JP6065544B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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本発明は画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、より特定的には、画像形成装置の現像器内のトナー濃度の基準値を設定する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
電子写真方式の画像形成装置では、一般的に、感光体などの像担持体上に形成された静電潜像に対して現像器から現像剤を供給することにより、静電潜像が現像される。そして、現像により顕像化したトナー像を記録紙に対して転写することにより画像形成が行われる。
現像に用いる現像剤には、トナーのみで構成された一成分系現像剤と、トナーおよびキャリアで構成された二成分系現像剤とが存在する。現像剤として二成分系現像剤を用いる場合、画像形成に伴うトナーの消費に伴って現像器内の現像剤のトナー濃度(以降、「トナー濃度」と呼ぶことがある)は減少する。トナー濃度が低下すると、画像濃度の低下などの問題が発生するため、トナー濃度を一定のレベルに維持する必要がある。トナー濃度を一定のレベルに維持する方法としては、通常、トナー濃度を測定し、現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値(以降、「トナー濃度の基準値」と呼ぶことがある)からの減少分に相当する量のトナーを現像器内に補充する方法が採られている。
新品未使用の現像器内では、トナー濃度が最適な状態に保たれている。このため、トナー濃度の基準値としては、新品未使用の現像器における現像剤のトナー濃度が適用される。現像器において微量でもトナーが消費されると、トナー濃度の基準値を設定することは不可能となる。このため、トナー濃度の基準値は、画像形成装置の生産時や、新品未使用の現像器が画像形成装置にインストールされた時などに設定される。
トナー濃度の計測方法としては、反射型センサーを用いる方法と、トナー濃度センサーを用いる方法とがある。反射型センサーを用いる方法は、像担持体上に作成した基準パターン像の濃度を反射型センサーで検知するものである。トナー濃度センサーを用いる方法は、現像器内の現像剤における透磁率の変化をトナー濃度センサーで検知するものである。
近年、サービスマンによる画像形成装置のセットアップの時間短縮のために、生産ライン(生産工程)において現像器をインストールした状態で画像形成装置を出荷している。そのため、トナー濃度の計測方法としてトナー濃度センサーを用いる方法を採用した場合には、生産ラインにおいて新品の現像器をインストールした時に、画像形成装置のシステム速度に対応した速度で現像器内の現像剤を撹拌した状態で、トナー濃度の基準値が設定される。現像剤の撹拌速度によって現像剤の透磁率は変化するので、トナー濃度センサーを用いて設定されたトナー濃度の基準値は、現像剤の撹拌速度に依存する。
ここで、下記特許文献1および2には、現像器の初期化処理に関する技術が開示されている。下記特許文献1には、マシンステータスが装置設置時の状態である場合に、ホッパーにトナーを補給した後、現像器を含む各ユニットの新品時に行われる初期化処理を行う画像形成装置が開示されている。
下記特許文献2には、複数の撹拌速度ごとに設定した基準制御電圧を用いて、複数の撹拌速度ごとに、センサー出力が所定のトナー濃度の範囲内となるように制御電圧を設定する技術が開示されている。この技術では、複数の撹拌速度(印刷速度)のそれぞれに対して、トナー濃度センサーが最適な動作点に設定される。
特開平08−087213号公報 特開2006−268034号公報
同一のハードウェア構成を有する画像形成装置に対して、機種に応じたファームウェアをインストールすることで、異なる機種の画像形成装置を製造し、機種に応じた生産性を実現する新たなビジネスモデルが提案されている。このビジネスモデルによれば、画像形成装置のハードウェア構成を機種間で共通化できる一方で、画像形成装置に対して付与したライセンス(ユーザーが購入した機種)に応じたファームウェアを採用することで、画像形成装置の機種を設定し、画像形成装置の性能に差を設けることができる。ファームウェアにおけるシステム速度などのパラメーターは機種ごとに異なる。一般的に、画像形成装置の機種が異なれば、画像形成装置のシステム速度は異なる。
新たなビジネスモデルでは、生産ラインにおいて、製造者が特定の機種のファームウェアを画像形成装置にインストールすることにより、特定の機種の画像形成装置を製造する。
製造後に画像形成装置が保管される倉庫内(または販売会社内など)において、特定の機種の画像形成装置が在庫不足になった場合などには、倉庫内の作業者の操作により、倉庫内に保管されている他の機種の画像形成装置に対して新たなライセンスを付与し、ファームウェアにおける各種パラメーターを変更することにより、他の機種から特定の機種への機種変更(アップグレードやダウングレード)が行われる。
倉庫から客先への納品時に、画像形成装置の使用者(所有者)がライセンスを購入した場合には、客先のサービスマンの操作により、納品された他の機種の画像形成装置に対して新たなライセンスを付与し、ファームウェアにおける各種パラメーターを変更することにより、他の機種から特定の機種への機種変更(アップグレード)が行われる。
新たなビジネスモデルにおいて、画像形成装置の機種変更に伴いシステム速度が変化した場合、システム速度に依存する調整値を設定し直す必要がある。トナー濃度の計測方法としてトナー濃度センサーを用いる方法を採用した場合、トナー濃度の基準値はシステム速度に依存する調整値の一つとなる。現像器内の現像器を撹拌する速度はシステム速度に依存するためである。しかし、倉庫内や客先にある画像形成装置は、少なくとも生産ラインでの印字検査などで現像器を既に使用しているため、トナー濃度の基準値を再設定することができない。倉庫内や客先での画像形成装置の機種変更に備えるためには、新品の現像器をインストールするタイミングで、画像形成装置が取り得る全てのシステム速度に対応したトナー濃度の基準値を設定しておく必要があった。
新品の現像器をインストールするタイミングとしては、生産ラインにおいて新品の現像器をインストールするタイミングの他に、客先で古い現像器を新品のものに交換するタイミングも存在する。客先での現像器を交換するタイミングで、画像形成装置が取り得る全てのシステム速度に対応したトナー濃度の基準値を設定するものとすると、現像器の交換の際のサービスマンの作業時間が増大するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、現像器の交換の際の作業時間を短縮することのできる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、生産工程にある場合に設定される生産モードと、生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置であって、画像形成装置の動作状態が生産モードである場合に、画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定手段と、ライセンスの付与を受けるライセンス受付手段と、ライセンスの付与を受けた場合に、画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択手段と、第1の基準値設定手段にてトナー濃度の基準値を設定した後で、画像形成装置の動作状態が他のモードに設定され、かつ画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定手段とを備え、複数のシステム速度のグループの各々は、画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、第1の基準値設定手段は、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を設定し、第2の基準値設定手段は、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定し、第1の基準値設定手段は、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、第2の基準値設定手段は、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する。
上記画像形成装置において好ましくは、第2の基準値設定手段は、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度以外のシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定しない。
