JP6054058B2 - ダクト部材の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、パネル部材との間に空気流通路を画成するダクト部材およびダクトの製造方法に関するものである。
車両において、該車両の前部または後部に設置されたエアコンユニットから送り出された空気は、ピラーに配設されたピラーダクトおよび天井に配設された天井ダクトを通って分配され、天井に設けられた空気吹出口から車室に送り込まれる。特許文献1に開示のように、天井ダクトは、断面が略ハット形状に形成されたダクト形成部材の開放端をルーフトリムの上面に接着することで、ダクト形成部材とルーフトリムとの間に空気流通路を画成している。なお、ダクト形成部材は、合成樹脂製シート材料から真空成形等によって成形される。
前記天井ダクトは、空気流通路が分岐する分岐部分や空気吹出口が開口する部分などに、空気流通路に突出した突状部を形成することで、空気流通路の分岐部分で空気を振り分けるように案内したり、空気吹出口に向けて空気を案内している。このような突状部は、ダクト形成部材の型成形時に、ルーフトリムに対向する壁の一部を凹ませてルーフトリム側に突出する断面略「V」字形状に形成される。すなわち、突状部は、対向する2つの壁面が延出端から根元側へ向かうにつれて互いに拡開するように形成される。
特開2002−274157号公報
前記ダクト形成部材は、型成形時の型抜きなどを考慮すると、断面「V」字形状の突状部の内角を狭く設定することができず、突状部において対向する壁面間の寸法が大きくなってしまう。このため、天井ダクトは、突状部によって空気流通路の流通断面が狭くなってしまい、所要の流通断面をかせぐために該天井ダクトを大型化しなければならない不都合が生じる。特に前述したダクト形成部材は、突状部の突出寸法が大きくなるにつれて、突状部が空気流通路の流通断面に占める範囲が広くなってしまうので、ルーフトリムに当接するような突状部を形成すると、空気流通路を確保するのがより難しくなる。
すなわち本発明は、従来の技術に係るダクト部材に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、空気流通路の流通断面を狭めることなく空気流通路を流れる空気を案内し得る案内部を備えたダクト部材およびダクトの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
パネル部材に取り付けられて、該パネル部材との間に空気流通路を画成するダクト部材の製造方法において、
合成樹脂製のシート材を成形して溝形状のダクト本体を形成すると共に、該ダクト本体における上壁の端縁に外方へ延出する板状体を、該板状体よりも幅狭な連結片部で繋いで一体形成し、
また前記板状体には、前記連結片部の側縁の延長線上に該板状体の端縁間に亘って第1折り目を形成し、
前記ダクト本体に前記連結片部で繋がっている前記板状体を、該連結片部において該ダクト本体の前記空気流通路側へ前記上壁の内周面に当接するように折り返すと共に、前記板状体を前記第1折り目に沿って折り曲げることで、前記空気流通路に立てた形で案内部を形成するようにしたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、板状体を折り曲げて形成された案内部は、空気流通路の流通断面に占める範囲を小さくすることが可能であり、空気流通路の流通断面を狭めることなく空気流通路を流れる空気を適切に案内し得る。
請求項2に係る発明では、前記板状体には、前記第1折り目から前記上壁と前記パネル部材との間隔程度離間させて第2折り目を該板状体の端縁間に亘って形成し、
前記板状体における前記第2折り目を折り曲げることで、前記案内部に前記パネル部材と当接する当接部分を形成することを要旨とする
請求項3に係る発明では、前記第1折り目または第2折り目は、前記板状体を圧縮または切削して薄肉化して形成されることを要旨とする
本発明に係るダクト部材によれば、案内部によって空気流通路の空気流通断面を狭めることなく空気流通路を流れる空気を適切に案内し得る。また、本発明に係るダクトの製造方法によれば、空気流通路の流通断面に占める範囲を小さくし得る案内部を備えたダクトを簡単に得ることができる。
