JP4109633B2 - 芝刈機における集草ボックスのカバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、芝刈機における刈取芝収容用の集草ボックスの上面を覆うカバー装置の構造に関するものである。
一般に、芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から後向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトに連通する集草ボックスとを備えている。
この種の芝刈機の一例として特許文献1には、走行機体に配置した油圧シリンダの駆動により、集草ボックスの姿勢をその開口部が前記排出ダクトの排出口に対面する集草姿勢と開口部が地面に対面する排出姿勢とに切り替え得るように、集草ボックスをその水平状の回動軸心回りに上下回動可能に構成したものが開示されている。
特許文献1の集草ボックスは、軽量化のために、骨組となる枠状の支持フレームと、集草ボックスの底面を形成する底板と、支持フレーム及び底板の周囲を覆う網状の袋体と、集草ボックスの上面を覆う蓋カバー体とにより構成されている。蓋カバー体は、袋体の網目を通り抜ける塵埃が走行機体側へ回り込むのを防ぐためのものである。
特開2001−45829号公報
ところで、最近の芝刈機においては、走行機体全体を一体感のある外観に仕上げて見栄えをよくするために、蓋カバー体の外観形状及び取付け位置を、走行機体の上面後部を覆うリヤカウルの後端から連続するかのように設定することが望まれている。
しかし、特許文献1のように、蓋カバー体を支持フレームに対してボルト及びナットで固定する構成では、蓋カバー体は、集草ボックスの回動軸心を中心にして集草ボックスと一体的に上下回動するので、集草ボックスの姿勢切替え回動に際して蓋カバー体がリヤカウル体の後端と干渉するのを回避するために、集草ボックスが集草姿勢のときに蓋カバー体の前端とリヤカウル体の後端との間に適宜隙間が空くように、蓋カバー体の取付け位置を設定しなければならない。
そうすると、リヤカウル体と蓋カバー体との境界(隙間)が目立って、蓋カバー体がリヤカウル体の後端から連続するかのような外観が得られないから、走行機体全体として一体感を持たせることが難しいという問題があった。
また、前述のように、蓋カバー体を支持フレームに対してボルト及びナットで固定する構成では、複数箇所のボルト及びナットを締め付けたり緩めたりする等の着脱作業に手間がかかるだけでなく、取り外したボルトやナットを紛失するおそれもあり、メンテナンス作業が煩雑になるという問題もあった。
そこで、本発明は以上のような問題を解消した芝刈機における集草ボックスのカバー装置を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明は、走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から後ろ向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトが連通する集草ボックスとを備え、前記集草ボックスの姿勢をその開口部が前記排出ダクトの排出口に対面する集草姿勢と前記開口部が地面に対面する排出姿勢とに切り替え得るように、前記集草ボックスをその水平状の回動軸心回りに上下回動可能に構成した芝刈機において、 走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から後ろ向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトが連通する集草ボックスとを備え、前記集草ボックスの姿勢をその開口部が前記排出ダクトの排出口に対面する集草姿勢と前記開口部が地面に対面する排出姿勢とに切り替え得るように、前記集草ボックスをその水平状の回動軸心回りに上下回動可能に構成した芝刈機において、前記集草ボックスの上面に、前記集草ボックスの前記回動軸心よりも前方上寄りの部位を中心にして上下回動可能な蓋カバー体を配置し、前記集草ボックスの上面に、前記集草ボックスの前記回動軸心よりも前方上寄りの部位を中心にして上下回動可能な蓋カバー体を配置し、前記蓋カバー体の後端部を前記集草ボックスに対して、前記集草ボックスの姿勢切替え回動に伴って前記蓋カバー体の回動中心に交差する方向に相対的にずれ移動可能な状態で支持させたというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した芝刈機における集草ボックスのカバー装置において、前記蓋カバー体の回動中心部を、前記集草ボックスの上面に対して着脱可能に連結する一方、前記蓋カバー体の裏面及び前記集草ボックスの上面のうちいずれか一方に、前記回動中心に向かって延びる案内レールを設け、他方には、回転可能な左右一対の転動コロを配設し、前記案内レールの左右両側面に、その全長にわたって延び且つ左右外向きに開口する一対の溝状ガイド部を形成し、前記案内レールを左右両側から挟み込むように、前記各溝状ガイド部に前記転動コロをそれぞれ着脱可能に嵌め込んだというものである。
