JP6058923B2 - シームレスカプセル製造方法及びシームレスカプセル製造装置 - Google Patents

シームレスカプセル製造方法及びシームレスカプセル製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ゼラチン等を含む皮膜によって被覆されるシームレスカプセルの製造技術に関し、特に、ノズルから噴出された液滴を硬化用液中にて冷却・硬化させて製造されるシームレスカプセルの製造方法および装置に関する。
医薬品等に用いられるシームレスカプセルの多くは、従来より滴下法と呼ばれる製法によって製造されている。この滴下法は多重ノズルを用いて行われ、2層のカプセルの場合、内側にカプセル芯液の吐出口、外側に皮膜液の吐出口を配した二重ノズルが使用される。二重ノズルの先端からは芯液と皮膜液が硬化用液中に放出され、ノズルに付加された振動により液滴に分離される。硬化用液中に分離・放出された液滴は、その表面張力によって球形となり、この液滴を一定速度で還流する硬化用液中で冷却、凝固させることにより、球形のシームレスカプセルが形成される。
一方、このようなシームレスカプセルの生産量を増加させるためには、ノズルの個数を増やせば良いことは勿論であるが、ノズル1個当たりの生産性を上げることが重要となる。そして、ノズル当たりの生産性向上のためには、原料液の供給速度や、液滴を分離させるための振動数を上げる必要があり、そのためには、冷却液(硬化用液)の供給速度も同時に上げなければならない。ところが、装置構成を変えることなく冷却液の速度を高めると、その分、液滴が形成管中を通る時間が短くなり、液滴の冷却が不十分な状態となる。このため、液滴が完全にゲル化せず、変形や破裂、付着、偏肉等の不具合が生じてしまうおそれがある。つまり、不具合を招来することなく生産量を増加させるには、冷却液の供給速度を上げつつも、液滴の冷却時間をある程度以上確保する必要がある。
このような不具合を回避すべく、冷却液の供給速度を上げつつ冷却時間を確保する方法としては、形成管を長くする方法と、特許文献1のように、配管にて液滴を螺旋状に運動させながら落下させる方法が挙げられる。形成管を長くすれば、液速度が速くとも、冷却時間を確保でき、生産性を上げつつもゲル化不足による不良発生を抑えることが可能となる。また、特許文献1のような方法によれば、形成管を長くすることなく、液滴の移動経路を長くすることができ、その分、冷却時間を長く確保することが可能となる。
特許第3159724号公報
しかしながら、前述のように形成管を長くすると、それだけ装置が大型化してしまうという問題が生じる。また、特許文献1の方法によれば、装置を大型化せずに生産量をある程度上げることはできるものの、螺旋運動によって、液滴に変形や偏肉が生じ、不良カプセルの発生頻度が高くなってしまうという問題がある。
シームレスカプセルの元となる液滴は、冷却と共にゲル化が進行するため、ノズルから分離放出されてしばらくの間は穏やかに冷却されることが好ましく、急激な速度変化や横方向への移動は避けた方が良い。しかしながら、特許文献1の装置では、ノズルから放出された液滴が、放出直後から螺旋状の落下運動を行ったり、きついカーブのエルボにて運動方向を急激に変えられたりするため、硬化前に変形や偏肉が生じてしまうおそれがある。また、形成管の大径部分では、冷却液が渦を巻いているため、放出直後の未硬化の液滴がその渦に巻き込まれると、そこにかなりの衝撃が加わり、変形・偏肉の一因ともなる。
本発明の目的は、装置の大型化を招くことなくシームレスカプセルの生産量を増大させることができ、しかも、変形や偏肉等の不良発生を抑えることが可能なシームレスカプセルの製造方法・装置を提供することにある。
本発明のシームレスカプセル製造方法は、ノズルから硬化用液中に液滴を吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させてシームレスカプセルを製造するシームレスカプセルの製造方法であって、前記ノズルの下方に配置され垂直方向に延びる直管状の回転しない第1形成管内に前記液滴を吐出し、該液滴を前記第1形成管内の前記硬化用液中にて落下させて冷却した後、前記第1形成管の下端に該第1形成管に対して回転可能に設けられた回転放出手段から、前記液滴を前記形成管よりも大径に形成された第2形成管内に前記回転放出手段を回転させつつ放出し、前記第2形成管内の前記硬化用液中に前記液滴を周方向に散開させつつ垂直方向に落下させ、前記第2形成管は、上方に設けられ内径が一定の円筒部と、該円筒部の下側に設けられ上下方向に沿って内径が減少するテーパ部と、を有し、前記第1形成管のストレート部分の長さSLは、前記回転放出手段の下端から前記テーパ部上端までの長さRLよりも大きい(SL>RL)であることを特徴とする。
