JP6060746B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
パワーMOSFETなどの電圧制御素子においては、非動作時に制御端子の電位を所定電位に保持するために、制御端子にプルダウン抵抗あるいはプルアップ抵抗などを接続している。一方、このような電圧制御素子のリーク検査をする場合には、制御端子にプルダウン抵抗あるいはプルアップ抵抗が接続されていると測定できないので、一時的に切離す必要がある。
このため、ノーマリオンのタイプの素子を設けて、検査時にオフ動作させることでプルダウン抵抗あるいはプルアップ抵抗を切断する構成のものがあった。しかし、この場合には、ノーマリオンタイプの素子をオフ状態に制御するために電源電圧とは異なる電圧を発生させるための回路を別途設ける必要があった。
すなわち、ノーマリオンタイプの素子であるMOSFETはディプレッション型のものなので、ゲート電圧が印加されない状態でオンしているが、オフさせるのに負電圧もしくは電源電圧以上のゲート電圧を印加する必要がある。つまり、ディプレッション型のMOSFETをオフさせるために、通常の電源以外に、外部電源を用いるか、昇圧あるいは負電源を生成する電源回路が必要となり、素子の中に別途電源回路が必要となるものであった。
特開2008−147785号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、通常の電源を用いる構成で検査時にプルダウン抵抗あるいはプルアップ抵抗を切離すことができるようにした半導体装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の半導体装置は、ゲート制御型半導体素子と、前記ゲート制御型半導体素子のゲート端子と第1端子との間に接続されるゲート電位固定用の抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続され、前記ゲート制御型半導体素子の閾値電圧よりも低い動作電圧を有し、前記ゲート制御型半導体素子のゲート端子に印加される電圧が上昇したときに前記閾値電圧に達する前にオンする第1半導体素子と、前記第1半導体素子の動作を禁止する第2半導体素子(8、18、23)とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ゲート制御型半導体素子を通常駆動する場合には、第2半導体素子により第1半導体素子の動作を禁止しない状態とする。ゲート制御型半導体素子のゲート端子に電圧が印加されていない状態では、第1半導体素子が動作していないのでゲート電位固定用の抵抗素子は接続されず、ゲート端子は開放状態である。この状態で、ドレイン容量カップリングなどによってゲート端子の電位が上昇すると、先に第1半導体素子が動作してゲート電位固定用の抵抗素子がゲート端子と第1端子との間に接続された状態となる。これによりいわゆるプルダウン抵抗が接続された状態となる。これにより、ゲート端子の電位が上昇するのを抑制してゲート制御型半導体素子がオン状態になる誤動作を防止できる。
また、ゲートリーク検査時には、第2半導体素子により第1半導体素子の動作を禁止する。これにより、ゲート端子に電圧が印加されてもゲート電位固定用の抵抗素子は有効化されないので、ゲート端子は開放状態が保持される。この状態で、ゲート制御型半導体素子をオンさせた後、ゲート端子への電圧印加を停止して、ゲート端子を開放状態にすると、ゲートリーク経路が発生していない場合には、オン状態が保持されるので、所定時間オン状態であることをもって正常であることを判定できる。また、ゲートリーク経路が発生している場合には、ゲート端子の電位が維持できず低下していくので所定時間オン状態に保持できないことをもってゲートリーク不良を判定できる。
請求項2に記載の半導体装置では、第1半導体素子としてバイポーラトランジスタを用い、動作用抵抗素子をベース端子と第1端子との間に接続する構成としているので、第2半導体素子により動作用抵抗素子に電位を付与することで第1半導体素子をオフ状態に保持することができる。この結果、高圧電源や負電源を用いることなくゲート電位固定用の抵抗素子の機能を有効化および無効化することができる。
