JP6062723B2 - 折板屋根受具 - Google Patents

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    • E04D3/361Connecting; Fastening by specially-profiled marginal portions of the slabs or sheets
    • E04D2003/3615Separate fastening elements fixed to the roof structure and consisting of parts permitting relative movement to each other, e.g. for thermal expansion

Description

本発明は、折板屋根の流れ方向で且つ長手方向が長尺な屋根板材において、その長手方向に熱伸縮が発生しても、良好に対応できる折板屋根受具に関する。
従来より、折板屋根の流れ方向で且つ長手方向が長尺な屋根板材において、その長手方向に熱伸縮が発生しても、該熱伸縮に対応するような受具が種々開発されている。その折板屋根において、山部と谷部とが連続する折板屋根では、外気温度の変化によって、屋根板材の長手方向が長尺な場合、その長手方向に沿って伸縮する。
この伸縮量は、夏等の高温時には極めて大きく、熱歪が発生することにより、特に馳部等の連結部の吊子及び支持具による固定箇所では、熱伸縮による大きな歪が現れて、きしみ音が出る音鳴り現象が発生していたので、これを解消すべく、熱伸縮に対応して適宜可動する可動型屋根受具(スライド型固定金具ともいう。)が開発されており、この種のものとして特許文献1及び特許文献2に開示されている。
該可動型屋根受具は、施工時の温度条件並びに、完成後の使用状態における伸び側、縮み側の変位を吸収するため、確実にスライド代を確保する必要がある。しかし、施工時、スライド中央位置に吊子をセットした(センタリング)状態で可動型屋根受具を取り付けても、その後屋根葺き作業等を行うと、その段階で可動型屋根受具の吊子が勝手にスライドしてしまい、不適切な(伸縮吸収代が無い)位置で屋根板材に固定されることがしばしば生じ得る。
この場合、伸縮代のない可動型屋根受具に熱伸縮力が集中し、可動型屋根受具が破損する虞も生じていた。折板屋根の屋根板材によって施工された屋根で、特に大形建造物においては、従来の可動型屋根受具を使用しても、そのスライド性能が十分発揮されないことがあった。また、固定型屋根受具(拘束型固定金具ともいう。)に対して、屋根板材の過大な熱伸縮による荷重が働き、前記固定型屋根受具には損傷が引き起こされることがあった。
特開2008−255648号公報 特開2009−203718号公報
このような破損については次の要因が考えられる。折板屋根板材には、熱伸縮力以外に、屋根板材自身の重量、積雪荷重、風荷重、地震荷重等の様々の負荷が掛かる。これらの負荷が掛かった状態では、円滑にスライドしないことが生じ得る。また建物の使用期間中にはこれらの負荷により、スライド性能が低下することが考えられる。一般には熱伸縮に対応できるような可動型屋根受具については、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
一般に、二重屋根に使用される固定型屋根受具の方が熱伸縮による負荷は大きい。これは、二重屋根を使用する建物では、空調等を備えることが一般であり、そのために、躯体や二重屋根の下葺き用の屋根板材の温度条件の変動が小さく、上葺き用の屋根板材の温度変化がそのまま熱伸縮負荷として断熱具にかかることになる。また、上葺き屋根板材の下に断熱材があることで、熱が上葺き屋根板材の下に逃げにくくなるため、上葺き屋根板材の温度変動が大きくなり、可動型屋根受具の開発の要望がある。
