JP6054506B2 - 電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリ - Google Patents

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Description

関連出願の説明
本出願は2012年3月15日に出願された米国特許出願第13/421366号の米国特許法第120条の下の優先権の恩典を主張する。本明細書は上記特許出願の明細書の内容に依存し、上記特許出願の明細書の内容はその全体が本明細書に参照として含められる。
本明細書は、全般には電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリに関し、さらに詳しくは、厚さが減じられ、耐久性が改善された、タッチスクリーンアセンブリ及びこれを作製する方法に関する。
タッチスクリーンアセンブリは、コンピュータモニタ、現金自動預払機(ATM)等のような、様々な民生用電子デバイスに用いられている。そのようなアセンブリの「タッチ」作動にはアセンブリがユーザの指及び/またはスタイラス具を含む様々な物体で触れられる必要があり、したがって、タッチスクリーンアセンブリは損傷せずに定常的な接触に耐えるに十分に頑丈でなければならない。さらに、タッチスクリーンアセンブリは、携帯電話、パーソナルメディアプレイヤー及びタブレットコンピュータのような、携帯型電子デバイスにも組み込むことができる。そのようなタッチスクリーンアセンブリは運搬及び/または使用中に損傷を受け易くなり得る。したがって、携帯型電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリには、実使用による日常的な「タッチ」接触だけでなく、デバイスの運搬中におこり得る突発的な接触及び衝撃にも耐えることができる、高められた強度が必要である。
さらに、タッチスクリーンアセンブリは益々多くの民生用エレクトロニクス、特に携帯型電子デバイスに用いられているから、一層軽量で小型のアセンブリに対する要求が高まっている。従来のタッチスクリーンアセンブリには通常、機械的に頑丈であり、発光素子の劣化を防止するための気密封止を維持できる、アセンブリをつくるために、3枚、ときには4枚もの、ガラス基板が用いられる。しかし、アセンブリにおける3枚、さらには4枚もの、ガラス基板の使用は、アセンブリの総厚を増やして、アセンブリをいくつかの形態用途には望ましくないものにし得る。
したがって、機械的耐久性が改善され、厚さが減じられている、代わりのタッチスクリーンアセンブリが必要とされている。
本明細書に説明される実施形態は、機械的耐久性が改善されて厚さが減じられたタッチスクリーンアセンブリに関する。
一実施形態にしたがえば、機械的耐久性が改善されて厚さが減じられた電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリは、第1の熱膨張係数CTEを有するイオン交換強化ガラスを含む封止ガラスを有することができる。少なくとも封止ガラスの上面とその裏側の封止ガラスの下面上に、複数のタッチセンサ電極を形成することができる。アセンブリは、デバイス面、下面及び第2の熱膨張係数CTEを有するイオン可換ガラスを含むバックプレーンガラスも有することができ、CTEはCTEの±15.0×10−7/℃以内にある。バックプレーンガラスのデバイス面は封止ガラスの下面と、フリットシールによって、フリットシールが封止ガラスとバックプレーンガラスのデバイス面の間にデバイス領域を囲包するように、接合して気密封着することができる。アセンブリはさらに、デバイス領域内のバックプレーンガラスのデバイス面上に被着された金属酸化物薄膜トランジスタのアレイ及びデバイス領域内のバックプレーンガラスのデバイス面上に金属酸化物薄膜トランジスタのアレイに重ねて形成されたOLED素子のアレイを有することができる。
別の実施形態において、機械的耐久性が改善されて厚さが減じられた電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリは、第1の熱膨張係数CTEを有するイオン交換強化アルカリアルミノケイ酸ガラスで形成された封止ガラス及び、少なくとも封止ガラスの上面とその裏側の封止ガラスの下面上に形成された、複数のタッチセンサ電極を有することができる。タッチスクリーンアセンブリはさらに封止ガラスと同じ組成を有するアルカリアルミノケイ酸ガラスを含むバックプレーンガラスを有し、バックプレーンガラスはアルカリイオンを含まないデバイス面、及び下面を有する。バックプレーンガラスのデバイス面はフリットシールによって封止ガラスの下面と接合されて気密封着される。フリットシールは封止ガラスの下面とバックプレーンガラスのデバイス面の間にデバイス領域を囲包する。金属酸化物薄膜トランジスタのアレイがデバイス領域内のバックプレーンガラスのデバイス面上に被着され、OLED素子のアレイがデバイス領域内のバックプレーンガラスのデバイス面上の金属酸化物薄膜トランジスタのアレイに重ねて形成される。
また別の実施形態において、機械的耐久性が改善されて厚さが減じられた電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリは、少なくとも30μmの層深さ、500MPa以上の圧縮応力及び第1の熱膨張係数CTEを有するイオン交換強化ガラスを含む封止ガラスを有することができる。アセンブリは、デバイス面、下面及びCTEの±15.0×10−7/℃以内にあるような第2の熱膨張係数CTEを有するイオン可換ガラスを含むバックプレーンガラスも有することができる。バックプレーンガラスのデバイス面は、封止ガラスの下面とバックプレーンガラスのデバイス面の間にデバイス領域を囲包するフリットシールにより封止ガラスの下面に接合されて気密封着される。デバイス領域内のバックプレーンガラスのデバイス面上に金属酸化物薄膜トランジスタのアレイを被着することができ、金属酸化物薄膜トランジスタのアレイはCTEの±15.0×10−7/℃以内にあるような第3の熱膨張係数CTEを有する。