第1実施形態の電気的構成図 通常動作時の各部の状態を示すタイムチャート リーク検査時の各部の状態を示すタイムチャート 動作制御時の各部の状態を示すタイムチャート 第2実施形態の電気的構成図 第3実施形態の電気的構成図 第4実施形態の電気的構成図 第5実施形態の電気的構成図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1において、複合ICとして形成される半導体装置1は、半導体チップ内にゲート制御型半導体素子としてのnチャンネル型のパワーMOSFET2を中心としてこれに回路が付加された構成である。
パワーMOSFET2のドレイン端子Dは半導体チップに形成されるボンディングパッドP1に接続され、ソース端子(第1端子)SはボンディングパッドP2に接続されている。ボンディングパッドP1、P2は、それぞれボンディングワイヤW1、W2により半導体装置1のリード端子L1、L2に接続されている。使用時には、例えばリード端子L1側は負荷を介して電源端子に接続され、リード端子L2側はグランド端子あるいは他の回路に接続される。
パワーMOSFET2のゲート端子Gは、ゲート電位固定用の抵抗素子3および第1半導体素子としてのpnp型トランジスタ4(PNPスイッチ1)のエミッタ−コレクタ間を直列に介した状態でソース端子Sに接続されている。抵抗素子3はプルダウン抵抗として機能するものである。pnp型トランジスタ4のベース−コレクタ間には動作用抵抗素子としての抵抗素子5が接続されている。
パワーMOSFET2を駆動制御するための回路として、電源端子VDとソース端子S間にnpn型トランジスタ6、7(プリドライバH、L)の直列回路が接続されている。パワーMOSFET2のゲート端子Gは、トランジスタ6のエミッタとトランジスタ7のコレクタとの共通接続点に接続されている。電源端子VDとpnp型トランジスタ4のベースとの間に第2半導体素子としてのpnp型トランジスタ8(PNPスイッチ2)が接続されている。
プリドライバ回路9は、電源端子VDから給電されるように構成され、トランジスタ6、7に対していずれか一方を駆動させるベース駆動信号を出力する。制御回路としてのテスト制御回路10はプリドライバ回路9を介して給電され、pnp型トランジスタ8をオン/オフさせるためのベース信号を出力する。
次に、図2から図4を参照して上記半導体装置1の(1)通常時の使用における動作、(2)リーク検査時における動作、(3)高速化対応時の動作について説明する。なお、動作説明においては、上記した構成のnpn型トランジスタ6、7をそれぞれプリドライバH、プリドライバLと称す。また、pnp型トランジスタ4をPNPスイッチ1、pnp型トランジスタ8をPNPスイッチ2と称す。
(1)通常時の使用における動作
図2(a)は通常の使用状態でのプリドライバ回路9の動作時の状態に対応して、プリドライバH、L、PNPスイッチ1、2およびパワーMOSFET2のオンオフ状態を示している。この場合には、パワーMOSFET2をオンオフ制御するために、プリドライバ回路9により、プリドライバH(トランジスタ6)またはL(トランジスタ7)のいずれかを駆動して動作させる。なお、リード端子L1、L2には負荷および所定の動作用電圧が接続される。
この動作では、テスト制御回路10からPNPスイッチ2(トランジスタ8)に対してハイレベルのベース信号を与えることでPNPスイッチ2をオフ状態に保持している。また、初期状態では、プリドライバ回路9は、プリドライバHをオフ、プリドライバLをオンさせた状態としている。この状態では、パワーMOSFET2は、ゲートにロウレベルの信号が与えられることからオフ状態である。
次に、プリドライバ回路9により、プリドライバLをオフさせ、プリドライバHをオンさせると、電源端子VDからプリドライバHを通じてパワーMOSFET2のゲート端子Gに電圧が印加される。これにより、パワーMOSFET2は閾値電圧Vt以上のゲート電圧が印加されてオン状態に移行し、リード端子L1、L2に接続された負荷に通電される。このとき、パワーMOSFET2がオンする前に、PNPスイッチ1が先にオン状態に移行する。すなわち、PNPスイッチ2(トランジスタ8)はオフ状態であるので、PNPスイッチ1(トランジスタ4)は、抵抗素子3を通じて電圧が与えられ、この電圧がエミッタ−ベース間に順方向電圧Vf以上になるとオン状態に移行する。これにより、ゲート端子Gにゲート電位固定用の抵抗素子3(プルダウン抵抗)が接続された状態となる。
