冷媒を圧縮する圧縮機であるコンプレッサ28の回転速度は、エバ温度TEが目標エバ温度TEOになるように制御される。そのエバ温度TEはエバ温度センサ54によって検出される。
上述のように冷房モードでは、電子制御装置14は、電磁開閉弁52を閉状態とし且つ第2絞り弁34の弁開度を中間開度に制御するので、図1から判るように、コンプレッサ28から吐出された冷媒が、凝縮器22、第1絞り弁30、室外熱交換器32、第2絞り弁34、エバポレータ20、アキュムレータ36の順に流れてコンプレッサ28に戻る冷房循環経路を成立させる。このとき、その冷房循環経路を流れる冷媒は、室外熱交換器32において凝縮させられ、エバポレータ20において蒸発させられる。また、エアミックスドア165がMAXCOOL位置にあれば、冷媒は、凝縮器22では熱交換されずに凝縮器22を通過する。
以上のようにして、冷房モードでは、空調装置10は、エバポレータ20により冷却された送風空気をエアミックスドア165の開度に応じて調温して車室内へ吹き出し、これにより、車室内の冷房を実現することができる。
図2に戻り、S170では、電子制御装置14は空調装置10を暖房運転させる。すなわち、空調装置10の運転モードを暖房モードにする。例えば、この暖房モードでは、図3に示されたように、電子制御装置14は、空調装置10を構成する各機器を制御する。
具体的には、図3に示すように、暖房モードにおいて、エアミックスドア165は、温風通路164を全開状態とするMAXHOT位置に制御される。また、遠心式送風機18はオンとされ、送風空気を送風する。室外ファン321もオンとされ、外気を室外熱交換器32に流す。
また、第1絞り弁30の弁開度は、全閉と全開との間の中間開度に制御される。例えば、第1絞り弁30の弁開度は、その第1絞り弁30へ流入する冷媒の過冷却度が、COPを最大値に近づけるように予め定められた目標過冷却度に近づくように制御される。その第1絞り弁30へ流入する冷媒の過冷却度は、第1絞り弁30の冷媒入口における冷媒温度と冷媒圧力とを検出することで算出される。例えば、その冷媒温度は不図示のセンサにより検出され、その冷媒圧力は冷媒圧力センサ46により検出される。
また、第2絞り弁34は全閉状態とされ、電磁開閉弁52は開状態とされる。これにより、室外熱交換器32から流出した冷媒は、エバポレータ20へは流れずにバイパス配管50へ流れ、バイパス配管50を介してアキュムレータ36へ流入する。
また、ウォータポンプ42は、エンジン冷却水によって得られるエンジン38の廃熱を暖房用の熱源として利用する場合にはオンにされ、そうしない場合にはオフにされる。
また、コンプレッサ28の回転速度は、冷媒圧力センサ46により検出される凝縮器冷媒圧力PREに対応した冷媒の飽和温度が目標吹出温度TAOになるように制御される。
上述のように暖房モードでは、電子制御装置14は、電磁開閉弁52を開状態とし且つ第2絞り弁34を全閉状態にするので、図1から判るように、コンプレッサ28から吐出された冷媒が、凝縮器22、第1絞り弁30、室外熱交換器32、電磁開閉弁52、アキュムレータ36の順に流れてコンプレッサ28に戻る非冷房循環経路を成立させる。言い換えれば、電子制御装置14は、そのコンプレッサ28から吐出された冷媒がエバポレータ20を通らずにバイパス配管50を通ってコンプレッサ28に戻るバイパス循環経路を成立させる。このバイパス循環経路は本発明における冷媒循環経路に対応する。暖房モードにおいてこのバイパス循環経路を流れる冷媒は、凝縮器22において凝縮させられ、室外熱交換器32において蒸発させられる。
以上のようにして、暖房モードでは、空調装置10は、凝縮器22により又は凝縮器22とヒータコア24とにより加熱された送風空気を車室内へ吹き出し、これにより、車室内の暖房を実現することができる。
図2に戻り、S180では、下記式(3)が成立するか否か、すなわち、外気温度TAMと室外器出口冷媒温度Tsとの差が予め実験的に設定された第1着霜判定値βよりも大きいか否かを判定する。その第1着霜判定値βは、室外熱交換器32に着霜していることを判定するための第1の閾値であり、例えば正の値に設定されている。また、外気温度TAMは、S110において外気温度センサ58からの検出信号により取得され、室外器出口冷媒温度Tsは、第2冷媒温度センサ62からの検出信号により取得される。
TAM−Ts>β ・・・(3)
S180において、上記式(3)が成立する場合にはS190へ進む。その一方で、上記式(3)が成立しない場合にはS200へ進む。