上記画像形成装置において好ましくは、グループ選択手段は、デフォルトの設定に基づいて選択されたシステム速度のグループとは異なる特定のシステム速度のグループを選択する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1および第2の撹拌時間は、現像器内の現像スクリューを回転させることにより、現像器内の現像剤を攪拌する時間である。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の基準値設定手段は、複数のシステム速度のグループにおける一のシステム速度のグループを構成するシステム速度でのトナー濃度の基準値を順に設定した後で、複数のシステム速度のグループにおける他のシステム速度のグループを構成するシステム速度でのトナー濃度の基準値を順に設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の基準値設定手段は、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を、システム速度が速い順または遅い順に設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、生産工程用の仕向けを示すプロセスユニットが画像形成装置に装着された場合、画像形成装置の動作状態を生産モードに遷移させる操作を画像形成装置が受け付けた場合、および画像形成装置の動作状態を生産モードに遷移させる外部機器が画像形成装置に接続された場合のうち少なくとも1つの場合に、画像形成装置の動作状態を生産モードに遷移させる遷移手段をさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、トナー濃度の基準値は、新品の現像器内の現像剤を撹拌している場合に、現像器内の現像剤の透磁率を計測するセンサーが出力する電圧値である。
上記画像形成装置において好ましくは、複数のシステム速度のグループのうち少なくとも1つのシステム速度のグループは、基準となる坪量を有する記録紙に対して設定される第1のシステム速度と、基準となる坪量よりも大きな坪量を有する記録紙に対して設定される、第1のシステム速度よりも遅い第2のシステム速度とにより構成される。
本発明の他の局面に従う画像形成装置の制御方法は、生産工程にある場合に設定される生産モードと、生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置の動作状態が生産モードである場合に、画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定ステップと、ライセンスの付与を受けるライセンス受付ステップと、ライセンスの付与を受けた場合に、画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択ステップと、第1の基準値設定ステップにてトナー濃度の基準値を設定した後で、画像形成装置の動作状態が他のモードに設定され、かつ画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定ステップとを備え、複数のシステム速度のグループの各々は、画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、第1の基準値設定ステップでは、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を設定し、第2の基準値設定ステップでは、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定し、第1の基準値設定ステップでは、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、第2の基準値設定ステップでは、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、生産工程にある場合に設定される生産モードと、生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置の動作状態が生産モードである場合に、画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定ステップと、ライセンスの付与を受けるライセンス受付ステップと、ライセンスの付与を受けた場合に、画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択ステップと、第1の基準値設定ステップにてトナー濃度の基準値を設定した後で、画像形成装置の動作状態が他のモードに設定され、かつ画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定ステップとをコンピューターに実行させ、複数のシステム速度のグループの各々は、画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、第1の基準値設定ステップでは、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を設定し、第2の基準値設定ステップでは、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定し、第1の基準値設定ステップでは、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、第2の基準値設定ステップでは、特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で現像器内の現像剤を撹拌する前に、現像器内の現像剤を第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する。
本発明によれば、現像器の交換の際の作業時間を短縮することのできる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置の外観を模式的に示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成を模式的に示す断面図である。 画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態の背景となるビジネスモデルを模式的に示す第1の図である。 本発明の一実施の形態の背景となるビジネスモデルを模式的に示す第2の図である。 画像形成装置の機種と、印字速度、システム速度、通紙間隔、およびファームウェアとの関係を模式的に示す図である。 画像形成装置の動作状態がライセンスモードである場合に、操作パネルに表示されるライセンス取得画面を模式的に示す図である。 画像形成装置の動作状態がラインモードである場合に、操作パネルに表示されるラインモード画面を模式的に示す図である。 トナー濃度の基準値の第1の設定方法を模式的に説明する図である。 トナー濃度の基準値の第2の設定方法を模式的に説明する図である。 現像器におけるTCRセンサー付近の構成を示す断面図である。 TCRセンサーの電気的な構成を示す図である。 本発明の一実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートの第1の部分である。 本発明の一実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートの第2の部分である。 本発明の一実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートの第3の部分である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態における画像形成装置は、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行う画像形成装置である。本実施の形態における画像形成装置は、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFPや、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどであってもよい。
[画像形成装置の構成]
始めに、本実施の形態の画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の外観を模式的に示す図である。
図1を参照して、画像形成装置1は、二成分系現像剤を用いた現像を行う現像器を搭載しており、特に生産ライン(たとえば生産ラインの最終工程時)、画像形成装置1が保管される倉庫内、または客先への納品時に(出荷以降に)、ライセンスの付与によってハードウェアの動作形態が変更可能である。
画像形成装置1は、ここではMFPであり、その前面に操作パネル50と、ポート51および52とを備えている。操作パネル50は、たとえば画像形成装置1の本体の前面に設けられている。ポート51および52は、たとえば操作パネル50の側面に設けられている。ポート51は、たとえばライセンスカードやラインカードなどを接続するための端子である。ポート52は、LAN(Local Area Network)ケーブルを接続するための端子である。
図2は、画像形成装置のハードウェア構成を模式的に示す断面図である。
