JP6052859B2 - 紫外線硬化膜形成装置及び紫外線硬化膜形成方法 - Google Patents

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本発明は紫外線硬化膜形成装置及び紫外線硬化膜形成方法に関し、更に詳しくは、床表面に紫外線硬化膜を硬化不良が生じないように形成することができる紫外線硬化膜形成装置及び紫外線硬化膜形成方法に関する。
従来から、床下地に床材を敷設した床の表面が劣化したり、傷ついたりした場合には、先ず床表面を清掃し、次いで液状の紫外線硬化塗料を床表面に塗布して塗膜を形成し、更に紫外線を該塗膜に照射して紫外線硬化膜を形成することで、床表面を改修している。
また、新しい床の表面を保護する場合も、上記と同様に紫外線硬化膜を床表面に形成している。
このような床表面の改修作業や保護作業においては、通常、刷毛や塗布ローラ等を用いて紫外線硬化塗料を床表面に塗布し、ハンディータイプの紫外線ランプや紫外線照射装置等で紫外線を塗膜に照射して紫外線硬化膜を形成している。
紫外線照射装置としては、例えば、ランプハウス内にオゾンレス型高圧水銀灯とアルミニウム製反射板を内蔵した照射装置であって、台車の前端部に搭載されて移動しながら紫外線を照射するものが提案されている(特許文献1)。
特開昭62−23472号公報
しかしながら、前記の方法で床表面に紫外線硬化膜を形成する場合は、下記のような問題が生じたり、生じる虞れがあった。
(1)紫外線硬化塗料を塗布して塗膜を形成してから、紫外線を塗膜に照射して紫外線硬化膜を形成するまでの間、歩行者等の通行を停止する必要がある。
(2)紫外線硬化塗料を塗布した後、小さなゴミや埃が風等に運ばれて塗膜に付着すると、そのまま紫外線硬化膜にゴミや埃が混入することになる。
(3)紫外線硬化塗料の塗布作業と紫外線照射による硬化作業の二種類の作業が必要になるので、床表面の改修等に要する時間が長くなり、用具も二種類が必要になるので、煩雑なうえに運搬の作業負担も大きくなる。
(4)紫外線硬化塗料の塗布量や紫外線照射量を適切に管理する必要があることから、管理に要するコストが嵩み、コスト削減を図ろうとすると、塗布量や紫外線照射量の過不足を招く虞れがある。
(5)紫外線硬化塗料の塗布作業と紫外線照射による硬化作業の二種類の作業を別々に行うことから、紫外線硬化塗料を塗布した領域の全てに紫外線照射を確実に行うことができない虞れがあり、それによって紫外線硬化膜に部分的な硬化不良が発生する虞れがある。
(6)紫外線照射による硬化作業を大気(空気)中で行うため、大気中に含まれる酸素が、紫外線による塗膜の硬化(重合)反応を阻害し、紫外線硬化膜に部分的または全体的な硬化不良が発生する虞れがある。
とくに、屋外の床表面に形成した塗膜に紫外線を照射して硬化させる場合は、紫外線硬化型塗料に耐候性を付与するために紫外線吸収剤を添加することが多いので、ハンディタイプの紫外線ランプのように照射光量(照射エネルギー)が小さなランプを使用すると、照射された紫外線を紫外線吸収剤が吸収して硬化不良が発生し易くなる。かといって、硬化不良が生じないように紫外線吸収剤の添加を抑えると、紫外線硬化膜の耐候性を向上させることが難しくなる。
さらに、屋外の床表面に形成した塗膜に紫外線を照射して硬化させる場合は、上記のように照射光量が小さくても取り回しの容易なハンディタイプの紫外線ランプを用いることが一般的であるので、硬化不良が生じないように紫外線硬化塗料に光開始剤を多めに添加する傾向にある。このため、紫外線硬化膜の形成後も光開始剤が硬化膜中に多く残留し、日光等によって光開始剤から発生したラジカルが硬化膜の分子鎖を攻撃することになるので、硬化膜の耐候性に悪影響を及ぼす。