S190では、室外器出口冷媒温度Tsが予め実験的に設定された第2着霜判定値θよりも高いか否かを判定する。その第2着霜判定値θは、それよりも室外器出口冷媒温度Tsが高温であれば室外熱交換器32に着霜していないと判断できる温度に設定されており、例えば、0℃程度の温度に設定されている。室外器出口冷媒温度Tsは、S110において第2冷媒温度センサ62からの検出信号により取得される。
S190において、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θよりも高い場合にはS200へ進む。その一方で、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θ以下である場合にはS210へ進む。
S200では、着霜フラグFLGfを零に設定する。すなわち、室外熱交換器32は着霜していないと判断される。その一方で、S210では、着霜フラグFLGfを1に設定する。すなわち、室外熱交換器32は着霜していると判断される。S200またはS210の実行後には、本フローチャートは終了し再び最初のステップから開始される。
S220では、ヒータコア入口水温TWが予め実験的に設定された外部熱源温度判定値γよりも高いか否かを判定する。ヒータコア入口水温TWは、S110において水温センサ56からの検出信号により取得される。このヒータコア入口水温TWは、送風空気を加熱するときのヒータコア24の温度と解することができる。
また、外部熱源温度判定値γは、ヒータコア24が室外熱交換器32の除霜を行うための外部熱源として利用できる程度に発熱可能か否かを判定するための判定値である。詳細に言えば、外部熱源温度判定値γは、後述のS240で実行される第2除霜運転において「TW>TD」という関係を成立させることが可能な範囲内で出来るだけ低いヒータコア入口水温TWに設定されている。そのTDは、第1冷媒温度センサ60により検出される凝縮器入口冷媒温度である。なお、外部熱源温度判定値γは本発明の外部熱源の温度に対する温度閾値に対応する。
S220において、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γよりも高い場合にはS240へ進む。その一方で、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γ以下である場合にはS230へ進む。
S230では、電子制御装置14は、室外熱交換器32の除霜を行う2種類の除霜運転のうちの第1除霜運転を空調装置10に行わせる。すなわち、空調装置10の運転モードを第1除霜モードにする。例えば、この第1除霜モードでは、図3に示されたように、電子制御装置14は、空調装置10を構成する各機器を制御する。
具体的には、図3に示すように、第1除霜モードにおいて、エアミックスドア165は、温風通路164を全閉状態とするMAXCOOL位置に制御される。また、遠心式送風機18および室外ファン321は何れもオフにされる。
また、第1絞り弁30の弁開度は、全閉と全開との間の中間開度に制御される。この第1除霜モードの中間開度は暖房モード時のものとは異なり、予め実験的に定められた一定の開度である。
また、第2絞り弁34は全閉状態とされ、電磁開閉弁52は開状態とされる。すなわち、第2絞り弁34および電磁開閉弁52はそれぞれ、暖房モード時と同じ状態にされる。また、ウォータポンプ42はオフにされる。
また、コンプレッサ28は、コンプレッサ28の制御可能な回転速度範囲内において最高の回転速度で駆動される。できるだけ早く除霜を完了するためである。
上述のように第1除霜モードでは、電子制御装置14は、電磁開閉弁52を開状態とし且つ第2絞り弁34を全閉状態にするので、暖房モードと同様にバイパス循環経路を成立させる。この第1除霜モードでは、遠心式送風機18がオフにされ温風通路164が全閉状態にされているので、凝縮器22で冷媒の熱交換は為されない。そのため、第1除霜モードにおいて冷凍サイクル26を循環する冷媒状態をモリエル線図に表せば、図4のようになる。この図4に示すように、第1除霜モードでは、冷媒は過熱状態で循環し、コンプレッサ28の圧縮動力が室外熱交換器32の除霜のための除霜熱源となっている。
図2に戻り、S240では、電子制御装置14は、上記の第1除霜運転とは別の第2除霜運転を空調装置10に行わせる。すなわち、空調装置10の運転モードを第2除霜モードにする。例えば、この第2除霜モードでは、図3に示されたように、電子制御装置14は、空調装置10を構成する各機器を制御する。