本明細書に説明される実施形態のさらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明に述べられ、ある程度は、当業者にはその説明から容易に明らかであろうし、あるいは、以下の詳細な説明及び添付される特許請求の範囲を、また添付図面も含む、本明細書に説明される実施形態を実施することによって認められるであろう。
上述の全般的説明及び以下の詳細な説明がいずれも様々な実施形態を説明していること、及び特許請求される主題の本質及び特質を理解するための概要または枠組みの提供が目的とされていることは当然である。添付図面は様々な実施形態のさらに深い理解を提供するために含められ、本明細書に組み入れられて本明細書の一部をなす。図面は本明細書に説明される様々な実施形態示し、記述とともに、特許請求される主題の原理及び動作の説明に役立つ。
図1は、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態にしたがう、電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリを簡略に示す。 図2Aは、本明細書に示され、説明される一実施形態にしたがう、電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリの分解断面図を簡略に示す。 図2Bは、組み立てられた、図2Aのタッチスクリーンアセンブリを簡略に示す。 図3Aは本明細書に説明される一実施形態にしたがうタッチスクリーンアセンブリのための脱アルカリバックプレーンガラスの断面を簡略に示す。 図3Bは、本明細書に示され、説明される1つ以上の実施形態にしたがう、タッチスクリーンアセンブリのための積層バックプレーンガラスの断面を簡略に示す。 図4Aは、本明細書に示され、説明される一実施形態にしたがう、電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリの分解断面図を簡略に示す。 図4Bは、組み立てられた、図4Aのタッチスクリーンアセンブリを簡略に示す。 図5は、本明細書に示され、説明される一実施形態にしたがう、ガラススペーサフレームを簡略に示す。 図6は湾曲封止ガラスを用いて形成されたタッチスクリーンアセンブリの一実施形態を簡略に示す。
それらの例が添付図面に示されるタッチスクリーンアセンブリの様々な実施形態をここで詳細に参照する。可能であれば必ず全図面を通して同じ参照数字が同じかまたは同様の要素を指すために用いられる。タッチスクリーンアセンブリの一実施形態の分解断面図が図2Aに示される。タッチスクリーンアセンブリは一般に、フリットシールによりバックプレーンガラスに直接に接合されて気密封着される封止ガラスを有する。本明細書に説明される実施形態において。封止ガラスはイオン交換強化ガラスであり、バックプレーンガラスはイオン可換ガラスである。封止ガラスは封止ガラスの下面上または上面上の少なくとも一方に形成された複数のタッチセンサ電極を有する。バックプレーンガラスはバックプレーンガラスのデバイス面上に被着された複数の金属酸化物薄膜トランジスタ(MO-TFT)を有する。封止ガラスを通した光の放射を容易にするため、有機発光ダイオード(OLED)がMO-TFTに重ねて配置され、MO-TFTに電気的に接続される。タッチスクリーン及びこれを形成する方法の様々な実施形態を、添付図面を特に参照して本明細書でさらに詳細に説明する。
従来のOLEDディスプレイアセンブリは一般にバックプレーン基板上に被着されたシリコン薄膜トランジスタを用い、バックプレーン基板は、高温処理中に、シリコン薄膜トランジスタとバックプレーン基板の間の膨張差が最小限に抑えられるように、シリコン薄膜トランジスタの熱膨張係数(CTE)と同程度のCTEを有する。さらに、湿気、環境汚染物等への曝露に起因する酸化によるOLED材料の劣化を防止するため、バックプレーンは一般に封止ガラスに気密封着される。封止ガラスは一般に、動作温度及び/または処理温度におけるバックプレーン基板と封止ガラスの間の膨張差によって気密封着が破れないように、シリコン薄膜トランジスタ及びバックプレーンガラスのいずれの熱膨張係数とも同程度の熱膨張係数を有する。
シリコン薄膜トランジスタは一般に約30ppmのCTEを有する。したがって、基板及び/または封止ガラスにガラスが用いられる場合、ガラスはほぼ30ppmのCTEを有するべきである。しかし、(アルカリアルミノケイ酸ガラスのような)イオン可換ガラスは一般に30ppmより大きいCTEを有する。したがって、これらのガラスは一般に、デバイスの製造中及び/またはその後の使用中のイオン可換ガラスとシリコン薄膜トランジスタの間の熱膨張差がシリコン薄膜トランジスタに損傷を生じさせ得るから、シリコン薄膜トランジスタを用いるデバイスのための基板または封止ガラスとしての使用に適合していない。したがって、従来のOLEDディスプレイアセンブリにおいては、イオン交換強化カバーガラスが望ましい場合、イオン交換強化カバーガラスは、封止ガラス及び基板に加えて、別コンポーネントとしてOLEDディスプレイアセンブリに組み込まれ、よって、アセンブリに用いられる材料の量を、またディスプレイのコスト及びディスプレイの総厚も、増加させる。
