JP6056647B2 - 軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 - Google Patents
軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6056647B2 JP6056647B2 JP2013101565A JP2013101565A JP6056647B2 JP 6056647 B2 JP6056647 B2 JP 6056647B2 JP 2013101565 A JP2013101565 A JP 2013101565A JP 2013101565 A JP2013101565 A JP 2013101565A JP 6056647 B2 JP6056647 B2 JP 6056647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- bearing steel
- steel
- cooling
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims description 76
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims description 76
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 17
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 43
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 41
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 39
- 238000000137 annealing Methods 0.000 claims description 29
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 23
- 229910001562 pearlite Inorganic materials 0.000 claims description 15
- 230000009466 transformation Effects 0.000 claims description 11
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 12
- 229910001567 cementite Inorganic materials 0.000 description 6
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- KSOKAHYVTMZFBJ-UHFFFAOYSA-N iron;methane Chemical compound C.[Fe].[Fe].[Fe] KSOKAHYVTMZFBJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 5
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 5
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 3
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 3
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 3
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 2
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 2
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 2
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 2
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 2
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 2
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 2
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001563 bainite Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000010273 cold forging Methods 0.000 description 1
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000005496 eutectics Effects 0.000 description 1
- 238000007542 hardness measurement Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000006911 nucleation Effects 0.000 description 1
- 238000010899 nucleation Methods 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 238000005204 segregation Methods 0.000 description 1
