JP6053731B2 - 電子チケット管理方法および電子チケット管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は,電子チケット管理方法および電子チケット管理プログラムに関する。特に、本発明は、複数の電子チケットに対した連続してもぎり処理を実行することが可能な電子チケット管理方法および電子チケット管理プログラムに関する。
近年、スマートフォンなどに代表されるタッチパネル端末が広く普及しており、従来は手動で行われていたビジネス方法が、タッチパネル端末を利用した方法に置き換えられつつある。
上述したタッチパネル端末を利用したビジネス方法の一つとして、コンサート会場などのイベント会場において、電子チケット画像をタッチパネル端末のタッチパネルディスプレイに表示し、当該電子チケット画像に対してタップまたはスライドなどの操作を行うことによって、電子チケットのもぎり処理を実行する方法が知られている(特許文献1および特許文献2)。この方法によれば、イベント会場において紙媒体をもぎって(紙のチケットをちぎりとる)イベントへの入場を判断していた従来の方法が、タッチパネルディスプレイ上に表示された電子チケットに対してもぎり処理を実行することで、イベントへの入場を判断する方法に置き換えられる。
特許文献1に記載された電子クーポンシステムは、(1)タッチパネルディスプレイに本体画像と切離画像とを連結して表示し、(2)本体画像と切離画像が連結して表示された状態で、タッチパネルディスプレイが、切離画像を表示する領域における座標の入力が継続したまま所定方向にスライドするスライド入力を検出した場合に、本体画像から切離画像を切り離す表示し、(3)切離画像についてのクーポンが使用された旨の使用済データを生成する、ことによって、電子クーポンのもぎり処理を実現している。
特許文献2に記載されたチケット処理方法は、(1)携帯型端末装置が、チケット画像を表示した画面上でユーザの指の接触位置の移動経路が予め決められた所定のパターンであると判断したことを条件に画面上で予め決められた所定の操作を検出し、当該検出を条件に当該チケットデータの使用履歴を示すステータスデータを更新するためのもぎり処理を行い、(2)所定のパターンとして複数のパターンが規定され、当該複数のパターンの各々にもぎり処理後に表示する画像が対応付けられており、(3)携帯型端末装置は、画面上において予め規定されたもぎり位置を基に当該画面上に規定された被もぎり領域内で、所定のパターンの移動経路が存在することを検出すると、ステータスデータを更新するための処理を行い、(4)所定のパターンの移動経路が存在することを検出すると、被もぎり領域内の画像を、もぎり処理前の画像から、当該検出された所定のパターンに対応付けられたもぎり処理後の画像に更新する、ことによって、チケットのもぎり処理を実現している。
特開2013−238937号公報 特許第5256372号公報
特許文献1に係る電子クーポンシステムでは、切離画像を表示する領域における座標の入力が継続したまま所定方向にスライドするスライド入力が検出された場合に、当該切離画像が本体画像から切離す表示がされる。すなわち、スライド入力の検出領域において所定のスライド入力が検出されると、当該領域の画像が更新される(切り離す表示がされる)。
特許文献2に係るチケット処理方法でも、被もぎり領域内で指の接触位置の移動経路が検出された場合に、当該被もぎり領域内の画像がもぎり処理後の画像に更新される。
上述した先行技術においては、以下のような問題がある。
<レンダリング処理負荷>
1つ目の問題を、図1を参照して説明する。図1の例では、親子二人分の野球観戦の電子チケットを購入し、当該親子(親はタッチパネル端末を有しており、子はタッチパネル端末を有していない)が野球場に訪れて、入場口で電子チケットに対するもぎり処理を実行することを前提とする。本ケースでは、子はタッチパネル端末を有していないため、親のタッチパネル端末において、親子二人分の電子チケットに対するもぎり処理を実行する必要がある。
図1Aは、電子チケットに対するもぎり処理を実行する前の、親の入場分の電子チケットに対応する画像が表示されたタッチパネルディスプレイを示している。電子チケット画像の下部にある検出領域11(特許文献1の「切離画像を表示する領域」、および、特許文献2の「被もぎり領域」に対応する)において、タップまたはスライドなどの所定の入力操作が検出されると、図1Bに示すように検出領域11に表示された電子チケット画像の切り離す表示がされ、入場済みであることを示す画像に更新される。そして、図1Bの画像から図1Cの画像(子の入場分の電子チケットに対応する画像が表示される)に更新して、再度、同様のもぎり処理を実行する。
このように、もぎり処理が実行され、検出領域に表示された画像を更新すると、後続のもぎり処理を実行する際に、もぎり処理後に更新された画像を再度、もぎり処理前の画像に更新する際の再度の画像のレンダリング処理が必要となり、ひいては、タッチパネル端末の処理負荷が増大する。加えて、もぎり処理後の画像から再度のもぎり処理前の画像に遷移するためのユーザ入力操作も必要となり、特に、1台の端末を使用して多数の電子チケットに対してもぎり処理を実行するケースなどにおいて、ユーザ操作による甚大な負荷をもたらす。
<複数チケットに対するもぎり処理>
2つ目の問題として、特許文献1に係る電子クーポンシステムでは、電子クーポンをダウンロードし、当該電子クーポンに対応する1件のクーポン画像を表示(図6参照)して、当該1つのクーポン画像に対するスライド入力を検出する。この構成では、例えば、同一イベントに対する複数のクーポンを一括購入した場合に、当該複数のクーポンに対し1件毎にダウンロード処理などを繰り返す必要があり、ユーザ負荷が耐え難いものとなる。特許文献2に係るチケット処理方法においても、チケットデータを1件毎にダウンロードして、もぎり処理を実行する構成となっているので、同様の問題が発生する。
<もぎり処理パターンの視認性>