本発明にあっては、液滴をまず、直管状の第1形成管にてある程度硬化させる。その後、回転放出手段によって、液滴を大径の第2形成管内に散らばらせ、第2形成管内をゆっくりと落下させる。これにより、長大な形成管や螺旋運動を用いることなく、液滴に対して穏やかな冷却硬化が行うことが可能となり、カプセルの変形や偏肉、破裂等の発生を抑えつつ高品質のシームレスカプセルを製造でき、シームレスカプセルの生産性向上も図られる。
前記シームレスカプセル製造方法において、前記第1形成管のストレート部分の長さSLを800〜2000mmに設定しても良い。また、前記第1形成管内にて前記液滴のゲル化をある程度進行させた後、該液滴を前記第2形成管内に放出するようにしても良い。さらに、前記回転放出手段を5〜50rpmにて回転駆動し、前記液滴を前記回転放出手段から直下に放出し垂直方向に落下させるようにしても良い。
本発明のシームレスカプセル製造装置は、ノズルから硬化用液中に液滴を吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させてシームレスカプセルを製造するシームレスカプセルの製造装置であって、前記ノズルの下方に配置され、前記液滴が吐出される直管状の回転しない第1形成管と、前記第1形成管の下端に該第1形成管に対して回転可能に設けられた回転放出手段と、前記第1形成管の下方に配置され、前記第1形成管よりも大径に形成されると共に、前記回転放出手段から前記液滴が放出される第2形成管と、を備え、前記第2形成管は、上方に設けられ内径が一定の円筒部と、該円筒部の下側に設けられ上下方向に沿って内径が減少するテーパ部と、を有し、前記第1形成管のストレート部分の長さSLは、前記回転放出手段の下端から前記テーパ部上端までの長さRLよりも大きい(SL>RL)であり、前記第2形成管内には、前記第1形成管内にて冷却された前記液滴が前記回転放出手段を回転させつつ放出され、前記液滴は、該第2形成管内の前記硬化用液中にて、周方向に散開しつつ垂直方向に落下することを特徴とする。
本発明にあっては、直管状の第1形成管と、回転放出手段、および、第2形成管を設け、第2形成管内に、第1形成管内にて冷却された液滴を回転放出手段を回転させつつ放出し、第2形成管内の硬化用液中にて、液滴を周方向に散開させつつ垂直方向に落下させるようにしたので、液滴を第1形成管にてある程度硬化させた後、回転放出手段によって、液滴を大径の第2形成管内に散らばらせ、第2形成管内をゆっくりと落下させることが可能となる。これにより、長大な形成管や螺旋運動を用いることなく、液滴に対して穏やかな冷却硬化が行うことが可能となり、カプセルの変形や偏肉、破裂等の発生を抑えつつ高品質のシームレスカプセルを製造でき、シームレスカプセルの生産性向上も図られる。
前記シームレスカプセル製造装置において、前記第1形成管のストレート部分の長さSLを800〜2000mmに設定しても良い。
また、前記回転放出手段により、前記第1形成管内にてゲル化がある程度進行した状態の前記液滴を前記第2形成管内に放出するようにしても良い。
本発明のシームレスカプセル製造方法によれば、直管状の第1形成管内に液滴を吐出し、この液滴を第1形成管内の硬化用液中にて落下させて冷却した後、形成管の下端に回転可能に設けられた回転放出手段から、回転放出手段を回転させつつ、第2形成管内に液滴を放出し、第2形成管内の硬化用液中に液滴を周方向に散開させて垂直方向に落下させるようにしたので、第1形成管にてある程度硬化した液滴を第2形成管内にてゆっくりと落下させ硬化させることが可能となる。これにより、長大な形成管や螺旋運動を用いることなく、液滴に対して穏やかな冷却硬化が行うことが可能となり、カプセルの変形や偏肉、破裂等の発生を抑えつつ高品質のシームレスカプセルを製造でき、シームレスカプセルの生産性向上も図られる。
本発明のシームレスカプセル製造装置によれば、直管状の第1形成管と、回転放出手段、および、第2形成管を設け、第2形成管内に、第1形成管内にて冷却された液滴を回転放出手段を回転させつつ放出し、第2形成管内の硬化用液中にて、液滴を周方向に散開させつつ垂直方向に落下させるようにしたので、第1形成管にてある程度硬化した液滴を第2形成管内にてゆっくりと落下させ硬化させることが可能となる。これにより、長大な形成管や螺旋運動を用いることなく、液滴に対して穏やかな冷却硬化が行うことが可能となり、カプセルの変形や偏肉、破裂等の発生を抑えつつ高品質のシームレスカプセルを製造でき、シームレスカプセルの生産性向上も図られる。
