JP6060345B2 - 遊技用装置、遊技場用装置及び遊技用システム - Google Patents
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Description
また、遊技機には、当該遊技機に供給される電源電圧が閉店時や停電時等に遮断された場合に、その遮断時点における遊技情報をRAM等の記憶装置(以下、単にRAMという)に記憶保持させるバックアップ機能を備えたものがある。このバックアップ機能を備えることにより、復電後にはRAMに記憶保持された遊技情報に基づいて、電源電圧が遮断される直前の遊技状態から遊技を再開させることができるため、例えば営業時間中の停電事故による遊技者への不利益を防止することが可能になる。
そこで、遊技場においては、RAMに記憶されている高確率状態をクリアするためのRAM初期化作業が行われている。具体的には、営業時間の終了後に、遊技機の電源基板に搭載されたRAMクリアスイッチを操作することにより、RAMに記憶されている高確率状態をクリア(初期化)している(例えば、特許文献1、2参照。)。
本実施形態に係る遊技場システム1は、図1に示すように、遊技機10、台間機20、呼出ランプ30、台コンピュータ40、島コンピュータ50、遊技場管理装置60で構成されている。
これらの装置は、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続され、遊技機10から出力された遊技に関する信号が、呼出ランプ30等を介して遊技場管理装置60へ送信されるようになっている。
以下、遊技場システム1を構成する各装置について詳述する。
遊技機10がスロットマシン10aの場合、このスロットマシン10aが実行可能な特別遊技状態には、例えば、レギュラーボーナスゲーム(RB)、ビッグボーナスゲーム(BB)、アシストタイム(AT)、リプレイタイム(RT)、アシストリプレイタイム(ART)などがある。
レギュラーボーナスゲーム(RB)とは、内部抽選の結果、RBに当選すると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することで、出玉の上限値で規定されたボーナスゲームと呼ばれる特定遊技状態が開始し、そのボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役に高確率で当選するようになっており、例えば百枚以上の遊技媒体が払い出される遊技状態をいう。
ビッグボーナスゲーム(BB)とは、内部抽選の結果、BBに当選すると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することでボーナスゲーム(特定遊技状態)が開始し、このボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役に高確率で当選するようになっており、例えば数百枚の大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される遊技状態をいう。
リプレイタイム(RT)とは、メダルの投入なしで次回のゲームが行えるリプレイ役(再遊技)が高確率で揃う遊技状態をいう。
アシストリプレイタイム(ART)とは、再遊技が高確率で発生するとともに、液晶表示器やランプなどによって、当選した小役に対応する図柄の組合せやリールの停止順が報知(アシスト)される遊技状態をいう。
このように、スロットマシン10aは、複数種類の特別遊技状態を実行可能となっている。
特定遊技状態とは、盤面に配設された始動口に入賞した遊技球を検出することで抽選を行い、この抽選の結果、大当りになると移行する遊技状態であって、盤面に配設され扉状に形成された大入賞口が所定時間及び所定回数開放されて、遊技球の入賞率が高まる遊技状態をいう。
時短状態とは、盤面中央の図柄表示手段の図柄が特定の組合せで停止すると、通常の大当り状態が発生するとともに、次回の大当りが発生するまでの間又は所定の回数、図柄表示手段の図柄の変動時間が短縮されるというもので、通常より多くの図柄抽選が行われることによって、次回の大当りを発生し易くするものをいう。
このように、パチンコ機10bは、複数種類の特別遊技状態を実行可能となっている。
例えば、図3に示すように、遊技媒体であるメダルの投入数を示すメダル投入信号と、メダルの払出数を示すメダル払出信号と、ビッグボーナスゲームであることを示すBB信号と、レギュラーボーナスゲームであることを示すRB信号とを、遊技信号として出力するスロットマシン10aがある。
また、図4に示すように、メダル投入信号と、メダル払出信号と、ビッグボーナスゲームであること又はレギュラーボーナスゲームであることを示すBB+RB信号と、ARTであることを示すART信号とを、遊技信号として出力するスロットマシン10aがある。
そして、図6に示すように、メダル投入信号と、メダル払出信号と、ART信号とを、遊技信号として出力するスロットマシン10aも存在する。
これら遊技信号及びRAMクリア信号は、遊技機10から出力されると呼出ランプ30に入力されるようになっている。
島コンピュータ50は、複数の台コンピュータ40と接続される上位の情報処理装置であって、台コンピュータ40から入力される遊技信号やRAMクリア信号を遊技場管理装置60に中継する中継装置として機能する。
以下、このような特徴的な機能を発揮する遊技場管理装置60と呼出ランプ30の構成について説明する。
遊技場管理装置60は、図7に示すように、島コンピュータ50から出力された遊技情報やRAMクリア信号を受信する受信手段である通信部61と、所定のプログラムやデータを記憶可能な記憶手段(例えば、不揮発性ROM、ハードディスク等)である記憶部62と、所定の情報や命令などを入力するためのキーボードやマウスなどの入力操作手段である入力操作部63と、所定の情報を画面表示する液晶ディスプレイなどの表示手段と所定の情報を所定の用紙に印字出力するプリンターなどの印刷手段とを出力手段として有する出力表示部64と、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御部65とを備えている。