3つ目の問題として、特許文献1に係る電子クーポンシステムでは、切離画像を表示する領域においてスライド入力を行う際に、スライドする方向および距離に関するインジケータが表示されていないので、所定のパターンに合致するスライド入力を行うことが困難となる。特許文献2に係るチケット処理方法においても同様に、指の接触位置の移動経路に関するインジケータが表示されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、電子チケットのもぎり処理がされたことを示す画像に更新しつつ、当該更新された画像を再度、もぎり処理前の画像に更新することなく、後続のもぎり処理を実行することが可能であり、上記いずれの問題も解消した電子チケット管理方法および電子チケット管理プログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電子チケット管理方法は、タッチパネル端末によって実行される電子チケット管理方法であって、前記タッチパネル端末は、電子チケット管理データ記憶部を有し、前記電子チケット管理データ記憶部から、電子チケットデータレコードを取得するステップと、前記タッチパネル端末のタッチパネルディスプレイ上の第1の領域に、前記取得した電子チケットデータレコードに対応する電子チケット画像を表示し、および、前記タッチパネルディスプレイ上の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、検出領域画像を表示するステップと、前記表示した検出領域画像上で第1の入力操作を検出するステップと、前記第1の入力操作が、前記第2の領域において所定の距離移動したことに応答して、前記表示した電子チケット画像を、もぎり処理済みの画像に更新するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る電子チケット管理方法および電子チケット管理プログラムによれば、検出領域とは別の領域において、電子チケット画像をもぎり処理後の画像に更新しているので、再度の画像のレンダリング処理およびユーザ操作を必要とせずに、後続のもぎり処理を実行することが可能となる。
従来からの電子チケット管理方法の例を示す図である。 本発明に係る電子チケット管理方法を実現するコンピューティングデバイスを示す図である。 図2に示す電子チケット管理サーバおよびタッチパネル端末の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子チケット管理方法が実行する処理を示すフローチャートである。 本発明に係る電子チケット管理サーバおよびタッチパネル端末が保持する電子チケット管理データ記憶部の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子チケット管理方法において、もぎり処理前の画像を表示したタッチパネルディスプレイを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子チケット管理方法において、もぎり処理後の画像を表示したタッチパネルディスプレイを示す図である。 電子チケットの分配機能の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子チケット管理方法が実行する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電子チケット管理方法において、電子チケット画像および券面情報画像を表示したタッチパネルディスプレイを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子チケット管理方法において、検出領域画像を表示したタッチパネルディスプレイを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子チケット管理方法において、もぎり処理判定入力操作を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子チケット管理方法において、もぎり処理後の画像を表示したタッチパネルディスプレイを示す図である。
<用語の定義>
本明細書において、野球の試合やコンサートなどの催し、温泉施設や飲食店などでのサービス提供の享受、および/または、新幹線などの交通機関の利用など、チケットを購入することでサービスを受けることを総称して「チケット対象」とする。また、タッチパネルディスプレイに表示された画像に触れる操作(タップ)、当該画像に対してはじく操作(フリック)、または、当該画像に触れたまま指を所定の方向に移動させる操作(スライド)などを含む、ユーザの指などによって画像に接触する操作を総称して、「入力操作」とする。
本明細書における「電子チケット」とは、チケット対象に対する入場券を、電子媒体として実現したものであり、電子チケットの画像をタッチパネル端末に表示し、当該画像に対して所定の入力操作を行うことで、電子チケットに対してもぎり処理が実行されたと判定される。
本明細書における「もぎり処理」とは、従来の紙製のチケットをもぎとる(ちぎりとる)ことから由来して、電子チケットに対し入場許可を判定し、当該電子チケットを入場済みのステータスに更新し、および、当該電子チケットの再度の使用を無効にすることを意味する。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る電子チケット管理方法を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る電子チケット管理方法を実現するコンピューティングデバイスの例を示す図である。
電子チケット管理サーバ101は、複数のタッチパネル端末102a、102b、・・・、102n(以下、「タッチパネル端末102」)、および、クライアントコンピュータ103と、ネットワーク104を介して通信を行うように構成されている。電子チケット管理サーバ101は、電子チケットデータを生成するなどの処理を実行するコンピューティングデバイスである。タッチパネル端末102は、電子チケット管理サーバ101から電子チケットデータを受信(ダウンロード)し、当該電子チケットデータをタッチパネルディスプレイに表示し、もぎり処理を実行する、タッチパネルディスプレイを備えた携帯電話などの情報端末である。クライアントコンピュータ103は、電子チケットデータを登録および更新する、本発明の電子チケット管理方法に係るサービスを提供する事業者が利用するコンピュータ端末である。