具体的には、図3に示すように、第2除霜モードにおいて、エアミックスドア165は、温風通路164を全開状態とするMAXHOT位置に制御される。また、遠心式送風機18はオンにされるが、室外ファン321はオフにされる。
また、第1絞り弁30は全開状態とされる。すなわち、室外熱交換器32の除霜が行われる場合において、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γ以下である場合である第1除霜運転が行われる場合と、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γよりも高い場合である第2除霜運転が行われる場合との間で第1絞り弁30の弁開度を比較すると、第2除霜運転での弁開度の方が第1除霜運転での弁開度よりも大きくされる。
また、第2絞り弁34は全閉状態とされ、電磁開閉弁52は開状態とされる。すなわち、第2絞り弁34および電磁開閉弁52はそれぞれ、暖房モード時と同じ状態にされる。
また、ウォータポンプ42はオンにされる。これにより、ヒータコア24を通る送風空気を、エンジン冷却水によって得られるエンジン38の廃熱で加熱することができる。
また、コンプレッサ28は、第1除霜モード時と同様に、最高の回転速度で駆動される。
上述のように第2除霜モードでは、電子制御装置14は、電磁開閉弁52を開状態とし且つ第2絞り弁34を全閉状態にするので、暖房モードおよび第1除霜モードと同様にバイパス循環経路を成立させる。空調装置10では、第2絞り弁34と電磁開閉弁52との弁の開閉に応じて、冷媒が流れる経路が冷房循環経路またはバイパス循環経路に切り替わるので、その第2絞り弁34および電磁開閉弁52は、冷媒が流れる経路を切り替える経路切替装置として機能する。
この第2除霜モードでは、遠心式送風機18がオンにされ温風通路164が全開状態にされ且つエンジン冷却水がヒータコア24に循環するので、凝縮器22でその凝縮器22内を流れる冷媒とヒータコア24で加熱された送風空気とが熱交換をする。そのため、第2除霜モードにおいて冷凍サイクル26を循環する冷媒状態をモリエル線図に表せば、図5のようになる。
この図5に示すように、第2除霜モードでは、第1除霜モードと同様に冷媒は過熱状態で循環するが、凝縮器22におけるヒータコア24からの吸熱量が、コンプレッサ28の圧縮動力に加えて、室外熱交換器32の除霜のための除霜熱源となっている。なお、図5において第1絞り弁30は冷媒を減圧しているように表示されているが、第1絞り弁30は全開状態であるので、その減圧幅は零に近く非常に小さい。
ここで、第2除霜モードにおいて、第1絞り弁30が全開状態とされる理由について、図6を用いて説明する。図6は、第2除霜モードで空調装置10を運転した実験の実験結果において、凝縮器22が吸熱する凝縮器吸熱量とコンプレッサ28の圧縮動力と室外熱交換器32で放熱される除霜熱量と第1絞り弁30の絞り開度すなわち弁開度との関係を示した図である。
この実験は、室外熱交換器32周りの温度が−10℃であり、凝縮器22を通過する送風空気の温度が40℃であり、遠心式送風機18およびコンプレッサ28の回転速度を一定とする条件の下で行われた。図6において、曲線L01は第1絞り弁30の絞り開度と凝縮器吸熱量との関係を示し、曲線L02はその絞り開度とコンプレッサ28の圧縮動力との関係を示し、曲線L03はその絞り開度と除霜熱量との関係を示している。なお、除霜熱量は、図5のモリエル線図から判るように、コンプレッサ28の圧縮動力と凝縮器吸熱量とを合計した合計熱量になる。
図6に示すように、第1絞り弁30の絞り開度が大きくされるほど、コンプレッサ28の圧縮動力は減少し且つ凝縮器吸熱量は増大する。すなわち、絞り開度が大きくされるほど、除霜に要するコンプレッサ28の電力消費量を低減できる。従って、第2除霜モードでは、除霜に要するコンプレッサ28の電力消費量をできるだけ低減するために、第1絞り弁30の絞り開度は最大開度にされる。要するに、第1絞り弁30は全開状態とされる。
図2に戻り、S230またはS240の次はS250に進む。S250では、前述のS190と同様に、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θよりも高いか否かを判定する。S250において、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θよりも高い場合にはS260へ進む。その一方で、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θ以下である場合には、本フローチャートは終了し再び最初のステップから開始される。
