JP6054086B2 - フラクチャリング用井戸構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、井戸の透水部に一般的に適用される礫などのフィルタ材が上述の高圧ジェットの噴出口と井戸穴の内面との間に存在しているときには、そのフィルタ材が邪魔物になって噴出流の水圧が分散され、切欠きができないおそれがある。
またそうした邪魔物がない場合であっても、高圧水の噴射でできるクサビ状の切込みは深さが十分ではないため、予想外の方向にも注入範囲が広がる可能性を否定できない。井戸穴の周りの地盤に、切込み形成箇所と同程度に脆弱な箇所がもともとあれば、そちらの方にも割裂が生ずるからである。
本発明の第2の目的は、避けるべき方向に割裂を生じさせないことが可能なフラクチャリング用井戸構造を提案することである。
本発明の第3の目的は、先の目的を達成するため、フレキシブルドリルをフラクチャリング流体注入箇所へ導くための管路をケーシングに設けた井戸構造を提案することである。
地盤中の竪穴内にその竪穴内周面から離して縦設され、かつ通水部を下部に有するケーシングと、
上記ケーシングと竪穴内周面との間に礫などのフィルタ材料を投入してなるフィルタ層と、
上記ケーシングの管壁内面又は外面に沿って地表側から通水部付近へ延びる竪管部から、
弯曲管部を経て、側外方へ先端開口の横管部を突設してなるフレキシブルドリルガイド管と、を具備し、
かつ上記通水部付近にフラクチャリング流体の注入口を開口するフラクチャリング流体注入手段を講じてなる井戸構造であって、
これら横管部のうちの少なくとも先部を、直筒状の案内端部に形成しており、
これら案内端部の開口部は、上記通水部と同程度の深さに設置している。
上記ケーシングの表面からフィルタ層内への横管部の突入距離(d)を、その突入方向にフィルタ層を横切る距離(D)に対してD-d≦2cmとした。
上記フレキシブルドリルガイド管として一対のフレキシブルドリルガイド管を設け、
これら一対のフレキシブルドリルガイド管の横管部は、相互に一定間隔を存してかつほぼ並行してフィルタ層内へ突入させた。
上記フラクチャリング流体注入手段として、上記一対のフレキシブルドリルガイド管の間にフラクチャリング流体圧入管を縦設し、このフラクチャリング流体圧入管の下部に開口する注入口を、側外方へ配向させた。
上記フラクチャリング流体の注入口を横管部の突設方向と同じ向きに開口している。
上記横管部の途中箇所の下側から分岐して砂溜め用容器を付設している。
第2の手段に係る発明によれば、横管部20cが突入方向にフィルタ層30を横切る距離Dと、フィルタ層30への横管部の突入距離dとの差を、2cm以下としたから、横管部20cの突入方向とフレキシブルドリルの進行方向のブレを小さくすることができる。
第3の手段に係る発明によれば、一対のフレキシブルドリルガイド管の横管部20cを並行してフィルタ層内へ突入させたから、2本のピン状の切欠きBの間の地盤部分を緩み領域として優先的に割裂させ、かつそれ以外の領域での割裂を低減することができる。
第4の手段に係る発明によれば、一対のフレキシブルドリルガイド管20の間に、注入口14を側外方へ向けたフラクチャリング流体圧入管12を設けたから、その流体の動圧が上記緩み領域に作用して、より確実に割裂を生じさせることができる。
第6の手段に係る発明によれば、上記横管部の途中箇所の下側から分岐して砂溜め用容器を付設したから、管内部が砂で詰まることを防止できる。
第1に、図6に記載した如く、フレキシブルドリルガイド管20にフレキシブルドリルFを挿入して、水みちを形成すべき箇所に切欠きBを形成する。水みち形成箇所が垂直方向に複数あるときには、予めフレキシブルドリルガイド管20を複数設けておき、同様の作業を繰り返す。
第2に、図7の如くケーシング6の上端を蓋34で塞いだ状態で、フラクチャリング流体圧入管12からフラクシャリング流体を送り込む。そうすると、フラクシャリング流体は、予め形成された切欠きB内に流入する(図8(A)参照)。この切欠きBは流入したフラクチャリング流体の圧力により拡径するとともに、地盤中に深く延びる(図8(B)参照)。
6…ケーシング 6a…通水部 6b…止水部 8…通水孔 9…貫通孔
10…フラクチャリング流体注入手段 12…フラクチャリング流体圧入管
14…注入口
20…フレキシブルドリルガイド管 20a…竪管部 20b…弯曲管部 20c…横管部
22…案内端部 24…開口部 26…砂溜め用容器
30…フィルタ層 34…蓋
A…緩み領域 B…切欠き F…フレキシブルドリル G…地盤
P…揚水ポンプ S…地下鉄 T…タンク
U…水みちの非発生領域 W…水みち
Claims (6)
- 地盤中の竪穴内にその竪穴内周面から離して縦設され、かつ通水部を下部に有するケーシングと、
上記ケーシングと竪穴内周面との間に礫などのフィルタ材料を投入してなるフィルタ層と、
上記ケーシングの管壁内面又は外面に沿って地表側から通水部付近へ延びる竪管部から、弯曲管部を経て、側外方へ先端開口の横管部を突設してなるフレキシブルドリルガイド管と、を具備し、
かつ上記通水部付近にフラクチャリング流体の注入口を開口するフラクチャリング流体注入手段を講じてなる井戸構造であって、
これら横管部のうちの少なくとも先部を、直筒状の案内端部に形成しており、
これら案内端部の開口部は、上記通水部と同程度の深さに設置したことを特徴とする、フラクチャリング用井戸構造。 - 上記ケーシングの表面からフィルタ層内への横管部の突入距離(d)を、その突入方向にフィルタ層を横切る距離(D)に対してD-d≦2cmとしたことを特徴とする、請求項1記載のフラクチャリング用井戸構造。
- 上記フレキシブルドリルガイド管として一対のフレキシブルドリルガイド管を設け、
これら一対のフレキシブルドリルガイド管の横管部は、相互に一定間隔を存してかつほぼ並行してフィルタ層内へ突入させたことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のフラクチャリング用井戸構造。 - 上記フラクチャリング流体注入手段として、上記一対のフレキシブルドリルガイド管の間にフラクチャリング流体圧入管を縦設し、このフラクチャリング流体圧入管の下部に開口する注入口を、側外方へ配向させたことを特徴とする、請求項3に記載のフラクチャリング用井戸構造。
- 上記フラクチャリング流体の注入口を横管部の突設方向と同じ向きに開口したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のフラクチャリング用井戸構造。
- 上記横管部の途中箇所の下側から分岐して砂溜め用容器を付設したことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載のフラクチャリング用井戸構造。
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JP2012165397A JP6054086B2 (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | フラクチャリング用井戸構造 |
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