JP6050777B2 - 工作物 - Google Patents

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Description

本発明は、工作物に関するものであり、特に、表面部から凹んだ凹部を備えた工作物に関するものである。
従来から、ゴルフクラブヘッド等の表面に文字、ロゴマーク等の模様が形成されている。たとえば、特開2003−33454号公報(特許文献1)および特開2005−270519号公報(特許文献2)にはゴルフクラブヘッドの表面に文字、ロゴマーク等の模様を形成する手法が開示されている。
また、ゴルフクラブヘッド等の表面に、立体的な視覚効果が得られるように、立体感のある模様が形成されることがある。たとえば、特開2004−135864号公報(特許文献3)、特開2000−218999号公報(特許文献4)および特開2005−13529号公報(特許文献5)には、ゴルフクラブヘッド等の表面に立体感のある模様を形成可能な手法が開示されている。
特開2003−33454号公報 特開2005−270519号公報 特開2004−135864号公報 特開2000−218999号公報 特開2005−13529号公報
しかしながら、上記の特開2004−135864号公報、特開2000−218999号公報および特開2005−13529号公報に記載された手法では、ゴルフクラブヘッド等の表面に形成された模様全体での均一な立体感が得られないという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、均一な立体感がある凹部を備えた工作物を提供することである。
本発明の工作物は、表面部と、表面部から凹んだ凹部とを備えている。凹部は、表面部に対して傾斜した側壁を有し、かつ表面部に沿って延びる方向において、幅広部と、幅広部よりも幅の狭い幅狭部とを含んでいる。幅広部の側壁の深さ寸法は、幅狭部の側壁の深さ寸法よりも大きい。
本発明の工作物によれば、幅広部の側壁の深さ寸法は、幅狭部の側壁の深さ寸法よりも大きい。これにより、幅広部と幅狭部との立体感を均一にすることができることを発明者らは見出した。そして、凹部の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
上記の工作物では、幅広部の深さ寸法に対する幅狭部の深さ寸法の比率が10%以上20%以下である。これにより、幅広部と幅狭部との立体感を均一にすることができ、凹部の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
上記の工作物では、側壁は凹部の底部に向かって幅が狭くなるよう形成されている。これにより、幅広部と幅狭部との立体感を均一にすることができ、凹部の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
上記の工作物では、幅広部の側壁が向かい合う角度が56.31°であり、幅狭部の側壁が向かい合う角度が59.04°である。これにより、幅広部と幅狭部との立体感を均一にすることができ、凹部の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
上記の工作物では、幅広部の側壁が向かい合う角度は幅狭部の側壁が向かい合う角度と同一である。これにより、幅広部と幅狭部との立体感を均一にすることができ、凹部の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
以上説明したように、本発明の工作物によれば、均一な立体感がある凹部を備えることができる。
本発明の一実施の形態におけるゴルフクラブヘッドをバック部側から概略的に示す平面図である。 図1のP部の拡大図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 比較例1の凹部周辺の構成を示す平面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 比較例2の凹部周辺の構成を示す平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 比較例3の凹部周辺の構成を示す平面図である。 比較例4の凹部周辺の構成を示す平面図である。 実施例1を示す平面図である。 図11のXII−XII線に沿う断面図である。 比較例5の凹部周辺の構成を示す平面図である。 図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。 比較例6の凹部周辺の構成を示す平面図である。 図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。 比較例7の凹部周辺の構成を示す平面図である。 