具体的には、遊技場管理装置60は、制御部65が自ら遊技状態判定手段及び特別遊技状態遊技機抽出手段として動作し、閉店時刻における遊技状態が特別遊技状態である遊技機10、又は、閉店時刻における所定の特別遊技状態の確率状態が高確率である遊技機10を、特別遊技状態遊技機として抽出する。
この特別遊技状態遊技機の抽出方法には、ART信号を受信した後の差玉の推移にもとづく特別遊技状態遊技機の抽出方法と、遊技機10にて一定回数遊技をしたときに特別遊技状態に移行するときの当該一定回数である天井ゲーム数にもとづく特別遊技状態遊技機の抽出方法とがある。
以下、各抽出方法について、順に説明する。
この抽出方法は、具体的には、次の手順で行うことができる。
前提として、遊技機10は、遊技信号としてART信号を出力する。このART信号は、図10のパターンBに示すように、ART状態が開始したときに遊技機10から出力される1パルスの遊技信号である。つまり、このART信号は、特別遊技状態であるART状態が開始したことを示す特別遊技状態開始信号である。
例えば、所定ゲーム数内におけるリプレイ(再遊技)の発生回数、小役の発生回数、リプレイと小役の発生回数のいずれかにもとづいて、ART状態への移行を判定できる。
これらのうち、リプレイの発生回数にもとづくART状態への移行の判定は、次の手順で行うことができる。すなわち、遊技機10から出力されたメダル投入信号にもとづいて一の遊技におけるメダルの投入枚数を特定し、メダル払出信号にもとづいて、その一の遊技におけるメダルの払出枚数を特定し、これら投入枚数と払出枚数が同数であって、この払出枚数が小役特有の払出枚数と異なるときは、当該遊技においてリプレイが発生したものと判断する。あるいは、メダルの払出枚数を特定し、この払出枚数がリプレイ特有の払出枚数であるときは、当該遊技においてリプレイに入賞したものと判断するようにしてもよい。そして、所定ゲーム数内におけるリプレイの発生回数をカウントし、この発生回数が一定数以上であるときに(例えば、7回の遊技中、リプレイが3回以上発生したときに)、ART状態に移行したものと判定する。
また、小役の発生回数にもとづくART状態への移行の判定においては、受信したメダル払出信号にもとづいてメダルの払出枚数を特定し、この払出枚数が小役特有の払出枚数であるときは、当該遊技において小役に入賞したものと判断する。そして、所定ゲーム数内における小役の発生回数が一定数以上であるときに、ART状態に移行したものと判定する。
さらに、リプレイと小役の発生回数にもとづくART状態への移行の判定においては、所定ゲーム数内におけるリプレイ又は小役の発生回数が一定数以上であるときに、ART状態に移行したものと判定する。
さらに、他の方法としては、例えば、ART状態に移行したことを報知するLEDなどの報知手段が遊技機10に搭載されている場合に、このLEDによる報知を光センサで検出することによりART状態への移行の有無を判断することができる。
そして、制御部65が自ら特別遊技状態終了判断手段として動作し、順次算出した獲得遊技媒体数である差玉の推移を監視する。この差玉の推移は、図8(ii)に示すように、スランプグラフとして表すことができる。
このスランプグラフが表すように、ART状態中、差玉は、増加する方向に推移する(純増状態)。このとき、制御部65は、その差玉の増加にともなって、当該差玉の最大値mを随時更新する。
そして、ART状態が終了することで更新していた差玉の最大値mがそれ以上増加しなくなると、制御部65は、その時点の差玉の最大値mを到達すべき差玉の最大値mとして特定する。これにより、閉店時刻の前後における差玉の最大値mが特定される。
そして、そのART状態が終了したものと判定した時点t12で、ART状態フラグをONからOFFに変移させる。
例えば、図8に示すように、閉店時刻がA1の時刻の場合、この閉店時刻A1はART状態の終了時刻t12より早い時刻であり、この閉店時刻A1の前後でスランプグラフの示す差玉が増加しているため、制御部65は、閉店時刻A1の時点で当該遊技機10がART状態であったものと判断する。
一方、閉店時刻がA2の時刻の場合、この閉店時刻A2はART状態の終了時刻t12よりも遅い時刻であり、この閉店時刻A2の前後でスランプグラフの示す差玉が減少しているため、制御部65は、閉店時刻A2の時点で当該遊技機10がART状態でなかったものと判断する。
このような処理を実行することにより、制御部65は、ART信号を受信した後の差玉の推移にもとづいて、閉店時刻における遊技機10の遊技状態を判断できる。
これらのうち、リプレイの発生回数にもとづくART状態の終了判定においては、所定ゲーム数内におけるリプレイの発生回数が一定数以下であるときに(例えば、7回の遊技中、リプレイの発生回数が3回以下のときに)、ART状態が終了したものと判定する。
また、小役の発生回数にもとづくART状態の終了判定においては、所定ゲーム数内における小役の発生回数が一定数以下であるときに、ART状態が終了したものと判定する。
さらに、リプレイと小役の発生回数にもとづくART状態の終了判定においては、所定ゲーム数内におけるリプレイ又は小役の発生回数が一定数以下であるときに、ART状態が終了したものと判定する。
さらに、他の方法としては、例えば、ART状態に移行したことを報知するLEDなどの報知手段が遊技機10に搭載されている場合に、このLEDによる報知を光センサで検出し、この検出が終了したときに、ART状態が終了したものと判定することができる。
次に、この天井ゲーム数にもとづく特別遊技状態遊技機の抽出方法について詳述する。
天井とは、前回のボーナス終了から一定のゲーム数を超えると、必ずボーナスを放出する、あるいは、リプレイタイムやアシストタイムに突入して、遊技媒体が減らない状態になることをいう。そして、この天井の定義における「一定のゲーム数」を特別遊技状態移行ゲーム数である天井ゲーム数というものとする。
なお、天井ゲーム数は、遊技機10の機種ごと、あるいは、遊技機10ごとに設定することができる。また、天井ゲーム数は、遊技場の店員が、遊技場管理装置60の入力操作部63を操作することにより、遊技場管理装置60の記憶部62に既定数として記憶させることができる。