電子チケット管理サーバ101は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって構成されてもよい。また、クライアントコンピュータ103は、例えば、通信機能を備えるパーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDAなどの情報端末機器であってもよい。上述した電子チケット管理サーバ101、タッチパネル端末102およびクライアントコンピュータ103は、中央処理装置(CPU)、メモリ、記憶装置などを備えるコンピューティングデバイスであって、メモリまたは記憶装置に格納されたコンピュータプログラムをCPUが処理することによって統括的に制御され、本発明に係る処理を実行し、その機能を実現することができる。なお、上述したシステム構成は、例示のためのものであり、本発明を実行することができるシステム構成を限定するものではない。
次に、図3を参照して、電子チケット管理サーバ101およびタッチパネル端末102の構成の例を説明する。
電子チケット管理サーバ101は、通信部110、制御部120、主記憶部130、および、補助記憶部140を備え、それらの各要素がシステムバスを介して接続されている。
通信部110は、ネットワーク104を介してそれぞれ接続されたタッチパネル端末102およびクライアントコンピュータ103との間で、データを送受信する。
制御部120は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、上記各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部140に格納されている各種プログラムを主記憶部130に読み出して実行する。主記憶部130は、メインメモリとも呼ばれ、電子チケット管理サーバ101が受信した入力データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。
補助記憶部140は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、電子チケット管理データ記憶部141などのデータベーステーブルを格納している。また、補助記憶部140は、制御部120に、本発明に係る各種処理を実行させるためのプログラム(図示せず)を格納している。
タッチパネル端末102は、通信部210、制御部220、主記憶部230、補助記憶部240、およびタッチパネルディスプレイ250を備え、それらの各要素がシステムバスを介して接続されている。
通信部210は、搬送波を送受信して無線基地局と通信し、ネットワーク104を介して電子チケット管理サーバ101とデータを送受信する。
制御部220は、中央処理装置であり、上記各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部240に格納されている電子チケット処理プログラム242を主記憶部230に読み出して実行する。主記憶部230は、メインメモリとも呼ばれ、タッチパネル端末102が受信した入力データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。
補助記憶部240は、電子チケット管理データ記憶部241などのデータベーステーブル、および、電子チケット管理サーバ101からダウンロードした電子チケット処理プログラム242を格納している。
タッチパネルディスプレイ250は、電子チケット管理サーバ101からダウンロードした電子チケットデータを表示し、ユーザによる所定の入力操作を、抵抗膜方式または静電容量方式などの技術を利用して検出する。タッチパネルディスプレイ250は、指などによって押圧されると、押圧された位置をX軸およびY軸の座標情報に変換し、押圧開始位置情報として制御部220へ送信する。タッチパネルディスプレイ250はまた、上記押圧が解除されると(指などを離す)、押圧が解除された位置をX軸およびY軸の座標情報に変換し、押圧終了情報として制御部220へ送信する。
<第1の実施形態>
次に、図4のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態に係る電子チケット管理方法が実行する処理を説明する。ユーザAは、自身と、家族であるユーザBおよびユーザCとの3人分のチケット対象に対する電子チケット(以下、それぞれ電子チケット1、2および3)を購入しているものとする。図4のタッチパネル端末102において実行される処理は、制御部220が、補助記憶部240に格納された電子チケット処理プログラム242の実効命令を読み出して実行することにより実現される。
<電子チケットデータダウンロード>
電子チケット管理サーバ101は、ユーザAの電子チケット購入処理に応じて、電子チケットデータを生成する。生成した電子チケットデータのレコードは、電子チケット管理データ記憶部141に追加される(S401)。このような状態で、ユーザAが有するタッチパネル端末102から該当のチケット対象に対する電子チケットデータのダウンロード要求があると(S402)、制御部120は、当該チケット対象に対応するチケット対象IDに基づいて、電子チケット管理データ記憶部141からレコードを取得する。取得した電子チケット管理データレコードは、通信部110によってタッチパネル端末102に送信される(S403)。
タッチパネル端末102の通信部210は、S403で送信された電子チケットデータレコードを受信し、電子チケット管理データ記憶部241にレコードを追加する(S404)。図5に、電子チケット管理データ記憶部241の例を示している。
