JP6052478B1 - 伸びフランジ成形部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

伸びフランジ成形を伴って製造される伸びフランジ成形部品を、伸びフランジ割れを抑制して製造する。第1凹状外周縁部(3a)を有する天板部(3)と縦壁部(5)に連続して天板部(3)側に屈曲し第2凹状外周縁部(7a)を有するフランジ部(7)を備える伸びフランジ成形部品を製造する製造方法である。第2凹状外周縁部(7a)に沿ってフランジ部(7)となる位置に第2凹状外周縁部(7a)を囲むように稜線(9)が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部(8)を形成する。

Description

本発明は、天板部に外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有することで、フランジ部が伸びフランジ成形を伴って製造される伸びフランジ成形部品を製造する技術に関する。
そのような伸びフランジ成形部品としては、例えば自動車の車体骨格部品として用いられるプレス成形部品であって、平面視でL字形状部又はT字形状部を有する部品が例示できる。本発明は、特に980MPa以上の超ハイテン材を素材としてプレス成形で製造する場合に好適な技術である。
自動車の車体骨格部品であるフロントピラーリンフォースメントやセンターピラーリンフォースメントなどL字形状部(図11参照)あるいはT字形状部を有する部品(図12参照)を、平板状の金属板からプレス成形によって製造する場合、一般に絞り成形や曲げ成形が採用される。
絞り成形は、通常、パンチ、ダイ、およびシワ押さえ(ブランクホルダー)からなる金型を用いて行われ、金属板の周囲をダイとブランクホルダーで押さえた状態で、パンチとダイの間の距離を近づけて金属板に絞り加工を施す方法である。また、曲げ成形は、通常、パンチ、パッドおよびダイからなる金型を用いて行われ、金属板をパンチとパッドで挟んだ状態で、ダイを相対移動させることによって曲げ加工を施す方法である。
急激に曲がる形状となっているL字形状部あるいはT字形状部を、前記のような絞り成形だけで成形すると、割れやシワなどが発生しやすい。特に近年、自動車車体の安全性向上および軽量化を達成するために成形素材となる金属板の強度が益々高くなってきており、このような高強度の金属板は、従来用いられていた軟質鋼板ほどの延性を期待できないため、プレス成形時の割れおよびシワへの対策が重要となっている。
前記のプレス成形によって特に割れが発生しやすい部位は、湾曲部の伸びフランジ成形部である。この部位では、材料端面が周縁方向に伸ばされながら材料が流入する変形状態となる。
これに対し、特許文献1に記載の技術がある。この特許文献1に記載の技術は、L字形状を有する部品をプレス成形するに際し、金属素材の一部を、ダイ金型における天板部に対応する部位上でスライドさせながら縦壁部及びフランジ部を成形するというものである。
そして、この特許文献1には、L字形状部のL字下側部に対応する部位が縦壁部に向けて引き込まれるため、フランジ部において過度な引張りが発生するのが軽減され、割れの発生を防止できると記載されている(特許文献1の段落番号0009を参照)。
特開2012−245536号公報
しかしながら、特許文献1では、天板部の一部に相当する部位の金属素材をスライドさせるため、金属素材の端面に応力集中する箇所ができて、湾曲部の伸びフランジ割れに加えて端面の割れが発生しやすい。このため、特許文献1の方法では、強度が高い鋼板への適用は難しい。
本発明は、かかる課題に着目してなされたものであり、伸びフランジ成形を伴って製造される伸びフランジ成形部品を、伸びフランジ割れを抑制して製造できる伸びフランジ成形部品の製造方法を目的としている。
課題を解決するために、本発明の一態様は、外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有する天板部と、その天板部の前記凹状外周縁部に連続する縦壁部と、その縦壁部に連続して前記天板部側に屈曲し且つ外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有するフランジ部を備える伸びフランジ成形部品を製造する製造方法であって、
前記天板部の凹状外周縁部を第1凹状外周縁部と定義し、前記フランジ部の凹状外周縁部を第2凹状外周縁部と定義した場合、
前記フランジ部となる位置に第2凹状外周縁部を囲むように稜線が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部を形成した後前記縦壁部を形成し、
