JP6056449B2 - 自動販売機のドレン水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機のドレン水処理装置に関し、より詳細には、自動販売機本体の内部における商品収容庫で発生したドレン水を該商品収容庫の外部に移送するドレン水処理装置に関するものである。
従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機では、自動販売機本体である本体キャビネットの商品収容庫の内部(庫内)に冷凍サイクルの構成機器である蒸発器が設けられている。このような自動販売機では、商品収容庫の内部において冷凍サイクルの冷却運転により生じた結露水(主に蒸発器より発生)や蒸発器の除霜時に生じた除霜水がドレン水として発生する。そして、このようにして発生したドレン水を処理するために、自動販売機にはドレン水処理装置が設けられているのが一般的である。
ドレン水処理装置は、本体キャビネットの商品収容庫の下部となる機械室に、冷凍サイクルの構成機器である圧縮機、凝縮器及び膨張機構等とともに設けられており、ドレン受部材と樋部材とを備えて構成されている。
ドレン受部材は、商品収容庫毎に設けられており、各商品収容庫の底部に形成された排出孔に自身の入口が連通しており、該入口を通じてドレン水を導入し、自身の内部を通過させて、出口を通じてドレン水を商品収容庫の外部に排出するものである。このようなドレン受部材においては、入口から出口に至る途中において該入口及び該出口よりも相対的に下方となるトラップ部を有している。樋部材は、ドレン受部材から排出されたドレン水を受け入れ、機械室の所定個所に配設された蒸発皿まで移送させるものである。
かかる構成を有するドレン水処理装置は、ドレン受部材が商品収容庫で発生したドレン水を入口より導入してトラップ部で貯留し、該トラップ部で貯留されたドレン水の貯留高さレベルが出口の高さレベルを超える場合にトラップ部に貯留されたドレン水の一部を出口より排出する。樋部材は、ドレン受部材の出口より排出されたドレン水を受け入れ、蒸発皿に移送させる。蒸発皿に移送されたドレン水は、その後蒸発して処理されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−123770号公報
ところで、近年、金属製の本体キャビネットの内部に真空断熱材(VIP:Vacuum Insulation Panel)から成る断熱パネルが配設されることで、断熱構造の商品収容庫を備えた自動販売機が知られている。このような真空断熱材から成る断熱パネルにより商品収容庫が構成された自動販売機は、断熱性能の向上が図られることで、商品収容庫の冷却効率や保温効率の向上を図ることができ、省エネルギー化を図る観点からも非常に優位なもので注目されている。
しかしながら、このような真空断熱材を用いた自動販売機では、その特性上、商品収容庫を画成する底部の断熱パネル(真空断熱材)に排出孔を形成することができず、上述したようなドレン水処理装置を適用することができない。そのため、ドレン水を商品収容庫の前後左右のいずれかより排水する必要があり、そのための排水経路を庫内に設ける必要がある。この排水経路は、重力を用いてドレン水を排出するものであるから必然的に上下方向の落差を必要とし、該排水経路を設けるためのスペースを確保するには、商品収容庫に配設される商品収納ラックを小型化する必要があり、これでは商品収納数の低下を招来して好ましくない。また、排水経路は空気の通り路になり易く、複数の部品で構成すると各部品の取付部位に隙間が生ずる虞れがあり、気密性保持の観点からも好ましいものではない。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品収納数の低下を抑制しながら気密性を良好に保持することができる自動販売機のドレン水処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機のドレン水処理装置は、自動販売機本体の内部における商品収容庫で発生したドレン水を該商品収容庫の外部に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、前記商品収容庫を画成する底部の断熱パネルの上面に形成された開口を通じて後端部が露出されるとともに前端部が該断熱パネルの前端部分から突出するよう該断熱パネルの内部に前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して設けられ、かつ前記開口を通じて後端部に導入したドレン水を前端部に案内するトレイ部材と、前記断熱パネルの前端部分に配設され、かつ前記トレイ部材から吐出されるドレン水を導入口より導入して自身の内部を通過させて排出口より前記商品収容庫の外部に排出するものであって、空気の通過を規制し、かつ毛管現象により水分の通過を許容するシート状の閉塞部材にて前記ドレン水を通過させるための通路が閉塞されて成るドレン受部材とを備え、前記断熱パネルは、平板状の芯材が外被材に被包されてその内部が減圧されて成る真空断熱材を有する第1パネル部と、前記第1パネル部の上面に載置され、かつ断熱材から形成される第2パネル部とを備え、前記トレイ部材は、前記第2パネル部に設けられることを特徴とする。