金属酸化物薄膜トランジスタ(MO-TFT)をシリコン薄膜トランジスタの代わりに用いることにより、本明細書に説明されるOLEDタッチスクリーンアセンブリではイオン交換ガラス強化封止ガラスのイオン可換ガラスで形成されたバックプレーン基板への直接気密封着が容易になり、よって別のイオン交換強化カバーガラスの必要がなくなり、タッチスクリーンアセンブリの総厚が、またタッチスクリーンアセンブリのコストも、減じられる。
ここで図1を参照すれば、タッチスクリーンアセンブリ100の上面図が簡略に示されている。タッチスクリーンアセンブリ100は一般に複数のタッチ感応センサ104を有する。タッチ感応センサ104は、イオン交換強化封止ガラス102の上面上または下面上に形成された列電極116及び行電極115の交差によって形成される。電極115,116は封止ガラス102の同じ側の面上に、あるいは封止ガラスの表裏の面上に、形成することができる。封止ガラス102は、続いて、イオン可換ガラスを含むバックプレーンガラスに直接に接合されて気密封着される。本明細書においてバックプレーンガラスはイオン可換ガラスで形成されているとして説明されるが、バックプレーンガラスがイオン可換ガラスである必要はない。したがって、本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリの実施形態において、バックプレーンガラスをイオン交換強化ガラスとすることができ、あるいは非イオン交換強化ガラスとすることもできることは当然である。
次に図2A及び2Bを参照すれば、一実施形態のタッチスクリーンアセンブリ100aの分解図(図2A)及び組立図(図2B)が示されている。本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリの実施形態の全てにおいて、タッチスクリーンアセンブリは、図2A及び2Bに示されるような、フリットシール110によりバックプレーンガラス106に直接に接合されて気密封着される封止ガラス102を有する。封止ガラス102は、アルカリアルミノケイ酸ガラスのような、イオン交換強化ガラスで形成される。適するイオン交換強化ガラスには、コーニング社(Corning, Inc.)で製造されるイオン交換強化Gorilla(商標)ガラス及びGorillaガラス2があるが、これらには限定されない。しかし、他のイオン交換強化ガラスも封止ガラス102に用いられ得ることは当然である。封止ガラス102は、イオン交換強化によって封止ガラス102に付与された圧縮応力層をそれぞれが有する上面130及び下面132を有する。圧縮応力は封止ガラス102の上面130及び下面132のいずれからも封止ガラスの厚さ内に延び込む。圧縮応力は封止ガラスの機械的強度を向上させ、一般に、突発的損傷(すなわち、欠け、かき傷、等)による封止ガラスの破損を軽減する。本明細書に説明される実施形態において、封止ガラス102内の圧縮応力は約500MPa以上であり、層深さ(DOL)は約30μm以上である。例えば、いくつかの実施形態において、圧縮応力は800MPa以上に、さらには950MPa以上にさえ、なり得る。いくつかの実施形態において、DOLは約40μm以上に、さらには約50μm以上にさえ、なり得る。圧縮応力及びDOLは、ASTM(米国材料試験協会)規格C1422に指定されているように、ガラスの応力複屈折に基づいて決定される。
本明細書に説明される実施形態において、封止ガラス102は一般に約1mm以下の厚さTを有する。例えば、封止ガラス102は、約0.5mmから約1mmの範囲にある厚さTを有することができる。例えば、封止ガラス102は、約0.5mmから約0.7mmの範囲にある厚さTを有することができる。一実施形態例において、封止ガラス102は約0.55mmの厚さTを有する。別の実施形態例において、封止ガラス102は約0.7mmの厚さTを有する。
さらに、封止ガラス102は第1の熱膨張係数CTEを有する。封止ガラスがアルカリアルミノケイ酸ガラスである実施形態において、CTEは約75×10−7/℃から約100×10−7/℃の範囲にある。一実施形態において、CTEは約80×10−7/℃から約85×10−7/℃の範囲にある。例えば、封止ガラス102がGorillaガラスで形成されていれば、CTEは0℃から約300℃において約84.5×10−7/℃のオーダーである。あるいは、封止ガラス102がGorillaガラス2で形成されていれば、CTEは0℃から約300℃において約80×10−7/℃のオーダーである。
バックプレーンガラス106は、フリットシール110によるバックプレーンガラス106の封止ガラス102への接合及び気密封着を容易にするため、封止ガラス102の熱膨張係数と同程度の熱膨張係数を有する、アルカリアルミノケイ酸ガラスのような、イオン可換ガラスで形成される。詳しくは、バックプレーンガラス106と封止ガラス102の間の気密フリット封着の完全性を維持するため、バックプレーンガラス106及び封止ガラス102は、動作中のタッチスクリーンアセンブリ100の温度変動にともなうバックプレーンガラス106と封止ガラス102の間の膨張差が最小限に抑えられるように、同程度の熱膨張係数を有するべきである。したがって、本明細書に説明される実施形態において、バックプレーンガラス106は一般に、封止ガラス102の熱膨張係数と同程度の第2の熱膨張係数CTEを有する、イオン可換ガラスを含む。詳しくは、バックプレーンガラス106は、CTEの±15.0×10−7/℃以内、さらには±10.0×10−7/℃以内であるような、第2の熱膨張係数CTEを有する。例えば、一実施形態において、バックプレーンガラス106のCTEは封止ガラスのCTEと同じ(すなわち、CTE=CTE)である。