S260では、前述のS200と同様に、着霜フラグFLGfを零に設定する。S260の実行後には、本フローチャートは終了し再び最初のステップから開始される。
以上のような制御処理を電子制御装置14は実行するが、空調装置10の第2除霜運転と第1除霜運転とが順次行われるときの各機器の状態を図7のタイムチャートを用いて説明する。図7は、外部熱源温度判定値γよりも高いヒータコア入口水温TWが徐々に低下していく場合を例として、空調装置10の除霜運転を説明するためのタイムチャートである。
図7において、t1時点では、図2のS130で車両が除霜許可状態にあると判定され且つ着霜フラグFLGfが1であると判定され、更にS220でヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γよりも高いと判定されている。そのため、第2除霜運転がt1時点から開始されている。すなわち、t1時点から、遠心式送風機18はオンにされ、室外ファン321はオフにされ、第1絞り弁30は全開状態とされ、コンプレッサ28は最高回転速度で駆動され、ウォータポンプ42はオンにされている。t1時点から、この第2除霜運転が開始されたことにより、室外器出口冷媒温度Tsの上昇が開始している。なお、t1時点では、室外器出口冷媒温度Tsは第2着霜判定値θよりも低い温度になっている。
次に、図7のt2時点では、図2のS220でヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γ以下であると判定されている。そのため、第2除霜運転が終了させられ、それに替えて、第1除霜運転が開始されている。すなわち、t2時点で、遠心式送風機18はオンからオフに切り替えられ、室外ファン321はオフのままにされ、第1絞り弁30は中間開度に制御され、コンプレッサ28は最高回転速度のまま駆動され、ウォータポンプ42はオンからオフに切り替えられている。t2時点からは第1除霜運転が開始されているので、室外器出口冷媒温度Tsの上昇はt2時点以降も継続している。
次に、図7のt3時点では、室外器出口冷媒温度Tsが第2着霜判定値θを超えるまで上昇したので、図2のS260で着霜フラグFLGfが1から零に設定変更され、S130で着霜フラグFLGfが1ではないと判定されている。そのため、第1除霜運転が終了させられている。要するに、空調装置10での除霜運転が停止している。すなわち、t3時点で、遠心式送風機18および室外ファン321はオフのままにされ、第1絞り弁30は中間開度のまま保持され、コンプレッサ28は停止され、ウォータポンプ42はオフのままとされている。t3時点からは除霜運転が為されていないので、室外器出口冷媒温度Tsはt3時点から上昇しなくなっている。
上述したように、本実施形態によれば、電子制御装置14は、図2のS130にて車両が除霜許可状態にあると判定し且つ着霜フラグFLGfが1であると判定した場合には、室外熱交換器32の除霜を行うと決定する。そして、その室外熱交換器32の除霜を行う場合において、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γよりも高い場合、要するに第2除霜運転を行う場合には、遠心式送風機18に送風させ、上記のバイパス循環経路を成立させるように第2絞り弁34と電磁開閉弁52とを作動させ、且つ、凝縮器入口冷媒温度TDがヒータコア入口水温TWよりも低くなるように第1絞り弁30の絞り開度を設定する。従って、ヒータコア24の熱を室外熱交換器32の除霜に利用できる場合には、凝縮器22に流入する冷媒がヒータコア24によって送風空気を介して加熱され、その加熱された冷媒が室外熱交換器32に流入する。そのため、図5のモリエル線図に示すように、ヒータコア24の熱が室外熱交換器32の除霜に利用され、その分、コンプレッサ28の負荷を低減することができる。