前記第2凹状外周縁部の輪郭形状を、2本の直線部と、その2本の直線部間を繋ぐ凹状の曲線部で規定したときに、前記2本の直線部の各延長線で形成される前記第2凹状外周縁部側の交角が60度以上90度以下であり、
前記2本の直線部の各延長線のうち、両延長線が交差する位置までの各延長線部分をそれぞれ基準線とし、
前記2本の基準線で形成される角の垂線2等分線を中央線とし、
前記中央線における前記第2凹状外周縁部との交点からの距離が20mm及び50mmでそれぞれ当該中央線に直交する2本の直交線の間に位置する領域を第1ステップ形成領域とし、
前記ステップ形状部の稜線は、前記第1ステップ形成領域AR1内を前記第2凹状外周縁部に沿った方向に延びる第1の稜線と、その第1の稜線の端部にそれぞれ連続して前記各基準線に沿って延びる左右の第2の稜線とから構成されることを特徴とする伸びフランジ成形部品の製造方法である。
また本発明の他の態様は、外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有する天板部と、その天板部の前記凹状外周縁部に連続する縦壁部と、その縦壁部に連続して前記天板部側に屈曲し且つ外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有するフランジ部を備える伸びフランジ成形部品を製造する製造方法であって、
前記天板部の凹状外周縁部を第1凹状外周縁部と定義し、前記フランジ部の凹状外周縁部を第2凹状外周縁部と定義した場合、
前記フランジ部となる位置に第2凹状外周縁部を囲むように稜線が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部を形成し、
前記第2凹状外周縁部の輪郭形状を、2本の直線部と、その2本の直線部間を繋ぐ凹状の曲線部で規定したときに、前記2本の直線部の各延長線で形成される前記第2凹状外周縁部側の交角が90度以上120度以下であり、
前記曲線部の両端部からそれぞれ連続する前記直線部に垂直な各垂直線のうち、当該2つの垂直線が交差するまでの各垂直線部分を、前記曲線部の両端部を結んだ線で、フランジ部となる位置に折り返した線をそれぞれ基準線とし、
前記2本の基準線で形成される角の垂線2等分線を中央線とし、
前記中央線における前記第2凹状外周縁部との交点からの距離が20mm及び50mmでそれぞれ当該中央線に直交する2本の直交線の間に位置する領域を第1ステップ形成領域AR1とし、
前記ステップ形状部の稜線は、前記第1ステップ形成領域内を前記第2凹状外周縁部に沿った方向に延びる第1の稜線と、その第1の稜線の端部にそれぞれ連続して前記各基準線に沿って延びる左右の第2の稜線とから構成されることを特徴とする伸びフランジ成形部品の製造方法である。
本発明の態様によれば、仮に強度レベル980MPa級以上の超ハイテン材を使用したとしても、伸びフランジ割れが発生しやすい第2凹状外周縁部を囲むようにステップ形状部を予め設けておくことで、曲げ成形の際における伸びフランジ割れを抑制出来る。
以上のことから、本発明によれば、仮に強度レベル980MPa級以上の超ハイテン材から伸びフランジ成形を伴って伸びフランジ成形部品を製造する場合であっても、伸びフランジ割れを抑制して製造することが可能となる。
本発明に基づく実施形態に係る伸びフランジ成形部品の例を説明する斜視図である。 本発明に基づく実施形態に係るステップ付き中間部品を説明する斜視図である。 本発明に基づく実施形態に係る第1工程で使用する金型を説明する模式的断面図である。 本発明に基づく実施形態に係る第1工程後のステップ付き中間部品を説明する模式的断面図である。 本発明に基づく実施形態に係るステップ形状の例を示す模式図である。 ステップ形状部の決定方法を説明する図である。 第1の決定方法を説明する図である。 第2の決定方法を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係る第2工程で用いる金型の一部断面を含む斜視図である。 本発明に基づく実施形態に係る第2工程の説明図である。 Aピラーを示す図である。 Bピラーを示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、980MPa級以上の超ハイテン材をプレス成形前の素板(ブランク材)として用いて、伸びフランジ成形部となる部位を有する伸びフランジ成形部品を製造する場合を例に挙げて説明する。本発明の製造方法は、強度が980MPa以下の金属板からなる素材であっても適用可能である。