したがって、上述したように、封止ガラスがアルカリアルミノケイ酸ガラスで形成されていれば、バックプレーンガラス106のCTEは一般に、CTEと同程度であるかまたは同じであるように、約75×10−7/℃から約100×10−7/℃、さらには80×10−7/℃から85×10−7/℃の範囲内にある。いくつかの実施形態において、封止ガラス102及びバックプレーンガラス106は、封止ガラスとバックプレーンガラスの熱膨張係数間の差を最小限に抑えるため、同じ組成を有するガラスで形成される。語句「同じ組成」は、本明細書に用いられるように、バックプレーンガラス106の組成とイオン交換強化される前の封止ガラス102の組成を指す。したがって、これらの実施形態において、組み立てられたタッチスクリーンアセンブリ100では、バックプレーンガラス106がイオン交換によってガラスに導入されるイオンを含んでいないという点で、バックプレーンガラス106の組成が封止ガラス102の組成と異なることは当然である。さらに、他の実施形態において、封止ガラス102とバックプレーンガラス106が同じ組成をもつガラスで形成される必要はないことも当然である。
語句「イオン可換ガラス」は本明細書においてバックプレーンガラス106を説明するために用いられ、圧縮応力がガラスの表面に形成されるように、溶融塩浴内の大径イオン(例えばカリウムイオン)によるガラス内の小径イオン(例えばナトリウムイオン)との交換を容易にするためにアルカリイオンを含有する溶融塩浴にガラスを浸漬することで、ガラスのイオン交換強化を受け得ることを意味する。しかし、バックプレーンガラスがイオン交換強化される必要はなく、バックプレーンガラス106の物理的性質(特に、バックプレーンガラスのCTE)が封止ガラス102の物理的性質と同様であるように、イオン交換強化を受け得るに過ぎないことは当然である。
したがって、いくつかの実施形態において、バックプレーンガラス106はイオン可換ガラスであるがイオン交換強化はなされず、一方別の実施形態において、バックプレーンガラス106はイオン交換強化もなされるイオン可換ガラスである。適するイオン可換ガラスの例には、ガラスにイオン交換を受けさせる前の、コーニング社で製造されるGorillaガラス及びGorillaガラス2と同じ組成を有するガラスがあるが、これらには限定されない。適するイオン交換強化済イオン可換ガラスにはコーニング社で製造されるGorillaガラス及びGorillaガラス2があるが、これらには限定されない。
バックプレーンガラス106がイオン交換強化されている実施形態において、バックプレーンガラス106は、バックプレーンガラス106に付与される圧縮応力が封止ガラス102内の圧縮応力より一般に小さくなり、バックプレーンガラス106のDOLが封止ガラス102のDOLより一般に小さくなるように、軽めにしかイオン交換強化されない。これらの実施形態において、バックプレーンガラス内の圧縮応力は約600MPa以上であり、層深さ(DOL)は約40μm以下である。いくつかの実施形態において、DOLは約35μm以下、さらには約30μm以下とすることができる。
本明細書に説明される実施形態において、封止ガラス102の厚さTはバックプレーンガラス106の厚さTより一般に大きく、したがって、タッチスクリーンアセンブリ100に機械的強度を与える責任は一義的に封止ガラス102にある。したがって、バックプレーンガラス106は封止ガラス102よりかなり薄くなり得る。バックプレーンガラス106の厚さTは一般に約0.5mmより薄い。例えば、いくつかの実施形態において、バックプレーンガラス106の厚さTは約0.4mmより薄く、さらには約0.3mmより薄くすることができる。他の実施形態において、バックプレーンガラス106の厚さTは約0.2mm以下、さらには約0.1mm以下とすることができる。
次に図3A及び3Bを参照すれば、バックプレーンガラス106は下面及び、MO-TFTのアレイが被着される、デバイス面140を有する。いくつかの実施形態において、バックプレーンガラス106は、デバイス面140及び、必要に応じて、下面142が無アルカリイオンであるように形成される。詳しくは、デバイス面140内のアルカリイオンはデバイス面140上に被着されたMO-TFTのアレイまで移動または浸出してMO-TFTアレイに損傷を与え得る。したがって、そのような損傷を防止するため、少なくともデバイス面140は無アルカリイオンとすることができる。
図3Aを参照すれば、一実施形態において、バックプレーンガラス106はデバイス面140内に形成された無アルカリ域150を有する。同様に、バックプレーンガラス103の下面142内に無アルカリ域152を形成することができ、よって無アルカリ域150と152の間にアルカリ含有コア154が配置される。この実施形態において、無アルカリ域150,152は、バックプレーンガラスの2つ以上の表面を、例えば、固体硫酸アンモニウム塩または硫酸アンモニウム塩溶液のような、脱アルカリ剤にさらすことで脱アルカリを行うことによって、形成することができる。
