JP6055386B2 - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6055386B2
JP6055386B2 JP2013188373A JP2013188373A JP6055386B2 JP 6055386 B2 JP6055386 B2 JP 6055386B2 JP 2013188373 A JP2013188373 A JP 2013188373A JP 2013188373 A JP2013188373 A JP 2013188373A JP 6055386 B2 JP6055386 B2 JP 6055386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transceiver
temperature
circuit
output
electronic control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013188373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015055981A (ja
Inventor
健作 月足
健作 月足
鈴木 彰
彰 鈴木
英冶 長友
英冶 長友
博文 林
博文 林
輝明 板庇
輝明 板庇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Denso Corp
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Renesas Electronics Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013188373A priority Critical patent/JP6055386B2/ja
Publication of JP2015055981A publication Critical patent/JP2015055981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6055386B2 publication Critical patent/JP6055386B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Description

本発明は、電子制御装置に関し、特に、複数のネットワークとの間でデータ通信を行う電子制御装置に関する。
車両に搭載される電子機器の数および種類は年々増大する傾向にあり、複数の集積回路(以下、ICという。)が回路基板に実装されることも多い。ICは、正常に動作する温度範囲が設定されているため、車両内の温度変化が大きい場所に設置された電子機器は、動作が不安定になることもあり得るので、ICの過熱を防止するための過熱検出を行っている。
過熱検出とは、電子機器の負荷を駆動させるための出力回路やICチップの温度が一定温度を超えたことを検出するもので、温度が一定温度を超えた場合には、出力回路の動作を強制的に停止させることがある。
例えば、過電流を検出すると過熱検出温度を引き下げ、過熱状態が長く継続しないように電流を供給することを可能とし、長期信頼性の保証を可能にする半導体装置および回路保護方法が考案されている(特許文献1参照)。
特開2011−061948号公報
特許文献1の構成では、ICで過電流を検出すると、IC全体の動作を制限するようになっている。この場合、複数の機能(回路)を統合したICでは、1つの機能で過電流を検出すると、過電流を検出していない機能の動作まで制限されてしまう。
例えば、車両に搭載された、複数の通信ネットワーク間を接続して通信データあるいは通信フレームの受信処理および送信処理を行なうゲートウエイ装置において、通信ネットワーク毎にそれぞれ設けられる通信インターフェースおよびトランシーバ等を含む通信回路が1個のICに統合されている場合、1つの通信回路で過電流を検出すると、保護機能が動作し、これにより他の正常な通信回路も動作が制限され、車両の機能も制限を受ける。また、電磁波等の外乱により保護機能が誤動作すると、正常動作中の通信回路にも影響を及ぼす等の問題がある。
また、保護機能が動作したとき、どのような異常を検出したのかによって処置しないと、通常状態と保護動作状態との間で状態遷移を繰り返すことにより、他の部品や機能へも影響を与え、ノイズ等の外乱を生ずることも考えられる。
上記問題点を背景として、本発明は、通信回路での保護機能動作が、他の回路に影響しない電子制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電子制御装置は、通信ネットワーク(31)に接続され、通信ネットワークに接続された装置との間でデータの送受信を行うトランシーバ(21)と、トランシーバの温度およびトランシーバの周囲の温度の少なくとも一方を含むトランシーバ温度を監視する温度監視回路(21b)と、トランシーバに流れる電流を監視する電流監視回路(211)と、トランシーバ温度が予め定められた第一温度閾値を上回ったとき、トランシーバに流れる電流が予め定められた電流閾値を上回った過電流状態の発生回数を計数する計数回路(212)と、発生回数が予め定められた閾値に達したとき、トランシーバの機能の少なくとも一部の動作を抑制するための動作抑制信号を出力する信号出力回路(212)と、を備える。