なお、伸びフランジ成形部となる部位としては、例えばAピラー(図11参照)やBピラー(図12参照)が挙げられる。
また、以下においては、伸びフランジ成形部品における伸びフランジ成形部となる部位を含む部分に着目して説明するものとし、各図においては当該部分のみを図示しており、当該部分を「伸びフランジ成形部1」という。なお、金型においても当該部位を成形する部位のみを図示している。他の部位も同時に成形しても良いことは勿論である。
また、適宜、フランジ部形成位置よりも外方位置の素材部分(第3工程でトリミングされる部分)を省略して図示している。
本実施形態の製造方法で製造される伸びフランジ成形部1は、図1に示すように、外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部3aを有する天板部3と、天板部3における凹状外周縁部3aに沿って成形された縦壁部5と、縦壁部5に連続して前記天板部3側に屈曲し且つ外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部7aを有するフランジ部7を有しており、フランジ部7がプレス成形の際に伸びフランジ成形となる部位である。
ここで、本明細書では、天板部3の凹状外周縁部3aを第1凹状外周縁部3aと、フランジ部7の凹状外周縁部7aを第2凹状外周縁部7aとも呼ぶ。この第1凹状外周縁部3aの輪郭形状と第2凹状外周縁部7aの輪郭形状は、通常一致若しくは似た輪郭形状となっている。勿論、第1凹状外周縁部3aの輪郭形状と第2凹状外周縁部7aの各輪郭形状の湾曲の曲率形状は異なっていても良い。
本実施形態の伸びフランジ成形部品の製造方法は、例えば第1工程、第2工程、及び第3工程を備え、この順に実行される。
第1工程では、プレス成形前の平板状の素板(ブランク材)に対し、フランジ部7となる位置にステップ形状部8を付与したステップ付き中間部品(図2参照)を製造する工程である。図2では、フランジ部7より外方の素材部分を省略している。他の図においても、見やすくするために適宜、フランジ部7より外方の素材部分を省略している。
第2工程では、天板部3の第1凹状外周縁部3aを形成すると共にその第1凹状外周縁部3aに沿って縦壁部5及びフランジ部7を形成し、第2の中間部品とする工程である。
第3工程では、第2の中間部品をトリミングして、フランジ部7の外周縁を整形して、前記の伸びフランジ成形部品を製造する工程である。
なお、第3工程を省略して、第1工程の前に、成形前の素材(ブランク材とも呼ぶ)をトリミングするようにしても良い。
以下、各工程について詳細に説明する。
[第1工程]
第1工程は、図2に示すように、平板状の素板(ブランク材)のフランジ部7となる位置にステップ状の段部からなるステップ形成部を形成する。
即ち、第1工程は、図3に示すような金型を使用して、ブランク材10を、シワ押え12とダイ13で挟持してステップ形状部8を形成する。
シワ押え12とダイ13との対向面には、フランジ部7となる位置と対向する位置に、図3に示すような、第2凹状外周縁部7aに沿って第2凹状外周縁部7aを囲むように延び且つ互いに係合可能な凹状と凸状の段部12a、13aが形成されている。そして、そのシワ押え12とダイ13でブランク材10を挟持する際に、その凹状と凸状の段部12a、13aで挟まれたブランク材の部分に板厚方向に段状に屈曲して、図4に示すようなステップ形状部8が形成される。ステップ形状部8の例を図5に示す。
ステップ形状部8のステップの高さ(板厚方向の高さ)は3mm以上10mm以下が好ましい。
この形成されたステップ形状部8は、フランジ部7形成位置に対し、第2工程で形成される第2凹状外周縁部7aに沿って該第2凹状外周縁部7aを囲むように、稜線9が延びた状態に形成される。
〈ステップ形状部8について〉
ステップ形状部8は、内側に凹の第2凹状外周縁部7aに沿って且つ該第2凹状外周縁部7a、特に湾曲部を囲むように稜線9が延びるように形成されている。
このステップ形状部8の稜線9の決定方法の好適な決定方法の一例について、次に説明する。
本実施形態のステップ形状部8を決定する稜線9は、第1の稜線とその第1の稜線に連続する左右の第2の稜線からなる。
本実施形態では、まず第2凹状外周縁部7aの輪郭形状を、図6に示すように、2本の直線部20と、その2本の直線部20間を繋ぐ凹状の曲線部21で規定する。
そして、前記2本の直線部20の各延長線で形成される前記凹状外周縁部側の交角の角度θに応じて、該角度θが60度以上90度以下の第1の決定方法と、角度θが90度以上120度以下の第2の決定方法の2つに分ける。交角の角度θが90度の場合は第1の決定方法でも、第2の決定方法でも構わない。