金属製の折板屋根の熱伸縮による場合には、その長さ位置、例えば、先端の50mの位置と、その箇所より20m内側では、伸縮量が相違し、伸縮量に応じた,ばね定数となって、これを変えるには現実的には困難である。そこで、どの位置でも、同じ力が作用するものが望まれていた。その役割をなす原理機構として、ローラマイトばねが存在していることが判明しているが、如何にして応用するかは重要な課題であった。
本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、折板屋根の流れ方向としての屋根板材の長手方向が長尺で、その長手方向に熱伸縮が発生しても、それを良好 に追従することができ、特に、伸縮量の変化にかかわらず、どの位置でも、同じ力が作用するように開発し、その力で抵抗力を持たせるようにすることを実現することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、横長孔が形成された被押圧板部を有する受材本体と、左右一対の部材からなり上方に 該受材本体を装着する受材支持部と、前記受材本体を幅方向両側から締め付けると共に前記横長孔に挿入するボルト軸を有する締付具と、前記ボルト軸が貫通する貫通孔を有し前記横長孔に挿入されると共に前記被押圧板部の厚さよりは僅かに小さい板厚を有する硬質製のカラー部材とからなり、前記締付具の締付によって、前記被押圧板部は前記受材支持部の対向する両支持壁面にて押圧されて前記カラー部材の両面は前記両支持壁面と当接固定され、該両支持壁面と前記被押圧板部との間に発生する所定の摩擦力下で且つ前記横長孔の長さの範囲内において前記被押圧板部が可動可能に構成されてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の発明を、横長孔が形成された被押圧板部を有する受材本体と、少なくとも上端及び前後方向が 開放された空隙部を有し且つ樹脂材から形成されたベース部材と、左右一対の部材からなり上方に該ベース部材を装着する受材支持部と、前記ベース部材を幅方向両側から締め付けると共に前記横長孔に挿入するボルト軸を有する締付具と、前記ボルト軸が貫通する貫通孔を有し前記横長孔に挿入されると共に前記被押圧板部の厚さよりは僅かに小さい板厚を有する硬質製のカラー部材とからなり、前記締付具の締付によって、前記被押圧板部は前記空隙部の両内壁面にて押圧されて前記カラー部材の両面は前記両壁面と当接固定され、該両内壁面と前記被押圧板部との間に発生する所定の摩擦力下で且つ前記横長孔の長さの範囲内において前記被押圧板部が可動可能に構成されてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記カラー部材は、前記受材本体よりも硬質としてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1,2又は3において、前記カラー部材は、前記横長孔の上端面と下端面に接触状態としてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記カラー部材の外形は、長円形に形成されてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記カラー部材の外形は、長方形又は正方形の方形状としてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項2において、前記被押圧板部の下端には折返し片が形成され、前記ベース部材の空隙部には前記折返し片が遊挿するガイド溝が形成されてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決した。請求項8の発明を、請求項2又は7において、前記ベース部材は前記空隙部箇所において左右2分割されてなることを特徴とする折板屋根受具としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明では、受材本体の被押圧板部の横長孔にカラー部材が挿入されると共に、前記被押圧板部が、前記受材支持部に装着され、前記締付具の締付によって、被押圧板部が受材支持部の両支持壁面によって押圧された場合に、被押圧板部は、圧縮されて板厚が縮むが、カラー部材は被押圧板部よりも硬質材としているので板厚は縮まらない。つまり、前記受材支持部の両支持壁面は、被押圧板部を押圧すると共に、硬質としたカラー部材が前記受材支持部の両支持壁面による押圧力を常時一定に維持し、締付具による締め過ぎを防止できる。