- 238000010583 slow cooling Methods 0.000 description 1
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 1
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 1
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
ここに、鋸切性とは、鋸切作業に要する作業工数の低さのことを意味し、また作業工数とは、鋸切に要する時間および鋸刃の劣化に伴う鋸刃交換作業時間を意味する。この鋸切性は、鋼材の硬度と強い相関があり、鋼材のビッカース硬度Hvが270以下であれば十分な鋸切性を有していると言える。
特許文献1では、圧延温度および圧下率を制御することによって処理時間の短縮化を図っている。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、圧延方法を工夫するのみであり、圧延後の軟化焼鈍条件と組み合わせて最適化を図ったものではないことから、軟化焼鈍時間の短縮効果に乏しい。加えて、熱追従性の観点から直径が60mmまでの比較的細径の棒鋼のみが適用対象となっており、さらなる適用範囲の拡大が望まれていた。
近年では、風力発電用の大型軸受部品の需要が高まっており、そのような部品は大型であるため、冷間鍛造ではなく熱間鍛造で製造されるのが一般的である。この熱間鍛造前には、丸棒の長さを調節するための鋸切断を行う。この鋸切断を行う場合、上記した特許文献1〜3に記載のような、冷間鍛造性を担保するために厳密な条件下で行う、球状化焼鈍は必ずしも必要としていない。むしろ、高まる鋼材需要に対応するために大量生産性が要求され、かような要求と鋸切断の容易性(以下、鋸切性という)とを両立させることの方が重要になっている。
本発明は、上記の知見に立脚するものである。
1.質量%で、
C:0.7〜1.3%、
Si:0.2〜1.0%、
Mn:0.1〜1.5%、
Al:0.01〜0.2%、
Cr:0.5〜2.5%、
N:0.01%以下および
O:0.003%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物になる鋼素材を、仕上げ圧延温度:700〜900℃として圧延した後、550℃以下までの冷却によりパーライト変態させラメラー間隔が0.2〜0.4μmのパーライト組織を得、ついで得られた圧延材に対して、軟化焼鈍を施すに際し、少なくとも700℃以上の温度域の加熱速度を10〜100℃/hとして720〜850℃まで加熱し、ついで少なくとも800℃から550℃までの温度域の冷却速度を0.017〜2℃/sとして冷却することを特徴とする軸受鋼の製造方法。
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下および
Mo:0.5%以下
のうちから選んだ1種または2種以上を含有することを特徴とする前記1または2に記載の軸受鋼の製造方法。
Sb:0.005%以下
を含有することを特徴とする前記1乃至3のいずれかに記載の軸受鋼の製造方法。
C:0.7〜1.3%、
Si:0.2〜1.0%、
Mn:0.1〜1.5%、
Al:0.01〜0.2%、
Cr:0.5〜2.5%、
N:0.01%以下および
O:0.003%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からなり、ビッカース硬度の平均値が223〜270であり、直径90mm以上の棒鋼である軸受鋼。
6.前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下および
Mo:0.5%以下
のうちから選んだ1種または2種以上を含有することを特徴とする前記5に記載の軸受鋼。
7.前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Sb:0.005%以下
を含有することを特徴とする前記5または6に記載の軸受鋼。
まず、本発明において、軸受鋼の成分組成を前記の範囲に限定した理由について説明する。なお、以下の成分組成を表す「%」は、特に断らない限り「質量%」を意味するものとする。
C:0.7〜1.3%
軸受鋼として必要な強度を確保するためには、0.7%以上のCが必要である。一方、1.3%を超えてCを添加した場合には、焼入れ後の残留オーステナイト量が増加して強度の低下を招く。そこで、C量は0.7〜1.3%の範囲とする。好ましくは0.8〜1.2%の範囲である。
Siは、脱酸剤として、また固溶強化により鋼の強度を高め、鋼の耐転動疲労特性を向上させるために添加される元素であり、本発明では0.2%以上含有させる。一方、1.0%を超える添加は、鋼の被削性、鍛造性並びに鋸切性を劣化させる。また、Siは鋼中の酸素と結合し、酸化物として鋼中に存在することにより転造疲労寿命特性の劣化を招く。さらに、Siが偏析部に濃化した場合には、共晶炭化物を生成し易くする。以上のことから、本発明ではSiの上限は1.0%とする。好ましくは0.3〜0.9%の範囲、さらに好ましくは0.4〜0.8%の範囲である。
Mnは、焼入れ性を向上させ、鋼の靱性を高め、鋼の耐転動疲労特性を向上させるために添加される元素であり、本発明では0.1%以上含有させる。一方、1.5%を超える添加は、被削性を低下させるだけでなく、焼入れ性が高くなりすぎて圧延後の空冷において硬質のマルテンサイト組織が生成する場合があり、軟化焼鈍を実施しても硬度が下がらなくなり、鋸切性が低下するおそれがある。以上のことから、本発明ではMnの上限は1.5%とする。好ましくは0.15〜1.4%の範囲、さらに好ましくは0.2〜1.3%の範囲である。