比較例8の凹部周辺の構成を示す平面図である。 実施例2の凹部周辺の構成を示す平面図である。 図19のXX−XX線に沿う断面図である。 実施例3の実施例および比較例の凹部周辺の構成を示す平面図であって、比較例Aを示す図(A)と、比較例Bを示す図(B)と、比較例Cを示す図(C)と、実施例Dを示す図(D)と、実施例Eを示す図(E)と、比較例Fを示す図(F)と、比較例Gを示す図(G)である。 図21(E)のXXII−XXII線に沿う断面図である。 図21(E)のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態におけるテニスラケットのグリップエンドの構成を概略的に示す平面図である。 模様の変形例を示す平面図である。 実施例Hを示す平面図である。 図26のXXVII−XXVII線に沿う断面図である。 図26のXXVIII−XXVIII線に沿う断面図である。 比較例Hを示す平面図である。 図29のXXX−XXX線に沿う断面図である。 図29のXXXI−XXXI線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に本発明の一実施の形態の工作物の一例としてのゴルフクラブヘッドの構成について説明する。なお、本発明の工作物としては、ゴルフクラブヘッドに限らず、ゴルフクラブシャフト、テニスラケットなどであってもよい。
図1を参照して、ゴルフクラブヘッド10は、バック部1と、トウ部2と、ヒール部3と、トップライン部4と、ソール部5と、ホーゼル部6とを主に有している。バック部1の周囲にトウ部2、ヒール部3、トップライン部4、ソール部5、ホーゼル部6が位置している。
バック部1はゴルフクラブヘッド10の背面を構成する部分である。バック部1は図示しないフェース部の後方(背面)に位置している。トウ部2はホーゼル部6から離れた側のトップライン部4とソール部5とを接続する部分である。ヒール部3はホーゼル部6の下端とソール部5とを接続する部分である。トップライン部4はゴルフクラブヘッド10の上部を構成する部分である。ソール部5はゴルフクラブヘッド10の底部を構成する部分である。ソール部5はフェース部とバック部1とを接続するように設けられている。ホーゼル部6はシャフトに接続される部分である。
本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10ではバック部1に模様が形成されている。なお、模様が形成されている場所はバック部1に限定されない。
図2を参照して、本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10のバック部1に形成された模様について説明する。本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10は、表面部11と、凹部12とを有している。表面部11と凹部12とによって模様が形成されている。
表面部11は平面形状を有している。模様が形成される表面部11は、曲率の大きい曲面形状であっても良い。凹部12は表面部11から凹んでいる。凹部12は、平面視において三日月形状の外形を有している。凹部12は、表面部11に対して傾斜した側壁13を有している。凹部12は、表面部11に沿って延びる方向において、幅広部14と、幅狭部15とを有している。幅狭部15は、幅広部14よりも幅が狭い。幅広部14は凹部12の中央部(図2中中央部)に配置されており、幅狭部15は凹部12の両端部(図2中上下端部)に配置されている。
ここで、幅広部15は、ゴルフクラブヘッド10をバック部側から見た平面視において以下の通りに定義される。
凹部12の底部16が曲線で構成される場合は、凹部12により表面部11上に形成される外郭線(以下、「凹部外郭線」という。)を、底部16がなす曲線図形の任意の点における法線(以下、「法線基準線」という。)で切断した際に、その切断幅が最大になる位置である。凹部12の底部16が直線で構成される場合は、凹部外郭線を、底部16がなす線図形に直行する線分(以下、「直行基準線」という。)で切断した際に、その切断幅が最大になる切断位置である。
幅狭部14は、幅広部15の直前直後において、法線基準線、あるいは直行基準線による凹部外郭線の切断幅が最も狭くなる領域であり、平面視において以下の通りに定義される。幅広部15の直前直後にある凹部外郭線の最狭部が一点に収束する場合は、当該収束点の直前の領域であって、法線基準線、あるいは直行基準線による切断幅が、幅広部における切断幅の20%となる切断位置として定義される。また幅広部14の直前直後にある凹部外郭線の最狭部が一定長の線分に収束する場合は、その一定長の線分が幅狭部15として定義される。