また、本発明は、上記自動販売機のドレン水処理装置において、前記ドレン受部材は、導入口から排出口に至る途中において、該導入口及び該排出口よりも相対的に下方となるトラップ部を有することを特徴とする。
本発明によれば、トレイ部材は、商品収容庫を画成する底部の断熱パネルの上面に形成された開口を通じて後端部が露出されるとともに前端部が該断熱パネルの前端部分から突出するよう該断熱パネルの内部に前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して設けられており、開口を通じて後端部に導入したドレン水を前端部に案内するものであるので、断熱パネルに真空断熱材を用いる場合においても、真空断熱材では構成されていない部分で排水経路を確保することができる。そのため、商品収容庫の内部容積を小さくする必要がないので、商品収納数の低下を招来する虞れがない。しかも、断熱パネルの一部に排水経路が形成されるので、気密性を確保することができる。また、断熱パネルの前端部分に配設されたドレン受部材が、トレイ部材から吐出されるドレン水を導入口より導入して自身の内部を通過させて排出口より商品収容庫の外部に排出するものであって、空気の通過を規制し、かつ毛管現象により水分の通過を許容するシート状の閉塞部材にてドレン水を通過させるための通路が閉塞されて成るので、商品収容庫と外部との連通状態が遮断され、外気の進入を抑制することができる。従って、商品収納数の低下を抑制しながら気密性を良好に保持することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるドレン水処理装置が適用された自動販売機を概念的に示す概念図である。 図2は、図1に示した自動販売機の本体キャビネット及び商品収容室の構成を示す概念図である。 図3は、図1に示した本体キャビネットの内部における1つの商品収容庫の内部構造を示す断面側面図である。 図4は、図2に示した商品収容室を示す斜視図であり、本体キャビネットの図示を省略している。 図5は、図4に示した底壁に配設される断熱パネルを示す斜視図である。 図6は、図4に示した底壁に配設される断熱パネルを示す分解斜視図である。 図7は、図5及び図6に示した断熱パネルにドレン受部材が適用されることを示す説明図である。 図8は、図7に示したドレン受部材を示す斜視図である。 図9は、図8に示したドレン受部材の設置例を示す斜視図である。 図10は、トレイ部材及びドレン受部材の要部を拡大して示す拡大断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機のドレン水処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるドレン水処理装置が適用された自動販売機を概念的に示す概念図である。ここで例示する自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を冷却、若しくは加熱した状態で販売するもので、本体キャビネット10、外扉30及び内扉40を備えている。
本体キャビネット10は、図2に示すように、複数の金属板を適宜組み合わせることによって構成された自動販売機本体であり、前面が開口した箱状に構成されている。より具体的には、上壁11、一対の側壁12、底壁13、背壁14が接合されることによって本体キャビネット10が構成されている。一対の側壁12は、それぞれ底壁13よりも下方に延在しており、互いの間に台座壁15が接合されている。
本体キャビネット10には、その内部に断熱構造の商品収容室20が設けられている。本実施の形態では、図2に示すように、上壁11、一対の側壁12、底壁13、背壁14の内壁面を覆う態様で断熱パネル21が配設されることにより、これら断熱パネル21によって囲まれる空間に商品収容室20が構成されている。
そして、商品収容室20に対して前方側より例えば2つの断熱仕切板22が挿入されることで、本体キャビネット10の内部に3つの独立した商品収容庫23が左右に並んだ態様で設けられている。つまり、商品収容庫23は、断熱パネル21が、本体キャビネット(自動販売機本体)10の内部に配設されることで画成されている。
図3は、図1に示した本体キャビネット10の内部における1つの商品収容庫23の内部構造を示す断面側面図である。この図3では、最も左側にある商品収容庫(以下、左庫ともいう)23の内部構造について示すが、中央の商品収容庫23及び右側の商品収容庫23の内部構造も左庫23と略同じような構成を有している。尚、本明細書における左側とは、自動販売機を正面側から見た場合の左方を示し、右側とは、自動販売機を正面側から見た場合の右方を示す。