本発明は、上記(6)の問題を解決できる紫外線硬化膜形成装置を提供すること、並びに、上記(1)〜(6)の問題を一挙に解決できる紫外線硬化膜形成装置と紫外線硬化膜形成方法を提供すること、を目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1の紫外線硬化膜形成装置は、 床表面に紫外線硬化塗料を塗布して塗膜を形成し、該塗膜に紫外線を照射して紫外線硬化膜を形成するための紫外線硬化膜形成装置であって、床表面に紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜を形成する噴霧塗布ユニットAと、噴霧塗布ユニットAによって形成された塗膜に紫外線を照射する紫外線照射ユニットBと、床表面を覆って外気から隔離された隔離領域を形成する隔離カバーCと、該隔離領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給ユニットDと、装置の移動ユニットEとを備え、前記噴霧塗布ユニットAが、前記隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域内の床表面に紫外線硬化塗料を噴霧塗布するように装置の移動方向の前方側に配設されると共に、前記紫外線照射ユニットBが、前記隔離領域内の前記塗膜に紫外線を照射するように装置の移動方向の後方側に配設されていることを特徴とするものである。
請求項1の紫外線硬化膜形成装置においては、請求項2に記載されているように、紫外線照射ユニットBにおいて紫外線ランプが半環状に形成されていることが好ましい。
また、本発明に係る請求項3の紫外線硬化膜形成方法は、請求項1又は請求項2に記載の紫外線硬化膜形成装置を用いて床表面に紫外線硬化膜を形成する方法であって、隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域に不活性ガス供給ユニットDから不活性ガスを供給し装置を移動ユニットEで移動させながら、該隔離領域内の床表面に移動方向の前方側の噴霧塗布ユニットAから紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜を形成し、該塗膜に移動方向の後方側の紫外線照射ユニットBから紫外線を照射して床表面に紫外線硬化膜を形成することを特徴とするものである。
請求項1の紫外線硬化膜形成装置のように、噴霧塗布ユニットAと紫外線照射ユニットBと隔離カバーCと不活性ガス供給ユニットDと装置の移動ユニットEを備え、噴霧塗布ユニットAが、隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域内の床表面に紫外線硬化塗料を噴霧塗布するように装置の移動方向の前方側に配設されると共に、紫外線照射ユニットBが、隔離領域内の塗膜に紫外線を照射するように装置の移動方向の後方側に配設されていると、請求項3の紫外線硬化膜形成方法のように、隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域に不活性ガス供給ユニットDから不活性ガスを供給し装置を移動ユニットEで移動させながら、隔離領域内の床表面に移動方向前方側の噴霧塗布ユニットAから紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜を形成し、隔離領域内の該塗膜に移動方向後方側の紫外線照射ユニットBから紫外線を確実に照射して、床表面に紫外線硬化膜を連続して形成することができる。
上記のように、不活性ガスを隔離領域に供給しながら、隔離領域内で床表面に塗膜を形成して該塗膜を紫外線硬化させると、外気に含まれる酸素によって塗膜の硬化(重合)反応が阻害されないため、紫外線硬化膜に硬化不良が発生する虞れを解消することができる。そして、照射光量(照射エネルギー)の大きい紫外線照射ユニットBを具備させると、屋外の床面表面に形成される塗膜のように紫外線吸収剤を多く含有させた塗膜であっても、硬化不良が生じないように十分硬化させて耐候性に優れた紫外線硬化膜を形成することができ、また、紫外線硬化塗料に光開始剤を多めに添加しなくても塗膜を十分硬化させることができるので、従来のように紫外線硬化膜中に多く残留する光開始剤から発生したラジカルが硬化膜の分子鎖を攻撃して硬化膜の耐候性に悪影響を及ぼす虞れも解消することができる。更に、これらに加えて、以下のメリットが得られる。