続いて、プリドライバ回路9により、プリドライバHがオフされ、プリドライバLがオンされると、パワーMOSFET2のゲート端子GがプリドライバLを通じてソース端子Sに接続される。これにより、パワーMOSFET2は、ゲート電極の電荷が放電されてゲート電位が閾値電圧Vt以下になるためオフ状態に移行し、負荷への通電は遮断される。また、このとき、パワーMOSFET2のゲート電位がPNPスイッチ1(トランジスタ4)のエミッタ−ベースの順方向電圧Vf以下に低下することから、PNPスイッチ1もオフ状態に移行し、抵抗素子3は切り離された状態となる。
以下、上記の動作を繰り返すことで、プリドライバ回路9によるプリドライバH、Lのオンオフ制御によってパワーMOSFET2のオンオフ制御が行われ、負荷への通電制御が行われる。
さて、上記のようにしてパワーMOSFET2が動作されている状態において、ゲート電位固定用の抵抗素子3(プルダウン抵抗)の機能について図2(b)を参照して説明する。パワーMOSFET2がオン状態のときには、PNPスイッチ1(トランジスタ4)がオン状態となるので、抵抗素子3が接続されて有効な状態となっている。一方、電源がオフ状態(時刻t0)でパワーMOSFET2がオフ状態のときには、プリドライバH、LおよびPNPスイッチ1はオフ状態となっているので、ゲート電位固定用の抵抗素子3はゲート端子Gとソース端子Sとの間に接続されていないハイインピーダンス状態となる。
しかし、プリドライバHおよびLがいずれもオフ状態でパワーMOSFET2がオフ状態にあるとき、すなわちゲート端子Gがハイインピーダンスとなっているに状態おいて、ドレイン容量カップリングなどの原因によりゲート端子Gの電位が上昇することがある。この場合には、上記説明したように、パワーMOSFET2のオフ状態では抵抗素子3はプルダウン抵抗として機能しないハイインピーダンス状態であるから、パワーMOSFET2のゲート端子Gの電位が上昇していく(時刻t1)。これにより、PNPスイッチ1のエミッタ−ベース間に係る電圧も上昇する。
そして、ゲート端子Gの電位が上昇してPNPスイッチ1のエミッタ−ベース間の電圧が動作電圧である順方向電圧Vf以上になると(時刻t2)、PNPスイッチ1にベース電流Ibが流れ始めるのでPNPスイッチ1がオン状態に移行し、ベース電流をhFE倍したコレクタ電流Icが流れるようになる。抵抗素子3にはベース電流Ibとコレクタ電流Icを加算した電流が流れるようになる。この場合、PNPスイッチ1のエミッタ−ベース間の順方向電圧Vfは、パワーMOSFET2の閾値電圧VTよりも小さいので、PNPスイッチ1が動作するまでにパワーMOSFET2がオン状態に移行することがなくなる。
これにより、パワーMOSFET2ゲート端子Gの電位が上昇した場合でも、パワーMOSFET2がオン動作する前に、PNPスイッチ1がオン動作してゲート端子Gを抵抗素子3を介してソース端子Sに接続した状態つまりプルダウン抵抗が接続された状態に移行される。これにより、パワーMOSFET2のゲート端子Gの電位が閾値電圧Vt以上に上昇するのを防止することができ、誤動作を防止することができる。
(2)リーク検査時における動作
次に、図3を参照してパワーMOSFET2のリーク検査時の動作について説明する。これは、ゲートスクリーニング試験などを実施した後にゲート絶縁膜にゲート不良などのリーク経路がないかどうかを検査するものである。リーク検査時には、リード端子L1、L2間に所定のテスト電圧が印加される。
この場合には、テスト制御回路10により、まずPNPスイッチ2(トランジスタ8)のベースにロウレベルの信号を与えてオン状態とする。これにより、PNPスイッチ2のコレクタ電位が電源端子VDの電位近傍まで引き上げられ、PNPスイッチ1(トランジスタ4)はオフ状態が保持される。この状態では、パワーMOSFET2のゲート端子Gは、抵抗素子3が切り離された状態すなわちハイインピーダンス状態である。