本発明の好適な実施例に係る天井ダクトを示す概略斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 実施例の天井ダクトの要部を示す分解斜視図である。 実施例の第1ダクト部材の要部を示す概略斜視図であって、(a)は板状体の折り曲げ前の状態を示し、(b)は板状体を折り返した状態を示し、(c)は板状体により案内部が構成された状態を示す。 変更例1の案内部を有する第1ダクト部材の要部を示す概略斜視図であって、(a)は板状体の折り曲げ前の状態を示し、(b)は板状体により案内部が構成された状態を示す。 変更例2の案内部を有する第1ダクト部材の要部を示す概略斜視図であって、(a)は板状体の折り曲げ前の状態を示し、(b)は板状体により案内部が構成された状態を示す。 変更例3の案内部を有する第1ダクト部材の要部を示す概略斜視図であって、(a)は板状体の折り曲げ前の状態を示し、(b)は板状体により案内部が構成された状態を示す。
次に、本発明に係るダクト部材およびダクトの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、車両を基準としてダクト部材および該ダクト部材により構成されるダクトの方向を指称する。
図1に示すように、実施例に係る天井ダクト(ダクト)10は、車両において車室の天井をなすルーフトリムRと、このルーフトリムRの上面に取り付けられたダクト部材20,40,50とによって空気流通路16,17,18を画成している。なお、天井ダクト10のダクト部材20,40,50は、車両の屋根をなすループパネル(図示せず)とルーフトリムRとの間に配設される。天井ダクト10は、車両の後部右側に立設されたピラーダクト(図示せず)の上端に接続され、車両の後部に設置されたエアコンユニット(図示せず)から送り出された空気がピラーダクトを介して供給される。また、天井ダクト10は、車両の右側部にあるピラーダクトとの接続口12から左側方へ延在する第1空気流通路16と、この第1空気流通路16と分岐して該接続口12の前方へ延在する第2空気流通路17と、第1空気流通路16の左端部から前方に延在する第3空気流通路18とを有している。そして、天井ダクト10は、第2空気流通路17の前端部および第3空気流通路18の前端部に対応してルーフトリムRの左右の側部に夫々設けられた空気吹出口14,14に、ピラーダクトから送り込まれた空気を振り分けて案内するようになっている。ここで、天井ダクト10は、複数のダクト部材20,40,50を継ぎ合わせて空気流通路16,17,18を画成している。実施例では、前記接続口12から左右に延在する第1空気流通路16を画成する第1ダクト部材20と、ルーフトリムRの右側部に前後に延在する第2空気流通路17を画成する第2ダクト部材40と、ルーフトリムRの左側部に前後に延在する第3空気流通路18を画成する第3ダクト部材50とを備えている。
前記ダクト部材20,40,50は、一面が開口した溝状に形成されたダクト本体22,42,52を備え、ダクト本体22,42,52の開放端に取付片23,43,53が外方へ延出するように形成されている(図1参照)。実施例のダクト本体22,42,52は、空気流通路16,17,18の上側を画成する平板状の上壁22a,42a,52aと、この上壁22a,42a,52aの周縁から下方へ延出する平板状の周壁22b,42b,52bとを有する角溝状に形成される。すなわち、ダクト本体22,42,52は、その断面形状が下方に開口する略ハット形状になっている(図2参照)。そして、ダクト部材20,40,50は、取付片23,43,53が接着剤や溶着などによってルーフトリムRの上面に接合され、ルーフトリムRでダクト本体22,42,52の開放端が塞がれる。なお、ダクト部材20,40,50は、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂やポリウレタンなどの発泡体からなる合成樹脂製のシート材で形成される。
図1に示すように、第1ダクト部材20の第1ダクト本体22は、左右方向に延在する横引き部位の両端部に、前方へ延びるよう設けられた連結端部(端部)を夫々有し、平面視で略「コ」字形状に形成される。第1ダクト本体22の右連結端部には、第2ダクト部材40の第2ダクト本体42(別のダクト本体)の後端部が外側から重ねて取り付けられ、右連結端部から第2ダクト本体42にかけて繋がった第2空気流通路17を画成している。同様に、第1ダクト本体22の左連結端部には、第3ダクト部材50の第3ダクト本体52(別のダクト本体)の後端部が外側から重ねて取り付けられ(図2参照)、左連結端部から第3ダクト本体52にかけて繋がった第3空気流通路18を画成している。ここで、第2(第3)ダクト本体42,52の後端部における空気流通路17,18側に向く内周面と第1ダクト本体22の連結端部における外側に向く外周面とを当接させた状態で、互いの重合面が接着剤等により接合される。