即ち、従来のように紫外線硬化塗料を塗布してから紫外線照射により硬化膜を形成するまでの間、歩行者等の通行を停止する必要がなくなり、小さなゴミや埃が紫外線硬化膜に混入することもなくなる。そして、紫外線硬化塗料の塗布と紫外線硬化を一つの装置で同時に行うので、床表面の改修等に要する時間を短縮できると共に、紫外線硬化塗料の塗布量や紫外線照射量の管理が容易になり、また、紫外線硬化塗料の塗布と紫外線硬化を別々に行う場合のように部分的な硬化不良が発生する虞れもなくなる。
また、請求項2の紫外線硬化膜形成装置のように、紫外線照射ユニットBにおいて紫外線ランプが半環状に形成されていると、半環状の紫外線照射ユニットBの紫外線ランプによって、紫外線硬化塗料の塗膜をより均等に硬化できる利点がある。
なお、請求項1又は請求項2の紫外線硬化膜形成装置を用いて紫外線硬化膜を形成する請求項3の紫外線硬化膜形成方法は、請求項1又は請求項2の紫外線硬化膜形成装置と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る紫外線硬化膜形成装置の概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る紫外線硬化膜形成装置の概略部分平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る紫外線硬化膜形成装置を示す概略断面図であって、この紫外線硬化膜形成装置は、噴霧塗布ユニットAと、紫外線照射ユニットBと、隔離カバーCと、不活性ガス供給ユニットDと、移動ユニットEを備えている。
隔離カバーCは、床表面1a(この実施形態では床下地2に敷設された床材1の表面1a)を覆って外気から隔離された隔離領域3を内部に形成する部材であって、紫外線硬化膜形成装置の基台を兼ねており、この隔離カバーCの下端の四周縁には、床表面1aに気密的に弾接するゴム製のスカート4が取付けられている。隔離カバーCの材質は、基台に適合する強度を有し且つ紫外線で劣化し難いものが適しており、例えば、アルミニウムなどの紫外線反射効率が良い金属が好ましく使用される。また、隔離カバーCは、小運搬や移動の容易さを勘案し、隔離カバーCの骨格を骨材で形成し、この骨格を合成樹脂製のシートやフィルム、または通気性や紫外線透過性の小さい布帛などで覆うようにして構成することも好ましい。なお、この際、合成樹脂製のシート等や布帛は、その内面側を光線反射処理を行っておくことが望ましい。
この隔離カバーCは、外気が隔離領域3に流入して隔離領域3内の酸素濃度が上昇したり、ゴミや埃が隔離領域3に入り込んだりするのを防止すると共に、紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9が発する熱を隔離領域3内に滞溜させて硬化反応を促進させる役目も果たすものである。
基台を兼ねた隔離カバーCの前端部と後端部の両側には、移動ユニットEとして車輪が二輪ずつ回転自在に設けられており、これらの車輪によって紫外線硬化膜形成装置を矢印方向に手動で移動できるようになっている。尚、手動の移動ユニットEに代えて、車輪をモータで回転させる電動型の移動ユニットを設け、一定の速度で紫外線硬化膜形成装置を矢印方向に移動させるようにしても勿論よい。
不活性ガス供給ユニットDは、隔離カバーCの天板5の前端凹段部に搭載されており、隔離カバーCで外気から隔離された隔離領域3に不活性ガスを供給できるように、不活性ガス供給ユニットDのガス供給口6が上記天板5の前端凹段部を貫通して隔離領域3に突入している。不活性ガス供給ユニットDは、不活性ガスの供給量を調節して供給できるものであればどのような構造のものでもよく、例えば、流量調節バルブ付きの供給口6(供給ノズル)を有する一般的なガスボンベに高圧の不活性ガスを入れたものなどが使用される。
ここでいう「不活性ガス」とは、化学反応を起こしにくい気体であって、紫外線硬化塗料の紫外線硬化反応を阻害することのない、例えばヘリウム、ネオン、アルゴンなどの希ガス類や、窒素、炭酸ガスなどの気体を指し、隔離領域3における酸素濃度を低下させるために隔離領域3の空気を置換することを目的として使用されるものである。なかでも、空気より重く、安価で、取扱いも容易な炭酸ガスが好適であり、かかる炭酸ガスは隔離領域3の内部下方に沈降、滞溜して床表面1aの上の空気を素早く効率的に置換するため、酸素に起因する硬化不良を確実に防止できる。
