JP6062313B2 - 多連モア - Google Patents

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本発明は、3輪又は4輪の機体に3基以上のリール式の芝刈ユニットが前後2列となって昇降可能に装着された多連モアに関するものである。
リール式の芝刈ユニットを備えた多連モアは、3輪又は4輪の機体に前後2列となって複数の芝刈ユニットが装着された構成であって、前列に1ないし複数基の芝刈ユニットが配置され、複数基の場合には、所定間隔をおいて配置され、後列には、その刈取軌跡が、前列の芝刈ユニットの刈取軌跡に対して所定幅だけオーバーラップするようにして、1ないし複数の芝刈ユニットが配置される(特許文献1)。各芝刈ユニットは、アーム及び当該アームを回動させる油圧シリンダ等の駆動シリンダを介して機体に昇降可能に配置され、芝刈時には、芝生面に対して走行可能に配置されると共に、非芝刈時には、前記アームの回動によりそのまま持ち上げたり、機体の側に寄せながら起立姿勢にして持ち上げたりする。
しかし、いずれの多連モアにおいても、前方に集草箱を備えたリール式の芝刈ユニットを基本にして、各芝刈ユニットの配置位置が定められているため、芝刈時における機体フレームに対する各芝刈ユニットの配置位置は不変な構造となっている。
最初に、本出願の図面を使用して、従来の多連モアの基本構成と、その問題点について説明する。例えば、図1、図3及び図5に示される多連モアは、機体Bに一対の前輪Dfと一対の後輪Dbが取付けられて、後輪操舵により旋回する構成であって、一対の前輪Dfの前方には、前列の3基の芝刈ユニットU1 〜U3 が横方向に沿って所定の間隔をおいてリンク機構を介して機体Bに昇降可能に装着され、機体Bの下方における一対の前輪Dfと一対の後輪Dbとの間には、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 が所定間隔をおいてリンク機構を介して機体Bに昇降可能に装着されている。後列の各芝刈ユニットU4 ,U5 は、直進走行時において、各刈取軌跡が、それぞれ前列の隣接する芝刈ユニットU1 ,U2 及び同U2 ,U3 の各刈取軌跡に対して同一幅Wo だけオーバーラップするように配置されている。例えば、計5基の各芝刈ユニットU1 〜U5 の刈取軌跡の幅Wu が22インチであって、その合成刈取軌跡である合成刈取幅Wc が100インチの場合には、オーバーラップ幅Wo は、2.5インチ(63.5mm)となる(図7参照)。
図1、図3及び図5に示されるリール式の各芝刈ユニットU1 〜U5 は、螺旋回転刃と固定刃とで芝生を刈り取る構成であって、いずれも芝刈時における配置位置は固定された構造である。なお、リール式の各芝刈ユニットU1 〜U5 においては、刈り取った芝生を集草する集草箱が前方に一体に取付けられることがあるために、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 は、前輪Dfとの間に集草箱が配置可能な空間を確保して配置される。
例えば、高低差を有するゴルフ場のフェアウェイの芝生を刈り取る場合には、機体を直進させて刈り取る平面状の部分のみならず、機体を旋回させながら刈り取る(以下、「旋回刈り」という)フェアウェイの周囲の部分、等高線に沿って機体を傾斜姿勢で直進させて刈り取る(以下、「等高線刈り」という)傾斜面の部分が存在し、更に、フェアウェイの周囲において傾斜面が存在する場合には、「旋回刈り」と「等高線刈り」とを併用させながら、芝生を刈り取っている。
「旋回刈り」の場合には、図8に示されるように、後列の各芝刈ユニットU4 ,U5 の刈取軌跡の幅方向の両端部の各オーバーラップ幅は、旋回の外側のオーバーラップ幅(Woio),(Wooo)が旋回の内側のオーバーラップ幅 (Woii),(Wooi)よりも広くなり、旋回半径Rが一定限度を越えると、旋回中心Oに近い側である旋回の内側において、ジグザグ方向に沿って隣接する各芝刈ユニットの刈取軌跡のオーバーラップがなくなって、「刈り残し」が発生する。ここで、旋回半径Rとは、旋回中心Oから離れた側である外側の前輪Dfの旋回半径を指し、L1 ,L2 は、それぞれ一対の前輪Dfの回転軸心と、前列及び後列の各芝刈ユニットU1 〜U3 (U4 ,U5 )のリール74の軸心との間の距離を示す。なお、図8(a)において、91は、「旋回刈り」における刈り残し部を示す。
一方、「等高線刈り」の場合には、図9に示されるように、主に後輪Dbが低い谷側(図面で下側)に滑り落ちるために、滑り落ち量を見込んで、高い山側に向けて直進走行するように後輪Dbを操舵させて芝刈作業を行っており、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の刈取軌跡の傾斜面の山側及び谷側の各オーバーラップ幅 (Woh), (Wol) は、傾斜面の谷側において広くなる。図示例では、機体の進行方向Pに対して山側に車体傾斜角度が(θ)となるような操舵角を機体に付与して、芝刈作業を行っている。この「等高線刈り」の場合でも、傾斜面の角度が一定限度を越えると、傾斜面に沿って谷側の後輪Dbの滑り落ち、即ち、車体傾斜角(θ)が更に大きくなり、後輪操舵のみでは対応できなくなって、傾斜面の山側におけるオーバーラップ幅(Woh)がなくなって、「刈り残し」が発生する。なお、図9(a)において、92は、「等高線刈り」において生ずる刈り残し部を示す。