特に、前記カラー部材は、被押圧板部の横長孔の深さ寸法と僅かに小さい板厚を有し、上部受け部材よりも硬質としたものである。本発明は、このような構成によって、受材本体は受材支持部に対して、常時一定の押圧力にて摺動することができる。そして、折板屋根の流れ方向で且つ屋根板材の長手方向が長尺で、その長手方向に熱伸縮が発生しても、その熱伸縮に応じて良好に追従することができる。
請求項2の発明では、受材本体の被押圧板部の横長孔にカラー部材が挿入されると共に、前記被押圧板部が、前記ベース部材の空隙部に装着され、前記締付具の締付によって、被押圧板部が前記ベース部材の空隙部の両内壁面によって押圧された場合に、被押圧板部は、圧縮されて板厚が縮むが、カラー部材は被押圧板部よりも硬質材としているので板厚は縮まらない。
つまり、前記ベース部材の空隙部の両内壁面は、被押圧板部を押圧すると共に、硬質としたカラー部材が前記両壁面による押圧力を常時一定に維持し、締付具による締め過ぎを防止できる。かかる構成によって、受材本体は前記ベース部材に対して、常時一定の押圧力にて摺動することができる。そして、折板屋根の流れ方向で且つ屋根板材の長手方向が長尺で、その長手方向に熱伸縮が発生しても、その熱伸縮に応じて良好に追従することができる。さらに、前記ベース部材の合成樹脂製の材質にて断熱性能を良好にでき、屋根を断熱して屋内への伝導を遮断できる利点がある。
請求項3の発明では、カラー部材は、前記受材本体よりも硬質としたことにより、ベース部材と締付具によって、溝部に挿入された受材本体の被押圧板部は、締付具による過剰な締付過ぎが生じて、被押圧板部の板厚は、カラー部材の板厚と同等以下になることがなく、受材本体のベース部材に対する摺動を十分に確保することができる。
請求項4の発明では、カラー部材は、前記横長孔の上端面と下端面に接触状態としたことにより、カラー部材は横長孔間をガタツキが生じることなく、極めて安定した状態で移動することができ、上部受け部材は、良好な摺動状態を得ることができる。請求項5の発明では、カラー部材の外形は、長円形に形成されたことにより、その上辺と下辺が横長孔の上端面と下端面に面接触することができ、より一層安定した状態で移動可能となる。請求項6の発明では、カラー部材の外形は、長方形又は正方形の方形状としたことにより請求項5と同様の効果を奏すると共に、カラー部材の形状をより一層簡単なものにできる。
請求項7の発明では、被押圧板部の下端には折返し片が形成され、前記空隙部には前記折返し片が遊挿するガイド溝が形成されたことにより、受材本体が空隙部の両壁面に大きな押圧力を受けたとしても、ベース部材に対して受材本体が傾いたり、ガタツキが生ずることなく、良好な安定動作を得ることができる。
請求項8の発明では、ベース部材は溝部箇所において左右2分割される構成としたので、2分割された左右の部材は、受材本体の被押圧板部を押圧するときに、両内壁面は、被押圧板部を初期状態から略面接触となり、被押圧板部に対して極めて安定した挟持状態にできる。したがって、空隙部の内壁面と、被押圧板部との面接触する領域では、いずれの位置も略均一な押圧力とすることができ、受材本体は、ベース部材に対して極めて安定した摺動を行うことができる。