次に図3Bを参照すれば、別の実施形態において、バックプレーンガラス106は、下面及びデバイス面が無アルカリイオンであるような積層ガラス構造で形成することができる。この実施形態において、アルカリ含有コア162は2つの無アルカリクラッドガラス160の層の間に積層される。アルカリ含有コア162は、上述したように、アルカリアルミノケイ酸ガラスで形成され、クラッドガラス160は、例えば、コーニング社によって製造されるEagle(商標)ガラスのような、無アルカリガラスで形成される。そのような積層は、例えば米国特許第4214886号明細書に開示されているような、二重フュージョンドロープロセスを含む、様々な異なるプロセスで形成することができる。上記の明細書は本明細書に参照として含められる。この実施形態において、積層構造のCTEは、全体的なCTEが封止ガラス102と同等のままであるように、クラッドガラスのCTEとコアガラスのCTEの間の中間にある。アルカリ含有コア162は2つの無アルカリガラス160の間に配されるから、積層構造はイオン可換でない。しかし、コアガラスはコアガラスをイオン可換にするアルカリイオンを含有するから、全体としてみれば積層構造はイオン可換ではないとしても、積層構造は必然的にイオン可換ガラスを含んでいる。
図2A及び2Bを再び参照すれば、タッチスクリーンアセンブリ100aのバックプレーンガラス106上に被着されたMO-TFTのアレイの使用によって封止ガラス102及びバックプレーンガラス106へのイオン交換強化ガラスの使用が容易になる。詳しくは、MO-TFTは、シリコンベースTFTより大きく、封止ガラス102及びバックプレーンガラス106の熱膨張係数に一層近い、第3のCTEを有する。MO-TFTの熱膨張係数はMO-TFTの厚さとともに変わり、したがってMO-TFTの熱膨張係数は、バックプレーンガラス106の熱膨張係数と同じかまたは実質的に同程度であるように「調整」することができる。本明細書に説明される実施形態において、CTEはCTEの15.0×10−7/℃以内、さらにはCTEの10.0×10−7/℃以内である。いくつかの実施形態において、MO-TFT108のアレイは酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)で形成される。別のいくつかの実施形態において、MO-TFT108のアレイは酸化亜鉛で形成される。バックプレーンガラス106及び封止ガラス102と同程度の熱膨張係数を有するMO-TFTの使用により、製造及びその後の使用中のこれらのコンポーネント間の熱膨張差が最小限に抑えられ、よって動作中の大きな膨張差の結果としての様々なコンポーネントの不整合によるTFTへの損傷及び/またはディスプレイ性能の劣化が最小限に抑えられる。
本明細書に説明される実施形態において、MO-TFT108のアレイ及び関連コンポーネント(すなわち、OLED素子のアレイ、等)はバックプレーンガラス106のデバイス面140上に配置され、様々なコンポーネントが封止ガラス102の下面132とバックプレーンガラス106のデバイス面140の間に気密封止されるように、フリットシール110で境界が定められるデバイス領域内に配置される。本明細書に説明される実施形態において、フリットシール110は、温度変動の結果としてのフリットシールの破損を軽減するために、焼結されると、封止ガラス102及びバックプレーンガラス106の熱膨張係数と同程度の熱膨張係数を有する、粉末ガラスフリットで形成される。
図2A及び2Bに示されるタッチスクリーンアセンブリの実施形態をまだ参照すれば、タッチスクリーンアセンブリ100aはさらにMO-TFT108のアレイに重ねて形成されたOLED素子112のアレイを有し、OLED素子112のアレイは、OLED素子112のアレイのそれぞれのOLED素子がMO-TFT108のアレイの対応するトランジスタによってオン/オフ切換がなされるように、MO-TFT108のアレイに電気的に接続される。図2A及び2Bに簡略に示されるタッチスクリーンアセンブリ100aの実施形態において、OLED素子112のアレイは、赤色、緑色及び青色の上面発光OLED素子の、それぞれのRGB/OLED素子群がOLEDディスプレイのピクセルを形成するような、アレイを有する。
OLED素子のアレイは上面発光RGB/OLED素子のアレイを有するとして本明細書に説明されるが、他の構成が考えられることは当然である。例えば、個別の、赤色発光、緑色発光及び青色発光のOLED素子を用いるOLEDディスプレイにおいては一般に、異なる色のOLED素子にエージング差が生じる結果、ディスプレイの寿命にかけて色シフトがおこることがわかっている。さらに、そのようなOLEDディスプレイの形成には、発色が異なるOLED材料被着を容易にするため、複数枚のシャドウマスクの使用が必要であり、よって製造プロセスがさらに複雑になり得る。したがって、別の実施形態(図示せず)において、OLED素子のアレイは、個別の赤色、緑色及び青色のOLED素子の使用にともなう問題を回避する、上面発光白色OLED素子からなる。この実施形態においては、個々に表示されるピクセルに色を与えるため、封止ガラスの下面上にカラーフィルタを配置することができる。
また別の実施形態(図示せず)において、OLED素子のアレイは、個別の赤色、緑色及び青色のOLED素子の使用にともなう問題を回避する、上面発光青色OLED素子を有することができる。色の表示を容易にするため、タッチスクリーンアセンブリはさらに、封止ガラスの下面上に配置された量子ドットサブピクセルのアレイを有することができる。量子ドットサブピクセルは、個々のサブピクセル間のクロストークを低減する、金属コーティングされたウエル内に配置される。量子ドットサブピクセルのアレイのそれぞれのサブピクセルは、赤色量子ドット発光素子、緑色量子ドット発光素子及び青色光散乱素子を含む。したがって、この実施形態において、OLED素子のアレイによって発光される青色光は、光が量子ドットサブピクセルを通過するときに、赤色光、緑色光及び青色光に変換される。
さらに、本明細書に説明される実施形態において、OLED素子112のアレイと封止ガラス102の下面132の間の空間の異なる屈折率を補償するため、OLED素子112のアレイと封止ガラス102の下面132の間に(矩形ブロックとして簡略に示される)屈折率整合ゲル114が配される。