ゴルフプレー又は美観の阻害等の理由により、「刈り残し」に係る芝生の残存が許容されない場合には、この芝生は、再度、刈り込みをする必要があり、この作業は、無駄に作業時間を増加させて、一回のみによるスムーズな芝刈作業を阻害していた。
ここで、各芝刈ユニットU1 〜U5 の刈取軌跡のオーバーラップ幅を広くすれば、旋回半径が小さな「旋回刈り」又は傾斜角度の大きな「等高線刈り」においても、「刈り残し」を防止することはできるが、各芝刈ユニットU1 〜U5 の合成刈取幅(Wc)が狭くなってしまう。芝刈対象の芝生面の多くは、平面部であるので、合成刈取幅(Wc)を狭くしてしまうと、同一面積の芝生面を刈り取るのに要する時間が増加して、結局、刈取能率を低下させてしまう。
そして、上記した「旋回刈り」及び「等高線刈り」において「刈り残し」が発生することを示す図8及び図9から理解できるように、前列の芝刈ユニットU1 〜U3 と後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の間隔が小さい程、「刈り残し」の発生が少なくなるが、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 を含めて、全ての芝刈ユニットU1 〜U5 に集草箱を取付けて、刈芝が刈取面に残るのを防止する芝刈方法もあって、上記したように、リール式の芝刈ユニットでは、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の前方には、集草箱の配置空間を確保している。しかし、刈芝は、そのまま放置させる芝刈方法も実施されていて、現状では、刈芝を放置する芝刈方法の方が多い。
米国特許第5459984号公報
本発明は、3基以上のリール式の芝刈ユニットが機体に前後2列となって装着された多連モアにおいて、各芝刈ユニットの刈取軌跡の合成刈取幅を狭くすることなく、「旋回刈り」又は「等高線刈り」の際に、刈り残しの発生をなくすことを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、外部動力で駆動回転されるリールを備えた3基以上の芝刈ユニットは、前部に集草箱が装着可能であって、当該各芝刈ユニットの刈取が僅かにオーバーラップするように前後の各列に二分割されて、前列及び後列の各芝刈ユニットは、それぞれ機体の前輪の前方、及び機体の前輪と後輪との間に、当該機体に対して独立して昇降可能に配置された多連モアにおいて、
前記後列の1ないし複数の芝刈ユニットは、配置位置変更装置によって、当該機体に対する前後方向に沿った配置位置が変更可能になっていて、前記集草箱の非装着状態で、前記後列の1ないし複数の芝刈ユニットは、前方配置位置に配置変更される構成であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、芝刈ユニットに集草箱を取付けないで芝刈作業を行う場合には、配置位置変更装置によって、集草箱の配置空間に後列の芝刈ユニット一部を配置させることで、即ち、後列の芝刈ユニットを、集草箱を具備した場合の「後方配置位置」から、集草箱を具備しない場合の「前方配置位置」に配置変更することで、後列の1ないし複数の芝刈ユニットを前列の芝刈ユニットの側に近くなるように配置変更することができる。これにより、「旋回刈り」の場合には、前後列の各芝刈ユニットの間隔が短くなることで、前列及び後列の各芝刈ユニットのオーバーラップ幅は、旋回の外側において減少すると共に、「刈り残し」の発生し易い旋回の内側のオーバーラップ幅が増加するため、当該「刈り残し」の発生を防止できる。一方、「等高線刈り」の場合においても、前後列の各芝刈ユニットの間隔が短くなることで、前列及び後列の各芝刈ユニットのオーバーラップ幅は、傾斜面の谷側において減少すると共に、「刈り残し」の発生し易い傾斜面の山側において増加するため、当該「刈り残し」の発生がなくなる。
この結果、請求項1の発明によれば、3基以上のリール式の芝刈ユニットが機体の前方、及び当該機体の前輪と後輪との間に、前後2列となって装着された多連モアにおいて、各芝刈ユニットの刈取軌跡の合成刈取幅を狭くすることなく、即ち、合成刈取幅を維持したままで、「旋回刈り」又は「等高線刈り」の際に、刈り残しの発生をなくすことが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記配置位置変更装置は、機体フレームの幅方向の両側部に設けられた一対の固定側連結板と、