また、プリドライバ回路9は、プリドライバLをオフさせるとともにプリドライバHをオンさせる。これにより、パワーMOSFET2は、ゲート端子Gの電位が上昇して閾値電圧Vtに達するとオン状態に移行する。このとき、ゲート端子Gの電位が前述の順方向電圧Vfに達した後も、PNPスイッチ1は、ベース電位が高い電位に保持されていることから、オフ状態が保持されている。
パワーMOSFET2がオンした後、所定時間後にプリドライバ回路9により、プリドライバHをオフ状態に移行させる。この状態では、プリドライバLもオフ状態にあるので、パワーMOSFET2のゲート端子Gはハイインピーダンス(オープン)状態に保持された状態のままである。
したがって、パワーMOSFET2がゲートリーク不良を発生していない場合には、ゲート端子Gがハイインピーダンス状態にある間は、ゲート電荷が保持されるので、ゲート端子Gの電位はそのまま保持されている。この結果、パワーMOSFET2は、オン状態が保持される。ゲート端子Gの電荷は、時間の経過と共に自然放電するが、その時間は比較的長時間であるので、このオン状態が保持される時間が所定時間継続すればゲートリーク不良が発生していないことを確認することができる。
一方、図3(b)は、パワーMOSFET2がゲートリーク不良を発生している場合を示している。上述同様にして検査を実施すると、プリドライバHがオフに移行してパワーMOSFET2のゲート端子Gがハイインピーダンス状態となると、ゲート電極に蓄積された電荷がリーク経路を介して放電していく。これにより、ゲートリーク不良が発生していない場合に比べて短時間でゲート端子Gの電位が低下していき、閾値電圧Vt以下になるとパワーMOSFET2はオフ状態に移行する。したがって、所定時間が経過する前にパワーMOSFET2がオフすることをもって、ゲートリーク不良が発生していることを確認することができる。なお、ゲートリーク不良が発生している場合にパワーMOSFET2がオフするまでの時間は、ゲート容量とリーク電流の大きさにより決まるのでこれを考慮して検査に要する時間を設定することができる。
(3)高速化対応時の動作
次に、上記のようにテスト制御回路10による抵抗素子3の接続および切断の状態に切り換える機能を利用して、動作時に動作速度の制御を行う機能について図4を参照して説明する。これは、テスト制御回路10を、リーク検査時に使用することに加えて、通常の動作時においてもPNPスイッチ2の駆動制御をすることで、パワーMOSFET2の動作速度を向上させようとするものである。
前述した通常の動作の説明では、図2(a)に示したように、テスト制御回路10によるPNPスイッチ2をオフ状態としてPNPスイッチ1が動作可能な状態としていた。プリドライバ回路9の制御によりプリドライバLをオフさせてプリドライバHをオンさせることでパワーMOSFET2をオン動作させている。
この場合、パワーMOSFET2がオン動作に移行する際に、前述のようにPNPスイッチ1が先に動作して抵抗素子3がゲート−ソース間に接続された状態つまりプルダウン抵抗が接続された状態となるように制御していた。したがって、PNPスイッチ1がオンした後は、電源端子VDからプリドライバHを経由してパワーMOSFET2のゲート端子Gに係る電圧は、抵抗素子3およびPNPスイッチ1にも印加される。パワーMOSFET2のゲート端子Gの電位は、素子のゲート容量と充電速度により上昇の仕方が決まるので、抵抗素子3が接続された状態では、若干充電速度が低下することになる。この結果、図4(a)に誇張して示しているように、パワーMOSFET2がオン動作するまでの時間が長くなり、オン状態に移行する時間が長くなる。
これに対して、図4(b)に示すように、プリドライバ回路9によりプリドライバLをオフ、プリドライバHをオンさせるタイミングで、高速動作のためにテスト制御回路10によりPNPスイッチ2をオンさせるように制御する。これにより、パワーMOSFET2をオン動作させるときには、前述したようにPNPスイッチ1はオフ状態に保持されるようになり、抵抗素子3つまりプルダウン抵抗が接続されない状態となる。パワーMOSFET2のゲート端子Gは、電源端子VDからプリドライバHを介して充電される電荷が抵抗素子3を介してソース端子側に流れることがないので、急速に電位が上昇してパワーMOSFET2をオンさせることができる。