電子チケット管理データ記憶部241は、項目「チケット対象ID」、「電子チケットID」、「処理済フラグ」、「ダウンロード日時」、「有効開始日時」、「有効終了日時」、「分配回数」、「分配制限数」および「分配可否」を有する。項目「チケット対象ID」は、各チケット対象を識別するIDであり、別個のチケット対象データテーブル(図示せず)から、当該チケット対象IDに基づいて該当のチケット対象データを取得する。項目「電子チケットID」は、同一のチケット対象に対する複数の電子チケットのそれぞれを識別するIDであり、電子チケットIDとチケット対象の場所の座席番号などとがマッピングされる(マッピングテーブルは図示せず)。項目「処理済フラグ」は、もぎり処理が実行されたか否かを示しており、もぎり処理が実行されると「1:もぎり処理済み」に更新される。項目「ダウンロード日時」は、タッチパネル端末102に電子チケットデータレコードがダウンロードされた日時が設定される。項目「有効開始日時」および「有効終了日時」は、チケット対象に対するもぎり処理が有効な日時の開始日時と終了日時とを示しており、この有効期間以外のもぎり処理を実行できないよう制御するが、詳細は後述する。項目「分配回数」、「分配制限数」および「分配可否」については、分配機能を実現するために使用されるが、詳細は後述する。なお、電子チケット管理サーバ101が有する電子チケット管理データ記憶部141は、上述した電子チケット管理データ記憶部241と同一の項目を有するデータベーステーブルであり、電子チケット管理サーバ101は当該データの全レコードを保持し、および、タッチパネル端末102は当該端末で購入した電子チケットに対応するレコードのみを保持している。
次に、電子チケット管理サーバ101の制御部120は、S403で取得した電子チケット管理データ記憶部141の電子チケット管理データレコードの項目「ダウンロード日時」を、S403において電子チケット管理データレコードがタッチパネル端末102に送信された日時に更新する(S405)。
S401乃至S404の処理が実行されると(S405の処理の終了は条件ではない)、ユーザAのタッチパネル端末102では、図5に示す電子チケット管理データ記憶部241の3件(電子チケット1乃至3)のレコードを保持していることになる。この状態で、チケット対象の当日にユーザA、BおよびCが来場し、入場口においてもぎり処理を実行することが可能になる。
<もぎり処理>
チケット対象の当日に、タッチパネル端末102を有するユーザAが、ユーザBおよびCとともにチケット対象の場所に来場し、S406以降の処理において、電子チケット1乃至3のもぎり処理が実行される。なお、以下のS406乃至S411の処理は、タッチパネル端末102において実行される処理であるので、電子チケット管理サーバ101と通信していない状態、すなわちオフライン状態でも実行することができる。
まず、S406において、ユーザAがタッチパネル端末102のタッチパネルディスプレイ250に表示されたメニュー画面から該当のチケット対象を選択すると、制御部220は、当該チケット対象のチケット対象IDに基づいて、電子チケット管理データ記憶部241から該当の3件のレコードを取得する。取得した電子チケット管理データレコードは、チケット情報を付加して(チケット対象IDおよびチケットIDに基づいて、別個のチケットデータテーブル(図示せず)からチケットデータを取得する)、タッチパネルディスプレイ250に表示される。図6では、電子チケットデータが表示されたタッチパネルディスプレイ250を示している。
図6のタッチパネルディスプレイ250には、電子チケット画像601、602および603が表示されており、電子チケット1、2および3にそれぞれ対応する。このような状態で、ユーザAは、チケット対象主催の係員にタッチパネル端末102を手渡し、当該係員が該当の電子チケットを選択し、タッチパネルディスプレイ250の下部に表示された検出領域画像604に対し、所定の入力操作を行うことで、当該電子チケットのもぎり処理が実行される。
係員は、電子チケット画像601に対して所定の入力操作を行うと、(S407)。画像選択入力操作は、指が電子チケット画像601の領域上の任意の点に触れる操作(タップ入力)、指が電子チケット画像601の領域上の1点を指示してからそのまま任意の方向に素早く弾かれる操作(フリック入力)、または、電子チケット画像601の領域において指による接触が継続したまま所定方向にスライドする操作(スライド入力)などが含まれる。上記検出は、タッチパネルディスプレイ250が、開始押圧情報および終了押圧情報を検出し、制御部220が当該情報に基づいて、補助記憶部240に格納された画像選択入力操作に応じた所定のパターンと一致するか否かにより判定される。画像選択入力操作が検出されると、選択された電子チケット画像601は、網掛けなどの強調表示がされ、選択された状態であることを示してもよい。
次に、係員は、検出領域画像604に対して所定の入力操作を行うと、上述した検出方法と同様の方法で、タッチパネルディスプレイ250は当該入力操作(以下、「もぎり処理判定入力操作」)を検出する(S408)。もぎり処理判定入力操作について、検出領域画像604上で指を所定方向にスライドさせると、図7に示すように、それに応じて検出領域画像704Aがスライド方向に移動し、検出領域画像705と分離する。その状態で、所定方向に指のスライドを継続して、検出領域画像704Aの表示枠が検出領域画像705の表示枠から一定の距離を移動すると、タッチパネルディスプレイ250によってもぎり処理判定入力操作が検出される。このようにして、検出領域画像704Aおよび705に可視可能な表示枠を表示することによって、所定の入力操作を行うユーザにとって、スライドする距離を理解することを容易にし、ひいては、もぎり処理判定入力操作が認識されないといった事態を防止することが可能になる。なお、このようなもぎり処理判定入力操作は例示的なものにすぎず、例えば、検出領域画像に対するタップ入力もしくはダブルタップ、所定方向へのスライド入力、または、フリック入力などであってもよい。