図3および図4を参照して、幅広部14の側壁13の深さ寸法D1は、幅狭部15の側壁13の深さ寸法D1よりも大きい。幅広部14の深さ寸法D1に対する幅狭部15の深さ寸法D1の比率が10%以上20%以下であることが好ましい。これにより、幅広部14の底部16から幅狭部15の底部16までは、その深さが漸減するよう連続的につながれている。
幅広部14および幅狭部15のいずれにおいても側壁13は凹部12の底部16に向かって幅Wが狭くなるように形成されている。底部16は凹部の幅方向の中央に形成されている。つまり、側壁13の深さ寸法D1は、凹部12の幅方向の中央で最も低くなるように形成されている。
幅広部14の側壁13が向かい合う角度Aが56.31°であり、幅狭部15の側壁13が向かい合う角度Aが59.04°であることが好ましい。また、幅広部14の側壁13が向かい合う角度は幅狭部15の側壁13が向かい合う角度と同一であることが好ましい。
ゴルフクラブヘッド10の表面に表される模様は、図2で示す三日月形状のような凹部12の底部16が単一の曲線のみで表される場合に限らず、図25に示すように、凹部12の底部16が、複数の曲線が接点を介して接続される線図で構成される模様であってもよい。このように複数の曲線の組み合わせで底部16が構成される場合、幅広部15、及び幅狭部14は以下の通りに定義される。
まず、凹部外郭線上に現れる全ての頂点について、2点同士を直線で結び、頂点間距離が最も長くなる2点を通る直線を長手基準線L1と定義する。次に、底部16を構成する曲線の接点部分において、長手基準線L1に垂直な線分L2で凹部外郭線を切断する。そして、得られた凹部外郭線の切断幅l1〜l4が最大になる切断位置を幅広部14と定義する。また、凹部外郭線の切断幅l1〜l4が最小になる切断位置を幅狭部15と定義する。底部16の深さ寸法D1は、幅広部14において最も深く、幅狭部15において最も浅い。幅広部14の底部16から幅狭部15の底部16までは、その深さが漸減するよう連続的につながれている。
なお、凹部12の底部16が、曲線と直線とが接続されている場合や、直線同士が接続されている場合、あるいは曲線同士が交わって交点が現れる場合や、直線と曲線とが交わって交点が現れる場合であっても、図25で示すケースと同様の定義により幅広部14、及び幅狭部15を定義することができる。この場合の側壁13の深さ寸法に関しても、幅広部14を最も深くし、幅狭部15を最も狭くし、底部16の深さが最深部と最浅部との間で連続的に変化するよう、底部16の深さを適宜漸増・漸減させればよい。
また、模様が図2や図25で示す図形が組み合わされてなる場合(凹部外郭線に現れる頂点部を共有する場合を含む。)は、それぞれの図形ごとに幅広部14と幅狭部15を定義して、各図形の深さの深浅を設定すればよい。
次に、本発明の一実施の形態の作用効果について説明する。
本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10では、幅広部14の側壁13の深さ寸法D1は、幅狭部15の側壁13の深さ寸法D1よりも大きい。発明者らは、ゴルフクラブヘッド10に形成された模様全体での均一な立体感を得るために鋭意検討を行った。その結果、凹部12の幅広部14の側壁13の深さ寸法D1が幅狭部15の側壁13の深さ寸法D1よりも大きいと、幅広部14と幅狭部15との立体感を均一にすることができることを発明者らは見出した。これにより、幅広部14の側壁13の深さ寸法D1を幅狭部15の側壁13の深さ寸法D1よりも大きくすることで、凹部12の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
また、本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10では、幅広部14の深さ寸法D1に対する幅狭部15の深さ寸法D1の比率が10%以上20%以下である。これにより、幅広部14と幅狭部15との立体感を均一にすることができ、凹部12の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
また、本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10では、側壁13は凹部12の底部16に向かって幅が狭くなるよう形成されている。これにより、幅広部14と幅狭部15との立体感を均一にすることができ、凹部12の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
また、本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10では、幅広部14の側壁13が向かい合う角度Aが56.31°であり、幅狭部15の側壁13が向かい合う角度Aが59.04°である。幅広部14と幅狭部15との立体感を均一にすることができ、凹部12の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