本発明の一実施形態であるシームレスカプセル製造装置の構成を示す説明図である。 図1のシームレスカプセル製造装置における回転エルボ部の構成を示す説明図である。構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態であるシームレスカプセル製造装置1の構成を示す説明図であり、本発明のシームレスカプセル製造方法は当該装置にて実施される。当該シームレスカプセル製造装置1は、多重構造のノズルを備えた液中ノズル式の装置となっており、この多重ノズル2(以下、ノズル2と略記する)からカプセル形成管3内に液滴を吐出してシームレスカプセルSCを製造する。
図1に示すように、ノズル2の先端部は、カプセル形成管3の上端部に挿入設置されている。カプセル形成管3の上端部は、冷却液供給管4、オーバーフロー管5と共に、冷却液流入部6を構成している。冷却液流入部6は、上記の3つの管3,4,5を同心状に配した三重管構造となっている。冷却液供給管4には、管路7を介して、図示しないポンプよって冷却液(硬化用液)8が供給される。カプセル形成管3は、冷却液供給管4の内側に配されており、カプセル形成管3から冷却液8が流入する。オーバーフロー管5は、冷却液供給管4の外側に配されており、余剰の冷却液8はオーバーフロー管5から適宜排出され、リターン管9を介して、図示しない冷却液タンクに戻される。
ノズル2の先端部は、カプセル形成処理中は冷却液8内に没した状態となり、芯液(内層液)と皮膜液(外層液)が二層状態で冷却液8中に吐出される。芯液は、図示しない芯液用タンクに貯留され、芯液供給チューブ11を介してノズル2に圧送・供給される。皮膜液も芯液同様、図示しない皮膜液用タンクに貯留され、皮膜液供給チューブ12を介してノズル2に圧送・供給される。ノズル2には加振装置13より振動が付与され、ノズル2から冷却液8中に吐出された二層液はこの振動により適宜切断される。これにより、カプセル形成管3内には、皮膜液によって芯液の全周囲を被覆した多層液滴14(以下、適宜、液滴14と略記する)が形成される。この液滴14は、カプセル形成管3中の冷却液8によって冷却硬化され、球形のシームレスカプセルSCが形成される。
ここで、当該シームレスカプセル製造装置1では、カプセル形成管3が、小径のストレート形成管(第1形成管)21と、大径のロータリー形成管(第2形成管)22とから構成されている。ストレート形成管21は直管状に形成されており、下方に向かって垂直に延びている。ロータリー形成管22は、ストレート形成管21の下方に配置されており、ストレート形成管21より大径の直立円筒状に形成されている。
ストレート形成管21は、ノズル2が挿入され液滴が吐出される導入管21aと、導入管21aの下方に取り付けられた延伸管21bと、延伸管21bの下方に連結部23を介して接続された延伸管21cとから構成されている。延伸管21cの先端部には、「く」の字状に屈曲形成された回転エルボ部(回転放出手段)24が設けられている。シームレスカプセル製造装置1では、カプセル形成管3のストレート部分の長さSLは、800〜2000mm(好ましくは、1000〜1800mm)となっている。
図2は、回転エルボ部24の構成を示す説明図である。図2に示すように、回転エルボ部24は、延伸管21cの下端部に接続されており、ロータリー形成管22内に配置されている。回転エルボ部24は、延伸管21cに対して回転自在となっており、モータ27によって回転駆動される。回転エルボ部24とモータ27は減速機構28を介して接続されており、モータ27の回転に伴い、回転エルボ部24はロータリー形成管22内にて水平方向に回転する。シームレスカプセル製造装置1では、回転エルボ部24の屈曲角Ea(延伸管21cの中心線Oと回転エルボ部24の下端線との為す角)が120°〜160°(好ましくは、120°〜135°)、ストレート形成管21の内径Sdと回転エルボ部24の出口径Edの比Sd/Edが0.8〜1.2(好ましくは、0.9〜1.0)となっている。また、回転エルボ部24は、回転数5〜50rpm(好ましくは、29〜40rpm)にて回転駆動される。