もぎり処理判定入力操作が検出されると、制御部220はS406で取得した電子チケット管理データレコード(電子チケット画像601に対応するレコード)の項目「有効開始日時」および「有効終了日時」を参照して、検出した日時が上記有効期限の範囲内か否かを判定する(S409)。判定の結果、有効期限の範囲内である場合は後続の処理に進み、有効期限の範囲内でない場合は処理を終了する。このように、例えば、有効期限をチケット対象の当日に設定し、チケット対象の当日以外のもぎり処理を無効にすることによって、ユーザが誤ってもぎり処理判定入力操作を行って意図しないもぎり処理が実行されてしまうことを防止することができる。なお、上述した有効期限判定処理は、もぎり処理判定入力操作以外の別の所定の入力操作(以下、「有効期限判定入力操作」を検出することによって判定されてもよく、または、S406において電子チケット管理データレコードをタッチパネルディスプレイ250上に表示する際に判定されてもよい。有効期限判定入力操作は、検出領域画像604に対する所定のタップ入力、フリック入力またはスライド入力などであってもよい。もぎり処理判定入力操作とは別に有効期限判定入力操作を検出することによって、有効期限判定処理を実行する場合は、有効期限判定入力操作を検出して、有効期限判定処理を実行し、その後、もぎり処理判定入力操作が検出される構成となる。
S409の判定において、YESと判定されると、制御部120は電子チケット管理データ記憶部241の該当レコードの項目「処理済フラグ」を「1:もぎり処理済み」に更新する(S410)。なお、「処理済フラグ」に「1:もぎり処理済み」が設定された電子チケットについては、再度のもぎり処理を実行しても、そのもぎり処理は拒否されるように制御される。
次に、制御部220は、もぎり処理が実行された電子チケット画像を、もぎり処理後の画像に更新して表示するように、タッチパネルディスプレイ250に指示する(S411)。もぎり処理後の画像は、図7に示すように、図7Aの電子チケット画像701Aが図7Bの電子チケット画像701Bに更新され、検出領域画像704Bに示すように、検出領域画像はもぎり処理前の画像に戻る。このような構成によって、再度のレンダリング処理を実行することなく、ユーザAが後続のユーザBおよびCに対する電子チケット2および3のもぎり処理を連続して、上述した方法と同様に実行することが可能となる。
また、S407において、タッチパネルディスプレイ250上に表示された電子チケット画像601、602または603のいずれかを選択し、もぎり処理を実行することができるので、特許文献1および2に記載された発明と比較して、複数チケットの一括購入をしたようなケースにおいても、より簡易な操作で対処することが可能になる。
次に、通信部210は、S410で更新した電子チケット管理データ記憶部241のレコード、または、当該レコードを特定するデータ(例えば、チケット対象IDおよびチケットID)およびもぎり処理が実行されたことを示すインジケーションを電子チケット管理サーバ101に送信する(S412)。電子チケット管理サーバ101の通信部110は、上記レコードまたはデータを受信し、当該レコードまたはデータに基づいて、電子チケット管理データ記憶部141の該当レコードの項目「処理済フラグ」を「1:もぎり処理済み」に更新する(S413)。このようにして、もぎり処理が実行された時点で電子チケット管理サーバ101およびタッチパネル端末102の双方における電子チケット管理データ記憶部141および241を更新することによって、データの同期をとることができる。なお、S412およびS413の処理は、もぎり処理後に即時に実行される必要はなく、もぎり処理がされた日、または、その翌日以降の任意のタイミングで実行されてもよい。
<分配機能>
次に、本発明に係る電子チケット管理方法の分配機能について説明する。図4のS401乃至S405の処理を経て、ユーザAが有するタッチパネル端末102aの電子チケット管理データ記憶部241に、電子チケット1、2および3に対応する3件のレコードが保持されていることを前提とする。そして、チケット対象の場所にユーザAのみが来場し、ユーザBおよびCが遅れて来場する状況を想定する(ユーザBは、タッチパネル端末102bを有する)。
ユーザAは、タッチパネル端末102aにおいて、分配メニューを選択する(図示せず)。そして、分配メニューを選択すると、図8のタッチパネル端末102aに示すように、電子チケット1、2および3に対応する3件の電子チケット画像が表示される。このような状態において、ユーザAは、ユーザBの電子チケット2に対応する電子チケット画像802Aに対し、画像選択入力操作を行うと、タッチパネルディスプレイ250は当該画像選択入力操作を検出して、電子チケット画像802Aが強調表示される。そして、ユーザBが有するタッチパネル端末102bのメールアドレスがアドレス入力ボックス804に入力されて、送信ボタン805が押下されると、タッチパネル端末102aの通信部210は電子チケット2に対応する電子チケットデータをタッチパネル端末102bにメール送信する。同様に、ユーザCに対する電子チケット3についても同様の処理を実行して、電子チケットデータをタッチパネル端末102bに送信する。送信された電子チケットデータを受信したタッチパネル端末102bにおいては、URLが表示され、ユーザBが当該URLをクリックすると、図8に示すタッチパネル端末102bの画面に遷移することが可能になる。
上述した方法で送信された電子チケット2および3に対応する電子チケットデータは、タッチパネル端末102bの電子チケット管理データ記憶部241に追加される。このようにして、ユーザBは、タッチパネル端末102bを使用して、電子チケット2および3に対応する電子チケット画像802Bおよび803Bに対してそれぞれもぎり処理を実行して、チケット対象の場所に入場することができる。
上述した分配機能によって、タッチパネル端末102aにおいて複数の電子チケットを一括購入して、当該端末に保持されている電子チケットデータを他の端末に送信することによって、当該他の端末を使用してもぎり処理を実行することが可能になる。ひいては、チケット対象の参加者うちの一部がチケット対象の場所へ来場するのが遅れたケースにも対応することが可能になる。
なお、上述した分配機能は、分配機能を実行する都度、電子チケット管理データ記憶部241の項目「分配回数」の値をインクリメントし、当該値が、項目「分配制限数」の予め設定された値と比較して分配可否を判定することによって、分配回数に制限を設けるよう制御してもよい。また、電子チケット管理データ記憶部241の項目「分配可否」に、チケット対象別に予め設定された値「1:分配可」または「2:分配不可」を参照して分配可否を判定することによって、チケット対象別に分配そのものを禁止するよう制御してもよい。このような制御によって、営利目的の転売や不正な大量取得を抑止することが可能になる。