また、本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド10では、幅広部14の側壁13が向かい合う角度Aは幅狭部15の側壁13が向かい合う角度Aと同一である。これにより、幅広部14と幅狭部15との立体感を均一にすることができ、凹部12の全体で均一な立体感が得られることを発明者らは見出した。
以下、本発明の実施例1について比較例1〜4と対比して説明する。本実施例1では、PTC社製のCREO elements/proを用いてシュミレーションを行い、凹部全体で均一な立体感が得られるかを検討した。
図5〜図12を参照して、実施例1および比較例1〜4について、表面部11から凹んだ凹部12の側壁13の深さ寸法D1、幅広部14の幅Wを変化させて凹部12を目視した。なお、幅狭部15の寸法は固定した。また、凹部12は、側壁13よりも表面部側に配置されており、側壁13の上端から表面部11に垂直に延びる立ち面部17を有している。つまり、凹部12の深さ寸法は、側壁13の深さ寸法D1と立ち面部17の深さ寸法D2とを有している。
図5および図6を参照して、比較例1では、凹部12は一方端から他方端まで同じ断面形状を有している。つまり、凹部12の一方端および他方端の両方の断面の寸法は同じである。図6に示すように凹部12の一方端では、幅Wが1mm、側壁13の深さ寸法D1が0.5mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mmである。また凹部12の他方端も同じ寸法を有している。この比較例1では凹部12は一方端から他方端まで左右同等の深さに見える。
図7および図8を参照して、比較例2では、凹部12の一方端に位置する幅狭部15の断面形状は比較例1と同じであるが、凹部12の他方端に位置する幅広部14の断面形状は比較例1と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が0.5mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mmである。すなわち、幅広部14の幅Wが比較例1よりも大きくなっている。この比較例2では凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。これにより、側壁の深さ寸法D1が同じ場合に、凹部12の幅Wが一方端と他方端とで異なると、凹部12は均一の深さに見えないことがわかった。具体的には凹部12の幅Wの広い方が浅く見えることがわかった。
続いて、発明者らは側壁の深さ寸法D1を変化させることによって凹部12が均一の深さに見えることを検討した。図9を参照して、比較例3では、凹部12の幅広部14の断面形状が比較例2と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が0.8mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mmである。すなわち、側壁13の深さ寸法D1が比較例2よりも深くなっている。この比較例3でも凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。
図10を参照して、比較例4では、凹部12の幅広部14の断面形状が比較例3と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が1.2mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mmである。すなわち、側壁13の深さ寸法D1が比較例3よりも深くなっている。この比較例4でも凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。
図11および図12を参照して、実施例1では、凹部12の断面形状が比較例4と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が1.4mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mmである。すなわち、側壁13の深さ寸法D1が比較例4よりも深くなっている。この実施例1では、凹部12は幅広部14から幅狭部15まで左右同等の深さに見えることがわかった。これにより、発明者らは、凹部12の幅が異なる場合に側壁の深さ寸法D1を変化させることで凹部12が均一の深さに見えることがわかった。
以下、本発明の実施例2について比較例5〜8と対比して説明する。本実施例2では、PTC社製CREO elements/proを用いてシュミレーションを行い、凹部が均一な立体感が得られるかを検討した。