例えば、制御部65は、図9に示すように、閉店時刻B1(又はB2)を起点として過去所定時間内(例えば、一営業日中)に一の遊技機10から出力され遊技場管理装置60の通信部61で受信された一又は二以上のART信号のうち、閉店時刻B1(又はB2)から過去に遡って最後のART信号S21を特定する。あるいは、閉店時刻B1(又はB2)を起点として過去所定時間内(例えば、一営業日中)に一の遊技機10から出力され遊技場管理装置60の通信部61で受信された一又は二以上のBB信号のうち、閉店時刻B1(又はB2)から過去に遡って最後のBB信号S22を特定する。
この実行ゲーム回数のカウントは、遊技機10から出力される所定の遊技信号、例えば、投入信号や払出信号などにもとづいて行うことができる。具体的には、例えば、遊技機10がスロットマシン10aの場合において、遊技媒体であるメダルが3枚投入されたことを示す投入信号が当該スロットマシン10aから出力されるとき、遊技場管理装置60の通信部61がその投入信号を受信することで、制御部65は、その遊技機10にて遊技が一回行われたものと判断して、実行ゲーム回数のカウント値に「1」を加算する。そして、その通信部61で投入信号が受信されるたびに、制御部65は、カウント値に「1」を加算していく。
このカウント値は、逐次、記憶部62に記憶される。
そして、この天井ゲーム残数を、記憶部62に予め記憶された閾値である判定ゲーム残数と比較し、その天井ゲーム残数が判定ゲーム残数よりも大きいときは、当該遊技機10が閉店時刻B1(又はB2)の時点で所定の特別遊技状態(例えば、RT(リプレイタイム)など)の当選確率が高確率ではない遊技機10であるものと判断する。
具体的に、図9において、例えば閉店時刻がB1の時刻である場合、カウント値が小さく、天井ゲーム残数が判定ゲーム残数よりも大きくなるので、当該遊技機10については、閉店時刻B1の時点で所定の特別遊技状態の当選確率が高確率ではない遊技機10であるものと判断する。
具体的に、図9において、例えば閉店時刻がB2の時刻である場合、カウント値が大きく、天井ゲーム残数が判定ゲーム残数よりも小さくなるので、当該遊技機10については、閉店時刻B2の時点で所定の特別遊技状態の当選確率が高確率であった遊技機10であるものと判断する。
具体的な数値として、例えば、天井ゲーム数を1000としたときに、判定ゲーム残数を300とすることができる。この場合、例えば閉店時刻が図9に示すB1の時刻の場合において、カウント値が200であり、天井ゲーム残数が800であるとき、この天井ゲーム残数は、判定ゲーム残数である300よりも大きい数であり、カウント値である実行ゲーム回数(200)が天井ゲーム数(1000)に近似していないため、制御部65は、当該遊技機10については、閉店時刻B1の時点で所定の特別遊技状態の当選確率が高確率ではない遊技機10であると判断する。一方、閉店時刻が図9に示すB2の時刻の場合において、カウント値が800であり、天井ゲーム残数が200であるとき、この天井ゲーム残数は、判定ゲーム残数よりも小さい数であり、カウント値である実行ゲーム回数(800)が天井ゲーム数(1000)に近似しているため、制御部65は、当該遊技機10については、閉店時刻B2の時点で所定の特別遊技状態の当選確率が高確率であった遊技機10であると判断する。
遊技機10から出力される遊技信号のうち、BB信号、RB信号、ART信号などの遊技信号は、遊技機10で実行されている遊技の状態がBB、RB、ARTなどの特別遊技状態であることを示す信号である。このため、遊技場管理装置60の制御部65は、それら遊技信号を監視することで、その遊技機10にて実行されている遊技の状態が特別遊技状態であるか否かを判定することができる。
ただし、遊技機10が遊技信号を出力するタイミングは、遊技機10の機種によって異なっている。例えば、図10に示すように、同じART信号でも、RT中にART信号を出力し続けるもの(パターンA)と、RT状態が開始した時点に1パルスのみART信号を出力するもの(パターンB)とがある。
これらのうち、パターンAの場合は、そのART信号を監視することで遊技機10の遊技状態を判定できる。つまり、ART信号を検出している間は、遊技機10の遊技状態がART状態であるものと判定し、ART信号を検出していない間は、ART状態でないものと判定できる。これに対し、パターンBの場合は、遊技機10にてART状態が継続して実行されていてもART信号がそのART状態の開始時点でのみ出力され、その後は出力されないため、遊技場管理装置60では、ART状態がいつまで継続し、いつ終了したかを把握することができない。
そこで、パターンBの場合には、ART信号検出後の差玉の推移を監視することで、当該遊技機10が閉店時刻の時点でART状態であるか否かを判定できるようにした。また、ボーナス終了後においては、実行ゲーム回数を監視することで、閉店時刻の時点で天井ゲーム数の近辺まで遊技が進行したために所定の特別遊技状態の当選確率が高確率となっている遊技機10を特別遊技状態遊技機として抽出できるようにした。
このような理由から、特別遊技状態遊技機の抽出方法に、差玉の推移にもとづく方法と天井ゲーム数にもとづく方法の二つの方法を採用することとしたものである。
なお、これら二つの方法は、両方を採用して実施してもよく、あるいは、一方のみを採用して実施してもよい。
また、それら二つの方法を併せて、「特別遊技状態遊技機抽出処理」というものとする。
「抽出自動設定」とは、現在の時刻が抽出開始可能時刻に到達した時点で、自動的に、特別遊技状態遊技機抽出処理を実行することとする設定をいう。
「抽出手動設定」とは、現在の時刻が抽出開始可能時刻に到達していること、及び、特別遊技状態遊技機抽出処理を開始するための入力操作が入力操作部63で実行されたことを条件とし、これらの条件をいずれも満たしたときに、特別遊技状態遊技機抽出処理を実行することとする設定をいう。
「終了判定値等設定画面」は、図11に示すように、設定される項目の名称(例えば、「閉店時刻」、「抽出開始可能時刻」、「ART終了判定マイナス値」、「抽出自動設定」、「抽出手動設定」)や、これら設定項目に関する時刻又は数値を入力するためのテキストボックス、「抽出自動設定」又は「抽出手動設定」のいずれか一方を設定するためのラジオボタン、入力された時刻又は数値を各設定項目の時刻又は数値として設定するための「設定」ボタンなどを表示した画面である。