また、本実施形態によれば、電子制御装置14は、室外熱交換器32の除霜を行う場合において、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γ以下である場合、要するに第1除霜運転を行う場合には、上記のバイパス循環経路を成立させるように第2絞り弁34と電磁開閉弁52とを作動させるが、遠心式送風機18を停止させる。従って、ヒータコア24の熱を室外熱交換器32の除霜に利用できる程度にヒータコア24が高温でなくても、第1除霜運転により、室外熱交換器32の除霜を行うことが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置14は、室外熱交換器32の除霜を行う場合において、遠心式送風機18に送風させる場合、要するに第2除霜運転を行う場合には、ウォータポンプ42をオンにし、ウォータポンプ42によりエンジン冷却水をヒータコア24へ循環させる。従って、第2除霜運転においてヒータコア24に発熱させ、それにより加熱された送風空気を凝縮器22へ送ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。後述の第3実施形態でも同様である。
図8は、第2実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。図8に示すように、本実施形態の空調装置10は、前述の第1実施形態の第1絞り弁30に替えて第1固定絞り72と電磁開閉弁74とを備えており、第1実施形態の第2絞り弁34と電磁開閉弁52とに替えて第2固定絞り76と三方電磁弁78とを備えている。
第1固定絞り72は、第1実施形態の第1絞り弁30と同様に、室外熱交換器32へ流入する冷媒を減圧し膨張させる減圧装置であるが、その第1絞り弁30とは異なり、第1固定絞り72の絞り開度は固定されている。例えば、第1固定絞り72の絞り開度は、暖房モードにおいて適切に冷媒が減圧されるように予め実験的に設定されている。
電磁開閉弁74は、冷凍サイクル26の冷媒流れにおいて第1固定絞り72に対し並列に設けられた電磁式の開閉弁である。電磁開閉弁74は、電子制御装置14からの制御信号に従って開閉作動させられる。例えば、電磁開閉弁74は開状態になると、凝縮器22から流出した冷媒は減圧されずに或いは殆ど減圧されずに室外熱交換器32へ流入する。要するに、電磁開閉弁74の開状態での冷媒流れは、第1実施形態における第1絞り弁30の全開状態と同等になる。この電磁開閉弁74および第1固定絞り72は第1絞り部を構成し、本発明における絞り部に対応する。そして、電磁開閉弁74と第1固定絞り72とから成る第1絞り部における絞り開度は、電磁開閉弁74が閉状態である場合には、第1固定絞り72の絞り開度になるので、電磁開閉弁74が開状態である場合と比較して小さくなる。
また、電磁開閉弁74は、図9に示すように、冷房モードおよび第2除霜モードでは開状態とされ、暖房モードおよび第1除霜モードでは閉状態とされる。すなわち、第2除霜モードにおいて電磁開閉弁74が開状態とされることで、電磁開閉弁74と第1固定絞り72とから成る第1絞り部の絞り開度は、第1実施形態における第1絞り弁30の全開状態と同等になる。従って、本実施形態の第2除霜モードでは、第1実施形態と同様に、第1絞り部の絞り開度は、凝縮器入口冷媒温度TDがヒータコア入口水温TWよりも低くなるように設定されることになる。図9は、前述の第1実施形態の図3に相当する図であって、本実施形態の空調装置10の各運転モードにおける各機器の制御状態を表した図である。
図8に示す第2固定絞り76は、第1実施形態の第2絞り弁34と同様に第2絞り部を構成し、エバポレータ20へ流入する冷媒を減圧し膨張させる減圧装置であるが、その第2絞り弁34とは異なり、第2固定絞り76の絞り開度は固定されている。例えば、第2固定絞り76の絞り開度は、冷房モードにおいて適切に冷媒が減圧されるように予め実験的に設定されている。
三方電磁弁78は、冷凍サイクル26で冷媒が流れる経路を電子制御装置14からの制御信号に従って切り替える経路切替装置である。具体的に、三方電磁弁78は、図8の冷媒流路48における室外熱交換器32の冷媒出口と第2固定絞り76の冷媒入口との間の流路とバイパス配管50の上流側の一端との接続部分に配設されている。
三方電磁弁78は、2つの切替状態の何れかに択一的に切り替えられるものであり、その2つの切替状態のうちの第1の切替状態では、室外熱交換器32の冷媒出口を第2固定絞り76の冷媒入口に接続する一方で、バイパス配管50を閉塞する。要するに、第1の切替状態の三方電磁弁78は、室外熱交換器32からの冷媒を、矢印FLb方向へは流さずに矢印FLa方向へ流す。これに対し、2つの切替状態のうちの第2の切替状態では、室外熱交換器32の冷媒出口をバイパス配管50に接続する一方で、第2固定絞り76の冷媒入口を閉塞する。要するに、第2の切替状態の三方電磁弁78は、室外熱交換器32からの冷媒を、矢印FLa方向へは流さずに矢印FLb方向へ流す。