本明細書に説明される実施形態において、タッチスクリーンアセンブリはさらに複数のタッチセンサ電極を有する。図2A〜2B及び4A〜4Bに示されるタッチスクリーンアセンブリの様々な実施形態において、タッチスクリーンアセンブリは、封止ガラス102の下面上に被着されたタッチセンサ電極116を用いる。これらの実施形態において、タッチスクリーン電極は酸化インジウムスズ(ITO)で形成することができる。この実施形態において、行電極及び列電極はいずれも封止ガラス102の下面132上に被着され、行電極と列電極の間に絶縁材料の薄膜が被着される。しかし、他の実施形態(図示せず)においては、封止ガラス102の上面130上及び下面132上に協働タッチセンサ電極対を被着することができる。これらの実施形態において、タッチセンサ電極は酸化インジウムスズまたは、例えば酸化アルミニウム亜鉛のような、同様の材料で形成することができる。
いくつかの実施形態において、タッチセンサ電極116はITOで形成された電気トレースと相互接続させることができる。別の実施形態において、タッチセンサ電極116は、ITOトレースよりかなり薄く(5μmのオーダーに)することができる、銅またはアルミニウムのような、金属材料で形成された電気トレースと相互接続される。これらの実施形態において、金属トレースはさらに、特に封止ガラス102の下面上に配置された電気トレースに対して、鏡面反射を抑えるため、黒化クロムのような黒色材料で被覆することができる。
図2A及び2Bをまだ参照すれば、本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリの実施形態は、必要に応じて、封止ガラスの下面132とフリットシース110の間に配された周縁フリット118を有することができる。周縁フリット118は、周縁フリット118が封止ガラス102をバックプレーンガラス106に接合して気密封着するだけでなく、下にあるタッチスクリーンアセンブリのコンポーネントを覆い隠すように、着色することができる。さらに詳しくは、従来のデバイスでは一般に、表示開口内にない、タッチスクリーンディスプレイアセンブリの領域を覆い隠すため、有機インクが用いられる。しかし、アセンブリの製造中、特にフリットシール110のレーザ処理中に、そのようなインクは容易に損傷を受ける。したがって、気密封着材及び装飾物のいずれとしても機能する周縁フリット118を、有機インクの代替として、用いることができるであろう。
周縁フリット118が用いられる実施形態において、周縁フリット118は、周縁フリット118とフリットシール110の間に配される戻り金属配線との相互接続のために周縁フリット118と交差するタッチセンサ電極に接続される金属トレースと同程度に薄く(すなわち、10μm未満で)なければならない。
次に図4A及び4Bを参照すれば、別の実施形態のタッチスクリーンアセンブリ100bが簡略に示されている。この実施形態において、タッチスクリーンアセンブリ100bは、図2A及び2Bに関して上述したように、封止ガラス102,バックプレーンガラス106,フリットシール110,MO-TFT108のアレイ、屈折率整合ゲル114及び複数のタッチセンサ電極106を有する。しかし、この実施形態において、タッチスクリーンアセンブリはさらに円偏光子120を有する。円偏光子は、複数のタッチスクリーン電極106が円偏光子120と封止ガラス102の下面の間に配置されるように、封止ガラス102の下面132に取り付けられる。円偏光子120は、バックプレーンガラスからの反射の、封止ガラス102を通る反射を防止する。円偏光子120は100μmのオーダーの厚さを有し、これは必然的に円偏光子による追加の厚さを収容するためにフリットシール110の厚さを増やす。
しかし、フリットシール110の厚さの増加はフリットシール110の不完全な処理を招き、最終的に、封止の破損に至り得る。したがって、いくつかの実施形態において、バックプレーンガラス106の周に沿って、フィラー材料としてはたらくようにガラススペーサフレーム122を配置することができる。ガラススペーサフレーム122は連続外周を、ガラススペーサフレーム122がバックプレーンガラス106上に配置されたときに、バックプレーンガラス106のデバイス面がガラススペーサフレームを通して露出されるように、開放中央領域125(図5)とともに有する。ガラススペーサフレーム122はフリットシール123によりバックプレーンガラス106に封着され、フリット110により封止ガラス102に封着される。ガラススペーサフレームの組込みにより、追加の円偏光子120が収容され、所望のタッチスクリーンアセンブリの機密性が維持される。本明細書に説明される実施形態において、ガラススペーサフレーム122は、CTEの±15.0×10−7/℃以内、さらには±10.0×10−7/℃以内の、熱膨張係数CTEを有するガラスで形成される。
タッチスクリーンアセンブリ100bが円偏光子120を有する実施形態において、行タッチセンサ電極または列タッチセンサ電極は封止ガラス102の下面132上に形成することができ、相補タッチセンサ電極(すなわち、列タッチセンサ電極または行タッチセンサ電極)は偏光子の下面上(すなわち、バックプレーンガラス106に面している円偏光子120の表面上)に形成される。この実施形態において、偏光子は行タッチセンサ電極と列タッチセンサ電極の間の絶縁体としてはたらく。
図2A及び2Bをまた参照すれば、タッチスクリーンアセンブリの実施形態はバックプレーンガラス106のデバイス面140上にMO-TFT108のアレイを被着することで形成することができる。初めに、MO-TFT108のアレイを定めるため、マスクがデバイス面140に与えられ、次いでMO-TFT材料が真空下でプラズマ支援化学的気相成長(PECVD)及び/またはスパッタリングを用いて被着される。MO-TFT材料の被着後、デバイス面からマスクが除去される。