この「終了判定値等設定画面」が出力表示部64に表示された状態において、店員による入力操作部63の操作により、その「終了判定値等設定画面」に表示されたテキストボックスに、「閉店時刻」等として設定すべき時刻又は数値が入力されるとともに、「抽出自動設定」のラジオボタン又は「抽出手動設定」のラジオボタンのいずれか一方が選択されて、「設定」ボタンが押されると、制御部65が、それらテキストボックスに入力された時刻又は数値を対応する「閉店時刻」等の設定項目に関連付けて記憶部62に記憶させるとともに、選択された「抽出自動設定」又は「抽出手動設定」のいずれか一方を特定して記憶部62に記憶させる。これにより、テキストボックスに入力された時刻又は数値がそれぞれ対応する「閉店時刻」、「抽出開始可能時刻」、「ART終了判定マイナス値」の時刻又は数値として設定されるとともに、選択された「抽出自動設定」又は「抽出手動設定」のいずれか一方が設定される。
この場合、制御部65が、出力表示部64に、「閉店時刻」等を入力設定するための「天井ゲーム数等設定画面」を表示させる。
「天井ゲーム数等設定画面」は、図12に示すように、設定される項目の名称(例えば、「閉店時刻」等)や、設定項目に関する時刻又は数値を入力するためのテキストボックス、「抽出自動設定」又は「抽出手動設定」のいずれか一方を設定するためのラジオボタン、入力された時刻又は数値を各設定項目の時刻又は数値として設定するための「設定」ボタンなどを表示した画面である。
なお、この「天井ゲーム数等設定画面」が出力表示部64に表示されたときの入力操作部63の操作や制御部65による設定項目の設定については、図11に示す「終了判定値等設定画面」が出力表示部64に表示されたときの入力操作部63の操作や制御部65による設定項目の設定と同様であるため、ここでの説明は、省略する。
「RAM初期化対象機種表示画面」は、特別遊技状態遊技機抽出手段として動作した制御部65により抽出された特別遊技状態遊技機を識別可能に列記した一覧表であって、図13に示すように、特別遊技状態遊技機の機種名及び台番号と、特別遊技状態遊技機ごとに、RAM初期化作業が実行されていないことを示す「未」の表示と、RAM初期化作業が実行されたことを示す「済」の表示と、これら「未」又は「済」のいずれの状態であるかを示すラジオボタンが表示された画面である。
この「RAM初期化対象機種表示画面」においては、特別遊技状態遊技機抽出手段として動作した制御部65により抽出されなかった遊技機10は、表示されない。すなわち、遊技場に設置された遊技機10のうち、閉店時刻の時点で特別遊技状態でなかった遊技機10については、「RAM初期化対象機種表示画面」に表示されないようになっている。これにより、「RAM初期化対象機種表示画面」には、RAM初期化作業を実行すべき遊技機10のみが表示されるので、その表示された遊技機10に対してのみRAM初期化作業を行えばよく、効率的なRAM初期化作業が可能となる。
また、「初期化作業実行・非実行表示」は、初期状態(特別遊技状態遊技機が抽出された後、RAM初期化作業が実行される前に、「RAM初期化対象機種表示画面」が出力表示部64に表示されたときの状態)においては、特別遊技状態遊技機のすべてについて、「未」のラジオボタンに所定のマークが表示され、「済」のラジオボタンにはマークが表示されないようになっている。
また、制御部65は、記憶部62に記憶されている特別遊技状態遊技機と、RAMクリア信号を送信してきた遊技機10とを比較する。すなわち、制御部65は、記憶部62に記憶されている特別遊技状態遊技機を参照し、RAMクリア信号を送信してきた遊技機10がその記憶されている特別遊技状態遊技機の中に存在しているか否かの検索を実行する。そして、検索の結果、RAMクリア信号を送信してきた遊技機10が記憶部62に記憶されている特別遊技状態遊技機の中に存在しているときに、この特別遊技状態遊技機をRAM初期化作業が完了した遊技機10であるものとして判定し、この遊技機10を初期化完了遊技機として検出する。
例えば、初期化完了遊技機が、「CR:aaa」という機種名のパチンコ機10b(セブン機)であって、台番号が「101番台」であるとき、制御部65は、出力表示部64に表示されている「RAM初期化対象機種表示画面」において、その「101番台」における「未」のラジオボタンに表示されていたマークを消去して、「済」のラジオボタンに所定のマークを表示させる。これにより、その「101番台」についての初期化作業実行・非実行表示が、「未」から「済」に自動的に切り換わって表示される。
この場合は、特別遊技状態遊技機として抽出された遊技機10と、これ以外の遊技機10とを、様々な表示形態(例えば、色、文字、網掛け、点滅表示など)により、視覚的に区分けした態様で表示することができる。
また、制御部65が抽出した特別遊技状態遊技機は、出力表示部64であるプリンターを動作させて所定の用紙に印字出力することができる。この場合、それら特別遊技状態遊技機は、図13又は図14に示した表示態様で印字出力してもよく、あるいは、これら図13又は図14に示した表示態様以外の表示態様で印字出力してもよい。
また、遊技場管理装置60は、制御部65が、抽出した特別遊技状態遊技機に併設された呼出ランプ30に対し、この呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であることを示す遊技状態情報信号を、通信部61を介して送信するようになっている。これにより、呼出ランプ30は、その遊技状態情報信号の受信にもとづいて、LEDからなる発光部35を点灯させて、この呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であることを報知するようになっている。