Alは、脱酸に有効な元素であり、本発明では0.01%以上含有させる。しかし、0.2%を超えて添加すると、粗大な酸化物系介在物が鋼中に存在するようになり、鋼の転動疲労寿命の低下を招く。従って、本発明ではAlの上限は0.2%とする。好ましくは0.012〜0.1%の範囲、さらに好ましくは0.015〜0.05%の範囲である。
Crは、焼入れ性を高めると共に、軟化焼鈍時には炭化物の球状化を促進するので、本発明では少なくとも0.5%以上含有させる。一方、2.5%を超えて過剰に添加すると焼入性が高くなり過ぎ、圧延後の空冷において硬質のマルテンサイト組織が生成し、軟化焼鈍を実施しても硬度が下がらなくなり、鋸切性が低下する。この観点から、Cr量は0.5〜2.5%の範囲とする。好ましくは0.6〜2.4%の範囲である。
Nは、AlおよびTiと窒化物または炭窒化物を形成し、焼入れのための加熱時に、オーステナイトの成長を抑制する効果があるので、0.0025%以上添加することが好ましい。しかし、窒化物または炭窒化物が粗大になると、転動疲労寿命の低下を招くため、上限は0.01%とする。好ましくは0.0060%以下とする。
Oは、硬質の酸化物系非金属介在物として存在し、O量が増加すると、酸化物系非金属介在物が粗大化する。この酸化物系非金属介在物は、特に転動疲労特性を害するため、極力低減することが望ましく、0.003%以下に低減する必要がある。好ましくは0.001%以下である。
Cu:0.5%以下、Ni:0.5%以下およびMo:0.5%以下のうちから選んだ1種または2種以上
Cu、NiおよびMoはいずれも、焼入れ性や焼戻し後の強度を高め、鋼の転動疲労寿命を向上させる元素であり、必要とする強度に応じて適宜選択して添加することができる。このような効果を得るためには、CuおよびNiは0.005%以上、またMoは0.01%以上含有させることが好ましい。しかし、Cu、NiおよびMoはそれぞれ0.5%を超えて添加すると、却って鋼の被削性や鍛造性が劣化するため、含有量の上限値はいずれも0.5%とすることが好ましい。なお、より好ましいMoの上限値は0.4%である。
Sbは、熱処理時の表層脱炭を抑制するために、必要に応じて添加することができる。この効果を得るためには、0.0001%以上含有させることが好ましい。しかし、0.005%を超えて添加しても表層脱炭の抑制効果は飽和するので、Sbは0.005%以下で含有させることが好ましい。より好ましくは0.0004〜0.004%の範囲、さらに好ましくは0.001〜0.0035%の範囲である。
上記以外の残部組成は、Feおよび不可避的不純物である。
仕上げ圧延終了温度:700〜900℃
本発明では、上記温度域での圧延により、オーステナイト粒を微細化させることで、その後の冷却により生じるパーライト組織のラメラー間隔を大きくする、すなわち層状セメンタイトの幅を粗大化させることが肝要である。その理由は、軟化焼鈍を施す前の組織をラメラー間隔の大きいパーライト組織とすることで、軟化焼鈍中に生じる球状炭化物を粗大とし、軟化を早期化させることにある。
ここに、仕上げ圧延終了温度を低下させるほど、オーステナイト粒が微細化し、パーライト生成の核生成サイトが増加するので、圧延後の冷却時における変態温度は上昇する。パーライト組織中のラメラー間隔は、圧延後の冷却時における変態温度が上昇するほど粗大となることから、仕上げ圧延温度は低い方が望ましい。しかしながら、仕上げ圧延温度が700℃未満となると圧延荷重が増大し、結果として圧延の非効率化を招くおそれがあるため、下限は700℃とする。一方、仕上げ圧延温度が900℃を超えると、ラメラー間隔の粗大化が十分ではなく、軟化焼鈍時間が短縮されないため、上限を900℃とする。好ましくは850℃である。
軟化焼鈍を施す前の圧延材の鋼組織を、ラメラー間隔が粗大なパーライト主体の組織とするために、圧延終了後の冷却停止温度は550℃以下とする。
また、圧延終了後の冷却停止温度は、鋼材全域でのパーライト変態終了温度としてもよい。
なお、変態後の組織がパーライト以外の組織、すなわちマルテンサイトやベイナイトといった低温変態相であると、後述する軟化焼鈍時に球状炭化物の生成が遅く、また不均一となるので、軟化焼鈍に長時間を要することとなる。よって、圧延終了後はパーライト変態させるものとする。
700℃までの加熱速度
軸受鋼を加熱する際、材料表層部と内部との温度差が大きいと円周方向にわたって熱応力が発生し、割れの懸念が発生する。特に熱応力が高くなる温度は変態温度付近であるため、当該温度付近では徐加熱により、表面温度と内部温度との差を小さくしなければならない。この点、700℃までの温度域は大きな熱応力は発生せず割れのおそれはない。従って、700℃までの加熱速度は特に制限されることはなく、急速加熱を実施することもできる。ここに、700℃までは30〜150℃/hの速度で昇熱することが好ましい。加熱時間短縮の観点から、より好ましくは50〜150℃/hの速度範囲である。
軸受鋼を軟化するには、層状のセメンタイトを崩して球状化を促進させる必要があり、そのための好適温度範囲は720〜850℃である。また、700℃から当該温度範囲は変態温度域でもあるため、熱応力が高くなる 。そこで、700℃以上の温度域での加熱速度を10〜100℃/hとして、720〜850℃まで徐加熱を行う。球状化促進および熱応力の観点から、好ましくは10〜80℃/hの加熱速度で720〜830℃まで徐加熱を行う。
ついで、少なくとも800℃から550℃までの温度域での冷却速度を0.017〜2℃/sとして冷却する制御冷却を行う。ただし、上記の加熱温度が800℃に満たない場合には、その温度から上記の制御冷却を行えばよい。