また、プリドライバ回路9によりプリドライバHをオフ、プリドライバLをオンさせるタイミングでは、テスト制御回路10によりPNPスイッチ2をオフさせるように制御する。これにより、パワーMOSFET2をオフ動作させるときには、PNPスイッチ1はオン状態に保持されるようになり、抵抗素子3つまりプルダウン抵抗はPNPスイッチ1のオンにより接続される状態となる。パワーMOSFET2のゲート端子Gの電荷は、プリドライバLを介してソース端子S側に放電されるとともに、ゲート電位が高い状態ではPNPスイッチ1がオン状態となることで抵抗素子3を介しても放電される。これにより、パワーMOSFET2のゲート端子Gの電位は急速に低下してパワーMOSFET2を短時間でオフさせることができる。
以上のようにパワーMOSFET2の動作制御時においてもテスト制御回路10によりPNPスイッチ2のオンオフ制御を行うことができる。これにより、パワーMOSFET2のオン動作時に抵抗素子3によるプルダウン抵抗の機能を無効化し、オフ動作時にプルダウン機能を有効化することができ、パワーMOSFET2の動作速度の向上を図ることができるようになる。
このような第1実施形態によれば、パワーMOSFET2に対して、抵抗素子3、8およびPNPスイッチ1(pnp型トランジスタ4)、PNPスイッチ2(pnp型トランジスタ8)を設けた。テスト制御回路10によりPNPスイッチ2を制御して抵抗素子3をプルダウン抵抗として有効化する機能と、ゲート端子Gをハイインピーダンス状態にする機能とを切り替え可能に構成した。
これにより、通常動作時においては、抵抗素子3を有効化する制御を行なって、プルダウン抵抗としての機能により誤動作が発生するのを防止できる。また、リーク検査時には、抵抗素子3を無効化する制御を行なって、ゲート端子Gをハイインピーダンス状態に保持でき、これにより別途にボンディングパッドなどを設けることなく電気的な制御で検査を実施することができる。また、この場合において、抵抗素子3を無効化させるために高圧電源あるいは負電源を別途に設ける必要がないので、回路構成を簡単にでき、低コストで実現できる。
また、このような構成を利用して、パワーMOSFET2の通常動作時においても、テスト制御回路10により抵抗素子3を有効化/無効化の切り替え制御をすることでスイッチング速度の高速化を図ることができる。
なお、上記実施形態において、抵抗素子3、5の抵抗値は、パワーMOSFET2、PNPスイッチ1、2(pnpトランジスタ4、8)の特性などに応じてプルダウン抵抗として適切な値に適宜設定することができる。
プリドライバ回路9、およびトランジスタ6、7は、この構成に限らず、パワーMOSFET2のゲート駆動をする回路であれば適宜構成することができる。また、トランジスタをpnp型のトランジスタを用いても良いし、MOSFETなどの半導体素子を用いることもできる。
パワーMOSFET2を高速動作させる場合の制御において、パワーMOSFET2をオン動作させるタイミングでPNPスイッチ2をオンさせてPNPスイッチ1をオフさせるようにした。そして、実施形態では、パワーMOSFET2をオフさせる時点までこの状態を継続させるようにした。しかし、パワーMOSFET2がオン状態に移行した時点でPNPスイッチ2をオフさせ、PNPスイッチ1をオンさせるように制御することもできる。この場合には、パワーMOSFET2がオン状態にあるときに、抵抗素子3つまりプルダウン抵抗が接続された状態に移行させることになる。なお、このように制御する場合には、パワーMOSFET2のオフ制御時には、すでにPNPスイッチ1がオン状態となっているので、プリドライバ回路9によるオフ動作の制御のみとなる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。第2実施形態では、半導体装置11に用いるゲート駆動型半導体素子として、nチャンネル型のパワーMOSFET2に代えてpチャンネル型のパワーMOSFET12を用いた場合の構成を示している。