次いで、OLED素子112のアレイを、OLED素子112のアレイがMO-TFT108のアレイに電気的に接続されるように、MO-TFT108のアレイ上に被着することができる。OLED素子112のアレイは真空熱蒸着法を用いてMO-TFT上に被着することができる。
必要に応じる周縁フリット118を有するタッチスクリーンアセンブリの実施形態において、周縁フリットは封止ガラスの下面132上にペーストとして被着され、その後、周縁フリット118を硬化させるため、封止ガラス102がベークされる。別工程において、封止ガラス102の下面132上及び(必要に応じて)上面130上にタッチセンサ電極116がスパッタリング及び/または印刷によって被着される。
上述したように、タッチスクリーンアセンブリのいくつかの実施形態は、必要に応じて、封止ガラスの下面上に配置されたカラーフィルタを用いる。これらの実施形態において、カラーフィルタ材料は、スピン塗布法またはドクターブレード塗布法を用いて、タッチセンサ電極に重ねて被着される。カラーフィルタ材料の塗布に続いて、材料はオーブン内で硬化される。
さらに、図4A〜4Bに示されるように円偏光子120を有する実施形態において、円偏光子120は、タッチセンサ電極116が円偏光子120と封止ガラス102の下面132の間に配置されるように、封止ガラス102の下面132に取り付けられる(図4A〜4B)。
図4A〜4Bに示されるように円偏光子120を有する実施形態において、フリットペーストの小粒をガラススペーサフレーム122の下面に付け、フリットペーストがガラススペーサフレーム122とバックプレーンガラス106の間に配置されるように、バックプレーンガラス106のデバイス面140上に配置する。次いで、フリットプーストを固化させ、よってバックプレーンガラス106をガラススペーサフレーム122に接合して気密封着するため、フリットペーストを、ガラススペーサフレーム122またはバックプレーンガラス106の一方をまたはいずれも通してレーザビームを導くことによって照射する。
様々なコンポーネントが封止ガラス102の下面132上及びバックプレーンガラス106のデバイス面140上に形成されてしまうと、バックプレーンガラス106のデバイス面140の周を巡ってフリットペーストが付けられる。ガラススペーサフレームが用いられる実施形態においては、ガラススペーサフレームの上面にフリットペーストが付けられる。ガラススペーサフレームが用いられない実施形態において、フリットペーストはバックプレーンガラス106のデバイス面140に直接に付けられる。バックプレーンガラスのデバイス面140上に被着されたコンポーネントに重ねて屈折率整合ゲル114が配置される。その後、封止ガラス102がバックプレーンガラス106上で位置合わせされて、アセンブリが真空下におかれる。次いで、フリットプーストを固化させ、よってバックプレーンガラス106を封止ガラス102に接合して、タッチスクリーンアセンブリのコンポーネントを気密封止するため、フリットペーストを、封止ガラス102またはバックプレーンガラス106の一方をまたはいずれも通してレーザビームを導くことによって照射する。
本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリの実施形態において、タッチスクリーンアセンブリは、2mm未満、さらには1.5mm未満の、厚さTを有することができる。例えば、いくつかの実施形態において、タッチスクリーンアセンブリの厚さTは1mm以下とすることができる。そのようなタッチスクリーンアセンブリは、様々な電子デバイスに容易に組み込むことができ、減じられたアセンブリ厚によって携帯型電子デバイスに特によく適する。
次に図6を参照すれば、一実施形態のタッチスクリーンアセンブリ100eが簡略に示されている。この実施形態において、封止ガラス102は曲率半径をもって形成され、バックプレーンガラス106は初め平坦である。タッチスクリーンアセンブリの様々なコンポーネントが封止ガラス102上及びバックプレーンガラス106上に形成されてしまうと、封着プロセス中にアセンブリに圧力を印加することでバックプレーンガラス106は封止ガラス102の形状に一致させられ、よって曲率半径をもつタッチスクリーンアセンブリ100eが得られる。
本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリが、従来のタッチスクリーンパネルに比較して、改善された機械的強度及び損傷許容性を有し、同時に減じられた厚さも有することが、今では当然である。改善された機械的特性及び減じられた厚さはイオン可換バックプレーンガラスに直接に接合されたイオン交換強化ガラスを用いることで達成される。イオン交換強化ガラス及びイオン可換ガラスの使用は、封止ガラス、バックプレーンガラス及びMO-TFTの熱膨張係数が同程度であり、よって処理中及びその後の使用中の材料間の膨張差が減じられるような、バックプレーンガラス上のMO-TFTの使用によって容易になる。
さらに、タッチスクリーンアセンブリの改善された機械的特性及び減じられた厚さにより、タッチスクリーンアセンブリは様々な電子デバイスにおける使用によく適し、特に携帯型電子デバイスにおける使用によく適する。さらに、本明細書に説明されるタッチスクリーンアセンブリのバックプレーンガラスは封止ガラスよりかなり薄くすることができ、これは従来の平面アセンブリとは異なる形状のタッチスクリーンアセンブリの製造を容易にし、したがってより高い設計フレキシビリティを電子デバイス製造業者にもたらす。