隔離カバーCの天板5には、隔離領域3内の空気や、不活性ガス供給ユニットDから隔離領域3に供給された不活性ガスを外部へ排気する排気口7が形成されている。このように排気口7が隔離カバーCの天板5に形成されていると、紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9から出る熱や、紫外線硬化塗料の硬化反応による熱で暖められた酸素を含む空気が上昇して、天板5の排気口7から効率良く排気されるため、酸素による紫外線硬化反応の阻害をより確実に排除することができる。
噴霧塗布ユニットAは、隔離カバーCの天板5の前方側(移動方向前方側)の凹部に搭載されており、隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域3内の床表面1aに紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜11を形成できるように、噴霧塗布ユニットAの噴霧ノズル8が天板5の凹部を貫通して隔離領域3内に突入している。噴霧塗布ユニットAは、紫外線硬化塗料の噴霧量を調節して噴霧塗布できるものであればどのような構造のものでもよく、例えば、噴霧ノズル8を有する従来公知のスプレー式塗布装置などが全て使用可能である。
紫外線硬化塗料としては、ラジカル硬化型のアクリルウレタン系紫外線硬化塗料などであって、高沸点溶剤タイプ(希釈剤として沸点が通常の塗料よりも高いものが使用され、硬化膜中に希釈剤が取り込まれても、硬化後に臭気発散や硬化膜の劣化がみられない塗料)や反応型希釈タイプ(希釈剤として塗料成分と反応性のあるモノマーやオリゴマーを用いる塗料)若しくはそれらの組合せになる塗料などが好ましく使用される。噴霧塗布ユニットAによって隔離領域3内の床表面1aに形成する紫外線硬化塗料の塗膜11の厚さは、特に限定されないが、紫外線照射によって形成される紫外線硬化膜の強度を考慮すると10〜100μm程度の厚さとすることが好ましい。
紫外線照射ユニットBは、隔離カバーCの天板5の後端凹段部に搭載されており、隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域3内の床表面1aに形成された塗膜11に紫外線を照射できるように、紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9が天板5の後端凹段部の開口から隔離領域3に露出している。紫外線照射ユニットBは、隔離領域3内の床表面1aに形成された塗膜11に紫外線を照射できるものであればどのような構造のものでもよく、例えば、紫外線ランプ9と反射板10を備えた一般的な紫外線照射装置が使用される。この紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9の位置は、図1に示すように、噴霧塗布ユニットAの噴霧ノズル8の位置よりも低く設定することが好ましく、このようにすると、紫外線ランプ9から照射される紫外線によって噴霧ノズル8付近の紫外線硬化塗料が硬化して噴霧ノズル8が詰まる弊害をなくすことができる。
紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9としては、照射エネルギーの大きい高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、LEDランプ、無電極UVランプなどが使用され、紫外線硬化塗料の塗膜11を紫外線硬化させる好ましい照射条件としては、照射エネルギー100〜500mmJ/cm、照射時間1〜10秒、照射波長300〜400nmが採用される。