この実施形態では、pチャンネル型のパワーMOSFET12を駆動制御する構成が、第1実施形態の構成に対して極性を入れ替えたコンプリメンタリな構成を基本としている。pチャンネル型のパワーMOSFET12のドレイン端子DはボンディングパッドP1に接続され、ソース端子(第1端子)SはボンディングパッドP2に接続されている。ボンディングパッドP1、P2は、それぞれボンディングワイヤW1、W2により半導体装置1のリード端子L1、L2に接続されている。パワーMOSFET12のゲート端子Gは、ゲート電位固定用の抵抗素子13および第1半導体素子としてのnpn型トランジスタ14のエミッタ−コレクタ間を直列に介した状態でソース端子Sに接続されている。抵抗素子13はプルアップ抵抗として機能するものである。npn型トランジスタ14のベース−コレクタ間には動作用抵抗素子としての抵抗素子15が接続されている。
パワーMOSFET12を駆動制御するための回路として、電源端子VDとグランド端子との間にnpn型トランジスタ16、17(プリドライバH、L)の直列回路が接続されている。パワーMOSFET12のゲート端子Gは、トランジスタ16のエミッタとトランジスタ17のコレクタとの共通接続点に接続されている。npn型トランジスタ14のベースとグランド端子との間に第2半導体素子としてのnpn型トランジスタ18が接続されている。
プリドライバ回路19は、電源端子VDから給電されるように構成され、トランジスタ16、17に対していずれか一方を駆動させるベース駆動信号を出力する。テスト制御回路20はプリドライバ回路19を介して給電され、npn型トランジスタ18をオン/オフさせるためのベース信号を出力する。
上記構成の動作については、pチャンネル型のパワーMOSFET12の動作に合わせて、第1実施形態とはコンプリメンタリな関係となるので、極性を異ならせるように動作させることで第1実施形態の動作と同様に動作させることができる。
そして、このような第2実施形態の構成においても、第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。第3実施形態では、半導体装置21として、PNPスイッチ1およびPNPスイッチ2にMOSFETを用いた構成としている。
すなわち、pnp型トランジスタ4に代えて、第1半導体素子としてpチャンネル型MOSFET22を設け、第1実施形態におけるPNPスイッチ1として機能させる。また、pnp型トランジスタ8に代えて、第2半導体素子としてpチャンネル型MOSFET23を設け、第1実施形態におけるPNPスイッチ2として機能させる構成である。
上記構成では、第1半導体素子としてMOSFET22、第2半導体素子としてMOSFET23を設けるので、第1実施形態と異なり、電圧駆動型となるが、制御動作としては第1実施形態とほぼ同じように動作させることができる。
したがって、このような第3実施形態によっても第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図7は第4実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。第4実施形態では、半導体装置24において、ゲート制御型半導体素子としてIGBT(insulated gate bipolar transistor)25を設ける構成としたものである。
すなわち、IGBT25のコレクタ端子CはボンディングパッドP1に接続され、エミッタ端子E(第1端子)はボンディングパッドP2に接続されている。IGBT25のゲート端子Gは第1実施形態と同様に接続されている。
したがって、このような第4実施形態によっても、パワーMOSFET2に代えてゲート制御型半導体素子としてIGBT25を制御対象としたことを除いて、第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図8は第5実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この第5実施形態では、半導体装置26として、pnp型トランジスタ4に代えて、第1半導体素子となるダイオード27を設ける構成としている。すなわち、第1実施形態で設けているpnp型トランジスタ4のエミッタ−ベース間の部分にダイオード27を順方向に接続した構成である。