過電流状態は繰り返し発生する可能性が高い。単に、電流値が通常状態に戻っただけで、トランシーバの動作が正常になったとはいえない状況もある。過電流状態を繰り返すことで、該トランシーバのみならず、他の回路(例えば、他のトランシーバ)にも影響を及ぼす虞もある。上記構成によって、過電流状態が繰り返し発生することを検出したとき、トランシーバに何らかの異常が発生していると判断し、動作抑制信号を出力する。これにより、例えば、トランシーバからのデータの送信を停止するなどの動作制限を行うことができ、過電流状態の発生を防止あるいは抑制できる。
ネットワークシステムの構成例を示す図。 電流保護回路および温度保護回路の構成を示す図。 電流保護回路および温度保護回路の動作の詳細を示すタイミングチャート。 電流保護回路および温度保護回路の構成の別例を示す図。 図2の状態における各出力端子の状態を示す図。 図4の状態における各出力端子の状態を示す図。
以下、本発明の電子制御装置について、車両のネットワークシステムに適用した例を、図面を用いて説明する。図1に、ネットワークシステム100の構成を示す。ネットワークシステム100は、車両に搭載されたゲートウエイECU(本発明の電子制御装置、以下、「ECU」と略称することもある)10、ゲートウエイECU10に接続された通信バス31〜33(本発明の通信ネットワーク)を含む。
ゲートウエイECU10は、周知のマイコン、メモリ、および周辺回路を含むCPU11(本発明の制御部)、バッテリ等の外部電源(+B)から電源の供給を受け、ECU10の各部に応じた電圧の電源を供給する電源回路12、通信バス(31〜33の総称、以下同じ)との通信を行う通信インターフェース20を含む。
通信インターフェース20は、周知のデータ送受信回路の他に、接続されている通信バスを流れる信号をチェックし、衝突を検出する機能を有するトランシーバ(21〜23の総称、以下同じ)、電源回路12から電源の供給を受け、通信インターフェース20内の各部へ電源を供給する電源回路24を含む。通信インターフェース20(特に、トランシーバ)は、構成する部品を同一の基板に実装した構成としてもよいし、ASICとして構成してもよい。
トランシーバ(21〜23)は、それぞれ信号ライン(P1〜P3)を介してCPU11に接続されている。各トランシーバの構成は同一である。トランシーバ21を例に挙げると、上述のデータ送受信回路の他に、電流保護回路21a(本発明の電流監視回路)、温度保護回路21b(本発明の温度監視回路)を含む(詳細は後述)。
トランシーバ(すなわち、通信バス)の数に制約はないが、図1のように複数あることが望ましい。本構成が、「通信ネットワークは複数あり、そのそれぞれが異なるトランシーバに接続される」ものである。従来は一つのトランシーバで保護機能が動作すると他の正常動作しているトランシーバでも保護機能が動作して通信が停止することが生じていたが、本構成では、必要なトランシーバのみ保護機能で動作させるため、このような問題を解消できる。
通信プロトコルとして、例えば、CAN(Control Area Network)プロトコルを用いる。他に、周知のLIN(Local Interconnect Network)などを用いてもよい。
通信プロトコルとして、CANプロトコルを用いる場合、トランシーバ21は、以下のように動作する。トランシーバ21には、通信バス31から送信される差動電圧信号が入力されて、CPU11が認識できるデジタル信号に変換する。そして、トランシーバ21は、変換したデジタル信号を、信号ラインP1を介してCPU11に出力する。
また、トランシーバ21は、その信号ラインP1を介して出力されるCPU11からのデジタル信号を、通信バス31に送信できる形式の差動電圧信号に変換して出力する。本構成が、「トランシーバは、2本線の各線に流れる電圧の差の有無によってデータを送信する2線式差動電圧方式によりデータの送信を行う」ものである。CANプロトコルでは、データの送信時(すなわち、差動電圧信号の出力時)に、電流を多く消費し、その多くが通信バス31に流れる(この電流を、「バス電流」と称することもある)。
通信バス31には、ECU A〜Dが接続される。これらのECUとしては、車両の旋回挙動を安定化させるためのVSC(Vehicle Stability Control) ECU、エンジン制御を行うエンジンECUのような走行制御系ECUが挙げられる。ECUには、制御に必要なセンサ群およびアクチュエータ群も接続される。
通信バス32には、ECU E〜Hが接続される。これらのECUとしては、シートの位置あるいは高さを調整するためのシートECU、窓の開閉制御を行うパワーウインドウECU、電動ミラーの格納/展開等を行う電動ミラーECU、ドアロック装置の解錠/施錠を行うドアロックECUのような、車両のボディー系のECUが挙げられる。
通信バス33には、ECU I〜Lが接続される。これらのECUとしては、オーディオ装置あるいはナビゲーション装置のようなマルチメディア系機器が挙げられる。
上述のような構成により、ECU10では、CPU11において、トランシーバが接続されている通信バスから受信したパケットデータを解析し、その転送先となる通信バスが接続されたトランシーバへ出力する。通信バスの通信プロトコルが異なるときは、CPU11において、通信プロトコルを転送先に応じたものに変換する。