左庫23の内部には、搬出シュータ24が設けられており、この搬出シュータ24よりも下方となる領域(以下、「熱交換領域」ともいう)に温度調節ユニット25が配設されている一方、搬出シュータ24よりも上方となる領域(以下、「商品収納領域」ともいう)に商品収納ラック28が配設されている。
搬出シュータ24は、商品収納ラック28から払い出された商品を内扉40(下部内扉40a)の商品搬出口43に案内するためのプレート状部材であり、前方側に向けて漸次下方に傾斜する態様で配設されている。この搬出シュータ24には、熱交換領域と商品収納領域との間を連通させる通気孔が多数穿設してある。
温度調節ユニット25は、左庫23の内部雰囲気を所望の温度状態に維持するためのもので、蒸発器25a、電熱ヒータ25b及び庫内送風ファン25cを備えて構成されている。
蒸発器25aは、圧縮機261、放熱器262及び膨張弁263と冷媒配管27にて接続されて冷凍サイクルを構成するものであり、自身の流路を通過する冷媒が蒸発することで周囲空気を冷却するものである。ここで、圧縮機261、放熱器262及び膨張弁263は、本体キャビネット10の内部であって商品収容室20の下方に区画された機械室16に配設されている。
電熱ヒータ25bは、蒸発器25aの前方域に配設されており、通電状態となることにより自身の周囲空気を加熱する加熱源である。庫内送風ファン25cは、左庫(商品収容庫)23の内部空気を循環させるための送風手段である。
このような温度調節ユニット25においては、例えば冷凍サイクルを運転した状態で庫内送風ファン25cを駆動すると、蒸発器25aにおいて冷却された空気が搬出シュータ24の通気孔を通じて上方に送給されるため、商品収納ラック28(商品収納領域)を低温状態に維持することができる。一方、電熱ヒータ25bに通電した状態で庫内送風ファン25cを駆動すると、電熱ヒータ25bによって加熱された空気が搬出シュータ24の通気孔を通じて上方に送給されるため、商品収納ラック28(商品収納領域)を高温状態に維持することができる。
外扉30は、本体キャビネット10の前面開口を覆うためのもので、本体キャビネット10の左側縁部に開閉移動可能に配設されている。外扉30の前面には、商品を販売する際に必要となるディスプレイウィンドウ、商品選択ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、金額表示器、硬貨返却口が設けられているとともに(いずれも図示せず)、商品取出口31が設けられている。
また、この外扉30には商品取出部32が設けられている。商品取出部32は、商品収容庫23における商品収納ラック28から払い出されて内扉40の商品搬出口43を通過した商品を収容し、かつ商品取出口31を通じて該商品を取出可能にするものである。
内扉40は、商品収容庫23(商品収容室20)の前面を覆うための断熱扉で、外扉30よりも内方となる位置において本体キャビネット10の一側縁部に開閉可能に配設されている。この内扉40は、上下に分割された構造を有しており、商品収容庫23(商品収容室20)の前面開口の下部側を覆う下部内扉40aと、商品収容庫23(商品収容室20)の前面開口の上部側を覆う上部内扉40bとから構成されている。
下部内扉40aは、図1及び図3に示すように、各商品収容庫23に対応した部位に商品搬出扉44を備えた商品搬出口43が形成されており、商品収納ラック28から商品が搬出シュータ24に払い出された場合に、商品搬出口43を通じて商品を商品取出部32に搬出することが可能である。
上部内扉40bは、外扉30の内方となる位置において本体キャビネット10の一側縁部に開閉可能に配設されており、支持部材50を介して外扉30の裏面に取付支持されている。この上部内扉40bは、外扉30とともに開閉移動するものである。
図4は、図2に示した商品収容室を示す斜視図であり、本体キャビネットの図示を省略している。この図4に示すように、商品収容室20を構成する断熱パネル21のうち、上壁11、一対の側壁12及び背壁14に配設される断熱パネル21は、図には明示しないが、真空断熱材(VIP)を有して構成されている。真空断熱材は、例えばガラス繊維等の熱伝導性が低い材料からなる平板状のコア(芯材)を例えばポリアミド等のフィルム(外被材)にて被包して脱気密封したものである。かかる真空断熱材においては、製造工程の特性上、外縁部にフィルムのみにより構成されるヒレ部分が形成されるため、かかるヒレ部分をコア被覆部分に折り重ねることにより用いられる。そして、このようにヒレ部分を折り重ねた真空断熱材の一部を例えば硬質ポリウレタン等の補強材で適宜被覆することで、全体として矩形平板状の断熱パネル21が構成される。