1ないし複数の後列の芝刈ユニットを機体フレームに取付けるためのユニットフレームの上端部に設けられた一対の可動側連結板とから成り、
前記一対の固定側連結板に対して前記一対の可動側連結板が、複数本のボルト手段を介して機体の前後方向に沿った連結位置が変更可能に連結される構成であることを特徴としている。
請求項2の発明は、機体フレームの幅方向の両端部に一体に設けられた一対の固定側連結板に対してユニットフレームの一対の可動側連結板の機体の前後方向に連結位置を変更させ、変更位置において、固定側及び可動側の各連結板をボルト手段で固定することで、機体に対する後列の芝刈ユニットの前後方向に沿った配置位置を変更できる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記配置位置変更装置は、
1ないし複数の後列の芝刈ユニットを機体フレームに取付けるためのユニットフレームを、当該機体フレームの前後方向に沿ってスライド可能に案内支持するために当該機体フレームに設けられたスライド案内支持部材と、
前記機体の前後方向に対する前記ユニットフレームの配置位置を固定するための配置位置固定手段と、
を備えていることを特徴としている。
請求項3の発明は、機体フレームに設けられたスライド案内部材に案内されてユニットフレームが機体フレームの前後方向にスライドされる構成であって、配置位置固定手段により、機体フレームに対するユニットフレームの前後の配置位置が固定されるため、ユニットフレームに取付けられた後列の1ないし複数の芝刈ユニットの配置位置の変更の作業が容易となる。配置位置固定手段としては、種々のものが考えられ、ユニットフレームの駆動手段が、直動アクチュエータ又は回転アクチュエータである場合には、当該各アクチュエータが配置位置固定手段を兼用させられる。
本発明は、3輪又は4輪構造の機体に3基以上の芝刈ユニットが、前後の各列に各芝刈ユニットの刈取が僅かにオーバーラップするように昇降可能に装着された多連モアにおいて、前記機体の前輪と後輪との間に配置された後列の1ないし複数の芝刈ユニットは、集草箱の非装着状態で、配置位置変更装置によって、当該機体に対する前後方向に沿った配置位置が変更可能になっていて、集草箱が配置される部分の空間を利用して、後列の芝刈ユニットを集草箱を具備した場合の「後方配置位置」よりも機体の前方に配置させることで、前後列の各芝刈ユニットの間隔を狭くすることで、前列の芝刈ユニットの刈取軌跡に対する後列の芝刈ユニットの刈取軌跡の幅方向に沿ったずれを少なくすることが可能となって、複数の芝刈ユニットの合成刈取幅を維持したままで、「旋回刈り」及び「等高線刈り」の双方において、「刈り残し」の発生をなくして、芝刈作業を行える。
実施例1の後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の配置位置変更装置E1 を備えた多連モアの平面図である。 図1における後列の芝刈ユニットU4 ,U5 のユニットフレームF2 と機体フレームF1 との連結部を示す平面図である。 多連モアの側面図である。 図3の主要部の拡大図である。 図2のJ矢視図である。 ユニットフレームF2 と機体フレームF1 との連結部の分解斜視図である。 「直進刈り」における各芝刈ユニットU1 〜U5 の刈取軌跡を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ「旋回刈り」において、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の「後方配置位置」及び「前方配置位置」における各芝刈ユニットU1 〜U5 の刈取軌跡を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ「等高線刈り」において、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の「後方配置位置」及び「前方配置位置」における各芝刈ユニットU1 〜U5 の刈取軌跡を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ実施例2の配置位置変更装置E2 の平面図及び側面図である。 配置位置変更装置E2 の横断面図である。 実施例3の配置位置変更装置E3 の平面図である。 (a),(b)は、それぞれ実施例4の配置位置変更装置E4 の平面図及び側面図である。 前列及び後列の計5基の芝刈ユニットU1 〜U5 の配置を異にした多連モアの平面図である。 前列及び後列の計3基の芝刈ユニットU1 〜U3 を備えた多連モアの平面図である。 前列及び後列の計7基の芝刈ユニットU1 〜U7 を備えた多連モアの平面図である。