図2を参照して、画像形成装置1は、カラー画像形成部10と、給紙部20と、制御部40と、操作パネル50と、排紙部60とを有している。なお、図2において、説明の簡略化のため、画像の読み取りを行うためのスキャナーなどは示されていない。
給紙部20は、装置本体の下部に設けられている。カラー画像形成部10は、装置本体の中央部に設けられている。排紙部60は、装置本体の上部に設けられている。操作パネル50は、ユーザーが操作を容易に行うことができるように、装置本体の上方に配置されている。制御部40は、装置の内部に設けられ、装置の各部に接続されている。
給紙部20には、記録紙SHが配置されている。給紙部20から排紙部60にかけて、給紙部20から繰り出された記録紙SHを上方に搬送するための搬送路26が設けられている。給紙部20には、記録紙SHを搬送路26に供給するためのピックアップローラーや搬送ローラー(図示無し)が取り付けられている。プリント機能の実行時において、給紙部20から繰り出された記録紙SHは、複数の搬送ローラーにより、搬送路26をたどって、排紙部60に向けて搬送される。
カラー画像形成部10は、中間転写ベルト3と、駆動ローラー4および従動ローラー5と、作像ユニット(イメージングユニット)10Y、10M、10C、および10Bと、露光装置15と、定着部30とを含んでいる。
中間転写ベルト3は、環状のベルトである。中間転写ベルト3は、駆動ローラー4および従動ローラー5に略水平に架け渡されている。中間転写ベルト3は、図2中矢印AR1で示す走行方向に回転する。
プリント機能の実行時において、作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(B)の各色のトナー画像を、中間転写ベルト3上に形成する。作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bは、この順に、中間転写ベルト3の回転方向に沿って、中間転写ベルト3の下方に配置されている。作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの各々で作成されたトナー画像が中間転写ベルト3上で重ね合わされることで、中間転写ベルト3上にカラー画像のトナー像が形成される。このトナー像は、中間転写ベルト3の図2中右端の搬送端(駆動ローラー4)において、搬送路26を搬送されてくる記録紙SHに対して転写ローラー18によって転写される(二次転写)。トナー像が転写された記録紙SHは、定着部30に送られ、定着部30において加熱及び加圧される。これにより、記録紙SHにはカラー画像が形成され、記録紙SHは排紙部60に排出される。
作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの各々は、静電複写方式によりトナー像を形成する。作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの各々は、感光体11と、現像器12と、帯電器13と、転写ローラー14などを含んでいる。現像器12、帯電器13、および転写ローラー14は、感光体11の周囲に配置されている。
感光体11は、中間転写ベルト3を挟んで転写ローラー14と対向する位置に配置されている。感光体11は矢印AR2で示す方向に回転する。帯電器13は感光体11上に電荷を供給し、感光体11を一様に帯電させる。露光装置15は、画像形成の指示を受けた画像データに基づいて、一様に帯電した感光体11上にレーザー光を走査する。これにより、感光体11上に静電潜像が形成される。現像器12は、所定の色のトナーを感光体11上に供給する。これにより、感光体11上の静電潜像が現像され、感光体11上にトナー像が形成される。感光体11上のトナー像は転写ローラー14によって中間転写ベルト3に転写される(一次転写)。
露光装置15は、光走査ユニット16と、4つの反射ミラー17とを含んでいる。光走査ユニット16は、たとえば4個のレーザーダイオードと、ポリゴンミラーと、走査レンズなどを含んでいる。光走査ユニット16は、作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bのそれぞれに対応する光線を出射する。光走査ユニット16から出射されたそれぞれの光線は、各反射ミラー17で反射され、作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの各々の感光体11の表面を露光する。
各作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの上方には、トナーカートリッジ70Y、70M、70C、および70Bの各々と、サブホッパー80Y、80M、80C、および80Bの各々とが設けられている。現像器12内の現像剤のトナー濃度が低下すると、トナーカートリッジ70Y、70M、70C、および70Bの各々に貯蔵されているトナーが、それぞれサブホッパー80Y、80M、80C、および80Bを介して、作像ユニット10Y、10M、10C、および10Bの各々の現像器12に補給される。このような補給機構により、トナーは現像器12に補給される。
現像器12には、ICチップ(図示無し)が取り付けられていてもよい。ICチップは、現像器12の現像剤のトナー濃度の基準値が過去に設定されたか否かの判別や、現像器12の仕向け(本実施の形態では、「生産ライン用」および「市場用」の二種類の仕向けが存在するものとする)の判別などに用いられる。
ユーザーは、操作パネル50を通じて画像形成装置1の操作や状態確認を行う。
図3は、画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図3を参照して、画像形成装置1は、コントローラー110と、メカコン(メカニカルコントローラー)制御部120と、操作パネル50と、スキャナー制御部140と、各種負荷150と、トナー濃度センサーであるTCR(Toner Carrier Ratio)センサー160とを備えている。
画像形成装置1における各種負荷150以外のブロックの各々は、互いに独立した電気回路基板よりなっており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および不揮発メモリなどで構成されている。
コントローラー110およびメカコン制御部120の各々の不揮発メモリには、ファームウェアがインストールされている。コントローラー110は、印刷実行時のデータ処理や操作パネル50の制御など各種の処理動作をファームウェアに従って実行する。メカコン制御部120は、印刷動作を行うエンジン部の動作制御をファームウェアに従って実行する。メカコン制御部120は、入出力線(I/O線)またはアナログ信号線を通じて、各種負荷150との間で負荷制御信号を送受信することで、各種負荷150を制御する。
操作パネル50は、シリアル通信線を通じてコントローラー110から受信した操作パネル制御情報に従って、画像形成装置1に関する各種情報を表示する。操作パネル50は、ハードウェアキーなどを通じてユーザーからの画像形成装置1の各種操作を受け付ける。操作パネル50は、タッチパネル方式の表示部を有しており、表示部に表示したソフトウェアキーの操作をユーザーから受け付けるものであってもよい。操作パネル50は、ユーザーからの操作によって選択された項目をパネル操作情報としてシリアル通信線を通じてコントローラー110に送信する。
スキャナー制御部140は、シリアル通信線を通じてコントローラー110との間でスキャナー制御情報を送受信することで、スキャナー(図示無し)を制御する。スキャナー制御部140は、スキャナーからの画像データをRAMに保存し、必要に応じて画像データを加工した後、入出力線またはアナログ信号線を通じて画像データをコントローラー110へ送信する。
各種負荷150は、図2に示す給紙部20に取り付けられているピックアップローラーおよび搬送ローラー、中間転写ベルト3、作像ユニット10Y、10M、10C、および10B、現像器12、帯電器13、レーザーダイオード、プリントヘッド、転写ローラー(転写機)14および18、トナーカートリッジ(トナーボトル)70Y、70M、70C、および70B、サブホッパー80Y、80M、80C、および80B、ならびに定着部30を含んでいる。メカコン制御部120は、各種負荷150に取り付けられているセンサーの読み取り値やコントローラー110からの制御情報に基づいて制御を行う。各種負荷150は、メカコン制御部120による制御に従って、用紙を給紙し、給紙した用紙にトナー画像を形成し、トナー像を用紙に定着し、定着後の用紙を排出させる。
メカコン制御部120には、TCRセンサー160が接続されている。TCRセンサー160は現像器内の現像剤の透磁率を計測し、入出力線またはアナログ信号線を通じてメカコン制御部120に対して計測結果(読み取り値)を電圧値として出力する。
コントローラー110は、LANカードまたはLANボードなどのLANに接続するためのインターフェースを含んでいる。コントローラー110は、LANに接続した場合に、ネットワーク回線を通じて外部のパソコン210からプリントジョブの要求を受信したり、ライセンス管理サーバー220からライセンス情報を受信したりする。またコントローラー110は、所定の場合に、ライセンスの付与を受けるために必要な情報をライセンス管理サーバー220へ送信する。
画像形成装置1は、その動作状態として、通常モードと、ライセンスモードと、ラインモード(生産モードの一例)とを有している。通常モード、ライセンスモード、およびラインモードの各々は排他的に設定される。通常モードは、画像形成装置1がプリント動作を行うモードである。ライセンスモードは、倉庫内の作業者または客先に居るサービスマンが、画像形成装置1で使用する機種を変更する(画像形成装置の印字速度を切り替える)モードである。ラインモードは、画像形成装置1が生産ライン(生産工程)にある場合に設定されるモードであり、生産ラインにおいて製造者が画像形成装置1の各種調整や検査などを行うモードである。
コントローラー110には、ライセンスカードまたはラインカード230を接続可能である。コントローラー110は、ライセンスカードおよびラインカードが接続されない状態で電源がオンされると、画像形成装置1の動作状態を通常モードに設定する。
コントローラー110は、ライセンスカードが接続された状態で電源がオンされると、ライセンスカードを認識し、画像形成装置1の動作状態をライセンスモードに遷移させる。コントローラー110が画像形成装置1の動作状態をライセンスモードへ遷移させるための条件(以降、ライセンスモードへの遷移条件と呼ぶことがある)は任意である。ライセンスカードが画像形成装置1に接続されたことの他、ラインセンスモード遷移用のUSB(Universal Serial Bus)ドングル(外部機器の一例)が画像形成装置1に接続されたことなどをライセンスモードへの遷移条件としてもよい。
コントローラー110は、ラインカードが接続された状態で電源がオンされると、ラインカードを認識し、画像形成装置1の動作状態をラインモードに遷移させる。コントローラー110が画像形成装置1の動作状態をラインモードへ遷移させるための条件(以降、ラインモードへの遷移条件と呼ぶことがある)は任意である。ラインカードが画像形成装置1に接続されたことの他、「生産ライン用」の仕向け状態が記録されたIC(Integrated Circuit)チップを搭載した現像器(生産工程用の仕向けを示すプロセスユニットの一例)が画像形成装置1に装着されたこと、ラインモード遷移用のUSBドングル(外部機器の一例)が画像形成装置1に接続されたこと、画像形成装置1の動作状態を生産モードに遷移させる操作(たとえば電源をオンすると同時にタッチパネルの所定の位置を長押しする操作や、タッチパネルのある部分を連続でタップする操作など)を画像形成装置1が受け付けたことなどを、ラインモードへの遷移条件としてもよい。
「生産ライン用」の仕向け状態が記録されたICチップを搭載した現像器が装着された場合、ラインモードでの処理が終了した後で、「生産ライン用」の仕向け状態が記録されたICチップを取り外すか、「市場用」の仕向け状態が記録されたICチップと交換することが好ましい。
「生産ライン用」の仕向け状態が記録されたICチップを搭載した現像器を採用する代わりに、「生産ライン用」の抵抗が取り付けられた現像器が画像形成装置1に装着されたことをラインモードへの遷移条件としてもよい。この場合、ラインモードでの処理が終了した後で、「生産ライン用」の抵抗を取り外すか、「市場用」の抵抗(「生産ライン用」の抵抗とは異なる抵抗値を有する抵抗)と交換することが好ましい。「生産ライン用」のものか「市場用」のものかを識別できる仕組みを現像器に設ける方法であれば他の方法であってもよい。また、画像形成装置1における現像器以外のユニット(たとえば作像ユニット、トナーカートリッジ、定着器などの取り外しが可能なユニット)に上記仕組みを設ける方法であってもよい。
さらに、USBケーブルやLANなどで画像形成装置1に接続されたパソコン(たとえば図2に示すパソコン210)などから、ラインモードへ遷移する指示を受信したことを、ラインモードへの遷移条件としてもよい。
[背景となるビジネスモデル]
続いて、本実施の形態の背景となるビジネスモデルについて説明する。
図4は、本発明の一実施の形態の背景となるビジネスモデルを模式的に示す第1の図である。
図4(a)を参照して、画像形成装置は、生産ラインにおいて製造される。画像形成装置の製造の際、画像形成装置には特定の機種のパラメーターを有するファームウェアをインストールした電子部品が組み込まれる。これにより、同一のハードウェア構成を有する画像形成装置が、たとえば機種A〜Cという、印字速度(印刷生産性)の異なる3つの機種に設定(区分)される。製造後、機種A〜Cの画像形成装置は、倉庫に搬送される。倉庫内に保管された画像形成装置は、需要に応じて客先へ搬送(納品)される。
本実施の形態では、紙搬送系のローラー、ポリゴンミラー、感光体、現像ローラー、もしくは定着ローラーの速度、定着温度、またはビデオデータクロック周期などのパラメーターをそれぞれソフトウェアの制御で変更することで、異なる機種の間で印字速度に差を設けている。
なお、特定の機種のパラメーターを有するファームウェアをインストールした電子部品を組み込む代わりに、ファームウェアをインストールしていない電子部品を組み込んだ後で、画像形成装置に対して特定の機種のライセンスを付与することにより、画像形成装置を特定の機種に設定するようにしてもよい。また、一の画像形成装置に対して機種A〜Cの各々のパラメーターを有するファームウェアをインストールした後で、いずれのファームウェアに基づいて画像形成装置を動作させるかの設定を行うことにより、画像形成装置を特定の機種に設定するようにしてもよい。
図4(b)を参照して、客先からの需要が予測を上回ったことなどに起因して、倉庫内において特定の機種(ここでは機種C)の画像形成装置が在庫不足になることがある。この場合、(c)に示すように、倉庫内に保管されている他の機種(ここでは機種A)の画像形成装置に対して倉庫内などでライセンスを付与することにより、特定の機種への機種変更(アップグレードやダウングレード)が行われ、特定の機種に変更された画像形成装置が客先へ搬送される。機種変更は、ファームウェアのパラメーターを書き換えることにより行われる。これにより、生産ラインで新たに機種Cの画像形成装置を製造する場合に比べて、納期を短縮することができる。
図5は、本発明の一実施の形態の背景となるビジネスモデルを模式的に示す第2の図である。
図5を参照して、客先への画像形成装置の納品時に、画像形成装置の使用者(所有者)が新たなライセンスを購入する場合がある。この場合、画像形成装置に対して新たなライセンスが付与され、画像形成装置の機種は、現在の機種(ここでは機種C)から上位機種(ここでは機種A)へ変更(アップグレード)される。
図6は、画像形成装置の機種と、印字速度、システム速度、通紙間隔、およびファームウェアとの関係を模式的に示す図である。なお図6において、システム速度V1〜V4の間には、V1>V2>V3>V4という関係が成り立ち、通紙間隔SP1およびSP2の間にはSP1<SP2という関係が成り立つものとする。
図6を参照して、たとえば上記ビジネスモデルを用いて、同一のハードウェア構成を有する機種A〜Cを提供するものとする。機種A〜Cは、それぞれ36ppm(Page Per Minute)、28ppm、および22ppmという印字速度(印刷生産性)で普通紙(基準となる坪量を有する記録紙の一例)を印字するものである。また機種A〜Cの各々は、この印字速度を実現するために、普通紙の場合に、システム速度V1、V2、およびV2の各々と、通紙間隔SP1、SP1、およびSP2の各々とを有している。
機種BおよびCは、普通紙の場合に同一のシステム速度V2を有している一方で、機種Bは機種Cの通紙間隔SP2よりも狭い通紙間隔SP1を有している。これにより、機種Bは機種Cよりも速い印字速度を実現している。
機能A〜Cは、厚紙(基準となる坪量よりも大きな坪量を有する記録紙の一例)を印字する場合のシステム速度として、システム速度V3、V4、およびV4の各々を有している。厚紙は普通紙よりも坪量が大きいので、厚紙を印刷する場合には、定着に時間を要するなどの理由で、普通紙を印刷する場合に比べてシステム速度が遅く設定されており、それにより印字速度も遅くなる。つまり、画像形成装置が1つの機種に設定された場合、その機種において紙種に応じて2種類のシステム速度が使い分けられる。その結果、1つの機種に対して異なる2つのシステム速度により構成されるシステム速度のグループが設定される。具体的には、機種Aに対してはシステム速度V1およびV3により構成されるグループが設定されており、機種Bに対してはシステム速度V2およびV4により構成されるグループが設定されており、機種Cに対してはシステム速度V2およびV4により構成されるグループが設定されている。画像形成装置は、ライセンスの付与を受けた場合に、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択する。
なお、1つの機種に対して設定されるシステム速度のグループは、少なくとも1つのシステム速度により構成されていればよい。紙種に応じてシステム速度を変更しない画像形成装置の場合には、1つの機種に対して設定されるシステム速度は1つであってもよい。
機種Aとなる画像形成装置には、機種Aに対応するパラメーター(システム速度V1およびV3ならびに通紙間隔SP1)を有するファームウェアAがインストールされる。機種Bとなる画像形成装置には、機種Bに対応するパラメーター(システム速度V2およびV4ならびに通紙間隔SP1)を有するファームウェアBがインストールされる。機種Cとなる画像形成装置には、機種Cに対応するパラメーター(システム速度V2およびV4ならびに通紙間隔SP2)を有するファームウェアCがインストールされる。
ファームウェアA〜Cは、上記のパラメーターが互いに異なるのみであり、基本的なソフトウェア構成は同一である。本実施の形態では、紙搬送系のローラー、ポリゴンモーター、作像ユニット、現像ローラー、中間転写ベルト、もしくは定着ローラーの速度、定着温度、またはビデオデータのクロック周期などをそれぞれソフトウェア制御により変更することで、印字速度(印刷生産性)の変更を可能としている。なお、ファームウェアA〜Cは、ソフトウェア構成が完全に異なるものであってもよい。
[ライセンスモードおよびラインモード]
続いて、画像形成装置のライセンスモードおよびラインモードについて説明する。
図7は、画像形成装置の動作状態がライセンスモードである場合に、操作パネルに表示されるライセンス取得画面を模式的に示す図である。
図7を参照して、ライセンスモードに遷移した場合、コントローラーは、ライセンス管理サーバーとの通信(ネットワーク接続)を開始し、操作パネルにライセンス取得画面を表示する。
操作パネルは、スタートキーであるキーKY1をハードウェアキーとして含んでいる。ライセンス取得画面には、「36ppm」という印字速度が表示されたキーKY2と、「28ppm」という印字速度が表示されたキーKY3とが含まれている(ここでは、切替前のシステム速度が22rpmであった場合を想定している)。キーKY2およびKY3はソフトウェアキーである。
ライセンスの付与を受ける前、画像形成装置では、画像形成装置に組み込まれた電子部品にインストールされたファームウェアの設定(デフォルトの設定)に基づいて、デフォルトのシステム速度のグループが選択されている。
倉庫内の作業者または客先に居るサービスマンは、所望の機種に対応する印字速度のキーを押下した後、キーKY1を押下することにより、変更後の機種を設定する。
機種の設定を受け付けると、画像形成装置は、設定された機種と、画像形成装置のシリアルナンバーとをライセンス管理サーバーへ送信する。ライセンス管理サーバーは、シリアルナンバーに基づいて、画像形成装置がその機種のライセンスの付与を受ける権限を有していること(2重ライセンスでないことなど)を確認した上で、画像形成装置に対してライセンスを付与する(ライセンス情報を画像装置に送信する)。
ライセンスの付与を受けると、画像形成装置のコントローラー、メカコン制御部、およびスキャナー制御部の各々は、設定された機種に基づいて、不揮発性メモリに記憶しているファームウェアにおけるパラメーターを変更する。これにより、機種変更が完了し、デフォルトのシステム速度のグループとは異なるシステム速度のグループが選択される。
なお、画像形成装置は、設定可能な全ての機種のプログラムを機種コードと関連づけて予め記憶しておき、ライセンスの付与を受けた場合に、コントローラー、メカコン制御部、およびスキャナー制御部の各々がそのライセンスに対応する機種コードのプログラムに基づく制御を行うようにしてもよい。
なお、倉庫内で機種変更する際には、画像形成装置は一部梱包されたままである。スキャナーや給紙カセット内の昇降板や、現像装置などの部品は保護のためロックされており、モーターの回転もロックされている状態にある。したがって、ライセンスモードでは、モーターやヒーターなどの出力系の負荷が一切動作しないように、コントローラーおよびメカコン制御部は各種負荷を制御する。
図8は、画像形成装置の動作状態がラインモードである場合に、操作パネルに表示されるラインモード画面を模式的に示す図である。
図8を参照して、ラインモードに遷移した場合、操作パネルには、「センサーチェック」というキーKY4と、「モーターチェック」というキーKY5と、「トナー基準値調整」というキーKY6と、「戻る」というキーKY7とを含むラインモード画面が表示される。キーKY4およびKY5はソフトウェアキーである。生産ラインに居る製造者は、所望の動作を行うためのキーを押下した後、キーKY1を押下する。
たとえばキーKY4が押下された後でキーKY1が押下された場合、画像形成装置は画像形成装置内の各センサーの動作をチェックするための動作を行う。キーKY5が押下された後でキーKY1が押下された場合、画像形成装置は画像形成装置内の各モーターの動作をチェックするための動作を行う。キーKY6が押下された後でキーKY1が押下された場合、画像形成装置はトナー濃度の基準値を設定する。
キーKY7が押下された場合、画像形成装置は、図8の画面の表示を終了し、動作状態をラインモードから通常モードへ遷移させる。
[トナー濃度の基準値の設定方法]
続いて、トナー濃度の基準値の設定方法について説明する。
本実施の形態では、生産ラインにおいて新品未使用の現像器(現像を未だ行っていない現像器)を画像形成装置に装着し、画像形成装置の動作状態がラインモードに遷移された場合に、トナー濃度の基準値が設定される。また、生産ラインにおいてトナー濃度の基準値が設定された後で(画像形成装置が客先へ納品された後で)、客先において画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、画像形成装置の動作状態が通常モードのままで、トナー濃度の基準値が設定される。
トナー濃度の基準値は現像器ごとに設定されている。トナー濃度の基準値が設定されているか否かの情報は、現像器のICチップやコントローラーの不揮発メモリなどに記憶される。現像器の現像剤のトナー濃度の基準値を新たに設定した場合、コントローラーはその基準値を現像器のICチップやコントローラーの不揮発メモリなどに記憶する。
画像形成装置の動作状態がラインモードである場合には、画像形成装置はトナー濃度の基準値を第1の設定方法で設定する。第1の設定方法は、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を設定するものである。
第1の設定方法で基準値を設定した後で、画像形成装置の動作状態が通常モード(ラインモード以外のモード)である場合には、画像形成装置はトナー濃度の基準値を第2の設定方法で設定する。第2の設定方法は、選択されている機種のシステム速度のグループを構成する全てのシステム速度でのトナー濃度の基準値のみを設定するものである。第2の設定方法では、選択されている機種のシステム速度のグループを構成するシステム速度とは異なるシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定しない。
図9は、トナー濃度の基準値の第1の設定方法を模式的に説明する図である。なお図9および図10では、画像形成装置で設定可能な機種と、印字速度、システム速度、通紙間隔、およびファームウェアとの間に図6に示す関係があることを前提としている。
図9を参照して、まず、現像器内に充填されている現像剤を均すために、画像形成装置は、たとえば10秒間だけ清掃マイラー(現像スクリューの一例)を回転させることにより現像剤を撹拌する(以降、この撹拌を初期撹拌と呼び、第1の設定方法において初期撹拌を行う時間を撹拌時間T1と呼ぶことがある)。初期撹拌の撹拌速度は画像形成装置が最も速いシステム速度で動作する場合の撹拌速度以上であることが好ましい。
初期撹拌後、清掃マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V1である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で80秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の(キャリアの)透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V1でのトナー濃度の基準値を決定する。
次に、清掃マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V3である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で80秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V3でのトナー濃度の基準値を決定する。
次に、清掃マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V2である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で80秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V2でのトナー濃度の基準値を決定する。
次に、撹拌マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V4である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で80秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V4でのトナー濃度の基準値を決定する。
画像形成装置が使用する全てのシステム速度V1、V3、V2、およびV4に対して、トナー濃度基準値が決定したら、撹拌マイラーの回転を停止させ、測定を完了する。
画像形成装置の機種の変更には一般的にある程度時間を要するため、異なる機種のシステム速度のグループに属する2つのシステム速度の間でシステム速度を変更する場合には、同一機種のシステム速度に属する2つのシステム速度の間でシステム速度を変更する場合に比べて、時間を要する。したがって、トナー濃度の設定順序としては、上述のように、1つの機種(ここでは機種A)のシステム速度のグループを構成する全てのシステム速度(ここではシステム速度V1およびV3)の各々でのトナー濃度の基準値を順に設定した後で、他の機種(ここでは機種BおよびC)のシステム速度のグループを構成する全てのシステム速度(ここではシステム速度V2およびV4)の各々でのトナー濃度の基準値を順に設定することが、機種変更の回数を削減する意味で好ましい。
上述のトナー濃度の設定順序とは別の設定順序として、システム速度が速い順(システム速度V1、V2、V3、およびV4という順)に、それぞれのシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定してもよいし、システム速度が遅い順(システム速度V4、V3、V2、およびV1という順)に、それぞれのシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定してもよい。
図10は、トナー濃度の基準値の第2の設定方法を模式的に説明する図である。なお図10では、画像形成装置が機種Aに設定されている場合(システム速度V1およびV3により構成されるグループが選択されている場合)について示している。画像形成装置が機種BまたはCに設定されている場合(システム速度V2およびV4により構成されるグループが選択されている場合)についても同様の設定方法が採られる。
図10を参照して、まず、現像器内に充填されている現像剤を均すために、画像形成装置は、たとえば20秒間だけ清掃マイラーを回転させることにより現像剤を初期撹拌する(以降、第2の設定方法において初期撹拌を行う時間を撹拌時間T2と呼ぶことがある)。
客先などにおいて現像器を交換する場合、現像器の保管状況によっては現像剤のトナーとキャリアとが大きく分離していることがある。このような場合にもトナー濃度の基準値が正しく設定されるようにするために、通常モードでトナー濃度の基準値を設定する場合の初期撹拌の撹拌時間T2は、生産モードでトナー濃度の基準値を設定する場合の初期撹拌の撹拌時間T1よりも長いことが好ましい。
初期撹拌後、清掃マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V1である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で85秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V1でのトナー濃度の基準値を決定する。
初期撹拌の撹拌時間を長くする理由と同様の理由により、通常モードでトナー濃度の基準値を設定する場合の清掃マイラーの回転時間は、生産モードでトナー濃度の基準値を設定する場合の清掃マイラーの回転時間に比べて長いことが好ましい。
次に、撹拌マイラーの回転速度を、画像形成装置のシステム速度がシステム速度V3である場合の撹拌速度に変更し、この撹拌速度で85秒間現像剤を撹拌し、次に撹拌した状態で1.3秒間かけて現像剤の透磁率をTCRセンサーで計測し、その計測結果に基づいてシステム速度V3でのトナー濃度の基準値を決定する。
機種Aの全てのシステム速度V1およびV3に対して、トナー濃度基準値が決定したら、撹拌マイラーの回転を停止させ、測定を完了する。
現像器およびTCRセンサー160センサーの構成としては、たとえば以下のものを採用することができる。
図11は、現像器におけるTCRセンサー付近の構成を示す断面図である。
図11を参照して、現像器12は、ハウジング81と、撹拌スクリュー82と、清掃マイラー84とを含んでいる。TCRセンサー160は、撹拌スクリュー82と対向してハウジング81の底面に固定されている。
ハウジング81の内部には現像剤(図示無し)が充填されている。現像剤は、二成分系現像剤であり、トナーおよびキャリアで構成されている。キャリアは、トナーを搬送し、かつトナーに対して均一な電荷を付与する。
撹拌スクリュー82はハウジング81内に設けられている。清掃マイラー84は撹拌スクリュー82の外周部分に取り付けられている。撹拌スクリュー82および清掃マイラー84は回転軸83を中心として矢印AR3で示す方向に回転し、ハウジング81内の現像剤を撹拌する。
清掃マイラー84は弾性変形可能な材料よりなっており、その先端はハウジング81の内壁に近接している。清掃マイラー84の先端は、TCRセンサー160を通過する際にTCRセンサー160と接触する。これにより、TCRセンサー160の測定対象となる現像剤(TCRセンサー160付近に存在する現像剤)は、清掃マイラー84が通過する度に新しいものになる。
図12は、TCRセンサーの電気的な構成を示す図である。
図12を参照して、TCRセンサー160は、単位体積の現像剤内のキャリアに含まれる鉄分に起因する透磁率を、コイルのインダクタンス成分を利用して計測する。現像剤の透磁率を計測する方法としてはどのような方法が採用されてもよいが、ここでは差動トランス91を使用する方法について説明する。
TCRセンサー160は、差動トランス91と、この差動トランス91の1次コイル91aに接続されて、高周波を印加する高周波発振部92と、差動トランス91の一対の2次コイル91bおよび91cに接続された位相検出回路94とを備えている。
位相検出回路94の一方の入力端には、差動トランス91の一方の2次コイル91bの出力電圧が増幅器93を介して印加され、位相検出回路94の他方の入力端には、差動トランス91の1次コイル91aの電圧が印加される。
位相検出回路94は、センサー出力としての電圧値Vanaを出力し、この出力値はトナー濃度検出信号となる。
高周波発振部92の周期は、TCRセンサー160に対するコントロール入力である電圧Vcontによって変化される。高周波発振部92による高周波電圧を差動トランス91の1次コイル91aに印加すると、2次コイル91bおよび91cの各両端にも、この高周波と同じ周波数の電圧が発生する。このとき発生する高周波電圧の位相は、フェライトコアFの透磁率M2を基準として、現像剤DPの透磁率M1に応じて進んだり遅れたりする。
位相検出回路94は、差動トランス91の1次コイル91aに印加した高周波電圧と、2次コイル91bおよび91cで発生した電圧とを合成した出力が入力されると、両者の位相差をたとえば10ビットの分解能でAD(アナログデジタル)変換した電圧値Vanaを出力する。コントローラーは、現像器内の現像剤を撹拌している場合に得られた電圧値Vanaをトナー濃度の基準値とする。
[制御処理のフローチャート]
次に、本実施の形態における画像形成装置の動作のフローチャートについて説明する。
図13〜図15は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
図13を参照して、画像形成装置の電源がオンされると、コントローラーは、ライセンスモードへの遷移条件を画像形成装置が満たしているか否かを判別する(S1)。
ステップS1において、ライセンスモードへの遷移条件を満たしていると判別した場合(S1でYES)、コントローラーは、画像形成装置の動作状態をライセンスモードへ遷移させ(S3)、出力系の全ての負荷の動作を停止させる(全ての負荷をオフする)(S5)。次にコントローラーは、画像形成装置がネットワークを介してライセンス管理サーバーと接続しているか否かを判別する(S7)。ライセンス管理サーバーと接続していると判別するまで、コントローラーはステップS7の処理を繰り返す。
ステップS7において、ライセンス管理サーバーと接続していると判別した場合(S7でYES)、コントローラーは、図7に示すライセンス取得画面を操作パネルに表示する(S9)。次にコントローラーは、所望の機種に対応する印字速度のキーを押下した後で、スタートキーを押下する操作(変更後の機種の設定)を受け付けたか否かを判別する(S11)。操作を受け付けたと判別するまで、コントローラーはステップS11の処理を繰り返す。
ステップS11において、操作を受け付けたと判別した場合(S11でYES)、コントローラーは、設定された機種と、画像形成装置のシリアルナンバーとをライセンス管理サーバーへ送信する(S13)。次にコントローラーは、ライセンス管理サーバーからライセンスの付与を受けたか否かを判別する(S15)。