(第1の決定方法)
第1の決定方法を図7を参照して説明する。
第1の決定方法では、まず、前記2本の直線部20の各延長線のうち、両延長線が交差する位置までの各延長線部分をそれぞれ基準線22とする。
続けて、2本の基準線22で形成される角の垂線2等分線を中央線23とする。
更に、中央線23における第2凹状外周縁部7aとの交点からの距離が20mm及び50mmでそれぞれ当該中央線23に直交する2本の直交線の間に位置する領域を第1ステップ形成領域AR1(図7(b)のハッチング部分)とする。
そして、第1ステップ形成領域AR1内を前記第2凹状外周縁部7aに沿った方向に延びるようにして、第1の稜線9Aを決定する。この第1の稜線9Aは、直線でも曲線でも良いが、中央線23に対して左右対称な線であることが好ましい。本実施形態では、前記の直交線と平行な直線の場合を例示している。中央線23に対して左右対称な線とは、直線の他、中央線23との交点を中心にして左右対象に延びる楕円の一部の曲線や放物線などが例示出来る。但し、第1の稜線9Aの途中に、角となるような曲率急峻部が無いことが好ましい。
第1の稜線9Aの端部9Aaは、各基準線22との交点若しくはその近傍位置とする。
次に、その第1の稜線9Aの各端部に連続して、フランジ外周縁部まで延びる左右の第2の稜線9Bを決定する。第2の稜線9Bは、それぞれ各基準線22に沿って延びるように設定する。
基準線22に沿って延びる第2の稜線9Bは、基準となる基準線22と平行で且つ該基準線22と直交する左右両方向にそれぞれ5mmオフセットした2本の線内の領域AR2(図7(a)のハッチング部分)内を延びるように設定することが好ましい。
ここで、第1の稜線9Aと第2の稜線9Bの接続部はアールがつくように設定して丸めておく。
このようにすることで、ステップ形状部8は、第2凹状外周縁部7aに沿って該第2凹状外周縁部7aを囲むように稜線9が延びるように形成される。
(第2の決定方法)
第2の決定方法を図8を参照して説明する。
曲線部21の両端部から、それぞれ連続する前記直線部20に垂直な各垂直線25を決定する。
次に、その2つの垂直線25が交差するまでの各垂直線部分を、前記曲線部21の両端部を結んだ直線26で、フランジ部7となる位置に折り返した線をそれぞれ基準線22とする。
以降の第1の稜線9A及び第2の稜線9Bの決定方法は、前記の第1の決定方法と同じであるため、省略する。
[第2工程]
第2工程は、第1工程で成形したステップ形状部8を付与したステップ付き中間部品を、第2の中間部品に曲げ成形する工程である。
この第2工程では、第1工程で形成したステップ付き中間部品の天板部3となる部分を、パンチとパッドで挟んだ状態で、ダイをパンチに沿って相対移動させることで、縦壁部5を絞り成形すると共に、フランジ部7を天板部3側に屈曲するように成形する。
<第2工程用金型>
第2工程で用いる第2工程用金型について、図9を参照して説明する。
第2工程用金型は、図9に示すように、パンチ30と、ダイ32と、ステップ付き中間部品における天板部3に相当する部位を挟圧するパッド31とを有している。図9の板形状は、第2工程で縦壁部の成形途中の状態を表している。
<パンチ>
パンチ30は、天板部挟圧用の立上り部30Aと、その立上り部30Aの下端側に連続してブランク材の少なくともフランジ部7形成位置に下側から対向可能なフランジ対向面30aを有する。
立上り部30Aの上面は、パッド31と協働して被成形材の天板部3を狭圧する狭圧面になっている。
また、立上り部30Aの側面30bは、第1凹状外周縁部3aと同じ曲率の湾曲面が形成されており、伸びフランジ成形部における縦壁部5を成形する形状になっている。即ち、立上り部30Aの側面の高さは、縦壁部5と同じ高さに設定されている。
なお、図9及び図10においては、その一部のみを図示している。
<パッド>
パッド31は、パンチ30に対して離接可能に設けられており、ステップ付き中間部品における天板部3に相当する部位を、パンチ30の立上り部30A上面と協働して挟圧できるようになっている。即ち、パッド31は、下面が天板部3の第1凹状外周縁部3aに沿った形状を有して、天板部3における少なくとも第1凹状外周縁部3a側に沿った部分を、パンチ30と一緒に挟み込み可能となっている。
<ダイ>
ダイ32の側面は、パンチ30の側面と協働して縦壁部5を成形する湾曲面になっている。そのダイ32の側面は、その上部側面には外方に張り出した張出部32aが形成され、その張出部32aがパッド31の上面に当接することで、それ以上ダイ32が下方に移動することを規制する。そして、その位置が下死点の位置となる。また、その張出部32aから下端位置までのダイ側面の高さは、縦壁部5の高さとパッド31の高さとの和に設定されている。