この呼出ランプ30の構成について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、呼出ランプ30は、遊技機10から出力された遊技信号やRAMクリア信号を受信して台コンピュータ40へ送信する通信手段である通信部31と、所定のプログラムやデータを記憶可能な記憶手段(例えば、不揮発性ROMなど)である記憶部32と、店員を呼び出す際に操作される呼出ボタンを有する入力操作部33と、大当り回数やスタート回数などの遊技データを表示する液晶表示器である出力表示部34と、呼出ボタンが操作されると点灯するLEDなどの発光素子からなる呼出表示手段である発光部35と、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御部36とを備えている。
制御部36は、通信部31から遊技状態情報信号を受け取ると、この遊技状態情報信号の示す遊技機10の遊技状態を判断する。そして、この遊技状態情報信号の示す遊技機10の遊技状態を、記憶部32に記憶させる。
また、制御部36は、その遊技状態情報信号の示す遊技機10の遊技状態が特別遊技状態であるときは、当該呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であるものと判断し、特別遊技状態遊技機であることを示す点灯パターンで、報知手段である発光部35を発光させる。これにより、当該呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であることを発光演出により報知することができる。
制御部36は、自ら遊技機比較手段として動作し、記憶部32に記憶されている遊技状態情報信号の示す遊技機とRAMクリア信号を送信してきた遊技機とを比較する。
制御部36は、記憶部32に記憶されている遊技状態情報信号の示す遊技機とRAMクリア信号を送信してきた遊技機が同一であるものと判断すると、発光部35の発光による報知演出の制御を終了する。これにより、発光部35が消灯する。
その後、制御部36は、記憶部32に記憶されていた遊技状態情報信号の示す情報を消去(クリア)する。
また、制御部36は、RAMクリア信号を、通信部31、台コンピュータ40、島コンピュータ50を介して、遊技場管理装置60へ送信する。
また、RAM初期化作業を行うと、当該遊技機10に併設された呼出ランプ30が消灯することから、店員は、その点灯していた呼出ランプ30が消灯した様子を視認することにより、当該遊技機10のRAM初期化作業が確実に完了したことを確認できる。
さらに、営業フロア内で呼出ランプ30が点灯している状態は、非常に目立つものであり、一見して分かるため、フロア内を見渡して、すべての呼出ランプ30が消灯していることを視認することにより、すべての特別遊技状態遊技機に対してRAM初期化作業が完了したことを容易に確認できる。
これらの特徴的な動作は、遊技場管理装置60や呼出ランプ30のそれぞれにおいて、各制御部65、36が遊技場管理装置60又は呼出ランプ30の構成各部を制御しながら特別遊技状態遊技機の抽出や表示、発光部35の点灯や消灯等といった各種機能を実行させることで実現される。
以下、遊技場管理装置60及び呼出ランプ30の有する上記機能を発揮するために当該遊技場管理装置60及び呼出ランプ30が実行する動作の手順を、「特別遊技状態遊技機判定方法」として、図16〜図20に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ここでは、「特別遊技状態遊技機判定方法」の内訳として、特別遊技状態遊技機の抽出方法として差玉の推移にもとづく抽出を行う場合の当該抽出に関する種々の情報を入力・設定するための「ART終了状態検知設定処理」、差玉の推移にもとづいて特別遊技状態遊技機を抽出するための特別遊技状態遊技機抽出処理である「ART状態遊技機抽出処理」、特別遊技状態遊技機の抽出方法として天井ゲーム数にもとづく抽出を行う場合の当該抽出に関する種々の情報を入力・設定するための「天井ゲーム数遊技機抽出設定処理」、天井ゲーム数にもとづいて特別遊技状態遊技機を抽出するための特別遊技状態遊技機抽出処理である「天井ゲーム近辺遊技機抽出処理」、点灯した呼出ランプ30を消灯するための「呼出ランプ消灯処理」のそれぞれの実行手順について、順に説明する。
遊技場管理装置60において、遊技場の店員による入力操作部63の操作により、「閉店時刻」、「抽出開始可能時刻」、「ART終了判定マイナス値」、「抽出自動・手動設定」の設定を開始するための指示が入力されると、制御部65は、出力表示部64に「終了判定値等設定画面」(図11参照)を表示させる。
なお、図16に示すフローチャートにおいては、「閉店時刻」(S10)、「抽出開始可能時刻」(S11)、「ART終了判定マイナス値」(S12)、「抽出自動・手動設定」(S13)の順に入力を実行することとなっているが、入力の順番は、図16に示す順番に限るものではなく、それらは順不同であって、いずれを先に入力してもよい。
図17に示すように、制御部65は、現在の時刻が抽出開始可能時刻に到達しているか否かを判断する(S20)。
現在の時刻が抽出開始可能時刻に到達していないときは(S20−No)、抽出開始可能時刻に到達するまで待機する。
抽出自動設定又は抽出手動設定のうち抽出手動設定が設定されているときは(S21−抽出手動設定)、制御部65は、遊技場の店員による入力操作部63の操作により特別遊技状態遊技機の抽出処理を開始するための入力操作が行われたか否かを判断する(S22)。
そして、遊技場の店員による入力操作部63の操作により特別遊技状態遊技機の抽出処理を開始するための入力操作が行われていないときは(S22−No)、S20の処理に戻る。
なお、プリンターなどの印刷装置が出力表示部64として遊技場管理装置60に設けられているときは、特別遊技状態遊技機の一覧表を、所定の用紙に印字出力させることもできる。
この遊技状態情報信号を受信した呼出ランプ30は、発光部35を点灯させることにより、当該呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であることを報知する(S25)。
また、店員は、遊技場の営業フロアへ行き、呼出ランプ30の発光部35が点灯している遊技機10を確認することで、特別遊技状態遊技機を特定できる。
そして、店員は、特別遊技状態遊技機の一台一台に対してRAMの初期化作業を実行する。これにより、特別遊技状態遊技機においては、RAMに記憶されていた特別遊技状態に関するデータがクリアされ、翌営業日には、通常遊技状態から遊技を開始することができる。