不活性ガス供給ユニットDと噴霧塗布ユニットAと紫外線照射ユニットBを、基台を兼ねた隔離カバーCの天板5に搭載する位置関係は特に限定されないが、この実施形態のように、不活性ガス供給ユニットDが紫外線硬化膜形成装置の移動方向前端に配置されて隔離カバーCの天板5に搭載されていると、紫外線硬化膜形成装置を移動させながら紫外線硬化膜を形成する際に、隔離領域3の内部全体に不活性ガスを均等に供給できる利点があり、また、この実施形態のように、噴霧塗布ユニットAが移動方向前方側に配置され、紫外線照射ユニットBが移動方向後方側に配置されて、隔離カバーCの天板5に搭載されていると、紫外線硬化膜形成装置を移動させながら、移動方向前方側の噴霧塗布ユニットAで隔離領域3内の床表面1aに形成した紫外線硬化塗料の塗膜11に、移動方向後方側の紫外線照射ユニットBから紫外線を確実に照射して、紫外線硬化膜12を連続して形成位置できる利点がある。
なお、この実施形態では、不活性ガス供給ユニットDと噴霧塗布ユニットAと紫外線照射ユニットBを隔離カバーCの天板5の上に搭載しているが、これらのユニットD,A,Bを隔離カバーCの内側に設置してもよいことは言うまでもない。
また、場合によっては、隔離カバーCの前端に、空気又は熱風を吹き付けるユニットを設けて、紫外線硬化膜形成装置の移動方向前方の床表面1aに存在するゴミや埃を吹き飛ばすようにしてもよい。このようにすれば、紫外線硬化膜12にゴミや埃が混入するのを一層確実に防止できる利点があるので好ましい。
次に、上記の紫外線硬化膜形成装置を用いて床表面1aに紫外線硬化膜12を形成する方法について説明する。
まず、紫外線硬化膜形成装置の隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域3に、不活性ガス供給ユニットDのガス供給口6から不活性ガスを供給し、紫外線硬化膜形成装置を移動ユニットEの車輪で移動させながら、隔離領域3内の床表面1aに噴霧塗布ユニットAの噴霧ノズル8から紫外線硬化塗料を噴霧塗布して、厚さ10〜100μm程度の塗膜11を形成する。そして、この形成された直後の塗膜11に紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9から紫外線を前記の照射条件で照射して塗膜11を硬化させ、床表面1aに紫外線硬化膜12を連続して形成する。
上記のように、紫外線硬化膜形成装置を用いて床表面1aに紫外線硬化膜12を形成すると、隔離領域3は隔離カバーCによって外気から隔離され、不活性ガスで置換された隔離領域3の内部で紫外線硬化塗料の塗膜11が紫外線硬化するため、酸素に起因する硬化不良を確実に防止することができる。そして、上記の照射条件で紫外線を塗膜11に照射すると、紫外線吸収剤を多く含む塗膜11でも、十分硬化させて耐候性に優れた紫外線硬化膜を形成することができ、また、紫外線硬化塗料に光開始剤を多めに添加しなくても塗膜11を十分硬化させることができるので、従来のように紫外線硬化膜中に多く残留する光開始剤から発生したラジカルが硬化膜の分子鎖を攻撃して硬化膜の耐候性に悪影響を及ぼす虞れも解消することができる。
加えて、従来のように紫外線硬化塗料を塗布してから紫外線照射により硬化膜を形成するまでの間、歩行者等の通行を停止する必要がなくなり、小さなゴミや埃が紫外線硬化膜12に混入する心配も解消される。そして、紫外線硬化塗料の塗布と紫外線硬化を一つの紫外線硬化膜形成装置によって同時に行うので、床表面の改修等に要する時間を短縮できると共に、紫外線硬化塗料の塗布量や紫外線照射量の管理が容易になり、また、紫外線硬化塗料の塗布と紫外線硬化を別々に行う場合のように部分的な硬化不良が発生する虞れも解消される。
上記の紫外線硬化膜形成装置は、床表面1aに紫外線硬化塗料を塗布して塗膜11を形成すると共に、該塗膜11に紫外線を照射して紫外線硬化膜12を形成するための装置であるが、床表面に予め形成された塗膜に紫外線を照射して紫外線硬化膜を形成するための紫外線硬化膜形成装置の場合は、上記の紫外線硬化膜形成装置から噴霧塗布ユニットAを除去した構成とすればよい。