加えて、上記メール送信の際に、電子チケットデータとともに、ユーザBに対し、本願発明の電子チケット管理方法に係るサービスへのユーザ登録を促す旨のメッセージを送信してもよい。または、上記メール送信にてタッチパネル端末102bとの通信の際に、タッチパネル端末102bが有する情報(例えば、タッチパネル端末102bのメールアドレス、加入者情報など)をタッチパネル端末102aが取得し、当該情報がタッチパネル端末102aによって電子チケット管理サーバ101に送信されるように構成してもよい。電子チケット管理サーバ101に送信された当該情報は、電子チケット管理サーバ101において保持されるユーザデータ記憶部(図示せず)に追加される。このようにすることによって、チケットを購入したタッチパネル端末102aを有するユーザのみがユーザ登録されていた状況において、分配先の他のユーザにもユーザ登録を促し、マーケティング可能なユーザ層を拡充することが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、図9のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態に係る電子チケット管理方法が実行する処理を説明する。ユーザAは、自身と、家族であるユーザBおよびユーザCとの3人分のチケット対象に対する電子チケット(以下、それぞれ電子チケット1、2および3)を購入しているものとする。図9のS901乃至S905における電子チケットデータダウンロードの処理は、図4で説明したS401乃至S405と同一であるので、ここでの説明は省略する。
S906では、ユーザAがタッチパネル端末102のタッチパネルディスプレイ250に表示されたメニュー画面から該当のチケット対象を選択すると、制御部220は、当該チケット対象のチケット対象IDに基づいて、電子チケット管理データ記憶部241から該当の3件のレコードを取得する。取得した電子チケット管理データレコードは、チケット情報を付加して(チケット対象IDおよびチケットIDに基づいて、別個のチケットデータテーブル(図示せず)からチケットデータを取得する)、タッチパネルディスプレイ250に表示される。図10Aでは、電子チケットデータが表示されたタッチパネルディスプレイ250を示している。
図10Aのタッチパネルディスプレイ250には、電子チケット画像1001A、1002Aおよび1003が表示されており、電子チケット1、2および3にそれぞれ対応する。また、タッチパネルディスプレイ250には、券面情報画像1004およびチケット選択数表示1005Aが表示される。券面情報画像1004は、該当のチケット対象の情報を表示する画像であり、所定の領域に券面情報画像インジケータ1004aが表示される。なお、券面情報画像1004が表示する情報は、該当のチケット対象のチケット対象IDに基づいて、別個のチケットデータテーブル(図示せず)からチケット対象データを取得するようにしてもよい。
係員は、電子チケット画像1001Aおよび1002Aに対して画像選択入力操作を行うと、タッチパネルディスプレイ250は当該画像選択入力操作を検出する(S907)。画像選択入力操作が検出されると、図10Aおよび10Bに示すように、チケット選択数表示1005Aが1005Bに更新され、選択された電子チケットの数を示すようになる。また、選択された電子チケット画像1001Aおよび1002Aは、電子チケット画像1001Bおよび1002Bにそれぞれ更新され、選択された状態であることを示すようになる。
次に、係員は、券面情報画像1004に対して所定の入力操作を行うと、タッチパネルディスプレイ250は当該入力操作(以下、検出領域画像表示入力操作)を検出する(S908)。ここで、検出領域画像表示入力操作は、2本の指が券面情報画像1004の領域上の任意の2点に触れる操作(タップ入力)、2本の指が券面情報画像1004の領域上の任意の2点を指示してからそのまま任意の方向に素早く弾かれる操作(フリック入力)、または、券面情報画像1004の領域において2本の指が任意の2点に接触したまま所定方向にスライドする操作(スライド入力)などが含まれる。なお、上記入力操作は、一度、任意の2点に接触すれば、その後にスライドなどをさせる際には、1点への接触による操作であってもよい。
券面情報画像インジケータ1004aは、券面情報画像1004の領域上の任意の2点に2本の指を接触させることを示すインジケータであるが、当該インジケータ上に2本の指を接触させることによって、検出領域画像表示入力操作を検出する構成にしてもよい。または、当該インジケータに関わらず、券面情報画像1004の領域上の任意の2点に指を接触させることによって、検出領域画像表示入力操作を検出する構成にしてもよい。このような構成によって、検出領域画像表示入力操作を行うユーザにとって、券面情報画像1004の領域上の任意の2点(または、券面情報画像インジケータ1004aで示される2点)に2本の指を接触させることを理解することを容易にする。なお、券面情報画像インジケータ1004aは、任意の2点に限定されず、任意の2以上の点に設けられてもよい。この場合は、券面情報画像インジケータ1004aの数に対応する数の指が接触することにより、入力操作が検出される。
検出領域画像表示入力操作の検出は、タッチパネルディスプレイ250が、券面情報画像1004の領域上の任意の2点における開始押圧情報および終了押圧情報を検出し、制御部220が当該情報に基づいて、補助記憶部240に格納された画像選択入力操作に応じた所定のパターンと一致するか否かにより判定される。
検出領域画像表示入力操作が検出されると、制御部220は、検出領域画像1104を表示するようにタッチパネルディスプレイ250に指示する(S909)。図11に示すように、検出領域画像1104は、券面情報画像1004が表示されていた領域に表示される。検出領域画像1104は、券面情報画像1004上に重ねて表示されてもよく、または、券面情報画像1004を更新して表示されてもよい。検出領域画像1104上にも、検出領域画像1104の領域上の任意の2点に2本の指を接触させることを示す検出領域画像インジケータ1104aが表示される。