ただし、特別遊技状態遊技機判定方法には、差玉の推移にもとづいて特別遊技状態遊技機を抽出する処理の他に、天井ゲーム数にもとづいて特別遊技状態遊技機を抽出する処理もある。
この天井ゲーム数にもとづいて特別遊技状態遊技機を抽出する処理を実行する場合の特別遊技状態遊技機判定方法について、次の「(3)天井ゲーム数遊技機抽出設定処理」と「(4)天井ゲーム近辺遊技機抽出処理」にて説明する。
遊技場管理装置60において、遊技場の店員による入力操作部63の操作により、「閉店時刻」、「抽出開始可能時刻」、「天井ゲーム数」、「判定ゲーム残数」、「抽出自動・手動設定」の設定を開始するための指示が入力されると、制御部65は、出力表示部64に「天井ゲーム数等設定画面」(図12参照)を表示させる。
なお、図18に示すフローチャートにおいては、「閉店時刻」(S30)、「抽出開始可能時刻」(S31)、「天井ゲーム数」(S32)、「判定ゲーム残数」(S33)、「抽出自動・手動設定」(S34)の順に入力を実行することとなっているが、入力の順番は、図18に示す順番に限るものではなく、それらは順不同であって、いずれを先に入力してもよい。
天井ゲーム近辺遊技機抽出処理を説明するにあたり、図19に示すS40〜S42は、図17に示すART状態遊技機抽出処理のS20〜S22と同じ内容であるため、ここでの説明は、省略する。
また、制御部65は、遊技状態情報信号を、特別遊技状態遊技機に併設された呼出ランプ30へ送信する。
この遊技状態情報信号を受信した呼出ランプ30は、発光部35を点灯させることにより、当該呼出ランプ30が併設された遊技機10が特別遊技状態遊技機であることを報知する(S45)。
そして、店員は、特別遊技状態遊技機の一台一台に対してRAMの初期化作業を実行する。これにより、特別遊技状態遊技機においては、RAMに記憶されていた特別遊技状態に関するデータがクリアされ、翌営業日には、通常遊技状態から遊技を開始することができる。
図20に示すように、呼出ランプ30の制御部36は、通信部31がRAMクリア信号を受信したか否かを判断する(S50)。
通信部31がRAMクリア信号を受信していないときは(S50−No)、通信部31がRAMクリア信号を受信するまで待機する。
一方、通信部31がRAMクリア信号を受信したときは(S50−Yes)、
制御部36は、記憶部32に記憶されている特別遊技状態遊技機を参照し、RAMクリア信号を送信してきた遊技機10が特別遊技状態遊技機であるか否かを判断する(S51)。
一方、RAMクリア信号を送信してきた遊技機10が特別遊技状態遊技機であるときは(S51−Yes)、制御部36は、発光部35の発光による報知演出の制御を終了する。これにより、発光部35が消灯する(S52)。
そして、店員は、呼出ランプ30の発光部35が点灯している遊技機10に対してRAM初期化作業を実行し、遊技場に設置された呼出ランプ30のすべてが消灯するようにそのRAM初期化作業を実行することにより、すべての特別遊技状態遊技機に対してRAM初期化作業を実行することができる。特に、遊技場において、点灯している呼出ランプ30は、非常に目立つので、RAM初期化作業の取りこぼしをなくすことができ、特別遊技状態や所定の特別遊技状態の高確率状態を翌営業日に持ち越さないようにすることができる。
また、抽出した特別遊技状態遊技機に併設された呼出ランプを点灯させることにより、遊技場の営業フロア内で、特別遊技状態遊技機を容易に見つけ出すことができる。
しかも、所定の遊技信号を参照することにより特定遊技状態遊技機を抽出することとしたので、RAM初期化作業により初期化すべき特別遊技状態を示す信号を出力しない遊技機又はその信号を当該特別遊技状態の移行時にしか出力しない遊技機についても上記抽出を確実に行うことができる。
すなわち、上述した特許文献1,2に示されるような従来のRAM初期化作業においては、次のような問題があった。
例えば、遊技場に設置されているすべての遊技機に対してRAM初期化作業を実行すると、遊技機の一台一台に対してその作業を行っていくことになるため、その作業が完了するまでに相当の時間を要することとなっていた。しかも、この方法では、閉店時刻に高確率状態でなかった遊技機に対してもその作業を実行することになるため、効率の悪いものとなっていた。
ここで、このRAM初期化作業の効率を上げるための方法として、次の方法が考えられる。例えば、遊技場に設置されている遊技場管理装置に、遊技機ごとの遊技状態をレイアウト表示させ、この表示内容を遊技場の店員が確認することにより、RAM初期化作業が必要な遊技機とそうでない遊技機とを選別可能とすることが考えられる。
遊技場管理装置とは、各遊技機から所定の遊技信号を収集し、遊技に関する所定のデータを集計する情報処理装置(いわゆるホールコンピュータ)をいい、この遊技場管理装置に設けられた液晶ティスプレイなどの表示手段に、遊技機ごとの稼動状況、例えば、特賞中,確変中,稼動中などの情報を表示可能とするものである(例えば、特開2004−089395号公報)。
この方法によれば、遊技場の店員は、遊技場管理装置の表示手段にレイアウト表示された遊技機ごとの遊技状態を確認することで、RAM初期化作業が必要な遊技機とそうでない遊技機とを選別できる。
ところが、その遊技場管理装置に表示される情報は、特賞中,確変中,稼動中などの稼動状況を示す情報であって、RAM初期化作業を必要とする遊技機を抽出した情報ではなかった。このため、遊技場の店員は、その表示された稼動状況にもとづいてRAM初期化作業を必要とするか否かを自ら判断しなければならなかった。このように店員による判断が介在すると、その選別を誤る可能性があり、例えば、RAM初期化作業が必要と判断すべき遊技機を必要でない遊技機であるものと判断してしまい、RAM初期化作業を実行しないで翌営業日を迎えてしまうことも考えられる。そうすると、その遊技機は営業開始時から高確率状態で遊技を開始することから、遊技場が損害を被りやすい状態になってしまうという問題があった。
また、遊技機の中には、遊技者に有利な遊技状態である特別遊技状態に移行した場合に、その特別遊技状態であることを示す信号を、その特別遊技状態が実行されている期間のうちの所定のタイミング(例えば、当該特別遊技状態への移行時、移行から所定時間経過後のタイミング、あるいは、当該期間のうちの一部の期間など)で出力し、それ以外の期間では、当該信号を出力しないものがあった。このような遊技機に対しては、その信号を監視したとしても、その特別遊技状態がいつまで継続し、いつの時点で終了したのかを正確に把握することができない。