図13〜図20を参照して、実施例2および比較例5〜8について、表面部11から凹んだ凹部12の側壁13の深さ寸法D1、幅広部14の幅W、側壁13が向かい合う角度Aを変化させて凹部12を目視した。なお、幅狭部15の寸法は固定した。また、凹部12は、立ち面部17を有している。
図13および図14を参照して、比較例5では、凹部12は一方端から他方端まで同じ断面形状を有している。図14に示すように凹部12の一方端では、幅Wが1mm、側壁13の深さ寸法D1が0.3mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mm、側壁13が向かい合う角度Aが59.04°である。この比較例5では凹部12は一方端から他方端まで左右同等の深さに見える。
図15および図16を参照して、比較例6では、凹部12の一方端に位置する幅狭部15の断面形状は比較例1と同じであるが、凹部12の他方端に位置する幅広部14の断面形状は比較例1と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が0.3mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mm、側壁13が向かい合う角度Aが78.69°である。すなわち、幅広部14の幅Wおよび側壁13が向かい合う角度Aが比較例5と異なっている。この比較例6では凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。これにより、側壁の深さ寸法D1が同じ場合に、凹部12の幅Wが一方端と他方端とで異なると凹部12は均一の深さに見えないことを確認した。
続いて、発明者らは側壁の深さ寸法D1と側壁13が向かい合う角度Aを変化させることによって凹部12が均一の深さに見えることを検討した。図17を参照して、比較例7では、凹部12の幅広部14の断面形状が比較例6と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が0.7mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mm、側壁13が向かい合う角度Aが64.98°である。すなわち、側壁13の深さ寸法D1および側壁13が向かい合う角度Aが比較例6と異なっている。この比較例7でも凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。
図18を参照して、比較例8では、凹部12の幅広部14の断面形状が比較例7と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が0.9mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mm、側壁13が向かい合う角度Aが59.04°である。である。すなわち、側壁13の深さ寸法D1および側壁13が向かい合う角度Aが比較例7と異なっている。この比較例8でも凹部12の幅広部14は幅狭部15よりも浅く見えることがわかった。
図19および図20を参照して、実施例2では、凹部12の断面形状が比較例8と異なっている。つまり、凹部12の幅広部14では、幅Wが3mm、側壁13の深さ寸法D1が1.0mm、立ち面部の深さ寸法D2が0.4mm、側壁13が向かい合う角度Aが56.31°である。すなわち、側壁13の深さ寸法D1および側壁13が向かい合う角度Aが比較例8と異なっている。この実施例2では、凹部12は幅広部14から幅狭部15まで左右同等の深さに見えることがわかった。これにより、発明者らは、凹部12の幅が異なる場合に側壁13が向かい合う角度Aを変化させることで凹部12が均一の深さに見えることがわかった。
以下、本発明の実施例3について説明する。実施例D、Eは本発明の実施例である。比較例A、B、C、F、Gは比較例である。本実施例3では、PTC社製CREO elements/proを用いてシュミレーションを行い、凹部が均一な立体感が得られるかを検討した。
図21〜図23を参照して、実施例D、Eおよび比較例A、B、C、F、Gについて、表面部11から凹んだ凹部12の側壁13の深さ寸法D1、表面部11に対する幅狭部15の側壁13の角度A1、表面部11に対する幅広部14の側壁13の角度A2を変化させて凹部12を被験者1〜6が目視した。
実施例D、Eおよび比較例A、B、C、F、Gの凹部12の幅狭部の深さ寸法(幅狭部14の側壁13の深さ寸法D1)、幅広部の深さ寸法(幅広部15の側壁13の深さ寸法D1)を表1に示す。また、表面部11に対する幅狭部15の側壁13の角度A1、表面部11に対する幅広部14の側壁13の角度A2を表2に示す。