請求項1の構成によると、集草ボックスの上面に、前記集草ボックスの回動軸心よりも前方上寄りの部位を中心にして上下回動可能な蓋カバー体を配置し、前記蓋カバー体の後端部を前記集草ボックスに対して、前記集草ボックスの姿勢切替え回動に伴って前記蓋カバー体の回動中心に交差する方向に相対的にずれ移動可能に支持させているので、前記集草ボックスと前記蓋カバー体とは回動支点の位置が異なるにも拘らず、前記蓋カバー体を、前記集草ボックスが排出姿勢に切替え回動するにつれて前方斜め下向きの傾斜が大きい姿勢とし、前記集草ボックスが集草姿勢に切替え回動するにつれて前方斜め下向きの傾斜が小さい姿勢となるように、スムーズに上下回動させることができる。
また、前述の通り、前記集草ボックスと前記蓋カバー体とは回動支点の位置がそれぞれ別なので、前記蓋カバー体側の回動中心の位置をできるだけ走行機体の後端縁最上部に近付けることができる。
これにより、前記集草ボックスが集草姿勢のときに前記蓋カバー体と前記走行機体の後端との間に形成される隙間を、前記集草ボックスの姿勢切替え回動の際に前記蓋カバー体の前端が前記走行機体の後端に干渉しない状態で、小さく設定することができるから、前記走行機体と前記蓋カバー体との境界(隙間)が目立たず、蓋カバー体が走行機体の後端から連続するかのような外観、すなわち芝刈機全体を一体感のある外観に仕上げることができ、芝刈機の美感が向上するという効果を奏する。
請求項2の構成において、集草ボックスの上面に蓋カバー体を取り付けるには、左右一対の転動コロの間に、案内レールをその前端側から差し込んだのち、前記蓋カバー体を前方に移動させることにより、前記案内レールの各溝状ガイド部に、前記各転動コロを滑らせながら嵌め込む。
次いで、前記両転動コロを前記案内レールの後端側に移動させた状態で、前記両転動コロの箇所を中心に回動するように前記蓋カバー体を前記集草ボックスの上方から被せることにより、前記蓋カバー体の回動中心部を、前記集草ボックスの上面に対して着脱可能に連結するのである。前記蓋カバー体の取り外しは逆の手順で行える。
従って、請求項2の構成によると、前記蓋カバー体を、スパナやドライバ等の道具を用いることなく、手軽に取り付けたり取り外したりすることができるから、前記集草ボックスのメンテナンス作業がし易いという効果を奏する。
また、前記案内レールの左右両側面に、その全長にわたって延び且つ左右外向きに開口する一対の溝状ガイド部を形成し、前記案内レールを左右両側から挟み込むように、前記各溝状ガイド部に前記転動コロをそれぞれ着脱可能に嵌め込むという構成を採用したから、前記蓋カバー体が上下左右にがたつくのを確実に防止することができる。これにより、芝刈機の走行時に、前記蓋カバー体からビビリ音が発生しないという効果も奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図9)に基づいて説明する。はじめに図1〜図3を参照しながら、芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体側面図、図2は芝刈機の全体平面図、図3は芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態の芝刈機においては、走行機体1は平面視略門型の機体フレーム2を備えている。当該機体フレーム2は、その左右両側の前後に配置した前後四輪3,3,4,4で支持されている。
走行機体1の上面前部を覆うフロントカウルには、動力源としてのエンジン5と、操向丸ハンドル7を有する操縦コラム部6とが搭載されている。走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル体8内には、エンジン5からの出力を適宜変速して左右両後輪4,4に伝達するHST式(静油圧式無断変速機構)等のミッションケース9が配置されている(図3参照)。
リヤカウル体8上には運転座席10が設けられている。この運転座席10に座ったオペレータが操向丸ハンドル7を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右両前輪3,3のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席10の左側には、後述するモア装置15を昇降操作するためのモア昇降レバー11が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、後述する集草ボックス23の姿勢を切り替える操作手段としての姿勢切替えレバー12が前後回動可能に設けられている。