図5及び図6は、それぞれ図4に示した底壁に配設される断熱パネルを示すものであり、図5は斜視図であり、図6は分解斜視図である。ここで示す底壁13に配設される断熱パネル、すなわち商品収容庫23(商品収容室20)の底部を構成する断熱パネル(以下、底部断熱パネルともいう)210は、第1パネル部211と第2パネル部212とを備えて構成されている。
第1パネル部211は、平板矩形状の形態を成しており、真空断熱材211aを有している。真空断熱材211aは、例えばガラス繊維等の熱伝導性が低い材料からなる平板状のコアを例えばポリアミド等のフィルムにて被包して脱気密封したものである。かかる真空断熱材211aは、外縁部にフィルムのみにより構成されるヒレ部分をコア被覆部分に折り重ねられている。そして、このような真空断熱材211aの一部を例えば硬質ポリウレタン等の補強材211bで適宜被覆することで第1パネル部211が構成されている。
第2パネル部212は、第1パネル部211の上面に載置されるもので、全体として第1パネル部211と略同等の外形寸法を有している。この第2パネル部212は、下部パネル材2121と、中部パネル材2122と、上部パネル材2123とを備えて構成されている。
下部パネル材2121は、平板矩形状の形態を成しており、例えば硬質ポリウレタン等の断熱材で構成されている。この下部パネル材2121は、第2パネル部212の最下部を構成しており、その前端部分には各商品収容庫23に対応して切欠部2121aが形成されている。
中部パネル材2122は、平板矩形状の形態を成しており、例えば硬質ポリウレタン等の断熱材で構成されている。この中部パネル材2122は、下部パネル材2121の上面に載置されており、前端部分における下部パネル材2121の切欠部2121aに対応する位置に同形状の切欠部2122aが形成されている。また、中部パネル材2122には、それぞれの切欠部2122aから後方に向けて進入溝2122bが形成されており、各進入溝2122bの後端部分は幅広に形成されている。
そして、中部パネル材2122には、進入溝2122bに進入する態様で複数(図示の例では3つ)のトレイ部材60が配設されている。トレイ部材60は、板金を加工して構成されるもので、前後方向が長手方向となる長尺状のものである。このトレイ部材60は、進入溝2122bの左右幅より小さい左右幅を有する縮幅部61と、この縮幅部61に連続する態様で該縮幅部61の後部に設けられた拡幅部62とを備えている。つまり、トレイ部材60は、前端部が縮幅部61であり後端部が拡幅部62となっており、拡幅部62の左右幅は進入溝2122bの後端部分の左右幅よりも大きいものである。
従って、トレイ部材60は、中部パネル材2122の進入溝2122bに前端部である縮幅部61が進入し、後端部である拡幅部62は中部パネル材2122の上面に載置されるように配設されており、これにより、トレイ部材60は、前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して設けられている。また、トレイ部材60の前端部分、すなわち縮幅部61の前端部分は、中部パネル部材の切欠部2122aに突出している。
上部パネル材2123は、左右に分割されており、それぞれが平板矩形状の形態を成している。これら上部パネル材2123は、例えば硬質ポリウレタン等の断熱材で構成されており、左側の上部パネル材2123が左庫23に対応し、右側の上部パネル材2123が中央の商品収容庫23及び右側の商品収容庫23に対応している。これら上部パネル材2123は、中部パネル材2122の上面に載置されており、それぞれの前端部分における中部パネル材2122の切欠部2122aに対応する位置に同形状の切欠部2123aが形成されている。また、これら上部パネル材2123には、異形状の開口2123bが形成されている。より詳細に説明すると、左側の上部パネル材2123には、1つの開口2123bが形成されており、トレイ部材60の拡幅部62よりも左右幅が僅かに小さい第1開口部2123b1と、この第1開口部2123b1より前方に向けて延在する幅狭の第2開口部2123b2とが連続して形成されている。右側の上部パネル材2123には、2つの開口2123bが形成されており、左方側が中央の商品収容庫23に対応しており、右方側が右側の商品収容庫23に対応している。それぞれの開口2123bは、左右幅が異なるが、トレイ部材60の拡幅部62よりも左右幅が僅かに小さい第1開口部2123b1と、この第1開口部2123b1より前方に向けて延在する幅狭の第2開口部2123b2とが連続して形成されている。
このような構成の第2パネル部212においては、これら下部パネル材2121、中部パネル材2122及び上部パネル材2123が重なることにより、それぞれの切欠部2121a,2122a,2123aが重なり合うことで3つの凹部210aが前端部分に形成されている。また、第2パネル部212の内部において、開口2123bを通じて拡幅部62が露出されるとともに縮幅部61の前端部が該第2パネル部212の凹部210aより突出するようトレイ部材60が設けられている。