図3および図4に示すように、第1ダクト部材20は、第1ダクト本体22の端縁に繋げて一体形成された板状体24を折り曲げて形成される案内部30を備えている。板状体24は、第1ダクト本体22において別のダクト本体42,52が外側から重ねられる連結端部の前端縁の夫々に形成されて、この板状体24からなる案内部30が、第1ダクト本体22の連結端部で画成される空気流通路17,18に配設される。天井ダクト10は、右連結端部に設けられた案内部30によって第2空気流通路17を流通する空気を案内し、左連結端部に設けられた案内部30によって第3空気流通路18を流通する空気を案内するようになっている。なお、実施例では、左右の案内部30,30が同じ構成であるので、左側の案内部30を挙げて以下に説明する。
図3に示すように、案内部30は、ルーフトリムRに対向する第1ダクト本体22の上壁22aとルーフトリムRとの間に板面(案内壁)30aを立てた姿勢で空気流通路18に配置される。また、案内部30は、第1ダクト本体22における連結端部の左右方向略中央部に配置され、該第1ダクト本体22における連結端部の前端縁から横引き部位までに亘って前後方向に延在している。案内部30は、第1ダクト本体22とルーフトリムRとの対向面間に立てられ、ルーフトリムRに対して第1ダクト本体22を支持するよう構成される。具体的には案内部30は、上端が上壁22aの内周面(下面)に当接すると共に下端がルーフトリムRの上面に当接し、上壁22aとルーフトリムRとの間に亘って延在するよう形成される。なお、案内部30は、上端の当接部分が上壁22aに対して接着剤等で接合させて固定されると共に、下端の当接部分がルーフトリムRに対して接着剤等で接合して固定される。
前記案内部30を構成する板状体24は、連結端部における上壁22aの前端縁(端縁)から前方(外方)へ延出するよう、第1ダクト本体22と一体形成される(図4(a)参照)。板状体24は、第1ダクト本体22の上壁22aと同一平面状に延在する平らな形状に形成される。また、板状体24は、その本体部分の外形が略矩形状に形成され、該本体部分よりも幅狭に形成された連結片部24aで第1ダクト本体22に繋がっている。板状体24は、連結片部24aが本体部分の後端右側縁に形成されると共に、該連結片部24aの後端が第1ダクト本体22の上壁22aにおける前端縁略中央部に繋がっている。
前記案内部30は、第1ダクト本体22の端縁より外方へ延出する状態から該第1ダクト本体22で画成される空気流通路18側への板状体24の折り曲げと(図4(b)参照)、空気流通路18に延出する姿勢(図4(c)参照)への板状体24の折り曲げとを組み合わせて構成される。板状体24は、発泡体のシート材からなる該板状体24自体が有する可撓性により折り曲げ変形が可能になっている。板状体24は、連結片部24aにおいて該板状体24の180°の角度での折り返しを許容するよう構成されると共に、該板状体24の板厚を薄くして折り曲げ易くした折り目26,28が形成されて、この折り目26,28で折り曲げラインを規定するようになっている。折り目26,28は、板状体24を圧縮したりあるいは切削すること等により薄肉化された部分であって、板状体24の端縁間に亘って形成される。実施例の板状体24は、連結片部24aの左側縁の延長線上に前後に亘って形成された第1折り目26と、この第1折り目26から上壁22aとルーフトリムRとの間隔程度離して前後に亘って形成された第2折り目28とを有し、各折り目26,28で略90°の角度で折り曲げられる。なお、実施例の折り目26,28は、第1ダクト本体22の端縁から板状体24が延出した状態で、該第1ダクト本体22の開放端側と同じ下向きに開口する略「V」字溝形状に形成される。案内部30は、連結片部24aで折り返した板状体24の第1折り目26よりも右側の側縁部によって上壁22aに当接する当接部分が形成されると共に、第2折り目28よりも左側の側縁部によってルーフトリムRに当接する当接部分が形成される。そして、案内部30は、第1折り目26および第2折り目28の間の中間部によって、上壁22aとルーフトリムRとの間に延在する案内壁30aが形成される。
前記案内部30は、連結片部24aでの板状体24の折り曲げ向きにより空気流通路18で空気を案内する向きを調節可能に構成される。すなわち、実施例の案内部30は、板状体24自体の可撓性を用いて連結片部24aで折り返しているので、第1ダクト本体22の端縁に対する連結片部24aの折り曲げラインを任意に変更することができる。板状体24を真後ろに180°折り返すことで、実施例の如く案内部30の案内壁30aの向きが前後方向に延在するよう調節される。また、板状体24を斜め左後ろに180°折り返すことで、空気流通方向上流側から下流側に向かうにつれて右側方へ傾くよう、案内壁30aの向きを調節し得る。これに対して、板状体24を斜め右後ろに180°折り返すことで、空気流通方向上流側から下流側に向かうにつれて左側方へ傾くよう、案内壁30aの向きを調節し得る。