なお、操縦コラム部6の裏面(後面)側には、車速を適宜調節するための変速ペダル13と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル14とが立設されている。
機体フレーム2の下面のうち左右両前輪3,3と左右両後輪4,4との間には、芝刈り用のモア装置15が前後一対のリンク杆16,17を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース18内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃19,19を備えている(図3参照)。
また、モアケース18の左右両側の前後には、下降時にモア装置15の高さを調節する4つのゲージ車輪20が取付けられている。モアケース18には、後向きに延びるダクト部21が設けられている。このダクト部21は、機体フレーム2の下面のうち左右両後輪4,4の間に配置した排出ダクト22を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス23に連通している。
モア装置15が地面に這わせた状態で各ロータリ刈刃19を回転させると、地面に植立した芝草は適宜高さに刈り取られる。各ロータリ刈刃19で刈り取った刈取芝は、モア装置15から排出ダクト22を経由して集草ボックス23に収容される。
次に、図3を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン5の回転動力の一部を左右両後輪4,4に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン5の回転動力の一部は、当該エンジン5から前後外向きに突出する出力軸31の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸32、ミッションケース9よりも前方の部位に配置した走行用ギヤボックス33及び無端ベルト34を介して、ミッションケース9に伝達される。そして、このミッションケース9に左右外向きに突設した水平軸35から無端チェーン36を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の後輪駆動軸37に伝達される。その結果、後輪駆動軸37の左右両端に取付けた後輪4,4が回転駆動する。
他方、エンジン5の他の回転動力は、出力軸31の前端部から、動力伝達用ベルト等の無端帯41を介して、機体フレーム2の前部に軸支したPTO軸42に伝達される。次いで、このPTO軸42から、前後両端に自在継手を備えた中間軸43、モアケース18の上面のうち機体フレーム2よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス44及び無端ベルト45を介して、モアケース18のうち平面視で機体フレーム2を挟んだ両側に回転可能に軸支した縦長のロータリ軸46,46に動力伝達される。その結果、左ロータリ刈刃19は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃19は平面視で反時計方向に回転駆動する。当該両ロータリ刈刃19,19の回転により、モアケース18から集草ボックス23に向かって後向きに流れる搬送風が形成される。この搬送風が各ロータリ刈刃19で刈り取った刈取芝を集草ボックス23にまでスムーズに搬送する。
次に、図1、図2、図4及び図5を参照しながら、集草ボックス23の構造について説明する。図4は集草ボックスと蓋カバー体との回動関係を示す側断面図、図5は機体フレームと集草ボックスとの連結構造を示す平面図である。
集草ボックス23は前面を開口した略箱型のものである。集草ボックス23のうち前面の開口部を除く周囲は、網又は布製の袋体24で覆われている。集草ボックス23の上面には、袋体24の網目を通り抜ける塵埃が走行機体側へ回り込むのを防ぐための蓋カバー体25が取り付けられている。
集草ボックス23の上面のうち開口部寄りの部位(集草ボックス23の骨組を構成する支持フレーム28の開口部寄りの部位)は、機体フレーム2の後端部に回動可能に軸支された水平状の横支軸26に固着されている。これにより、集草ボックス23は、開口部が排出ダクト22の排出口に対面する集草姿勢(図4の実線状態参照)と、開口部が地面に対面する排出姿勢(図4の二点鎖線状態参照)とに切り替え得るように、横支軸26を回動軸心として上下回動する構成となっている。
横支軸26の一端部は、姿勢切替えレバー12の昇降回動操作に連動して横支軸26が回動するように、リンク機構27を介して姿勢切替えレバー12のうち機体フレーム2に回動可能に軸支された水平軸部12aに連結されている(図5参照)。
次に、図4〜図8を参照しながら、蓋カバー体25の構造、及びこれと集草ボックス23との連結構造について説明する。図6のうち(a)は蓋カバー体の前部の取付け箇所を示す断面図、(b)は(a)のVIb−VIb視断面図、図7は図2のVII−VII視断面図、図8は蓋カバー体の着脱態様を示す側断面図である。