底部断熱パネル210においては、図7に示すように、第2パネル部212の各凹部210aにドレン受部材70が嵌合されて配設されている。ドレン受部材70は、図8に示すように、上方が開放された受部本体70aを備えている。受部本体70aは、例えば樹脂材等から形成されたものであり、自身の内部にドレン水の通路を形成しており、導入部71、排出部72及びトラップ部73を備えて構成されている。
導入部71は、後端部分に形成されており、後面に導入口711を有する部位である。この導入口711は、トレイ部材60の前端部(縮幅部62の前端部分)が相対的に進入することを許容している。排出部72は、前端部分に形成されており、前面に排出口721を有する部位である。また、排出部72においては、排出口721の下端縁部より下方に向けて延在する係止片722が形成されている。
トラップ部73は、導入部71から排出部72に至る領域に設けられており、自身の底部分73a(図10参照)が導入部71の底部分71a及び排出部72の底部分72aよりも下方となるものである。このトラップ部73には、隔壁731及び閉塞部材732(図10参照)が設けられている。
隔壁731は、トラップ部73における導入部71側と排出部72側とを区画するもので、矩形状の連通口731aが形成されている。
閉塞部材732は、例えばポリエチレン等から成る不織布を加工して構成されたシート状のものである。より詳細には、閉塞部材732は、空気の通過を規制する一方、毛管現象により水の通過を許容するシート体を加工して構成されたものである。このような閉塞部材732は、隔壁731の連通口731aを排出部72側(前方側)から閉塞するように配設されている。
このような構成を有するドレン受部材70は、図9及び図10に示すように、底壁13の前端部分に取り付けられた樋部材80の貫通孔81を排出部72の一部が貫通して係止片722が樋部材80の前方側に位置するように設けられている。ここで、樋部材80は、自動販売機の左右方向に沿って延在する長尺状のものであり、ドレン受部材70の排出口721より排出されたドレン水を、機械室16の所定の蒸発部位に配設された図示せぬ蒸発皿に移送するためのものである。
以上のような構成を有する自動販売機においては、いずれかの商品収容庫23の内部で生じたドレン水を次のようにして排出して処理することができる。ここでは、左庫23の内部で生じたドレン水の処理を代表として説明し、中央の商品収容庫23及び右側の商品収容庫23の内部で生じたドレン水の処理は、左庫23と同じであるからそれらの説明を割愛する。
左庫23の加熱運転、すなわち電熱ヒータ25bを通電状態にして商品収納ラック28に収納された商品を加熱する運転が行われている場合や、左庫23の冷却運転が開始されたときのように内部にドレン水が発生していない場合や少量のドレン水しか発生していない場合には、閉塞部材732が連通口731aを閉塞することでドレン水が通過可能な通路を閉塞しており、しかも閉塞部材732は空気の通過を規制するものであるので、左庫23と外部との連通状態が遮断される。そのため、左庫23に外気が進入することを抑制することができる。
一方、左庫23の冷却運転が十分に行われることにより、あるいは蒸発器25aに付着した霜を除去するための除霜運転が行われることにより、該左庫23の内部にドレン水が発生すると、かかるドレン水は、底部断熱パネル210における第2パネル部212(上部パネル材2123)の開口2123bを通じて拡幅部62に進入することでトレイ部材60に導入される。このトレイ部材60に導入されたドレン水は、該トレイ部材60が前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する態様で設けられていることで、該トレイ部材60の前端部に向けて拡幅部62から縮幅部61に向けて自身の自重により流れ、縮幅部61の前端部より導入口711を通じてドレン受部材70の内部に進入する。導入口711よりドレン受部材70に進入したドレン水は、トラップ部73に進入してそこで貯留される。このとき、トラップ部73で貯留されるドレン水の一部は、連通口731aを通じて閉塞部材732を毛管現象により通過する。
そして、トラップ部73で貯留されるドレン水の貯留高さが連通口731aの上端縁部の高さレベルに達すると、ドレン受部材70の導入口711側と排出口721側とはドレン水により閉塞される。その後、トラップ部73で貯留されるドレン水の貯留高さのレベルが排出部72の底部分72aの高さレベルを超えると、一部のドレン水が排出部72に進入して排出口721より排出される。つまり、ドレン受部材70は、左庫23の内部で生じたドレン水を導入口711より導入して自身の内部を通過させ、排出口721を通じて該左庫23の外部に排出する。