ステップS15において、ライセンスの付与を受け付けたと判別した場合(S15でYES)、コントローラーは、付与されたライセンスに基づいてファームウェアにおけるパラメーターを変更することにより、機種(印字速度)を変更する(S17)。機種変更が完了すると、ライセンスを受けた旨の結果を操作パネルに表示し(S19)、処理を終了する。
ステップS15において、ライセンスの付与を受け付けないと判別した場合(S15でNO)、画像形成装置は、2重ライセンスなどの理由でライセンスが許可されなかった(認証に失敗した)状態にある。この場合コントローラーは、ライセンス非許可の結果を操作パネルに表示し(S19)、処理を終了する。
ステップS1において、ライセンスモードへの遷移条件を満たしていないと判別した場合(S1でNO)、コントローラーは、ラインモードへの遷移条件を画像形成装置が満たしているか否かを判別する(S21)。
ステップS21において、ラインモードへの遷移条件を画像形成装置が満たしていると判別した場合(S21でYES)、コントローラーは、図14に示すステップS101の処理へ進む。一方、ラインモードへの遷移条件を画像形成装置が満たしていないと判別した場合(S21でNO)、画像形成装置の動作状態は通常モードである。この場合コントローラーは、図15に示すステップS201の処理へ進む。
図14を参照して、ステップS101において、コントローラーは、画像形成装置の動作状態をラインモードへ遷移させ(S101)、図8に示すラインモード画面を操作パネルに表示する(S102)。次にコントローラーは、ラインモード画面においてトナー基準値調整が選択されたか否かを判別する(S103)。
ステップS103において、トナー基準値調整が選択されたと判別した場合(S103でYES)、コントローラーは、画像形成装置にインストールされている現像器に取り付けられているICチップの情報に基づいて、画像形成装置の全ての現像器にトナー濃度の基準値が設定されているか否かを判別する(S105)。
ステップS103において、トナー基準値調整が選択されないと判別した場合(S103でNO)、コントローラーは、他の処理(画像形成装置内の各センサーの動作のチェック、または各モーターの動作のチェックなど)を行い(S121)、ステップS102の処理へ進む。
ステップS105において、画像形成装置に搭載されている全ての現像器にトナー濃度の基準値が設定されていると判別した場合(S105でYES)、トナー濃度の基準値の設定は不要であるので、コントローラーはステップS102の処理へ進む。
ステップS105において、画像形成装置に搭載されている現像器の中にトナー濃度の基準値が未設定であるものが存在すると判別した場合(S105でNO)、コントローラーは、トナー濃度の基準値が未設定である現像器を選択し(S107)、選択した現像器について、トナー濃度の基準値が未設定である1つのシステム速度を選択し、そのシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定する(S108)。続いてコントローラーは、画像形成装置が採り得る全てのシステム速度でトナー濃度の基準値を設定したか否かを判別する(S109)。
ステップS109において、トナー濃度の基準値が未設定であるシステム速度が存在すると判別した場合(S109でNO)、コントローラーは、トナー濃度の基準値が未設定であるシステム速度でトナー濃度の基準値を計測するために、機種変更が必要か否かを判別する(S117)。
ステップS117において、機種変更が必要であると判別した場合(S117でYES)、コントローラーは、トナー濃度の基準値が未設定であるシステム速度を採用している機種に、画像形成装置の機種を変更し(S119)、ステップS108の処理へ進む。一方、ステップS117において、機種変更が不要であると判別した場合(S117でNO)、コントローラーはステップS108の処理へ進む。
ステップS109において、全てのシステム速度でトナー濃度の基準値を設定したと判別した場合(S109でYES)、コントローラーは、画像形成装置の機種を元の機種(ライセンス付与を受けている機種)および元のシステム速度に戻し(S111)、選択していた現像器の状態が「基準調整済み」であることを現像器のICチップに記録する(S113)。その後コントローラーは、トナー濃度の基準値の調整結果を操作パネルに表示し(S115)、ステップS105の処理へ進む。
図15を参照して、画像形成装置の動作状態が通常モードである場合、ステップS201において、コントローラーはウォームアップを開始し、プリントジョブの設定を受け付ける画面(通常のプリント画面)を操作パネルに表示する(S201)。次にコントローラーは、メカコン制御部がプリント指示をコントローラーから受信したか否かを判別する(S203)。
ステップS203において、プリント指示を受信したと判別した場合(S203でYES)、メカコン制御部は、受信した情報や画像形成装置内の各負荷の状態に基づいて、プリント動作(印字制御)を行い(S205)、ステップS201の処理へ進む。
ステップS203において、プリント指示を受信しないと判別した場合(S203でNO)、コントローラーは、画像形成装置にインストールされている現像器に取り付けられているICチップの情報に基づいて、トナー濃度の基準値が設定されていない現像器(基準値未設定の現像器)が存在するか否かを判別する(S207)。
ステップS207において、トナー濃度の基準値が設定されていない現像器が存在すると判別した場合(S207でYES)、コントローラーは、その現像器を選択し(S208)、選択した現像器のトナー濃度の基準値を設定する(S209)。ステップS209においては、現在の機種のシステム速度のグループを構成する任意の一つのシステム速度でのトナー濃度の基準値が設定される。一方、ステップS207において、全ての現像器のトナー濃度の基準値が設定されていると判別した場合(S207でNO)、コントローラーはステップS201の処理へ進む。
ステップS209の処理に続いて、コントローラーは、現在の機種の全てのシステム速度でトナー濃度の基準値を設定したか否かを判別する(S211)。
ステップS211において、現在の機種の全てのシステム速度でトナー濃度の基準値を設定したと判別した場合(S211でYES)、コントローラーは、選択していた現像器の状態が「基準調整済み」であることを現像器のICチップに記録し(S213)、ステップS207の処理へ進む。一方、ステップS211において、現在の機種のシステム速度の中にトナー濃度の基準値が未設定のものがあると判別した場合(S211でNO)、コントローラーはステップS209の処理へ進み、他のシステム速度でのトナー濃度の基準値を設定する。
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態においては、生産ラインで画像形成装置は、画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々でのトナー濃度の基準値を設定する。このため、画像形成装置の完成後、たとえば画像形成装置が保管される倉庫内や、または客先への納品時に、ライセンスの付与によって機種変更(ハードウェアの動作形態の変更)が行われた場合に、変更後の機種のシステム速度におけるトナー濃度の基準値として、生産ラインにおいて設定されたトナー濃度の基準値を用いることができる。一方、客先でサービスマンが現像器を交換した場合には、画像形成装置は、現在の機種におけるシステム速度でのトナー濃度の基準値のみを設定し、他の機種のシステム速度でのトナー濃度の基準値は設定しない。その結果、現像器の交換の際の作業時間を短縮することができ、サービスコストの増加を抑制することができる。
[その他]
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
3 中間転写ベルト
4 駆動ローラー
5 従動ローラー
10 カラー画像形成部
10Y,10M、10C,10B 作像ユニット
11 感光体
12 現像器
13 帯電器
14,18 転写ローラー
15 露光装置
16 光走査ユニット
17 反射ミラー
20 給紙部
26 搬送路
30 定着部
40 制御部
50 操作パネル
51,52 ポート
60 排紙部
64 位相検出回路
70Y,70M,70C,70B トナーカートリッジ
80Y,80M,80C,80B サブホッパー
81 ハウジング
82 撹拌スクリュー
83 回転軸
84 清掃マイラー
91 差動トランス
91a 1次コイル
91b,91c 2次コイル
92 高周波発振部
93 増幅器
94 位相検出回路
110 コントローラー
120 メカコン制御部
140 スキャナー制御部
150 各種負荷
160 TCRセンサー
210 パソコン
220 ライセンス管理サーバー
230 ライセンスカードまたはラインカード
DP 現像剤
F フェライトコア
KY1〜KY7 キー
SH 記録紙

Claims (11)

  1. 生産工程にある場合に設定される生産モードと、前記生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の動作状態が前記生産モードである場合に、前記画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定手段と、