このため、このような遊技機が複数又は多数設置された遊技場では、上記信号を監視するのではなく、店員が閉店間際に各遊技機の状況を一台一台見てまわって上記作業を必要とする遊技機かどうかを判断するか、あるいは、そのような見まわり作業を行わずに全ての遊技機に対して上記作業を行うか、のいずれかの方法しか取ることができないことから、依然として店員の作業負担が大きいものとなっていた。
これに対して、本発明によれば、RAMの初期化作業が必要な遊技機と必要でない遊技機とを容易かつ確実に選別可能とするとともに、遊技場の店員によるRAM初期化作業の負担を軽減可能とし、かつ、RAM初期化作業により初期化すべき特別遊技状態を示す信号を出力しない遊技機又はその信号を当該特別遊技状態の移行時にしか出力しない遊技機についてもRAMの初期化作業が必要な遊技機であるか否かを確実に判定することが可能となる。
例えば、上述した実施形態においては、スロットマシンにおける特別遊技状態として、レギュラーボーナスゲーム(RB)、ビッグボーナスゲーム(BB)、アシストタイム(AT)、リプレイタイム(RT)、アシストリプレイタイム(ART)を挙げたが、例えば、短期間にメダルが増加する状態ではなく、遊技回数が多くなるにつれて段々とメダルが増加する状態を特別遊技状態として定義することもできる。
さらに、上述した実施形態においては、特別遊技状態遊技機判定方法を実行する装置として遊技場管理装置を挙げたが、その特別遊技状態遊技機判定方法を実行する装置は、遊技場管理装置に限るものではなく、遊技場に導入された遊技場システムに接続可能な装置を遊技用装置として特別遊技状態遊技機判定方法を実行させることができる。この遊技用装置の具体例としては、例えば、呼出ランプ、台コンピュータ、島コンピュータ、遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機、景品交換に関する情報を管理する景品交換装置、所定の遊技情報を表示する遊技情報表示装置などを挙げることができる。
10 遊技機
10a スロットマシン
10b パチンコ機
30 呼出ランプ(遊技用表示機)
31 通信部
32 記憶部
35 発光部
36 制御部
60 遊技場管理装置(ホールコンピュータ)
61 通信部
62 記憶部
63 入力操作部
64 出力表示部
65 制御部
Claims (8)
- 遊技場に設置され、通常遊技状態と、当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態と、に制御可能な複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であると共に、前記複数の遊技機のそれぞれに対応付けられ、所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別遊技状態であったことを示す所定の報知を実行可能な複数の遊技場用装置と通信可能な遊技用装置であって、
前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技状態を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において前記特別遊技状態であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、
前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた遊技場用装置に対して、前記所定の信号を送信可能な送信手段と、
を備えたことを特徴とする遊技用装置。 - 前記遊技機から前記遊技信号として送信される前記遊技機に投入された遊技媒体の数量を示す投入信号と、前記遊技機から前記遊技信号として送信される前記遊技機から払い出された遊技媒体の数量を示す払出信号と、に基づいて、前記遊技機における獲得遊技媒体数を算出可能な算出手段を備え、
前記判定手段は、前記算出手段により算出された獲得遊技媒体数が、前記遊技場の閉店前における第1時期よりも閉店後における第2時期の方が増加している遊技機を、前記遊技場の閉店時刻において前記特別遊技状態であった遊技機として判定可能である
ことを特徴とする請求項1記載の遊技用装置。 - 遊技場に設置され、通常遊技状態と、当該通常遊技状態において特定回数の遊技が行われることに基づいて移行可能な当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態と、に制御可能な複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であると共に、前記複数の遊技機のそれぞれに対応付けられ、所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特定回数未満の回数である特別回数の遊技が行われることで、前記特別遊技状態に移行可能であったことを示す所定の報知を実行可能な複数の遊技場用装置と通信可能な遊技用装置であって、
前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技回数を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別回数の遊技が行われることで前記特別遊技状態に移行可能であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、
前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた遊技場用装置に対して、前記所定の信号を送信可能な送信手段と、