図2に、トランシーバ21を例に挙げて、各トランシーバに含まれる、電流保護回路21a、温度保護回路21bの構成を示す。電流保護回路21aは、通信バス31に流れる電流が予め定められた電流閾値を超える過電流状態を検出する過電流検出回路211(本発明の電流監視回路)、過電流状態が発生した回数を計数する過電流検出カウンタ212(本発明の計数回路、信号出力回路、取得回路)、論理積回路(以降、「AND」と称する)213、論理和回路(以降、「OR」と称する)214(本発明の信号出力回路)を含む。
過電流検出回路211は、その検出状態を過電流検出カウンタ212およびAND213に出力する。AND213は、過電流検出回路211の検出状態と、温度保護回路21bの比較回路(以降、「Comp」と称する)1からの出力との論理積をOR214に出力する。つまり、過電流検出回路211が予め定められた電流閾値を上回ったことを検出したとき、かつ、Comp1が過熱を検出(詳細は後述)したとき、Hレベルを出力する。
過電流検出カウンタ212は、CLK端子に入力される過電流検出回路211の検出状態に基づいて、電流閾値を上回った過電流状態が発生した回数を計数し、その回数が予め定められた閾値nに達したとき、出力端子Out1およびOR214に、Hレベルを出力する。なお、閾値nは、正の整数、例えば、2のn乗回の一定回数で、トランシーバ21内のレジスタに設定されている。また、レジスタは、トランシーバ21(あるいは、通信インターフェース20)の外部から設定可能である。
また、過電流検出カウンタ212のRB端子は、温度保護回路21bのComp1の出力端子に接続される。過電流検出カウンタ212は、RB端子の入力がLレベルになると、カウンタ値をゼロクリアして、出力端子Out1およびOR214にLレベルを出力する。
OR214は、AND213からの出力と、過電流検出カウンタ212からの出力との論理和を、出力端子Out2に出力する。
温度保護回路21bは、例えばオペアンプを用いた周知のComp1およびComp2に基準電圧(Vref1、Vref2)を印加する基準電圧回路215、基準電圧を安定させるための定電流回路216、基準電圧の印加/遮断を行うトランジスタ等のスイッチング素子Tr、分圧抵抗R1およびR3、トランシーバ21あるいはその周辺の温度を計測する温度抵抗素子R2を含む。
Comp1は、基準電圧Vref1と入力電圧V1とを比較する。入力電圧V1は、本発明のトランシーバ温度に相当する。比較の結果、予め定められた閾値TW(例えば、140℃:本発明の第一温度閾値に相当)を超えると、出力端子Out4からHレベル(過熱ウォーニング検出)を、電流保護回路21aのAND213および過電流検出カウンタ212(RB端子)に出力する。
Comp2は、基準電圧Vref2と入力電圧V2とを比較する。入力電圧V2は、入力電圧V1と同様に、本発明のトランシーバ温度に相当する。比較の結果、予め定められた閾値TSD(例えば、170℃:本発明の第二温度閾値に相当)を超えると、出力端子Out5からHレベル(過熱検出)を出力する。
図3に、電流保護回路21a、温度保護回路21bの動作の詳細を示す。2線式差動電圧方式では、“1”を出力するときは、2本のデータ線に電圧差が生じないため、トランシーバ21に接続される通信バス31には、デフォルト値のバス電流I0が流れる。一方、“0”を出力するときは、2本のデータ線に電圧差が生じるため、通信バス31には、“1”を出力するときよりも大きなバス電流が流れる。
まず、バス電流が、電流閾値(IW)を超えたとき(“0”の出力を終了したとき)、すなわち、過電流検出回路211からの出力がHレベルからLレベルに変化したとき、かつ、デバイス温度(本発明のトランシーバ温度に相当)が上昇し、過熱ウォーニングを検出してComp1の出力端子Out4からHレベルを出力しているとき、過電流検出カウンタ212は、カウンタ値(本発明の計測回数)を1増やす。そして、カウンタ値が予め定められた閾値(図3の例では、4回)に到達したとき、出力端子Out1にHレベル(本発明の動作抑制信号)を出力する。これにより、OR214の出力端子Out2からも、Hレベルを出力する。
出力端子Out1がHレベルを出力していることを検出すると、トランシーバ21は自身の動作モードを、通常モードから保護モードに遷移させる。保護モードでは(すなわち、動作抑制信号を出力する間は)、少なくともデータの送信を行わない。よって、過電流状態とはならないので、これ以上、デバイス温度が上昇することを防止できる。また、CPU11が、出力端子Out1がHレベルを出力していることを検出すると、トランシーバ21の動作モードを切り替えるようにしてもよい。
上述の構成が、「動作抑制信号に基づいて、トランシーバの機能の少なくとも一部の動作を抑制する制御部(11)を備える」ものである。本構成によって、トランシーバが過電流状態になることを防止できる。また、他のトランシーバには影響を及ぼさない。
保護モードに遷移してバス電流が流れない状態になっても、トランシーバ21の温度(図3では、「デバイス温度」と表記)は、すぐには降下しないこともある。この状態で動作モードを通常モードに復帰させると、通信バス31に通常時と同じ値の電流が流れても、デバイス温度がさらに上昇し、閾値TSDを超えて過熱を検出する可能性が高い。
そこで、過熱ウォーニングを検出しない(すなわち、閾値TWを下回る)状態になるまで、保護モードを維持する。閾値TWを下回ったとき、閾値TWにハンチング防止用のヒステリシスが設けられているときには、閾値TWからヒステリシス分を差し引いた値を下回ったとき、すなわち、本発明の動作復帰条件が成立したとき、Comp1からLレベルを出力する。