実施例D、Eおよび比較例A、B、C、F、Gについて、被験者1〜6が凹部12が均一な深さに見えるか否かを評価する官能試験を行った。表3を参照して、被験者1〜6のそれぞれは、凹部12が均一な深さに見える場合は○と評価し、凹部12が均一な深さに見えない場合は×と評価した。
この官能試験の結果、実施例D、Eは凹部12が均一な深さに見えるとして○と評価された数の合計が多かった。したがって、実施例D、Eは、比較例A、B、C、F、Gに比べて凹部12が均一な深さに見えると評価されたことがわかった。これにより、幅広部14の深さ寸法に対する幅狭部15の深さ寸法の比率が10%以上20%以下であると凹部12が均一な深さに見えることがわかった。
以下、本発明の実施例4について説明する。本実施例4は、PTC社製CREO elements/proを用いてシュミレーションを行い、凹部が均一な立体感が得られるかを検討した。
図26は、実施例Hの平面図を表す。実施例Hは、凹部12の底部16が複数の曲線が接点を介して接続された線図で構成される模様の実施例である。図26において、凹部外郭線上に現れる4つの頂点のうち、2点間距離が最も長くなる点ABを結ぶ直線を長手基準線L1とし、底部16の各接点上の凹部外郭線を、長手基準線L1に垂直な線分で切断したときに、切断幅が最も広くなる切断位置(XXVII)を幅広部14とし、切断幅が最も狭くなる切断位置(XXVIII)を幅狭部15とした。図27は幅広部14の切断面XXVIIを示し、図28は、幅狭部15の切断面XXVIIIを示す。幅広部14の側壁13の深さ寸法D1は5mmであり、幅狭部15の側壁13の深さ寸法D1は1mmである。
図29は、実施例Hに対する比較例Iの平面図である。比較例Iは、実施例Hの幅広部14における深さ寸法D1を最も浅くし、実施例Hの幅狭部15における深さ寸法D1を最も深くしたものである。図30は、比較例Iにおいて、実施例Hの幅広部14に対応する位置での切断面XXXを示し、図31は、比較例Iにおいて、実施例Hの幅狭部15に対応する位置での切断面XXXIを示す。切断面XXXにおける側壁13の深さ寸法D1は1mmであり、切断面XXXIにおける側壁13の深さ寸法D1は5mmである。
実施例Hおよび比較例Iについて、被験者1〜6が凹部12が均一な深さに見えるか否かを評価する官能試験を行った。表4を参照して、被験者1〜6のそれぞれは、凹部12が均一な深さに見える場合は○と評価し、凹部12が均一な深さに見えない場合は×と評価した。
この官能試験の結果、実施例Hは凹部12が均一な深さに見えるとして○と評価された数の合計が多かった。したがって、実施例Hは、比較例Iに比べて凹部12が均一な深さに見えると評価されたことがわかった。これにより、凹部外郭線上に現れる頂点のうち、2点間距離が最も長くなる点を結ぶ直線を長手基準線L1とし、底部16の各接点において、凹部外郭線を長手基準線L1に垂直な線分で切断したときに、切断幅が最も広くなる切断位置の深さを最も深くし、切断幅が最も狭くなる切断位置の深さを最も浅くすると、凹部12が均一な深さに見えることが分かった。
上記では本発明の工作物としてゴルフクラブヘッドについて説明したが、本発明の工作物はテニスラケットであってもよい。図24を参照して、本発明の一実施の形態のテニスラケット20ではグリップエンド21に表面部11と凹部12とによって模様が形成されている。上記と同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰り返さない。この場合も凹部12の全体で均一な立体感を得ることができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 バック部、2 トウ部、3 ヒール部、4 トップライン部、5 ソール部、6 ホーゼル部、10 ゴルフクラブヘッド、11 表面部、12 凹部、13 側壁、14 幅広部、15 幅狭部、16 底部、17 立ち面部。

Claims (3)

  1. 表面部と、
    前記表面部から凹んだ凹部とを備え、
    前記凹部は、前記表面部に対して傾斜した側壁を有し、かつ前記表面部に沿って延びる方向において、幅広部と、前記幅広部よりも幅の狭い幅狭部とを含み、
    前記幅広部の前記側壁の深さ寸法は、前記幅狭部の前記側壁の深さ寸法よりも大きく、
    前記幅広部の前記側壁が向かい合う角度は、前記幅狭部の前記側壁が向かい合う角度と異なっている、工作物。
  2. 前記幅広部の深さ寸法に対する前記幅狭部の深さ寸法の比率が10%以上20%以下である、請求項1に記載の工作物。
  3. 前記側壁は前記凹部の底部に向かって幅が狭くなるよう形成されている、請求項1または2に記載の工作物。
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