また、パンチ30のフランジ部7に対向する下面に、段差32b(ステップ形状部逃がし部)を設け、ダイ32が下死点まで移動するまで、ダイ32がステップ形状部8を狭圧しない構造にしてもよい。この場合、段差32bの下方への突出部分32cが、ステップ形状部8と対向しないように設定する。
パンチ30のフランジ対向面30aとダイ32のステップ形状部逃がし部との高低差は、ステップ付き中間部品に形成したステップ形状部8の高さと等しいか該高さよりも大きくなるように設定する。
このように設定することで、下死点近傍において、ダイ32とステップ形状部逃がし部とによりできる空隙にステップ形状部8が配置され、ステップ形状部8がプレス成形中に拘束、狭圧されることがない。このように、プレス成形中にステップ形状部8を含む部位が拘束されず自由に変形することで、特定の部位に応力集中することがなくなり、割れの発生を防止できる。
なお、ステップ形状部8がパンチ30のフランジ対向面30a側に凸となる場合は、フランジ対向面30aに逃がし部を設定する。
以上のように構成された第2工程用金型を用いた第2工程について、第2工程用金型の動作と共に、図10に基づいて説明する。
図10は、ステップ付き中間部品が中間部品プレス成形されるまでを説明する図である。図10(a)は、パンチ30とパッド31でステップ部付き成形品の天板部3を狭圧した状態を、図10(b)はダイ32を相対的にプレス成形下死点の状態をそれぞれ示している。
まず、図10(a)のように、ステップ付き中間部品の天板部3をパンチ30の上面に載置して、パンチ30とパッド31で挟持する。なお、パッド31は、伸びフランジ成形部における天板部3に相当する部位の全面に配置するのではなく、パンチ30の第1凹状外周縁部3aに対応した湾曲を有する側面から内方に少しずれた位置に配置する。
この状態で、図10(b)の位置まで、ダイ32をパンチ30の側面に沿って、フランジ対向面30aに向けて相対移動させることで、第1凹状外周縁部3a及びその第1凹状外周縁部3aに連続する縦壁部5を絞り成形で形成すると共に、フランジ部7を成形する。
このとき、ステップ付き中間部品におけるステップ形状部8が形成されている部位は伸びフランジ成形となって周縁方向の引張応力が作用するが、プレス成形前の素板の端面と異なり、ステップ形状部8の稜線9は連続した形状であるので、割れの起点が存在せず割れが発生しにくい。また、ステップ形状部8の稜線9が連続形状であることから、応力集中することなく均一な引張応力が付加されるので、この点でも割れが発生しにくい。
さらに、本実施形態のステップ形状部8は、平面視において第2凹状外周縁部7aに沿って延在しているので、ステップ形状部8に作用する引張応力をより均一化させることができる。
また、第1工程において、前記で規定したステップ形状部8を伸び成形されるフランジ部の湾曲部近傍に成形することで、第2凹状外周縁部7aとなる部分が第2工程時に伸びフランジ変形を受けた場合でも、ステップ形状部8の形状剛性によりひずみが分散し易く、第2凹状外周縁部7aとなる部分にひずみが集中することを防ぐことができる。
さらに、第1工程において前記で規定したステップ形状部8を成形することで、第2凹状外周縁部7aが第2工程時に伸びフランジ変形を受けた際に、ステップ形成部を一定の高さで形成することで第2凹状外周縁部7aとなる部分が平坦化して、線長差を稼ぐことができる。そのため、第2凹状外周縁部7aに強い周縁方向の引張応力が作用し難い。
このように、第2凹状外周縁部7aとなる部分に作用する引張応力を均一化することで、仮に、第3工程の代わりに、第1工程までに製品の外形形状に沿ってトリミングを実施したとしても、ステップ形状部8の外側の端面に対しても均一化された応力が作用することになり、端面にバリや微小なキズなどが残留していても応力集中が緩和して、この点においても割れ抑制効果を奏することができる。
また、成形途中において、ステップ形状部8を含む部位は金型で拘束されていないため3次元的に自由に変形する(移動する又は逃げる)ことができ、この点でも成形途中の部品の端面に集中して作用する引張応力を緩和することができる。
以上のようにして、割れが発生することなく第2の中間部品が成形される。
ここで、前記説明では、ダイ下面にステップ形状部逃がし部を設ける場合を例示しているが。ダイ下面を、フランジ部7の上面に係合する形状としておいても勿論構わない。