以下、「背景技術」の項目で説明した事項をそのまま援用することにより重複説明を避け、本発明に係る部分について更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図6を参照して、機体Bに対する後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の前後方向に沿った配置位置を変更するための配置位置変更装置E1 について説明する。「背景技術」の項目で説明したように、機体Bの前方には、前列の3基の芝刈ユニットU1 ,U2 ,U3 が当該機体Bの前後方向と直交する横方向に沿って所定間隔をおいて配置され、機体Bの前輪Dfと後輪Dbとの間であって、しかも前列の各芝刈ユニットU1 ,U2 ,U3 の間に、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 が配置されている。各芝刈ユニットU1 〜U5 は、同一構造のリンク機構を介して機体フレームF1 に対して昇降可能に連結されている。リンク機構は、いずれも同一構造であって、機体Bの前後方向に沿って傾斜配置されて、基端部が機体フレームF1 又はユニットフレームF2 に前後方向に沿った軸心を中心に回動可能に支持された傾斜アームA1 〜A5 と、機体Bの前後方向と直交する横方向に配置されて、基端部が機体フレームF1 又はユニットフレームF2 の前後方向に沿った軸心を中心に回動可能に支持されると共に、先端部が前記各傾斜アームA1 〜A5 の先端部に回動可能に連結された油圧シリンダS1 〜S5 とで構成される。前列の各芝刈ユニットU1 ,U2 ,U3 のリンク機構を構成する傾斜アームA1 〜A3 及び油圧シリンダS1 〜S3 の基端部は、いずれも機体フレームF1 に支持され、後列の各芝刈ユニットU4 ,U5 のリンク機構を構成する傾斜アームA4 ,A5 及び油圧シリンダS4 ,S5 の基端部は、いずれもユニットフレームF2 に支持されている。ユニットフレームF2 は、後述の配置位置変更装置E1 を介して機体フレームF1 に機体Bの前後方向の配置位置を変更可能にして連結される。なお、図2及び図4において、Ca4, Ca5は、傾斜アームA4 ,A5 の基端部の回動軸心を示し、Cs4, Cs5は、油圧シリンダS4 ,S5 の基端部の回動軸心を示す。
前列の中央の芝刈ユニットU2 及び後列の各芝刈ユニットU4 ,U5 は、いずれも水平姿勢を保持したまま昇降するのみであるが、前列の両端の各芝刈ユニットU1 ,U3 は、昇降しながら機体Bの側に寄せられて、起立姿勢となる。各芝刈ユニットU1 〜U5 は、リール式であって、ハウジング71の前後にサッチングローラ72及び後ローラ73がそれぞれ取付けられ、当該ハウジング71に螺旋回転刃(図示せず)を備えたリール74(図7〜図9参照)が回転可能に支持された状態で収納され、当該リール74の螺旋回転刃と固定刃75とで芝生を刈り取る構成である。なお、76は、ハウジング71の側面に一体に取付けられて、リール74を駆動するための油圧モータを示す。
各芝刈ユニットU1 〜U5 のハウジング71の上面には、連結ロッド77が上方に向けて突出され、各傾斜アームA1 〜A5 の先端部には、支持ロッド78が機体Bの前後方向に沿って水平となって一体に取付けられ、当該支持ロッド78の先端部に一体となって垂直に設けられた連結筒部79に対して各芝刈ユニットU1 〜U5 の連結ロッド77を挿通させて、当該連結ロッド77の抜け出しを防止する構造によって、各傾斜アームA1 〜A5 の先端部に、それぞれ芝刈ユニットU1 〜U5 が、前記支持ロッド78を中心として僅かの範囲内でのみ回動可能な状態で連結されている。なお、図6において、80は、各芝刈ユニットU1 〜U5 の連結ロッド77の外側に嵌め込まれた連結筒部79の抜け出しを防止するために、当該連結ロッド77の上端部に嵌め込まれるストッパーを示す。
ユニットフレームF2 を構成する前後一対のフレーム板部81は、略U字形の起立上端部に、更に斜外方に延出した部分が一体となった形状であって、当該ユニットフレームF2 は、機体Bの前後方向に沿って所定間隔をおいて配置される前後一対のフレーム板部81が、各傾斜アームA4 ,A5 の基端部の回動筒部82を支持している一対の第1支持軸部83及び各油圧シリンダS4 ,S5 の基端部を回動可能に支持している一対の第2支持軸部84によって一体に連結された構成である。なお、図3及び図5において、86は、機体Bにおける運転席空間85の後方に搭載されたエンジン、油圧ユニットを覆っているカバーを示し、Mは、運転者を示す。
ユニットフレームF2 を構成する前後一対のフレーム板部81の両端面は、いずれも垂直に形成されて、一対のフレーム板部81の両端は、機体Bの前後方向に沿って配置された可動側連結板21で一体に連結されている。可動側連結板21には、一対一組となったボルト孔22が前後方向に所定間隔Q1 をおいて二組(計4個)形成されている。