ロータリー形成管22は、上方に設けられ内径が一定の円筒部22aと、円筒部22aの下側に設けられ軸方向(上下方向)に沿って内径が減少するテーパ部22bとから構成されている。ここでは、円筒部22aの内径Rdとストレート形成管21の内径Sdの比Sd/Rdは、4.0〜10.0(好ましくは、5.0〜8.0)となっている。また、回転エルボ部24の下端からテーパ部22b上端までの長さRLと円筒部22aの内径Rdとの比RL/Rdは、1.0〜2.5(好ましくは、1.2〜1.8)となっている。円筒部22aの上面にはモータ27が、円筒部22a内の上部には回転エルボ部24がそれぞれ配されている。テーパ部22bの下端は、冷却液排出口25となっている。前述の冷却液流入部6から流入した冷却液8は、この冷却液排出口25から排出され、冷却液排出管26を介して、図示しない冷却液タンクに戻される。
このようなシームレスカプセル製造装置1では、次のようにして球形のシームレスカプセルSCが製造される。まず、芯液用タンクおよび皮膜液用タンクからそれぞれ供給された芯液と皮膜液は、加振装置13によって加振されるメンブレン(図示せず)により振動を加えられ、ノズル2から多層液滴14となって冷却液8中に吐出される。この液滴14は、そのままストレート形成管21内を落下する。その際、当該装置では、カプセル形成管3のストレート部分の長さSLが800〜2000mmに設定されており、液滴14は、この長さSLの部位にて冷却液8中を静かに落下し、ゲル化が促進される。ストレート形成管21内にてある程度ゲル化が進行した液滴14は、回転エルボ部24に流入する。
前述のように、回転エルボ部24は、緩い角度(120°〜160°)に形成されており、回動管21cのストレート部分との内径差も小さい(Sd/Ed=0.8〜1.2)。このため、回転エルボ部24に至った液滴14は、緩やかに、かつ、速度変化も小さく進行方向が変更される。そして、ゆっくりと回る(5〜50rpm)回転エルボ部24から、ロータリー形成管22の円筒部22a内に静かに放たれる。液滴14は、中心部に比して流速の小さい円筒部22aの周辺領域(周壁29の近傍)に落ち、ゆっくりと穏やかにロータリー形成管22内をまっすぐ落下する。なお、液滴14に対しては、回転エルボ部24の回転に伴う周方向への速度成分がわずかに作用するが、当該装置では回転数や速度差が抑えられているため、その影響は微小であり、液滴14は、回転エルボ部24の先端からほぼ直下に落下する。これにより、液滴14は、周方向に散らばりながら、ロータリー形成管22の周辺領域にてゆっくりと落下し、ゲル化される。円筒部22a内を落下する液滴14は、冷却硬化され、やがてテーパ部22bに至り、流速を早めながら冷却液排出口25から球形のシームレスカプセルSCとなって排出、回収される。
このように、本発明によるシームレスカプセルの製造方法および装置では、液滴14をまず、直管状のストレート形成管21にてある程度硬化させる。その後、回転エルボ部24によって、液滴14を大径のロータリー形成管22内に環状に散らばらせ、ロータリー形成管22内をゆっくりと直下に落下させる。すなわち、液滴14は、ストレート形成管21にてゲル化がある程度進行した状態で、ロータリー形成管22内に放出される。その際、液滴14は、周方向に沿って散開された状態でロータリー形成管22内に放出され、その後、冷却液8中をゆっくりと垂直方向に落下し硬化する。
これにより、長大な形成管や螺旋運動を用いることなく、液滴14に対して穏やかな冷却硬化を行うことができ、カプセルの変形や偏肉、破裂等の発生を抑えつつシームレスカプセルを製造することが可能となる。また、当該装置では、ロータリー形成管22内に液滴14を環状に散らばらせて落下させるため、液滴相互の付着凝集も防止できる。従って、本発明によれば、装置の大型化を招来することなく、高品質のシームレスカプセルを効率良く得ることが可能となる。
本発明は前述のような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の各種数値はあくまでも一例であり、その値は適宜変更し得ることは言うまでもない。また、前述の実施形態では、二重ノズルを用いた装置を例に取って説明したが、液滴吐出用のノズルは二重ノズルには限定されず、三重以上の多重ノズルでも良い。なお、多重ノズルではなく、1層のみの液滴を噴出する単ノズルであっても勿論良い。また、多層液滴の生成のために必要な振動方式も様々なものを利用できる。さらに、シームレスカプセルの多層液滴の内層および外層の成分などについても任意である。加えて、硬化用液供給筒などの構造も、前記実施例以外の他の構造を適宜採用可能である。
1 シームレスカプセル製造装置
2 多重ノズル(ノズル)
3 カプセル形成管
4 冷却液供給管
5 オーバーフロー管
6 冷却液流入部
7 管路
8 冷却液(硬化用液)
9 リターン管
11 芯液供給チューブ
12 皮膜液供給チューブ
13 加振装置