そして、過電流検出カウンタ212のカウンタ値はゼロクリアされ、OR214および出力端子Out1に、Lレベルを出力する。また、AND213からはLレベルを出力する。よって、OR214の出力端子Out2から、Lレベルを出力する。そして、動作モードを保護モードから通常モードに遷移させる。
上述のように、OR214の出力端子Out2は、動作モードが保護モードのときと、動作モードが通常モードで、過電流および過熱ウォーニングを検出したときに、Hレベルを出力する。
また、過電流検出カウンタ212の出力端子Out1は、動作モードが保護モードのときにHレベルを出力し、通常モードのときにLレベルを出力する。
上述の動作は、温度保護回路21bのComp2が過熱検出を行っていないことを前提に実行される。過電流検出時にComp2の出力端子Out5がHレベルを出力しているときは、例えば、トランシーバ21の動作モードを通常モードから、通常モードよりも消費電力の少ない省電力モード(スリープモードともいう)に遷移させる。CPU11が過熱検出の状態を検出し、予め定められた過熱時の動作を実行してもよい。
上述の構成が、「制御部は、トランシーバ温度が第一温度閾値よりも高く設定される第二温度閾値を上回ったとき、動作抑制信号に基づく制御を実行しない」ものである。本構成によって、トランシーバが過熱警告状態にあるか過熱状態にあるかを判別でき、状態に応じた処置を行うことができる。
図5に、図3の状態における各出力端子(Out1〜Out4)の状態を示す。過電流検出回路211が過電流を検出すると、出力端子Out3から検出状態に応じたレベルが出力される。過電流によりデバイス温度が過熱ウォーニングの閾値TWを超えると、Comp1の出力端子Out4からHレベルを出力する。また、OR214の出力端子Out2からは、出力端子Out3と出力端子Out4との論理積を出力する。
過熱ウォーニング状態にあるときに過電流を検出すると、過電流検出カウンタ212のカウンタ値が1増え、閾値(図5の例では4)に達すると、過電流検出カウンタ212の出力端子Out1からHレベル(保護モード、本発明の動作抑制信号)を出力する。このとき、OR214の出力端子Out2からもHレベルを出力する。
保護モードにあるとき、少なくとも通信バス31への送信は行わない。よって、過電流状態とならないので、過電流検出回路211の出力端子Out3からはLレベルを出力する。デバイス温度が低下して閾値TWを下回ると、Comp1の出力端子Out4からLレベルを出力する。これにより、過電流検出カウンタ212はゼロクリアされ、出力端子Out1からLレベルを出力する。このとき、AND213はLレベルを出力するので、OR214の出力端子Out2からもLレベルを出力する。
図2および図5の構成が、「予め定められた動作復帰条件が成立したときに、信号出力回路は、動作抑制信号の出力を停止する」ものである。より具体的には、「トランシーバ温度が予め定められた第一温度閾値を下回ったとき、動作復帰条件が成立したとする」ものである。
過電流状態を繰り返すと、トランシーバ温度は上昇する。この状態が続くと、トランシーバ温度が上昇し続け、トランシーバおよびその周辺回路の動作に影響を及ぼす虞がある。よって、単に電流値のみでトランシーバの動作の抑制を解除すると、過電流状態を繰り返し、過熱状態に至る可能性もある。本構成によって、トランシーバの温度がある程度降下しないと動作の抑制を解除しないため、再度、過電流状態となって温度が上昇しても、過熱状態にはならず、トランシーバの動作への影響を抑えることができる。
図4に、電流保護回路21aおよび温度保護回路21bの構成の別例を示す。本構成は、図2の変形例である。よって、図2と同様の構成については同一の符号を付与し、ここでの詳細な説明は割愛する。
過電流検出カウンタ212のRB端子は、外部の回路、例えば、CPU11の出力ポートである端子P4に接続される。また、Comp1の出力端子Out4は、電流保護回路21aのAND213のみに接続される。また、出力端子Out4は、CPU11にも出力される。
図2の構成と異なるのは、保護モードから通常モードに遷移するときの条件である。すなわち、図2では、保護モード時に、デバイス温度が閾値TWを下回ると通常モードに遷移する。図4では、保護モード時に、CPU11の制御により通常モードに遷移する。
図6に、図4の状態における各出力端子(Out1〜Out4、P4)の状態を示す。過電流検出回路211が過電流を検出すると、出力端子Out3から検出状態に応じたレベルが出力される。過電流によりデバイス温度が過熱ウォーニングの閾値TWを超えると、Comp1の出力端子Out4からHレベルを出力する。また、OR214の出力端子Out2からは、出力端子Out3と出力端子Out4との論理積を出力する。
CPU11が、Comp1の出力端子Out4がHレベルを出力したことを検出すると、端子P4から電流検出カウンタ212のRB端子にHレベルを出力する。
過熱ウォーニング状態にあるときに過電流を検出すると、過電流検出カウンタ212のカウンタ値が1増え、閾値(図6の例では4)に達すると、過電流検出カウンタ212の出力端子Out1からHレベル(保護モード、本発明の動作抑制信号)を出力する。このとき、OR214の出力端子Out2からもHレベルを出力する。
図2の構成と同様に、保護モードにあるとき、少なくとも通信バス31への送信は行わない。このため、過電流状態とならないので、過電流検出回路211の出力端子Out3からはLレベルを出力する。デバイス温度が低下して閾値TWを下回ると、Comp1の出力端子Out4からLレベルを出力する。