一方、機体フレームF1 は、機体Bの前後方向に沿って配置されて、当該前後方向と直交する幅方向に沿って所定間隔をおいて配置される一対の縦フレーム部材1を備えている。当該縦フレーム部材1は、四角筒状の型鋼で形成されて、当該縦フレーム部材1における後輪Dbの手前側の部分であって、その下端面の外縁の部分には、固定側連結板2が溶接により垂直となって一体に取付けられている。固定側連結板2には、一対一組となったボルト孔3が三組形成されていて、各組のボルト孔3の間隔は、前記可動側連結板21に形成された二組のボルト孔22の間隔Q1 と同一である。
後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の機体Bに対する配置位置を変更するための実施例1の配置位置変更装置E1 は、機体フレームF1 を構成する一対の縦フレーム部材1に一体に取付けられた左右一対の固定側連結板2と、2基の芝刈ユニットU4 ,U5 を機体フレームF1 に連結するためのユニットフレームF2 を構成する前後一対のフレーム板部81の左右の両端面の間に亘って一体に設けられた左右一対の可動側連結板21と、前記固定側連結板2と可動側連結板21とを互いに連結して一体に固定するボルト31及びナット32とから構成される。この配置位置変更装置E1 により、図4に示されるように、機体フレームF1 に対するユニットフレームF2 の配置位置を前後方向に沿って、一対一組となった二組のボルト孔3の間隔(Q1 )だけ変更することが可能となって、機体フレームF1 に対する後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の配置位置を前後方向に沿って異なる2箇所のいずれかを選択可能となって、機体フレームF1 に対する後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の配置位置を変更できる。以下、全ての芝刈ユニットU1 〜U5 に集草箱を具備させた場合であって、一対の前輪Dfに対する後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の離間距離が(L2 )の配置を「後方配置位置」と称すると共に、全ての芝刈ユニットU1 〜U5 に集草箱を具備させない(使用しない)場合であって、当該離間距離が(L2 −Q1 )の配置を「前方配置位置」と称することにする。
そして、図1〜図4で実線で示されるように、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 を「後方配置位置」にして、平面部を「直進刈り」する場合の刈取軌跡が図7に示されている。即ち、前列の3基の芝刈ユニットU1 〜U3 の刈取軌跡と、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の刈取軌跡とは、幅Wo だけオーバーラップしていて、合成刈取幅は(Wc )となっている。各芝刈ユニットU1 〜U5 の単体の刈取幅は(Wu )であるため、(Wc =5Wu −4Wo )となる。平面部を「直進刈り」する場合には、前後方向に沿ってずれた状態で、ジグザグ方向に沿って隣接する2基の芝刈ユニットの刈取軌跡に常にオーバーラップ幅が確保されるため、「刈り残し」が生じなくなて、合成刈取幅(Wc )で芝生が刈り取られる。
ここで、「刈り残し」が発生する旋回半径Rで「旋回刈り」を行わざるを得ない場合には、図8(b)に示されるように、配置位置変更装置E1 により、後列の芝刈ユニットに取付けられる集草箱の配置空間を利用して、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 を「前方配置位置」に配置し直すことで、一対の前輪Dfの回転軸心と、「前方配置位置」における後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 のリール74の回転軸心との間の距離は、(L2 −Q1 )となって、前列の芝刈ユニットU1 〜U3 と後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の各リール74の軸心の間の距離は、「後方配置位置」に対して(Q1 )だけ短くなる。この結果、前列の芝刈ユニットU1 〜U3 と後列の芝刈ユニットU4 ,U5 とのオーバーラップ幅は、旋回の内側〔各芝刈ユニットU4 ,U5 の旋回の内側のオーバーラップ幅が、それぞれ(Woii),(Wooi)で表示されている〕で増加すると共に、その外側〔各芝刈ユニットU4 ,U5 の旋回の外側のオーバーラップ幅が、それぞれ (Woio),(Wooo)で表示されている〕で減少するために、旋回の内側においても前列の各芝刈ユニットU1 〜U3 の刈取軌跡に対してオーバーラップ幅を確保し易くなって、「刈り残し」の発生がなくなる。