14 多層液滴
21 ストレート形成管(第1形成管)
21a 導入管
21b 延伸管
21c 延伸管
22 ロータリー形成管(第2形成管)
22a 円筒部
22b テーパ部
23 連結部
24 回転エルボ部(回転放出手段)
25 冷却液排出口
26 冷却液排出管
27 モータ
28 減速機構
29 周壁
SC シームレスカプセル
O 回動管中心線
Ea 回転エルボ部屈曲角
Ed 回転エルボ部出口径
Rd ロータリー形成管円筒部の内径
Sd ストレート形成管の内径
RL 回転エルボ部の下端からロータリー形成管のテーパ部上端までの長さ
SL ストレート形成管のストレート部分の長さ

Claims (7)

  1. ノズルから硬化用液中に液滴を吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させてシームレスカプセルを製造するシームレスカプセルの製造方法であって、
    前記ノズルの下方に配置され垂直方向に延びる直管状の回転しない第1形成管内に前記液滴を吐出し、該液滴を前記第1形成管内の前記硬化用液中にて落下させて冷却した後、
    前記第1形成管の下端に該第1形成管に対して回転可能に設けられた回転放出手段から、前記液滴を前記形成管よりも大径に形成された第2形成管内に前記回転放出手段を回転させつつ放出し、
    前記第2形成管内の前記硬化用液中に前記液滴を周方向に散開させつつ垂直方向に落下させ
    前記第2形成管は、上方に設けられ内径が一定の円筒部と、該円筒部の下側に設けられ上下方向に沿って内径が減少するテーパ部と、を有し、
    前記第1形成管のストレート部分の長さSLは、前記回転放出手段の下端から前記テーパ部上端までの長さRLよりも大きい(SL>RL)であることを特徴とするシームレスカプセル製造方法。
  2. 請求項1記載のシームレスカプセル製造方法において、
    前記第1形成管のストレート部分の長さSLが800〜2000mmであることを特徴とするシームレスカプセル製造方法。
  3. 請求項1又は2記載のシームレスカプセル製造方法において、
    前記第1形成管内にて前記液滴のゲル化をある程度進行させた後、該液滴を前記第2形成管内に放出することを特徴とするシームレスカプセル製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のシームレスカプセル製造方法において、
    前記回転放出手段は、5〜50rpmにて回転駆動され、前記液滴は、前記回転放出手段から直下に放出され垂直方向に落下することを特徴とするシームレスカプセル製造方法。
  5. ノズルから硬化用液中に液滴を吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させてシームレスカプセルを製造するシームレスカプセルの製造装置であって、
    前記ノズルの下方に配置され、前記液滴が吐出される直管状の回転しない第1形成管と、
    前記第1形成管の下端に該第1形成管に対して回転可能に設けられた回転放出手段と、
    前記第1形成管の下方に配置され、前記第1形成管よりも大径に形成されると共に、前記回転放出手段から前記液滴が放出される第2形成管と、を備え、
    前記第2形成管は、上方に設けられ内径が一定の円筒部と、該円筒部の下側に設けられ上下方向に沿って内径が減少するテーパ部と、を有し、
    前記第1形成管のストレート部分の長さSLは、前記回転放出手段の下端から前記テーパ部上端までの長さRLよりも大きい(SL>RL)であり、
    前記第2形成管内には、前記第1形成管内にて冷却された前記液滴が前記回転放出手段を回転させつつ放出され、前記液滴は、該第2形成管内の前記硬化用液中にて、周方向に散開しつつ垂直方向に落下することを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  6. 請求項5記載のシームレスカプセル製造装置において、
    前記第1形成管のストレート部分の長さSLが800〜2000mmであることを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
  7. 請求項5又は6記載のシームレスカプセル製造装置において、
    前記回転放出手段は、前記第1形成管内にてゲル化がある程度進行した状態の前記液滴を前記第2形成管内に放出することを特徴とするシームレスカプセル製造装置。
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