CPU11が、Comp1の出力端子Out4がLレベルを出力したことを検出すると、端子P4からLレベル(本発明の動作復帰情報)を出力する。端子P4からLレベルを出力するタイミングは、以下のうちのいずれを用いてもよい。
・出力端子Out4がLレベルを出力したことを検出したときを、出力タイミングとする。
・出力端子Out4がLレベルを出力したことを検出してから、予め定められた時間Tが経過したときを、出力タイミングとする。時間Tは、ECU10あるいは通信バスの状態に基づいて定められる。これにより、ECU10あるいは通信バスに影響を及ぼさないように、トランシーバの動作を再開することができる。
過電流検出カウンタ212のRB端子にLレベルが入力されたとき、すなわち、本発明の動作復帰条件が成立したとき、カウンタ値はゼロクリアされ、出力端子Out1からLレベルを出力する。このとき、AND213はLレベルを出力するので、OR214の出力端子Out2からもLレベルを出力する。
図4および図6の構成が、「予め定められた動作復帰条件が成立したときに、信号出力回路は、動作抑制信号の出力を停止する」ものである。より具体的には、「動作抑制信号の出力を停止する旨を含む動作復帰情報を取得する取得回路(212)を備え、動作復帰情報を取得したとき、動作復帰条件が成立したとする」ものである。本構成によって、トランシーバ温度が正常値に戻ったとき以外にも、動作復帰条件を設定することができる。特に、複数のトランシーバを一括制御したいときに適している。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
10 ゲートウエイECU(電子制御装置、ECU)
31〜33 通信バス(通信ネットワーク)
11 CPU(制御部)
20 通信インターフェース
21〜23 トランシーバ
21a 電流保護回路
21b 温度保護回路(温度監視回路)
211 過電流検出回路(電流監視回路)
212 過電流検出カウンタ(計数回路、信号出力回路、取得回路)
213 論理積回路(AND)
214 論理和回路(OR)
100 ネットワークシステム

Claims (7)

  1. 通信ネットワーク(31)に接続され、前記通信ネットワークに接続された装置との間でデータの送受信を行うトランシーバ(21)と、
    前記トランシーバの温度および前記トランシーバの周囲の温度の少なくとも一方を含むトランシーバ温度を監視する温度監視回路(21b)と、
    前記トランシーバに流れる電流を監視する電流監視回路(211)と、
    前記トランシーバ温度が予め定められた第一温度閾値を上回ったとき、前記トランシーバに流れる電流が予め定められた電流閾値を上回った過電流状態の発生回数を計数する計数回路(212)と、
    前記発生回数が予め定められた閾値に達したとき、前記トランシーバの機能の少なくとも一部の動作を抑制するための動作抑制信号を出力する信号出力回路(212)と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 予め定められた動作復帰条件が成立したときに、前記信号出力回路は、前記動作抑制信号の出力を停止する請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記トランシーバ温度が前記第一温度閾値を下回ったとき、前記動作復帰条件が成立したとする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記動作抑制信号の出力を停止する旨を含む動作復帰情報を取得する取得回路(212)を備え、
    前記動作復帰情報を取得したとき、前記動作復帰条件が成立したとする請求項2または請求項3に記載の電子制御装置。
  5. 前記動作抑制信号に基づいて、前記トランシーバの機能の少なくとも一部の動作を抑制する制御部(11)を備える請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子制御装置。
  6. 前記制御部は、前記トランシーバ温度が前記第一温度閾値よりも高く設定される第二温度閾値を上回ったとき、前記動作抑制信号に基づく制御を実行しない請求項5に記載の電子制御装置。
  7. 前記通信ネットワークは複数あり、そのそれぞれが異なるトランシーバに接続される請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電子制御装置。
JP2013188373A 2013-09-11 2013-09-11 電子制御装置 Active JP6055386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013188373A JP6055386B2 (ja) 2013-09-11 2013-09-11 電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013188373A JP6055386B2 (ja) 2013-09-11 2013-09-11 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015055981A JP2015055981A (ja) 2015-03-23