即ち、ゴム製のスカート4を下端四周縁に取付けた隔離カバーCの天板5に、不活性ガス供給ユニットDと紫外線照射ユニットBを搭載し、不活性ガス供給ユニットDから隔離領域3に不活性ガスを供給できるように不活性ガス供給ユニットDの供給口6を天板5を貫通させて隔離領域3に突入させると共に、紫外線照射ユニットBから紫外線を隔離領域3内の塗膜11に照射できるように紫外線ランプ9を天板5の開口から隔離領域3に望ませ、更に、紫外線硬化膜形成装置を移動できるように隔離カバーCの両側に移動ユニットCとして車輪を二輪ずつ回転自在に取付けて、紫外線硬化膜形成装置を構成すればよい。
このような紫外線硬化膜形成装置は、不活性ガス供給ユニットDの供給口6から隔離領域3に不活性ガスを供給しながら、隔離領域3内の床表面1aの紫外線硬化塗料からなる塗膜11に紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9から紫外線を前記の照射条件で照射することによって、酸素に起因する硬化不良を確実に防止して耐候性に優れた紫外線硬化膜12を床表面1aに形成することができる。
図2は本発明の他の実施形態に係る紫外線硬化膜形成装置の概略部分平面図である。
この実施形態の紫外線硬化膜形成装置は、紫外線ランプ9を有する紫外線照射ユニットBが半環状に形成され、噴霧塗布ユニットAの後半部を取り囲むように配置されて隔離カバーCの天板5に搭載されている。そして、排気口7が隔離カバーCの天板5の後端部に形成されている。その他の構成は、前記紫外線硬化膜形成装置と実質的に同様であるので、図2において対応箇所に対応する符合を付して説明を省略する。
このような紫外線硬化膜形成装置は、前述した作用効果に加えて、半環状の紫外線照射ユニットBの紫外線ランプ9によって、紫外線硬化塗料の塗膜をより均等に硬化できる利点がある。
A 噴霧塗布ユニット
B 紫外線照射ユニット
C 隔離カバー
D 不活性ガス供給ユニット
E 移動ユニット
1 床材
1a 床表面
2 床下地
3 隔離領域
4 スカート
5 隔離カバーの天板
6 不活性ガス供給ユニットの供給口
7 排気口
8 噴霧塗布ユニットの噴霧ノズル
9 紫外線照射ユニットの紫外線ランプ
11 紫外線硬化塗料からなる塗膜
12 紫外線硬化膜

Claims (3)

  1. 床表面に紫外線硬化塗料を塗布して塗膜を形成し、該塗膜に紫外線を照射して紫外線硬化膜を形成するための紫外線硬化膜形成装置であって、
    床表面に紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜を形成する噴霧塗布ユニットAと、噴霧塗布ユニットAによって形成された塗膜に紫外線を照射する紫外線照射ユニットBと、床表面を覆って外気から隔離された隔離領域を形成する隔離カバーCと、該隔離領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給ユニットDと、装置の移動ユニットEとを備え、
    前記噴霧塗布ユニットAが、前記隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域内の床表面に紫外線硬化塗料を噴霧塗布するように装置の移動方向の前方側に配設されると共に、前記紫外線照射ユニットBが、前記隔離領域内の前記塗膜に紫外線を照射するように装置の移動方向の後方側に配設されていることを特徴とする紫外線硬化膜形成装置。
  2. 紫外線照射ユニットBにおいて紫外線ランプが半環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化膜形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の紫外線硬化膜形成装置を用いて床表面に紫外線硬化膜を形成する方法であって、
    隔離カバーCによって外気から隔離された隔離領域に不活性ガス供給ユニットDから不活性ガスを供給し装置を移動ユニットEで移動させながら、該隔離領域内の床表面に移動方向の前方側の噴霧塗布ユニットAから紫外線硬化塗料を噴霧塗布して塗膜を形成し、該塗膜に移動方向の後方側の紫外線照射ユニットBから紫外線を照射して床表面に紫外線硬化膜を形成することを特徴とする紫外線硬化膜形成方法。
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