前記案内部30は、第1折り目26の折り曲げ角度により空気流通路18の区切り位置を調節可能に構成される。すなわち、案内部30は、板状体24を第1折り目26において90°の角度で下方へ折り曲げることで、実施例の如く上下に延在する案内部30の案内壁30aによって空気流通路18が左右に区分される。また、案内部30は、板状体24を90°未満の浅い折り曲げ角度で第1折り目26において折り曲げると、上から下に向かうにつれて左側方へ傾斜する案内壁30aによって空気流通路18を左右に区分し得る。更に、案内部30は、板状体24を90°を超えた深い折り曲げ角度で第1折り目26において折り曲げると、上から下に向かうにつれて右側方へ傾斜する案内壁30aによって空気流通路18を左右に区分し得る。
次に、案内部30を有する第1ダクト部材20を用いた天井ダクト10の製造方法について説明する。ポリプロピレンやポリウレタン等の発泡体からなるシート材を、成形型にセットする。シート材を成形型により加熱して軟化させると共に成形型から真空引きして、成形型の成形面に合わせてシート材を真空成形することで、溝形状の第1ダクト本体22を形成する。また、第1ダクト部材20と同様に、シート材を真空成形することで、第2ダクト部材40および第3ダクト部材50を別に形成する。ここで、第1ダクト本体22には、板状体24が形成される端縁よりも延長したシート材の余長部分が残されており、実施例の第1ダクト本体22では、両連結端部の前端縁となる位置よりも前方に延長してシート材の余長部分が残される。また、前記余長部分における第1折り目26および第2折り目28に対応する位置を成形型による真空成形時に圧縮することで、V溝状に切り込まれた第1折り目26および第2折り目28が、第1ダクト本体22の成形に併せて形成される。前記余長部分を打ち抜き加工等によりトリミングすることで、連結端部における上壁22aの前端縁を規定すると共に、この前端縁から前方へ延出する板状体24を第1ダクト本体22に一体形成する(図4(a)参照)。なお、板状体24には、前後方向に延在する第1折り目26および第2折り目28が、本体部分に左右に離間して設けられている。
前記板状体24を連結片部24aで連結端部の前端縁に沿って折り曲げることで、該板状体24を後方へ180°折り返す(図4(b)参照)。上壁22aの下方(第1ダクト本体22の連結端部で画成される空気流通路18)に位置した板状体24は、第1折り目26よりも右側の側縁部を上壁22aの内周面に接着剤等によって接合して固定する。この際、板状体24は、連結片部24aで折り返す向きを調節し、空気流通路18に対する案内部30の案内壁30aの延在向きを決める。また、板状体24を第1折り目26で下方に折り曲げると共に、第2折り目28で該第2折り目28よりも左側の側縁部を更に折り曲げる(図4(c)参照)。これにより、第1ダクト本体22において空気流通路18となる側に案内部30が立てた姿勢で形成された第1ダクト部材20が得られる。
前記取付片23および案内部30の下側の当接部分をルーフトリムRの上面に突き当てて、接着剤等により両者を接合することで、ルーフトリムRに第1ダクト部材20を固定する。これにより、案内部30は、上端が第1ダクト本体22の上壁22a内周面に固定されると共に下端がルーフトリムRの上面に固定されて、第1ダクト本体22とルーフトリムRとの対向面間に支柱の如く架設される。
前記第1ダクト部材20と別途形成された第2ダクト部材40における第2ダクト本体42の後端部を、第1ダクト本体22の右連結端部の外側から重ねて、両者の重合部位を接着剤等により接合することで、第1ダクト本体22と第2ダクト本体42とを連結する。また、第2ダクト部材40は、取付片43をルーフトリムRの上面に突き当てて接着剤等により接合することで、ルーフトリムRに固定される。 同様に、第1ダクト部材20と別途形成された第3ダクト部材50における第3ダクト本体52の後端部を、第1ダクト本体22の左連結端部の外側から重ねて、両者の重合部位を接着剤等により接合することで、第1ダクト本体22と第3ダクト本体52とを連結する。また、第3ダクト部材50は、取付片53をルーフトリムRの上面に突き当てて接着剤等により接合することで、ルーフトリムRに固定される。このように、ルーフトリムRの上面に第1〜第3ダクト部材20,40,50を取り付けることで、接続口12から受け入れた空気を振り分けて左右の空気吹出口14,14の夫々に案内し得る空気流通路16,17,18が画成される(図1参照)。