また、三方電磁弁78は、図9に示すように、冷房モードでは第1の切替状態に切り替えられ、冷媒を矢印FLa方向(図8参照)へ流す。それ以外の運転モード、すなわち暖房モード、第1除霜モード、および第2除霜モードでは、第2の切替状態に切り替えられ、冷媒を矢印FLb方向(図8参照)へ流す。
図10は、本実施形態の空調装置10の除霜運転を説明するためのタイムチャートであって、第1実施形態の図7に相当するタイムチャートである。図10では、図7における第1絞り弁30の絞り開度を表すタイムチャートが、電磁開閉弁74の開閉を表すタイムチャートに置き換わっているだけであるので、この図7に対する相違点について説明する。
図10のt1時点から第2除霜運転が開始されているので、t1時点では、電磁開閉弁74は開状態とされている。次に、t2時点では、第2除霜運転から第1除霜運転へ切り替えられている。従って、電磁開閉弁74は、t2時点で開状態から閉状態へと切り替えられている。
本実施形態によれば、室外熱交換器32の除霜を行う際には、前述の第1実施形態と同様に第1除霜運転または第2除霜運転が実行されるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図11は、第3実施形態の空調装置10の概略構成を示す模式図である。図11に示すように、本実施形態の空調装置10は、前述の第1実施形態のヒータコア24に替えて電気ヒータ82を備えている。従って、図11の空調装置10が搭載される車両には、エンジン38、冷却水配管40、およびウォータポンプ42が設けられている必要がない。また、本実施形態の空調装置10は、第1実施形態の水温センサ56に替えてヒータ温度センサ84を備えている。
電気ヒータ82は、例えばPTCヒータのような通電されることにより発熱する発熱装置であり、凝縮器22に対する空気流れ上流側でその凝縮器22へ流入する送風空気を加熱する。すなわち、電気ヒータ82は、ヒータコア24に相当する外部熱源である。電気ヒータ82は、電子制御装置14によってオンオフされる。具体的に、第1実施形態においてウォータポンプ42がオンにされる場合に、本実施形態の電気ヒータ82はオンにされる。すなわち、電気ヒータ82は、冷房モードではオフにされ、暖房モードではオンにされることもあればオフにされることもあり、第1除霜モードではオフにされ、第2除霜モードではオンにされる。
ヒータ温度センサ84は、電気ヒータ82の表面に設置されており、その電気ヒータ82の表面温度TW、要するに電気ヒータ82の温度TWを検出する。そして、ヒータ温度センサ84は、検出した温度情報である検出信号を電子制御装置14に出力するようになっている。すなわち、ヒータ温度センサ84は、水温センサ56(図1参照)が検出するヒータコア入口水温TWに代わる電気ヒータ82の温度TWを検出する。
また、図2のフローチャートのS110において、電子制御装置14は、第1実施形態では水温センサ56からヒータコア入口水温TWを取得するが、それに替えて、本実施形態ではヒータ温度センサ84から電気ヒータ82の温度TWを取得する。そして、図2のS220において、その電気ヒータ82の温度TWと外部熱源温度判定値γとを比較し、電気ヒータ82の温度TWが外部熱源温度判定値γよりも高いか否かを判定する。
本実施形態によれば、室外熱交換器32の除霜を行う際には、前述の第1実施形態と同様に第1除霜運転または第2除霜運転が実行されるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態は、前述の第1実施形態においてヒータコア24を電気ヒータ82に置き換えた実施形態であるが、前述の第2実施形態においてヒータコア24を電気ヒータ82に置き換えることも可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の第1実施形態では、第2除霜モードにおいて、第1絞り弁30は全開状態とされるが、それに限らず、例えば、第1絞り弁30の弁開度は、ヒータコア入口水温TWが外部熱源温度判定値γよりも高い温度条件下において凝縮器入口冷媒温度TDがヒータコア入口水温TWよりも低くなるように予め実験的に設定された一定の開度とされても差し支えない。
(2)上述の第1実施形態において、第1除霜モードでの第1絞り弁30の弁開度は、予め実験的に定められた一定の中間開度であるが、冷媒を減圧できればその弁開度は特に限定されるものではない。