また前記ステップ形状部8が縦壁部5となる位置のフランジ部形成位置側にも跨るように形成されていても良い。
[第3工程]
第3工程では、第2の中間部品のフランジ部7の外側の部位をトリミングして伸びフランジ成形部を含む伸びフランジ成形部品を製造する。
以上のように、本実施形態においては、最初にステップ形状部8を形成するので、プレス成形前の素板として980MPa級以上の超ハイテン材を用いた場合であっても、割れを抑制でき、良好に伸びフランジ成形部を含む伸びフランジ成形部品を製造することができる。
[本実施形態の効果]
(1)ブランク材を、第2凹状外周縁部7aに沿って前記フランジ部7となる位置に第2凹状外周縁部7aを囲むように稜線9が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部8を形成した後、第1凹状外周縁部3aに沿って縦壁部5を絞り成形する。
この構成によれば、仮に強度レベル980MPa級以上の超ハイテン材を使用したとしても、伸びフランジ割れが発生しやすい第2凹状外周縁部7aを囲むようにステップ形状部8を予め設けておくことで、曲げ成形の際における伸びフランジ割れを抑制出来る。
以上のことから、本実施形態によれば、仮に強度レベル980MPa級以上の超ハイテン材から伸びフランジ成形を伴って伸びフランジ成形部品を製造する場合であっても、伸びフランジ割れを抑制して製造することが可能となる。
(2)第2工程後に、前記フランジ部7の外側の部位をトリミングする第3工程を備える。
予め、プレス成形前の素板(ブランク材)に対し、打ち抜き加工やレーザー加工でトリミングすると、材料端面にはバリや微小なキズなどが残留しており、変形を加えたときに局所的な応力集中が発生しやすい状態になっている。そのため、材料端面には成形途中で伸びフランジ割れと称する亀裂が発生し、超ハイテン材(強度レベルが980MPa級以上の高強度鋼板)の場合、その亀裂が急速に伝播して大きな割れが発生しやすい。
これに対し、第2工程後にフランジ部7の外側部位をトリミングして、フランジ部7の外周縁を整形することで、更にフランジ部7の端面に伸びフランジ割れが生じ難くなる。
(3)ステップ形状部8の稜線9の決定を前記の第1の決定方法若しくは第2の決定方法で決定する。
この構成によれば、第2凹状外周縁部7aの程度に応じて、伸びフランジ割れ防止のための適切なステップ形状部8を決定することが可能となる。
(4)基準線22に沿って延びる第2の稜線9Bは、対象とする前記基準線22と平行で且つ該基準線22から左右両方向にそれぞれ5mmオフセットした2本の線内の領域内を延びる。
この構成によれば、伸びフランジ割れ防止のための第2の稜線9Bを、所定の自由度を持ってより確実決定可能となる。
(5)ステップ形状部8のステップの高さは3mm以上10mm以下とする。
この範囲にステップ形状部8の高さを規定することで、仮に強度レベル980MPa級以上の超ハイテン材を使用したとしても、伸びフランジ割れをより確実に抑えることが可能となる。
1180MPa級冷延鋼板(板厚1.4mm)を想定して、凹状外周縁部を形成する直線間の角度が60°以上90°以下の伸びフランジ部7を有する部品の例として図11に示すAピラーの成形解析を実施した。
また、凹状外周縁部を形成する直線間の角度が90°より大きく120°以下の伸びフランジ部7を有する部品の例として図12に示すBピラーの成形解析を実施した。
加工工程は、前記のように第1工程でステップ形状部8を形成し、第2工程で縦壁部5及びフランジ部7を絞り成形する場合である。
ここでは、鋭角として80度を採用し、鈍角として110度を採用した。
また、縦壁部5の高さを40mmとして評価を行った。
また第1の稜線9Aは中央線23に直交する直線で定義した。
前記の解析は汎用動的陽解法ソフトウェアLS−DYNAを使用し、成形解析後、伸びフランジ部7に10%以上の板厚減少率が確認された場合に割れが発生したものとして、成形性の評価を行った。
〈実施例1〉
そして実施例1として、フラット部形成位置にステップ形状部8の有無の評価を行った。
実施例1では、前記の2部品を対象に、フランジ部7形成位置に第2凹状外周縁部7aに沿ったステップ形状部8を有する場合と、有さない場合とにおいて伸びフランジ割れが生じるかどうかを評価した。
ステップ形状部8の稜線9の決定方法は、上述の第1の決定方法及び第2の決定方法で決定した。
そしてステップ形状部8を有する場合のステップ形状部8は、第1の稜線9Aを、第2凹状外周縁部7aから30mmの位置を中央線23に直交する直線で設定し、ステップの高さは5mmで統一した。また第2の稜線9Bは基準線22と一致させた。