図4及び図6(a)に示すように、蓋カバー体25の前部内面にボルト締結された内カバー体51には、例えば板ばね材等からなる断面Ω字状の弾性クリップ52の基端がボルト締結されている。蓋カバー体25を集草ボックス23の上方から被せると、弾性クリップ52が機体フレーム2の後端部に上向きに立設された門型フレーム29の水平軸部29aに対して回動可能で且つ着脱可能に被嵌される。門型フレーム29の水平軸部29aの位置は、横支軸26よりも上方で且つリヤカウル体8の後端縁最上部の近傍である。弾性クリップ52は請求項2に記載した蓋カバー体に回動中心部に相当する。
他方、蓋カバー体25における後部内面の略中央部位は、支持フレーム28の上部後端に対して、集草ボックス23の姿勢切替え回動に伴って前後方向(弾性クリップ52の回動軸線に交差する方向)に相対的にずれ移動可能な状態で支持されている。
蓋カバー体25の後端部を支持フレーム28に対して前後方向に相対的にずれ移動可能に支持させるための案内支持手段53は、蓋カバー体25における後部内面の略中央部位にボルト締結された前後長手で下向き開口略樋状の案内レール54と、支持フレーム28の上部後端に上向きに突設された左右一対の転動コロ55,55とにより構成されている(図5及び図7参照)。
これら各転動コロ55は、案内レール54を左右両側から挟み込むように、案内レール54の左右側面から外向きに張り出した当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間に嵌め込まれる。従って、案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間を各々転動する転動コロ55により、蓋カバー体25の後端部は支持されている。案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間は、請求項2に記載した溝状ガイド部に相当する。案内レール54の前端部には、舳先のように前向きく字状に突出したガイド板56が取り付けられている。
以上の構成において、姿勢切替えレバー12を上向きに傾動操作すると、集草ボックス23は、前面の開口部が下向きになるように、横支軸26回りに矢印U1方向に回動する。この場合、支持フレーム28側の一対の転動コロ55,55が案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間を相対的に前進するように滑りながら、蓋カバー体25の後端部を押し上げるので、蓋カバー体25は、集草ボックス23に対して相対的に後退動しながら、門型フレーム29の水平軸部29a回りに矢印U2方向に回動する(図4の一点鎖線状態参照)。
集草ボックス23における前面の開口部が完全に下向きになると、蓋カバー体25も、集草ボックス23に対して更に相対的に後退動しながら、支持フレーム28側の両転動コロ55,55で押し上げられて、略垂直状に起立した状態にまで回動する(図4の二点鎖線状態参照)。この状態で、集草ボックス23の内部に蓄えられていた刈取芝が地上に排出される。
その後、姿勢切替えレバー12を下向きに傾動操作すると、集草ボックス23は、前面の開口部が前向きになるように、横支軸26回りに矢印D1方向に回動する。そうすると、支持フレーム28側の両転動コロ55,55が案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間を相対的に後退するように滑りながら、蓋カバー体25の後端部を引き下げるので、蓋カバー体25は、集草ボックス23に対して相対的に前進動しながら、門型フレーム29の水平軸部29a回りに矢印D2方向に回動する。
集草ボックス23における前面の開口部が完全に前向きになると、蓋カバー体25も、集草ボックス23に対して更に相対的に前進動しながら、支持フレーム28側の両転動コロ55,55で引き下げられて、略水平状の状態にまで回動するのである。
この場合、蓋カバー体25の後端部を、案内レール54に沿っての相対的なずれ移動(往復動)が可能な一対の転動コロ55,55により下方から支持しているので、集草ボックス23と蓋カバー体25とは回動支点の位置が異なるにも拘らず、蓋カバー体25を、集草ボックス23が排出姿勢に切替え回動するにつれて前方斜め下向きの傾斜が大きい姿勢とし、集草ボックス23が集草姿勢に切替え回動するにつれて前方斜め下向きの傾斜が小さい姿勢となるように、スムーズに上下回動させることができる。
また、集草ボックス23と蓋カバー体25とは回動支点の位置がそれぞれ別なので、蓋カバー体25側の回動中心、すなわち門型フレーム29の水平軸部29aの位置をできるだけリヤカウル体8の後端縁最上部に近付けることができる。