    ライセンスの付与を受けるライセンス受付手段と、
    ライセンスの付与を受けた場合に、前記画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択手段と、
    前記第1の基準値設定手段にて前記トナー濃度の基準値を設定した後で、前記画像形成装置の動作状態が前記他のモードに設定され、かつ前記画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、前記トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定手段とを備え、
    前記複数のシステム速度のグループの各々は、前記画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、
    前記第1の基準値設定手段は、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第2の基準値設定手段は、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第1の基準値設定手段は、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、
    前記第2の基準値設定手段は、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を前記第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する、画像形成装置。
  2. 前記第2の基準値設定手段は、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度以外のシステム速度での前記トナー濃度の基準値を設定しない、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記グループ選択手段は、デフォルトの設定に基づいて選択されたシステム速度のグループとは異なる前記特定のシステム速度のグループを選択する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1および第2の撹拌時間は、前記現像器内の現像スクリューを回転させることにより、現像器内の現像剤を攪拌する時間である、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の基準値設定手段は、前記複数のシステム速度のグループにおける一のシステム速度のグループを構成するシステム速度での前記トナー濃度の基準値を順に設定した後で、前記複数のシステム速度のグループにおける他のシステム速度のグループを構成するシステム速度での前記トナー濃度の基準値を順に設定する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の基準値設定手段は、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々での前記トナー濃度の基準値を、システム速度が速い順または遅い順に設定する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 生産工程用の仕向けを示すプロセスユニットが前記画像形成装置に装着された場合、前記画像形成装置の動作状態を前記生産モードに遷移させる操作を前記画像形成装置が受け付けた場合、および前記画像形成装置の動作状態を前記生産モードに遷移させる外部機器が前記画像形成装置に接続された場合のうち少なくとも1つの場合に、前記画像形成装置の動作状態を前記生産モードに遷移させる遷移手段をさらに備えた、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記トナー濃度の基準値は、新品の前記現像器内の現像剤を撹拌している場合に、前記現像器内の現像剤の透磁率を計測するセンサーが出力する電圧値である、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記複数のシステム速度のグループのうち少なくとも1つのシステム速度のグループは、基準となる坪量を有する記録紙に対して設定される第1のシステム速度と、前記基準となる坪量よりも大きな坪量を有する記録紙に対して設定される、前記第1のシステム速度よりも遅い第2のシステム速度とにより構成される、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 生産工程にある場合に設定される生産モードと、前記生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置の動作状態が前記生産モードである場合に、前記画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定ステップと、
    ライセンスの付与を受けるライセンス受付ステップと、
    ライセンスの付与を受けた場合に、前記画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択ステップと、
    前記第1の基準値設定ステップにて前記トナー濃度の基準値を設定した後で、前記画像形成装置の動作状態が前記他のモードに設定され、かつ前記画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、前記トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定ステップとを備え、
    前記複数のシステム速度のグループの各々は、前記画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、
    前記第1の基準値設定ステップでは、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第2の基準値設定ステップでは、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第1の基準値設定ステップでは、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、
    前記第2の基準値設定ステップでは、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を前記第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する、画像形成装置の制御方法。
  11. 生産工程にある場合に設定される生産モードと、前記生産モードとは排他的に設定される他のモードとの間で動作状態を選択する画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置の動作状態が前記生産モードである場合に、前記画像形成装置の現像器内の現像剤のトナー濃度の基準値を設定する第1の基準値設定ステップと、
    ライセンスの付与を受けるライセンス受付ステップと、
    ライセンスの付与を受けた場合に、前記画像形成装置に設定されるシステム速度のグループとして、複数のシステム速度のグループの中から特定のシステム速度のグループを選択するグループ選択ステップと、
    前記第1の基準値設定ステップにて前記トナー濃度の基準値を設定した後で、前記画像形成装置の動作状態が前記他のモードに設定され、かつ前記画像形成装置に装着された古い現像器を新しいものと交換した場合に、前記トナー濃度の基準値を設定する第2の基準値設定ステップとをコンピューターに実行させ、
    前記複数のシステム速度のグループの各々は、前記画像形成装置に設定することのできる複数のシステム速度の中から選択された少なくとも1つのシステム速度により構成され、
    前記第1の基準値設定ステップでは、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第2の基準値設定ステップでは、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌した場合の現像剤の透磁率に関する情報に基づいて、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度での前記トナー濃度の基準値を設定し、
    前記第1の基準値設定ステップでは、前記画像形成装置に設定することのできる全てのシステム速度の各々に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を第1の撹拌時間だけ撹拌し、
    前記第2の基準値設定ステップでは、前記特定のシステム速度のグループを構成するシステム速度に応じた撹拌速度で前記現像器内の現像剤を撹拌する前に、前記現像器内の現像剤を前記第1の撹拌時間より長い第2の撹拌時間だけ撹拌する、画像形成装置の制御プログラム。
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