特許請求される主題の精神及び範囲を逸脱することなく本明細書に説明された実施形態に様々な改変及び変形がなされ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に説明された様々な実施形態の改変及び変形が添付される特許請求項及びそれらの等価形態の範囲内に入れば、本明細書はそのような改変及び変形を包含するとされる。
100,100a,100b,100e タッチスクリーンアセンブリ
102 封止ガラス
104 タッチ感応センサ
106 バックプレーンガラス
108 MO-TFT
110,123 フリットシール
112 OLED素子
114 屈折率整合ゲル
115,116 タッチセンサ電極
118 周縁フリット
120 円偏光子
122 ガラススペーサフレーム
125 開放中央領域
130 封止ガラス上面
132 封止ガラス下面
140 バックプレーンガラスデバイス面
142 バックプレーンガラス下面
150,152 無アルカリ域
154,162 アルカリ含有コア
160 無アルカリクラッドガラス

Claims (12)

  1. 電子デバイス用タッチスクリーンアセンブリにおいて、前記タッチスクリーンアセンブリが、
    第1の熱膨張係数CTEを有するイオン交換強化ガラスを含む封止ガラスであって、少なくとも前記封止ガラスの表面の裏側になる前記封止ガラスの下面上に複数のタッチセンサ電極が形成されている、封止ガラス、
    デバイス面、下面及び第2の熱膨張係数CTEを有するイオン可換ガラスを含む、バックプレーンガラスであって、前記第2の熱膨張係数CTEは前記第1の熱膨張係数CTEの±15.0×10−7/℃以内にあり、前記バックプレーンガラスの前記デバイス面はフリットシールにより前記封止ガラスの前記下面に接合されて気密封着され、前記フリットシールは前記封止ガラスの前記下面と前記バックプレーンガラスの前記デバイス面の間にデバイス領域を囲包するものである、バックプレーンガラス、
    前記デバイス領域内の前記バックプレーンガラスの前記デバイス面上に被着された、前記第2の熱膨張係数CTEの±15.0×10−7/℃以内にある第3の熱膨張係数CTEを有する、金属酸化物薄膜トランジスタのアレイ、及び
    前記バックプレーンガラスの前記デバイス面上の前記デバイス領域内において前記金属酸化物薄膜トランジスタのアレイに重ねて形成されたOLED素子のアレイ、
    を有することを特徴とするタッチスクリーンアセンブリ。
  2. 前記封止ガラスが少なくとも30μmの層深さ及び500MPa以上の圧縮応力を有することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  3. 前記金属酸化物薄膜トランジスタのアレイが、前記第2の熱膨張係数CTEの±10.0×10−7/℃以内にある、第3の熱膨張係数CTEを有することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  4. 前記封止ガラスが約0.5mmから約0.7mmの第1の厚さTを有し、前記バックプレーンガラスが約0.1mm以下の第2の厚さTを有することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  5. 前記第2の熱膨張係数CTEが、前記第1の熱膨張係数CTEの±10.0×10−7/℃以内にあることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  6. 前記第1の熱膨張係数CTEが前記第2の熱膨張係数CTEと同じであることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  7. 前記封止ガラス及び前記バックプレーンガラスが、アルカリアルミノケイ酸ガラスであることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  8. 少なくとも前記バックプレーンガラスの前記デバイス面が脱アルカリされていることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  9. 前記バックプレーンガラスの前記デバイス面及び前記下面が無アルカリであるように、前記バックプレーンガラスが、上部及び下部の無アルカリガラスクラッドの間に配置されたアルカリ含有ガラスコアを有する積層ガラスであることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  10. 円偏光子をさらに有し、前記複数のタッチセンサ電極が前記円偏光子と前記封止ガラスの前記下面の間に配置されるように、前記円偏光子が前記封止ガラスの前記下面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  11. 前記バックプレーンガラスの前記デバイス面に気密封着される、ガラススペーサフレームをさらに有してなることを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
  12. 前記封止ガラスの前記下面の周縁に隣接して被着された周縁フリットをさらに有し、前記周縁フリットが前記封止ガラスの前記下面及び前記フリットシールに気密封着されることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンアセンブリ。
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