同様に、図9に示されるように、「等高線刈り」においても、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 を「前方配置位置」に配置し直すことで、前列の芝刈ユニットU1 〜U3 と後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の各リール74の軸心の間の距離は、「後方配置位置」に対して(Q1 )だけ短くなる。この結果、前列の芝刈ユニットU1 〜U3 の刈取軌跡と、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の刈取軌跡とのオーバーラップ幅は、傾斜面に沿った山側〔各芝刈ユニットU4 ,U5 の傾斜面の山側のオーバーラップ幅が (Woh) で表示されている〕で増加すると共に、谷側〔各芝刈ユニットU4 ,U5 の傾斜面の谷側のオーバーラップ幅が (Wol) で表示されている〕において減少するために、「刈り残し」が発生する山側におけるオーバーラップ幅を確保できて、当該「刈り残し」の発生がなくなる。なお、図9(b)において、山側のオーバーラップ幅が (Woh) は、平行な2本線による図示ができないので、1本線で表示してある。
また、フェアウェイの外周の傾斜面の芝生を刈り取る場合には、「旋回刈り」と「等高線刈り」とが併用されるため、上記した異なる2つの作用が同時に奏されることにより、「刈り残し」を発生させることなく、芝刈作業が行われる。この結果、複数の芝刈ユニットU1 〜U5 の合成刈取幅(Wc)を狭めることなく、即ち、維持させたままで、「旋回刈り」及び「等高線刈り」を余儀なくさせられる芝生面を含む芝生面を従来と同様の能率で、「刈り残し」をなくして刈り取ることが可能となる。
なお、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 は、前輪Dfと干渉しない位置まで近付けることが可能であり、L1 =700mm,L2 =900mmの4輪の多連モアにおいて、Q1 =200mmとすることができた。これにより、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 を「後方配置位置」に比較して、200mmだけ前進させることができて、「刈り残し」の発生を防止できた。
次に、図10及び図11を参照して、実施例2の配置位置変更装置E2 について説明する。機体フレームF1 を構成する一対の縦フレーム部材1の下端面の外端部には、スライド案内支持板41が垂直となって溶接により一体に設けられ、当該スライド案内支持板41には、同一直線上に配置される2本の長孔42が機体Bの前後方向に沿って形成されている。ユニットフレームF2 を構成する一対のフレーム板部81の両端の垂直端面を一体に連結している各スライド被支持板43の外側面には、それぞれ所定間隔Q3 をおいて一対の支持ピン44が水平となって一体に設けられている。当該一対の支持ピン44は、縦フレーム部材1に一体に設けられたスライド案内支持板41の各長孔42にそれぞれ挿入支持されることで、機体フレームF1 に対してユニットフレームF2 は、機体Bの前後方向に沿って前記間隔Q3 だけ移動可能となって支持されている。
機体フレームF1 を構成する一対の縦フレーム部材1は、一対のスライド案内支持板41の前方において横フレーム部材45で連結されていて、ユニットフレームF2 を構成する一対のスライド被支持板43の前端面は、機体Bの幅方向に沿って配置された連結板46で互いに連結され、当該連結板46と前記横フレーム部材45とは、それぞれに設けられた各ブラケット47,48の部分において直動アクチュエータである油圧シリンダS11を介して連結されている。よって、後列の芝刈ユニットが取付けられているユニットフレームF2 は、油圧シリンダS11のロッド49の出入りにより、機体Bの前後方向に沿って最大距離Q3 だけ移動する構成となり、油圧シリンダS11に出入りする圧油の遮断により、機体フレームF1 に対してユニットフレームF2 を移動不能に固定できる。
実施例2の配置位置変更装置E2 は、油圧シリンダS11によりユニットフレームF2 を駆動(前後動)させる構成であるので、後列の芝刈ユニットは、機体Bの前後方向に沿って、最大移動量Q3 の範囲内において、任意の位置に配置できると共に、油圧シリンダS11に出入りする圧油の遮断により、機体フレームF1 に対してユニットフレームF2 を移動不能に強固に固定できる利点がある。
また、ユニットフレームF2 を前後動させるための直動アクチュエータとしては、油圧シリンダに限られず、空圧シリンダ、電動シリンダ等の使用も可能である。
次に、図12を参照して、実施例3の配置位置変更装置E3 について説明する。実施例3の配置位置変更装置E3 は、実施例2の配置位置変更装置E2 の油圧シリンダS11を螺子ロッド機構に変更した構成であって、一対のスライド被支持板43及び二対の支持ピン44の部分において、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 を取付けているユニットフレームF2 が一対のスライド案内支持板41にスライド支持させる構成を含めて、他の部分は、全て同一であるので、異なる螺子ロッド機構の部分についてのみ説明する。