前記第1ダクト部材20によれば、第1ダクト本体22の端縁に外方へ延出するように一体形成された板状体24を折り曲げて案内部30を形成するので、案内部30の形状が該第1ダクト部材20を成形する成形型の型抜きなどの制約を直接受けない。また、シート材を所定形状に成形することで第1ダクト部材20を形成するので、シート材の伸びなどの材料的な制約を受けるものの、案内部30の元になる板状体24の形状は、平坦や該平坦に近い形状などのシート材そのままの形状でもよい。すなわち、板状体24の形成に際して、材料的な制約も受けない。これにより、壁を空気流通路側に突出するように湾曲させて形成された従来例で説明した突状部と比べて、実施例の案内部30は、形状の自由度が高く、また案内部30の厚みを薄くすることが可能である。また、案内部30は、従来例で説明した突状部の如く根元部分に向かうにつれて拡開する形状に制約されないので、第1ダクト本体22の上壁22aからルーフトリムRに当接するように大きく延出させても、上壁22a側とルーフトリムR側とで厚みを変える必要はない。すなわち、案内部30は、 実施例の如く空気流通路18に延出する部分を1本の壁で構成し得るので、該延出する部分が空気流通路18の流通断面において占める範囲を小さくすることができる。従って、案内部30を空気流通路18に設けることによる空気流通量の低下や第1ダクト部材20の大型化を抑えることができる。なお、第1ダクト本体22の端縁に板状体24を一体形成しても、板状体24を大きく形を変えるように成形する必要がないので、成形型が複雑になることもない。案内部30は、板状体24の折り曲げ向きを変えることで、空気流通路18での延在向きを調節できる。従って、案内部30によって空気流通路18を流通する空気をより適切に案内できる。
前記案内部30は、第1ダクト本体22の上壁22a内周面に上端が当接すると共にルーフトリムRの上面に下端が当接しており、該案内部30がルーフトリムRに対して上壁22aを支えている。すなわち、第1ダクト本体22を、案内部30によって補強することができる。また、案内部30は、第1ダクト本体22において別のダクト本体42,52が連結される端部に配設されているので、第1ダクト本体22の外側から別のダクト本体42,52を重ねる際に、案内部30で支持して第1ダクト本体22が変形するのを防止できる。第1ダクト本体22の連結端部は、案内部30で補強されているので、別のダクト本体42,52を接合する際に外側から押さえても第1ダクト本体22が撓まず、両者を密着させることができる。従って、第1ダクト本体22に別のダクト本体42,52を隙間なく連結することができ、連結作業自体も容易に行うことができる。また、空気流通路18の空気を案内する案内部30で補強を行うので、第1ダクト本体22の連結端部の変形を防止するために金属製のブラケットなどの別に取り付けられる補強部材を必要としないので、天井ダクト10を軽量化し得ると共に補強にかかるコストを軽減し得る。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することができる。
(1)案内部の構成は、実施例に限定されず、板状体の形状や折り曲げ位置や折り曲げ方向を適宜組み合わせることで様々な態様とし得る。図5に示す変更例1に係る案内部60を構成する板状体58は、略矩形状の本体部分の後縁略中央部が連結片部58aを介して第1ダクト本体22の上壁22a前端縁に繋がるよう一体形成される(図5(a)参照)。板状体58には、連結片部58aを挟んで左右対称に離間した一対の第1折り目59a,59aが形成されると共に、両第1折り目59a,59aを挟んで左右対称な関係で一対の第2折り目59b,59bが形成される。両第1折り目59a,59aは、板状体58をなすシート材の2枚分の板厚程度離間して形成され、同じ側部に設けられる第1折り目59aと第2折り目59bとは、第1ダクト本体22の上壁22aとルーフトリムRとの離間間隔程度の間隔をあけて形成される。板状体58は、連結片部58aで後方へ折り返して、両第1折り目59a,59a間を上壁22aの内周面に接合すると共に、第1折り目59aの夫々で下方に折り曲げることで、第1折り目59aと第2折り目59bとの間を互いに当接させる。そして、板状体58を第2折り目59b,59bで互いに反対向きに折り曲げることで、断面略「H」形状の案内部60が形成され(図5(b)参照)、案内部60の下端はルーフトリムRに当接する。このように構成された変更例1の案内部60は、空気流通路18に延出する部分が2枚のシート材を重ね合わせて形成されるので、第1ダクト本体22の補強効果を向上し得る。