(3)上述の各実施形態において、図2のフローチャートに示す各ステップの処理はコンピュータプログラムによって実現されるものであるが、ハードロジックで構成されるものであっても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 空調装置
14 電子制御装置(制御部)
18 遠心式送風機(送風機)
22 凝縮器(第1熱交換器)
24 ヒータコア(外部熱源)
28 コンプレッサ(圧縮機)
30 第1絞り弁(絞り部)
32 室外熱交換器(第2熱交換器)
34 第2絞り弁(経路切替装置)
52 電磁開閉弁(経路切替装置)

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(28)と、
    空調対象空間へ送風される送風空気と前記冷媒とを熱交換させる第1熱交換器(22)と、
    前記冷媒と外気とを熱交換させる第2熱交換器(32)と、
    前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とをつなぐ冷媒流路(44)に設けられ、前記第2熱交換器へ流入する前記冷媒を絞り開度に応じて減圧する絞り部(30、72、74)と、
    前記冷媒が流れる経路を切り替える経路切替装置(34、52、78)と、
    前記第1熱交換器よりも前記送風空気の空気流れ上流側に配置され、該送風空気を加熱する外部熱源(24、82)と、
    前記外部熱源および前記第1熱交換器へ前記送風空気を送風する送風機(18)と、
    制御部(14)とを備え、
    前記制御部は、前記第2熱交換器の除霜を行う場合には、前記圧縮機から吐出された冷媒が、前記第1熱交換器、前記絞り部、前記第2熱交換器の順に流れて前記圧縮機に戻る冷媒循環経路を成立させるように前記経路切替装置を作動させ、前記送風機に送風させ、且つ、前記第1熱交換器に流入する前記冷媒の温度(TD)が前記外部熱源の温度(TW)よりも低くなるように前記絞り部の絞り開度を設定することを特徴とする空調装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2熱交換器の除霜を行う場合において、前記外部熱源の温度が予め定められた温度閾値(γ)よりも高い場合に、前記冷媒循環経路を成立させるように前記経路切替装置を作動させ、前記送風機に送風させ、前記第1熱交換器に流入する前記冷媒の温度が前記外部熱源の温度よりも低くなるように前記絞り部の絞り開度を設定し、
    前記第2熱交換器の除霜を行う場合において、前記外部熱源の温度が前記温度閾値以下である場合には、前記冷媒循環経路を成立させるように前記経路切替装置を作動させ、且つ、前記送風機を停止させることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記絞り部の絞り開度が小さいほど該絞り部は前記冷媒を大幅に減圧し、
    前記制御部は、前記第2熱交換器の除霜を行う場合において、前記外部熱源の温度が前記温度閾値以下である場合には、該外部熱源の温度が該温度閾値よりも高い場合と比較して、前記絞り部の絞り開度を小さくすることを特徴とする請求項2に記載の空調装置。
  4. 前記絞り部(72、74)は、前記絞り開度が固定された固定絞り(72)と該固定絞りに対し冷媒流れにおいて並列に設けられた開閉弁(74)とから構成され、
    前記制御部は、前記第2熱交換器の除霜を行う場合において、前記外部熱源の温度が前記温度閾値よりも高い場合には前記開閉弁を開状態とし、前記外部熱源の温度が前記温度閾値以下である場合には前記開閉弁を閉状態とすることを特徴とする請求項2または3に記載の空調装置。
  5. エンジン(38)により加熱されウォータポンプ(42)により循環させられるエンジン冷却水と前記送風空気とを熱交換させることにより該送風空気を加熱するヒータコア(24)を前記外部熱源として備え、
    前記制御部は、前記第2熱交換器の除霜を行う場合において、前記送風機に送風させる場合には、前記ウォータポンプに前記エンジン冷却水を循環させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置。
  6. 前記送風空気を電気で加熱する電気ヒータ(82)を前記外部熱源として備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置。
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