次に、係員は、検出領域画像1104に対して所定の入力操作を行うと、タッチパネルディスプレイ250はもぎり処理判定入力操作を検出する(S910)。もぎり処理判定入力操作について、検出領域画像1104の領域上の任意の2点に2本の指を接触させて所定方向にスライドさせると、図12Aに示すように、それに応じて検出領域画像1104がスライド方向に移動する。そして、検出領域画像1104は、検出領域画像1104Aと検出領域画像1104Bとに分離する。その状態で、所定方向に指のスライドを継続して、検出領域画像704Aが一定の距離を移動すると、検出領域画像1104Bが更新され(図12Bの例では、背景色が更新される)、タッチパネルディスプレイ250によってもぎり処理判定入力操作が検出される。このような構成によって、もぎり処理判定入力操作を行うユーザにとって、スライドする距離を理解することを容易にし、ひいては、もぎり処理判定入力操作が認識されないといった事態を防止することが可能になる。なお、このようなもぎり処理判定入力操作は例示的なものにすぎず、例えば、検出領域画像に対するタップ入力もしくはダブルタップ、所定方向へのスライド入力、または、フリック入力などであってもよい。
もぎり処理判定入力操作が検出されると、制御部220はS906で取得した電子チケット管理データレコード(電子チケット画像1001に対応するレコード)の項目「有効開始日時」および「有効終了日時」を参照して、検出した日時が上記有効期限の範囲内か否かを判定する(S911)。判定の結果、有効期限の範囲内である場合は後続の処理に進み、有効期限の範囲内でない場合は処理を終了する。なお、上述した有効期限判定処理は、もぎり処理判定入力操作以外の別の所定の入力操作(以下、「有効期限判定入力操作」を検出することによって判定されてもよく、または、S906において電子チケット管理データレコードをタッチパネルディスプレイ250上に表示する際に判定されてもよい。有効期限判定入力操作は、検出領域画像1104に対する所定のタップ入力、フリック入力またはスライド入力などであってもよい。もぎり処理判定入力操作とは別に有効期限判定入力操作を検出することによって、有効期限判定処理を実行する場合は、有効期限判定入力操作を検出して、有効期限判定処理を実行し、その後、もぎり処理判定入力操作が検出される構成となる。
S911の判定において、YESと判定されると、制御部220は、検出領域画像を、もぎり処理後の画像に更新して表示するように、タッチパネルディスプレイ250に指示する(S912)。もぎり処理後の画像は、図12Bおよび図13Aに示すように、検出領域画像1104Aおよび1104Bから検出領域画像1104Cに更新される。
次に、制御部120は電子チケット管理データ記憶部241の該当レコードの項目「処理済フラグ」を「1:もぎり処理済み」に更新する(S913)。なお、「処理済フラグ」に「1:もぎり処理済み」が設定された電子チケットについては、再度のもぎり処理を実行しても、そのもぎり処理は拒否されるように制御される。
次に、制御部220は、もぎり処理が実行された電子チケット画像、およびチケット選択数表示を、もぎり処理後の画像にそれぞれ更新して表示するように、タッチパネルディスプレイ250に指示する(S914)。もぎり処理後の画像は、図13Aおよび13Bに示すように、電子チケット画像1001Bおよび1002Bから電子チケット画像1001Cおよび1002Cにそれぞれに更新される。また、チケット選択数表示1005Bからチケット選択数表示1005Cに更新される。
次に、制御部220は、券面情報画像1004を再度表示するように、タッチパネルディスプレイ250に指示する(S915)。このような構成によって、再度のレンダリング処理を実行することなく、ユーザAが後続の電子チケット3のもぎり処理を、上述した方法と同様に実行することが可能となる。
次に、通信部210は、S913で更新した電子チケット管理データ記憶部241のレコード、または、当該レコードを特定するデータ(例えば、チケット対象IDおよびチケットID)およびもぎり処理が実行されたことを示すインジケーションを電子チケット管理サーバ101に送信する(S916)。電子チケット管理サーバ101の通信部110は、上記レコードまたはデータを受信し、当該レコードまたはデータに基づいて、電子チケット管理データ記憶部141の該当レコードの項目「処理済フラグ」を「1:もぎり処理済み」に更新する(S917)。
以上、説明したように、本発明に係る電子チケット管理方法の第2の実施形態では、券面情報画像および検出領域画像がタッチパネルディスプレイ250上の領域を共有しているので、タッチパネルディスプレイ250の領域を効率よく利用することができる。
また、検出領域画像表示入力操作およびもぎり処理判定入力操作を、券面情報画像1004および検出領域画像1104の領域上の任意の2点に2本の指を接触させることによって検出する構成としていることから、誤ってもぎり処理を実行してしまうことを低減させることができる。
以上のように、本発明に係る電子チケット管理方法の説明を詳述したが、実施形態で説明した、電子チケット管理データ記憶部141および241などの具体的なデータ構造は例示的なものにすぎず、特許請求する事項から逸脱しない範囲で変更がされてもよい。
11 検出領域
101 電子チケット管理サーバ
102a タッチパネル端末
102b タッチパネル端末
102c タッチパネル端末
103 クライアントコンピュータ
104 ネットワーク
601 電子チケット画像
602 電子チケット画像
603 電子チケット画像
604 検出領域画像
701A 電子チケット画像
701B 電子チケット画像
704A 検出領域画像
704B 検出領域画像
705 検出領域画像
802A 電子チケット画像
802B 電子チケット画像
803A 電子チケット画像
803B 電子チケット画像
804 アドレス入力ボックス
805 送信ボタン
1001A 電子チケット画像