(A)は本発明の第1実施形態の斜視図、(B)は(A)の第1実施形態の本発明を折板屋根に取り付けた縦断正面図である。 本発明の第1実施形態の部材を分解した斜視図である。 (A)は図1(B)の締付前の(ア)部拡大断面図、(B)は(A)の(イ)部拡大図、(C)は締付状態途中の断面図、(D)は締付完了した断面図である。 (A)は受材本体の一部及びカラー部材の断面図、(B)は(A)の(ウ)部拡大図、(C)はカラー部材の斜視図である。 (A)は、被押圧板材の横長孔にカラー部材が装着された側面図、(B)及び(C)は(A)とは別の実施形態の側面図である。 (A)は本発明の第1実施形態の変形例の斜視図、(B)は(A)の第1実施形態の変形例の本発明を折板屋根に取り付けた縦断正面図である。 (A)は第2実施形態の本発明を折板屋根に取り付けた縦断正面図、(B)は(A)の主要部材の一部断面とした側面図である。 (A)は図7(A)の締付前の(エ)部拡大断面図、(B)は(A)の(オ)部拡大図、(C)は締付状態途中の断面図、(D)は締付完了した断面図である。 (A)は本発明の第2実施形態の変形例の一部断面とした側面図、(B)は(A)の第2実施形態の変形例の本発明を折板屋根に取り付けた縦断正面図である。 (A)はベース部材又は受材支持部の押圧力と摩擦力との関係グラフ、(B)は受材本体のストロークと摩擦力との関係グラフである。 (A)は本発明の別の実施形態が2層屋根に適用された略示図、(B)は本発明が1層屋根に適用された実施形態の略示図である。
以下、本発明の2つの実施形態について図面に基づいて説明する。まず、本発明の第1実施形態は、主に、受材本体1と、受材支持部2と、カラー部材3と、ベース部材4と、締付具5とから構成される(図1,図2及び図6参照)。前記受材本体1は、垂直状の被押圧板部11の上方に支持頂部12が形成されている。該支持頂部12は、平坦状面12aが形成されていたり(図1,図2参照)、或いは、図6に示すように、2段差構造となっており、高位面12bと低位面12cから構成されることもある。
前記受材本体1は、金属製にて構成され、図1及び図2に示すように、2枚の部材が重ね合われて、リベット等にて固着されている。前記被押圧板部11には、横長孔13が横方向に水平に形成されている。また、前記受材本体1は、必要に応じて、一枚の金属板にて形成されることもある。
前記カラー部材3は、前記締付具5のボルト軸51aが貫通する貫通孔31を有した部材である。そして、カラー部材3の厚さ寸法Tbは、前記受材本体1の被押圧板部11の厚さ寸法Taよりは僅かに小さい板厚を有する。ここで、被押圧板部11の厚さ寸法Taは、前記横長孔13の深さ寸法に等しいものとする。前記カラー部材3の厚さ寸法Tbと、被押圧板部11の厚さ寸法Taとの差はΔtとする。
すなわち、
Figure 0006062723
であって、
Figure 0006062723
である〔図3(A)及び図8(A)参照〕。Δtは、微小寸法であり、約数ミクロンから約数十ミクロンである。
前記カラー部材3は、前記受材本体1と共に金属製であって、前記カラー部材3が前記受材本体1よりも硬質材に形成されている。つまり、カラー部材3の硬質とは、前記受材本体1の被押圧板部11が、前記ベース部材4と前記締付具5により押圧された場合に、前記被押圧板部11は、その締付により板厚に対して僅かに減少させることができる押圧力がかかっても、これと同等の押圧力では前記カラー部材3の板厚を圧縮して薄くさせることができない程度の硬さにすることである。
前記カラー部材3は、前記受材本体1の横長孔13の上端面13aと下端面13bに接触状態で摺動できるようにしたものである。また、カラー部材3の形状は、図5(A)に示すように、長円形に形成されたり、或いは、図5(B)に示すように、長方形又は正方形の方形状として形成される。さらには、図5(C)に示すように、単に円形に形成されることもある。
前記ベース部材4は、図2等に示すように、略立方体形状に形成され、少なくとも上面4a及び前後方向両端面4b,4bが開放された空隙部41が形成されている。該空隙部41は、前記受材本体1の被押圧板部11が挿入される部位である。前記空隙部41は略平行に対向する2つの平坦面とした内壁面41a,41aを有する。両内壁面41a,41aの間隔は、前記締付具5によって、その間隔を狭める構造となっている(図1,図3,図4及び図6参照)。