配置位置変更装置E3 を構成する螺子ロッド機構は、連結板46の背面側に一体に設けられたナット体51と、機体フレームF1 の前後方向に配置されて、当該ナット体51に螺合された螺子ロッド52と、当該螺子ロッド52を駆動回転させる油圧モータ53とで構成される。横フレーム部材54の背面側に軸受ホルダ55に取付けられ、前記螺子ロッド52は、当該軸受ホルダ55に支持された軸受56と前記ナット体51とで両端部が支持されている。前記横フレーム部材54の前面側に取付けたブラケット58に前記油圧モータ53が取付けられ、当該油圧モータ53の駆動軸53aと、前記螺子ロッド52の前端側の部分とは、軸継手57を介して連結され、油圧モータ53の正逆回転により、2基の芝刈ユニットU4 ,U5 が取付けられたユニットフレームF2 は、機体フレームF1 の前後方向にスライドされて、後列の各芝刈ユニットU4 ,U5 は、各芝刈ユニットU1 〜U5 に集草箱を具備しない場合の「前方配置位置」と、集草箱を具備する場合の「後方配置位置」との二つの位置を選択して配置可能となる。油圧モータ53に対する圧油の出入りの遮断により、螺子ロッド52を回転しないようにして、後列の芝刈ユニットU4 ,U5 の配置位置を固定できる。
また、配置位置変更装置E3 である螺子ロッド機構を構成する回転アクチュエータとしての油圧モータ53に替えて、空圧モータ、電動モータ等を使用することも可能であり、更に、螺子ロッド52は、手動で回転させてロックすることも可能である。
次に、図13を参照して、実施例4の配置位置変更装置E4 について説明する。実施例4の配置位置変更装置E4 は、ユニットフレームF2'をスライド支持するために、機体フレームF1 の幅方向に沿って所定間隔をおいて、当該機体フレームF1 の前後方向に沿って配置された一対のスライド案内支持ロッド61を備え、ユニットフレームF2'の上端部の幅方向の両端に一体に設けられた二対のスライド筒部62が前記一対のスライド案内支持ロッド61の外側に嵌め込まれた構成である。一対のスライド案内支持ロッド61の両端部は、機体フレームF1 の前後の各横フレーム部材63,64に支持される。
ユニットフレームF2'の駆動、及び配置位置の固定は、実施例2の油圧シリンダS11を使用すればよい。油圧シリンダS11のロッド49の先端は、機体フレームF1 の前後方向に沿って前側の一対のスライド筒部62の間に設けられた連結板65に連結され、油圧シリンダS11の基端部は、別の横フレーム部材66に連結されている。
よって、油圧シリンダS11のロッド49の出入りにより、一対のユニットフレームF2'は、二対のスライド筒部62の部分において、一対のスライド案内支持ロッド61にスライド案内されて、機体フレームF1 の前後方向に移動され、油圧シリンダS11に対する圧油の遮断により、ユニットフレームF2'の配置位置が固定される。
実施例4の配置位置変更装置E4 は、一対のスライド案内支持ロッド61によってユニットフレームF2'をスライド支持しているので、ユニットフレームF2'の支持強度を大きくできる利点がある。
実施例2〜4は、いずれも機体フレームH1 の幅方向の両端部の一対の縦フレーム部材1にスライド案内支持部材(実施例2,3では、長孔42を備えてスライド案内支持板42、実施例4では、スライド案内支持ロッド61)によって、ユニットフレームF2 の上端部であって、幅方向の両端部を、機体フレームF1 の前後方向のスライド可能に支持した構成である。ユニットフレームF2 を機体フレームF1 に対して、その前後方向に沿ってスライド可能に支持する構成は、上記実施例2〜4の他にも、種々の構成が考えられる。例えば、「他のスライド支持構成」としては、機体フレームF1 の幅方向の両端部に、断面L字形をした一対のスライド案内支持部材を配して、当該一対のスライド案内支持部材の水平板部の部分において、ユニットフレームの上端部であって、幅方向の両端部に設けられた被支持部を支持させる構成が挙げられる。
また、スライド案内部材を備えた実施例2〜4は、いずれもユニットフレームF2 をスライド駆動させるアクチュエータ(実施例2,4には、油圧シリンダS11、実施例3では、油圧モータ53)の直動又は回転の停止を行うことで、ユニットフレームF2 に取付けられた後列の1ないし複数の芝刈ユニットの配置位置を固定している。スライド案内部材を備えた実施例には、手動によりユニットフレームF2 をスライドさせる構成も含まれており、この場合の後列の芝刈ユニットの配置位置の固定手段としては、ボルト、ピン等が使用される。
また、実施例1における複数の芝刈ユニットU1 〜U5 の配置は、前列に3基、後列に2基であって、後列の2基の芝刈ユニットU4 ,U5 の配置位置が変更可能な構成であるが、前列及び後列に配置される複数の芝刈ユニットの配置形態には、実施例1の配置例の他に種々のものがあり、いずれの配置においても、上記した配置位置変更装置E1 〜E3 により、後列の1ないし複数の芝刈ユニットの配置位置を変更できる。