ここに、上記の加熱処理により、層状のセメンタイトは崩れて球状化が促進されるが、その後の冷却速度が速くなり過ぎると、新たな層状セメンタイトが再び生成し、硬度を高めてしまう。一方、冷却速度が過度に遅いと冷却処理に膨大な時間を要し、非効率的な操業となってしまう。そこで、冷却速度は0.017〜2℃/sの範囲に限定する。好ましくは0.05〜1℃/sの範囲である。また、圧延材が直径90mm以上の棒鋼であれば、空冷を行うことが好ましい。これは、加熱炉を使用しないので、徐冷処理にかかる源単位を削減できるためである。なお、直径90mmの棒鋼を空冷した場合は、0.2℃/s程度の冷却速度となり、直径450mmの棒鋼を空冷した場合は、0.02℃/s程度の冷却速度となる。
また、制御冷却温度範囲を少なくとも800℃から550℃までとしたのは、以下の理由による。
すなわち、800℃から550℃までの温度域には、パーライト変態温度域が含まれるため、この温度域での冷却速度の制御が、硬度、つまりは鋸切性に特に大きく影響するからである。
また、上記の熱間圧延、冷却後、表2に示す条件により、加熱炉で軟化焼鈍を施し、得られた軟化焼鈍材のビッカース硬度を測定した。軟化焼鈍の際の加熱は、700℃以下の温度である第1の加熱温度まで第1の加熱速度で加熱する第1の加熱処理を行い、ついで第1の加熱温度から第2の加熱温度まで第2の加熱速度で加熱する第2の加熱処理を行った。
なお、第2加熱温度からの冷却については、第2の加熱温度が800℃以上の場合は800〜500℃の温度範囲、第2の加熱温度が800℃未満の場合は第2の加熱温度〜500℃の温度範囲において、表2に示す条件で冷却を行った。
Claims (7)
- 質量%で、
C:0.7〜1.3%、
Si:0.2〜1.0%、
Mn:0.1〜1.5%、
Al:0.01〜0.2%、
Cr:0.5〜2.5%、
N:0.01%以下および
O:0.003%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物になる鋼素材を、仕上げ圧延温度:700〜900℃として圧延した後、550℃以下までの冷却によりパーライト変態させラメラー間隔が0.2〜0.4μmのパーライト組織を得、ついで得られた圧延材に対して、軟化焼鈍を施すに際し、少なくとも700℃以上の温度域の加熱速度を10〜100℃/hとして720〜850℃まで加熱し、ついで少なくとも800℃から550℃までの温度域の冷却速度を0.017〜2℃/sとして冷却することを特徴とする軸受鋼の製造方法。 - 前記圧延材が直径90mm以上の棒鋼であり、さらに前記軟化焼鈍における少なくとも800℃から550℃までの冷却を、空冷とすることを特徴とする請求項1に記載の軸受鋼の製造方法。
- 前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下および
Mo:0.5%以下
のうちから選んだ1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の軸受鋼の製造方法。 - 前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Sb:0.005%以下
を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の軸受鋼の製造方法。 - 質量%で、
C:0.7〜1.3%、
Si:0.2〜1.0%、
Mn:0.1〜1.5%、
Al:0.01〜0.2%、
Cr:0.5〜2.5%、
N:0.01%以下および
O:0.003%以下
を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からなり、ビッカース硬度の平均値が223〜270であり、直径90mm以上の棒鋼である軸受鋼。 - 前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下および
Mo:0.5%以下
のうちから選んだ1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項5に記載の軸受鋼。 - 前記軸受鋼が、さらに、質量%で
Sb:0.005%以下
を含有することを特徴とする請求項5または6に記載の軸受鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013101565A JP6056647B2 (ja) | 2012-06-28 | 2013-05-13 | 軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012145627 | 2012-06-28 | ||
JP2012145627 | 2012-06-28 | ||
JP2013101565A JP6056647B2 (ja) | 2012-06-28 | 2013-05-13 | 軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014029015A JP2014029015A (ja) | 2014-02-13 |
JP6056647B2 true JP6056647B2 (ja) | 2017-01-11 |
Family
ID=50201753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013101565A Active JP6056647B2 (ja) | 2012-06-28 | 2013-05-13 | 軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6056647B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104878297B (zh) * | 2015-05-19 | 2017-03-08 | 本钢板材股份有限公司 | 一种低钛轴承钢GCr15的生产方法 |