前記空隙部41の下端には、ガイド溝41bが形成されている。該ガイド溝41bは、前記受材本体1の下端に形成された折返し片15が遊挿される部位である〔図1(A),(B)及び図3(A)参照〕。前記ガイド溝41bは、前記受材本体1の前記折返し片15と同等の角度になるように形成されている。具体的には、空隙部41に受材本体1の被押圧板部11を挿入したときに、前記ガイド溝41bに折返し片15が遊挿されて構成されている。
前記ベース部材4の幅方向の両側面4c,4c間に亘り、水平方向に沿って貫通する締付貫通孔42が形成されている。該締付貫通孔42は、前記空隙部41と交差する。前記締付孔22には、前記上部締付具5のボルト軸51aが貫通する。前記受材本体1と、前記受材支持部2とが共に金属製のために、合成樹脂製の前記ベース部材4を中間に介在させることで、金属材相互が直接接触することを防止し、金属材による熱伝達の遮断を行うものである。
前記受材支持部2は、左右一対の半体部2A,2A部材からなる〔図1及び図2参照〕。両半体部2A,2Aは、左右略対称形状である。それぞれの半体部2Aは、上支持部21と下支持部22と中間止め部23とからなり、上方に上支持部21が位置し、下方に下支持部22が位置し、上支持部21と下支持部22との間には中間止め部23が位置している。
前記上支持部21は、断面L字状に形成され、前記ベース部材4を、U字状に挟持して支持する役目をなす。一般には、該ベース部材4が前記受材支持部2の左右一対の半体部2A,2Aの上支持部21,21間に、前記ベース部材2が挿入された状態下で、左右一対の半体部2A,2Aの中間止め部23,23がボルト・ナット又はリベット等の固着具24にて固定されている。
前記下支持部22は、母屋等の構造材7に固着する部位である。前記上支持部21はL字状をなし、垂直状の支持壁面21aと水平状部とで構成されている。該支持壁面21aには、前記締付具5のボルト軸51aが挿通される貫通孔25が形成されている。
前記締付具5の締付作用について詳細に説明する。前記受材本体1の被押圧板部11はベース部材4の空隙部41に挿入され、前記ベース部材4は受材支持部2の両上支持部21,21によって挟持され、ベース部材4と受材本体1とを締付自在となるように締付具5が受材支持部2の両上支持部21,21に装着される。
そして、前記締付具5によって、ベース部材4を幅方向両側面より押圧し、さらに空隙部41の両内壁面41a,41aの間隔を狭くすることによって、前記空隙部41に挿入された受材本体1の被押圧板部11の両面を押圧し、受材本体1の被押圧板部11と、前記空隙部41の両内壁面41a,41aとの間に一定の摩擦力Fを生じさせる。
特に、前記横長孔13には、硬質のカラー部材3が挿入されており、且つ該カラー部材3の厚さ寸法Tbは、被押圧板部11の厚さ寸法Taとは僅かに小さい形成されており、更なる締付にて、前記カラー部材3は、横長孔13の深さ方向内に埋まる状態となる。図3においては、解りやすくするために、前記ベース部材4の材質が、前記受材本体1の被押圧板部11の材質よりも硬い材質とし、前記硬質のカラー部材3の材質が一番硬い材質とした状態として説明する。
更なる締付具5の締付にて、図3(B)から同図(C)に示すように、前記被押圧板部11の厚さ寸法TaのΔtの箇所が押圧され、更なる締付にて、図3(D)に示すように、前記ベース部材4の内壁面41aにて前記Δtの厚み分の前記被押圧板部11面を押し潰すが、このとき、前記カラー部材3が硬質ゆえに、前記ベース部材4の内壁面41aの押圧に対するストップ機能を果たす。
この状態で前記被押圧板部11が前記ベース部材4の空隙部41の両内壁面41a,41aによって圧縮されることにより、前記カラー部材3の厚さ方向の両面に両内壁面41a,41aの押圧状態が停止する。これによって、ベース部材4の被押圧板部11に対する締め付けが強制的に停止される〔図3(D)参照〕。つまり、前記カラー部材3は、前記締付具5による締付力Pによる強度を一定にできる役目をなす。
このように、前記ベース部材4の両内壁面41a,41aによる押圧は、常時一定に維持され、前記受材本体1の被押圧板部11は、一定の押圧力Pによる摩擦に抗して摺動可能として折板屋根受具が構成されている。
この折板屋根受具は母屋等の構造材7上に溶接等にて固定され、該折板屋根受具の前記受材本体1の支持頂部12の平坦状面12aに折板屋根8が装着される。特に、屋根施工時において、前記受材本体1を前記ベース部材4に対してセンタリングしておく。すると、屋根施工直後であっても、常に、前記吊子85のセンタリングが保持できる〔図1(B)及び図6(B)参照〕。
施工後において、前記折板屋根8の屋根板材81が長手方向に熱伸縮した場合であって、Fなる摩擦力で、受材本体1が図1(A)又は図6(A)においての紙面の前後に可動ことになる。このとき、本発明では、力F(摩擦力)=一定となる点が大きい。このとき、反力Pも発生する。つまり、折板屋根8の熱伸長に対して前記被押圧板部11と、前記ベース部材4の両内壁面41a,41aとの間に一定の摩擦力Fが作用し、折板屋根8の長手方向が左右側であるときには、その左右側に屋根板材の伸長を抑制する作用をなす。
前記締付具5の締付力にて前記ベース部材4の両内壁面41a,41aとの間に押圧力が発生し、該押圧力は、前記ベース部材4の両内壁面41a,41aとの間に一定の摩擦力Fが作用する。特に、図10(B)に示す特性グラフのように、横軸に、受材本体1のストロークSを、縦軸に摩擦力(出力)Fを取ると、最初は、急速に出力が立ち上がり、その後は、出力一定となるように構成されている。このとき、力を止めると、その位置を保持するように構成されている。
前記折板屋根8の屋根板材81同士の連結が馳締タイプの場合には、馳締部として形成される。この場合には、図6に示すように、吊子85が使用される。つまり、下馳部81aであり、他方は上馳部81bである。そして、隣接する屋根板材81,81の対向する下馳部81aに上馳部81bを馳締めして連結する構成としたものである。
また、本発明の第2実施形態としては、図7に示すように、ベース部材4が介在されないタイプであり、半体部2A,2Aが逆L形状に形成され、上支持部21と上部26と脚部27とから形成されている。前記締付具5の締付作用について詳細に説明する。前記受材本体1の被押圧板部11が前記受材支持部2の両上支持部21,21に直接に装着される。具体的には、前記被押圧板部11が前記受材支持部2の両上支持部21,21によって挟持される。
そして、前記締付具5によって、前記受材支持部2の両上支持部21,21が両側より押圧し、さらに両上支持部21,21の間隔を狭くすることによって、前記両上支持部21,21に挟持された前記被押圧板部11の両面を押圧し、該被押圧板部11と、前記空隙部41の両上支持部21,21との間に一定の摩擦力Fを生じさせる。
具体的には、図8においては、解りやすくするため、前記受材支持部2の材質が、前記受材本体1の被押圧板部11の材質よりも硬い材質とし、前記硬質のカラー部材3の材質が一番硬い材質とした状態として説明する。
更なる締付具5の締付にて、図8(B)から同図(C)に示すように、前記被押圧板部11の厚さ寸法TaのΔtの箇所が押圧され、更なる締付にて、図8(D)に示すように、前記両上支持部21,21の内面にて前記Δtの厚み分の前記被押圧板部11面を押し潰すが、このとき、前記カラー部材3が硬質ゆえに、前記両上支持部21,21の内面の押圧に対するストップ機能を果たす。
この状態で前記被押圧板部11が前記受材支持部2の両上支持部21,21の内面によって圧縮されることにより、前記カラー部材3の厚さ方向の両面に前記受材支持部2の両上支持部21,21の内面の押圧状態が停止する。これによって、受材支持部2の両上支持部21,21の内面の被押圧板部11に対する締め付けが強制的に停止される〔図8(D)参照〕。つまり、前記カラー部材3は、前記締付具5による締付力Pによる強度を一定にできる役目をなすものである。
このような第2実施形態の場合でも、折板屋根8に屋根受具として取り付ければ、施工後において、前記折板屋根8の屋根板材81が長手方向に熱伸縮した場合であって、Fなる一定の摩擦力で、良好に対応できる。特に、力F(摩擦力)=一定となって折板屋根8の熱伸長に対してその伸長を抑制する作用をなすものである。
また、二重屋根の場合にも、良好にできる。具体的には、図11(A)に示すように、上層屋根も下層屋根も金属折板タイプとしたものであり、集合タイプの屋根板材、馳締タイプの屋根板材、嵌合タイプの屋根板材等が存在する。一般には、下層屋根は馳締タイプの屋根板材が多い。図11(A)の実施形態では、上層屋根も下層屋根も馳締タイプの屋根板材を図示したが、これに限定されない。また、二重屋根の場合には、前記受材支持部2の下部と下層屋根に取り付けられる構成部が必要とされ、適宜対応する部位が設けられる。
前記ベース部材4の空隙部41箇所は、図2等においては、溝状部であるが、該空隙部41箇所を境に左右部材に2分割される構成とされることもある。かかる場合には、結合された場合には、溝状となるが、前記被押圧板部11が挿入される空隙として構成されている。
1…受材本体、11…被押圧板部、13…横長孔、15…折返し片、2…受材支持部、
3…カラー部材、31…貫通孔、4…ベース部材、41…空隙部、 41a…内壁面、
41b…ガイド溝、42…締付貫通孔、5…締付具、51a…ボルト軸。

Claims (8)

  1. 横長孔が形成された被押圧板部を有する受材本体と、左右一対の部材からなり上方に 該受材本体を装着する受材支持部と、前記受材本体を幅方向両側から締め付けると共に前記横長孔に挿入するボルト軸を有する締付具と、前記ボルト軸が貫通する貫通孔を有し前記横長孔に挿入されると共に前記被押圧板部の厚さよりは僅かに小さい板厚を有する硬質製のカラー部材とからなり、前記締付具の締付によって、前記被押圧板部は前記受材支持部の対向する両支持壁面にて押圧されて前記カラー部材の両面は前記両支持壁面と当接固定され、該両支持壁面と前記被押圧板部との間に発生する所定の摩擦力下で且つ前記横長孔の長さの範囲内において前記被押圧板部が可動可能に構成されてなることを特徴とする折板屋根受具。
  2. 横長孔が形成された被押圧板部を有する受材本体と、少なくとも上端及び前後方向が 開放された空隙部を有し且つ樹脂材から形成されたベース部材と、左右一対の部材からなり上方に該ベース部材を装着する受材支持部と、前記ベース部材を幅方向両側から締め付けると共に前記横長孔に挿入するボルト軸を有する締付具と、前記ボルト軸が貫通する貫通孔を有し前記横長孔に挿入されると共に前記被押圧板部の厚さよりは僅かに小さい板厚を有する硬質製のカラー部材とからなり、前記締付具の締付によって、前記被押圧板部は前記空隙部の両内壁面にて押圧されて前記カラー部材の両面は前記両壁面と当接固定され、該両内壁面と前記被押圧板部との間に発生する所定の摩擦力下で且つ前記横長孔の長さの範囲内において前記被押圧板部が可動可能に構成されてなることを特徴とする折板屋根受具。
  3. 請求項1又は2において、前記カラー部材は、前記受材本体よりも硬質としてなるこ とを特徴とする折板屋根受具。
  4. 請求項1,2又は3において、前記カラー部材は、前記横長孔の上端面と下端面に接 触状態としてなることを特徴とする折板屋根受具。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記カラー部材の外形は、 長円形に形成されてなることを特徴とする折板屋根受具。
  6. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記カラー部材の外形は、 長方形又は正方形の方形状としてなることを特徴とする折板屋根受具。
  7. 請求項2において、前記被押圧板部の下端には折返し片が形成され、前記ベース部材 の空隙部には前記折返し片が遊挿するガイド溝が形成されてなることを特徴とする折板 屋根受具。
  8. 請求項2又は7において、前記ベース部材は前記空隙部箇所において左右2分割され てなることを特徴とする折板屋根受具。


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