例えば、図14における計5基の芝刈ユニットU1 〜U5 の配置は、実施例1の配置とは逆に、前列及び後列に、それぞれ2基及び3基であって、後列の3基の芝刈ユニットU3 〜U5 は、同一のユニットフレームに取付けられていて、上記した配置位置変更装置E1 〜E3 により、機体Bの前後方向に沿った配置位置の変更が可能となる。なお、後列の中央の芝刈ユニットU4 は、昇降するのみであるが、両側の2基の芝刈ユニットU3 ,U5 は、上昇中において機体Bの側に寄せられながら、起立される構造である。
図15に示される配置例は、計3基の芝刈ユニットU1 〜U3 が、前列及び後列に、それぞれ2基及び1基配置された例であって、後列の1基の芝刈ユニットU1 のみがユニットフレーム及び配置位置変更装置E1 〜E3 を介して機体Bに対して前後方向の配置位置が変更可能に装着されている。本配置例では、全ての芝刈ユニットU1 〜U3 は、昇降のみ行う構造である。
図16に示される配置例は、計7基の芝刈ユニットU1 〜U7 が、前列及び後列に、それぞれ3基及び4基配置された例であって、後列の4基の芝刈ユニットU4 〜U7 の全てが、ユニットフレーム及び配置位置変更装置E1 〜E3 を介して機体Bに対して前後方向の配置位置が変更可能に装着されている。本配置例では、前列の両端の2基の芝刈ユニットU1 ,U3 と後列の両端の2基の芝刈ユニットU4 ,U7 のみが、上昇中において機体Bの側に寄せられながら、起立される構造であって、残りの全ての芝刈ユニットU2 ,U5 ,U6 は、全て昇降のみ行う構造である。
更に、機体の構造に関しても、4輪構造に限られず、3輪構造の場合もある。3輪構造の機体では、前輪は2輪で、1輪の後輪が操舵輪となり、例えば、3基の芝刈ユニットが機体に装着される場合には、前列に2基、後列に1基の芝刈ユニットが配置されることが多い。
B:機体
Df:前輪
Db:後輪
1 〜E4 :後列の芝刈ユニットの配置位置変更装置
1 :機体フレーム
2,F2':ユニットフレーム
1 :前輪の回転軸心と前列の芝刈ユニットのリールの回転軸心との間の距離
2 :前輪の回転軸心と後方配置位置の後列の芝刈ユニットのリールの回転軸心との間の距離
O:旋回中心
1 :一対一組のボルト孔の各組の間隔
3 :一対の係止ピンの間隔
R:旋回半径
11:油圧シリンダ(直動アクチュエータ,配置位置固定手段)
1 〜U7 :芝刈ユニット
Wc :複数の芝刈ユニットの合成刈取幅
Wo :刈取軌跡のオーバーラップ幅
Wu :芝刈ユニットの刈取軌跡の幅
θ:車体傾斜角
2:固定側連結板
21:可動側連結板
3,22:ボルト孔
41:スライド案内支持板(スライド案内支持部材)
42:長孔
43:スライド被支持板(スライド被支持部材)
44:可動側連結板に設けられた支持ピン
51:ナット体
52:螺子ロッド
53:油圧モータ(回転アクチュエータ,配置位置固定手段)
61:スライド案内支持ロッド(スライド案内支持部材)
62:スライド筒部
74:芝刈ユニットのリール

Claims (3)

  1. 外部動力で駆動回転されるリールを備えた3基以上の芝刈ユニットは、前部に集草箱が装着可能であって、当該各芝刈ユニットの刈取が僅かにオーバーラップするように前後の各列に二分割されて、前列及び後列の各芝刈ユニットは、それぞれ機体の前輪の前方、及び機体の前輪と後輪との間に、当該機体に対して独立して昇降可能に配置された多連モアにおいて、
    前記後列の1ないし複数の芝刈ユニットは、配置位置変更装置によって、当該機体に対する前後方向に沿った配置位置が変更可能になっていて、前記集草箱の非装着状態で、前記後列の1ないし複数の芝刈ユニットは、前方配置位置に配置変更される構成であることを特徴とする多連モア。
  2. 前記配置位置変更装置は、
    機体フレームの幅方向の両側部に設けられた一対の固定側連結板と、
    1ないし複数の後列の芝刈ユニットを機体フレームに取付けるためのユニットフレームの上端部に設けられた一対の可動側連結板とから成り、
    前記一対の固定側連結板に対して前記一対の可動側連結板が、複数本のボルト手段を介して機体の前後方向に沿った連結位置が変更可能に連結される構成であることを特徴とする請求項1に記載の多連モア。
  3. 前記配置位置変更装置は、
    1ないし複数の後列の芝刈ユニットを機体フレームに取付けるためのユニットフレームを、当該機体フレームの前後方向に沿ってスライド可能に案内支持するために当該機体フレームに設けられたスライド案内支持部材と、
    前記機体の前後方向に対する前記ユニットフレームの配置位置を固定するための配置位置固定手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の多連モア。
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