1001B 電子チケット画像
1001C 電子チケット画像
1002A 電子チケット画像
1002B 電子チケット画像
1002C 電子チケット画像
1003 電子チケット画像
1004 券面情報画像
1004a 券面情報画像インジケータ
1005A チケット選択数表示
1005B チケット選択数表示
1005C チケット選択数表示
1104 検出領域画像
1104A 検出領域画像
1104B 検出領域画像
1104C 検出領域画像
1104a 検出領域画像インジケータ

Claims (6)

  1. タッチパネル端末によって実行される電子チケット管理方法であって、前記タッチパネル端末は、分配回数、ならびにチケット対象ごとに定められた分配制限数および分配可否を含む電子チケット管理データ記憶部を有し、
    前記電子チケット管理データ記憶部から、同一のチケット対象に対する複数の電子チケットデータレコードを取得するステップと、
    前記タッチパネル端末のタッチパネルディスプレイ上の第1の領域に、前記取得した複数の電子チケットデータレコードに対応する複数の電子チケット画像を表示し、および、前記タッチパネルディスプレイ上の第2の領域に、視認可能な枠を有し、非電子チケット画像である検出領域画像を表示するステップと、
    前記表示した複数の電子チケット画像の第1の電子チケット画像上で第1の入力操作を検出するステップと、
    前記第1の入力操作を検出したことに応答して、前記表示した第1の電子チケット画像を、選択済みの画像に更新するステップと、
    前記表示した検出領域画像上で第2の入力操作を検出するステップと、
    前記第2の入力操作が、前記第2の領域において所定の距離移動したことに応答して、前記選択済みの画像に更新した第1の電子チケット画像を、もぎり処理済みの画像に更新するステップであって、前記もぎり処理済みの画像は、前記第1の電子チケット画像に対応する電子チケットが使用されたことを示す、ステップと、
    前記表示した複数の電子チケット画像の第2の電子チケット画像上で第3の入力操作を検出するステップと、
    前記第3の入力操作を検出したことに応じて、前記第2の電子チケット画像を、選択済みの画像に更新するステップと、
    前記タッチパネルディスプレイ上の所定の領域上で、第2のタッチパネル端末の送信先アドレスの入力を受け付けるステップと、
    前記取得した複数の電子チケットデータレコードの、前記第2の電子チケット画像に対応する第2の電子チケットデータレコードに含まれる分配回数と分配制限数との比較、および/または分配可否に基づいて、前記第2の電子チケットデータレコードを前記受け付けた送信先アドレスに送信するかを判定するステップと、
    前記判定に基づいて、前記第2の電子チケットデータレコードを前記受け付けた送信先アドレスに送信するステップと
    を備えたことを特徴とする方法。
  2. 前記第2の領域に、前記第1の電子チケット画像に対応する券面情報画像を表示するステップと、
    前記表示した券面情報画像上で第4の入力操作を検出するステップと
    をさらに備え、
    前記検出領域画像は、前記第4の入力操作を検出したことに応答して表示される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の入力操作は、前記第2の領域の任意の2以上の点に対する入力操作であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. タッチパネル端末であって、
    分配回数、ならびにチケット対象ごとに定められた分配制限数および分配可否を含む電子チケット管理データ記憶部と、
    前記電子チケット管理データ記憶部から、同一のチケット対象に対する複数の電子チケットデータレコードを取得する手段と、
    前記タッチパネル端末のタッチパネルディスプレイ上の第1の領域に、前記取得した複数の電子チケットデータレコードに対応する電子チケット画像を表示し、および、前記タッチパネルディスプレイ上の第2の領域に、視認可能な枠を有し、非電子チケット画像である検出領域画像を表示する手段と、
    前記表示した複数の電子チケット画像の第1の電子チケット画像上で第1の入力操作を検出する手段と、
    前記第1の入力操作を検出したことに応答して、前記表示した第1の電子チケット画像を、選択済みの画像に更新する手段と、
    前記表示した検出領域画像上で第2の入力操作を検出する手段と、
    前記第2の入力操作が、前記第2の領域において所定の距離移動したことに応答して、前記選択済みの画像に更新した電子チケット画像を、もぎり処理済みの画像に更新する手段であって、前記もぎり処理済みの画像は、前記第1の電子チケット画像に対応する電子チケットが使用されたことを示す、手段と、
    前記表示した複数の電子チケット画像の第2の電子チケット画像上で第3の入力操作を検出する手段と、
    前記第3の入力操作を検出したことに応じて、前記第2の電子チケット画像を、選択済みの画像に更新する手段と、
    前記タッチパネルディスプレイ上の所定の領域上で、第2のタッチパネル端末の送信先アドレスの入力を受け付ける手段と、
    前記取得した複数の電子チケットデータレコードの、前記第2の電子チケット画像に対応する電子チケットデータレコードに含まれる分配回数と分配制限数との比較、および/または分配可否に基づいて、前記対応する電子チケットデータレコードを前記受け付けた送信先アドレスに送信するかを判定する手段と、
    前記判定に基づいて、前記対応する電子チケットデータレコードを前記受け付けた送信先アドレスに送信する手段と
    を備えたことを特徴とするタッチパネル端末。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法をタッチパネル端末に実行させるためのプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読記憶媒体。
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