KR101839238B1 (ko) * | 2016-11-10 | 2018-03-15 | 주식회사 포스코 | 연성이 우수한 고탄소 선재 및 이의 제조방법 |
JP6958391B2 (ja) * | 2018-01-29 | 2021-11-02 | 日本製鉄株式会社 | 鋼管 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3291068B2 (ja) * | 1993-04-12 | 2002-06-10 | 新日本製鐵株式会社 | 球状化焼鈍特性の優れた軸受用鋼材の製造方法 |
JPH11256233A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Kawasaki Steel Corp | 鋼線材の直接球状化焼なまし方法 |
JP3779078B2 (ja) * | 1998-11-10 | 2006-05-24 | Jfeスチール株式会社 | 転動疲労寿命に優れる軸受用鋼 |
JP3405277B2 (ja) * | 1999-08-03 | 2003-05-12 | 住友金属工業株式会社 | 被削性に優れた軸受要素部品用の鋼線材、棒鋼及び鋼管 |
JP2001279382A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Kawasaki Steel Corp | 軸受用細径鋼線材およびその製造方法 |
JP4569961B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2010-10-27 | 山陽特殊製鋼株式会社 | ボールネジまたはワンウェイクラッチ用部品の製造方法 |
JP5783014B2 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-09-24 | 新日鐵住金株式会社 | 軸受用棒鋼 |
-
2013
- 2013-05-13 JP JP2013101565A patent/JP6056647B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014029015A (ja) | 2014-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5971435B1 (ja) | 油井用高強度継目無鋼管およびその製造方法 | |
JP6107437B2 (ja) | 耐硫化物応力腐食割れ性に優れた油井用低合金高強度継目無鋼管の製造方法 | |
JP5423806B2 (ja) | 高靱性耐摩耗鋼およびその製造方法 | |
JP5332646B2 (ja) | 冷間鍛造性に優れた浸炭用鋼の製造方法 | |
JP4808828B2 (ja) | 高周波焼入れ用鋼及び高周波焼入れ鋼部品の製造方法 | |
US10829842B2 (en) | Rolled steel bar or rolled wire rod for cold-forged component | |
JP5723232B2 (ja) | 転動疲労寿命に優れた軸受用鋼材 | |
CN112703266B (zh) | 软化热处理时间缩短型冷镦线材及其制造方法 | |
WO2011089845A1 (ja) | 高炭素熱延鋼板の製造方法 | |
JP5664371B2 (ja) | 時効硬化性鋼および機械部品の製造方法 | |
WO2016038810A1 (ja) | 油井用高強度継目無鋼管およびその製造方法 | |
JPWO2015146174A1 (ja) | 高炭素熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP5871085B2 (ja) | 冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼 | |
JP6139062B2 (ja) | 鋳鉄鋳物の製造方法 | |
JP5521931B2 (ja) | 高周波焼入れ性優れた軟質中炭素鋼板 | |
JP5565102B2 (ja) | 機械構造用鋼およびその製造方法 | |
JP6056647B2 (ja) | 軸受鋼の製造方法およびその製造方法で得られる軸受鋼 | |
JP5549450B2 (ja) | ファインブランキング性に優れた高炭素熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP6100676B2 (ja) | 合金鋼の球状化熱処理方法 | |
JP5332410B2 (ja) | 浸炭用鋼材の製造方法 | |
JPH11217649A (ja) | 冷間加工性と高強度特性を兼備した高周波焼入れ用鋼材とその製造方法 | |
JP5991254B2 (ja) | 軸受鋼の製造方法 | |
JP5688742B2 (ja) | 靭性、耐磨耗性に優れる鋼の製造方法 | |
JP5316242B2 (ja) | 熱処理用鋼材 | |
JP5976581B2 (ja) | 転動疲労特性に優れた軸受用鋼材、および軸受部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6056647 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |