JP2003143754A - 安定化電源供給装置 - Google Patents
安定化電源供給装置Info
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- JP2003143754A JP2003143754A JP2001337387A JP2001337387A JP2003143754A JP 2003143754 A JP2003143754 A JP 2003143754A JP 2001337387 A JP2001337387 A JP 2001337387A JP 2001337387 A JP2001337387 A JP 2001337387A JP 2003143754 A JP2003143754 A JP 2003143754A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集積回路化すると同時に、チップ内で電源、
通信ブロックを確実に保護し、様々な外乱に対する装置
全体の耐量を上げ、信頼性を向上すること、集積回路全
体の保護機能を調和させること、かつ簡単な回路構成で
安価に実現することのできる安定化電源供給装置を提供
する。 【解決手段】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,電力素子から供給される所定パルス電圧を平滑し
て所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,自動車に
搭載されたバッテリから供給される電圧とフィルタ手段
から出力される平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電
源電圧として出力する制御手段と,制御手段から出力さ
れる電圧に基づいて自動車に搭載されたバッテリから供
給される電圧から所定パルス電圧を生成する電力素子の
駆動信号を出力する電源安定化手段と,フィルタ手段か
ら出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信手
段とによって構成する。
通信ブロックを確実に保護し、様々な外乱に対する装置
全体の耐量を上げ、信頼性を向上すること、集積回路全
体の保護機能を調和させること、かつ簡単な回路構成で
安価に実現することのできる安定化電源供給装置を提供
する。 【解決手段】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,電力素子から供給される所定パルス電圧を平滑し
て所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,自動車に
搭載されたバッテリから供給される電圧とフィルタ手段
から出力される平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電
源電圧として出力する制御手段と,制御手段から出力さ
れる電圧に基づいて自動車に搭載されたバッテリから供
給される電圧から所定パルス電圧を生成する電力素子の
駆動信号を出力する電源安定化手段と,フィルタ手段か
ら出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信手
段とによって構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車におけるバ
ッテリを電力供給源とし、これから安定した電圧を供給
する安定化電源供給装置に係り、特に自動車の各部に設
けられた安定化電源の負荷としてユニット外の負荷ある
いは他ユニットと相互通信する回路を有し、安定化電源
と通信回路部分、或は更にマイクロプロセッサの制御回
路を集積化して安価、且小規模な回路で構成することを
目的とした安定化電源供給装置に関する。
ッテリを電力供給源とし、これから安定した電圧を供給
する安定化電源供給装置に係り、特に自動車の各部に設
けられた安定化電源の負荷としてユニット外の負荷ある
いは他ユニットと相互通信する回路を有し、安定化電源
と通信回路部分、或は更にマイクロプロセッサの制御回
路を集積化して安価、且小規模な回路で構成することを
目的とした安定化電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術例として、特開2000−1
25463号公報、特開平08−154098号公報が
ある。これは多チャンネルスイッチ回路の信頼性の向
上、あるいはバッテリ駆動される通信回路の暗電流の低
減を狙ったものである。
25463号公報、特開平08−154098号公報が
ある。これは多チャンネルスイッチ回路の信頼性の向
上、あるいはバッテリ駆動される通信回路の暗電流の低
減を狙ったものである。
【0003】例えば、前者の特開2000−12546
3号公報は、過熱保護機能実現のための過熱検出回路を
チップ内の1点にのみ装着したのではどの素子が発熱し
ているのか特定できないことから過電流検出手段との組
み合わせにより異常状態にある素子を特定する等、高度
な技術を開示している。また、後者の特開平11−11
0009号公報には、予め付加された車載ユニット識別
番号を基に各ユニット間通信を行わせることで様々な車
種のユニット種々の組み合わせに対し工程管理を簡素化
する技術が開示されている。
3号公報は、過熱保護機能実現のための過熱検出回路を
チップ内の1点にのみ装着したのではどの素子が発熱し
ているのか特定できないことから過電流検出手段との組
み合わせにより異常状態にある素子を特定する等、高度
な技術を開示している。また、後者の特開平11−11
0009号公報には、予め付加された車載ユニット識別
番号を基に各ユニット間通信を行わせることで様々な車
種のユニット種々の組み合わせに対し工程管理を簡素化
する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら公知技術によっ
ては、回避できない不具合が生じる場合がある。装置へ
の外乱としては、各ユニット間の通信ラインに輻射され
る強力な電磁波、短絡異常や発電装置の起動時のような
バッテリ電圧の大幅な変動(低電圧化)がある。この時
に生ずる不具合事象としては、通信機能異常、安定化電
源の出力電圧変動等がある。従来こうした不具合を回避
する為には電源配線に大きな容量、ダイオードやインダ
クタンスを加えて安定化電源の出力電圧が変動しないよ
うに保護、強化する必要があった。
ては、回避できない不具合が生じる場合がある。装置へ
の外乱としては、各ユニット間の通信ラインに輻射され
る強力な電磁波、短絡異常や発電装置の起動時のような
バッテリ電圧の大幅な変動(低電圧化)がある。この時
に生ずる不具合事象としては、通信機能異常、安定化電
源の出力電圧変動等がある。従来こうした不具合を回避
する為には電源配線に大きな容量、ダイオードやインダ
クタンスを加えて安定化電源の出力電圧が変動しないよ
うに保護、強化する必要があった。
【0005】また、多チャンネルスイッチの過電流、過
熱保護を主要な対象としており電源、通信手段他スイッ
チ回路を含む複雑なシステム集積回路にまでは対応して
いなかった。前述の多チャネル制御回路の過熱異常部の
特定にしても、例えば、単一の過熱検出手段と個々のブ
ロックに備えた過電流検出手段との論理積信号による異
常検出及び保護では、過熱検出手段から長距離に配置さ
れた部分の異常検出の迅速さに欠け且つ過熱検出手段が
不幸にして故障を生じた場合には保護機能が動作しない
可能性を有していた。
熱保護を主要な対象としており電源、通信手段他スイッ
チ回路を含む複雑なシステム集積回路にまでは対応して
いなかった。前述の多チャネル制御回路の過熱異常部の
特定にしても、例えば、単一の過熱検出手段と個々のブ
ロックに備えた過電流検出手段との論理積信号による異
常検出及び保護では、過熱検出手段から長距離に配置さ
れた部分の異常検出の迅速さに欠け且つ過熱検出手段が
不幸にして故障を生じた場合には保護機能が動作しない
可能性を有していた。
【0006】本発明の目的は、集積回路化すると同時
に、チップ内で電源、通信ブロックを確実に保護し、様
々な外乱に対する装置全体の耐量を上げ、信頼性を向上
すること、集積回路全体の保護機能を調和させること、
かつ簡単な回路構成で安価に実現することのできる安定
化電源供給装置を提供することにある。
に、チップ内で電源、通信ブロックを確実に保護し、様
々な外乱に対する装置全体の耐量を上げ、信頼性を向上
すること、集積回路全体の保護機能を調和させること、
かつ簡単な回路構成で安価に実現することのできる安定
化電源供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴は、
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧を入力
として所定パルス電圧を出力する電力素子と,前記電力
素子から供給される所定パルス電圧を平滑して所望の平
均電圧を出力するフィルタ手段と,前記自動車に搭載さ
れたバッテリから供給される電圧と前記フィルタ手段か
ら出力される平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源
電圧として出力する制御手段と,前記制御手段から出力
される電圧に基づいて前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧から所定パルス電圧を生成する前記
電力素子の駆動信号を出力する電源安定化手段と,前記
フィルタ手段から出力される平均電圧を電源電圧として
動作する通信手段とによって構成する。このように本発
明の安定化電源供給装置は、バッテリ電圧変動から保護
するため、電源安定化手段への供給電圧をバッテリ電圧
そのものと安定化した後の電圧とのいずれか大きい方か
ら供給するように構成されている。
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧を入力
として所定パルス電圧を出力する電力素子と,前記電力
素子から供給される所定パルス電圧を平滑して所望の平
均電圧を出力するフィルタ手段と,前記自動車に搭載さ
れたバッテリから供給される電圧と前記フィルタ手段か
ら出力される平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源
電圧として出力する制御手段と,前記制御手段から出力
される電圧に基づいて前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧から所定パルス電圧を生成する前記
電力素子の駆動信号を出力する電源安定化手段と,前記
フィルタ手段から出力される平均電圧を電源電圧として
動作する通信手段とによって構成する。このように本発
明の安定化電源供給装置は、バッテリ電圧変動から保護
するため、電源安定化手段への供給電圧をバッテリ電圧
そのものと安定化した後の電圧とのいずれか大きい方か
ら供給するように構成されている。
【0008】本発明の他の1つの特徴は、自動車に搭載
されたバッテリから供給される電圧を入力として所定パ
ルス電圧を出力する電力素子と,前記電力素子から供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
するフィルタ手段と,前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧と前記フィルタ手段から出力される
平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源電圧として出
力する制御手段と,前記制御手段から出力される電圧に
基づいて前記自動車に搭載されたバッテリから供給され
る電圧から所定パルス電圧を生成する前記電力素子の駆
動信号を出力する電源安定化手段と,前記フィルタ手段
から出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信
手段と,前記電力素子から前記フィルタ手段に供給され
る電流を監視し所定の電流値を超えたこと又は前記電力
素子の近傍の温度を検出し所定の温度を超えたことを検
出する第1の保護手段と,前記通信手段から通信線へ出
力される通信電流を監視し所定の電流値を超えたこと又
は前記通信回路近傍の温度を検出し所定の温度を超えた
ことを検出する第2の保護手段と,前記第1の保護手段
の検出値が所定検出値に達したとき、又は前記第2の保
護手段の検出値が所定検出値に達したときに前記通信手
段の出力を遮断する遮断手段とによって構成する。この
ように本発明の安定化電源供給装置は、末端の通信制御
装置の異常のみにより全体の電源供給がストップするこ
とを防ぐため、バッテリ電圧を安定化した安定化電源の
負荷の過電流或いは過熱を検出して保護する第1の保護
手段とさらに安定化された電圧を用いて通信制御する装
置の通信ラインの過電流或いは過熱を検出して保護する
第2の保護手段に対し、第1の保護回路の閾値を第2の
保護回路の閾値より大きく設定してある。
されたバッテリから供給される電圧を入力として所定パ
ルス電圧を出力する電力素子と,前記電力素子から供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
するフィルタ手段と,前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧と前記フィルタ手段から出力される
平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源電圧として出
力する制御手段と,前記制御手段から出力される電圧に
基づいて前記自動車に搭載されたバッテリから供給され
る電圧から所定パルス電圧を生成する前記電力素子の駆
動信号を出力する電源安定化手段と,前記フィルタ手段
から出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信
手段と,前記電力素子から前記フィルタ手段に供給され
る電流を監視し所定の電流値を超えたこと又は前記電力
素子の近傍の温度を検出し所定の温度を超えたことを検
出する第1の保護手段と,前記通信手段から通信線へ出
力される通信電流を監視し所定の電流値を超えたこと又
は前記通信回路近傍の温度を検出し所定の温度を超えた
ことを検出する第2の保護手段と,前記第1の保護手段
の検出値が所定検出値に達したとき、又は前記第2の保
護手段の検出値が所定検出値に達したときに前記通信手
段の出力を遮断する遮断手段とによって構成する。この
ように本発明の安定化電源供給装置は、末端の通信制御
装置の異常のみにより全体の電源供給がストップするこ
とを防ぐため、バッテリ電圧を安定化した安定化電源の
負荷の過電流或いは過熱を検出して保護する第1の保護
手段とさらに安定化された電圧を用いて通信制御する装
置の通信ラインの過電流或いは過熱を検出して保護する
第2の保護手段に対し、第1の保護回路の閾値を第2の
保護回路の閾値より大きく設定してある。
【0009】本発明の他の1つの特徴は、自動車に搭載
されたバッテリから供給される電圧を入力として所定パ
ルス電圧を出力する電力素子と,前記電力素子から供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
するフィルタ手段と,前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧と前記フィルタ手段から出力される
平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源電圧として出
力する制御手段と,前記制御手段から出力される電圧に
基づいて前記自動車に搭載されたバッテリから供給され
る電圧から所定パルス電圧を生成する前記電力素子の駆
動信号を出力する電源安定化手段と,前記フィルタ手段
から出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信
手段と,前記電力素子から前記フィルタ手段に供給され
る電流を監視し所定の電流値を超えたことを検出する第
1の過電流検出手段と,前記電力素子の近傍の温度を検
出し所定の温度を超えたことを検出する第1の過熱検出
手段と,前記第1の過電流検出手段と第1の過熱検出手
段との検出値が所定検出値に達したときに前記電力素子
をオフするように前記電源安定化手段から該電力素子に
出力される駆動信号を遮断する第1の遮断手段と,前記
通信手段から通信線へ出力される通信電流を監視し所定
の電流値を超えたことを検出する第2の過電流検出手段
と,前記通信回路近傍の温度を検出し所定の温度を超え
たことを検出する第2の過熱検出手段と,前記第2の過
電流検出手段と第2の過熱検出手段との検出値が所定検
出値に達したときに前記通信手段の出力を遮断する第2
の遮断手段とによって構成する。
されたバッテリから供給される電圧を入力として所定パ
ルス電圧を出力する電力素子と,前記電力素子から供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
するフィルタ手段と,前記自動車に搭載されたバッテリ
から供給される電圧と前記フィルタ手段から出力される
平均電圧とを比較し大きい方の電圧を電源電圧として出
力する制御手段と,前記制御手段から出力される電圧に
基づいて前記自動車に搭載されたバッテリから供給され
る電圧から所定パルス電圧を生成する前記電力素子の駆
動信号を出力する電源安定化手段と,前記フィルタ手段
から出力される平均電圧を電源電圧として動作する通信
手段と,前記電力素子から前記フィルタ手段に供給され
る電流を監視し所定の電流値を超えたことを検出する第
1の過電流検出手段と,前記電力素子の近傍の温度を検
出し所定の温度を超えたことを検出する第1の過熱検出
手段と,前記第1の過電流検出手段と第1の過熱検出手
段との検出値が所定検出値に達したときに前記電力素子
をオフするように前記電源安定化手段から該電力素子に
出力される駆動信号を遮断する第1の遮断手段と,前記
通信手段から通信線へ出力される通信電流を監視し所定
の電流値を超えたことを検出する第2の過電流検出手段
と,前記通信回路近傍の温度を検出し所定の温度を超え
たことを検出する第2の過熱検出手段と,前記第2の過
電流検出手段と第2の過熱検出手段との検出値が所定検
出値に達したときに前記通信手段の出力を遮断する第2
の遮断手段とによって構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る安定化電源供
給装置の実施の形態について図を用いて説明する。図1
〜図6には、本発明に係る安定化電源供給装置の第1の
実施の形態が示されている。
給装置の実施の形態について図を用いて説明する。図1
〜図6には、本発明に係る安定化電源供給装置の第1の
実施の形態が示されている。
【0011】図1において、100a、100b・・・
・100nは制御ユニットである安定化電源供給装置、
101は(自動車用)バッテリ、102はスイッチ、1
03は発電機である。この安定化電源供給装置100
a、安定化電源供給装置100b・・・・安定化電源供
給装置100nは、同一の構成を有しており、機能毎に
多数設けられている。このバッテリ101の端子には、
電源供給線40を介して制御ユニットである安定化電源
供給装置100a、100b・・・・100nに電源が
供給されるようになっている。そして、これら多数の安
定化電源供給装置100a、100b・・・・100n
は、通信線48を介して互いに通信をしながら有機的に
結合されている。また、この電源供給線40には、スイ
ッチ102を介して発電機103が接続されている。
・100nは制御ユニットである安定化電源供給装置、
101は(自動車用)バッテリ、102はスイッチ、1
03は発電機である。この安定化電源供給装置100
a、安定化電源供給装置100b・・・・安定化電源供
給装置100nは、同一の構成を有しており、機能毎に
多数設けられている。このバッテリ101の端子には、
電源供給線40を介して制御ユニットである安定化電源
供給装置100a、100b・・・・100nに電源が
供給されるようになっている。そして、これら多数の安
定化電源供給装置100a、100b・・・・100n
は、通信線48を介して互いに通信をしながら有機的に
結合されている。また、この電源供給線40には、スイ
ッチ102を介して発電機103が接続されている。
【0012】安定化電源供給装置100aは、電源安定
化回路1aと、電流の導通/遮断をする電力素子2a
と、フィルタ回路3aと、マイクロプロセッサ4aと、
通信回路5aと、制御回路6aと、負荷7aとによって
構成されている。このバッテリ101から電源供給線4
0を介して供給されるバッテリ電源は、電力素子2a
と、制御回路6aに供給される。また、この電源安定化
回路1aと、電力素子2aと、通信回路5aと、制御回
路6aは、集積回路8aを構成している。
化回路1aと、電流の導通/遮断をする電力素子2a
と、フィルタ回路3aと、マイクロプロセッサ4aと、
通信回路5aと、制御回路6aと、負荷7aとによって
構成されている。このバッテリ101から電源供給線4
0を介して供給されるバッテリ電源は、電力素子2a
と、制御回路6aに供給される。また、この電源安定化
回路1aと、電力素子2aと、通信回路5aと、制御回
路6aは、集積回路8aを構成している。
【0013】この集積回路8aは、1チップLSI(集
積回路)で製造され、安定化電源供給装置100a、1
00b・・・・100nのそれぞれのプリント基板上に
搭載されるようになっている。そして、この集積回路8
aは、具体的には、図2に示す如き構成を有している。
すなわち、電源供給線40を介してバッテリ101から
バッテリ電源Vの供給を受ける制御回路6aは、電源入
力線に抵抗77とNPNトランジスタ73のコレクタが
接続されている。この抵抗77の他端は、逆方向に接続
されるツェナダイオード75を介して接地されている。
また、抵抗77の他端には、抵抗71を介してNPNト
ランジスタ73のベースが接続されている。
積回路)で製造され、安定化電源供給装置100a、1
00b・・・・100nのそれぞれのプリント基板上に
搭載されるようになっている。そして、この集積回路8
aは、具体的には、図2に示す如き構成を有している。
すなわち、電源供給線40を介してバッテリ101から
バッテリ電源Vの供給を受ける制御回路6aは、電源入
力線に抵抗77とNPNトランジスタ73のコレクタが
接続されている。この抵抗77の他端は、逆方向に接続
されるツェナダイオード75を介して接地されている。
また、抵抗77の他端には、抵抗71を介してNPNト
ランジスタ73のベースが接続されている。
【0014】また、信号線43aに抵抗78とNPNト
ランジスタ74のコレクタが接続されている。この抵抗
78の他端は、逆方向に接続されるツェナダイオード7
6を介して接地されている。また、抵抗78の他端に
は、抵抗72を介してNPNトランジスタ74のベース
が接続されている。このNPNトランジスタ74のエミ
ッタは、NPNトランジスタ73のエミッタと接続され
ている。
ランジスタ74のコレクタが接続されている。この抵抗
78の他端は、逆方向に接続されるツェナダイオード7
6を介して接地されている。また、抵抗78の他端に
は、抵抗72を介してNPNトランジスタ74のベース
が接続されている。このNPNトランジスタ74のエミ
ッタは、NPNトランジスタ73のエミッタと接続され
ている。
【0015】この制御回路6aは、NPNトランジスタ
73のエミッタに生じた電圧と、NPNトランジスタ7
4のエミッタに生じた電圧とを比較し、大きい方の電圧
を信号線42aに出力する機能を有している。すなわ
ち、制御回路6aは、電源供給線40を介して供給され
るバッテリ電圧V(12V)をNPNトランジスタ73
のエミッタに生ぜしめ、安定化電源V0(例えば、5
V)の双方の電圧をNPNトランジスタ74のエミッタ
に生ぜしめ、NPNトランジスタ73とNPNトランジ
スタ74によって比較し、大きい側の電圧(バッテリ電
圧Vの降下がなければバッテリ電圧V)を供給するよう
に切り替えられるようになっている。したがって、制御
回路6aからは、電源安定化回路1aに、バッテリ電圧
Vが5V以下の電圧まで低下した場合であっても、安定
化電源から供給される電圧V0が供給されることとな
る。この安定化電源から供給される出力電圧V0は、バ
ッテリ101からバッテリ電圧Vが電力素子2aに長期
に渡り供給されなければ、電力素子2aの出力が無くな
り徐々に低下するが、エンジン始動時等の比較的短期の
電圧低下に対しては充分な供給能力を有している。
73のエミッタに生じた電圧と、NPNトランジスタ7
4のエミッタに生じた電圧とを比較し、大きい方の電圧
を信号線42aに出力する機能を有している。すなわ
ち、制御回路6aは、電源供給線40を介して供給され
るバッテリ電圧V(12V)をNPNトランジスタ73
のエミッタに生ぜしめ、安定化電源V0(例えば、5
V)の双方の電圧をNPNトランジスタ74のエミッタ
に生ぜしめ、NPNトランジスタ73とNPNトランジ
スタ74によって比較し、大きい側の電圧(バッテリ電
圧Vの降下がなければバッテリ電圧V)を供給するよう
に切り替えられるようになっている。したがって、制御
回路6aからは、電源安定化回路1aに、バッテリ電圧
Vが5V以下の電圧まで低下した場合であっても、安定
化電源から供給される電圧V0が供給されることとな
る。この安定化電源から供給される出力電圧V0は、バ
ッテリ101からバッテリ電圧Vが電力素子2aに長期
に渡り供給されなければ、電力素子2aの出力が無くな
り徐々に低下するが、エンジン始動時等の比較的短期の
電圧低下に対しては充分な供給能力を有している。
【0016】近年マイクロプロセッサはその計算速度を
上げるために内蔵素子のサイズを微細化せさており、耐
圧が低下している。バッテリ101から印加される12
V程度の電圧はマイクロプロセッサ4a等を作動させる
には高く、かつ変動も大きいことから、これを安定化し
て一定にする安定化電源回路を設けるのが一般的であ
る。このような電源安定化回路1aは、図2に図示の如
く、バンドギャップ回路61と、誤差増幅回路62と、
電圧比較器65と、三角波発生器66とによって構成さ
れている。
上げるために内蔵素子のサイズを微細化せさており、耐
圧が低下している。バッテリ101から印加される12
V程度の電圧はマイクロプロセッサ4a等を作動させる
には高く、かつ変動も大きいことから、これを安定化し
て一定にする安定化電源回路を設けるのが一般的であ
る。このような電源安定化回路1aは、図2に図示の如
く、バンドギャップ回路61と、誤差増幅回路62と、
電圧比較器65と、三角波発生器66とによって構成さ
れている。
【0017】このバンドギャップ回路61は、信号線4
2aを介して制御回路6aから供給される電圧を基に温
度変化によっても一定となる極めて安定化された電圧
(例えば、1.25V)に設定でき、この電圧(例え
ば、1.25V)が信号線46aから出力される。この
信号線46aには、誤差増幅回路62が接続されてい
る。この誤差増幅回路62には、信号線47aが接続さ
れており、この信号線47aには、信号線43aに供給
される電圧5Vを抵抗63、抵抗64で分圧した電圧V
1が印加されている。この抵抗63、抵抗64の値は、
信号線43aに供給される電圧が5Vとなるように、 (5−1.25):(1.25)=(3.75):
(1.25) の比になるように設定されている。このように抵抗6
3、抵抗64の値を設定すると、信号線47aには、信
号線43aに5Vの電圧が印加されると、約1.25V
の電圧が印加される。すなわち、信号線47aに約1.
25Vの電圧が印加されると、信号線46aにも約1.
25Vの電圧が印加されているため、平衡状態となり、
信号線43aには、5Vの電圧が維持される。
2aを介して制御回路6aから供給される電圧を基に温
度変化によっても一定となる極めて安定化された電圧
(例えば、1.25V)に設定でき、この電圧(例え
ば、1.25V)が信号線46aから出力される。この
信号線46aには、誤差増幅回路62が接続されてい
る。この誤差増幅回路62には、信号線47aが接続さ
れており、この信号線47aには、信号線43aに供給
される電圧5Vを抵抗63、抵抗64で分圧した電圧V
1が印加されている。この抵抗63、抵抗64の値は、
信号線43aに供給される電圧が5Vとなるように、 (5−1.25):(1.25)=(3.75):
(1.25) の比になるように設定されている。このように抵抗6
3、抵抗64の値を設定すると、信号線47aには、信
号線43aに5Vの電圧が印加されると、約1.25V
の電圧が印加される。すなわち、信号線47aに約1.
25Vの電圧が印加されると、信号線46aにも約1.
25Vの電圧が印加されているため、平衡状態となり、
信号線43aには、5Vの電圧が維持される。
【0018】また、誤差増幅回路62の出力電圧は、信
号線49aによつて(波形)変換回路9aに供給され
る。この変換回路9aは、電圧比較器65と、三角波発
生器66とによって構成されており、三角波発生器66
で生成した三角波、あるいはノコギリ波と信号線49a
から供給される電圧とを電圧比較器65において比較
し、電力素子2aのオン/オフ制御用パルス信号(矩形
波)を信号線45aに出力する。
号線49aによつて(波形)変換回路9aに供給され
る。この変換回路9aは、電圧比較器65と、三角波発
生器66とによって構成されており、三角波発生器66
で生成した三角波、あるいはノコギリ波と信号線49a
から供給される電圧とを電圧比較器65において比較
し、電力素子2aのオン/オフ制御用パルス信号(矩形
波)を信号線45aに出力する。
【0019】この電圧比較器65から信号線45aに出
力された矩形波は、電力素子2aのオン/オフ制御用パ
ルス信号として用いられる。この電力素子2aは、図4
(A)に図示のPNPトランジスタ(パワートランジス
タ)を用いる場合と、図4(B)に図示のMOS型FE
Tを用いる場合とがあるが、基本的に電流制御作用が備
えられれば他の素子での代替えは勿論可能である。この
電力素子2aには、バッテリ101からバッテリ電圧V
(12V)が供給されており、信号線45aから供給さ
れるオン/オフ制御用パルス信号によって電力素子2a
のオン/オフ制御され、バッテリ電圧V(12V)の矩
形パルス信号が信号線44aからフィルタ回路3aに供
給される。このフィルタ回路3aは、バッテリ電圧V
(12V)の矩形パルス信号を平滑して矩形波の平均電
圧(例えば、5V)を得るためのものである。この電力
素子2aからの供給電圧をフィルタ回路3aでフィルタ
リングすると矩形波の平均電圧が信号線43aに出力さ
れ、この信号線43aに出力された電圧が抵抗63、制
御回路6aの抵抗78、NPNトランジスタ73のコレ
クタに印加される。フィルタ回路3aは、インダクタン
ス81と、ダイオード82と、コンデンサ83とによっ
て構成されており電圧比較器65から信号線45aに出
力された矩形波が電力素子2aをオフする間にもインダ
クタンス81に蓄積されたエネルギーによってダイオー
ド82を介して電流を流し続けようとする。したがっ
て、結果的に電源安定化回路1aと、電流の導通/遮断
をする電力素子2aと、フィルタ回路3aとによる高利
得の帰還制御系が、信号線43aが一定電圧5Vを保持
するように負帰還動作することになる。
力された矩形波は、電力素子2aのオン/オフ制御用パ
ルス信号として用いられる。この電力素子2aは、図4
(A)に図示のPNPトランジスタ(パワートランジス
タ)を用いる場合と、図4(B)に図示のMOS型FE
Tを用いる場合とがあるが、基本的に電流制御作用が備
えられれば他の素子での代替えは勿論可能である。この
電力素子2aには、バッテリ101からバッテリ電圧V
(12V)が供給されており、信号線45aから供給さ
れるオン/オフ制御用パルス信号によって電力素子2a
のオン/オフ制御され、バッテリ電圧V(12V)の矩
形パルス信号が信号線44aからフィルタ回路3aに供
給される。このフィルタ回路3aは、バッテリ電圧V
(12V)の矩形パルス信号を平滑して矩形波の平均電
圧(例えば、5V)を得るためのものである。この電力
素子2aからの供給電圧をフィルタ回路3aでフィルタ
リングすると矩形波の平均電圧が信号線43aに出力さ
れ、この信号線43aに出力された電圧が抵抗63、制
御回路6aの抵抗78、NPNトランジスタ73のコレ
クタに印加される。フィルタ回路3aは、インダクタン
ス81と、ダイオード82と、コンデンサ83とによっ
て構成されており電圧比較器65から信号線45aに出
力された矩形波が電力素子2aをオフする間にもインダ
クタンス81に蓄積されたエネルギーによってダイオー
ド82を介して電流を流し続けようとする。したがっ
て、結果的に電源安定化回路1aと、電流の導通/遮断
をする電力素子2aと、フィルタ回路3aとによる高利
得の帰還制御系が、信号線43aが一定電圧5Vを保持
するように負帰還動作することになる。
【0020】このようにして電源供給線40を介して供
給されるバッテリ電圧V(12V)が大幅に変動しても
信号(電源)線43aには、常に5V(一定)の電圧が
印加されるように制御される。バンドギャップ回路61
の供給電圧を更に落ちにくくするため信号線42aに適
当なコンデンサCを付け加えることも勿論可能である。
給されるバッテリ電圧V(12V)が大幅に変動しても
信号(電源)線43aには、常に5V(一定)の電圧が
印加されるように制御される。バンドギャップ回路61
の供給電圧を更に落ちにくくするため信号線42aに適
当なコンデンサCを付け加えることも勿論可能である。
【0021】いま、電源供給線40を介して供給される
バッテリ電圧V(12V)が図3に図示の如く、大幅に
低下した場合、電圧信号43aに供給される電圧V0の
変化状態を図3にA,Bの2通りの変化で示した。図3
に図示のAは、信号線42aの電圧を電源供給線40を
介して供給されるバッテリ電圧Vのみから発生した場合
を、図3に図示のBは、信号線42aの電圧を電源供給
線40を介して供給されるバッテリ電圧Vと信号線43
aの安定化電源V0(例えば、5V)との和信号で発生
した場合、すなわち図2に図示の回路構成によって発生
した場合をそれぞれ示している。
バッテリ電圧V(12V)が図3に図示の如く、大幅に
低下した場合、電圧信号43aに供給される電圧V0の
変化状態を図3にA,Bの2通りの変化で示した。図3
に図示のAは、信号線42aの電圧を電源供給線40を
介して供給されるバッテリ電圧Vのみから発生した場合
を、図3に図示のBは、信号線42aの電圧を電源供給
線40を介して供給されるバッテリ電圧Vと信号線43
aの安定化電源V0(例えば、5V)との和信号で発生
した場合、すなわち図2に図示の回路構成によって発生
した場合をそれぞれ示している。
【0022】図3に図示のBによると、電源供給線40
を介して供給されるバッテリ電圧V(12V)が図3に
図示の電圧線50以下にならないと信号線43aに供給
される電圧V0の低下を生じない。これに対し、図3に
図示のA(従来技術)によると、電源供給線40を介し
て供給されるバッテリ電圧V(12V)が図3に図示の
電圧線50以下になるはるか前の時点から大きな電圧降
下が発生している。ここで、通信回路5aの動作最低電
圧が図3中の電圧線51であるとすると、動作最低電圧
が図3中の電圧線51を下回った時間52に相当する
間、通信回路5aがダウンし、通信が途絶えてしまう。
を介して供給されるバッテリ電圧V(12V)が図3に
図示の電圧線50以下にならないと信号線43aに供給
される電圧V0の低下を生じない。これに対し、図3に
図示のA(従来技術)によると、電源供給線40を介し
て供給されるバッテリ電圧V(12V)が図3に図示の
電圧線50以下になるはるか前の時点から大きな電圧降
下が発生している。ここで、通信回路5aの動作最低電
圧が図3中の電圧線51であるとすると、動作最低電圧
が図3中の電圧線51を下回った時間52に相当する
間、通信回路5aがダウンし、通信が途絶えてしまう。
【0023】このように本実施の形態によると、電圧信
号43aに供給される電圧V0が5V以下に低下するの
を緩和し、電圧信号43aに接続されるマイクロプロセ
ッサ4aと通信回路5aの動作を保証する効果を有す
る。この場合、電力素子2aから信号線44aに出力さ
れる電圧V0が5V以下に低下するのを阻止するに大き
な役割を果たすのがフィルタ回路3aを構成するインダ
クタンス81と、ダイオード82と、コンデンサ83と
で、特にフィルタ回路3aのコンデンサ83に蓄積され
る電荷によって信号線44aに出力される電圧V0を5
V以下に低下するのを阻止するのに大きな役割を果たし
ている。これは、フィルタ回路3aに接続される信号線
43aに接続された負荷7aがバッテリ101に直接接
続されている負荷に比較して軽いため、フィルタ回路3
aを構成するコンデンサ83に蓄積された電荷の放電が
緩やかで、信号線43aに供給される電圧V0の電圧保
持効果が大きいことによる。
号43aに供給される電圧V0が5V以下に低下するの
を緩和し、電圧信号43aに接続されるマイクロプロセ
ッサ4aと通信回路5aの動作を保証する効果を有す
る。この場合、電力素子2aから信号線44aに出力さ
れる電圧V0が5V以下に低下するのを阻止するに大き
な役割を果たすのがフィルタ回路3aを構成するインダ
クタンス81と、ダイオード82と、コンデンサ83と
で、特にフィルタ回路3aのコンデンサ83に蓄積され
る電荷によって信号線44aに出力される電圧V0を5
V以下に低下するのを阻止するのに大きな役割を果たし
ている。これは、フィルタ回路3aに接続される信号線
43aに接続された負荷7aがバッテリ101に直接接
続されている負荷に比較して軽いため、フィルタ回路3
aを構成するコンデンサ83に蓄積された電荷の放電が
緩やかで、信号線43aに供給される電圧V0の電圧保
持効果が大きいことによる。
【0024】この変換回路9aの三角波発生器66で生
成した三角波と信号線49aから供給される電圧とを電
圧比較器65において比較し、電力素子2aのオン/オ
フ制御用パルス信号(矩形波)を生成する変換回路9a
から信号線45aに出力されたオン/オフ制御用パルス
信号によって電力素子2aをオン/オフ制御して信号線
44aに出力される電圧矩形波は、フィルタ回路3aに
入力され、平滑された電圧となる。その変換回路9aか
ら出力される矩形波による電力素子2aの出力電圧波形
と、この出力電圧波形に基づいたフィルタ回路3aによ
る平滑された電圧信号との関係が、図5に示されてい
る。図5においては、電力素子2aがオン/オフして信
号線44aに出力される電圧矩形波44gのオンデュー
ティが変化するに伴い、フィルタ回路3aから出力され
る平滑された平均電圧43gも変化することが判る。す
なわち、図5に図示の電圧矩形波44gのオンデューテ
ィが時間帯92、91、93の順で大きくなると、図5
に図示の平均電圧43gも時間帯92、91、93の順
で大きくなる。
成した三角波と信号線49aから供給される電圧とを電
圧比較器65において比較し、電力素子2aのオン/オ
フ制御用パルス信号(矩形波)を生成する変換回路9a
から信号線45aに出力されたオン/オフ制御用パルス
信号によって電力素子2aをオン/オフ制御して信号線
44aに出力される電圧矩形波は、フィルタ回路3aに
入力され、平滑された電圧となる。その変換回路9aか
ら出力される矩形波による電力素子2aの出力電圧波形
と、この出力電圧波形に基づいたフィルタ回路3aによ
る平滑された電圧信号との関係が、図5に示されてい
る。図5においては、電力素子2aがオン/オフして信
号線44aに出力される電圧矩形波44gのオンデュー
ティが変化するに伴い、フィルタ回路3aから出力され
る平滑された平均電圧43gも変化することが判る。す
なわち、図5に図示の電圧矩形波44gのオンデューテ
ィが時間帯92、91、93の順で大きくなると、図5
に図示の平均電圧43gも時間帯92、91、93の順
で大きくなる。
【0025】本実施の形態では、矩形波による電力素子
2aの出力波形制御について説明したが、図5に図示の
平均電圧43gで示す如き連続波形による制御系に適用
することも可能である。この場合、誤差増幅回路62の
出力電圧に基づいて変換回路9aで矩形波に変換して電
力素子2aに供給する必要はなく、誤差増幅回路62の
出力電圧を適当な電圧増幅回路により増幅して電力素子
2aに供給すれば良い。この場合の電源安定化回路15
1が図6に示されている。すなわち、電源安定化回路1
51は、バンドギャップ回路61と、誤差増幅回路62
と、電圧増幅器152とによって構成されている。電圧
増幅器152は、誤差増幅回路62に接続される信号線
49aに接続される抵抗153と、この抵抗153にベ
ースが接続され、エミッタが抵抗155を介して接地さ
れ、コレクタに信号線45aが接続されたNPNトラン
ジスタ154によって構成されている。この電圧増幅器
152は、誤差増幅回路62から信号線49aに出力さ
れる誤差増幅信号を必要な利得で増幅している。
2aの出力波形制御について説明したが、図5に図示の
平均電圧43gで示す如き連続波形による制御系に適用
することも可能である。この場合、誤差増幅回路62の
出力電圧に基づいて変換回路9aで矩形波に変換して電
力素子2aに供給する必要はなく、誤差増幅回路62の
出力電圧を適当な電圧増幅回路により増幅して電力素子
2aに供給すれば良い。この場合の電源安定化回路15
1が図6に示されている。すなわち、電源安定化回路1
51は、バンドギャップ回路61と、誤差増幅回路62
と、電圧増幅器152とによって構成されている。電圧
増幅器152は、誤差増幅回路62に接続される信号線
49aに接続される抵抗153と、この抵抗153にベ
ースが接続され、エミッタが抵抗155を介して接地さ
れ、コレクタに信号線45aが接続されたNPNトラン
ジスタ154によって構成されている。この電圧増幅器
152は、誤差増幅回路62から信号線49aに出力さ
れる誤差増幅信号を必要な利得で増幅している。
【0026】以上説明した電源安定化回路1aは、スイ
ッチングレギュレータとして展開した場合の構成事例
で、電源安定化回路151は、シリーズレギュレータと
して展開した場合の構成事例である。これらは一部の波
形は異なるものの、本発明の適用に何ら支障のある差違
を与えるものでは無い。
ッチングレギュレータとして展開した場合の構成事例
で、電源安定化回路151は、シリーズレギュレータと
して展開した場合の構成事例である。これらは一部の波
形は異なるものの、本発明の適用に何ら支障のある差違
を与えるものでは無い。
【0027】図7には、本発明に係る安定化電源供給装
置の第2の実施の形態が示されている。図7において、
200aは、第1の過電流検出回路で電力素子2aに流
れる過電流を検出している。また、205aは、第2の
過電流検出回路で通信回路5aに流れる過電流を検出し
ている。さらに、201aは、第1の過熱検出回路で電
力素子2aに生じる過熱状態を検出している。また、2
07aは第2の過熱検出回路で通信回路5aに生じる過
熱状態を検出している。
置の第2の実施の形態が示されている。図7において、
200aは、第1の過電流検出回路で電力素子2aに流
れる過電流を検出している。また、205aは、第2の
過電流検出回路で通信回路5aに流れる過電流を検出し
ている。さらに、201aは、第1の過熱検出回路で電
力素子2aに生じる過熱状態を検出している。また、2
07aは第2の過熱検出回路で通信回路5aに生じる過
熱状態を検出している。
【0028】さらにまた、202aは、第1の遮断制御
回路で、第1の過電流検出回路200aで電力素子2a
に流れる過電流を検出したとき、第1の過熱検出回路2
01aで電力素子2aに生じる過熱状態を検出したとき
に作動する回路である。さらに、208aは第2の遮断
制御回路で、第2の過電流検出回路205aで通信回路
5aに流れる過電流を検出したとき、第2の過熱検出回
路207aで通信回路5aに生じる過熱状態を検出した
ときに作動する回路である。また、203aは、第1の
遮断回路で第1の遮断制御回路202aが作動し、第1
の遮断制御回路202aから信号が出力されると電力素
子2aからの電力供給を遮断する回路である。そして、
206aは第2の遮断回路で、第2の遮断制御回路20
8aが作動し、第2の遮断制御回路208aから信号が
出力されると通信回路5aからの信号線を遮断する回路
である。
回路で、第1の過電流検出回路200aで電力素子2a
に流れる過電流を検出したとき、第1の過熱検出回路2
01aで電力素子2aに生じる過熱状態を検出したとき
に作動する回路である。さらに、208aは第2の遮断
制御回路で、第2の過電流検出回路205aで通信回路
5aに流れる過電流を検出したとき、第2の過熱検出回
路207aで通信回路5aに生じる過熱状態を検出した
ときに作動する回路である。また、203aは、第1の
遮断回路で第1の遮断制御回路202aが作動し、第1
の遮断制御回路202aから信号が出力されると電力素
子2aからの電力供給を遮断する回路である。そして、
206aは第2の遮断回路で、第2の遮断制御回路20
8aが作動し、第2の遮断制御回路208aから信号が
出力されると通信回路5aからの信号線を遮断する回路
である。
【0029】まず、電源安定化回路1aは、信号線43
aに供給される電圧V0が、一定の電圧(例えば、5
V)として供給されるように動作する。この時、出力電
流を監視する第1の過電流検出回路200a、あるいは
第1の過熱検出回路201aのいずれかが短絡等の異常
状態を検出すると、第1の遮断制御回路202aが第1
の遮断回路203aを遮断状態に移行させる。同様に通
信回路5aの入(出)力電流を監視する第2の過電流検
出回路205a、あるいは第2の過熱検出回路207a
のいずれかが短絡等の異常状態を検出すると、第2の遮
断制御回路208aが第2の遮断回路206aを遮断状
態に移行させる。
aに供給される電圧V0が、一定の電圧(例えば、5
V)として供給されるように動作する。この時、出力電
流を監視する第1の過電流検出回路200a、あるいは
第1の過熱検出回路201aのいずれかが短絡等の異常
状態を検出すると、第1の遮断制御回路202aが第1
の遮断回路203aを遮断状態に移行させる。同様に通
信回路5aの入(出)力電流を監視する第2の過電流検
出回路205a、あるいは第2の過熱検出回路207a
のいずれかが短絡等の異常状態を検出すると、第2の遮
断制御回路208aが第2の遮断回路206aを遮断状
態に移行させる。
【0030】いま、図7に図示のように通信線48が短
絡状態となると、上記した過電流、あるいは過熱を検出
する異常検出動作により通信線48へのドライブ電流を
遮断することとなる。ここで重要なのは、上記した第1
の遮断回路203aが第2の遮断回路206aに先立っ
て遮断動作を起こさないことである。もし、第1の遮断
回路203aが、第2の遮断回路206aより先に遮断
されるとマイクロプロセッサ4aがリセットされたり、
他の負荷7aへの給電が停止されてシステム全体が停止
状態に移行させられてしまう。
絡状態となると、上記した過電流、あるいは過熱を検出
する異常検出動作により通信線48へのドライブ電流を
遮断することとなる。ここで重要なのは、上記した第1
の遮断回路203aが第2の遮断回路206aに先立っ
て遮断動作を起こさないことである。もし、第1の遮断
回路203aが、第2の遮断回路206aより先に遮断
されるとマイクロプロセッサ4aがリセットされたり、
他の負荷7aへの給電が停止されてシステム全体が停止
状態に移行させられてしまう。
【0031】ここで本来停止させたいのは、通信回路5
aの動作のみであり、システム全体ではない。この不具
合を回避する第1の方法は第1の過電流検出器200
a、第2の過電流検出器205aの過電流検出値をそれ
ぞれCU1、CU2とした場合に、 CU1>CU2 とすること。
aの動作のみであり、システム全体ではない。この不具
合を回避する第1の方法は第1の過電流検出器200
a、第2の過電流検出器205aの過電流検出値をそれ
ぞれCU1、CU2とした場合に、 CU1>CU2 とすること。
【0032】また、第2の方法として通信回路5a側の
第2の過熱検出器207aをより早く動作させるよう、 第2の過熱検出器207aの検出温度T2<第1の過熱
検出器201aの検出温度T1 とすること。
第2の過熱検出器207aをより早く動作させるよう、 第2の過熱検出器207aの検出温度T2<第1の過熱
検出器201aの検出温度T1 とすること。
【0033】さらには、
第2の過熱検出器207aから放熱部分までの熱抵抗T
R2>第1の過熱検出器201aから放熱部分までの熱
抵抗TR1 とすること等である。勿論これらは併用しても良いしそ
うでなくとも良い。
R2>第1の過熱検出器201aから放熱部分までの熱
抵抗TR1 とすること等である。勿論これらは併用しても良いしそ
うでなくとも良い。
【0034】図8には、本発明に係る安定化電源供給装
置の第3の実施の形態が示されている。図8において、
本実施の形態が図7に図示の実施の形態と異なる点は、
図7に図示の実施の形態が、通信線48に流れる通信回
路6aの(入)出力電流を第2の過電流検出器205aに
よって検出していたのに対し、本実施の形態では、通信
回路6aに関する全ての電流を検出するようにした点で
ある。本実施の形態においても、電流検出の閾値等の関
係は、図7に図示の実施の形態と同様である。
置の第3の実施の形態が示されている。図8において、
本実施の形態が図7に図示の実施の形態と異なる点は、
図7に図示の実施の形態が、通信線48に流れる通信回
路6aの(入)出力電流を第2の過電流検出器205aに
よって検出していたのに対し、本実施の形態では、通信
回路6aに関する全ての電流を検出するようにした点で
ある。本実施の形態においても、電流検出の閾値等の関
係は、図7に図示の実施の形態と同様である。
【0035】この図7に図示の実施の形態、図8に図示
の実施の形態において、過電流検出、過熱検出それぞれ
の結果を受け処理する遮断制御回路は、これらの検出結
果の論理和により遮断回路を制御することとしたが、論
理積等により制御することも勿論可能である。
の実施の形態において、過電流検出、過熱検出それぞれ
の結果を受け処理する遮断制御回路は、これらの検出結
果の論理和により遮断回路を制御することとしたが、論
理積等により制御することも勿論可能である。
【0036】いま、図8に図示のように通信線48が短
絡状態となると、上記した過電流、あるいは過熱を検出
する異常検出動作により通信線48へのドライブ電流を
遮断することとなる。ここで重要なのは、上記した第1
の遮断回路203aが第2の遮断回路206aに先立っ
て遮断動作を起こさないことである。もし、第1の遮断
回路203aが、第2の遮断回路206aより先に遮断
されるとマイクロプロセッサ4aがリセットされたり、
他の負荷7aへの給電が停止されてシステム全体が停止
状態に移行させられてしまう。
絡状態となると、上記した過電流、あるいは過熱を検出
する異常検出動作により通信線48へのドライブ電流を
遮断することとなる。ここで重要なのは、上記した第1
の遮断回路203aが第2の遮断回路206aに先立っ
て遮断動作を起こさないことである。もし、第1の遮断
回路203aが、第2の遮断回路206aより先に遮断
されるとマイクロプロセッサ4aがリセットされたり、
他の負荷7aへの給電が停止されてシステム全体が停止
状態に移行させられてしまう。
【0037】ここで本来停止させたいのは、通信回路5
aの動作のみであり、システム全体ではない。この不具
合を回避する第1の方法は第1の過電流検出器200
a、第2の過電流検出器205aの過電流検出値をそれ
ぞれCU3、CU4とした場合に、 CU3>CU4 とすること。
aの動作のみであり、システム全体ではない。この不具
合を回避する第1の方法は第1の過電流検出器200
a、第2の過電流検出器205aの過電流検出値をそれ
ぞれCU3、CU4とした場合に、 CU3>CU4 とすること。
【0038】また、第2の方法として通信回路5a側の
第2の過熱検出器207aをより早く動作させるよう、 第2の過熱検出器207aの検出温度T4<第1の過熱
検出器201aの検出温度T3 とすること。
第2の過熱検出器207aをより早く動作させるよう、 第2の過熱検出器207aの検出温度T4<第1の過熱
検出器201aの検出温度T3 とすること。
【0039】さらには、
第2の過熱検出器207aから放熱部分までの熱抵抗T
R4>第1の過熱検出器201aから放熱部分までの熱
抵抗TR3 とすること等である。勿論これらは併用しても良いしそ
うでなくとも良い。
R4>第1の過熱検出器201aから放熱部分までの熱
抵抗TR3 とすること等である。勿論これらは併用しても良いしそ
うでなくとも良い。
【0040】図9には、本発明に係る安定化電源供給装
置の第4の実施の形態が示されている。電源供給線40
を介して供給されるバッテリ電圧V(12V)が短絡等
の異常によって所望していない電圧低下を生じた場合
は、電源安定化回路1aによって信号線43aを介して
供給される電流が矢印135に示す如くバンドキャップ
回路61に供給される筈であるが、電源供給線40が短
絡等の異常状態を生じることによって電源供給線40側
に信号線43aを介して供給される電流を引き込んでし
まい、バンドキャップ回路61側に流れない事態が生じ
る。そこで、図9に図示の本実施の形態は、このような
電源供給線40が短絡等の異常状態を生じたときに電源
供給線40側に信号線43aを介して供給される電流を
引き込んでしまうことがなく、バンドキャップ回路61
側に供給されるようにしたものである。
置の第4の実施の形態が示されている。電源供給線40
を介して供給されるバッテリ電圧V(12V)が短絡等
の異常によって所望していない電圧低下を生じた場合
は、電源安定化回路1aによって信号線43aを介して
供給される電流が矢印135に示す如くバンドキャップ
回路61に供給される筈であるが、電源供給線40が短
絡等の異常状態を生じることによって電源供給線40側
に信号線43aを介して供給される電流を引き込んでし
まい、バンドキャップ回路61側に流れない事態が生じ
る。そこで、図9に図示の本実施の形態は、このような
電源供給線40が短絡等の異常状態を生じたときに電源
供給線40側に信号線43aを介して供給される電流を
引き込んでしまうことがなく、バンドキャップ回路61
側に供給されるようにしたものである。
【0041】図9において、130、131はMOS型
FETであり、132、133はこれを集積回路化した
場合に構造的に生じる寄生ダイオードである。図9に図
示の回路が図2に図示の回路と異なる点は、NPNトラ
ンジスタ73、NPNトランジスタ74で構成した制御
回路6aをMOS型FET130、MOS型FET13
1によって構成し、寄生ダイオード133によって本来
必要な電流135のみではなく、電流136が流れるこ
とである。このためフィルタ回路3aのコンデンサ83
に蓄積されている電荷が放電されやすく、制御回路13
6aから信号線42aに出力される電圧が低下し易い。
したがって、切替え素子として設けた図2に図示の回路
におけるNPNトランジスタ73とNPNトランジスタ
74を単純に図9に図示のMOS型FET130とMO
S型FET131に置換することによっては本発明の課
題を克服することはできない。
FETであり、132、133はこれを集積回路化した
場合に構造的に生じる寄生ダイオードである。図9に図
示の回路が図2に図示の回路と異なる点は、NPNトラ
ンジスタ73、NPNトランジスタ74で構成した制御
回路6aをMOS型FET130、MOS型FET13
1によって構成し、寄生ダイオード133によって本来
必要な電流135のみではなく、電流136が流れるこ
とである。このためフィルタ回路3aのコンデンサ83
に蓄積されている電荷が放電されやすく、制御回路13
6aから信号線42aに出力される電圧が低下し易い。
したがって、切替え素子として設けた図2に図示の回路
におけるNPNトランジスタ73とNPNトランジスタ
74を単純に図9に図示のMOS型FET130とMO
S型FET131に置換することによっては本発明の課
題を克服することはできない。
【0042】すなわち、電源であるバッテリ101本体
から発生させた定電圧(例えば、12V)から、電源供
給線40へ逆流する電荷をなくす必要がある。そこで、
図9中の制御回路は、制御回路136aではなく、改良
された制御回路146aに示すように不要な電流パスを
阻止する保護回路(ダイオード141)を設けることで
始めて、電源供給線40が短絡等の異常状態を生じたと
きに信号線43から供給される電流が電源供給線40側
に流れるのを阻止することができる。
から発生させた定電圧(例えば、12V)から、電源供
給線40へ逆流する電荷をなくす必要がある。そこで、
図9中の制御回路は、制御回路136aではなく、改良
された制御回路146aに示すように不要な電流パスを
阻止する保護回路(ダイオード141)を設けることで
始めて、電源供給線40が短絡等の異常状態を生じたと
きに信号線43から供給される電流が電源供給線40側
に流れるのを阻止することができる。
【0043】図10には、本発明に係る安定化電源供給
装置の第5の実施の形態が示されている。図10におい
て、161aは第1の電源安定化回路、162aは第2
の電源安定化回路、164aはバンドギャップ回路、1
63aは制御回路、165aは電力素子、167aはフ
ィルタ回路、170a〜174aは電圧信号を供給する
信号線である。
装置の第5の実施の形態が示されている。図10におい
て、161aは第1の電源安定化回路、162aは第2
の電源安定化回路、164aはバンドギャップ回路、1
63aは制御回路、165aは電力素子、167aはフ
ィルタ回路、170a〜174aは電圧信号を供給する
信号線である。
【0044】第1の実施の形態〜第4の実施の形態で
は、バンドギャップ回路を電源安定化回路に含めた構成
となっているが、複数の電源安定化回路を有する本実施
の形態においては重複を避け単一ブロックとして構成し
た。勿論、個々の電源安定化回路にバンドギャップ回路
をそれぞれ設けることも可能である。
は、バンドギャップ回路を電源安定化回路に含めた構成
となっているが、複数の電源安定化回路を有する本実施
の形態においては重複を避け単一ブロックとして構成し
た。勿論、個々の電源安定化回路にバンドギャップ回路
をそれぞれ設けることも可能である。
【0045】また、マイクロプロセッサ4aが高速化し
て低電圧化が進行すると、3.3V、1.8V等の新た
な安定化電源が必要となり、この場合もバンドギャップ
回路164aの電源として、電源供給線40、信号線4
3a、信号線171aの各電圧を入力し、いずれか高い
電圧を切替えて信号線173aの電圧として出力する新
たな(切替え)制御回路163aを設けることができ
る。この場合と同様に、多数の安定化電源電圧を求めら
れる場合に本実施の形態を展開することができる。
て低電圧化が進行すると、3.3V、1.8V等の新た
な安定化電源が必要となり、この場合もバンドギャップ
回路164aの電源として、電源供給線40、信号線4
3a、信号線171aの各電圧を入力し、いずれか高い
電圧を切替えて信号線173aの電圧として出力する新
たな(切替え)制御回路163aを設けることができ
る。この場合と同様に、多数の安定化電源電圧を求めら
れる場合に本実施の形態を展開することができる。
【0046】図10に図示の制御回路163aは、図1
1、図12に示されている。図11は、制御回路163
aの詳細回路を示しており、電源供給線40からバッテ
リ電圧V(12V)が、信号線43aから供給される電
圧V0(5V)が、信号線171aに供給されてくる電
圧(3.3V)の3種類の電圧が供給された場合、いず
れか高い電圧を切替えて信号線173aの電圧として出
力する回路である。図11(A)において、181、1
82、187、188、190、191は抵抗、18
3、184、189はNPNトランジスタ、185、1
86、192はツェナダイオードである。これにより電
源供給線40から供給されるバッテリ電圧V(12V)
が、瞬時的に低下した場合にも信号線43aから供給さ
れる電圧V0(5V)、あるいは、信号線171aに供
給されてくる電圧(3.3V)がある程度保持されてい
れば信号線173aに出力される電圧は急激に落ちるこ
とがない。
1、図12に示されている。図11は、制御回路163
aの詳細回路を示しており、電源供給線40からバッテ
リ電圧V(12V)が、信号線43aから供給される電
圧V0(5V)が、信号線171aに供給されてくる電
圧(3.3V)の3種類の電圧が供給された場合、いず
れか高い電圧を切替えて信号線173aの電圧として出
力する回路である。図11(A)において、181、1
82、187、188、190、191は抵抗、18
3、184、189はNPNトランジスタ、185、1
86、192はツェナダイオードである。これにより電
源供給線40から供給されるバッテリ電圧V(12V)
が、瞬時的に低下した場合にも信号線43aから供給さ
れる電圧V0(5V)、あるいは、信号線171aに供
給されてくる電圧(3.3V)がある程度保持されてい
れば信号線173aに出力される電圧は急激に落ちるこ
とがない。
【0047】図12は、制御回路163aの別な詳細回
路が示されており、電源供給線40にダイオード200
のアノードが、信号線43aにダイオード201のアノ
ードが、信号線171aにダイオード202のアノード
が、それぞれ接続されており、ダイオード200、20
1、202のカソードが信号線173aに接続されて構
成されている。この図12に図示の制御回路163a
も、図11に図示の制御回路163a同様、電源供給線
40からバッテリ電圧V(12V)が、信号線43aか
ら供給される電圧V0(5V)が、信号線171aに供
給されてくる電圧(3.3V)の3種類の電圧が供給さ
れた場合、いずれか高い電圧に切替えて信号線173a
の電圧として出力する回路である。これにより電源供給
線40から供給されるバッテリ電圧V(12V)が、瞬
時的に低下した場合にも信号線43aから供給される電
圧V0(5V)、あるいは、信号線171aに供給され
てくる電圧(3.3V)がある程度保持されていれば信
号線173aに出力される電圧は急激に落ちることがな
い。
路が示されており、電源供給線40にダイオード200
のアノードが、信号線43aにダイオード201のアノ
ードが、信号線171aにダイオード202のアノード
が、それぞれ接続されており、ダイオード200、20
1、202のカソードが信号線173aに接続されて構
成されている。この図12に図示の制御回路163a
も、図11に図示の制御回路163a同様、電源供給線
40からバッテリ電圧V(12V)が、信号線43aか
ら供給される電圧V0(5V)が、信号線171aに供
給されてくる電圧(3.3V)の3種類の電圧が供給さ
れた場合、いずれか高い電圧に切替えて信号線173a
の電圧として出力する回路である。これにより電源供給
線40から供給されるバッテリ電圧V(12V)が、瞬
時的に低下した場合にも信号線43aから供給される電
圧V0(5V)、あるいは、信号線171aに供給され
てくる電圧(3.3V)がある程度保持されていれば信
号線173aに出力される電圧は急激に落ちることがな
い。
【0048】図13には、安定化電源供給装置100a
の集積回路8a内に電力素子2aを内蔵した構成となっ
ているものを、電力素子2aのすべて、あるいは、いく
つかを集積回路8aの外部に設置して安定化電源供給装
置100aを構成したものが示されている。集積回路8
a内に電力素子2aを内蔵した構成によると集積回路8
aとしての熱容量が決まっているため、回路素子に流せ
る電流容量が決まってきてしまい、充分な電流を流せな
いという問題がある。ところが、図13のように電力素
子2aを集積回路8aの外部に設置すると、回路素子の
中で最も熱を発する電力素子2aが集積回路8aの外部
に設置されるため、集積回路8aとしての熱容量が集積
回路8aの発熱によって左右されることがなく、集積回
路8a内に流せる電流容量を大きくとることができる。
しかし、このような構成にすると製造単価が高くなると
いう別な問題がある。
の集積回路8a内に電力素子2aを内蔵した構成となっ
ているものを、電力素子2aのすべて、あるいは、いく
つかを集積回路8aの外部に設置して安定化電源供給装
置100aを構成したものが示されている。集積回路8
a内に電力素子2aを内蔵した構成によると集積回路8
aとしての熱容量が決まっているため、回路素子に流せ
る電流容量が決まってきてしまい、充分な電流を流せな
いという問題がある。ところが、図13のように電力素
子2aを集積回路8aの外部に設置すると、回路素子の
中で最も熱を発する電力素子2aが集積回路8aの外部
に設置されるため、集積回路8aとしての熱容量が集積
回路8aの発熱によって左右されることがなく、集積回
路8a内に流せる電流容量を大きくとることができる。
しかし、このような構成にすると製造単価が高くなると
いう別な問題がある。
【0049】図14には、電源安定化回路、制御回路、
通信回路に供給するフィルタ回路から信号線に供給され
る電圧V0が、をリードフレームに接続されたボンディ
ングパッドを起点として分岐させて供給する安定化電源
供給装置が示されている。
通信回路に供給するフィルタ回路から信号線に供給され
る電圧V0が、をリードフレームに接続されたボンディ
ングパッドを起点として分岐させて供給する安定化電源
供給装置が示されている。
【0050】安定化電源供給装置100a、100b・
・・等の通信回路5a、5b・・・等を互いに接続する
通信線48は、自動車の各部を広くカバーするように配
線されているため、非常に長く、かつ、外乱を受け易く
なっている。したがって、例えば、強烈な電界中に入っ
た場合、この通信線48がアンテナの役目を果たし、特
に大きな正電圧、あるいは負電圧を生ずる。また、外乱
の周波数成分は数十から数百MHz(メガヘルツ)に渡
り、この電圧変動によって安定化電源回路1a内のバン
ドギャップ回路61が大きく揺さぶられる。バンドギャ
ップ回路61は内部に負帰還制御ループを構成するため
供給電圧の安定度は極めて甚大な影響を受けることとな
る。
・・等の通信回路5a、5b・・・等を互いに接続する
通信線48は、自動車の各部を広くカバーするように配
線されているため、非常に長く、かつ、外乱を受け易く
なっている。したがって、例えば、強烈な電界中に入っ
た場合、この通信線48がアンテナの役目を果たし、特
に大きな正電圧、あるいは負電圧を生ずる。また、外乱
の周波数成分は数十から数百MHz(メガヘルツ)に渡
り、この電圧変動によって安定化電源回路1a内のバン
ドギャップ回路61が大きく揺さぶられる。バンドギャ
ップ回路61は内部に負帰還制御ループを構成するため
供給電圧の安定度は極めて甚大な影響を受けることとな
る。
【0051】通信線48への外乱が大きく負電圧に振れ
る場合には更に事態は深刻になる。一般的に集積回路8
a、8b・・・等は内部の素子を分離し、支えるP型半
導体の基底部の上に形成される。このP型半導体の基底
部は通常接地電位にあり、各端子はこの電位より高電位
にあるため、P型基底部分から端子側に抜ける電流は零
に近い。ところが他の回路と同様に集積された通信回路
5aの通信ラインの端子が大きく負電位に引かれると、
接地電位から通信線48に向かって過大な電流が流れる
こととなる。
る場合には更に事態は深刻になる。一般的に集積回路8
a、8b・・・等は内部の素子を分離し、支えるP型半
導体の基底部の上に形成される。このP型半導体の基底
部は通常接地電位にあり、各端子はこの電位より高電位
にあるため、P型基底部分から端子側に抜ける電流は零
に近い。ところが他の回路と同様に集積された通信回路
5aの通信ラインの端子が大きく負電位に引かれると、
接地電位から通信線48に向かって過大な電流が流れる
こととなる。
【0052】この電流は、他の回路部分にも影響を与
え、深刻な場合にはマイクロプロセッサ4aへの異常信
号を発したり、安定化電源電圧を異常な値に変化せしめ
る。前記のようにもし、集積回路8a内の電源安定化回
路への供給線が細かったり通信回路5aを経て電気的に
遠距離を回って配置されたりすると電源安定化作用が阻
害され、更に異常電圧を発生しやすくなる。本実施例は
リードフレーム13aに接続されたボンディングパッド
14aを起点として分岐させることにより、フィルタ回
路3aの電圧安定化効果が電源安定化回路1aに対して
強力に安定化させる作用することを狙う。以上のように
通信回路5aへの電源配線を独立化することにより外乱
の影響を著しく軽減することができる。端子のごく近傍
に小さな容量を並列配置して更に効果をあげることも可
能である。
え、深刻な場合にはマイクロプロセッサ4aへの異常信
号を発したり、安定化電源電圧を異常な値に変化せしめ
る。前記のようにもし、集積回路8a内の電源安定化回
路への供給線が細かったり通信回路5aを経て電気的に
遠距離を回って配置されたりすると電源安定化作用が阻
害され、更に異常電圧を発生しやすくなる。本実施例は
リードフレーム13aに接続されたボンディングパッド
14aを起点として分岐させることにより、フィルタ回
路3aの電圧安定化効果が電源安定化回路1aに対して
強力に安定化させる作用することを狙う。以上のように
通信回路5aへの電源配線を独立化することにより外乱
の影響を著しく軽減することができる。端子のごく近傍
に小さな容量を並列配置して更に効果をあげることも可
能である。
【0053】図15には、通信線48の負電圧印加に対
応してこれを制限する電流制限回路を付加した実施の形
態が示されている。
応してこれを制限する電流制限回路を付加した実施の形
態が示されている。
【0054】集積回路8a、8bの基板はP型半導体で
形成される場合が多く、この基板部分を安定化した低電
位、つまりアース電位に落とす。この場合通信線48の
電位が極めて低くなると図示した大電流151が流れこ
れに伴って例えばマイクロプロセッサ4aとの間のイン
タフェイスブロックの正常な動作のために必要な電流が
外部に吸い取られ誤動作する可能性がある。そこで例え
ば半導体内部の絶縁層上に形成する抵抗素子を用いて電
流制限回路150a、150bを設ければ端子が負電圧
となるのみで電流は制限され上記した不具合が解消され
る。
形成される場合が多く、この基板部分を安定化した低電
位、つまりアース電位に落とす。この場合通信線48の
電位が極めて低くなると図示した大電流151が流れこ
れに伴って例えばマイクロプロセッサ4aとの間のイン
タフェイスブロックの正常な動作のために必要な電流が
外部に吸い取られ誤動作する可能性がある。そこで例え
ば半導体内部の絶縁層上に形成する抵抗素子を用いて電
流制限回路150a、150bを設ければ端子が負電圧
となるのみで電流は制限され上記した不具合が解消され
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各ユニット間の通信ラインに強力な電磁波が輻射された
り、短絡異常が生じたり、発電装置の起動時等バッテリ
電圧の大幅な変動(低電圧化)時に生ずる、通信回路の
動作不良、異常な電源電圧変動や、マイクロプロセッサ
への異常なリセットを回避し、非常に変動の少ない安定
な電圧を発生すると共に、これをチップ内に集積化する
ことで、ごく簡単な回路構成で安価な自動車用電源制御
装置を実現することができる。
各ユニット間の通信ラインに強力な電磁波が輻射された
り、短絡異常が生じたり、発電装置の起動時等バッテリ
電圧の大幅な変動(低電圧化)時に生ずる、通信回路の
動作不良、異常な電源電圧変動や、マイクロプロセッサ
への異常なリセットを回避し、非常に変動の少ない安定
な電圧を発生すると共に、これをチップ内に集積化する
ことで、ごく簡単な回路構成で安価な自動車用電源制御
装置を実現することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】図1に図示の第1の実施の形態の構成要素の詳
細ブロック図である。
細ブロック図である。
【図3】図1に図示の第1の実施の形態のバッテリ電圧
Vが大幅に低下した場合の電源安定化回路から供給され
る電圧V0の変化状態を示す図である。
Vが大幅に低下した場合の電源安定化回路から供給され
る電圧V0の変化状態を示す図である。
【図4】図1に図示の第1の実施の形態の電力素子の詳
細回路図である。
細回路図である。
【図5】図1に図示の第1の実施の形態の電力素子から
出力される電圧矩形波とフィルタ回路によって平滑され
た電圧とを比較して示した図である。
出力される電圧矩形波とフィルタ回路によって平滑され
た電圧とを比較して示した図である。
【図6】図5に図示の平滑された電圧信号を増幅して電
力素子に供給する電源安定化回路の構成図である。
力素子に供給する電源安定化回路の構成図である。
【図7】本発明に係る安定化電源供給装置の第2の実施
の形態を示す回路ブロック図である。
の形態を示す回路ブロック図である。
【図8】本発明に係る安定化電源供給装置の第3の実施
の形態を示す回路ブロック図である。
の形態を示す回路ブロック図である。
【図9】本発明に係る安定化電源供給装置の第4の実施
の形態を示す回路ブロック図である。
の形態を示す回路ブロック図である。
【図10】本発明に係る安定化電源供給装置の第5の実
施の形態を示す回路ブロック図である。
施の形態を示す回路ブロック図である。
【図11】図10に図示の制御回路の詳細回路図であ
る。
る。
【図12】図10に図示の制御回路の詳細回路図であ
る。
る。
【図13】電力素子を安定化電源供給装置の集積回路8
aの外部に設置して構成したブロック図である。
aの外部に設置して構成したブロック図である。
【図14】電源安定化回路、制御回路、通信回路に供給
するフィルタ回路から信号線に供給される電圧V0が、
リードフレームに接続されたボンディングパッドを起点
として分岐させて供給する安定化電源供給装置のブロッ
ク図である。
するフィルタ回路から信号線に供給される電圧V0が、
リードフレームに接続されたボンディングパッドを起点
として分岐させて供給する安定化電源供給装置のブロッ
ク図である。
【図15】通信線の負電圧印加に対応してこれを制限す
る電流制限回路を付加した実施の形態を示すブロック図
である。
る電流制限回路を付加した実施の形態を示すブロック図
である。
1a、1b・・………………………電源安定化回路
2a、2b、2e、2f・・………電力素子
3a、3b・・………………………フィルタ回路
4a、4b・・………………………マイクロプロセッサ
5a、5b・・………………………通信回路
6a、6b・・………………………制御回路
7a、7b・・………………………負荷
8a、8b・・………………………集積回路
9a、9b・・………………………(波形)変換回路
61……………………………………バンドギャップ回路
62……………………………………誤差増幅回路
100a、100b・・……………安定化電源供給装置
101…………………………………バッテリ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 佐々木 昭二
茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株
式会社日立製作所自動車機器グループ内
(72)発明者 渡部 光彦
東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地
株式会社日立製作所内
(72)発明者 永井 康夫
群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社
日立製作所半導体グループ内
Fターム(参考) 5G065 BA04 EA04 EA10 GA09 HA04
JA04 LA01
Claims (20)
- 【請求項1】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を平
滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前記
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧と前記
フィルタ手段から出力される平均電圧とを比較し大きい
方の電圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記制
御手段から出力される電圧に基づいて前記自動車に搭載
されたバッテリから供給される電圧から所定パルス電圧
を生成する前記電力素子の駆動信号を出力する電源安定
化手段と,前記フィルタ手段から出力される平均電圧を
電源電圧として動作する通信手段と,によって構成した
ことを特徴とする安定化電源供給装置。 - 【請求項2】 前記電力素子と、前記制御手段と、前記
電源安定化手段と、前記通信手段とを1チップ集積回路
に集積化して構成したものである請求項1に記載の安定
化電源供給装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記自動車に搭載され
たバッテリから供給される電圧と前記フィルタ手段から
出力される平均電圧とを比較し、該バッテリから供給さ
れる電圧が該平均電圧より低下したときに該バッテリか
ら供給される電圧から該平均電圧に切り替える切替手段
によって構成することを特徴とする請求項1又は2に記
載の安定化電源供給装置。 - 【請求項4】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を平
滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前記
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧と前記
フィルタ手段から出力される平均電圧とを比較し大きい
方の電圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記制
御手段から出力される電圧に基づいて前記自動車に搭載
されたバッテリから供給される電圧から所定パルス電圧
を生成する前記電力素子の駆動信号を出力する電源安定
化手段と,前記フィルタ手段から出力される平均電圧を
電源電圧として動作する通信手段と,前記電力素子から
前記フィルタ手段に供給される電流を監視し所定の電流
値を超えたこと、又は、前記電力素子の近傍の温度を検
出し所定の温度を超えたことを検出する第1の保護手段
と,前記通信手段から通信線へ出力される通信電流を監
視し所定の電流値を超えたこと、又は、前記通信回路近
傍の温度を検出し所定の温度を超えたことを検出する第
2の保護手段と,前記第1の保護手段の検出値が所定検
出値に達したとき、又は前記第2の保護手段の検出値が
所定検出値に達したときに前記通信手段の出力を遮断す
る遮断手段と,によって構成したことを特徴とする安定
化電源供給装置。 - 【請求項5】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を平
滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前記
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧から所
定パルス電圧を生成する前記電力素子の駆動信号を出力
する電源安定化手段と,前記フィルタ手段から出力され
る平均電圧を電源電圧として動作する通信手段と,前記
電力素子から前記フィルタ手段に供給される電流を監視
し所定の電流値を超えたことを検出する第1の過電流検
出手段と,前記電力素子の近傍の温度を検出し所定の温
度を超えたことを検出する第1の過熱検出手段と,前記
第1の過電流検出手段と第1の過熱検出手段との検出値
が所定検出値に達したときに前記電力素子をオフするよ
うに前記電源安定化手段から該電力素子に出力される駆
動信号を遮断する第1の遮断手段と,前記通信手段から
通信線へ出力される通信電流を監視し所定の電流値を超
えたことを検出する第2の過電流検出手段と,前記通信
回路近傍の温度を検出し所定の温度を超えたことを検出
する第2の過熱検出手段と,前記第2の過電流検出手段
と第2の過熱検出手段との検出値が所定検出値に達した
ときに前記通信手段の出力を遮断する第2の遮断手段
と,によって構成したことを特徴とする安定化電源供給
装置。 - 【請求項6】 前記第1の過電流検出手段において検出
する所定電流値をCU1、前記第2の過電流検出手段に
おいて検出する所定電流値をCU2としたとき、 CU1>CU2 となるように設定したことを特徴とする請求項5に記載
の安定化電源供給装置。 - 【請求項7】 前記第1の過熱検出手段において検出す
る所定電流値をT1、前記第2の過熱検出手段において
検出する所定電流値をT2としたとき、 T1>T2 となるように設定したことを特徴とする請求項5又は6
に記載の安定化電源供給装置。 - 【請求項8】 自動車に搭載されたバッテリから供給さ
れる電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力素
子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を平
滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前記
自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧と前記
フィルタ手段から出力される平均電圧とを比較し大きい
方の電圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記制
御手段から出力される電圧に基づいて前記自動車に搭載
されたバッテリから供給される電圧から所定パルス電圧
を生成する前記電力素子の駆動信号を出力する電源安定
化手段と,前記フィルタ手段から出力される平均電圧を
電源電圧として動作する通信手段と,前記電力素子から
前記フィルタ手段に供給される電流を監視し所定の電流
値を超えたことを検出する第1の過電流検出手段と,前
記電力素子の近傍の温度を検出し所定の温度を超えたこ
とを検出する第1の過熱検出手段と,前記第1の過電流
検出手段と第1の過熱検出手段との検出値が所定検出値
に達したときに前記電力素子をオフするように前記電源
安定化手段から該電力素子に出力される駆動信号を遮断
する第1の遮断手段と,前記通信手段から通信線へ出力
される通信電流を監視し所定の電流値を超えたことを検
出する第2の過電流検出手段と,前記通信回路近傍の温
度を検出し所定の温度を超えたことを検出する第2の過
熱検出手段と,前記第2の過電流検出手段と第2の過熱
検出手段との検出値が所定検出値に達したときに前記通
信手段の出力を遮断する第2の遮断手段と,によって構
成したことを特徴とする安定化電源供給装置。 - 【請求項9】 前記第1の過電流検出手段において検出
する所定電流値をCU1、前記第2の過電流検出手段に
おいて検出する所定電流値をCU2としたとき、 CU1>CU2 となるように設定したことを特徴とする請求項8に記載
の安定化電源供給装置。 - 【請求項10】 前記第1の過熱検出手段において検出
する所定電流値をT1、前記第2の過熱検出手段におい
て検出する所定電流値をT2としたとき、 T1>T2 となるように設定したことを特徴とする請求項8又は9
に記載の安定化電源供給装置。 - 【請求項11】 自動車に搭載されたバッテリから供給
される電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力
素子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を
平滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前
記自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧と前
記フィルタ手段から出力される平均電圧とを比較し大き
い方の電圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記
制御手段から出力される電圧に基づいて前記自動車に搭
載されたバッテリから供給される電圧から所定パルス電
圧を生成する前記電力素子の駆動信号を出力する電源安
定化手段と,前記フィルタ手段から出力される平均電圧
を電源電圧として動作する通信手段と,前記電力素子か
ら前記フィルタ手段に供給される電流を監視し所定の電
流値を超えたことを検出する第1の過電流検出手段と,
前記電力素子の近傍の温度を検出し所定の温度を超えた
ことを検出する第1の過熱検出手段と,前記第1の過電
流検出手段と第1の過熱検出手段との検出値が所定検出
値に達したときに前記電力素子をオフするように前記電
源安定化手段から該電力素子に出力される駆動信号を遮
断する第1の遮断手段と,前記フィルタ手段から前記制
御手段に供給される電流を監視し所定の電流値を超えた
ことを検出する第2の過電流検出手段と,前記通信回路
近傍の温度を検出し所定の温度を超えたことを検出する
第2の過熱検出手段と,前記第2の過電流検出手段と第
2の過熱検出手段との検出値が所定検出値に達したとき
に前記通信手段の出力を遮断する第2の遮断手段と,に
よって構成したことを特徴とする安定化電源供給装置。 - 【請求項12】 前記第1の過電流検出手段において検
出する所定電流値をCU3、前記第2の過電流検出手段
において検出する所定電流値をCU4としたとき、 CU3>CU4 となるように設定したことを特徴とする請求項11に記
載の安定化電源供給装置。 - 【請求項13】 前記第1の過熱検出手段において検出
する所定電流値をT3、前記第2の過熱検出手段におい
て検出する所定電流値をT4としたとき、T3>T4と
なるように設定したことを特徴とする請求項11又は1
2に記載の安定化電源供給装置。 - 【請求項14】 前記制御手段は、前記電源安定化手段
に供給する電流を前記バッテリから供給されるバッテリ
電流から前記フィルタ手段から供給される安定化電流に
切り替えた際に前記バッテリ電流を供給する電流供給線
に前記安定化電流が逆流するのを阻止する電流阻止手段
を設けたものである請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12又は13に記載の安定化
電源供給装置。 - 【請求項15】 自動車に搭載されたバッテリから供給
される電圧を入力として所定パルス電圧を出力する第1
の電力素子と,前記第1の電力素子のそれぞれから供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
する第1のフィルタ手段と,自動車に搭載されたバッテ
リから供給される電圧を入力として所定パルス電圧を出
力する第2の電力素子と,前記第2の電力素子から供給
される所定パルス電圧を平滑して所望の平均電圧を出力
する第2のフィルタ手段と,前記自動車に搭載されたバ
ッテリから供給される電圧と前記第1及び第2のフィル
タ手段から出力される平均電圧とを比較し最も大きい電
圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記制御手段
から出力される電圧に基づいて基準電圧を生成して出力
するバンドギャップ回路と,前記バンドギャップ回路か
ら出力される電圧と前記第1のフィルタ手段から出力さ
れる第1の平均電圧に基づいて前記自動車に搭載された
バッテリから供給される電圧から所定パルス電圧を生成
する前記第1の電力素子の駆動信号を出力する第1の電
源安定化手段と,前記バンドギャップ回路から出力され
る電圧と前記第2のフィルタ手段から出力される第2の
平均電圧に基づいて前記自動車に搭載されたバッテリか
ら供給される電圧から所定パルス電圧を生成する前記第
2の電力素子の駆動信号を出力する第2の電源安定化手
段と,前記第1のフィルタ手段から出力される第1の平
均電圧を電源電圧として動作する通信手段と,によって
構成したことを特徴とする安定化電源供給装置。 - 【請求項16】 前記第1及び第2の電力素子と、前記
制御手段と、前記第1及び第2の電源安定化手段と、前
記通信手段と、前記バンドギャップ回路を1チップ集積
回路に集積化して構成したものである請求項15に記載
の安定化電源供給装置。 - 【請求項17】 前記制御手段と、前記第1及び第2の
電源安定化手段と、前記通信手段と、前記バンドギャッ
プ回路を1チップ集積回路に集積化して構成したもので
ある請求項11に記載の安定化電源供給装置。 - 【請求項18】 前記制御手段は、前記自動車に搭載さ
れたバッテリから供給される電圧と前記第1及び第2の
フィルタ手段から出力される第1及び第2の平均電圧と
を比較し、該バッテリから供給される電圧が該平均電圧
より低下したときに該バッテリから供給される電圧から
該第1及び第2の平均電圧に切り替える切替手段によっ
て構成することを特徴とする請求項15、16又は17
に記載の安定化電源供給装置。 - 【請求項19】 前記第1のフィルタ手段から出力され
る第1の平均電圧の供給は、他の構成素子への配線とは
別な配線によって通信回路に行うようにしたものである
請求項15、16、17又は18に記載の安定化電源供
給装置。 - 【請求項20】 自動車に搭載されたバッテリから供給
される電圧を入力として所定パルス電圧を出力する電力
素子と,前記電力素子から供給される所定パルス電圧を
平滑して所望の平均電圧を出力するフィルタ手段と,前
記自動車に搭載されたバッテリから供給される電圧と前
記フィルタ手段から出力される平均電圧とを比較し大き
い方の電圧を電源電圧として出力する制御手段と,前記
制御手段から出力される電圧に基づいて前記自動車に搭
載されたバッテリから供給される電圧から所定パルス電
圧を生成する前記電力素子の駆動信号を出力する電源安
定化手段と,前記フィルタ手段から出力される平均電圧
を電源電圧として動作する通信手段と,前記通信手段か
らの他の通信手段への通信線への出力電流を制限する電
流制限手段と,によって構成したことを特徴とする安定
化電源供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001337387A JP2003143754A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 安定化電源供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001337387A JP2003143754A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 安定化電源供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003143754A true JP2003143754A (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=19152035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001337387A Pending JP2003143754A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 安定化電源供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003143754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055981A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001337387A patent/JP2003143754A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055981A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
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