評価結果を表1に示す。
Figure 0006052478
表1から分かるように、ステップ形状部8を有さない場合には、AピラーおよびBピラーの成形ともに伸びフランジ割れが発生すると評価された。一方、第1工程で本発明に基づくステップ形状を形成した場合には、AピラーおよびBピラーの成形ともに伸びフランジ割れが発生しないと評価された。
すなわち、ステップ形状部8を有さない場合では、第2工程の成形によって割れ危険部にひずみが集中することで伸びフランジ割れしてしまうのに対して、ステップ形状部8を有する場合では凹状外周縁部に加わるひずみが分散することにより伸びフランジ割れを抑制することができたと考えられる。
〈実施例2〉
実施例2として、第1の稜線9A位置について評価を行った。
実施例2では、前記2部品を対象に、ステップ形状部8を有する場合において、ステップ形状部8に第1の稜線9Aを設定する際の凹状外周縁部からの距離によって伸びフランジ割れが生じるかどうかについて評価を行った。
このとき、第2の稜線9Bは基準線22と一致させ、ステップ高さは5mmで統一した。
評価結果を表2に示す。
Figure 0006052478
表2から分かるように、第2工程の成形によって第1の稜線9Aの設定位置が第2凹状外周縁部7aから20mm以上50mm以下の範囲から外れた場合には伸びフランジ割れが発生すると評価された。
これは、第1の稜線9Aを20mm以下に設定すると、第2凹状外周縁部7a近傍でステップ形状部8が成形されるため、ステップ形状部8の成形時に発生するひずみが第2凹状外周縁部7aに伝播してしまうため、割れが発生し易くなると考えられる。また、第1の稜線9Aが50mm以上に設定されると、第2工程の成形中にステップが平坦化する効果が小さくなり、線長差が小さくなってしまうため割れが発生されたものと考えられる。
〈実施例3〉
実施例3として第2の稜線9Bの位置による効果について評価した。
実施例3では、前記2部品を対象に、ステップ形状部8を有する場合において、ステップの第2の稜線9B位置を基準線22から左右にオフセットする量によって伸びフランジ割れが生じるかどうかを評価した。
このときの第1の稜線9Aの位置は第2凹状外周縁部7aから30mmとし、ステップ高さは5mmで統一した。
評価結果を表3に示す。
Figure 0006052478
表3から分かるように、第2工程の成形によって第2の稜線9Bの基準線22からのオフセットを±5mmを越えると、伸びフランジ割れが発生すると評価された。
これは、基準線22から内側へのオフセット量が5mmより大きくなると、第2凹状外周縁部7aに成形されるステップの領域が狭くなり、ひずみを分散できる範囲が狭くなってしまう他、第2凹状外周縁部7a上にステップの段差が成形されてしまうため、縁部での割れを誘発する恐れがあるからと推定される。また、基準線22から外側へのオフセット量が5mmを越えると、ステップ形状部8が縦壁付近にまで成形されてしまうため、凹状外周縁部のひずみを分散させるために十分な形状剛性を確保できないため、割れが発生したものと考えられる。
〈実施例4〉
実施例4として、ステップ形状のステップ高さを評価した。
実施例4では、前記2部品を対象に、ステップ形状部8を有する場合において、ステップ形状部8の高さによって伸びフランジ割れが生じるかどうかについて評価した。
ステップの第2の稜線9Bは基準線22と一致させ、第1の稜線9Aの位置はブランク湾曲部の端面から30mmで統一した。
評価結果を表4に示す。
Figure 0006052478
表4から分かるように、第1工程の成形によってステップの高さを3mm以上10mm以下の範囲以外で設定した場合には、第2工程の曲げ成形で伸びフランジ割れが発生すると評価された。
これはステップの高さが3mm未満の場合では、伸びフランジ割れを抑制する要因の一つである線長差の増加が見込めないため、割れが生じ易く、ステップ高さが10mmを越えると、第1工程においてステップ形状部8を成形する段階で割れが発生してしまうと推定される。
以上、本願が優先権を主張する、日本国特許出願2015−121390(2015年6月16日出願)の全内容は、参照により本開示の一部をなす。
ここでは、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく各実施形態の改変は当業者にとって自明なことである。
1 フランジ成形部
3 天板部
3a 第1凹状外周縁部
5 縦壁部
7 フランジ部
7a 第2凹状外周縁部
8 ステップ形状部
9 稜線
9A 第1の稜線
9B 第2の稜線
10 ブランク材
12a 段部