排出口721より排出されたドレン水は、樋部材80に受け入れられ、該樋部材80を通じて蒸発皿まで移送され、その後蒸発されて処理される。
このように本実施の形態においては、トレイ部材60及びドレン受部材70が、本体キャビネット10(自動販売機本体)の内部における商品収容庫23で発生したドレン水を該商品収容庫23の外部に移送するドレン水処理装置を構成している。
以上説明したように、本発明の実施の形態であるドレン水処理装置によれば、トレイ部材60が、底部断熱パネル210の上面に形成された開口2123bを通じて拡幅部62が露出されるとともに縮幅部61の前端部が該底部断熱パネル210の前端部分から突出するよう該断熱パネル21の内部に前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して設けられており、開口2123bを通じて拡幅部62に導入したドレン水を前端部に案内するので、該底部断熱パネル210に真空断熱材211aを用いる場合においても、真空断熱材211aでは構成されていない第2パネル部212で排水経路を確保することができる。そのため、商品収容庫23の内部容積を小さくする必要がないので、商品収納ラック28を小型化する必要がなく、商品収納数の低下を招来する虞れがない。しかも、底部断熱パネル210の一部である第2パネル部212に排水経路が形成されるので、気密性を確保することができる。また、底部断熱パネル210の前端部分に配設されたドレン受部材70が、トレイ部材60から吐出されるドレン水を導入口711より導入して自身の内部を通過させて排出口721より商品収容庫23の外部に排出するものであって、空気の通過を規制し、かつ毛管現象により水分の通過を許容するシート状の閉塞部材732にてドレン水を通過させるための通路が閉塞されて成るので、商品収容庫23と外部との連通状態が遮断され、外気の進入を抑制することができる。従って、商品収納数の低下を抑制しながら気密性を良好に保持することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態においては、いずれの断熱パネル21も真空断熱材を有して構成されているが、本発明においては、断熱パネルは、真空断熱材を備えたものでなくても構わない。
10 本体キャビネット
11 上壁
12 側壁
13 底壁
14 背壁
15 台座壁
20 商品収容室
21 断熱パネル
210 底部断熱パネル
211 第1パネル部
211a 真空断熱材
212 第2パネル部
2121 下部パネル材
2122 中部パネル材
2122b 進入溝
2123 上部パネル材
2123b 開口
22 断熱仕切板
23 商品収容庫
30 外扉
40 内扉
60 トレイ部材
61 縮幅部
62 拡幅部
70 ドレン受部材
71 導入部
711 導入口
72 排出部
721 排出口
73 トラップ部
732 閉塞部材
80 樋部材

Claims (2)

  1. 自動販売機本体の内部における商品収容庫で発生したドレン水を該商品収容庫の外部に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、
    前記商品収容庫を画成する底部の断熱パネルの上面に形成された開口を通じて後端部が露出されるとともに前端部が該断熱パネルの前端部分から突出するよう該断熱パネルの内部に前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して設けられ、かつ前記開口を通じて後端部に導入したドレン水を前端部に案内するトレイ部材と、
    前記断熱パネルの前端部分に配設され、かつ前記トレイ部材から吐出されるドレン水を導入口より導入して自身の内部を通過させて排出口より前記商品収容庫の外部に排出するものであって、空気の通過を規制し、かつ毛管現象により水分の通過を許容するシート状の閉塞部材にて前記ドレン水を通過させるための通路が閉塞されて成るドレン受部材と
    を備え
    前記断熱パネルは、
    平板状の芯材が外被材に被包されてその内部が減圧されて成る真空断熱材を有する第1パネル部と、
    前記第1パネル部の上面に載置され、かつ断熱材から形成される第2パネル部と
    を備え、
    前記トレイ部材は、前記第2パネル部に設けられることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。
  2. 前記ドレン受部材は、導入口から排出口に至る途中において、該導入口及び該排出口よりも相対的に下方となるトラップ部を有することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置。
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