これにより、集草ボックス23が集草姿勢のときに蓋カバー体25とリヤカウル体8との間に形成される隙間を、集草ボックス23の姿勢切替え回動の際に蓋カバー体25の前端がリヤカウル体8の後端に干渉しない状態で、小さく設定することができるから、リヤカウル体8と蓋カバー体25との境界(隙間)を目立たなくすることができ、蓋カバー体25がリヤカウル体の後端から連続するかのような外観に仕上げることができる。すなわち、芝刈機全体を一体感のある外観に仕上げて、見栄えをよくすることができる。
さらに、案内支持手段53を、蓋カバー体25側の案内レール54と支持フレーム28側の一対の転動コロ55,55とにより構成し、これら各転動コロ55を、案内レール54を左右両側から挟み込むように、案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間に嵌め込んでいるから、蓋カバー体25の後端部を、案内レール54に沿っての相対的なずれ移動(往復動)が可能な両転動コロ55,55で下方から支持することが簡単に行えるものでありながら、部品点数が少なくて済むし、故障もしにくい。
しかも、左右一対の転動コロ55は、案内レール54を左右両側から挟み込んでいるから、蓋カバー体25が左右方向にがたつくのを防止することができる。また、各転動コロ55は、案内レール54の当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間に嵌め込んでいるから、蓋カバー体25の上下方向のがたつきも防止することができる。
従って、この実施形態の案内支持手段53の構成によると、芝刈機の走行時に、蓋カバー体からビビリ音が発生することがないのである。
集草ボックス23の上面に蓋カバー体25を取り付けるには、左右一対の転動コロ55,55の間に、案内レール54をその前端側(ガイド板56側)から差し込んだのち、蓋カバー体25を前方(案内レール54の延びる方向)に移動させることにより、案内レール54の各当接板部54aと蓋カバー体25の後部内面との間に、各転動コロ55を滑らせながら嵌め込む(図8の二点鎖線状態参照)。
この場合、案内レール54の前端部に前向きく字状のガイド板56を取り付けているので、両転動コロ55,55の間に案内レール54を差し入れる際に、案内レール54の左右両側に両転動コロ55,55をスムーズに案内することができる。
次いで、両転動コロ55,55を案内レール54の基端側(後端側)に移動させた状態で、両転動コロ55,55の箇所を中心に回動するように蓋カバー体25を集草ボックス23の上方から被せることにより、弾性クリップ52を、機体フレーム2における門型フレーム29の水平軸部29aに弾性に抗して被嵌するのである(図4及び図8の実線状態参照)。蓋カバー体25の取り外しは逆の手順で行える。
従って、蓋カバー体25は、スパナやドライバ等の道具を用いることなく手軽に取付け・取外しを行うことができ、集草ボックス23のメンテナンス作業がし易いのである。
なお、図6(a)に詳細に示すように、この実施形態では、蓋カバー体25の前端部に、一対の凹み部61が左右対称状に形成されている。当該各凹み部61には、前後3つの取付け穴62が形成されている一方、内カバー体51にも、蓋カバー体25の各取付け穴62に対応したボルト挿入穴63が左右対称状に3箇所ずつ(合計6つ)空いている。蓋カバー体25の各凹み部61は、ボルト64の頭又はナット65を収納するのに十分な大きさに設定されている。
内カバー体51を蓋カバー体25の前部内面側に配置した状態で、凹み部61内のうち各取付け穴62の箇所に配置したナット65に、ボルト64をボルト挿通穴63及び取付け穴62を介して下方からねじ込むことにより、内カバー体51は蓋カバー体25の前部内面に着脱可能に固定されている。また、各凹み部61に対する前後3つのボルト64のうち真中のものには、弾性クリップ52の基端が取り付けられている。各凹み部61には合成樹脂製の化粧カバー66が上方から嵌め込まれている。
他方、図2及び図6(a)(b)に示すように、リヤカウル体8の後端部に形成された左右一対の凹所67には、それぞれ前後2つの貫通穴68が形成されている。リヤカウル体8における後部内面の貫通穴68の箇所には、例えば板ばね材等からなるばねクリップ69がボルト64及びナット65で固定されている。このばねクリップ69は、リヤカウル体8を機体フレーム2の上方から被せることにより、機体フレーム2の後部に取り付けられた丸軸又は丸パイプ状の係合片70に対して着脱可能に被嵌される。
リヤカウル体8の各凹所67は、ボルト64の頭又はナット65を収納するのに十分な大きさに設定され、且つリヤカウル体8の後端部のうち蓋カバー体25の各凹み部61に対応する位置にある。従って、集草ボックス23が集草姿勢のときには、左右の凹み部61及び凹所67は前後一列状に並ぶことになる(図2参照)。また、各凹所67にも合成樹脂製の化粧カバー66が上方から嵌め込まれている。