13 ダイ
20 直線部
21 曲線部
22 基準線
23 中央線
25 垂直線
30 パンチ
30a フランジ対向面
31 パッド
32 ダイ
32a 張出部
32b 段差
32c 突出部分
AR1 第1ステップ形成領域
AR2 領域
θ 角度

Claims (4)

  1. 外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有する天板部と、その天板部の前記凹状外周縁部に連続する縦壁部と、その縦壁部に連続して前記天板部側に屈曲し且つ外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有するフランジ部を備える伸びフランジ成形部品を製造する製造方法であって、
    前記天板部の凹状外周縁部を第1凹状外周縁部と定義し、前記フランジ部の凹状外周縁部を第2凹状外周縁部と定義した場合、
    前記フランジ部となる位置に第2凹状外周縁部を囲むように稜線が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部を形成した後前記縦壁部を形成し、
    前記第2凹状外周縁部の輪郭形状を、2本の直線部と、その2本の直線部間を繋ぐ凹状の曲線部で規定したときに、前記2本の直線部の各延長線で形成される前記第2凹状外周縁部側の交角が60度以上90度以下であり、
    前記2本の直線部の各延長線のうち、両延長線が交差する位置までの各延長線部分をそれぞれ基準線とし、
    前記2本の基準線で形成される角の垂線2等分線を中央線とし、
    前記中央線における前記第2凹状外周縁部との交点からの距離が20mm及び50mmでそれぞれ当該中央線に直交する2本の直交線の間に位置する領域を第1ステップ形成領域とし、
    前記ステップ形状部の稜線は、前記第1ステップ形成領域AR1内を前記第2凹状外周縁部に沿った方向に延びる第1の稜線と、その第1の稜線の端部にそれぞれ連続して前記各基準線に沿って延びる左右の第2の稜線とから構成されることを特徴とする伸びフランジ成形部品の製造方法。
  2. 外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有する天板部と、その天板部の前記凹状外周縁部に連続する縦壁部と、その縦壁部に連続して前記天板部側に屈曲し且つ外周縁の一部が内方に凹むように湾曲した凹状外周縁部を有するフランジ部を備える伸びフランジ成形部品を製造する製造方法であって、
    前記天板部の凹状外周縁部を第1凹状外周縁部と定義し、前記フランジ部の凹状外周縁部を第2凹状外周縁部と定義した場合、
    前記フランジ部となる位置に第2凹状外周縁部を囲むように稜線が延び且つ板厚方向に屈曲したステップ形状部を形成した後前記縦壁部を形成し、
    前記第2凹状外周縁部の輪郭形状を、2本の直線部と、その2本の直線部間を繋ぐ凹状の曲線部で規定したときに、前記2本の直線部の各延長線で形成される前記第2凹状外周縁部側の交角が90度以上120度以下であり、
    前記曲線部の両端部からそれぞれ連続する前記直線部に垂直な各垂直線のうち、当該2つの垂直線が交差するまでの各垂直線部分を、前記曲線部の両端部を結んだ線で、フランジ部となる位置に折り返した線をそれぞれ基準線とし、
    前記2本の基準線で形成される角の垂線2等分線を中央線とし、
    前記中央線における前記第2凹状外周縁部との交点からの距離が20mm及び50mmでそれぞれ当該中央線に直交する2本の直交線の間に位置する領域を第1ステップ形成領域AR1とし、
    前記ステップ形状部の稜線は、前記第1ステップ形成領域内を前記第2凹状外周縁部に沿った方向に延びる第1の稜線と、その第1の稜線の端部にそれぞれ連続して前記各基準線に沿って延びる左右の第2の稜線とから構成されることを特徴とする伸びフランジ成形部品の製造方法。
  3. 前記基準線に沿って延びる第2の稜線は、対象とする前記基準線と平行で且つ該基準線から左右両方向にそれぞれ5mmオフセットした2本の線内の領域内を延びることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した伸びフランジ成形部品の製造方法。
  4. 前記ステップ形状部のステップの高さは3mm以上10mm以下とすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した伸びフランジ成形部品の製造方法。
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