を備えたことを特徴とする遊技用装置。 - 前記遊技場の管理者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段が管理者により所定の操作が行われたことに基づいて、前記特別回数を所定の数値に設定可能な設定手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の遊技用装置。 - 遊技場に設置され、通常遊技状態と、当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態と、に制御可能な遊技機に対応付けられると共に、当該遊技機を含む複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であり、前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技状態を判定可能な判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において前記特別遊技状態であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた遊技場用装置に対して、所定の信号を送信可能な送信手段と、を備える遊技用装置と通信可能な遊技場用装置であって、
前記所定の信号を受信可能な受信手段と、
前記受信手段が前記所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別遊技状態であったことを示す所定の報知を実行可能な報知手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用装置。 - 遊技場に設置され、通常遊技状態と、当該通常遊技状態において特定回数の遊技が行われることに基づいて移行可能な当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態と、に制御可能な遊技機に対応付けられると共に、当該遊技機を含む複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であり、前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技回数を判定可能な判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において、前記特定回数未満の回数である特別回数の遊技が行われることで前記特別遊技状態に移行可能であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた遊技場用装置に対して、所定の信号を送信可能な送信手段と、を備える遊技用装置と通信可能な遊技場用装置であって、
前記所定の信号を受信可能な受信手段と、
前記受信手段が前記所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別回数の遊技が行われることで、前記特別遊技状態に移行可能であったことを示す所定の報知を実行可能な報知手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用装置。 - 遊技場に設置され、遊技信号を送信可能な複数の遊技機と、当該複数の遊技機のそれぞれに対応付けられた複数の遊技場用装置と、当該複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であると共に、当該複数の遊技場用装置と通信可能な遊技用装置と、を備えた遊技用システムであって、
前記複数の遊技機は、通常遊技状態と、当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態とに制御可能な遊技状態制御手段を備え、
前記遊技用装置は、
前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技状態を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において前記特別遊技状態であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、
前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた前記遊技場用装置に対して、所定の信号を送信可能な送信手段と、
を備え、
前記複数の遊技場用装置は、前記送信手段が送信した前記所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別遊技状態であったことを示す所定の報知を実行可能な報知手段を備える
ことを特徴とする遊技用システム。 - 遊技場に設置され、遊技信号を送信可能な複数の遊技機と、当該複数の遊技機のそれぞれに対応付けられた複数の遊技場用装置と、当該複数の遊技機から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計可能であると共に、当該複数の遊技場用装置と通信可能な遊技用装置と、を備えた遊技用システムであって、
前記複数の遊技機は、通常遊技状態と、当該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態とに制御可能な遊技状態制御手段を備え、
前記特別遊技状態は、前記通常遊技状態において特定回数の遊技が行われることに基づいて移行可能な遊技状態であり、
前記遊技用装置は、
前記複数の遊技機のそれぞれについて、前記遊技場の閉店時刻における遊技回数を判定可能な判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技場の閉店時刻において、前記特定回数未満の回数である特別回数の遊技が行われることで前記特別遊技状態に移行可能であった遊技機を抽出可能な遊技機抽出手段と、
前記遊技機抽出手段によって抽出された遊技機に対応付けられた遊技場用装置に対して、所定の信号を送信可能な送信手段と、
前記複数の遊技場用装置は、前記送信手段が送信した前記所定の信号を受信したことに基づいて、対応付けられた遊技機が、前記遊技場の閉店時刻において、前記特別回数の遊技が行われることで、前記特別遊技状態に移行可能であったことを示す所定の報知を実行可能な報知手段を備える
ことを特徴とする遊技用システム。
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