(2)板状体を繋ぐ位置は、第1ダクト本体22の上壁22aの端縁に限定されず、第1ダクト本体22の周壁22bや取付片23の端縁であってもよい。図6に示す変更例2に係る案内部64を構成する板状体62は、左側の取付片23の左側端縁に繋がるよう一体形成される(図6(a)参照)。略矩形帯状に形成された板状体62には、取付片23の側端縁に沿って第1折り目63aが形成され、この第1折り目63aから所要間隔離間して第2折り目63bが形成される。また、第2折り目63bの外側方には、第1ダクト本体22の上壁22aとルーフトリムRとの離間間隔程度の間隔をあけて第3折り目63cが形成される。板状体62は、第1折り目63aで右側方へ折り返すと共に、第2折り目63bで上方に折り曲げ、第3折り目63cで折り曲げた端部を上壁22aの内周面に接合することで、案内部64を構成する(図6(b)参照)。
(3)案内部は、第1ダクト本体22とルーフトリムRとの間で支柱として機能する構成に限定されず、空気流通路17,18を流通する空気の案内機能だけでもよい。図7に示す変更例3に係る案内部68を構成する板状体66は、第1ダクト本体22の上壁22a前端縁から前方へ延出する略矩形帯状に一体形成される。板状体66には、上壁22aの前端縁と平行に3本の折り目67a,67b,67cが前後に離間して形成される。板状体66は、上壁22aとの連結部を折り返すと共に、3本の折り目67a,67b,67cで折り曲げることで、上壁22aの内周面から山形に延出する案内部68を構成している(図7(b)参照)。変更例3の案内部68は、ルーフトリムRから離して形成され、空気流通方向上流側から下流側に向かうにつれて下方傾斜するように空気流通路18に臨む案内壁で空気を該案内部68の下方に開口する空気吹出口14へ向けて案内するようになっている。
(4)天井ダクトは、3つのダクト部材を組み合わせて構成したが、1または2つのダクト部材であっても、4以上のダクト部材を組み合わせてもよい。また、案内部は第1ダクト部材に限られず、別のダクト部材に設けてもよい。
(5)ダクト部材は、合成樹脂製の発泡体からなるシート材で構成する例を挙げたが、合成樹脂の例えばポリプロピレン等のオレフィン系樹脂などからなるソリッドや不織布などでダクト部材を構成してもよい。また、ダクト部材の成形方法としては、真空成形に限られず、圧空成形やインジェクション成形またはその他の方法を採用し得る。
(6)案内部は、直線的に形成するだけでなく、空気流通路の曲がり部に対応して湾曲させたり、空気流通路の連通向きに対して斜めに配置して空気の流通向きを変えてもよい。
(7)シート材からダクト本体を成形した後に、余剰部分をカットすることで板状体を形成した例を挙げたが、シート材を板状体の形状に合わせて予めカットした後に成形を行ってもよい。
(8)天井ダクトだけでなく、ピラーダクトやその他のダクトにも適用できる。
16 第1空気流通路,17 第2空気流通路,18 第3空気流通路,
22 第1ダクト本体(ダクト本体),24 板状体,
26,28,59a,59b,63a,63b,63c 折り目,
30,60,64,68 案内部,40 第2ダクト本体(別のダクト本体)
50 第3ダクト本体(別のダクト本体),R ルーフトリム(パネル部材)

Claims (3)

  1. パネル部材に取り付けられて、該パネル部材との間に空気流通路を画成するダクト部材の製造方法において、
    合成樹脂製のシート材を成形して溝形状のダクト本体を形成すると共に、該ダクト本体における上壁の端縁に外方へ延出する板状体を、該板状体よりも幅狭な連結片部で繋いで一体形成し、
    また前記板状体には、前記連結片部の側縁の延長線上に該板状体の端縁間に亘って第1折り目を形成し、
    前記ダクト本体に前記連結片部で繋がっている前記板状体を、該連結片部において該ダクト本体の前記空気流通路側へ前記上壁の内周面に当接するように折り返すと共に、前記板状体を前記第1折り目に沿って折り曲げることで、前記空気流通路に立てた形で案内部を形成するようにした
    ことを特徴とするダクト部材の製造方法。
  2. 前記板状体には、前記第1折り目から前記上壁と前記パネル部材との間隔程度離間させて第2折り目を該板状体の端縁間に亘って形成し、
    前記板状体における前記第2折り目を折り曲げることで、前記案内部に前記パネル部材と当接する当接部分を形成する請求項1記載のダクト部材の製造方法。
  3. 前記第1折り目または第2折り目は、前記板状体を圧縮または切削して薄肉化して形成される請求項1または2記載のダクト部材の製造方法。
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