以上の構成により、化粧カバー66でナット65又はボルト64の頭を隠すことができるから、蓋カバー体25、ひいては芝刈機全体の美感を向上させることができる。しかも、集草ボックス23が集草姿勢のときには、左右の凹み部61及び凹所67が前後一列状に並ぶので、これらを覆う化粧カバー66は左右対称で並列状の模様を形成することになる。従って、芝刈機全体の美感がより一層向上するのである。
図9は案内支持手段53の別例を示している。
図9のうち(a)では、断面逆T字状の案内レール81が蓋カバー体25における後部内面の略中央部位に溶接固定されている点において、前述の実施形態のものと相違している。この場合、各転動コロ55は、前述の実施形態と同様に、案内レール81を左右両側から挟み込むように、案内レール81の左右側面から外向きに張り出した当接板部81aと蓋カバー体25の後部内面との間に嵌め込まれている。案内レール81の当接板部81aと蓋カバー体25の後部内面との間は、請求項2に記載した溝状ガイド部に相当する。
(b)では、案内支持手段53が蓋カバー体25の後部内面に取り付けられた下向き開口略C字状の案内レール82と支持フレーム28の上部後端に上向きに突設された一つの転動コロ83とで構成されている点において、前述の実施形態のものと相違している。この場合、転動コロ83は、案内レール82の左右内面を転動するように、案内レール82における下向きの溝状ガイド部82a内に嵌め込まれている。
これらの例から分かるように、案内支持手段53を構成する案内レールの形状は、転動コロを案内レールに沿って上下左右にがたつくことなく往復動可能とする構成になっていれば、任意の形状に設定することが可能である。また、転動コロの個数も案内レールの形態に合わせて設定すればよい。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、弾性クリップ52を機体フレーム2側に固定し、門型フレーム29を蓋カバー体25の前部内面に固定するというように、配置関係を上記実施形態と逆にしてもよい。また同様に、案内レールを支持フレーム28側に固定し、転動コロを蓋カバー体25の後部内面に固定するというように、配置関係を上記実施形態と逆にすることもできる。
芝刈機の全体側面図である。 芝刈機の全体平面図である。 芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。 集草ボックスと蓋カバー体との回動関係を示す側断面図である。 機体フレームと集草ボックスとの連結構造を示す平面図である。 (a)は蓋カバー体の前部の取付け箇所を示す断面図、(b)は(a)のVIb−VIb視断面図である。 図2のVII−VII視断面図である。 蓋カバー体の着脱態様を示す側断面図である。 (a)(b)とも案内支持手段の別例を示す断面図である。
符号の説明
1 走行機体
2 機体フレーム
3,4 前後輪
12 姿勢切替えレバー
23 集草ボックス
26 横支軸
28 支持フレーム
29 門型フレーム
29a 水平軸部
52 回動中心部としての弾性クリップ
53 案内支持手段
54,81,82 案内レール
54a,81a 当接板部
55,83 転動コロ
82a 下向き溝

Claims (2)

  1. 走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から後ろ向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトが連通する集草ボックスとを備え、前記集草ボックスの姿勢をその開口部が前記排出ダクトの排出口に対面する集草姿勢と前記開口部が地面に対面する排出姿勢とに切り替え得るように、前記集草ボックスをその水平状の回動軸心回りに上下回動可能に構成した芝刈機において、
    前記集草ボックスの上面に、前記集草ボックスの前記回動軸心よりも前方上寄りの部位を中心にして上下回動可能な蓋カバー体を配置し、前記蓋カバー体の後端部を前記集草ボックスに対して、前記集草ボックスの姿勢切替え回動に伴って前記蓋カバー体の回動中心に交差する方向に相対的にずれ移動可能な状態で支持させたことを特徴とする芝刈機における集草ボックスのカバー装置。
  2. 前記蓋カバー体の回動中心部を、前記集草ボックスの上面に対して着脱可能に連結する一方、
    前記蓋カバー体の裏面及び前記集草ボックスの上面のうちいずれか一方に、前記回動中心に向かって延びる案内レールを設け、他方には、回転可能な左右一対の転動コロを配設し、
    前記案内レールの左右両側面に、その全長にわたって延び且つ左右外向きに開口する一対の溝状ガイド部を形成し、前記案内レールを左右両側から挟み込むように、前記各溝状ガイド部に前記転動コロをそれぞれ着脱可能に嵌め込んだことを特徴とする請求項1に記載した芝刈機における集草ボックスのカバー装置。
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