JP6055386B2 true JP6055386B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=52820351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013188373A Active JP6055386B2 (ja) 2013-09-11 2013-09-11 電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6055386B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6623829B2 (ja) 2016-02-24 2019-12-25 株式会社デンソー 過熱保護装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3689280B2 (ja) * 1999-09-22 2005-08-31 矢崎総業株式会社 半導体リレーシステムの保護方法
JP2003143754A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Hitachi Ltd 安定化電源供給装置
WO2007074837A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Autonetworks Technologies, Ltd. 電力供給制御装置
DE112006003483B4 (de) * 2005-12-26 2014-09-04 Autonetworks Technologies, Ltd. Energieversorgungssteuerung und Schwellenwerteinstellverfahren dafür
JP6094260B2 (ja) * 2013-02-27 2017-03-15 株式会社デンソー 異常検出保護回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015055981A (ja) 2015-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9042069B2 (en) Power supply controller
US9417983B2 (en) Over-current detection for bus line drivers
EP1985079B1 (en) Lin bus network, integrated circuit and method of communicating thereon
US8713343B2 (en) Electronic control apparatus
US10923297B2 (en) Switch monitoring device, switch state detection circuit, and a vehicle-mounted switch system
US20080068770A1 (en) Bus driver including control circuit for overvoltage protection
US9735820B2 (en) Multi-current harmonized paths for low power local interconnect network (LIN) receiver
US9852099B2 (en) Slave communication device and bus communication system
JP2017103759A (ja) PoDLワイヤ障害からの保護のための回路構成
US9172235B2 (en) Shutdown protection for bus line drivers
WO2017208612A1 (ja) リンギング抑制回路
US20150008732A1 (en) Signal transmission circuit
JP6055386B2 (ja) 電子制御装置
WO2014132571A1 (ja) 異常検出保護回路
US20150029626A1 (en) Controller area network node transceiver
JP2019040858A (ja) スイッチ監視装置、スイッチ状態検出回路及び車載用スイッチシステム
CN107037867B (zh) 半导体器件和系统
JP2015048026A (ja) 電子制御装置
KR102002672B1 (ko) PoDL 와이어 고장에 대한 보호용 회로 구조
US11535179B2 (en) Vehicle communication system
JP5825509B2 (ja) 1線式シリアルインターフェース
US20230188138A1 (en) Methods and apparatus to balance propagation delay and bus emissions in transceivers
JP2008060680A (ja) 通信装置及び通信システム
JP2024085209A (ja) 半導体集積回路装置及び車両
JP6241366B2 (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6055386

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250