この構成では、第1実施形態と異なり、ダイオード27に増幅機能は無いが、順方向に電圧Vf以上が印加されると導通状態となる。テスト制御回路10により、PNPスイッチ2(トランジスタ8)をオフにした状態では、抵抗素子3と抵抗素子5との間にVf以上の電圧が印加されると導通状態となる。これにより、抵抗素子3および5がプルダウン抵抗として機能するようになる。
また、テスト制御回路10によりPNPスイッチ2(トランジスタ8)をオンにした状態では、抵抗素子5の端子電圧が電源端子VDの電位に近い電位となる。この状態では、ゲート端子Gの電位が電源端子VDの電位に達してもダイオード27に順方向電圧Vf以上の電圧が印加されないので、オフ状態となる。したがって、リーク検査時には抵抗素子3をプルダウン抵抗として機能させないようにすることができる。
このような第5実施形態によっても第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
第1実施形態に対して、コンプリメンタリな回路となる第2実施形態を提示したが、同様にして第3実施形態および第4実施形態についてもコンプリメンタリな回路となる実施形態を採用することができる。なお、第5実施形態についても、コンプリメンタリな回路ではダイオード27の接続極性を反対にすれば実現できる。
ゲート制御型半導体素子を1個設ける構成の実施形態を示したが、複数個のゲート制御型半導体素子を設ける構成の半導体装置にも適用できる。
図面中、2、12はパワーMOSFET(ゲート制御型半導体素子)、3、13は抵抗素子(ゲート電位固定用の抵抗素子)、4はpnp型トランジスタ(PNPスイッチ1、第1半導体素子)、5、15は抵抗素子(動作用抵抗素子)、8はpnp型トランジスタ(PNPスイッチ2、第2半導体素子)、10、20はテスト制御回路(制御回路)、14はnpn型トランジスタ(第1半導体素子)、18はnpn型トランジスタ(第2半導体素子)、22はpチャンネル型MOSFET(第1半導体素子)、23はpチャンネル型MOSFET(第2半導体素子)、25はIGBT(ゲート制御型半導体素子)、27はダイオード(第1半導体素子)である。

Claims (7)

  1. ゲート制御型半導体素子(2、12、25)と、
    前記ゲート制御型半導体素子のゲート端子(G)と第1端子(S)との間に接続されるゲート電位固定用の抵抗素子(3、13)と、
    前記抵抗素子に直列に接続され、前記ゲート制御型半導体素子の閾値電圧よりも低い動作電圧を有し、前記ゲート制御型半導体素子のゲート端子に印加される電圧が上昇したときに前記閾値電圧に達する前にオンする第1半導体素子(4、14、22、27)と、
    前記第1半導体素子の動作を禁止する第2半導体素子(8、18、23)と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体素子は、バイポーラトランジスタ(4、14)により構成され、ベース端子は動作用抵抗素子(5、15)を介して前記ゲート制御型半導体素子の第1端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、
    前記第2半導体素子を駆動する制御回路(10)を備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記制御回路は、前記ゲート制御型半導体素子のゲートリーク試験時および前記ゲート制御型半導体素子のオン駆動制御時に前記第2半導体素子を駆動することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記ゲート制御型半導体素子は、MOSFET(2、12)であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記ゲート制御型半導体素子は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:insulated gate bipolar transistor)(25)であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体素子は、MOSFET(22)もしくはダイオード(27)であることを特徴とする半導体装置。
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